JP5006009B2 - 埋込磁石型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、埋込磁石型モータに関するものである。
従来、埋込磁石型モータは、ロータコアに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されその各収容孔にそれぞれ磁石が配設されたロータを備える。
そして、このような埋込磁石型モータとしては、1つの磁極を径方向内側に凸の略V字形状となるように配設された一対の磁石にて構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。このような埋込磁石型モータでは、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石とした場合に比べて、磁石を多く使用でき、高トルク化を図ることができる。
特開2005−51982号公報
しかしながら、上記したような埋込磁石型モータでは、直方体形状の磁石が1つの磁極につき2つ必要となり、磁極数がP極の場合、前記磁石は全体で2P個となるため、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石(1つの磁極につき1つ)とした場合に比べて、部品点数が増大するという問題がある。尚、このことは、部品管理コストや組み付けコストを増大させる原因となる。
又、上記したような埋込磁石型モータでは、磁石を収容するための各収容孔の径方向外側でそれぞれロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部が1つの磁極につき2つ形成されてしまうため、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束が多いという問題がある。尚、このことは、埋込磁石型モータにおける有効磁束を減少させ高トルク化を阻害してしまう原因となる。又、外側ブリッジ部の数に関わらず、収容孔における径方向の各端部(その周り)には磁気抵抗の低い磁路(外側ブリッジ部含む)が形成されるため、更なる漏れ磁束の低減が望まれる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、磁石を多く使用して高トルク化を図りながらも、部品点数を低減することができるとともに漏れ磁束を低減することができる埋込磁石型モータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成され、前記径方向収容孔の径方向の端部には、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より大きく設定された大幅部が、軸方向の少なくとも一部に形成され、前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の角度幅は、前記V字収容孔の径方向外側端部の角度幅と同じに設定された。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記V字収容孔は、前記磁石収容部の径方向外側同士を連通する頂部を有し、前記V字収容孔の径方向外側端部の角度幅は、前記頂部の角度幅であり、前記ロータコアには、前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成されるとともに、前記頂部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成され、前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の角度幅及び前記頂部の角度幅が同じであることにより、前記大幅部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の周方向長さと前記頂部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の周方向長さとが同じに設定され、前記大幅部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さは、前記頂部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さと同じに設定された。
請求項3に記載の発明では、軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成され、前記径方向収容孔の径方向の端部には、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より大きく設定された大幅部が、軸方向の少なくとも一部に形成され、前記V字収容孔は、前記磁石収容部の径方向外側同士を連通する頂部を有し、前記ロータコアには、前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成されるとともに、前記頂部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成され、前記大幅部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さは、前記頂部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さと同じに設定された。
請求項1〜3に記載の発明の構成によれば、径方向収容孔内に配設される磁石は、周方向の一方に形成される磁極の一部を構成するとともに、周方向の他方に形成される磁極の一部をも構成する。即ち、径方向収容孔内に配設される磁石は、2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、磁極数がP極の場合、前記磁石は全体で(3/2)P個となるため、従来(全体で2P個)に比べて磁石の数を低減することができる。又、同構成によれば、径方向収容孔が2つの磁極に対して共用のものとなるため、径方向収容孔の径方向外側とロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部においても2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、ロータコアにおける外側ブリッジ部の数が低減され、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束を低減することができる。しかも、径方向収容孔の径方向の端部には、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される磁石の幅より大きく設定された大幅部が、軸方向の少なくとも一部に形成されるため、その部分における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を更に低減することができる。尚、同構成によれば、勿論、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石とした場合に比べて、磁石を多く使用でき、高トルク化を図ることができる。
請求項2,3に記載の発明の構成によれば、磁石収容部の径方向外側同士は頂部にて連通されるため、該部分において、各磁石収容部内に配設される磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が防止される。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記大幅部は、前記軸方向全体に形成された。
同構成によれば、大幅部は、(ロータコアの)軸方向全体に形成されるため、軸方向全体でその部分における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を更に低減することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記大幅部は、前記軸方向の一部に形成された。
同構成によれば、大幅部は、(ロータコアの)軸方向の一部に形成されるため、剛性を保ちながらも請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。又、特に径方向収容孔の径方向外側端部に形成される大幅部を、(ロータコアの)軸方向の一部に形成した場合、ステータとの急激な磁束の変化が抑制され、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、前記コアシートは、前記径方向収容孔の前記大幅部と対応した位置に軸方向から見た幅が大きく設定された積層前大幅部が形成されたものと、前記径方向収容孔の前記大幅部と対応した位置も軸方向から見た幅が他の部分と同じに設定されたものとを有する。
同構成によれば、請求項に記載の埋込磁石型モータにおけるロータコアを、複数種類のコアシートにて容易に得ることができる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、前記コアシートにおける前記径方向収容孔の前記大幅部と対応した位置には、軸方向から見た幅が大きく設定された積層前大幅部が周方向に部分的に形成され、前記ロータコアは、前記積層前大幅部が周方向に均等に配設されるように前記コアシートが積層されてなる。
同構成によれば、請求項に記載の埋込磁石型モータにおけるロータコアを、1種類のコアシートにて容易に且つ周方向にバランス良く形成することができる。
請求項に記載の発明では、請求項又はに記載の埋込磁石型モータにおいて、前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、前記コアシートにおける前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部と対応した位置には、軸方向から見た幅が大きく設定されるとともに、前記径方向収容孔の他の部分と対応した部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部が周方向に部分的に形成され、前記ロータコアは、前記積層前不均等部が周方向に均等に配設されるように前記コアシートが積層されてなる。
同構成によれば、請求項又はに記載の埋込磁石型モータにおけるロータコアを、1種類のコアシートにて容易に且つ周方向にバランス良く形成することができる。しかも、径方向収容孔の径方向外側端部の大幅部には、積層前不均等部によって、径方向収容孔の他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なる不均等部が、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成される。よって、例えば、大幅部を、径方向収容孔の他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じで軸方向に同じ形状とした場合に比べて、ステータとの急激な磁束の流れ(変化)が抑制され、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記ロータの径方向外側に設けられ、径方向内側に延びる複数のティースに巻線が巻回されたステータを備え、周方向に隣り合う前記径方向収容孔の径方向外側端部と前記V字収容孔の径方向外側端部との間の角度幅は、前記ティースの径方向内側端部の角度幅より大きく設定された。
同構成によれば、周方向に隣り合う径方向収容孔の径方向外側端部とV字収容孔の径方向外側端部との間であってステータに対向する実質的なロータの磁極となる角度幅がティースの径方向内側端部の角度幅より大きく設定されるため、小さく設定されたものに比べてティースがロータから受ける磁束の角度幅が広くなり、高効率化を図ることができる。
請求項10に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記ロータの径方向外側に設けられ、径方向内側に延びる複数のティースに巻線が巻回されたステータを備え、前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の角度幅は、前記ティースの径方向内側端部の角度幅より小さく設定された。
同構成によれば、ティースの径方向内側端部を、常に実質的なロータの磁極(大幅部が形成されない外周)に対向させることができるので、高効率化を図ることができる。
請求項11に記載の発明では、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記磁石収容部の径方向内側端部は、前記径方向収容孔内に配設された前記磁石の磁束流出面又は磁束流入面と対向するとともに、前記磁石収容部の径方向内側と前記径方向収容孔との間に形成される内側ブリッジ部の軸方向から見た幅が径方向に沿って一定となるように形成された。
同構成によれば、径方向収容孔内に配設された磁石の磁束流出面又は磁束流入面と、磁石収容部内に配設された磁石における径方向内側を向く磁束流入面又は磁束流出面との距離が短くなり、それら異なる磁石に磁束が向かうこととなり、磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が低減されるとともに、有効磁束が増加する。しかも、磁石収容部の径方向内側と径方向収容孔との間に形成される内側ブリッジ部の軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるため、内側ブリッジ部の軸方向から見た幅を均等に細くすることができ、該部分において磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束を更に低減することができる。
請求項1に記載の発明では、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記径方向収容孔の前記大幅部を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされ、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石は、略直方体形状とされた。
同構成によれば、磁石は、略直方体形状とされるため、例えば、軸方向から見て台形形状の磁石に比べて、簡単な形状となる。
請求項1に記載の発明では、請求項1乃至1のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記磁石収容部は、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされ、前記磁石収容部内に配設される前記磁石は、略直方体形状とされた。
同構成によれば、磁石は、略直方体形状とされるため、例えば、軸方向から見て湾曲した形状の磁石に比べて、簡単な形状となる。
請求項1に記載の発明では、請求項1乃至1のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記磁石収容部は、軸方向から見て湾曲した形状とされ、前記磁石収容部内に配設される前記磁石は、該磁石収容部に沿って湾曲した形状とされた。
同構成によれば、磁石は湾曲した形状とされるため、略直方体形状の磁石に比べて磁石を多く使用でき、更に高トルク化を図ることができる
本発明によれば、磁石を多く使用して高トルク化を図りながらも、部品点数を低減することができるとともに漏れ磁束を低減することができる埋込磁石型モータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すように、埋込磁石型モータは、ステータ1とロータ2とを備える。
ステータ1は、全体的に略円筒状に形成され、外形を形成する円筒部3の内周面から周方向等角度間隔で軸中心に向かって(径方向内側に)延びるように形成された複数のティース4を有したステータコア5と、各ティース4にインシュレータ(図示略)を介して集中巻にて巻回された巻線6(図1中、一部のみ2点鎖線で図示)とを備える。尚、本実施の形態では、ティース4は、12個形成されている。そして、各ティース4の巻線6は、周方向に2つおきの4つずつが、図2に示すように、3相(U相、V相、W相)に分類されて直列に接続されるとともに、それらの一端が共通の中性点Zに接続され、各相における他端に位相差120度の交流電流が供給されることになる。
ロータ2は、回転軸7と、回転軸7に対して固定されるロータコア8と、ロータコア8に形成された収容孔(径方向収容孔8a及びV字収容孔8b)内に配設される磁石9,10とを備える。尚、ロータ2における磁極数はP極であって本実施の形態では8極に設定されている。
ロータコア8は、コアシートが軸方向に積層されることで略円筒状に形成され、その中心孔に回転軸7が嵌着され、ステータ1の内側に回転可能に支持される。又、ロータコア8において磁石9,10を内部に収容すべく軸方向に貫通する収容孔は、径方向に延びる径方向収容孔8aと、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔8bとが、それぞれP/2個であって本実施の形態では(8/2=)4個ずつ形成されてなるとともにそれらが周方向に交互であって等角度間隔に形成されてなる。
径方向収容孔8aの径方向外側端部には、軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が他の部分より大きく設定された大幅部8cが形成されている(図1中、左の部分拡大図参照)。本実施の形態の大幅部8cは、ロータコア8の軸方向全体に(貫通するように)形成されている。又、径方向収容孔8aの径方向外側において大幅部8cの径方向内側には、磁石9の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が他の部分より小さくなるように径方向の直交方向に突出した突出部8dが形成されている。この突出部8dは、周方向両側から一対、同じ量だけ突出して形成されている。又、一対の突出部8d同士の(径方向の直交方向の)間隔Xは、大幅部8cの径方向幅Yより大きく設定されている。更に、本実施の形態の突出部8dは、径方向収容孔8a内に磁石9が配設される前の状態では、図3に拡大して示すように、径方向収容孔8a内への磁石9の圧入固定を容易とすべく、予め径方向内側に若干傾斜するように形成されている。又、本実施の形態の径方向収容孔8aの大幅部8cを除く部分であって、詳しくは突出部8dをも除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされている。
V字収容孔8bは、そのV字を形成する2つの直線に対応した一対の磁石収容部8eと、それら磁石収容部8eの径方向外側同士を連通する頂部8fとからなる。磁石収容部8eの径方向外側には、磁石10の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た幅が他の部分より小さくなるように突出した突出部8gが形成されている。又、本実施の形態の磁石収容部8eは、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされている。尚、本実施の形態のV字収容孔8bの一対の磁石収容部8e(V字)がなす角度は、約50度に設定されている。又、周方向に隣り合う、径方向収容孔8aの径方向外側端部(即ち大幅部8c)とV字収容孔8bの径方向外側端部(即ち頂部8f)との間の角度幅θ1は、ティース4の径方向内側端部の角度幅θ2より大きく設定されている。又、径方向収容孔8aの径方向外側端部(即ち大幅部8c)の角度幅θ3は、V字収容孔8bの径方向外側端部(即ち頂部8f)の角度幅θ4と同じに設定されている。又、径方向収容孔8aの径方向外側端部(即ち大幅部8c)の角度幅θ3は、ティース4の径方向内側端部の角度幅θ2より小さく設定されている。
又、本実施の形態における磁石収容部8eの径方向内側端部は、軸方向から見て、径方向収容孔8aの側部、詳しくは径方向収容孔8aの径方向内側において径方向の直交方向を向いた辺(内壁面)と対向するように形成されている(図1中、右の部分拡大図参照)。そして、磁石収容部8eの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅は径方向に沿って一定となるように形成されている。尚、これは、磁石収容部8eの径方向内側端部に軸方向から見て略三角形状の延設部8iが延設されることで実現されている。又、本実施の形態における磁石収容部8eの長手方向は、径方向収容孔8aの長手方向に対して約70度に傾斜している。又、上記形状のロータコア8には、径方向収容孔8aの径方向外側(大幅部8c)とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8jが形成され、磁石収容部8e(詳しくは頂部8f)の径方向外側とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8kが形成されることになる。又、外側ブリッジ部8j,8kの径方向厚さは、それぞれ(周方向に)一定に設定されるとともに、それらが同じに設定されている。又、外側ブリッジ部8j,8kの周方向長さは、前記角度幅θ3,θ4が同じであることから、同じに設定されている。そして、前記径方向収容孔8a内と前記磁石収容部8e内には、それぞれ磁石9,10が配設される。
磁石9,10は、軸方向から見て短手方向に着磁された略直方体形状に形成されている。そして、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の一方に隣り合う磁石収容部8e内に配設される磁石10とで1つの磁極(例えばS極)を構成するとともに、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の他方に隣り合う磁石収容部8e内に配設される磁石10とで異なる1つの磁極(例えばN極)を構成している。尚、本実施の形態の磁石9,10の軸方向長さは、前記ロータコア8の軸方向長さと同じに設定されている。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、周方向の一方に形成される磁極(ロータ2における一方の磁極であって例えばS極)の一部を構成するとともに、周方向の他方に形成される磁極(ロータ2における他方の磁極であって例えばN極)の一部をも構成する。即ち、径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、磁極数がP極の場合、前記磁石9,10は全体で(3/2)P個となるため、従来(全体で2P個)に比べて磁石の数を低減することができる。尚、本実施の形態では、8極で磁石9,10が12個となる。その結果、部品点数を低減することができ、ひいては部品管理コストや組み付けコストを低減することができる。
又、同構成によれば、径方向収容孔8aが2つの磁極に対して共用のものとなるため、径方向収容孔8aの径方向外側とロータコア8の外周面との間に形成される外側ブリッジ部8jにおいても2つの磁極に対して共用のものとなる。よって、ロータコア8における外側ブリッジ部の数が低減され、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束を低減することができる。
しかも、径方向収容孔8aの径方向外側端部には、軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が他の部分より大きくされて径方向収容孔8a内に配設される磁石9の幅より大きく設定された大幅部8cが形成されるため、その部分(径方向外側端部)における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を更に低減することができる。尚、同構成によれば、勿論、単に周方向に沿って配設される曲線状や直線状の磁石とした場合に比べて、磁石を多く使用でき、高トルク化を図ることができる。
(2)大幅部8cは、ロータコア8の軸方向全体に形成されるため、軸方向全体でその部分における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を更に低減することができる。
(3)磁石収容部8eの径方向内側端部は、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の短手方向の面、即ち磁束流出面又は磁束流入面と対向することになる(図1中、右の部分拡大図参照)。よって、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の磁束流出面又は磁束流入面と、磁石収容部8e内に配設された磁石10における径方向内側を向く磁束流入面又は磁束流出面との距離が短くなり、それら異なる磁石9,10に磁束(図1中、右の部分拡大図の2点鎖線で示す矢印A参照)が向かうことになる。その結果、磁石9のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束(図1中、右の部分拡大図の破線で示す矢印B参照)が低減されるとともに、有効磁束が増加する。しかも、磁石収容部8eの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるため、内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅を均等に細くすることができ、該部分において磁石9のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が更に低減される。
(4)径方向収容孔8aの大幅部8cを除く部分であって、詳しくは突出部8dをも除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされ、径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、略直方体形状とされる。よって、例えば、軸方向から見て台形形状の磁石に比べて、磁石9が簡単な形状となる。
(5)磁石収容部8eは、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされ、磁石収容部8e内に配設される磁石10は、略直方体形状とされる。よって、例えば、軸方向から見て湾曲した形状の磁石に比べて、磁石10が簡単な形状となる。
(6)V字収容孔8bにおいて、一対の磁石収容部8eの径方向外側同士は頂部8fにて連通されるため、該部分において、各磁石収容部8e内に配設される磁石10のN極から直ぐに自身のS極に向かう漏れ磁束が防止される。
(7)周方向に隣り合う、径方向収容孔8aの径方向外側端部(即ち大幅部8c)とV字収容孔8bの径方向外側端部(即ち頂部8f)との間の角度幅θ1は、ティース4の径方向内側端部の角度幅θ2より大きく設定されている。よって、前記角度幅θ1が前記角度幅θ2より小さく設定されたものに比べて、ティース4がロータ2から受ける磁束の角度幅が広くなり、高効率化を図ることができる。
(8)径方向収容孔8aにおける径方向外側端部の大幅部8cの角度幅θ3は、ティース4の径方向内側端部の角度幅θ2より小さく設定されるため、ティース4の径方向内側端部を、常に実質的なロータ2の磁極(大幅部8cが形成されない外周)に対向させることができるので、高効率化を図ることができる。
(9)突出部8dは、周方向両側から一対、同じ量だけ突出して形成されるため、磁石9をバランス良く支持できる。
(10)磁石9に近い位置にある一対の突出部8d同士の(径方向の直交方向の)間隔Xは、大幅部8cの径方向幅Yより大きく設定されるため、それら突出部8d同士の(径方向の直交方向の)間の空間を通過してしまう漏れ磁束を防止することができる。尚、前記間隔Xと前記径方向幅Yとを同じに設定してもよく、そのようにすると例えば設計が容易となる。
(11)径方向収容孔8aの径方向外側端部(即ち大幅部8c)の角度幅θ3は、V字収容孔8bの径方向外側端部(即ち頂部8f)の角度幅θ4と同じに設定されるため、外側ブリッジ部8j,8kの周方向長さが同じとなり、ロータコア8の剛性のバランスを良好とすることができる。
(12)外側ブリッジ部8j,8kの径方向厚さは、それぞれ一定に設定されるとともに、それらが同じに設定されるため、それらの磁気抵抗や剛性を均一にすることができるとともに、例えば、ロータコア8の材料費を最小限にすることが可能となる。尚、上記実施の形態では、軸方向から見た内側ブリッジ部8hの径方向直交方向の幅を、外側ブリッジ部8j,8kの径方向厚さより若干大きくした(図1参照)が、外側ブリッジ部8j,8kの径方向厚さと同じに設定してもよく、そのようにすると内側ブリッジ部8hをも外側ブリッジ部8j,8kと磁気抵抗や剛性を同じとすることができる。よって、例えば、各部(内側ブリッジ部8h、外側ブリッジ部8j,8k)における剛性を最低限に統一して磁気抵抗を極力大きく統一することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態では、大幅部8cを径方向収容孔8aの径方向外側端部に形成したが、径方向収容孔8aの径方向の端部であればよく、径方向収容孔8aの径方向内側端部のみに形成してもよいし、径方向収容孔8aの径方向両端部に形成してもよい。
例えば、図4及び図5に示すように変更してもよい。図4及び図5に示す例では、大幅部8l,8mは、径方向収容孔8aの径方向内側端部のみに形成されている。これらの例の大幅部8l,8mは、軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が両側の磁石収容部8eの間隔より大きく設定されている。又、これらの例の突出部8nは、磁石9の径方向内側への移動を規制すべく、径方向収容孔8aの径方向内側において大幅部8l,8mの径方向外側に形成されている。尚、これらの例の径方向収容孔8aの径方向外側端部は、軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が大幅部8l,8m及び突出部8nを除く部分と同じに設定されている。又、図5に示す例の大幅部8mは、径方向内側に向かうほど前記幅が大きくなるように形成されている。
これらのようにすると、径方向収容孔8aの径方向内側端部における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を更に低減することができる。
・上記実施の形態では、磁石収容部8eは、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされ、磁石収容部8e内に配設される磁石10は、略直方体形状とされるとしたが、これに限定されず、磁石収容部及び磁石の軸方向から見た形状や幅等を変更してもよい。即ち、V字収容孔の略V字形状とは、V字を形成する各直線(一対の直線)がそれぞれ湾曲しているものや、直線の幅が一定ではないもの等を含む形状であって、V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部は、前記直線に対して湾曲しているものや、幅が一定とされていないものを含む。
例えば、図6及び図7に示すように、変更してもよい。この例のV字収容孔8oにおける一対の磁石収容部8pは、軸方向から見てそれら中央が互いに近づく方向に湾曲した形状とされている。又、一対の磁石収容部8pに配設される一対の磁石21は、磁石収容部8pと同様に(磁石収容部8pに収容されるように)湾曲した形状とされている。これらのようにすると、略直方体形状の磁石に比べて磁石を多く使用でき、更に高トルク化を図ることができる。尚、図6に示す例は、上記実施の形態(図1参照)と同様に大幅部8cが径方向収容孔8aの径方向外側端部に形成された例であって、図7に示す例は、上記別例(図4参照)と同様に大幅部8lが径方向収容孔8aの径方向内側端部に形成された例である。又、勿論、例えば、一対の磁石収容部及び磁石収容部に配設される一対の磁石を、軸方向から見てそれら中央が互いに離間する方向に湾曲した形状としてもよい(図示略)。
・上記実施の形態では、大幅部8cは、ロータコア8の軸方向全体に形成されるとしたが、これに限定されず、大幅部はロータコアの軸方向の一部に形成されるように変更してもよい。このようにすると、ロータコアの剛性を保ちながらも上記実施の形態の効果(1)と同様の効果を得ることができる。
例えば、軸方向に積層されてロータコアを構成するコアシートを、図8(a)(b)に示す第1及び第2のコアシート22,23としてもよい。図8(a)に示すように、第1のコアシート22には、前記径方向収容孔8aの前記大幅部8cと対応した位置(この例では径方向外側端部)に軸方向から見た幅が他の部分より大きく設定された積層前大幅部22aが形成されている。又、図8(b)に示すように、第2のコアシート23は、前記径方向収容孔8aの前記大幅部8cと対応した位置(この例では径方向外側端部)も軸方向から見た幅が他の部分(前記突出部8dと対応した部分を除く)と同じに設定されている。そして、第1及び第2のコアシート22,23を、図9(a)に示すように1枚ずつ交互に積層して、図9(b)に示すようにロータコア24を構成する。このようにすると、大幅部8qが軸方向の一部に形成されたロータコア24を複数種類(この例では2種類)のコアシートにて容易に得ることができる。又、この例では、径方向外側端部に形成される大幅部8qを軸方向の一部に形成したため、軸方向全体に形成された場合に比べて、ステータ1との急激な磁束の流れ(変化)が抑制され、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。尚、勿論、第1及び第2のコアシート22,23の数(図9では2枚ずつ)は、変更してもよい。又、第1及び第2のコアシート22,23を、1枚ずつ交互に積層しなくてもよく、例えば、複数枚ずつ交互に積層してもよい。又、コアシートの種類(この例では2種類)を例えば3種類以上に変更してもよい。又、勿論、径方向収容孔8aの径方向内側端部に形成される大幅部(図4の別例参照)が軸方向の一部に形成されるようにしてもよい。
又、例えば、軸方向に積層されてロータコアを構成するコアシートを、図10に示すコアシート25としてもよい。図10に示すように、コアシート25における前記径方向収容孔8aの前記大幅部8c,8lと対応した位置には、軸方向から見た幅が他の部分より大きく設定された積層前大幅部25a,25bが周方向に部分的に形成されている。詳しくは、コアシート25における前記径方向収容孔8aの前記大幅部8c(図1参照)と対応した位置(径方向外側端部)には、軸方向から見た幅が他の部分より大きく設定された積層前大幅部25aが180°間隔に(即ち径方向収容孔8aの一つおきと対応して)形成されている。又、コアシート25における前記径方向収容孔8aの前記大幅部8l(図4参照)と対応した位置(径方向内側端部)には、軸方向から見た幅が他の部分より大きく設定された積層前大幅部25bが180°間隔に(即ち径方向収容孔8aの一つおきと対応して)形成されている。尚、この例の積層前大幅部25aと積層前大幅部25bとは90°ずれて形成されている。そして、コアシート25を、前記積層前大幅部25a,25bが周方向に均等に配設されるように、この例では、図11(a)に示すように軸中心に1枚ずつであって90°ずつ回転させながら積層して、図11(b)に示すようにロータコア26を構成する。
このようにすると、大幅部8r,8sが軸方向の一部に形成されたロータコア26を1種類のコアシート25にて容易に且つ周方向にバランス良く形成することができる。又、この例では、コアシート25が軸中心に1枚ずつ回転されながら積層されてなることから、積層前大幅部25a,25bが軸方向に多数並んでしまうといったことが防止されることで、ロータコア26の変形が防止される。即ち、積層前大幅部25a,25bが軸方向に多数並ぶと軸方向に長い空隙が形成されてロータコアが部分的に撓み易くなるといった虞があるが、これが防止される。尚、勿論、コアシート25の数(図11では4枚)は、変更してもよい。又、コアシート25を、例えば、複数枚毎に回転させながら積層してもよい。このようにすると、コアシート25を回転させる回数が減るため、その製造が容易となる。又、勿論、積層前大幅部25a(大幅部8r)と積層前大幅部25b(大幅部8s)のいずれか一方を形成しなくてもよい。又、積層前大幅部を周方向に均等に配設することができれば、コアシートを表裏に反転させながら積層してロータコアを構成してもよい。この場合も、コアシートを1枚ずつ表裏に反転させて積層してもよいし、コアシートを複数枚毎に表裏に反転させて積層してもよい。又、このような場合、積層していく過程の途中で表裏に反転させる必要はなく、予め表向きにしておいたコアシート群と予め裏向きにしておいたコアシート群とからコアシートを(1枚ずつ又は複数枚毎に)交互に積層するようにしてもよい。このようにすると、コアシートを軸中心に回転させる必要がない(細かい回転角度の制御が必要ない)ため、その製造が容易となる。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8aの径方向外側端部における大幅部8cは、径方向収容孔8aの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように形成したが、これに限定されず、周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように形成してもよい。
例えば、軸方向に積層されてロータコアを構成するコアシートを、図12に示すコアシート31としてもよい。即ち、コアシート31における前記径方向収容孔8aの径方向外側端部の大幅部と対応した位置には、軸方向から見た幅が他の部分より大きく設定されるとともに、径方向収容孔8aの他の部分と対応した部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部31aが周方向に部分的に形成されている。尚、この例では、積層前不均等部31aが90°間隔に(周方向に隣り合う2つの径方向収容孔8aに対応して)形成されている。又、この例では、積層前不均等部31aが形成されない部分には、前記周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じとなるように積層前大幅部31bが形成されている。そして、コアシート31を、前記積層前不均等部31a(積層前大幅部31b)が周方向に均等に配設されるように、この例では、図13に示すように軸中心に1枚ずつであって180°ずつ回転させながら積層して、ロータコアを構成する。
このようにすると、ロータコアを、1種類のコアシート31にて容易に且つ周方向にバランス良く形成することができる。しかも、径方向収容孔8aの径方向外側端部の大幅部には、積層前不均等部31aによって、径方向収容孔8aの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なる不均等部が、軸方向の他の部分と異なる形状となるように形成される。よって、例えば、大幅部を、径方向収容孔8aの他の部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで同じで軸方向に同じ形状とした場合に比べて、ステータ1との急激な磁束の流れ(変化)が抑制され、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
・上記実施の形態では、磁石収容部8e,8pの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるとしたが、これに限定されず、内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅が径方向に沿って変化するように変更してもよい。例えば、上記実施の形態の延設部8iを形成しなくてもよい。
・上記実施の形態では、磁石収容部8e,8pの径方向内側端部が、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の磁束流出面又は磁束流入面と対向するようにしたが、これに限定されず、磁石収容部8e,8pの径方向内側端部が、径方向収容孔8a内に配設された磁石9の磁束流出面及び磁束流入面と対向しないようにしてもよい。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8aの大幅部8c(及び突出部8d)を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされ、径方向収容孔8a内に配設される磁石9は、略直方体形状とされるとしたが、これに限定されず、径方向収容孔及び磁石の軸方向から見た形状や幅等を変更してもよい。
例えば、径方向収容孔の大幅部を除く部分を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭い台形形状とし、その径方向収容孔に配設される磁石を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭くその径方向外側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向外側端部の幅より大きい台形形状としてもよい。このようにすると、径方向収容孔に配設される磁石は、ロータの回転時の遠心力によって径方向外側に向かう力であって径方向収容孔の内壁面に押し付けられる力を受ける。よって、磁石とロータコアとのギャップを安定して小さくすることができ、ひいては安定して高トルク化を図ることができる。
又、例えば、径方向収容孔の大幅部を除く部分を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広い台形形状とし、その径方向収容孔に配設される磁石を、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広くその径方向内側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向内側端部の幅より大きい台形形状としてもよい。このようにすると、径方向外側端部における大幅部の有無に関わらず、径方向収容孔の径方向外側とロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部を軸方向から見て長くすることができるので、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束を低減することができる。又、これらの例の径方向収容孔には、磁石を軸方向から見た幅が狭い方向に付勢するための非磁性部品を配設してもよい。
・上記実施の形態では、V字収容孔8b,8oは、磁石収容部8e,8pの径方向外側同士を連通する頂部8fを有するとしたが、これに限定されず、頂部8fを有さないように、即ち一対の磁石収容部8e,8pが連通せず独立して形成されるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8aの径方向外側端部(即ち大幅部8c)とV字収容孔8bの径方向外側端部(即ち頂部8f)との間の角度幅θ1は、ティース4の径方向内側端部の角度幅θ2より大きく設定されるとしたが、これに限定されず、前記角度幅θ1を前記角度幅θ2以下に変更してもよい。
・上記実施の形態では、突出部8dは、周方向両側から一対、同じ量だけ突出して形成されるとしたが、周方向の片側からのみ突出して形成してもよいし、周方向両側から一対、異なる量突出して形成してもよい。
・上記実施の形態では、一対の突出部8d同士の(径方向の直交方向の)間隔Xは、大幅部8cの径方向幅Yより大きく設定されるとしたが、これに限定されず、前記間隔Xを前記径方向幅Y以下に変更してもよい。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8aの径方向外側端部(即ち大幅部8c)の角度幅θ3は、V字収容孔8bの径方向外側端部(即ち頂部8f)の角度幅θ4と同じに設定されるとしたが、これに限定されず、前記角度幅θ3と前記角度幅θ4とを異ならせてもよい。即ち、外側ブリッジ部8j,8kの周方向長さを異ならせてもよい。
・上記実施の形態では、外側ブリッジ部8j,8kの径方向厚さは、それぞれ一定に設定されるとともに、それらが同じに設定されるとしたが、これに限定されず、例えば、外側ブリッジ部8j,8kの少なくとも一方の径方向厚さを周方向に異ならせてもよいし、外側ブリッジ部8jと外側ブリッジ部8kとで径方向厚さを異ならせてもよい。
・上記実施の形態では、磁石9,10の軸方向長さは、ロータコア8の軸方向長さと同じに設定されるとしたが、これに限定されず、磁石9,10の軸方向長さを、ロータコア8の軸方向長さより短くしたり、磁石9と磁石10とで軸方向長さを異ならせてもよい。又、磁石9,10の軸方向長さをロータコア8の軸方向長さより短くした場合、径方向収容孔8aや磁石収容部8eの磁石が存在しない空隙に(例えば磁石の軸方向の移動を規制するための)非磁性体を収容してもよい。
・上記実施の形態の磁石9,10,21及びロータコア8,24,26を軸方向に分割し、それらを周方向にずらして配設してもよい。このようにすると、ステータ1とロータ2間での急激な磁束の流れ(変化)を低減することができコギングトルクを低減することができる。
・上記実施の形態では、径方向収容孔8aは径方向に延びるとしたが、略径方向に延びるように形成すればよく、例えば、径方向収容孔を径方向に対して若干傾斜させて形成してもよい。尚、この場合、例えば、径方向収容孔の径方向外側端部(即ち大幅部)と、周方向の一方のV字収容孔の径方向外側端部(即ち頂部)との間の角度幅と、径方向収容孔の径方向外側端部(即ち大幅部)と、周方向の他方のV字収容孔の径方向外側端部(即ち頂部)との間の角度幅とを異ならせてもよい。又、この場合、径方向収容孔内に配設される磁石も径方向に対して若干傾斜することになる。
・上記実施の形態では、V字収容孔8bは、その周方向中心を通る径方向を中心として対称(一対の磁石収容部8eが対称)となるように形成したが、これに限定されず、非対称となるように形成してもよい。尚、この場合、例えば、V字収容孔の径方向外側端部(即ち頂部)と、周方向の一方の径方向収容孔の径方向外側端部(即ち大幅部)との間の角度幅と、V字収容孔の径方向外側端部(即ち頂部)と、周方向の他方の径方向収容孔の径方向外側端部(即ち大幅部)との間の角度幅とを異ならせてもよい。又、この場合、磁石収容部内に配設される磁石の大きさ等を各磁石収容部に応じて変更してもよい。
・上記実施の形態では、ロータコア8は、コアシートが軸方向に積層されてなるとしたが、これに限定されず、他の方法にて形成されるもの(例えば磁性粉体を焼結した焼結コア)としてもよい。
・上記実施の形態のティース4の数や磁極数(磁石9,10,21)の数等は、他の数に変更してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記大幅部は、前記径方向収容孔の径方向外側端部に形成されるものであることを特徴とする。
同構成によれば、大幅部は、径方向収容孔の径方向外側端部に形成されるため、径方向収容孔の径方向外側端部における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、径方向外側(径方向収容孔の径方向外側とロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部)における漏れ磁束を低減することができる。
(ロ)前記大幅部は、前記径方向収容孔の径方向内側端部に形成されるものであることを特徴とする。
同構成によれば、大幅部は、径方向収容孔の径方向内側端部に形成されるため、径方向収容孔の径方向内側端部における磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、径方向内側における漏れ磁束を低減することができる。
(ハ)前記ロータコアは、前記コアシートが軸中心に1枚ずつ回転されながら積層されてなることを特徴とする。
同構成によれば、積層前大幅部が軸方向に多数並んでしまうといったことが防止されることで、ロータコアの変形が防止される。即ち、積層前大幅部が軸方向に多数並ぶと軸方向に長い空隙が形成されてロータコアが部分的に撓み易くなるといった虞があるが、これが防止される。
(ニ)前記ロータコアは、前記コアシートが軸中心に複数枚毎に回転されながら積層されてなることを特徴とする。
同構成によれば、コアシートを回転させる回数が減るため、その製造が容易となる。
(ホ)前記コアシートが表裏に反転されながら積層されてなることを特徴とする。
同構成によれば、コアシートを軸中心に回転させる必要がないため、その製造が容易となる。
(ヘ)前記径方向収容孔の前記大幅部を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭い台形形状とされ、前記径方向収容孔に配設される前記磁石は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど狭く、その径方向外側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向外側端部の幅より大きい台形形状とされたことを特徴とする。
同構成によれば、径方向収容孔に配設される磁石は、ロータの回転時の遠心力によって径方向外側に向かう力であって径方向収容孔の内壁面に押し付けられる力を受ける。よって、磁石とロータコアとのギャップを安定して小さくすることができ、ひいては安定して高トルク化を図ることができる。
(ト)前記径方向収容孔の前記大幅部を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広い台形形状とされ、前記径方向収容孔に配設される前記磁石は、軸方向から見てその幅が径方向外側に向かうほど広く、その径方向内側端部の幅が前記径方向収容孔の台形形状の径方向内側端部の幅より大きい台形形状とされたことを特徴とする。
同構成によれば、径方向外側端部における大幅部の有無に関わらず、径方向収容孔の径方向外側とロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部を軸方向から見て長くすることができるので、該外側ブリッジ部を通過してしまう漏れ磁束を低減することができる。
本実施の形態における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 本実施の形態における巻線の結線図。 本実施の形態における突出部を説明するための部分拡大平面図。 別例におけるロータの平面図。 別例におけるロータの平面図。 別例におけるロータの平面図。 別例におけるロータの平面図。 (a)(b)別例におけるコアシートの平面図。 (a)別例におけるロータコアの分解斜視図。(b)別例におけるロータコアの斜視図。 別例におけるコアシートの平面図。 (a)別例におけるロータコアの分解斜視図。(b)別例におけるロータコアの斜視図。 別例におけるコアシートの平面図。 別例におけるロータコアの分解斜視図。
符号の説明
2…ロータ、8,24,26…ロータコア、8a…径方向収容孔、8b,8o…V字収容孔、8c,8l,8m,8q,8r,8s…大幅部、8e,8p…磁石収容部、8f…頂部、8h…内側ブリッジ部、9,10,21…磁石、22a,25a,25b…積層前大幅部、22,23,25,31…コアシート、31a…積層前不均等部、θ1,θ2…角度幅。

Claims (14)

  1. 軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、
    前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、
    前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成され、
    前記径方向収容孔の径方向の端部には、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より大きく設定された大幅部が、軸方向の少なくとも一部に形成され
    前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の角度幅は、前記V字収容孔の径方向外側端部の角度幅と同じに設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  2. 請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記V字収容孔は、前記磁石収容部の径方向外側同士を連通する頂部を有し、前記V字収容孔の径方向外側端部の角度幅は、前記頂部の角度幅であり、
    前記ロータコアには、前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成されるとともに、前記頂部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成され、
    前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の角度幅及び前記頂部の角度幅が同じであることにより、前記大幅部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の周方向長さと前記頂部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の周方向長さとが同じに設定され、
    前記大幅部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さは、前記頂部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さと同じに設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  3. 軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備えた埋込磁石型モータであって、
    前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、
    前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成され、
    前記径方向収容孔の径方向の端部には、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より大きく設定された大幅部が、軸方向の少なくとも一部に形成され、
    前記V字収容孔は、前記磁石収容部の径方向外側同士を連通する頂部を有し、
    前記ロータコアには、前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成されるとともに、前記頂部の径方向外側とロータコアの外周面との間に外側ブリッジ部が形成され、
    前記大幅部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さは、前記頂部の径方向外側の前記外側ブリッジ部の径方向厚さと同じに設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記大幅部は、前記軸方向全体に形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記大幅部は、前記軸方向の一部に形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  6. 請求項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、
    前記コアシートは、前記径方向収容孔の前記大幅部と対応した位置に軸方向から見た幅が大きく設定された積層前大幅部が形成されたものと、前記径方向収容孔の前記大幅部と対応した位置も軸方向から見た幅が他の部分と同じに設定されたものとを有することを特徴とする埋込磁石型モータ。
  7. 請求項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、
    前記コアシートにおける前記径方向収容孔の前記大幅部と対応した位置には、軸方向から見た幅が大きく設定された積層前大幅部が周方向に部分的に形成され、
    前記ロータコアは、前記積層前大幅部が周方向に均等に配設されるように前記コアシートが積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  8. 請求項又はに記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記ロータコアは、コアシートが軸方向に積層されてなるものであって、
    前記コアシートにおける前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部と対応した位置には、軸方向から見た幅が大きく設定されるとともに、前記径方向収容孔の他の部分と対応した部分における周方向中心からの距離が周方向の一方と他方とで異なるように設定された積層前不均等部が周方向に部分的に形成され、
    前記ロータコアは、前記積層前不均等部が周方向に均等に配設されるように前記コアシートが積層されてなることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記ロータの径方向外側に設けられ、径方向内側に延びる複数のティースに巻線が巻回されたステータを備え、
    周方向に隣り合う前記径方向収容孔の径方向外側端部と前記V字収容孔の径方向外側端部との間の角度幅は、前記ティースの径方向内側端部の角度幅より大きく設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記ロータの径方向外側に設けられ、径方向内側に延びる複数のティースに巻線が巻回されたステータを備え、
    前記径方向収容孔の径方向外側端部の前記大幅部の角度幅は、前記ティースの径方向内側端部の角度幅より小さく設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記磁石収容部の径方向内側端部は、前記径方向収容孔内に配設された前記磁石の磁束流出面又は磁束流入面と対向するとともに、前記磁石収容部の径方向内側と前記径方向収容孔との間に形成される内側ブリッジ部の軸方向から見た幅が径方向に沿って一定となるように形成されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記径方向収容孔の前記大幅部を除く部分は、軸方向から見てその幅が径方向に一定とされ、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石は、略直方体形状とされたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  13. 請求項1乃至1のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記磁石収容部は、軸方向から見て直線状であってその幅が径方向に一定とされ、
    前記磁石収容部内に配設される前記磁石は、略直方体形状とされたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  14. 請求項1乃至1のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    前記磁石収容部は、軸方向から見て湾曲した形状とされ、
    前記磁石収容部内に配設される前記磁石は、該磁石収容部に沿って湾曲した形状とされたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
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