JP5010409B2 - 硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法 - Google Patents

硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5010409B2
JP5010409B2 JP2007239840A JP2007239840A JP5010409B2 JP 5010409 B2 JP5010409 B2 JP 5010409B2 JP 2007239840 A JP2007239840 A JP 2007239840A JP 2007239840 A JP2007239840 A JP 2007239840A JP 5010409 B2 JP5010409 B2 JP 5010409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
hours
reaction
mos
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007239840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009067647A (ja
Inventor
純生 神谷
辰夫 庄
幸伸 加藤
登 小竹
和道 柳澤
ウーシン チャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kochi University NUC
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Kochi University NUC
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2007239840A priority Critical patent/JP5010409B2/ja
Application filed by Kochi University NUC, Toyota Motor Corp filed Critical Kochi University NUC
Priority to CN200880116096.0A priority patent/CN101861284B/zh
Priority to US12/677,595 priority patent/US8999877B2/en
Priority to KR1020107008008A priority patent/KR101153558B1/ko
Priority to EP08831006A priority patent/EP2190785A2/en
Priority to PCT/JP2008/066938 priority patent/WO2009035164A2/en
Priority to DE112008002461T priority patent/DE112008002461B4/de
Publication of JP2009067647A publication Critical patent/JP2009067647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5010409B2 publication Critical patent/JP5010409B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G39/00Compounds of molybdenum
    • C01G39/02Oxides; Hydroxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G47/00Compounds of rhenium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G55/00Compounds of ruthenium, rhodium, palladium, osmium, iridium, or platinum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/70Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
    • C01P2002/72Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/80Crystal-structural characteristics defined by measured data other than those specified in group C01P2002/70
    • C01P2002/82Crystal-structural characteristics defined by measured data other than those specified in group C01P2002/70 by IR- or Raman-data
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/80Crystal-structural characteristics defined by measured data other than those specified in group C01P2002/70
    • C01P2002/85Crystal-structural characteristics defined by measured data other than those specified in group C01P2002/70 by XPS, EDX or EDAX data
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/01Particle morphology depicted by an image
    • C01P2004/03Particle morphology depicted by an image obtained by SEM
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/01Particle morphology depicted by an image
    • C01P2004/04Particle morphology depicted by an image obtained by TEM, STEM, STM or AFM

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

本発明は、モリブデン(Mo)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)から選択される1種以上の元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法に関する。
水熱反応又はソルボサーマル反応は、化合物合成の手段として注目されている。例えば、下記特許文献1には、水を反応溶媒として、粒子成長における温度150〜370℃で、硫黄イオンと亜鉛イオンとを水熱反応させて、多重双晶構造を有する、5nm〜20μmの平均粒径をもつ硫化亜鉛粒子を得る製造方法が開示されている。
ところで各種カルコゲナイド系化合物は、従来の高価な白金系触媒の代替物などとして注目されている。
特開2005−36214号公報
本発明は、特定元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末を得ることを目的とする。
本発明者らは、水熱反応又はソルボサーマル反応を用いることによって、上記課題が解決されることを見出し、本発明に到達した。
即ち、第1に、本発明は、特定元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末の発明であり、モリブデン(Mo)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)から選択される1種以上の元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末である。
本発明の単結晶微粉末は、各種形状をとりうるが、その中で略球状であるものを得ることができる。
本発明の単結晶微粉末となる硫化物としては、硫化モリブデン(Mo、MoS、Mo、MoS、MoS)、硫化ロジウム(Rh1715、Rh、Rh、Rh、Rh)、硫化ルテニウム(RuS)、又は硫化レニウム(ReS、Re)から選択される2元系化合物が挙げられ、又複合硫化物としては、Rh−X−S又はRu−X−Sで表される3元系化合物が好ましく例示される。ここで、Xはモリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)、セレン(Se)、シリコン(Si)、タンタル(Ta)、テルル(Te)、トリウム(Th)、バナジウム(V)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、アンチモン(Sb)、タングステン(W)から選択される1種以上の元素であることが好ましい。これらの中で、Rh−Mo−S、又はRu−Mo−Sの3元系化合物が最も好ましく例示される。
本発明の単結晶微粉末の平均粒径は必ずしも限定されないが、数nm以上100nm以下であるものが好ましく得られる。
第2に、本発明は、モリブデン(Mo)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)から選択される1種以上の元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末の製造方法の発明であり、モリブデン(Mo)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)から選択される元素を含む化合物の1種以上と、硫黄(S)を含む化合物とから、混合溶媒液を作製する工程と、該混合溶媒液を水又は溶媒の超臨界状態または亜臨界状態とする圧力および温度で水熱反応(ハイドロサーマル反応)又は溶媒熱反応(ソルボサーマル反応)する工程とを含む。ソルボサーマル反応に用いる溶媒は限定されないが、キシレン、アセトン、クロロホルムなどが例示される。
本発明において、水熱反応又はソルボサーマル反応は、200℃〜600℃で反応させることが好ましい。
又、水熱反応又はソルボサーマル反応する工程の後に、不活性ガス雰囲気下で300℃〜800℃で熱処理させることによって、結晶性が向上し、カルボニル基などの原料化合物の残渣を飛散させることが出来る。
本発明により、モリブデン(Mo)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)から選択される1種以上の元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末を得ることが出来る。特に、微細な球状単結晶を得ることができる。これらの、特定元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末は公知の用途に用いられるほか、その特性を生かして種々の用途への開発が期待できる。例えば、従来の白金触媒の代替として低コスト化が可能な燃料電池用触媒としてや、潤滑剤として知られたMoSは微細な球状単結晶であることから更に優れた潤滑剤として利用できる。更に、ドープするドーパント元素を選択することにより各種物性を発揮できる。
本発明の目的は、水熱反応あるいはソルボサーマル反応によりMoS、RuS、Rh、ReSの合成の可能性を探るとともに、2あるは3成分系の硫化物固溶体の合成を目指すものである。
図1に、本発明の水熱反応あるいはソルボサーマル反応による合成方法をフロチャートに示す。低温での反応にはテフロン内張オートクレーブ、高温での反応ではハステロイC内張オートクレーブを使用した。いずれもin−situに反応させた。特定の合成条件に関しては、下述する。
図1に、示すように、
(1)原料(Mo、Ru、Rh、Re及びS)のオートクレーブヘの挿入を行う。原料の種類と量比を決める。
(2)溶媒のオートクレーブヘの挿入を行う。ここで、溶媒の種類と量を決める。
(3)水熱反応又はソルボサーマル反応を行う。
(4)固体生成物の洗浄、遠心分離器での回収、真空乾燥を行う。
(5)Arなどの不活性ガス雰囲気下での仮焼を行う。ここで、温度及び時間を決める。
(6)特性評価を、SEM、HRTEM、EDX、FTIR、XRDなどで行う。
[実施例1:MoSの合成]
Mo原料として、Mo(CO)、MoCl、(NHMo24・4HO、(NH[POMo12O]・3HOを、S原料として、S(硫黄固体)、thiourea((NHCS)を、溶媒としてキシレンあるいは蒸留水を用い、ソルボサーマル反応あるいは水熱反応を、反応条件:220℃あるいは350℃、10時間行った。その後、Ar雰囲気下、350℃から750℃、5時間の仮焼を行った。
1.1 ソルボサーマル反応によるMoSの合成
ソルボサーマル反応で、原料としてMo(CO)とSを用いた場合、よく分散したMoS粉末が得られた。低温(220℃、10h)で合成したMoS、粉末は低結晶性であったが、Ar雰囲気下、350℃で仮焼することにより結晶性は向上した。また高温(350℃、10h)で合成することにより、低温で合成したものよりも結晶性は向上した。
1.1.1 Mo原料による影響
Moの出発原料をMo(CO)あるいはMoClとし、反応温度220℃、反応時間10時間として合成実験を実施した。原料としてMoClを用いた方がやや結晶性の高いMoS粉末が得られたが、原料としてMo(CO)を用いた場合よりも、強く凝集した粒子が生成した。Mo原料としては、Mo(CO)を用いることとした。
図2に、ソルボサーマル反応により合成したMoSのXRDパターンを示す。
ここで、溶媒:キシレン、温度:220℃、時間:10hで、図中、aはMoCl+S、bはMo(CO)+Sである。
図3に、MoClから合成したMoS粉末のSEM写真(仮焼400℃、5h)を示す。
1.1.2 S原料の影響
イオウの出発原料をSあるいはthioureaとし、反応温度220℃、反応時間10時間として合成実験を実施した。Sから合成した方がやや結晶性の高いMoS粉末が得られ、thioureaを原料とすると生成物が強く凝集した。イオウ源としてSを使用することにした。
図4に、ソルボサーマル反応のより合成したMoSのXRDパターンを示す。
ここで、溶媒:キシレン、温度:220℃、時間:10hで、図中、aはMo(CO)+thiourea、bはMo(CO)+Sである。
図5に、thioureaから合成したMoS粉末のSEM写真(仮焼400℃、5h)を示す。
1.1.3 仮焼の効果
Mo(CO)とSから、反応温度220℃、反応時間10時間のソルボサーマル反応で合成したMoSをAr気流中で仮焼した。図6に、ソルボサーマル反応のより合成したMoS(a)とその仮焼物(b、c)のXRDパターンを示す。図中、bは350℃、2時間、cは600℃、2時間である。
図6に示すように、350℃で仮焼することにより結晶性が増加し、600℃で仮焼してもその結晶性は350℃の場合とあまり変化しなかった。そこで、今後の実験では仮焼条件を400℃以上、5時間とする。
1.1.4 S/Mo比の影響
Mo(CO)とSから、反応温度220℃、反応時間10時間のソルボサーマル反応でMoSを合成する際に、原料のS/Mo比を変化させた。図7に、S/Mo比を変化させた、Mo(CO)とSから220℃、10時間のソルボサーマル反応により合成したMoS生成物のXRDパターンを示す。又、図8に、S/Mo比を変化させた、Mo(CO)とSから220℃、10時間のソルボサーマル反応により合成したMoSの400℃、5時間の仮焼物のXRDパターンを示す。各図中、aはS/Mo比1.6、bは2.0、cは2.4、dは3.0である。
図7と図8の結果、S/Mo比を1.6から3.0まで変化させても、生成物はMoS単相であった。S/Mo比が2.0以上になると、いくぶん生成物のMoSの結晶性が増加した。しかし、400℃、5時間、アルゴン気流中で仮焼した生成物の結晶性には、違いが見られなかった。
1.1.5 MoSの顕微鏡観察
S/Mo比を2.4とし、Mo(CO)とSから220℃、10時間のソルボサーマル反応により合成したMoS、と400℃、5時間の仮焼物を電子顕微鏡により観察した。図9Aに、ソルボサーマル反応による生成物MoSの、図9Bにその400℃、5時間の仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。また、図10に、ソルボサーマル反応による生成物MoSの400℃、5時間の仮焼物の透過型電子顕微鏡写真を示す。得られたMoSは100nm程度の微細な粒子よりなっていることが観察でき、分散性が高く、図3A,B、図5A,Bに示した、異なるMo原料から合成されMoSとは性状が大きく異なっていた。仮焼することによっても、特に凝集が強くなった様子は観察されなかった。
透過型電子顕微鏡観察からは、生成物が繊維状の層が重なり合った微細構造が観察された。XRDパターンがJCPDSカードに記載されているものと、回折強度が異なる原因は、このような構造に由来するものと考えられる。
1.1.6 高温での合成
S/Mo比を変化させ、Mo(CO)とSから、より高温の350℃、10時間のソルボサーマル反応によりMoSの合成を試みた。図11に、ソルボサーマル反応による生成物MoSのXRDパターンを示す。又、図12A,Bにソルボサーマル反応による生成物MoSの電子顕微鏡写真を示す。
反応温度を高めることにより、生成したMoSの結晶性は、仮焼した場合と同程度に上昇した。特にS/Mo比が高い場合には、(002)の回折線強度が増加した。
走査型電子顕微鏡観察によると、生成物の形状は低温の場合と同じであり、微細な粒子からなることがわかった。また透過型電子顕微鏡観察からは、コントラストは強い繊維状の層と比較的結晶性が高い格子像が観察される二つの部分が認められた。それぞれの格子の間隔は、6.2Åと2.7Åであり、MoSの〈002〉と〈100〉に対応するものと考えられる。
このように、Mo(CO)とSを原料とし、S/Mo比を3として、350℃、10時間のソルボサーマル反応により、結晶性が高く分散性に優れるMoSが合成できることが判明した。
1.2 水熱反応によるMoSの合成
Mo原料として、MoCl、(NHMo24・4HO、(NH[POMo12O]・3HOを、S原料として、thiourea((NHCS)を用い、水熱反応によるMoSの合成を試み、ソルボサーマル反応よりも結晶性の高いMoSが得られた。MoClに水酸化ナトリウムを添加した場合、(NHMo24・4HOや、(NH[POMo12O]・3HOを原料に使用した場合には、比較的分散性の高い微細粒子からなるMoSが生成した。
1.2.1 アンモニアを添加してのMoClとthioureaの反応
原料をMoClとthioureaとし、その量比を変化させると同時に添加するアンモニアの量も変化させ220℃、10時間の条件でMoSの合成を試みた。図13に、アンモニアを添加して水熱合成(220℃、10時間)したMoSのXRDパターンを示す。又、図14に、アンモニアを添加して水熱合成したMoSをアルゴン気流中で仮焼(400℃、5時間)したMoSのXRDパターンを示す。各図中で、aはS/Mo=2.2でアンモニア無添加、bはS/Mo=2.2でアンモニア50vol%、cはS/Mo=3.0でアンモニア50vol%、dはS/Mo=4.0でアンモニア50vol%である。更に、図15A,Bに、アンモニアを添加して水熱合成(220℃、10時間)したMoS(S/Mo=2.2)の走査型電子顕微鏡写真を示す。
S/Moが30の時、アンモニアの添加の有無にかかわらず(002)回折線の位置がずれた生成物が得られた。この生成物を400℃で仮焼すると、従来得られてきたMoSと同じ回折パターンとなった。S/Moが30の時、層間に何らかの物質が挿入された可能性がある。仮焼により、結晶性は向上した。一般に生成物は強く凝集していた。
1.2.2 水酸化ナトリウムを添加してのMoClとthioureaの反応
図16に、S/Mo比を2.2とし水酸化ナトリウムを添加して水熱合成(220℃、10時間)したMoSとそれをアルゴン気流中で仮焼(400℃、5時間)したMoSのXRDパターンを示す。ここで、aはNaOH水溶液濃度0.6M、bはNaOH水溶液濃度0.9M、cはNaOH水溶液濃度1.2M、dはNaOH水溶液濃度1.8Mである。又、図17に、0.6MNaOH水溶液中で水熱合成(220℃、10時間)したMoSの走査型電子顕微鏡写真(S/Mo比=2.2)を示す。
水酸化ナトリウム添加して合成したMoSは、比較的結晶性が高く、分散性の高い微細な球状粒子からなっていた。
1.2.3 (NH[POMo12O]・3HOとthioureaの反応
図18に、(NH[POMo12O]・3HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のXRDパターンを示す。又、図19A,Bに、(NH[POMo12O]・3HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物の走査電子顕微鏡写真を示す。さらに、図20に、(NH[POMo12O]・3HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のFTIRスペクトルを示す。各図中、aは水熱合成物(220℃、10時間)、bは焼成物(400℃、5時間)である。
得られた生成物は結晶性が高く、仮焼しても結晶性の向上は見られなかった。試料は比較的分散性の高い微細な粒子からなっていた。FTIRスペクトルには、有機物に起因した吸収はなかった。
1.2.4 (NHMo24・4HOとthioureaの反応
図21に、(NHMo24・4HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のXRDパターンを示す。又、図22A,Bに、(NHMo24・4HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物の走査電子顕微鏡写真を示す。図22Aは、水熱合成物(220℃、10時間)であり、図22Bは焼成物(アルゴン中、400℃、5時間)である。更に、図23に、(NHMo24・4HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のFTIRスペクトルを示す。各図中、aは水熱合成物(220℃、10時間)、bは焼成物(アルゴン中、400℃、5時間)である。
(NH[POMo12O]・3HOを原料とした場合と同様の結果が、(NHMo24・4HOを原料とした場合にも得られた。生成物は結晶性が高く、仮焼しても結晶性の向上ば見られなかった。試料は比較的分散性の高い微細な粒子からなっていた。FTIRスペクトルには、有機物に起因した吸収はなかった。
[実施例2:RuSの合成]
Ru原料として、Ru(CO)12を、S原料として、S(硫黄固体)を、溶媒としてキシレンあるいは蒸留水を用い、ソルボサーマル反応あるいは水熱反応を、反応条件:220℃、10時間行った。その後、Ar雰囲気下、400℃、5時間の仮焼を行った。
2.1 ソルボサーマル反応によるRuSの合成
図24に、S/Ru比を変化させ、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRuSのXRDパターンを示す。図中、aはS/Ru=6、bはS/Ru=4である。生成物はS/Ru比によらず、低結晶性であった。図24に示した、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRuSとその仮焼物のFTIRスペクトルから、ソルボサーマル反応により得られた生成物は有機物を含有していることが分かった。図中、aは生成したRuSであり、bはその仮焼物である。
図25に、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRuSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。図中、aはS/Ru=6、bはS/Ru=4、cはS/Ru=4.8、dはS/Ru=4.3、eはS/Ru=4である。仮焼により、生成物中の有機物は消失した。試料を仮焼した場合、S/Ru比により挙動が大きく異なり、仮焼により結晶化がおこるためには、S/Ru比4.8以下が必要であった。S/Ru比が減少して4となると、結晶化は著しく進行するが、同時に金属Ruの生成が認められるようになった。
図26A,B,Cに、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRuSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)の走査型電子顕微鏡写真を示す。図中、aはS/Ru=4、bはS/Ru=4.3、cはS/Ru=6である。1μm程度の球状粒子が凝集しており、S/Ru比は粉末粒子形状には大きな影響を有していなかった。図27A,B,C,Dに示す、RuSの仮焼物の透過型電子顕微鏡写真から、仮焼した後の球状粒子は微細な粒子からなっており、個々の粒子は格子像が観察でき、良く結晶化していることがわかった。
図28に、ソルボサーマル反応合成物RuS(S/Ru比=4)とその400℃仮焼物のFTIRスペクトルを示す。図中、aは水熱合成物、bは仮焼物である。
2.2 水熱反応によるRuSの合成
図29に、水熱反応による生成物RuS(220℃、10時間)のXRDパターンを示す。又、図30に、水熱反応による生成物RuS(220℃、10時間)の仮焼物(400℃、5時間)のXRDパターンを示す。各図中、aはS/Ru=2、bはS/Ru:2.8、cはS/Ru=3.6、dはS/Ru=4.4である。更に、図31A,Bに、RuSとその仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。図31AはS/Ru=4.4の生成物RuSであり、図31Bはその仮焼物(400℃、5時間)である。
S/Ru比が3.6以下では、生成物中に結晶相が生成するようになったが、同定することはできていない。この相は有機物を含有しているものと考えられる。S/Ru比が4.4で得られた非晶質相も、仮焼することによりRuSへと結晶化した。S/Ru比が2.8以下では仮焼物中に未同定相が混在した。S/Ru比が2.0ではRu金属の生成も確認された。
[実施例3:Rhの合成]
Rh原料として、Rh(CO)16を、S原料として、S(硫黄固体)を、溶媒としてキシレンあるいは蒸留水を用い、ソルボサーマル反応あるいは水熱反応を、反応条件:220℃、10時間行った。その後、Ar雰囲気下、400℃、5時間(一部は750℃)の仮焼を行った。
3.1 ソルボサーマル反応によるRhの合成
図32に、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRhのXRDパターンを示す。又、図33に、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRhの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。各図中、aはS/Rh=1.5、bはS/Rh=3.6、cはS/Rh=5.0である。図34に、S/Rh=5.0でソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRhとその仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間、及び750℃、5時間)のXRDパターンを示す。図中、aはソルボサーマル反応による生成物Rh、bはその仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)、cはその仮焼物(Ar気流中、750℃、5時間)である。
ソルボサーマル反応による生成物Rhは低結晶性であったが、それを仮焼すると結晶化が著しく進行した。仮焼による結晶化はS/Rh比に依存しており、S/Rh比が3.6以下では結晶化したが、5.0では結晶化が起こらなかった。しかし、仮焼温度を750℃まで上昇させることにより、S/Rh比が5の試料でも結晶化した。
図35A,B,C,Dにソルボサーマル反応による生成物Rhとその仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。図中、aはS/Rh比=3.6のソルボサーマル反応生成物、bはS/Rh比=3.6のソルボサーマル反応生成物の400℃焼成物、cはS/Rh比=5.0のソルボサーマル反応生成物、dはS/Rh比=5.0のソルボサーマル反応生成物の400℃焼成物である。生成物はS/Rh比に依存せず非常に細かな粒子よりなっており、仮焼によっても変化は観察されなかった。
3.2 水熱反応によるRhの合成
図36に、水熱反応による生成物Rhとその仮焼物のXRDパターンを示す。図中、aはS/Rh比=1.5の水熱反応生成物、bはS/Rh比=1.5の水熱反応生成物の400℃焼成物、cはS/Rh比=3.0の水熱反応生成物、dはS/Rh比=3.0の水熱反応生成物の400℃焼成物である。
水熱反応の生成物RhはS/Rh比によらず低結晶性であったが、仮焼することにより結晶化が著しく進行した。S/Rh比が1.5の場合、仮焼物中に不純物が存在し、S/Rh比が3.0の方が目的相が得られた。
図37A,B、に、水熱反応の生成物Rhとその仮焼物の電子顕微鏡写真を示す。図中、aはS/Rh比=1.5の水熱反応生成物の400℃焼成物、bはS/Rh比=3.0の水熱反応生成物の400℃焼成物である。水熱合成物は一部自形を有し大きな結晶へと成長していた。XRDパターンが非晶質的な性質を有しているのに対し、結晶が確実に成長していることは、不思議な現象である。
図38A,Bに、S/Rh=3.0の水熱反応の生成物Rhの電子顕微鏡写真と電子線回折図形を示す。図39A,Bに、S/Rh=3.0の水熱反応の生成物Rhの400℃焼成物の電子顕微鏡写真と電子線回折図形を示す。上記の結晶成長は、図38A,B、図39A,Bに示した透過型電子顕微鏡写真や電子線回折図形からも確認できた。
図40に、水熱合成物Rh(S/Rh比=3)とその400℃仮焼物のFTIRスペクトルを示す。図中、aは水熱合成物、bは仮焼物である。図40のIRスペクトルから、水熱反応生成物中には有機物は取り込まれていないことがわかった。
[実施例4:ReSの合成]
Re原料として、Re(CO)10を、S原料として、S(硫黄固体)を、溶媒としてキシレンあるいは蒸留水を用い、ソルボサーマル反応あるいは水熱反応を、反応条件:220℃、10時間行った。その後、Ar雰囲気下、400℃又は750℃、5時間の仮焼を行った。
4.1 ソルボサーマル反応によるReSの合成
図41に、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したReSのXRDパターンを示す。又、図42に、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したReSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。各図中、aはS/Re=1.32、bはS/Re=2、cはS/Re=4、dはS/Re=9である。
S/Re比が2より低い場合には、低結晶性物質からのブロードな回折線の他に、非常に鋭い回折線が観察された。しかし、同定することはできなかった。また、この回折線は仮焼することにより消失することから、有機物に起因しているものと考えられる。400℃で仮焼した場合にも、S/Re比が2より低い時には40℃付近の回折線が全く分離せず、S/Re比が高い試料とは異なる挙動を示した。
図43に、S/Re比が4で得られた生成物ReS及び仮焼物のXRDパターンを示す。図中、aはソルボサーマル反応生成物ReS、bはその400℃仮焼物、cはその750℃仮焼物である。又、図44に、S/Re比が9で得られた生成物ReS及び仮焼物のXRDパターンを示す。図中、aはソルボサーマル反応生成物ReS、bはその400℃仮焼物、cはその750℃仮焼物である。750℃の焼成により結晶性の増加は認められるものの、それでも回折線はブロードで試料は完全には結晶化していないものと考えられる。
図45A,B,C,Dに、ソルボサーマル反応生成物ReS及び仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。図中、aはS/Re=4のソルボサーマル反応生成物、bはS/Re=4のソルボサーマル反応生成物の400℃仮焼物、cはS/Re=2のソルボサーマル反応生成物、dはS/Re=2のソルボサーマル反応生成物の400℃仮焼物である。生成物は球状粒子よりなっており、特にS/Re比が2の場合には、大きさが均一であった。S/Re比が4の場合には、粒径分布は広くなった。
図46A,Bに、S/Rh=9.0のソルボサーマル反応の生成物ReSの750℃焼成物の電子顕微鏡写真と電子線回折図形を示す。
図47に、ソルボサーマル生成物(S/Rh比=4)とその400℃仮焼物のFTIRスペクトルを示す。図中、aは水熱合成物、bは仮焼物である。
下記表1に、750℃仮焼物のEDX分析結果を示す。
Figure 0005010409
EDXの組成分析の結果、平均値としてS/Re比1.98が得られたが、同一球状粒子内においても組成のばらつきが見られ、必ずしも正確な組成比が与えられていないものと考えられる。
4.2 水熱反応によるReSの合成
図48に、水熱反応(220℃、10時間)により合成したReSのXRDパターン、及び水熱反応(220℃、10時間)により合成したReSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。各図中、aはS/Re=2、bはS/Re=2の仮焼物、cはS/Re=4、dはS/Re=4の仮焼物である。
S/Re比を2あるいは4と変化させても、また400℃で仮焼してもやや結晶性は向上するものの、生成物は低結晶性のままであった。
図49A,B,C,Dに、水熱反応生成物ReS及び仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。図中、aはS/Re=4の水熱反応生成物、bはS/Re=4の水熱反応生成物の400℃仮焼物、cはS/Re=2の水熱反応生成物、dはS/Re=2の水熱反応生成物の400℃仮焼物である。生成物は強く凝集していた。
[性能評価]
図50に、本発明の幾つかの硫化物又は複合硫化物の酸素還元触媒性能の結果を示す。図50の結果より、本発明の硫化物又は複合硫化物は優れた酸素還元触媒性能を有することが分かる。
本発明により、モリブデン(Mo)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)から選択される1種以上の元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末を得ることが出来る。特に、微細な球状単結晶を得ることができる。これらの、特定元素の硫化物又は複合硫化物の単結晶微粉末は公知の用途に用いられるほか、その特性を生かして種々の用途への開発が期待できる。例えば、低コスト化が可能な燃料電池用触媒として利用できる。更に、ドープするドーパント元素を選択することにより各種物性を発揮できる。
本発明の水熱反応あるいはソルボサーマル反応による合成方法をフロチャートに示す。 ソルボサーマル反応により合成したMoSのXRDパターンを示す。 MoClから合成したMoS粉末のSEM写真(仮焼400℃、5h)を示す。 ソルボサーマル反応のより合成したMoSのXRDパターンを示す。 thioureaから合成したMoS粉末のSEM写真(仮焼400℃、5h)を示す。 ソルボサーマル反応のより合成したMoS(a)とその仮焼物(b、c)のXRDパターンを示す。 S/Mo比を変化させた、Mo(CO)とSから220℃、10時間のソルボサーマル反応により合成したMoS生成物のXRDパターンを示す。 S/Mo比を変化させた、Mo(CO)とSから220℃、10時間のソルボサーマル反応により合成したMoSの400℃、5時間の仮焼物のXRDパターンを示す。 図9Aは、ソルボサーマル反応による生成物MoSの、図9Bは、その400℃、5時間の仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。 ソルボサーマル反応による生成物MoSの400℃、5時間の仮焼物の透過型電子顕微鏡写真を示す。 ソルボサーマル反応による生成物MoSのXRDパターンを示す。 図12A,Bは、ソルボサーマル反応による生成物MoSの電子顕微鏡写真を示す。 アンモニアを添加して水熱合成(220℃、10時間)したMoSのXRDパターンを示す。 アンモニアを添加して水熱合成したMoSをアルゴン気流中で仮焼(400℃、5時間)したMoSのXRDパターンを示す。 図15A,Bは、アンモニアを添加して水熱合成(220℃、10時間)したMoS(S/Mo=2.2)の走査型電子顕微鏡写真を示す。 S/Mo比を2.2とし水酸化ナトリウムを添加して水熱合成(220℃、10時間)したMoSとそれをアルゴン気流中で仮焼(400℃、5時間)したMoSのXRDパターンを示す。 0.6MNaOH水溶液中で水熱合成(220℃、10時間)したMoSの走査型電子顕微鏡写真(S/Mo比=2.2)を示す。 (NH[POMo12O]・3HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のXRDパターンを示す 図19A,Bは、(NH[POMo12O]・3HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物の走査電子顕微鏡写真を示す。 (NH[POMo12O]・3HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のFTIRスペクトルを示す。 (NHMo24・4HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のXRDパターンを示す。 図22A,Bは、(NHMo24・4HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物の走査電子顕微鏡写真を示す。 (NHMo24・4HOとthioureaとの水熱反応により得られた生成物とその仮焼物のFTIRスペクトルを示す。 S/Ru比を変化させ、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRuSのXRDパターンを示す。 ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRuSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。 図26A,B,Cは、ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRuSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)の走査型電子顕微鏡写真を示す。 図27A,B,C,Dは、RuSの仮焼物の透過型電子顕微鏡写真を示す。 ソルボサーマル反応合成物RuS(S/Ru比=4)とその400℃仮焼物のFTIRスペクトルを示す。 水熱反応による生成物RuS(220℃、10時間)のXRDパターンを示す。 水熱反応による生成物RuS(220℃、10時間)の仮焼物(400℃、5時間)のXRDパターンを示す。 図31A,Bは、RuSとその仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。 ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRhのXRDパターンを示す。 ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRhの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。 S/Rh=5.0でソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したRhとその仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間、及び750℃、5時間)のXRDパターンを示す。 図35A,B,C,Dは、ソルボサーマル反応による生成物Rhとその仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。 水熱反応による生成物Rhとその仮焼物のXRDパターンを示す。 図37A,Bは、水熱反応の生成物Rhとその仮焼物の電子顕微鏡写真を示す。 図38A,Bは、S/Rh=3.0の水熱反応の生成物Rhの電子顕微鏡写真と電子線回折図形を示す。 図39A,Bは、S/Rh=3.0の水熱反応の生成物Rhの400℃焼成物の電子顕微鏡写真と電子線回折図形を示す。 水熱合成物Rh(S/Rh比=3)とその400℃仮焼物のFTIRスペクトルを示す。 ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したReSのXRDパターンを示す。 ソルボサーマル反応(220℃、10時間)により合成したReSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。 S/Re比が4で得られた生成物ReS及び仮焼物のXRDパターンを示す。 S/Re比が9で得られた生成物ReS及び仮焼物のXRDパターンを示す。 図45A,B,C,Dは、ソルボサーマル反応生成物ReS及び仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。 図46A,Bは、S/Rh=9.0のソルボサーマル反応の生成物ReSの750℃焼成物の電子顕微鏡写真と電子線回折図形を示す。 ソルボサーマル生成物(S/Rh比=4)とその400℃仮焼物のFTIRスペクトルを示す。 水熱反応(220℃、10時間)により合成したReSのXRDパターン、及び水熱反応(220℃、10時間)により合成したReSの仮焼物(Ar気流中、400℃、5時間)のXRDパターンを示す。 図49A,B,C,Dは、水熱反応生成物ReS及び仮焼物の走査型電子顕微鏡写真を示す。 本発明の幾つかの硫化物又は複合硫化物の酸素還元触媒性能の結果を示す。

Claims (3)

  1. 硫化モリブデン、硫化ロジウム、硫化ルテニウム、又は硫化レニウムから選択される2元系化合物の単結晶微粉末。
  2. 略球状であることを特徴とする請求項1に記載の単結晶微粉末。
  3. モリブデン(Mo)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)から選択される元素の1種を含む化合物硫黄(S)または硫黄(S)を含む化合物とから、溶媒混合液を作製する工程と、該溶媒混合液を水又は溶媒の超臨界状態または亜臨界状態とする圧力および200℃〜600℃の温度で水熱反応又はソルボサーマル反応させる工程と、次いで不活性ガス雰囲気下で300℃〜800℃で熱処理する工程とを含む、硫化モリブデン、硫化ロジウム、硫化ルテニウム、又は硫化レニウムから選択される2元系化合物の単結晶微粉末の製造方法。
JP2007239840A 2007-09-14 2007-09-14 硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5010409B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239840A JP5010409B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法
US12/677,595 US8999877B2 (en) 2007-09-14 2008-09-12 Single-crystal fine powder of sulfide or sulfide complex and method for preparing the same
KR1020107008008A KR101153558B1 (ko) 2007-09-14 2008-09-12 황화물 또는 복합 황화물의 단결정 미세 분말 및 그 제조 방법
EP08831006A EP2190785A2 (en) 2007-09-14 2008-09-12 Single-crystal fine powder of sulfide or sulfide complex and method for preparing the same
CN200880116096.0A CN101861284B (zh) 2007-09-14 2008-09-12 硫化物或复合硫化物的单晶细粉及其制备方法
PCT/JP2008/066938 WO2009035164A2 (en) 2007-09-14 2008-09-12 Single-crystal fine powder of sulfide or sulfide complex and method for preparing the same
DE112008002461T DE112008002461B4 (de) 2007-09-14 2008-09-12 Einzelkristall-Feinpulver eines Sulfids oder Sulfidkomplexes und Verfahren zum Herstellen desselben

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239840A JP5010409B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009067647A JP2009067647A (ja) 2009-04-02
JP5010409B2 true JP5010409B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40452662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007239840A Expired - Fee Related JP5010409B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8999877B2 (ja)
EP (1) EP2190785A2 (ja)
JP (1) JP5010409B2 (ja)
KR (1) KR101153558B1 (ja)
CN (1) CN101861284B (ja)
DE (1) DE112008002461B4 (ja)
WO (1) WO2009035164A2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI429785B (zh) * 2007-02-22 2014-03-11 Industrie De Nora Spa 氧之電化學還原用觸媒及製法和氣體擴散電極
KR101080900B1 (ko) 2009-07-29 2011-11-08 한국에너지기술연구원 Mg 이차전지의 양극 활물질 제조용 CuxMo6S8분말 제조방법
JP5788832B2 (ja) * 2011-06-06 2015-10-07 トヨタ自動車株式会社 ソルボサーマル法を用いるCu,Zn,Sn及びSを含有する硫化物系化合物半導体ナノ粒子の製造方法
CN104709892B (zh) * 2013-12-11 2018-01-09 中国科学院大连化学物理研究所 一种可控制备单层和少层硫化钼的方法
CN104386733B (zh) * 2014-11-05 2016-03-30 朱忠良 一种纳米硫化铜的合成方法
CN104925865A (zh) * 2015-03-21 2015-09-23 青岛科技大学 一种利用超临界流体辅助剥离制备二硫化钼纳米片层的新方法
CN106040264A (zh) * 2016-06-23 2016-10-26 中国石油大学(华东) 一种微米二硫化钼析氢电催化材料、制备方法及其应用
CN106082342B (zh) * 2016-08-16 2017-12-08 浙江海鸿工业产品设计有限公司 三硫化钼生产用反应装置
CN110838586B (zh) * 2018-08-15 2023-02-10 深圳国家能源新材料技术研发中心有限公司 一种硫化铼纳米管及其制备方法和应用
CN108807957A (zh) * 2018-08-31 2018-11-13 扬州大学 钠离子电池负极材料少层二硫化铼纳米片/空心碳球及其制备方法
CN110518081B (zh) * 2019-09-02 2021-03-09 中国科学技术大学 一种太阳能电池吸收层及其制备方法以及应用

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4308171A (en) 1977-05-16 1981-12-29 Exxon Research & Engineering Co. Method of preparing di and poly chalcogenides of group VIIb by low temperature precipitation from nonaqueous solution and small crystallite size stoichiometric layered dichalcogenides of rhenium and technetium
CA1137275A (en) 1977-05-16 1982-12-14 Martin B. Dines Chalcogenides of groups viii and viib
FR2553680B1 (fr) * 1983-10-25 1987-09-18 Inst Francais Du Petrole Catalyseurs a base de sulfures de metaux du groupe viii et du groupe vib, pour les reactions d'hydrotraitement des coupes d'hydrocarbures contenant du soufre
DE3802236A1 (de) 1988-01-22 1989-08-03 Hahn Meitner Kernforsch Mischung von stoffen zur erzeugung eines metallchalkogenids und verwendung einer solchen mischung
US6239057B1 (en) * 1999-01-15 2001-05-29 Uop Llc Catalyst for the conversion of low carbon number aliphatic hydrocarbons to higher carbon number hydrocarbons, process for preparing the catalyst and process using the catalyst
EP1199280A1 (de) * 2000-10-19 2002-04-24 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zur Herstellung von Metallchalkogeniden mit Hilfe überkritischer Fluide
KR100417079B1 (ko) 2001-05-08 2004-02-05 주식회사 엘지화학 형광체용 단결정 황화아연 분말의 제조방법
US7223713B2 (en) * 2003-04-07 2007-05-29 Board Of Regents, The University Of Texas System Molybdenum sulfide/carbide catalysts
JP2005036214A (ja) 2003-06-26 2005-02-10 Fuji Photo Film Co Ltd 蛍光体、その製造方法およびそれを有するエレクトロルミネッセンス素子
US20040262577A1 (en) 2003-06-26 2004-12-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Phosphor, producing method thereof, and electroluminescence device containing the same
JP2005264108A (ja) 2004-03-22 2005-09-29 Fuji Photo Film Co Ltd El蛍光体粒子の製造方法およびel蛍光体粉末
CN100355870C (zh) * 2005-10-17 2007-12-19 青岛科技大学 萃取溶剂热法制取球形二硫化钼减摩材料的方法
JP5028616B2 (ja) * 2006-08-03 2012-09-19 国立大学法人宇都宮大学 金属硫化物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101861284B (zh) 2013-01-23
US8999877B2 (en) 2015-04-07
DE112008002461B4 (de) 2012-05-31
US20100316559A1 (en) 2010-12-16
KR20100054858A (ko) 2010-05-25
WO2009035164A3 (en) 2009-05-28
EP2190785A2 (en) 2010-06-02
CN101861284A (zh) 2010-10-13
DE112008002461T5 (de) 2011-01-05
JP2009067647A (ja) 2009-04-02
WO2009035164A2 (en) 2009-03-19
KR101153558B1 (ko) 2012-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5010409B2 (ja) 硫化物の単結晶微粉末、及びその製造方法
JP5028616B2 (ja) 金属硫化物の製造方法
KR101264475B1 (ko) 미립자 컴포지트, 그 제조 방법, 고체 고분자형 연료 전지용 촉매 및 고체 고분자형 연료 전지
US6841142B1 (en) Bulk synthesis of long nanotubes of transition metal chalcogenides
Schuffenhauer et al. Synthesis of NbS 2 nanoparticles with (nested) fullerene-like structure (IF)
CN109414686A (zh) 高纵横比层状双氢氧化物材料和其制备方法
JP2010538951A (ja) フラーレン状ナノ構造体、その使用及びその製造プロセス
Mokari et al. Synthesis of lead chalcogenide alloy and core–shell nanowires
US20070254154A1 (en) Large-Scale Synthesis of Perovskite Nanostructures
Chen et al. Direct sulfidization synthesis of high-quality binary sulfides (WS2, MoS2, and V5S8) from the respective oxides
Gao et al. Synthesis of MoS2 inorganic fullerene-like nanoparticles by a chemical vapour deposition method
Thakur et al. Investigating the formation of diverse ZnO nanostructures based on solvent, temperature, and pH as adjustable parameters
JP2009149511A (ja) 微粒子コンポジット、その製造方法、固体高分子型燃料電池用触媒、及び固体高分子型燃料電池
WO1992001631A1 (fr) Procede de fabrication d'une poudre d'oxyde de zinc dope, et poudre obtenue
WO2020262035A1 (ja) 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物
WO1994022765A1 (fr) Poudre d'oxyde de zinc dope, procede de fabrication et ceramique obtenue a partir de ladite poudre
KR20200132355A (ko) 텅스텐이 도핑된 산화니켈 나노입자의 제조 방법
JP2007076977A (ja) 金属酸化物ナノ結晶の製造方法
JP7176014B2 (ja) 吸着材粒子
Manafi et al. Determining the optimal conditions for calcium titanate nanostructures synthesized by mechanical alloying method
JP5688733B2 (ja) 誘電体化合物の製造方法
Khorrami et al. Green synthesis and characterization of ANbO3 (A= Na, K) nanopowders fabricated using a biopolymer
CN110678419B (zh) 过渡金属金刚烷盐和氧化物纳米复合材料的合成
JP5488199B2 (ja) 複合酸化物粉末の製造方法
Tremel et al. Metal Chalcogenide Nanotubes

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120601

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees