JP4980575B2 - 静電保護回路及び該静電保護回路を含む半導体装置 - Google Patents

静電保護回路及び該静電保護回路を含む半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、静電気放電(Electro−Static Discharge (ESD))から内部回路を保護するための静電保護回路に関する。
静電保護回路は、半導体集積回路の外部電源電圧供給線に印加された静電気放電(ESD)に起因するサージ電流から、半導体集積回路における内部回路を保護するために、該外部電源電圧供給線と、内部回路との間に配置される。本願において、「内部回路」とは、静電保護回路により静電気放電(ESD)から保護される対象となる回路を意味する。
サイリスタで構成される整流器を利用した静電保護回路が知られており、その一例が非特許文献1に開示されている。この静電保護回路は、サイリスタと、基板抵抗とから構成される。該サイリスタは、更に、縦型PNPバイポーラトランジスタと横型NPNバイポーラトランジスタとから構成される。静電気放電(ESD)が外部電源電圧供給線へ印加されることで、チップキャパシタンスへの電流の注入或いは充電がおきる。この電流をトリガーとして、静電保護回路がON状態となり、サイリスタ動作に入る。非特許文献1では、この静電保護回路を、「ESD−on−SCR(ESD−on−Silicon Controlled Rectifier)」と呼んでいるが、本願において、以下、単に「静電保護回路」というときは、このタイプの静電保護回路、即ち、SCRを意味するものとする。
2004 EOS/ESD Symposium 「ESD Protection Solution for High Voltage Technologies」(C.Principle of ESD−on−SCR)
外部電源線Vccに外部電源電圧Vcc、例えば、2.5Vが印加された場合、内部回路に含まれる昇圧回路により、内部電源線Vddの内部電源電圧Vddが23.5Vまで昇圧される場合がある。昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなることがある。この昇圧工程の初期段階では、外部電源電圧Vccから内部電源線Vddへ電流が流れるため、本来静電保護回路を構成するサイリスタが誤動作によりオンしてしまう問題があった。
そこで、本発明の目的は、前述した問題のない静電保護回路を提供することである。
本発明の更なる目的は、前述した問題のない静電保護回路を有する半導体装置を提供することである。
本発明は、第1の内部回路と、前記内部回路に外部電源電圧を供給する外部電源電圧供給線と、前記内部回路に内部固定電圧を供給する内部固定電圧供給線とに電気的に結合される第1のサイリスタ整流回路と、前記内部回路に内部電源電圧を供給する内部電源電圧供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路とに電気的に結合される第1の電流制御回路であって、前記内部電源電圧供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路との間に電気的に結合された第1の容量素子を含み、前記外部電源電圧供給線が前記内部電源電圧供給線より高い電位を有した際に、前記外部電源電圧供給線から前記第1のサイリスタ整流回路を介して前記内部電源電圧供給線へ電流が流れるのを抑止する一方で、前記外部電源電圧供給線に印加された静電気放電に起因するサージ電流をトリガーとして、前記第1のサイリスタ整流回路をサイリスタ動作させて、前記サージ電流を前記第1のサイリスタ整流回路を介して前記内部固定電圧供給線に流すことで、前記第1の内部回路を前記サージ電流から保護する第1の電流制御回路と、を含み、前記第1のサイリスタ整流回路は、前記外部電源電圧供給線に電気的に直接結合された第1のエミッタと、前記内部固定電圧供給線に電気的に結合された第1のコレクタと、前記第1の電流制御回路とに電気的に結合された第1のベースとを含む第1のバイポーラトランジスタと、前記内部固定電圧供給線に電気的に結合された第2のエミッタと、前記第1のベースと前記第1の電流制御回路とに電気的に結合された第2のコレクタと、前記第1のコレクタと前記内部固定電圧供給線とに電気的に結合された第2のベースとを含む第2のバイポーラトランジスタと、を含む、静電保護回路を提供する。

本発明によれば、第1の内部回路をサージ電流から保護するための静電保護回路は、第1のサイリスタ整流回路と、該第1のサイリスタ整流回路と電気的に結合される第1の電流制御回路とを含む。この第1の電流制御回路が、外部電源電圧が内部電源電圧より高くなった際に、外部電源供給線から前記第1のサイリスタ整流回路を介して内部電源供給線へ電流が流れるのを抑止する。これにより、静電保護回路を構成するサイリスタが誤動作によりオンすることを防止することが可能となる。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態における静電保護回路の等価回路図である。静電保護回路100は、内部電源電圧Vddを供給する内部電源電圧供給線Vddと、内部固定電圧Vssを供給する内部固定電圧供給線Vssとに接続される。更に、静電保護回路100は、サージ電流から保護すべき内部回路と、外部電源電圧Vccを供給する外部電源電圧供給線Vccとに接続される。
静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と、該サイリスタ整流回路110に電気的に接続されると共に機能的に結合される電流制御回路180とを含む。サイリスタ整流回路110は、電流制御回路180と、内部固定電圧供給線Vssとの間に接続される。電流制御回路180は、サイリスタ整流回路110と、内部電源電圧供給線Vddとの間に接続される。サイリスタ整流回路110と電流制御回路180とは互いに電気的に結合される。サイリスタ整流回路110は、更に、外部電源電圧供給線Vccと、図示しない内部回路との間に接続される。内部回路は、外部電源電圧供給線Vccにより供給された外部電源電圧Vccに基づき、内部電源電圧供給線Vddの内部電源電圧Vddを昇圧する昇圧回路を含む。外部電源線Vccに外部電源電圧Vcc、例えば、2.5Vが印加された場合、内部回路に含まれる昇圧回路により、内部電源線Vddの内部電源電圧Vddが23.5Vまで昇圧される。昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる。ここで、内部固定電圧供給線Vssが供給する内部固定電圧Vssは、常に、内部電源電圧供給線Vddが供給する内部電源電圧Vddより低い。
サイリスタ整流回路110は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1と、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1と、基板抵抗R1とからなる。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はエミッタを有し、該エミッタは外部電源電圧供給線Vccに接続される。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はコレクタを有し、該コレクタは第1の端子G1に接続されると共に、基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続される。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はベースを有し、該ベースは第2の端子G2を介し電流制御回路180に接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はコレクタを有し、該コレクタは第2の端子G2を介し縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースに接続されると共に、電流制御回路180に接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はエミッタを有し、該エミッタは内部固定電圧供給線Vssに接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はベースを有し、該ベースは第1の端子G1及び基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続されると共に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタに接続される。
静電保護回路100は、半導体基板中に形成される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース、並びに、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタは、基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース、並びに、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタは半導体基板で構成されることを意味する。
電流制御回路180は、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間に接続された複数のダイオードの直列接続Dからなる。複数のダイオードの直列接続Dは、第1の電極を有し、該第1の電極は、内部電源電圧供給線Vddに接続される。複数のダイオードの直列接続Dは、第2の電極を有し、該第2の電極は、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2に接続される。この複数のダイオードの直列接続Dが提供する順方向降伏電圧VFは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合における、外部電源電圧Vccと内部電源電圧Vddとの差より大きいが、サージ電圧より小さい。よって、複数のダイオードの直列接続Dは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
更に、静電気放電(ESD)が外部電源電圧供給線Vccに印加された場合、複数のダイオードの直列接続Dは、外部電源電圧供給線Vccに印加された静電気放電(ESD)に起因するサージ電流が、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddに流れることを許容する。
外部電源電圧供給線Vccにサージ電流が印加されると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタからベースへ電流が流れる。更に、該ベースから第2の端子G2を介して複数のダイオードの直列接続Dへ電流が流れる。前述したように複数のダイオードの直列接続Dの順方向降伏電圧VFはサージ電圧より小さいので、複数のダイオードの直列接続Dは、サージ電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddに流れることを許容する。結果、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースの電位が上昇する。
このベース電位の上昇により、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースエミッタ間の電位差が閾値電圧Vbeに達すると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1がオンする。これにより、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタからコレクタに流れ、更に基板抵抗R1を介して内部固定電圧供給線Vssへ流れる。即ち、該静電保護回路100が形成される半導体基板に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタ電流が流れ込む。このコレクタ電流が半導体基板に流れることで、基板抵抗R1による電圧降下が起き、半導体基板の電位が上昇する。半導体基板の電位と横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースの電位は同じであるので、コレクタ電流が半導体基板に流れることで、前述の半導体基板の電位が上昇すると共に、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースの電位も上昇する。
一方、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタは、内部固定電圧供給線Vssが供給する低電位に固定される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース電位の上昇により、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースエミッタ間の電位差が閾値電圧Vbeに達すると、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1がオンする。これにより、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタからエミッタへ電流が流れる。即ち、サージ電流がトリガーとなりサイリスタ整流回路110がサイリスタ動作に入る。
また、複数のダイオードの直列接続Dが提供する順方向降伏電圧VFは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合における、外部電源電圧Vccと内部電源電圧Vddとの差より大きいが、サージ電圧より小さい。よって、複数のダイオードの直列接続Dは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
前述の等価回路図で示した静電保護回路100は、半導体基板内に形成される。この静電保護回路100のレイアウトを以下説明する。図2は、図1の等価回路で示した静電保護回路であって、半導体基板内に形成された静電保護回路の概略レイアウトを示す概略平面図である。図3は、静電保護回路の概略レイアウトを示す図2のA−A線に沿った概略部分縦断面図である。
図2に示すように、また、前述したように、静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と電流制御回路180とからなる。電流制御回路180は、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110との間に配置される。P型単結晶半導体基板1内に、静電保護回路100と、該静電保護回路100によりサージ電流から保護される内部回路とが形成される。静電保護回路100は、外部電源電圧供給線Vccと内部回路と間に形成される。前述したように、静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と、電流制御回路180とからなる。電流制御回路180は、内部電源電圧供給線Vddと、サイリスタ整流回路110との間に設けられる。サイリスタ整流回路110は、外部電源電圧供給線Vccと、内部回路との間に設けられる。
図2及び図3に示すように、P型単結晶半導体基板1の表面には、素子分離領域を画定するフィールド酸化膜2が設けられる。このフィールド酸化膜2で、P型単結晶半導体基板1の活性領域が画定される。サイリスタ整流回路110は、P型単結晶半導体基板1中に形成されたP型ガードリング3で囲まれた領域内の活性領域中に設けられる。一方、電流制御回路180は、P型単結晶半導体基板1中に形成されたP型ガードリング82―1、82−2で囲まれた領域内の活性領域中に設けられる。
P型単結晶半導体基板1中であって、サイリスタ整流回路110を形成する領域には、P型不純物拡散領域4と、該P型不純物拡散領域4からフィールド酸化膜2を介して離間したN型不純物拡散領域5と、該N型不純物拡散領域5からフィールド酸化膜2を介して離間したNウェル領域6とが設けられる。更に、Nウェル領域6中には、N型不純物拡散領域9と、該N型不純物拡散領域9から離間したP型不純物拡散領域7とが設けられる。更に、P型不純物拡散領域7中には、P型不純物拡散領域8が設けられる。
型不純物拡散領域7は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタに相当する。該エミッタは、P型不純物拡散領域8を介して外部電源電圧供給線Vccに接続される。Nウェル領域6は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースに相当する。該ベースは、N型不純物拡散領域9を介して複数のダイオードの直列接続Dに接続される。P型単結晶半導体基板1は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタに相当する。該コレクタは、P型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssに接続される。更に、P型単結晶半導体基板1は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースに相当する。該ベースは、P型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssに接続される。Nウェル領域6は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタに相当する。該コレクタは、N型不純物拡散領域9を介して複数のダイオードの直列接続Dに接続される。N型不純物拡散領域5は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタに相当する。該エミッタは、内部固定電圧供給線Vssに接続される。尚、P型単結晶半導体基板1中を流れる電流が受ける抵抗は、基板抵抗R1に相当する。
一方、P型単結晶半導体基板1中であって、電流制御回路180を形成する領域には、Nウェル領域81−1及びPウェル領域81−2がフィールド酸化膜2を介して互いに離間して設けられる。Nウェル領域81−1中には、P型不純物拡散領域83−1が設けられる。Nウェル領域81−2中には、P型不純物拡散領域83−2が設けられる。P型不純物拡散領域83−1中には、P型不純物拡散領域84−1が設けられる。P型不純物拡散領域83−2中には、P型不純物拡散領域84−2が設けられる。Nウェル領域81−1中には、P型不純物拡散領域83−1から離間すると共に、P型不純物拡散領域83−1を囲むN型不純物拡散領域82−1が設けられる。Nウェル領域81−2中には、P型不純物拡散領域83−2から離間すると共に、P型不純物拡散領域83−2を囲むN型不純物拡散領域82−2が設けられる。P型不純物拡散領域83−1とNウェル領域81−1とのPN接合は、第1のPN接合ダイオードD1に相当する。P型不純物拡散領域83−2とNウェル領域81−2とのPN接合は、第2のPN接合ダイオードD2に相当する。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタを構成するNウェル領域6は、N型不純物拡散領域9及びP型不純物拡散領域84−1を介して、第1のPN接合ダイオードD1のP型不純物拡散領域83−1に接続される。第1のPN接合ダイオードD1のNウェル領域81−1は、N型不純物拡散領域82−1及びP型不純物拡散領域84−2を介して、第2のPN接合ダイオードD2のP型不純物拡散領域83−2に接続される。第2のPN接合ダイオードD2のNウェル領域81−2は、N型不純物拡散領域82−2を介して内部電源電圧供給線Vddに接続される。
外部電源電圧供給線Vccにサージ電流が印加されると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタを構成するP型不純物拡散領域7からベースを構成するNウェル領域6へ、PN接合を介し順方向電流が流れる。更に、該ベースを構成するNウェル領域6から第2の端子G2を構成するN型不純物拡散領域9介して第1のダイオードD1のP型不純物拡散領域83−1へ電流が流れる。更に、P型不純物拡散領域83−1からNウェル領域81−1へPN接合を介し順方向電流が流れる。更に、Nウェル領域81−1からN型不純物拡散領域82−1及びP型不純物拡散領域84−2を介し、第2のダイオードD2のP型不純物拡散領域83−2へ電流が流れる。更に、P型不純物拡散領域83−2からNウェル領域81−2へPN接合を介し順方向電流が流れる。そして、ダイオードD2のNウェル領域81−2からN型不純物拡散領域82−2を介して内部電源電圧供給線Vddへ電流が流れる。結果、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースを構成するNウェル領域6の電位が上昇する。
このベースを構成するNウェル領域6の電位の上昇により、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースエミッタ間の電位差、即ち、Nウェル領域6の電位とP型不純物拡散領域7の電位との差が閾値電圧Vbeに達すると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1がオンする。これにより、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタを構成するP型不純物拡散領域7からNウェル領域6を介してコレクタを構成するP型単結晶半導体基板1に流れ、更に基板抵抗R1及びP型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssへ流れる。即ち、該静電保護回路100が形成されるP型単結晶半導体基板1に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタ電流が流れ込む。このコレクタ電流がP型単結晶半導体基板1に流れることで、基板抵抗R1による電圧降下が起き、P型単結晶半導体基板1の電位が上昇する。P型単結晶半導体基板1は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタと、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースとを構成するので、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタと、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースとの電位は同じである。従って、前述のP型単結晶半導体基板1の電位の上昇は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース電位の上昇を意味する。
一方、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタを構成するN型不純物拡散領域5は、内部固定電圧供給線Vssが供給する低電位に固定される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースを構成するP型単結晶半導体基板1の電位の上昇により、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースエミッタ間の電位差、即ち、P型単結晶半導体基板1の電位とN型不純物拡散領域5の電位との差が閾値電圧Vbeに達すると、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1がオンする。これにより、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタを構成するNウェル領域6からP型単結晶半導体基板1を介してエミッタを構成するN型不純物拡散領域5へ電流が流れる。即ち、サージ電流がトリガーとなりサイリスタ整流回路110がサイリスタ動作に入る。
また、複数のダイオードの直列接続Dが提供する順方向降伏電圧VFは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合における、外部電源電圧Vccと内部電源電圧Vddとの差より大きいが、サージ電圧より小さい。よって、複数のダイオードの直列接続Dは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
(効果)
前述の静電保護回路100は、電流制御回路180を含む。この電流制御回路180は、複数のダイオードの直列接続Dから構成される。外部電源線Vccに外部電源電圧Vcc、例えば、2.5Vが印加された場合、内部回路に含まれる昇圧回路により、内部電源線Vddの内部電源電圧Vddが23.5Vまで昇圧される。昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる。しかし、この複数のダイオードの直列接続Dが提供する順方向降伏電圧VFは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合における、外部電源電圧Vccと内部電源電圧Vddとの差より大きいが、サージ電圧より小さい。よって、複数のダイオードの直列接続Dは、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
一方、静電気放電(ESD)が外部電源電圧供給線Vccに印加された場合、複数のダイオードの直列接続Dは、外部電源電圧供給線Vccに印加された静電気放電(ESD)に起因するサージ電流が、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddに流れることを許容する。これにより、内部回路をサージ電流から保護することが可能となる。
(2)第2実施形態
図4は、本発明の第2の実施形態における静電保護回路の等価回路図である。静電保護回路100は、内部電源電圧Vddを供給する内部電源電圧供給線Vddと、内部固定電圧Vssを供給する内部固定電圧供給線Vssとに接続される。更に、静電保護回路100は、サージ電流から保護すべき内部回路と、外部電源電圧Vccを供給する外部電源電圧供給線Vccとに接続される。
静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と、該サイリスタ整流回路110に電気的に接続されると共に機能的に結合される電流制御回路190とを含む。サイリスタ整流回路110は、電流制御回路190と、内部固定電圧供給線Vssとの間に接続される。電流制御回路190は、サイリスタ整流回路110と、内部電源電圧供給線Vddとの間に接続される。サイリスタ整流回路110と電流制御回路190とは互いに電気的に結合される。サイリスタ整流回路110は、更に、外部電源電圧供給線Vccと、図示しない内部回路との間に接続される。内部回路は、外部電源電圧供給線Vccにより供給された外部電源電圧Vccに基づき、内部電源電圧供給線Vddの内部電源電圧Vddを昇圧する昇圧回路を含む。外部電源線Vccに外部電源電圧Vcc、例えば、2.5Vが印加された場合、内部回路に含まれる昇圧回路により、内部電源線Vddの内部電源電圧Vddが23.5Vまで昇圧される。昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる。ここで、内部固定電圧供給線Vssが供給する内部固定電圧Vssは、常に、内部電源電圧供給線Vddが供給する内部電源電圧Vddより低い。
サイリスタ整流回路110は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1と、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1と、基板抵抗R1とからなる。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はエミッタを有し、該エミッタは外部電源電圧供給線Vccに接続される。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はコレクタを有し、該コレクタは第1の端子G1に接続されると共に、基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続される。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はベースを有し、該ベースは第2の端子G2を介し電流制御回路190に接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はコレクタを有し、該コレクタは第2の端子G2を介し縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースに接続されると共に、電流制御回路190に接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はエミッタを有し、該エミッタは内部固定電圧供給線Vssに接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はベースを有し、該ベースは第1の端子G1及び基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続されると共に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタに接続される。
静電保護回路100は、半導体基板中に形成される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース、並びに、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタは、基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース、並びに、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタは半導体基板で構成されることを意味する。
電流制御回路190は、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間に接続された第1の容量素子C5からなる。第1の容量素子C5は、第1の電極を有し、該第1の電極は、内部電源電圧供給線Vddに接続される。第1の容量素子C5は、第2の電極を有し、該第2の電極は、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2に接続される。この第1の容量素子C5は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
更に、静電気放電(ESD)が外部電源電圧供給線Vccに印加された場合、第1の容量素子C5は、外部電源電圧供給線Vccに印加された静電気放電(ESD)に起因するサージ電流が、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2から第1の容量素子C5に流れ込み、該第1の容量素子C5が充電されることを許容する。
外部電源電圧供給線Vccにサージ電流が印加されると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタからベースへ電流が流れる。更に、該ベースから第2の端子G2を介して第1の容量素子C5へ電流が流れることで、第1の容量素子C5が充電される。結果、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースの電位が上昇する。
このベース電位の上昇により、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースエミッタ間の電位差が閾値電圧Vbeに達すると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1がオンする。これにより、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタからコレクタに流れ、更に基板抵抗R1を介して内部固定電圧供給線Vssへ流れる。即ち、該静電保護回路100が形成される半導体基板に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタ電流が流れ込む。このコレクタ電流が半導体基板に流れることで、基板抵抗R1による電圧降下が起き、半導体基板の電位が上昇する。半導体基板の電位と横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースの電位は同じであるので、コレクタ電流が半導体基板に流れることで、前述の半導体基板の電位が上昇すると共に、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースの電位も上昇する。
一方、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタは、内部固定電圧供給線Vssが供給する低電位に固定される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース電位の上昇により、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースエミッタ間の電位差が閾値電圧Vbeに達すると、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1がオンする。これにより、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタからエミッタへ電流が流れる。即ち、サージ電流がトリガーとなりサイリスタ整流回路110がサイリスタ動作に入る。
また、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間により供給される外部電源電圧Vccが内部電源電圧供給線Vddにより提供される内部電源電圧Vddより高い場合でも、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、第1の容量素子C5は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
前述の等価回路図で示した静電保護回路100は、半導体基板内に形成される。この静電保護回路100のレイアウトを以下説明する。図5は、図4の等価回路で示した静電保護回路であって、半導体基板内に形成された静電保護回路の概略レイアウトを示す概略平面図である。図6は、静電保護回路の概略レイアウトを示す図5のA−A線に沿った概略部分縦断面図である。
図5に示すように、また、前述したように、静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と電流制御回路190とからなる。電流制御回路190は、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110との間に配置される。P型単結晶半導体基板1内に、静電保護回路100と、該静電保護回路100によりサージ電流から保護される内部回路とが形成される。静電保護回路100は、外部電源電圧供給線Vccと内部回路と間に形成される。前述したように、静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と、電流制御回路190とからなる。電流制御回路190は、内部電源電圧供給線Vddと、サイリスタ整流回路110との間に設けられる。サイリスタ整流回路110は、外部電源電圧供給線Vccと、内部回路との間に設けられる。
図5及び図6に示すように、P型単結晶半導体基板1の表面には、素子分離領域を画定するフィールド酸化膜2が設けられる。このフィールド酸化膜2で、P型単結晶半導体基板1の活性領域が画定される。サイリスタ整流回路110は、P型単結晶半導体基板1中に形成されたP型ガードリング3で囲まれた領域内の活性領域中に設けられる。一方、電流制御回路190は、P型単結晶半導体基板1中に形成されたP+型ガードリング21で囲まれた領域内の活性領域中に設けられる。
P型単結晶半導体基板1中であって、サイリスタ整流回路110を形成する領域には、P型不純物拡散領域4と、該P型不純物拡散領域4からフィールド酸化膜2を介して離間したN型不純物拡散領域5と、該N型不純物拡散領域5からフィールド酸化膜2を介して離間したNウェル領域6とが設けられる。更に、Nウェル領域6中には、N型不純物拡散領域9と、該N型不純物拡散領域9から離間したP型不純物拡散領域7とが設けられる。更に、P型不純物拡散領域7中には、P型不純物拡散領域8が設けられる。
型不純物拡散領域7は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタに相当する。該エミッタは、P型不純物拡散領域8を介して外部電源電圧供給線Vccに接続される。Nウェル領域6は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースに相当する。該ベースは、N型不純物拡散領域9を介して第1の容量素子C5からなる電流制御回路190に接続される。P型単結晶半導体基板1は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタに相当する。該コレクタは、P型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssに接続される。更に、P型単結晶半導体基板1は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースに相当する。該ベースは、P型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssに接続される。Nウェル領域6は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタに相当する。該コレクタは、N型不純物拡散領域9を介して第1の容量素子C5からなる電流制御回路190に接続される。N型不純物拡散領域5は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタに相当する。該エミッタは、内部固定電圧供給線Vssに接続される。尚、P型単結晶半導体基板1中を流れる電流が受ける抵抗は、基板抵抗R1に相当する。
一方、P型単結晶半導体基板1中であって、電流制御回路190を形成する領域には、P型ガードリング21からフィールド酸化膜2を介して離間したP型不純物拡散領域22と、該P型不純物拡散領域22上に延在する第1の誘電体膜23と、該第1の誘電体膜23上に延在する第1のポリシリコン層24とが設けられる。P型不純物拡散領域22と、第1の誘電体膜23と、第1のポリシリコン層24とで、第1の容量素子C5を構成する。即ち、この第1の容量素子C5は、MOSキャパシタからなる。第1のポリシリコン層24は、第1の容量素子C5の第1の電極に相当し、内部電源電圧供給線Vddに接続される。P型不純物拡散領域22は、第1の容量素子C1の第2の電極に相当し、P型単結晶半導体基板1及びP型ガードリング21並びにN型不純物拡散領域9を介してNウェル領域6に接続される。該Nウェル領域6は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタ及び縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースを構成する。
外部電源電圧供給線Vccにサージ電流が印加されると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタを構成するP型不純物拡散領域7からベースを構成するNウェル領域6へ、PN接合を介し順方向電流が流れる。更に、該ベースを構成するNウェル領域6から第2の端子G2を構成するN型不純物拡散領域9並びにP型ガードリング21及びP型単結晶半導体基板1を介して、第1の容量素子C5の第2の電極を構成するP型不純物拡散領域22へ電流が流れることで、第1の容量素子C5が充電される。即ち、常に一定の十分な容量が第1の容量素子C5により提供される。浮遊容量と異なる第1の容量素子C5の存在は、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタ及びベースを介し第1の容量素子C5へ流れる。結果、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースを構成するNウェル領域6の電位が上昇する。
このベースを構成するNウェル領域6の電位の上昇により、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースエミッタ間の電位差、即ち、Nウェル領域6の電位とP型不純物拡散領域7の電位との差が閾値電圧Vbeに達すると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1がオンする。これにより、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタを構成するP型不純物拡散領域7からNウェル領域6を介してコレクタを構成するP型単結晶半導体基板1に流れ、更に基板抵抗R1及びP型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssへ流れる。即ち、該静電保護回路100が形成されるP型単結晶半導体基板1に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタ電流が流れ込む。このコレクタ電流がP型単結晶半導体基板1に流れることで、基板抵抗R1による電圧降下が起き、P型単結晶半導体基板1の電位が上昇する。P型単結晶半導体基板1は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタと、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースとを構成するので、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタと、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースとの電位は同じである。従って、前述のP型単結晶半導体基板1の電位の上昇は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース電位の上昇を意味する。
一方、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタを構成するN型不純物拡散領域5は、内部固定電圧供給線Vssが供給する低電位に固定される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースを構成するP型単結晶半導体基板1の電位の上昇により、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースエミッタ間の電位差、即ち、P型単結晶半導体基板1の電位とN型不純物拡散領域5の電位との差が閾値電圧Vbeに達すると、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1がオンする。これにより、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタを構成するNウェル領域6からP型単結晶半導体基板1を介してエミッタを構成するN型不純物拡散領域5へ電流が流れる。即ち、サージ電流がトリガーとなりサイリスタ整流回路110がサイリスタ動作に入る。
また、前述したように、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間に接続された第1の容量素子C5からなる電流制御回路190は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合でも、電流がサイリスタ整流回路110の縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースを構成するNウェル領域6から、N型不純物拡散領域9及びP型ガードリング21並びにP型単結晶半導体基板1を介し、第1の容量素子C5の第2電極を構成するP型不純物拡散領域22に電流が流れ込むが、該P型不純物拡散領域22から第1の誘電体膜23を介し第1の容量素子C5の第1電極を構成する第1のポリシリコン層24へ電流は流れない。よって、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間に接続された第1の容量素子C5からなる電流制御回路190は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
(効果)
前述の静電保護回路100は、電流制御回路190を含む。この電流制御回路190は、第1の容量素子C5から構成される。外部電源線Vccに外部電源電圧Vcc、例えば、2.5Vが印加された場合、内部回路に含まれる昇圧回路により、内部電源線Vddの内部電源電圧Vddが23.5Vまで昇圧される。昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる。しかし、この第1の容量素子C5は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合でも、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
一方、静電気放電(ESD)が外部電源電圧供給線Vccに印加された場合、第1の容量素子C5は、外部電源電圧供給線Vccに印加された静電気放電(ESD)に起因するサージ電流が、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddに流れることを許容する。これにより、内部回路をサージ電流から保護することが可能となる。
(3)第3実施形態
図7は、本発明の第3の実施形態における静電保護回路の等価回路図である。静電保護回路100は、内部電源電圧Vddを供給する内部電源電圧供給線Vddと、内部固定電圧Vssを供給する内部固定電圧供給線Vssとに接続される。更に、静電保護回路100は、サージ電流から保護すべき内部回路と、外部電源電圧Vccを供給する外部電源電圧供給線Vccとに接続される。
静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と、該サイリスタ整流回路110に電気的に接続されると共に機能的に結合される電流制御回路200とを含む。サイリスタ整流回路110は、電流制御回路200と、内部固定電圧供給線Vssとの間に接続される。電流制御回路200は、サイリスタ整流回路110と、内部電源電圧供給線Vddとの間に接続される。サイリスタ整流回路110と電流制御回路200とは互いに電気的に結合される。サイリスタ整流回路110は、更に、外部電源電圧供給線Vccと、図示しない内部回路との間に接続される。内部回路は、外部電源電圧供給線Vccにより供給された外部電源電圧Vccに基づき、内部電源電圧供給線Vddの内部電源電圧Vddを昇圧する昇圧回路を含む。外部電源線Vccに外部電源電圧Vcc、例えば、2.5Vが印加された場合、内部回路に含まれる昇圧回路により、内部電源線Vddの内部電源電圧Vddが23.5Vまで昇圧される。昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる。ここで、内部固定電圧供給線Vssが供給する内部固定電圧Vssは、常に、内部電源電圧供給線Vddが供給する内部電源電圧Vddより低い。
サイリスタ整流回路110は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1と、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1と、基板抵抗R1とからなる。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はエミッタを有し、該エミッタは外部電源電圧供給線Vccに接続される。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はコレクタを有し、該コレクタは第1の端子G1に接続されると共に、基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続される。縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1はベースを有し、該ベースは第2の端子G2を介し電流制御回路200に接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はコレクタを有し、該コレクタは第2の端子G2を介し縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースに接続されると共に、電流制御回路200に接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はエミッタを有し、該エミッタは内部固定電圧供給線Vssに接続される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1はベースを有し、該ベースは第1の端子G1及び基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続されると共に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタに接続される。
静電保護回路100は、半導体基板中に形成される。横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース、並びに、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタは、基板抵抗R1を介し内部固定電圧供給線Vssに接続される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース、並びに、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタは半導体基板で構成されることを意味する。
電流制御回路200は、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間に接続された第2の容量素子C6からなる。第2の容量素子C6は、第1の電極を有し、該第1の電極は、内部電源電圧供給線Vddに接続される。第2の容量素子C6は、第2の電極を有し、該第2の電極は、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2に接続される。この第2の容量素子C6は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
更に、静電気放電(ESD)が外部電源電圧供給線Vccに印加された場合、第2の容量素子C6は、外部電源電圧供給線Vccに印加された静電気放電(ESD)に起因するサージ電流が、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2から第2の容量素子C6に流れ込み、該第2の容量素子C6が充電されることを許容する。
外部電源電圧供給線Vccにサージ電流が印加されると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタからベースへ電流が流れる。更に、該ベースから第2の端子G2を介して第2の容量素子C6へ電流が流れることで、第2の容量素子C6が充電される。結果、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースの電位が上昇する。
このベース電位の上昇により、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースエミッタ間の電位差が閾値電圧Vbeに達すると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1がオンする。これにより、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタからコレクタに流れ、更に基板抵抗R1を介して内部固定電圧供給線Vssへ流れる。即ち、該静電保護回路100が形成される半導体基板に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタ電流が流れ込む。このコレクタ電流が半導体基板に流れることで、基板抵抗R1による電圧降下が起き、半導体基板の電位が上昇する。半導体基板の電位と横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースの電位は同じであるので、コレクタ電流が半導体基板に流れることで、前述の半導体基板の電位が上昇すると共に、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースの電位も上昇する。
一方、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタは、内部固定電圧供給線Vssが供給する低電位に固定される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース電位の上昇により、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースエミッタ間の電位差が閾値電圧Vbeに達すると、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1がオンする。これにより、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタからエミッタへ電流が流れる。即ち、サージ電流がトリガーとなりサイリスタ整流回路110がサイリスタ動作に入る。
また、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間により供給される外部電源電圧Vccが内部電源電圧供給線Vddにより提供される内部電源電圧Vddより高い場合でも、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、第2の容量素子C6は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
前述の等価回路図で示した静電保護回路100は、半導体基板内に形成される。この静電保護回路100のレイアウトを以下説明する。図8は、図7の等価回路で示した静電保護回路であって、半導体基板内に形成された静電保護回路の概略レイアウトを示す概略平面図である。図9は、静電保護回路の概略レイアウトを示す図8のA−A線に沿った概略部分縦断面図である。
図8に示すように、また、前述したように、静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と電流制御回路200とからなる。電流制御回路200は、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110との間に配置される。P型単結晶半導体基板1内に、静電保護回路100と、該静電保護回路100によりサージ電流から保護される内部回路とが形成される。静電保護回路100は、外部電源電圧供給線Vccと内部回路と間に形成される。前述したように、静電保護回路100は、サイリスタ整流回路110と、電流制御回路200とからなる。電流制御回路200は、内部電源電圧供給線Vddと、サイリスタ整流回路110との間に設けられる。サイリスタ整流回路110は、外部電源電圧供給線Vccと、内部回路との間に設けられる。
図8及び図9に示すように、P型単結晶半導体基板1の表面には、素子分離領域を画定するフィールド酸化膜2が設けられる。このフィールド酸化膜2で、P型単結晶半導体基板1の活性領域が画定される。サイリスタ整流回路110は、P型単結晶半導体基板1中に形成されたP型ガードリング3で囲まれた領域内の活性領域中に設けられる。一方、電流制御回路200は、フィールド酸化膜2上に設けられる。
P型単結晶半導体基板1中であって、サイリスタ整流回路110を形成する領域には、P型不純物拡散領域4と、該P型不純物拡散領域4からフィールド酸化膜2を介して離間したN型不純物拡散領域5と、該N型不純物拡散領域5からフィールド酸化膜2を介して離間したNウェル領域6とが設けられる。更に、Nウェル領域6中には、N型不純物拡散領域9と、該N型不純物拡散領域9から離間したP型不純物拡散領域7とが設けられる。更に、P型不純物拡散領域7中には、P型不純物拡散領域8が設けられる。
型不純物拡散領域7は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタに相当する。該エミッタは、P型不純物拡散領域8を介して外部電源電圧供給線Vccに接続される。Nウェル領域6は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースに相当する。該ベースは、N型不純物拡散領域9を介して第2の容量素子C6からなる電流制御回路200に接続される。P型単結晶半導体基板1は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタに相当する。該コレクタは、P型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssに接続される。更に、P型単結晶半導体基板1は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースに相当する。該ベースは、P型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssに接続される。Nウェル領域6は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタに相当する。該コレクタは、N型不純物拡散領域9を介して第2の容量素子C6からなる電流制御回路200に接続される。N型不純物拡散領域5は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタに相当する。該エミッタは、内部固定電圧供給線Vssに接続される。尚、P型単結晶半導体基板1中を流れる電流が受ける抵抗は、基板抵抗R1に相当する。
一方、電流制御回路200を形成する領域には、フィールド酸化膜2上に延在する第1のポリシリコン電極41、該第1のポリシリコン電極41上及びその一側面に延在する第1の誘電体膜42と、該第1の誘電体膜42上及びフィールド酸化膜2上に延在する第2のポリシリコン電極43とが設けられる。第1のポリシリコン電極41と、第1の誘電体膜42と、第2のポリシリコン電極43とで、第2の容量素子C6を構成する。即ち、この第2の容量素子C6は、ポリシリコン電極キャパシタからなる。第2のポリシリコン電極43は、第2の容量素子C6の第1の電極に相当し、内部電源電圧供給線Vddに接続される。第1のポリシリコン電極41は、第2の容量素子C6の第2の電極に相当し、N型不純物拡散領域9を介し、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベース及び横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタを構成するNウェル領域6に接続される。
外部電源電圧供給線Vccにサージ電流が印加されると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタを構成するP型不純物拡散領域7からベースを構成するNウェル領域6へ、PN接合を介し順方向電流が流れる。更に、該ベースを構成するNウェル領域6から第2の端子G2を構成するN型不純物拡散領域9並びにP型ガードリング21及びP型単結晶半導体基板1を介して、第2の容量素子C6の第2の電極を構成するP型不純物拡散領域22へ電流が流れることで、第2の容量素子C6が充電される。即ち、常に一定の十分な容量が第2の容量素子C6により提供される。浮遊容量と異なる第2の容量素子C6の存在は、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタ及びベースを介し第2の容量素子C6へ流れる。結果、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースを構成するNウェル領域6の電位が上昇する。
このベースを構成するNウェル領域6の電位の上昇により、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースエミッタ間の電位差、即ち、Nウェル領域6の電位とP型不純物拡散領域7の電位との差が閾値電圧Vbeに達すると、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1がオンする。これにより、外部電源電圧供給線Vccに印加されたサージ電流が縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のエミッタを構成するP型不純物拡散領域7からNウェル領域6を介してコレクタを構成するP型単結晶半導体基板1に流れ、更に基板抵抗R1及びP型不純物拡散領域4を介して内部固定電圧供給線Vssへ流れる。即ち、該静電保護回路100が形成されるP型単結晶半導体基板1に、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタ電流が流れ込む。このコレクタ電流がP型単結晶半導体基板1に流れることで、基板抵抗R1による電圧降下が起き、P型単結晶半導体基板1の電位が上昇する。P型単結晶半導体基板1は、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタと、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースとを構成するので、縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のコレクタと、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースとの電位は同じである。従って、前述のP型単結晶半導体基板1の電位の上昇は、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベース電位の上昇を意味する。
一方、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のエミッタを構成するN型不純物拡散領域5は、内部固定電圧供給線Vssが供給する低電位に固定される。よって、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースを構成するP型単結晶半導体基板1の電位の上昇により、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のベースエミッタ間の電位差、即ち、P型単結晶半導体基板1の電位とN型不純物拡散領域5の電位との差が閾値電圧Vbeに達すると、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1がオンする。これにより、横型NPNバイポーラトランジスタNPN1のコレクタを構成するNウェル領域6からP型単結晶半導体基板1を介してエミッタを構成するN型不純物拡散領域5へ電流が流れる。即ち、サージ電流がトリガーとなりサイリスタ整流回路110がサイリスタ動作に入る。
また、前述したように、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間に接続された第2の容量素子C6からなる電流制御回路200は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合でも、電流がサイリスタ整流回路110の縦型PNPバイポーラトランジスタPNP1のベースを構成するNウェル領域6から、N型不純物拡散領域9及びP型ガードリング21並びにP型単結晶半導体基板1を介し、第2の容量素子C6の第2電極を構成する第1のポリシリコン電極41に電流が流れ込むが、該第1のポリシリコン電極41から第1の誘電体膜42を介し第2の容量素子C6の第1電極を構成する第2のポリシリコン電極43へ電流は流れない。よって、内部電源電圧供給線Vddとサイリスタ整流回路110の第2の端子G2との間に接続された第2の容量素子C6からなる電流制御回路200は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなった場合、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
(効果)
前述の静電保護回路100は、電流制御回路200を含む。この電流制御回路200は、第2の容量素子C6から構成される。外部電源線Vccに外部電源電圧Vcc、例えば、2.5Vが印加された場合、内部回路に含まれる昇圧回路により、内部電源線Vddの内部電源電圧Vddが23.5Vまで昇圧される。昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる。しかし、この第2の容量素子C6は、昇圧回路による外部電源電圧Vccに基づく内部電源電圧Vddの昇圧工程の初期段階において、外部電源電圧Vccの方が、内部電源電圧Vddより高くなる場合でも、電流がサイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddへ流れるのを抑止する。よって、サイリスタ整流回路110が誤動作によりオンすることを防止する。
一方、静電気放電(ESD)が外部電源電圧供給線Vccに印加された場合、第2の容量素子C6は、外部電源電圧供給線Vccに印加された静電気放電(ESD)に起因するサージ電流が、サイリスタ整流回路110の第2の端子G2から内部電源電圧供給線Vddに流れることを許容する。これにより、内部回路をサージ電流から保護することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る静電保護回路を示した等価回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る図1の等価回路で示した静電保護回路であって、半導体基板内に形成された静電保護回路の概略レイアウトを示す概略平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る静電保護回路の概略レイアウトを示す図2のA−A線に沿った概略部分縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る静電保護回路を示した等価回路図である。 図4の等価回路で示した静電保護回路であって、半導体基板内に形成された静電保護回路の概略レイアウトを示す概略平面図である。 静電保護回路の概略レイアウトを示す図5のA−A線に沿った概略部分縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る静電保護回路を示した等価回路図である。 図7の等価回路で示した静電保護回路であって、半導体基板内に形成された静電保護回路の概略レイアウトを示す概略平面図である。 静電保護回路の概略レイアウトを示す図8のA−A線に沿った概略部分縦断面図である。
符号の説明
1 P型単結晶半導体基板
2 フィールド酸化膜
3 P型ガードリング
4 P型不純物拡散領域
5 N型不純物拡散領域
6 Nウェル領域
7 P型不純物拡散領域
8 P型不純物拡散領域
9 N型不純物拡散領域
21 P型ガードリング
22 P型不純物拡散領域
23 第1の誘電体膜
24 第1のポリシリコン層
41 第1のポリシリコン電極
42 第1の誘電体膜
43 第2のポリシリコン電極
91−1 Nウェル領域
91−2 Pウェル領域
92−1 ソース領域
92−2 ソース領域
93−1 ドレイン領域
93−2 ドレイン領域
94−1 ゲート絶縁膜
94−2 ゲート絶縁膜
95−1 ゲート電極
95−2 ゲート電極
100 静電保護回路
110 サイリスタ整流回路
180 電流制御回路
190 電流制御回路
200 電流制御回路
PNP1 縦型PNPバイポーラトランジスタ
NPN1 横型NPNバイポーラトランジスタ
HVPMOS1 高耐圧PチャネルMOSトランジスタ
HVNMOS1 高耐圧NチャネルMOSトランジスタ
D 複数のダイオードの直列接続
C5 第1の容量素子
C6 第2の容量素子
R1 基板抵抗
G1 第1の端子
G2 第2の端子
Vdd 内部電源電圧
Vdd 内部電源電圧供給線
Vcc 外部電源電圧
Vcc 外部電源電圧供給線
Vss 内部固定電圧
Vss 内部固定電圧供給線

Claims (12)

  1. 第1の内部回路と、前記内部回路に外部電源電圧を供給する外部電源電圧供給線と、前記内部回路に内部固定電圧を供給する内部固定電圧供給線とに電気的に結合される第1のサイリスタ整流回路と、
    前記内部回路に内部電源電圧を供給する内部電源電圧供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路とに電気的に結合される第1の電流制御回路であって、前記内部電源電圧供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路との間に電気的に結合された第1の容量素子を含み、前記外部電源電圧供給線が前記内部電源電圧供給線より高い電位を有した際に、前記外部電源電圧供給線から前記第1のサイリスタ整流回路を介して前記内部電源電圧供給線へ電流が流れるのを抑止する一方で、前記外部電源電圧供給線に印加された静電気放電に起因するサージ電流をトリガーとして、前記第1のサイリスタ整流回路をサイリスタ動作させて、前記サージ電流を前記第1のサイリスタ整流回路を介して前記内部固定電圧供給線に流すことで、前記第1の内部回路を前記サージ電流から保護する第1の電流制御回路と、
    を含み、前記第1のサイリスタ整流回路は、前記外部電源電圧供給線に電気的に直接結合された第1のエミッタと、前記内部固定電圧供給線に電気的に結合された第1のコレクタと、前記第1の電流制御回路とに電気的に結合された第1のベースとを含む第1のバイポーラトランジスタと、前記内部固定電圧供給線に電気的に結合された第2のエミッタと、前記第1のベースと前記第1の電流制御回路とに電気的に結合された第2のコレクタと、前記第1のコレクタと前記内部固定電圧供給線とに電気的に結合された第2のベースとを含む第2のバイポーラトランジスタと、を含む、
    静電保護回路。
  2. 前記第1のサイリスタ整流回路と、前記第1の電流制御回路とは、第1導電型の半導体基板中に設けられ、
    前記第1の容量素子は、前記半導体基板中に設けられた第2導電型の第1の不純物拡散領域と、前記第1の不純物拡散領域上に延在する第1の誘電体膜と、前記第1の誘電体膜上に延在する第1の導電性膜とからなることを特徴とする請求項に記載の静電保護回路。
  3. 前記第1のサイリスタ整流回路と、前記第1の電流制御回路とは、第1の素子分離膜を含む第1導電型の半導体基板中に設けられ、
    前記第1の容量素子は、前記第1の素子分離膜上に延在する第1の導電性膜と、前記第1の導電性膜上に延在する第1の誘電体膜と、前記第1の誘電体膜上に延在する第2の導電性膜とからなることを特徴とする請求項に記載の静電保護回路。
  4. 前記第1の電流制御回路は、前記高電位供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路との間に電気的に結合された少なくとも1つのダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載の静電保護回路。
  5. 前記第1のサイリスタ整流回路と、前記第1の電流制御回路とは、第1導電型の半導体基板中に設けられ、前記少なくとも1つのダイオードは、前記半導体基板と、前記半導体基板中に設けられた第2導電型のウェル領域とのPN接合からなることを特徴とする請求項に記載の静電保護回路。
  6. 前記少なくとも1つのダイオードは、トータルで、前記外部電源電圧供給線が前記内部電源電圧供給線より高い電位有した際の電位差より大きな順方向降伏電圧を有することを特徴とする請求項又はに記載の静電保護回路。
  7. 第1の内部回路と、
    前記第1の内部回路に外部電源電圧を供給する外部電源電圧供給線と、
    前記第1の内部回路に内部電源電圧を供給する内部電源電圧供給線と、
    前記第1の内部回路に内部固定電圧を供給する内部固定電圧供給線と、
    少なくとも1つの第1の静電保護回路であって、前記少なくとも1つの第1の静電保護回路の各々は、更に、
    前記第1の内部回路と、前記外部電源電圧供給線と、前記内部固定電圧供給線とに電気的に結合される第1のサイリスタ整流回路と、
    前記内部電源電圧供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路とに電気的に結合される第1の電流制御回路であって、前記内部電源電圧供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路との間に電気的に結合された第1の容量素子を含み、前記外部電源電圧供給線が前記内部電源電圧供給線より高い電位を有した際に、前記外部電源電圧供給線から前記第1のサイリスタ整流回路を介して前記内部電源電圧供給線へ電流が流れるのを抑止する一方で、前記外部電源電圧供給線に印加された静電気放電に起因するサージ電流をトリガーとして、前記第1のサイリスタ整流回路をサイリスタ動作させて、前記サージ電流を前記第1のサイリスタ整流回路を介して前記内部固定電圧供給線に流すことで、前記第1の内部回路を前記サージ電流から保護する第1の電流制御回路と、
    を含み、前記第1のサイリスタ整流回路は、前記外部電源電圧供給線に電気的に直接結合された第1のエミッタと、前記内部固定電圧供給線に電気的に結合された第1のコレクタと、前記第1の電流制御回路とに電気的に結合された第1のベースとを含む第1のバイポーラトランジスタと、前記内部固定電圧供給線に電気的に結合された第2のエミッタと、前記第1のベースと前記第1の電流制御回路とに電気的に結合された第2のコレクタと、前記第1のコレクタと前記内部固定電圧供給線とに電気的に結合された第2のベースとを含む第2のバイポーラトランジスタと、
    を含む、前記少なくとも1つの第1の静電保護回路と、
    を含む半導体装置。
  8. 前記第1のサイリスタ整流回路と、前記第1の電流制御回路とは、第1導電型の半導体基板中に設けられ、
    前記第1の容量素子は、前記半導体基板中に設けられた第2導電型の第1の不純物拡散領域と、前記第1の不純物拡散領域上に延在する第1の誘電体膜と、前記第1の誘電体膜上に延在する第1の導電性膜とからなることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1のサイリスタ整流回路と、前記第1の電流制御回路とは、第1の素子分離膜を含む第1導電型の半導体基板中に設けられ、
    前記第1の容量素子は、前記第1の素子分離膜上に延在する第1の導電性膜と、前記第1の導電性膜上に延在する第1の誘電体膜と、前記第1の誘電体膜上に延在する第2の導電性膜とからなることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記第1の電流制御回路は、前記高電位供給線と、前記第1のサイリスタ整流回路との間に電気的に結合された少なくとも1つのダイオードを含むことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記第1のサイリスタ整流回路と、前記第1の電流制御回路とは、第1導電型の半導体基板中に設けられ、
    前記少なくとも1つのダイオードは、前記半導体基板と、前記半導体基板中に設けられた第2導電型のウェル領域とのPN接合からなることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記少なくとも1つのダイオードは、トータルで、前記外部電源電圧供給線が前記内部電源電圧供給線より高い電位有した際の電位差より大きな順方向降伏電圧を有することを特徴とする請求項10又は11に記載の半導体装置。
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