JP4974348B2 - 電力増幅器制御装置および移動体通信端末装置 - Google Patents

電力増幅器制御装置および移動体通信端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4974348B2
JP4974348B2 JP2006240507A JP2006240507A JP4974348B2 JP 4974348 B2 JP4974348 B2 JP 4974348B2 JP 2006240507 A JP2006240507 A JP 2006240507A JP 2006240507 A JP2006240507 A JP 2006240507A JP 4974348 B2 JP4974348 B2 JP 4974348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
voltage
power amplifier
output
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006240507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008066867A (ja
Inventor
匡長 初谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Mobile Communications Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Mobile Communications Inc filed Critical Sony Mobile Communications Inc
Priority to JP2006240507A priority Critical patent/JP4974348B2/ja
Publication of JP2008066867A publication Critical patent/JP2008066867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4974348B2 publication Critical patent/JP4974348B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、移動体通信端末装置に係り、特にその電力増幅器制御装置に関する。
昨今の携帯電話端末装置(以下、単に端末装置を端末という)の多機能化やデザイン洗練化による端末形状の薄型化、小型化により、端末RF回路に要求される低コスト化、省サイズの要求は非常に大きなものとなっている。
送信ブロックの電力増幅器出力に接続されるアイソレータは、機構的なサイズがもはや限界まで小型化されており、これ以上の小型化は到底望めないと言われている。それゆえ、小型化と低コスト化の観点から、出来るならばアイソレータは外してしまうのが望ましいといえる。アイソレータは、アンテナインピーダンスが変動することによるアンテナからの反射電力を吸収して、常に電力増幅器の負荷が50オームに見えるようにする重要な部品である。よって、アイソレータを外すと電力増幅器の出力信号が歪んでしまうなど、所望の特性が得られなくなる恐れがあり、その影響を慎重に検討する必要がある。
図2に、一般的なCDMA(Code Division Multiple Access)携帯電話端末の送信ブロック構成を示す。この送信ブロックは、電池201、DCDCコンバータ203、コイル204、キャパシタ205、ベースバンド処理部206、RF変調器および可変利得器208、電力増幅器211、方向性結合器213、アイソレータ214、アンテナ215、送信電力検波部227を有している。
送信ブロックでは、基地局からの指令により、あるレベルの送信出力が決定される。電力増幅器211は、最大パワー時にもっとも効率が良くなるように調整されているので、低い出力の時には、DCDCコンバータ203で低い電源電圧VDDを印加して効率よく動作するように使用する。DCDCコンバータ203による、出力電力に応じたVDD生成の様子を図3に示す。低い端末出力の場合には低いVDDを供給し、高い出力の場合には、高いVDDが供給される。この図に対応したデータテーブルがベースバンド処理部206に保持されている。ベースバンド処理部206は、出力レベルに応じて、制御信号VCNTLによりDCDCコンバータ203を制御する。通常のDCDCコンバータICは、制御信号VCNTLに比例した電圧が出力されるように構成されている。なお、一般的なCDMA端末では、図3のVDD_MIN=1.0V程度であり、VDD_MAX=3.5Vである。
ベースバンド処理部206からRF変調器および可変利得器208には送信すべきI,Q信号と送信パワーレベルPow、などが送られる。RF変調器および可変利得器208の出力から所望のRF信号が出力され、電力増幅器211に入力される。電力増幅器211にて所望の出力レベルまで増幅された後に、出力信号はアンテナ215に入力されて、送信される。また、実際の出力レベルが、所望のレベルに正しく送信されているかどうかを検出するため、方向性結合器213をもちいて送信信号が一部カップリングされて送信電力検波部227に入力される。この検波部出力の検波電圧VDET_Fはベースバンド処理部206にフィードバックされ、前記送信パワーレベルPowを微調整するために利用される。
また、ユーザがアンテナや端末を握ったり、金属性の机の上などに端末を置いてしまうと、アンテナ入カインピーダンスは50オームから外れてしまい、電力がアンテナから増幅器へと反射してしまう。アイソレータ214は、その反射電力を吸収する働きがあり、常に電力増幅器211の負荷は50オームに見えている。
負荷インピーダンスが変動した際に、増幅器の動作がどのようになるかを図4を用いて説明する。図4は、負荷インピーダンスが変動した際に、電力増幅器が所定の最大出力を出力しているときに、電力増幅器の歪(Adjacent Channel Power leakage Ratio:ACPR)と消費電流(IDD)がどのように変化するかをスミスチャート上に等高線で示している。一点鎖線で示した等高線がACPR[dBc]、破線で示した等高線がIDD[mA]を示している。
なお、電源電圧VDD=2.5Vであり、信号はIS−2000システムで用いられているHPSK変調によるものである。IS−2000システムでは、ACPRのスペック(仕様)が定められており、端末出力信号のACPRは、−42dBcより低い値であることが要求される。端末が理想的な自由空間の状態である場合、一般的に負荷はスミスチャート中心の50Ωにある(図中、中央の三角形)。そのときは、ACPR=−48dBc,IDD=500mAである。いま、例えば負荷が矢印Aの方向に変動してしまったとすると、ACPR=−42dBc,IDD=600mA近くまで劣化してしまい、スペックぎりぎりの動作となってしまう。
従来、アイソレータを除去する試みは色々と試されてきているが、非特許文献1に見られるように、良好なデバイスの線型性に頼って無理やり外してしまう方法がほとんどである。一般的に電力増幅器を設計する際に線形性と消費電力はトレードオフの関係にあるので、この手法を用いる場合はどうしても電力増幅器の効率が犠牲となる。また、アンテナインピーダンスが50Ωから大きくずれた場合でも、ACPRなどの不要輻射電力は必ず仕様を満たさねばらないので、仕様を満たすように電力増幅器とアンテナ間に調整回路を入れて、調整しなくてはならない。この調整回路の設計には大変手間がかかり、それだけ、携帯電話端末の開発費が嵩むことになる。
一方、電力増幅器とアンテナの間に可変マッチング回路と負荷検出回路を挿入し、負荷変動を検出して電力増幅器の負荷を50オームに制御する方法がある。この方法は、負荷変動抑圧の特性は良好であるが、可変マッチング回路のロスがどうしても大きくなってしまうという問題がある。このロスを相殺するために電力増幅器の出力をさらに上げなければならず、消費電力が大きくなってしまう。また、可変マッチング回路の実現が非常に困難であるという問題も併せ持っている。
非特許文献2では、可変キャパシタンスとインダクタを用いた可変マッチング回路を使用している。可変キャパシタンスの実現には、キャパシタと半導体スイッチを縦続接続したものを、メインパスに沿って並列に並べるという方法をとっている。この場合、電力増幅器の出力RFパスに半導体スイッチを並列に挿入することになるため、大電力の信号が入力されても歪まないように、非常に大きなドレインソース耐圧特性を持つデバイスでこのスイッチを準備しなくてはならない。非特許文献2ではSilicon−on−Sapphireという大変高価な技術を用いてこれを実現しており、実際の端末に適用するにはコストの点から非現実的である。ほかにも、MEMSをもちいた方法や、バラクタを用いた方法が提案されているが、いずれもコストや性能の面から、満足のいくものではない。
特許文献1の方法は、アンテナ負荷変動によって生じたアンテナ反射電力を方向性結合器により検出し、DCDCコンバータにより電源電圧を上昇させることにより、電力増幅器の歪特性を向上させる方法をとっている。一般的に、電力増幅器の電源電圧を設計時に想定したレベルより高くすると、IDDの負荷マップはほぼ変化しないが、ACPRの負荷マップは、歪の低い領域が広がる特徴がある(特許文献1参照)。よって特許文献1では、検出された反射電力が大きくなった際には、電力増幅器の電源電圧VDDを昇圧して高い電圧を印加、歪の劣化を抑えるように制御している。
特開2003−338714号公報 Tetsuo Sato, Chris Grigorean,"Design Advantages of CDMA Power Amplifier Built with MOSFET Technology", Microwave Journal, Oct.2002 Dongjiang Qiao, David Choi, Yu Zhao, Dylan Kelly, Tsaipi Hung, Donald Kimball, Mingyuan Li, and Peter Asbeck, "Antenna Impedance Mismatch Measurement and Correction for Adaptive CDMA Transceivers", 2005 IEEE MTT-S International Microwave Symposium Digest
特許文献1に記載の方法によればアイソレータを除去することができるが次のような課題がある。
すなわち、電力増幅器の負荷マップによると、電源電圧を高くしなくても、歪特性が十分満足される領域が存在する。例えば、このような領域は図4で矢印BやCの領域に相当する。しかし、特許文献1に記載の技術では、反射電力の大きさ(振幅)しか検出していないため、反射電力が存在すると常に高い電圧に昇圧してしまい、無駄な電力消費が生じていることになる。また、特許文献1では、供給電流モニタ回路(電流検出抵抗)を用いることにより、電流が高い負荷領域では、昇圧させないような動作をさせるよう配慮されているが、検出抵抗の分だけ無駄な電力消費が生じることとなる。
また、図4の領域Cのように、反射が大きくて、電流が大きくなくても、歪がスペックを満足しており電源電圧を昇圧する必要の無い領域も少なからず存在しており、その領域ではやはり昇圧している分だけ、無駄な電力消費が生じている。
さらには、図4の領域Aのように、反射が大きく、電流が大きくなっている負荷領域でも、歪がスペックアウトぎりぎりまで劣化している箇所も存在し、いたずらに電流が高いといって電源電圧を下げてしまうとかえって歪が増加してしまうという、誤動作の問題をはらんでいる。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、アイソレータを除去しつつ、負荷変動に対して電力増幅器の電源電圧をより適正に制御することを企図している。
本発明による電力増幅器制御装置は、アンテナに供給する送信信号を増幅する電力増幅器と、電池電圧を変化させて前記電力増幅器へ電源電圧として与える電圧可変手段と、前記アンテナからの反射電力の振幅および位相を検出する検出手段と、少なくとも、前記検出手段により検出された振幅および位相に応じて前記電圧可変手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記電圧可変手段を二値制御し、前記電圧可変手段は、前記制御手段の二値出力に応じてON/OFF制御され電池電圧を所定の電圧に降圧するDCDCコンバータと、前記反射電力の振幅が所定値以上かつ出力電力が所定値以上のとき電池電圧を前記電力増幅器に直接与えるとともに、前記反射電力の振幅が所定値未満または出力電力が所定値未満のとき前記DCDCコンバータの出力電圧を前記電力増幅器に与えるよう前記制御手段により制御されるスイッチとを有することを特徴とする。

前記制御手段は、アンテナからの反射電力の振幅だけでなく位相も考慮することにより、負荷変動に対して電力増幅器の電源電圧をより適正に制御することが可能となる。
前記制御手段は、少なくとも前記反射電力の振幅および位相と、これらに対応づけられた前記電力増幅器の電源電圧の制御値とを対応づけて記憶したデータテーブルを有し、前記検出された振幅および位相に応じて前記データテーブルを参照し、前記電圧可変手段に対して、前記検出された振幅および位相に対応する制御値を出力する。
本発明による移動体通信端末装置は、送信ブロックを備えた移動体通信端末装置であって、前記構成の送信ブロックを備えたものである。
本発明によれば、サイズが大きく高価なアイソレータを除去することにより、端末製造コストダウンや端末小型化に貢献することができる。のみならず、アイソレータの除去により反射電力を吸収することができなくなっても、その反射電力の振幅だけでなく位相をも考慮して、電力増幅器の電源電圧を制御することにより、誤動作や無駄な電力消費の問題を解決することが可能となった。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に、本実施の形態における携帯電話端末装置の送信ブロックの構成を示す。この構成により電力増幅器のアンテナ負荷変動による特性劣化を回避する。
この送信ブロックは、直流電源(電池)101、DCDCコンバータ103、コイル104、キャパシタ105、ベースバンド処理部106、RF変調器および可変利得器108、DCDC制御部109、電力増幅器111、方向性結合器113、アンテナ115、ローパスフィルタ121,122、乗算器123,124、π/2移相器125、送信電力検波部127、反射電力検波部128を備えている。本実施の形態ではDCDCコンバータ103は降圧専用のものである。要素121〜125は、反射信号Prの位相を検出する位相検出部120を構成している。
図2に示した一般的な電力増幅器と比べて、電力増幅器111は低電圧な電源電圧でも所望の出力特性が得られるように調整してある。一般的な電力増幅器はVDD=3.5Vで所望の特性が得られるように調整されているが、図1の電力増幅器111はより低い電圧、例えばVDD=2.5Vで動作するように調整しておく。すなわち、図3におけるVDD_MAXが2.5Vであるように調整しておく。一般的に、VDD=2.5Vで調整されたパワーアンプを高い電源電圧、例えばVDD=3.5Vで動作させると、リニアリティが増強され、歪や利得などの諸特性が負荷変動に対して頑健になる。代わりに電源電圧が上がったぶんだけ、消費電力は増加して、電力効率は劣化してしまうが、特許文献1のように、昇圧コンバータを使わないので、そのぶん効率が高い。
図1の送信ブロックの本発明に関連する主要な動作を以下に説明する。所望の出力を生成する方法は、図2に示した送信ブロックと同様である。
方向性結合器113の送信信号(順方向出力信号)Pfの一部は送信電力検波部127に入力され、検波出力VDET_Fが得られる。また方向性結合器113の反射信号(逆方向出力信号)Prの一部は反射電力検波部128に入力され、検波出力VDET_Rが得られる。
送信信号(順方向出力信号)Pfはさらに分岐され、一方はそのまま乗算器123に、もう一方はπ/2移相器125を介して乗算器124に入力される。反射信号(逆方向出力信号)Prも分岐され、そのまま乗算器123,124に入力される。
各々の乗算器123,124から出力された位相成分信号P_gamma_I,P_gamma_Qはそれぞれ以下のように表される。いま、Pf=A・cos(2πf・t)、アンテナインピーダンス(反射係数)Γ=│Γ│・exp(j・φ)とすると、
Pr=A・│Γ│・cos(2πf・t+φ)
となる。このとき乗算器出力P_gamma_Iは、
P_gamma_I=A・cos(2πf・t)・A・│Γ│・cos(2πf・t+φ)
=A2・│Γ│・0.5・[cos(2・2πf・t)+cos(-φ)]
P_gamma_Q=A・sin(2πf・t)・A・│Γ│・cos(2πf・t+φ)
=A2・│Γ│・0.5・[cos(2・2πf・t)+sin(φ)]
となる。ただし、fはキャリア周波数を表し、また乗算器のコンバージョンゲインは1と仮定した。
上式の括弧内第1項はローパスフィルタ121,122で遮断されて、その位相成分信号P_gamma_BB_I,Qは第2項からなる下式のとおりとなる。
P_gamma_BB_I=k・│Γ│・cos(φ)
P_gamma_BB_Q=k・│Γ│・sin(φ)
また、より正確に│Γ│を求めたければ、│Γ│∝VDET_Rの関係から、│Γ│を求めてもよい。
以上、│Γ│,cos(φ),sin(φ)の3つの情報からアンテナ反射係数Γを正確に求めることが可能となる。
この構成をとった場合、乗算器やミキサを用いることが必要となるが、RF変調器などに搭載するものと比べて、性能の劣る簡便なもので十分であり、変調器ICなどにインテグレート(集積化)すれば、それほど大きなサイズとはならない。
DCDC制御部109では、│Γ│やcos(φ)とsin(φ)を元にΓを計算する。周知のとおり、Γとφの関係には、Γ=α+jβ、φ=arctan(β/α)、│Γ│=√(α2+β2)<1、の関係がある。得られたΓと、あらかじめ測定しておいた図4のようなパワーアンプの負荷マップを元に、細やかにDCDCコンバータの出力電圧を制御する。たとえば、最大出力で、かつアンテナインピーダンスがBの方向に負荷変動している場合は、歪には余裕があるので、電源電圧VDDを2.5Vのまま維持するよう制御する。またAの方向に負荷変動している場合には、歪が大幅に劣化しているので、電源電圧を歪がスペックを満たすようなレベルまで高くするよう制御するのである。このような制御は、例えば、入力パラメータと出力パラメータとを対応づけて記憶したデータテーブルを設けておき、必要に応じてこのデータテーブルを参照することにより実現される。
図5は、このようなデータテーブル500の構成例を模式的に示したものである。この例では、入力パラメータである送信電力の大きさ(VDET_F)、位相φ(P_gamma_BB_I,P_gamma_BB_Q)、および反射電力の大きさ(VDET_R)を、出力パラメータである制御値VCNTLに対応づけて記憶している。
本実施の形態によれば、反射電力の大きさだけでなくその位相も検出することによって、より適正に電力増幅器の電源電圧の調整が行えるようになる。また、電圧可変手段として昇降圧用のスイッチング電源回路ではなく、降圧用のコンバータ回路を用いることにより、回路規模を小さくかつ効率の向上が図れる。
図6は本発明の第2の実施の形態に係る送信ブロックの構成例を示している。図1に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。
図6の送信ブロックが図1の送信ブロックと異なる点は、図1のDCDC制御部109が多値の制御信号を出力したのに対して、図6のDCDC制御部109aは2値の制御信号を出力する。また、この2値の制御信号に応じて導通が制御されるスイッチング素子(SW)600(例えば、FET)を設けている。スイッチング素子600は、DCDC制御部109aからの2値の制御信号に応じて選択的に電池電圧VBATを直接電力増幅器111に印加する。具体的には、DCDC制御部109aは、アンテナ反射が小さい場合には、常時、スイッチング素子600をOFFとし、DCDCコンバータ103の出力をVDDとする。このときのVDDは、出力電力Poutの大きさに応じて、V1またはV2となる。アンテナ反射が大きい場合、出力電力Poutが所定の大きさPowerXより小さいときはスイッチング素子600をOFFとしDCDCコンバータ103の出力をVDDとするが、出力電力Poutが所定の大きさPowerX以上のときはスイッチング素子600をONとし、電池電圧VBATをVDDとする。このときDCDCコンバータ103はOFF(非動作状態)とする。このような動作のために、図5に示したデータテーブル500を利用するには、そのVCNTLの値を二値(“0”か“1”)とし、また、スイッチング素子600およびDCDCコンバータ103とを相補的にON/OFF制御するための二値の切替データを追加する。
図7に、図6の電力増幅器111の電源電圧VDDの制御の様子を示す。この図から分かるように、アンテナの反射電力が所定値より小さい場合には、図7(a)に示すように、出力電力Poutが所定値PowerX未満のとき、DCDCコンバータ103は出力電圧V1となる。よって電源電圧VDDはV1に維持される。出力電力Poutが所定値PowerX以上では、DCDCコンバータ103は出力電圧V2となる。よって電源電圧VDDはV2に維持される。アンテナの反射電力が所定値以上の場合には、図7(b)に示すように、出力電力Poutが所定値PowerX未満のとき、DCDCコンバータ103は出力電圧V1となるが、出力電力Poutが所定値PowerX以上では、電池電圧VBATが直接VDDとなる。図3のグラフから分かるように、好ましいVDDの曲線は出力電力がある所定値に達するまでは緩やかに上昇し、当該所定値を超えてから急激に増加に転ずる。したがって、図7に示すような2値的に電源電圧の制御であっても効率はそれほど低下せず、かつ、制御を簡略化することができる。また、高反射、高出力電力時にはDCDCコンバータ103は非動作状態とされるので、その動作電力は0となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、反射電力の大きさの検出は反射電力検波部128で行ったが、位相検出部120の出力に基づく演算によって求めることも可能である。
本発明の実施の形態における携帯電話端末装置の送信ブロックの構成を示す図である。 一般的なCDMA携帯電話端末の送信ブロック構成を示す図である。 図1内に示したDCDCコンバータによる、出力電力に応じたVDD生成の様子を示すグラフである。 負荷インピーダンスが変動した際に、電力増幅器が所定の最大出力を出力しているときに、電力増幅器の歪(ACPR)と消費電流(IDD)がどのように変化するかを等高線で示したスミスチャートである。 本発明の実施の形態で用いられるデータテーブルの構成例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る送信ブロックの構成例を示す図である。 図6内に示した電力増幅器の電源電圧VDDの制御の様子を示すグラフである。
符号の説明
103…コンバータ、104…コイル、105…キャパシタ、106…ベースバンド処理部、108…可変利得器、109…制御部、109a…制御部、111…電力増幅器、113…方向性結合器、115…アンテナ、120…位相検出部、121,122…ローパスフィルタ、123,124…乗算器、125…移相器、127…送信電力検波部、128…反射電力検波部、201…電池、203…DCDCコンバータ、204…コイル、205…キャパシタ、206…ベースバンド処理部、208…可変利得器、211…電力増幅器、213…方向性結合器、214…アイソレータ、215…アンテナ、227…送信電力検波部、500…データテーブル、600…スイッチング素子

Claims (7)

  1. アンテナに供給する送信信号を増幅する電力増幅器と、
    電池電圧を変化させて前記電力増幅器へ電源電圧として与える電圧可変手段と、
    前記アンテナからの反射電力の振幅および位相を検出する検出手段と、
    少なくとも、前記検出手段により検出された振幅および位相に応じて前記電圧可変手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は前記電圧可変手段を二値制御し、
    前記電圧可変手段は、前記制御手段の二値出力に応じてON/OFF制御され電池電圧を所定の電圧に降圧するDCDCコンバータと、前記反射電力の振幅が所定値以上かつ出力電力が所定値以上のとき電池電圧を前記電力増幅器に直接与えるとともに、前記反射電力の振幅が所定値未満または出力電力が所定値未満のとき前記DCDCコンバータの出力電圧を前記電力増幅器に与えるよう前記制御手段により制御されるスイッチとを有する
    ことを特徴とする電力増幅器制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記少なくとも前記反射電力の振幅および位相と、これらに対応づけられた前記電力増幅器の電源電圧の制御値とを記憶したデータテーブルを有し、前記検出された振幅および位相に応じて前記データテーブルを参照し、前記電圧可変手段に対して、前記検出された振幅および位相に対応する制御値を出力することを特徴とする請求項1記載の電力増幅器制御装置。
  3. 前記電力増幅器は、電池電圧に対して比較的低い所定の電源電圧で所望の出力特性が得られるように調整された請求項1記載の電力増幅器制御装置。
  4. 前記位相を検出する検出手段は、アンテナからの反射信号とアンテナへの送信信号とを乗算する第1の乗算器と、アンテナへの送信信号をπ/2移相する移相器と、この移相器の出力とアンテナからの反射信号とを乗算する第2の乗算器と、前記第1および第2の乗算器の出力をそれぞれ低域濾波する第1および第2のローパスフィルタとを有する請求項1記載の電力増幅器制御装置。
  5. 送信ブロックを備えた移動体通信端末装置において、
    前記送信ブロックは、
    アンテナに供給する送信信号を増幅する電力増幅器と、
    電池電圧を変化させて前記電力増幅器へ電源電圧として与える電圧可変手段と、
    前記アンテナからの反射電力の振幅および位相を検出する検出手段と、
    少なくとも、前記検出手段により検出された振幅および位相に応じて前記電圧可変手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は前記電圧可変手段を二値制御し、前記電圧可変手段は、前記制御手段の二値出力に応じてON/OFF制御され電池電圧を所定の電圧に降圧するDCDCコンバータと、前記反射電力の振幅が所定値以上かつ出力電力が所定値以上のとき電池電圧を前記電力増幅器に直接与えるとともに、前記反射電力の振幅が所定値未満または出力電力が所定値未満のとき前記DCDCコンバータの出力電圧を前記電力増幅器に与えるよう前記制御手段により制御されるスイッチとを有する
    ことを特徴とする移動体通信端末装置。
  6. 前記制御手段は、前記少なくとも前記反射電力の振幅および位相と、これらに対応づけられた前記電力増幅器の電源電圧の制御値とを記憶したデータテーブルを有し、前記検出された振幅および位相に応じて前記データテーブルを参照し、前記電圧可変手段に対して、前記検出された振幅および位相に対応する制御値を出力することを特徴とする請求項5記載の移動体通信端末装置。
  7. 前記位相を検出する検出手段は、アンテナからの反射信号とアンテナへの送信信号とを乗算する第1の乗算器と、アンテナへの送信信号をπ/2移相する移相器と、この移相器の出力とアンテナからの反射信号とを乗算する第2の乗算器と、前記第1および第2の乗算器の出力をそれぞれ低域濾波する第1および第2のローパスフィルタとを有する請求項5記載の移動体通信端末装置。
JP2006240507A 2006-09-05 2006-09-05 電力増幅器制御装置および移動体通信端末装置 Expired - Fee Related JP4974348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006240507A JP4974348B2 (ja) 2006-09-05 2006-09-05 電力増幅器制御装置および移動体通信端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006240507A JP4974348B2 (ja) 2006-09-05 2006-09-05 電力増幅器制御装置および移動体通信端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008066867A JP2008066867A (ja) 2008-03-21
JP4974348B2 true JP4974348B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39289216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006240507A Expired - Fee Related JP4974348B2 (ja) 2006-09-05 2006-09-05 電力増幅器制御装置および移動体通信端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4974348B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5089469B2 (ja) * 2008-04-09 2012-12-05 三菱電機株式会社 高周波増幅器
JP2011130352A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Panasonic Corp 電力増幅回路及び通信機器
JP5499794B2 (ja) * 2010-03-15 2014-05-21 富士通株式会社 電力増幅装置
JP2012010082A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Netcomsec Co Ltd 送信電力増幅装置
CN102158078B (zh) 2011-01-21 2014-01-01 华为终端有限公司 一种功放供电电路及终端
RU2629748C2 (ru) * 2015-11-18 2017-09-01 Акционерное общество "Концерн радиостроения "Вега" Система электропитания импульсного усилителя мощности

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001320288A (ja) * 2000-03-03 2001-11-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源電圧制御装置及び電源電圧制御方法
JP2003008365A (ja) * 2001-04-16 2003-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電力増幅用回路、電力増幅用回路の制御方法、及び携帯端末装置
JP2003315395A (ja) * 2002-04-22 2003-11-06 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc ベクトル・ネットワーク・アナライザおよびその位相測定方法
JP2003338714A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Mitsubishi Electric Corp 増幅装置
JP3784823B1 (ja) * 2005-07-15 2006-06-14 国立大学法人徳島大学 距離測定装置、距離測定方法および距離測定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008066867A (ja) 2008-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10566943B2 (en) Apparatus and methods for biasing of power amplifiers
TWI713304B (zh) 用於射頻電子之可程式化低壓差調節器之設備及方法
US10236829B2 (en) Dynamic error vector magnitude duty cycle correction
US10003308B2 (en) Apparatus and methods for power amplifier biasing
US9866176B2 (en) Apparatus and methods for envelope shaping in mobile devices
US9515621B2 (en) Multimode RF amplifier system
JP4974348B2 (ja) 電力増幅器制御装置および移動体通信端末装置
WO2013099543A1 (ja) 高周波信号処理装置および無線通信装置
JP2004343369A (ja) 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム
WO2021161928A1 (ja) 電力増幅回路、高周波回路及び通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111220

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120409

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees