JP4989590B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4989590B2
JP4989590B2 JP2008221955A JP2008221955A JP4989590B2 JP 4989590 B2 JP4989590 B2 JP 4989590B2 JP 2008221955 A JP2008221955 A JP 2008221955A JP 2008221955 A JP2008221955 A JP 2008221955A JP 4989590 B2 JP4989590 B2 JP 4989590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
divided
composite image
composite
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008221955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010057079A (ja
Inventor
裕美 齋藤
芳則 山崎
和人 渡辺
佳彦 高柳
伸一 片貝
拓 五十嵐
初 松崎
貴弘 清水
勝 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Frontech Ltd
Original Assignee
Fujitsu Frontech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Frontech Ltd filed Critical Fujitsu Frontech Ltd
Priority to JP2008221955A priority Critical patent/JP4989590B2/ja
Publication of JP2010057079A publication Critical patent/JP2010057079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4989590B2 publication Critical patent/JP4989590B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関し、特に画像をデジタル処理する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
従来、撮像装置により生成された被写体の画像(デジタル画像データ)を画像処理装置で編集を行う画像処理システムが用いられている。撮像装置としては、例えば、デジタルカメラやイメージスキャナが知られている。また、画像処理装置で編集された画像は、表示装置の画面に出力されてオペレータの閲覧を可能とする。
このような画像処理システムは、コンピュータにおける帳票等の紙媒体の画像記録や紙面の情報の閲覧・入力を行う業務に用いられている。例えば、デジタルカメラを用いて紙媒体の情報を表示装置の画面に出力すると、オペレータは画面で紙面の閲覧を行いながら、その情報を必要に応じてコンピュータに入力することが可能となり、業務効率の向上を図ることができる。
また、画像処理システムでは、画像閲覧時の情報の視認性を向上するために被写体の画像を高画質、すなわち大きな画素数で生成することが行われる。ただし、このためには撮像装置の同時撮影(撮像)可能な画素数に高い性能が必要となる。また、画素数の増大に伴い、撮像装置のデータの転送能力にも高い性能が必要となる。そこで、撮像装置には、1枚の画像を複数の領域に分割して撮影した分割画像を生成するものがある。そして、画像処理装置で複数の分割画像を結合して画素数の大きな1枚の画像(合成画像)とする。これにより、撮像装置に高い撮影能力等がなくても高画質の画像を得ることができる。
ここで、この方法では、被写体の合成画像を得るために複数の分割画像を取得する必要があり、合成画像の出力までに遅延が発生する可能性がある。このため、合成画像の出力までの遅延を抑止する目的で、オペレータによる画像読み取り開始の指示前から分割画像の取得を開始するようにしている(プレスキャン)。
しかし、プレスキャンではオペレータによる撮影動作によっては、出力される合成画像に手写り領域(画像上で被写体等を覆う手が撮影されてしまった領域)が含まれてしまう可能性がある。
具体的には、オペレータは、紙媒体の画像を取得する際に、(1)まず、紙媒体を撮像装置の所定の撮影位置に設置し、(2)その後、画像処理装置等へのキー入力により合成画像の出力指示を行う。ここで、プレスキャンは、(1)の動作以前から開始されており、(1)の動作中に撮影された分割画像には、オペレータの手が写り込む。このとき、(1)から(2)までの時間間隔が短いと、撮影対象の範囲から手を離しているにも関わらず、プレスキャンによる分割画像に含まれる手写り領域により合成画像にも手写り領域が含まれることになる。
このような手写り等の不要な領域を解消する技術として、手写り等を自動的に検出し、主要な被写体が含まれる領域のみを抽出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−211315号公報
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、手写り領域が識別したい情報の上を覆ってしまう場合には適していない。このような場合には、画像(合成画像)の撮影を再度行う必要がある。すなわち、オペレータは、画面出力された合成画像を目視して業務等で必要な情報が取得可能かを判断し、必要に応じて再び撮影動作を行わなければならず、非効率的である。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、手写りのない画像を短時間で取得可能な画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、画像をデジタル処理する画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、撮像手段、分割画像取得手段、合成画像生成手段および判定手段を有する。撮像手段は、被写体の映像を複数の領域に分割した分割領域毎に順次撮像し、分割領域にそれぞれ対応する複数の分割画像を出力する。分割画像取得手段は、撮像手段が順次出力した複数の分割画像それぞれを分割画像記憶手段に格納する。合成画像生成手段は、撮像手段が全ての分割領域を撮像するための所要時間よりも短い時間間隔で、分割画像記憶手段に記憶された複数の分割画像から被写体の映像を1画面分構成する最新の分割画像群を順次取得して、取得した分割画像群を被写体の映像を復元するよう結合した合成画像を継続的に生成し、生成した合成画像を順次出力する。判定手段は、被写体の映像の出力指示を受け付けると、合成画像生成手段が順次出力した合成画像に被写体以外の写り込み画像の領域が存在するか否かの判定を行い、該当の領域が存在する場合、合成画像生成手段が順次出力した次の合成画像の判定を行い、該当の領域が存在しない場合、この合成画像を出力する。
このような画像処理装置によれば、撮像手段により、被写体の映像が複数の領域に分割した分割領域毎に順次撮像され、分割領域にそれぞれ対応する複数の分割画像が出力される。次に、分割画像取得手段により、撮像手段が順次出力した複数の分割画像それぞれが分割画像記憶手段に格納される。そして、合成画像生成手段により、撮像手段が全ての分割領域を撮像するための所要時間よりも短い時間間隔で、分割画像記憶手段に記憶された複数の分割画像から被写体の映像を1画面分構成する最新の分割画像群が順次取得されて、取得された分割画像群が被写体の映像を復元するよう結合された合成画像を継続的に生成し、生成した合成画像が順次出力される。更に、判定手段により、被写体の映像の出力指示が受け付けられると、合成画像生成手段が順次出力した合成画像に被写体以外の写り込み画像の領域が存在するか否かの判定が行われ、該当の領域が存在する場合、合成画像生成手段が順次出力した次の合成画像の判定が行われ、該当の領域が存在しない場合、この合成画像が出力される。
また、上記課題を解決するために、上記画像処理装置と同様の処理を行う画像処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、上記画像処理装置と同様の処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムが提供される。
上記画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムによれば、手写りのない画像を短時間で取得可能となる。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の概要を示す図である。画像処理装置1は、複数の領域に分割して撮影した画像(分割画像)を合成して1枚の画像(合成画像)を生成する。画像処理装置1は、複数の分割画像をオペレータによる合成画像の出力指示を受け付ける以前から撮影(プレスキャン)し、出力指示を受け付けてから合成画像を出力するまでの応答性能を高めている。画像処理装置1は、撮像手段1a、分割画像取得手段1b、分割画像記憶手段1c、合成画像生成手段1dおよび判定手段1eを有する。
撮像手段1aは、被写体の映像をm個の領域R1,R2,・・・,Rm(mは、m≧2の整数)に分割して継続的に撮影する。この結果、全体像を複数の領域に分割した複数の分割画像D(1,0),D(1,1),・・・,D(1,m)を順次生成し、生成した複数の分割画像それぞれを分割画像取得手段1bに順次出力する。なお、撮像手段1aは、領域Rmの撮影後は、再び領域R1,R2,・・・と撮影を行い、以降これを繰り返す。すなわち、撮像手段1aの出力は、分割画像D(1,m)以降、分割画像D(2,1),D(2,2),・・・,D(n,m),・・・(nは、n≧2の整数)と継続されることになる。ここで、nは、各領域の分割画像の撮影回数を示す。
分割画像取得手段1bは、撮像手段1aから順次取得する分割画像の系列D={D(1,1),D(1,2),・・・,D(n,m),・・・}を分割画像記憶手段1cに順次格納する。
分割画像記憶手段1cは、分割画像の系列Dを記憶する。
合成画像生成手段1dは、分割画像記憶手段1cに記憶された分割画像の系列Dのうち、時系列に連続するm個を抽出し、抽出したm個の分割画像(分割画像群)を合成して合成画像を生成する。合成画像生成手段1dは、例えば、最新のm個の分割画像を抽出して継続的に合成画像を生成する。ここで、生成される合成画像の系列をPで表す。合成画像P1,P2,P3は、合成画像の系列Pの時系列に並んだ要素である。合成画像生成手段1dは、合成画像の系列Pの各要素を生成した順に判定手段1eに出力する。
判定手段1eは、オペレータ等による被写体の映像の出力指示を受け付けると、合成画像生成手段1dから順次取得する合成画像の系列Pの各要素につき合成画像中に被写体以外の写り込み画像(例えば、手写り領域)が存在するか否かを判定する。そして、被写体以外の写り込みが存在しない場合には、該当の合成画像を出力する。例えば、判定手段1eは、最初に取得した合成画像P1に手写りが存在すると判定する。その後、判定手段1eは、合成画像P2,P3と判定を順次行い、合成画像P3で手写りが存在しないと判定すると、合成画像P3を出力する。
判定手段1eが出力した合成画像P3は、例えば、図示しない表示装置に出力される。そして、表示装置は、判定手段1eから取得する合成画像P3に基づいて、被写体の映像を画面に出力する。
なお、分割画像記憶手段1cには、分割画像の系列Dを全て保持するのではなく、最新のm個の分割画像のみを保持するようにしてもよい。このようにすると、合成画像生成手段1dは、単に分割画像記憶手段1cに格納された分割画像群を取得して合成画像を生成すればよいため、最新のm個を抽出する処理を省くことができる。
このような画像処理装置1によれば、被写体の映像が複数の領域に分割されて継続的に撮影され、複数の分割画像が順次生成される(プレスキャン)。画像処理装置1に被写体の映像の出力指示が入力されると、生成された最新の複数の分割画像により合成画像が継続的に生成される。更に、時系列に生成される合成画像毎に被写体を覆う領域(例えば、手写り)が存在するか否かが判定され、この領域が存在しない場合に、該当の合成画像が出力される。すなわち、プレスキャンにより撮影されたあるタイミングでの分割画像に手写りが存在したとしても、手写りのない最新の分割画像により生成された合成画像が自動的に出力される。
これにより、オペレータが逐次、画面に出力される被写体の映像を目視して手写りの存在を確認する必要がなくなり、短時間で手写りのない画像を得ることができる。また、オペレータによる撮影動作のやり直しが不要となるため、業務効率の向上を図ることができる。
ところで、図1に示した画像処理装置1は、例えば、金融機関の窓口業務において紙帳票を画像としてコンピュータに取り込む業務に用いる場合に有用である。そこで、このような画像処理装置1を金融機関の窓口業務に関連付けた場合を例に挙げ、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。画像処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105,106および通信インタフェース107が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションソフト(以下、アプリケーションという)のプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
HDD103は、データを記憶するためのディスク装置である。HDD103には、OSのプログラムやアプリケーションのプログラムが格納される。また、HDD103には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。
入力インタフェース105,106は、外部装置からのデータの入力を受け付けるインタフェースである。
入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス108を介してCPU101に送信する。入力インタフェース106には、イメージリーダ14が接続されている。
ここで、イメージリーダ14は、帳票の紙面を撮影し、画像として取り込む撮像装置である。イメージリーダ14は、大きな画素で帳票の画像を取得するために、帳票の画像を複数の領域に分割して撮影する。イメージリーダ14が各領域を撮影する時間間隔は、例えば、260ミリ秒間隔である。イメージリーダ14の構成は、図4にて後述する。
入力インタフェース106は、イメージリーダ14から送られてくる所定の帳票の画像情報に対応する信号をCPU101にバス108を介してCPU101に送信する。また、入力インタフェース106は、入力インタフェース106の有するDMA(Direct Memory Access)機能により取得する画像情報をバス108を介して直接RAM102に格納することもできる。
通信インタフェース107は、ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク10を介して、他の情報処理装置との間でデータの送受信を行う。
図3は、画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、分割画像記憶部110、合成画像記憶部120、制御部130、分割画像取得部140、合成画像生成部150、判定部160および出力部170を有する。これらの機能は、CPU101により所定のプログラムが実行されることで実現される。なお、これらの機能の少なくとも一部は、専用のハードウェア回路によって実現されてもよい。
分割画像記憶部110は、帳票の映像を複数の領域に分割して撮影した画像である複数の分割画像を記憶する。
合成画像記憶部120は、複数の分割画像を用いて合成された複数の合成画像を記憶する。
制御部130は、分割画像取得部140、合成画像生成部150および判定部160の動作を制御する。
制御部130は、分割画像の撮影・取得の開始および停止を分割画像取得部140に指示する。分割画像の撮影・取得開始の指示は、例えば、オペレータが帳票の内容を読み取る所定の業務アプリケーションが起動されたタイミングで行われる。また、分割画像の撮影・取得停止の指示は、例えば、画像処理装置100にオペレータが業務アプリケーションの停止要求の入力を行ったタイミングで行われる。
また、制御部130は、画像出力の開始および停止を合成画像生成部150および判定部160に指示する。画像出力開始の指示は、画像処理装置100にオペレータが帳票の映像の出力指示の入力を行ったタイミングで行われる。また、映像出力停止の指示は、制御部130が判定部160から合成画像に手写りが存在しない旨の通知を受けたタイミングで行われる。
分割画像取得部140は、制御部130から分割画像の撮影・取得の開始の指示を受け付けると、イメージリーダ14に帳票の撮影を実行させる。ここで、イメージリーダ14は、前述のように帳票の画像を複数の領域に分割して順次撮影し、撮影した分割画像を分割画像記憶部110に順次格納する。また、分割画像取得部140は、制御部130から分割画像の撮影・取得の停止指示を受け付けるまで継続的に撮影を継続し、停止指示を受け付けるとイメージリーダ14に帳票の撮影を停止させる。
合成画像生成部150は、制御部130から画像出力開始の指示を受け付けると、分割画像記憶部110に記憶された複数の分割画像を取得して1枚の合成画像を生成する。合成画像生成部150は、制御部130から画像出力停止の指示を受け付けるまで継続的に合成画像の生成を実行し、停止指示により合成画像の生成を停止する。合成画像生成部150は、生成した合成画像を合成画像記憶部120に順次格納する。また、合成画像生成部150は、制御部130から合成画像の生成停止指示を受け付けると、合成画像記憶部120に記憶された合成画像を削除する。
判定部160は、制御部130から画像出力開始の指示を受け付けると、合成画像記憶部120に記憶された最新の合成画像を取得して、取得した合成画像に手写りの領域が含まれているか否かを判定する。そして、判定部160は、合成画像に手写りの領域が含まれていないと判定すると、手写り領域が含まれていない合成画像を取得した旨を制御部130に通知すると共に該当の合成画像を出力部170に出力する。
なお、判定部160による手写りの有無の判定は、例えば、合成画像に含まれる所定の領域の各画素の平均階調値(濃度値)が所定の範囲に存在するか否かを検出することによって行うことができる。また、例えば、合成画像に含まれる各画素に所定の範囲の階調値(例えば、肌色階調値)を表す連続した画素が所定の画素数以上で含まれるか否かを検出することでも行うことができる。
出力部170は、判定部160から取得した合成画像をモニタ11に出力する。
モニタ11は、画面に出力部170から取得した合成画像を出力する。
オペレータは、モニタ11の画面を閲覧しながら、例えば、業務アプリケーションが同一の画面に出力するテキストボックス等に帳票に記載された情報を入力して、ネットワーク10に接続されたサーバコンピュータ等にその情報を送信したり、閲覧中の画面を記録用に保存したりする。
図4は、イメージリーダの構成を示す図である。イメージリーダ14は、帳票設置台14a、帳票設置ガイド14bおよびカメラ14cを有する。イメージリーダ14には、オペレータにより帳票20が設置されて撮影される。
帳票設置台14aは、帳票20を設置し、またカメラ14cを支持する台座である。
帳票設置ガイド14bは、帳票20の位置決めを行うガイド部材である。
カメラ14cは、帳票設置台14aの上面に設置された帳票20の撮影を行うデジタルカメラである。
なお、撮影面14dは、帳票設置台14aの帳票設置ガイド14bが設けられた面であり、帳票20が設置されカメラ14cにより撮影される面である。帳票設置ガイド14bは、撮影面14dの中央に帳票20が設置されるように帳票設置台14a上に配置される。カメラ14cを支持する支持部材の高さや傾きは、カメラ14cで撮影した際に、帳票設置台14aの周縁部内側が帳票20の周縁部外側に所定の幅だけ含まれるよう構成される。
次に、このようなイメージリーダ14による帳票20の撮影方法について説明する。
図5は、イメージリーダによる帳票の撮影方法を示す図である。カメラ14cは、撮影面14dの画像を高い画素数で取得するために、撮影面14dを複数の領域に分割して順番に撮影する。例えば、撮影面14dの左上を領域R1、右上を領域R2、左下を領域R3、右下を領域R4とした4つの領域に分割する。カメラ14cは、画像処理装置100から分割画像の撮影開始の指示を受け付けると、領域R1,R2,R3,R4の順に撮影面14dを撮影し、各領域に対応する分割画像D(n,1),D(n,2),D(n,3),D(n,4)をそれぞれ生成する(ただし、nはn≧1の整数)。なお、nは、各領域を撮影した回数を示している。領域R4の撮影後は、領域R1,R2,・・・と撮影を繰り返す。すなわち、分割画像D(n,4)以降、分割画像D(n+1,1),D(n+1,2),・・・を生成する。そして、イメージリーダ14は、生成した各分割画像を撮影順に画像処理装置100に出力する。
カメラ14cは、画像処理装置100から分割画像の撮影開始の指示を受け付けると、撮影停止の指示を受け付けるまで撮影面14dの撮影を継続する。イメージリーダ14は、カメラ14cにより繰り返し各領域が撮影される度に、各分割画像を画像処理装置100に順次出力する。
なお、撮影面14dの分割方法は、上記のように4つに分割する方法に限らず、他の分割方法および撮影順序を適用することもできる。
図6は、分割画像テーブルのデータ構造例を示す図である。分割画像テーブル111は、分割画像記憶部110に記憶される。また、分割画像記憶部110は、RAM102やHDD103上の所定の領域に設けられる。分割画像テーブル111には、分割画像取得部140がイメージリーダ14から取得する分割画像が格納される。分割画像テーブル111には、領域を示す項目および分割画像を示す項目が設けられる。横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの分割領域に関する情報を構成する。
領域を示す項目には、撮影面14dの各領域を示す識別情報が設定される。分割画像を示す項目には、撮影面14dの各領域に対応する分割画像が設定される。
分割画像テーブル111には、例えば、領域が“領域R1”、分割画像が“分割画像D(n,1)”という情報が設定される。これは、“領域R1”に対応する分割画像として“分割画像D(n,1)”が取得されていることを示している。
分割画像テーブル111は、領域R4の撮影結果である分割画像D(n,4)を取得した直後の状態を示している。分割画像テーブル111は、イメージリーダ14が順次出力する分割画像により、その内容が更新される。このため、例えば、分割画像D(n+1,1)を取得した直後には、分割画像テーブル111において、“領域R1”に対応する分割画像として、“分割画像D(n+1,1)”が設定された状態となる。以降、同様にして各領域に対応する分割画像が順次更新される。
このようにすると、分割画像記憶部110に記憶される各分割画像は、各領域の最新の撮影結果となり、合成画像生成部150が分割画像記憶部110から最新の分割画像を抽出する処理を省くことができる。また、合成画像を生成するための最小限の情報を記憶しておけばよいため、記憶領域の圧迫を防止できる。
図7は、合成画像テーブルのデータ構造例を示す図である。合成画像テーブル121は、合成画像記憶部120に記憶される。また、合成画像記憶部120は、RAM102やHDD103上の所定の領域に設けられる。合成画像テーブル121には、合成画像生成部150が生成した合成画像CP1,CP2,CP3,・・・が時系列に格納される。合成画像CP1は、分割画像D(1,1),D(1,2),D(1,3),D(1,4)を結合して得られた合成画像である。合成画像CP2は、分割画像D(1,2),D(1,3),D(1,4),D(2,1)を結合して得られた合成画像である。このように、合成画像生成部150は、例えば、分割画像が1つ更新される度に合成画像を生成する。なお、合成処理に要する時間に応じて、例えば、分割画像が2つ以上更新されたタイミングで合成画像を生成するようにしてもよい。
次に、以上のような構成を備える画像処理装置100において実行される処理の詳細を説明する。
図8は、業務処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、説明を分かり易くするため、ステップS13,S14,S16,S17ではオペレータによる操作を示している。
[ステップS11]画像処理装置100は、オペレータによる業務アプリケーションの開始指示に基づき業務アプリケーションを起動する。
[ステップS12]制御部130は、業務アプリケーションが起動されると分割画像取得部140に分割画像の撮影・取得の開始を指示する。分割画像取得部140は、制御部130の指示を受け、イメージリーダ14の撮影を開始させ、また、イメージリーダ14から順次取得する分割画像を分割画像記憶部110に格納する。以降、分割画像取得部140による分割画像の取得は、ステップS19まで継続される。なお、上述の通り、分割画像記憶部110に記憶される4つの分割画像は、分割画像取得部140が取得する最新の分割画像により、順次更新される。
[ステップS13]オペレータは、イメージリーダ14の撮影面14dに帳票20を設置する。
[ステップS14]オペレータは、業務アプリケーション上で帳票20の画像のモニタ11への出力指示を行う。この出力指示は、業務アプリケーションで用意される所定のユーザインターフェースに対する操作により実現される。
[ステップS15]制御部130は、上記ステップS14の出力指示を受け付けると、帳票20の画像出力開始を合成画像生成部150および判定部160に指示する。この指示により、合成画像生成部150は合成画像の生成を開始し、判定部160は生成された合成画像の判定結果(合成画像や読み取りエラー等)を、出力部170を介してモニタ11に出力する。
[ステップS16]オペレータは、モニタ11に出力された映像に基づいて、業務アプリケーションを用いた所定の業務動作を行う。業務動作とは、例えば、帳票20に記入された情報を画像処理装置に入力してサーバコンピュータに送信する、モニタ11に出力された映像を画像として保存する等である。なお、モニタ11に出力される映像は、帳票20の読取結果によっては、エラーを通知するものとなる場合もある。
[ステップS17]オペレータは、帳票20の再読み取りや他の帳票の読み取りが必要か否かを判断する。読み取りが必要である場合、処理がステップS13に移される。読み取りが必要でない場合、処理がステップS18に移される。
[ステップS18]制御部130は、オペレータによる業務アプリケーション上の所定の操作により業務アプリケーションの終了指示を受け付けたことを検知する。
[ステップS19]制御部130は、分割画像取得部140に分割画像の撮影・取得の停止を指示する。分割画像取得部140は、制御部130の指示を受け、イメージリーダ14の撮影を停止させる。
[ステップS20]画像処理装置100は、オペレータによる業務アプリケーションの終了指示に基づき業務アプリケーションを終了する。
このようにして、画像処理装置100は、業務処理と連携して繰り返し帳票の読み取り処理を実行する。その際、帳票20の映像の出力までの応答性能を高めるため、上記ステップS12に示すようにプレスキャンを行う。ここで、上記ステップS13,S14の時間間隔が短い場合、プレスキャンにより取得された分割画像を合成して帳票20の合成画像を得ると、この画像には手写りが存在する可能性がある。
しかし、画像処理装置100では、このような手写りが含まれる分割画像を除いて生成された合成画像を自動的に出力するようにしている。
以下では、このような処理を行う上記ステップS15の帳票読取処理を更に詳細に説明する。
図9は、帳票読取処理の手順を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、以下の処理は、図8におけるステップS15の処理を詳細に示した処理である。
[ステップS31]制御部130は、帳票20の映像をモニタ11に出力する旨の指示を受け付ける。制御部130は、合成画像生成部150および判定部160に合成画像の生成開始指示を行う。
[ステップS32]合成画像生成部150は、制御部130から合成画像の生成開始の指示を受け付けると、分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に記憶された4つの分割画像を合成して合成画像を生成する。合成画像生成部150は、生成した合成画像を合成画像記憶部120に順次格納する。合成画像生成部150は、以降ステップS40まで合成画像の生成・格納を継続する。なお、合成実行は、上述した通り、分割画像テーブル111に格納された分割画像が1つ以上更新されたタイミングで行われる。
[ステップS33]判定部160は、制御部130から上記ステップS31の指示を受け付けると、カウンタi=0をセットする。カウンタiは、例えば、判定部160が使用可能なRAM102の所定の領域に格納される。
[ステップS34]判定部160は、合成画像記憶部120に記憶された最新の合成画像を取得する。
[ステップS35]判定部160は、取得した合成画像に手写りが存在するか否かを判定する。手写りが存在する場合、処理がステップS36に移される。手写りが存在しない場合、処理がステップS38に移される。
[ステップS36]判定部160は、カウンタi<X(Xは、整数)であるか否かを判定する。i<Xである場合、処理がステップS37に移される。i≧Xである場合、処理がステップS39に移される。ここで、Xは、判定部160による判定処理を実行する上限回数を示している。すなわち、判定部160は、X回判定処理を行うと帳票20の読み取りが不可であると判定する。
[ステップS37]判定部160は、カウンタiをインクリメントする。そして、処理がステップS34に移される。
[ステップS38]判定部160は、手写りが存在しないと判定した合成画像を出力部170に出力する。
[ステップS39]判定部160は、帳票20の読み取りが不可である旨を示すエラー通知を出力部170に出力する。
[ステップS40]判定部160は、手写りのない合成画像を取得した、または、帳票20の読み取りが不可であった旨の通知を制御部130に出力する。制御部130は、判定部160からこの通知を受け付けると、合成画像生成部150に合成画像の生成停止を指示する。
[ステップS41]合成画像生成部150は、制御部130から合成画像の生成停止の指示を受け付けると、合成画像の生成を停止し、合成画像記憶部120に記憶された合成画像を削除する。
[ステップS42]出力部170は、判定部160から取得した合成画像をモニタ11に出力する。
このようにして、画像処理装置100は、順次生成される各合成画像に手写りが存在するか否かの判定を行い、手写りの存在しない合成画像をモニタ11に出力する。
なお、上記ステップS36に示すように手写り判定の回数に上限値Xを設け、判定回数が上限値Xを超える場合には、帳票の読み取りを不可としてエラーを出力する。ここで、Xの値は、オペレータの利用状況により任意に設定可能とする。このような上限値Xを設けることで、例えば、帳票20が帳票設置台14aに正しく設置されていない等が原因で、手写り判定処理を適正に実行できない場合に、不要な判定処理が継続して実行されるのを防止することができる。
以下では、分割画像の合成処理に関して更に具体的に説明する。
図10は、分割画像の合成処理を示すタイミング図である。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップST51]イメージリーダ14は、新たに帳票設置台14aに設置された帳票20の撮影を行う。分割画像取得部140は、イメージリーダ14から取得した分割画像D(1,1)を分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に格納する。分割画像D(1,1)には、手写りが存在するものとする。
[ステップST52]分割画像取得部140は、イメージリーダ14から取得した分割画像D(1,2)を分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に格納する。分割画像D(1,2)には、手写りが存在するものとする。
[ステップST53]分割画像取得部140は、イメージリーダ14から取得した分割画像D(1,3)を分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に格納する。分割画像D(1,3)には、手写りが存在するものとする。
[ステップST54]合成画像生成部150および判定部160は、制御部130から合成画像の生成開始の指示を受け付ける。
[ステップST55]分割画像取得部140は、イメージリーダ14から取得した分割画像D(1,4)を分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に格納する。分割画像D(1,4)には、手写りが存在しないものとする。合成画像生成部150は、分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に記憶された4つの分割画像D(1,1)〜D(1,4)を合成して合成画像CP1を生成する。判定部160は、合成画像生成部150が生成した合成画像CP1に手写りが存在すると判定する。
[ステップST56]分割画像取得部140は、イメージリーダ14から取得した分割画像D(2,1)を分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に格納する。分割画像D(2,1)には、手写りが存在しないものとする。合成画像生成部150は、分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に記憶された4つの分割画像D(1,2),D(1,3),D(1,4),D(2,1)を合成した合成画像CP2を生成する。判定部160は、合成画像生成部150が生成した合成画像CP2に手写りが存在すると判定する。
[ステップST57]分割画像取得部140は、イメージリーダ14から取得した分割画像D(2,2)を分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に格納する。分割画像D(2,2)には、手写りが存在しないものとする。合成画像生成部150は、分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に記憶されたD(1,3),D(1,4),D(2,1),D(2,2)を合成した合成画像を生成する(図示を省略)。この合成画像を便宜的に合成画像CP3とする。判定部160は、合成画像生成部150が生成した合成画像CP3に手写りが存在すると判定する。
[ステップST58]分割画像取得部140は、イメージリーダ14から取得した分割画像D(2,3)を分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に格納する。分割画像D(2,3)には、手写りが存在しないものとする。合成画像生成部150は、分割画像記憶部110の分割画像テーブル111に記憶された4つの分割画像D(1,4),D(2,1),D(2,2),D(2,3)を合成した合成画像CP4を生成する。判定部160は、合成画像生成部150が生成した合成画像CP4に手写りが存在しないと判定する。そして、判定部160は、合成画像CP4を出力部170に出力する。また、制御部130により、合成画像生成部150による合成画像の生成が停止される。
このように、画像処理装置100は、最新の分割画像を用いて合成画像CP1,CP2,CP3,CP4を順次生成する。そして、このうち手写りの存在しない合成画像CP4をモニタ11に出力し、合成画像の生成を停止する。
これにより、オペレータが逐次、モニタ11に出力される帳票20の映像を目視して手写りの存在を確認する必要がなくなり、短時間で手写りのない合成画像を得ることができる。また、オペレータによる撮影動作のやり直しが不要となるため、業務効率の向上を図ることができる。
次に、手写り有無の判定方法の具体例を示す。
図11は、判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第1の模式図である。合成画像200は、帳票20をイメージリーダ14に設置して撮影した分割画像を合成して生成される。合成画像200は、手写りの存在しない例を示している。合成画像200は、枠201および帳票画像202を有する。
枠201は、イメージリーダ14の帳票設置台14aが帳票20の周縁部外側に撮影される黒色の枠である。枠201の幅(帳票画像202の周縁の辺と枠201の周縁の辺との間の長さ)は、例えば、50ドットである。判定領域201aは、枠201の一部の領域である。
帳票画像202は、帳票20が撮影された画像である。
判定部160は、例えば、判定領域201aの平均の階調値が所定の階調値よりも薄い色を示しているか否かによって、合成画像200に手写りが存在するか否かを判定することができる。
判定領域201aの大きさは、例えば、帳票画像202の周縁の辺から枠201の周縁の辺に向かう方向に50ドット、枠201および帳票画像202に沿った方向に5ドットである。この場合、判定領域201aは、50×5=250ドットの領域となり、判定部160は、この250ドットに含まれる各画素の階調値の平均値に基づいて、手写りの有無を判定することができる。判定部160は、判定領域201aを、一箇所の判定を行った後には枠201を走査するように、例えば、枠201上を左から右へまたは上から下へと移動させて順次手写り判定を行っていく。
図12は、判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第2の模式図である。合成画像210は、画像内に手写りが存在する例を示している。合成画像210は、枠211、帳票画像212および手写り領域213を有する。
枠211は、合成画像200の枠201に対応する。判定領域211aは、合成画像200の判定領域201aに対応する。帳票画像212は、合成画像200の帳票画像202に対応する。
手写り領域213は、帳票20をイメージリーダ14に設置する際のオペレータの手が写り込んだ領域である。
判定部160は、判定領域211aを手写り領域213の一部を覆う位置に移動させた際に判定領域211aに含まれる各画素の平均の階調値が所定の階調値よりも薄い色を示していることを検出する。そして、判定部160は、合成画像210に手写り領域213が存在すると判定する。
なお、手写りの有無を判定する所定の平均階調値は、帳票読取処理の前に判定部160に予め設定される。この平均階調値は、オペレータにより適宜、設定変更可能とする。このようにすると、オペレータの手の色に依存しない手写り判定を行うことができる。
図13は、判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第3の模式図である。合成画像210の枠211は、領域215,216,217,218を有する。
領域215は、枠211の下部分の領域である。領域216は、枠211の右部分の領域である。領域217は、枠211の左部分の領域である。領域218は、枠211の上部分の領域である。なお、図13では、分かり易いよう領域215,216,217,218を、枠211の範囲を超えて示しているが、実際はそれぞれ枠211内に含まれる領域である。
判定部160は、領域215,216,217,218について所定の順序で判定領域211aを走査して手写り判定を行う。走査の方向は、例えば、領域215,218は左から右に向かう方向とし、領域216,217は上から下に向かう方向とする。また、判定を行う順序は、オペレータにより設定変更可能とする。例えば、イメージリーダ14をオペレータの右側に設置して業務を行う場合には、手写り領域の含まれる可能性の高い順、すなわち領域215,217,216,218の順に手写り判定を行うようにする。また、同様に、イメージリーダ14をオペレータの左側に設置して業務を行う場合には、領域215,216,217,218の順に手写り判定を行うようにする。
このように、イメージリーダ14の設置場所に応じて手写り判定を行う順序を最適に設定すると手写り領域213を速く検出することができるため、手写り判定に要する時間を短縮することができる。
また、領域215,216,217,218のうち、判定対象とする領域をオペレータにより限定可能とする。例えば、イメージリーダ14をオペレータの右側に設置して業務を行う場合、手写り領域の含まれる可能性のある領域215,217に関しては手写り判定を行うが、領域216,218に関しては、手写り判定を行わないようにする。また、同様に、イメージリーダ14をオペレータの左側に設置して業務を行う場合、手写り領域の含まれる可能性のある領域215,216のみに関して手写り判定を行うようにする。
このように、手写り領域が含まれる可能性が高い領域のみに関して手写り判定を行うようにすることで、更に手写り判定に要する時間を短縮することができる。
図14は、判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第4の模式図である。合成画像220は、判定部160の手写り判定でエラーとなる例を示している。合成画像220は、枠221、帳票画像222および領域226を有する。
枠221は、合成画像200の枠201に対応する。帳票画像222は、合成画像200の帳票画像202に対応する。領域226は、合成画像210の領域216に対応する。
ここで、帳票画像222は枠221の右側に寄っており、領域226内に枠221の領域が存在しない。その原因としては、帳票20が帳票設置台14aに正しく設置されていない等が考えられる。この場合、判定部160は、時間が経過しても領域226の判定時に常に手写り領域有りと判定する。このような場合には、継続して手写り判定を行っても無意味である。このため、図9のステップS36,S39に示すように、判定部160は所定回数Xの判定処理後にエラーを出力し、オペレータに再読み取りを促すようにする。
これにより、判定部160による不要な手写り判定処理が実行されるのを防止することができる。また、正しく読み取られた合成画像のみが利用可能となるため、各合成画像の視認性を統一することができる。
図11〜14では、判定部160の手写り判定の具体例を示したが、このような方法に限らず他の方法を用いることもできる。例えば、合成画像に含まれる手の色(例えば、肌色)を示す所定の階調値範囲を検出することでも行うことができる。
なお、本実施の形態では金融機関の窓口業務を例に挙げて説明したが、画像処理装置100はこのような業務に限らず適用することができる。
また、図1や図3に示した処理機能の少なくとも一部は、コンピュータによって実現することができる。その場合には、これらの処理機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そして、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録された光ディスクなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、そのプログラムを、サーバコンピュータからネットワークを介して他のコンピュータに転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上、本発明の画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを図示の実施の形態に基づいて説明したが、これらに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、本発明は前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
本実施の形態の概要を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 イメージリーダの構成を示す図である。 イメージリーダによる帳票の撮影方法を示す図である。 分割画像テーブルのデータ構造例を示す図である。 合成画像テーブルのデータ構造例を示す図である。 業務処理の手順を示すフローチャートである。 帳票読取処理の手順を示すフローチャートである。 分割画像の合成処理を示すタイミング図である。 判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第1の模式図である。 判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第2の模式図である。 判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第3の模式図である。 判定部による手写り有無の判定方法の具体例を示す第4の模式図である。
符号の説明
1 画像処理装置
1a 撮像手段
1b 分割画像取得手段
1c 分割画像記憶手段
1d 合成画像生成手段
1e 判定手段
P1,P2,P3 合成画像

Claims (7)

  1. 被写体の映像を複数の領域に分割した分割領域毎に順次撮像し、前記分割領域にそれぞれ対応する複数の分割画像を出力する撮像手段と、
    前記撮像手段が順次出力した前記複数の分割画像それぞれを分割画像記憶手段に格納する分割画像取得手段と、
    前記撮像手段が全ての分割領域を撮像するための所要時間よりも短い時間間隔で、前記分割画像記憶手段に記憶された前記複数の分割画像から前記被写体の映像を1画面分構成する最新の分割画像群を順次取得して、取得した分割画像群を前記被写体の映像を復元するよう結合した合成画像を継続的に生成し、生成した合成画像を順次出力する合成画像生成手段と、
    前記被写体の映像の出力指示を受け付けると、前記合成画像生成手段が順次出力した合成画像に前記被写体以外の写り込み画像の領域が存在するか否かの判定を行い、当該領域が存在する場合、前記合成画像生成手段が順次出力した次の合成画像の前記判定を行い、当該領域が存在しない場合、当該合成画像を出力する判定手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記合成画像に含まれる所定の外枠領域の各画素が有する階調値の平均値が、所定の階調値範囲内であるか否かによって前記被写体以外の写り込み画像が存在するか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記合成画像生成手段が前記被写体の映像の出力指示を受け付けた時点から、順次取得する合成画像につき前記判定を行った回数をカウントし、当該カウントが所定の回数を超えた場合、読み取りエラーを出力することを特徴とする請求項1乃至2記載の画像処理装置。
  4. 前記分割画像記憶手段には、前記分割領域の数だけ前記分割領域にそれぞれ対応した記憶領域が設けられており、
    前記分割画像取得手段は、前記各記憶領域に対応する前記分割領域を撮像した分割画像のうち、最新の分割画像で前記各記憶領域を更新することを特徴とする請求項1乃至3記載の画像処理装置。
  5. 前記合成画像生成手段は、前記被写体の映像の出力指示を受け付けると、合成画像の生成を開始し、
    前記判定手段は、合成画像に前記被写体以外の写り込み画像の領域が存在しないと判定すると、前記合成画像生成部による合成画像の生成を停止させることを特徴とする請求項1乃至4記載の画像処理装置。
  6. 画像をデジタル処理する画像処理装置の画像処理方法において、
    分割画像取得手段が、被写体の映像を複数の領域に分割した分割領域毎に順次撮像して複数の分割画像を出力する撮像手段が出力した前記複数の分割画像を受け付け、当該複数の分割画像を分割画像記憶手段に格納し、
    合成画像生成手段が、前記撮像手段が全ての分割領域を撮像するための所要時間よりも短い時間間隔で、前記分割画像記憶手段に記憶された前記複数の分割画像から前記被写体の映像を1画面分構成する最新の分割画像群を順次取得して、取得した分割画像群を前記被写体の映像を復元するよう結合した合成画像を継続的に生成し、生成した合成画像を順次出力し、
    判定手段が、前記被写体の映像の出力指示を受け付けると、前記合成画像生成手段が順次出力した合成画像に前記被写体以外の写り込み画像の領域が存在するか否かの判定を行い、当該領域が存在する場合、前記合成画像生成手段が順次出力した次の合成画像の前記判定を行い、当該領域が存在しない場合、当該合成画像を出力する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータを、
    被写体の映像を複数の領域に分割した分割領域毎に順次撮像して複数の分割画像を出力する撮像手段が出力した前記複数の分割画像を受け付け、当該複数の分割画像を分割画像記憶手段に格納する分割画像取得手段、
    前記撮像手段が全ての分割領域を撮像するための所要時間よりも短い時間間隔で、前記分割画像記憶手段に記憶された前記複数の分割画像から前記被写体の映像を1画面分構成する最新の分割画像群を順次取得して、取得した分割画像群を前記被写体の映像を復元するよう結合した合成画像を継続的に生成し、生成した合成画像を順次出力する合成画像生成手段、
    前記被写体の映像の出力指示を受け付けると、前記合成画像生成手段が順次出力した合成画像に前記被写体以外の写り込み画像の領域が存在するか否かの判定を行い、当該領域が存在する場合、前記合成画像生成手段が順次出力した次の合成画像の前記判定を行い、当該領域が存在しない場合、当該合成画像を出力する判定手段、
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2008221955A 2008-08-29 2008-08-29 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Expired - Fee Related JP4989590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008221955A JP4989590B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008221955A JP4989590B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010057079A JP2010057079A (ja) 2010-03-11
JP4989590B2 true JP4989590B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=42072483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008221955A Expired - Fee Related JP4989590B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4989590B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011227543A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Panasonic Corp 帳票処理装置及び帳票処理方法及び記録媒体

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001034737A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Minolta Co Ltd 画像合成装置、画像合成処理方法および画像合成処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4063685B2 (ja) * 2003-01-28 2008-03-19 富士通株式会社 帳票読取装置および帳票読取方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010057079A (ja) 2010-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6344907B1 (en) Image modification apparatus and method
JP3988461B2 (ja) 電子カメラ
KR102553581B1 (ko) 멀티 크롭 처리를 행하는 화상 처리 장치, 멀티 크롭 처리에 의해 문서 단위의 화상을 생성하는 방법 및 저장 매체
JP2008022240A (ja) 撮影装置,画像処理装置、及び画像ファイル生成方法,画像処理方法、並びに画像処理プログラム
JP2012133607A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4916553B2 (ja) 画像処理装置
US7929185B2 (en) System and method for switching screens from overview and preview
CN110825334A (zh) 显示控制设备及其控制方法以及计算机可读介质
JP4989590B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2010130181A (ja) 画像取得装置
JP2010026734A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP4509199B2 (ja) 縮小画像表示制御装置および方法
JP4330056B2 (ja) 縮小画像表示制御装置および方法
JPH1185962A (ja) 画像位置調整装置及び画像位置調整プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体
JP6778399B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法及び画像読取プログラム
KR100710752B1 (ko) 파노라마 영상 생성 시스템 및 장치 그리고 그 생성방법
JP5629238B2 (ja) 画像処理プログラム、画像処理装置及び画像処理方法
JP5109182B2 (ja) 画像処理システムおよび画像処理方法
JP2004240672A (ja) 画像編集プログラム
JP2012119798A (ja) 画像生成方法、画像生成装置及びプログラム
JP2014216953A (ja) 画像処理装置および画像処理方法、コンピュータプログラム
JP5234086B2 (ja) 領域特定方法、領域特定装置、プログラム、サーバ及びシステム
JP5539561B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP6086656B2 (ja) サーバシステム、プログラム及び処理方法
JPH11168619A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees