JP5014598B2 - 耐油紙 - Google Patents
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Description
実施例1では、先ず、パルプとしてECF漂白した針葉樹晒クラフトパルプ(N−BKP)のみを用い、このパルプと耐油剤としてチバスペシャリティケミカルズ社製のローダイン2000を20kg/tと、湿潤紙力増強剤(星光PMC製:WS4024)を20kg/tとを混合して紙料を調整する。次に、調整した紙料をワイヤーパートの漉き網上に噴出し、脱水して湿紙を作る。このワイヤーパートには、漉き網上の湿紙を挟むように、漉き網の上方に湿紙の幅とほぼ同じ幅を有するダンディーロールが設けられており、漉き網とダンディーロールとの間に紙料が搬送されることによって、脱水されて湿紙が形成される。ここで、ダンディーロールには、外面に幅方向に沿って、厚みの薄い部分の幅が0.9mmで、厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が30:70となる凹凸パターンが設けられている。ワイヤーパートでは、湿紙が漉き網とダンディーロールとの間に搬送されることで、湿紙を脱水すると共に、ダンディロールで幅0.9mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が30:70からなり、密度が均一な凹凸を湿紙の一方の面に形成する。次に、ワイヤーパートで作られた湿紙をプレスパートの毛布が装着されたプレスロール間に送り、湿紙から更に水分を搾り取る。次に、湿紙をドライヤーパートに送り、ヤンキードライヤーの鏡面仕上げされた表面を湿紙の凹凸が形成されている面とは反対側の面に押し当てて湿紙を乾燥する。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で3級であり、透気度がJIS P 8117で25秒であり、坪量が30g/m2である耐油紙を抄紙した。
実施例2では、先ずパルプにECF漂白したN−BKPとECF漂白したL−BKPとを90%:10%の割合で混合したものを用い、実施例1と同様に紙料を調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートまでは、ワイヤーパートにて、幅2mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が50:50からなる凹凸を湿紙の一方の面にダンディーロールで形成したこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で8級であり、透気度が100秒であり、坪量が70g/m2である。
実施例3では、実施例1と同様にして紙料を調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートまでは、ワイヤーパートにて、幅3mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が60:40からなる凹凸を湿紙の一方の面にダンディーロールで形成したこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で4級であり、透気度が35秒であり、坪量が40g/m2である。
実施例4では、パルプにECF漂白したN−BKPとTCF漂白したL−BKPとFAS漂白した古紙パルプ(DIP)とを80%:10%:10%の割合で混合したものを用い、実施例1と同様に紙料を調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートまでは、ワイヤーパートにて、幅0.5mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が10:90からなる凹凸を湿紙の一方の面にダンディーロールで形成したこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で6級であり、透気度が60秒であり、坪量が50g/m2である。
実施例5では、紙料を実施例1と同様にして調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートまでは、ワイヤーパートにて、幅5mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が90:10からなる凹凸を湿紙の一方の面にダンディーロールで形成したこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で5級であり、透気度が50秒であり、坪量が50g/m2である。
比較例1では、パルプに塩素(C)漂白したN−BKPを用い、このパルプと耐油剤としてチバスペシャリティケミカルズ社製のローダイン2000を10kg/tと、湿潤紙力増強剤(星光PMC製:WS4024)を7kg/tとを混合して紙料を調整する。ワイヤーパートからドライヤーパートまでは、ワイヤーパートにて、幅0.5mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が30:70からなる凹凸を湿紙の一方の面にダンディーロールで形成したこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で2級であり、透気度が15秒であり、坪量が25g/m2である。
比較例2では、パルプにC漂白したN−BKPとECF漂白したL−BKPとを50%:50%の割合で混合したものを用い、実施例1と同様に紙料を調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートまでは、ワイヤーパートにて、凹凸が形成されていないダンディーロールを用い、湿紙の水分を搾り取ったこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。そして、得られた耐油紙に対して、幅方向に沿って幅2mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分の面積比が50:50となる凹凸パターンが設けられているエンボスロールを押圧し、耐油紙の一方の面に幅2mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が50:50の凹凸を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で5級であり、透気度が120秒であり、坪量が80g/m2である。
比較例3では、パルプにC漂白したN−BKPとFAS漂白したDIPとを20%:80%の割合で混合したものを用い、比較例1と同様に紙料を調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートまでは、比較例2と同様にして耐油紙を形成した。そして、得られた耐油紙に対して、幅方向に沿って幅3mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が60:40となる凹凸パターンが設けられているエンボスロールを押圧し、耐油紙の一方の面に幅3mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分の面積比が60:40の凹凸を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で2級であり、透気度が30秒であり、坪量が40g/m2である。
比較例4では、パルプにC漂白したN−BKPを用い、実施例1と同様に紙料を調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートの間では、ワイヤーパートにて、幅0.3mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が5:95からなる凹凸を湿紙の一方の面にダンディロールで形成したこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で3級であり、透気度が60秒であり、坪量が50g/m2である。
比較例5では、パルプにC漂白したN−BKPとC漂白したL−BKPとを40%:60%の割合で混合したものを用い、比較例1と同様に紙料を調整した。ワイヤーパートからドライヤーパートの間では、ワイヤーパートにて、幅6mmの厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との面積比が95:5からなる凹凸を湿紙の一方の面にダンディロールで形成したこと以外は、実施例1と同様にして耐油紙を形成した。得られた耐油紙は、耐油度がキット法で2級であり、透気度が40秒であり、坪量が50g/m2である。
Claims (2)
- 二酸化塩素又は酸素系漂白剤によって漂白された広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、二酸化チオ尿素によって還元漂白された古紙パルプのうち少なくともいずれかを含有し、
耐油度がキット法で3級以上であり、
JIS P 8117に規定されている透気度が100秒以下であり、
ヤンキードライヤーで平坦にされた面とは反対側の少なくとも収容物と接する面に、幅0.5mm以上の厚みの薄い部分と、厚みの厚い部分とからなり、密度が均一であり、ストライプ状に形成された凹凸が設けられ、
JIS P 8124に規定されている坪量が30g/m2以上、70g/m2以下であることを特徴とする油分を含む又は油分が付着している上記収容物を収容する包装材又は袋に用いられる耐油紙。 - 上記収容物と接する面側に設けた凹凸において、上記厚みの薄い部分と上記厚みの厚い部分との面積比は、10:90〜90:10であることを特徴とする請求項1記載の耐油紙。
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