JP5013161B2 - 情報処理装置および情報処理方法、提供装置および提供方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置および情報処理方法、提供装置および提供方法、並びにプログラムに関し、特に、ユーザの嗜好するコンテンツを正確に予測し、推薦することができるようにした情報処理装置および情報処理方法、提供装置および提供方法、並びにプログラムに関する。
近年、インターネットなどのネットワークの普及に伴い、ネットワーク上で販売されるコンテンツの種類や数が増加している。その一方で、ユーザの嗜好も多種多様化しており、ユーザが、ネットワーク上で販売される膨大な量のコンテンツの中から、自分が嗜好するコンテンツを探して、購入することは困難になっている。なお、コンテンツとは、画像や楽曲などのデータである。
また、従来、ヒットチャートなどのランキングが、コンテンツの購入における有力な情報源として利用されてきたが、上述したように販売されるコンテンツの種類や数が増加しているため、ヒットチャートの中から、自分が嗜好するコンテンツを探して、購入することは困難になっている。そこで、ユーザが嗜好するコンテンツを推薦する推薦装置が求められている。
ユーザの嗜好するコンテンツを推薦する方法としては、例えば、推薦候補であるコンテンツに対する、ユーザの嗜好を表す嗜好度を予測し、その嗜好度に基づいて、コンテンツを推薦する方法がある。
この方法においては、例えば、推薦候補とする番組のEPG情報中の文字列に含まれるキーワードと、そのキーワードについて予め計算された嗜好度とに基づいて、推薦候補の嗜好度が予測され、嗜好度が高い順に推薦候補を並べた推薦リストが作成される(例えば、特許文献1参照)。
なお、コンテンツに対するユーザの嗜好を表す情報としては、嗜好度のほか、図1に示す決定木などがある。図1は、楽曲に対するユーザの嗜好を表す決定木を表している。
図1に示すように、決定木は、判別ノード1−1と1−2が、ブランチ2−1乃至2−4を介してクラスノード3−1乃至3−3に接続されるツリー構造となっている。判別ノード1−1と1−2は、根および節に質問を行うノードであり、ブランチ2−1乃至2−4は、その質問に対する個別の回答(ケース)を表している。また、クラスノード3−1乃至3−3は、葉に対応し、判別対象が分類されるクラスを表している。
推薦装置は、楽曲の属性(の属性値)を、この決定木に適用することにより、その楽曲がどのクラスに属するかを判別(分類)することができる。
図1において、判別ノード「ジャンル?」1−1には、ブランチ「ジャズ」2−1を介して、クラスノード「好き」3−1が接続されている。従って、属性「ジャンル」の属性値が「ジャズ」である楽曲は、ユーザが嗜好する楽曲のクラスであるクラス「好き」に分類される。
また、判別ノード「ジャンル?」1−1には、ブランチ「クラッシック」2−2を介して、判別ノード「アーティスト?」1−2が接続されており、判別ノード「アーティスト?」1−2には、ブランチ「管弦一」を介して、クラスノード「好き」3−2が接続されている。従って、属性「ジャンル」の属性値が「クラッシック」である楽曲のうち、属性「アーティスト」の属性値が「管弦一」である楽曲は、クラス「好き」に分類される。
さらに、判別ノード「アーティスト?」1−2には、ブランチ「曲花子」を介して、クラスノード「嫌い」3−3が接続されている。従って、属性「ジャンル」の属性値が「クラッシック」である楽曲のうち、属性「アーティスト」の属性値が「曲花子」である楽曲は、ユーザが嗜好しない(嫌いな)楽曲のクラスであるクラス「嫌い」に分類される。
次に、図2のフローチャートを参照して、推薦装置が、図1の決定木を生成する決定木生成処理について説明する。
なお、推薦装置には、自分自身が記憶している各楽曲の属性A´(いまの場合、ジャンル、アーティスト)ごとの属性値v(いまの場合、ジャズやクラッシック、管弦一や曲花子)と、各楽曲の視聴の有無を表す情報とが記憶されているものとする。
ステップS1において、推薦装置は、集合C´に含まれるすべての楽曲の視聴の有無が同一であるかどうかを判定する。なお、最初のステップS1では、集合C´は、推薦装置に記憶されているすべての楽曲の集合である。
ステップS1において、集合C´に含まれるすべての楽曲の視聴の有無が同一ではないと判定された場合、推薦装置は、各属性A´の情報利得Gを計算し、ステップS3に進む。ステップS3において、推薦装置は、ステップS2で計算された各情報利得Gに対応する属性A´のうち、最大の情報利得GA´maxに対応する属性A´maxを選択し、ステップS4に進む。
ステップS4において、推薦装置は、判別ノード「属性A´max?」を作成する。例えば、属性A´maxが属性「ジャンル」である場合、推薦装置は、図1に示したように、判別ノード「ジャンル?」1−1を作成する。
ステップS4の処理後は、ステップS5に進み、推薦装置は、属性A´maxの属性値vA´maxごとのブランチを生成し、ステップS4で作成された判別ノード「属性A´max?」に接続する。例えば、推薦装置は、図1に示したように、属性A´maxである属性「ジャズ」の属性値「ジャズ」のブランチ「ジャズ」2−1と、属性値「クラッシック」のブランチ「クラッシック」2−2を生成し、判別ノード「ジャンル?」1−1に接続する。
ステップS6において、推薦装置は、属性A´maxの属性値vA´maxごとの部分集合CvA´maxを、集合C´に設定する。ステップS6の処理後は、ステップS1に戻り、部分集合CvA´maxごとに、ステップS2乃至S7の処理を行う。即ち、決定木生成処理のアルゴリズムは、再帰的アルゴリズムである。
一方、ステップS1において、集合C´に含まれるすべての楽曲の視聴の有無が同一であると判定された場合、ステップS7に進み、推薦装置は、視聴の有無に基づいて、クラスノードを生成し、集合C´に対応するブランチに接続する。
例えば、属性A´maxである属性「ジャンル」の属性値「ジャズ」の部分集合CvA´maxのすべての楽曲の視聴が有である(すべての楽曲が視聴されている)場合、推薦装置は、図1に示したように、ノード「好き」を生成し、その部分集合CvA´maxに対応するブランチ「ジャズ」に接続する。また、属性A´maxである属性「ジャンル」の属性値「ジャズ」の部分集合CvA´maxのすべての楽曲の視聴が無である(すべての楽曲が視聴されていない)場合、推薦装置は、図1に示したように、ノード「嫌い」を生成し、その部分集合CvA´maxに対応するブランチ「曲花子」に接続する。
なお、最初のステップS1の処理後のステップS7の処理では、集合C´に対応するブランチはないので、クラスノードはどこにも接続されない。
特開2004−72502号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、コンテンツに関する情報のうち、数値で表される情報についての嗜好度は計算されないため、推薦候補の嗜好度を正確に予測することは困難である。その結果、ユーザの嗜好するコンテンツであるにもかかわらず、推薦されないものが存在する場合がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザの嗜好するコンテンツを正確に予測し、推薦することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の情報処理装置は、コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成する視聴情報生成手段と、前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算する範囲計算手段と、ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算する確率計算手段と、前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算する嗜好度計算手段と、前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得を計算する数値情報利得計算手段と、前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得を計算する非数値情報利得計算手段と、前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する嗜好情報生成手段とを備える。
この情報処理装置には、前記ユーザの嗜好するコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を提供する提供装置に、前記嗜好情報を送信する送信手段と、前記嗜好情報に基づいて前記提供装置から送信されてくる、前記コンテンツ情報を受信する受信手段と、前記コンテンツ情報をユーザに提示する提示手段とをさらに設けることができる。
本発明の第1の側面の情報処理方法は、コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成し、前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算し、ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算し、前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算し、前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得を計算し、前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得を計算し、前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成するステップを含む。
本発明の第1の側面のプログラムは、コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成し、前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算し、ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算し、前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算し、前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得を計算し、前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得を計算し、前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第2の側面の提供装置は、コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する情報処理装置から、前記嗜好情報を受信する受信手段と、所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を、前記情報処理装置に提供する提供手段とを備え、前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される。
この提供装置には、コンテンツのランキングに関する情報であるランキング情報を記憶する記憶手段をさらに設け、前記選択手段は、前記ランキング情報に基づいて、前記ランキングにランクインされたコンテンツのうち、ユーザの嗜好するコンテンツを選択することができる。
本発明の第2の側面の提供方法は、コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する情報処理装置から、前記嗜好情報を受信し、所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択し、その選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を、前記情報処理装置に提供するステップを含み、前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される。
本発明の第2の側面のプログラムは、コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する情報処理装置から、前記嗜好情報を受信し、所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択し、その選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を、前記情報処理装置に提供するステップを含み、前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第1の側面においては、コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報が生成され、視聴情報に基づいて、コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲が計算され、ベイズの定理に基づき、嗜好範囲を用いて、数値が嗜好範囲内にあるコンテンツが、ユーザが嗜好するコンテンツである確率が計算され、確率とコンテンツの数値情報の数値に基づいて、嗜好範囲内の数値が数値の平均値から遠く、かつ、確率が高いほど大きくなるコンテンツの嗜好度が計算され、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られるコンテンツに対するユーザの嗜好と、視聴情報に基づいて判別されるコンテンツに対するユーザの嗜好とに基づいて、数値情報の情報利得が計算され、視聴情報に基づいて、コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得が計算され、数値情報の情報利得と、非数値情報の情報利得とに基づいて、数値情報の情報利得が非数値情報の情報利得より大きい場合、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報が生成される。
本発明の第2の側面においては、コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する情報処理装置から、嗜好情報が受信され、所定のコンテンツの非数値情報および嗜好度並びに嗜好情報に基づいて、非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツがユーザの嗜好するコンテンツとして選択され、その選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報が、情報処理装置に提供される。なお、嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値のユーザの嗜好範囲を用いて計算された、数値が嗜好範囲内にあるコンテンツが、ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの数値情報の数値に基づいて、嗜好範囲内の対象となるコンテンツの数値が数値の平均値から遠く、かつ、確率が高いほど大きくなるように計算される。
以上のように、本発明の第1の側面によれば、ユーザの嗜好を表す嗜好情報を生成することができる。また、本発明の第1の側面によれば、ユーザの嗜好を正確に表す嗜好情報を生成することができる。
さらに、本発明の第2の側面によれば、ユーザの嗜好するコンテンツを推薦することができる。また、本発明の第2の側面によれば、ユーザの嗜好するコンテンツを正確に予測し、推薦することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の情報処理装置(例えば、図5のクライアント)は、第1に、
コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成する視聴情報生成手段(例えば、図5の視聴処理部57)と、
前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算する範囲計算手段と、
ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算する確率計算手段と、
前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算する嗜好度計算手段と、
前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得(例えば、数値情報利得Gn)を計算する数値情報利得計算手段(例えば、図5の数値情報利得計算部61)と、
前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得を計算する非数値情報利得計算手段(例えば、図5の非数値情報利得計算部62)と、
前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得(例えば、非数値情報利得GA)とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報(例えば、決定木)を生成する嗜好情報生成手段(例えば、図5の決定木生成部63)と
を備える。
本発明の第1の側面の情報処理装置は、第2に、
前記ユーザの嗜好するコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を提供する提供装置(例えば、図13のサーバ13)に、前記嗜好情報を送信する送信手段(例えば、図5の送信部54)と、
前記嗜好情報に基づいて前記提供装置から送信されてくる、前記コンテンツ情報を受信する受信手段(例えば、図5の受信部56)と、
前記コンテンツ情報をユーザに提示する提示手段(例えば、図5の表示部58)と
をさらに備える。
本発明の第1の側面の情報処理方法またはプログラムは、
コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成し(例えば、図12のステップS111)、
前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算し、
ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算し、
前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算し、
前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得(例えば、数値情報利得Gn)を計算し(例えば、図11のステップS74)、
前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得(例えば、非数値情報利得GA)を計算し(例えば、図11のステップS72)、
前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報(例えば、決定木)を生成する(例えば、図11のステップS76など)
ステップを含む。
本発明の第2の側面の提供装置(例えば、図13のサーバ13)は、
コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報(例えば、決定木)を生成する情報処理装置(例えば、クライアント11)から、前記嗜好情報を受信する受信手段(例えば、図13の受信部101)と、
所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択する選択手段(例えば、図13の判別部102)と、
前記選択手段により選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報(例えば、推薦リスト)を、前記情報処理装置に提供する提供手段(例えば、図13の送信部106)と
を備え、
前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される。
コンテンツのランキングに関する情報であるランキング情報を記憶する記憶手段(例えば、図16のランキング情報記憶部132)
をさらに備え、
前記選択手段は、前記ランキング情報に基づいて、前記ランキングにランクインされたコンテンツのうち、ユーザの嗜好するコンテンツを選択する(例えば、図17のステップS164の処理)。
本発明の第2の側面の提供方法またはプログラムは、
コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報(例えば、決定木)を生成する情報処理装置(例えば、図5のクライアント11)から、前記嗜好情報を受信し(例えば、図14のステップS121)、
所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択し(例えば、図14のステップS124)、
その選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を、前記情報処理装置に提供する(例えば、図14のステップS125)
ステップを含み、
前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明を適用したコンテンツ推薦システム1の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図3のコンテンツ推薦システム1は、クライアント11、ネットワーク12、およびサーバ13により構成され、ユーザの嗜好するコンテンツをユーザに推薦する。
なお、以下では、コンテンツを楽曲データとして説明するが、コンテンツは、楽曲データではなく、画像のデータであってもよい。
クライアント11は、楽曲に対するユーザの嗜好を表す決定木を生成し、その決定木を、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワーク12を介して、サーバ13に送信する。また、クライアント11は、決定木に応じてサーバ13から送信されてくる、ユーザに推薦する楽曲の、楽曲に関する情報である、楽曲の属性の属性値を表す属性情報のリスト(以下、推薦リストという)を受信する。
ユーザにより、推薦リストの中から、所望の楽曲の属性情報が、視聴対象の属性情報として選択されると、クライアント11は、視聴対象とする楽曲の送信を、ネットワーク12を介してサーバ13に要求する。クライアント11は、その要求に応じて、ネットワーク12を介してサーバ13から送信されてくる楽曲を受信し、その楽曲に対応する楽曲を出力する。これにより、ユーザは、所望の楽曲を視聴することができる。
サーバ13は、クライアント11からネットワーク12を介して送信されてくる決定木に基づいて、自分自身が記憶している楽曲の属性情報の中から、ユーザが嗜好すると予測される楽曲の属性情報を選択する。そして、サーバ13は、その属性情報のリストを推薦リストとして、ネットワーク12を介して、クライアント11に提供することにより、ユーザに楽曲を推薦する。
また、サーバ13は、クライアント11からの視聴対象とする楽曲の送信の要求に応じて、自分自身が記憶している楽曲の中から、視聴対象とする楽曲を選択し、ネットワーク12を介して、クライアント11に送信する。
図4は、図3のクライアント11のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4のCPU(Central Processing Unit)31は、ROM(Read Only Memory)32、または記録部38に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)33には、CPU31が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU31、ROM32、およびRAM33は、バス34により相互に接続されている。
CPU31にはまた、バス34を介して入出力インターフェース35が接続されている。入出力インターフェース35には、キーボード、マウス、マイクロホン、図示せぬリモートコントローラから送信されてくる指令を受信する受信部などよりなる入力部36、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部37が接続されている。CPU31は、入力部36から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU31は、処理の結果を出力部37に出力する。
入出力インターフェース35に接続されている記録部38は、例えばハードディスクからなり、CPU31が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部39は、ネットワーク12を介して、サーバ13などの外部の装置と通信する。なお、通信部39は、ネットワーク12を介してプログラムを取得し、記録部38に記録してもよい。
入出力インターフェース35に接続されているドライブ40は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア41が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部38に転送され、記憶される。
なお、図示は省略するが、図3のサーバ13は、図4のクライアント11と同様に構成される。但し、クライアント11の通信部39は、ネットワーク12を介してクライアント11などの外部装置と通信を行う。
図5は、クライアント11の機能的構成例を示すブロック図である。
図5のクライアント11は、属性情報記憶部51、視聴情報記憶部52、嗜好抽出部53、送信部54、指令部55、受信部56、視聴処理部57、および表示部58により構成される。
なお、属性情報記憶部51と視聴情報記憶部52は、例えば、図4の記録部38に対応し、嗜好抽出部53、指令部55、および視聴処理部57は、例えば、CPU31に対応する。また、送信部54と受信部56は、例えば通信部39に対応し、表示部58は、例えば、出力部37に対応する。
属性情報記憶部51は、受信部56から供給される、サーバ13から受信された推薦リストに含まれる属性情報を記憶する。なお、属性情報記憶部51には、推薦リストに含まれる属性情報のほか、受信部56を介してCDDB(Compact Disc Date Base)などから取得された属性情報が記憶されるようにしてもよい。
視聴情報記憶部52は、視聴処理部57から供給される、楽曲の視聴に関する情報である視聴情報を記憶する。
嗜好抽出部53は、数値情報利得計算部61、非数値情報利得計算部62、および決定木生成部63により構成される。
数値情報利得計算部61は、指令部55から供給される決定木の送信要求に応じて、属性情報記憶部51に記憶されている属性情報のうち、属性値が数値で表される情報(以下、数値情報という)を読み出すとともに、視聴情報記憶部52から視聴情報を読み出す。数値情報利得計算部61は、数値情報と視聴情報に基づいて、数値情報の情報利得である数値情報利得Gnを計算し、決定木生成部63に供給する。
非数値情報利得計算部62は、指令部55から供給される決定木の送信要求に応じて、属性情報記憶部51に記憶されている属性情報のうち、属性値が非数値で表される情報(以下、非数値情報という)を読み出すとともに、視聴情報記憶部52から視聴情報を読み出す。非数値情報利得計算部62は、非数値情報と視聴情報に基づいて、非数値情報の情報利得である非数値情報利得GAを計算し、決定木生成部63に供給する。
決定木生成部63は、数値情報利得計算部61からの数値情報利得Gnと、非数値情報利得GAとに基づいて、決定木を生成し、その決定木を送信部54に供給する。送信部54は、決定木生成部63から供給される決定木を、ネットワーク12を介してサーバ13に送信する。
なお、まだ属性情報記憶部51または視聴情報記憶部52に何も記憶されていない場合、決定木生成部63は、決定木を生成せず、決定木が生成されなかった旨を表す情報を、送信部54とネットワーク12を介してサーバ13に送信する。この場合、サーバ13は、自分自身が記憶する楽曲のうち、所定のものをクライアント11の受信部56に送信する。
送信部54はまた、指令部55から供給される、視聴対象とする楽曲の取得要求に応じて、その楽曲の送信を、ネットワーク12を介してサーバ13に要求する。
指令部55は、ユーザにより入力部36(図4)から入力された指令を受け付け、その指令に対応する要求を、嗜好抽出部53、送信部54、または視聴処理部57に供給する。
具体的には、指令部55は、ユーザからの推薦リストの取得の指令を受け付け、その指令に対応する決定木の送信要求を嗜好抽出部53に供給する。また、指令部55は、ユーザからの視聴対象とする楽曲の選択の指令を受け付け、その指令に対応する、視聴対象とする楽曲の取得要求を、送信部54に供給する。さらに、指令部55は、ユーザからの視聴に関する指令(例えば、再生、早送り、巻き戻し、停止などの指令)に応じて、その指令に対応する視聴に関する要求を、視聴処理部57に供給したり、推薦リストの表示の指令に応じて、その指令に対応する推薦リストの表示要求を、視聴処理部57に供給する。
受信部56は、サーバ13から送信されてくる推薦リストまたは楽曲を、ネットワーク12を介して受信する。受信部56は、受信された推薦リストを、属性情報記憶部51に供給する。また、受信部56は、受信された楽曲を、視聴処理部57に供給する。
視聴処理部57は、受信部56からの楽曲を、例えば内蔵するメモリに保持する。視聴処理部57は、指令部55から供給される視聴に関する要求に応じて、内蔵するメモリに保持されている楽曲に対して、その要求に対応する処理(例えば、再生、早送り、巻き戻し、停止などの処理)を行う。また、視聴処理部57は、その処理に応じて、視聴情報を作成し、視聴情報記憶部52に供給する。
さらに、視聴処理部57は、指令部55からの推薦リストの表示要求に応じて、属性情報記憶部51から推薦リストに含まれる属性情報を読み出し、その属性情報を表示部58に供給する。表示部58は、視聴処理部57からの属性情報を表示(提示)する。
ユーザは、図4の入力部36を操作して、表示部58に表示されている、推薦リストに含まれる属性情報のうち、所望の楽曲の属性情報を選択することにより、視聴対象とする楽曲の選択の指令を行う。指令部55は、その指令を受け付け、視聴対象とする楽曲の取得要求を、送信部54に供給する。
図6は、属性情報の例を示している。
図6に示すように、属性情報は、楽曲に固有のID(以下、楽曲IDという)と楽曲の名前(楽曲名)に、その楽曲の各属性の属性値が対応付けられることにより、構成される。
図6の例では、楽曲ID「楽曲#1」、「楽曲#2」、「楽曲#3」、「楽曲#4」・・・と、楽曲名「楽曲#A」、「楽曲#B」、「楽曲#C」、「楽曲#D」・・・に、各楽曲の属性「ジャンル」、「アーティスト」、「発売年」、「テンポ」、「音量変化」、および「音圧変化」の属性値が対応付けられることにより、属性情報が構成されている。
属性情報のうち、属性「ジャンル」、「アーティスト」、および「発売年」の属性値は、楽曲ごとに計算される数値ではない値、即ち非数値で表される非数値情報である。図6の例では、属性「ジャンル」の属性値は、楽曲のジャンルである「ジャズ」、「クラッシック」、「ジャズ」、「クラッシック」・・・となっており、属性「アーティスト」の属性値は、アーティストの名前である「音出太郎」、「曲花子」、「曲花子」、「管弦一」・・・となっている。また、属性「発売年」の属性値は、楽曲が発売された年である「2005年」、「2004年」、「2001年」、「2002年」・・・となっている。
一方、属性「テンポ」、「音量変化」、および「音圧変化」の属性値は、楽曲ごとに計算された数値で表される数値情報である。図6の例では、属性「テンポ」の属性値は、テンポを表す数値である「100」、「90」、「75」、「80」・・・となっており、属性「音量変化」の属性値は、音量の変化の度合を表す数値である「90」、「50」、「80」、「100」・・・となっている。また、属性「音圧変化」の属性値は、音圧(ボリューム)の変化の度合を表す数値である「40」、「30」、「45」、「50」・・・となっている。
なお、属性は、図6の例に限定されず、例えば「コード進行」、「アルバム」などを属性としてもよい。この場合、属性「コード進行」の属性値は、楽曲のコードの進行(変化)を表す数値であり、属性「アルバム」の属性値は、楽曲が収録されているアルバムの名称であり、非数値である。
図7は、視聴情報の例を示している。
図7に示すように、視聴情報は、図6の属性情報に含まれる楽曲IDと同一の楽曲IDに、その楽曲IDに対応する楽曲の視聴に関する情報が対応付けられることにより、構成される。
図7の例では、楽曲ID「楽曲#1」、「楽曲#2」、「楽曲#3」、「楽曲#4」・・・に、その楽曲の全長に対する、視聴に関する処理(例えば、再生、早送り、巻き戻しなど)が行われた部分の長さの割合(以下、視聴割合という)と、視聴の合否の判定結果とが対応付けられることにより、視聴情報が構成される。
なお、図7の例では、視聴処理部57は、視聴割合のうち、楽曲の全長に対する、再生が行われた部分の長さの割合が70%以上である場合、その楽曲に対して「視聴合格」と判定し、判定結果「視聴判定合」を含む視聴情報を作成し、70%未満である場合、楽曲に対して「視聴不合格」と判定し、判定結果「視聴判定不」を含む視聴情報を作成するものとする。
従って、判定結果「視聴判定合」に対応する楽曲は、ユーザによりほぼすべてが再生された、ユーザの嗜好する楽曲(好きな楽曲)となり、判定結果「視聴判定不」に対応する楽曲は、ユーザによりほとんど再生されていない、ユーザの嗜好しない楽曲(嫌いな楽曲)となる。
図7の例では、楽曲ID「楽曲#1」には、視聴割合「再生100%」と判定結果「視聴判定合」とが対応付けられている。即ち、楽曲ID「楽曲#1」の楽曲においては、すべてが再生されており、視聴処理部57は、その楽曲に対して「視聴合格」と判定している。
また、楽曲ID「楽曲#2」には、視聴割合「再生30%」と「早送り70%」、並びに判定結果「視聴判定不」が対応付けられている。即ち、楽曲ID「楽曲#2」の楽曲においては、全長の30%だけ再生されており、全長の70%は早送りされている(飛ばされている)。従って、視聴処理部57は、その楽曲に対して「視聴不合格」と判定している。
楽曲ID「楽曲#3」には、視聴割合「早送り15%」、「再生80%」、および「早送り5%」、並びに判定結果「視聴判定合」が対応付けられている。即ち、楽曲ID「楽曲#3」の楽曲においては、全長の80%が再生されており、全長の20%が早送りされている。従って、視聴処理部57は、その楽曲に対して「視聴合格」と判定している。
また、楽曲ID「楽曲#4」には、視聴割合「再生80%」と判定結果「視聴判定合」が対応付けられている。即ち、楽曲ID「楽曲#4」の楽曲においては、全長の80%が再生されている。従って、視聴処理部57は、その楽曲に対して「視聴合格」と判定している。
次に、図8は、図5の決定木生成部63が生成する決定木の例を示している。
なお、図8において、図1と同一のものには、同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので省略する。
図8の例では、ブランチ「管弦一」2−3に、判別ノード「数値情報の嗜好度の総和?」81が接続されており、その判別ノード「数値情報の嗜好度の総和?」81には、ブランチ「閾値Zcより大きい」を介して、クラスノード「好き」83−1が接続されている。
従って、属性「アーティスト」の属性値が「管弦一」である楽曲のうち、数値情報の嗜好度(詳細は図10で後述する)の総和が閾値Zcより大きい楽曲は、ユーザが嗜好する楽曲のクラスであるクラス「好き」に分類される。
また、判別ノード「数値情報の嗜好度の総和?」81には、ブランチ「閾値Zc以下」82−2を介して、クラスノード「嫌い」83−2が接続されている。
従って、属性「アーティスト」の属性値が「管弦一」である楽曲のうち、数値情報の嗜好度の総和が閾値Zc以下である楽曲は、ユーザが嗜好しない(嫌いな)楽曲のクラスであるクラス「嫌い」に分類される。
次に、図9のフローチャートを参照して、図5のクライアント11が決定木を送信する決定木送信処理について説明する。この決定木送信処理は、例えば、ユーザにより推薦リストの取得が指令されたとき、開始される。
ステップS31において、数値情報利得計算部61は、ユーザによる推薦リストの取得の指令に対応して指令部55から供給される、決定木の送信要求に応じて、各楽曲の数値情報についての嗜好度の総和を計算する嗜好度計算処理を行う。この嗜好度計算処理は、後述する図10を参照して説明する。
ステップS31の処理後は、ステップS32に進み、嗜好抽出部53は、図8の決定木を生成する決定木生成処理を行う。この決定木生成処理は、後述する図11を参照して説明する。
ステップS32の処理後は、ステップS33に進み、送信部54は、決定木生成部63から供給される決定木を、ネットワーク12を介してサーバ13に送信し、処理を終了する。
以上のように、送信部54は、ユーザの視聴履歴などの個人情報をサーバ13に送信するのではなく、決定木をサーバ13に送信するので、ユーザのプライバシを保護することができる。また、送信部54は、視聴履歴に比べて一般的にデータ量の少ない決定木を送信するので、ネットワーク12の帯域を節約することができる。
次に、図10のフローチャートを参照して、図9のステップS31の嗜好度計算処理について説明する。
ステップS51において、数値情報利得計算部61は、属性情報記憶部51から、すべての楽曲の数値情報の属性値Xijを読み出し、その属性値Xijを正規化する。なお、iは、楽曲の数値情報の属性「テンポ」を表す1、属性「音量変化」を表す2、または属性「音圧変化」を表す3である。また、jは、楽曲ID「楽曲#1」を表す1、「楽曲#2」を表す2、「楽曲#3」を表す3、「楽曲#4」を表す4、・・・である。
具体的には、数値情報利得計算部61は、以下の式(1)にしたがって、属性値Xijを正規化し、正規化後の属性値Yijを求める。
Figure 0005013161
・・・(1)
なお、式(1)において、Xmiは、属性iの属性値Xijの平均を表し、Xsiは、属性iの属性値Xijの標準偏差を表している。
ステップS51の処理後は、ステップS52に進み、数値情報利得計算部61は、視聴情報記憶部52に記憶されている視聴情報(図7)の判定結果に基づいて、楽曲を「好きな楽曲」と「嫌いな楽曲」に分類し、その「好きな楽曲」と「嫌いな楽曲」のそれぞれに分類された正規化後の属性値Yijを用いて、属性iごとに、「好きな楽曲」に分類された楽曲の平均Gmiと標準偏差Gsi、並びに「嫌いな楽曲」に分類された楽曲の平均Bmiと標準偏差Bsiを求める。これにより、「好きな楽曲」と「嫌いな楽曲」のそれぞれに分類された楽曲に対応する、正規化後の属性値Yijの属性iごとの分布が予測される。
ステップS52の処理後は、ステップS53に進み、数値情報利得計算部61は、「好きな楽曲」の各属性iの平均Gmiと標準偏差Gsiを用いて、以下の式(2)にしたがい、各属性iの範囲Riを求める。
Figure 0005013161
・・・(2)
なお、式(2)において、Crは、範囲Riの幅を表す定数である。定数Crとしては、例えば1.5以上2.0以下の値が用いられる。
ステップS53の処理後は、ステップS54に進み、数値情報利得計算部61は、範囲Riを用いて、ベイズの定理に基づく以下の式(3)にしたがい、各属性iの条件付確率Pi(Good|Ri)を求める。
Figure 0005013161
・・・(3)
なお、式(3)において、Goodは、「好きな楽曲」である確率を表し、Badは、「嫌いな楽曲」である確率を表している。即ち、条件付確率Pi(Good|Ri)は、属性iの正規化後の属性値Yijが範囲Riにある楽曲が、「好きな楽曲」である確率を表している。
以上のようにして求められた平均Gmi、標準偏差Gsi、および条件付確率Pi(Good|Ri)は、各属性iの、楽曲のクラスを判別する力(判別力)を表している。
ステップS54の処理後は、ステップS55に進み、数値情報利得計算部61は、各属性iの条件付確率Pi(Good|Ri)を用いて、以下の式(4)にしたがい、楽曲ごとに、各属性iの嗜好度Zijを求める。
Figure 0005013161
・・・(4)
なお、式(4)において、φ(t)はガウス分布の累積分布関数を表している。
ステップS55の処理後は、ステップS56に進み、数値情報利得計算部61は、楽曲ごとに求められた各属性iの嗜好度Zijから、以下の式(5)にしたがい、楽曲ごとに、すべての属性iの嗜好度Zijの総和Zalljを求める。
Figure 0005013161
・・・(5)
ステップS56の処理後は、ステップS57に進み、数値情報利得計算部61は、各楽曲の嗜好度Zijの総和Zalljに基づいて、各楽曲を「好きな曲」と「嫌いな曲」に分類する。具体的には、数値情報利得計算部61は、総和Zalljが所定の閾値Zcより大きいと判定した場合、楽曲IDがjの楽曲を、「好きな曲」に分類し、総和Zalljが閾値Zc以下であると判定した場合、楽曲IDがjの楽曲を、「嫌いな曲」に分類する。
なお、閾値Zcは予め設定されていてもよいし、閾値Zcによる分類の正解率が高くなるように、所定の計算により求められてもよい。
以上のようにして、数値情報利得計算部61は、各楽曲を「好きな曲」と「嫌いな曲」に分類した後、その分類結果を内蔵するメモリ(図示せず)に保持し、図9のステップS31に戻る。
なお、図10では、ステップS54において条件付確率Pi(Good|Ri)を求めたが、例えば、K−L情報量などの分布の違いを表す数値を求めるようにしてもよい。
次に、図11のフローチャートを参照して、図9のステップS32の決定木生成処理について説明する。
ステップS71において、決定木生成部63は、視聴情報記憶部52から視聴情報を読み出し、その視聴情報の判定結果のうち、集合Cに含まれるすべての楽曲の判定結果が同一であるかどうかを判定する。なお、最初のステップS71では、集合Cは、属性情報や視聴情報に含まれるすべての楽曲IDの楽曲の集合である。
ステップS71において、集合Cに含まれるすべての楽曲の判定結果が同一でないと判定された場合、ステップS72に進み、非数値情報利得計算部62は、非数値情報の各属性Aの非数値情報利得GAを計算する。
具体的には、非数値情報利得計算部62は、まず最初に、集合Cにおける、視聴情報の判定結果がkである楽曲の部分集合Ckの割合(部分集合Ckの集合Cに占める割合)Pkを用いて、以下の式(6)にしたがい、集合Cの有する情報量I(C)を求める。なお、判定結果kは、例えば「視聴判定合」を表す0、または「視聴判定不」を表す1である。
Figure 0005013161
・・・(6)
次に、非数値情報利得計算部62は、非数値情報の属性Aの属性値vAごとの部分集合CvAにおける、部分集合Ckの割合(部分集合CvAに占める部分集合Ckの割合)PvAを用いて、以下の式(7)にしたがい、部分集合CvAごとの情報量I(CvA)を求める。なお、属性値vAは、各属性Aの属性値を表す番号として、属性値に1から順に付与された番号を表す。例えば、属性Aが属性「ジャンル」である場合、属性値vAは、属性値「ジャズ」を表す1、または属性値「クラッシック」を表す2である。
Figure 0005013161
・・・(7)
そして、非数値情報利得計算部62は、情報量I(CvA)を用いて、以下の式(8)にしたがい、非数値情報利得GAを属性Aごとに計算する。
Figure 0005013161
・・・(8)
なお、式(8)において、|CvA|は部分集合CvAのサイズ、|C|は集合Cのサイズである。また、式(8)において、mは、属性値vAの最大の値(例えば、属性Aが属性「ジャンル」である場合、2)である。
以上のようにして計算された非数値情報利得GAは、属性Aの属性値vAに基づいて、楽曲をクラス「好き」または「嫌い」に分類したときの、その分類と視聴情報の判定結果kが表す「好きな曲」または「嫌いな曲」との合致度、即ち分類の正確さの度合を表している。
ステップS72の処理後は、ステップS73に進み、非数値情報利得計算部62は、ステップS72で計算された非数値情報利得GAのうち、最大の非数値情報利得GAmaxに対応する属性Amaxを選択し、その非数値情報利得GAmaxと属性Amaxを決定木生成部63に供給する。
ステップS73の処理後は、ステップS74に進み、数値情報利得計算部61は、ステップS72で計算された情報量I(C)、視聴情報記憶部52に記憶されている視聴情報、および図10のステップS57における分類結果に基づいて、以下の式(9)にしたがい、数値情報利得Gnを求める。
Figure 0005013161
・・・(9)
なお、式(9)において、Pklは、部分集合Ckに含まれる楽曲のうち、ステップS57で分類結果がlと判定された楽曲の割合を表している。なお、分類結果lは、「好きな楽曲」を表す0、または「嫌いな楽曲」を表す1である。
以上のようにして計算された数値情報利得Gnは、嗜好度Zalljが閾値Zcより大きいか、または閾値Zc以下であるかに基づいて、楽曲をクラス「好き」または「嫌い」に分類したときの、その分類と視聴情報の判定結果kが表す「好きな曲」または「嫌いな曲」との合致度、即ち分類の正確さの度合を表している。
ステップS74の処理後は、ステップS75に進み、決定木生成部63は、最大の非数値情報利得GAmaxが、数値情報利得Gn以上であるかどうかを判定する。ステップS75において、最大の非数値情報利得GAmaxが、数値情報利得Gn以上であると判定された場合、ステップS76に進み、決定木生成部63は、判別ノード「属性Amax?」を作成する。
ステップS76の処理後は、ステップS77に進み、決定木生成部63は、属性Amaxの属性値vAmaxごとのブランチを作成し、ステップS76で作成された判別ノード「属性Amax?」に接続して、ステップS78に進む。
ステップS78において、決定木生成部63は、属性Amaxの属性値vAmaxごとの部分集合CvAmaxを集合Cに設定する。ステップS78の処理後は、ステップS71に戻り、部分集合CvAmaxごとに、ステップS72乃至S83の処理を行う。
一方、ステップS74において、非数値情報利得GAmaxが数値情報利得Gn以上ではない(より小さい)と判定された場合、ステップS79に進み、決定木生成部63は、判別ノード「数値情報の嗜好度の総和?」81(図8)を作成する。
ステップS79の処理後は、ステップS80に進み、決定木生成部63は、ブランチ「閾値Zcより大きい」82−1と「閾値Zc以下」82−2を作成し、それぞれを判別ノード「数値情報の嗜好度の総和?」81に接続する。
ステップS80の処理後は、ステップS81に進み、決定木生成部63は、クラスノード「好き」を作成し、ブランチ「閾値Zcより大きい」に接続して、ステップS82に進む。
ステップS82において、決定木生成部63は、クラスノード「嫌い」を作成し、ブランチ「閾値Zc以下」に接続して、図9のステップS32に戻り、図9のステップS33に進む。
また、ステップS71において、集合Cに含まれるすべての楽曲の判定結果kが同一であると判定された場合、ステップS83に進み、決定木生成部63は、その判定結果kに対応するクラスノードを作成する。
具体的には、集合Cに含まれるすべての楽曲の判定結果kが、「視聴判定合」である場合、即ちすべての楽曲が「好きな楽曲」である場合、決定木生成部63は、クラスノード「好き」を作成する。一方、集合Cに含まれるすべての楽曲の視聴判定結果kが、「視聴判定不」である場合、即ちすべての楽曲が「嫌いな楽曲」である場合、決定木生成部63は、クラスノード「嫌い」を作成する。
そして、決定木生成部63は、集合Cに対応するブランチに、作成されたクラスノードを接続し、処理を終了する。なお、最初のステップS71の処理後のステップS82の処理では、集合Cに対応するブランチはないので、クラスノードはどこにも接続されない。
以上のようにして生成された決定木に、楽曲の属性情報を適用することにより、その楽曲のクラスがクラス「好き」であるかクラス「嫌い」であるかを判別することができる。
図12で上述したように、決定木生成部63は、非数値情報を判別する判別ノードと数値情報を判別する判別ノードの両方を作成し、その両方の判別ノードを組み合わせた決定木を生成することができるので、決定木はユーザの嗜好を正確に表すことができる。
その結果、この決定木に、楽曲の属性情報が適用される場合、非数値情報を判別する判別ノードだけにより構成される決定木に適用される場合に比べて、楽曲をクラス「好き」または「嫌い」に正確に分類することができる。例えば、ユーザの嗜好に応じて、ジャズのテンポの速い曲をクラス「好き」に分類し、ジャズのテンポの遅い曲をクラス「嫌い」に分類することができる。また、楽曲の属性情報が数値情報であるか、非数値情報であるかによらず、属性情報を同一の決定木に適用することができる。
また、図12では、最大の非数値情報利得GAmaxが、数値情報利得Gn以上である場合、即ち属性Amaxの属性値vAmaxに基づく楽曲の分類が、嗜好度Zalljに基づく分類に比べて正確である場合、決定木生成部63は、判別ノード「属性Amax?」を作成する。一方、最大の非数値情報利得GAmaxが、数値情報利得Gnより小さい場合、即ち嗜好度Zalljに基づく楽曲の分類が、属性Amaxの属性値vAmaxに基づく分類に比べて正確である場合、決定木生成部63は、判別ノード「数値情報の嗜好度の総和?」を作成する。
従って、図12の決定木生成処理によって生成された決定木を楽曲の属性情報に適用することにより、その楽曲をクラス「好き」または「嫌い」に正確に分類することができる。
なお、図11では、ステップS71において、決定木生成部63が、集合Cに含まれるすべての楽曲の判定結果kが同一であるかどうかを判定したが、集合Cに含まれるすべての楽曲ではなく、集合Cに含まれるすべての楽曲のうちの一定の比率以上の楽曲の判定結果kが同一であるかどうかを判定するようにしてもよい。
図12のフローチャートを参照して、図5のクライアント11が、ユーザに楽曲を視聴させる視聴処理について説明する。この視聴処理は、例えば、ユーザにより推薦リストの表示が指令されたとき、開始される。
ステップS101において、視聴処理部57は、指令部55から供給される視聴リストの表示要求に応じて、属性情報記憶部51から属性情報を読み出し、表示部58に表示させる。ここで、ユーザは、図4の入力部36を操作して、表示部58に表示された属性情報のうち、所望の楽曲の属性情報を選択することにより、視聴対象とする楽曲の選択を指令する。指令部35は、その指令を受け付け、指令に対応する要求として、視聴対象とする楽曲の取得要求を送信部54に供給する。
ステップS101の処理後は、ステップS102に進み、送信部55は、ユーザにより視聴対象とする楽曲が選択されたかどうか、即ち指令部55から視聴対象とする楽曲の送信要求が供給されたかどうかを判定し、ユーザから視聴対象が選択されていないと判定した場合、ユーザから視聴対象が選択されるまで待機する。
ステップS102において、ユーザから視聴対象とする楽曲が選択されたと判定された場合、ステップS103に進み、送信部55は、視聴対象とする楽曲の送信を、ネットワーク12を介してサーバ13に要求する。なお、このとき、視聴処理部57は、視聴対象とする楽曲の楽曲IDも送信する。
ステップS104において、受信部56は、ステップS103の要求に応じてサーバ13から送信されてくる楽曲を受信したかどうかを判定し、まだ楽曲を受信していないと判定した場合、楽曲を受信するまで待機する。
一方、ステップS104において、楽曲を受信したと判定された場合、受信部56は、受信した楽曲を視聴処理部57に供給し、ステップS105に進む。ステップS105において、視聴処理部57は、受信部56から供給される楽曲の再生を開始し、ステップS106に進む。
ステップS106において、指令部55は、ユーザにより視聴に関する指令が行われたかどうか、即ち入力部36から入力される視聴に関する指令を受け付けたかどうかを判定し、視聴に関する指令が行われたと判定した場合、その指令に対応する要求を視聴処理部57に供給する。
ステップS106の処理後は、ステップS107に進み、視聴処理部57は、ユーザによる視聴に関する指令が、再生の停止の指令であるかどうか、即ち指令部55から供給される要求が、停止の指令に対応する停止の要求であるかどうかを判定し、停止の指令ではないと判定した場合、ステップS108に進む。
ステップS108において、視聴処理部57は、指令部55からの要求に応じて、ユーザからの指令に応じた処理を行う。例えば、ユーザが楽曲の早送り(早送り再生)を指令し、指令部55から視聴処理部57に早送りの要求が供給された場合、視聴処理部57は、楽曲を早送り再生する。
ステップS108の処理後は、ステップS109に進み、視聴処理部57は、楽曲を最後まで再生したかどうかを判定し、最後まで再生していないと判定した場合、ステップS106に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS107で、ユーザによる視聴に関する指令が、再生の停止の指令であると判定された場合、またはステップS109で、楽曲を最後まで再生したと判定された場合、ステップS110に進み、視聴処理部57は、再生を終了する。
ステップS110の処理後は、ステップS111に進み、視聴処理部57は、ステップS105乃至S110で行われた視聴に関する処理(例えば、再生、早送り、停止、巻き戻しなど)の状況に基づいて、視聴情報を作成し、その視聴情報を視聴情報記憶部52に供給することにより、視聴対象である楽曲の視聴情報を更新する。
図13は、図3のサーバ13の機能的構成例を示すブロック図である。
図13のサーバ13は、受信部101、判別部102、属性情報記憶部103、楽曲記憶部104、楽曲読出部105、および送信部106により構成される。
受信部101は、図5のクライアント11の送信部54から、ネットワーク12を介して送信されてくる決定木を受信し、その決定木を判別部102に供給する。また、受信部101は、クライアント11の送信部54から送信されてくる、送信要求を受信するとともに、視聴対象とする楽曲の楽曲IDを受信する。受信部101は、受信した楽曲IDを楽曲読出部105に供給する。
判別部102は、属性情報記憶部103から属性情報を読み出し、その属性情報を、受信部101からの決定木に適用することにより、属性情報に含まれる楽曲IDの楽曲のクラスを判別する。そして、判別部102は、クラス「好き」と判別された楽曲の属性情報のリストを、推薦リストとして作成し、送信部106に供給する。
属性情報記憶部103は、楽曲記憶部104に記憶されている楽曲のリストを記憶する。楽曲記憶部104は、楽曲を記憶する。楽曲読出部105は、受信部101からの楽曲IDに基づいて、その楽曲IDに対応する楽曲を、楽曲記憶部104から読み出し、送信部106に供給する。
送信部106は、判別部102からの推薦リストを、ネットワーク12を介してクライアント11の受信部56(図5)に送信する。また、送信部106は、楽曲読出部105からの楽曲を、ネットワーク12を介して受信部56に送信する。
次に、図14のフローチャートを参照して、図13のサーバ13が推薦リストを送信するリスト送信処理について説明する。このリスト送信処理は、例えば、図9のステップS33で、クライアント11の送信部54から決定木が送信されてきたとき、開始される。
ステップS121において、受信部101は、決定木を受信し、その決定木を判別部102に供給して、ステップS122に進む。ステップS122において、判別部102は、属性情報記憶部103から属性情報を読み出し、ステップS123に進む。ステップS123において、判別部102は、ステップS122で読み出された属性情報を、決定木に適用することにより、属性情報に含まれる楽曲IDの楽曲のクラスを判別する。
例えば、判別部102が、図6に示した属性情報を、図8に示した決定木に適用することにより、属性情報に含まれる楽曲#4の楽曲のクラスを判別する場合、楽曲#4の楽曲は、属性「ジャンル」の属性値が「クラッシック」であるので、判別部102による判別処理は、判別ノード「ジャンル?」1−1から、ブランチ「クラッシック」2−2を通って、判別ノード「アーティスト?」に進む。
そして、楽曲#4の楽曲の属性「アーティスト」の属性値は「管弦一」であるので、判別処理は、判別ノード「アーティスト?」から、ブランチ「管弦一」2−3を通って、判別ノード「数値情報の嗜好度の総和?」に進む。その後、判別部102は、楽曲#4の楽曲の嗜好度Zall4を、図10のステップS51乃至S56の処理と同様の処理を行うことにより求め、その結果得られる嗜好度Zall4が閾値Zcより大きいかどうかを判定する。
嗜好度Zall4が閾値Zcより大きいと判定された場合、判別処理は、ブランチ「閾値Zcより大きい」82−1を通って、クラスノード「好き」83−1に進み、判別部102は、楽曲#4の楽曲のクラスを、クラス「好き」と判別する。一方、嗜好度Zall4が閾値Zc以下であると判定された場合、判別処理は、ブランチ「閾値Zc以下である」82−2を通って、クラスノード「嫌い」83−2に進み、判別部102は、楽曲#4の楽曲のクラスを、クラス「嫌い」と判別する。
ステップS123の処理後は、ステップS124に進み、判別部102は、クラス「好き」と判別された楽曲、即ちユーザが嗜好すると予測される楽曲を選択し、その楽曲の属性情報のリストを、推薦リストとして作成する。
なお、判別部102は、楽曲をクラス「好き」と判別するまでに、判別処理が通ってきた判別ノードの数を、楽曲と決定木との適合の度合を表す適合度として、クラス「好き」と判別された楽曲の中から、適合度の高い順に所定の数の楽曲を選択し、その選択した楽曲の属性情報のリストを推薦リストとして作成するようにしてもよい。また、判別部102は、推薦リストの各属性情報に適合度を付加するようにしてもよい。判別部102は、作成された推薦リストを送信部106に供給する。
ステップS124の処理後は、ステップS125に進み、送信部106は、判別部102からの推薦リストを、ネットワーク12を介してクライアント11に送信し、処理を終了する。
このようにして送信された推薦リストは、クライアント11の受信部56(図5)により受信される。受信部56は、推薦リストを属性情報記憶部51に供給し、推薦リストに含まれる属性情報を属性情報記憶部51に記憶させる。そして、ユーザにより属性情報の表示が指令されると、図12のステップS101で説明したように、表示部58に、属性情報記憶部51から読み出された属性情報が表示される。
その結果、表示部58には、クラス「好き」に分類された楽曲、即ちユーザが嗜好する(と予測される)楽曲の属性情報だけが表示される。従って、ユーザは、表示部58に表示されている属性情報の中から、所望の楽曲の属性情報を容易に探し出し、その楽曲を視聴することができる。
次に、図15のフローチャートを参照して、図13のサーバ13が楽曲を送信する楽曲送信処理について説明する。この楽曲送信処理は、例えば、図12のステップS103で、クライアント11の送信部54から、視聴対象とする楽曲の送信要求と、その楽曲の楽曲IDが送信されてきたとき、開始される。
ステップS141において、受信部101は、クライアント11からネットワーク12を介して送信されてくる、視聴対象とする楽曲の送信要求を受信するとともに、その楽曲の楽曲IDを受信する。受信部101は、受信した楽曲IDを、楽曲読出部105に供給する。
ステップS141の処理後は、ステップS142に進み、楽曲読出部105は、受信部101からの楽曲IDに基づいて、その楽曲IDに対応する楽曲を、楽曲記憶部104から読み出し、その楽曲を送信部106に供給する。
ステップS142の処理後は、ステップS143に進み、送信部106は、楽曲読出部105からの楽曲を、ネットワーク12を介してクライアント11に送信し、処理を終了する。このようにして送信された楽曲は、図12のステップS104で受信される。
図16は、図3のサーバ13の他の機能的構成例を示すブロック図である。
図16のサーバ130では、図13のサーバ13の判別部102に代えて、判別部131が設けられるとともに、新たにランキング情報記憶部132が設けられる。
判別部131は、ランキング情報記憶部132から、ヒットチャートにおけるランキングと、楽曲IDとが対応付けられた情報(以下、ランキング情報という)を読み出す。また、判別部131は、そのランキング情報に基づいて、ヒットチャートにランクインされている楽曲の属性情報を、属性情報記憶部103から読み出す。
さらに、判別部131は、属性情報記憶部103から読み出した属性情報を、受信部101からの決定木に適用することにより、属性情報に含まれる楽曲IDの楽曲、即ちヒットチャートにランクインされている楽曲の、クラスを判別する。そして、判別部102は、クラス「好き」に判別された楽曲のリストを、推薦リストとして作成し、送信部106に供給する。
なお、判別部131は、推薦リストの各属性情報に、対応する楽曲のランキングを付加するようにしてもよい。
ランキング情報記憶部131は、ランキング情報を記憶する。このランキング情報は、例えば、受信部101を介して他の装置から随時取得され、記憶(更新)される。
次に、図17のフローチャートを参照して、図16のサーバ130が推薦リストを送信するリスト送信処理について説明する。このリスト送信処理は、例えば、図9のステップS33で、クライアント11の送信部54(図5)から決定木が送信されてきたとき、開始される。
ステップS161において、受信部101は、図14のステップS121と同様に、決定木を受信し、その決定木を判別部131に供給して、ステップS162に進む。ステップS162において、判別部131は、ランキング情報記憶部132からランキング情報を読み出し、ステップS163に進む。
ステップS163において、判別部131は、ランキング情報記憶部132から読み出されたランキング情報に対応する楽曲の属性情報を、属性情報記憶部103から読み出す。具体的には、判別部131は、ランキング情報に含まれる楽曲IDに基づいて、その楽曲IDに対応する楽曲の属性情報を、属性情報記憶部103から読み出す。
ステップS164乃至S166の処理は、図14のステップS123乃至S125の処理と同様であるので、説明は省略する。
以上のようにして送信された推薦リストは、クライアント11の受信部56(図5)により受信され、ユーザにより属性情報の表示が指令されると、図12のステップS101で説明したように、表示部58に、その推薦リストの属性情報が表示される。
その結果、表示部58には、ヒットチャートにランクインされた流行の楽曲のうち、クラス「好き」に分類された楽曲、即ちユーザが嗜好する(と予測される)楽曲の属性情報だけが表示される。従って、ユーザは、ヒットチャートにランクインしたすべての楽曲の属性情報が表示される場合に比べて、ヒットチャートにランクインした楽曲の属性情報の中から、所望の楽曲の属性情報を容易に探し出し、その楽曲を視聴することができる。
なお、上述した説明では、サーバ13は、クラス「好き」に判別された楽曲の属性情報を、推薦リストとしてクライアント11に送信したが、サーバ13は、その楽曲の属性情報の一部の情報(例えば、楽曲ID)のリストを、推薦リストとして送信するようにしてもよい。この場合、クライアント11は、その属性情報の一部に基づいて、属性情報を他の装置から取得し、記憶する。
また、上述した説明では、図5の属性情報記憶部51に、他の装置から取得される属性情報が記憶されるようにしたが、楽曲に付加されているメタ情報(例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)3のID3タグなど)に含まれる情報が、属性情報として記憶されるようにしてもよい。また、クライアント11に設けられた図示せぬ解析部が、楽曲を解析することにより、その楽曲の数値情報などを取得し、その数値情報を属性情報記憶部51に記憶させるようにしてもよい。
さらに、上述した説明では、数値情報利得計算部61は、数値情報全体を1つの属性として、数値情報利得Gnを計算したが、数値情報の属性iをいくつかのグループに分けて、グループごとの数値情報利得Gnを計算するようにしてもよい。
また、嗜好抽出部53は、情報量の概念を利用した他の基準、例えば、情報利得比やginiインデックスなどを用いて、決定木を生成するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、楽曲のクラスを判別する手法として、決定木を用いる手法について説明したが、楽曲のクラスを判別する手法としては、例えばILP(Inductive Logic Programming)などの、情報利得によりクラスタリングを行う他の手法を用いてもよい。
また、本実施の形態では、楽曲は、クラス「好き」と「嫌い」の2つに分類されるものとしたが、クラスの種類はこれに限定されず、人物ごとの視聴情報を用いることにより、例えば人物ごとの好きと嫌いのクラスに分類することもできる。この場合、例えば、クラスは、クラス「Aさんが好き」、「Aさんが嫌い」、「Bさんが好き」、「Bさんが嫌い」・・・となる。さらに、視聴情報に視聴した日の天気の情報を加えることにより、例えば「雨の日に合う曲」、「晴れの日に合う曲」、「曇りの日に合う曲」といったクラスに分類することもできる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の決定木の一例を示す図である。 図1の決定木を生成する決定木生成処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用したコンテンツ推薦システムの構成例を示すブロック図である。 クライアントのハードウェア構成例を示すブロック図である。 クライアントの機能的構成例を示すブロック図である。 属性情報の例を示す図である。 視聴情報の例を示す図である。 決定木の例を示す図である。 決定木送信処理を説明するフローチャートである。 嗜好度計算処理を説明するフローチャートである。 決定木生成処理を説明するフローチャートである。 視聴処理を説明するフローチャートである。 サーバの機能的構成例を示すブロック図である。 リスト送信処理を説明するフローチャートである。 楽曲送信処理を説明するフローチャートである。 サーバの他の機能的構成例を示すブロック図である。 他のリスト送信処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
11 クライアント, 13 サーバ, 31 CPU, 32 ROM, 33 RAM, 38 記録部, 41 リムーバブルメディア, 54 送信部, 56 受信部, 57 視聴処理部, 58 表示部, 61 数値情報利得計算部, 62 非数値情報利得計算部, 63 決定木生成部, 101 受信部, 102 判別部, 106 送信部

Claims (8)

  1. コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成する視聴情報生成手段と、
    前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算する範囲計算手段と、
    ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算する確率計算手段と、
    前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算する嗜好度計算手段と、
    前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得を計算する数値情報利得計算手段と、
    前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得を計算する非数値情報利得計算手段と、
    前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する嗜好情報生成手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記ユーザの嗜好するコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を提供する提供装置に、前記嗜好情報を送信する送信手段と、
    前記嗜好情報に基づいて前記提供装置から送信されてくる、前記コンテンツ情報を受信する受信手段と、
    前記コンテンツ情報をユーザに提示する提示手段と
    をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成し、
    前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算し、
    ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算し、
    前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算し、
    前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得を計算し、
    前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得を計算し、
    前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する
    ステップを含む情報処理方法。
  4. コンテンツの視聴に関する情報である視聴情報を生成し、
    前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、数値で表される情報である数値情報の数値の、ユーザの嗜好範囲を計算し、
    ベイズの定理に基づき、前記嗜好範囲を用いて、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率を計算し、
    前記確率と前記コンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなる前記コンテンツの嗜好度を計算し、
    前記嗜好度が閾値より大きいコンテンツを前記ユーザが嗜好するコンテンツと判別することにより得られる前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好と、前記視聴情報に基づいて判別される前記コンテンツに対する前記ユーザの嗜好とに基づいて、前記数値情報の情報利得を計算し、
    前記視聴情報に基づいて、前記コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報の情報利得を計算し、
    前記数値情報の情報利得と、前記非数値情報の情報利得とに基づいて、前記数値情報の情報利得が前記非数値情報の情報利得より大きい場合、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  5. コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する情報処理装置から、前記嗜好情報を受信する受信手段と、
    所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を、前記情報処理装置に提供する提供手段と
    を備え、
    前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される
    提供装置。
  6. コンテンツのランキングに関する情報であるランキング情報を記憶する記憶手段
    をさらに備え、
    前記選択手段は、前記ランキング情報に基づいて、前記ランキングにランクインされたコンテンツのうち、ユーザの嗜好するコンテンツを選択する
    請求項5に記載の提供装置。
  7. コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する情報処理装置から、前記嗜好情報を受信し、
    所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択し、
    その選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を、前記情報処理装置に提供する
    ステップを含み、
    前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される
    提供方法。
  8. コンテンツに関する、非数値で表される情報である非数値情報が所定の情報であり、嗜好度が閾値より大きいコンテンツをユーザの嗜好するコンテンツとして表す嗜好情報を生成する情報処理装置から、前記嗜好情報を受信し、
    所定のコンテンツの前記非数値情報および前記嗜好度並びに前記嗜好情報に基づいて、前記非数値情報が前記所定の情報であり、前記嗜好度が前記閾値より大きいコンテンツを前記ユーザの嗜好するコンテンツとして選択し、
    その選択されたコンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を、前記情報処理装置に提供する
    ステップを含み、
    前記嗜好度は、ベイズの定理に基づき、コンテンツに関する、数値で表される数値情報の数値の前記ユーザの嗜好範囲を用いて計算された、前記数値が前記嗜好範囲内にあるコンテンツが、前記ユーザが嗜好するコンテンツである確率と、対象となるコンテンツの前記数値情報の数値に基づいて、前記嗜好範囲内の前記対象となるコンテンツの数値が前記数値の平均値から遠く、かつ、前記確率が高いほど大きくなるように計算される
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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