JP4984654B2 - 水性塗料の塗膜形成装置 - Google Patents
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Description
また、水性塗料をワークに塗布するための水性塗料塗布手段と、回転させる回転台と、前記回転台の上のワークにエアーを当てるエアーノズルと、前記回転台の上のワークに赤外線を照射する赤外線ヒーターとを具備するものである。
ここで、「水性塗料塗布手段」としては、塗装ガン、ディッピング塗装装置等がある。
ここで、「水性塗料」としては、アクリルエマルジョン系塗料、アクリルラッカー系塗料、イソシアネート系塗料、水性メタリック塗料、等がある。
上記特許文献1に記載の技術においては、熱と風量とを同時に満足した温度・湿度制御されたエアーを作り出すために、膨大なエネルギーが必要となっていた。しかし、本発明にかかる水性塗料の塗膜形成においては、ワークを回転させることによって風量を付加することができるため、エアーを加熱するための熱源は一般のドライヤー程度の小さい熱源で済ますことができ、消費エネルギーを最小限にすることができるとともに、塗装ブース内の温度・湿度が変動しても影響を受けることはない。
これによって、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料等を上塗りして加熱硬化(焼付け)した場合にも水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗装工程のためのスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる。
本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置においては、塗装ガン等の水性塗料塗布手段によって水性塗料をワークに塗布した後に、回転台にワークを載置して回転させながら赤外線ヒーターによってワークに赤外線を照射して、水性塗料中の水分を揮発させる。ワークを回転させることによって風量を付加することができ、水性塗料中の水分を揮発させる熱源としてはエネルギー効率の高い赤外線ヒーターを用いているため、消費エネルギーを最小限にすることができるとともに、塗装ブース内の温度・湿度が変動しても影響を受けることはない。
これによって、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料等を上塗りして加熱硬化(焼付け)した場合にも水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、ワークに塗布された水性塗料を乾燥しながら塗膜中の固形分率を制御することができるため、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗膜形成装置のスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる水性塗料の塗膜形成装置となる。
これによって、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料等を上塗りして加熱硬化(焼付け)した場合にも水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗膜形成装置のスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる水性塗料の塗膜形成装置となる。
したがって、請求項1に記載の効果に加えて、塗装効率を上げることができる。
したがって、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、水性塗料塗布手段によって水性塗料をワークに塗布する際にもワークを載置して回転させるための回転台を用いることもできる。これによって、比較的小さいワークを一度に複数個セットして塗装する場合や、表裏両面に塗装しなければならないワークの場合には、回転させながら塗装することができるため、塗装効率が向上するという作用効果が得られる。このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができるとともに、塗装効率を向上させることができる。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置における水性塗料の塗膜形成方法について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置の構成における水性塗料の塗膜形成方法の手順を示すブロック図である。図2は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置における回転台にセットされたワークを示す斜視図である。図3は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置によって得られた塗膜の密着性試験の方法を示す説明図である。
セッティングにおいては、ワークを回転台6A,6B,6Cの上にセットして、回転モータ4によってスプロケット5を回転させ、スプロケット5の回転をチェーン7で回転台6Bに一体に取付けられたスプロケットに伝達して、更に別のチェーン7で回転台6A,6Cに一体に取付けられたスプロケットに伝達することによって、回転台6A,6B,6Cが同じ回転数で回転する。
回転台6A,6B,6Cの回転数は、回転コントローラ4aで回転モータ4の回転数を制御することによって自由に設定することができる。回転台6A,6B,6Cの回転数は、1rpm〜200rpmの範囲内にすることが好ましく、更に10rpm〜100rpmの範囲内にするとより好ましい結果が得られる。このように回転している回転台6A,6B,6C上のワークに対して、エアーノズル8A,8B,8Cによってエアーブローを行う。
エアーノズル8A,8B,8Cから噴射されるエアーの温度は、20℃〜100℃の範囲内であることが好ましく、更に40℃〜80℃の範囲内であることがより好ましい。また、噴射されるエアーの湿度は、0Rh%〜30Rh%の範囲内であることが好ましく、更に0Rh%〜20Rh%の範囲内であることがより好ましい。一次エアーをドライヤー12で乾燥することによって、噴射されるエアーの湿度は0Rh%〜20Rh%の範囲内に保たれ、噴射されるエアーの温度はエアー温調器10でヒーター9による加熱を制御することによって、40℃〜80℃の範囲内に保たれる。
なお、本実施の形態1においては、図1に示されるように、回転台6A,6B,6C上のワークに対してエアーノズル8A,8B,8Cを1個ずつ設けているが、ワークの形状によっては、全面にエアーを均等に当てるために、ワーク1個に対してエアーノズルを複数個ずつ設けても良いし、レシプロ等を使用してエアーノズル8A,8B,8Cを動かす方式としても良い。
次に、本発明の実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置における水性塗料の塗膜形成方法について、図4を参照して説明する。
図4は本発明の実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置の構成における水性塗料の塗膜形成方法の手順を示すブロック図である。
セッティングにおいては、ワークを回転台6A,6B,6Cの上にセットして、回転モータ4によってスプロケット5を回転させ、スプロケット5の回転をチェーン7で回転台6Bに一体に取付けられたスプロケットに伝達して、更に別のチェーン7で回転台6A,6Cに一体に取付けられたスプロケットに伝達することによって、回転台6A,6B,6Cが同じ回転数で回転する。
しかしながら、ワーク回転及びエアーブローまたは赤外線照射を行ったものについては、比較例4が90%、比較例5が92%、比較例6が92%と、いずれも極めて高い値を示している。
6A,6B,6C 回転台
6Aa 支持具
8A,8B,8C エアーノズル
26A,26B,26C 赤外線ヒーター
W ワーク
Claims (3)
- 水性塗料をワークに塗布する工程と、前記水性塗料が塗布された前記ワークを回転させながら赤外線を照射し、かつ、エアーを当て塗着塗料の固形分比率を高める工程とを具備する水性塗料の塗膜形成装置において、
前記水性塗料を前記ワークに塗布するための水性塗料塗布手段と、
前記ワークを載置して同一回転数で前記ワークを回転する複数台の回転台と、
前記回転台の上の前記ワークの各々にエアーを当てる前記ワークに対応して設けたエアーノズルと、
前記回転台の上の前記ワークに赤外線を照射する赤外線ヒーターと
を具備することを特徴とする水性塗料の塗膜形成装置。 - 前記水性塗料をワークに塗布する工程は、回転させるベース塗装台の上に複数の前記ワークを支持固定する支持具を載置し、前記支持具に複数の前記ワークが支持された状態で、前記ベース塗装台を回転させながら前記ワークに塗布が行われ、複数の前記ワークを支持したまま前記支持具を回転台の上に移動させることを特徴とする請求項1に記載の水性塗料の塗膜形成装置。
- 前記複数台の回転台は、チェーンにより連結され、一つの回転モータにより同一回転数で回転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水性塗料の塗膜形成装置。
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