JP5015726B2 - 車両用ワイパ - Google Patents

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本発明は、自動車のフロントガラス(ウインドシールドガラス)等の払拭面を払拭する車両用ワイパにおけるワイパアームとワイパブレードとの連結構造に関するものである。
従来、車両用ワイパにおいて、ワイパアームとワイパブレードとがクリップ等の連結部材を介して着脱可能に連結されるものがある(例えば特許文献1参照)。このような連結構造を有するワイパブレードは、払拭面を払拭するための長尺のブレードラバーと、該ブレードラバーを保持するレバー部材とからなる。そして、レバー部材の長手方向中央に形成された開口内部には連結ピンが固定されるとともに、その連結ピンに連結部材が回動可能に取り付けられている。一方、ワイパアームの先端部は払拭面側が自由端のUフック状に形成されるとともに、該先端部のフックに前記連結部材が係止され、これによりワイパブレードはワイパアームに回動可能に連結されている。このような連結構造では、連結部材が払拭面側及びその反対側でUフックにより保持されるため、ワイパアームとワイパブレードとはガタつきなく安定して連結されるようになっている。
特開平11−310110号公報
ところで、近年の車両用ワイパにおいて、高さ寸法(払拭面に対する垂直方向の寸法)を小さく抑えるために1つのレバー部材でブレードラバーを保持するように構成した所謂シングルレバータイプのものがある。このようなワイパでは、レバー部材の両端に設けられる保持部からブレードラバーを長手方向に突出させて払拭面の湾曲に自由に追従させる追従端部を有し、レバー部材の保持部から付与されるワイパアームからの払拭面側への押圧力をバッキングにてブレードラバーの長手方向に分散させ、その押圧力が追従端部側にも伝達されている。
しかしながら、このようなシングルレバーの構成を上記特許文献1のような車両用ワイパに適用した場合、レバー部材の長手方向中央において、ブレードラバーは連結部材に固定されたUフックの下方に位置するため、払拭面への追従時におけるブレードラバーの湾曲により該ラバーの長手方向中央部がUフック下端に干渉してしまう虞がある。そのため、その干渉を回避すべく、連結部材とブレードラバーとの間隔を大きく設定しなければならず、ワイパの高さ寸法を小さく抑える点においてなお改善の余地があった。
また、Uフックを連結部材に連結するためには、Uフックの曲げ戻し部分(ワイパアーム先端側から基端側に向けて曲げ戻された部分)を収容する開口スペースをレバー部材の先端側に確保する必要がある。この開口スペースはUフックを連結部材に連結するためだけに必要なものであるため、連結後は開口されたままとなり、外観の見栄えを損ねるばかりか、雪などが侵入してワイパアームとワイパブレードとのスムーズな回動を妨げる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ワイパブレードとワイパアームとの連結部分の見栄えを向上するとともに、高さ寸法を小さく抑えることができる車両用ワイパを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、払拭面を払拭するための長尺のブレードラバーをレバー部材にて保持してなるワイパブレードと、該ワイパブレードと連結するための先端連結部を有するワイパアームとを備え、前記払拭面に対する垂直方向に貫通するように前記レバー部材に形成された収容開口部内には連結部材が回動可能に支持され、該連結部材に前記先端連結部が接続されることで、前記ワイパアームと前記ワイパブレードとが相対回動可能に連結される車両用ワイパであって、前記ワイパアームの前記先端連結部は、前記連結部材の上面と当接する上壁部と、該上壁部における前記ワイパブレードの長手方向と直交する幅方向の両端部から前記払拭面側に延びる一対の側壁部とから断面コ字状に形成されるとともに、その一対の側壁部間の寸法は前記ブレードラバーの幅寸法より大きく形成され、前記連結部材には、前記ワイパアームの一対の側壁部が前記上面から収容装着される装着部と、該連結部材が前記ワイパアームの基端側に向かうように相対的にスライドされることで前記先端連結部と係止される係止部とが設けられ、前記先端連結部の各側壁部には、前記長手方向に並設され前記ワイパアームの先端側に突出する鉤爪状の第1及び第2係止爪が、前記連結部材に係止可能に設けられたことをその要旨とする。
この発明では、ワイパブレードのレバー部材に回動可能に支持された連結部材に固定される先端連結部は、連結部材の上面と当接する上壁部と、該上壁部におけるワイパブレードの長手方向と直交する幅方向の両端部から払拭面側に延びる一対の側壁間とから断面コ字状に形成されるとともに、その一対の側壁部間の寸法はブレードラバーの幅寸法より大きく形成される。これにより、ワイパアームの先端連結部における一対の側壁部間にブレードラバーが移動可能なスペースが確保されるため、ブレードラバーをより連結部材に近い位置に保持するように構成でき、その結果、ワイパの高さ寸法を抑えることができる。また、連結部材の装着部にワイパアームの一対の側壁部が連結部材の上面から収容装着され、連結部材がワイパアームの基端側に向かうように相対的にスライドさせることで先端連結部とワイパアームとが係止部によって係止される。このため、ワイパアームとワイパブレードとの連結状態においては、連結部材が収容されたレバー部材の収容開口部の長手方向略全体を先端連結部の上壁部が覆うように構成することができ、これによりワイパの外観を向上させることが可能である。
この発明では、先端連結部の各側壁部には、長手方向に並設されワイパアームの先端側に突出する鉤爪状の第1及び第2係止爪が連結部材に係止可能に設けられるため、連結部材を先端連結部に安定して固定可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用ワイパにおいて、前記連結部材は、前記収容開口部の内部において前記幅方向に架設された連結ピンに軸支されるものであり、その連結ピンは前記先端連結部の上壁部の前記払拭面側、及び前記係止爪の反払拭面側の少なくとも一方に配置されるように構成されたことをその要旨とする。
この発明では、連結部材を軸支する連結ピンは、先端連結部の上壁部の払拭面側、及び係止爪の反払拭面側の少なくとも一方に配置される。これにより、ワイパブレードへの外力や衝撃が加えられた際に、先端連結部及び係止爪の少なくとも一方が連結ピンに作用する力を受け止めることができるため、ワイパブレードとワイパアームとの連結強度を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ワイパにおいて、前記連結部材は、前記レバー部材の前記収容開口部の開口端部からその内部に向かって延出形成された規制部により、その回動が規制されるように構成されたことをその要旨とする。
この発明では、連結部材の回動を規制するための規制部が、収容開口部の開口端部からその内部に向かって延出形成される。即ち、規制部が収容開口部の内部に構成されるため、ワイパの外観向上に貢献することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ワイパにおいて、前記先端連結部には、その上壁部の先端から前記長手方向に突出する嵌合凸部が形成され、該嵌合凸部は前記連結部材の上面に形成された凹部に嵌合されたことをその要旨とする。
この発明では、先端連結部には、その上壁部の先端から長手方向に突出する嵌合凸部が形成され、該嵌合凸部は連結部材の上面に形成された凹部に嵌合されるため、先端連結部と連結部材との間のガタつきを抑制することができる。
従って、上記記載の発明によれば、ワイパブレードとワイパアームとの連結部分の見栄えを向上するとともに、ワイパの高さ寸法を小さく抑えることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示す本実施の形態の車両用ワイパ10は、車両のフロントガラス(ウインドシールドガラス)1の払拭面1aを払拭するためのものである。車両用ワイパ10は、ワイパモータの駆動により回動されるピボット軸(ともに図示略)に基端部が固定されるワイパアーム11と、該ワイパアーム11の先端部に取り付けられるワイパブレード12とから構成されている。尚、図1等において、ワイパアーム11は先端側のみが描かれている。ワイパアーム11の基端部にはスプリング(図示略)が備えられており、ワイパアーム11はそのスプリングにてワイパブレード12を払拭面1a側に押圧力する。そして、ワイパアーム11はワイパモータにて所定角度回動され、その回動によりワイパブレード12はフロントガラス1の払拭面1aの所定角度範囲を払拭する。
ワイパアーム11の先端部において平板状のアームピース13を介して固定された先端連結部としてのクリップ部材14は、ワイパブレード12をワイパアーム11に連結させるためのものである。金属部材をプレス加工して形成されるこのクリップ部材14は、図2及び図3(a)(b)に示すように、アームピース13の先端部にて包囲するように結合されるとともに、その結合部における下面(払拭面1a側の面)には係止凹部14aが形成されている。クリップ部材14における結合部よりも先端側の部位は、上壁部15と該上壁部15の幅方向両端から下方に延びる一対の側壁部16とにより、払拭面1a側に開口する断面コ字状に形成されるとともに、上壁部15の先端には長手方向に突出する嵌合凸部15aが形成されている。各側壁部16先端には、払拭面1a側に一旦延びるとともにそこから嵌合凸部15aと同方向、つまり、ワイパアーム11の長手方向先端側に向けて突出する鉤爪状(略L字状)の第1係止爪16aが形成されている。また、各側壁部16における第1係止爪16aから基端側に所定間隔離れた位置には、第1係止爪16aと略同形状をなす第2係止爪16bが形成されている。
一方、ワイパブレード12は、図2に示すように、ワイパアーム11と連結されるレバー部材21、該レバー部材21に保持される長尺のブレードラバー22及び該ブレードラバー22に対し長手方向に沿って取り付けられるバッキング23から構成されている。
レバー部材21は、金属板材をプレス加工して形成されるものであり、長手方向長さがワイパブレード12(ブレードラバー22)の3分の1程度で構成されている。レバー部材21の長手方向中央部には平行をなす一対の側壁24aからなる収容開口部としてのホルダ部24が形成されるとともに、ホルダ部24の長手方向両側には同方向に沿ってそれぞれ延出形成される一対のアーム部25が一体に設けられている。ホルダ部24の各側壁24a間には、払拭面1aに対する垂直方向に貫通する開口24bが形成されるとともに、開口24bにはその端部から内部に向かって延出する規制部24cが屈曲形成されている(図6参照)。また、この開口24b内部において各側壁24aに掛け渡されて固定された連結ピン26には、前記クリップ部材14と連結される連結部材としてのダンパ31が回動可能に取り付けられている。
樹脂材料よりなるダンパ31は、図2及び図4(b)に示すように、その先端部のヘッド部32において幅方向に貫通する円形の連結孔32aが形成されるとともに、該連結孔32aから連続するように下方に向けて延びる導入溝32bが形成されている。この導入溝32bから前記連結ピン26が挿入されて連結孔32aに弾性係合して取り付けられる。また、ヘッド部32の幅方向中央下部には、基端側に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面32cが形成されるとともに、ヘッド部32上面には前記クリップ部材14の嵌合凸部15aに対応した形状をなす凹部32dが形成されている。
また、図4(a)に示すように、ダンパ31にはヘッド部32の幅方向両端から基端側に向かって延びる一対の側壁33が形成されるとともに、各側壁33間においてダンパ31先端部から基端側に向かって延びる延出部34が、該各側壁33から所定間隔隔てて形成されている。尚、延出部34はその長手方向寸法が側壁33より短く形成されている。また、延出部34上面は凹部32dと連続する平面をなすとともに上方に向かって若干傾斜している。ダンパ31の延出部34と各側壁33との間には、延出部34の上面側からその上面に向かって垂直にクリップ部材14の側壁部16が収容装着される装着部31aがダンパ31の長手方向に沿って形成され、その装着部31aの長手方向中央部には係合部35が架設されている。また、ダンパ31の基端部近くにおける各側壁33間には、梁36が掛け渡されている。また、延出部34の延出先端下部から梁36の上方に向かって延びる扁平状の弾性片37はその先端が幅広に形成されるとともに、弾性片37上面における梁36と重なる位置には断面三角形状をなす係止部としての係止突起37aが形成されている。
上記したようなクリップ部材14及びダンパ31の連結状態を図6に示す。クリップ部材14の上壁部15は延出部34の上面に覆い被さるようにして当接するとともに、嵌合凸部15aはダンパ31の凹部32dに嵌合されている。また、クリップ部材14の側壁部16は、ダンパ31の装着部31aに延出部34の上面側からその上面に向かって垂直に挿入され収容装着されている。その側壁部16の先端部は、ダンパ31のヘッド部32における連結孔32aよりやや基端側の当接面32eと当接するとともに、第1係止爪16aは連結孔32a(連結ピン26)より下側に位置している。即ち、連結ピン26は、払拭面1aに対し垂直な方向において、クリップ部材14の嵌合凸部15aと第1係止爪16aとの間に配置されている。また、第2係止爪16bはダンパ31の係合部35に、その下側(払拭面1a側)に回り込むように係止されるとともに、クリップ部材14の係止凹部14aには弾性片37の係止突起37aが係止される。このようにダンパ31に固定されたクリップ部材14は、図1に示すように、ダンパ31上面の略全体を覆うとともに、ホルダ部24の開口24bの略全体も覆うようになっている。これにより、車両用ワイパ10の上面視において、ワイパアーム11とワイパブレード12との連結部分における開口が少なく構成されるため、車両用ワイパ10の外観向上に貢献している。
また、ダンパ31は、図6に示すように、弾性片37の先端がホルダ部24上面と当接可能となっており、クリップ部材14がホルダ部24に直接当接しないようになっている。また、図7(a)に示すように、ダンパ31はホルダ部24から上方への回動途中で、ヘッド部32の傾斜面32cが前記ホルダ部24の規制部24c先端の屈曲部と当接し、これ以上の同方向への回動が規制されるようになっている。
図1及び図2に示すように、レバー部材21のアーム部25先端部、即ちレバー部材21の長手方向両端部には、ブレードラバー22を保持するための保持部25aが一体に設けられている。保持部25aは、対をなす爪状部が幅方向内側にそれぞれ突出されて構成されており、ブレードラバー22を長手方向長さの略3等分した2位置をそれぞれ保持する。また、アーム部25には、山折り状に折り曲げられて、車両前進時の走行風を受けると保持部25aを通じてブレードラバー22を払拭面1a側に押圧する押圧力を生じさせるフィン部25bが設けられている。
長尺の弾性部材よりなるブレードラバー22は、図5(a)に示すように、その幅方向の寸法が前記クリップ部材14の各側壁部16間の寸法より小さく形成されるとともに、その長手方向中央がレバー部材21のホルダ部24(ダンパ31)の真下位置に配置されるように保持されている。尚、図5(a)(b)は、車両用ワイパ10における長手方向中央部の連結ピン26を通る断面を模式的に示している。ブレードラバー22には、幅方向両側で開口し幅方向に沿った凹状をなすバッキング収容溝22aが形成され、ブレードラバー22の長手方向略全体に亘って形成されている。また、各バッキング収容溝22aの下側には、長手方向略全体に亘ってそれぞれ保持溝22bが形成されている。そして、保持溝22bにはレバー部材21の保持部25aを構成する一対の爪状部が長手方向から挿入され、該保持部25aの保持溝22bへの挿入によりブレードラバー22がレバー部材21に対して保持される。尚、保持溝22b内には一方の保持部25aの爪状部と係止するための図示しない係止部が設けられており、相互の係止により、使用時にブレードラバー22がレバー部材21から抜け落ちることが防止されている。
ブレードラバー22のバッキング収容溝22aには、ブレードラバー22と同等の長手方向長さを有する板バネ部材としての一対のバッキング23がそれぞれ収容されている。バッキング23は、該バッキング23の装着時のブレードラバー22の長手方向中央部が反払拭面側に凸をなし払拭面1aの曲率よりも大きな曲率の湾曲形状に形成されている。そして、バッキング23は、レバー部材21の保持部25aから伝達される前記ワイパアーム11からの払拭面1a側への押圧力をブレードラバー22の長手方向に分散させている。因みに、ブレードラバー22の両端部には、このバッキング23の抜け等を防止するためのキャップ27がそれぞれ装着されている。
ブレードラバー22の上面22xには、レバー部材21の両端部(保持部25a)から長手方向に突出する部分、即ち払拭面1aの湾曲に自由に追従すべくレバー部材21にて保持されない自由端からなる追従端部X1において、アーム部25に設けられるフィン部25bと外観形状が連続するように長手方向両端部に向かって連続する断面略三角形状のフィン部22cが立設されている。フィン部22cに走行風が当たることで、前記フィン部25bと同様に、ブレードラバー22を払拭面1a側に押圧する押圧力が生じるようになっている。一方、ブレードラバー22の保持部25a間(追従端部X1間)である長手方向中央部分X2は、図5に示すように、フィン部22cを形成しないフィン非形成部とされ、上面22xが平坦面とされている。
このような構成の車両用ワイパ10において、例えば格納状態にある場合等、ブレードラバー22の湾曲が小さいときには、ブレードラバー22の中央部分X2はレバー部材21の下方に位置している(図5(a)参照)。一方、払拭時においてブレードラバー22が払拭面1aに追従し、ブレードラバー22の湾曲が大きくなったときには、図5(b)に示すように、ブレードラバー22はその中央部分X2がダンパ31に接近するように撓み、その長手方向中央部がクリップ部材14の内部(一対の側壁部16間)に入り込むようになっている。
上記のように本実施形態の車両用ワイパ10では、クリップ部材14の一対の側壁部16間にブレードラバー22が移動可能なスペースが確保されるため、ブレードラバー22をその湾曲を考慮したダンパ31により近い位置に保持可能となる。尚、ブレードラバー22はその中央部分X2がフィン非形成部とされたことにより、自身の柔軟性の確保とともに、払拭面1aに対する湾曲追従時に中央部分X2のダンパ31との干渉を防止し、払拭面1aに対する湾曲追従性を妨げない構成とされている。これにより、クリップ部材14の上壁部15からブレードラバー22の下端までの寸法、即ち、車両用ワイパ10の高さ寸法を小さく構成することができるようになっている。
次に、ワイパアーム11(クリップ部材14)へのワイパブレード12の着脱について図6及び図7(a)(b)に従って説明する。尚、図6及び図7(a)(b)では、説明の便宜のため、ブレードラバー22を省略している。ワイパブレード12をクリップ部材14に取り付ける際には、まず、レバー部材21(ホルダ部24)の連結ピン26に取り付けられたダンパ31の係合部35がクリップ部材14の第1及び第2係止爪16a,16b間に入り込むように、一対の側壁部16をダンパ31の延出部34と各側壁33との間に形成された装着部31aに延出部34の上面側からその上面に向かって垂直に挿入する(図7(a)参照)。その後、レバー部材21とともにダンパ31をワイパアーム11の基端側に向かってスライドさせ(又は、ワイパアーム11のクリップ部材14をレバー部材21のダンパ31に対して先端側に向けてスライドさせ)、ヘッド部32の当接面32eが側壁部16(クリップ部材14)の先端部と当接するまで押し込む。このとき、係止突起37aは弾性片37の押し込み後の弾性復帰によりクリップ部材14の係止凹部14aと係止され、これにより、ダンパ31がクリップ部材14に固定されるようになっている。
一方、クリップ部材14から取り外す際には、弾性片37がレバー部材21と離間する方向にダンパ31を回動させた後、弾性片37を押し下げて係止突起37aとクリップ部材14の係止凹部14aとの係止を解除させ、その後、レバー部材21とともにダンパ31をワイパアーム11の反基端側に向かってスライドさせる(図7(a)参照)。そして、ダンパ31と第1及び第2係止爪16a,16bとの係止が解除される位置までスライドさせた後、ダンパ31の装着部31aからクリップ部材14を取り外すようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ワイパブレード12のレバー部材21に回動可能に支持された連結部材としてのダンパ31に固定される先端連結部としてのクリップ部材14は、ダンパ31の上面と当接する上壁部15と、該上壁部15におけるワイパブレード12の長手方向と直交する幅方向の両端部から払拭面1a側に延びる一対の側壁部16とから断面コ字状に形成されるとともに、その一対の側壁部16間の寸法はブレードラバー22の幅寸法より大きく形成される。これにより、クリップ部材14の一対の側壁部16間にブレードラバー22が移動可能なスペースが確保されるため、ブレードラバー22とダンパ31とを高さ方向により近接した位置に保持するように構成でき、その結果、車両用ワイパ10の高さ寸法を抑えることができる。
(2)クリップ部材14がダンパ31の装着部31aに延出部34の上面側からその上面に向かって垂直に収容装着された後に、該ダンパ31がワイパアーム11基端側に向かうようにクリップ部材14とダンパ31とが相対的にスライドされることで、該ダンパ31に設けられた係止突起37aがクリップ部材14と係止し、その係止によりクリップ部材14とダンパ31とが連結されるようになっている。このため、ワイパアーム11とワイパブレード12との連結状態において、ダンパ31及びレバー部材21の収容開口部としてのホルダ部24の長手方向略全体がクリップ部材14の上壁部15により覆われるように構成することができ、車両用ワイパ10の外観を向上させることが可能である。
(3)クリップ部材14の各側壁部16には、長手方向に並設されワイパアーム11の先端側に突出する鉤爪状の第1及び第2係止爪16a,16bがダンパ31に係止可能に設けられるため、ダンパ31をクリップ部材14に安定して固定可能となる。
(4)ダンパ31を軸支する連結ピン26は、クリップ部材14の上壁部15の払拭面1a側、且つ第1係止爪16aの反払拭面1a側に配置される。即ち、連結ピン26は払拭面1aに対する垂直方向において、クリップ部材14の上壁部15と第1係止爪16aとの間に配置される。これにより、ワイパのロックバック状態(ワイパアーム11が払拭面から離れた起立姿勢状態)から払拭姿勢へと復帰させた際に、ワイパブレード12が払拭面1aと衝突して衝撃が加えられたり、また、寒冷地においてワイパブレード12が払拭面1aに貼りついている状態で強引に引き剥がそうとするなど、ワイパブレード12への外力や衝撃が加えられた際に、第1又は第2係止爪16a,16bが連結ピン26に作用する力を受け止めるため、ワイパブレード12とワイパアーム11との連結強度をより一層向上させることができる。
(5)ダンパ31の回動を規制するための規制部24cが、ホルダ部24の開口端部からその内部に向かって延出形成される。即ち、規制部24cがホルダ部24の内部に構成されるため、車両用ワイパ10の外観向上に貢献することができる。
(6)クリップ部材14には、その上壁部15の先端から長手方向に突出する嵌合凸部15aが形成され、該嵌合凸部15aはダンパ31の上面に形成された凹部32dに嵌合されるため、クリップ部材14とダンパ31との間のガタつきを抑制することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、係止凹部14aはクリップ部材14の下面に形成され、弾性片37は延出部34の延出先端下部から延びるように形成されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば図8(a)(b)及び図9(a)(b)に示すように構成してもよい。図9(a)(b)に示すダンパ31では、弾性片50は延出部34の延出先端上部に形成されるとともに、該弾性片50に形成された係止突起50aが、図8(a)(b)に示すクリップ部材14の上壁部15に貫通形成された係止孔51に係止可能となっている。
・上記実施形態では、弾性片37には係止部としての係止突起37aが形成され、該係止突起37aがクリップ部材14の係止凹部14aに係止されるよう構成されたが、これ以外に例えば、弾性片37に係止部としての係止孔を設け、クリップ部材14に該係止孔に係止可能な突起を設けてもよい。
・上記実施形態では、連結ピン26は、払拭面1aに対する垂直方向において、クリップ部材14の上壁部15(嵌合凸部15a)と第1係止爪16aとの間に配置されるよう構成されたが、これ以外に例えば、上壁部15と第2係止爪16bとの間に配置されるよう構成してもよい。これ以外にも、連結ピン26の払拭面1a側に第1係止爪16a(又は第2係止爪16b)のみが配置されるように構成してもよく、また、連結ピン26の反払拭面1a側にクリップ部材14の上壁部15(嵌合凸部15a)のみが配置されるように構成してもよい。
・上記実施形態では、先端連結部としてのクリップ部材14はワイパアーム11の先端部においてアームピース13を介して固定されたが、ワイパアーム11先端に一体的に形成してもよい。
本実施形態における車両用ワイパを示す斜視図。 (a)車両用ワイパの分解斜視図、(b)クリップ部材及びダンパを示す斜視図。 (a)先端連結部としてのクリップ部材の平面図、(b)クリップ部材の側断面図。 (a)連結部材としてのダンパの平面図、(b)ダンパの側面図。 (a)通常時におけるワイパの断面図、(b)ブレードラバー追従時におけるワイパの断面図。 ワイパアームとワイパブレードとの連結部分を示す断面図。 (a),(b)ワイパアームとワイパブレードとの組み付けの様子を示す模式図。 (a)別例のクリップ部材の平面図、(b)別例のクリップ部材の側断面図。 (a)別例のダンパの平面図、(b)別例のダンパの側面図。
符号の説明
1a…払拭面、10…車両用ワイパ、11…ワイパアーム、12…ワイパブレード、14…先端連結部としてのクリップ部材、15…クリップ部材の上壁部、15a…嵌合凸部、16…クリップ部材の側壁部、16a,16b…第1及び第2係止爪、21…レバー部材、22…ブレードラバー、24…収容開口部としてのホルダ部、24c…規制部、26…連結ピン、31…連結部材としてのダンパ、31a…装着部、32d…ダンパ上面の凹部。

Claims (4)

  1. 払拭面を払拭するための長尺のブレードラバーをレバー部材にて保持してなるワイパブレードと、該ワイパブレードと連結するための先端連結部を有するワイパアームとを備え、
    前記払拭面に対する垂直方向に貫通するように前記レバー部材に形成された収容開口部内には連結部材が回動可能に支持され、該連結部材に前記先端連結部が接続されることで、前記ワイパアームと前記ワイパブレードとが相対回動可能に連結される車両用ワイパであって、
    前記ワイパアームの前記先端連結部は、前記連結部材の上面と当接する上壁部と、該上壁部における前記ワイパブレードの長手方向と直交する幅方向の両端部から前記払拭面側に延びる一対の側壁部とから断面コ字状に形成されるとともに、その一対の側壁部間の寸法は前記ブレードラバーの幅寸法より大きく形成され、
    前記連結部材には、前記ワイパアームの一対の側壁部が前記上面から収容装着される装着部と、該連結部材が前記ワイパアームの基端側に向かうように相対的にスライドされることで前記先端連結部と係止される係止部とが設けられ
    前記先端連結部の各側壁部には、前記長手方向に並設され前記ワイパアームの先端側に突出する鉤爪状の第1及び第2係止爪が、前記連結部材に係止可能に設けられたことを特徴とする車両用ワイパ。
  2. 請求項に記載の車両用ワイパにおいて、
    前記連結部材は、前記収容開口部の内部において前記幅方向に架設された連結ピンに軸支されるものであり、その連結ピンは前記先端連結部の上壁部の前記払拭面側、及び前記係止爪の反払拭面側の少なくとも一方に配置されるように構成されたことを特徴とする車両用ワイパ。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ワイパにおいて、
    前記連結部材は、前記レバー部材の前記収容開口部の開口端部からその内部に向かって延出形成された規制部により、その回動が規制されるように構成されたことを特徴とする車両用ワイパ。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ワイパにおいて、
    前記先端連結部には、その上壁部の先端から前記長手方向に突出する嵌合凸部が形成され、該嵌合凸部は前記連結部材の上面に形成された凹部に嵌合されたことを特徴とする車両用ワイパ。
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