JP4976265B2 - 光ファイバの融着接続方法 - Google Patents

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本発明は、長手方向に沿って形成された空孔を有する光ファイバを融着接続する光ファイバの融着接続方法に関するものである。
長手方向に沿って形成された空孔を有する光ファイバは、コアとクラッドを有する通常構造の光ファイバでは実現できない特性を持つことから注目を浴びている。特に空孔を有する光ファイバの広帯域特性や低曲げロス特性は、通常構造の光ファイバにおける常識を覆す値を示しており、将来の光ファイバとして脚光を浴びている。空孔を有するファイバとしては、たとえば屈折率がほぼ一様な光ファイバの中心軸近傍の周囲に空孔を設け、空孔を設けない中心軸近傍の領域をコアとして光を導波するホーリーファイバと呼ばれるものや、コアとクラッドを有する通常構造の光ファイバのコアの周囲に空孔を設けたホールアシストファイバと呼ばれるもの、中心軸上にコアとなる空孔を設け、さらこの空孔の周囲に空孔を周期的に配置することにより、フォトニックバンドギャップを生成して光を導波するフォトニックバンドギャップファイバと呼ばれるものなどがある。なお、これらの空孔を有する光ファイバは微細構造ファイバとも呼ばれている(特許文献1参照)。
一方、光ファイバの接続技術のうち、高信頼性かつ低損失で光ファイバを永久的に接続する技術として融着接続がある。融着接続とは、2本の光ファイバを調心し、これらの端部を高温に晒したのちに接触させることによって、光ファイバ同士を物理的かつ光学的に接続する技術である。融着接続の際には、光ファイバはその材料であるガラスの軟化点以上の高温に晒されるため、接続箇所は平滑に接続でき、その結果低損失での接続を実現することができる。
上述したように、融着接続の際に光ファイバの温度はガラス軟化点温度以上に達するため、光ファイバは局所的な変形を起こす。通常構造の光ファイバの場合は局所的な変形が発生しても問題ないレベルであり、かつ通常構造の光ファイバは円筒形であるため、ガラスが軟化しても表面張力によってその形状が維持されるため、問題にはならない。
しかし、空孔を有する光ファイバを融着接続しようとすると、ガラスの軟化によって空孔の形状の変形が発生してしまう。さらに、通常構造の光ファイバでは形状を維持する働きをしていた表面張力の影響によって、かえって空孔の内径が縮小してしまうという問題が発生してしまい、空孔による光閉じ込め効果が不十分となるか、または全くなくなってしまうため、閉じ込め損失が増大し、低損失な融着接続ができないという問題がある。
この問題を解決するため、ホーリーファイバを他の光ファイバと接続する際に、ホーリーファイバの空孔が潰れないように、放電強度および放電時間を調整して融着接続を行い、低損失での接続を実現する方法が開示されている(特許文献2参照)。
特開2006−264997号公報 特開2004−177804号公報
しかしながら、従来のように空孔が潰れないようにホーリーファイバを融着接続する方法は、放電強度および放電時間などの放電条件の煩雑な調整が必要であるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より簡易に、空孔を有する光ファイバを低損失で融着接続できる光ファイバの融着接続方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバの融着接続方法は、長手方向に沿って形成された空孔を有する空孔光ファイバと、前記空孔光ファイバに接続すべき接続光ファイバとを融着接続する方法であって、前記空孔光ファイバの接続側端部において前記空孔の内径を初期の内径に対して拡径し、拡径部を形成する拡径部形成工程と、前記拡径部を形成した空孔光ファイバの前記接続側端部と、前記接続光ファイバの接続側端部とを近接させ、前記各接続側端部を加熱して融着接続する融着接続工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの融着接続方法は、上記の発明において、前記拡径部形成工程は、エッチング液に前記空孔光ファイバの接続側端部を浸漬することによって、該空孔光ファイバの空孔を拡径することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの融着接続方法は、上記の発明において、前記空孔光ファイバの前記エッチング液に浸漬した部分の外径を測定することによって、前記拡径部の内径を推定する推定工程を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの融着接続方法は、上記の発明において、前記拡径部形成工程は、前記空孔光ファイバの空孔内の気圧を高めた状態で、該空孔光ファイバの一部を加熱軟化して前記空孔の内径が拡径した拡径領域を形成する拡径領域形成工程と、前記拡径領域を形成した空孔光ファイバを、前記長手方向に垂直であって該拡径領域を横断する面で切断する切断工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、空孔光ファイバの接続側端部において空孔の内径を初期の内径に対して拡径して拡径部を形成し、接続側端部を加熱して融着接続するので、より簡易に、空孔を有する2つの光ファイバを低損失で融着接続できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバの融着接続方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る融着接続方法によって融着接続する光ファイバを長手方向に垂直な面で切断した模式的断面図である。また、図2は、図1に示す光ファイバを長手方向に沿って切断した模式的断面図である。図1、2に示すように、この空孔光ファイバ1は、中心に位置するコア部1aと、コア部1aの外周に位置し、コア部1aの周囲において長手方向に沿って形成された複数の空孔1cを有するクラッド部1bとを備える、いわゆるホーリーファイバの構造を有するものである。なお、符号1dは光ファイバ1の接続側端部であり、接続側端部1dにおいて空孔光ファイバ1を他の光ファイバと接続する。
この空孔光ファイバ1のコア部1aおよびクラッド部1bは、屈折率を変化させるドーパントを含んでいない純シリカガラスからなるが、同一のガラス材料からなるものであれば特に限定されない。また、たとえば、コア部1aの直径は約10μmであり、クラッド部1bの外径は約125μmである。また、空孔1cは、コア部1aの周囲に三角格子状に形成されている。この空孔光ファイバ1は、空孔1cの内径をd、空孔1c同士の中心間距離、すなわち三角格子の格子定数をΛとすると、Λは10μmであり、d/Λは0.50であって、たとえばカットオフ波長を1000nm以下とした広帯域伝送の可能性を持ちつつ、1.55μm帯の有効コア断面積を110μm2以上にすることが可能であり、広帯域低非線形光伝送路用の光ファイバとして好適に利用できる特性を有する。
つぎに、本実施の形態1に係る光ファイバの融着接続方法について説明する。図3〜6は、本実施の形態1に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。はじめに、空孔光ファイバ1の接続側端部1dにおいて空孔1cの内径を初期の内径に対して拡径し、拡径部1caを形成する。この拡径部1caの形成は、空孔光ファイバ1の接続側端部1dをフッ酸などのエッチング液に浸漬し、空孔1cの内壁をエッチングすることによって行う。
つぎに、図4に示すように、空孔光ファイバ1と接続すべき接続光ファイバとして、空孔光ファイバ1と同様の構造を有する空孔光ファイバ2を準備する。すなわち、この空孔光ファイバ2は、中心に位置するコア部2aと、コア部2aの外周に位置し、コア部2aの周囲において長手方向に沿って形成された複数の空孔2cを有するクラッド部2bとを備え、さらに接続側端部2dに拡径部2caを形成したものである。そして、光ファイバ融着接続器(古河電気工業製 Fitel S175)を用いて、この空孔光ファイバ1と2を、接続側端部1dと2dとを対向させ、近接するように配置する。
つぎに、図5に示すように、空孔光ファイバ1と2の接続側端部1dと2dとを突き合わせながら、その接続点Cにアーク電極棒Eからアーク放電A1を放出し、接続側端部1dと2dとを加熱し、空孔光ファイバ1と2とを融着接続する。このときの放電強度および放電時間は、光空孔ファイバ1と2とが十分な機械的強度で接続されるとともに、拡径部1ca、2caが初期の内径、すなわち空孔1cまたは2cとほぼ同じ内径まで縮径するように設定する。たとえば、空孔光ファイバ1と2は、標準のシングルモード光ファイバと同じ外径を有するので、標準のシングルモード光ファイバを融着接続する放電条件とすることで、十分な機械的強度で融着接続ができる。
その結果、図6に示すように、空孔光ファイバ1と2は、接続点Cにおいて融着接続される。一方、拡径部1ca、2caは初期の内径とほぼ同じ内径まで縮径しているため、この接続点Cの近傍において空孔の変形や縮径による閉じ込め損失の増大は発生しないため、低損失での融着接続ができる。
なお、拡径部1ca、2caをどの程度の内径で形成するか、および端面からどの程度の長さで形成するかについては、たとえば以下のように決定する。はじめに、空孔光ファイバ1、2と同一構造の空孔光ファイバを、接続点の機械的強度が十分に確保できるような放電条件で融着接続する予備実験を行なう。その後、接続点において空孔がどの程度の長さにわたってどの程度縮径されたかを測定し、その縮径した量を補うだけの内径の拡径部1ca、2caを、縮径した長さにわたって形成すればよい。
また、拡径部1ca、2caの形成をエッチングにより実施する場合、予め空孔光ファイバ1のガラス材料に対するエッチング液のエッチングレートを調べておき、このエッチングレートに基づいて、空孔光ファイバ1のエッチング液への浸漬時間を適宜調整する。これによって、所望の拡径量を容易に実現することができる。なお、空孔光ファイバ1をエッチング液に浸漬した場合は、空孔1cが拡径するだけでなく、空孔光ファイバ1自体が同じエッチングレートでエッチングされるので、空孔光ファイバ1の外径が空孔1cの拡径と同じ量だけ縮径する。したがって、空孔1cがどの程度拡径したかを確認したい場合には、空孔光ファイバ1の外径を測定し、その縮径量から空孔1cの拡径量を算出したほうが、空孔1cの内径を直接測定するよりも容易である。
以下、本発明の実施例、比較例によって本発明をより具体的に説明する。図1に示すような構造を有し、空孔の内径dが5.0μm、空孔間距離Λが10μmの空孔光ファイバを2本準備した。つぎに、市販の融着接続器を準備し、これらの空孔光ファイバを、標準のシングルモード光ファイバと同じ放電条件である放電強度60mA、放電時間1.5秒で融着接続したところ、接続損失は1.0dBであった。この接続部を切断して空孔の内径を顕微鏡で確認したところ、融着前では5.0μmであった内径が4.0μmと2割程度縮径していた。また、縮径は、1mmの長さ(1本の光ファイバにつき0.5mm)にわたって発生していた。
つぎに、上記実験に基づき、60本の空孔光ファイバを準備した。なお、60本の空孔光ファイバの空孔の内径の平均は4.99μmであり、標準偏差は0.11μmであった。この中から任意に選択した30本の空孔光ファイバを実施例1に係る空孔光ファイバとして、これらの端部における空孔の拡径を行った。具体的には、シリカガラスのエッチングレートが0.2mm/hである50%フッ酸液に空孔光ファイバの端部を端面から0.5mmの深さまで20秒間浸漬し、端面から0.5mmまでの空孔の内径を初期の内径よりも約2割大きい6.25μm程度になるようにエッチング処理を行い、その後純水で洗浄した。エッチング処理した空孔光ファイバの端部における空孔の内径を測定したところ、その平均値は6.25μmであり、標準偏差は0.15μmであった。つぎに、これらの空孔光ファイバ同士を融着接続した。すると、15箇所の接続点の接続損失は平均が0.2dB、標準偏差が0.1dBと、安定して十分に低損失な値となった。なお、これらの空孔光ファイバについて、接続部を切断して空孔の内径を顕微鏡で確認したところ、内径の平均は4.8μm、標準偏差は0.4μmであり、初期の内径とほぼ同じ値となっていた。
一方、残りの30本の空孔光ファイバを比較例1に係る空孔光ファイバとして、上記と同じ放電条件で融着接続を行ったところ、15箇所の接続点の接続損失は平均が1.6dB、標準偏差が0.6dBとなり、接続損失は値が大きいとともに、ばらつきも大きかった。なお、これらの空孔光ファイバについて、接続部を切断して空孔の内径を顕微鏡で確認したところ、内径の平均は3.9μm、標準偏差は0.3μmであり、初期の内径よりも縮径していた。なお、接続損失が最大であった空孔光ファイバの接続部においては、空孔径は3.4μmまで縮小していた。
なお、ビデオアナライザを用いて、実施例1に係る空孔光ファイバのエッチング処理前と後との外径を確認したところ、その平均は、処理前は125.0μmであり、処理後は123.8μmであった。また、外径の標準偏差は処理前後のいずれも0.2μmであった。すなわち、エッチング処理によって、空孔光ファイバの外径は約1.2μmだけ縮径しており、これは空孔の拡径量とほぼ同値であった。したがって、空孔の拡径工程において、空孔の拡径量を確認したい場合には、空孔光ファイバの外径を測定し、その縮径量を算出すればよいことが確認された。
つぎに、実施例2〜5として、エッチング処理に用いるフッ酸液の濃度および浸漬時間を変更した以外は実施例1と同様の方法を用いて各実施例において各30本の空孔光ファイバを融着接続した。用いたフッ酸の濃度は、実施例2〜5のそれぞれにおいて5%、10%、15%、20%のものであり、各濃度における浸漬時間は、それぞれ200秒、100秒、67秒、50秒とした。その結果、実施例2〜5に係る空孔光ファイバのいずれも、拡径した空孔の内径の平均は6.26μmとなったものの、その標準偏差は、濃度5〜15%の実施例2〜4は0.12μmであり、濃度20%の実施例5は0.14μmであった。さらに、融着接続した場合の接続損失の平均は、実施例2〜4は0.1dBであり、実施例5は0.2dBであった。したがって、フッ酸濃度が15%以下であれば、空孔の拡径量のばらつきが小さく、接続損失も小さいことが確認された。なお、この原因としては、フッ酸濃度が高い場合、エッチング処理からその後純水で洗浄するまでの時間にエッチングが進む等、エッチング量の制御性が低くなるためと考えられる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、拡径部1caの形成は、空孔光ファイバ1の接続側端部1dをフッ酸などのエッチング液に浸漬し、空孔1cの内壁をエッチングすることによって行ったが、本発明はこれに限られない。以下、拡径部の形成方法が異なる本発明の実施の形態2に係る光ファイバの融着接続方法について説明する。
図7、8は、本実施の形態2に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。図7に示すように、本実施の形態2においては、はじめに、図1に示す光ファイバ1と同様のコア部3a、クラッド部3b、空孔3cを備え、同様の構造を有する空孔光ファイバ3を準備し、接続光ファイバと接続する側の端部を加熱して空孔3cを封止し、封止部3eを形成する。つぎに、市販の光ファイバ融着接続器を用いて、封止部3eの近傍の位置にアーク電極棒Eからアーク放電A2を放出して加熱する。すると、封止部3eが加熱部分の近傍に存在するため、空孔3c内の空気が膨張し、内部の気圧が高い状態になるとともに、加熱した部分のガラスの粘度が下がって軟化するので、空孔3cが拡径し、拡径領域3cbが形成される。その後、空孔光ファイバ3を、長手方向に垂直であって拡径領域3cbを横断する面Lで切断することによって、図8に示すように、接続側端部3dにおいて拡径部3caが形成された空孔光ファイバ3が形成される。なお、拡径部3caの内径や端面からの長さについては、実施の形態1の場合と同様に予備実験を行って決定できる。
その後、空孔光ファイバ3と同様の方法または実施の形態1の方法で拡径部を形成した空孔光ファイバを準備し、この空孔光ファイバと空孔光ファイバ3とを実施の形態1の方法で融着接続する。その結果、実施の形態1と同様に、空孔光ファイバの接続部において空孔の変形による閉じ込め損失の増大は発生しないため、低損失での融着接続ができる。
つぎに、本発明の実施例6として、実施例1と同様の空孔光ファイバを50本準備し、各空孔光ファイバの端部を市販の融着接続器で加熱して封止し、さらに封止部から5mm離れた部分を加熱し、加熱時間を調整してその部分の空孔の内径が6.25μm程度になるように拡径した。つぎに、空孔の拡径領域を長手方向に垂直な面に沿って、拡径部の長さが0.5mm程度になるような位置で切断した。切断した空孔光ファイバの端部における空孔の内径を測定したところ、その平均値は目標の6.25μmであったが、標準偏差は0.5μmとやや大きかった。
つぎに、空孔を拡径した50本の空孔光ファイバのうち、実施例1の場合と同様に空孔の内径の平均値が6.25μm、標準偏差が0.15μmになるように18本の空孔光ファイバを選別した。選別した18本の空孔光ファイバ同士を、実施例1と同様に標準のシングルモード光ファイバと同様の放電条件で接続したところ、接続損失は平均が0.2dB、標準偏差が0.1dBと、実施例1と同様に安定して十分に低損失な値となった。なお、選別しなかった空孔光ファイバ同士も同様の融着条件で接続したところ、その接続損失は、選別したものも含めた全体の平均が0.5dB、標準偏差が0.3dBであり、安定して十分に低損失な値となった。
なお、上記実施の形態、実施例では、空孔内部の気圧を高めるために空孔光ファイバの端部を封止したが、空孔光ファイバの端面から空孔にガスを注入して加圧してもよい。また、光ファイバの加熱は融着接続器を用いたが、ヒータやトーチを用いてもよい。
また、上記実施の形態、実施例では、空孔光ファイバとして、ホーリーファイバ同士を融着接続したが、本発明は、他の空孔を有する同種または異種の光ファイバを融着接続する場合にも適用できる。また、本発明は、空孔光ファイバと、接続光ファイバとしての通常構造の光ファイバとを融着接続する場合にも適用できる。
実施の形態1に係る融着接続方法によって融着接続する光ファイバを長手方向に垂直な面で切断した模式的断面図である。 図1に示す光ファイバを長手方向に沿って切断した模式的断面図である。 実施の形態1に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。 実施の形態1に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。 実施の形態1に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。 実施の形態1に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。 実施の形態2に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。 実施の形態2に係る光ファイバの融着接続方法について説明する説明図である。
符号の説明
1〜3 空孔光ファイバ
1a〜3a コア部
1b〜3b クラッド部
1c〜3c 空孔
1ca〜3ca 拡径部
1d〜3d 接続側端部
3cb 拡径領域
3e 封止部
A1、A2 アーク放電
C 接続点
E アーク電極棒
L 面

Claims (4)

  1. 長手方向に沿って形成された空孔を有する空孔光ファイバと、前記空孔光ファイバに接続すべき接続光ファイバとを融着接続する方法であって、
    前記空孔光ファイバの接続側端部において前記空孔の内径を初期の内径に対して拡径し、拡径部を形成する拡径部形成工程と、
    前記拡径部を形成した空孔光ファイバの前記接続側端部と、前記接続光ファイバの接続側端部とを近接させ、前記各接続側端部を加熱して融着接続する融着接続工程と、
    を含むことを特徴とする光ファイバの融着接続方法。
  2. 前記拡径部形成工程は、エッチング液に前記空孔光ファイバの接続側端部を浸漬することによって、該空孔光ファイバの空孔を拡径することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの融着接続方法。
  3. 前記空孔光ファイバの前記エッチング液に浸漬した部分の外径を測定することによって、前記拡径部の内径を推定する推定工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバの融着接続方法。
  4. 前記拡径部形成工程は、
    前記空孔光ファイバの空孔内の気圧を高めた状態で、該空孔光ファイバの一部を加熱軟化して前記空孔の内径が拡径した拡径領域を形成する拡径領域形成工程と、
    前記拡径領域を形成した空孔光ファイバを、前記長手方向に垂直であって該拡径領域を横断する面で切断する切断工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの融着接続方法。
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