JP4993770B2 - 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ - Google Patents

消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ Download PDF

Info

Publication number
JP4993770B2
JP4993770B2 JP2008528903A JP2008528903A JP4993770B2 JP 4993770 B2 JP4993770 B2 JP 4993770B2 JP 2008528903 A JP2008528903 A JP 2008528903A JP 2008528903 A JP2008528903 A JP 2008528903A JP 4993770 B2 JP4993770 B2 JP 4993770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
chip
holder
power supply
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008528903A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008018594A1 (ja
Inventor
大 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP2008528903A priority Critical patent/JP4993770B2/ja
Publication of JPWO2008018594A1 publication Critical patent/JPWO2008018594A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4993770B2 publication Critical patent/JP4993770B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/24Features related to electrodes
    • B23K9/28Supporting devices for electrodes
    • B23K9/29Supporting devices adapted for making use of shielding means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/12Automatic feeding or moving of electrodes or work for spot or seam welding or cutting
    • B23K9/122Devices for guiding electrodes, e.g. guide tubes
    • B23K9/123Serving also as contacting devices supplying welding current to an electrode
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/16Arc welding or cutting making use of shielding gas
    • B23K9/173Arc welding or cutting making use of shielding gas and of a consumable electrode
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/24Features related to electrodes
    • B23K9/26Accessories for electrodes, e.g. ignition tips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/24Features related to electrodes
    • B23K9/28Supporting devices for electrodes
    • B23K9/29Supporting devices adapted for making use of shielding means
    • B23K9/291Supporting devices adapted for making use of shielding means the shielding means being a gas
    • B23K9/295Supporting devices adapted for making use of shielding means the shielding means being a gas using consumable electrode-wire

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Description

本発明は、産業用ロボットの手首部に取り付けた消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ(以下、溶接トーチという)に関するものである。
今日、溶接の作業能率を向上させるために、溶接用ロボットを用いて溶接を自動化することが広く行われている。図10は、多関節ロボットを使用したときの溶接用ロボットの一般的な構成を示す図である。同図において、マニピュレータ1の手首部2の先端に、溶接トーチ3が取り付けられている。そして、ワイヤリール4に巻かれた溶接ワイヤ5が、マニピュレータ1に取り付けたワイヤ送給装置6によって溶接トーチ3に送給される。また、溶接用電源装置7から溶接トーチ3に電力が供給され、ガスボンベ8から溶接トーチ3にシールドガスが供給される。ティーチペンダント9からロボット制御装置10に指令信号が入力され、このロボット制御装置10からの信号がマニピュレータ1に入力される。これにより、第1軸乃至第6軸から成る6つの軸を回転させて、溶接トーチ3の先端位置が制御される。
従来から使用されている溶接トーチ3を、図11の断面図を参照して説明する。同図において、トーチボディ12にチップボディ13が取り付けられ、このチップボディ13の先端部13aに給電チップ14が取り付けられている。これらのトーチボディ12、チップボディ13及び給電チップ14には、軸芯部にワイヤ挿通孔が形成されている。溶接ワイヤ5がこれらのワイヤ挿通孔を挿通して、給電チップ14と内接触することによって、溶接ワイヤ5に電力が供給される。
オリフィス17はチップボディ13の下方に設けられて、ノズル16が給電チップ14とオリフィス17とを取り囲んでいる。シールドガスがオリフィス17に設けられた噴出孔17aを通して噴出されて、このシールドガスがアーク、溶融池及びその周辺を大気中の窒素及び酸素から遮蔽している。チップボディ13の周りに絶縁ブッシュ18が設けられている。
溶接トーチ3に送給される溶接ワイヤ5は、通常、ワイヤリール4に巻かれているために曲がり癖がついている。この溶接ワイヤ5の曲がり癖は一定ではないために、給電チップ14から送出される溶接ワイヤ5の先端位置を、所望の溶接狙い位置に一致させることが困難である。また、たとえ溶接ワイヤ5の曲がり癖を一定にして溶接トーチ3に送給しても、次のような問題がある。すなわち、ロボットの姿勢が複雑に変化した場合、溶接ワイヤ5をガイドするワイヤガイドライナ(図示を省略)が捻れ、溶接トーチ3に送給する溶接ワイヤ5が捻れることになる。この結果、溶接ワイヤ5の先端位置を、所望の溶接狙い位置に一致させることができなくなり、均一で美麗な溶接ビードを得ることができない。
また、上述のとおり、給電チップ14に、溶接ワイヤ5が内接触することによって溶接ワイヤ5に電力が供給される。ここで、溶接ワイヤ5の曲がりが一定でなければ、溶接ワイヤ5と給電チップ14との接触点が一定にならず、溶接ワイヤの突出し長さ(溶接ワイヤ5と給電チップ14との接触点から溶接ワイヤの先端部5aまでの長さ)が変動する。この変動によって溶接ワイヤ5の突出し長さ部分の抵抗発熱が変動し、溶接ワイヤ5の溶融量が変化する。その結果、アーク長が変動して溶接結果が一定にならない。
さらに、溶接ワイヤ5をワイヤリール4の代わりにペールパックに収納した場合には、溶接ワイヤ5の曲がり癖が小さい。そのために、溶接ワイヤ5と給電チップ14との接触点が変動し、溶接ワイヤ5と給電チップ14の内面とで火花が発生するときがある。このとき、この火花の熱によって給電チップ14が摩耗したり、溶接ワイヤ5が給電チップ14の内面に溶着したりして、給電チップ14の寿命が短くなる。これにより、給電チップ14の交換回数が増加する。本来、ロボットは給電チップ14の交換等によるロボットの動作停止回数を、低減させることが要求されているが、上記従来の構成では、この要求を満たすことができない。
上述した課題を解決するために、下記の溶接トーチが提案されている。即ち、給電チップを外側チップと内側チップとに分割し、この内側チップに先端部からワイヤ挿通孔に沿って延びる縦すり割りを形成して、チップボディの内部に設けられたスプリングでこの内側チップを押圧する構造の溶接トーチである。(例えば、特許文献1参照。)。しかし、下記に説明するように、この構成では、内側チップに対するアーク熱の影響を軽減することができないために、内側チップの寿命の改善を図ることができない。
特開2002−59265号公報
溶接点で発生する熱は、数千度から数万度といわれている。この輻射熱によって給電チップの先端部は高温にさらされ、数百度から1千度近い温度に上昇する。給電チップは一般的に銅合金を使用しているが、給電チップの温度上昇に従って、表面硬度が下がり、軟化する。そのために、給電チップの摩耗が加速的に増大し、給電チップの寿命の改善を図ることができない。
本発明は、上述した事情のもとで考え出されたものである。そこで本発明は、溶接トーチの先端に取り付けた給電チップの寿命の改善を図ることができる溶接トーチを提供することをその課題としている。
本発明の第1の側面により提供される消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチは、軸芯部にワイヤ挿通孔を有するトーチボディと、前記トーチボディの先端部に取り付けられて軸芯部にワイヤ挿通孔を有するチップボディと、前記チップボディの先端部に取り付けられて軸芯部にワイヤ挿通孔を有するチップホルダと、前記チップボディの内部に設けられて前記トーチボディの先端部に当接して軸芯部にワイヤ挿通孔を有するスプリングと、前記チップボディの内部に設けられて前記スプリングの先端部に当接して軸芯部にワイヤ挿通孔を有する加圧シャフトと、前記加圧シャフトと前記チップホルダとで押圧されて軸芯部にワイヤ挿通孔を有する給電チップとを備える。前記チップホルダに前記給電チップの先端部が挿入されたときに前記チップホルダの内面と前記給電チップの先端部との間に空間が形成されるように、前記給電チップの側面には、前記チップホルダの基端部に当接する突起部が形成されている。
好ましくは、前記給電チップには、この給電チップの前記先端部から当該チップの前記ワイヤ挿通孔に沿って延びる少なくとも1本の縦すり割りが形成されている。また、前記給電チップの前記突起部は、前記チップホルダの前記基端部と当接するテーパ部を含んでいる。前記スプリングが前記加圧シャフトを押圧して、この加圧シャフトが前記給電チップを押圧することにより、この給電チップの前記ワイヤ挿通孔の内面が溶接ワイヤを押圧する構成とされている。
好ましくは、前記給電チップには、前記縦すり割りの終端部近傍において、前記縦すり割りに直角に延びる横すり割りが形成されている。あるいは、前記給電チップには、前記縦すり割りの終端部近傍において薄肉部が形成されている。
好ましくは、前記チップホルダが耐熱性を有する。
好ましくは、前記チップホルダの先端部には、軸芯部にワイヤ挿通孔を有する耐熱部材が埋め込まれている。
好ましくは、前記チップホルダの前記基端部には、前記給電チップの前記テーパ部と接触する傾斜面が形成されている。
好ましくは、前記給電チップの基端部にテーパ部が形成されており、前記加圧シャフトの先端部には、前記給電チップの前記基端部の前記テーパ部と接触する傾斜面が形成されている。
本発明の第2の側面によれば、消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチに用いられる給電チップが提供される。この消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチは、トーチボディと、このトーチボディの先端部に取り付けられるチップボディと、このチップボディの先端部に取り付けられるチップホルダと、前記チップボディの内部に設けられて前記トーチボディの先端部に当接するスプリングと、前記チップボディの内部に設けられて前記スプリングの先端部に当接する加圧シャフトとを備える。本発明の給電チップは、前記加圧シャフトと前記チップホルダとで押圧される構成であって、前記チップホルダに挿入される先端部と、当該給電チップの軸芯に沿って延びるワイヤ挿通孔と、当該給電チップの前記先端部から前記ワイヤ挿通孔に沿って延びる少なくとも1本の縦すり割りと、前記チップホルダに当該給電チップの前記先端部が挿入されたときに前記チップホルダの内面と当該給電チップの前記先端部との間に空間が形成されるようにすべく前記チップホルダの基端部と当接するテーパ部とを具備している。
好ましくは、本発明の給電チップは、前記縦すり割りの終端部近傍において、この縦すり割りに直角に延びる少なくとも1本の横すり割りをさらに備える。あるいは、本発明の給電チップは、前記縦すり割りの終端部近傍において形成された薄肉部をさらに備える。
本発明の第3の側面によれば、消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチに用いられるチップホルダが提供される。この消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチは、トーチボディと、このトーチボディの先端部に取り付けられるチップボディと、このチップボディの内部に設けられて前記トーチボディの先端部に当接するスプリングと、前記チップボディの内部に設けられて前記スプリングの先端部に当接する加圧シャフトと、その軸芯周りに設けられたテーパ部を有する給電チップとを備える。本発明のチップホルダは、前記チップボディの先端部に取り付けられる構成であって、当該チップホルダの軸芯に沿って延びる貫通孔を具備しており、この貫通孔に、前記給電チップの先端部が挿入される。また、本発明のチップホルダは、前記給電チップの前記先端部が前記貫通孔に挿入されたときに、当該チップホルダの内面と前記給電チップの前記先端部との間に空間が形成されるようにすべく、前記給電チップの前記テーパ部に当接する基端部を具備している。
好ましくは、本発明のチップホルダは、耐熱性材料から形成されている。
好ましくは、本発明のチップホルダの先端部には、ワイヤ挿通孔を有する耐熱部材が埋め込まれている。
好ましくは、本発明のチップホルダの前記基端部には、前記給電チップの前記テーパ部と接触する傾斜面が形成されている。
本発明の第1実施例に基づく溶接トーチを示す断面図である。 上記第1実施例の溶接トーチに用いる給電チップを示す図である。 本発明の第2実施例に基づく溶接トーチを示す断面図である。 上記第2実施例の溶接トーチの分解断面図である。 上記第2実施例の溶接トーチに用いる給電チップの例を示す図である。 上記第2実施例の溶接トーチに用いる給電チップの他の例を示す図である。 チップボディからの脱落防止手段を備える給電チップを示す。 図7の給電チップを用いた溶接トーチを示す分解図である。 図8の溶接トーチの組み立て状態を示す断面図である。 多関節ロボットの形態を使用したときの溶接用ロボットの一般的な構成を示す図である。 従来技術の溶接トーチの断面図である。
本発明の実施例について、図面を参照しつつ以下において説明する。図1は、本発明の第1実施例に基づく溶接トーチ20の断面図である。図2は、溶接トーチ20の給電チップ28を示す図であり、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図であり、同図(C)は底面図である。図1に示すように、トーチボディ21の先端部にチップボディ22を取り付け、このチップボディ22の先端部にチップホルダ23を取り付けている。このチップホルダ23の先端部には耐熱部材24を埋め込み、この耐熱部材24をリング25で固定している。これは、溶接点で発生する熱の給電チップ28への伝わり方を鈍くし、給電チップ28の摩耗軽減の効果を発揮し、寿命を延ばすためである。これらのトーチボディ21、チップボディ22、チップホルダ23、耐熱部材24及びリング25は、軸芯部にワイヤ挿通孔が形成されている。
スプリング26がチップボディ22の内部に設けられている。スプリング26の基端部(図1における上端部)は、トーチボディ21の先端部(図1における下端部)に当接している。加圧シャフト27がチップボディ22の内部に設けられている。加圧シャフト27の基端部は、スプリング26の先端部に当接している。これらのスプリング26及び加圧シャフト27は、軸芯部にワイヤ挿通孔が形成されている。
給電チップ28は、軸芯部にワイヤ挿通孔が形成されている。給電チップ28は、チップボディ22の内部に設けられており、また給電チップ28の先端部が、チップホルダ23内の貫通孔に挿入されている。そして、給電チップ28の基端部が、加圧シャフト27の先端部に当接している。即ち、給電チップ28は、加圧シャフト27とチップホルダ23とで押圧されている。
オリフィス17がチップボディ22の下方に設けられて、ノズル16がチップホルダ23とオリフィス17とを取り囲んでいる。シールドガスがオリフィス17の噴出孔17aを通して噴出されて、このシールドガスがアーク、溶融池及びその周辺を大気中の窒素及び酸素から遮蔽する。チップボディ22の周りに絶縁ブッシュ18が設けられている。
次に、図2を参照して給電チップ28を説明する。同図に示すように、給電チップ28は、軸芯部にワイヤ挿通孔28fが形成されていて、側面にはチップホルダの基端部23a(図1参照)に引っかかる突起部28dが形成されている。この突起部28dの位置は、チップホルダ23に給電チップ28の先端部28aが挿入されたときに、チップホルダ23の内面と給電チップの先端部28aとの間に空間29が形成されるように設定されている。好ましくは、この空間29は、チップホルダ23の内面と給電チップ28の側面との間にも形成される。このような構成は、チップホルダ23の貫通孔(給電チップ28の先端部28aを挿入するための孔であって、当該給電チップ28の軸芯に沿って延びる)の内径を、給電チップ28の先端部28aの外径よりも適宜大きく設定することで実現される。上記空間29の存在により、溶接時に発生する熱が給電チップ28に直接伝わることが防止されるので、給電チップ28の温度上昇を抑えることができる。
給電チップ28の基端部にはテーパ部28eが形成されている。また、加圧シャフト27の先端部には、給電チップ28の基端部のテーパ部28eと面接触する傾斜面27aが形成されている。このような構成によれば、スプリング26によって押圧された加圧シャフト27が、給電チップ28を安定して押圧する。
以下、上記第1実施例の動作を説明する。上述のとおり、トーチボディ21の先端部に、チップボディ22が取り付けられ、このチップボディ22の先端部にチップホルダ23が取り付けられている。また、スプリング26及び加圧シャフト27が、チップボディ22の内部に設けられて、トーチボディ21の先端部にスプリング26の基端部が当接し、スプリング26の先端部に加圧シャフト27の基端部が当接している。
また、給電チップ28が、チップボディ22の内部に設けられて、給電チップ28の先端部が、チップホルダ23に挿入されている。このとき、給電チップ28の側面に形成した突起部28dがチップホルダの基端部23aに引っかかっている。このために、チップホルダ23の内面と給電チップの先端部28aとの間に空間29が形成されている。
さらには、オリフィス17がチップボディ22の下方に設けられて、ノズル16がチップホルダ23とオリフィス17とを取り囲んでいる。シールドガスがオリフィスの噴出孔17aを通して噴出されて、このシールドガスがアーク、溶融池及びその周辺を大気中の窒素及び酸素から遮蔽している。チップボディ22の周りに絶縁ブッシュ18が設けられている。
上述した構造において、スプリング26が加圧シャフト27を押圧して、この加圧シャフト27とチップホルダ23とで給電チップ28を押圧する。また、トーチボディ21に供給された電力が、チップボディ22を流れて、チップホルダ23に流れ、給電チップ28へ電力が供給される。
チップホルダ23の内面と給電チップの先端部28aとの間に形成された空間29によって、溶接時に発生する熱が、給電チップ28に直接伝わらない構成とされている。従って、給電チップ28がアーク熱を直接的に受けない構造であり、給電チップ28の軟化を防ぎ、給電チップ28の摩耗が軽減し、寿命を延ばすことができる。さらに、給電チップ28が高温にならないために、給電チップ28の表面に酸化膜が形成されることを防ぐことができ、良好な電力の供給を維持することができる。
また、従来から行われていた給電チップ28の基端部のネジ加工を不要とし、単純な加工による形状としているために、加工時間を削減することができる。そして、給電チップ28は、ネジ加工等が困難な銅タングステン等の硬度の高い材質も使用することができる。
また、給電チップ28は、チップホルダ23及びチップボディ22の先端部内での取付位置を回転させることにより、溶接ワイヤ5との内接触点が変化し、再利用することができる。また、チップホルダ23にメッキ処理を行うことによって、スパッタの付着を防止することができる。
図3は、本発明の第2実施例に基づく溶接トーチ30の断面図であり、図4は、溶接トーチ30の分解断面図である。図5及び図6は、溶接トーチ30に用いられる給電チップを示す図である。図5及び図6において、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は底面図である。図3及び図4において、図1に示した第1実施例の溶接トーチと機能が異なる給電チップ31及びチップホルダ32を主として説明する。第1実施例の溶接トーチの機能と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付して説明を適宜省略する。
図3に示すように、チップボディ22の先端部にチップホルダ32を取り付けている。このチップホルダ32の先端部には耐熱部材24を埋め込み、この耐熱部材24をリング25で固定している。これは、溶接点で発生する熱の給電チップ31への伝わり方を鈍くし、給電チップ31の摩耗軽減の効果を発揮し、寿命を延ばすためである。これらのチップホルダ32、耐熱部材24及びリング25は、軸芯部にワイヤ挿通孔が形成されている。
給電チップ31は、軸芯部にワイヤ挿通孔31fが形成されていて、チップボディ22の内部に設けられている。給電チップ31の先端部は、チップホルダ32に挿入されている。そして、給電チップ31の基端部が、加圧シャフト27の先端部に当接している。即ち、給電チップ31は、加圧シャフト27とチップホルダ32とで押圧されている。
図5(1)に示すように、給電チップ31には、先端部31aからワイヤ挿通孔31fに沿って延びる縦すり割り31bが形成されている。この縦すり割り31bの終端部近傍で、この縦すり割り31bと直角方向に延びる横すり割り31cが形成されている。
また、給電チップ31の側面には、チップホルダ32の基端部と当接するテーパ部31dが形成されている。これにより、チップホルダ32に給電チップ31の先端部31aが挿入されたときに、チップホルダ32の内面と給電チップ31の先端部31aとの間に空間33が形成される(図3参照)。この空間33は、好ましくは、チップホルダ32の内面と給電チップ31の側面にも形成される。この空間33は、第1実施例の場合と同じく、溶接時に発生する熱が、給電チップ31に直接伝わらないようにすべく設けられている。
また、チップホルダ32の基端部に、給電チップ31のテーパ部31dと面接触する傾斜面32aを形成することが好ましい。これによって、トーチボディ21に供給された電力が、チップボディ22及びチップホルダ32を介して、給電チップ31へ適切に供給される。
また、給電チップ31の基端部にテーパ部31eを形成し、加圧シャフト27の先端部に給電チップ31のテーパ部31eと面接触する傾斜面27aを形成することが好ましい。この場合、スプリング26によって押圧された加圧シャフト27が、給電チップ31を安定して押圧することができる。
次に、図5及び図6を参照して、給電チップを説明する。図5(1)に示す給電チップ31は、上述したように、縦すり割り31b及び横すり割り31cが形成されている。そのため、給電チップ31の先端部31aをチップホルダ32に挿入して、加圧シャフト27とチップホルダ32とで給電チップ31を押圧すると、給電チップ31のワイヤ挿通孔31fの内面が、溶接ワイヤ5を押圧することになる。
図5(2)に示す給電チップ34は、上記給電チップ31の変形例である。給電チップ34においては、給電チップ31と同じく、軸芯部にワイヤ挿通孔34fが形成されていて、先端部34aからワイヤ挿通孔34fに沿って延びる縦すり割り34bが形成されている。一方、縦すり割り34bの終端部近傍位置34cは、横すり割り31cを形成する代わりに、給電チップ34の肉厚を部分的に減らしている。給電チップ34の側面に形成されたテーパ部34d及び基端部に形成されたテーパ部34eは、上記給電チップ31のテーパ部31d及びテーパ部31eと同機能である。図5(2)に示す構成は、機械加工が容易であり、コストを低減させることができる。
図6(1)に示す給電チップ35は、図5(2)に示す給電チップ34の変形例である。給電チップ35においては、軸芯部にワイヤ挿通孔35fが形成されていて、先端部35aからワイヤ挿通孔35fに沿って延びる縦すり割り35bが2箇所形成されている。また、この縦すり割り35bの終端部近傍位置35cは、給電チップ35の肉厚を部分的に減らしている。給電チップ35の側面に形成されたテーパ部35d及び基端部に形成されたテーパ部35eは、図5(1)に示した給電チップ31のテーパ部31d及びテーパ部31eと同機能である。これによって、給電チップ35のワイヤ挿通孔35fの内面が、溶接ワイヤ5をより均等に押圧することができ、給電が安定する。
図6(2)に示す給電チップ36は、上記給電チップ35の変形例である。給電チップ36においては、軸芯部にワイヤ挿通孔36fが形成されていて、先端部36aからワイヤ挿通孔36fに沿って延びる縦すり割り36bが2箇所形成されている。この縦すり割り36bの終端部近傍から中間部までの範囲(テーパ部36dの上端より上の部分)36cでは、給電チップ36の肉厚を内部からほぼ均一に減らしており、その結果、ワイヤ挿通孔36fよりも内径の大きな孔が形成されている。給電チップ36の側面に形成されたテーパ部36d及び基端部に形成されたテーパ部36eは、給電チップ31のテーパ部31d及びテーパ部31eと同機能である。このような構成は、機械加工が容易であり、コストを低減させることができる。
上述した給電チップ31乃至36は、縦すり割りが1本又は2本の場合を示した。本発明では、縦すり割りの本数は、これらに限定されるものではなく、3本以上の縦すり割りを形成してもよい。
以下、上記第2実施例の動作を説明する。トーチボディ21の先端部にチップボディ22が取り付けられ、このチップボディ22の先端部に、チップホルダ32が取り付けられている。また、スプリング26及び加圧シャフト27が、チップボディ22の内部に設けられて、トーチボディ21の先端部にスプリング26の基端部が当接し、スプリング26の先端部に加圧シャフト27の基端部が当接している。
給電チップ31がチップボディ22の内部に設けられて、給電チップ31の先端部31aがチップホルダ32に挿入されている。このとき、給電チップ31の側面に形成したテーパ部31dがチップホルダ32の基端部に形成された傾斜面32aと当接している。このために、チップホルダ32の内面と給電チップ31の先端部31aとの間に空間33が形成される。また、給電チップ31の基端部に形成したテーパ部31eが、加圧シャフト27の先端部に形成した傾斜面27aに当接している。
オリフィス17がチップボディ22の下方に設けられて、ノズル16がチップホルダ32とオリフィス17とを取り囲んでいる。シールドガスがオリフィス17の噴出孔17aを通して噴出されて、このシールドガスがアーク、溶融池及びその周辺を大気中の窒素及び酸素から遮蔽している。チップボディ22の周りに絶縁ブッシュ18が設けられている
上述した構造を有することによって、スプリング26が加圧シャフト27を押圧して、この加圧シャフト27とチップホルダ32とで給電チップ31を押圧する。このとき、この給電チップ31には、縦すり割り31b及び横すり割り31cが形成されているので、給電チップ31のワイヤ挿通孔31fの内面が、溶接ワイヤ5を押圧する。また、トーチボディ21に供給された電力が、チップボディ22を流れて、チップホルダ32に流れ、給電チップ31へ電力が供給される。
この結果、チップホルダ32の内面と給電チップ31の先端部31aとの間に形成された空間33によって、溶接時に発生する熱が、給電チップ31に直接伝わらないよう構成されている。従って、給電チップ31がアーク熱を直接的に受けない構造のために、給電チップ31の軟化を防ぎ、給電チップ31の摩耗が軽減し、寿命を延ばすことができる。さらに、給電チップ31が高温にならないために、給電チップ31の表面に酸化膜が形成されることを防ぐことができ、良好な電力の供給を維持することができる。
また、溶接ワイヤ5の送給時には、ワイヤ送給装置6(図10参照)からワイヤガイドライナ(図示を省略)にガイドされて溶接ワイヤ5が給電チップ31まで送給される。このとき、溶接ワイヤ5には少なからず、摩擦が発生している。この摩擦によって、溶接ワイヤ5の表面が傷つき、場合によっては削られ、このとき、削り粉が発生する。この削り粉は、ワイヤガイドライナを経て給電チップ31の先端部31aまで送られる。通常、給電チップ31のワイヤ挿通孔31fと溶接ワイヤ5との隙間は、例えば、0.1mm程度で、ほとんど隙間がない。そのために、この削り粉が給電チップ31のワイヤ挿通孔31fに入り込むと、送給抵抗が増大し、正常な溶接ワイヤ5の送りができない状態になり、適切な溶接が行われない。
しかし、本発明の第2実施例の溶接トーチ30は、溶接ワイヤ5の削り粉が、給電チップ31の縦すり割り31b及び横すり割り31cの隙間を通って外部へ押し出されて、内部へ残らない構造を取っている。このために、溶接ワイヤ5の削り粉が給電チップ31の内部でつまって、送給不良を起こすことがない。
また、給電チップ31によって溶接ワイヤ5を強制的に押圧しているので、常に、安定した給電を行うことができる。また、溶接ワイヤ5の動きに対して、給電チップ31の縦すり割り31b及び横すり割り31cによって、常に柔軟に給電チップ31が動く構造のために、給電が安定し、均一な溶接ビードを形成することができる。
また、従来の給電チップは、給電チップのワイヤ挿通孔と溶接ワイヤ5との間に隙間があるために、溶接ワイヤ5の狙い位置がずれていた。しかし、本発明の第2実施例の溶接トーチ30は、給電チップ31がチップホルダ32に挿入されて、給電チップ31によって溶接ワイヤ5を強制的に押圧しているので、溶接ワイヤ5は、常に、センタリングされ、溶接ワイヤ5の狙い位置のズレ防止に著しい効果を奏することができる。
また、従来から行われていた給電チップの基端部のネジ加工を不要とし、単純加工のみの形状としているために、加工時間を削減することができる。また、給電チップ31は、ネジ加工等が困難であった銅タングステン等の硬度の高い材質も使用することができる。
また、給電チップ31は、チップホルダ32及びチップボディ22の先端部内での取付位置を回転させることにより、溶接ワイヤ5との内接触点が変化し、再利用することができる。また、チップホルダ32にメッキ処理を行うことによって、スパッタの付着を防止することができる。
上述した第1及び第2実施例において、耐熱部材24をチップホルダ23,32の先端部に埋め込む代わりに、チップホルダ23,32全体を耐熱性を有するセラミック又はステンレス等の材質で形成しても良い。
また、本発明においては、上述した給電チップ31乃至36の各々について、チップボディ22からの脱落を防止するための係合手段を設けてもよい。その一例を図7に示す。図示された給電チップ37においては、軸芯部にワイヤ挿通孔37fが形成されていて、先端部37aからワイヤ挿通孔37fに沿って延びる縦すり割り37bが2箇所形成されている(図では1つの縦すり割りのみが示されている)。また、この縦すり割り37bの終端部近傍位置37cは、給電チップ37の肉厚を部分的に減らしている。給電チップ37の側面に形成されたテーパ部37d及び基端部に形成されたテーパ部37eは、図5(1)に示した給電チップ31のテーパ部31d及びテーパ部31eと同機能である。給電チップ37には、チップボディ22からの脱落を防止するための係合部37gが設けられている。図7から理解されるように、係合部37gは、その外径が、給電チップ37の他の部分の外径よりも大きくなるように構成されている。給電チップ37において、係合部37gとテーパ部37dとの間の部分は外径が一定の筒状部(以下、「中央筒状部」と言う。)である。同様に、テーパ部37dと先端部37aとの間の部分も、外径が一定の筒状部(以下、「先端筒状部」と言う。)である。係合部37g、中央筒状部および先端筒状部の外径をそれぞれd1,d2,d3とすると、d1が最も大きく、d3が最も小さい(すなわち、d1>d2>d3である)。
図8は、給電チップ37を用いた溶接トーチ40の構成を示す分解断面図であり、図4に対応するものである。ただし、図8では、トーチボディ21は図示していない(図9参照)。図4の溶接トーチ30と同様に、図8の溶接トーチ40は、スプリング26、チップボディ22、絶縁ブッシュ18、加圧シャフト27、オリフィス17、給電チップ37、チップホルダ32、およびノズル16を備えている。これらの要素の構成および機能は、図4に示す対応要素のものと実質的に同じであるが、主たる相違点として以下の2つが挙げられる。第1に、給電チップ37には、上述のとおり、チップボディ22からの脱落を防止するための係合部37gが設けられている。第2に、溶接トーチ40では、チップボディ22が、2つの要素、すなわち相対的に長い第1部材22aおよびこの第1部材22aよりも短い第2部材22bから構成されている。第2部材22bの基端部には、第1部材22aの先端部を収容しうる大きさの収容孔(第1収容孔)が形成されている。この第1収容孔の内壁には、たとえばネジ切りが施されており、第1部材22aの先端部を第2部材22bの基端部(第1収容孔)に螺合させることで、第1部材22aおよび第2部材22bを相互に着脱自在に固定することが可能である(図9参照)。
図9は、溶接トーチ40の組み立て状態を示す断面図である。同図および図8から理解されるように、当該組み立て状態において、給電チップ37は、チップボディ22の第2部材22b内部に形成された第2収容孔に嵌入されている。より具体的には、給電チップ37の上記中央筒状部がこの第2収容孔に嵌入されている。第2収容孔の内径は、上記第1収容孔(すなわち、第1部材22aの先端部を固定する部分)の内径よりも小さく設定されている。また、第2収容孔の内径は、給電チップ37の係合部37gの外径よりも小さい。
上記構成によれば、給電チップ37の係合部37gは、第2部材22bの内部に形成された段部22cに当接し、第2収容孔を通り抜けることができない。したがって、チップホルダ32を第2部材22bの先端部から外しても、給電チップ37が、チップボディ22の第2部材22bから抜け落ちることはない。一般に、チップホルダ32は、スパッタの付着や熱の影響により、給電チップ37よりも交換頻度が高くなる。そのため、給電チップ37がチップボディ22から脱落しない構成を採用することで、チップホルダ32の交換作業を効率よく行うことができる。
上述した実施例では、ロボットを使用して溶接を行う場合について説明した。しかしながら、本発明の溶接トーチは、ロボットによる自動溶接に限定されるものではなく、手溶接の半自動溶接トーチにも適用することができる。

Claims (15)

  1. 軸芯部にワイヤ挿通孔を有するトーチボディと、
    前記トーチボディの先端部に取り付けられて軸芯部にワイヤ挿通孔を有するチップボディと、
    前記チップボディの先端部に取り付けられて軸芯部にワイヤ挿通孔を有するチップホルダと、
    前記チップボディの内部に設けられて前記トーチボディの先端部に当接して軸芯部にワイヤ挿通孔を有するスプリングと、
    前記チップボディの内部に設けられて前記スプリングの先端部に当接して軸芯部にワイヤ挿通孔を有する加圧シャフトと、
    前記加圧シャフトと前記チップホルダとで押圧されて軸芯部にワイヤ挿通孔を有する給電チップとを備え、
    前記給電チップには、この給電チップの前記先端部から当該チップの前記ワイヤ挿通孔に沿って延びる少なくとも1本の縦すり割りが形成されており、
    前記チップホルダに前記給電チップの先端部が挿入されたときに前記チップホルダの内面と前記給電チップの先端部との間に空間が形成されるように、前記給電チップの側面に前記チップホルダの基端部に当接して摺動可能なテーパ部が形成されており、
    前記スプリングが前記加圧シャフトを押圧して、この加圧シャフトが前記給電チップを押圧して前記給電チップのテーパ部が前記チップホルダの基端部に沿って摺動しながら先端部方向へ移動することにより、この給電チップの前記ワイヤ挿通孔の内面が溶接ワイヤを押圧する構成とされている、消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  2. 前記給電チップには、前記縦すり割りの終端部近傍において、前記縦すり割りに直角に延びる横すり割りが形成されている、請求項1に記載の消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  3. 前記給電チップには、前記縦すり割りの終端部近傍において薄肉部が形成されている、請求項1に記載の消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  4. 前記チップホルダが耐熱性を有することを特徴とする、請求項1に記載の消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  5. 前記チップホルダの先端部には、軸芯部にワイヤ挿通孔を有する耐熱部材が埋め込まれている、請求項1に記載の消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  6. 前記チップホルダの前記基端部には、前記給電チップの前記テーパ部と接触する傾斜面が形成されている、請求項1に記載の消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  7. 前記給電チップの基端部にテーパ部が形成されており、前記加圧シャフトの先端部には、前記給電チップの前記基端部の前記テーパ部と接触する傾斜面が形成されている、請求項1に記載の消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ。
  8. トーチボディと、このトーチボディの先端部に取り付けられるチップボディと、このチップボディの先端部に取り付けられるチップホルダと、前記チップボディの内部に設けられて前記トーチボディの先端部に当接するスプリングと、前記チップボディの内部に設けられて前記スプリングの先端部に当接する加圧シャフトと、を備える消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチに用いられるとともに、前記加圧シャフトと前記チップホルダとで押圧される給電チップであって、
    前記チップホルダに挿入される先端部と、
    当該給電チップの軸芯に沿って延びるワイヤ挿通孔と、
    当該給電チップの前記先端部から前記ワイヤ挿通孔に沿って延びる少なくとも1本の縦すり割りと、
    前記チップホルダに当該給電チップの前記先端部が挿入されたときに前記チップホルダの内面と当該給電チップの前記先端部との間に空間が形成されるようにすべく前記チップホルダの基端部と当接して摺動可能なテーパ部と、
    を具備する、給電チップ。
  9. 前記縦すり割りの終端部近傍において、この縦すり割りに直角に延びる少なくとも1本の横すり割りをさらに備える、請求項9に記載の給電チップ。
  10. 前記縦すり割りの終端部近傍において形成された薄肉部をさらに備える、請求項9に記載の給電チップ。
  11. 前記チップボディの一部に係合する脱落防止部をさらに備える、請求項9に記載の給電チップ。
  12. トーチボディと、このトーチボディの先端部に取り付けられるチップボディと、このチップボディの内部に設けられて前記トーチボディの先端部に当接するスプリングと、前記チップボディの内部に設けられて前記スプリングの先端部に当接する加圧シャフトと、その軸芯周りに設けられたテーパ部を有する給電チップと、を備える消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチに用いられるとともに、前記チップボディの先端部に取り付けられるチップホルダであって、
    当該チップホルダの軸芯に沿って延びる、前記給電チップの先端部を挿入するための貫通孔と、
    前記給電チップの前記先端部が前記貫通孔に挿入されたときに、当該チップホルダの内面と前記給電チップの前記先端部との間に空間が形成されるように、前記給電チップの前記テーパ部に当接する基端部と、
    を具備する、チップホルダ。
  13. 耐熱性材料から形成されている、請求項13に記載のチップホルダ。
  14. ワイヤ挿通孔を有する耐熱部材が先端部に埋め込まれている、請求項13に記載のチップホルダ。
  15. 前記基端部には、前記給電チップの前記テーパ部と接触する傾斜面が形成されている、請求項13に記載のチップホルダ。
JP2008528903A 2006-08-11 2007-08-10 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ Active JP4993770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008528903A JP4993770B2 (ja) 2006-08-11 2007-08-10 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006220084 2006-08-11
JP2006220084 2006-08-11
JP2008528903A JP4993770B2 (ja) 2006-08-11 2007-08-10 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ
PCT/JP2007/065749 WO2008018594A1 (fr) 2006-08-11 2007-08-10 Torche de soudure d'arc de protection du gaz d'électrode consommable et puce d'alimentation électrique

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008018594A1 JPWO2008018594A1 (ja) 2010-01-07
JP4993770B2 true JP4993770B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=39033121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008528903A Active JP4993770B2 (ja) 2006-08-11 2007-08-10 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9889518B2 (ja)
EP (1) EP2050531B1 (ja)
JP (1) JP4993770B2 (ja)
KR (1) KR101387722B1 (ja)
CN (1) CN101500740A (ja)
WO (1) WO2008018594A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT506998B1 (de) * 2008-06-30 2010-03-15 Fronius Int Gmbh Kontaktrohr für einen schweissbrenner
JP5161016B2 (ja) * 2008-09-25 2013-03-13 株式会社ダイヘン 給電チップ消耗検査治具
JP5317266B2 (ja) * 2008-11-12 2013-10-16 株式会社ダイヘン チップホルダ、その製造方法及び消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
AT507624B1 (de) 2008-11-27 2011-09-15 Fronius Int Gmbh Vorrichtung und verfahren zur kontaktierung eines schweissdrahtes
JP5429786B2 (ja) * 2009-03-17 2014-02-26 株式会社ダイヘン 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
AT509589B1 (de) * 2010-06-11 2011-10-15 Fronius Int Gmbh System zur befestigung einer drahtseele in einer kupplung und drahteinlaufdüse für ein solches befestigungssystem
JP4745453B1 (ja) * 2010-09-30 2011-08-10 株式会社ダイヘン アーク溶接装置
WO2013071248A1 (en) * 2011-11-13 2013-05-16 Victor Equipment Company Gas diffuser for gmaw manual/robotic arc welding mig apparatus apparatus and method with such gas diffusor
US10730130B2 (en) * 2016-09-20 2020-08-04 Illinois Tool Works Inc. Field former for use in welding applications
RU2734535C1 (ru) * 2017-03-20 2020-10-20 Тэхан ЯН Сварочная горелка
JP2019025530A (ja) * 2017-08-01 2019-02-21 株式会社ダイヘン 給電チップ、および溶接トーチ
US20210331267A1 (en) * 2020-04-28 2021-10-28 American Torch Tip Company Quick-change liner for use in a removable gooseneck assembled in a welding torch.
JP2023079585A (ja) * 2021-11-29 2023-06-08 株式会社ダイヘン 溶接トーチ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059265A (ja) * 2000-05-29 2002-02-26 Daihen Corp 消耗電極ガスシールドアーク溶接用トーチ
JP2002144037A (ja) * 2000-11-06 2002-05-21 Daido Steel Co Ltd アーク溶接装置
JP2004001088A (ja) * 2002-04-09 2004-01-08 Daihen Corp 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ用給電チップ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6559416B1 (en) * 2000-08-25 2003-05-06 Illinois Tool Works Alternate current path for mig gun
US6943318B2 (en) * 2001-06-14 2005-09-13 Daido Tokushuko Kabushiki Kaisha Welding tip for arc welding and arc welding apparatus
US7176412B2 (en) * 2004-03-31 2007-02-13 Tregaskiss Ltd Taper locking features between components of a welding device

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059265A (ja) * 2000-05-29 2002-02-26 Daihen Corp 消耗電極ガスシールドアーク溶接用トーチ
JP2002144037A (ja) * 2000-11-06 2002-05-21 Daido Steel Co Ltd アーク溶接装置
JP2004001088A (ja) * 2002-04-09 2004-01-08 Daihen Corp 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ用給電チップ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2050531A4 (en) 2009-09-23
KR20090038939A (ko) 2009-04-21
US20100038345A1 (en) 2010-02-18
KR101387722B1 (ko) 2014-04-21
CN101500740A (zh) 2009-08-05
JPWO2008018594A1 (ja) 2010-01-07
WO2008018594A1 (fr) 2008-02-14
US9889518B2 (en) 2018-02-13
EP2050531A1 (en) 2009-04-22
EP2050531B1 (en) 2013-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4993770B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ
KR101559037B1 (ko) 강제가압 급전토치
JP4435959B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接用トーチ
US20090107958A1 (en) Torch and Contact Tip for Gas Metal Arc Welding
KR20120123489A (ko) 용접 급전용 컨택트 팁 및 그것을 이용한 용접 토치
EP2070629B1 (en) Welding torch
JP4896847B2 (ja) 強制加圧給電チップ組立体及び強制加圧給電トーチ
JP5429786B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
JP5448060B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
JP5090768B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ及び給電チップ
JP5985202B2 (ja) 給電チップ及び消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
JP2011016158A (ja) 溶接用トーチ
JP5448057B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
JP2018161686A (ja) 溶接用チップ
JP5725806B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
JP5725803B2 (ja) 消耗電極ガスシールドアーク溶接トーチ
JP7178611B2 (ja) 溶接用チップ
JP2003112261A (ja) 溶極式ガスシールドアーク溶接用溶接チップおよび溶接装置
JPH04294870A (ja) ア−ク溶接用ト−チの給電チップ
JP5161016B2 (ja) 給電チップ消耗検査治具
JP2011224585A (ja) 溶接トーチ及びそれに用いられるセラミックガイド

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100610

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100610

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100610

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120501

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120507

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4993770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250