JP4979044B1 - 座姿勢を基に設計製作されたズボンタイプの下衣 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】腹部対応部材、左右脚部対応部材、後下半身対応部材からなる下衣の仕上がり形態を側面から見て、胴対応部は略鉛直、臀部対応部は湾曲、大腿対応部は略水平、膝対応部は湾曲、下腿対応部は略鉛直、裾開口縁は略水平という形状を保つように、臀部対応部の両脇に複数のタックを設け、当該部位を湾曲させ、左右脚前面対応部材の膝前面対応部の両脇に複数のタックを設けるか、あるいはギャザーを寄せることで当該部位を湾曲させる。同時に、腹部対応部材と左右脚前面対応部材を縫着させたとき、略直角をなすような形状に設計し、尻ぐりに縫い合わせを生じさせないために、後下半身対応部材は一枚裁ちにする。上記下衣において、左右の脇線上に、始点を胴開口縁上とし、終点を股ぐりより下方とする「あき」を設ける。
【選択図】図1
Description
図2は、立位において着用者に過不足なくフィットする従来の非伸縮性の生地からなる長ズボンタイプの下衣を着用しての座姿勢の様態を表したもので、これに基づき上記問題を説明する。
また、上記作用に伴い、腰部対応部C5は臀部方向に引っ張られ、腰部B2が露出する。ウエストベルトC1は臀部方向へ引っ張られ、腹部B3を圧迫する。鼠頸部対応部C4は臀部方向に引っ張られ鼠頸部を圧迫する、という問題が生じていた。
一方、立位時と比較して座姿勢時は鼠蹊部周辺の体表面は収縮するので、鼠蹊部対応部C4の生地は座姿勢時、余って寄り溜まる状態になる。同時に、下腹部対応部C2の生地と股間部対応部C3の生地も余って浮き上がったり、波打って起伏した様態になり、フィット感がないうえに見栄えが悪いという問題があった。
さらに、臀部同様、膝部においても、膝前面対応部C7が座姿勢時の膝に十分な空間を確保していないと、座姿勢時は膝が無理に膝前面対応生地を押し広げることになり、膝前面は生地が戻ろうとする反作用の力により圧迫される。これにより、着用感が窮屈であるばかりでなく、当該部位の血流が阻害されるという問題があった。
同時に、上記作用に伴い、膝後面対応部C8の生地は膝前面方向へ引っ張られ、膝の後ろ側を圧迫する。裾前方C9は膝前面方向に引っ張られ、裾前方C9が持ち上がり、立位時より足首B4が露出するという問題も起きる。
また、従来のズボンタイプの下衣は尻ぐりの縫着により局所的段差が生じている。これは、車椅子利用者にとっては、蓐瘡の発症または既にある蓐瘡の悪化の原因になる場合があった。同様に、股ぐりの縫着により生じた局所的段差は、股間部の中心と重なり、当該部位における違和感や不快感を訴える人もいる。
以上の問題点は、主材(布等)が厚くて硬いものほど顕著で、スリムスタイルデザインのような、立位で過不足なくフィットするものほど強く感じられるものである。
それゆえ、車椅子利用者がズボンタイプの下衣を着用する際は、自身のサイズより大きめか、伸縮性に富む素材で作られたものを選択せざるを得ない。また、サイズが大きめであっても、硬くて厚い素材の下衣(ジーンズパンツやレザーパンツ等)は、尻ぐりの縫着による局所的段差が著しく、車椅子利用者には着用しがたいアイテムである。
加えて、着脱に必要な「あき」は、股上に設けられた「あき」が最も流通しているデザインであるが、臀部を持ち上げられない肢体不自由者にとっては上記「あき」では開口が小さく着脱操作が非常に困難であった。
着用者の座姿勢における臀部や膝部が必要とする空間を確保したという点では、特許文献3のような構成部材をたてに接ぐ方法や、特許文献4のような主にたて方向にダーツを設ける方法や、特許文献5のように臀部対応部の両縁によこ方向のタックを複数設ける方法や、特許文献6のように腰部布と脚部布を人体の屈曲した時の形態に沿う横の切り替えで分割し、接合することによって、立体形状を保持する方法で作成された下衣があった。
また、身動きしにくい人の着脱が容易になるような「あき」を確保した下衣は、特許文献7のように、ズボンの両脇に沿ってウエスト開口部から膝下に亘る切れ目を形成し、該切れ目にスライドファスナーを装着して開閉自在としたパジャマの提案があった。
前記特許文献2は、尻ぐりに縫い合わせを生じさせない下衣であるが、着用者の座姿勢に臀部が必要とする空間を十分に確保しておらず、臀部対応部に伸縮性のある素材を用いるか、生地をバイアスに使うことで、臀部が当該部対応生地の不足分を押し広げることに対処している。よって、素材の伸縮性に左右されずに作成することは不可能である。
前記特許文献3は、複数の構成部材をたてに接ぐことで座姿勢における臀部が必要とする空間を確保しているが、縫い合わせによって生じる段差の上に着用者が乗ることになり、車椅子利用者が発症しやすい辱瘡の一因を排除できていないだけでなく、縫合箇所が多い。
前記特許文献4は、下衣の半分以上に亘るたて方向のダーツを設けることで腰対応部に対して大腿対応部が前方に屈曲するように仕立ててあるが、縦方向のダーツによって胴対応部は略鉛直、大腿対応部は略水平、下腿対応部は略鉛直をなすまで屈曲させることは困難であり、着用者の鼠蹊部に過不足なく添う形状にはできず、これを無理に実行するならば、主材(布等)に過度の負担をかけることになろう。また、この方法では、仮に各部位が略直角の屈曲をなせたとしても、主材(布等)にチェックやストライプの柄物を用いると、その柄を激しく歪ませ、美観を損なう可能性がある。また、ダーツによって生じる段差の上に着用者が乗ることになり、車椅子利用者が発症しやすい辱瘡の一因を排除できていない。
前記特許文献5は、臀部対応部の両縁と膝対応部の両縁に複数のタックを設けることで、当該部位に湾曲部を形成するものであるが、「通常の衣服との違いが見られない」ことを目的とした構造であり、鼠蹊部周辺の生地の寄り溜まりや、股間部や下腹部周辺で生地が浮き上がったり、波打って起伏するという問題に対しての考慮がない。
前記特許文献6は、前記特許文献中唯一、人体屈曲時に描かれる関節部の線にそって横方向に切り替えた線を有することで立体形状を保持するものであり、下衣前面においては、良好なフィット感を期待できるが、下衣後面の構造は縦横に切り替え線があり、着用者は縫い合わせによって生じる段差の上に乗ることになるので、車椅子利用者が辱瘡を発症させたり、悪化させたりする可能性がある。
そして、前記特許文献1〜6は、肢体不自由者にとって困難な下衣の着脱操作への負担を軽減することへの考慮がない。
前記特許文献7の構造は、体躯を伸ばした状態で有効なものであり、座姿勢においてはスライドファスナーや面ファスナーのような硬いテープ状のものは屈曲箇所に沿わないので、開閉が困難であり、ボタンやスナップなどの点で留めるタイプのものを用いれば、屈曲箇所において、接合点の間の生地が浮き上がって開口し、肌や下着が見える可能性がある。
そして、前記特許文献6を除くすべてにおいて、前身頃の鼠蹊部に対応する部分を屈折させる工夫がなく、胴対応部と大腿対応部が略直角の屈曲をなしていないので、鼠蹊部対応部の生地は寄り溜まる状態になり、フィット感がないうえに見栄えが悪いという問題を残している。
また、股間の中心線と股ぐりの縫着線が重なっており、縫着によって生じた局所的厚みが、当該部位における違和感や不快感の原因になるという問題も残している。
また、本発明による下衣は、着用者の座姿勢における下半身の形状、すなわち、胴部は略鉛直、股関節は略直角に屈折し、大腿部は略水平で、膝関節は略直角に屈折し、下腿部は略鉛直、足部は略水平という形状を再現し、座姿勢時に着用者の臀部や膝が必要とする空間を十分に確保しているので、当該部位が主材(布等)を無理に押し広げることがない。したがって、下衣の主材(布等)は伸縮性のあるものを用いる必要がない。そして、主材(布等)を押し広げたことの反作用による圧迫はないので、着用感の窮屈さや、当該部位における血流阻害は生じない。同時に腰部の露出、股間部や腹部への圧迫や主材(布等)の食い込み、裾前方の持ち上がりによる足首の露出といった問題も生じない。加えて、鼠蹊部、下腹部、股間部の周辺においても主材(布等)が過不足なくフィットし、各部位における主材(布等)の寄りだまりや浮き上がり、波打って起伏するといった問題が生じない。
また、主材(布等)の布目の方向をほとんど歪ませることなく作成でき、主材(布等)に負担をかけないばかりか、多様な柄の主材(布等)を用いることが可能で、また、縫合箇所も少なく、容易に製作できる。
本発明による下衣は、股より下の位置まで開く、両側に設けられた「あき」により、着脱が容易であるだけでなく、座姿勢を前提として仕立てた下衣に「あき」を設けているため、座姿勢時にて屈曲箇所に波打った起伏は生じず、面ファスナーのような硬いテープ状のものを装着することが可能であり、ボタンやスナップなど点で留めるタイプの留め具を用いた場合でも肌や下着が見えてしまうといった問題も生じない。
以上の効果を有したズボンタイプの下衣を、車椅子を利用する人に提供することができる。
P1は着用者の座姿勢の状態での腹部から股間部までを覆う腹部対応部材であり、
P2は着用者の右脚前面を覆う右脚前面対応部材であり、
P3は右脚前面対応部材P2の左右対称形で着用者の左脚前面を覆う左脚前面対応部材であり、
P4は着用者の下半身の後ろ側を覆い、一枚裁ちの生地からなる後下半身対応部材
であり、
図6で示す着用者の座姿勢における右下半身J1の、
前正中線S101、
ウエストライン前面側S201、
胴体側線S301、
鼠蹊溝線S401、
股間部と椅子の座面との境界線S501
で囲まれた範囲をドレーピングしたものを、平面に写し取ることによって得たパターンの、前正中線S201に対応する縁を2つ折りの生地の「わ」に重ね、すべての縁に縫い代を適宜つけて裁断することにより腹部対応部材P1が得られ、
鼠蹊溝線S401、
脚外側線S302、
大腿と股間部の境界線(鼠蹊溝線の延長)と椅子の座面との交点を始点とし、膝内側面の中心までの最短距離を通り、下腿部内側線に合流する線S601、
足首囲線の前面側S701
で囲まれた範囲を、膝対応部の両縁にタックを入れてドレーピングしたものを、平面に写し取ることによって得たパターンを、2つ折りの生地に重ね、すべての縁に縫い代を適宜つけて裁断することによって右脚前面対応部材P2と、左脚前面対応部材P3が得られ、
後正中線S102、
ウエストライン後面側S202、
胴体側線S301〜脚外側線S302、
股間部と椅子の座面との境界線S501、
大腿と股間部の境界線(鼠蹊溝線の延長)と椅子の座面との交点を始点とし、膝内側面の中心までの最短距離を通り、下腿部内側線に合流する線S601、
足首囲線の後面側S702
で囲まれた範囲を、臀部対応部の両縁にタックを入れてドレーピングしたものを、平面に写し取ることによって得たパターンの、後正中線S102に対応する縁を2つ折りの生地の「わ」に重ね、すべての縁に縫い代を適宜つけて裁断することにより後下半身対応部材P4が得られる。(なお、図P1〜4の縫い代分を示すことは便宜上省略した。)
よって、これらの構成部材の中心線と辺(縫線)は以下のとおり、図6で示す着用者の座姿勢における右下半身J1上の人体の計測基準線に対応している。
なお、左下半身は右半身の線対称形であり、したがって、上記下衣の各部材の左半身対応部分も右半身対応部分の線対称形になるため、着用者の左半身の計測基準線と、構成部材における左半身対応部分の辺(縫線)に符号を表示すること、ならびにこれらの説明は省略する。
腹部対応部材P1における
中心線T101は前正中線S101に対応している。
胴開口縁右側T201は、ウエストライン前面側S201に対応している。
右脇線T301は、胴体側線S301に対応している。
右鼠蹊溝対応縁T401は、鼠蹊溝対応縁S401に対応している。
下縁右側T501は、股間部と椅子の座面との境界線S501に対応している。
右脚対応部材P2における
脇線U302は、脚外側線S302に対応している。
上縁U401は、鼠蹊溝線S401に対応している。
股下線U601は、大腿と股間部の境界線(鼠蹊溝線の延長)と椅子の座面との交点を始点とし、膝内側面の中心までの最短距離を通り、下腿部内側線に合流する線S601に対応している。
裾開口縁U701は、足首囲線の前面側S701に対応している。
後下半身対応部材P4における
中心線V102は後正中線S102に対応している。
上縁V202はウエストライン後面側S202に対応している。
右脇線V301は、胴体側線S301〜脚外側線S302に対応している。
股間対応部縁右側V501は、股間部と椅子の座面との境界線S501に対応している。
右股下線V601は、大腿と股間部の境界線(鼠蹊溝線の延長)と椅子の座面との交点を始点とし、膝内側面の中心までの最短距離を通り、下腿部内側線に合流する線S601に対応している。
裾開口縁V702は、足首囲線の後面側S702に対応している。
なお、右脚前面対応部材P2における膝部対応部D205の両縁と、後下半身対応部P4における臀部対応部D203の両縁の斜線部はタックを入れる位置を示している。
なお、該タックA3をギャザーに変えても上記効果を期待できる。
また、後下半身対応部材P4の股間対応部縁右側V501や内股対応部右側E3は股ぐりを持たず、腹部対応部材の股間対応部右側E1と右脚前面対応部材の内股対応部E2が着用者の座姿勢時に必要とされる股ぐりのすべてを担い、股間対応部における縫合線は、大腿部と股間部の境界線(鼠蹊溝線S401)と、股間部と椅子の座面との境界線S501上に沿っていて、正中線とは重ならない。よって、股ぐりの縫い合わせによって生じる局所的厚みが股間部の中心に当たることによる不快感を回避している。
補足として、「あき」にはファスナーを利用するのが理想的だが、当明細書申請時には、当該部位が有する曲線の形状に対応できるほどの曲線状ファスナーは未開発の模様である。現時点ではホックや、ボタン、スナップの利用が現実的である。また、面ファスナーの利用は美観や耐久性の面ではスナップやボタンに劣るが、握力の弱い人に対しては有効な手段である。
K2・・・・・・従来の下衣(非伸縮性素材からなる長ズボン)
K3・・・・・・本発明による下衣の実施例2(成人男性用ストレートタイプの長ズボン)
A1・・・・・・スナップ
A2・・・・・・臀部対応部のタック
A3・・・・・・膝対応部のタック
A4・・・・・・あきどまり
A5・・・・・・前ボタン
B1・・・・・・(人体)胴部
B2・・・・・・(人体)腰部
B3・・・・・・(人体)腹部
B4・・・・・・(人体)足首
C1・・・・・・ウエストベルト
C2・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)下腹部対応部
C3・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)股間部対応部
C4・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)鼠頸部対応部
C5・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)腰部対応部
C6・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)臀部対応部
C7・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)膝前面対応部
C8・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)膝後面対応部
C9・・・・・・(従来のズボンタイプの下衣の)裾前方
D101・・・・(本発明による下衣の仕上がり形態における)胴開口縁
D102・・・・(本発明による下衣の仕上がり形態における)胴対応部
D103・・・・(本発明による下衣の仕上がり形態における)臀部対応部
D104・・・・(本発明による下衣の仕上がり形態における)大腿対応部
D105・・・・(本発明による下衣の仕上がり形態における)膝対応部
D106・・・・(本発明による下衣の仕上がり形態における)下腿対応部
D107・・・・(本発明による下衣の仕上がり形態における)裾開口縁
D203・・・・(後下半身対応部材における)臀部対応部
D205・・・・(右脚前面対応部材における)膝対応部
E1・・・・・・(腹部対応部材における)股間対応部右側
E2・・・・・・(右脚前面対応部材における)内股対応部
E3・・・・・・(後下半身対応部材における)内股対応部右側
J1・・・・・・着用者の座姿勢における右下半身
P1・・・・・・(本発明による下衣の)腹部対応部材
P2・・・・・・(本発明による下衣の)右脚前面対応部材
P3・・・・・・(本発明による下衣の)左脚前面対応部材
P4・・・・・・(本発明による下衣の)後下半身対応部材
S101・・・・(人体の計測基準線で、着用者の下半身における)前正中線
S102・・・・(人体の計測基準線で、着用者の下半身における)後正中線
S201・・・・(人体の計測基準線で、着用者の右半身における)ウエストライン前面側
S202・・・・(人体の計測基準線で、着用者の右半身における)ウエストライン後面側
S301・・・・(人体の計測基準線で、着用者の右下半身における)胴体側線
S302・・・・(人体の計測基準線で、着用者の右半身における)脚外側線
S401・・・・人体の計測基準線で、着用者の右半身における)鼠蹊溝線
S501・・・・(人体の計測基準線で、着用者の座姿勢における右半身の)股間部と椅子の座面との境界線
S601・・・・(人体の計測基準線で、着用者の右半身における)大腿と股間部の境界線(鼠蹊溝線の延長)と椅子の座面との交点を始点とし、膝内側面の中心までの最短距離を通り、下腿部内側線に合流する線
S701・・・・(人体の計測基準線で、着用者の右脚における)足首囲線の前面側
S702・・・・(人体の計測基準線で、着用者の右脚における)足首囲線の後面側
T101・・・・(腹部対応部材の)中心線
T201・・・・(腹部対応部材の)胴開口縁右側
T301・・・・(腹部対応部材の)右脇線
T401・・・・(腹部対応部材の)右鼠蹊溝対応縁
T501・・・・(腹部対応部材の)下縁右側
U302・・・・(右脚前面対応部材の)脇線
U401・・・・(右脚前面対応部材の)上縁
U601・・・・(右脚前面対応部材の)股下線
U701・・・・(右脚前面対応部材の)裾開口縁
V102・・・・(後下半身対応部材の)中心線
V202・・・・(後下半身対応部材の)上縁
V301・・・・(後下半身対応部材の)右脇線
V501・・・・(後下半身対応部材の)股間対応部縁右側
V601・・・・(後下半身対応部材の)右股下線
V702・・・・(後下半身対応部材の)右裾開口縁
Claims (3)
- 座姿勢における着用者の下半身の後ろ側を覆い、側面から見ると腰部対応部は略鉛直、臀部対応部は湾曲し、大腿対応部は略水平となり、後方から見ると臀部対応部が扁平U字状に湾曲するようなタックが、臀部対応部の両縁に複数、横方向あるいは求心状に設けられ、一枚裁ちであることを特徴とした後下半身対応部材と、着用者の腹部から股間部までを覆う腹部対応部材と、着用者の右脚前面を覆う右脚前面対応部材と、着用者の左脚前面を覆う左脚前面対応部材で構成され、腹部対応部材の面が、左右脚前面対応部材のそれぞれの面が略直角をなして縫着され、その縫着線が着用者の鼠蹊溝に沿っていることを特徴とした車椅子利用者用のズボンタイプの下衣。
- 上記左右脚前面対応部材の膝対応部の両縁に、複数のタックか、ギャザーを有し、側面から見ると、膝対応部は湾曲し、下腿対応部は略鉛直であることを特徴とする請求項1に記載の下衣。
- 「あき」が左右の脇線上に存在し、上記「あき」の始点を胴開口縁上とし、終点を股ぐりより下方とすることを特徴とする請求項1または2に記載の下衣。
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