JP4984654B2 - 水性塗料の塗膜形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる水性塗料の塗膜形成装置に関するものである。
従来、中塗り塗料や上塗り塗料の塗装は、温度及び湿度を適正な範囲内に制御した塗装ブース内で行われている。塗装ブース内の温度や湿度が大きく変動すると、特に低温・多湿の条件下では水性塗料においては塗料のタレや塗膜の肌不良を生じてしまい、正常な塗膜を形成できなくなる。また、水性メタリック塗料の塗装においては、塗装ブース内の温度や湿度がメタリック顔料の配向にも影響を及ぼすため、塗装ブース内の温度・湿度管理は厳密に行う必要があった。
しかしながら、塗装ブース内では給排気を行いつつ温度及び湿度を制御するため、塗装ブース全体で空調に消費されるエネルギーは膨大なものとなり、一般に工業塗装ラインの中で最大であり、この消費エネルギーを削減することが重要な課題となっていた。
そこで、特許文献1に記載の発明においては、被塗装面に熱硬化性水系着色塗料を塗装し、その上にメタリック顔料を含む熱硬化性水系塗料を塗装し、更にその上から熱硬化性クリヤー塗料を塗装した後、加熱して3層の塗膜を同時に硬化させる塗膜形成方法において、1層目の塗装後に高速エアーブローを行い、2層目の塗装時に塗料噴射口の後方から塗装パターンの周囲に温度及び/又は湿度が制御された空気を噴射する塗膜形成方法を開発している。
また、特許文献2に記載の発明においては、被塗装面に水性塗料を塗装ガンによって塗装する方法において、水性塗料の塗装直前から塗装終了時まで被塗装面及び被塗装面に塗着する噴霧塗料粒子に対して熱線照射を行うことによって、塗着塗料の固形分を制御する水性塗料の塗装方法及び塗装装置を開発している。
これらの発明においては、形成される塗膜の品質を高く保ちつつ塗装ブース内の温度や湿度の許容範囲を広げることができ、塗装ブース全体で空調に消費されるエネルギーを大幅に削減することができるとしている。
特開2002−113415号公報 特開2003−251250号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、塗装時に必要なエアー量は膨大であり、このエアーの温度及び/又は湿度を制御するためには大きなヒーターユニットが必要となる。また、特許文献2に記載の技術においては、熱線を照射する際に周囲の風速と塗装ガン自体の風の影響を受けるため、多大な熱線照射エネルギーが必要となる。このように、上記特許文献1及び特許文献2に記載の技術においては、塗装ブースにおける消費エネルギーを削減することができたとしても、それ以外に大きな消費エネルギーを必要とするという問題点があった。
そこで、本発明は、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる水性塗料の塗膜形成装置を提供することを課題とするものである。
請求項1の発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置は、水性塗料をワークに塗布する工程と、該水性塗料が塗布されたワークを回転させながら赤外線を照射し、かつ、エアーを当て塗着塗料の固形分比率を高める工程とを具備するものである。
また、水性塗料をワークに塗布するための水性塗料塗布手段と、回転させる回転台と、前記回転台の上のワークにエアーを当てるエアーノズルと、前記回転台の上のワークに赤外線を照射する赤外線ヒーターとを具備するものである。
ここで、「水性塗料塗布手段」としては、塗装ガン、ディッピング塗装装置等がある。
ここで、「水性塗料」としては、アクリルエマルジョン系塗料、アクリルラッカー系塗料、イソシアネート系塗料、水性メタリック塗料、等がある。
請求項2の発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置における前記水性塗料をワークに塗布する工程は、前記ワークを載直して回転させるベース塗装台の上に複数の前記ワークを支持固定する支持具が置かれ、前記支持具に複数の前記ワークが支持された状態で、ベース塗装台を回転させながらワークに塗布が行われ、そして、複数の前記ワークを支持したまま前記支持具を回転台の上に移動させるものである。
請求項3の発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置における前記複数台の回転台は、チェーンにより連結され、一つの回転モータにより同一回転数で回転するものである。
請求項1の発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置は、水性塗料をワークに塗布する工程と、水性塗料が塗布されたワークを回転させながらエアーを当て塗着塗料の固形分比率を高める工程とを具備する。ここで、「水性塗料」としては、アクリルエマルジョン系塗料、アクリルラッカー系塗料、イソシアネート系塗料、水性メタリック塗料、等がある。
上記特許文献1に記載の技術においては、熱と風量とを同時に満足した温度・湿度制御されたエアーを作り出すために、膨大なエネルギーが必要となっていた。しかし、本発明にかかる水性塗料の塗膜形成においては、ワークを回転させることによって風量を付加することができるため、エアーを加熱するための熱源は一般のドライヤー程度の小さい熱源で済ますことができ、消費エネルギーを最小限にすることができるとともに、塗装ブース内の温度・湿度が変動しても影響を受けることはない。
これによって、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料等を上塗りして加熱硬化(焼付け)した場合にも水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗装工程のためのスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる
本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置は、水性塗料をワークに塗布するための水性塗料塗布手段と、ワークを載置して回転させるための回転台と、回転台の上のワークにエアーを当てるエアーノズルと、回転台の上のワークに赤外線を照射する赤外線ヒーターとを具備する。ここで、「水性塗料塗布手段」としては、塗装ガン、ディッピング塗装装置、等がある。
本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置においては、塗装ガン等の水性塗料塗布手段によって水性塗料をワークに塗布した後に、回転台にワークを載置して回転させながら赤外線ヒーターによってワークに赤外線を照射して、水性塗料中の水分を揮発させる。ワークを回転させることによって風量を付加することができ、水性塗料中の水分を揮発させる熱源としてはエネルギー効率の高い赤外線ヒーターを用いているため、消費エネルギーを最小限にすることができるとともに、塗装ブース内の温度・湿度が変動しても影響を受けることはない。
これによって、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料等を上塗りして加熱硬化(焼付け)した場合にも水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、ワークに塗布された水性塗料を乾燥しながら塗膜中の固形分率を制御することができるため、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗膜形成装置のスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる水性塗料の塗膜形成装置となる。
ここで、本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置の代わりに、水性塗料をワークに塗布するための水性塗料塗布手段と、ワークを載置して回転させるための回転台と、回転台の上のワークに温度・湿度調節されたエアーを当てるエアーノズルとを具備する水性塗料の塗膜形成装置を用いることもできる。かかる水性塗料の塗膜形成装置においては、塗装ガン等の水性塗料塗布手段によって水性塗料をワークに塗布した後に、回転台にワークを載置して回転させながら、エアーノズルによって回転台の上のワークに温度・湿度調節されたエアーを当てることによって、ワークを回転させることによって風量を付加することができるため、エアーを加熱するための熱源は一般のドライヤー程度の小さい熱源で済ますことができ、消費エネルギーを最小限にすることができるとともに、塗装ブース内の温度・湿度が変動しても影響を受けることはない。
これによって、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料等を上塗りして加熱硬化(焼付け)した場合にも水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗膜形成装置のスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる水性塗料の塗膜形成装置となる。
また、本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置において、エアーノズルは、回転台の上のワークに風速0.01m/s〜0.1m/sの範囲内のエアーを当てるものであることがより好ましい。本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置においては、ワークを回転させることによって風量を付加することができ、水性塗料中の水分を揮発させる熱源としてエネルギー効率の高い赤外線ヒーターを用いることによって、消費エネルギーを最小限にすることができる。しかし、余り風速の大きいエアーを吹き付けると、塗料ミストがエアーで飛ばされてワークに付着するブツ不良が出る恐れがある。そこで、塗料ミストが飛ばされる恐れのない風速0.1m/s以下のエアーを当てることによって、ブツ不良を出すことなく水分の揮発効率をより向上させることができる。このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる水性塗料の塗膜形成装置となる。
また、本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置において、水性塗料塗布手段によって水性塗料をワークに塗布する際にもワークを載置して回転させるための回転台を用いることもできる。これによって、比較的小さいワークを一度に複数個セットして塗装する場合や、表裏両面に塗装しなければならないワークの場合には、回転させながら塗装することができるため、塗装効率が向上するという作用効果が得られる。このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができるとともに、塗装効率を向上させることができる水性塗料の塗膜形成装置となる。
更に、本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置においては、ワークの回転速度が1rpm〜200rpmの範囲内、更には10rpm〜100rpmの範囲内であることがより好ましい。本発明者は、本発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置において、より適切なワークの回転速度を決定するために鋭意実験研究を重ねた結果、ワークの回転速度が1rpm〜200rpmの範囲内、より好ましくは10rpm〜100rpmの範囲内である場合に、高品質の塗膜がより確実に得られることを見出したものである。このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜をより確実に得ることができる水性塗料の塗膜形成装置となる。
請求項2の発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置における前記水性塗料をワークに塗布する工程は、回転させるベース塗装台の上に複数の前記ワークを支持固定する支持具が載置され、前記支持具に複数の前記ワークが支持された状態で、ベース塗装台を回転させながらワークに塗布が行われ、複数の前記ワークを支持したまま前記支持具を回転台の上に移動させるものである。
したがって、請求項1に記載の効果に加えて、塗装効率を上げることができる。
請求項3の発明にかかる水性塗料の塗膜形成装置における前記複数台の回転台は、チェーンにより連結され、一つの回転モータにより同一回転数で回転するものである。
したがって、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、水性塗料塗布手段によって水性塗料をワークに塗布する際にもワークを載置して回転させるための回転台を用いることもできる。これによって、比較的小さいワークを一度に複数個セットして塗装する場合や、表裏両面に塗装しなければならないワークの場合には、回転させながら塗装することができるため、塗装効率が向上するという作用効果が得られる。このようにして、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができるとともに、塗装効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる水性塗料の塗膜形成装置について、図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置における水性塗料の塗膜形成方法について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置の構成における水性塗料の塗膜形成方法の手順を示すブロック図である。図2は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置における回転台にセットされたワークを示す斜視図である。図3は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置によって得られた塗膜の密着性試験の方法を示す説明図である。
図1に示されるように、本実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置1は、塗装ブース2とクリヤー塗布後セッティングゾーン3と焼付けゾーン22とを有しており、脱脂・除電処理された被塗装物(ワーク)が塗装ブース2に投入される。そして、まずベース塗装台20の上にワークが載置されてベース塗装が実施される。水性塗料であるベース塗料が、塗料タンク18Aからポンプ17Aによって圧送されて、塗装ロボット15の塗装ガン16によってベース塗料がベース塗装台20上のワークに塗布される。
ベース塗装完了後、塗面のレベリングのためと水分を揮発させるために、(セッティング+プレヒート)ゾーンにおいて、セッティング及びプレヒートが同時に行われる。
セッティングにおいては、ワークを回転台6A,6B,6Cの上にセットして、回転モータ4によってスプロケット5を回転させ、スプロケット5の回転をチェーン7で回転台6Bに一体に取付けられたスプロケットに伝達して、更に別のチェーン7で回転台6A,6Cに一体に取付けられたスプロケットに伝達することによって、回転台6A,6B,6Cが同じ回転数で回転する。
回転台6A,6B,6Cの回転数は、回転コントローラ4aで回転モータ4の回転数を制御することによって自由に設定することができる。回転台6A,6B,6Cの回転数は、1rpm〜200rpmの範囲内にすることが好ましく、更に10rpm〜100rpmの範囲内にするとより好ましい結果が得られる。このように回転している回転台6A,6B,6C上のワークに対して、エアーノズル8A,8B,8Cによってエアーブローを行う。
図1に示されるように、エアーノズル8A,8B,8Cから噴射されるエアーは、エアーコンプレッサーで圧縮された一次エアー(圧縮エアー)をドライヤー12で乾燥して水分を除去し、エアーフィルター11で油分・粉塵を除去して清浄化し、ヒーター9で加熱して供給される。供給されるエアーの温度は、エアー温調器10でヒーター9による加熱を制御することによって、所定の温度範囲に保たれる。
エアーノズル8A,8B,8Cから噴射されるエアーの温度は、20℃〜100℃の範囲内であることが好ましく、更に40℃〜80℃の範囲内であることがより好ましい。また、噴射されるエアーの湿度は、0Rh%〜30Rh%の範囲内であることが好ましく、更に0Rh%〜20Rh%の範囲内であることがより好ましい。一次エアーをドライヤー12で乾燥することによって、噴射されるエアーの湿度は0Rh%〜20Rh%の範囲内に保たれ、噴射されるエアーの温度はエアー温調器10でヒーター9による加熱を制御することによって、40℃〜80℃の範囲内に保たれる。
なお、本実施の形態1においては、図1に示されるように、回転台6A,6B,6C上のワークに対してエアーノズル8A,8B,8Cを1個ずつ設けているが、ワークの形状によっては、全面にエアーを均等に当てるために、ワーク1個に対してエアーノズルを複数個ずつ設けても良いし、レシプロ等を使用してエアーノズル8A,8B,8Cを動かす方式としても良い。
このようにワークを回転台6A,6B,6Cの上にセットして回転させることによって、ワークに当たる風量を増加してベース塗料の乾燥が促進されるとともに、回転による遠心力が掛かることによって、より効率的にベース塗料中の水分が除去されて、塗膜中の固形分比率を向上させることができる。
そして、同時に湿度温度制御されたエアーによって、回転台6A,6B,6C上のワークに対して、エアーノズル8A,8B,8Cによってエアーブローを行うことによって、ワークが加熱されて塗布されたベース塗料の乾燥が更に促進されて、塗膜中の固形分比率を所定比率以上に向上させることができる。
本実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置1におけるワークの具体例について、図2を参照して説明する。ここでは、図2に示されるように、ワークWの具体例として、自動車のドアのドアハンドル(ドアアウトサイドハンドル)を水性塗料で塗装する場合を示している。回転台6Aの上に、支持具6Aaによって、ベース塗料が塗布された5個のドアハンドルWが、縦方向に上端と下端において支持固定されている。
ここで、回転台6Aが回転モータ4によって所定の回転数(50rpm〜100rpm)で回転して、支持具6Aaによって回転台6A上に支持された5個のドアハンドルWに対して、エアーノズル8Aから湿度20Rh%以下、温度40℃〜80℃に湿度温度制御されたエアーが吹き付けられる。
なお、図2に示される例においては、ベース塗装台20の上に支持具6Aaによって5個のドアハンドルWが支持された状態で、ベース塗装台20をも100rpmで回転させながら、塗装ロボット15の塗装ガン16Aによってベース塗料の塗布が実施され、5個のドアハンドルWが支持された状態のままで支持具6Aaが回転台6A上に移動させられて、エアーノズル8Aによるエアーブローが実施される。
従って、図2に示される例は、本発明における「水性塗料をワークに塗布する工程においてもワークを回転させながら行うことを特徴とする水性塗料の塗膜形成方法」、及び「水性塗料塗布手段によって水性塗料をワークに塗布する際にもワークを載置して回転させるための回転台を用いることを特徴とする水性塗料の塗膜形成装置」に相当する。
これによって、比較的小さいワークであるドアハンドルWを一度に複数個セットして塗装する場合、及び表裏両面に塗装しなければならないワークであるドアハンドルWの場合には、塗装効率が向上するという作用効果が得られる。
本実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置1におけるベース塗料の乾燥の試験結果について、具体的に説明する。本実施の形態1においては、ワーク回転数・エアー温度・エアー湿度・エアー風速等を変化させて、実施例1〜実施例4の4種類の条件において試験を行った。また、比較のために、ワークを回転させずエアーブローも行わない比較例1、ワークを回転させずエアーブローのみを行う比較例2、エアーブローを行わずワークの回転のみを行う比較例3についても試験を行った。
そしてその後、図1に示されるように、ワークをクリヤー塗装台21に移動させて、塗料タンク18Bからポンプ17Bによって圧送されるクリヤー塗料を、塗装ロボット15の塗装ガン16から吹き付けて、ベース塗装の上にクリヤー塗装を行い、クリヤー塗布後セッティングゾーン3において塗面のレベリングを行った後に、焼付けゾーン22においてワークに付着した塗料を熱硬化させるため、規定の焼付け温度と焼付け時間において焼付けを行った。実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例3の試験条件について、表1の上段に示す。
Figure 0004984654
表1に示されるように、実施例1と実施例2とは、ワーク回転数及び回転時間が(従ってエアーブロー時間も)異なり、他の条件は同一である。また、実施例2と実施例3とは、エアー温度・エアー湿度・エアー風速が異なり、他の条件は同一である。更に、実施例3と実施例4とは、ブース内湿度が異なるのみで他の条件は同一である。しかし、実施例1〜実施例4のいずれにおいても、エアー温度は40℃〜80℃の範囲内であり、エアー湿度は0Rh%〜20Rh%の範囲内であり、ワーク回転数は10rpm〜100rpmの範囲内である。
これに対して、比較例1〜比較例3においては、ブース内温度は25℃、ブース内湿度は70Rh%で実施例1〜実施例3と同一であり、比較例2におけるエアー温度・エアー湿度・エアー風速及びエアーブロー時間は実施例1と同一であり、比較例3におけるワーク回転数及び回転時間は実施例1と同一である。
かかる試験条件における塗装試験の結果について、表1の下段に示す。表1に示されるように、(セッティング+プレヒート)ゾーン通過後のベース塗膜中の塗着固形分は、実施例1が95%、実施例2が90%、実施例3が同じく90%、実施例4が92%と、いずれも極めて高い値を示している。これに対して、比較例1は45%、比較例2は65%、比較例3は55%といずれも低い値に留まっており、ベース塗膜中の残留水分量が多いことが分かる。
また、焼付けゾーン22における焼付け実施後の塗装後外観については、実施例1〜実施例4についてはいずれもワキの発生が全くなく良好であるのに対して、比較例1〜比較例3においてはいずれもワキが発生しており、塗装後外観が損なわれている。
更に、塗膜の密着性については、板状の試験片Sを用いて、次のようにして試験を行った。図3(a)に示されるように、焼付け実施後の試験片Sの塗膜SPをカッターガイドを用いてカッターナイフCNで切り込みを入れて、図3(b)に示されるように、2mm角の碁盤目(100マス)Gを作成する。その後、図3(b)に示されるように、碁盤目Gの上に空気をできる限り抜いて接着テープTPを貼り付け、塗膜SPと接着テープTPの成す角度が45度になるようにして勢い良く引き剥がし、碁盤目(100マス)Gのうち幾つのマス目が剥がれたかを確認する。
そして、100マスのうち1つでも剥がれた場合は不合格とし、1つも剥がれなかった場合のみを合格とする。本実施の形態1においては、塗膜の耐水性試験をも兼ねるため、試験片Sを恒温槽中の40℃±1℃のイオン交換水に240時間浸漬した後に塗面SPの外観にしわ・膨れ等がないかチェックし、恒温槽から試験片Sを取り出した後に10分以内に上記の密着性試験を行った。
その結果、表1に示されるように、実施例1〜実施例4についてはいずれも碁盤目(100マス)Gが1つも剥がれず、耐水性試験及び密着性試験ともに合格であった。これに対して、比較例1〜比較例3においてはイオン交換水に240時間浸漬した後に塗面の外観にしわ・膨れ等は発生しなかったが、その後の密着性試験において、いずれも100マスのうち10マス前後が剥がれて、密着性試験は不合格であった。
以上の結果に示されるように、実施例1〜実施例4にかかる水性塗料の塗膜形成方法においては、表1に示されるように(セッティング+プレヒート)ゾーン通過後のベース塗膜中の塗着固形分率が極めて高く、優れた密着性を有するとともに、残留水分が極めて微量であるため、焼付けゾーン22における焼付け時にも上層のクリヤー塗膜に悪影響を与えることはない。
これに対して、比較例1〜比較例3においては、表1に示されるように(セッティング+プレヒート)ゾーン通過後のベース塗膜中の塗着固形分率が低く、残留水分が多いため、焼付け時に多量の水蒸気が発生して、上層のクリヤー塗膜にワキが生ずるとともに、密着性にも劣るものとなる。
このように、本実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置1においては、ワークを回転させることによって風量を付加することができるため、エアーを加熱するための熱源は一般のドライヤー12で済ますことができ、消費エネルギーを最小限にすることができるとともに、塗装ブース2内の温度・湿度が変動しても影響を受けることはない。
そして、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料を上塗りして加熱硬化(焼付け)しても水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、ワークに塗布された水性塗料を乾燥しながら塗膜中の固形分率を制御することができるため、図1に示されるように、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗装工程のためのスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、本実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置1においては、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置における水性塗料の塗膜形成方法について、図4を参照して説明する。
図4は本発明の実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置の構成における水性塗料の塗膜形成方法の手順を示すブロック図である。
図4に示されるように、本実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置25は、塗装ブース2とクリヤー塗布後セッティングゾーン3と焼付けゾーン22とを有しており、脱脂・除電処理された被塗装物(ワーク)が塗装ブース2に投入される。そして、まずベース塗装台20の上にワークが載置されてベース塗装が実施される。水性塗料であるベース塗料が、塗料タンク18Aからポンプ17Aによって圧送されて、塗装ロボット15の塗装ガン16によってベース塗料がベース塗装台20上のワークに塗布される。
ベース塗装完了後、塗面のレベリングのためと水分を揮発させるために、(セッティング+プレヒート)ゾーンにおいて、セッティング及びプレヒートが同時に行われる。
セッティングにおいては、ワークを回転台6A,6B,6Cの上にセットして、回転モータ4によってスプロケット5を回転させ、スプロケット5の回転をチェーン7で回転台6Bに一体に取付けられたスプロケットに伝達して、更に別のチェーン7で回転台6A,6Cに一体に取付けられたスプロケットに伝達することによって、回転台6A,6B,6Cが同じ回転数で回転する。
回転台6A,6B,6Cの回転数は、回転コントローラ4aで回転モータ4の回転数を制御することによって自由に設定することができる。回転台6A,6B,6Cの回転数は、1rpm〜200rpmの範囲内にすることが好ましく、更に10rpm〜100rpmの範囲内にするとより好ましい結果が得られる。このように回転している回転台6A,6B,6C上のワークに対して、赤外線ヒーター26A,26B,26Cによって赤外線の照射を行う。
ここで、赤外線ヒーター26A,26B,26Cとしては、照射される赤外線のピーク波長が2.6μmの中波長赤外線ヒーターを使用しても良いし、照射される赤外線のピーク波長が4.0μmの遠赤外線ヒーターを使用しても良い。本実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置25においては、エネルギー密度が高く塗膜内部からの加熱が可能でプレヒート時間を短縮することができる中波長赤外線ヒーター26A,26B,26Cを用いている。
更に、図4に示されるように、本実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置25においては、赤外線ヒーター26A,26B,26Cに隣接して、小型のエアーノズル27A,27B,27Cを設けている。これらのエアーノズル27A,27B,27Cに供給されるエアーは、エアーコンプレッサーで圧縮された一次エアー(圧縮エアー)をドライヤー12で乾燥して水分を除去し、エアーフィルター11で油分・粉塵を除去して清浄化したものであり、塗装ロボット15の塗装ガン16による塗装の際にも使用される。
以上説明したように、ワークを回転台6A,6B,6Cの上にセットして回転させることによって、ワークに当たる風量を増加してベース塗料の乾燥が促進されるとともに、回転による遠心力が掛かることによって、より効率的にベース塗料中の水分が除去されて、塗膜中の固形分比率を向上させることができる。そして、同時に中波長赤外線ヒーター26A,26B,26Cによって、回転台6A,6B,6C上のワークに対して、ピーク波長が2.6μmの中波長赤外線が照射されることによって、ワークが加熱されて塗布されたベース塗料の乾燥が更に促進されて、塗膜中の固形分比率を所定比率以上に向上させることができる。
本実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置25におけるベース塗料の乾燥の試験結果について、具体的に説明する。本実施の形態2においては、ワーク回転数・エアーの吹き付けの有無・赤外線ピーク波長等を変化させて、実施例5〜実施例7の3種類の条件において試験を行った。また、比較のために、上記実施の形態1における比較例1〜比較例3の3種類の条件、及び赤外線を照射せずにワークを回転させて風速0.1m/sを超えるエアーブローを行う比較例4(実施例3)と比較例5、ワークを回転させずエアーブローも行わずに赤外線照射のみを行う比較例6についても試験を行った。
そしてその後、図4に示されるように、ワークをクリヤー塗装台21に移動させて、塗料タンク18Bからポンプ17Bによって圧送されるクリヤー塗料を、塗装ロボット15の塗装ガン16から吹き付けて、ベース塗装の上にクリヤー塗装を行い、クリヤー塗布後セッティングゾーン3において塗面のレベリングを行った後に、焼付けゾーン22においてワークに付着した塗料を熱硬化させるため、規定の焼付け温度と焼付け時間において焼付けを行った。実施例5〜実施例7及び比較例1〜比較例6の試験条件について、表2の上段に示す。
Figure 0004984654
表2に示されるように、実施例5と実施例6とは、ワーク回転数及び赤外線のピーク波長が異なり、エアー風速を含めて他の条件は同一である。また、実施例6と実施例7とは、エアーの吹き付けの有無のみが異なり、他の条件は同一である。そして、実施例5〜実施例7及び比較例1〜比較例6を通じて、ブース内温度は25℃、ブース内湿度は70Rh%で同一である。
かかる試験条件における塗装試験の結果について、表2の下段に示す。表2に示されるように、(セッティング+プレヒート)ゾーン通過後のベース塗膜中の塗着固形分は、実施例5が93%、実施例6が94%、実施例7が91%と、いずれも極めて高い値を示している。これに対して、比較例1は45%、比較例2は65%、比較例3は55%といずれも低い値に留まっており、ベース塗膜中の残留水分量が多いことが分かる。
しかしながら、ワーク回転及びエアーブローまたは赤外線照射を行ったものについては、比較例4が90%、比較例5が92%、比較例6が92%と、いずれも極めて高い値を示している。
また、焼付けゾーン22における焼付け実施後の塗装後外観については、実施例5〜実施例7についてはいずれもワキの発生が全くなく良好であるのに対して、比較例1〜比較例3及び比較例6においてはいずれもワキが発生しており、塗装後外観が損なわれている。これに対して、比較例4及び比較例5については、いずれもワキの発生が全くなく良好である。
更に、塗膜の密着性については、図3に示されるように板状の試験片Sを用いて、実施の形態1と同様にして試験を行った。そして、100マスのうち1つでも剥がれた場合は不合格とし、1つも剥がれなかった場合のみを合格とする。本実施の形態2においても、塗膜の耐水性試験をも兼ねるため、試験片Sを恒温槽中の40℃±1℃のイオン交換水に240時間浸漬した後に塗面SPの外観にしわ・膨れ等がないかチェックし、恒温槽から試験片Sを取り出した後に10分以内に上記の密着性試験を行った。
その結果、表2に示されるように、実施例5〜実施例7についてはいずれも碁盤目(100マス)Gが1つも剥がれず、耐水性試験及び密着性試験ともに合格であったのに対して、比較例1〜比較例3及び比較例6においてはイオン交換水に240時間浸漬した後に塗面の外観にしわ・膨れ等は発生しなかったが、その後の密着性試験において、いずれも100マスのうち10マス前後が剥がれて、密着性試験は不合格であった。これに対して、比較例4及び比較例5については、いずれも碁盤目Gが1つも剥がれず、耐水性試験及び密着性試験ともに合格であった。
更に、本実施の形態2においては、塗装不良率及び塗着効率についても、評価を行った。即ち、エアーブローの風速が0.1m/sを超えると、塗料ミストがエアーで飛ばされてワークに付着するブツ不良が出る恐れが増大する。表2に示されるように、実施例5〜実施例7については、いずれもブツ不良による塗装不良率は0.1%〜0.2%と極めて低いものであったが、比較例4についてはブツ不良による塗装不良率が3.5%、比較例5についてはブツ不良による塗装不良率が6.0%、といずれも高くなっている。
同様に、塗着効率についても実施例5〜実施例7については、いずれも28%〜29%と高い結果が出たのに対して、比較例4及び比較例5については、いずれも22%と低い数値であった。このように、本実施の形態2にかかる実施例5〜実施例7の水性塗料の塗膜形成方法においては、塗装後外観及び塗装後密着性については、比較例4及び比較例5と同等の良好な結果が得られ、更に塗装不良率及び塗着効率については、比較例4及び比較例5と比べてもより優れた結果が得られた。
このように、本実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置25における水性塗料の塗膜形成方法においては、ワークを回転させることによって風量を付加することができるため、ワークを加熱するための熱源としてエネルギー効率に優れた赤外線ヒーターを用いることができ、消費エネルギーを最小限にすることができるとともに、塗装ブース2内の温度・湿度が変動しても影響を受けることはない。
そして、得られた塗膜は固形分率が極めて高いものとなり、その後にクリヤー塗料を上塗りして加熱硬化(焼付け)しても水性塗料の塗膜から揮発する水分量は極めて微量であるため、上塗り塗膜にワキ等の不良を発生させる恐れもない。また、ワークに塗布された水性塗料を乾燥しながら塗膜中の固形分率を制御することができるため、図4に示されるように、従来のプレヒートゾーンが不要となり、塗装工程のためのスペースを大幅に節約することができる。
このようにして、本実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置25における水性塗料の塗膜形成方法においては、エネルギー消費量及び使用スペースを最小限にしながら塗膜中の固形分を制御して高品質の塗膜を得ることができる。
なお、上記各実施の形態においては、クリヤー塗料として水性でない塗料を用いているため、水性塗料であるベース塗料のみについて、塗装ブース2内に(セッティング+プレヒート)ゾーンを設けているが、クリヤー塗料としても水性塗料を用いる場合には、塗装ブース2内にクリヤー塗料用の回転台及びエアーノズルを有する(セッティング+プレヒート)ゾーンを設ける必要がある。
上記各実施の形態においては、ワークWの一例としてドアハンドルを塗装する場合について説明したが、ワークWとしては他にも自動車用ハンドル(ステアリング)、スポイラー、等を始めとして、様々な大きさ、様々な厚さ、様々な形状のものを水性塗料で塗装することができる。
本発明を実施するに際しては、水性塗料の塗膜形成装置のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置における水性塗料の塗膜形成方法の手順を示すブロック図である。 図2は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置における回転台にセットされたワークを示す斜視図である。 図3は本発明の実施の形態1にかかる水性塗料の塗膜形成装置における水性塗料の塗膜形成方法によって得られた塗膜の密着性試験の方法を示す説明図である。 図4は本発明の実施の形態2にかかる水性塗料の塗膜形成装置における水性塗料の塗膜形成方法の手順を示すブロック図である。
1,25 水性塗料の塗膜形成装置
6A,6B,6C 回転台
6Aa 支持具
8A,8B,8C エアーノズル
26A,26B,26C 赤外線ヒーター
W ワーク

Claims (3)

  1. 水性塗料をワークに塗布する工程と、前記水性塗料が塗布された前記ワークを回転させながら赤外線を照射し、かつ、エアーを当て塗着塗料の固形分比率を高める工程とを具備する水性塗料の塗膜形成装置において、
    前記水性塗料を前記ワークに塗布するための水性塗料塗布手段と、
    前記ワークを載置して同一回転数で前記ワークを回転する複数台の回転台と、
    前記回転台の上の前記ワークの各々にエアーを当てる前記ワークに対応して設けたエアーノズルと、
    前記回転台の上の前記ワークに赤外線を照射する赤外線ヒーターと
    を具備することを特徴とする水性塗料の塗膜形成装置。
  2. 前記水性塗料をワークに塗布する工程は、回転させるベース塗装台の上に複数の前記ワークを支持固定する支持具を載置し、前記支持具に複数の前記ワークが支持された状態で、前記ベース塗装台を回転させながら前記ワークに塗布が行われ、複数の前記ワークを支持したまま前記支持具を回転台の上に移動させることを特徴とする請求項1に記載の水性塗料の塗膜形成装置。
  3. 前記複数台の回転台は、チェーンにより連結され、一つの回転モータにより同一回転数で回転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水性塗料の塗膜形成装置。
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