JP5013448B2 - 出芽酵母の乳酸耐性又は生産性を向上させる多重遺伝子破壊の組み合わせ - Google Patents

出芽酵母の乳酸耐性又は生産性を向上させる多重遺伝子破壊の組み合わせ Download PDF

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本発明は乳酸耐性又は乳酸生成能を有する出芽酵母に関する。
遺伝子組み換えにより乳酸生成能を有するように改変された酵母を乳酸の製造において使用する方法が知られている(特許文献1〜4参照)。しかしながら、乳酸発酵が進むにつれて乳酸濃度が増加して培養液のpHが低下し、pH2〜3程度になると酵母の乳酸生産効率が低くなる。このため、乳酸生産効率を高く保持するためには培養液の中和工程及び脱塩、精製工程が必要となり製造コストが高くなるという問題があった。特許文献5には、乳酸生成能を有する酵母等の耐酸性を向上させる技術が開示されているが、耐酸性は十分なものではなかった。また、2005年日本農芸化学会大会演題番号30F105α(株式会社アンデルセンサービス、酒類総合研究所)では酵母の遺伝子(SED1、EGT2、DSE2、SCW11、HOC1、SUN4、EAF3)をそれぞれ単独で破壊した株が6.1%乳酸(pH2.5)、0.7%酢酸(pH4.1)、0.3%塩酸(pH2.2)に対して耐性を示すことが報告されている。しかしながら酵母を用いて乳酸を効率的に生産するためには耐酸性をより一層向上させることが望まれる。
特許文献6及び7には、バチルス属に属する乳酸生産菌を用いて乳酸を製造する方法が開示されている。バチルス属等のバクテリアを培養するためには培養液のpHを6〜8に保つ必要があることから、特許文献6及び7記載の方法による乳酸の製造効率は特許文献1〜4記載の方法よりもより低いものであった。
特許文献8には、乳酸菌の増殖性及び抗菌性物質生産性を増大するための方法が開示されている。特許文献8記載の方法では鉄ポルフィリン、ヘム蛋白質等の添加物を使用する必要があり、培養コストが高くなるという問題があった。
特開2006−6271号公報 特開2006−20602号公報 特表2001−516584号公報 特表2005−528106号公報 特開2001−204464号公報 特許第3682679号公報 特開平9−121844号公報 特許第2991458号公報
以上の通り、遺伝子組み換えにより乳酸生成能を有するように改変された酵母を用いて乳酸を製造する方法では、乳酸発酵が進むにつれて乳酸濃度が増加するため、培養液のpHが低下して酵母の培養に適したpH領域(通常4〜6程度)から外れ、乳酸の効率的な製造を行うことが困難であるという問題があった。
そこで本発明は、酵母の乳酸耐性を向上させることを目的とする。本発明はまた乳酸生成能を有する酵母において乳酸生産が進んだ後も乳酸生産性を維持又は向上させることを目的とする。
本発明は以下の発明を包含する。
(1)乳酸耐性に関与する遺伝子が2つ以上破壊されていることを特徴とする出芽酵母。
(2)乳酸耐性に関与する遺伝子が、DSE2、SCW11、EAF3及びSED1からなる群から選択される少なくとも2つの遺伝子であることを特徴とする(1)記載の出芽酵母。
(3)乳酸耐性を有することを特徴とする(1)記載の出芽酵母。
(4)Δdse2Δeaf3、Δscw11Δeaf3、Δdse2Δeaf3Δsed1、Δscw11Δeaf3Δsed1、又はΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1である多重遺伝子破壊株であることを特徴とする(3)記載の出芽酵母。
(5)乳酸生成に関与する遺伝子が導入されており、かつ乳酸生成能を有することを特徴とする(1)記載の出芽酵母。
(6)乳酸耐性に関与する遺伝子が破壊されておらず、かつ乳酸生成に関与する遺伝子が導入されている乳酸生成能を有する出芽酵母と比較して乳酸生産量が10%以上高いことを特徴とする(5)記載の出芽酵母。
(7)Δdse2Δeaf3、Δdse2Δscw11、Δscw11Δsed1、Δeaf3Δsed1、Δscw11Δeaf3Δsed1、又はΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1である多重遺伝子破壊株であることを特徴とする(6)記載の出芽酵母。
(8)出芽酵母において乳酸耐性に関与する遺伝子を2つ以上破壊することにより出芽酵母に乳酸耐性を付与する方法。
(9)出芽酵母において乳酸耐性に関与する遺伝子を2つ以上破壊するとともに乳酸生成に関与する遺伝子を導入することにより出芽酵母に乳酸生産性を付与する方法。
本発明により、酵母の乳酸耐性を向上させることができる。また本発明により、乳酸生成能を有する酵母において乳酸生産が進んだ後も乳酸生産性を維持又は向上させることができる。
(出芽酵母)
本発明に使用される出芽酵母はサッカロミセス・セレビシエに分類される株である限り特に限定されない。
(乳酸生成に関与する遺伝子)
当該出芽酵母には乳酸生成に関与する遺伝子が導入されていてもよい。乳酸生成に関与する遺伝子としては乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)遺伝子が挙げられる。乳酸生成に関与する遺伝子の採取源は特に限定されず、例えばウシ、ヒトのような動物、大腸菌、乳酸菌のような原核生物、植物を含め、ほとんどの生物から乳酸生成に関与する遺伝子を得ることができる。遺伝子採取源である生物からのmRNAの抽出及びcDNAライブラリーの作製は常法により行うことができる。
乳酸生成に関与する遺伝子の出芽酵母への導入は常法により行うことができる。例えば、当該遺伝子を組み込んだ組換えベクターにより出芽酵母を形質転換することにより導入が可能である。当該組換えベクターは、適当なベクターに乳酸生成に関与する遺伝子を連結(挿入)することにより得ることができる。乳酸生成に関与する遺伝子を挿入するためのベクターは宿主である出芽酵母中で複製可能なものであれば特に限定されないが、例えばYEp型、YRp型、YCp型のベクターを使用できる。さらに、核外遺伝子として複製しなくとも、染色体に組み込むことにより複製を可能にするベクターであってもよい。染色体への組み込みを効率よく行うためには、YIp型のベクターが利用できる。また、レトロトランスポゾンにより染色体へ組み込むこともできる。
乳酸生成に関与する遺伝子をベクターに挿入するには、まず、精製されたDNAを適当な制限酵素で切断し、適当なベクターDNAの制限酵素部位又はマルチクローニングサイトに挿入してベクターに連結する方法などが採用される。
乳酸生成に関与する遺伝子は、その遺伝子の機能が発揮されるようにベクターに組み込まれることが必要である。そこで、本発明のベクターには、プロモーター、乳酸生成に関与する遺伝子、ターミネーターのほか、所望によりエンハンサーなどのシスエレメント、スプライシングシグナル、ポリA付加シグナル、選択マーカー、リボソーム結合配列(SD配列)などを連結することができる。なお、選択マーカーとしては、例えばLEU2、HIS3、URA3遺伝子などの各種栄養要求性マーカー、ジェネティシン耐性遺伝子、メトトレキセート耐性遺伝子、ゼオシン耐性遺伝子、オーレオバシジンが挙げられる。
乳酸生成に関与する遺伝子を組み込んだ組換えベクターの具体例としては特願2003−334092号において構築されたpBTrp−PDC1P−LDHKCBベクターのようなものがある。
本発明において使用される乳酸生成能を有する出芽酵母は、上記組換えベクターを、目的遺伝子が発現し得るように宿主中に導入することにより得ることができる。
本発明の耐酸性乳酸生成微生物を得るための形質転換は、上記手法により得られた耐酸性微生物に、乳酸生成に関与する遺伝子を含む本発明の組換えベクターを導入し得る方法であれば特に限定されるものではない。例えば、酢酸リチウム法、カルシウムイオンを用いる方法(Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,69,2110,1972)、エレクトロポレーション法等の通常行われる遺伝子工学的手法により形質転換を行う。
(乳酸耐性に関与する遺伝子の破壊)
本発明において「乳酸耐性に関与する遺伝子」とは、出芽酵母の遺伝子であって、それを破壊した場合に出芽酵母の乳酸耐性が向上する遺伝子を意味する。乳酸耐性に関与する遺伝子としては、具体的にはDSE2、SCW11、EAF3及びSED1が挙げられる。
これらの遺伝子をそれぞれ単独で破壊した場合に酵母の乳酸耐性が向上することは、背景技術の章で示したとおり本願出願前に公知であった。本発明者らは驚くべきことに、これらの遺伝子のうち2種以上を組み合わせて破壊した場合に、単独で破壊した場合と比較して出芽酵母の乳酸耐性及び/又は乳酸生産性が顕著に向上することを見出した。
本発明に係る出芽酵母の好ましい形態は、DSE2、SCW11、EAF3及びSED1からなる群から選択される少なくとも2つ、好ましくは3つ、特に好ましくは4つの遺伝子が破壊されている出芽酵母である。
本発明に係る出芽酵母の好ましい形態は、乳酸耐性が顕著に向上した出芽酵母であり、具体的には8(w/v)%乳酸を含む寒天培地におけるコロニー形成能を有する出芽酵母である。寒天培地の具体的な組成としては、YPDA培地(5% YPD Broth(SIGMA;2%グルコース、2%バクトペプトン、1%イーストエキストラクト含有)、0.04%アデニン)に8w/v%になるようにL−乳酸(ナカライテスク株式会社製)を加えたものが挙げられる。コロニー形成能を評価する培養条件は、培養温度30℃、培養時間264時間、初菌濃度5μLあたり10個である。このような性質を有する出芽酵母としては、Δdse2Δeaf3又はΔscw11Δeaf3である二重遺伝子破壊株、Δdse2Δeaf3Δsed1又はΔscw11Δeaf3Δsed1である三重遺伝子破壊株、或いはΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1である四重遺伝子破壊株が挙げられる。ここで、Δdse2Δeaf3という表記は、DSE2遺伝子とEAF3遺伝子とが共に破壊された株であることを意味する。他の破壊株の表記についても同様にして解釈する。
本発明に係る出芽酵母の他の好ましい形態は、乳酸生成に関与する遺伝子が導入された乳酸生成能を有する出芽酵母であって、乳酸存在下での乳酸生産性が顕著に向上した出芽酵母である。具体的には、乳酸耐性に関与する遺伝子が破壊されておらず、かつ乳酸生成に関与する遺伝子が導入されている出芽酵母(本明細書において「親株」と表記することがある)と比較して乳酸生産量が10%以上高い出芽酵母である。この比較は次のような手順で行う。乳酸耐性に関与する遺伝子が2つ以上破壊されており、かつ乳酸生成に関与する遺伝子が導入された乳酸生成能を有する出芽酵母の培養は100ml三角フラスコを用い、10%YPD培地(1% Bacto Yeast extract, 2% Bacto peptone、10%D−グルコース)40mlに前培養した菌液2mlを添加して30℃にて72時間静置培養したのち、培地中のL−乳酸濃度(w/v%)を測定する。そして、対照である親株の培地中のL−乳酸濃度の値を100としたときに、培地中のL−乳酸濃度の値が110以上である出芽酵母を、乳酸生産量が10%以上高いものとして判別する。このような性質を有する出芽酵母としては、Δdse2Δeaf3、Δdse2Δscw11、Δscw11Δsed1又はΔeaf3Δsed1である二重遺伝子破壊株、Δscw11Δeaf3Δsed1である三重遺伝子破壊株、或いはΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1である四重遺伝子破壊株が挙げられる。
本発明に係る出芽酵母の最も好ましい形態は、乳酸耐性と、乳酸生成に関与する遺伝子が導入されて乳酸生成能を持たせた場合の乳酸生産性とが両方とも向上した出芽酵母である。より具体的には、8(w/v)%乳酸を含む寒天培地におけるコロニー形成能を有するとともに、親株と比較して乳酸生産量が10%以上高い出芽酵母である。このような性質を有する出芽酵母としては、Δdse2Δeaf3である二重遺伝子破壊株、Δscw11Δeaf3Δsed1である三重遺伝子破壊株、或いはΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1である四重遺伝子破壊株が挙げられる。
遺伝子の破壊方法として、本明細書の実施例では、LEU2遺伝子(CgLEU2)、HIS3遺伝子(CgHIS3)などのマーカー遺伝子を該遺伝子の一部を含むような長いプライマーを用いて増幅したPCR産物(遺伝子破壊用DNA断片)で、相同組換えにより遺伝子破壊を行った。
しかし,その他の相同組換えによる遺伝子の破壊方法も使用可能である。以下にその例を示す。
(代替方法1)乳酸生成に関与する遺伝子の出芽酵母染色体への導入と同様にして破壊したい遺伝子断片を組み込んだ、出芽酵母中で自立複製不可能な組換えベクター(出芽酵母自立被製配列を保持していないベクター、例えば、YIpベクターや大腸菌由来のプラスミド)を構築する。この際、標的遺伝子のN末端及びC末端を一部削除した遺伝子断片を持つ不完全な組換えベクターを構築し標的遺伝子座に挿入すると、染色体上で2コピーの標的遺伝子が生成するが、いずれもN末端又はC末端コード部に欠失を持つようになることから、特定遺伝子の機能を失わせることが可能である。
(代替方法2)同様に標的遺伝子の機能を失わせる点変異を両端に1箇所以上持つ標的遺伝子断片を保持した組換えベクターを標的遺伝子座に導入する。染色体上で2コピーの標的遺伝子が生成するが、いずれもコード部に点変異を持つようになることから、標的遺伝子の機能を失わせることができる。
(代替方法3)本明細書中の実施例では破壊対象遺伝子の配列の45bpの部分配列を持つ組換えDNA断片を使用したが、部分配列の長さは45bpには限定されない。すなわち、45bpよりも長い破壊対象遺伝子の部分配列あるいは45bpよりも短い破壊対象遺伝子の部分配列を持つ組換えDNA断片をベクター上で構築した後、制限酵素処理で切り出して回収する、あるいはPCRを繰り返して行い、破壊対象遺伝子のより長いあるいは短い部分配列を付与した細換えDNA断片を作製し、出芽酵母に導入して遺伝子破壊を行う方法を採用してもよい。
(代替方法4)また、相同組換え以外の方法でも該遺伝子の機能を欠失できれば使用可能である。これらには(1)突然変異剤を用いて点変異体を作製しスクリーニングする方法、(2)トランスポゾンを用いた挿入ライブラリーからスクリーニングする方法等がある。
遺伝子破壊の際に、破壊対象の遺伝子に挿入する遺伝子としては、遺伝子破壊株を選別するための、マーカーとなる遺伝子を用いるのが良い。これらには抗生物質耐性遺伝子、栄養要求性変異を相補する(その栄養源を必要としなくなる)遺伝子などが挙げられる。
以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は以下の実施例には限定されない。
1.遺伝破壊株の作製方法
DSE2、SCW11、EAF3及びSED1からなる群から選択される遺伝子が1〜4個破壊された株の組み合わせは15通りある。これら15種類すべての組み合わせの多重破壊株を以下のように作製した。実験は、Method in yeast genetics 2005(Cold spring harbor press, Cold spring harbor, NY, USA)に記載されている方法に従って行った。
1.1.α型のBY4742株由来Δdse2破壊株からΔdse2Δscw11二重破壊株の構築
図2−1に示すプラスミドp3008(pUG−CgLEU2)上の選択マーカーの上流と下流の配列を一部に持つDNA断片であるSCW11フォワード(配列番号3)とSCW11リバース(配列番号4)を合成した。p3008を鋳型として、SCW11フォワードとSCW11リバースをプライマーとして、PCR法で増幅してSCW11遺伝子破壊用DNA断片を作製した。なおプラスミドp3008はBiotechniques,38(6),909−914,2005に基づき作製したものである。
得られた破壊用DNA断片を用いてΔdse2破壊株を形質転換した。Δdse2破壊株は、BY4742株(MATα leu2Δ0 his3Δ1 ura3Δ0 lys2Δ0)のDSE2遺伝子がジェネティシン耐性遺伝子であるkanMX(Wach,A.etal.;New heterologous modules for classical or PCR−based gene disruptions in Saccharomyces cerevisiae. Yeast. 10(13), 1793−1808(1994))で破壊された株であり、破壊株セット(BY4742株由来非必須遺伝子破壊ライブラリー(Invitrogen社製))由来の株をそのまま使用した。ロイシン非要求性の株を選抜することにより、Δdse2Δscw11二重破壊株を得た。選抜した株は、ゲノムDNAを調製し、図1−2に示すようなSCW11遺伝子の上流と下流に相同性を持つSCW11F1(配列番号11)とSCW11R1(配列番号12)をプライマーとしたPCRによりSCW11遺伝子の破壊を確認した。
1.2.a型のBY4741株からΔeaf3Δsed1二重破壊株の構築
図2−2に示すプラスミドp3009(pUG−CgHIS3)上の選択マーカーの上流と下流の配列を一部に持つDNA断片であるEAF3フォワード(配列番号5)とEAF3リバース(配列番号6)を合成した。それら合成DNAをプライマーとして、p3009を鋳型にしてPCR法で増幅することにより、EAF3遺伝子破壊用のDNA断片を作製した。なおプラスミドp3009はBiotechniques,38(6),909−914,2005に基づき作製したものである。
得られた破壊用DNA断片でBY4741株(MATa leu2Δ0 his3Δ1 ura3Δ0 met15Δ0)(Invitrogen社製)を形質転換して、ヒスチジン非要求性となった株を選抜することによりΔeaf3破壊株を得た。選抜した株は、ゲノムDNAを調製し、図1−2に示すようなEAF3遺伝子の上流と下流に相同性を持つEAF3F1(配列番号13)とEAF3R1(配列番号14)をプライマーとしたPCRによりEAF3遺伝子の破壊を確認した。
次に、プラスミド(pUG6−zeocin)上の選択マーカーの上流と下流の配列を一部に持つDNA断片であるSED1フォワード(配列番号7)とSED1リバース(配列番号8)を合成した。それら合成DNAをプライマーとして、pUG6−zeocinを鋳型にしてPCR法で増幅することにより、SED1遺伝子破壊用のDNA断片を作製した。なおプラスミド(pUG6−zeocin)は次の手順で調製したものである。ゼオシン フォワード(配列番号17)とゼオシン リバース(配列番号18)をプライマーとし、pPICZ−α(Invitrogen;V195−20)を鋳型としたPCRによってzeocin遺伝子(ゼオシン耐性遺伝子)を含む約1.2kbのDNA断片を回収した。次に、回収した断片をXhoI/Bg1IIで消化し、pUG6のXhoI/BglIIギャップに挿入してpUG6−zeocinを構築した。
得られたSED1遺伝子破壊用DNA断片で構築したΔeaf3破壊株を形質転換して、ゼオシン耐性の株を選抜することによりΔeaf3Δsed1二重破壊株を得た。選抜した株は、ゲノムDNAを調製し、図1−2に示すようなSED1遺伝子の上流と下流に相同性を持つSED1F1(配列番号15)とSED1R1(配列番号16)をプライマーとしたPCRによりSED1遺伝子の破壊を確認した。
1.3.多重破壊株の作製
1.1.および1.2.で得られた2種類の一倍体の二重破壊株どうしをYPDA寒天培地上で24時間交雑させ、ジェネティシン耐性、ロイシン非要求性、ヒスチジン非要求性且つゼオシン耐性となる株を選抜することにより二倍体を単離した。
そして得られた二倍体を12時間YPDA寒天培地上で生育させ、その後胞子形成培地(0.5%酢酸ナトリウム、2%アガー)に塗布し、23℃で4日間培養して胞子形成させた。
次に「微生物遺伝学実験法」(共立出版)に記載されている方法に従って以下の操作を行った。
プレート上の菌体をかきとり0.3mg/mlのZymolyase(ZYMORESEARCH社製)溶液中で5分間処理して子嚢壁を消化した。次にマイクロマニピュレータ(SYNGER MSM STSTEM SERIES 200、SINGER Instruments社製)を用いて胞子を解剖し、YPDAプレート上で分離し30℃で3日間培養した。このようにして合計29子嚢108胞子を得た。得られた胞子を、マーカー(ロイシン要求性、ヒスチジン要求性、カナマイシン耐性、ゼオシン耐性)を指標として分類した。
その結果、表1のように全15種類のΔdse2、Δscw11、Δeaf3、Δsed1の単一又は多重破壊株が得られた。
Figure 0005013448
2. 6、7、8w/v%乳酸添加平板培地での耐性試験
表1に示す菌株を5mlのYPDA液体培地(5% YPD Broth (SIGMA;2%グルコース、2%バクトペプトン、1%イーストエキストラクト含有)、0.04%アデニン)に植菌して30℃、170rpm振とうで終夜培養した。次に、5mlYPDA液体培地に再度植菌し、OD[660nm]で約1.0になるまで同様に振とう培養した。その後、Method in yeast genetics(Cold Spring Harbor Laboratory)に従ってODから細胞濃度を算出し、1x10細胞/5μlから1x10細胞/5μlまでの10希釈系列の細胞溶液を調製した。その後、YPDA寒天培地(YPDA培地に2%アガー添加)に0、6、7、8w/v%となるようにL−乳酸(ナカライテスク)を添加した平板培地に、それぞれの細胞溶液を5μlずつスポットして、30℃で24時間(0w/v%)、96時間(6w/v%)、264時間(7w/v%)、264時間(8w/v%)保温して、乳酸耐性を確認した。
その結果を図3に示す。
3. 6w/v%乳酸添加液体培地での生育挙動試験
それぞれの菌株を5mlの試験管YPDA液体培地に植菌して30℃、170rpm振とうで終夜培養した。次に、8mlのYPDA液体培地或いは6%L−乳酸添加YPDA液体培地を含むφ16mm試験管にOD[600nm]で0.1となるように植菌した。そして、30℃、170rpm振とう培養し、培養液用比色計CO8000 Biowave(WPA Biochrom Limited, Cambridge Science park, Cambridge, UK)を用いて経時的に培養液のOD[600nm]を測定した。
その結果を図4に示す。
表1に示す全15種類Δdse2、Δscw11、Δeaf3、Δsed1の単一又は多重破壊株について乳酸生産能を検証するため、組換えベクターの構築、形質転換酵母の作製は以下の方法で行った。
本出芽酵母中でL−乳酸脱水素酵素遺伝子(L−Lactate dehydrogenase遺伝子、以下、L−LDH遺伝子と称す)が発現可能な染色体導入用ベクター構築を行った。本実施例で検討したベクターをpBHPH−LDHKCBベクターと名づけた。以下、本実施例におけるベクター構築工程の詳細を図6に基づいて説明するが、ベクター構築の手順はこれに限定されるものではない。なお、エタノール沈殿処理、制限酵素処理等のDNAサブクローニングに関わる一連操作の詳細は、Molecular Cloning ‘A Laboratory Manual second edition’(Maniatis et al., Cold Spring Harbor Laboratory press. 1989)に従った。また、反応に使用した一連の酵素類は、特に限定しない限りにおいては、タカラバイオ社製のものを使用した。
一般的なDNAサブクローニング法に従って、プレベクターpHPH−LDHKCBベクターの構築を行った。特願2003−334092号において構築したpBTrp−PDC1P−LDHKCBベクターを制限酵素PstI処理を行い、T4 DNA ポリメラーゼ反応により、切断末端を平滑末端化した。続いて、制限酵素ClaI処理を行った試料を電気泳動(GelMate2000、東洋紡)し、TaKaRa RECOCHIP(タカラバイオ)によって、ベクター部分をアガロースゲルより回収した。続いて次に記載するように同様の操作により、インサート部分を回収した。具体的には、ハイグロマイシン遺伝子が酵母内で発現できるよう構築したpBHPH−PTベクターを、制限酵素SpeI、T4 DNA Polymerase、制限酵素ClaIの順で反応させ、本試料を電気泳動、TaKaRa RECOCHIPによって、インサート部分を回収した。
上記にて回収したベクターおよびインサート断片を、T4 DNA リガーゼによって連結させた。DNA連結反応は、LigaFast Rapid DNA Ligation(プロメガ社製)を用い、詳細は付属のプロトコールに従った。また、Ligetion反応溶液のコンピテント細胞への形質転換には、大腸菌JM109株(東洋紡社製)を使用した。いずれの場合も、抗生物質アンピシリン100μg/mlを含有したLBプレート下でコロニー選抜を行い、各コロニー用いたコロニーPCR反応を行うことで、目的のベクターであるかを確認した。PCR反応のプライマーは、下記の合成DNA(キアゲン社製)を用い、反応粂伴は96℃5分の処理の後、96℃30秒、55℃30秒、72℃60秒のサイクルで25サイクル反応させ、72℃5分ののち、4℃で終了とした。反応液に色素を添加後、電気泳動にて増幅断片の有無を確認した。
上記PCR反応には、以下の合成DNAをプライマーとして利用した。
TDH3P−F;5’−AGCGTTGAATGTTAGCGTCAAC−3’(22mer)(配列番号19)
CYC1T−R;5’−ACATGCGTACACGCGTTTGTAC−3’(22mer)(配列番号20)
構繁したベクターの塩基配列を決定した。LB培養液にて37℃、18時間培養した上記プラスミドを含む大腸菌を集菌し、アルカリ抽出法によってプラスミドDNAを調製した。これをGFX DNA Purification kit(Amercham Pharmacia Biotech社製)にてカラム精製した。次に、分光光度計Ultro spec 3000(Amercham Pharmacia Biotech社製)にてDNA濃度を測定し、DNA塩基配列キットBigDye Terminator Cycle Sequencing Ready Reaction Kit(PE Applied Biosystem社製)に従ってシークエンシング反応を行った。反応試料を塩基配列解析装置ABI PRISM 310 Genetic Analyzer(PE Applied Biosystem社製)にセットし、構築ベクターの塩基配列を決定した。なお、機器の使用方法の詳細は本装置付属のマニュアルに従った。
構築したプラスミドベクターpBHPH−LDHKCBのマップを図7に示す。
乳酸耐性向上への関与が確認された出芽酵母へLDH遺伝子が導入された形質転換体の作製は次のように行った。各酵母をYPD培養液5mlにて、30℃で対数増殖期(OD600nm=0.8)まで培養した。これにFrozen−EZ Yeast Transformetion IIキット(ZYMO RESEARCH社製)を用いてコンピテントセルを作製した。キット添付のプロトコールに従い、本コンピテントセルに上述のpBHPH−LDHKCBを制限酵素ApaI、SacI処理し、遺伝子導入した。これらの形質転換試料を洗浄後、1 mlのYPD培養液にて一晩、回復培養を実施し、これを集菌、洗浄後、100μlの減菌水に溶解させた。本試料をハイグロマイシン濃度150μg/mlのYPD培地に塗沫し、それぞれについて30℃静置培養下で形質転換体の選抜を行った。
得られたそれぞれのコロニーを同濃度のハイグロマイシン選抜培地で再度単離し、生育能を安定に保持している株を形質転換候補株とした。次に、これらの候補株をYPD培養液2mlで一晩培養し、これにゲノムDNA調製キット、GENとるくんTM−酵母用−(タカラバイオ社製)を用いてゲノムDNAを調製した。調製した各ゲノムDNAを鋳型にPCR解析を行い、導入遺伝子の有無が確認できたものを形質転換株とした。PCR反応のプライマーは、下記の合成DNA(キアゲン社製)を用い、反応条件は96℃5分の処理の後、96℃30秒、53℃30秒、72℃60秒のサイクルで40サイクル反応させ、72℃5分ののち4℃で終了とした。反応液に色素を添加後、電気泳動にて増幅断片の有無を確認した。
上記PCR反応には、以下の合成DNAをプライマーとして利用した。
LDH−F;5’−ATGGCTACTTTGAAAGATC−3’(19mer)(配列番号21)
LDH−R;5’−TTATTAAAATTGCAATTCTTTTTG−3’(24mer)(配列番号22)
以上のようにして作製した形質転換酵母をそれぞれYPD液体培地5mlに植菌し、30℃、130rpmにて一晩、振盪培養を行い、OD600nm=1.2のものを初発菌体とした。このうちの2mlを10%グルコース含有YPD培養液40mlにそれぞれ植菌し、30℃の恒温槽(ヤマト社製)にて、3日間、静置条件下で発酵させた。
72時間後の発酵液を採取し、本溶液中に含まれるL−乳酸生産量(w/v%)、エタノール生産量およびグルコース残存量を測定した。測定には、多機能バイオセンサBF−5装置(王子計測機器社製)を用い、仕様の詳細は付属のマニュアルに従った。
測定の結果を図5に示す。
各遺伝子を破壊するための断片を作製するためのプライマーを示す図である。下線部は鋳型プラスミドとのアニーリング部位を指す。 各遺伝子が破壊されているか否かを確認するために使用する、各遺伝子を増幅するためのプライマーを示す図である。 pUG−zeosin構築用プライマーを示す図である。 プラスミドp3008(pUG−CgLEU2)の構築図である。 プラスミドp3009(pUG−CgHIS3)の構築図である。 培地中の乳酸濃度とコロニーの形成との関係を示す図である。 各遺伝子破壊株の増殖の経時変化を示す図である。 乳酸生成能を有する各遺伝子破壊株のL-乳酸生産量を示す図である。 プラスミドベクターの構築方法を示す図である。 プラスミドベクターpBHPH−LDHKCBのマップを示す図である。
配列番号1〜22:合成DNA:プライマー

Claims (4)

  1. Δdse2Δeaf3、Δscw11Δeaf3、Δdse2Δeaf3Δsed1、Δscw11Δeaf3Δsed1、又はΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1である多重遺伝子破壊株であることを特徴とする芽酵母。
  2. 乳酸生成に関与する遺伝子が導入されており、かつΔdse2Δeaf3、Δdse2Δscw11、Δscw11Δsed1、Δeaf3Δsed1、Δscw11Δeaf3Δsed1、又はΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1である多重遺伝子破壊株であることを特徴とする芽酵母。
  3. 出芽酵母においてΔdse2Δeaf3、Δscw11Δeaf3、Δdse2Δeaf3Δsed1、Δscw11Δeaf3Δsed1、又はΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1となるように遺伝子を破壊することにより出芽酵母に乳酸耐性を付与する方法。
  4. 出芽酵母においてΔdse2Δeaf3、Δdse2Δscw11、Δscw11Δsed1、Δeaf3Δsed1、Δscw11Δeaf3Δsed1、又はΔdse2Δscw11Δeaf3Δsed1となるように遺伝子を破壊するとともに乳酸生成に関与する遺伝子を導入することにより出芽酵母に乳酸生産性を付与する方法。
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