JP4986007B2 - シングルテール付き縫合方法及び装置 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
発明の背景
本発明は一般に、コードの滑り及び係止ループの形成に関し、特に引き締めて係止できる縫合糸ループの外科的形成及び縫合技術に関する。
縫合は、事実上任意の外科手技において必要な局面である。縫合糸の種々の用途に取り組むために外科医により何年間にもわたって縫合糸を結束する多くの方法が開発された。例えば、組織の結紮又は近置の第2の又は係止スローを達成しているときに縫合糸に生じる滑りの量を最小限に抑えるために、外科医による結びが開発されたが、これは、止め結びが互いの周りの縫合糸端部の2つのラップを有するよう改良されたものであった。外科医が内視鏡環境下における結紮のために縫合糸のループを血管の周りに配置することができるようにローダーノット(Roeder knot)と呼ばれる別の結びが開発された。ローダーノットは、掴んで血管又は他の構造の周りに係止できる基本的に前もって結束されている引結びである。他の多くの結び、例えば米国特許第5,405,352号明細書に記載されたウェストンノット(Weston knot)は、可撓性、フープ応力の発生(縫合糸ループの引き締め)、安定性及び反転性を得るための結びの外科的要件の種々の他の特徴に取り組んでいる。
場合によっては、外科手技において結びを作ることは、外科医の能力を超える器用さを必要とする場合がある。これは、例えば関節鏡下術、腹腔鏡下術又は胸腔鏡下術のような手術では確かにそうである。これら手技は、内視鏡、即ち、伝統的な「オープン」手術を用いて再建するしかなかった身体の領域を検出し、診断しそして再建する専用手術器具と関連して利用できる視覚化器械を用いて達成される。体内術又は低侵襲法を用いる手術部位への接近は、トロカールと呼ばれる細い管を体腔内に挿入することによって達成される。これら管の直径は例えば3mm〜30mmであり、その長さは約150mm(6インチ)である。これら手技における共通性は、外科医が作業するスペースが限られていること及び縫合を行うために用いられるツールでは結びを作るのがどうひいき目に見たところで困難であるということにある。外科医は、オープン手技の結びは代表的には指を用いて結束され創傷に押し付けられるので、縫合糸を取り扱うのに慣れている。内視鏡下手技では、結びは、身体の外部で結束されて身体内へ挿入され、そして或る種の結び押出し器械を用いて手術部位まで挿入する必要があり、或いは結びは長くて扱いにくい器械を用いて身体内で結束される必要がある。
現在、公知の一方法では、内視鏡下術を用いながら縫合糸を配置するには、縫合糸に取り付けられてこれを運ぶ半円形の針を1対の内視鏡針ホルダ内に配置する必要がある。取っ手と顎(ジョー)との間に細長いシャフトを備えたペンチに似たこれら針ホルダは、外科用トロカールのうちの1つを通して縫合されるべき構造を含む体腔内へ下方に配置されなければならない。これらの手技で用いられる針はこれらの大きさに鑑みて一般に、手術用トロカールを通って導入されながら、針ドライバの顎内に保持できない。外科医は、縫合糸ストリングを針ホルダ顎内に保持し、針及び縫合糸を引いている針ホルダを体腔内に押し込む必要がある。縫合糸と針の組合せを体腔内に落とし、次に、針の存在場所を突き止めてこれをピックアップし、そして針ホルダ顎内に正しく位置決めする。これは、縫合のための現行の内視鏡下術の困難でしかも時間のかかる側面である。次に、縫合糸を支持している針を手首の回内により駆動し、細長いシャフトの回転を生じさせ、次に半円形針の弧状回転を行わせる。
現行の器械では、外科医は針が体内に位置している間に針を組織の穿通のために準備する必要がある。このプロセスは、時間がかかり、しかも手と目の協調における動作を失敗させる場合があり、これは、外科医が2次元ビデオモニタを介して体腔内の3次元スペースを見ているという事実によって複雑になる。
組織再建の方法を改良する他の試みが行われた。これら試みとしては、ステープラ及び繋留器械の開発が挙げられる。縫合糸を組織内に内視鏡を使って配置する際の上述の問題の幾つかに対応して、製造業者は組織用ステープラを開発した。これら器械は、紙を互いに保持するのに用いられるステープルと非常によく似た構造のステンレス鋼又はチタン製のステープルを利用している。これら種類のステープラの大きな欠点は、ステープラが体内に金属を残すということにある。或る組織に関してはこれは問題ではないが、或る手技では、組織内に残された金属製ステープルは、治癒プロセスにとって大きな障害となる場合がある。
整形外科では、骨用アンカーに関する多種多様な設計が開発された。これらアンカーにより、軟組織を骨に再び取り付けることができ、経骨髄トンネルを作る必要を無くすことによりプロセスを簡単にすることができる。経骨髄トンネルは、縫合材料を骨ブリッジに通し、そして縫合材料を軟組織中に配置して従来の結びで結束した後、トンネルによって作られた骨ブリッジを横切って結束することができるよう骨内に作られる。アンカーは、通常は関節再建に用いられ、金属が骨内に含まれるので、これは治癒に関して問題を生じさせない。
内視鏡は別の手術様式として多くの外科医に疑いもなく好評であったが、有能で熟練の内視鏡医になるのに必要な最新技術及び手術時間は、外科界の大部分にとって難問であることが分かった。大規模患者管理(健康保持機関、即ちHMOの興隆及び成功の続行)により生じたコスト面の圧迫により、外科界は、内視鏡を用いて結束していた手技のうち幾つかの総合費用及び長期にわたる成果に批判的な目を投げるようになった。腹腔鏡による胆嚢摘出術(胆嚢除去)は過去8〜10年間では疑いもなくその価値を証明されていたが、他の多くの手技は、これに類似した費用効果の良さ及び確実な長期にわたる成果を示さなかった。
それゆえ、技術及び器械集約型の内視鏡術とこれよりも馴染みのあるオープン手術とのギャップを埋めるための代替手段が模索された。したがって、内視鏡術を含む「低侵襲手術」という包括的名称の下で、「最小切開術」と呼ばれる比較的新しい手技が現われ始めた。この手技は、従来のオープン手術の原理を内視鏡の器械の進歩のうちの幾つかと共に用いてこれら両方の手技の最も良いところを患者に提供している。
恐らくは、これら新手技の最も分かりやすい例は、冠動静脈バイパスと弁交換の両方に関する低侵襲心臓手術の出現である。心臓外科医が肋骨相互間に設けた小さな切開部を通して手技を行うことができるようにする心臓血管手術用の技法及びツールが利用され始めたが、従来においては、かかる手技は、大きな切開部及び心臓への接近を可能にするために胸骨の分離を必要とした。
これと同様に、整形外科医は、肩関節の幾つかの特徴の再建を必要とする多くの指標のための従来のオープン方式に代わる手段を模索し始めた。低侵襲方式を膝関節の修復及び再建に応用したのと同様に、内視鏡又は「ミニオープン」手技のいずれかを用いることは、外科医、患者及び支払い者としての第三者に人気を博している。
腱及び他の軟質結合組織が関連の骨から断裂し又は剥離することが漸増している共通の問題である。かかる一形式の断裂又は剥離は、「ローテーターカフ(rotator cuff)」断裂であり、この場合、棘上筋の腱が上腕骨から分離し、それにより痛みが生じると共に腕を挙げたり外に回転させることができなくなる。完全な分離は、肩が大きな外傷を受けた場合に生じることがあるが、一般的には、断裂は特に年を取った患者において小さな病変部として始まる。
断裂したローテーターカフを再建するため、今日における代表的な手法は、大きな切開部を介してこれを外科的に行うことである。この手技は、現在ローテーターカフ再建症例のほぼ99%を占めている。ローテーターカフの再建のためのオープン手術手技には2つの形式があり、1つは「古典的オープン」と呼ばれ、他方は「ミニオープン」と呼ばれている。「古典的オープン」手技では、大きな切開部及び露出を容易にするために肩峰からの三角筋の完全な剥離を必要とする。上腕頭へのローテーターカフの縫合に続き、剥離した三角筋を外科的に再び取り付ける。三角筋は、この手技に鑑みて、術後の保護が必要であり、かくして、リハビリが遅れ、場合によってはその結果として弱い部分が残る。完全なリハビリには約9〜12ヶ月要する。
現在注目されている技術的動向及び全ての外科的再建手技の大部分となっている「ミニオープン」法は、小さな切開部を通して接近を行い、三角筋を剥離するのではなく分離する点において古典的手法とは異なっている。加うるに、この手技は典型的には、関節鏡による肩峰の分解と関連して用いられている。三角筋をいったん分離すると、これを引っ込めてローテーターカフ断裂部を露出させる。カフを創傷清拭して生育可能な組織への縫合糸の取付けを保証すると共に妥当な縁近置部を作る。加うるに、上腕頭を提案した「軟組織と骨」の取付け箇所で研磨し又は切り欠く。というのは、自然のままの骨表面の治癒が高められるからである。経骨髄トンネルと呼ばれる一連の小径の穴は、研磨した又は切り欠いた表面から粗面性の高い外面上の位置まで骨を通って一般に2〜3cmの距離にわたって「穴開け」する。最後に、経骨髄トンネルを通って縫合糸端部を引き、2つの連続したトンネル相互間の骨をブリッジとして用いて縫合糸端部を結束することによりカフを骨に縫合して固定し、その後、三角筋を外科的に肩峰に再び取り付けなければならない。
上述の外科手技は、ローテーターカフ再建についての現在における医療標準であるが、これは大きな患者の不快感及び少なくとも4ヶ月〜1年以上にわたる長い回復期間と関連している。患者の不快感の大部分及び回復期間の増大の原因は、大きな皮膚切開部と共に三角筋の上述した操作にある。
低侵襲関節鏡下術は、オープン外科的再建の欠点を解決しようとして開発され始めている。外科医の中には、三角筋の分断を最小限に抑える小さなトロカール門部を介して作業することにより、種々の形態の骨用アンカー及び縫合糸を用いてローテーターカフを再び取り付けることができる人があった。ローテーターカフを体内で縫合し、アンカーを再建に適した場所で骨内に打ち込む。縫合糸を、現在の方法を利用して関節鏡で作ることが困難又は不可能な経骨髄トンネルに通すのではなく、アンカー及び縫合糸を用いてカフを骨に押し付けて結束することにより再建を完了させる。低侵襲法の初期の結果は、有望なものであり、患者の回復期間と不快感の両方において相当な軽減が得られた。
しかしながら、次に記載するように、結びそれ自体が創傷の治癒に障害となる場合がある。関節再建が整形外科医により行われる場合、関節内に利用できるスペースは極めて限られている場合が多い。これは、例えばローテーターカフ再建に特に当てはまる。腱内の結びは、嵩張る場合が多く、しかも腱を骨に当てて痛みを生じさせる場合がある。非吸収性縫合材料がこれら形式の再建に用いられているので、縫合糸及び関連の結びは体内に吸収されず、従って、痛みのためにこれらが存在していることをいつでも思い出すことになる。したがって、縫合糸を腱に固定するのに従来の結びを必要としないシステムを開発することが望ましい。
例えばローテーターカフ手術において縫合糸の配置及び固定について現在行われている技術のうち、外科医の要件を全て満たしたものは存在しないことが分かる。
したがって、縫合糸張力を測定して調節し、縫合糸が皮質骨表面の下に完全に位置し、外科医が縫合糸を骨用アンカーに取り付ける結びを作る必要がなく、正確な配置を得るための技術レベルが平均能力を持つ施術者に適している新規なローテーターカフの再建技術が要望されている。
発明の概要
したがって、本発明者は、縫合糸ループを作り、縫合材料を組織に固定する新規なシステム及び方法を開発した。これは、編組縫合糸の構成のユニークな特徴のうち幾つかを利用することにより行われた。通常は絹、綿又はポリエステル繊維で作られたこれら縫合糸は、8〜10プライの中空ダイヤモンド形編組又はブレードの状態に編み上げられる。1又は2本のコア繊維がダイヤモンドブレードの中間の下に延びる状態で設けられる場合が多い。本発明では、これらコア繊維は用いない。コア繊維に代えて、引張ループを用いるが、これについて以下に詳細に説明する。
ダイヤモンドブレードは中空なので、独特の「シングルテール」型縫合糸の形成が可能になる。この縫合糸を形成するには、縫合糸の一端部(自由端部)を持ち、これをダイヤモンドブレードに形成されている開口部中に通し、そして縫合糸の他方の端部(動かない端部)の中空内部ルーメン内へ通す。一般に「中国式指責め具(Chinese finger torture)」と呼ばれている馴染みのある子供の玩具と非常によく似て、ダイヤモンドブレードは、その形状が正にその通りなので、繊維に加わる力に基づいて直径が拡縮できる。縫合糸又は中空コアコードを圧縮状態に置くと、繊維は、外部と中空内部ルーメン内の両方において直径の拡張を見込んでいる。張力を縫合糸に加えると、繊維は、縮み、シングルテール付き縫合糸の場合、動かない端部の内部ルーメン内に通された自由端部は、動かない部分の直径の収縮により圧縮されて保持される。
シングルテールループを形成するのに用いることができる方法及びツールは多種多様である。本発明では、種々の形態のフィッド、引張ストリング及び他のツールを用いて縫合糸の自由端部を縫合糸の動かない端部の内部ルーメン中に通すことができる。フィッドは、中空コード壁の繊維を分けることにより動かない端部中へ通すことができるようにするツールである。フィッドは代表的には、滑らかに閉鎖した端部及び中空コードの自由端部を受け入れるよう配置された開口端部を備える中空のテーパ付き筒体である。フィッドは、最小限コードの外径よりも大きな外径を有している。
具体的に述べると、管状の幾何学的形状に互いに緩く編み上げられた複数本の可撓性フィラメントから成る構造を有する縫合糸が提供される。所望の管状の幾何学的形状は、内部ルーメンを構成する外壁を含む。本発明の縫合糸の構成は、縫合糸の第1の部分を圧縮状態下に置くと、第1の部分の外壁が半径方向に拡張され、第1の部分の内部ルーメンの直径の大きさが、圧縮状態にない縫合糸構造の第2の部分を第1の部分の内部ルーメン内に収容できるほど十分増大するようになっているものである。しかしながら、次に、縫合糸の第2の部分が第1の部分の内部ルーメン内に配置された状態で、縫合糸の第1の部分を引張状態下に置くと、第1の部分の内部ルーメンの直径は、縫合糸の第2の部分を内部に捕捉し、第1の縫合糸部分と第2の縫合糸部分との間に結合インタフェースを形成するほど十分減少し、それにより第2の縫合糸部分を第1の縫合糸部分の内部ルーメン内の軸方向位置に係止するようになっている。
本発明の別の特徴では、複数の身体部分を互いに固定するシングルテール付き縫合糸が提供される。本発明のシングルテール付き縫合糸は、遠位部分及び近位部分を有し、内部ルーメンを構成する編組外壁を有する1本の編組縫合材料から成り、編組縫合材料は、身体部分のうちの1つを貫通して延びる。編組縫合材料の遠位端部は、縫合糸の遠位部分の所定長さが縫合糸の近位部分の所定の長さのルーメン内に配置されるよう近位部分の外壁を貫通して延びる。縫合糸の近位部分の所定長さは、縫合糸の遠位部分の所定長さと縫合糸の近位部分の所定長さとの間に結合インタフェースを形成して縫合糸ループを形成するよう引張状態にある。
本発明の更に別の特徴では、内部ルーメンを構成する外壁から成る管状の幾何学的形状に互いに緩く編み上げられた複数本の可撓性フィラメントから成る1本の編組縫合材料を用いて複数の身体コンポーネントを互いに縫合する方法が提供される。本発明の方法の第1の段階では、縫合材料の遠位端部を身体コンポーネントのうち第1の身体部分の一部に刺入する。次に、第1の身体部分の近位側に位置する編組縫合材料の一部の所定長さを圧縮して圧縮縫合糸部分のルーメンの内径の大きさが実質的に増大するようにする。この時点で、一本の編組縫合材料の遠位端部を圧縮状態の縫合糸部分の外壁に挿入し、そしてその内部ルーメン内へ挿入して第1の身体部分の遠位側に位置した編組縫合材料の所望長さが圧縮状態の縫合糸部分の内部ルーメン内に配置されるようにする。
いったん上記段階を実施し、圧縮縫合糸部分を所望箇所まで動かして結果的に得られた縫合糸ループが好ましい大きさのものになると、張力を圧縮状態の縫合糸部分に加えてそのルーメンの内径を減少させ、それにより圧縮状態の縫合糸部分とそのルーメン内に配置された縫合材料との間に結合インタフェースを形成して所望長さの縫合糸ループが形成されるようにする。
本発明の内容は、その追加の特徴及び利点と共に、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと最もよく理解されよう。
好ましい実施形態の説明
今特に図面を参照すると、図1aは、編組構造の張力を加えた縫合糸11を引張状態で示している。縫合糸に加わる張力は好ましくは、直径D及びピッチPのものであるよう縫合糸の特性を設定する。図1bは、圧縮状態の縫合糸13を形成するよう軸方向圧縮力が加えられた引張状態の縫合糸11を示しており、縫合糸ブレードは、そのピッチ及び直径が図示のように因子“n”により縫合糸に加わる軸方向圧縮力により影響を受けるよう設計されている。因子“n”は、直径がDの引張縫合糸11を圧縮状態の縫合糸13の中心に通すことができるような値のものである。因子“n”は又、圧縮縫合糸13の内部が縫合糸の操作に必要な器具の通過を更に可能にするような値のものである。
好ましい形態では、因子“n”の値は、許容可能な性能を達成するために最小約1.5から最大約15.0であり、約2〜4の範囲が好ましい。
引張縫合糸11を圧縮縫合糸13中に通し、圧縮縫合糸13を更に操作して引張縫合糸11周りに引っ張ると、図1cに示すように引張縫合糸11と圧縮縫合糸13との間に長さLの結合インタフェース15が生じる。図示のように、結合インタフェース15の性状は、圧縮縫合糸13の張力、長さL(これは、先の圧縮縫合糸13の長さにほぼ等しい)及びインタフェース摩擦係数に直接関連している。結合インタフェース15の性状は更に、図1bに示すように圧縮縫合糸13の長手方向軸線19に対する縫合糸11,13の編組円筒形外壁18を形成する繊維17の向きの角度として定義される角度“Q”の値に直接関連している。具体的に説明すると、結合インタフェースの性状は、角度Qの正弦に関連している。本発明の重要な特徴は、縫合糸11,13相互間の結合インタフェースの程度を定めると共に制御し、それにより組織中の縫合糸を結合して固定する制御可能な手段を提供できるという本発明者の発見にある。図1cでは、結合インタフェース15は、縫合糸の境界部分24に沿って延び、この境界部分は、引張縫合糸11が(先の)圧縮縫合糸部分13の内部の中で延びる長さとほぼ同一の広がりを持っている。
上述の中空編組コード、例えば縫合糸11は、ブレードを形成するよう互いに編み上げられる多数の別々の繊維束(「ピック」)を用いて構成されることは理解されるべきである。常に偶数の束が設けられ、これと同じ数の束が各方向に編み上げられる。束の代表的な数は2であり、時計回りに6回編まれ、反時計回りに6回編まれる。縫合糸の張力と結合力の関係を理解する目的で、各束が同一の力を受け、中空編組コードの構造内で同様に作用するということを仮定して、1つの束について考察する。
1つの繊維束17(図1b)を考察すると、編組コード内のその束により描かれる幾何学的形状は、編組の上構造及び下構造に対応するよう完全な螺旋からはばらつきを持つが大まかには螺旋であることが分かる。1つの繊維束17に加わる力をモデル化する目的で、束に加わる力がストランド全体にわたり且つ縫合糸の長さに沿って終始一貫していると考え、束の1つの旋回部を考え、束を終始一貫した螺旋の状態に簡略化する。
参照し易くするため、以下の導関数で用いられる変数を以下に一覧表示する。
T--- 中空コード又は縫合糸の張力
Q--- 中空コードの中心線に対して1つの繊維束のなす角度
r--- 中空コードに近似した薄肉筒体の半径
t--- 薄肉筒体の肉厚
L--- 中空コードの長さ
S--- 応力
b--- 中空コード中の繊維束の総数
w--- 1つの繊維束の幅
N--- 1つの繊維束により生じる法線力
p--- 中空コードの張力により生じる圧力
f--- 1つの繊維束により生じる力
t --- 繊維束の全てbにより生じる総合力
今、結合インタフェースは、外側縫合糸により内側縫合糸に及ぼされる法線力Nの結果として生じる摩擦力である。法線力Nは、生じた圧力又はフープ応力に面積を掛けた値に等しい。縫合糸の張力Tは、1つの束17と中空コードの中心線19のなす角度Qの関数である圧力を生じさせる。理解できるように、角度Qがゼロに近づくと、生じる圧力はゼロに近づく。計算の目的上、中空コードを半径r、肉厚t、長さLの薄肉筒体として数学的に近似できる。薄肉筒体についてSで表された応力は、次式によって表される。
Figure 0004986007
(ビア及びジョンストン(Beer and Johnston)著、“メカニクス・オブ・マテリアルズ(Mechanics of Materials)”、マグロウヒル・ブック・カンパニイ(McGraw-Hill Book Company)、1981年、325ページから引用)、応力Sについて解くと次式が得られる。
Figure 0004986007
コードの中心線に対し垂直なコードの張力Tによって生じる力の成分は次式で表される。
Figure 0004986007
コードの応力Sをコードの張力Tにより生じる単位面積当たりの力に等しいとみなすことができ、この場合、面積Aは、厚さtに1つの繊維束の幅wを掛けたものとして定義される。今、全張力Tが繊維束の全てb全体にわたって分布しているものとすれば、1つの繊維束の張力は次式で表される。
Figure 0004986007
したがって、次式が成り立つ
Figure 0004986007
pについて解くと、次式が得られる
Figure 0004986007
今、この圧力により生じる法線力は、圧力に単位面積を掛けたものであり、面積は、筒体の周長に幅を掛けたものに等しく、或いは次式の通りである。
Figure 0004986007
式を簡単にすると次式が得られる。
Figure 0004986007
当業者には理解されるように、摩擦力は、法線力に通常はμによって表される摩擦係数を掛けたものである。かくして方程式は次のようになる。
Figure 0004986007
中空コードの繊維束の全てb上で生じる総合力は、長さL、1インチ当たりの繊維束又はピックの数をkとすると、次式が得られる。
Figure 0004986007
この方程式から、本発明のシングルテール縫合糸が係止するためには、FはTよりも大きくなければならず、従って定数(2kLμπsinQ)/b2では、1よりも大きくなければならない。
今、摩擦係数μが単に材料の性質であり、k(1インチ当たりのピック)、L(長さ)、Q(中心線とピックのなす角度)、b(ピックの総数)は、設計パラメータである。したがって、定数k、L、Q、bを賢明に選択することにより、境界インタフェースを最適化する自動係止システムを開発することができる。
次に、特に図2〜図7を参照すると(図中、先の実施形態に示した要素と同一又は機能的に等価な要素は最初に1をつけた同一の符号で示されている)、縫合糸ループ21(図3〜図7)を組織の一片23に取り付けるのに役立つこの境界インタフェースの好ましい一実施形態が示されている。縫合糸ループ21を形成する縫合材料111は、編組縫合糸111が圧縮状態にあるとき、針又はフィッド27が編組縫合糸111の圧縮部分113の中心を通ることができるようにする編組構造のものである。フィッド27を当該技術分野において共通の器具により組織23に通すことができる。図3を参照すると、編組シースを操作することにより(典型的には、施術者の指を用いて編組シースを形成する繊維117を圧縮状態で互いに「バンチ(bunch )」する(束にする))圧縮部分113を形成し、内部ルーメン29への接近を識別する。次に、フィッド27を図4に示すように内部ルーメン29に差し込む。いったん差し込むと、フィッド27を図5に示すように圧縮部分113の端から引き出し、次に図5に示すように任意的に切り取る。次に、圧縮部分113を、図6に示すように、押してこれを引張縫合糸111に沿って摺動させて所望の縫合糸ループ21の幾何学的形状を作る。当然のことながら、理解されるように、圧縮部分113は文字通り、圧縮(又は「バンチされた」)状態に操作された引張縫合糸111の単なる一部である。かくして、これは文字通り「押す」のではない。むしろ、指又は別の適当な器具を圧縮部分113の後ろで引張縫合糸111の長さに沿って摺動させることにより、圧縮部分113を縫合糸111の長さに沿って「動かす」ことができる(圧縮状態にある一本の縫合糸111の一部を定常波と類似した方法で文字通り変化させる)。
所望の縫合糸ループ21の幾何学的形状をいったん達成すると、図7に示すように張力を圧縮部分113に加えてその内部ルーメン29の直径がこの中に配置されている引張状態の縫合材料111の部分に係合するのに十分小さくなるようにすることにより縫合糸ループ21を定位置に「係止」することができる。これにより、縫合糸の部分113,111相互間には結合インタフェース115が作られ、この結合インタフェース115は、縫合糸21が引張状態にあるとき、縫合糸ループ21に境界端部124を提供するようブレードの長さ及びピッチが設計されている。
次に、図8〜図12を参照すると、この境界インタフェースの第2の好ましい実施形態が示されており、図中、先の実施形態の要素と同一又は機能的に等価な要素は、数字2の次に同一の符号を付けて示されている。この実施形態では、縫合糸ループ221は、一片の組織223に取り付けられる。縫合糸ループ221は、編組構造の縫合材料211で構成されている。この構造により、遠位フック部分30を有するフック227の形態をしたフィッドが編組縫合糸211の圧縮部分213の中央を通ることができる。フック227は、当該技術分野において共通の器具により組織223に通される。可撓性ループ31が、圧縮部分213の内部に位置し、フックが圧縮部分213を通って移動しているときにフック227の操作を助けるよう働く。フック227、特にその遠位フック部分30を、図9に示されるように可撓性ループ31の遠位部分内に配置する。次に、フック227を図10に示すように縫合糸の圧縮部分213の内部に引き込み、可撓性ループ31の近位端部を引っ張ることによりポート35を通して圧縮部分213内の内部ルーメン229内へ引き込む。次に、フック227を縫合糸の圧縮部分213から引き出し、任意的に切り取る(図11)。次に、縫合糸の圧縮部分213を押してこれが縫合糸211に沿って摺動し、それにより図12に示すように所望のループの幾何学的形状221を作るようにする。次に、張力を縫合糸の圧縮部分213に加えて結合インタフェース215を備えた縫合糸の境界部分224(図12)を作り、結合インタフェース215は、縫合糸211が引張状態にあるとき、縫合糸ループ211に境界端部224を提供するようブレードの長さ及びピッチが設計されている。
図8〜図12のループ状コンポーネント31が可撓性であることは、組織への縫合糸取付けを管理するために縫合糸の両端部の撓みが必要な環境において望ましい。
図13〜図16は、縫合糸の一方のテールが手技全体を通じて剛性であるのがよい別の実施形態を示している。この実施形態では(なお、図中、先の実施形態の要素と同一又は機能的に等価な要素は、数字3の次に同一の符号を付けて示されている)、縫合糸311は、突刺327の形態をしたフィッドが編組縫合糸31の圧縮部分313の中心を通ることができるようにする編組構造のものである。突刺327を当該技術分野において共通の器具により組織323に通す。剛性コンポーネント331が、圧縮部分313の内部に位置し、突刺が圧縮部分313を通って移動しているときに突刺327の操作を助けるよう働く。突刺327、特にその遠位突刺部分330を図14に示すように剛性コンポーネント331の遠位部分内に配置する。次に、図15に示すように、突刺327を縫合糸311の圧縮部分313の内部ルーメン329に引き込み、剛性コンポーネント331の遠位端部を引っ張ることによりこれをポート335中へ引き込む。次に、突刺327を図16に示すように圧縮縫合糸313から引き出し、任意的に切り取る。次に、圧縮縫合糸313を押して所望のループ幾何学的形状を作る。張力を縫合糸311の圧縮部分313に加えてその境界部分324を作り、結合インタフェース315は、境界部分324が引張状態にあるとき、縫合糸ループ321に境界端部を提供するようブレードの長さ及びピッチが設計されている。
これまで、自動結合縫合糸ループの3つの互いに異なる構成例が提供されている。図2〜図7に示す第1の構成例は、縫合糸の両端部への融通性の高い接近が利用できる環境における縫合に役立つ実施形態に関する。図8〜図12に示す第2の実施形態は、縫合糸の両端部への融通性が制限された接近が行われる環境に役立つ。図13〜図16に示す第3の実施形態は、縫合糸の両端部への接近が制限されているが、縫合糸の一端部が手技全体を通じて剛性のままであることができる環境に役立つ。これら開示した実施形態の全てにおいて、圧縮縫合糸13,113,213,313を通る経路をうまく進むためには、縫合糸の一端部27,227,327には共通の要件がある。実施形態のうち2つにおいて、受け具31,331がそれぞれ縫合糸端部27,327を受け入れるよう利用される。 図2〜図7に示すフィッド27は、編組縫合糸113の内部ルーメンを容易に通過する針の形態をしたフィッドの好ましい実施形態を示している。特定の手技では、図17b及び図17cのフィッド27aに示すように、組織中を容易にナビゲートする目的でフィッド27が鋭く又は先の尖っていることが必要な場合がある。このような場合、内部ルーメン29(図3)を通って容易にナビゲートする目的でフィッド27aの先端部にぴったりと且つしっかりと嵌着するキャップ37(図17a及び図17c)を用いることが好ましい。
先の実施形態に示された器具のうちいずれかを用いて圧縮ブレード部分113aの内部ルーメン29aに接近するのが難しい場合、図18は、例えば圧縮縫合糸部分113aのルーメン29内への図17cのフィッド27aの接近を補助するよう機能するグロメット50(可撓性であっても剛性であってもよい)を有する本発明の別の実施形態を示している。この例は、かかるグロメットをこれまで説明した先の実施形態のうちの任意のものに組み込むことができるという点において例示に過ぎない。
図19は、例えば図8に示す実施形態に対し別の実施形態を示しており、かかる別の実施形態では、フック227は可撓性ループ31に係合するのに利用される。かかるフック227は、縫合糸の全てのサイズ又は全ての手技において好ましいとは限らない。狭い環境では、フックの視覚化が困難な場合、縫合糸ループを受け入れるようあらかじめ配置されているタブ部分41を備えた図19に示すようなフック227aを利用することが好ましい。図示のように、フック227aは、穿刺先端部42を更に有している。タブ部分41は、縫合糸ループ、例えば図8に示す縫合糸ループ31を捕獲するのを容易にするような仕方で外方に突き出ている。縫合糸ループを捕獲した後では、タブ部分41は、縫合糸ループがアイレット43内へ遠位側へ摺動することができるようにするほど可撓性である。いったんアイレット43に連結すると、縫合糸ループは、タブ部分41を編組縫合糸の内部へ引き込む。
図20a〜図20c(図中、先の実施形態の要素と同一又は機能的に等価な要素は、数字4の次に同一の符号を付けて示されている)は、通常の視覚化環境において大きな縫合糸サイズにおいて好ましいフック形フィッド器具の更に別の実施形態を示している。今、図20aを参照すると、タブ部分441を備えたフック427が取り付けられた縫合糸411が示されている。タブ部分441は、フック427を図20bに示すように曲げることにより接近可能である。図20cは、タブ部分441の周りにループ状になったループ部分431を示している。この機械的な取付けにより、縫合糸411を縫合糸411の圧縮部分413内の内部ルーメン429内へ引き込むことができる。
図21〜図27は、自動結合縫合糸を用いて2つの組織片を互いに取り付ける方法を示している。この実施形態では、先の実施形態の要素と同一又は機能的に等価な要素は、数字6の次に同一の符号を付けて示されている。2つの組織片623a,623bは、皮膚の下に位置し、カニューレ45を介してこれらへの接近が行われる。縫合糸611の端に取り付けられた針627の形態をしたフィッドを図21に示すように従来方法を用いて組織片623a,623bの両方に通す。次に、フィッド627を図22に示すようにスネア49の遠位端部のところのループ47に通す。図23に示すようにスネア49の近位端部のところに設けられたタブ51を引っ張ることによりスネアをきつく引っ張る。次に、スネア49を圧縮編組縫合糸613の内部ルーメン629内へ引き込んでフィッド627をこれと共に引きずる(図24及び図25)。次に、スネア49を縫合糸から取り出し、フィッド627を図26に示すように任意的に切り取る。この時点で、圧縮部分613の外側部分をカニューレ45内へ引き込みながら縫合糸611の切断テールを引き、図27に示すように組織部分623a,623bを一緒に引くのに必要な力を生じさせる。いったん一緒に引くと、縫合糸611の結合インタフェース615に加わる張力が、縫合糸の遠位端部を互いに係止する結合力を生じさせ、それにより縫合糸の境界部分624を形成する。
図28〜図35は、本発明の自動結合縫合糸の構成を縫合器械が2つの組織片を互いに取り付ける際に用いる別の変形実施形態及び方法を示している。この実施形態では、先の実施形態の要素と同一又は機能的に等価な要素は、数字7の次に同一の符号を付けて示されている。この実施形態の縫合器械は、穿刺要素としても働く剛性キャッチ731を有している。図28を参照すると、キャッチ731は、関節連結機構53により湾曲針727に器械的にリンクされており、この関節連結機構は、針727をキャッチ731の遠位特徴部内へ案内することができる。2つの組織片723a,723bは、患者の皮膚55の下に位置し、カニューレ745を介してこれらへの接近が行われる。キャッチ731を組織723a,723bに押し込んでその遠位端部が図29に示すように組織を穿刺するようにする。次に、関節連結機構53を作動させて穿刺ドライバ57が図30に示すように針727を対向した組織723a,723bに通し、そしてキャッチ731内へ押し込むようにする。次に、キャッチ731を図31に示すようにキャッチ針先端部727まで引き上げる。
この時点において、関節連結機構53を逆転させて穿刺ドライバ57を後退させこれを針先端部727から出す(図32)。針先端部727は、キャッチ731とのしっかりとした係合を可能にするために剛性である。しかしながら、針727の近位端部59は、針先端部727及びその支持部分が図33及び図34に示すようにキャッチ731に続いて縫合糸の圧縮部分713内へ上方に進むことができるよう可撓性材料で作られている。キャッチ731を図35に示すように圧縮部分713から引き出し、それにより針727をこれと一緒に引っ張ると、結合インタフェース715が縫合糸の境界部分724に沿って作られる。
上述した自動結合縫合糸にかかる実施形態では、各実施形態に共通の要素は次の通りである。
1)“11”で終わる符号(以下、“11”で指示される)によって表される編組引張縫合糸、
2)“13”で終わる符号(以下、“13”で指示される)によって示された圧縮下にある結果として半径方向に拡張した縫合糸11の一部(“27”で終わる符号(以下、“27”で指示される)によって示されたフィッド又はこれに類似したテーパ剛性部分を任意的に用いることにより、縫合糸11の一方のテールがこの縫合糸の一部に通される)、
3)“31”で終わる符号(以下、“31”で指示される)により示されたキャッチ又はループ。
テール27を縫合糸の拡張部分13を通していったん通して戻すと、拡張部分13に加わる張力は、縫合糸を縫合糸テール27上に引き下げて“15”で終わる符号(以下、“15”で指示される)によって示された結合インタフェースを作る。拡張部分13に加えられる張力は、最も効果的であるように特別な仕方で加えられなければならない。張力は好ましくは、圧縮縫合糸部分13の遠位端部のところで始まり、その近位端部に向かって動く一定の動作で連続的に加えられなければならない。これは、縫合糸部分13の遠位端部を親指と人差し指との間で掴み、別の手で通したテール27を保持した状態で1本の縫合糸部分の遠位端部をその近位端部に向かってスイープすることにより最も容易に達成される。本発明の多くの用途は、圧縮縫合糸部分13の遠位端部及び近位端部へのかかる手による接近を可能にし、結合インタフェース15を作るために他の器械を必要としない。しかしながら、圧縮縫合糸部分13の近位端部及び遠位端部への接近が制限される本発明の思想の他の考えられる用途がある。
かかる用途では、図36は、拡張状態の縫合糸長さと縫合糸の内部ルーメンを貫通して延びる引張縫合材料との間に結合インタフェース15を有する結合縫合糸部分24を形成するために適当な大きさの張力を圧縮縫合糸部分13にその遠位端部からその近位端部まで加える手段となる器械、特にテンショナ63を示している。テンショナ63は、圧縮部分13の遠位端部への十分な接近を可能にするほど長いシャフト65を有している。このシャフトの端部のところには、スロット69を備えたヘッド67が設けられており、このヘッドは、圧縮縫合糸13が部分的にスロットを貫通すると、所望の摩擦による張力を縫合糸に及ぼすよう縫合糸と摩擦で相互作用する材料で作られている。作用を説明すると、テンショナシャフト65を操作してヘッド67を圧縮縫合糸部分13の遠位端部のところに配置し、次に縫合材料をスロット69に嵌め込む。次に、テンショナ63を施術者に向かって近位側へ引っ張り、それにより圧縮縫合糸部分13がこれに沿って移動しているときに圧縮縫合糸部分13を「のし(smooth down )」又は引っ張るよう機能する。
テンショナの別の構成例は、縫合糸内へ剛性又は可撓性の状態で一体化できるものであり、例えば図37に示されている。この実施形態では、管状構造体73を有する改造型テンショナ器具71が示されている。管状構造体73を可撓性又は剛性材料で作ることができ、かかる管状構造は、その遠位端部のところに末広がり部分75を有している。末広がり部分75の外寸は、末広がり部分が圧縮縫合糸部分13内のルーメン29の内面と結合するほど十分に大きい。テンショナ71と圧縮縫合糸部分13のこの結合インタフェースは、テンショナ71をルーメン29から近位側へ引き出すと、圧縮縫合糸部分13とそのルーメン29を貫通して延びる縫合糸11との間に結合インタフェースを形成するのに必要な張力をもたらす。管状構造体73の内部は、ルーメン29を通る縫合糸11の通過を助けるための全ての必要なフィッド、例えばフック、スネア及び針の通過を可能にする。末広がり部分75は又、ブレードの内部へのフィッド器具の操作を容易にする内部を備えるのがよい。
これまでに開示した実施形態の全てにおいて、縫合糸の半径方向拡張部分13は、縫合糸のその部分を圧縮することにより開放状態に保たれる。フィッドをブレードの中心に引き込むためには、縫合糸を押すのに一方の手が必要であり、フィッド27をブレードの中心に引き込み又は押し込むのにもう1つの手が必要である。しかしながら、本発明者は、フィッド器具を操作する手技全体を通じてブレードを開放状態に保持する方法は、結合インタフェース15を形成する最終段階において縫合糸部分13を引っ張るのにも役立つことを発見した。したがって、図38〜図43は、かかる方法を示している。具体的に説明すると、図38は、管状部材81内に包み込まれた拡張状態の編組又はブレード79を示しており、管状部材81は、縫合糸ループを完成させるプロセス中、フィッド85を受け入れるほど大きな内部ルーメン83を有している。好ましい手法は、管状部材81を編組部分79上に押し出ししてこの形態を達成することである。図39には、拡張ブレード79の内部を通り、近位側に出たフィッド85が示されている。図40は、縫合糸テール87を拡張ブレード79の拡張部分内に完全に入った状態で示している。
縫合糸87が完全に拡張ブレード79内の定位置にいったん位置すると、拡張ブレードを縫合糸上に引っ張るのがよい。この引張手技は、図41〜図43に示されている。引張は、ブレード79を管の内面88から剥がすのに必要な力で管81の近位部分を矢印Aで示す方向に引く。この力は、結合インタフェースを必要に応じて近位端部に向かって遠位側へ引っ張るのに十分な強さのものであると共に方向であり、その結果、境界部分89が得られる(図43)。
本発明の器械及び方法は、本発明の精神又は必須の要件から逸脱することなく他の具体的な形態で実施できる。上述の実施形態は、あらゆる点において、本発明を限定するものではなく、例示として考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲の記載に基づいて定められる。特許請求の範囲に記載された技術的事項の文言上の意味及び均等例に属する全ての変形例は、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明で利用されるタイプの中空コード又は縫合糸の基本構造を引張状態で示す略図である。 図1aと類似した略図であり、図1aの中空縫合糸を引張状態ではなく、圧縮状態で示す図である。 図1a及び図1bと類似した略図であり、図1a及び図1bに示す構造と似た構造の中空縫合糸の2つの部分相互間の結合インタフェースの作り方を示しており、縫合糸部分のうちの一方が縫合糸部分の他方の内部ルーメン内に位置した状態を示す図である。 図1aに示す中空縫合糸の端面図である。 図1bに示す中空縫合糸の端面図である。 図1cに示す中空縫合糸結合インタフェースの端面図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 図2〜図7と類似した概略斜視図であり、本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する別の器械及び方法を順番に示す図である。 図2〜図7と類似した概略斜視図であり、本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する別の器械及び方法を順番に示す図である。 図2〜図7と類似した概略斜視図であり、本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する別の器械及び方法を順番に示す図である。 図2〜図7と類似した概略斜視図であり、本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する別の器械及び方法を順番に示す図である。 図2〜図7と類似した概略斜視図であり、本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する別の器械及び方法を順番に示す図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 フィッドの詳細平面図である。 縫合糸針の詳細平面図である。 フィッドへの縫合糸針の適応状態の詳細平面図である。 図17cのフィッド組合せを縫合糸113aの外壁118中へ挿入しているときのフィッド組合せを示す詳細斜視図である。 図19は、フィッドの別の実施形態の詳細斜視図である。 追加のフィッド実施形態の詳細斜視図である。 追加のフィッド実施形態の詳細斜視図である。 追加のフィッド実施形態の詳細斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 本発明に従ってシングルテール付き縫合糸を形成する更に別の器械及び方法を順番に示す概略斜視図である。 シングルテール付き縫合糸に張力を加えるのに用いることができる本発明のツールの斜視図である。 シングルテール付き縫合糸に張力を加えるのに用いられる別の張力付与ツールの斜視図である。 シングルテール付き縫合糸を形成してこれに張力を加える更に別の実施形態及び方法を順番に示す平面図である。 シングルテール付き縫合糸を形成してこれに張力を加える更に別の実施形態及び方法を順番に示す平面図である。 シングルテール付き縫合糸を形成してこれに張力を加える更に別の実施形態及び方法を順番に示す平面図である。 図38の平面図と類似した平面図であり、図38の拡張ブレードに縫合糸上で張力を加えることができる方法を順番に示す図である。 図39の平面図と類似した平面図であり、図39の拡張ブレードに縫合糸上で張力を加えることができる方法を順番に示す図である。 図40の平面図と類似した平面図であり、図40の拡張ブレードに縫合糸上で張力を加えることができる方法を順番に示す図である。

Claims (16)

  1. 内部ルーメンを構成する外壁から成る管状の幾何学的形状に互いに緩く編み上げられた複数本の可撓性フィラメントから成る構造を有する縫合糸であって、前記縫合糸の第1の部分を圧縮状態下に置くと、前記第1の部分の外壁が半径方向に拡張され、前記第1の部分の内部ルーメンの直径の大きさが、圧縮状態にない前記縫合糸構造の第2の部分を前記第1の部分の内部ルーメン内に収容できるほど十分増大するようになっており、前記縫合糸の第2の部分が第1の部分の内部ルーメン内に配置された状態で、次に前記縫合糸の第1の部分を引張状態下に置くと、第1の部分の内部ルーメンの直径は、前記縫合糸の第2の部分を内部に捕捉し、第1の縫合糸部分と第2の縫合糸部分との間に結合インタフェースを形成するほど十分減少し、それにより前記第2の縫合糸部分を前記第1の縫合糸部分の内部ルーメン内の軸方向位置に係止するようになっており、
    一本の前記縫合糸の端部は、前記縫合糸の第1の部分内への前記縫合糸端部の挿入を容易にするようになったツールを有していることを特徴とする縫合糸。
  2. 前記第1の部分は、一本の前記縫合糸の任意の部分から成ることを特徴とする請求項1記載の縫合糸。
  3. 前記外壁のウィーブは、前記第2の縫合糸部分を前記内部ルーメンに挿入し、前記壁を形成するフィラメント相互間でこれを通すことができるほど十分緩くされていることを特徴とする請求項2記載の縫合糸。
  4. 前記ツールは、針から成ることを特徴とする請求項記載の縫合糸。
  5. 前記ツールは、フックから成ることを特徴とする請求項記載の縫合糸。
  6. 内部ルーメンを構成する外壁から成る管状の幾何学的形状に互いに緩く編み上げられた複数本の可撓性フィラメントから成る構造を有する縫合糸であって、前記縫合糸の第1の部分を圧縮状態下に置くと、前記第1の部分の外壁が半径方向に拡張され、前記第1の部分の内部ルーメンの直径の大きさが、圧縮状態にない前記縫合糸構造の第2の部分を前記第1の部分の内部ルーメン内に収容できるほど十分増大するようになっており、前記縫合糸の第2の部分が第1の部分の内部ルーメン内に配置された状態で、次に前記縫合糸の第1の部分を引張状態下に置くと、第1の部分の内部ルーメンの直径は、前記縫合糸の第2の部分を内部に捕捉し、第1の縫合糸部分と第2の縫合糸部分との間に結合インタフェースを形成するほど十分減少し、それにより前記第2の縫合糸部分を前記第1の縫合糸部分の内部ルーメン内の軸方向位置に係止するようになっており、
    縫合糸の内側部分は、外壁及び前記縫合糸の第1の部分の内部ルーメンを通る前記縫合糸の端部の挿入及びナビゲーションを助けるコンポーネントを含むことを特徴とする縫合糸。
  7. 前記コンポーネントは、前記縫合糸端部を受け入れ、それにより前記外壁のウィーブへの前記縫合糸端部の挿入を容易にするようになっていることを特徴とする請求項記載の縫合糸。
  8. 前記縫合糸端部は、前記外壁のウィーブを通る前記端部の挿入を助けるツールを有し、前記ツールは、前記コンポーネントに係合するようになっていることを特徴とする請求項記載の縫合糸。
  9. 前記コンポーネントは、前記ツールに係合するよう前記外壁のウィーブを貫通して延びる付属物から成ることを特徴とする請求項記載の縫合糸。
  10. 前記付属物は、前記ツールの一部を掴むフックから成ることを特徴とする請求項記載の縫合糸。
  11. 複数の身体部分を互いに固定するシングルテール付き縫合糸であって、遠位部分及び近位部分を有し、内部ルーメンを構成する編組外壁を有する1本の編組縫合材料から成り、前記編組縫合材料は、前記身体部分のうちの1つを貫通して延び、前記編組縫合材料の遠位端部は、前記縫合糸の遠位部分の所定長さが前記縫合糸の近位部分の所定の長さのルーメン内に配置されるよう前記近位部分の外壁を貫通して延びており、前記縫合糸の近位部分の前記所定長さは、前記縫合糸の遠位部分の所定長さと前記縫合糸の近位部分の所定長さとの間に結合インタフェースを形成して縫合糸ループを形成するよう引張状態にあり、
    前記縫合糸の遠位端部は、前記縫合糸の近位部分のルーメン内への前記縫合糸の遠位端部の導入を助けるフィッドを有していることを特徴とするシングルテール付き縫合糸。
  12. 複数の身体部分を互いに固定するシングルテール付き縫合糸であって、遠位部分及び近位部分を有し、内部ルーメンを構成する編組外壁を有する1本の編組縫合材料から成り、前記編組縫合材料は、前記身体部分のうちの1つを貫通して延び、前記編組縫合材料の遠位端部は、前記縫合糸の遠位部分の所定長さが前記縫合糸の近位部分の所定の長さのルーメン内に配置されるよう前記近位部分の外壁を貫通して延びており、前記縫合糸の近位部分の前記所定長さは、前記縫合糸の遠位部分の所定長さと前記縫合糸の近位部分の所定長さとの間に結合インタフェースを形成して縫合糸ループを形成するよう引張状態にあり、
    当該シングルテール付き縫合糸は、前記縫合糸の近位部分を通る前記縫合糸の遠位端部の挿入及びナビゲーションを助けるために前記縫合糸の近位部分から拡張可能な構造を更に有していることを特徴とするシングルテール付き縫合糸。
  13. 前記構造は、前記縫合糸の遠位端部に設けられたフィッドに係合するようになった付属物から成ることを特徴とする請求項12記載のシングルテール付き縫合糸。
  14. 前記縫合糸ループのサイズは、張力を前記縫合糸の近位部分に加える前に、前記縫合糸の近位部分の前記所定長さの場所を調節することにより調節可能であることを特徴とする請求項11又は12記載のシングルテール付き縫合糸。
  15. 前記編組縫合材料は、縫合材料が前記内部ルーメン内に配置されていない状態で引張状態下に置かれた場合、直径Dを有し、前記縫合材料が圧縮状態下に置かれた場合、直径D×nを有し、nは、1.5〜15の値を取ることを特徴とする請求項11又は12記載のシングルテール付き縫合糸。
  16. nは、2〜4の値を取ることを特徴とする請求項15記載のシングルテール付き縫合糸。
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