JP5009052B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、おむつの前身頃外面にフロントターゲットテープを有しないテープ式使い捨ておむつに係り、特に簡便な手段でファスニングテープとの機械的係合力を高めたテープ式の使い捨ておむつに関する。
従来より、市販されているテープ式紙おむつは、例えば図17に示すように、装着のために紙おむつの後身頃の両側に、おむつ装着用のファスニングテープ50,50を備えるもので、使用に際しては紙おむつの前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニングテープ50,50を腹側に持ち込み、紙おむつ外面のポリエチレンシートなどの不透液性シートの表面に粘着剤により固定されているポリエチレン等のプラスチック材料、不織布、トリコット等よりなるフロントターゲットテープ51(以下、FTTという。)に止着して紙おむつを固定するようにしている。
かかるテープ式紙おむつにおいては、1回の止着できっちりとおむつを装着するのは困難で、実際には何回かの止着直しによっておむつの装着を行うことが多々ある。例えば、一方のファスニングテープ50をFTT51に止着した後、他方のファスニングテープ50がFTTに届かないなどの場合には、止着し直さなければならない煩わしさがあるとともに、止着直しを何回か行っている間にFTTが破けてしまうことがあった。
これらの問題点に対処するため、前記ファスニングテープ50を粘着式ではなく、フック等による機械係合式とするとともに、おむつ外面を構成するバックシートを不織布とし、おむつの装着に当たり、前記ファスニングテープ50を前記外面バックシート(不織布)の表面に直接的に係合させるようにした使い捨ておむつが種々提案されている。
例えば、下記特許文献1では、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在する吸収体と、装着時におむつを固定するためのファスニングテープと、該ファスニングテープの不必要時に該ファスニングテープを折り返し部によって、折り返してその粘着面を粘着させておくリリーステープとを有する使い捨ておむつにおいて、上記裏面シートは、上記使い捨ておむつの幅方向における3%伸張時の荷重が100g/cm〜300g/cmで、バルクソフトネスが55g以下で、且つ破断強度が250g/cm以上であり、上記ファスニングテープは、該裏面シートに対する180°剥離力(上記裏面シートに粘着させて、40℃80%RHで24時間経過した後の剥離力)が400g/cm以下で且つ500g荷重下での保持時間が10分以上であり、上記裏面シートには、上記ファスニングテープを粘着させるための補強フィルムが無いことを特徴とする使い捨ておむつが開示されている。
また、下記特許文献2では、紙おむつの背側両側端部に取り付けられたファスニング片を有し、このファスニング片の止着面にフック要素を有するとともに、前記紙おむつの裏面を構成する外面シートを不織布となし、紙おむつの装着に当り、前記ファスニング片のフック要素を前記不織布外面シートの表面の任意個所に係合可能となした紙おむつであり、前記不織布外面シートおよびその下側のシートの少なくとも一方に、前記ファスニング片のフック要素を止着する位置の目安となるターゲット印刷を、外部から視認可能なように施した紙おむつが開示されている。
更に、下記特許文献3では、表面側を覆う透液性のトップシートと、裏面側を覆う不透液性のバックシートと、前記各シート間に介在された吸収体と、前記バックシートの外側背部両側に固定されたおむつ止着用のファスニングテープを具備して成るおむつ本体を長手方向中央部より折り畳むことにより前身頃と後身頃を形成するように構成されたFTTレス(FTTを備えない)タイプの使い捨て紙おむつにおいて、前記前身頃の腹部位置にファスニングテープの止着位置を表示したターゲット印刷を施した帯条のシートを、該印刷が外部より目視可能に設けた使い捨て紙おむつが開示されている。
一方、不織布自体を面ファスナー雌材とした提案も成されている。例えば、下記特許文献4では、多数の熱可塑性長繊維が集積されてなり、該長繊維相互間は、一定の間隔を置いて配置された多数の熱融着区域において、該長繊維自体の軟化又は溶融による自己融着によって固定されてなり、且つ、所定の伸縮強度を同時に満足すると共に、ニードルパンチによって、該長繊維の一部が切断し或いは該熱融着区域の一部が破壊され或いは該長繊維の一部が表面にループ状となって突出していることを特徴とする柔軟性に優れた伸縮性不織布よりなる面ファスナー用雌材が開示されている。
また、下記特許文献5では、不織布の一方の表面側に突出するループ部が形成されてなる面ファスナー雌材において、水流絡合ウェブの一方の表面側に、ニードルパンチ法によって突出形成されたループ部を有することを特徴とする面ファスナー雌材が開示されている。
特開平7−308343号公報 特開2002−253608号公報 特開2003−153952号公報 特開2000−160464号公報 特開平11−299508号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に示す使い捨ておむつのように、機械式ファスニングテープを外面バックシートを成す不織布に直接的に係合させる構造の場合には、機械式ファスニングテープと外面バックシートとの係合力が十分に確保することができず、装着中に機械式ファスニングテープが外面バックシートから外れることがあった。
一方、上記特許文献4,5に記載された面ファスナー雌材(不織布)を前記外面バックシートとして使用すれば、十分な係合力が得られるけれども、基材となる不織布の繊維をニードルパンチによってループ状に突出形成させた構造とするには、嵩高の不織布を使用する必要があるため、使用可能な不織布の性状がかなり限定されてしまうなどの問題がある。
ところで、この種の面ファスナーを用いた使い捨ておむつでは、装着者の動きに対応すべく、ファスニングテープが接着されているフラップに伸縮性を持たせたり、ファスニングテープそのものに伸縮性を持たせたり、あるいは係止部形成領域に伸張性を持たせたりして、腹回りに伸縮性を持たせて装着者が動きやすいように構成するのが一般的である。また、このように伸縮性を積極的に付与しなくとも装着者の動きに伴う構成シート素材の伸び等によって少なからず腹回りは伸縮する。
しかし、従来の使い捨ておむつの係止部は、雄材との剥離強度が部位によって相違していない構成であり、例えば、きつめに装着しようとしてファスニングテープを中心部側に引っ張って係止させたときに、ファスニングテープの収縮力等が強く作用して係止が外れやすくなり、反対にゆるめに装着しようとして脇部に近い位置に係止させるとファスニングテープの収縮力がほとんど作用せず必要のない強さで係止されるものであった。
そしてこの構成では、腹回りが伸張した状態での必要十分な係止状態を担保しようとすると、係止部を構成する雌材シートやエンボス領域とファスニングテープとの剥離強度を強くするように構成するか、ファスニングテープあるいはサイドフラップを伸びやすく構成して腹回りの伸張力をゆるくするしかないが、剥離強度を強くする態様ではファスニングテープの付け直しが容易ではなくなり面ファスナーの利点が少なくなり、反対に腹回りの伸張力を弱めると前後身頃のずれが生じやすくなってもれ発生の原因となる。
また、例えば、装着者の年齢などに起因する腹回りの形状や、寝返りなどの多動によっては、前後身頃がずれることが頻繁に生ずることがあり、このときにはファスニングテープは、製品長さ方向に向かって剥離させられることになることが多い。従って、このときには製品の幅方向中心部よりも幅方向両側縁部のほうが前後身頃のずれ幅が大きくなるために、製品の幅方向中心部よりも幅方向両側縁部のほうが剥離しにくいものが望まれる。
そこで本発明の第1の課題は、おむつの背側両側部に機械接合式のファスニングテープを設け、おむつの装着に当たり、前記ファスニングテープを不織布からなる外面バックシート(不織布)の表面に直接的に係合させるようにした使い捨ておむつにおいて、前記外面バックシート及びファスニングテープの大掛かりな設計変更を伴うことなく、外面バックシートに対するファスニングテープの係合力を向上させた使い捨ておむつを提供することにある。
第2の課題は、ファスニングテープの係合領域に対する止着位置がどこであっても常に好適な強さの係止状態とすることができる使い捨ておむつを提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、吸収体と、該吸収体の表面側を覆う透液性トップシートと、前記吸収体の裏面側を覆う防漏シートと、この防漏シートの外面側に設けられた不織布からなる外面バックシートと、おむつの背側両側部に設けられたフック要素を有する機械接合式のファスニングテープとからなり、おむつの装着に当たり前記ファスニングテープを前記外面バックシートの表面に直接的に係合させるようにした使い捨ておむつにおいて、
前記外面バックシートの外面側に対して、少なくとも前記ファスニングテープの係合領域として設定される所定範囲に、前記外面バックシートを貫通する多数の開孔を設けてあるとともに、該外面バックシートの内面側に、少なくとも前記係合領域として設定される所定範囲に対応する領域に多数の雌型素子が形成された係止部を有する面ファスナーの雌材シートを設けてあることを特徴とする使い捨ておむつが提供される。
上記請求項1に係る本発明は、前記所定範囲に施された多数の開孔に対してファスニングテープの係合片(フック片等)が係止して、ファスニングテープの係合を図ることができる。これにより、低目付の嵩の無い不織布であっても、十分な係合力を与えることができ、紙おむつの不織布外面バックシートとして使用できるようになる。なお、ファスニングテープの係合力は前記開孔の形成割合によって調整することが可能である。
本発明では、前記外面バックシートの内面側に前記雌材シートを設けることにより、前記開孔から雌材シートが露出し、ファスニングテープとの係合力がさらに向上できる。
請求項2に係る本発明として、前記開孔は、前記係合領域として設定される所定範囲に、5〜20%の割合で形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項2に係る本発明は、フック要素の適度な係合力の確保又は不織布の強度維持などの観点から、開孔処理によって施される開孔の面積率を規定したものである。また、開孔の面積率を調整するだけの簡便な方法によって、ファスニングテープの係合力が調整できるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記開孔は、おむつ内面側となる面側からおむつ外面側となる面側に向けた開孔処理を施すことにより形成され、開孔縁がおむつ外側に起立している請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項3に係る本発明として、前記開孔は、おむつ内面側となる面側からおむつ外面側となる面側に向けて形成するようにしたものであり、開孔縁が僅かでも外面側に起立することで、フック要素が引っ掛かり易くなり、係合力が出易くなる。
請求項4に係る本発明として、前記開孔は、製造ライン上において、開孔手段を導入し形成してある請求項1〜3いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項4記載の発明は、前記開孔を、製造ライン上において、開孔手段を導入し形成してあるので、容易に製造できるようになる。前記開孔手段としては、例えばカッター、エンボス、エアーなどの開孔手段を挙げることができる。
請求項に係る本発明として、前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の幅方向中心から左右両側縁方向に向かって、段階的又は連続的に低くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、おむつの着脱作業を行う使用者及びおむつを装着する装着者の使用状況に合わせて構成した第1の態様である。例えば、本第1の態様は、生後間もない新生児用のおむつとして好適に使用できる。具体的には、ベビー用おむつの中でも生後間もなく使用される新生児用おむつにおいては、製品の幅方向中心部から左右両側縁方向に向かって、係合力が低くなるように設計するとよい。本来、新生児用おむつでは装着者である新生児が激しい動きをすることはほぼ無いため、高い係合力は必要とされない。しかし、おむつの取扱いに不慣れな使用者にとっては、係合力を高めに設定することは、使用時に安心感を与えるため必要な場合がある。そこで、前記第1の態様に構成することによって、生後間もない新生児用おむつとして使用する場合に係合される幅方向中央寄りでは係合力を高めに設定し、そして赤ちゃんが成長して係合位置が幅方向側縁方向に移動するに従って、また使用者がおむつの取扱いに慣れるに従って、徐々に適当な強度まで係合力を下げるようにしたものである。これにより、おむつの使用者及び装着者の使用状況に合わせて、ファスニングテープの係合領域に対する止着位置がどこであっても常に好適な強さの係止状態を実現することができる。
請求項に係る本発明として、前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の幅方向中心から左右両側縁方向に向かって、段階的又は連続的に高くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、使用者及び装着者の使用状況に合わせて構成した第2の態様である。本形態にかかるおむつは、ベビー用おむつの中でも使用者がおむつの取扱いに慣れ、装着者である赤ちゃんの動きが活発になる1〜2歳児以上を対象にしたものである。かかるおむつは、適応サイズのぎりぎりまで使用されることがあるため、特に幅方向中央から側縁部に移るに従って、係合力が上がるように設定することが望まれていた。このように係合領域の側縁部で係合力を強く設定することにより、赤ちゃんの動きによってファスニングテープが左右両側縁方向へ引っ張られ、意図せず止着状態が解除されるのを防ぐことができる。さらに、おむつの使用者及び装着者の使用状況に合わせて、ファスニングテープの係合領域に対する止着位置がどこであっても常に好適な強さの係止状態を実現することができる。
請求項に係る本発明として、前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の縦方向上側において最大とされ、下側に向かって段階的又は連続的に低くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、使用者及び装着者の使用状況に合わせて構成した第3の態様である。本態様にかかるおむつは、腹部の上部(臍周辺)が大きく張り出した乳幼児などを対象としたものである。具体的には、係合領域の係合力が縦方向上側において最大とすることによって、腹圧により最も係止状態が解除されやすい胴回り開口縁付近でしっかりと係止がなされるようになっている。一方、係合領域の縦方向下側に向かって段階的又は連続的に係合力が低くなるように構成することによって、下腹部を不要に強固に締め付けないようにしている。これにより、おむつの使用者及び装着者の使用状況に合わせて、ファスニングテープの係合領域に対する止着位置がどこであっても常に好適な強さの係止状態を実現することができる。
請求項に係る本発明として、前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の縦方向下側において最大とされ、上側に向かって段階的又は連続的に低くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、使用者及び装着者の使用状況に合わせて構成した第3の態様である。本態様にかかるおむつは、下腹部の張り出しが大きい成人などを対象としたものである。本態様にかかるおむつは、上記請求項記載の発明とは反対に、係合領域の縦方向下側において最大とされるため、腹圧により最も係止状態が解除されやすい下腹部付近でしっかりと係止がなされるようになっている。一方、係合領域の縦方向上側に向かって段階的又は連続的に係合力が低く設定してあるため、胴回り開孔縁近傍では不要に強固に締め付けないようにしている。これにより、おむつの使用者及び装着者の使用状況に合わせて、ファスニングテープの係合領域に対する止着位置がどこであっても常に好適な強さの係止状態を実現することができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、前記外面バックシート及びファスニングテープの大掛かりな設計変更を伴うことなく、外面バックシートに対するファスニングテープの係合力を向上させることができるようになる。また、ファスニングテープの係合領域に対する止着位置がどこであっても常に好適な強さの係止状態とすることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る使い捨て紙おむつの一部破断展開図、図2は横断面図である。
〔使い捨ておむつ1の構造〕
図1及び図2において、使い捨ておむつ1は、綿状パルプ等からなり、たとえば砂時計形状(または長方形状等)のある程度の剛性を有するとともに、クレープ紙5によって囲繞された吸収体4と、該吸収体4の表面側(使用面側)を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性トップシート3と、前記吸収体の裏面側に配設され、少なくとも吸収体4の全面積を覆うように配設されたポリエチレン等からなる防漏シート6と、この防漏シート6の外面側(非肌当接面側)に設けられた不織布からなるとともに、おむつ外形を画成する外面バックシート2と、紙おむつの両側部に表面側に起立する立体ギャザーBSを形成するとともに、おむつ両側部では前記防漏シート6及びバックシート2と共にサイドフラップ部SFを構成するためのサイド不織布7、7と、おむつ背側両側部に設けられた機械接合式のファスニングテープ10,10とから主に構成されている。また、紙おむつの腹部ウエスト部および背側ウエスト部では、前記外面バックシート2、防漏シート6および透液性トップシート3が共に延在し、吸収体4の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。
装着に当たっては、図3に示されるように、紙おむつ1の前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニングテープ10,10を腹側に持ち込み、外面バックシート2の表面に直接的に係合させて紙おむつを装着する。
以下、更に各構成について具体的に詳述すると、
前記吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成され、図示例では脚回りへの当たりを和らげるために両側部に夫々括れ部を有する略砂時計状とされる。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。図示例のように、吸収体4をクレープ紙5で囲繞する場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記防漏シート6は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられ、漏れを防止するために少なくとも吸収体4の全面積を覆う範囲に設置される。近年は、ムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、体液等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
前記透液性トップシート3は、吸収体4側縁よりも若干外方に突出し、前記防漏シート6と接合されている。前記サイド不織布7は、前記吸収体4の側縁部近傍よりも外側部分が外縁まで延び、前記防漏シート6及び外面バックシート2と接合され、この積層シート部分によってサイドフラップSFを構成している。
このサイドフラップ部SFにおいては、紙おむつ長手方向に複数本、図示の例では2本の弾性伸縮部材8,8が配設され、平面ギャザーが形成されている。この平面ギャザーは、着用した際に紙おむつをきっちりと脚周りにて保持することにより、フィット性を向上させ紙おむつがずれるのを防止する。
他方、前記サイド不織布7の前記固着部よりも内方側の不織布シート部分によって表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、吸収体4の側縁近傍位置に起立端を有し、その先端が紙おむつ長手方向に沿って二重に折り返され、この折り返し部の内方に1本の弾性伸縮部材9を、または必要により複数本の弾性伸縮部材を配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。
前記弾性伸縮部材8,9としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
前記サイド不織布7を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にサイドフラップ部SFを構成する前記サイド不織布7は、ゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。
前記機械接合式のファスニングテープ10は、プラスチック、ポリラミ不織布、不織布、紙等のファスニング基材10Aの基部がおむつに接合されている。前記ファスニング基材10Aの突出片部分でかつ表面側(透液性トップシート3側の面)にフック要素10Bを有する。前記フック要素10Bは、ファスニング基材10Aに接着剤により剥離不能に接着されている。前記フック要素10Bは、その外面に多数の係合片10b、10b…を有する。係合片10bの形状としては、図4に示されるように、例えば(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等のものが存在するが、いずれの形状であってもよい。好ましいのは後述する開孔12又は外面バックシート2の繊維に絡み易い形状、例えばレ字状、J字状、T字状又はダブルJ字状のものである。前記ファスニングテープ10は製品状態では、透液性トップシート3側に折り畳まれ、前記フック要素10Bがサイド不織布7に対して剥離可能に接合された状態となっている。
前記外面バックシート2の不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。また、一般にファスニングテープとの機械的係合を図る場合、起毛による適度の係合力を備えた不織布とする必要があったが、本発明に係る使い捨ておむつ1では、この係合力が任意のものとすることができる。
〔係合範囲11の構造〕
前述の不織布からなる外面バックシート2は、外面側の少なくとも前記ファスニングテープ10の係合領域として想定される所定範囲11(以下、係合範囲という。)に対して開孔処理を施すことによって、フック要素10Bとの係合力増大を図るようにする。前記係合範囲11は、任意に設定することができるが、体型差を考慮した上で十分に広く設定するのが望ましい。
前記係合範囲11には、図5及び図6に示されるように、外面バックシート2を貫通する開孔処理を施すことによって、多数の開孔12、12…を設けるようにする。この開孔12の平面形状は、図5(A)〜(C)に示されるように、おむつ長手方向に長い又はおむつ幅方向に長いスリット状の線状開孔としたり、円形、楕円形又は勾玉形などの丸みを帯びた孔形状とすることができる。また、その配列は規則的或いは不規則的であってもよく、係合範囲11に亘って任意である。さらに、前記開孔12の断面形状は、その開孔12の縁が、図6及び図7(A)に示されるように、おむつの表面に対してフラットになるように形成したり、図7(B)に示されるように、おむつ外側に起立するように形成したり、又はおむつ内側に起立するように形成(図示せず)したりすることができる。これらの内、ファスニングテープ10の係合片10bとの係合力をより増大し得るものは、図7(B)に示されるように、開孔12の縁がおむつ外側に起立して形成された態様である。
このような開孔処理が施された係合範囲11に、ファスニングテープ10を係止するには、図7に示されるように、ファスニングテープ10を装着者腹側に持ち込んで引き寄せた状態で、フック要素10Bを係合範囲11に係合させる。これにより、係合片10bが開孔12内に侵入し、装着者の腹回り方向(図7中矢印方向)への引張力が付加され、係合片10bが開孔12に係止することにより、ファスニングテープ10の係合力増大が図れるようになる。なお、開孔12内に侵入しない係合片10bは、外面バックシート2の表面から突出した不織布繊維と係合することにより係合力が付加されている。
上述のように、本発明に係るおむつは、係合片10bが開孔12内に侵入して係合力増大を図るようになるため、前記外面バックシート2として、係合片10bと外面バックシート2の表面から突出した不織布繊維との係合力が任意のものを使用することが可能となる。特に、外面バックシート2として、例えばSMSやスパンボンド不織布などのように、係合片10bと外面バックシート2の表面から突出した不織布繊維との係合力が得にくいものに適用した場合に、本発明の係合力増大の効果が顕著に表れるようになる。また、外面バックシート2としてSMSやスパンボンド不織布を使用することにより、これらの不織布は強度特性に優れているため、係合範囲11に開孔処理を施しても十分な強度を維持したおむつとすることができる。
フック要素10Bの適度な係合力の確保又は不織布の強度維持などの観点から、前記開孔12の開孔率は、前記係合範囲11として設定される所定範囲に、5〜20%の面積割合で形成するのが望ましい。開孔率が5%を下回ると開孔12に侵入する係合片10bが減少して十分な係合力が得られず、20%を超えると不織布自体の強度が弱い場合、フック要素10Bの係合部分が破れるおそれがある。
また、前記開孔12を図5(A)及び(B)に示されるスリット状に形成する場合、そのスリット幅は0.5mm以下、好ましくは0.2〜0.5mmとし、そのスリット中心間隔は5〜15mm、7〜10mmとすることが望ましい。
一方、前記開孔12を図5(C)に示される円孔等で形成する場合、1つの円の直径(最大径)は0.5〜4mm、好ましくは1.0〜3mmとし、孔の中心間隔は5〜15mm、好ましくは7〜10mmとすることが望ましい。なお、円以外の楕円形状又は勾玉形状で形成する場合、1つの形状は3mm×3mmの寸法内に収まる大きさとするのが望ましい。
本発明に係る使い捨ておむつ1は、開孔12の形成割合を調整することによりファスニングテープ10の係合力を容易に調整できる利点を有する。
ところで、前記外面バックシート2の内面側に、少なくとも前記係合範囲11に対応する領域に多数の雌型素子が形成された係止部を有する面ファスナーの雌材シート16が備えられ、前記開孔12、12…から前記雌型素子が露出するようにすることができる。
前記面ファスナーの雌材シート16は、ファスニングテープ10、10に設けられたフック要素10Bとの係止に適した雌型素子を備えるシート状物で構成され、従来例における既知の各種雌材シートを適宜の加工等して用いることができる。雌材シート16は、例えば、一方面にループ状またはアーチ状の雌型素子を多数形成した織布、合成繊維、再生繊維、綿等の天然繊維などからなるウェブを、スパンレース法等の適宜の加工法を施して片面にループ状、アーチ状の雌型素子を多数顕著に形成した不織布あるいはこれを基材シートに貼付して形成したものを用いることができる。ここで、後述する係合範囲11の区画毎の段階的なあるいは連続的な剥離強度の相違を達成せしめるにあたっては、例えば、区画毎に雌型素子の密度が相違する雌材シートを用いることができる。また、一枚の雌材シートを区画毎にエンボス加工するなどして雌型素子を適度につぶすことによっても達成できる。
次に、前記係合範囲11に対する開孔処理について詳述する。前記外面バックシート2を構成する不織布に対して開孔処理を施すには、図8に示されるように、製造ラインにおいて、カッターロール14とアンビルロール15とを対向配置した加工設備13により、これらロール14,15間に不織布ウエブ(外面バックシートウエブ)を通過させることにより行うことができる。前記カッターロール14の表面には周方向の所定の間隔で凸状カッター14a、14aを配置し、ウェブ(外面バックシート2)のライン速度と同等の速度で回転させた状態で外面バックシート2の係合範囲11に対して開孔12、12…を形成する(図9)。前記開孔処理は、おむつ内面側となる面側からおむつ外面側となる面側に向けてカッターを導入するのが望ましい。これにより、開孔12の縁は、図7(B)に示されるように、おむつ外側に起立するように設けることができるようになり、前記係合片10bが引っ掛かり易くなり、係合力が出易くなる。
上述のようにして開孔処理が施された外面バックシート2は、内面側(肌当接面側)に、接着剤が塗布された前記防漏シート6を接着した後、次の組立工程に送られる。
ここで、前記防漏シート6と外面バックシート2の接着の際、少なくとも係合範囲11において、接着剤の塗布範囲(前記防漏シート6と外面バックシート2の接着面積)は、前記防漏シート6と外面バックシート2の接合面積の5〜90%、好ましくは20〜80%とすることが好ましい。接着剤の塗布範囲が前記接合面積の90%を超えると開孔12,12…の縁も防漏シート6に接着してしまい、係合片10bの係合ができなくなる。また、接着剤の塗布範囲が前記接合面積の5%未満では、ファスニングテープ10を剥離する際、防漏シート6から外面バックシート2が剥離するおそれがある。
また、前記防漏シート6と外面バックシート2の接着強度は、250gf/25mm以上であることが望ましい。250gf/25mm未満では、ファスニングテープ10を剥離する際、防漏シート6から外面バックシート2が剥離するおそれがある。
このような外面バックシート2とその下側のシートとの接着態様及び条件は、下側のシートとして前記雌材シートを備えるような場合においても同様に適用できる。
本発明に係る使い捨ておむつ1では、係合範囲11が、図10(A)に示されるように、製品の幅方向中心部から左右両側縁に向かって、ファスニングテープ10の係合片10bとの係合力を段階的に変化させるか、又は図10(B)に示されるように、製品の縦方向一方側から他方側に向かって、ファスニングテープ10の係合片10bとの係合力を段階的に変化させることができる。具体的には、第1の態様として、ファスニングテープ10の係合片10bとの係合力がおむつの幅方向中心から左右両側縁方向に向かって、段階的に低くなる構成とすることができる。また第2の態様として、前記係合片10bとの係合力が製品の幅方向中心から左右両側縁方向に向かって、段階的に高くなる構成とすることができる。第3の態様として、前記係合片10bとの係合力が製品の縦方向上側において最大とされ、下側に向かって段階的又は連続的に低くなる構成とすることができる。さらに第4の態様として、前記係合片10bとの係合力が製品の縦方向下側において最大とされ、上側に向かって段階的又は連続的に低くなる構成とすることができる。
図10(A)は、上記第1及び第2の態様に係る係合範囲11を示したものであり、係合範囲11が、中央に位置する区画D1と、その両側に隣接する区画D2、D2と、さらにその両側に隣接する区画D3、D3との5区画に区分けされている。各区画の係合力について、上記第1の態様に係る係合範囲11を例に説明すると、図11に示されるように、中央に位置する区画D1の係合力が最も高く、それに隣接する区画D2、さらにその区画D2に隣接する区画D3の順で係合力が低下するように構成されている。一方、図10(B)は、上記第3及び第4の態様に係る係合範囲11を示したものであり、係合範囲11が、製品の縦方向上側から区画D4〜D6に区分けされている。
各区画の具体的な係合力は適宜定めることができるが、概ね、剥離強度が100gf〜1500gf、好ましくは140〜400gfの範囲で差をもって段階分けするのが望ましい。なお、剥離強度が100gf未満である場合、十分な係止が得られず、1500kgfを超えると、係止力が強すぎて着け剥がしのさいなどに係合範囲11の毛羽立ちが生じやすくなる。
なお、この剥離強度の測定方法は、次記のようにして測定する。まず、幅50mm×長さ100mmの布テープを幅方向に二つ折りにして幅25mm×100mmの二つ折り布テープとし、この布テープの一方端にファスニングテープをしっかりと貼付する。この際、ファスニングテープのフック要素が、布テープの先端よりも外方に位置するようにする。
一方で、ステンレス製平板に、本願発明にかかる雌材シートを雌型素子形成面を上面として両面粘着テープにて貼付する。さらに、両端をクラフトテープで固定する。
次いで、ファスニングテープのフック要素と雌型素子形成面とを接触させたのち、これらの上を質量2kgのローラで布テープ側から一往復させてファスニングテープと雌材シートを圧着する。さらに、布テープのファスニングテープ貼付反対側他方端に1kgの分銅を10秒間吊り下げて圧着部分にせん断力をかけ係止を確実なものとする。
その後に、ステンレス平板と布テープのファスニングテープ貼付反対側他方端とを引張試験機の治具でチャックする。このときステンレス平板に対して布テープのファスニングテープ貼付反対側他方端をチャックする治具の引張方向が90°となるようにする。
かくして最終剥離角度90°となるように治具を引張試験機にセットしたのち、300mm/minで圧着部分を剥離し、そのときに測定される凹凸加重平均値を剥離強度とする。なお、測定値は有効測定値の3〜10回の平均とする。また、測定にあたって試料の設置は、測定がCD対CD方向の測定となるようにする。さらに、試験片の大きさは、ファスニングテープ47mm±3mm(MD方向)×93mm(CD方向)、雌基材シート23.5±1.5mm(MD方向)×24mm(CD方向)となるようにする。ここでの、MD方向は製品前後方向を、CD方向は製品幅方向である。
なお、剥離強度の試験には、引張試験機(SHIMADZU社製のAOUTGRAPH AGS−G100N)を用いることができる。
他方、係止部の区画数は、図示例の5区画に限られるものではなく3区画でもよいし5区画以上あってもよい。ただし、剥離強度を段階的に低下するようにするのであれば、ファスニングテープに形成されたフック要素が収まる大きさの区画であるのが望ましい。
なお、本形態では、製品幅方向中心線において線対称となる位置にある区画同士の剥離強度が同一となるように構成されているが、必ずしも同じにする必要はない。
さらに、図12に示す係合力と係止部の位置との関係のように、区画を設けずに製品幅方向の中央部から両側縁に向かって、例えば連続的に剥離強度が低下するように構成してもよい。
また、係合範囲11は区画によらず、ファスニングテープとのせん断力を、1kg〜10kg、好ましくは3〜8kgとなるように設計するのが望ましい。1kg未満であると係止が解除されやすく、反対に10kgを超えると、係止が強すぎる。
なお、このせん断力の測定方法は、以下のようにして測定する。まず、ステンレス製平板に、本願発明にかかる雌材シートを雌型素子形成面を上面として両面粘着テープにて貼付する。さらに、両端をクラフトテープで固定する。このとき雌基材シートの周囲にはステンレス製平板の余白が残るようにする。
次いで、ファスニングテープのフック要素を前記雌型素子形成面に接触させたのち、これらの上を質量2kgのローラで布テープ側から一往復させてファスニングテープと雌基材シートを圧着する。
その後に、ステンレス製平板の余白部分とファスニングテープの一端とを引張試験機の治具でチャックする。このときチャック間距離を50mmにする。かくしてチャッキングが完了したならば、治具をファスニングテープと雌基材シートとのせん断方向に引張速度30mm/minで引っ張り、最大せん断力を測定する。なお、測定値は有効測定値の3〜10回の平均とする。また、測定にあたって試料の設置は、測定がCD対CD方向の測定となるようにする。さらに、試験片の大きさは、ファスニングテープ47mm±3mm(MD方向)×93mm(CD方向)、雌基材シート23.5±1.5mm(MD方向)×24mm(CD方向)となるようにする。ここでの、MD方向は製品前後方向を、CD方向は製品幅方向である。
次に、前記係合範囲11とファスニングテープ10との係合力を段階的に変化させる形態について、図13〜図15に基づいて詳述する。図13は、係合範囲11の各区画D1〜D3の面積をそれぞれ同等に形成した場合において、各区画には同じ大きさの開孔12を形成するが、形成する開孔の数を区画D1で最も少なくし、次いで区画D2、D3と順次増加した場合の構成パターンである。また、図14は、係合範囲11の各区画D1〜D3の面積をそれぞれ同等に形成した場合において、各区画に同じ数の開孔12を形成するが、開孔12の大きさが区画D1で最も小さくし、次いで区画D2、D3と順次大きくした場合の構成パターンである。図15は、係合範囲11の各区画D1〜D3の面積をそれぞれ同等に形成した場合において、各区画に形成する開孔部の合計面積は同じとするが、開孔縁の長さの合計が区画D1で最も大きくし、次いで区画D2、D3と順次小さくした場合の構成パターンである。
この場合において、雌材シート16が介在しない場合、又は雌材シート16の係合力が外面バックシート2の係合力よりも弱いものを使用した場合は、その区画の面積に対して開孔部分の合計面積の割合を小さくすることにより、当該区画の係合力が強くなり、逆にその区画の面積に対して開孔部分の合計面積の割合を大きくすることにより、当該区画の係合力が弱くなる。したがって、図13に示される構成パターンの係合範囲11では、各区画に形成される開孔12の大きさは同一であるから、開孔数が最も少ない区画D1で係合力が最大となり、開孔数を増加させるに伴い、区画D2、D3の順に係合力が弱くなる。また、図14に示される構成パターンの係合範囲11では、各区画に形成される開孔数が同一であるから、開孔の大きさが最も小さい区画D1で係合力が最大となり、開孔の大きさを増加させるに伴い、区画D2、D3の順に係合力が弱くなる。一方、図15に示される構成パターンの係合範囲11では、各区画に形成される開孔部の合計面積が同一であるから、係合片10bが各区画の平面部に係合する係合力には差が生じない。ところが、係合片10bが開孔縁と係止することによる係合力は、開口縁の長さの合計が最も大きい区画D1で最大となり、開口縁の長さの合計を減少させるに伴い、区画D2、D3の順に弱くなる。
また、雌材シート16の係合力が外面バックシート2の係合力よりも強いものを使用した場合は、その区画の面積に対して開孔部分の合計面積の割合を大きくすることにより、当該区画の係合力が強くなり、逆にその区画の面積に対して開孔部分の合計面積の割合を小さくすることにより、当該区画の係合力が弱くなる。したがって、図13及び図14に示される構成パターンの係合範囲11では、開口部分の合計面積が最も小さくなる区画D1において係合力が最小となり、区画D2、D3の順に係合力が強くなる。一方、図15に示される構成パターンの係合範囲11では、前述と同様に係合片10bの開孔縁との係止による係合力が、開口縁の長さの合計が最も大きい区画D1で最大となり、開口縁の長さの合計を減少させるに伴い、区画D2、D3の順に弱くなる。
さらに、雌材シート16の係合力と外面バックシート2の係合力とが同等又は大きな差がないものを使用した場合は、係合片10bと開口縁との係止による係合力に左右されるため、開口縁の長さの合計を大きくすることにより、係合力が強くなる。したがって、図13に示される構成パターンの係合範囲11では、係合力は開孔数が最も少ない区画D1で最小となり、開孔数を増加させるに伴い、区画D2、D3の順に係合力が強くなる。また、図14に示される構成パターンの係合範囲11では、係合力は開孔の大きさが最も小さい区画D1で最小となり、開孔の大きさを増加させるに伴い、区画D2、D3の順に係合力が強くなる。さらに、図15に示される構成パターンの係合範囲11では、係合力は開口縁の長さの合計が最も大きい区画D1で最大となり、区画D2、D3の順に係合力が弱くなる。
なお、上述の構成は、図10(B)に示されるように、製品の縦方向一方側から他方側に向かって係合力が段階的に変化する形態、具体的には前記フック要素との係合力が製品の縦方向上側(D4)において最大とされ、下側に向かって段階的又は連続的に低くなるように構成される形態、又は前記フック要素との係合力が製品の縦方向下側(D6)において最大とされ、上側に向かって段階的又は連続的に低くなるように構成される形態のいずれにおいても同様に適用することが可能である。
ところで、前記雌材シート16には、印刷又は着色を施したシートを用いることができる。雌材シート16として印刷又は着色を施したシートを用いることにより、おむつに多彩なデザインを施すことが可能となり、意匠性を向上させることができる。また、前記雌材シート16に施される印刷又は着色は、ファスニングテープ10の止着時に目印となるターゲット印刷の役割を兼ねることができる。これにより、防漏シート6を印刷又は着色を施したシートとする必要がなくなり、素材コストを抑えることができる。また、雌材シート16に施された印刷又は着色は、係合範囲11や開孔12の視認が容易化するなどの点で有効である。なお、前記印刷又は着色は、全区画で同一とすることもできるし、各区画ごとに異なる彩色とすることもできる。
図16に示されるように、前記係合範囲11には、係合範囲11の視認又は各区画D1〜D3の見分けを容易化するため、各区画の境界部分に開孔12が存在しない部分D0、D0…を設けることができる。これにより、係合範囲11にターゲット印刷を設ける必要が無くなる。
また、前記外面バックシート2として不透明度の高い白色のシートを用いるとともに、雌材シート16又は防漏シート6の全体に、印刷又は着色を施すようにしてもよい。これにより、外面バックシート2の白色と、開孔12…から覗く雌材シート16又は防漏シート6の印刷又は着色のとの対比により、係合領域が明瞭に認識できるようになる。なお、前記外面バックシート2の不透明度は、JIS P8138に基づいて測定される不透明度が40%以上、好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上とする。
他方、前記外面バックシート2として不透明度の低いシートを用い、雌材シート16又は防漏シート6の係合範囲11に対応する領域に、印刷又は着色を施すようにしてもよい。外面バックシート2を透過して、印刷又は着色が視認しやすくなり、係合範囲11が明瞭に認識できるようになる。なお、前記外面バックシート2の不透明度は、JIS P8138に基づいて測定される不透明度が50%以下、好ましくは45%以下、より好ましくは40%以下とする。
目付20g/mのスパンボンド不織布からなるシートに、高さ285μm、頭部の直径が420μmマッシュルーム状の係合片を有するファスニング基材を止着させる操作を繰り返し、1回目の剥離強度と、剥離を4回繰り返した後の5回目の剥離強度の比較実験を行った。表1は、直径0.5mmの円孔からなる開孔12を係合範囲11に対して3%の割合で、開孔12の縁をおむつ外面側となる面側に向けて開孔加工を施した場合(実施例1)、同じく5%の割合で開孔加工を施した場合(実施例2)、同じく10%の割合で開孔加工を施した場合(実施例3)、直径0.5mmの円孔からなる開孔12を係合範囲11に対して10%の割合で、開孔12の縁をおむつ内面側となる面側に向けて開孔加工を施した場合(実施例4)、開孔加工を施さない場合(比較例1)についての結果である。表2は、幅1mmの縦スリットからなる開孔12を係合範囲11に対して3%の割合で、開孔12の縁をおむつ外面側となる面側に向けて開孔加工を施した場合(実施例6)、同じく5%の割合で開孔加工を施した場合(実施例7)、同じく10%の割合で開孔加工を施した場合(実施例8)、幅1mmの縦スリットからなる開孔12を係合範囲11に対して10%の割合で、開孔12の縁をおむつ内面側となる面側に向けて開孔加工を施した場合(実施例9)、幅1mmの縦スリットからなる開孔12を係合範囲11に対して20%の割合で、開孔12の縁をおむつ外面側となる面側に向けて開孔加工を施した場合(実施例10)、同じく23%の割合で開孔加工を施した場合(実施例11)についての結果である。なお、表1、2中、◎:係合力強、○:係合力やや強、△:係合力中、×:係合力小である。各評価◎〜△は比較例1(×)を基準とした場合の評価である。
Figure 0005009052
Figure 0005009052
表1及び表2に示されるとおり、開孔加工を施さない場合(比較例1)に比べ、開孔加工を施すことにより、係合力が向上できることが実証できた。なお、実施例5及び実施例11の5回目の剥離強度は、開孔率が高いため、外面バックシート2の資材強度不足が原因で剥離強度が低下したものである。実際のおむつでは5回以上の止着操作の繰り返しは、通常の使用ケースでは起こり難いため、特に問題はないものと思われる。
〔その他の形態例〕
(1)上記形態例では、開孔手段としてカッターロールを用いたが、エンボスロールによって開孔を形成するようにしても良いし、或いはシートを多数の開孔を有する支持体の上面に置いた状態で、支持体の下方から吸引したり、支持体の上面から空気圧で加圧し開孔を形成する方法なども採用することが可能である。
(2)前記開孔12の形状は、上記実施の形態例で述べたもの以外に、楕円形状や三角形状、四角形状、菱形など任意の多角形状等、種々の形状とすることが可能である。
本発明に係る使い捨ておむつ1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 使い捨ておむつ1の装着状態図である。 係合片10bの形状を示すフック要素10B部分の断面図である。 (A)〜(C)は係合範囲11に設ける開孔12のパターン形状例を示す係合範囲11部分の拡大図である。 図4(A)〜(C)のVI-VI断面図である。 係合片10bの開孔12への係合状態を示す説明図である。 開孔処理要領を示す図である。 製造ラインにおけるウエブ(外面バックシート2)に対する係合範囲11の形成要領図である。 (A)、(B)は本発明に係る係合範囲11を示す使い捨ておむつ1の要部拡大図である。 係合力の段階的な相違を説明するための図である。 係合力が連続的に変化する場合を説明するための図である。 係合範囲11に施す開孔12の構成パターン(その1)を示す模式図である。 係合範囲11に施す開孔12の構成パターン(その2)を示す模式図である。 係合範囲11に施す開孔12の構成パターン(その3)を示す模式図である。 係合範囲11に施す開孔12の構成パターン(その4)を示す模式図である。 従来の使い捨て紙おむつの斜視図である。
1…使い捨ておむつ、2…外面バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…防漏シート、7…サイド不織布、8・9…弾性伸縮部材、10…ファスニングテープ、11…係合範囲、12…開孔、16…雌材シート

Claims (8)

  1. 吸収体と、該吸収体の表面側を覆う透液性トップシートと、前記吸収体の裏面側を覆う防漏シートと、この防漏シートの外面側に設けられた不織布からなる外面バックシートと、おむつの背側両側部に設けられたフック要素を有する機械接合式のファスニングテープとからなり、おむつの装着に当たり前記ファスニングテープを前記外面バックシートの表面に直接的に係合させるようにした使い捨ておむつにおいて、
    前記外面バックシートの外面側に対して、少なくとも前記ファスニングテープの係合領域として設定される所定範囲に、前記外面バックシートを貫通する多数の開孔を設けてあるとともに、該外面バックシートの内面側に、少なくとも前記係合領域として設定される所定範囲に対応する領域に多数の雌型素子が形成された係止部を有する面ファスナーの雌材シートを設けてあることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記開孔は、前記係合領域として設定される所定範囲に、5〜20%の割合で形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記開孔は、おむつ内面側となる面側からおむつ外面側となる面側に向けた開孔処理を施すことにより形成され、開孔縁がおむつ外側に起立している請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記開孔は、製造ライン上において、開孔手段を導入し形成してある請求項1〜3いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の幅方向中心から左右両側縁方向に向かって、段階的又は連続的に低くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の幅方向中心から左右両側縁方向に向かって、段階的又は連続的に高くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の縦方向上側において最大とされ、下側に向かって段階的又は連続的に低くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記係合領域は、製品の幅方向中心から左右両側縁に向かって延在するように設けられているとともに、前記フック要素との係合力が製品の縦方向下側において最大とされ、上側に向かって段階的又は連続的に低くなるように構成されている請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつ。
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