JP5007074B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートを提供するものであり、特に、背凭シートのクッション材の支持構成に付いて工夫したものである。
従来、背凭シートの背凭フレームに、着座者の背部を支持しうる合成樹脂製の一枚板形状のプレート体を、ワイヤスプリングを介して前記背凭フレームに対して前後移動自在に取付け、プレート体の前面には、該プレート体に対して前後するように弾性を有する合成樹脂製の一枚板状の弾力調節プレートを設け、該弾力調節プレートにより着座者の身体の支持弾力を調節しうるようにした構成は、公知である(例えば、特許文献1)。
特開2006−122297号公報
前記公知例は、弾力調節プレートを設けて着座者の身体の支持弾力を調節して着座者の体格や好みに応じてクッション材を前方に押出す力を良好にして、着座感を向上させるが、弾力調節プレートの前方突き出し量が少ないという課題がある。
即ち、プレート体の剛性について充分考慮されていないため、弾力調節プレートを前方に突き出させたとき、プレート体も一緒に撓んでしまって、弾力調節プレートの実質的な前方突き出し量が少なくなって「前方突き出し量のロス」が生じることがある。
本願は、プレート体の剛性を向上させ、着座者の体格や好みに応じてクッション材を前方に押出す力を良好にすると共に、また、ワイヤーの取付を工夫してクッション性能を良好にしたものである。
本発明は、背凭シート2の背凭フレーム3に、着座者の背部を支持しうる合成樹脂製の一枚板形状のプレート体31を、ワイヤスプリング32を介して前記背凭フレーム3に対して前後移動自在に取付け、該プレート体31の前面には、弾性を有する一枚板状の弾力調節プレート40を前記プレート体31に対して前後するように設けて、該弾力調節プレート40により着座者の身体の支持弾力を調節しうるように構成し、前記プレート体31は、該プレート体31の左右両側に前方または後方に突き出る上下方向に所定長さを有するフランジ33を形成し、前記フランジ33は、前記弾力調節プレート40を撓ませたとき最も前方に突き出る押出面部70付近が前方または後方に突き出て最も高い頂部34に形成し、側面視、頂部34の上下両側は上方または下方に至るに従い順次低くなるように傾斜させて傾斜面35に形成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記ワイヤスプリング32は上下一対設け、ワイヤスプリング32のうちの上側ワイヤスプリング32Aは前記フランジ33より上方のプレート体31の上縁付近の裏側に取付け、該上側ワイヤスプリング32Aには前方に突き出る屈曲部37を形成し、該屈曲部37はプレート体31の開口部36の係合片38の表側になるように、係合片38に係合させて取り付け、ワイヤスプリング32のうちの下側ワイヤスプリング32Bは、その左右両側を屈曲させて前記フランジ33の後方に位置させた車両用シートとしたものである。
請求項1の発明では、フランジ33によりプレート体31の剛性を向上させるので、弾力調節プレート40の前方突き出しを良好にでき、弾力調節プレート40の最も前方に突き出る押出面部70付近のフランジ33が最も高い頂部34に形成しているから、弾力調節プレート40の前方突き出しを良好にでき、また、頂部34の上下両側は上方または下方に至るに従い低くなるように傾斜させた傾斜面35に形成しているので、プレート体31の上下側を適度に撓ませることができ、良好なクッション性能を提供できる。
請求項の発明では、プレート体31にフランジ33を設けてプレート体31の剛性を向上させた構成でありながら、上側ワイヤスプリング32Aの取付部分のプレート体31の厚さを薄くすることができ、プレート体31の上側を適度に撓ませて良好なクッション性能を提供できる。
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シート、2は車両用シート1の背凭シートであり、該背凭シート2は背凭フレーム3にクッション材4を取付け、クッション材4の外周は表皮部材5により包囲して構成している。
背凭シート2の上部にはヘッドレスト6を設ける。ヘッドレスト6の構成は任意であり、ヘッドレスト6は少なくとも着座者の頭部を支持する頭部支持部7と、前記背凭シート2に装着するためピラー8とを設けて構成している。
ヘッドレスト6のピラー8は左右方向のヘッドレスト取付杆10に設けたピラー支持部材11に高さ調節自在に取付ける。ピラー8とピラー支持部材11の構成は公知であり、図示は省略するが、ピラー支持部材11に設けた係合部材を所望高さに位置させたピラー8に形成した係合凹部に選択的に係合させて保持すればよい。
前記ヘッドレスト取付杆10の左右両側は、前記ヘッドレスト6を前後に移動させる上側リンク杆15の上部に固定する。上側リンク杆15の上下中間部は回動軸16により背凭フレーム3の側部フレーム17に回動自在に取付ける。上側リンク杆15の下部には、伝動部材(ロッド)20の上部を軸21により取付ける。
この場合、上側リンク杆15は、回動軸16より上側を上リンクアーム部22に形成し、回動軸16より下側を下リンクアーム部23に形成し、上リンクアーム部22と下リンクアーム部23は逆「く」の字形状に形成し、下リンクアーム部23よりも上リンクアーム部22を長く形成する。また、上側リンク杆15は、下リンクアーム部23が回動軸16を基準に下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させて取付ける。
しかして、背凭フレーム3には、後方から衝突された着座者の後方移動により後方移動する後突感知体25を設ける。後突感知体25は、その両側を前記背凭フレーム3に設けた一対の下側リンク26の下部に取付軸27により取付ける。下側リンク26の上部は背凭フレーム3の側部フレーム17に回動軸28により回動自在に取付ける。下側リンク26の上下中間部には前記伝動部材20の下部を軸29により取付ける。
着座者の後方移動により後突感知体25が後方移動すると、このエネルギーが下側リンク26と伝動部材20を介して上側リンク杆15に伝達され、上側リンク杆15は伝達された着座者の後方移動エネルギーによりヘッドレスト6を前方移動させ、着座者の頭部を支持する。
この場合、後突感知体25が後方移動すると、下側リンク26は伝動部材20を下方に牽引し、伝動部材20は上側リンク杆15の下部を下方回動させ、上側リンク杆15の上部は前方回動してヘッドレスト6を前方移動させる。
したがって、上側リンク杆15は、前記後突感知体25に移動量を増幅させてヘッドレスト6を前方移動させ、ヘッドレスト6の移動量を十分に確保でき、着座者の頭部の支持を確実にする。
しかして、前記下側リンク26および前記上側リンク杆15の各部材は、前記背凭フレーム3の左右側部フレーム17と並行方向の板状に形成し、側部フレーム17に取付けているので、左右の側部フレーム17の間には前記後突感知体25が位置するだけであり、着座者に着座時の違和感あるいは不快感を与えない。
しかして、背凭シート2の背凭フレーム3には、板状支持材30を設ける。板状支持材30は着座者の上体(腰部を含む上半身)を支持するものである。板状支持材30は着座者の上体を「面」で支持して、着座姿勢を安定させ、ヘッドレスト6による頭部の支持を良好にさせる。
即ち、従来の上下に並設したジグザグバネ構成では、着座者の上体は荷重により後方移動する各ジグザグバネにより「線」で支持されるので、着座姿勢が安定せず、後突のとき前方移動するヘッドレスト6が頭部を支持しても、着座者の上体が後方移動してしまって、頭部と上体との位置関係がかえって不安定になるが、本願では、前方移動したヘッドレスト6が頭部を支持しているときに、板状支持材30が着座者の上体全体を「面」で支持するので、頭部を含めた着座者の着座姿勢を極めて安定させる。
前記板状支持材30は、一枚板状のプレート体31により形成し、プレート体31は、ポリプロピレン等の合成樹脂により、着座者を支持しうる所定の強度を有して構成する。
プレート体31は、野球のホームベースのような略五角形形状に形成し、プレート体31の左右両側には前方または後方に突き出るようにフランジ33を形成する。フランジ33はプレート体31の剛性を向上させ、着座時の入力荷重によって変形するのを防止する。実施例では後方に突出するようにフランジ33を形成している。
また、フランジ33は、プレート体31の成形時に、プレート体31が反るのを防止する作用も期待する。
フランジ33は、後述する弾力調節プレート40の押出面部70付近が前方または後方に突き出て最も高い頂部34に形成し、側面視、頂部34の上下両側は上方または下方に至るに従い低くなるように傾斜させて傾斜面35に形成する。
板状支持材30は、前記プレート体31をジグザグスプリングやフォームドワイヤスプリング等のワイヤスプリング32を介して背凭フレーム3に前後移動自在に取付けて構成し、板状支持材30は面状態を保持したまま前後して着座者を支持する。
前記ワイヤスプリング32は、所定の弾性を有しており、プレート体31に荷重が掛かったときに、プレート体31全体が面形状を保持したまま後方移動しうるように構成する。
ワイヤスプリング32は上下一対設ける。ワイヤスプリング32は、一本の軸部材により形成し、ワイヤスプリング32の左右両端はプレート体31の左右側縁より側方に突き出させ、ワイヤスプリング32の中間部分をプレート体31の裏側に取付ける。
ワイヤスプリング32の内の上側ワイヤスプリング32Aはプレート体31の上縁付近の裏側に取付ける。上側ワイヤスプリング32Aは、開口部36に合わせた屈曲部37を形成し、屈曲部37を開口部36に嵌合させ、開口部36には係合片38を設け、係合片38を屈曲部37に係合させて取り付ける。
即ち、係合片38は開口部36内に形成され、プレート体31の裏面から係合片38の表面に上側ワイヤスプリング32Aの屈曲部37を係合させることにより、プレート体31および上側ワイヤスプリング32Aの前後の厚さを薄く構成することができる。
また、ワイヤスプリング32の内の下側ワイヤスプリング32Bはプレート体31の上下中間の所定位置に取付ける。
しかして、プレート体31の上下中間所定位置の後方に、前記後突感知体25を位置させる。
即ち、背凭フレーム3に板状支持材30を設けたことで、板状支持材30の上端から下端の何れかの部分の後方に後突感知体25を設ければ後突を感知できるようになる点、板状支持材30の上下中間部分は後方移動量が大きく後突のとき後突感知体25を大きく移動させて確実に後突を感知できる点、また、後突感知体25を上方に設けると、その部分の板状支持材30を所定量後方移動させることになって、着座者の上体の支持が不足してしまう点等の理由から、プレート体31の上下中間部分の後方に後突感知体25を位置させる。
したがって、板状支持材30による着座者の支持と、後突感知体25による後突の感知の確実性とを両立させられる。
しかして、前記板状支持材30のプレート体31の表側(前側)には、プレート体31に対して前後する弾力調節プレート40を設ける。
弾力調節プレート40は、弾性を有する合成樹脂製の一枚板状に形成する。弾力調節プレート40の後面の上部所定位置には後側に突き出る後方突出係合部41および/または前方突出係合部42を左右方向に夫々複数並設する。後方突出係合部41と前方突出係合部42はプレート体31に形成した上側係合孔43と下側係合孔44とに係合させる。
後方突出係合部41は上側に後方膨出部45を形成し、後方膨出部45の下面に下向き円弧係合面46を設けて形成する。下向き円弧係合面46は上側係合孔43内の下面に下側円弧面47に係合する。前方突出係合部42は後方突出係合部41の下向き円弧係合面46より後側に膨出する前方膨出部50を形成し、前方膨出部50の下面に上向き円弧係合面51を設けて形成する。上向き円弧係合面51は下側係合孔44内の上面の上側円弧面52に係合する。
この場合、上側係合孔43の下側円弧面47と下側係合孔44の上側円弧面52とは、側面視所定位置に設けた中心Gとする同心円と略一致する円弧面となるように形成し、後方突出係合部41および前方突出係合部42を上側係合孔43と下側係合孔44に挿入係合後に前記中心Gを軸心として弾力調節プレート40が回動するように配置構成する。
即ち、弾力調節プレート40の上部は、後方突出係合部41および前方突出係合部42をプレート体31の上側係合孔43と下側係合孔44に前側から挿入し、挿入後、後方突出係合部41および前方突出係合部42が係合したまま中心Gを軸心として弾力調節プレート40を下方回動させて、弾力調節プレート40がプレート体31の前面に重なるように取付ける。
弾力調節プレート40の下部所定位置にはやや後側に突き出る下部突出部55を形成する。下部突出部55にはワイヤーケーブル56のインナーケーブル57を挿入するケーブル挿入溝58を形成する。
下部突出部55はプレート体31の下部に設けた下側開口部60よりプレート体31の後側に突出するように嵌合させ、プレート体31の後側に突出した下部係合部55のケーブル挿入溝58にインナーケーブル57の先端を嵌合させ、下部係合部55の嵌合溝55Aにインナーケーブル57の先端のケーブル先端係合体61を係合させて係止する。
嵌合溝55Aは、弾力調節プレート40の下部表面側にケーブル先端係合体61の左右幅より長く形成し、嵌合溝55Aの一方側に前記ケーブル挿入溝58を形成すると共に抜止体55Bを設ける。ケーブル先端係合体61は、嵌合溝嵌合溝55Aの他方側に嵌合させ、インナーケーブル57を持ってケーブル先端係合体61を嵌合溝55A内を横にスライドさせ、抜止体55Bにケーブル先端係合体61を当接させて抜けないように構成している。
しかして、前記下部係合部55と下側開口部60は略同じ左右幅に形成し、前記下部係合部55の側縁が下側開口部60の内周に摺接しながら上下するように構成すると、下部係合部55と下側開口部60とが互いにガイドのように作用して、弾力調節プレート40の弾力調節作用を円滑・確実にでき、好適である。
また、下側開口部60の上下長さは、前記弾力調節プレート40が撓むために前記下部係合部55が上下しうる所定長さを有して開口させる。
プレート体31の左右中央位置には、ワイヤーケーブル56のアウターチューブ62のチューブ先端63を係止するチューブ係止部65を設ける。チューブ係止部65はチューブ先端63の一部または全部がプレート体31の前後の幅内に埋没するような凹部形状に形成すればよい。
実施例のチューブ係止部65は、プレート体31に上側凹部67を形成し、上側凹部67の左右側縁に一対の腕部66を設け、上側凹部67と左右の腕部66とによりチューブ先端63が埋没するような凹部空間を形成し、上側凹部67にチューブ先端63を嵌合させる。
この場合、ワイヤーケーブル56は、インナーケーブル57のケーブル先端係合体61を嵌合溝55Aの他方側に嵌合させ、嵌合溝55A内をケーブル先端係合体61を横にスライドさせ、ケーブル先端係合体61が抜止体55Bに嵌ると、インナーケーブル57がケーブル挿入溝58と合致するから、ケーブル先端係合体61を嵌合溝55Aに嵌合させたまま、インナーケーブル57をワイヤーケーブル56ごと回転させて、ワイヤーケーブル56ごと下側開口部60より裏側に通して移動させ、次に、アウターチューブ62を上方に牽引させてチューブ先端63をチューブ係止部65の上方から嵌合させると、取り付けが完了する。
前記チューブ係止部65と前記下部係合部55との間のプレート体31には、前側に凹む嵌合溝68を形成し、嵌合溝68にインナーケーブル57を嵌合させる。
また、チューブ係止部65の上方所定位置には、別途チューブ係止部65Aを設けてアウターチューブ62の中間部を係止すると、ワイヤーケーブル56がプレート体31から離れず、持ち運び等の管理が容易になって、好適である。
ワイヤーケーブル56は、インナーケーブル57を牽引すると、インナーケーブル57のケーブル先端係合体61が弾力調節プレート40の下部係合部55を上方に牽引し、その結果、弾力調節プレート40の上縁と弾力調節プレート40の下部係合部55の間の距離を短くして、弾力調節プレート40を前方に押出す。
しかして、弾力調節プレート40の所定部分は、該弾力調節プレート40の上縁側(係合部41)と下縁側(下部係合部55)との間隔を狭くしたとき前方に突き出る押出面部70に形成し、該押出面部70付近の弾力調節プレート40を前後移動させて該弾力調節プレート40の着座者の身体の支持弾力を調節するように構成する。
即ち、単に、弾力調節プレート40を上下に撓ませても前方移動する部分が上下にばらつくと着座感を損なうので、予め所定部分が前方に湾曲するように押出面部70を設ける。
前記押出面部70は、押出面部70となる部分の弾力調節プレート40の左右側縁に切欠部71を形成して構成する。切欠部71は、押出面部70の左右側縁に一対あるいは上下に複数設けてもよい。
即ち、押出面部70の部分の弾力調節プレート40に切欠部71を設けると、切欠部71は弾力調節プレート40の断面積を減少させることにより応力が集中することで屈曲点になるので、切欠部71中心に湾曲させる。
また、押出面部70以外の弾力調節プレート40の側縁に、少なくともひとつ以上の上側切欠部72を設けると、弾力調節プレート40の上部部分を所望の形状に湾曲させられる。
即ち、切欠部71およびは上側切欠部72に応力が集中して屈曲点となると、集中した応力は弾力調節プレート40を前方に突出させるように作用するので、上側切欠部72を設けると、着座時の入力荷重により上側切欠部72の部分の弾力調節プレート40を前方に突出させ、着座者の状態を良好に支持する。
この場合、押出面部70の位置は、弾力調節プレート40の後方突出係合部41と下部係合部55との上下中間より下方であって、後方突出係合部41と押出面部70との間隔Kよりも押出面部70と下部係合部55との間隔Lの方が短くなるように構成する。
即ち、弾力調節プレート40は、下部係合部55を上方移動させて押出面部70を前方移動させると共に、後方突出係合部41と押出面部70との間隔Kよりも押出面部70と下部係合部55との間隔Lの方が短くなるように構成することにより、押出面部70が弾力調節プレート40の上縁付近を支点として移動するときの移動半径を可及的に長くし、弾力調節プレート40の撓みによる押出面部70の前後移動の際の上下位置の変動を抑制する。
換言すると、弾力調節プレート40の下端を位置固定状態にして弾力調節プレート40の上端を下降させると、押出面部70は弾力調節プレート40の下端を支点として下がりながら前方に押出されるので、押出面部70の上下移動距離は大きくなるが、本願は、弾力調節プレート40の上端の後方突出係合部41を位置固定状態にして弾力調節プレート40の下部係合部55を上動させて弾力調節プレート40を撓ませるので、押出面部70が前後するに際しての上下方向の変位量を可及的に抑制する。
(実施例の作用)
ヘッドレスト6のピラー8を支持するピラー支持部材11をヘッドレスト取付杆10に固定し、ヘッドレスト取付杆10の左右両側は夫々上側リンク杆15の上部に固定し、各上側リンク杆15の上下中間部は回動軸16により側部フレーム17に取付け、上側リンク杆15の下端部に伝動部材20の上部を取付け、伝動部材20の下部は上部を側部フレーム17に取付けた下側リンク26の上下中間部に軸着し、下側リンク26の下部に後突感知体25の左右両側を連結状態に取付けているから、後方から衝撃を受けて慣性で着座者が後方へ移動すると、クッション材4を後方に押し、クッション材4はプレート体31を後方に押し、プレート体31は後突感知体25を後方移動させ、後突感知体25の後方移動により下側リンク26が回動して伝動部材20を下方に牽引し、伝動部材20は上側リンク杆15を回動軸16中心に下方回動させ、上側リンク杆15の上部は回動軸16中心に前方回動し、これによりヘッドレスト6は軸21中心に前方移動する。
したがって、ヘッドレスト6は上側リンク杆15により前方回動して頭部を支持し、むち打ち症防止効果を奏する。
しかして、上側リンク杆15は、回動軸16より上方部分を上リンクアーム部22に、回動軸16より下方部分を下リンクアーム部23に夫々形成し、上リンクアーム部22は下リンクアーム部23よりも長く形成しているから、後突感知体25の移動量(伝動部材20の上下移動量)に対して、ヘッドレスト取付杆10の移動量を格段に大きくでき、しかも、ヘッドレスト取付杆10より上方にあるヘッドレスト6は更に前方移動量が増加し、移動量を十分に確保でき、着座者の頭部の支持を確実にする。
この場合、上側リンク杆15の下リンクアーム部23は下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させているから、上側リンク杆15は伝動部材20を介して後突感知体25の後方移動を前方移動に変換してヘッドレスト6を前方移動させる。
そのため、上側リンク杆15は、ヘッドレスト6を前方移動させるのに、下リンクアーム部23を後方移動させるので、下リンクアーム部23の作動方向が後方から衝撃を受けた着座者の移動方向(後方移動)と同じになって、着座者の後方移動を妨げることはなく、むしろ有効に作動するように作用し、合理的な構成となる。
即ち、仮に、下リンクアーム部23の作動方向を前側にすると、着座者の移動方向(後方移動)と相反することになり、着座者の後方移動を妨げ、有効に作動しない。
したがって、下リンクアーム部23は回動軸16中心に後方移動するので、上側リンク杆15の作動の際、下リンクアーム部23はクッション材4や表皮部材5を前側に押す必要がなく、確実に作動する。
しかして、下側リンク26は、その上部を回動軸28により側部フレーム17に取付け、その下部に後突感知体25を取付軸27により取付け、側部フレーム17と取付軸27の間に伝動部材20の下部を軸29により取付けているから、下側リンク26は、取付軸27を力点、回動軸28を支点、軸29を作用点として梃の原理で後突感知体25の後方移動させる作動力を倍加して軸29を牽引する。
また、下側リンク26は、通常は下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させているから、後方から衝撃を受けた後突の際、下側リンク26は回動軸28中心に後方回動する。
そのため、下側リンク26も上側リンク杆15の下リンクアーム部23と同様に、作動方向が着座者の移動方向(後方移動)と一致して合理的な構成となり、作動の際、クッション材4や表皮部材5からの干渉も回避して確実に作動する。
したがって、上側リンク杆15、伝動部材20、下側リンク26の作動機構は、その前側にクッション材4および表皮部材5が存在しても、作動方向が後側方向となるので、クッション材4および表皮部材5による圧力の干渉を避けられ、後突感知体25の移動をヘッドレスト6に伝達するのときロスを極力排除でき、作動を確実にする。
しかして、背凭シート2の背凭フレーム3には板状支持材30を設け、板状支持材30は略四角形の一枚板状に形成したプレート体31をワイヤスプリング32を介して背凭フレーム3に前後移動自在に取付けて構成しているから、板状支持材30は、保持したまま前後移動して着座者を支持する。
そのため、従来の上下に並設して「線」で支持するジグザグバネ構成に比して格段に着座感を向上させる。
即ち、「線」で支持するジグザグバネでは、後突のとき前方移動するヘッドレスト6によって頭部を支持しても、着座者の上体の支持不安定になって頭部と上体との位置関係がかえって悪化する惧れがあるが、本願では、板状支持材30により着座者の上体全体を「面」で支持するので、前方移動するヘッドレスト6と相俟って頭部および着座者の上体を良好に支持でき、頭部を含めた着座者の着座姿勢を極めて安定させる。
しかして、プレート体31の下側部分は、着座者の仙骨付近に位置させると、着座者の腰部付近を確実にホールドでき、好適である。
なお、プレート体31は背凭フレーム3に前後移動自在に取付けられ、慣性による移動方向はプレート体31と後突感知体25共に同じであるから両者の関係において、互いに干渉し合う事態はなく、板状支持材30による着座者の支持と、後突感知体25による後突の感知の確実性とを両立させられ、合理的構成となる。
また、下側リンク26および上側リンク杆15の各部材は、背凭フレーム3の左右側部フレーム17と並行方向の板状に形成して、側部フレーム17に取付けているので、プレート体31と後突感知体25の前後移動に干渉しないように設けることができ、この点でも、合理的な構成となる。
しかして、板状支持材30のプレート体31の表側には、弾力調節プレート40を設けており、弾力調節プレート40の上部はプレート体31に係合させ、弾力調節プレート40の下部の下部係合部55は下側開口部60に上下動自在に嵌合させているから、ケーブル57により下部係合部55を上方に牽引すると、弾力調節プレート40の上縁と下縁との間の距離を短くなり、弾力調節プレート40の上下中間部分は前側に競り出し、着座者を前方に押す圧力を強くし、反対に、弾力調節プレート40の上縁と下縁との間隔を長くすると、弾力調節プレート40の上下中間部分は後側に後退し、着座者を前方に押す圧力を弱くし、着座者に対する弾力を、体格や好みに応じて変更調節する。
即ち、弾力調節プレート40はプレート体31の表側に設け、プレート体31の裏側に設けたワイヤーケーブル56により弾力調節プレート40の上縁と下縁との間隔を長短に変更させるように構成しているから、プレート体31の位置に関わらず弾力調節プレート40は前後して弾力を調節できる。
したがって、弾力調節機構は、背凭フレーム3に対するプレート体31の全体および後突感知体25との位置関係を変えずに、弾力調節プレート40は前後して弾力を調節でき、弾力調節プレート40の存在は後突感知体25を含むむち打ち対策機構やプレート体31の本来の作用効果に全く影響しない。
換言すると、クッション材を前方に押し出す弾力調節機構の場合、常時前方にクッション材を付勢させるため、クッション材の後方移動により後突を感知するため後突感知体の移動方向とは反対になるので、弾力調節機構とむち打ち症対策機構との併用はできないと従来考えられていたが、本願では、プレート体31の表側に弾力調節プレート40共に移動するように設けているので、併存を可能にしている。
それゆえ、後突感知体25とリンク機構により後突時ヘッドレスト6を前方に移動させうるむち打ち対策機構を設けた車両用シート1でありながら、クッションの弾力を調節しうる弾力調節プレート40の併設が可能となる。
つまり、プレート体31は背凭フレーム3にワイヤスプリング32を介して前後移動自在に取付けられているから、プレート体31に対して弾力調節プレート40は独立して前側に移動し、且つ、後方から衝撃を受けて慣性で着座者が後方へ移動したときは、この慣性力により弾力調節プレート40とプレート体31は一体となって後方移動する。この点、プレート体31に対して弾力調節機構の弾力調節プレート40は独立して前側に移動するが、後突されたときの移動方向は一致して、弾力調節プレート40およびプレート体31の後方移動により後突感知体25が共に後方移動して、後突を感知でき、併設可能となるのである。
しかして、弾力調節プレート40の上縁は、上側ワイヤスプリング32Aと同じか上方に位置させ、弾力調節プレート40の下縁は下側ワイヤスプリング32Bより下方に位置させているから、プレート体31に対する弾力調節プレート40の大きさも充分確保し、弾力調節プレートの剛性と湾曲(撓み)とを調和させることができ、一層、弾力調節プレート40を所望形状に湾曲(前方突出)させることができる。
しかして、弾力調節プレート40は、その所定部分の左右側縁に切欠部71を形成して構成しているから、切欠部71は、弾力調節プレート40の断面積を減少させることにより、断面積が減少した部分に応力を集中させ、弾力調節プレート40を所望形状に湾曲(前方突出)させて着座者の身体の支持弾力を調節する。
即ち、単に、弾力調節プレート40を上下に撓ませて前方に突出させても、着座者の背面形状にあわせて前方に突出させないと、着座感を損なうので、予め所定部分が前方に湾曲するように切欠部71を設けて撓ませるのである。
この場合、弾力調節プレート40の所定部分は、該弾力調節プレート40の上縁側(係合部41)と下縁側(下部係合部55)との間隔を狭くしたとき前方に突き出る押出面部70に形成し、押出面部70は、押出面部70となる部分の弾力調節プレート40の左右側縁に切欠部71を形成して構成しているから、切欠部71は押出面部70付近の弾力調節プレート40を前方に突き出させて該弾力調節プレート40の着座者の身体の支持弾力を調節する。
即ち、着座者の腰部当たりの弾力調節プレート40を押出面部70とし、押出面部70を切欠部71により前方に突き出すように弾力調節プレート40を湾曲させる。
したがって、予め所定の着座者の腰部後方の押出面部70が常時前方に押し出されるので、良好な着座感を提供する。
しかして、押出面部70より上方の弾力調節プレート40の側縁には、一以上(ひとつあるいは複数)の上側切欠部72を設けているから、弾力調節プレート40の上部部分を、着座時の入力荷重に対して狙った位置で所望の形状に湾曲させられ、着座者の背部にフィットさせた着座感を提供する。
即ち、弾力調節プレートを撓ませたとき、押出面部70を切欠部71以外に、上側切欠部72にも応力を集中させることで上側切欠部72を屈曲点として前方に突出させ、切欠部71と上側切欠部72との付近複数位置が屈曲点となって側面視多角形のように撓ませる。
したがって、仮に、上側切欠部72を設けないと、弾力調節プレート40の上部部分は着座時の入力荷重により後方に移動して着座者の背部が後に沈んでフィットしないが、本願では、上側切欠部72により弾力調節プレート40の上部部分を、着座時の入力荷重に対しても前方に押すように作用して着座者の背部の後に沈みを抑制し、着座者の背部にフィットして着座感を良好にする。
しかして、プレート体31は、野球のホームベースのような略五角形に形成し、プレート体31の左右両側には後側に突き出るようにフランジ33を形成しているから、フランジ33はプレート体31の剛性を向上させ、プレート体31が着座時の入力荷重によって変形するのを防止する。
したがって、フランジ33は、プレート体31の剛性を向上させるので、弾力調節プレート40の前方突き出しを良好にする。
即ち、プレート体31の剛性が低いと、弾力調節プレート40を前方に突き出させたとき、プレート体31も一緒に撓んでしまって、弾力調節プレート40の実質的な前方突き出し量が少なくなって「前方突き出し量のロス」が生じるが、本願では、フランジ33によりプレート体31の剛性を向上させるので、弾力調節プレート40の前方突き出しを良好にする。
特に、フランジ33は、プレート体31の左右両側に縦方向に設けているから、プレート体31が前後側に撓むのを防止できて弾力調節プレート40を強固に支持でき、弾力調節プレート40の前方突き出しを良好にする。
この場合、フランジ33は、弾力調節プレート40の押出面部70付近が最も高く、側面視、上方および下方に至るに従い低くなるように傾斜させて形成しているから、弾力調節プレート40の押出面部70付近のプレート体31の強度を最も強くすると共に、プレート体31の上方および下方に至るに従い低くなるように傾斜させているので、スペース効率も良好にしてプレート体31を薄くする。
しかして、ワイヤスプリング32は上下一対設け、ワイヤスプリング32の内の上側ワイヤスプリング32Aはプレート体31の上縁付近の裏側に取付け、上側ワイヤスプリング32Aは、屈曲部37をプレート体31の開口部36の係合片38の表側になるように、係合片38に係合させて取り付けているから、この部分のプレート体31の厚さを薄くすることができ、好適である。
即ち、限られた車両用シート1の内部空間にプレート体31が占める割合を小さくすると、クッション材4を厚くする等のメリットが生じ、上側ワイヤスプリング32Aの屈曲部37をプレート体31の開口部36の係合片38の表側になるように係合させると、屈曲部37はプレート体31の厚みの範囲内で固定されることになり、この上側ワイヤスプリング32A取付部分のプレート体31の厚さを薄くすることができる。
なお、下側ワイヤスプリング32Bの取付部分は、フランジ33が有るため、通常の係合フックを設ければよい。
しかして、弾力調節プレート40の下部係合部55の表面側には、ケーブル先端係合体61の左右幅より長く形成した嵌合溝55Aを設け、嵌合溝55Aの左右何れか一方側にケーブル挿入溝58を形成すると共に、ケーブル挿入溝58を設けた側の嵌合溝55A内にケーブル先端係合体61が係合する抜止体55Bを設けているから、ケーブル先端係合体61を嵌合溝55Aの他方側に嵌合させ、インナーケーブル57を手で持ってケーブル先端係合体61を嵌合溝55A内を一方側に向けて横スライドさせると、抜止体55Bの内側にケーブル先端係合体61が当接して外れなくなる。
次に、インナーケーブル57を下部係合部55のケーブル挿入溝58に係合させ、嵌合溝55Aに嵌合させているケーブル先端係合体61を支点にインナーケーブル57を弾力調節プレート40の表側からケーブル挿入溝58内を弾力調節プレート40の裏側に移動させる。
次に、弾力調節プレート40の裏側に位置するアウターチューブ62ごとワイヤーケーブル56全体を下側開口部60を通してプレート体31の裏側に位置させる。
次に、アウターチューブ62を上方に牽引すると、弾力調節プレート40を湾曲させながらケーブル先端係合体61は上方移動するので、アウターチューブ62のチューブ先端63が一旦プレート体31のチューブ係止部65より上方に位置するまでアウターチューブ62を上方に牽引してから、チューブ先端63をチューブ係止部65に上方から嵌合させると、ワイヤーケーブル56の取付が完了する。
したがって、アウターチューブ62を手でもって上方に牽引するだけで、弾力調節プレート40を湾曲させながらアウターチューブ62のチューブ先端63をチューブ係止部65まで引き上げられるから、非常に簡単に、ワイヤーケーブル56を取付られる。
即ち、ワイヤーケーブル56の取付は、弾力調節プレート40が湾曲から元に戻る復元力に抗して行われるから、弾力調節プレート40の湾曲と、ワイヤーケーブル56の取付との二つの作業を同時進行させる必要があって、非常に面倒であるが、ワイヤーケーブル56のケーブル先端係合体61を下部係合部55に係合させてから、アウターチューブ62のチューブ先端63をチューブ係止部65に係合させるので、アウターチューブ62をチューブ係止部65に係合させるための牽引が、同時に弾力調節プレート40を湾曲させることになり、簡単に取り付けることができる。
以上のように、弾力調節プレート40は、弾力調節プレート40の上部の係合部を前記プレート体31に形成した係合孔に係合させ、前記弾力調節プレート40の下部係合部55の表面側の嵌合溝55Aにワイヤーケーブル56のケーブル先端係合体61を嵌合係止させ、次に、嵌合溝55Aにケーブル先端係合体61を嵌めたワイヤーケーブル56は、インナーケーブル57を下部係合部55の表側からケーブル挿入溝58内を移動させて前記下部開口部60を通してプレート体31の裏側に移動させ、次に、ワイヤーケーブル56のアウターチューブ62のチューブ先端63を、アウターチューブ62を上方に牽引して弾力調節プレート40を湾曲させながらチューブ係止部65に上方から嵌合させ、ワイヤーケーブル56の張力で弾力調節プレート40の下部を下部開口部60に嵌合保持させるから、弾力調節プレート40の取付およびワイヤーケーブル56の取付作業全体を容易にでき、車両用シートの組み立てを容易にできる。
しかして、下部係合部55はケーブル挿入溝58を形成してケーブル先端係合体61を直接係止しているので、ワイヤーケーブル56の取付に際して、ロッドやブラケットを使用しないですみ、部品点数を減少させ、コストを低くする。
また、弾力調節プレート40の下部係合部55は単にプレート体31の下側開口部60に嵌合するだけであるから、ワイヤーケーブル56の取付の取付を容易にし、また、下部係合部55は下側開口部60との接触により弾力調節プレート40の撓むときのガイド作用を奏し、また、下部係合部55は下側開口部60との接触部分は、何れも合成樹脂製であるから異音の発生が少ない。
また、下部係合部55はワイヤーケーブル56により常時引かれているので、下側開口部60に確実に嵌合している。
また、弾力調節プレート40の前面には背凭シート2のクッション材4があるので、弾力調節プレート40は前側からクッション材4により押され、後側からワイヤーケーブル56により引かれて、クッション材4とプレート体31とにより前後から挟持される。
する。
しかして、ワイヤーケーブル56のアウターチューブ62のチューブ先端63はチューブ係止部65に嵌合させているから、ワイヤーケーブル56のアウターチューブ62のチューブ先端63を直接プレート体31に埋め込むように取付けることができ、プレート体31および弾力調節プレート40の操作機構の全体の前後厚さを薄くすることが可能になる。
また、側面視において、チューブ係止部65と下部係合部55とが略同じ前後位置に配置することにより、一層、プレート体31および弾力調節プレート40並びに弾力調節プレート40の操作機構の全体の前後厚さを薄くすることが可能になって、好適である。
また、アウターチューブ62のチューブ先端63より引き出されたインナーケーブル57はプレート体31に嵌合溝68に嵌合させているから、ワイヤーケーブル56の作動を確実にするだけでなく、一層、プレート体31および弾力調節プレート40並びに弾力調節プレート40の操作機構の全体の前後厚さを薄くすることができる。
即ち、嵌合溝68を設けることによりチューブ係止部65と下部係合部55とを、アウターチューブ62の幅と略同じ前後幅内に配置可能となるので、プレート体31および弾力調節プレート40並びに弾力調節プレート40の操作機構の全体の前後厚さを薄くすることができる。
背凭シートおよびヘッドレストの斜視図。 背凭シートフレーム側面図。 分解状態斜視図(プレート体と弾力調節プレートは省略)。 背凭シートフレームの斜視図(プレート体と弾力調節プレートは省略)。 背凭シートフレームの斜視図。 プレート体と弾力調節プレートの取付け状態概略斜視図。 プレート体と弾力調節プレートの側面図。 弾力調節プレートの係合部の斜視図。 弾力調節プレートをプレート体に取付ける状態の側面図。 弾力調節プレートの係合部を係合孔に係合させた状態図。 弾力調節プレートを回動させた側面図。 弾力調節プレートを回動させた側面図。 プレート体の一部縦断側面図。 弾力調節プレートの一部縦断側面図。 弾力調節プレートの下部係合部部分の断面図。 弾力調節プレートの下部係合部部分の斜視図。 ワイヤーケーブルの先端の取付状態斜視図。 上側ワイヤスプリングの取付部分斜視図。 上側ワイヤスプリングの取付部分斜視図。 同縦断側面図。 同横断平面図。 プレート体のフランジを示す概略側面図。 弾力調節プレートの湾曲状態説明図。 弾力調節プレートの湾曲状態模式図。 ワイヤーケーブルのアウターチューブのチューブ係止部の取付状態説明図。 同斜視図。
符号の説明
1…車両用シート、2…背凭シート、3…背凭フレーム、4…クッション材、5…表皮部材、6…ヘッドレスト、8…ピラー、10…ヘッドレスト取付用杆、11…ピラー支持部材、15…上側リンク杆、16…回動軸、17…側部フレーム、20…伝動部材、21…軸、22…上リンクアーム部、23…下リンクアーム部、25…後突感知体、26…下側リンク、27…取付軸、28…回動軸、29…軸、30…板状支持材、31…プレート体、32…ワイヤスプリング、33…フランジ、34…頂部、35…傾斜面、36…開口部、37…屈曲部、38…係合片、40…弾力調節プレート、41…後方突出係合部、42…前方突出係合部、43…上側係合孔、44…下側係合孔、45…後方膨出部、46…下向き円弧係合面、47…下側円弧面、50…前方膨出部、51…上向き円弧係合面、52…上側円弧面、55…下部係合部、56…ワイヤーケーブル、57…インナーケーブル、58…ケーブル挿入溝、60…下側開口部、61…ケーブル先端係合体、62…アウターチューブ、63…チューブ先端、65…チューブ係止部、66…腕部、67…上側凹部、68…嵌合溝、71…切欠部、72…上側切欠部。

Claims (2)

  1. 背凭シート2の背凭フレーム3に、着座者の背部を支持しうる合成樹脂製の一枚板形状のプレート体31を、ワイヤスプリング32を介して前記背凭フレーム3に対して前後移動自在に取付け、該プレート体31の前面には、弾性を有する一枚板状の弾力調節プレート40を前記プレート体31に対して前後するように設けて、該弾力調節プレート40により着座者の身体の支持弾力を調節しうるように構成し、前記プレート体31は、該プレート体31の左右両側に前方または後方に突き出る上下方向に所定長さを有するフランジ33を形成し、前記フランジ33は、前記弾力調節プレート40を撓ませたとき最も前方に突き出る押出面部70付近が前方または後方に突き出て最も高い頂部34に形成し、側面視、頂部34の上下両側は上方または下方に至るに従い順次低くなるように傾斜させて傾斜面35に形成した車両用シート。
  2. 請求項において、前記ワイヤスプリング32は上下一対設け、ワイヤスプリング32のうちの上側ワイヤスプリング32Aは前記フランジ33より上方のプレート体31の上縁付近の裏側に取付け、該上側ワイヤスプリング32Aには前方に突き出る屈曲部37を形成し、該屈曲部37はプレート体31の開口部36の係合片38の表側になるように、係合片38に係合させて取り付け、ワイヤスプリング32のうちの下側ワイヤスプリング32Bは、その左右両側を屈曲させて前記フランジ33の後方に位置させた車両用シート。
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