JP5003224B2 - 圧電式バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子を用いた圧電式バルブに係り、特に、空気を流体とするバルブとして好適な圧電式バルブに関する。
近年、電子機器の小型化などに伴って、微細な部品を高速に搬送し供給する部品供給装置の需要が高まっている。このような部品供給装置では、部品の搬送・供給において不良部品を高速に選別して搬送供給経路上から排除する必要があり、このため不良部品を高速に選別し排除する手段が必要とされる。このような用途の技術では、数ミリ秒以下といった極めて高い動作速度と確実な動作が要求される。
従来、微細な部品を高速に搬送し供給する部品供給装置で用いられ、部品の搬送・供給において不良部品を高速に選別して搬送・供給経路上から排除する装置に用いられる技術としては、圧電素子を用いた流体圧アクチュエータという技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の技術に係る流体圧アクチュエータは、シリンダと、シリンダ内に摺動可能に配置されたピストンと、シリンダ内に流体を導入するための流通経路とを有する流体圧アクチュエータであって、この流通経路を開閉するためのバイモルフ型の圧電素子を用いた開閉手段を備えたアクチュエータである。
この流体圧アクチュエータによると、本アクチュエータの作動媒体である流体は、常時、アクチュエータ本体内の流通経路を流れている。すなわち流体が停止していないため、アクチュエータ本体内の流通経路を開放状態から閉鎖状態に移行させたときには、流通経路を流れる流体の慣性を利用して迅速にシリンダ内の内圧を上昇させることができ、これによってピストンを迅速に動作させることができる。また、この流通経路を開閉する手段として高速に変位するバイモルフ型の圧電素子を用いているので、流通経路を高速に開閉することが可能である。よって、常時、アクチュエータ本体内の流通経路に流体が流れているため流体の慣性を利用できるということと、バイモルフ型の圧電素子を用いているということで、基本的には、シリンダ内の流通経路を高速に開閉することができ、ピストンを迅速に動作させることができる。
特開2005−9523号公報
しかしながら、特許文献1に記載された流体圧アクチュエータにおいては、流体の排出経路に設けられたバイモルフ型の圧電素子を用いた開閉手段は、外部から導入された流体の流れを直接遮る形で配置されている。この場合、外部から導入される流体の単位時間当たりの流量が比較的少なく、又は流体の圧力が比較的低いときは、上記開閉手段の作動に関して特に影響は無いが、外部から導入される単位時間当たりの流体の流量が多く、或いは流体の圧力が高いときは、上記開閉手段の作動応答性が悪くなることがあり、条件によっては作動困難となる場合も考えられる。従って、大流量が必要な作動力の大きなアクチュエータとしては適用が難しい場合があり、また、圧力の高い流体を使用する場合に問題が生じることがある。
一方、例えば、特許文献1に記載された流体圧アクチュエータのシリンダ及びピストンで構成された部分を取り外して、先端から流体を供給する構造に改造した場合にも、上述と同様に、外部から導入される単位時間当たりの流体の流量が多く、或いは流体の圧力が高いときは、バイモルフ型の圧電素子を用いた流体流通経路の開閉手段の作動応答性が悪くなることがあり、条件によっては作動困難となる場合も考えられる。よって、大流量用の流体用バルブとしては適用が難しい場合があり、また、圧力の高い流体を使用する場合に問題が生じることがある。また、上記流体圧アクチュエータ本体内の流通経路構造のように、流体の排出経路と流体の供給経路がほぼ直交し、且つ、その間に流体を遮るものが無い場合は、流体の排出経路側に流体を流しているときに流体の供給経路側が負圧になりやすい。よって、例えば、部品供給装置の搬送経路(トラック)に空気を噴出させて、不良部品を搬送経路から吹き飛ばす装置としてこのバルブを用いる場合には、不良部品を排除するどころか、逆に不良部品を吸引して部品搬送の妨げになる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、供給する流体の流量が大であったり、又は供給する流体の圧力が高い場合であっても作動良好で、且つ流体を外部に供給する流体供給部が負圧になることを防止できる圧電式バルブを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る圧電式バルブは、圧電素子を用いた圧電式バルブに関する。そして、本発明に係る圧電式バルブは、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の圧電式バルブは、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る圧電式バルブにおける第1の特徴は、流体供給手段から流体を受け入れる流体受入部と、前記流体受入部から受け入れた前記流体を外部に排出するための流体排出部と、前記流体排出部に設けられ、薄い板状であって長手方向を有し、印加電圧に応じて前記流体排出部の外部に通じる排出側経路を開閉する圧電動作体と、前記流体受入部から受け入れた前記流体を外部に供給するための流体供給部と、前記流体受入部と前記流体排出部と前記流体供給部とを連通連通する流体室と、を備え、前記流体室の上面又は下面は、前記流体排出部として形成され、前記流体受入部からの前記流体は、前記流体室の側面から前記流体室の内面に沿って、前記流体室に供給されることである。
この構成によると、圧電動作体により排出側経路を開にした状態において、流体供給手段から受け入れられた流体は、流体受入部から流体室を経由して流体排出部の開口部位から排出されるため、流体供給部への流体の流れはほぼ止められる。この状態で、圧電動作体により排出側経路を閉にすると、流体の流体排出部への流れはほぼ止められ、流体は流体受入部から流体室を経由して流体供給部から外部に供給される。逆に、排出側経路が閉の状態にあるときに、排出側経路を開にすると、流体供給部への流体の流れはほぼ止められ、流体は流体受入部から流体室を経由して流体排出部の開口部位から排出される。よって、この圧電動作体の開閉作動により、流体を流体供給部から外部に供給したり、その供給をほぼ停止させたりすることが可能になる。
この場合、圧電動作体により排出側経路を開にした状態では、流体は、流体排出部の開口部位から排出される態様で流体室内を流れ、流体室内には流体の圧力が作用し続けているため、圧電動作体を開状態から閉状態に移行させたときには、流体の慣性を利用して迅速に所定量の流体を流体供給部から供給開始することができる。また、逆に、圧電動作体により排出側経路を閉にした状態から開状態に移行させたときには、迅速に流体室内の流体の流れを変えることができる。よって、単に圧電式バルブの上流側に配置された流体供給手段により流体を供給若しくは遮断する場合に比べて、高速に流体の供給・停止を行うことができる。
また、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通した流体室では、流体排出部の外部に通じる排出側経路を開閉する圧電動作体への流体の作用圧が抑制されるため、圧電動作体の作動負荷を抑えることができる。よって、供給する流体の流量が大であったり、又は供給する流体の圧力が高い場合であっても圧電式バルブの良好な作動状態を維持することが可能である。また、圧電動作体への流体の作用圧を抑制することにより、圧電動作体により排出側経路を開にした状態において、流体受入部から流体室を経由して流体排出部の開口部位から排出される流体の流量を抑えることができ、一部の流体は、わずかながら流体受入部から流体室を経由して流体供給部に導かれる。よって、流体を外部に供給する流体供給部をほぼ常時、正圧よりに維持することになるため、この流体供給部が負圧になることを防止することができる。
さらに、圧電動作体により排出側経路を開にした状態において、流体受入部から流体室へ流入した流体は、流体室内で旋回して旋回流となり、流体室の上面又は下面に形成される流体排出部の開口部位から、圧電動作体の板面に沿う方向に放射状に排出される。よって、圧電動作体に対して直接、衝突する流体の流れを防止でき、圧電動作体の作動負荷を抑えることができる。また、旋回流となった流体が放射状に効率良く排出されるため、排出部の開口部位は、わずかな隙間で良い。よって、変位の小さな圧電動作体であっても使用し易い。
また、本発明に係る圧電式バルブにおける第10の特徴は、前記流体室は、テーパ面を有する円錐状に形成されることである。
この構成によると、圧電動作体により排出側経路を開にした状態において、流体受入部から流体室へ流入した流体は、流体室内で旋回してより旋回流となり易く、また、その流体は、テーパ面に沿って流体室の断面が広がっていく方向の流体排出部に導かれ易くなるため、流体の排出がより効率よく行われる。
また、本発明に係る圧電式バルブにおける第11の特徴は、前記流体室は、円筒状に形成されることである。
この構成によると、圧電動作体により排出側経路を開にした状態において、流体受入部から流体室へ流入した流体は、流体室内で旋回してより旋回流となり易い。
また、本発明に係る圧電式バルブにおける第12の特徴は、前記流体供給部は、前記流体排出部に対向する前記流体室の対向面に接続されることである。
この構成によると、流体の受入部、供給部並びに排出部の位置を外部条件等に応じて適切に配置できる多様性が向上する。
また、本発明に係る圧電式バルブにおける第13の特徴は、前記流体供給部の外部に通じる供給側経路と、前記流体受入部の前記流体を受け入れる受入側経路とは並行し、前記流体は、前記流体室の内面に沿って、前記供給側経路から外部に供給されることである。
この構成によると、流体受入部からの流体は、流体室を経由しほぼ180°向きを変えて供給側経路から外部に流れていくので、供給側経路内を流れる流体は、受入側経路と供給側経路とが直交等している場合に比較して、受入側経路内を流れる流体の流れ方向の圧力の影響を受けにくい。よって、圧電動作体により排出側経路を開にした状態において、受入側経路から流れてきた流体の多くは、流体排出部の開口部位から排出され、一部の流体は、わずかながら流体室の内面に沿って流体供給側に開口する供給側経路にも流れる。従って、流体を外部に供給する流体供給部が負圧になることを防止できる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。以下に説明する本発明に係る圧電式バルブの実施形態は、気体、特に圧縮した空気を用いて動作する圧電式バルブに関するものであるが、本発明に係る圧電式バルブは圧縮した空気以外の気体や液体等の他の流体でも動作させることが可能である。以下の説明においては、圧縮空気を用いるものとして説明し、他の気体や液体を用いる場合には、以下の説明中の圧縮空気、空気等の語句を適宜、気体又は流体と読み替えて構成することとする。
図1は、本発明に係る圧電式バルブに用いる圧電動作体を示す図である。図1は、圧電動作体100の平面図(a)、側面図(b)、ならびに圧電動作体100の作動説明図(c)から構成される。図1に示すように、圧電動作体100は、2枚の圧電素子102を金属板101を介して貼り合わせた構造でバイモルフと呼ばれるもので、長手方向を有する薄い板状である。
このような構造の圧電動作体100に電圧を印加すると一方の圧電素子102は圧電効果によって縮み、他方の圧電素子102は伸びる。その結果、全体としては片方に曲がることになる。圧電動作体100の一端を圧電式バルブ本体に固定し、他端を自由にすることで片持ち梁を形成し、この他端の板面101A、101Bや端部101Cで、印加電圧に応じて流体排出部の排出側経路等を開閉させる。圧電素子102はセラミック等の材料からなり、代表的な圧電素子としてピエゾ素子が挙げられる。金属板101は電極であり、ステンレス鋼等の金属板である。
(第1参考例
図2は、第1参考例の圧電式バルブを示す図である。図3は、図2に示す流体室18の端部付近の拡大図である。図2は、圧電式バルブ10の平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。図2及び図3に示すように、圧電式バルブ10は、部材12及び部材13からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路15a及び受入用接続具15を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路17aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100aと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路16a及び供給用接続具16を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室18とを有する。図2及び図3における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100aの動作方向を示す矢印とである。
圧電式バルブ10の本体を構成する部材12と部材13とは、ボルト11で連結されている。また、流体室18は、連結された部材12と部材13との間に形成される空間である。圧電素子102を用いた圧電動作体100aは、一方の端部がボルト14により部材13に固定され、他方の端部は流体室18のスリット状に形成された先端部において自由に変位できるように配置されている。ここで、スリット状とは、複数の面で形成された狭い空間の状態を表している(他の参考例においても同様)。
まず、圧電動作体100aにより排出側経路17aを開にした状態(拡大図に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具15に接続されたホース等(不図示)を経由して、圧縮空気は流体室18に導入される。流体室18に導入された圧縮空気は、流体室18のスリット状に形成された先端部に流れ、圧電動作体100aと排出側経路17aとの隙間を通って排出側経路17aを経由し外部に排出される。このとき、供給側経路16aは、圧電動作体100aの片面101Bで閉じられているため、外部から供給側経路16aへ流れ込んでくる空気はほぼ無く、流体供給部が負圧になることを防止できる。
次に、圧電動作体100aに電圧が印加されると、圧電動作体100aは変位し、供給側経路16aは開にされ、排出側経路17aは圧電動作体100aの他の片面101Aで閉にされる。この状態は、圧縮空気が流体供給部を経由して外部に供給される状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室18に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100aを動作させることにより、圧電動作体100aと供給側経路16aとの隙間側に流れを変え、供給側経路16aを経由して外部に供給される。
ここで、圧電動作体100aにより排出側経路17aを開にした状態、圧電動作体100aにより供給側経路16aを開にした状態のいずれの状態においても、流体は、圧電動作体100aの板面に対して並行に流れるため、圧電動作体100aへの流体の作用圧が抑制される。よって、圧電動作体100aの作動負荷を抑えることができる。
尚、排出側経路17aから排出される空気量や供給側経路16aから外部に供給される空気量は、圧縮空気の受入側経路15a、排出側経路17a、供給側経路16a、及び流体室18等の寸法を適宜、選択することによって調整される(他の参考例においても同様)。また、供給側経路16aや排出側経路17aに背圧弁等を設けることによっても空気量を調整することが可能である(他の参考例においても同様)。
(第2参考例
図4は、第2参考例の圧電式バルブを示す図である。図5は、図4に示す流体室28の端部付近の拡大図である。図4は、圧電式バルブ20の平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。図4及び図5に示すように、圧電式バルブ20は、部材22及び部材23からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路25a及び受入用接続具25を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路27aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100bと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路26a及び供給用接続具26を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室28とを有する。図4及び図5における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100bの動作方向を示す矢印とである。
第1参考例と同様、圧電式バルブ20の本体を構成する部材22と部材23とは、ボルト21で連結されている。また、流体室28は、連結された部材22と部材23との間に形成される空間である。圧電素子102を用いた圧電動作体100bは、一方の端部がボルト24により部材23に固定され、他方の端部は流体室28のスリット状に形成された先端部において自由に変位できるように配置されている。
まず、圧電動作体100bにより排出側経路27aを開にした状態(拡大図に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具25に接続されたホース等(不図示)を経由して、圧縮空気は流体室28に導入される。流体室28に導入された圧縮空気は、流体室28のスリット状に形成された先端部に流れ、圧電動作体100bと排出側経路27aとの隙間を通って排出側経路27aを経由し外部に排出される。このとき、供給側経路26aは、圧電動作体100aの端部101Cで閉じられているため、外部から供給側経路26aへ流れ込んでくる空気はほぼ無く、流体供給部が負圧になることを防止できる。
次に、圧電動作体100bに電圧が印加されると、圧電動作体100bは変位し、供給側経路26aは開にされ、排出側経路27aは圧電動作体100bの片面101Aで閉にされる。この状態は、圧縮空気が流体供給部を経由して外部に供給される状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室28に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100bを動作させることにより、圧電動作体100bと圧電式バルブ20の本体を構成する部材23との隙間側に流れを変え、供給側経路26aを経由して外部に供給される。
ここで、第1参考例と同様、圧電動作体100bにより排出側経路27aを開にした状態、圧電動作体100bにより供給側経路26aを開にした状態のいずれの状態においても、流体は、圧電動作体100bの板面に対して並行に流れるため、圧電動作体100bへの流体の作用圧が抑制される。よって、圧電動作体100bの作動負荷を抑えることができる。
(第3参考例
図6は、第3参考例の圧電式バルブを示す図である。図7は、図6に示す流体室38の端部付近の拡大図である。図6は、圧電式バルブ30の平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。図6及び図7に示すように、圧電式バルブ30は、部材32、部材32b、及び部材33からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路35a及び受入用接続具35を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路37aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100cと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路36a及び供給用接続具36を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室38とを有する。図6及び図7における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100cの動作方向を示す矢印とである。
第1参考例や第2参考例と同様、圧電式バルブ30の本体を構成する部材32と部材33とは、ボルト31で連結され、部材32bと部材33とは、ボルト31bで連結されている。また、流体室38は、連結された部材32と部材33との間に形成される空間である。圧電素子102を用いた圧電動作体100cは、一方の端部がボルト34により部材33に固定され、他方の端部は流体室38のスリット状に形成された先端部において自由に変位できるように配置されている。
まず、圧電動作体100cにより排出側経路37aを開にした状態(拡大図に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具35に接続されたホース等(不図示)を経由して、圧縮空気は流体室38に導入される。流体室38に導入された圧縮空気は、流体室38のスリット状に形成された先端部に流れ、圧電動作体100cと圧電式バルブ30の本体を構成する部材32との隙間を通って排出側経路37aを経由し外部に排出される。このとき、供給側経路36aは、圧電動作体100cの端部101Cで閉じられているため、外部から供給側経路36aへ流れ込んでくる空気はほぼ無く、流体供給部が負圧になることを防止できる。
次に、圧電動作体100cに電圧が印加されると、圧電動作体100cは変位し、供給側経路36aは開にされ、排出側経路37aは圧電動作体100cの端部101Cで閉にされる。この状態は、圧縮空気が流体供給部を経由して外部に供給される状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室38に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100cを動作させることにより、圧電動作体100cと圧電式バルブ30の本体を構成する部材33との隙間側に流れを変え、供給側経路36aを経由して外部に供給される。
ここで、第1参考例や第2参考例と同様、圧電動作体100cにより排出側経路37aを開にした状態、圧電動作体100cにより供給側経路36aを開にした状態のいずれの状態においても、流体は、圧電動作体100cの板面に対して並行に流れるため、圧電動作体100cへの流体の作用圧が抑制される。よって、圧電動作体100cの作動負荷を抑えることができる。
(第4参考例
図8は、第4参考例の圧電式バルブを示す図である。図9は、図8に示す流体室48付近の拡大図である。図8は、圧電式バルブ40の平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。図8及び図9に示すように、圧電式バルブ40は、部材42及び部材43からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路45a及び受入用接続具45を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路47aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100dと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路46a及び供給用接続具46を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室48とを有する。尚、図8に示すように、圧電式バルブ40に、圧電動作体100dやこの圧電動作体100dに関する電気回路部分を保護するためのカバー49cを取り付けても良い。図8及び図9における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100dの動作方向を示す矢印とである。
上記参考例と同様、圧電式バルブ40の本体を構成する部材42と部材43とは、ボルト41で連結されている。また、流体室48は、連結された部材42と部材43との間に形成される空間である。圧電素子102を用いた圧電動作体100dは、一方の端部がボルト44により部材43に固定され、他方の端部は、圧電式バルブ40の本体を構成する部材42と部材43との間のスリット状に形成された隙間において自由に変位できるように配置されている。
まず、圧電動作体100dにより排出側経路47aを開にした状態(拡大図に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気は、圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具45に接続されたホース等(不図示)を介し受入側経路45aを経由して、流体室48に導入される。流体室48に導入された圧縮空気は、圧電動作体100dと圧電式バルブ40の本体を構成する部材43との隙間を通って排出側経路47aを経由し外部に排出される。
ところで、供給側経路46aは、受入側経路45aと並行して設けられているため、圧縮空気が、流体室48を経由して受入側経路45aから供給側経路46aに流れるためには、流れの向きがほぼ180°変えられる。よって、受入側経路45aから流体室48に導入された圧縮空気は、その流れ方向に位置する上記の圧電動作体100dと圧電式バルブ30の本体を構成する部材43との隙間を通って、ほとんどが外部に排出され、一部の圧縮空気が、わずかだけ供給側経路46aを流れていく。よって、流体供給部が負圧になることを防止できる。このとき、流体供給部は、わずかだけ正圧になっていることが好ましいため、圧電動作体100dと部材43との隙間、供給側経路46a、受入側経路45a等の寸法を適切に決定し、圧縮空気の流量バランスが調整される。
次に、圧電動作体100dに電圧が印加されると、圧電動作体100dは変位し、圧電動作体100dと部材43との隙間は閉ざされ、これにより、供給側経路46aに圧縮空気が流れる(供給側経路46aが開にされる)。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室48に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100dを動作させることにより、排出側経路47aから供給側経路46aに流れを変え、供給側経路36aを経由して外部に供給される。
ここで、受入側経路45aと、供給側経路46aと、排出側経路47aとを連通する流体室48は、受入側経路45aから流体室48に接続するところで、広がって形成されている。よって、受入側経路45aから流れてきた圧縮空気は、流体室48に導入された際、その流れは広がり、広がった流れはそれぞれ排出側経路47aを開閉する圧電動作体100dに衝突することになるので、圧電動作体100dの受圧面積は大きくなる。また、圧電動作体100dが受ける作動抵抗である曲げモーメントは、圧電動作体100dの受圧する部位の端から端までの受圧力の積分として与えられる。従って、従来、受入側経路から流れてきた圧縮空気が、ほぼその経路断面積を変えず圧電動作体に衝突している場合に比較して、本参考例の圧電式バルブ40の圧電動作体100dの作動負荷は抑えられる。
(第5参考例
図10は、第5参考例の圧電式バルブを示す図である。図10は、圧電式バルブ40bの平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。本参考例に係る圧電式バルブ40bの構造は、ほぼ上記の第4参考例の圧電式バルブ40と同様であり、違いは、図10に示すように、圧電式バルブ40bは、絶縁材料で形成されたカバー49a及びカバー49bで、周囲が保護されていることである。絶縁材料としては、塩ビやフェノール樹脂等の樹脂材料が挙げられる。圧電式バルブ40bをこのような絶縁材料で覆うことにより、周囲環境から電気的に絶縁することができる。尚、このような構造は、他の参考例においても採用することが可能である。
(第6参考例
図11は、第6参考例の圧電式バルブを示す図である。図12は、図11に示す流体室68付近の拡大図である。図11は、圧電式バルブ60の平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。図11及び図12に示すように、圧電式バルブ60は、部材62及び部材63からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路65a及び受入用接続具65を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路67aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100eと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路66a及び供給用接続具66を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室68とを有する。尚、図8の第4参考例と同様に、圧電式バルブ60に、圧電動作体100eやこの圧電動作体100eに関する電気回路部分を保護するためのカバー49cを取り付けても良い。図11及び図12における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100eの動作方向を示す矢印とである。
上記参考例と同様、圧電式バルブ60の本体を構成する部材62と部材63とは、ボルト61で連結されている。また、流体室68は、連結された部材62と部材63との間に形成される空間である。圧電素子102を用いた圧電動作体100eは、一方の端部がボルト64により部材63に固定されている。他方の端部は、鉤形に折れ曲がり、その折れ曲がった端部は、排出側経路67aの一部から挿入されて流体受入部と流体供給部との間において自由に変位できるように配置されている。また、排出側経路67aは、スリット状に形成され、外部に開口している。また、流体受入部からの圧縮空気の吐出方向に、流体供給部の圧縮空気の受入口が設けられている。
まず、圧電動作体100eにより排出側経路67aを開にした状態(拡大図12に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気は、圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具65に接続されたホース等(不図示)を介し受入側経路65aを経由して、流体室68に導入される。流体室68に導入された圧縮空気は、圧電式バルブ40の本体を構成する部材62と部材63の間にスリット状に形成された排出側経路47aを経由し外部に排出される。
ところで、鉤形に折れ曲がった圧電動作体100eの端部を流体受入部と流体供給部との間に位置させ、流体受入部からの圧縮空気の吐出方向に流体供給部の受入口を設けることにより、流体受入部からの圧縮空気は圧電動作体100eに衝突し、衝突した圧縮空気のほとんどは外部に開口したスリット状の排出側経路67aより排出される。言い換えれば、圧電動作体100eにより排出側経路67aを開にした状態である。圧縮空気の一部は、わずかながら供給側経路66aを経由して外部に流れるため、圧縮空気を外部に供給する流体供給部が負圧になることを防止することができる。このとき、流体供給部は、わずかだけ正圧になっていることが好ましいため、圧電動作体100eと部材62との隙間、供給側経路646a、受入側経路65a、圧電動作体100eの板幅及び鉤形に折れ曲がった端部の挿入長さ等の寸法を適切に決定し、圧縮空気の流量バランスが調整される。
次に、圧電動作体100eに電圧が印加されると、圧電動作体100eは変位し、鉤形に折れ曲がった圧電動作体100eの端部は、受入側経路65aと供給側経路66aとの間から除かれる。これにより、受入側経路65aから供給側経路46aに圧縮空気が流れる(供給側経路46aが開にされる)。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室68に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100eを動作させることにより、排出側経路67aから供給側経路66aに流れを変え、供給側経路66aを経由して外部に供給される。
ここで、圧電動作体100eにより排出側経路67aを閉にするときには、圧電動作体100eの鉤形に折れ曲がった端部を、受入側経路65aからの圧縮空気の流れ方向に対してほぼ垂直方向に移動させるので、圧電動作体100eの作動負荷を抑えることができる。
(第7参考例
図13は、第7参考例の圧電式バルブを示す図である。図14は、図13に示す流体室78付近の拡大図である。図13は、圧電式バルブ70の平面図(a)、及び断面図(b)から構成され、図14は、A−A断面図(a)、及び流体室78付近の拡大図(b)から構成される。図13及び図14に示すように、圧電式バルブ70は、部材72及び部材73からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路75a及び受入用接続具75を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路77aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100fと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路76a及び供給用接続具76を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室78とを有する。
尚、図8の第4参考例と同様に、圧電式バルブ70に、圧電動作体100fやこの圧電動作体100fに関する電気回路部分を保護するためのカバー49cを取り付けても良い。図13及び図14における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100fの動作方向を示す矢印とである。
上記参考例と同様、圧電式バルブ70の本体を構成する部材72と部材73とは、ボルト71で連結されている。また、流体室78は、連結された部材72と部材73との間に形成される空間である。圧電素子102を用いた圧電動作体100fは、一方の端部がボルト74により部材73に固定され、他方の端部はスリット状に形成された流体室78において自由に変位できるように配置されている。
まず、圧電動作体100fにより排出側経路77aを開にした状態(拡大図14(b)に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気は、圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具75に接続されたホース等(不図示)を介し受入側経路75aを経由して、スリット状に形成された流体室78に導入される。流体室78に導入された圧縮空気は、供給側経路76a方向が圧電動作体100fの片面101Bで遮断されているため、圧電動作体100fと圧電式バルブ70の本体を構成する部材72との隙間を通って排出側経路77aを経由し外部に排出される。このとき、上記のように供給側経路76a側の流体室78内経路が圧電動作体100fの片面101Bで遮断されているため、外部から供給側経路76aへ流れ込んでくる空気はほぼ無く、流体供給部が負圧になることを防止できる。
次に、圧電動作体100fに電圧が印加されると、圧電動作体100fは変位し、供給側経路76a側の流体室78内経路は開にされる。この状態は、圧縮空気が流体供給部を経由して外部に供給される状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室78に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100fを動作させることにより、圧電動作体100fと圧電式バルブ70の本体を構成する部材73との隙間側に流れを変え、供給側経路76aを経由して外部に供給される。
ここで、第1乃至第3参考例と同様、圧電動作体100fにより排出側経路77aを開にした状態、圧電動作体100fにより供給側経路76aを開にした状態のいずれの状態においても、流体は、圧電動作体100fの板面に対してほぼ並行に流れるため、圧電動作体100fへの流体の作用圧が抑制される。よって、圧電動作体100fの作動負荷を抑えることができる。
(第実施形態)
図15は、本発明の第実施形態に係る圧電式バルブを示す図である。図16は、図15に示す流体室88付近の拡大図である。図15は、圧電式バルブ80の平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。図15及び図16に示すように、圧電式バルブ80は、部材82及び部材83からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路85a及び受入用接続具85を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路87aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100gと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路86a及び供給用接続具86を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室88とを有する。尚、図8の第4参考例と同様に、圧電式バルブ80に、圧電動作体100gやこの圧電動作体100gに関する電気回路部分を保護するためのカバー49cを取り付けても良い。図15及び図16における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100gの動作方向を示す矢印とである。
上記参考例と同様、圧電式バルブ80の本体を構成する部材82と部材83とは、ボルト81で連結されている。また、流体室88は、部材82を加工して形成される空間でテーパ面を有する円錐状に形成されている。また、流体室88の下面は、流体排出部の一部として形成されている。圧電素子102を用いた圧電動作体100gは、一方の端部がボルト84により部材83に固定され、他方の端部は流体室88の下面において自由に変位できるように配置されている。
まず、圧電動作体100gにより排出側経路87aを開にした状態(拡大図16に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気は、圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具85に接続されたホース等(不図示)を介し受入側経路85aを経由して、テーパ面を有する円錐状に形成された流体室88の側面から流体室88の内面に沿って流体室88に導入される。流体室88に導入された圧縮空気は、流体室88内で旋回して旋回流となり、テーパ面に沿って流体室88の断面が広がっていく方向の流体排出部に導かれ、排出側経路87aを経由し圧電動作体100gの板面に沿う方向に放射状に排出される。よって、圧電動作体100gに対して直接、衝突する流体の流れを防止でき、圧電動作体100gの作動負荷を抑えることができる。
また、旋回流となった圧縮空気が放射状に効率良く排出されるため、排出部の開口部位は、わずかな隙間で良い。よって、変位の小さな圧電動作体であっても使用し易い。また、流体受入部から流入した圧縮空気の全てが排出側経路87aに導かれることはなく、圧縮空気の一部は、わずかながら流体供給側に開口する供給側経路86aにも流れていく。よって、流体を外部に供給する流体供給部が負圧になることを防止できる。ここで、排出側経路87aに流れる圧縮空気量と、供給側経路86aに流れる圧縮空気量とは、流体排出部、流体供給部、流体室88等の位置、寸法等により調整されている。
次に、圧電動作体100gに電圧が印加されると、圧電動作体100gは変位し、流体排出部は閉にされる。この状態は、圧縮空気が流体供給部を経由して外部に供給される状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室88に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100gを動作させることにより、供給側経路86a側に流れを変え外部に供給される。
(第実施形態)
図17は、本発明の第実施形態に係る圧電式バルブを示す図である。図18は、図17に示す流体室98付近の拡大図である。図17は、圧電式バルブ90の平面図(a)、及び断面図(b)から構成される。図17及び図18に示すように、圧電式バルブ90は、部材92及び部材93からなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路95a及び受入用接続具95を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路97aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100hと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路96a及び供給用接続具96を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室98とを有する。尚、図8の第4参考例と同様に、圧電式バルブ90に、圧電動作体100hやこの圧電動作体100hに関する電気回路部分を保護するためのカバー49cを取り付けても良い。図17及び図18における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100hの動作方向を示す矢印とである。
上記参考例と同様、圧電式バルブ90の本体を構成する部材92と部材93とは、ボルト91で連結されている。また、流体室98は、連結された部材92と部材93との間に形成される空間で円筒状に形成されている。また、流体室98の上面は、流体排出部の一部として形成されている。圧電素子102を用いた圧電動作体100hは、一方の端部がボルト94により部材93に固定され、他方の端部は流体室98の上面において自由に変位できるように配置されている。
まず、圧電動作体100hにより排出側経路97aを開にした状態(拡大図18に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気は、圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具95に接続されたホース等(不図示)を介し受入側経路95aを経由して、円筒状に形成された流体室98の側面から流体室98の内面に沿って流体室98に導入される。流体室98に導入された圧縮空気は、流体室98内で旋回して旋回流となり、流体室98の上面に形成された流体排出部に導かれ、排出側経路97aを経由し圧電動作体100hの板面に沿う方向に放射状に排出される。よって、圧電動作体100hに対して直接、衝突する流体の流れを防止でき、圧電動作体100hの作動負荷を抑えることができる。
また、旋回流となった圧縮空気が放射状に効率良く排出されるため、排出部の開口部位は、わずかな隙間で良い。よって、変位の小さな圧電動作体であっても使用し易い。また、流体受入部から流入した圧縮空気の全てが排出側経路97aに導かれることはなく、圧縮空気の一部は、わずかながら流体供給側に開口する供給側経路96aにも流れていく。よって、流体を外部に供給する流体供給部が負圧になることを防止できる。ここで、排出側経路97aに流れる圧縮空気量と、供給側経路96aに流れる圧縮空気量とは、流体排出部、流体供給部、流体室98等の位置、寸法等により調整されている。
次に、圧電動作体100hに電圧が印加されると、圧電動作体100hは変位し、流体排出部は閉にされる。この状態は、圧縮空気が流体供給部を経由して外部に供給される状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室98に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100hを動作させることにより、供給側経路96a側に流れを変え外部に供給される。
(第実施形態)
図19は、本発明の第実施形態に係る圧電式バルブを示す図である。図20は、図19に示す流体室208付近の拡大図である。図19は、圧電式バルブ200の平面図(a)、及び断面図(b)から構成され、図20は、流体室208付近の側面拡大図(a)、及び流体室208付近の平面拡大図(b)から構成される。図19及び図20に示すように、圧電式バルブ200は、部材202、部材203、及び部材203bからなる本体と、空気圧縮機等の圧縮空気供給手段(不図示)から圧縮空気を受け入れるための受入側経路205a及び受入用接続具205を備えた流体受入部と、圧縮空気を外部に排出するための排出側経路207aを含む流体排出部と、圧電素子102を用いた圧電動作体100iと、圧縮空気を外部に供給するための供給側経路206a及び供給用接続具206を備えた流体供給部と、流体受入部と流体排出部と流体供給部とを連通する流体室208とを有する。
尚、図8の第4参考例と同様に、圧電式バルブ200に、圧電動作体100iやこの圧電動作体100iに関する電気回路部分を保護するためのカバー49cを取り付けても良い。図19及び図20における矢印は、圧縮空気の流れる方向を示す矢印と、圧電動作体100hの動作方向を示す矢印とである。
上記参考例と同様、圧電式バルブ200の本体を構成する部材202と部材203とは、ボルト201で連結され、部材203と部材203bとは、ボルト201bで連結されている。また、流体室208は、連結された部材202と部材203との間に形成される空間でテーパ面を有する円錐状に形成されている。また、流体室208の上面は、流体排出部の一部として形成されている。圧電素子102を用いた圧電動作体100iは、一方の端部がボルト204により部材203bに固定され、他方の端部は流体室208の上面において自由に変位できるように配置されている。
まず、圧電動作体100iにより排出側経路207aを開にした状態(拡大図20(a)に詳細を示す)について説明する。この状態は、圧縮空気を流体供給部にほぼ供給しない状態である。圧縮空気は、圧縮空気供給手段(不図示)から受入用接続具205に接続されたホース等(不図示)を介し受入側経路205aを経由して、テーパ面を有する円錐状に形成された流体室208の側面から流体室208の内面に沿って流体室208に導入される。流体室208に導入された圧縮空気は、流体室208内で旋回して旋回流となり、テーパ面に沿って流体室208の断面が広がっていく方向の流体排出部に導かれ、排出側経路207aを経由し圧電動作体100iの板面に沿う方向に放射状に排出される。よって、圧電動作体100gに対して直接、衝突する流体の流れを防止でき、圧電動作体100iの作動負荷を抑えることができる。
また、旋回流となった圧縮空気が放射状に効率良く排出されるため、排出部の開口部位は、わずかな隙間で良い。よって、変位の小さな圧電動作体であっても使用し易い。また、流体受入部から流入した圧縮空気の全てが排出側経路207aに導かれることはなく、圧縮空気の一部は、わずかながら流体供給側に開口する供給側経路206aにも流れていく。よって、流体を外部に供給する流体供給部が負圧になることを防止できる。ここで、排出側経路207aに流れる圧縮空気量と、供給側経路206aに流れる圧縮空気量とは、流体排出部、流体供給部、流体室208等の位置、寸法等により調整されている。
次に、圧電動作体100iに電圧が印加されると、圧電動作体100iは変位し、流体排出部は閉にされる。この状態は、圧縮空気が流体供給部を経由して外部に供給される状態である。圧縮空気供給手段(不図示)から流体室208に導入され続けている圧縮空気は、圧電動作体100iを動作させることにより、供給側経路206a側に流れを変え外部に供給される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、図15及び図16に示す第実施形態において、上方にいくに連れてテーパ面が広がるように流体室を上下逆にし、流体室の上面を流体排出部、下面を流体供給部としたり、図19及び図20に示す第実施形態においては、逆に、下方にいくに連れてテーパ面が広がるように流体室を上下逆にし、流体室の下面を流体排出部、上面を流体供給部としたりして実施することができる。
圧電動作体を示す図である。 第1参考例の圧電式バルブを示す図である。 図2の流体室の端部付近を示す拡大図である。 第2参考例の圧電式バルブを示す図である。 図4の流体室の端部付近を示す拡大図である。 第3参考例の圧電式バルブを示す図である。 図6の流体室の端部付近を示す拡大図である。 第4参考例の圧電式バルブを示す図である。 図8の流体室付近を示す拡大図である。 第5参考例の圧電式バルブを示す図である。 第6参考例の圧電式バルブを示す図である。 図11の流体室付近を示す拡大図である。 第7参考例の圧電式バルブを示す図である。 図13の流体室付近を示す拡大図である。 実施形態に係る圧電式バルブを示す図である。 図15の流体室付近を示す拡大図である。 実施形態に係る圧電式バルブを示す図である。 図17の流体室付近を示す拡大図である。 実施形態に係る圧電式バルブを示す図である。 図19の流体室付近を示す拡大図である。
符号の説明
80 圧電式バルブ
85a 受入側経路
86a 供給側経路
87a 排出側経路
88 流体室
100g 圧電動作体

Claims (5)

  1. 圧電素子を用いた圧電式バルブであって、
    流体供給手段から流体を受け入れる流体受入部と、
    前記流体受入部から受け入れた前記流体を外部に排出するための流体排出部と、
    前記流体排出部に設けられ、薄い板状であって長手方向を有し、印加電圧に応じて前記流体排出部の外部に通じる排出側経路を開閉する圧電動作体と、
    前記流体受入部から受け入れた前記流体を外部に供給するための流体供給部と、
    前記流体受入部と前記流体排出部と前記流体供給部とを連通する流体室と、を備え、
    前記流体室の上面又は下面は、前記流体排出部として形成され、
    前記流体受入部からの前記流体は、前記流体室の側面から前記流体室の内面に沿って、前記流体室に供給されることを特徴とする、圧電式バルブ。
  2. 前記流体室は、テーパ面を有する円錐状に形成されることを特徴とする、請求項に記載の圧電式バルブ。
  3. 前記流体室は、円筒状に形成されることを特徴とする、請求項に記載の圧電式バルブ。
  4. 前記流体供給部は、前記流体排出部に対向する前記流体室の対向面に接続されることを特徴とする、請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の圧電式バルブ。
  5. 前記流体供給部の外部に通じる供給側経路と、前記流体受入部の前記流体を受け入れる受入側経路とは並行し、
    前記流体は、前記流体室の内面に沿って、前記供給側経路から外部に供給されることを特徴とする、請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の圧電式バルブ。
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