JP4979228B2 - 遮水層の追加施工法 - Google Patents

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Description

本発明は、産業廃棄物や一般廃棄物を海面埋め立て処分するための、廃棄物海面処分場を、ケーソン等を立設する護岸本体と、内側に所定の間隔を介して設ける遮水壁とを組み合わせて構築して、外海と区画した管理型護岸を構築する。本発明においては、前記堤体の遮水性に欠陥が発生した時に、遮水壁としての機能を容易に回復可能とする手段を提供することを目的としている。また、前記堤体を嵩上げする必要が発生した場合等に、堤体の上部に構築する嵩上げ部を、容易に構築することができ、信頼性の高い仕切り護岸の遮水壁嵩上げ工法を提供することができる。
産業廃棄物や一般廃棄物を、海面を区画して構築する処分場に投棄するために、海面処分場を構築するに際しては、予定された埋立地を区画する仕切り護岸を構築して、外海と遮断した埋め立て処分場として構築している。前記仕切り護岸としては、鋼(管)矢板式護岸、ケーソン式護岸、捨石式護岸等により構成することが知られているが、前記廃棄物の埋め立て処分場を区画する仕切り護岸には、処分場内の保有水が外海に浸出しないように、水密な仕切りを設けて区画する必要がある。そこで、前記護岸の本体または別に立設した遮水壁に対して、遮水性を持たせる処理を施すとともに、処分場を構築する区域の海底地盤に対しても、必要に応じて遮水処理を行うことが求められている。
前記遮水処理を施した護岸を構築するために、従来より、遮水シートを護岸の埋立地側に配置する工法の他に、主に鋼管矢板や他の任意の断面形状の鋼製矢板等を用い、前記鋼製矢板を列状に打設もしくは埋設することにより、遮水壁を構築している。前記鋼管矢板等を立設して遮水壁を構築するに際しては、その矢板の側部に設けている継手部材を組み合わせて接続し、前記継手部材を組み合わせた部分の内部空間に、遮水材を充満させることにより、遮水性を良好に維持できるように構築している。
前記遮水壁を鋼製矢板などを立設して構築するに際しては、アースオーガー等の掘削機により掘削した孔に鋼製矢板を立設すること、または鋼製矢板を振動や衝撃により打ち込む方式等の、従来より鋼製矢板を打設する工法を用いることができる。そして、隣接させて立設する鋼製矢板の間では、矢板を組合せる接続部で、その継手部材を組合せて、連続した隙間のない遮水壁として構築し、前記継手部材を組合せた部分では、その空間部にアスファルト混合物やモルタル、その他の遮水性能を発揮可能な充填材を充填して、遮水壁を構成する鋼製矢板の間での連続した遮水性を発揮させるようにしている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−204581号公報
前記従来例の管理型護岸においては、ケーソンを列設した護岸本体と、その廃棄物を堆積させる側(内側)には、所定の間隔を介して矢板類を立設して構築する遮水壁と、を組み合わせて、処分場を区画することが行われている。また、前記2段に仕切る状態で、遮水壁を構築する管理型護岸においては、2段の遮水壁の間には砂等を充満させておき、その砂の層に対して管理用の井戸を所定の間隔で配置している。そして、内外両側の遮水壁での遮水性に欠陥が生じたときに、容易にそれを知ることができるようにする手段を設けている。したがって、前記遮水壁での遮水性に問題が生じたときに、その障害の発生位置を容易に確認できて、補修を容易におない得るような手段の開発が求められている。
前記遮水壁の欠陥を検知する手段を設ける他に、前記管理型護岸により区画した処分場を使用している途中で、廃棄物の収容量を多くするようなことが企画されることがある。例えば、廃棄物をより高く積み重ねることを可能にすることで、収容可能な廃棄物の量を飛躍的に増大させるように設計変更がなされ、その目的を達成可能にするように、護岸を高く嵩上げすることがある。そのような設計の変更に対しては、コンクリートケーソンでは、既に構築したケーソンの上に、所定の高さの型枠を構築して、コンクリートを打設して、既設のコンクリート壁と一体化して嵩上げすることで、容易に対応が可能であると考えられている。
これに対して、矢板を列設して構築する遮水壁に対しては、遮水性を維持させたままの状態で、その上部に追加の遮水壁を構築しようとしても、その継ぎ足した新旧2種類の遮水壁の接続部での水密性に関して、信頼性に疑問が持たれることが多くある。つまり、既設の鋼製矢板の上に別の鋼製矢板を継ぎ足して、一体化させた矢板壁を構築しようとしても、その接続部で隙間が全く生じないように、新旧の遮水壁の接続部を構築することは至難の業である。
さらに、上下の鋼製矢板を良好に接続して、遮水壁として使用しているものであっても、何等かの衝撃等が壁本体または近傍の埋め立て土に加えられると、既設の壁との接続部から漏水するという現象が発生しやすく、遮水壁の信頼性に疑問が持たれるような、重大な欠陥となることは避けられない。また、前記遮水壁の上部にコンクリートの壁を構築して、嵩上げした遮水壁を構築する場合でも、コンクリートの壁は亀裂が生じやすいという性質があり、区画の内外間での遮水性を良好に維持し難いという問題がある。
本発明は、廃棄物埋立て処分場を区画する堤体に欠陥が発生したときに、容易に回復処理が行い得るとともに、仕切護岸を嵩上げする必要が生じた時に、遮水壁を容易に嵩上げすることができて、遮水性に信頼性を向上させ得るとともに、矢板類の接続部でのシールの状態を常時観測できるような嵩上げ部を、容易に構築可能な工法を提供することを目的としている。
本発明は、任意の海域に設ける廃棄物処分場を外海と区画するための護岸を、外海側に構築する護岸本体と、前記護岸本体に対して所定の間隔をおいて廃棄物処分場側に配置する遮水壁とを組み合わせて構成する管理型護岸における遮水層の追加施工法に関する。
請求項1の発明は、前記廃棄物処分場を区画する護岸本体と遮水壁の双方、又はそのいずれか一方を嵩上げして新遮水壁を構築し、前記管理型護岸により囲まれた前記廃棄物処分場内に収容する廃棄物を増量可能にする工事を行う際に、既存の遮水壁である旧遮水壁と、嵩上げして追加施工する新遮水壁との接続部からの漏水を防止するために、前記旧遮水壁と新遮水壁との接続部を覆う遮水層を新たに追加施工し、前記新旧の遮水壁を一体の遮水層として、遮水作用を発揮させることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記管理型護岸を嵩上げする工事を行うに際して、旧護岸本体上に新たに新護岸本体を嵩上げして構築するもので、
前記新護岸本体の嵩上げ部では、旧遮水壁の上部分に新遮水壁を所定の高さに構築し、前記旧遮水壁の上に嵩上げ施工した新遮水壁と旧遮水壁の接続部とを一体化させる状態で遮水処理を施して、廃棄物処分場の区画内を周囲の海域と区画し、
前記管理型護岸の新旧遮水壁に囲まれた区域内から、廃棄物と廃棄物に触れた水の外海側への流出を防止することを特徴とする。
請求項3の発明は、前記旧遮水壁が矢板壁であり、前記矢板壁の上部にコンクリート壁が構築されている前記旧遮水壁の上に嵩上げする状態で、新遮水壁を構築して接続する工法を用いる場合に、
前記旧遮水壁の旧矢板壁を所定の高さまで露出させてから、前記旧矢板壁を露出させた部分と新たに施工する新遮水壁のコンクリート壁とを、一体化させる状態で新遮水壁を構築して、前記新旧の遮水壁を一体化して遮水性を発揮させるための処理を行い、
前記新旧の遮水壁を一体化させる状態で構築する前記遮水壁の接続部に沿わせて、アスファルト混合物の壁を所定の厚さで設けるか、あるいは、遮水性のシートを前記新旧の遮水壁の表面を一体に覆うように設ける処理を行い、前記新旧の遮水壁を一体にして遮水性を発揮させることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記管理型護岸において、護岸本体のみを嵩上げして構築するために、ケーソンまたはコンクリート壁を前記護岸本体の旧遮水壁の上部に嵩上げするように構築して新遮水壁とし、前記護岸本体の嵩上げ部に遮水処理を施して、廃棄物処分場側で廃棄物に触れた水または廃棄物が外海側に流出しないように区画するもので、
前記旧遮水壁の上部に所定の高さで、前記旧遮水壁に沿わせて任意の巾と高さとを有する新遮水壁を追加して構築し、前記追加して構築したコンクリート壁またはケーソンと旧遮水壁との接続部には遮水処理を施して、前記新旧の遮水壁を一体の遮水層として作用させる処理を行い、
前記一体の遮水層とする処理を施した遮水壁の側面に沿わせて、アスファルト混合物の壁をさらに追加して設け、前記追加して設けたアスファルト混合物の壁と旧遮水壁との間での漏水を防止することを特徴とする。
請求項5の発明は、前記旧遮水壁の上に新遮水壁を嵩上げして一体に構築する遮水壁では、上部の新遮水壁の表面に沿わせて設ける遮水シートを、下部の旧遮水壁の表面を所定の範囲で一体に覆うように追加して設けて、前記追加して設ける遮水シートにより、新旧の遮水壁を一体に覆う遮水層とすることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記管理型護岸の護岸本体は嵩上げせずに、新遮水壁のみを旧遮水壁上に嵩上げして構築する工法を用いて施工し、前記嵩上げして構築する新遮水壁には、廃棄物処分場の内外海側の両面または一方の面を覆う遮水層を追加施工し、
前記護岸本体と嵩上げした新遮水壁との接続部では、前記接続部の処分場側の表面を覆うようにアスファルト混合物の壁を構築するか、または遮水シートを貼付けて施工して追加の遮水層として設けて、前記追加して施工する遮水層により、前記新旧の護岸表面に一体の遮水性を持たせることを特徴とする。
請求項7の発明は、矢板壁により構成される前記旧遮水壁が鋼製矢板、鋼管矢板または鋼矢板のような矢板を用いて、前記矢板の継手部を組合せて1列状の壁としての遮水壁を構成し、前記矢板を接続する各継手部の内部空間に流動性の遮水材を充填して、遮水層として構築している旧遮水壁において、
前記旧遮水壁の上に新遮水壁として、所定の厚さで追加コンクリートの壁を構築する際には、前記旧遮水壁の矢板継手部の空間から、新遮水壁のコンクリート壁の中を通して管理用パイプを立設して設け、前記管理用パイプ内にも前記旧遮水壁の継手部空間層に充填した遮水材と同一の遮水材を満たし、前記管理用パイプに充満させた充填材の状態により旧遮水壁での遮水層の状態を観測可能とすることを特徴とする。
前述したように、海面を区画するように管理型護岸を構築して、廃棄物の処分場として使用している時に、特に、矢板壁としての遮水壁から漏水等の欠陥が発生した時に、その遮水壁における遮水性を、容易に回復する処理を容易に行うことができる。そして、その遮水壁に対する遮水性能の回復の処理に際して、アスファルト混合物の層を既設の壁に沿わせて構築することで、廃棄物に触れて汚染された水が、護岸の外側に漏れ出すことを防止できる。また、その遮水性を回復させる工事においては、シート状の遮水部材を、壁に沿わせて敷き詰めて、既設の壁の表面を一体に覆うように設けること等の工法を用いて、工事を容易に行うことができる。
また、管理型護岸を構築して海面を区画し、廃棄物の処分場として使用しているところで、廃棄物の収容容量を増大させたりする必要が生じた場合等に、その護岸を嵩上げする工事を、容易に施工することができる。そして、主護岸としての護岸本体のケーソンに対しては、コンクリートを任意の高さまで施工することが可能であり、その主護岸と平行に構築する遮水壁では、その基部の鋼管矢板等の遮水壁の上部に、上部嵩上げ部を容易に施工できる。さらに、前記嵩上げする主護岸に対しても遮水処理することで、管理型護岸の機能を有効に発揮させることができる。
前記嵩上げ工を施工することにより、遮水壁に追加する上部工事を容易に施工できて、遮水層としての機能を維持させることができる。そして、遮水壁の嵩上げ部に沿わせて遮水層を構築したことで、既設の矢板等による遮水壁に連なる遮水層を設けることができ、嵩上げ部のコンクリートに亀裂等が発生した場合でも、コンクリート壁に沿わせて配置する遮水材の層、またはシートにより遮水性を良好に維持できて、管理型護岸の信頼性が損なわれることはない。
また、前記矢板類を立設して構築する遮水壁の嵩上げ部に対しては、その基部の矢板類の接続部に接続する管理用のパイプを設けて、共通する遮水材を継手部の空間部に収容しておき、パイプ内の遮水材の状態を観測することで、遮水壁の状態を常時観測することができる。また、前記既設の仕切り護岸を嵩上げするに際して、任意の高さに追加した護岸を構築することができ、コンクリート壁とアスファルトの壁とを一体に設けることで、嵩上げした追加の壁の信頼性を向上させることができる。
図示する例にしたがって、本発明の工法を説明する。図1に示す例は、一般的に用いられている管理型護岸1の構造を説明するもので、前記管理型護岸1は、廃棄物埋め立て地を、外海と区画する堤体として構築される。前記管理型護岸1を構築する海底地盤は、例えば、上部に透水性地層2が所定の厚さで堆積しており、その下部の地盤は不透水性地層3であると仮定して説明している。図示する例において、前記護岸1の海側と処分場側とを区画するために、海側の護岸本体10として、ケーソン11を列状に設置し、その処分場側に所定の間隔をおいて、矢板等を立設した垂直な遮水壁15を構築して、遮水壁部として構成している。
前記管理型護岸1を構築するに際しては、一般的なケーソンを用いた護岸を構築する場合と同様にして、海底地盤の上に基礎マウンド4を所定の幅と高さに構築し、その上部にケーソン11を1列に並べて護岸本体10を構築する。もちろん、前記ケーソン11を設置して構築する護岸本体10においては、基礎マウンド4の下部の地盤に対しては、上部に構築する構造物の重さに耐え得るように、地盤を強化する処理を施す等の改良工事を施工してから、ケーソン11のような重量物を、列状に立設するように施工する。そして、前述したようにして構築した護岸で、その構成部材を安定して支持可能にすることは、従来例の護岸の構築工法と同様にして実施される。
前記管理型護岸1では、前述したような工法に従い、ケーソン11を並べて護岸本体10を構築してから、その処分場側(廃棄物埋立地側……囲いの内側をいう)に、裏込層13を砂等の良質な材料を積み重ねて形成する。また、前記裏込層13を区画するように、透水性地層2を貫通させて、不透水性地層3に所定の深さまで貫入させるように、垂直な遮水壁15を構築し、処分場側を外海側に対して遮断する処理を施すことも、従来公知の工法と同様に行う。前記遮水壁15を構築するに際して用いる工法は、後述するように、鋼製矢板を立設して矢板壁として構築することと、前記鋼製矢板の継ぎ目の部分に対しても、遮水性質を持たせるような遮水処理を行う。
前記矢板壁では、立設する矢板の継手の部分に、アスファルト混合物のような、遮水性を発揮可能で流動性を有する材料を充填して、前記遮水壁を構築すると良い。前記基礎マウンドとその下部に位置する地層2の部分に対しては、遮水性を持たせるような処理を施して、水が流通しないようにする。なお、図1に示す管理型護岸1の例において、護岸本体10と遮水壁の間には、裏込層13としての砂を充填しているが、この裏込層13に対して、所定の深さまでモニタリング用のパイプ14を埋設して設けた例としてている。
そして、裏込層13の中での水位と水質を常時監視できるようにして、管理型護岸1の内外の遮水壁10、15のいずれかで、遮水性に欠陥が生じたときに、そのことを容易に知ることができるようにしている。つまり、護岸本体10で漏水が発生したときには、前記管理用パイプ14から採取される水は、外海の海水が大量に混じっているので、そのことは容易に判断できることになる。また、内側の遮水壁に欠陥が発生した時には、廃棄物から滲み出て来る汚水が大量に含まれるものであるから、その漏水に対する対策を早急に講じる必要がある、という情報が判明する。
前記モニタリング用のパイプから採取される水に、汚染物質が含まれていると判断される場合は、矢板の遮水壁15での遮水性に欠陥が発生しているものであるが、一般的に見て、矢板の壁本体の接続部では、漏水が発生することは非常に少ないと考えられる。つまり、矢板の遮水壁に漏水が発生することは、矢板壁の上部に構築している上部コンクリート16で、クラックが発生したり、矢板の本体とコンクリートの接続部で、隙間が生じたりすることによるものと考えても良い。そこで、前記矢板壁15の上部のコンクリート壁に、漏水するような欠陥が発生した場合には、図2に示すようにして、その遮水性を向上させる追加の処理を行うことで対処することが可能である。
図2に示す例は、前記遮水壁の上部部材16に対して、補修工事を行う場合を説明しているもので、最初に、遮水壁15の矢板壁の上部を露出させるよう、裏込層13と埋立地側7を掘削する。そして、露出された矢板壁の上部部材16の状態を、目視により確認するが、前記上部部材での漏水が発生する原因として考えられることは、
*上部部材を構築した時の、コンクリートのブロックの接続部で隙間が生じる。
*コンクリート中にクラックが生じて、コンクリート層の中を水が流通する。
*矢板壁とコンクリートの接続部に隙間が生じて、水が隙間から滲み出る。
以上の各原因が想定される。
そのような欠陥が上部部材に発生することは、物理的な外力が上部部材に対して、局部的に加えられた場合の他は、廃棄物処分場として使用している期間が長期に亘ることで、経時変化または自然劣化が、原因となっていることも考えられる。
前記図2に説明する補修方法の説明図では、遮水壁の上部を露出させてから、上部部材16にクラックが見られた時には、そのクラックに接着剤やアスファルト等の、流動性の大きいものを圧入して、隙間から漏水しないように塞ぐ処理を行う。その後に上部部材16の周囲全体と、その下部の矢板壁の表面とを遮水材で覆って、被覆層17を形成することで、遮水処理を追加して行うようにする。前記被覆層をアスファルトを用いて構築する場合には、任意の板またはブロック状の支持部材19、19aを支持枠として設け、その区画された部分に、アスファルト混合物を、所定の厚さで充填することで、遮水性の層18を構成することができる。また、既成のアスファルトマットを上部部材16に巻き付けてから、その下端部を矢板壁の上部に接着剤を用いて接着することにより、アスファルト混合物による遮水層18を施工することも可能である。
前記アスファルトマットによる被覆層17を施工する手段の他に、任意の遮水シートを用いて、上部部材に対する遮水処理を追加して行うこともできる。例えば、遮水シートとして、従来より一般に使用されている遮水シートのような、ポリエチレンや塩化ビニールのような樹脂シートを用いる場合には、コンクリートの継ぎ目の部分や、コンクリート中に生じたクラックを塞いでから、前記図2の被覆層17として、シートを巻き付けた遮水層を形成し、そのシートをコンクリートおよび矢板の表面に、接着剤を用いて接着して、一体化させるようにする。なお、前記矢板壁の上部を覆う範囲は、任意に設定することが可能であり、そのような追加の遮水処理を行った後で、遮水壁の内外の充填層としての裏込層13等は、元の状態に戻して、廃棄物処分場の使用を継続させる。
なお、前記図1および、後で説明する管理型護岸の例においては、海の潮汐の高低潮位(H.W.L)または(L.W.L)は、現場で測定される潮位を説明しているものであり、埋立地(処分場)側での管理水位(C.W.L)および、二重の遮水壁の間での、裏込層13としての中詰め砂の中での残留水位(R.W.L)は、図示されるように設定される。そして、可能であれば、(C.W.L)<(R.W.L)の関係となるように、前記水位の関係が設定されるもので、(H.W.L)または(L.W.L)よりも低く設定できれば、埋立地内部の汚染された水が海に流れ出すことを阻止できるが、その他に、従来の例と同様に、前記各水位を管理することができる。
前記管理型護岸1は、それを計画したときに予定された処分量に応じて、護岸本体10と遮水壁の高さがそれぞれ設定されるが、その処分場を使用している途中で、そこに堆積させる量(収容量)を増加させることが必要とされることがある。そのような要求に対する最適な対応策としては、護岸を高くして廃棄物の積み上げ量を増大させることであり、護岸の構成部材を現状より高く嵩上げして構築することにより、処分場での廃棄物収容能力を大きくする等の追加処理を行って、新たに発生した需要に対応させることも考えられる。
そのような課題が提起されたときには、前記護岸本体10では、図3に仮想線で示すように、既設のケーソン11の上にコンクリートを積み上げるように打設して、任意の高さまで、護岸を嵩上げした構造物10aとすることは可能である。これに対して、鋼製矢板を列設した遮水壁15では、単純に仮想線で示す追加の壁としての嵩上げ部15aのように、所定の高さに矢板の上部を嵩上げして、遮水壁を任意の高さとなるように構築することも考えられる。
しかしながら、実際には、既設の矢板の上部に、新たに矢板を継ぎ足して高い遮水壁を構築しても、その高く形成した遮水壁に対して、信頼性を向上させることは困難であり、より信頼性を高め得る工法の開発が、希求されているのが現状である。
前述したような課題を解決するためには、前記遮水壁で囲まれた堆積場に積み重ねる廃棄物の高さを、より高くし得るように、前記区画を嵩上げすることが必要となる。また、それと同時に、堆積させた廃棄物を周囲の環境と区画することで、堆積場で廃棄物に接触して有害物を含んだ水が、周囲に漏れ出さないように、保持させる手段を設けることが必要とされる。
前記堆積場を区画するためには、前記護岸本体と遮水壁を嵩上げすることを含めて、次のような手段が考えられる。
a:護岸本体を嵩上げして、嵩上げした護岸本体に対する遮水処理を追加施工する。
b:遮水壁のみを嵩上げし、嵩上げした遮水壁に対する遮水処理を追加施工する。
c:護岸本体と遮水壁の双方を嵩上げし、それそれの必要な部分に対して遮水処理を追加施工する。
以上の各手段のうち、廃棄物処理場の環境または、要求されている条件に応じて、1つの手段を選択して施工することで、堆積場の収容能力を向上させることが可能となる。なお、以下に説明する工法は、前記図1、2に説明した遮水工にも適用が可能なもので、例えば、矢板壁の上部に設けているコンクリート壁に対して、低く追加コンクリート層の工事を施工して、その表面に遮水層を追加することで対応が可能である。また、既設の上部コンクリート層に対して、クラックを塞ぐ等の漏水を防ぐ対策のみを追加施工して、その上部部材の周囲と、矢板との接続部に対して新たに遮水層を構築する等の、補修工事を後述するような手段を用いて施工することで、容易に対処が可能とされるものでもある。
まず、本発明の実施例の具体的な説明の最初に、前記鋼管矢板を用いて遮水壁を構成している場合を例にして、管理型護岸の嵩上げ工法を説明する。従来の管理型護岸で堤体本体の内面側に構築する遮水壁において、前記鋼製矢板を列設させて構築する遮水壁15では、任意の断面構成を有する矢板類を打設し、それぞれの矢板間に設けた接続手段を組み合わせることによって、遮水性を有する強固な壁を構築している。そして、前記矢板壁では、各々の矢板間で遮水性を発揮させる処理を施している。前記図3に説明した遮水壁の1つの構成例に対して、鋼管矢板の壁15の上部に継ぎ足すように、高い遮水壁を構築すること、および、嵩上げした遮水壁15aでも遮水性を良好に発揮させ得るようにするもので、その例を図4、5にしたがって以下に説明する。
前記鋼管矢板を用いて構築する遮水壁15は、大口径の鋼管20、20a……を列状に立設して、前記大口径の鋼管の間に設ける接続部では、主接続部21と、後述するような副接続部とを組み合わせて構成している。前記主接続部21では、各鋼管の両側面に設けている接続パイプ22と、T字状の挿入部材23とを組み合わせているもので、前記接続パイプ22は外側に縦のスリットを設けておき、隣接する鋼管矢板の挿入部材23を、前記スリットを介して挿入するような組み合わせ方式を用いて、接続部を容易に形成できるようにする。
また、前記パイプ22の内部の空間には、任意の遮水材を充填して、接続部での遮水性を良好に維持できるものとしているが、1か所の接続部での遮水処理のみでは、十分な遮水性を得られないことが多い。そこで、この実施例においては、各鋼管20、20a……の接続部を含むように設けた部分の側部に対して、副接続部25を各々構築して、遮水性をより向上させることが行われている。すなわち、前記副接続部25においては、各鋼管20、20a……の側部の所定の位置に、スリットを設けた接続パイプ26、26aをそれぞれ設けておき、前記隣接する鋼管の接続パイプ26、26aに対して、1枚の接続板27を取り付けて、接続パイプ22と対抗させた閉止部を構成する。また、前記接続板27の両端部での、接続パイプ26と組み合わせる部分は、任意の手段を設けることが可能であるが、例えば、図示するように、端部を折り曲げた状態に加工し、その折り曲げ部分を接続パイプのスリットに挿入して保持させるようにすることも、1つの方法として用い得る手段である。
前記接続板27を取り付けるに際して、板部材の両端部に設けた折り曲げ部の部分を、接続パイプのスリットに挿入することで、主接続部21と副接続部25との間に、遮水材を充填可能な大きな空間部を設けることができる。前記主接続部21のパイプ22と、副接続部25のパイプ26、26aのそれぞれの内部空間には、各々にモルタルを注入したモルタル充填層28として、各々を遮水手段を設けたものとする。また、前記主・副接続部に囲まれた大きな空間部には、流動性を向上させたアスファルト混合物のような遮水材を注入して、アスファルトの充填部29とすることで、遮水性をより向上させた接続部として構成する。
本発明の前記図3に示した例においては、前述したように構成された既設の遮水壁15に対して、嵩上げ部15aを追加の壁として施工すると説明している。具体的には、前記追加の壁は、図4に説明するように、上部嵩上げ部30として施工しているのであり、この上部嵩上げ部30においては、旧遮水壁15の鋼管の上部に、先に構築した上部部材16を含むようにして、コンクリートの壁を構築して、嵩上げした新遮水壁としての機能を発揮可能としている。前記上部嵩上げ部30の上部コンクリート壁31を打設するに際しては、予め旧遮水壁上部で型枠35を遮水層の形状に合わせて、先に構築した裏込石の層13の上部で、略L字状の断面となるように、アスファルト混合物の壁32をコンクリート壁に沿わせて構築する。
そして、前記遮水用のアスファルト混合物の層としては、裏込層13の上面を覆うように構築する遮水層33と、型枠35に沿わせて垂直に設けるアスファルト混合物の壁32とからなる。前記遮水層33は、図5にも示しているように、遮水壁15の本体側の面とアスファルト混合物の壁32の間を埋めるように構築して、その遮水層の上下面の間で水が流通しないようにする。前記遮水層を構築することは、例えば、遮水壁15の上部に構築するコンクリート壁にクラックが生じて、廃棄物処分場側から汚水が外に滲み出すことや、裏込層13側から廃棄物処場側に水が侵入するような、起こり得る不都合な事態に対処するためのものである。
前記アスファルト混合物の層を所定の厚さで構築する遮水層33において、遮水壁の副接続部25との間で、立設するように構築するアスファルト混合物による壁32と、壁本体の杭部材との間での間隔を保持させるために、前記アスファルト混合物の壁に加えて、コンクリートブロック等の硬いものを組み合わせることで、両者の間隔を保持させ得るようにすれば良い。その他に、前記遮水層33に対して押圧力が作用せずに、単純に遮水性を期待するのみの部分では、アスファルト混合物の壁を構築することに代えて、任意の遮水シートを敷き込んで、遮水層としての作用を発揮させても良い。
前記型枠35の下部を安定させておくためには、コンクリートブロック等を押さえブロック36として用い、前記遮水層33に組み合わせて配置するブロックを先に構築して、型枠の下部を安定させて支持すると良い。また、前記下部に設けるブロックが、既設の遮水壁の鉄部材の表面に接する位置では、前記鉄部材の表面に、アスファルトプライマーを塗布した処理層34を設け、既設の鋼製の遮水壁に対して、上部嵩上げ部30の基部を水密に接続させるようにすると、遮水効果をより良く発揮するものとなる。前記縦の壁として施工するアスファルト混合物の壁32の高さは、新たに設計された廃棄物の積み上げ高さH2に対応させて設定されるもので、嵩上げする前の廃棄物の積み上げ高さH1に対して、任意の高さに変更されることに対処可能にする。
前記既設の遮水壁15の上部に構築する上部嵩上げ部30は、設計された壁の厚さに対応させて、所定の厚さの壁を構築するように型枠を組んで、コンクリートを打設して遮水壁を高さhだけ嵩上げするもので、上部コンクリート壁31として構築する。前記コンクリート壁31を構築するに際しては、既設の遮水壁の主・副ジョイント部で、アスファルト混合物を充填した充填層29に対応させて、管理用パイプ37を立設して設けて前記充填層と連通させ、前記充填層29と同様なアスファルト混合物を、前記管理用パイプ37の内部に充填する。前記観測手段を設けることにより、前記管理用パイプ37のアスファルト混合物のレベルが変化する等の、正常ではない不測の事態が発生したことを知ることができる。つまり、前記アスファルト混合物のレベルが変化することは、前記遮水処理層が良好な状態に維持されていないことを示すものであるとして、異常事態の発生を観測できるようにしているものである。
前記護岸本体10とともに配置している遮水壁では、鋼管を立設した既設の遮水壁15に対して、コンクリート製の嵩上げ部15aを任意の高さに構築して、区画内での廃棄物の積み上げ高さの変更に対処できるようにする。また、前記上部嵩上げ部30に対応させて、処分場の内部での廃棄物積み上げ高さをカバーするように、アスファルト混合物による縦の壁を構築して、処分場の内外に水が流通しないように区画することができる。さらに、前記コンクリート壁31の海側で、アスファルト混合物の壁32,33を構築するためには、コンクリート壁31を構築した後で、アスファルト混合物の層を構築する手段を講じて、遮水層を後で追加施工するような手段を用いても良い。
なお、前記図4に示すタイロッド38は、一方の基部をケーソンによる護岸本体10と、上部コンクリート壁31とに対して、それぞれの端部を埋め込んで取り付けたアンカーに取り付けている。前記タイロッド38は、必要に応じて任意の間隔で配置することが可能であって、特に、遮水壁を自立させることができないような硬い岩盤の海底、または、遮水壁に補助的な支持手段を追加して設けることで、より信頼性を向上させ得ると考えられる場合に、前記タイロッドを用いた支持方法が適用されるものであって、海底地盤が比較的軟弱な地層の場合にも、有効な手段となる。なお、前記自立できない構造の遮水壁に対して、倒れないように支える補助手段は、護岸本体と接続して支えさせる他に、任意の補助手段を用いることが可能であり、その支持機構の構成に関しては、特に限定するものではない。
前記遮水壁を自立型のものとして構築することが、その遮水壁の信頼性を維持するためには望ましいものではあるが、地盤を構成している海底の地質や地層の関係で、自立型のものとして構築することが困難な場合がある。また、遮水壁に使用する材料によっては、地盤中に深く打ち込むとができない場合等もある。しかしながら、前記管理型護岸においては、護岸本体はケーソン等を立設して、巾の広い安定した自立型のものとして構築されるものであるから、前記護岸本体に沿わせて配置する遮水壁においては、前記タイロッド38を用いて接続する等の補助的な手段を設けることで、垂直な遮水壁としての性質を維持できるように構成される。
なお、前記図1に示されたように、護岸本体と遮水壁の間には裏込層13を設け、タイロッド38による接続手段とを組み合わせて、前記遮水壁15の本体と嵩上げした部分との双方を、護岸本体の自立性に依存させて、立設させる状態に保持しているのである。
したがって、前述したようにして、自立できない場所に構築した遮水壁においても、それを自立させたような状態で保持する補助手段を用いることで、前記自立型の遮水壁と同様に作用させることができる。そして、前記遮水壁での遮水材の状態を観測するために、管理用のパイプ等を組み合わせて配置し、遮水壁の信頼性を向上させた壁として構築することができる。また、前記管理用パイプ内には、空洞として水等が自由に入り得るように設けることも可能であり、遮水材を充填してそのレベルを観測する場合には、任意の材料を使用できるが、好ましくは、流動性を向上させたアスファルト混合物を用いると、観測の信頼性をより向上させることができる。
前記図4に示す例において、遮水壁の上部に構築する上部コンクリート壁31は、コーピングコンクリート、と呼ばれているものであるが、本発明の実施例では、単純に上部コンクリート、もしくは、上部部材と呼んで説明している。ところで、前記図2に示した例においては、上部コンクリート壁31の海側の側面に対して、アスファルト混合物の壁を沿わせるように配置しているが、遮水性のシートを用いることも可能である。また、図6に説明する例では、前記上部コンクリート壁31の海(堤体) 側には、遮水シート32aを隙間なく貼り付けるように設けている。そして、前記遮水シート32aをコンクリートの表面に貼り付けるような状態で一体に設けることで、コンクリートにひび割れ等が発生した場合でも、前記遮水シートにより遮水性は良好に維持できるものとなる。
前記コンクリート壁の表面に密着させるように配置される遮水シートとしては、従来より廃棄物処分場で使用されているゴムシートやビニールシート等のように、取扱い性と施工性が良好な任意のシート類を用いることができる。また、前記遮水シートをコンクリートの壁に密着させようとする場合には、そのシートの性質に合わせて任意の接着剤等を塗布して、コンクリートの表面に貼り付けるような工法を用いると、コンクリートにクラックが発生して水が通るような欠陥が発生したときでも、遮水壁での防水性能をより良好に維持させることが可能となる。
なお、前記実施例では、アスファルト混合物の壁32および遮水シート32aは、上部コンクリート壁31の海(堤体)側に設置しているが、これに対して、堆積場の側での地下水位が高くなってしまう状態が想定される埋立地では、前記縦の遮水層は、埋立地側に、または、全部を囲むように構築しても良い。また、前記図5に説明した例において、前記アスファルト混合物による縦の壁(遮水層)32,32aと遮水壁15の間には、下部ブロック33により塞がれている部分の他の部分に対しては、アスファルト混合物を任意の厚さで打設するか、遮水シート等を敷き詰めて遮水層33aを形成している。これは、コンクリート壁であるところの上部部材16に、クラック等が生じた時にも、前記縦の壁32の下部を通って、水が裏埋立地の層13に向けて流れることを阻止するものである。
つまり、前記遮水層33aと接続ブロック33との間で、一体化した遮水層を形成して設けることで、遮水壁15の本体と縦壁32との間での遮水作用が良好に維持されて、護岸の信頼性を良好に維持できるようにしているのである。
前記上部コンクリートの表面に沿わせて配置する遮水シート32aは、その下部に押さえコンクリートブロック33と遮水アスファルトのブロック36aを構築して、前記シート32aの下端部を固定保持させるようにする。そして、前記遮水シート32aと遮水壁15との間では、遮水性のアスファルトのブロックを用いて、隙間が生じないように処理することで、遮水壁15の上部に追加して施工した部材と、矢板等を列設して構築している壁本体とが、一体となって遮水性を維持できるようにする。
前述した各実施例で説明しているように、遮水壁を嵩上げすることによって、堆積場での廃棄物の収容能力を大幅に向上させることが、比較的容易に行い得るものである。ところで、前記遮水壁を嵩上げする方法は、護岸本体を同時に嵩上げする場合の他に、護岸本体の堤防を嵩上げせずに、遮水壁のみを嵩上げする場合でも、同様に効果を発揮できるのである。つまり、海岸の近辺に仕切り護岸としての堤防を構築して、廃棄物処分場を構築する場合には、その収容能力を増大させる前の段階で、護岸本体の高さは、海が荒れた場合でも、海水が堆積場に流れ込まないような高さに構築されているものである。
したがって、外側の護岸に関しては、それを嵩上げしなくても、堆積場を荒波から保護できるように、基本的に設計されているものであって、遮水壁は堆積場側で発生する汚水が外に流出しないように、区画する機能を持たせているものである。
前述実施例で説明したように、遮水壁を嵩上げする手段を用いて、堆積場での廃棄物の収容能力を増大させるが、前記遮水壁とともに護岸本体をも同時に嵩上げして、護岸の構造物をバランスさせて構築することが多い。前記護岸本体を嵩上げするためには、既設の護岸本体としてのケーソンの上に、さらに、小型のケーソンを載置するようにして高く形成するか、もしくは、型枠を組んでコンクリートを打設することで、護岸本体の嵩上げを行うことができる。
以上の各実施例に開示された遮水層の追加構築手段のうち、廃棄物処理場の環境または要求されている条件に応じて、1つの最適な手段を選択して施工することで、堆積場の収容能力を向上させることが可能となる。なお、前記各工法のうち、遮水壁を嵩上げしてから遮水層を追加施工する工法は、前記図1、2に説明した遮水工にも適用が可能なものである。例えば、前記図2のように、矢板壁の上部に設けているコンクリート壁に対して、低く追加コンクリート層の工事を施工してから、その表面に遮水層を追加することで対応が可能である。その他に、既設の矢板壁の上部コンクリート層に対して、クラックを塞ぐ等の、漏水を防ぐ対策のみを追加施工してから、その上部部材の周囲と、矢板との接続部に対して新たに遮水層を構築する等の、補修工事を後述するような手段を用いて施工することによっても、容易に対処が可能とされるものでもある。
前記嵩上げする護岸本体においては、もとの護岸が海水面よりも高く構築されているものであるから、その嵩上げ部分に対しては、特に遮水処理を行わなくても、堆積場側の遮水壁によって、堆積場内部で発生する汚水が外に流出することは阻止されている。
しかしながら、廃棄物処理場の環境または、要求されている条件によっては、護岸本体のみを嵩上げするが、遮水壁を嵩上げしない場合も想定される。そのような場合には、嵩上げした護岸本体に対して、その護岸自体が遮水性を強力に発揮できるように、遮水処理を行うことが求められることにもなる。
そこで、廃棄物処分場の仕切る護岸のうち、外側の護岸本体を嵩上げし、遮水壁をそのままにして、堆積場の収容能力を増大させる場合の例を次に説明する。図7に示す例においては、前記図3に例示している嵩上げ方法のうち、護岸本体10における嵩上げ部10aのみを構築して、その嵩上げ部の要部に遮水処理を同時に施すが、遮水壁15は実線で示す状態のままで用い、その背後に廃棄物を高く積み上げることで、対応させるようにすることが可能である。
図7に示す例においては、既設の護岸本体10の上部に、新たにコンクリートを打設する等の手段を用いて、嵩上げ部10aを構築している。なお、前記護岸本体10においては、ケーソン11等を列状に並べて構成するものであって、そのケーソンの間には、例えば、特開2004−108142号公報等に説明されているような、ケーソン間での止水手段を用いている。そして、前記仕切り護岸本体自体での遮水性を、良好に発揮できるものとして構成されていることを前提として、以下に説明する。
そこで、前記従来例のようにして、ケーソン間に対する遮水手段が設けられている護岸本体10に対して、その上部に追加して施工する小型のケーソン等の隙間に対しても、遮水性を持たせるような処理を行う。例えば、そのケーソン間の隙間40に対して、護岸本体の遮水層と合わせて構築すると良いが、任意の位置に縦の遮水層41、41aを施工して、嵩上げ部10aにおいても、遮水層としての機能を発揮できるような処理を行う。前記遮水処理層41、41aとしては、前記公報に開示されているような遮水手段を適用することの他に、従来公知の任意の遮水処理手段を適用しても良いことは勿論である。
前述したような追加施工した構造物の間での遮水処理の他に、前記護岸本体の嵩上げ部10aに対しては、その表面を覆うように遮水性の被膜を設けるか、アスファルト混合物を所定の厚さで施工して、表面遮水層42を本体の表面に接着して取り付けることも可能である。前記遮水性の表面遮水層42としては、任意の遮水性のシートを貼り付けるようにして設けるか、または、アスファルトマットを構造物の表面に取り付ける等の、任意の遮水手段を適用することが可能である。
その他に、追加構造物の表面に突起等を設けておいて、その突起物を利用して遮水層を任意の厚さで施工することによっても、隙間が生じないような遮水層を構築できる。そして、追加して施工する嵩上げ部のコンクリートにおいて、経時変化等によってクラツクが発生したとしても、遮水性構造体としての護岸本体10および嵩上げ部10aでの遮水性を確保できることになる。
前記図7に示した例においては、遮水壁15に対しては、嵩上げ部を構築しないのであるから、その遮水壁で区画された堆積部の内部においては、図示するように、新たに投棄する廃棄物7aは、その端部が崩れないように、所定の角度を持たせた斜面となるように積み重ねられる。さらに、前述したようにして新たに投棄(堆積)される廃棄物の層は、その表面に覆土の層を所定の厚さで施工すること、または、遮水シート等で覆うことで、廃棄物に余分な水分が追加されたりしないようにする処理を行う。
前記新たに積み重ねられる廃棄物の表面を覆うように設けられる遮水層は、既設の遮水壁14の遮水層と接続する手段を用いて、遮水層に隙間が形成されないようにすることによって、汚染物質を含んだ水が、処分場の外に流れ出すことを阻止できるものとなる。また、前記追加施工した護岸本体の嵩上げ部10aを覆うように、新たに設ける表面遮水層42は、追加施工部全体と、既設の本体の上部の表面に亘って、一体の遮水層として形成すれば、遮水作用を良好に維持させることが可能である。その他に、新たに施工する遮水層42は、最低限、護岸本体の内側に対して、遮水性を発揮できるものとすれば良いものである。
なお、前記図7に示した例において、2つの遮水壁の間では、特に表面を遮水する処理を行っていないが、その部分に対しては、汚染物質を含まないコンクリートの廃材等を平らに充填する等の処理を行うことで、余分な段差を新たに形成することはない。また、前記追加して破棄する廃棄物の山7aを区画する遮水性の仕切りと、護岸本体の嵩上げ部の表面を覆う表面遮水層42の端部は、前記裏埋立て土の上に積み重ねる無公害性の土により押圧されて、固定保持されるようにすれば、それぞれの遮水層を安定させて維持させることができる。
管理型護岸の構成の説明図である。 遮水壁を補修する例の説明図である。 管理型護岸を嵩上げする例の説明図である。 遮水壁の嵩上げ部の説明図である。 遮水壁の嵩上げ部の構成を示す平面図である。 遮水壁に増設する遮水層の別の実施例の説明図である。 護岸本体を嵩上げする例の説明図である。
符号の説明
1 管理型護岸、 2 遮水性地層、 3 不透水性地層、 4 捨石基礎、
7 充填層、 8 覆土、 10 護岸本体、 11 ケーソン、
13 裏込層、 14 管理用パイプ、 15 遮水壁、 16 上部部材、
17 被覆部材、 18 アスファルト混合物の層、 19 支持部材、
20 鋼管矢板、 21 主接続部、 22 接続パイプ、
25 副接続部、 28 モルタル充填部、 30 上部嵩上げ部、
31 上部コンクリート壁、 32 アスファルト混合物の壁、
37 管理用パイプ、 40 接続部、 41 遮水層、 42 表面遮水層。

Claims (7)

  1. 任意の海域に設ける廃棄物処分場を外海と区画するための護岸を、外海側に構築する護岸本体と、前記護岸本体に対して所定の間隔をおいて廃棄物処分場側に配置する遮水壁とを組み合わせて構成する管理型護岸において、
    前記廃棄物処分場を区画する護岸本体と遮水壁の双方、又はそのいずれか一方を嵩上げして新遮水壁を構築し、前記管理型護岸により囲まれた前記廃棄物処分場内に収容する廃棄物を増量可能にする工事を行う際に、既存の遮水壁である旧遮水壁と、嵩上げして追加施工する新遮水壁との接続部からの漏水を防止するために、前記旧遮水壁と新遮水壁との接続部を覆う遮水層を新たに追加施工し、
    前記新旧の遮水壁を一体の遮水層として、遮水作用を発揮させることを特徴とする遮水層の追加施工法。
  2. 前記管理型護岸を嵩上げする工事を行うに際して、旧護岸本体上に新たに新護岸本体を嵩上げして構築するもので、
    前記新護岸本体の嵩上げ部では、旧遮水壁の上部分に新遮水壁を所定の高さに構築し、前記旧遮水壁の上に嵩上げ施工した新遮水壁と旧遮水壁の接続部とを一体化させる状態で遮水処理を施して、廃棄物処分場の区画内を周囲の海域と区画し、
    前記管理型護岸の新旧遮水壁に囲まれた区域内から、廃棄物と廃棄物に触れた水の外海側への流出を防止することを特徴とする請求項1に記載の遮水層の追加施工法。
  3. 前記旧遮水壁が矢板壁であり、前記矢板壁の上部にコンクリート壁が構築されている前記旧遮水壁の上に嵩上げする状態で、新遮水壁を構築して接続する工法を用いる場合に、
    前記旧遮水壁の旧矢板壁を所定の高さまで露出させてから、前記旧矢板壁を露出させた部分と新たに施工する新遮水壁のコンクリート壁とを、一体化させる状態で新遮水壁を構築して、前記新旧の遮水壁を一体化して遮水性を発揮させるための処理を行い、
    前記新旧の遮水壁を一体化させる状態で構築する前記遮水壁の接続部に沿わせて、アスファルト混合物の壁を所定の厚さで設けるか、あるいは、遮水性のシートを前記新旧の遮水壁の表面を一体に覆うように設ける処理を行い、
    前記新旧の遮水壁を一体にして遮水性を発揮させることを特徴とする請求項1に記載の遮水層の追加施工法。
  4. 前記管理型護岸において、護岸本体のみを嵩上げして構築するために、ケーソンまたはコンクリート壁を前記護岸本体の旧遮水壁の上部に嵩上げするように構築して新遮水壁とし、前記護岸本体の嵩上げ部に遮水処理を施して、廃棄物処分場側で廃棄物に触れた水または廃棄物が外海側に流出しないように区画するもので、
    前記旧遮水壁の上部に所定の高さで、前記旧遮水壁に沿わせて任意の巾と高さとを有する新遮水壁を追加して構築し、前記追加して構築したコンクリート壁またはケーソンと旧遮水壁との接続部には遮水処理を施して、前記新旧の遮水壁を一体の遮水層として作用させる処理を行い、
    前記一体の遮水層とする処理を施した遮水壁の側面に沿わせて、アスファルト混合物の壁をさらに追加して設け、前記追加して設けたアスファルト混合物の壁と旧遮水壁との間での漏水を防止することを特徴とする請求項2に記載の遮水層の追加施工法。
  5. 前記旧遮水壁の上に新遮水壁を嵩上げして一体に構築する遮水壁では、上部の新遮水壁の表面に沿わせて設ける遮水シートを、下部の旧遮水壁の表面を所定の範囲で一体に覆うように追加して設けて、
    前記追加して設ける遮水シートにより、新旧の遮水壁を一体に覆う遮水層とすることを特徴とする請求項3または4に記載の遮水層の追加施工法。
  6. 前記管理型護岸の護岸本体は嵩上げせずに、新遮水壁のみを旧遮水壁上に嵩上げして構築する工法を用いて施工し、前記嵩上げして構築する新遮水壁には、廃棄物処分場の内外海側の両面または一方の面を覆う遮水層を追加施工し、
    前記護岸本体と嵩上げした新遮水壁との接続部では、前記接続部の処分場側の表面を覆うようにアスファルト混合物の壁を構築するか、または遮水シートを貼付けて施工して追加の遮水層として設けて、
    前記追加して施工する遮水層により、前記新旧の護岸表面に一体の遮水性を持たせることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遮水層の追加施工法。
  7. 矢板壁により構成される前記旧遮水壁が鋼製矢板、鋼管矢板または鋼矢板のような矢板を用いて、前記矢板の継手部を組合せて1列状の壁としての遮水壁を構成し、前記矢板を接続する各継手部の内部空間に流動性の遮水材を充填して、遮水層として構築している旧遮水壁において、
    前記旧遮水壁の上に新遮水壁として、所定の厚さで追加コンクリートの壁を構築する際には、前記旧遮水壁の矢板継手部の空間から、新遮水壁のコンクリート壁の中を通して管理用パイプを立設して設け、前記管理用パイプ内にも前記旧遮水壁の継手部空間層に充填した遮水材と同一の遮水材を満たし、
    前記管理用パイプに充満させた充填材の状態により旧遮水壁での遮水層の状態を観測可能とすることを特徴とする請求項1に記載の遮水層の追加施工法。
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