JP5003430B2 - 車両用シート荷重検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに着座する乗員の重量を検出する乗員荷重検出装置に関する。
近年、シートベルトやエアバッグ等の各種安全装置の性能を向上させるため、車両用シートに着座している乗員の重量に合わせてこれらの安全装置の動作をコントロールする場合がある。
そのような、着座者の重量の検出装置として、特許文献1に記載されるものが知られている。これは、起歪体としてのセンサ基板の検出孔に圧入された検出部材におけるセンサ基板と当接する端部に外力を作用させるとともに、センサ基板の第1固定孔に圧入された第1の固定部材及びセンサ基板の第2固定孔に圧入された第2の固定部材におけるセンサ基板と当接する端部に反力を作用させる構成としている。
このような構成とすることによって、検出部材、第1の固定部材及び第2の固定部材におけるセンサ基板と当接する端部の位置がずれることがないため、歪検出素子に加わる曲げ応力は安定することとなり、その結果、歪センサの出力精度を向上させることができるというものである。
特開2003−83707号公報
しかし、特許文献1のセンサでは、固定部材(ブラケット)と検出部材(連結部材)の夫々が個々の部材となっており、すべてセンサ基板(起歪体)に圧入固定されている。そして、検出装置を固定するためには、両端の固定部材を車両のフレームにボルト・ナットで締結して固定する。この場合に、固定部材はセンサ基板に圧入され、さらにセンサ基板の表面に接触しているため、ナットを締結するときに発生する軸力(ボルトの中心軸線方向の力)と摩擦力により生じる回転力とが、固定部材を通してセンサ基板に伝達されてしまう。そのため、センサ基板に内部応力が発生し、センサとしての精度を低下させるという課題があった。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、取り付けられる検出装置を車両に取り付ける際に、締結するときに軸力と摩擦力により生じる回転力とが固定部材を通してセンサ基板(起歪体)に伝わることで発生する内部応力を、センサ基板に伝えないようにすることで、センサとしての高い精度を維持することができる車両用シート荷重検出装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、車両のフロアにシートを固定するためのフロア側固定部材とシート側固定部材との間に介在され、前記シートに着座している乗員の荷重を測定する車両の車両用シート荷重検出装置において、前記フロア側固定部材及びシート側固定部材の一方に形成された取付け面に、該取付け面から所定間隔をおいて両端部で固定される起歪体と、前記起歪体の中央部に垂直方向に圧入されて固定され前記フロア側固定部材及び前記シート側固定部材の他方に固定される連結部材と、前記起歪体の表面に前記両端部と前記中央部の各間に貼付された歪ゲージと、前記起歪体の両端部に形成された固定穴に圧入されて固定されるとともに、前記フロア側固定部材及びシート側固定部材の一方に固定された固定軸を挿通させる挿通穴が形成され、前記取付け面から前記起歪体を所定間隔おいて支持する一対の固定支持部材と、前記固定支持部材を両端部において夫々取付ける取付穴が形成された一対の取付部と、該一対の取付部に連続して前記起歪体の側方に延在するアンプケース取付け部と、を持つブラケット部材と、前記固定支持部材に圧入されて固定された前記起歪体と前記固定軸に螺合される締付ナットとの間で、前記ブラケット部材の各取付部に重ねられて挟持されるワッシャ部材とを備え、前記ブラケット部材及び前記ワッシャ部材のうち前記締付ナット側に設けられた一方の部材が各前記固定支持部材に夫々圧入され、他方の部材が各前記固定支持部材に対して間隙を有して夫々挿通されていることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記ブラケット部材が前記締付ナット側に配置され、前記ブラケット部材の前記取付穴の少なくとも一方は、両該取付穴が並んだ方向に長い長穴形状に形成されていることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1及び2のいずれか1項において、前記歪ゲージが、前記締付ナットで締付けられる側とは反対側の起歪体表面に貼付されていることである。
請求項1に係る発明によると、締付ナットにより締め付ける際に、締付ナットの摩擦力によって生じる回転力は、締付ナットから例えばワッシャ部材に伝えられるが、締付ナット及びワッシャ部材が、相互の接触面の間で相対的に滑ることで、伝えられる回転力が小さくなり、さらにワッシャ部材及びブラケット部材が、相互の接触面の間で滑ることで伝えられる回転力がさらに減少する。したがって起歪体に生じる摩擦力による内部応力(応力歪)は、締付ナットと起歪体との間に、ブラケット部材に加えてワッシャ部材が配設されていることで、減少させることができる。また、固定軸の中心軸線方向の力(軸力)は、ワッシャ部材により締付ナットに比べてブラケット部材或いは起歪体への接触面積が広がり、また、ワッシャ部材は接触する部材となじむので、接触する部材に応力集中を生じさせないで、起歪体に内部応力を生じにくくすることができる。そのため、締付ナットによる起歪体の両端部の固定によって、荷重時における起歪体の変形に影響をあたえ難くすることができ、高感度で同荷重を検出することができる。
また、連結部材、固定支持部材が起歪体に圧入固定され、締付ナット側に配置されたブラケット部材又はワッシャ部材が固定支持部材に圧入固定されることにより、起歪体、連結部材、固定支持部材、ブラケット部材及びワッシャ部材が、一つのユニットとして形成されるので、起歪体が取り付けられる固定軸の位置の製造上の寸法ばらつきに影響されることなく、高精度で乗員荷重の検出を行うことができる。また、各生産工程において一括してハンドリングでき、生産性を向上させることができる。
特に、ワッシャ部材が締結ナット側に設けられた際、ワッシャ部材を固定支持部材に圧入させ、ブラケット部材を固定支持部材に対して間隙を有して挿通させれば、ブラケット部材の取付穴を寸法誤差が吸収可能な遊嵌穴とすることができる。そのため、二つの取付穴の間の製作寸法を、取付穴に挿入される固定軸の間の取付寸法に厳密に合わせる必要がなくなる。そのため、製作精度の高いブラケット部材とする必要が無いので、低コストの車両用シート荷重検出装置を提供することができる。また、ブラケット部材が締結ナット側に設けられた際、ブラケット部材を固定支持部材に圧入させ、ワッシャ部材を固定支持部材に対して間隙を有して挿通させれば、ワッシャ部材が起歪体側に設けられることとなる。このため、ワッシャ部材として一般的に使用されているものを用いれば安価であり、また、起歪体上に歪を均一に発生させる加工をブラケット部材に行う必要がなく、ワッシャ部材の円弧状のエッジで起歪体上に歪を均一に発生させることができる。
請求項2に係る発明によると、ブラケット部材の二つの取付穴間の製作寸法のばらつきを、一方の取付穴の長穴形状で補うことができるので、ブラケット部材を高精度に製作しなくても、固定支持部材が挿入される対となった固定軸の間の取付寸法に容易に合致させることができる。従って、製作精度の高いブラケット部材とする必要が無いので、低コストの車両用シート荷重検出装置を提供することができる。
請求項3に係る発明によると、締付ナットで締付ける側の起歪体の反対側に歪ゲージが貼付されるので、さらに締付ナットの締め付けに伴う影響、特にねじりによる応力歪の影響を減少させ、センサとして高い精度を維持させることができる。
以下本発明の第1実施形態に係る車両用シート荷重検出装置10を図面に基づいて説明する。車両用シート荷重検出装置10は、図1に示す車両のシート11に着座している乗員の荷重を測定するものである。図1においてシート11を車両のフロア12に位置調整可能に固定するシートスライド装置13は、フロア12に固定され車両の前後方向に延在する一対のロアレール14と、ロアレール14に移動可能に支持されるアッパレール16等とで構成されている。
図1及び図2に示されるように、前記シート11の下部はシートクッションの下面に組付けられるフレーム17(シート側固定部材)で構成され、フレーム17の下面4隅(下方、その側方も含む)は車両用シート荷重検出装置10を介して一対のアッパレール16(フロア側固定部材)の上面に形成された取付け面18(図2参照)に固定されている。車両用シート荷重検出装置10が固定される各アッパレール16の各両端部には、車両用シート荷重検出装置10を取付け面18上に固定するための一対の固定軸19が車両の前後方向に所定距離だけ隔てて垂直方向に突設されている。
図3に示すように、車両用シート荷重検出装置10は、起歪体20と、起歪体20の下面に貼付された歪ゲージG1,G2と、起歪体20を両端部でアッパレール16の取付け面18に固定する固定支持部材としての一対のロアブッシュ21と、起歪体20の中央部に垂直方向にリング部材48で固定されシート11のフレーム17に固定される連結部材としての連結軸23と、起歪体20の上面に両端部で係合されるブラケット部材24と、ブラケット部材24の両端部に重ねて配置されてブラケット部材24とともにロアブッシュ21に挿入されるワッシャ部材22と、ブラケット部材24のアンプケース取付け部47に起歪体20と並んで取り付けられ歪ゲージG1,G2からの信号を増幅するためのアンプ基板26(図6参照)が収納されたアンプケース27と、歪ゲージG1,G2とアンプ基板26(図6参照)とに接続されるFPC基板28(後述する)等から構成されている。
まず、ロアブッシュ21は、図3及び図4に示すように、所定厚さのベース部29と、該ベース部29から突出して起歪体20の両端側に形成された固定穴30に圧入される中軸部31と、中軸部31から突出する先軸部32と、中心に貫通して形成された挿通穴33から構成されている。
ここで、本実施形態において、「圧入」とは、嵌合する軸部の径が嵌合される穴部の径よりも大きいものであり、軸部が穴部に嵌合されたときに、例えば穴部(固定穴30)が起歪体20に形成されている場合、軸部(中軸部31)が嵌合されたときに穴部の周囲に生じる応力歪が、歪ゲージには到達しない程度のものであり、かつ軸部と穴部とが、生産作業上の取扱いで簡単には脱落しない程度に相互に保持がなされるものをいう(以下同じ)。
次に、起歪体20の両端部には固定穴30が形成され、両固定穴30は前記アッパレール16の各両端部に突設された固定軸19の間隔と同じ所定距離だけ隔てて形成されている。起歪体20は、図4に示すように、表面がロアブッシュ21のベース部29に当接するまで、固定穴30が中軸部31に圧入される(なお、圧入されない場合もある)。起歪体20の中央部には中央穴38が形成され、中央穴38には連結軸23の中軸部39が圧入されている。連結軸23の端部には、ロアブッシュ21の前記ベース部29より厚さが小さいフランジ40が形成され起歪体20の表面に当接されている。また、前記中軸部39の端面から先中軸部41が突設され、先中軸部41の端面からは固定ねじ部42が突設されている。起歪体20の中央穴38に連結軸23の中軸部39が圧入された状態で先中軸部41にリング部材48が圧入されることにより、連結軸23はフランジ40とリング部材48との間に起歪体20を挟着して基端部において起歪体20に固定される。
また、前記連結軸23の先端部は、以下のようにシート11に連結されるようになっている。まず、シート11のフレーム17には、連結面62が形成され、該連結面62に連結穴63が形成されている。連結軸23の固定ねじ部42に連結穴63が嵌装されて連結面62の下面がリング部材48の上面に当接し、フレーム11が起歪体20を介してアッパレール16上に載置され、固定ねじ部42に螺着されたナット65が連結面62をリング部材48に圧着することにより、車両用シート荷重検出装置10の連結軸23がシート11のフレーム17に固定される。
また、起歪体20の上面の両端部には、図5に示すように、例えば鋼板製のブラケット部材24が組み付けられている。このブラケット部材24の両端部には取付部43が一体として設けられ、取付部43には、図3に示すように、取付穴45が夫々形成されている。これらの取付穴45は、起歪体20の上面から突き出たロアブッシュ21の先軸部32が間隙を有して夫々挿入され、ブラケット部材24より突出したロアブッシュ21の先軸部32には夫々ワッシャ部材22が圧入されている。
起歪体20は、その両端部でワッシャ部材22とロアブッシュ21の前記ベース部29との間にブラケット部材24とともに挟持されるようになっている。
そして、図2に示されるように、ロアブッシュ21の挿通穴33がアッパレール16の端部に垂直方向に突設されている固定軸19に嵌合され、前記ベース部29の底面が取付け面18上に着座される。固定軸19の先端に刻設されたねじ部に螺着された締付ナット60が、後述するブラケット部材24の取付部43を押圧することにより、車両用シート荷重検出装置10の起歪体20はアッパレール16の取付け面18に該取付け面18から前記ベース部29の厚み分の所定隙間を置いて両端部で固定される。
そして、上記のように、中央部が連結軸23を介してフレーム17に固定されるとともに、両端部がアッパレール16に固定された起歪体20は、シート11に着座する乗員の荷重が連結軸23を介して起歪体20に付加されると、その両端部をロアブッシュ21に両端支持されて撓み、起歪体20の表面には、各ロアブッシュ21と連結軸23との各間に、荷重に比例してロアブッシュ21側に圧縮歪、連結軸23側に引張歪が生じるようになっている。また、これら圧縮歪、引張歪を検出するために、起歪体20の両端部と中央部との各間、即ちロアブッシュ21と連結軸23との各間には、ハーフブリッジを構成する2素子を夫々有する歪ゲージG1,G2が貼付されている。これらの歪ゲージG1,G2は、締付ナット60により締付られる側と反対側の起歪体20の面に貼付されている。歪ゲージG1,G2の各ハーフブリッジでフルブリッジが構成され、起歪体20の撓みとしてシート11に着座する乗員の荷重を測定するように構成されている。
また、ブラケット部材24には、図5に示すように、両端の取付部43を一体に連結するアンプケース取付け部47が起歪体20の側方に延在するように形成されている。このように、ブラケット部材24が両端の取付部43以外、即ちアンプケース取付け部47では起歪体20と重ならないようにすることにより、ブラケット部材24が起歪体20の変形に影響を与えることがなく、乗員の荷重を正確に測定することができるようになっている。
また、アンプケース取付け部47には、図3及び図6に示すように、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂製のアンプケース27が起歪体20と並んでねじ(図略)によって取り付けられている。アンプケース27は、PBT樹脂製とすることによって従来のアルミ製ケースよりも軽量化、低コスト化が可能になる。また、アンプケース27には、裏面側から表す図6に示すように、前記アンプ基板の出力を図略の電子制御ユニットに送信するための通信線を接続するコネクタ59が設けられている。
また、コ字形状をしたFPC(Flexible Printed Circuits)基板28は、図6に示すように、両脚部の先端で歪ゲージG1,G2に起歪体20の両端部と中央部との各間で接続され、該FPC基板28の中間部にはFPC基板28の配線パターンに接続する4つのスルーホール46が設けられ、これらのスルーホールは前記アンプ基板の端子59に夫々接続されている。
上記のように構成された車両用シート荷重検出装置によると、取付け面18に取り付けられた固定軸19に該乗員荷重検出装置10を取り付ける場合、連結軸23、ロアブッシュ21が起歪体20に圧入固定され、締付ナット60側に配置されたワッシャ部材22がロアブッシュ部材21に圧入固定されることにより、起歪体20、連結軸23、ロアブッシュ21、ブラケット部材24及びワッシャ部材22が、ひとつのユニットとして形成されるので、起歪体20が取り付けられる固定軸19の位置の製造上の寸法ばらつきに影響されることなく、高精度で乗員荷重の検出を行うことができる。また、生産工程においてユニットとして一括してハンドリングできるので、生産性を向上させることができる。
また、アッパレール16に所定の間隔で立設された一対の固定軸19に、前記ユニットとなったロアブッシュ21の挿通穴33を夫々挿通し、ロアブッシュ21の挿通穴33から突出した固定軸19のねじ部に締付ナット60を螺合させ、締付ナット60を締付けることで前記ユニットを固定する。締付ナット60により締め付ける際に、締付ナット60の締結による摩擦力によって生じる回転力は、締付ナット60から例えばワッシャ部材22に伝えられるが、締付ナット60及びワッシャ部材22が、相互の接触面の間で相対的に滑ることで、伝えられる回転力が小さくなり、さらにワッシャ部材22及びブラケット部材24が、相互の接触面の間で滑ることで伝えられる回転力がさらに減少する。したがって起歪体20に生じる摩擦力による内部応力は、締付ナット60と起歪体20との間に、ブラケット部材24に加えてワッシャ部材22が配設されていることで、減少させることができる。また、固定軸19の中心軸線方向の力(軸力)は、ワッシャ部材22により締付ナット60に比べてブラケット部材24或いは起歪体20への接触面積が広がり、また、使用によりワッシャ部材22が接触しているブラケット部材24、締付ナット60又は起歪体20となじむので、ブラケット部材24及び起歪体20への応力集中を生じさせないで、起歪体20に内部応力を生じにくくすることができる。そのため、締付ナット60による起歪体20の両端部の固定が荷重時における起歪体20の変形に影響をあたえることなく高感度で同荷重を検出することができる。
また、ワッシャ部材22をロアブッシュ21に圧入させ、ワッシャ部材22をロアブッシュ21に対して間隙を有して挿通させれば、ブラケット部材24の両方の取付穴45を寸法誤差が吸収可能な遊嵌穴とすることができる。そのため、二つの取付穴45の間の製作寸法を、取付穴45に挿入される固定軸19の間の取付寸法に厳密に合わせる必要がなくなる。そのため、製作精度の高いブラケット部材24とする必要が無いので、低コストの車両用シート荷重検出装置10を提供することができる。また、起歪体20に接触する側の取付穴45を遊嵌穴とすることで、ロアブッシュ21に拘束されないので、起歪体20の面に従って当接することができ、起歪体20に応力が集中するのを軽減することができる。
また、ブラケット部材24の対となった取付部43が一体に形成されていることで、各取付部43は互いに自転するのを阻止しあう関係にある。そのため、締付ナット60により締め付けられても、各取付部43は弾性変形内の回転にとどまり、締付ナット60による回転が阻止されるので、締付ナット60の締め付けに伴う起歪体20のねじり応力の影響をさらに減少させることができる。
また、締付ナット60で締付る側の起歪体20の反対側に歪ゲージG1,G2が貼付されるので、さらに締付ナット60の締め付けに伴う影響、特にねじりによる応力歪の発生を減少させ、センサとして高い精度を維持させることができる。
また、乗員がシート11に着座すると、シートクッションに固定されたフレーム17に乗員の荷重が加わる。これにより車両用シート荷重検出装置10の連結軸23を介して各起歪体20に荷重が加わる。図6から図7に示すように、起歪体20が変形することにより、歪ゲージG1,G2の電気抵抗を変化させ、それに伴って変化する電圧の変化をアンプ基板26のアンプ回路で増幅することにより乗員の荷重を検出する。
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用シート荷重検出装置80を以下に説明する。本実施形態では、ブラケット部材82が締付ナット60側に配置され、ワッシャ部材22はロアブッシュ21に対して間隙を有して挿通されて起歪体20側に設けられている。また、ブラケット部材82の取付穴83の一方(図7において右側)が短径と長径(二つの取付穴83が並んだ方向が長い)からなる長穴形状に形成され、短径の端縁部83aにおいてロアブッシュ21の先軸部32の外周に接触して圧入されている。他方の取付穴84は円形穴であるが、ロアブッシュ21の先軸部32が圧入されている。これらの点において第1実施形態と相違し、その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同じ符号を付与して説明を省略する。
上記構成の車両用シート荷重検出装置80によると、ブラケット部材82の二つの取付穴83,84間の製作寸法のばらつきを、長穴形状の取付穴83で補うことができるので、ブラケット部材82を高精度に製作しなくても、ロアブッシュ21が挿入される対となった固定軸19の間の寸法に合致させることができる。このため、ワッシャ部材22として一般的に使用されているものを用いれば安価であり、また、起歪体20上に歪を均一に発生させる加工をブラケット部材82に行う必要がなく、ワッシャ部材22の円弧状のエッジで起歪体20上に歪Sを均一に発生させることができる(図7参照)。
また、ブラケット部材82の取付部43は、夫々アンプケース取付け部47と連続し、一対の取付部43が相対移動不能な一体に形成されていることで、各取付部43は互いに自転するのを阻止しあう関係にある。そのため、締付ナット60により締め付けられても、各取付部43は締付ナット60による回転が阻止されるので、締付ナット60の締め付けに伴い起歪体20に生じる内部応力の発生をさらに減少させることができる。
なお、上記実施の形態では、起歪体の上に位置するブラケット部材と、起歪体の下に位置するロアブッシュとで、該起歪体を挟持するものとしたが、これに限定されず、例えば、これらの構成が上下逆の位置に配されるものでもよい。
また、ブラケット部材を鋼板製のものとしたが、これに限定されず例えばアルミ合金製のものでもよい。
第1実施形態における車両の車両用シート荷重検出装置が用いられるシートの斜視図。 同車両用シート荷重検出装置の取付け状態を示す図。 同荷重検出装置の分解斜視図。 同各ブラケット部材、連結軸の起歪体への組付けを示す図。 同組立てられた車両用シート荷重検出装置の斜視図。 同車両用シート荷重検出装置を裏面側から示す図。 第2実施形態における組立てられた車両用シート荷重検出装置の斜視図。 同車両用シート荷重検出装置の組付け状態を示す図 同ブラケット部材の取付穴の形状を示す図。
符号の説明
10…車両用シート荷重検出装置、11…シート、12…フロア、16…フロア側固定部材(アッパレール)、17…シート側固定部材(フレーム)、18…取付け面、19…固定軸、20…起歪体、21…固定支持部材(ロアブッシュ)、22…ワッシャ部材、23…連結部材(連結軸)、24…ブラケット部材、30…固定穴、33…挿通穴、43…取付部、45…取付穴、47…アンプケース取付け部、60…締付ナット、G1…歪ゲージ、G2…歪ゲージ。

Claims (3)

  1. 車両のフロアにシートを固定するためのフロア側固定部材とシート側固定部材との間に介在され、前記シートに着座している乗員の荷重を測定する車両の車両用シート荷重検出装置において、
    前記フロア側固定部材及びシート側固定部材の一方に形成された取付け面に、該取付け面から所定間隔をおいて両端部で固定される起歪体と、
    前記起歪体の中央部に垂直方向に圧入されて固定され前記フロア側固定部材及び前記シート側固定部材の他方に固定される連結部材と、
    前記起歪体の表面に前記両端部と前記中央部の各間に貼付された歪ゲージと、
    前記起歪体の両端部に形成された固定穴に圧入されて固定されるとともに、前記フロア側固定部材及びシート側固定部材の一方に固定された固定軸を挿通させる挿通穴が形成され、前記取付け面から前記起歪体を所定間隔おいて支持する一対の固定支持部材と、
    前記固定支持部材を両端部において夫々取付ける取付穴が形成された一対の取付部と、該一対の取付部に連続して前記起歪体の側方に延在するアンプケース取付け部と、を持つブラケット部材と、
    前記固定支持部材に圧入されて固定された前記起歪体と前記固定軸に螺合される締付ナットとの間で、前記ブラケット部材の各取付部に重ねられて挟持されるワッシャ部材とを備え、
    前記ブラケット部材及び前記ワッシャ部材のうち前記締付ナット側に設けられた一方の部材が各前記固定支持部材に夫々圧入され、他方の部材が各前記固定支持部材に対して間隙を有して夫々挿通されていることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  2. 請求項1において、前記ブラケット部材が前記締付ナット側に配置され、
    前記ブラケット部材の前記取付穴の少なくとも一方は、両該取付穴が並んだ方向に長い長穴形状に形成されていることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項において、前記歪ゲージが、前記締付ナットで締付けられる側とは反対側の起歪体表面に貼付されていることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
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