JP5016625B2 - 検出装置及びパワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸の回転角度および2つの回転軸の相対角度を検出する検出装置及びパワーステアリング装置に関する。
従来より、ステアリングホイールに加わる回転トルクを検出するとともに、ステアリングホイールの回転角度を検出する装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の回転角度・トルク検出装置は、ステアリングホイールに連動して回転する第一の回転体と、これに連動して回転する第一及び第二の検出体と、これらの検出体の回転を検出信号として検出する第一及び第二の検出手段とを備える。また、第一の回転体とトーションバーを介して連結された第二の回転体と、これらの回転体の回転を検出信号として検出する第三及び第四の検出手段と、を備える。
特開2005−257364号公報
特許文献1に記載の回転角度・トルク検出装置には、第一の回転体の歯車と、この歯車と噛み合い回転する第一の検出体の歯車および第二の検出体の歯車との歯数の関係については記載されていない。互いに噛み合う歯車の歯数の関係によっては、回転により特定の歯同士の噛み合う回数が他の歯よりも極端に多くなることに起因して局部的に摩耗が生じ、検出精度が悪化したり早期に装置が破損したりするおそれがある。
かかる目的のもと、本発明は、ハウジングに回転可能に支持される第1の回転軸と当該ハウジングに回転可能に支持される第2の回転軸との相対角度を検出すると共に当該第2の回転軸の回転角度を検出する検出装置であって、前記第1の回転軸に設けられる第1の磁石と、前記ハウジングに固定される第1の歯車と、前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転する第2の歯車と、前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転し、前記第2の歯車の歯数とは異なる歯数を有する第3の歯車と、前記第2の回転軸に固定され、前記第1の磁石から発生される磁界に基づいて前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との相対角度を検出する相対角度検出手段と、前記第2の歯車の自転の角度と前記第3の歯車の自転の角度とに基づいて前記第2の回転軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、を備え、前記第1の歯車の歯数と前記第2の歯車の歯数との最大公約数および前記第1の歯車の歯数と前記第3の歯車の歯数との最大公約数の少なくともいずれかは1であることを特徴とする検出装置である。
ここで、前記第1の磁石は、外周面に交互に配置されたN極とS極とを有し、前記相対角度検出手段は、前記第1の磁石の外周面の外側に配置され、前記第1の回転軸の軸心に対して垂直に延びる磁性体を有する第1の磁気抵抗素子を備えることが好適である。
また、前記第2の歯車とともに回転する第2の磁石と、前記第3の歯車とともに回転する第3の磁石と、を有し、前記回転角度検出手段は、前記第2の磁石から発生される磁界に基づいて前記第2の歯車の自転の角度を検出する第2の磁気抵抗素子と、前記第3の磁石から発生される磁界に基づいて前記第3の歯車の自転の角度を検出する第3の磁気抵抗素子と、を有し、当該第2の磁気抵抗素子および当該第3の磁気抵抗素子が検出した値に基づいて前記第2の回転軸の回転角度を検出することが好適である。
また、前記第1の磁気抵抗素子と、前記第2の磁気抵抗素子と、前記第3の磁気抵抗素子とは、同一のプリント基板に実装されていることが好適である。
他の観点から捉えると、本発明は、ハウジングに回転可能に支持された回転軸の回転角度を検出する検出装置であって、前記ハウジングに固定される第1の歯車と、前記回転軸の回転に伴い、当該回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転する第2の歯車と、前記回転軸の回転に伴い、当該回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転し、前記第2の歯車の歯数とは異なる歯数を有する第3の歯車と、前記第2の歯車の自転の角度と前記第3の歯車の自転の角度とに基づいて前記回転軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、を備え、前記第1の歯車の歯数と前記第2の歯車の歯数との最大公約数および前記第1の歯車の歯数と前記第3の歯車の歯数との最大公約数の少なくともいずれかは1であることを特徴とする検出装置である。
また、他の観点から捉えると、本発明は、ハウジングに回転可能に支持され、ステアリングホイールに連結される第1の回転軸と、トーションバーを介して当該第1の回転軸と連結される第2の回転軸と、を備えるパワーステアリング装置であって、前記第1の回転軸に設けられる第1の磁石と、前記ハウジングに固定される第1の歯車と、前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転する第2の歯車と、前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転し、前記第2の歯車の歯数とは異なる歯数を有する第3の歯車と、前記第2の回転軸に固定され、前記第1の磁石から発生される磁界に基づいて前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との相対角度を検出する相対角度検出手段と、前記第2の歯車の自転の角度と前記第3の歯車の自転の角度とに基づいて前記第2の回転軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、を備え、前記第1の歯車の歯数と前記第2の歯車の歯数との最大公約数および前記第1の歯車の歯数と前記第3の歯車の歯数との最大公約数の少なくともいずれかは1であることを特徴とするパワーステアリング装置である。
本発明によれば、ハウジングに固定される第1の歯車と、回転軸の回転に伴い当該回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ第1の歯車と噛み合い自転する第2の歯車および第3の歯車とを有し、2つの回転軸の相対角度および/または回転軸の回転角度を検出する装置において、互いに噛み合う歯車の特定の歯同士の噛み合う回数が他の歯よりも極端に多くなることを抑制することができる。これにより、歯車の歯に局部的に摩耗が生じることを抑制することができるので、相対角度および/または回転角度の検出精度が悪化したり早期に装置が破損したりすることを抑制することができる。
実施の形態に係る検出装置を適用した電動パワーステアリング装置の断面図である。 実施の形態に係る検出装置の斜視図である。 薄膜強磁性金属に流す電流の方向と印加する磁界の方向とを示す図である。 図3の状態で、磁界強度を変化させた場合の、磁界強度と薄膜強磁性金属の抵抗値との関係を示す図である。 薄膜強磁性金属に流す電流の方向と印加する磁界の方向とを示す図である。 磁界の向きと薄膜強磁性金属の抵抗値との関係を示す図である。 規定磁界強度以上の磁界強度で磁界の方向を検出する原理を利用するMRセンサの一例を示す図である。 図7に示すMRセンサの構成を等価回路で示した図である。 磁石が回転運動するときの磁界方向の変化とMRセンサの出力との関係を示す図である。 磁石が直線運動するときの磁界方向の変化とMRセンサの出力との関係を示す図である。 MRセンサの他の例を示す図である。 磁石の運動方向を検知するのに用いる出力の組み合わせの一例を示す図である。 MRセンサの配置の例を示す図である。 MRセンサの他の例を示す図である。 第2の回転軸の回転角度と、第2,3の歯車の回転角度との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る検出装置1を適用した電動パワーステアリング装置100の断面図である。図2は、実施の形態に係る検出装置1の斜視図である。
検出装置1は、ハウジング110に回転可能に支持された第1の回転軸120と、同じくハウジング110に回転可能に支持された第2の回転軸130との相対角度を検出すると共に第2の回転軸130の回転角度を検出する装置である。
ハウジング110は、例えば自動車などの乗り物の本体フレーム(以下、「車体」と称する場合もある。)に固定される部材であり、第1ハウジング111と第2ハウジング112とが、例えばボルトなどにより結合されて構成される。
第1の回転軸120は、例えばステアリングホイールが連結される回転軸であり、軸受113を介して第1ハウジング111に回転可能に支持されている。
第2の回転軸130は、トーションバー140を介して第1の回転軸120に同軸的に結合されていると共に軸受114を介して第2ハウジング112に回転可能に支持されている。また、第2の回転軸130に形成されたピニオン131が、車輪に連結されるラック軸(不図示)のラック(不図示)と噛み合っている。そして、第2の回転軸130の回転運動がピニオン131,ラックを介してラック軸の直線運動に変換され、車輪が操舵される。
また、第2の回転軸130には、例えば圧入などによりウォームホイール150が固定されている。このウォームホイール150は、第2ハウジング112に固定された電動モータ160の出力軸に連結されたウォームギヤ161と噛み合っている。
以上のように構成された電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクを検出装置1にて検出し、その検出トルクに基づいて電動モータ160を駆動し、電動モータ160の発生トルクをウォームギヤ161、ウォームホイール150を介して第2の回転軸130に伝達する。これにより、電動モータ160の発生トルクが、ステアリングホイールに加える運転者の操舵力をアシストする。
以下に、検出装置1について詳述する。
検出装置1は、第1の回転軸120に取り付けられる第1の磁石10と、ハウジング110に固定される第1の歯車20と、を有している。また、検出装置1は、第2の回転軸130の回転に伴い、第2の回転軸130の軸心を回転中心として公転しつつ第1の歯車20と噛み合って自転する第2の歯車30を有する。また、検出装置1は、第2の回転軸130の回転に伴い、第2の回転軸130の軸心を回転中心として公転しつつ第1の歯車20と噛み合って自転し、第2の歯車30の歯数とは異なる歯数の第3の歯車40を有する。
第1の磁石10は、ドーナツ状であり、その内側に第1の回転軸120が嵌合されている。そして、少なくとも外周面に、N極およびS極が交互に配置されている。
第1の歯車20は、フラットケーブルカバー50の上部の内周面の全周に設けられた歯車である。フラットケーブルカバー50が、ハウジング110の第2ハウジング112に固定されることで、第1の歯車20は、ハウジング110に固定される。
フラットケーブルカバー50をハウジング110に固定する態様としては、以下の態様を例示することができる。すなわち、フラットケーブルカバー50の外周面に、周方向に等間隔に複数個(本実施の形態においては90度間隔に4個)の凸部50aを、外側に延出するように形成する。一方、ハウジング110の第2ハウジング112に、凸部50aが嵌合される凹部112aを、凸部50aと同数個形成する。そして、フラットケーブルカバー50の凸部50aを第2ハウジング112に形成した凹部112aに嵌合することで、第2の回転軸130の回転方向の位置決めを行う。そして、第1ハウジング111でフラットケーブルカバー50の上面を押さえることで第2の回転軸130の軸方向の位置決めを行う。
検出装置1は、第2の回転軸130に固定されて、第2の回転軸130と共に回転するベース60を有している。そして、第2の歯車30および第3の歯車40が、ベース60に回転可能に支持されている。言い換えれば、第2の歯車30および第3の歯車40は、ハウジング110に固定されるフラットケーブルカバー50に対して、第2の回転軸130の軸心を回転中心として回転可能に設けられている。
第2の歯車30の内側には、半円柱状のN極と半円柱状のS極とを有する円柱状の第2の磁石30aが例えばインサート成形により装着されている。また、第3の歯車40の内側には、同じく半円柱状のN極と半円柱状のS極とを有する円柱状の第3の磁石40aが例えばインサート成形により装着されている。
第2の歯車30を、ベース60に回転可能に支持する態様としては、以下の態様を例示することができる。図1に示すように、ベース60に円柱状の凹部60aを設け、凹部60aにベアリング61を装着する。他方、第2の歯車30の下面に円柱状の凸部30bを設ける。そして、第2の歯車30の凸部30bを、ベアリング61の内周面に嵌合する。または、第2の歯車30の回転中心部に、つまり第2の磁石30aの中心部に非磁性体の回転軸を設け、この回転軸をベース60に設けた軸受け(例えば、ベアリング)に嵌合してもよい。第3の歯車40も上述した態様でベース60に回転可能に支持する。
ベース60には、配線パターン(不図示)が形成されたプリント基板70が、第2の歯車30および第3の歯車40との間で所定の間隙を形成するように、例えばネジ止めなどにより装着されている。言い換えれば、プリント基板70は、ハウジング110に固定されるフラットケーブルカバー50に対して、第2の回転軸130の軸心を回転中心として回転可能に設けられている。
プリント基板70には、図1,2に示すように、第1の回転軸120の半径方向には第1の磁石10の外周面の外側であり、第1の回転軸120の軸方向には第1の磁石10が設けられた領域内となるように第1の磁気検出素子71が装着されている。本実施の形態に係る第1の磁気検出素子71は、磁界によって抵抗値が変化することを利用した磁気センサであるMRセンサ(磁気抵抗素子)であることを例示することができる。そして、この第1の磁気検出素子71が、第1の磁石10から発生される磁界に基づいて第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を検出する相対角度検出手段を構成する。第1の磁気検出素子71および相対角度の検出手法については後で詳述する。
また、プリント基板70には、第2の磁石30aの中央部と対向する位置に、第2の磁石30aとの間で所定の間隙を形成するように第2の磁気検出素子72が装着されている。また、プリント基板70には、第3の磁石40aの中央部と対向する位置に、第3の磁石40aとの間で所定の間隙を形成するように第3の磁気検出素子73が装着されている。本実施の形態に係る第2,3の磁気検出素子72,73も、MRセンサ(磁気抵抗素子)であることを例示することができる。そして、この第2,3の磁気検出素子72,73が、第2の歯車30の自転の角度と第3の歯車40の自転の角度とに基づいて第2の回転軸130の回転角度を検出する回転角度検出手段を構成する。検出手法については後で詳述する。
また、プリント基板70には、配線パターンと電気的に接続されたコネクタ74が取り付けられており、このコネクタ74には、フラットケーブル80の一方の先端部に設けられたコネクタ(不図示)が接続されている。フラットケーブル80は、図2に示すように、ベース60の下方であってフラットケーブルカバー50の内側で渦状に巻かれている。そして、フラットケーブル80の一方の先端部は、ベース60に形成された孔を介してベース60の上方のコネクタ74に接続されている。また、フラットケーブル80の他方の先端部は、フラットケーブルカバー50に形成された孔を介してフラットケーブルカバー50の内部から外部へ出され、フラットケーブルカバー50の外側で、例えば電動パワーステアリング装置100の制御を行う制御装置(不図示)のプリント基板(制御基板)に設けられたコネクタ(不図示)に接続される。
また、検出装置1は、第1の磁気検出素子71の検出値を基に第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を演算する相対角度演算手段(不図示)と、第2,第3の磁気検出素子72,73の検出値を基に第2の回転軸130の回転角度を演算する回転角度演算手段(不図示)と、を備えている。相対角度演算手段は、上述した相対角度検出手段を構成し、回転角度演算手段は上述した回転角度検出手段を構成する。そして、これらの演算手段は、プリント基板70とは別にフラットケーブルカバー50の外側に設けたプリント基板(例えば上述した制御装置に設けられた基板)に装着してもよいし、プリント基板70に装着してもよい。
演算手段を、プリント基板70とは別のプリント基板に装着する場合には、第1〜第3の磁気検出素子71〜73の検出値は、フラットケーブル80を介して演算手段に出力されるようにする。また、演算手段を、プリント基板70に装着する場合には、演算手段にて第1〜第3の磁気検出素子71〜73の検出値に基づいて相対角度あるいは回転角度を演算した後に、演算した結果を、フラットケーブル80を介して制御装置に出力する。
以下に、本実施の形態に係る第1〜第3の磁気検出素子71〜73について説明する。
本実施の形態に係る第1〜第3の磁気検出素子71〜73は、磁界によって抵抗値が変化することを利用したMRセンサ(磁気抵抗素子)である。
先ず、MRセンサの動作原理について説明する。
MRセンサは、Si若しくはガラス基板と、その上に形成されたNi−Feなどの強磁性金属を主成分とする合金の薄膜で構成されており、その薄膜強磁性金属の抵抗値は、特定方向の磁界の強度に応じて抵抗値が変化する。
図3は、薄膜強磁性金属に流す電流の方向と印加する磁界の方向とを示す図である。図4は、図3の状態で、磁界強度を変化させた場合の、磁界強度と薄膜強磁性金属の抵抗値との関係を示す図である。
図3に示すように、基板の上に矩形状に形成した薄膜強磁性金属に、矩形の長手方向、つまり図中Y方向に電流を流す。一方、磁界Hを、電流方向(Y方向)に対して垂直方向(図中X方向)に印加し、その状態で、磁界の強さを変更する。このときに、薄膜強磁性金属の抵抗値がどのように変化するかを示したのが図4である。
図4に示すように、磁界の強さを変化させたとしても、無磁界(磁界強度ゼロ)時からの抵抗値変化は最大で約3%となる。
以下では、抵抗値変化量(ΔR)が、近似的に「ΔR∝H」の式で表すことができる領域外を「飽和感度領域」と称す。そして、飽和感度領域においては、ある磁界強度(以下、「規定磁界強度」と称す。)以上になると3%の抵抗値変化は変わらない。
図5は、薄膜強磁性金属に流す電流の方向と印加する磁界の方向とを示す図である。図6は、磁界の向きと薄膜強磁性金属の抵抗値との関係を示す図である。
図5のように、矩形状に形成した薄膜強磁性金属の矩形の長手方向、つまり図中Y方向に電流を流し、磁界の方向として電流方向に対して角度変化θを与える。このとき、磁界の向きに起因する薄膜強磁性金属の抵抗値の変化を知るために、印加する磁界強度は、磁界強度に起因しては抵抗値が変化しない上述した規定磁界強度以上とする。
図6(a)に示すように、抵抗変化量は、電流方向と磁界の方向が垂直(θ=90度、270度)の時に最大となり、電流方向と磁界の方向が平行(θ=0度、180度)の時に最小となる。かかる場合の抵抗値の最大の変化量をΔRとすると、薄膜強磁性金属の抵抗値Rは、電流方向と磁界方向の角度成分として変化し、式(1)のように示され、図6(b)に示すようになる。
R=R0−ΔRsinθ・・・(1)
ここで、R0は、規定磁界強度以上の磁界を電流方向と平行(θ=0度あるいは180度)に印加した場合の抵抗値である。
式(1)により、規定磁界強度以上の磁界の方向は、薄膜強磁性金属の抵抗値を把握することで検出することができる。
次に、MRセンサの検出原理について説明する。
図7は、規定磁界強度以上の磁界強度で磁界の方向を検出する原理を利用するMRセンサの一例を示す図である。
図7に示すMRセンサの薄膜強磁性金属は、縦方向が長くなるように形成された第1のエレメントE1と横方向が長くなるように形成された第2のエレメントE2とが直列に配置されている。
かかる形状の薄膜強磁性金属においては、第1のエレメントE1に対して最も大きな抵抗値変化を促す垂直方向の磁界は、第2のエレメントE2に対し最小の抵抗値変化の磁界方向となる。そして、第1のエレメントE1の抵抗値R1は式(2)、第2のエレメントE2の抵抗値R2は式(3)で与えられる。
R1=R0−ΔRsinθ・・・(2)
R2=R0−ΔRcosθ・・・(3)
図8は、図7に示すMRセンサの構成を等価回路で示した図である。
図7に示すようなエレメント構成のMRセンサの等価回路は図8に示すようになる。
図7,8に示すように、第1のエレメントE1の、第2のエレメントE2と接続されていない方の端部をグランド(Gnd)とし、第2のエレメントE2の、第1のエレメントE1と接続されていない方の端部の出力電圧をVccとした場合に、第1のエレメントE1と第2のエレメントE2との接続部の出力電圧Voutは式(4)で与えられる。
Vout=(R1/(R1+R2))×Vcc…(4)
式(4)に、式(2)、(3)を代入し整理すると、式(5)の通りとなる。
Vout=Vcc/2+α×cos2θ…(5)
ここで、αは、α=(ΔR/(2(2×R0−ΔR)))×Vccである。
式(5)により、磁界の方向は、Voutを検出することで把握することができる。
磁石が運動するときの磁界方向の変化とMRセンサの出力について説明する。
図9は、磁石が回転運動するときの磁界方向の変化とMRセンサの出力との関係を示す図である。
図9(a)に示すように、図7に示したMRセンサを、半円柱状のN極と半円柱状のS極からなる円柱状の磁石の中心軸方向の一方の面に対向するように配置する。その際、図9(b)に示す磁石とMRセンサとのギャップLは、MRセンサに規定磁界強度以上の磁界強度が印加される距離とする。
そして、図9(c)に示すように、磁石を、中心軸回りに、(i)→(ii)→(iii)→(iv)→(i)と回転させる。かかる場合、磁石にはN極からS極へ磁束線が出ており、この磁束線が磁界の方向となることから、MRセンサには、磁石の向きに応じて図9(c)に示した矢印の向きの磁界が印加されることとなる。つまり、磁石が1回転したとき、センサ面では磁界の方向が1回転する。
かかる場合、第1のエレメントE1と第2のエレメントE2との接続部の出力電圧Voutの波形は、式(5)に示した「Vout=Vcc/2+α×cos2θ」となり、図9(d)に示すように2周期の波形となる。
図10は、磁石が直線運動するときの磁界方向の変化とMRセンサの出力との関係を示す図である。
図10(a)に示すように、N極とS極が交互に配列された磁石に対して、図7に示したMRセンサを、規定磁界強度以上の磁界強度が印加されるギャップ(磁石とMRセンサとの距離)Lで、かつ磁界の方向変化がMRセンサのセンサ面に寄与するように配置する。
そして、磁石を、図10(a)に示すように左方向に移動させる。そして、図10(c)に示すように、磁石を、N極中心からS極中心までの距離(以下、「着磁ピッチ」と称する場合もある。)λ移動させる。かかる場合、MRセンサには、磁石の位置に応じて図10(c)に示した矢印の向きの磁界が印加されることとなり、磁石が着磁ピッチλを移動したとき、センサ面では磁界の方向が1/2回転する。ゆえに、第1のエレメントE1と第2のエレメントE2との接続部の出力電圧Voutの波形は、式(5)に示した「Vout=Vcc/2+α×cos2θ」より、図10(d)に示すように1周期の波形となる。
図11は、MRセンサの他の例を示す図である。
図7に示したエレメント構成の代わりに図11(a)に示すようなエレメント構成にすれば、図11(b)に示すように、一般的に知られているホイートストン・ブリッジ(フルブリッジ)の構成にすることができる。ゆえに、図11(a)に示すエレメント構成のMRセンサを用いることにより検出精度を高めることが可能となる。
磁石の運動の方向を検出する手法について説明する。
図6に示した磁界の向きと薄膜強磁性金属の抵抗値との関係および式(1)「R=R0−ΔRsinθ」からすると、図5で見た場合に、磁界の向きを電流の方向に対して時計回転方向に回転させても反時計回転方向に回転させても薄膜強磁性金属の抵抗値は同じである。ゆえに、薄膜強磁性金属の抵抗値を把握できても磁石の運動の方向は把握できない。
図12は、磁石の運動方向を検知するのに用いる出力の組み合わせの一例を示す図である。図12のように1/4周期の位相差を持った2つの出力を組み合わせることで磁石の運動方向の検知が可能となる。これらの出力を得る為には、図10で示す(i)と(ii)又は(i)と(iv)の位置に、二つのMRセンサを配置すればよい。
図13は、MRセンサの配置の例を示す図である。図13に示すように2つのMRセンサを重ね、一方のセンサを他方のセンサに対して45度に傾けて配置することも好適である。
図14は、MRセンサの他の例を示す図である。図14(a)に示すように、2組のフルブリッジ構成のエレメントを互いに45度傾けて一つの基板上に形成し、図14(b)に示すような等価回路となるエレメント構成にすることも好適である。これにより、一つのMRセンサで、図14(c)に示すように、正確な正弦波、余弦波の出力が可能となる。それゆえ、図14に示すエレメント構成のMRセンサの出力値により、MRセンサに対する磁石の運動方向及び運動量を把握することができる。
上述したMRセンサの特性に鑑み、本実施の形態に係る検出装置1においては、第1〜第3の磁気検出素子71〜73として、以下に述べるMRセンサを用いる。
先ず、第1の磁気検出素子71として、図14に示すエレメント構成のMRセンサを用いる。第1の磁気検出素子71は、上述したように、第1の磁石10の外周面に対して垂直に配置され、第2の回転軸130の軸方向の位置は、第1の磁石10の領域内である。それゆえ、かかる場合には、第1の回転軸120と共に回転する第1の磁石10から発生される磁界により、第1の磁石10の位置に応じて、第1の磁気検出素子71には、図10(c)に示すような磁界方向の変化となる。
その結果、第1の磁石10が着磁ピッチλを移動(回転)したとき、センサ面では磁界の方向が1/2回転すると共に、図14(c)に示すような1/4周期の位相差となる正弦波および余弦波の出力結果となる。
そこで、上記事項を基に、第1の磁気検出素子71での検出値と、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度及び両者の捩れ方向との関係のテーブルを予めトルクテーブルとして作成しておき、例えば、演算手段が有する記憶領域に記憶しておく。そして、演算手段が、第1の磁気検出素子71にて検出した値と、トルクテーブルに基づいて、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度及び両者の捩れ方向を演算できるようにしておく。
また、第2の磁気検出素子72および第3の磁気検出素子73として、図11(a)に示すエレメント構成のMRセンサを用いる。そして、第2の磁気検出素子72を、エレメントと円柱状の第2の磁石30aの上面とが対向するように配置する。また、第3の磁気検出素子73を、エレメントと円柱状の第3の磁石40aの上面とが対向するように配置する。
かかる場合には、図9(c)に示すような第2,第3の磁気検出素子72,73に対する磁界方向となり、VoutAの出力波形と磁界方向との関係は図9(d)に示すような波形となる。それゆえ、第2,第3の磁気検出素子72,73の検出値により第2,第3の歯車30,40の回転角度を把握することができる。
さらに、第1の歯車20の歯数と第2の歯車30の歯数との関係、第1の歯車20の歯数と第3の歯車40の歯数との関係を考慮すると共に、第2の歯車30の歯数と第3の歯車40の歯数とが異なる点を考慮すると、図15に示すような、第2の回転軸130の回転角度と、第2,3の歯車30,40の回転角度との関係を示す図を得ることができる。
そこで、上記事項を基に、第2,第3の磁気検出素子72,73での検出値と、第2の回転軸130の回転角度との関係のテーブルを予め回転角度テーブルとして作成しておき、例えば、演算手段が有する記憶領域に記憶しておく。そして、演算手段が、第2,第3の磁気検出素子72,73にて検出した値と、回転角度テーブルに基づいて、第2の回転軸130の回転角度を演算できるようにしておく。
なお、図15においては、第2の回転軸130の回転角度が1440度(=360度×4)分の第2,3の歯車30,40の回転角度を示している。かかる場合、第2の回転軸130の回転角度が720度であるときをステアリングホイールの0度基準とすることにより、右回りに2回転(720度)、左回りに2回転(720度)の舵角を検出可能となる。
本実施の形態に係る第2,第3の歯車30,40の歯数は異ならせており、両歯数の関係を、図15に示すように、第2の回転軸130が1440度回転しても、両歯車の回転位置が0度の状態に戻らない歯数としている。これにより、第2の歯車30及び第3の歯車40の回転角度を把握することにより一義的に第2の回転軸130の回転角度を把握することを実現している。
そして、第2,第3の歯車30,40の歯数として、第2の回転軸130がN度回転しても両歯車が0度の状態に戻らない歯数を選択することで、ステアリングホイールの(N/360)回転分の舵角を把握することが可能となる。
また、本実施の形態に係る検出装置1においては、第1の歯車20の歯数、第2の歯車30の歯数および第3の歯車40の歯数を決定するにあたって、互いに噛み合う第1の歯車20の歯数と第2の歯車30の歯数とを互いに素の数、つまり両歯車の歯数の最大公約数を1とする。同様に、互いに噛み合う第1の歯車20の歯数と第3の歯車40の歯数とを互いに素の数、つまり両歯車の歯数の最大公約数を1とする。
上述のように構成された検出装置1は、以下のように機能する。
すなわち、利用者がステアリングホイールを回転すると、これに伴って第1の回転軸120が回転し、トーションバー140が捩れる。そして、第2の回転軸130が第1の回転軸120より少し遅れて回転する。この遅れは、トーションバー140に連結された第1の回転軸120と第2の回転軸130との回転角度の差となってあらわれる。
この回転角度の差を、演算手段が、第1の磁気検出素子71の出力信号とトルクテーブルとに基づいて演算することにより、検出装置1は、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度及び捩れ方向、つまりはステアリングホイールに加わるトルクの大きさ及び向きを検出することが可能となる。
また、ステアリングホイールを回転するのに伴って第2の回転軸130が回転すると、第1の歯車20に噛み合う第2の歯車30及び第3の歯車40が、第2の回転軸130の軸心を回転中心として公転しつつ自転する。そして、これらの回転に連動して、第2の磁石30aおよび第3の磁石40aも回転する。これら第2,第3の磁石30a,40aの回転を第2,第3の磁気検出素子72,73が検出する。
そして、演算手段が、第2,第3の磁気検出素子72,73の出力信号と回転角度テーブルとに基づいて演算することにより、検出装置1は、第2の回転軸130の回転角度、つまりはステアリングホイールの回転角度(舵角)を検出することが可能となる。
また、上述のように構成された検出装置1を組み付ける際には、フラットケーブルカバー50と、プリント基板70を取り付けたベース60と、フラットケーブルカバー50とベース60との間に収容するフラットケーブル80と、を予めユニット化しておく。そして、そのユニットを、第2の回転軸130が組み付けられた第2ハウジング112に、フラットケーブルカバー50の凸部50aが第2ハウジング112の凹部112aに嵌るように取り付ける。その際、ベース60を、第2の回転軸130に連結する。
このように、検出装置1を予めユニット化が可能な構造とすることで組み付け性を向上させている。
また、フラットケーブルカバー50の内側に第1の歯車20を設け、フラットケーブルカバー50の内側に、第1の歯車20と噛み合いつつ自転及び公転を行う第2,第3の歯車30,40を設けている。そして、第2,第3の歯車30,40の回転角度を検出することで第2の回転軸130の回転角度を検出する。また、フラットケーブルカバー50の内側に配置された第1の磁気検出素子71の出力値に基づいて第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を検出する。これにより、検出装置1のコンパクト化を実現している。
また、第1の磁気検出素子71のみの出力値に基づいて第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を検出するので、複数のセンサの出力値に基づいて検出するよりは、検出精度が高くなる。
加えて、互いに噛み合う第1の歯車20の歯数と第2の歯車30の歯数、および第1の歯車20の歯数と第3の歯車40の歯数は、最大公約数が1となるように定められているので、特定の歯同士の噛み合い回数が他の歯よりも極端に多くなることが抑制される。これにより、歯車の歯に局部的に摩耗が生じることを抑制することができる。それゆえ、歯車の歯の摩耗および疲労が均等化されるので、検出精度の悪化や破損が早期に生じることを抑制することができ、耐久性の向上を実現している。
なお、上述した実施の形態においては、第1の磁気検出素子71として、図14に示した2組のフルブリッジ構成のエレメントを互いに45度傾けて一つの基板上に形成したMRセンサを用い、その出力値に基づいて、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度および角度差が生じた方向、言い換えればトーションバー140の捩れ方向をも検出している。
しかしながら、第1の回転軸120と第2の回転軸130との捩れ方向を、第2,第3の磁気検出素子72,73の出力値に基づいて検出してもよい。かかる場合には、第1の磁気検出素子71では、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度のみを検出すればよく、第1の磁気検出素子71として、図11に示すエレメント構成のMRセンサを用いてもよい。
また、上述した検出装置1においては、例えばステアリングホイールが連結される第1の回転軸120に第1の磁石10を固定し、ピニオン131が形成された第2の回転軸130にベース60を固定しているが特にかかる態様に限定されない。ピニオン131が形成された第2の回転軸130に第1の磁石10を固定し、ステアリングホイールが連結される第1の回転軸120にベース60を固定してもよい。かかる構成においても、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を検出することができると共に第1の回転軸120の回転角度を検出することができる。
また、第1の磁石10は、外周面に、N極とS極とが交互に周方向に並べられるように着磁されていればよく、第1の回転軸120に固定された磁石支持部材を介して第1の回転軸120に固定されていてもよい。
また、第1の磁石10は、ドーナツ状である必要はなく、また、外周面の周方向に全周にわたる必要はない。第1の磁石10は、少なくともトーションバー140が捩れる範囲において、第1の磁気検出素子71に対して、磁界の変化を検出させることができる範囲にわたって設けられていればよい。
また、上述した実施の形態においては、車両の本体フレームに固定されたハウジング110に対してプリント基板70が回転可能に配置され、フラットケーブル80を介してプリント基板70から第1〜第3の磁気検出素子71〜73の検出値あるいはこれらの検出値に基づいて演算した結果が本体フレームに固定された制御装置へ伝送される。
他方、第1の回転軸120が連結されるステアリングホイールには、クラクション、エアバック、オーディオのコントロールスイッチ等が配置される。これらのステアリングホイールに配置された部品は、ステアリングホイールを回転した場合でも回転しない車体側との電気的接続を保つ必要がある。
そこで、プリント基板70に、コネクタ74に加えて第2のコネクタを設け、第2のコネクタ、フラットケーブルなどを介して上述したステアリングホイールに配置された部品とプリント基板70とを電気的に接続する。加えて、フラットケーブル80を介してステアリングホイールに配置された部品と車体側(制御装置)とを電気的に接続する。このようにすることにより、検出装置1及びステアリングホイールに配置された部品を別々に車体側と電気的に接続するよりも、部品点数を削減できるとともにステアリングホイール周りをコンパクトにすることができる。
また、本実施の形態に係る検出装置1においては、第2の回転軸130の回転角度を検出可能であり、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を検出可能であることから、検出した第2の回転軸130の回転角度に、第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を加味することで第1の回転軸120の回転角度をも検出することができる。
1…検出装置、10…第1の磁石、20…第1の歯車、30…第2の歯車、40…第3の歯車、50…フラットケーブルカバー、60…ベース、70…プリント基板、71…第1の磁気検出素子、72…第2の磁気検出素子、73…第3の磁気検出素子、80…フラットケーブル、100…電動パワーステアリング装置、110…ハウジング、120…第1の回転軸、130…第2の回転軸、140…トーションバー、150…ウォームホイール、160…電動モータ

Claims (6)

  1. ハウジングに回転可能に支持される第1の回転軸と当該ハウジングに回転可能に支持される第2の回転軸との相対角度を検出すると共に当該第2の回転軸の回転角度を検出する検出装置であって、
    前記第1の回転軸に設けられる第1の磁石と、
    前記ハウジングに固定される第1の歯車と、
    前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転する第2の歯車と、
    前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転し、前記第2の歯車の歯数とは異なる歯数を有する第3の歯車と、
    前記第2の回転軸に固定され、前記第1の磁石から発生される磁界に基づいて前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との相対角度を検出する相対角度検出手段と、
    前記第2の歯車の自転の角度と前記第3の歯車の自転の角度とに基づいて前記第2の回転軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、を備え、
    前記第1の歯車の歯数と前記第2の歯車の歯数との最大公約数および前記第1の歯車の歯数と前記第3の歯車の歯数との最大公約数の少なくともいずれかは1であることを特徴とする検出装置。
  2. 前記第1の磁石は、外周面に交互に配置されたN極とS極とを有し、
    前記相対角度検出手段は、前記第1の磁石の外周面の外側に配置され、前記第1の回転軸の軸心に対して垂直に延びる磁性体を有する第1の磁気抵抗素子を備えることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第2の歯車とともに回転する第2の磁石と、前記第3の歯車とともに回転する第3の磁石と、を有し、
    前記回転角度検出手段は、前記第2の磁石から発生される磁界に基づいて前記第2の歯車の自転の角度を検出する第2の磁気抵抗素子と、前記第3の磁石から発生される磁界に基づいて前記第3の歯車の自転の角度を検出する第3の磁気抵抗素子と、を有し、当該第2の磁気抵抗素子および当該第3の磁気抵抗素子が検出した値に基づいて前記第2の回転軸の回転角度を検出することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記第1の磁気抵抗素子と、前記第2の磁気抵抗素子と、前記第3の磁気抵抗素子とは、同一のプリント基板に実装されていることを特徴とする請求項3に記載の検出装置。
  5. ハウジングに回転可能に支持された回転軸の回転角度を検出する検出装置であって、
    前記ハウジングに固定される第1の歯車と、
    前記回転軸の回転に伴い、当該回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転する第2の歯車と、
    前記回転軸の回転に伴い、当該回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転し、前記第2の歯車の歯数とは異なる歯数を有する第3の歯車と、
    前記第2の歯車の自転の角度と前記第3の歯車の自転の角度とに基づいて前記回転軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、を備え、
    前記第1の歯車の歯数と前記第2の歯車の歯数との最大公約数および前記第1の歯車の歯数と前記第3の歯車の歯数との最大公約数の少なくともいずれかは1であることを特徴とする検出装置。
  6. ハウジングに回転可能に支持され、ステアリングホイールに連結される第1の回転軸と、トーションバーを介して当該第1の回転軸と連結される第2の回転軸と、を備えるパワーステアリング装置であって、
    前記第1の回転軸に設けられる第1の磁石と、
    前記ハウジングに固定される第1の歯車と、
    前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転する第2の歯車と、
    前記第2の回転軸の回転に伴い、当該第2の回転軸の軸心を回転中心として公転しつつ前記第1の歯車と噛み合い自転し、前記第2の歯車の歯数とは異なる歯数を有する第3の歯車と、
    前記第2の回転軸に固定され、前記第1の磁石から発生される磁界に基づいて前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との相対角度を検出する相対角度検出手段と、
    前記第2の歯車の自転の角度と前記第3の歯車の自転の角度とに基づいて前記第2の回転軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、を備え、
    前記第1の歯車の歯数と前記第2の歯車の歯数との最大公約数および前記第1の歯車の歯数と前記第3の歯車の歯数との最大公約数の少なくともいずれかは1であることを特徴とするパワーステアリング装置。
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