JP4987806B2 - 車両のフロントピラー - Google Patents
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Description
請求項3に係る発明は、インナパネルは、ルーフ接合延長フランジ部に隣接して、アウタパネルの上部に連なるルーフを接合するルーフ接合インナ外側フランジ部を備えていることを特徴とする。
すなわち、中空部材にはフランジが無く、一般的なスポット溶接、例えば、フランジ同士を重ねて挟んで加圧し、通電するという溶接作業は困難であるが、フランジの無い範囲を最小限にすることで、スポット溶接は容易になる。
すなわち、中空部材にはフランジが無く、一般的なスポット溶接、例えば、フランジ同士を重ねて挟んで加圧し、通電するという溶接作業は困難であるが、フランジの無い範囲を最小限にすることで、スポット溶接は容易になる。
請求項3に係る発明では、インナパネルは、ルーフ接合延長フランジ部に隣接して、アウタパネルの上部に連なるルーフを接合するルーフ接合インナ外側フランジ部を備えているので、中空部材を採用しても、インナパネルとアウタパネルの接合に際し、従来用いられているフランジを重ねて挟み込み通電するスポット溶接を使用することができる。
図1は、本発明の車両のフロントピラーを採用した車体の斜視図である。
フロントピラー11は、車両12の車体13に含まれ、前ガラス15やルーフ16を取付け、支持している。そして、アウタパネルであるところのピラーアウタパネル17、インナパネルであるところのピラーインナパネル18を備え、車両12や車体13の中心Cを対称基準にほぼ左右対称である。具体的には後述する。
図3は、本発明の車両のフロントピラーからアウタパネルを取り外した側面図である。
図4(a)、(b)は、図1の4矢視図である。右のフロントピラー11の内側面38を示している。(b)は(a)のb部詳細図である。図1を併用して説明する。
図6は、図4の6−6線断面図である。図1〜図4を併用して説明する。
フロントピラー11はまた、アウタパネル17とインナパネル18との間に設けた中空部材53と、中空部材53よりルーフ16に張り出して接合しているアウタパネル17の端をなすルーフ接合アウタフランジ部54と、ルーフ接合アウタフランジ部54及び中空部材53に重ねられて接合しているルーフ接合延長フランジ部55と、を備えている。
中空部材53では、断面形状が略4角形なので、中空部材53の塑性加工は容易である。
なお、詳しくは、アウタパネル(ピラーアウタパネル17)は、上部24において、ルーフサイドレールアウタパネル77(図2参照)を含む。
なお、基部84の形状は、任意であり、基部84を溶接する方法は任意である。
フロントピラー11は、より具体的には、中空部材53にインナパネル(ピラーインナパネル18)を溶接部91で固定している。
溶接部91は、第1溶接金属部92、第2溶接金属部92aを含む。
図9は、図7の9部詳細図である。
図10は、図7の10−10線断面図である。
ピラーインナパネル穴開先94は、例えば、長穴や貫通した溝で、ピラーインナパネル内縁開先93に対して、千鳥に設けられている。その結果、中空部材53に対するインナパネル(ピラーインナパネル18)の剥離強度をより高めることができる。
図6に示しているフロントピラー11では、ルーフ16に接合している上部24は、中空部材53の第4側部64に、第4側部64の延長に相当するルーフ接合延長フランジ部55を接合したので、中空部材53を用いても、一般的なスポット溶接の電極、例えば、第1電極チップ101及び第2電極チップ102とでルーフ接合延長フランジ部55を矢印a3、矢印a4のように直接挟んで加圧することができる。その結果、延長したルーフ接合延長フランジ部55にアウタパネル(ピラーアウタパネル17)のルーフ接合アウタフランジ部54並びにルーフ16のルーフスキンフランジ部87を重ね合わせて、一般的なスポット溶接の電極で直接3枚を挟んで加圧し、スポット溶接を施すことができる。従って、フロントピラー11では、中空部材53を採用しても、スポット溶接用の設備は従来とほぼ同様の仕様となり、スポット溶接装置の小型化を維持することができる。
Claims (3)
- 車両のルーフに連なり前ガラスを支持し、前記車両の外側へ向けたアウタパネルと、車室に向けたインナパネルと、前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に設けられて、複数の面により断面多角形状に形成される中空部材と、を備えた車両のフロントピラーにおいて、
前記ルーフのルーフスキンフランジ部に向けて中空部材より張り出して、前記ルーフスキンフランジ部にスポット溶接で接合される前記アウタパネルの端をなすルーフ接合アウタフランジ部と、前記中空部材の少なくとも二つの面に溶接で接合されて前記ルーフスキンフランジ部に向けて前記中空部材よりも張り出すように延長し、前記ルーフスキンフランジ部に前記ルーフ接合アウタフランジ部とともに該ルーフ接合アウタフランジ部に重ねてスポット溶接で接合されるルーフ接合延長フランジ部と、を備えていることを特徴とする車両のフロントピラー。 - 前記中空部材は、前記車両の下方へ向けた第1側部と、該第1側部に連なり前記車両の外側へ向けた第2側部及び前記車両の内側へ向けた第3側部と、前記第2側部及び前記第3側部に連なり前記車両の上方へ向けた第4側部と、により略4角形に形成され、
前記ルーフ接合延長フランジ部は、前記中空部材の前記第2側部及び前記第4側部に接合していることを特徴とする請求項1記載の車両のフロントピラー。 - 前記インナパネルは、前記ルーフ接合延長フランジ部に隣接して、前記アウタパネルの上部に連なるルーフを接合するルーフ接合インナ外側フランジ部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両のフロントピラー。
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