JP4990108B2 - 点火コイル用積層鉄心の製造方法 - Google Patents

点火コイル用積層鉄心の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4990108B2
JP4990108B2 JP2007306256A JP2007306256A JP4990108B2 JP 4990108 B2 JP4990108 B2 JP 4990108B2 JP 2007306256 A JP2007306256 A JP 2007306256A JP 2007306256 A JP2007306256 A JP 2007306256A JP 4990108 B2 JP4990108 B2 JP 4990108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
ignition coil
laminated
manufacturing
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007306256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009130280A (ja
Inventor
徳夫 鳥巣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui High Tech Inc
Original Assignee
Mitsui High Tech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui High Tech Inc filed Critical Mitsui High Tech Inc
Priority to JP2007306256A priority Critical patent/JP4990108B2/ja
Publication of JP2009130280A publication Critical patent/JP2009130280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4990108B2 publication Critical patent/JP4990108B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

本発明は、例えばエンジンの点火プラグに導電する点火コイルに用いる積層鉄心の製造方法に関する。
点火コイルは高効率で、かつ小型とするために、電磁鋼板等の金属板から幅を変えた単板を複数枚打ち抜き、これらを積層して断面形状を略円形又は多角形にしたコイル鉄心が望まれる。この点火コイル鉄心の製造方法については、例えば、特許文献1に記載されているように、一方向に送られる帯板を打ち抜いて、単板を形成するに際し、対となる打ち抜き機構を帯板の幅方向に順次、接近又は離反させて、対向する側縁を打ち抜く方法が提案されている。
また、特許文献2には、点火コイル用積層鉄心となる最少幅から最大幅に至る異幅の単板を、被打ち抜き金属板(帯板)の幅方向に形成し、これらの各単板を順次抜き落としてダイ内でかしめ積層し、点火コイル用積層鉄心を製造する方法が提案されている。この製造方法では各単板の境界をカッター等の刃物で分断、あるいはスロットにて分離するので、抜きカスが殆ど無く材料歩留りが向上するという利点はある。
特開平10−163051号公報 特開2004−281520号公報
しかしながら、特許文献1の製造方法では細幅の材料(帯板)から小幅の単板が対向する側縁を矩形領域で打ち抜きして形成されるため、歩留りが低下するうえ、矩形領域分だけ余分に材料幅が必要となる。この現象は多列取りになるほど顕著である。
また、特許文献2記載の製造方法では、1個の点火コイル用積層鉄心を得るために、被打抜き金属板の幅方向から異幅の複数の単板を順次外形抜きし、これら単板の幅方向に打抜き装置を移動させてかしめ積層を行わねばならず、著しく生産性に劣るという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、材料歩留りと生産性に優れた点火コイル用積層鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、プレス加工により磁性の帯板材から、かしめ部を形成した複数の点火コイル用の鉄心片を徐々に幅を変化させながら形成し、これらの鉄心片からなる鉄心片群を前記かしめ部を介して積層し断面形状が円形又は多角形の点火コイル用積層鉄心を、前記帯板材の幅方向に多列に製造する方法において、
前記帯板材の幅方向に並んだ前記各列の鉄心片は同時に打ち抜き形成され、隣り合う前記列の一方の前記鉄心片群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層されるとき、他方の前記鉄心片群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層され、
前記一方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層されるとき、前記他方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層される。
また、第2の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第1の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記一方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最大幅となるとき、前記他方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最小幅となり、
前記一方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最小幅となるとき、前記他方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最大幅となるようにしている。
第3の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第1及び第2の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記帯板材からの前記各鉄心片の長辺側の端部の形成は、前記帯板材の短辺側の端部にスロットを形成した後、切り曲げ加工によって行っている。
第4の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、プレス加工により磁性の帯板材から、かしめ部を形成した複数の点火コイル用の鉄心片を徐々に幅を変化させながら形成し、これらの鉄心片からなる鉄心片群を前記かしめ部を介して積層し断面形状が円形又は多角形の点火コイル用積層鉄心を、前記帯板材の幅方向に多列に製造する方法において、前記帯板材の幅方向に並べられ、それぞれ前記帯板材の搬送方向にその長手方向を一致させた前記各鉄心片の短辺側の端部にスロットを形成する第1工程と、
前記各鉄心片の長辺側の端部を形成する第2工程と、
前記帯板材の幅方向に並べて配置された前記各鉄心片を同時に金型内に抜き込んで、それぞれ列毎にかしめ積層する第3工程とを有する。
第5の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第4の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記帯板材の幅方向に、隣り合って形成される該点火コイル用積層鉄心の幅広の鉄心片と幅狭の鉄心片が配置される。
第6の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第4及び第5の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、該点火コイル用積層鉄心の断面形状は六角形であって、隣り合う該点火コイル用積層鉄心の鉄心片が切り目を介して隣接している。
第7の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第4及び第5の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、隣り合う前記点火コイル用積層鉄心を構成する前記鉄心片の間にはそれぞれスクラップ片がある。
第8の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第7の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記スクラップ片の全部又は一部は、該各スクラップ片に形成されたかしめ部によって、かしめ積層されている。
第9の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第〜第8の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記帯板材からの前記各鉄心片の長辺側の端部の形成は切り曲げ加工によって行う。
第10の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第3及び第9の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記切り曲げ加工は、刃底面が垂直面に対して60〜85度の移動刃と該移動刃と対をなす固定刃によって形成され、該切り曲げ加工の後に変形した折れ曲がり部の平面化処理が行われている。
そして、第11の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法は、第10の発明に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記移動刃は前記帯板材の下側にある。
請求項1〜3、及び請求項1に従属する請求項10、11記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法は、点火コイル用積層鉄心の鉄心片は異なる幅の鉄心片の組み合わせであって、隣り合う列の一方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層されるとき、他方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層され、一方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層されるとき、他方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層されるので、帯板材の板取りの歩留りを向上させることができ、板取り効率を増すことができる。
特に、請求項3記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、帯板材からの各鉄心片の長辺側の端部の形成は、帯板材の短辺側の端部にスロットを形成した後、切り曲げ加工によって行うので、隣り合う点火コイル用積層鉄心の鉄心片を隣接又は近接させて作ることができる。
請求項4及びこれに従属する請求項5〜11記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法は、帯板材の搬送方向にその長手方向を一致させた各鉄心片の短辺側の端部にスロットを形成する第1工程と、各鉄心片の長辺側の端部を形成する第2工程と、各鉄心片を同時に金型内に抜き込んで、かしめ積層する第3工程とを有するので、一つの金型内に同時に複数の点火コイル用積層鉄心を抜きこんで製造できる。
特に、請求項5記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、帯板材の幅方向に、隣り合って形成される点火コイル用積層鉄心の幅広の鉄心片と幅狭の鉄心片が配置されているので、帯板材から鉄心片を取る歩留りが向上する。
特に、請求項6記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、点火コイル用積層鉄心の断面形状は六角形であって、隣り合う点火コイル用積層鉄心の鉄心片が切り目を介して隣接しているので、より無駄なく帯板材を使用できる。
請求項7記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、隣り合う点火コイル用積層鉄心を構成する鉄心片の間にはそれぞれスクラップ片があるので、帯板材の利用率は減少するが、任意の断面形状の点火コイル用積層鉄心を無理なく製造できる。
請求項8記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、スクラップ片の全部又は一部は、各スクラップ片に形成されたかしめ部によって、かしめ積層されているので、スクラップ片が装置の周囲に散らかるのを最小限にできる。
請求項9記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、帯板材からの各鉄心片の長辺側の端部の形成は切り曲げ加工によって行うので、スロット抜きによって長辺側の端部を形成する場合に比較して、スロット屑の発生がなく、更には、隣接する鉄心片の利用率を高めることもできる。
請求項10記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、切り曲げ加工は、刃底面が垂直面に対して60〜85度の移動刃と移動刃と対をなす固定刃によって形成され、切り目の形成後に折れ曲がり変形した部分の平面化処理が行われる。これによって、切り目で分離された鉄心片をそのまま点火コイル用積層鉄心に使用できる。
更に、この場合の移動刃は帯板材の下側にあるのが好ましく、これによって、帯板材から上側に飛び出す切り曲げ部分が帯板材を載せる下型等に引っかからずに搬送できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法によって製造された点火コイル用積層鉄心の斜視図、(B)は同断面図、(C)は本発明の他の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法を示す説明図、図3は同点火コイル用積層鉄心の製造方法を示す断面図、図4(A)〜(C)は同点火コイル用積層鉄心の製造方法の説明図、図5(A)、(B)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法の説明図、図6は本発明の第3の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法の説明図である。なお、図4(A)〜(C)はそれぞれ図2におけるA−A矢視断面図、B−B矢視断面図、C−C矢視断面図を示している。
図1(A)、(B)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る製造方法によって製造された点火コイル用積層鉄心10は、断面が六角形(正六角形を含む)となって、水平中央線11を基準として上下対称に異なる幅を有する縦長長方形の磁性材料からなる鉄心片12がかしめ積層されている。
図1(B)において点火コイル用積層鉄心10の水平方向の対頂角の長さ(最大幅)をaとすると、垂直方向の長さbは0.866aとなる。鉄心片12の厚みをtとすると、水平中央線11を境に上下にそれぞれ0.433a/t枚の鉄心片12が必要となる。なお、鉄心片の枚数に端数が生じる場合は切り上げた整数枚数とするのが点火コイル用積層鉄心10の充填密度を高める上で好ましいが、端数を切り下げた枚数又は四捨五入した枚数としてもよい。具体的には、aが15mmで鉄心片12の厚みtが0.3mmの場合、計算結果は21.65枚となり、切り上げた整数枚数は22枚、端数を切り下げた整数枚数は21枚である。
次に、各鉄心片12の幅wについて検討する。最短幅の鉄心片12は頂部及び底部にあって、その幅はa/2となる。最長部の鉄心片12は水平中央線11に接する鉄心片12であってその幅はaであるから、上側及び下側の鉄心片12の枚数をnとすると、底部からm枚目及び頂部からm枚の鉄心片12の幅は、(1+m/n)×a/2となる。
これらの鉄心片12は長手方向に複数箇所(この実施の形態では3カ所)設けられたかしめ部13によって連結されている。この場合、点火コイル用積層鉄心10の最下部の鉄心片12に設けられているかしめ部13はかしめ貫通孔によって形成され、その他の鉄心片12のかしめ部13は周知のV形かしめ又は半抜きかしめによって形成されている。これによって、点火コイル用積層鉄心10の底部からかしめ突起が突出するのを防止している。
この点火コイル用積層鉄心10を使用する場合は、図1(B)に示すように円形のパイプ14に入れて使用するが、図1(C)に示すように、断面六角形(断面多角形の一例)のパイプ15に入れて使用することもできる。この場合、鉄心に対する同一巻数に対するコイルの全長が短くなるので、ローインピーダンスの点火コイル用積層鉄心16となる。
続いて、図2〜図4を参照しながら、磁性の帯板材17から複数(この実施の形態では4)の点火コイル用積層鉄心10を製造する場合について説明する。
図2に示すような、厚みtが例えば0.2〜1.0mmで、所定幅(この実施の形態では、例えば、3.5a)の帯板材17を用意する。第1のステーション(1)では、2つのパイロット孔18、19を所定ピッチf(この実施の形態では、点火コイル用積層鉄心10の全長cの1.1〜1.3倍)で形成する。
第2ステーション(2)では、パイロット孔18、19の搬送方向両側に矩形のスロット20、21を形成する。このスロット20、21の幅方向のピッチはaであり、各スロット20、21の縦横の長さをg、i、パイロット孔18、19を挟むスロット20、21の中心間間隔をjとすると、g<a、(f−j−i)=cの関係がある。なお、帯板材17の幅方向に隣り合うスロット20、20及びスロット21、21の中心にそれぞれの点火コイル用積層鉄心10の中心がある。
第3のステーション(3)は各鉄心片12の一側に切り曲げ加工によって切り目23、24、25を形成する。この切り曲げ加工は、図4(A)に示すように、刃底面26が垂直面27に対して60〜85度の移動刃28と、移動刃28と対をなし刃部29が断面直角の固定刃30によって形成される。なお、移動刃28が帯板材17の下側に、固定刃30が帯板材17の上側に配置され、切断された第1の折れ曲がり部31が帯板材17の上側に突出するようになっている。
第4のステーション(4)では、各鉄心片12の他側の切り曲げ加工によって切り目33、34が形成される。なお、切り目33、34を形成する移動刃36及び固定刃37は、基本的には前記した移動刃28及び固定刃30と同一であるが、移動刃36及び固定刃37の板幅方向の向きが逆になっている。これによって、図4(B)に示すように、第2の折れ曲がり部38が形成される。
第5のステーション(5)では、、切り目23〜25、33、34の平面化処理を行う。この平面化処理は、帯板材17の下に平面台を置き、上から底部が平面のパンチを打ち下ろすことによって行う。これによって、図4(C)に示すように、折れ曲がり部31、38は元の状態に戻どる。以上の第1〜第5のステーションで行う第1〜第5の工程によって、図3に示す2つの点火コイル用積層鉄心10の最底部を形成する幅狭の鉄心片12の長辺側端部が形成される。なお、この幅狭の鉄心片12の間に幅広の鉄心片12が存在するが、最終的には点火コイル用積層鉄心10の上半分又は下半分しか構成しない。
第3、第4のステーション(3)、(4)では、上下の固定刃30、移動刃28及び固定刃37及び移動刃36はそれぞれ対となって帯板材17の幅方向に移動できる。即ち、図3に示すように、点火コイル用積層鉄心10を構成する各鉄心片12の幅は上下方向に幅が異なるので、積層する鉄心片12毎に、切り目23〜25、33、34の位置を変えて所定幅の鉄心片12の長辺側端部を形成する。これについては、前述のように、最長部の鉄心片12は水平中央線11に接する鉄心片12であってその幅はaであるから、上側及び下側の鉄心片12の枚数をnとすると、底部からm枚目及び頂部からm枚の鉄心片12の幅は、(1+m/n)×a/2となるように各刃物を移動する。
次の第6のステーション(6)では、各鉄心片12の中央に複数のかしめ部13を形成する。そして、各点火コイル用積層鉄心10の最底部に位置する鉄心片12に対してはかしめ部13はかしめ貫通孔とする。これによって、上下に配置される点火コイル用積層鉄心10が機械的連結を起こさないようにしている。なお、この実施の形態においては、図3に示す最底部(最下部)の鉄心片12の全てについて、かしめ部13をかしめ貫通孔とする。この第6のステーション(6)は他の鉄心片12についてはアイドルステーションとなる。
第7のステーション(7)では、第6のステーション(6)でかしめ貫通孔が形成されなかった鉄心片12について半抜きかしめからなるかしめ部13を形成する。これによって、最底部を除く鉄心片12にかしめ部13が形成される。
第8のステーション(8)で各鉄心片12の抜き落としを行う。この場合は、幅方向に並べて形成され、各鉄心片12の短辺側両端を、帯板材17に連続する隣り合うスロット20、21の間を切断することによって形成する。
帯板材17の幅方向に形成された各鉄心片12は同時に打ち抜かれる。図3に示すようにダイ(金型)40の内幅pは連続した点火コイル用積層鉄心10の最大幅を必要とするが、パンチは帯板材17の幅方向両側に形成される点火コイル用積層鉄心10を打抜く最小幅qとする。これによって、ダイ40内に複数の点火コイル用積層鉄心10が形成される。なお、図3において、斜線部の積層鉄心41、42は点火コイル用積層鉄心10の上又は下の半分を構成するので、そのまま組み合わせて使用できる。43は抜き滓を示す。
この第1の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法においては、一方の鉄心片12の群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層されるとき、隣接する他方の鉄心片12の群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層され、一方の鉄心片12の群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層されるとき、隣接する他方の鉄心片12の群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層される。従って、一方の鉄心片群の鉄心片12が積層方向で最大幅となるとき、隣接する他方の鉄心片群の鉄心片12が積層方向で最小幅となり、一方の鉄心片群の鉄心片12が積層方向で最小幅となるとき、隣接する他方の鉄心片群の鉄心片12が積層方向で最大幅となる。
次に、図5(A)、(B)を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法について、第1の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法と異なる点について説明する。この製造方法における点火コイル用積層鉄心45は断面正八角形又は略正八角形状である。対辺間の距離をsとすると、1辺の長さは0.414sとなり、点火コイル用積層鉄心45の平行部46の高さは0.414sとなり、その上下の傾斜部47、48の高さは0.293sとなる。従って、各鉄心片49の厚みをtとすると、一つの点火コイル用積層鉄心45について、全体で、s/t枚の鉄心片49が必要となり、傾斜部47、48で0.293s/t枚、平行部46で0.414s/t枚の鉄心片が必要となる。
なお、実際の使用にあっては、鉄心片の枚数は整数であるから、これらの0.293s/t、0.414s/tを四捨五入した数字n1、n2を使用する。下の傾斜部48において下からm1枚目の鉄心片49の幅w1は、{(m1−1)/n1}×0.586s+0.414sとなる。また、上の傾斜部47においては。上からm2枚目の鉄心片49の幅w2は、w1の式においてm1の代わりにm2を代入した寸法となる。平行部46の幅はsであるので、結局これらを組み合わせた数式に従って、上下の固定刃及び移動刃を各鉄心片49毎に帯板材50の幅方向に移動させればよいことになる。
図5(A)に、各鉄心片49の切り目51〜54を示すが、切り目51、53は同一のステーションで同時に形成し、切り目52、54は別の同一のステーションで同時に形成する。これらには折れ曲がり部が存在するので、平面化処理を行うステーションは別に設けられている。また、各点火コイル用積層鉄心45の底部を構成する鉄心片49のかしめ部55はかしめ孔を用いる。上方向及び又は横方向に並ぶ点火コイル用積層鉄心45の間にはスクラップ片56の集合であるスクラップ層57、59が形成される。これらのスクラップ層57、59はかしめ部55で積層連結してもよく、スクラップ片が金型排出後もバラバラに散らかることがないので廃棄作業が容易である。
各スクラップ層57の最下部のスクラップ片56に設けられているかしめ部55はかしめ貫通孔としておくのがよい。なお、各スクラップ層57、59にかしめ部55を設けないことも当然でき、この場合は、かしめ部55を形成する刃物の消耗量が減少する。なお、図5(A)においては、61は鉄心片49が抜き込まれるダイを示す。
この実施の形態では、8角形の場合について説明したが、他の多角形の場合も、その片側の外形線(即ち、鉄心片の長辺側端部)に沿って切り目を構成することによって、各鉄心片を形成することができる。
また、図6に示すように、断面円形の点火コイル用積層鉄心の場合には、上下の点火コイル用積層鉄心64の境界部65に隣接の点火コイル用積層鉄心66の中心位置67を配置することによって、断面円形の点火コイル用積層鉄心をそのまま直径同士を突き合わせて配置する場合より、帯板材の利用効率を高めることができる。図6において、68は打ち抜き用のダイを示す。
(A)は本発明の第1の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法によって製造された点火コイル用積層鉄心の斜視図、(B)は同断面図、(C)は本発明の他の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法を示す説明図である。 同点火コイル用積層鉄心の製造方法を示す断面図である。 (A)〜(C)は同点火コイル用積層鉄心の製造方法の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法の説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る点火コイル用積層鉄心の製造方法の説明図である。
10:点火コイル用積層鉄心、11:水平中央線、12:鉄心片、13:かしめ部、14、15:パイプ、16:点火コイル用積層鉄心、17:帯板材、18、19:パイロット孔、20、21:スロット、23〜25:切り目、26:刃底面、27:垂直面、28:移動刃、29:刃部、30:固定刃、31:第1の折れ曲がり部、33、34:切り目、36:移動刃、37:固定刃、38:第2の折れ曲がり部、40:ダイ、41、42:積層鉄心、43:抜き滓、45:点火コイル用積層鉄心、46:平行部、47、48:傾斜部、49:鉄心片、50:帯板材、51〜54:切り目、55:かしめ部、56:スクラップ片、57:スクラップ層、59:スクラップ層、61:ダイ、64:点火コイル用積層鉄心、65:境界部、66:点火コイル用積層鉄心、67:中心位置、68:ダイ

Claims (11)

  1. プレス加工により磁性の帯板材から、かしめ部を形成した複数の点火コイル用の鉄心片を徐々に幅を変化させながら形成し、これらの鉄心片からなる鉄心片群を前記かしめ部を介して積層し断面形状が円形又は多角形の点火コイル用積層鉄心を、前記帯板材の幅方向に多列に製造する方法において、
    前記帯板材の幅方向に並んだ前記各列の鉄心片は同時に打ち抜き形成され、隣り合う前記列の一方の前記鉄心片群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層されるとき、他方の前記鉄心片群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層され、
    前記一方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅狭となって打抜き積層されるとき、前記他方の鉄心片群が積層方向に徐々に幅広となって打抜き積層されることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  2. 請求項1記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記一方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最大幅となるとき、前記他方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最小幅となり、
    前記一方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最小幅となるとき、前記他方の鉄心片群の鉄心片が積層方向で最大幅となることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記帯板材からの前記各鉄心片の長辺側の端部の形成は、前記帯板材の短辺側の端部にスロットを形成した後、切り曲げ加工によって行うことを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  4. プレス加工により磁性の帯板材から、かしめ部を形成した複数の点火コイル用の鉄心片を徐々に幅を変化させながら形成し、これらの鉄心片からなる鉄心片群を前記かしめ部を介して積層し断面形状が円形又は多角形の点火コイル用積層鉄心を、前記帯板材の幅方向に多列に製造する方法において、
    前記帯板材の幅方向に並べられ、それぞれ前記帯板材の搬送方向にその長手方向を一致させた前記各鉄心片の短辺側の端部にスロットを形成する第1工程と、
    前記各鉄心片の長辺側の端部を形成する第2工程と、
    前記帯板材の幅方向に並べて配置された前記各鉄心片を同時に金型内に抜き込んで、それぞれ列毎にかしめ積層する第3工程とを有することを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  5. 請求項4記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記帯板材の幅方向に、隣り合って形成される該点火コイル用積層鉄心の幅広の鉄心片と幅狭の鉄心片が配置されることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  6. 請求項4又は5記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、該点火コイル用積層鉄心の断面形状は六角形であって、隣り合う該点火コイル用積層鉄心の鉄心片が切り目を介して隣接していることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  7. 請求項4又は5記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、隣り合う前記点火コイル用積層鉄心を構成する前記鉄心片の間にはそれぞれスクラップ片があることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  8. 請求項7記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記スクラップ片の全部又は一部は、該各スクラップ片に形成されたかしめ部によって、かしめ積層されていることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  9. 請求項〜8のいずれか1項に記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記帯板材からの前記各鉄心片の長辺側の端部の形成は切り曲げ加工によって行うことを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  10. 請求項3又は9記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記切り曲げ加工は、刃底面が垂直面に対して60〜85度の移動刃と該移動刃と対をなす固定刃によって形成され、該切り曲げ加工の後に変形した折れ曲がり部の平面化処理が行われていることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
  11. 請求項10記載の点火コイル用積層鉄心の製造方法において、前記移動刃は前記帯板材の下側にあることを特徴とする点火コイル用積層鉄心の製造方法。
JP2007306256A 2007-11-27 2007-11-27 点火コイル用積層鉄心の製造方法 Expired - Fee Related JP4990108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007306256A JP4990108B2 (ja) 2007-11-27 2007-11-27 点火コイル用積層鉄心の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007306256A JP4990108B2 (ja) 2007-11-27 2007-11-27 点火コイル用積層鉄心の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009130280A JP2009130280A (ja) 2009-06-11
JP4990108B2 true JP4990108B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=40820858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007306256A Expired - Fee Related JP4990108B2 (ja) 2007-11-27 2007-11-27 点火コイル用積層鉄心の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4990108B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102873208B (zh) * 2012-10-17 2014-12-24 宁波震裕科技股份有限公司 非等截面铁芯在级进模中的冲裁装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2919434B2 (ja) * 1996-10-01 1999-07-12 広畑電磁鋼センター株式会社 円筒コイル用鉄芯の製造方法
JP2001102234A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Hitachi Ltd 積層鉄心の製造方法
JP3710706B2 (ja) * 2000-12-01 2005-10-26 三菱電機株式会社 積層コアの製造方法およびその製造に用いる金型装置
DE10136810A1 (de) * 2001-07-27 2003-02-13 Bosch Gmbh Robert Staubspule für Zündanlagen
JP4375981B2 (ja) * 2003-03-13 2009-12-02 株式会社三井ハイテック 円筒コイル用鉄心の製造方法及びその製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009130280A (ja) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4467640B2 (ja) 固定子積層鉄心の製造方法
JP5885476B2 (ja) 積層鉄心の製造装置及び製造方法
JP5379522B2 (ja) 分割鉄心片の製造方法
JP6538419B2 (ja) 金型装置及び薄板材の打抜き方法
US20150075340A1 (en) Method of producing iron core
JP4219400B2 (ja) 異形積層コアの製造方法
CN105057469B (zh) 一种套管成型级进模具
JP4990108B2 (ja) 点火コイル用積層鉄心の製造方法
JP6214951B2 (ja) 帯状固定子鉄心片の製造方法及びこれに用いる金型装置
CN104201835A (zh) Y系列工业电机定子冲片的成型方法
JP6307285B2 (ja) 鉄心片の打ち抜き方法
JP4397420B2 (ja) 点火コイル鉄心の製造方法
KR101606324B1 (ko) 컴파운드 금형
CN113275459B (zh) 一种台阶式铁芯的制造工艺
JP2017189785A (ja) 薄帯積層材の打抜方法および打抜装置
JP2011136267A (ja) メタルハニカム素材、メタルハニカム構造体及びメタルハニカム素材成形用の金型装置
JP2006136896A (ja) フィンの製造方法およびフィンの製造装置
CN204934362U (zh) 一种套管成型级进模具
CN112658122B (zh) 一种无搭边连续模
JP3776052B2 (ja) 積層鉄心
KR102315990B1 (ko) 극협피치용 커넥터핀 펀칭 장치
JP4375981B2 (ja) 円筒コイル用鉄心の製造方法及びその製造装置
KR101875524B1 (ko) 펜슬코어 제조장치
CN104416043B (zh) 一种锯片的多孔冲裁无碎料处理成型方法
JP2006205240A (ja) 順送式のプレス成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees