JP5013771B2 - Mimo−ofdmの雑音電力測定方法及び受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多入力多出力−直交周波数分割多重(Multiple Input Multiple Output−Orthogonal Frequency Division Multiplexing:MIMO−OFDM)システムにおける、受信信号に含まれる雑音電力を測定する方法及び受信装置に関する。
近年注目を集めている無線伝送方式の一つにMIMO技術がある。これは、送信装置に複数のアンテナを設けて同じ周波数で複数の送信信号を送信し、同じく受信装置に複数のアンテナを設けて受信した複数の受信信号から、各送受信アンテナ間の伝搬チャンネル応答を求め、この伝搬チャンネル応答に基づいて複数の送信信号を推定する技術である。この技術を用いることにより、高い周波数利用効率化を実現することができるものと期待されている。以下、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナ間の伝搬チャンネルをMIMOチャンネルという。
各送信アンテナの送信信号をベクトルX=[X・・・X、各受信アンテナの受信信号をベクトルY=[Y・・・Y、各受信信号に含まれる雑音成分をベクトルN=[N・・・Nとすると、MIMOのチャンネル応答Hは、伝搬方程式Y=HX+Nで表されるn行m列の行列となる。但し、ここでは送信アンテナの個数をm個、受信アンテナの個数をn個とし、Tは転置を表す。チャンネル応答Hのi行j列要素hijは、i番目の受信アンテナで受信された受信信号に含まれる、j番目の送信アンテナから出力された送信信号成分の振幅利得及び位相回転を表す複素数である。MIMO受信装置は、チャンネル応答行列Hを推定し、推定したチャンネル応答行列Hを用いて、受信信号ベクトルYから送信信号ベクトルXを復調する(Y=HX+Nを解く)。
このようなMIMO技術は、狭帯域のシングルキャリア方式への適用が容易である。また、MIMO技術は、直交する多数のサブキャリアに信号を分割して伝送するOFDM伝送方式と組み合わせることにより、広帯域伝送にも適用することができる。以下、MIMO技術とOFDM伝送方式とを組み合わせた伝送システムをMIMO−OFDMシステムという。
一般にOFDMでは、送信信号の特定のサブキャリア(以下、パイロットキャリアという。)にチャンネル推定用の既知信号が含まれており、その受信信号と既知信号との比からチャンネル推定を行う。MIMO−OFDMでは、送信系統毎の固有の既知信号を用いることにより、各受信信号における各送信系統のチャンネル応答を推定することができる。
ところで、MIMOの伝搬方程式における雑音成分Nは、各受信信号の雑音成分をベクトルで表したものである。各受信系統の雑音指数(Noise Figure:NF)や利得を合わせることにより雑音成分Nにおける各要素Nの平均電力が同一になり、チャンネル応答行列Hの要素として各受信系統のチャンネル推定結果をそのまま用いることができる。
しかし、OFDMでは、一般に、受信信号をAD変換してデジタル信号処理により復調するため、AD変換器の入力電圧範囲の中でダイナミックレンジが大きく取れるように各受信信号の利得調整を自動で行う。各受信アンテナに到達する信号の電力は一般には同一ではなく時間的に変動するため、各受信系統で不均一な利得調整が行われることになる。このため、各受信系統で異なる雑音電力を有する受信信号に対して得られたチャンネル推定結果をHの要素としてそのまま用いた場合には、正確なMIMOの復調を実現することができない。この問題を解決するため、各受信系統の雑音電力を検出した後、雑音電力の違いをとり除くために、この雑音電力が各受信系統で同一のレベルになるように、FFT後の受信信号またはチャンネル推定結果を調整する必要がある。
通常のOFDMにおいても、受信アンテナを複数用いて最大比合成や指向性制御を行う場合、または軟判定ビタビ復号を行う場合には、雑音電力を測定することが行われる。この雑音電力を測定する手法の例として、OFDMの信号帯域から少し離れた周波数の電力を雑音電力とする方法が知られている。しかし、一般に、受信装置においてチャンネル選択性を良くするために、SAWフィルタ等の急峻なバンドパス・フィルタに受信信号を通過させる。このため、OFDMの信号帯域から離れた周波数帯域において信号が減衰し、正確な雑音電力を測定することが困難な場合が多い。
この問題を解決するため、OFDMの信号帯域内で雑音電力を測定する手法も提案されている。例えば、OFDMのサブキャリアには、周波数関係から歪みが大きくなる等の理由により情報を送信しない無信号のNULLキャリアが含まれており、この点に着目した手法、すなわち、NULLキャリアの受信電力を雑音電力とする手法が知られている。しかし、一般にはNULLキャリアの数は非常に少なく、また、歪みの影響を強く受けるため、正確な雑音電力を測定することは困難である。
また、他の手法として、チャンネル推定結果を用いて受信信号を波形等化した後の信号に対しデマッピング時に、QPSKや16QAM等の変調方式に応じた正規のシンボル点からの距離を雑音成分として雑音電力を測定する方法が知られている。この手法は、雑音成分が大きい場合やチャンネル推定が正しく行われない場合には、受信シンボルが異なるシンボルエリアに飛び出してしまい、本来のシンボル点からの距離ではなくなってしまう。したがって、この手法では、正確な雑音電力を測定することは困難である。
さらに、その他の手法として、特許文献1〜5に記載のものが提案されている。特許文献1では、2つのOFDMシンボルと既知信号を用いて、初めのOFDMシンボルでチャンネル推定を行い、そのチャンネル推定結果を用いて次のOFDMシンボルを波形等化し、得られた受信シンボル点と既知信号のシンボル点との差を雑音成分として雑音電力を測定する。また、特許文献2では、パイロットキャリアの信号を波形等化した後に、既知のシンボル点からの距離を雑音成分として雑音電力を測定する。また、特許文献3では、受信信号と既知信号との複素相関を各サブキャリアで求め、隣り合うサブキャリアで引き算して雑音成分を検出し、雑音電力を測定する。
このような従来のOFDMの信号帯域内の雑音測定法では、単一のOFDM信号が送信されている場合に適用することができるが、MIMO−OFDMシステムのように同一周波数で異なる複数のOFDM信号が送信され、それらが複雑に混ざり合って受信される場合には適用することができない。具体的には、デマッピング時に測定する手法、並びに特許文献1及び2の手法に対しては、まず各受信信号の雑音電力が同一になるようにしなければチャンネル応答行列Hを正しく求めることができない。このため、干渉除去及び波形等化を行うことができず、雑音電力の測定を行うことができない。
また、特許文献3の手法に対しては、チャンネル推定用として特定のOFDMシンボルの全てのサブキャリアを既知信号で変調するバーストOFDMの場合は、チャンネル推定して既知信号が混ざり合っている割合を正しく再現することにより適用することができると考えられる。しかし、そのような特定のOFDMシンボルがなく、毎シンボルにある決まったサブキャリア間隔でパイロット信号が挿入されているコンティニュアルパイロット方式のMIMO−OFDMシステムには適用することができない。
さらに、特許文献4では、OFDMのシンボル同期を検出するために行うガード相関の積分値を信号電力とし、これとAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)の目標電力との差を雑音電力としている。また、特許文献5では、OFDMのガード期間の信号と、それから有効シンボル分遅延した信号(OFDM信号の生成時にガード期間の信号は、有効シンボル分遅れた信号のレプリカになっている。)との差の絶対値を求め、そこに適当な窓を設けて平均化し、これを雑音電力としている。
前述の特許文献4の手法では、ガード相関の値はCN比が小さくなると雑音成分が無視できなくなり、その積分値が正確な信号電力を表さなくなる。また、実際のアナログ回路ではデバイスのばらつきや温度特性により、AGCの目標電力を各受信系統で均一にすることが困難になる。このため、計算した雑音電力は誤差を含みやすい。
また、前述の特許文献5では、計算した雑音電力がマルチパス成分を含まないように窓を最適に選ぶ必要がある。言い換えれば、長遅延のマルチパスが存在すると、平均化する期間を相当短くしなければならず、計算精度が落ちてしまう。また、OFDM信号を急峻なフィルタに通し、帯域外のスペクトルが規定値以下になるように送信しているため、シンボルが切り替わる付近(ガード期間の初めとシンボルの終わりの部分)では信号がなまっている。したがって、特許文献5ではこの期間を用いて雑音電力を測定するから、誤差が生じやすい。
特許第3445773号公報 特許第3662579号広報 特開2005−204307公報 特開2004−112155公報 特開2005−175878公報
このように、MIMO−OFDMシステムにおいて、受信系統毎に独立して利得調整が行われる場合には、正確なチャンネル応答行列Hを得るために、各受信系統の雑音電力のレベルが同一になるように、FFT後の受信信号を調整する必要がある。しかしながら、従来の手法では、各受信系統の雑音電力を正確に測定することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、MIMO−OFDMシステムにおいて、受信信号に含まれる雑音電力を正確に測定することが可能な方法及び受信装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、チャンネル推定を行う前に、パイロットキャリア信号の送信パターンを利用して帯域内の雑音電力を測定することにより、正確な雑音電力を求める。そして、その測定した雑音電力を用いて受信信号を正規化することにより、全ての受信系統の雑音電力を同一レベルにする。また、この正規化した受信信号を用いることにより、チャンネル応答行列を正確に推定する。
本発明による雑音電力測定方法の原理について、各送信信号のパイロットキャリアが直交符号により複数のシンボルにわたって符号分割多重されたMIMO−OFDMシステム、ここでは、送信が2系統で構成され、送信系統1に「1、1、1、1」、送信系統2に「1、−1、1、−1」の直交符号を割り当てたMIMO−OFDMシステムを例に説明する。
送信系統1のi番目のパイロットキャリアの送信信号x1i(t)は、このパイロットキャリアに割り当てた既知信号をCPとして、4シンボル周期で以下の繰返しになる。ただし、tはシンボル番号を表す。
Figure 0005013771
同様に、送信系統2のi番目のパイロットキャリアの出力x2i(t)は、以下の4シンボルの繰返しになる。
Figure 0005013771
受信系統jのi番目のパイロットキャリアの受信信号yji(t)は、hj1i(t)を送信系統1の出力に対するチャンネル応答、hj2i(t)を送信系統2の出力に対するチャンネル応答、nji(t)をN(0,σji )の複素ガウス雑音として、以下の式により表すことができる。
Figure 0005013771
(1)式及び(2)式を(3)式に代入し、連続する4シンボルの間でhj1i(t)及びhj2i(t)をhj1i、hj2iの一定値として受信信号系列を表すと、以下の式になる。
Figure 0005013771
ここで、yji(1)とyji(3)、及びyji(2)とyji(4)は雑音成分が異なるのみで同一とみなせる受信信号系列なので、次のようなパラメータsjiを導入して雑音成分のみを抽出する。ただし、|Z|=Z・Zは複素共役を表す。
Figure 0005013771
パラメータsjiをL個のパイロットキャリアについて求め、sjiの平均値Sを(6)式により求める。
Figure 0005013771
Lが十分大きいと、平均値Sはアンサンブル平均になり、各項は期待値になる。すなわち、雑音成分の大きさの2乗(電力)は分散σji になり、異なる雑音成分の積は中心極限定理によりゼロになる。雑音は周波数軸上でフラットな白色雑音なので、σji は全てのiで一定のσ とすることができる。したがって、平均値Sを計算すると(7)式のようになり、受信系統jの雑音電力σ を求めることができる。
Figure 0005013771
以上説明した本発明による雑音電力測定方法の原理から、この雑音電力測定方法を実行する受信装置は、パイロットキャリアの受信信号が雑音成分を除いて同一とみなせるシンボルの受信信号系列を用いて、その差の大きさの2乗を平均化することにより、その受信信号の雑音電力σ を求める。そして、すべてのサブキャリアの受信信号を雑音電力σ の平方根σで割算して正規化する。これにより、その後に行われるチャンネル推定の結果が受信信号のSN比を反映したものになり、正しいチャンネル応答行列を得ることができる。
以上説明した原理により、本発明によるMIMO−OFDMシステムの雑音電力測定方法は、各送信信号のパイロットキャリアが複数のシンボルにわたって符号分割多重されるMIMO−OFDMシステムの下で、該MIMO−OFDMシステムを構成する受信装置により受信信号に含まれる雑音電力を測定する方法において、既知信号で変調されたパイロットキャリアについて、その送信パターンに応じて、受信信号が雑音成分を除いて同一とみなせるシンボルの受信信号系列の差を2乗し、該2乗した結果を複数のパイロットキャリアについて平均化し、該平均化した値を前記雑音電力とすることを特徴とする。
また、本発明によるMIMO−OFDMシステムの受信装置は、各送信信号のパイロットキャリアが複数のシンボルにわたって符号分割多重されるMIMO−OFDMシステムを構成する受信装置において、受信信号に含まれる雑音電力を測定する雑音電力測定手段を備え、該雑音電力測定手段が、受信信号からパイロットキャリアを抽出するパイロットキャリア抽出段と、前記抽出されたパイロットキャリアについて、雑音成分を除いて同一とみなせるシンボルの受信信号系列の差を2乗する差分段と、前記2乗した結果を複数のパイロットキャリアについて平均化し、該平均化した値を雑音電力として出力する平均化段とを有することを特徴とする。
また、本発明によるMIMO−OFDMシステムの受信装置は、さらに、前記雑音電力測定手段により測定された雑音電力に基づいて、受信信号を正規化する正規化手段を備えたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、パイロットキャリアの受信信号が雑音成分を除いて同一とみなせるシンボルの受信信号系列を用いて、雑音電力を測定するようにした。これにより、従来の手法では測定が困難だったMIMO−OFDMシステムの雑音電力を正確に測定することができる。また、測定した雑音電力に基づいて受信信号を正規化するようにした。これにより、各受信系統において独立して利得制御が行われた場合であっても、受信信号は、その受信系統において測定された雑音電力により正規化されるから、全ての受信系統の雑音電力を同一のレベルにすることができる。したがって、各受信系統の受信SN比を反映したチャンネル応答行列を正確に推定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に示すMIMO−OFDMシステムは、各送信信号のパイロットキャリアが直交符号により複数のシンボルにわたって符号分割多重されたシステムであり、ここでは、送信装置が2系統で構成され、送信系統1に「1,1,1,1」、送信系統2に「1,−1,1,−1」の直交符号を割り当てたシステムを例にして説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る受信装置を含むMIMO−OFDMシステムの全体構成図である。このMIMO−OFDMシステム100は、2系統の送信装置101、及びn系統の受信装置102から構成される。尚、インターリープや誤り訂正については省略してある。このMIMO−OFDMシステム100は、送信信号x,xを各サブキャリアに割り当てて送信し、受信信号から送信信号を推定するシステムである。送信側の送信装置101は、図3のような構成例があり、2つの送信系統について、各々入力信号x,xに対しIFFT手段14−1,14−2でIFFTを行い、ガード付加手段15−1,15−2でガード信号を付加し、D/A変換手段16−1,16−2でD/A変換を行い、U/C(アップコンバート)手段17−1,17−2で無線周波数に周波数変換を行い、送信アンテナ18−1,18−2から出力する。
受信側の受信装置102は、図2に示すように、それぞれ同一の機能を有するn個の受信系統1〜nから構成され、受信アンテナ1−1〜1−n、D/C(ダウンコンバータ)手段2−1〜2−n、AGC手段3−1〜3−n、A/D変換手段4−1〜4−n、同期手段5−1〜5−n、FFT手段6−1〜6−n、正規化手段7−1〜7−n、雑音電力測定手段8−1〜8−n、チャンネル推定手段9−1〜9−n、及び、MIMO復調手段10を備えている。
以下、受信系統1〜nを代表した受信系統jを用いて説明する。受信アンテナ1−jは、送信装置101の送信アンテナ18−1,18−2から、MIMOチャンネルを伝わった送信信号を受信し、D/C(ダウンコンバート)手段2−jは、受信信号を無線周波数からIF周波数に変換し、AGC手段3−jは、その受信信号に対して規定レベルになるように増幅器の利得を自動的に調整する。A/D変換手段4−jは、利得調整が施された受信信号をA/D変換し、同期手段5−jは、A/D変換された受信信号について、OFDMシンボルの開始位置を検出する。FFT手段6−jは、A/D変換された受信信号について、ガード期間を除いてフーリエ変換を施し、FFT出力yを出力する。
雑音電力測定手段8−jは、FFT出力yを入力し、雑音電力σ を測定する。正規化手段7−jは、FFT手段6−jからFFT出力yを入力し、雑音電力測定手段8−jから雑音電力σ を入力し、FFT出力yを雑音電力σ の平方根σで割って正規化し、正規化FFT出力y’を出力する。
チャンネル推定手段9−jは、正規化手段7−jから正規化FFT出力y’を入力し、パイロットキャリアの信号y’ji(t)を抽出し、送信系統1,2に割り当てられた直交符号に応じて以下のように相関処理を施す。(y’ji(t)のiはパイロットキャリアの番号を示す。)
(y’ji(1)+y’ji(2)+y’ji(3)+y’ji(4))/4、及び
(y’ji(1)−y’ji(2)+y’ji(3)−y’ji(4))/4
そして、チャンネル推定手段9−jは、上記相関出力と既知信号CPとの比を算出し、これを周波数軸上でフィルタリングし、全てのサブキャリアのチャンネル応答h’j1,h’j2を推定する。
復調手段10は、全ての受信系統1〜nから正規化FFT出力y’,・・・,y’,・・・,y’及びチャンネル応答h’11,h’22,・・・,h’j1,h’j2,・・・,h’n1,h’n2を入力し、ゼロフォーシングまたは最尤推定等のアルゴリズムにより、送信信号の推定値x、xを出力する。
図4は、図2に示した雑音電力測定手段8−jの構成を示すブロック図である。雑音電力測定手段8−jは、他の受信系統の雑音電力測定手段と同一の機能を有する。この雑音電力測定手段8−jは、パイロットキャリア抽出段11−j、差分段12−j、及び平均化段13−jを備えている。
パイロットキャリア抽出段11−jは、FFT手段6−jからFFT出力yを入力し、そのFFT出力yのうちのパイロットキャリアの信号yji(t)を抽出する。差分段12−jは、パイロットキャリア抽出段11−jからパイロットキャリア信号yji(t)を入力し、前述の(5)式により、L個のパイロットキャリア信号について雑音成分のみを抽出したパラメータsjiを計算する。平均化段13−jは、差分段12−jからパラメータsjiを入力し、前述の(6)式により、L個のパイロットキャリア信号のパラメータsjiを平均化し、平均値Sを雑音電力σ として正規化手段7−jに出力する。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、雑音電力測定手段8−jが、FFT出力yのうちのパイロットキャリア信号yji(t)を抽出し、(5)式により4シンボル分のパイロットキャリア信号を用いてパラメータsjiを計算し、L個のパイロットキャリア信号のパラメータsjiの平均値Sを雑音電力σ として測定するようにした。つまり、パイロットキャリア信号の送信パターンを利用して帯域内の雑音電力を測定するようにしたから、MIMO−OFDMシステムにおいても正確な雑音電力を求めることが可能となる。
また、本発明の実施の形態によれば、正規化手段7−jが、FFT出力yを雑音電力σ の平方根σで割って正規化し、チャンネル推定手段9−jが、正規化された正規化FFT出力y’に基づいて、チャンネル応答h’j1,h’j2を推定するようにした。これにより、各受信系統1〜nにおいてAGC手段3−1〜3−nにより独立して利得制御が行われた場合であっても、各受信系統1〜nのFFT出力は各受信系統1〜nの雑音電力で正規化されるから、全ての受信系統1〜nの雑音電力を同一レベルにすることができる。したがって、各受信系統1〜nのSN比を反映したチャンネル応答行列を正確に推定することが可能となる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、送信装置101が2系統で構成され、送信系統1に「1,1,1,1」、送信系統2に「1,−1,1,−1」の直交符号を割り当てたMIMO−OFDMシステム100を例にして説明したが、送信系統数及び直交符号はこれに限定されるものではなく、前述の(5)式及び相関処理を送信系統数に応じて変更し、また、割り当てられた直交符号に応じて変更することにより適用することができる。
例えば、送信装置が3系統で構成され、追加した送信系統3に「1、1、−1、−1」の直交符号を割り当てた場合、8個のOFDMシンボルの受信信号yji(1)〜yji(8)から、以下の(8)式によりパラメータsjiを求め、(9)式により平均値sを求める。
Figure 0005013771
Figure 0005013771
尚、(8)式の右辺の項数を減らして計算量を少なくするようにしてもよい。この場合、(8)式の右辺に含まれるyji(t)の個数に応じて(9)式の分母を変更する必要がある。また、この場合の送信系統3のチャンネル推定を行うための相関処理は、以下のとおりである。
(y’ji(1)+y’ji(2)−y’ji(3)−y’ji(4))/4
本発明の実施の形態による受信装置を含むMIMO−OFDMシステムの全体構成図である。 本発明の実施の形態による受信装置の構成を示す図である。 送信装置の構成を示す図である。 図2の雑音電力測定手段の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 受信アンテナ
2 D/C(ダウンコンバート)手段
3 AGC手段
4 A/D変換手段
5 同期手段
6 FFT手段
7 正規化手段
8 雑音電力測定手段
9 チャンネル推定手段
10 復調手段
11 パイロットキャリア抽出段
12 差分段
13 平均化段
14 IFFT手段
15 ガード付加手段
16 D/A変換手段
17 U/C(アップコンバート)手段
18 送信アンテナ
100 MIMO−OFDMシステム
101 送信装置
102 受信装置

Claims (3)

  1. 複数の送信系統の各々における送信信号のパイロットキャリアが複数のシンボルにわたって符号分割多重されるMIMO−OFDMシステムの下で、該MIMO−OFDMシステムを構成する受信装置により各受信系統の受信信号に含まれる雑音電力を測定する方法において、
    既知信号で変調され、送信系統毎に異なるパイロットキャリアの複数のシンボルにわたる送信パターンに基づいて、受信信号が雑音成分を除いて同一とみなせるシンボルの受信信号系列の差を2乗し、
    該2乗した結果を複数のパイロットキャリアについて平均化し、該平均化した値を当該受信系統の前記雑音電力とすることを特徴とする雑音電力測定方法。
  2. 複数の送信系統の各々における送信信号のパイロットキャリアが複数のシンボルにわたって符号分割多重されるMIMO−OFDMシステムを構成する受信装置において、
    複数の受信系統の各々は、受信信号に含まれる雑音電力を測定する雑音電力測定手段を備え、
    該雑音電力測定手段
    受信信号からパイロットキャリアを抽出するパイロットキャリア抽出段と、
    前記抽出されたパイロットキャリアについて、送信系統毎に異なるパイロットキャリアの複数のシンボルにわたる送信パターンに基づいて、雑音成分を除いて同一とみなせるシンボルの受信信号系列の差を2乗する差分段と、
    前記2乗した結果を複数のパイロットキャリアについて平均化し、該平均化した値を雑音電力として出力する平均化段とを有することを特徴とする受信装置。
  3. 請求項2に記載の受信装置において、
    複数の受信系統の各々は、さらに、当該受信系統の前記雑音電力測定手段により測定された雑音電力に基づいて、受信信号を正規化する正規化手段を備えたことを特徴とする受信装置。

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