JP4992496B2 - 回転圧縮機 - Google Patents

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Description

この発明は、冷凍冷蔵空調用機器や給湯用機器等のヒートポンプを利用した冷凍サイクルに使用される回転圧縮機に関し、特に回転圧縮機から高圧冷媒とともに吐出される冷凍機油量の減少に係わるものである。
従来の密閉型回転圧縮機は、固定子と回転子から成る電動機が上部に、そしてこの電動機に連結された回転軸により駆動される圧縮機構部が電動機の下方に位置するように密閉容器内に収納されていて、冷凍サイクルの低圧(吸入圧)冷媒を圧縮機構部に吸入し、圧縮機構部で高圧(吐出圧)まで圧縮し、密閉容器に固定された吐出管から密閉容器の外部の冷凍サイクルに高圧冷媒を吐出する。圧縮機構部で圧縮された高圧冷媒は、電動機と圧縮機構部の間の一次空間に圧縮機構部より吐出され、固定子と回転子の径方向すきまであるエアギャップを通って電動機上部と密閉容器上蓋の間の二次空間に流入し、この二次空間に連通する吐出管から密閉容器の外部の冷凍サイクルに吐出される。エアギャップは通常、電動機効率を低下させないために1mm以下の狭い間隙としているので、二次空間に向けてここを通過する高圧冷媒の流速は速くなる。特に電動機が可変速対応で、圧縮機の運転回転数が60rpsを超える高速運転となると、高圧冷媒がエアギャップを通過する単位時間あたりの流量が回転数に応じて増加し、流速もそれに応じて速くなる。
密閉容器の底部は油溜めとなっており、圧縮機構部の摺動箇所の潤滑や圧縮室のシールを行う冷凍機油が貯留されている。回転軸の下部はこの油溜めの冷凍機油に浸っていて、回転軸の回転による遠心ポンプ作用により、冷凍機油が回転軸の内部に形成された油通路に汲み上げられ、圧縮機構部の摺動箇所などに供給される。回転軸は、圧縮室の上下を閉塞する圧縮機構部の上軸受体と下軸受体とによって径方向に支持される。このうち回転子に向けて伸長する上軸受体の円筒状の上軸受と回転軸の摺動箇所の潤滑に供給された冷凍機油は、潤滑後に上軸受の上端である上軸受と回転軸のすきま上端から排出される。冷凍機油は遠心ポンプ作用により供給されるため、特に電動機が可変速対応で、圧縮機の運転回転数が60rpsを超える高速運転時には、上軸受に供給される単位時間あたりの冷凍機油量は回転数に応じて増加するので、上軸受の上端から排出される冷凍機油の量もそれに応じて増加する。
上軸受への冷凍機油の供給は、上軸受の下方に回転軸を介して冷凍機油が供給され、それらが連続的に上方に搬送され、上軸受の全高に渡って潤滑油が供給されるようになっている。運転回転数が60rpsを超える高速運転時での上軸受の上端から排出される冷凍機油は、供給量が多くかつ高速回転する回転軸により高速で上方に搬送されてくるので、上軸受から略上側に向けて噴出するように排出される。
従来の回転圧縮機は、特に高速運転時に、上軸受の上端から略上側に向けて排出された冷凍機油が、エアギャップを通過する流速の速い高圧冷媒の流れに引き込まれて、そのまま高圧冷媒とともにエアギャップを通過し二次空間まで運ばれ、吐出管より高圧冷媒とともに密閉容器外部へ吐出されてしまうため、油溜めの冷凍機油が次第に減少して圧縮機構部の各摺動箇所が潤滑不良を起こすなどの問題があった。
一次空間から二次空間への高圧冷媒の流路としては、エアギャップ以外にも電動機の回転子に一次空間と二次空間を連通する縦穴である風穴を設け、この風穴をエアギャップに加えて高圧冷媒が一次空間から二次空間に向かう流路とするものがある。(例えば、特許文献1参照)。
上軸受の上端から排出された冷凍機油が密閉容器外部へ吐出される量を減少させるために、密閉容器の内壁と電動機の固定子の外周との間に、一次空間と二次空間を軸方向に連通する複数の通路が形成された固定具を設置し、高圧冷媒が一次空間から二次空間に向かう流路の面積を増加し、一次空間から二次空間に向かう高圧冷媒の流速を下げることで、二次空間へ向かう高圧冷媒の流れが、上軸受から排出された冷凍機油を引き込まずに、二次空間まで運ばないようにするものがある。(例えば、特許文献2参照)。
また上軸受の上端部に空間部と、この空間部と上軸受の外周部とを連通する連通孔を設け、上軸受を潤滑した後の冷凍機油を、空間部を経て連通孔から排出することで、回転軸の遠心力で飛散させずミスト状としないで、一次空間から二次空間に向かう高圧冷媒の流れが、上軸受から排出された冷凍機油を引き込まずに、二次空間まで運ばないようにするものがある。(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−213483号公報(請求項3、図2、0018欄〜0020欄) 実開昭60−87390号公報(第3図、第4図、950頁〜952頁) 特開昭61−192889号公報(第1図、第2図、556頁)
上記の特許文献2に開示される従来の回転圧縮機は、上軸受から排出された冷凍機油の密閉容器外部への吐出量を減少させるべく、高圧冷媒が一次空間から二次空間に向かう流路の面積を増加させるために、密閉容器と固定子の間に複数の通路が形成された固定具を設置するので、圧縮機の外径が拡大化してしまうという問題が生じる。
特に電動機が可変速対応で、運転回転数が60rpsより大きい高速運転を行う回転圧縮機であれば、高速運転時の高圧冷媒の流速が、上軸受から排出された冷凍機油を引き込まないようにするためには、相当な流路面積を有する通路を確保しなければならず、流路面積を増加させるためには、固定具の幅を増加するしかない。固定子の外径は必要な電動機の出力から決定されているものであるから縮小することはできず、固定具の幅を増加させるには、密閉容器の内径を拡大するしか方法がない。そのため運転回転数が60rpsを超える高速運転を行う回転圧縮機であれば、圧縮機の外径はさらに拡大するという問題が生じる。
また特許文献3に開示される従来の回転圧縮機は、連通孔の上軸受外周の開口が回転子の下部に囲まれているので、上軸受上端部の連通孔から排出された冷凍機油は、連通孔の開口を囲っている回転子に衝突してその回転子の内側表面を下方に向けて落下するが、その回転子の内側表面の径方向近傍にはエアギャップが存在するので、運転回転数が60rpsを超えるような高速運転時には、このエアギャップを二次空間に向けて通過する流速の速い高圧冷媒の流れに、回転子に衝突して径方向の流速を失った冷凍機油が引き込まれて二次空間まで運ばれ、密閉容器外部に吐出される冷凍機油の量が減少できず、油溜めの冷凍機油の量が次第に減少していき、次のような問題が生じる。
圧縮機構部の摺動部への冷凍機油の供給量が減って摺動部が潤滑不良を起こし、摺動損失の増加により圧縮機効率が低下したり、摺動部が摩耗、損傷したりする。そして最悪の場合には摺動部が焼き付いて回転軸がロックし、圧縮機の運転が不能となる。
圧縮機構部の圧縮室のシール性が低下し、漏れ損失の増加により圧縮機効率が低下する。
回転圧縮機より吐出された冷凍機油が冷凍サイクルの熱交換器において、伝熱効率を低下させ、圧縮機効率の低下と併せて冷凍サイクル装置全体の効率が低下する。
なお特許文献3に開示される従来の回転圧縮機の回転子に風穴を設けた場合では、高速運転時に、風穴を二次空間に向けて通過する流速の速い高圧冷媒が、連通孔から排出され回転子の内側表面に衝突した冷凍機油を風穴に引き込んで二次空間まで運んでしまうので、密閉容器外部に吐出される冷凍機油の量は減少されず、上記と同じ問題が生じる。
また特許文献3に開示される従来の回転圧縮機では、上軸受上端部の連通孔から排出された冷凍機油は、連通孔の上軸受外周の開口を囲っている回転子に衝突するので、回転子の回転抵抗となって圧縮機入力(電動機入力)が増加し、圧縮機効率が低下するという問題も生じる。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、圧縮機の外径を小型化するとともに、上軸受から排出される冷凍機油が高圧冷媒とともに密閉容器外部へ吐出される量を減少させることができ、高速運転時においても油溜めの冷凍機油を適量に維持できて、圧縮機構部の圧縮室のシール性を高め、圧縮機入力を低減し、そして圧縮機構部の各摺動箇所が潤滑不良を起こさない高効率で信頼性の高い回転圧縮機を提供するものである。
この発明に係わる回転圧縮機は、固定子と回転子から成る電動機とこの電動機に連結された回転軸にて駆動されるとともに前記電動機側に前記回転軸を径方向に支持する軸受体を設けた圧縮機構部とを収納する密閉容器と、この密閉容器の底部に設けられ圧縮機構部の潤滑やシールに使用される冷凍機油を貯留する油溜めと、回転軸に形成され、軸受体と回転軸が摺動する箇所を潤滑するための冷凍機油を油溜めから軸受体に供給する給油通路と、軸受体の電動機側の端面に設けられ、軸受体の回転軸と摺動する箇所の内径よりも大きい内径で回転軸の外周面との間に環状空間を形成する環状溝と、軸受体の内周面もしくは回転軸の外周面に形成され、軸受体に給油通路より供給された冷凍機油を環状空間へと搬送する搬送溝と、軸受体に設けられ、環状空間と電動機と圧縮機構部の間の空間を径方向に連通する油排出孔であって、一方が環状溝の内面に開口し、他方が電動機の回転子と軸方向に重なることのない位置で軸受体の外面に開口して、環状空間へ搬送された冷凍機油を電動機と圧縮機構部の間の空間に排出する油排出孔と、を備え、前記環状空間の径方向の幅よりも前記油排出孔の直径を大きくし、前記環状空間の前記電動機側への排出通路より前記油排出孔の通路抵抗を小さくしたものである。
この発明によれば、圧縮機外径の小型化が図れるとともに、軸受体に供給された冷凍機油が高圧冷媒とともに密閉容器外部へ吐出される量を減少させ、油溜めの冷凍機油を適量に貯留し油面高さを安定的に維持することができるので、圧縮機構部のシール性が高まり、圧縮機入力も低減され、また圧縮機構部の各摺動箇所が潤滑不良を起こすことがなくなり、高効率で信頼性の高い回転圧縮機が得られる効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における密閉型の回転圧縮機を示す縦断面図であり、図2は図1に示す回転型圧縮機の要部断面図である。また図3は図1に示す回転圧縮機の上軸受体10の断面図であり、図4は図1に示す回転圧縮機の圧縮機構部1の圧縮機構を説明するための説明用横断面図である。
図1に示すように回転圧縮機は、密閉容器70の内部に圧縮機構部1と、この圧縮機構部1を回転軸2を介して回転駆動させる固定子51と回転子52から成る電動機50を収納し、また密閉容器10の外面に保持される気液分離器90を備える。電動機50の下方に圧縮機構部1が配置され、電動機50と圧縮機構部1の間の空間が一次空間80となっている。密閉容器70の底部には、圧縮機構部1に供給され圧縮機構部1の各摺動箇所の潤滑や圧縮室のシールなどに使われる冷凍機油が貯留される油溜め75が設けられている。
密閉容器70は上下を開口した円筒容器71に、上蓋72および底蓋73が溶接等で接合されることで密閉がなされる。底蓋73の底面にはこの回転圧縮機が自立するための脚体74が接合されている。なお密閉容器70は絞り加工等で形成した有底の円筒容器に上蓋72を接合する2分割構成としてもよい。この回転圧縮機が圧縮する冷媒としては二酸化炭素またはHFC冷媒が使用されている。油溜め75の冷凍機油は、冷媒が二酸化炭素の場合にはPAG(ポリアルキレングリコール)油がよく使用され、HFC冷媒の場合にはエーテル油もしくはエステル油またはアルキルベンゼン油がよく使用される。
電動機50は、固定子51と回転子52から構成される。電動機50は可変速対応であり、この回転圧縮機を使用する冷凍サイクル装置の負荷に応じて回転数を変化させるものである。そして冷凍サイクル装置の運転環境によっては回転数が60rpsを超えるような高速運転も行うものである。回転子52の外周と固定子51内周の間には、エアギャップと呼ばれる径方向のすきまが全周に渡ってほぼ均一に設けられる。このエアギャップ58が広いと電動機効率が低下するため、エアギャップ58は通常、幅が0.3〜1.0mm程度の狭い幅に設定されている。ここでエアギャップ58の幅とは、固定子51内径と回転子52外径の差の半分であり、半径すきまを表す。このエアギャップ58は圧縮機構部1で圧縮された高圧冷媒の流路となる。
固定子51は、積層され互いにかしめ固定された略円環状の電磁鋼板の内側歯部にコイルが集中巻き方式で巻かれており、その積層された電磁鋼板の外周が密閉容器70の円筒容器71内壁に直接焼嵌めにより固定される。
回転子52は、円環状の電磁鋼板が積層され互いにかしめ固定された回転子コア53と、この回転子コア53の上下端面にそれぞれ固定される上バランサ54と下バランサ55を備える。上バランサ54と下バランサ55は、圧縮機構部1での偏心回転に伴う力の不釣合いを静的にそして動的にバランシングするために取り付けられるものであり、図示しないかしめピンにより回転子コア53にかしめられて固定されている。回転子コア53の内部には希土類磁石やフェライト磁石等の永久磁石が埋設される。
また回転子52には、回転子52の上下を連通するように複数の風穴56(図1では1つのみ図示)が圧縮機構部1で圧縮された高圧冷媒の流路として設けられている。回転子コア53は積層された電磁鋼板の内周が回転軸2と焼嵌められており、固定子51に電力が供給されると、回転軸2は回転子52と一体となって回転する。密閉容器70の上蓋72には、ガラスターミナル57が溶接固定されていて、このガラスターミナル57と固定子51がリード線で接続され、外部から供給される電力がガラスターミナル57を中継して電動機50に付与される。
電動機50の上部(圧縮機構部1との反対側)で密閉容器70と電動機50の間の空間は、二次空間81となっている。そしてこの二次空間81に一方が開口し、他方が密閉容器70の外部に開口して圧縮機構部1で圧縮された高圧冷媒を密閉容器70内部から外部へ吐出する吐出管76が上蓋72に接合固定されている。吐出管76の他方は、この回転圧縮機を使用する冷凍サイクルの高圧領域の接続配管に接続される。
この回転圧縮機は、固定子51が円筒容器71内壁に直接固定されていて、固定子51外周と円筒容器71内周との間に、特許文献2に開示されるような一次空間80と二次空間81を軸方向に連通する通路が形成された固定具が設置されず、圧縮機の外径の小型化が図られている。
図4に示すように圧縮機構部1は、回転軸2の偏心軸部2aに嵌められたローラー3がシリンダ4の内側空間であるシリンダ室に収納され、このローラー3外周に接触する板状のベーン5がシリンダ4のシリンダ室を吸入室6と圧縮室7に仕切り、ローラー3の偏心回転により圧縮室7の容積を減じて圧縮を行うロータリ圧縮機構を備えている。ベーン5はシリンダ4に形成されたベーン溝4aに嵌り、回転軸2の回転によるローラー3の偏心回転に伴い、ベーン溝4a内を往復動する。
シリンダ4の上面には、吸入室6と圧縮室7の上側を閉塞する上軸受体10がシリンダ4にボルト固定されている。上軸受体10は回転子52の方向に伸長し、回転軸2を径方向に支持する円筒状の上軸受11を有する。またシリンダ4の下面には、吸入室6と圧縮室7の下側を閉塞する下軸受体12がシリンダ4にボルト固定されている。下軸受体12は、密閉容器70底部の方向に伸びて、上軸受11とともに回転軸2を径方向に支持する円筒状の下軸受13を有する。回転軸2はシリンダ4を挟んで上下で軸受により径方向に支持される。下軸受体12は外周側がシリンダ4の下面と接触する上端面で、偏心軸部2aの下端面を支持することで回転子52が固定された回転軸2の軸方向の支持を行うとともに、ローラー3とベーン5も軸方向に支える。上軸受体10と下軸受体12も圧縮機構部1を構成する部品である。
上軸受体10には、上軸受体10の上面の一部を覆うように板金で形成されたマフラー8が固定されており、上軸受体10上面との間に小容量の消音空間が形成されており、この消音空間は上軸受体10に設置される図示しない吐出弁を介して圧縮室7と連通している。圧縮機構部1は、上軸受体10のもしくはシリンダ4の最外周面が、密閉容器70の円筒容器71に溶接やかしめにより接合されることで固定される。
気液分離器90は、過渡的な運転状態時等に圧縮機構部1の圧縮室に液冷媒が直接吸入されないように、液冷媒を一時的に貯留するともので、同時に円筒状の容器91の容積で低圧冷媒の脈動を消音するもので、円筒容器71に固着された受け具に一体的に保持される。
気液分離器90は容器91の上部に、この回転圧縮機を使用する冷凍サイクルの低圧領域の接続配管に接続される低圧接続管92が接合される。また容器91の底面には、容器91内部のガス冷媒が流入し、そのガス冷媒を圧縮機構部1の吸入室6に吸入させる吸入管93が接合される。過渡的な運転状態時等で低圧接続管92から容器91に流入した低圧冷媒が液とガスの二相状態であった場合に、液冷媒は容器91内部に一時的に貯留され、ガス冷媒のみが吸入管93から圧縮機構部1に吸入される。容器91に一時的に貯留された液冷媒は、その後蒸発してガス冷媒となって、吸入管93から圧縮機構部1に吸入される。
回転軸2は回転軸2の略中央に下端(油溜め75側の端面)から軸方向(回転軸2の長手方向)に形成され、遠心ポンプ作用により油溜め75の冷凍機油を汲み上げる長穴14を有する。長穴14は回転軸2の途中で止まりとなっているが、上端まで貫通していてもよい。また回転軸2には上軸受11の下方の位置で、一方が長穴14に連通し、他方が回転軸2の外周に開口して上軸受11と回転軸2との摺動箇所を潤滑する冷凍機油を上軸受11に供給する給油孔15が設けられている。給油孔15は回転軸2の軸方向と略直交する方向に形成される。同様に下軸受13の上方位置には、下軸受13と回転軸2との摺動箇所を潤滑する冷凍機油を下軸受13に供給する給油孔16が設けられている。給油孔15、16の直径はいずれも長穴14の直径よりも小さい。回転軸2に形成された長穴14と給油孔15により上軸受11への給油通路が、また同じく長穴14と給油孔16により下軸受13への給油通路が形成される。
ここで本発明の特徴である上軸受体10の構成について図2と図3を参照して説明する。一般的に軸受クリアランスと呼ばれる、嵌め合う上軸受11と回転軸2の間の摺動箇所における径方向すきま(直径すきま)は、上軸受11に嵌まる回転軸2の外径の3/10000〜25/10000程度と小さいものであり、上軸受11の回転軸2と摺動する箇所の内径は、この上軸受11に嵌まる回転軸2の外径よりこの小さい直径すきま分だけ大きい径となっている。
上軸受体10の電動機50側の端部となる上部には、上軸受体10の電動機50側の端面である上端面10aから回転軸2と摺動する箇所の内径より大きい内径の環状溝21が上軸受11と同心状に凹状に設けられており、この凹状の環状溝21の内面である内周と回転軸2の外周面の間に環状空間20が形成されている。そして一方が凹状の環状溝21の内面に、他方が上軸受体10の外面に開口し、環状空間20と一次空間80を上軸受11の略径方向に連通する油排出孔22が、上軸受体10に設けられている。油排出孔22の上軸受体10外面の開口は、回転子52の圧縮機構部1側の端面である回転子52の下端(下バランサ55の下端)よりも圧縮機構部1側、すなわち下方に位置し、部分的にも回転子52と軸方向(回転軸2の長手方向)に重なることはない。
油排出孔22の直径は環状空間20の径方向の幅より大きいものである。ここで環状空間20の径方向の幅とは、環状溝21内径(すなわち環状空間20の外径)と上軸受11に嵌まる回転軸2外径の差の半分であり、環状溝21内径と上軸受11に嵌まる回転軸2外径との半径すきまを表す。以降、この環状空間20の径方向の幅を、環状空間20の幅と表すこととする。この上軸受体10には油排出孔22は90°間隔で4個形成されている。
また上軸受11の内周面には、上軸受11の下方(シリンダ4の側)から始まり環状空間20に連通して終わる螺旋状の搬送溝23が、回転軸2の回転方向に傾斜して設けられる。搬送溝23の深さは環状空間20の幅より小さいか等しいもので、搬送溝23は環状空間20の底面となる凹状の環状溝21の底面に開口する。
これよりこの回転圧縮機の動作について説明する。ガラスターミナル57を介して電動機50に電力が供給され、回転軸2が電動機50により回転駆動すると、冷凍サイクルの低圧領域の接続配管に接続した低圧接続管92から気液分離器90と吸入管93を経由して圧縮機構部1に低圧冷媒(吸入圧の冷媒)が吸入される。低圧冷媒は圧縮機構部1のシリンダ4の吸入口4bを通って吸入室6に吸入され、吸入室6が圧縮室7へとローラー3の偏心回転により移行して、一般的によく知られるロータリ圧縮機構の圧縮工程で、圧縮室7にて高圧(吐出圧)まで圧縮される。
圧縮室7にて所定の高圧まで圧縮された高圧冷媒は、上軸受体10に設置される図示しない吐出弁を開いてマフラー8内側の消音空間に流入し、マフラー8の出口から一次空間80へと吐出される。それにより密閉容器10の内部は高圧雰囲気となる。一次空間80の高圧冷媒は、高圧冷媒の流路となるエアギャップ58や回転子52の風穴56を通って、電動機50上部の空間である二次空間81に至り、二次空間81に一方が開口する吐出管76から、密閉容器10の外部にあって吐出管76の他方と接続する冷凍サイクルの高圧領域の接続配管に吐出される。
この回転圧縮機には圧縮機の外径を小型化するために、特許文献2に開示されるような一次空間80と二次空間81を軸方向に連通する通路が形成された固定具が設置されておらず、またエアギャップ58の幅は狭く、風穴56も電動機50の効率を低下させないために大きさや個数が制限されるため、エアギャップ58や風穴56を通って一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流速は速い。高圧冷媒は単位時間あたりの流量が回転軸2の回転数に応じて増加するので、回転軸2の回転数が増加するほど一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流速は速くなる。
油溜め75には油面高さがシリンダ4上面となる程度に通常は冷凍機油が貯留されている。このためベーン5とシリンダ4のベーン溝4aの往復動による摺動箇所には、油溜め75の冷凍機油がベーン5の背面側(ローラー3と接触する面と反対側)から供給され、この往復動による摺動箇所を潤滑するとともに、ベーン5とベーン溝4aとの側面すきま、ベーン5の上下端面と上軸受体10および下軸受体12との端面すきまをシールし、圧縮室7の機密性を高め漏れ損失低減による圧縮機効率の向上を図っている。
ここで密閉容器10の外部へ高圧冷媒とともに吐出される冷凍機油の量が多く、油溜め75の冷凍機油を適量に維持できない、すなわち油溜め75の油面がシリンダ4の下面より低い位置まで低下してしまうと、ベーン5とシリンダ4のベーン溝4aの間にベーン5の背面側から油溜め75の冷凍機油が供給されず、ベーン5とベーン溝4aとの側面すきま、ベーン5の上下端面と上軸受体10および下軸受体12との端面すきまのシール性が悪くなり、圧縮機効率が低下してしまう。
特に冷媒が二酸化炭素の場合には、動作圧力が極めて高く、高圧(吐出圧)と低圧(吸入圧)の差圧が大きいので、圧縮室7のシール性が損なわれると漏れ損失増加により効率が大きく低下してしまう。そのため圧縮室7のシール性を高め、漏れ損失を低減して圧縮機効率を向上させるためには、密閉容器10の外部へ高圧冷媒とともに吐出される冷凍機油の量を減少させ、油溜め75の冷凍機油を適量に維持して、ベーン5とシリンダベーン溝4a間にベーン5の背面側から冷凍機油が供給できるレベルの油溜め75の油面高さを確保していなければならない。
回転軸2が回転駆動すると、回転軸2の下端が油溜め75の冷凍機油に浸っているので、長穴14の開口から遠心ポンプ作用により長穴14内に冷凍機油が汲み上げられる。長穴14内に汲み上げられた冷凍機油は、回転軸2の回転により回転軸2の外側に向かう遠心力が作用するので、長穴14と略直交する給油孔16から長穴14内に汲み上げられた冷凍機油の一部が下軸受13の上方の位置(シリンダ4寄りの位置)に供給され、この冷凍機油が下軸受13と回転軸2の摺動個所を潤滑する。潤滑後には下軸受13の下端から排出され油溜め75に帰還する。
同様にして、長穴14と略直交し上軸受11に面して開口する給油孔15からも長穴14内に汲み上げられた冷凍機油の一部が遠心力で流出し、上軸受11の下方の位置(シリンダ4寄りの位置)に冷凍機油が供給される。給油孔15から上軸受11に供給された冷凍機油は、回転軸2の回転に引きずられ、回転方向に傾斜している螺旋状の搬送溝23内をねじポンプ作用により上軸受11の上方に向けて搬送され、搬送されながら途中で軸方向に長い上軸受11と回転軸2の摺動箇所の全域を潤滑する。搬送溝23は上軸受11内で摺動箇所全域に給油孔15より供給された冷凍機油を搬送して給油する給油溝でもある。
上軸受11と回転軸2の摺動個所の潤滑を終えた冷凍機油は、搬送溝23が上軸受体10の上部に設けられた凹状の環状溝21によって形成された環状空間20に連通しているので、搬送溝23から環状空間20に流入し、環状空間20に一時的に滞留する。このように一時的に滞留できる環状空間20を設けているので、上軸受11の下方から搬送溝23を上方に圧送されてきた冷凍機油の動圧を緩和することができる。このため回転軸2が電動機50により60rpsを超える回転数で回転する高速運転が行われても、上方に搬送されてくる動圧が緩和されないまま上軸受体上端から排出されていた従来の圧縮機のように、上軸受体10の上端から略上側(回転子52の下端)に向けて潤滑後の冷凍機油が噴出することはない。
環状空間20にて搬送溝23のねじポンプ作用による搬送の動圧が緩和され、この環状空間20に一次的に滞留している潤滑後の冷凍機油には、この環状空間20において、回転軸2の回転により上軸受11の外側に向けて回転軸2の軸方向に直交する方向に働く遠心力が作用する。この遠心力の作用が新たな動圧となって、環状空間20に一時的に滞留する冷凍機油の多くは、上軸受体10に上軸受11の径方向に形成された油排出孔22を通って環状空間20から一次空間80へ排出される。
このとき油排出孔22から排出される冷凍機油は、上軸受11の径方向に排出されるが、油排出孔22の一次空間80に面した開口が、回転子52の下端より下方に位置しているので、油排出孔22から排出された冷凍機油が回転子52に衝突することはない。そのため特許文献3の圧縮機のように、回転子52との衝突により径方向に排出された冷凍機油が、その径方向への流速を失ってしまうことはなく、一次空間80へと放出できる。
このように油排出孔22から排出される冷凍機油は、上軸受体10の外面から上軸受11の外側に向かって径方向に排出されるので、排出される方向がエアギャップ58や風穴56を通過して一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流れ方向とほぼ直交する。従来の圧縮機では上軸受体の上端から略上側すなわち回転子に向けて冷凍機油が排出されていたため、冷凍機油が排出される方向が高圧冷媒の流れ方向とほぼ同じか近い向きとなってしまい、高圧冷媒に引き込まれて、高圧冷媒とともに二次空間へと運ばれていたが、この回転圧縮機では、上軸受11を潤滑した冷凍機油が排出される方向が高圧冷媒の流れ方向にほぼ直交するので、油排出孔22から排出された冷凍機油の多くは高圧冷媒の流れに引き込まれることはなく、一次空間80から密閉容器70底部の油溜め75へと流下することができる。
そのため上軸受11に供給された冷凍機油のうち、潤滑後に高圧冷媒とともに二次空間81へと運ばれてしまう冷凍機油を少なくすることができ、吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができる。これにより本回転圧縮機は油溜め75の冷凍機油を適量に維持でき、圧縮機構部1の圧縮室7のシール性が高まり、圧縮機効率が上昇する。また油排出孔22から排出された冷凍機油が回転子52に衝突することがないので、回転子52に冷凍機油の衝突による回転抵抗が発生することがない。この衝突による回転子52の回転抵抗の発生によって増加していた損失である圧縮機入力(電動機50の入力)分が回避できるので、圧縮機入力が低減され、圧縮機効率を高めることができる。そして油溜め75の冷凍機油を適量に維持できるので、圧縮機構部1の各摺動箇所が潤滑不良を起こさないため、高効率で信頼性の高い回転圧縮機とすることができる。
この回転軸2の回転による遠心力が作用することで環状空間20の冷凍機油が得られる上軸受11の外側方向への動圧は、回転軸2の回転数が大きいほど大きくなるものである。ここで動圧とは、その流体の運動エネルギーに相当し、流体の速度の二乗に比例するものであるので、この動圧が大きいほど、すなわち回転軸2の回転数が大きいほど油排出孔22から排出される冷凍機油は、一次空間80の上軸受11から遠く離れるところまで流出できることになる。そして油排出孔22の上軸受体10外面の開口が回転子52と軸方向に全く重なっていない位置にあるので、油排出孔22から径方向に排出される冷凍機油は、上軸受体10外面の開口から放出された後の流れを遮られることがなく、一次空間80の上軸受11から遠く離れたところへと流出できる。
よって本回転圧縮機が回転軸2の回転数が60rpsを超えるような高速運転を実施して、一次空間80からエアギャップ58や風穴56を通って二次空間81へと向かう高圧冷媒の流速が速くなっても、油排出孔22から径方向に排出される冷凍機油はその高速な高圧冷媒の流れを横切るように、その高圧冷媒の流れより外方へと流出されることになるので、上軸受11潤滑後に高圧冷媒とともに二次空間81へと運ばれてしまう冷凍機油を少量とし、吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができる。そのため油溜め75の冷凍機油を適量に維持できるので、圧縮室7のシール性が高まり、また回転子52の回転抵抗が発生しないので、圧縮機入力が低減されて圧縮機効率を向上できるとともに、油溜め75の冷凍機油を適量に維持できるので、圧縮機構部1の各摺動箇所が潤滑不良を起こすことのない高い信頼性を得ることができる。従来の圧縮機において特に高圧冷媒とともに密閉容器外部へ吐出される冷凍機油の量が多く問題となっていた高速運転時にあっても、高圧冷媒とともに密閉容器外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができるので、本発明は特に回転圧縮機の高速運転時に有効であると言える。
搬送溝23を通って環状空間20に流入する冷凍機油の単位時間あたりの量は、回転軸2の回転数が大きいほど増加するが、この回転圧縮機が許容している最大の回転数の時に環状空間20に流入する冷凍機油を、その流入量と同量が油排出孔22から排出できるように、油排出孔22の直径や設置個数を調整すればよい。
ただし必ずしも環状空間20に流入する冷凍機油をすべて油排出孔22から排出させる必要はない。環状空間20の上部から排出されてしまう冷凍機油があっても、一度環状空間20で、搬送溝23を上昇してくる動圧が緩和されているため、回転子52の方向に冷凍機油が噴出するように排出されることはなく、環状空間20からこぼれ落ちるように排出され、上軸受11の外壁に沿って流れ落ちていくので、一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流れに引き込まれ難い。
回転圧縮機が高速運転している場合では、二次空間81へ向かう高圧冷媒の流速が速いために、環状空間20の上部から排出されてしまう冷凍機油のうち、高圧冷媒の流れに引き込まれて二次空間81へと運ばれてしまう冷凍機油が多少は存在する。しかし上軸受11へ供給された冷凍機油の多くが油排出孔22から径方向に排出されるので、環状空間20の上部から排出され、更に二次空間81へと運ばれてしまう冷凍機油の量は、従来の圧縮機における二次空間へ運ばれてしまう冷凍機油の量に比べれば大幅に少なく、その量が回転圧縮機の油溜め75の油面を、圧縮室7のシールや各摺動箇所への給油に支障をきたさないレベルに維持できるものであれば回転圧縮機の効率面においても信頼性の面においても問題ない。
また油排出孔22の直径が環状空間20の幅より大きく設定しているので、環状空間20の上部からの(電動機50側への)排出通路は油排出孔22の直径より幅の狭い環状の通路、すなわち細長い通路となり、その幅より大きい直径の円形である油排出孔22からの排出通路よりも流体への通路抵抗が大きいため、例えば回転軸2の回転数が60rpsより小さい回転圧縮機の低速運転のように、環状空間20に一時的に滞留する冷凍機油に作用する遠心力が小さくても、通路抵抗の小さい油排出孔22から排出される量の方が多くなる。
況してや回転圧縮機の高速運転時には、回転軸2の回転により環状空間20に一時的に滞留する冷凍機油に作用する遠心力が大きいので、通路抵抗の差に加えてその径方向外側への遠心力が動圧として付与されるので、環状空間20に一時的に滞留する冷凍機油の多くは、環状空間20の上部からではなく油排出孔22から排出されることになる。
ただし環状空間20の幅が油排出孔22の直径より大きくても、回転軸2の回転により環状空間20に一時的に滞留する冷凍機油に作用する遠心力のために、油排出孔22から排出される量の方が多くでき、かつ環状空間20の上部から排出され、更に二次空間81へと運ばれてしまう冷凍機油の量が回転圧縮機の油溜め75の油面を、圧縮室7のシールや各摺動箇所への給油に支障をきたさないレベルに維持できるものであれば問題ない。油排出孔22の直径を環状空間20の幅より大きくしておけば、回転軸2の回転数に関わらず、環状空間20に一時的に滞留する冷凍機油の多くが、環状空間20の上部からではなく油排出孔22から排出でき、吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができるものである。
ここで環状空間20の幅は、搬送溝23の深さと等しいかそれより大きく設定しているが、それは搬送溝23の深さの方が大きいと、搬送溝23を上昇してきた冷凍機油が環状空間20に流入する際に通路が狭まってしまうため、それが流体(ここでは冷凍機油)への抵抗となり、回転軸2の給油孔15から供給される冷凍機油の量が減少することになってしまうからである。環状空間20の幅を搬送溝23の深さと等しいかそれより大きくすることで、冷凍機油に不要な通路抵抗を与えず、給油孔15から供給される給油量を適正に確保することができる。搬送溝23の深さは、0.3〜2.0mm程度である。
油排出孔22の直径が大きい方が通路抵抗を小さくでき、環状空間20の上部から排出される量を少なくできるが、その油排出孔22は環状空間20に開口する孔であるから、環状空間20の長さ、すなわち環状溝21の軸方向の長さ(幅)は、油排出孔22の直径より大きく、その直径を大きくするほど長くしなければならない。環状溝21の長さを長くすれば上軸受11の軸受長さが減少し、軸受負荷容量が減少する。そのため上軸受11が回転軸2を支持できる負荷容量を有する軸受長さを確保した上で、形成可能な長さの環状溝21を設け、その環状溝21により形成された環状空間20に開口できるような油排出孔22の径とすればよい。そしてその可能な範囲(環状溝21の長さ)の中でより大きな直径の油排出孔22を形成すればよい。
上軸受11が回転軸2を支持できる負荷容量を有する軸受長さを確保した上で環状空間20および油排出孔22を形成しても、なお環状空間20の上部から排出される冷凍機油の量が少なくない場合には、油排出孔22の個数を増やせばよい。油排出孔22の個数を増やすことで油排出孔22からの排出通路の抵抗を小さくし、油排出孔22からの排出量を増し、環状空間20の上部から排出される冷凍機油の量を減らすことができる。複数の油排出孔22を設ける場合には、通路抵抗を均一化し、各油排出孔22から安定的に冷凍機油が排出できるために、各排出孔22の直径や軸方向位置は等しくし、周方向には略等間隔で配置するのがよい。
この回転圧縮機では、環状空間20の幅より大きい同一径の油排出孔22を90°間隔で同一の高さに4個設置していて、回転圧縮機が回転数60rpsを超える高速運転している時でも、あるいは逆の低速運転している時でも、上軸受11に供給された冷凍機油の多くを油排出孔22から排出し、環状空間20の上部から排出する量を少量としている。
以上のように、この実施の形態1に示す回転圧縮機によれば、上軸受11に供給された冷凍機油が、上軸受体に設けられ、回転子52の圧縮機構部1側端面より圧縮機構部1側に開口して環状空間20と一次空間80を径方向に連通する油排出孔22から、上軸受11の外側に向かって径方向に一次空間80へと排出されるので、排出される方向がエアギャップ58や風穴56を通過して一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流れ方向とほぼ直交し、かつ油排出孔22から排出された冷凍機油の流れが回転子52に遮られることがないので、油排出孔22から排出された冷凍機油の多くは高圧冷媒の流れに引き込まれることはなく一次空間80から密閉容器70底部の油溜め75へと流下することができ、吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができる。よって本回転圧縮機は油溜め75の冷凍機油を適量に貯留し油面高さを安定的に維持できるので、圧縮機構部1の圧縮室7のシール性が高まり、また回転子52の回転抵抗が発生しないので、圧縮機入力が低減されて圧縮機効率を向上でき、そして油溜め75の冷凍機油の油面高さを安定的に維持できるので、圧縮機構部1の各摺動箇所が潤滑不良を起こすことがなくなり、高効率で信頼性の高い回転圧縮機とすることができる。
また回転圧縮機は、一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流速を、通路面積を増加してまで低下させる必要がない、すなわち高圧冷媒の流速を低下させなくても吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができるため、高圧冷媒の流速を低下させるための通路を有する固定具を、電動機50の固定子51外周と密閉容器70内壁との間に設置しなくてよいので、圧縮機外径を小型化することができる。
次にこの実施の形態1における別の実施例を図5にて説明する。図5はこの発明の実施の形態1による別の実施例となる回転圧縮機の要部縦断面図である。図5において図1〜図4と同一の符号で示すものは、図1〜図4と同一もしくは同様な部品である。また図5に図示されていない他の部分は図1に図示される回転圧縮機と同じである。図2では、環状空間20を上軸受体10の電動機50側の端面10aから凹状の環状溝21を設けることで形成したが、図5においては、上軸受体10の電動機50側の端部となる上部に、上軸受体10の電動機50側の端面である上端面10aから所定の距離の間隔を置いて、上軸受体10の内周を回転軸2と摺動する箇所の内径より大きい内径となるように削られた環状溝24を設けることで環状空間20を形成するものである。
環状空間20の幅は環状溝24の径方向の深さに相当する。油排出孔22は、環状空間20の幅より大きく、環状溝24の幅(軸方向の長さ)は、油排出孔22の直径より大きい。図2では環状空間20の上部が、環状空間20の幅で上軸受体10の上方空間に開口していたが、図5においては、環状空間20の上方には所定の距離の軸方向長さを有する上軸受体10の一部が覆う。この環状空間20を覆っている上軸受体10の部分を上部通路壁25と呼ぶこととする。上部通路壁25の内径は、環状溝24の溝内径(環状空間20の外径)より小さいが、上軸受11の内径(上軸受11に嵌まる回転軸2と摺動する箇所の内径)より大きくし、この上部通壁25の内周面が回転軸2と摺動や接触をしないようにしている。すなわち上部通路壁25内周は回転軸2を径方向に支持する軸受面としては機能させないようにしている。
このように構成することで、冷凍機油が環状空間20の上部から排出される通路は、上部通路壁25内周と上軸受11に嵌まる回転軸2の外周との間のすきまとなるので、環状空間20がそのまま環状空間20の上部から排出される通路となっていた図2の構成に比べてその通路の幅が狭くできるので、そこを通過しようとする流体への通路抵抗を大きくすることができる。このため環状空間20の上部から排出される冷凍機油の量をさらに減少させることができ、上軸受11に供給された冷凍機油の大部分を油排出孔22から径方向に一次空間80へと排出することができる。
これにより排出される方向がエアギャップ58や風穴56を通過して一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流れ方向とほぼ直交し、かつ油排出孔22から排出された冷凍機油の流れが回転子52に遮られることがないので、油排出孔22から排出された冷凍機油の多くは高圧冷媒の流れに引き込まれることはなく、一次空間80から密閉容器70底部の油溜め75へと流下することができ、吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができる。よって油溜め75の冷凍機油の油面高さを安定的に維持できるので、圧縮室7のシール性が高まり、また回転子52の回転抵抗が発生しないので、圧縮機入力が低減されて圧縮機効率を向上でき、そして圧縮機構部1の各摺動箇所が潤滑不良を起こすことがなくなり、高効率で信頼性の高い回転圧縮機とすることができる。
次にこの実施の形態1におけるまた別の実施例を図6にて説明する。図6はこの発明の実施の形態1によるまた別の実施例となる回転圧縮機の要部縦断面図である。図6において図1〜図5と同一の符号で示すものは、図1〜図5と同一もしくは同様な部品である。また図6に図示されていない他の部分は図1に図示される回転圧縮機と同じである。図2では、上軸受体10に設けられ環状空間20と一次空間80を連通する油排出孔22を上軸受11の略径方向(回転軸2の軸方向に略直交する方向)に形成したが、図6においては、上軸体10を略径方向には連通しているが、油排出孔26が環状空間20から一次空間80に向けて油溜め75がある下方に傾斜するように形成するものである。
油排出孔26は環状空間20と一次空間80を連通するように、上軸受体10に少なくとも一つ設けられるが、一次空間80への開口が環状空間20への開口よりも下方(油溜め75側)に位置するように、環状空間20から一次空間80に向けて上軸受11の径方向から所定の角度で下方に傾斜して形成されている。
このように油排出孔26を形成することで、油排出孔26から下方に冷凍機油が排出されるので、エアギャップ58や風穴56を通過して一次空間80から二次空間81に向かう高圧冷媒の流れ方向に所定の角度だけ逆らう方向に排出することができる。そのため油排出孔26から排出された冷凍機油が高圧冷媒の流れに引き込まれることなく油溜め75へと流下することができ、吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができる。よって油溜め75の冷凍機油の油面高さを安定的に維持できるので、圧縮室7のシール性が高まり、また回転子52の回転抵抗が発生しないので、圧縮機入力が低減されて圧縮機効率を向上でき、そして圧縮機構部1の各摺動箇所が潤滑不良を起こすことがなくなり、高効率で信頼性の高い回転圧縮機とすることができる。
本発明の実施の形態1において、搬送溝23が環状空間20に連通する位相(周方向位置)と略同位相に油排出孔22、26を配置することで、油排出孔22、26からの冷凍機油の排出をより早く円滑にすることができる効果が得られる。なお油排出孔22、26を複数配置する場合では、そのうちの一つを搬送溝23の環状空間20に連通する終端の位相と略同位相に配置すればよい。
また油排出孔22、26は上軸受11の内径より径の大きい環状空間20に開口させているので、油排出孔22、26の形成(加工)により上軸受11の内径が歪んで真円度が悪化し軸受負荷容量を低下させることはない。
環状空間20を上軸受体10に環状溝21、24を設けて形成せずに、回転軸2の剛性が確保できるものであれば、回転軸2の該当する位置に必要な長さだけ回転軸2の外周を切削することで形成してもよい。ただしその際には油排出孔が上軸受11の摺動面である内周面に開口することになるので、上軸受11の内周面の真円度確保に留意しなければならない。
また搬送溝23も上軸受11内周面に形成したが、回転軸2の外周面に形成してもよい。ただしその際には螺旋状の傾斜方向は、上軸受11内周面に形成する場合とは逆で、回転軸2の回転方向と逆の方向に傾斜させなければならない。なお搬送溝は上軸受11内周面、回転軸2の外周面のどちらに形成する場合でも螺旋状に限定されるものではなく、直線状であってもよく、上軸受体10の上軸受11に供給された冷凍機油を環状空間20に搬送できるものであればどのような形状の溝であっても構わない。
この実施の形態1に示す回転圧縮機の回転子52には風穴56を設けていたが、風穴56を設けなくても吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量を減少させることができる。しかし高速運転を考慮すると一次空間80から二次空間81へと向かう高圧冷媒の流速を少しでも遅くした方が冷凍機油を引き込む力が弱まるので、本発明に加えて回転子に風穴を設けることで、特に高速運転時に吐出管76から高圧冷媒とともに密閉容器70外部へ吐出される冷凍機油の量をより減少させることができる。
近年回転圧縮機が圧縮して吐出する冷媒の作動圧力が高圧化している。作動圧力が高い冷媒として、空調機用では、HFC32やHFC32の重量割合が半分以上のHFC混合冷媒があり、また最近では主に給湯機用に、それらHFC冷媒よりさらに作動圧力が高い二酸化炭素が使用されている。これら作動圧力が高い冷媒は高低圧の差圧が大きいため、亜圧縮機の圧縮機構がロータリ式あるいは、ロータリ式の一種であるがベーンとローラーが一体に形成されているスイング式においては、油溜め75の油面が低下すると、ベーン5周面のシール性が悪化して漏れ損失の増大により性能が大きく低下する問題がある。本発明は、密閉容器70の外部に高圧冷媒とともに吐出されてしまう冷凍機油を減少させることにより、油溜め75の油面高さを安定的に維持して、ベーン5の周面には安定して冷凍機油が供給されるようにしているので、このような作動圧力が高い冷媒において特に有効であり、漏れ損失を低減させて圧縮機効率の向上が達成できる。
また作動圧力が高い冷媒では圧縮負荷が大きいため、軸受負荷も大きい。軸受負荷が大きいということは、わずかな冷凍機油の供給切れでも軸受あるいは回転軸の摺動箇所が損傷してしまうことになる。本発明は、密閉容器70の外部に高圧冷媒とともに吐出されてしまう冷凍機油を減少させることにより、油溜め75の油面高さすなわち貯留量を安定的に維持して、油溜め75の冷凍機油の枯渇を招くことなく安定的に圧縮機構部1の摺動箇所に冷凍機油を供給できるので、このような作動圧力が高い冷媒において特に有効であり、各摺動箇所を確実に潤滑して信頼性の向上が達成できる。
本発明は、作動圧力の高い冷媒に特に有効であるが、HFC32の割合が半分未満あるいはHFC32を含まないHFC冷媒やHC冷媒など上記した作動圧力が高い冷媒以外の冷媒を使用する場合においても、密閉容器70の外部に高圧冷媒とともに吐出されてしまう冷凍機油を減少させることにより、油溜め75の冷凍機油を適量に貯留し油面高さを安定的に維持できるので、圧縮機構部1の圧縮室7のシール性が高まり、また圧縮機構部1の各摺動箇所が潤滑不良を起こすことがなくなり、高効率で信頼性の高い回転圧縮機とすることができる。なお冷凍機油として、冷媒がHFC32の割合が半分未満あるいはHFC32を含まないHFC冷媒の場合にはエーテル油もしくはエステル油またはアルキルベンゼン油がよく使用され、冷媒がHC冷媒の場合には鉱油がよく使用される。
また電動機50が可変速対応である場合、高圧冷媒の流速が速くなり、上軸受11に供給される冷凍機油の量も増加する回転圧縮機の回転数が60rpsを超えるような高速運転時に本発明は特に有効であるが、電動機が一定速の圧縮機においても適用でき同様の効果を奏することができる。
実施の形態1に示した回転圧縮機は内部高圧で圧縮機構部が一つの密閉型シングルロータリ圧縮機あったが、この形態に限定されるものではなく、圧縮機構部を複数備える形態や複数の圧縮機構部で順に圧縮する多段圧縮機構を有する形態に対しても適用できる。また多段圧縮機構の圧縮機では内部が高圧でなく中間圧や低圧であってもよい。圧縮機構もロータリ式に限るものではなく、レシプロ式やスクロール式等の他の圧縮機構であってもよい。また回転軸の軸方向が水平方向となる横置きの回転圧縮機にも適用でき、同様な効果を奏することができる。ただし横置きの回転圧縮機に本発明を適用する場合には、油排出孔から排出される冷凍機油の排出方向が重力に逆らう方向とならないように、一次空間側の開口を下方側とした方がよい。
この発明の実施の形態1を示す回転圧縮機の縦断面図である。 図1に示す回転圧縮機の要部断面図である。 図1に示す回転圧縮機の上軸受体10の断面図である。 図1に示す回転圧縮機の圧縮機構を説明するための説明用横断面図である。 この発明の実施の形態1による別の実施例となる回転圧縮機の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態1によるまた別の実施例となる回転圧縮機の要部縦断面図である。
符号の説明
1 圧縮機構部、2 回転軸、2a 偏心軸部、3 ローラー、4 シリンダ、4a ベーン溝、4b 吸入口、5 ベーン、6 吸入室、7 圧縮室、8 マフラー、10 上軸受体、10a 上端面、11 上軸受、12 下軸受体、13 下軸受、14 長穴、15、16 給油孔、20 環状空間、21 凹部、22、26 油排出孔、23 螺旋溝、24 環状溝、25 上部通路壁、50 電動機、51 固定子、52 回転子、53 回転子コア、54 上バランサ、55 下バランサ、56 風穴、57 ガラスターミナル、58 エアギャップ、70 密閉容器、71 円筒容器、72 上蓋、73 底蓋、74 脚体、75 油溜め、76 吐出管、80 一次空間、81 二次空間、90 気液分離器、91 容器、92 低圧接続管、93 吸入管。

Claims (3)

  1. 固定子と回転子から成る電動機とこの電動機に連結された回転軸にて駆動されるとともに前記回転軸を径方向に支持する軸受体を前記電動機側に設けた圧縮機構部とを収納する密閉容器と、
    この密閉容器の底部に設けられ前記圧縮機構部の潤滑やシールに使用される冷凍機油を貯留する油溜めと、
    前記回転軸に形成され、前記軸受体と前記回転軸が摺動する箇所を潤滑するための冷凍機油を前記油溜めから前記軸受体に供給する給油通路と、
    前記軸受体の前記電動機側の端面に設けられ、前記軸受体の前記回転軸と摺動する内周面の内径よりも大きい内径で前記回転軸の外周面との間に環状空間を形成する環状溝と、
    前記軸受体の前記内周面もしくは前記回転軸の外周面に形成され、前記軸受体に前記給油通路より供給された冷凍機油を前記環状空間へと搬送する搬送溝と、
    前記軸受体に設けられ、前記環状空間から前記電動機と前記圧縮機構部の間の空間へ径方向に連通する油排出孔であって、一方が前記環状溝の内面に開口し、他方が前記電動機の前記回転子と軸方向に重なることのない位置で前記軸受体の外面に開口して、前記環状空間へ搬送された冷凍機油を前記電動機と前記圧縮機構部の間の空間に排出する油排出孔と、
    を備え、前記環状空間の径方向の幅よりも前記油排出孔の直径を大きくし、前記環状空間の前記電動機側への排出通路より前記油排出孔の通路抵抗を小さくしたことを特徴とする回転圧縮機。
  2. 前記搬送溝を前記軸受体の前記内周面に形成し、前記搬送溝を前記環状空間へ連通させるとともに、この搬送溝が前記環状空間へ連通する位相と略同位相に前記油排出孔を配置したことを特徴とする請求項1に記載の回転圧縮機。
  3. 前記回転子に前記回転子の両端を連通する風穴を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転圧縮機。
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