JP4974240B2 - パッキン付止め具の製造方法 - Google Patents
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Description
また、女性用ボディスーツ等の特に薄いナイロン生地に使用される際には、当該ホックは扁平であることが必要であり、特にナイロン等の生地は摩擦抵抗が小さく、当該ホックとの間で滑りやすいので、回り止めも施さなければならない。
また、ワッシャが透明若しくは生地に合わせた着色透明とされ、その止め具からはみ出た部分は微細な凹凸によるつや消しにより目立つことがなく、生地に合わせた色合いに形成することで、更に見栄えがよくなり違和感がない、といった効果を奏するものである。
しかし、当該構成においては、パッキン部材は、生地の一表面と当接するフランジ部の表面に設けられたスペーサ部と、スペーサ部から連結部を介して係止軸部とは反対側のフランジ部の表面に延設され、受圧部を除くフランジ部の外周縁の少なくとも一部を覆う保持縁部とを包含する為、当該止め具が全体として分厚くなってしまう。
更に、特許文献1及び特許文献2におけるパッキン部材はプラスチック等の弾性材料で形成されていることから、薄いナイロン生地等に使用した際には、着用者は肌への接触感が悪い又はゴツゴツする等といった不快感を有する虞がある。
また、パッキン部材におけるホットメルト接着剤を有する端面をフランジ部上に載置させ、熱プレスにより当該端面がフランジ部に溶融固着して一体とするので、部品点数を増やすことなく、従来のボタン取付機を用いて、係止体若しくは生地へ係合させることができる。
また、パッキン部材に不織布を使用していることから、製造されたパッキン付止め具を薄いナイロン生地等に使用した際には、特にプラスチック等の弾性材料で形成されているパッキンが使用されているものと比較して、軽量化を図ることもでき、更に着用者は肌への接触感が悪い又はゴツゴツする等といった不快感を有することはなくなる。
これによって、係止体若しくは生地へ係合させる際のプレスによる圧力により、フランジ縁部が生地に食い込んで当該部分が破断する、或いは、生地の耐久性を低下させるといったことを解消することができる。また、フランジ縁部によって、怪我をする虞もなくなる。
その後、図1(b)に示すように、パッキン部材3はプレス加工によって、略円形状に打ち抜かれて円形パッキン4を形成する。円形パッキン4には、円形の略中央部に略相似形状とする貫通孔4aがプレス時に同時に設けられる。また、貫通孔4aの外径は、後述する止め具5における係止軸部5aより僅かに大きくなるよう形成される。
尚、フランジ部の強度が十分である場合には、リブとなる凸部5d及び凹部5eを有さなくてもよい。
具体的には、円形パッキン4と止め具5の中心を一致させ、ホットメルト接着剤2側を凸部5d側に対向させて、止め具5における係止軸部5aを円形パッキン4における貫通孔4aに挿通させ、凸部5d上に載置する。その後、両者を熱プレスすることで、円形パッキン4に含浸されていたホットメルト接着剤2が当接しているフランジ部5bと接着するので、両者を一体化させることができる。このとき、熱プレスによって、円形パッキン4は押圧されるので、凸部5dと当接している円形パッキン4の平面は、凸部5d及び凹部5eと同様の形状に加工されるとともに、径方向に向かって延伸される。
これによって、フランジ縁部5cにおける外径よりも僅かに大きくなるように形成されていた円形パッキン4は径方向に延伸され、熱プレス加工を経ることによって、フランジ縁部5cを覆設することができる。従って、円形パッキン4の厚みを薄くすることができ、且つ、フランジ縁部5cを覆設することができるのでフランジ縁部5cが露呈した状態を防止することができる。この際、円形パッキン4を有さない側のフランジ部5bの一部までを捲き込んでフランジ縁部5cを覆設する趣旨ではない。
また、熱プレスによって、不織布1からなる円形パッキン4は押圧され、フランジ部5bと当接している円形パッキン4の平面が、凸部5d及び凹部5eと同様の形状に加工されるとともに、径方向に向かって延伸されるので、円形パッキン4を薄くすることができる。これによって、パッキン付止め具6の全体の厚みを薄くすることができる。
このようなパッキン付止め具6を薄いナイロン生地等に使用した際には、特に不織布を使用していることから、プラスチック等の弾性材料で形成されているパッキンが使用されているものと比較して、着用者は肌への接触感が悪い又はゴツゴツする等といった不快感を有することはない。
更に、フランジ縁部5cにおける外径よりも僅かに大きくなるように形成されていた円形パッキン4が径方向に延伸され、熱プレス加工を経ることによって、フランジ縁部5cを覆設することができるので、フランジ縁部5cが露呈した状態を防止することができる。これによって、スナップボタンにおける雄スナップ部又は雌スナップ部となる係止体(図示しない)を係合させる際のプレスによる圧力により、フランジ縁部5cが生地7に食い込んで当該部分が破断する、或いは、生地の耐久性を低下させるといったことを解消することができる。また、フランジ縁部5cによって、怪我をする虞もなくなる。
また、円形パッキン4は、生地7と同系色若しくは生地7の色に合わせた色を使用しているので、外観上の体裁もよく意匠性を向上させることができる。
更に、ホットメルト接着剤1により円形パッキン4を予め止め具5に固着して一体として、パッキン付止め具6を形成していることから、部品点数を増やすことなく、従来のボタン取付機を用いて、スナップボタンにおける雄スナップ部又は雌スナップ部となる係止体(図示しない)へ係合して生地7に取付けることができる。
尚、これらの効果は、厚手の生地等に使用した際にも、同様の効果を奏することは勿論である。
2 ホットメルト接着剤
3 パッキン部材
4 円形パッキン
4a 貫通孔
5 止め具
5a 係止軸部
5b フランジ部
5c フランジ縁部
5d 凸部
5e 凹部
6 パッキン付止め具
7 生地
Claims (3)
- 略中央部に貫通孔を有し、且つ、一端面にホットメルト接着剤を含浸させた不織布からなるパッキン部材の該ホットメルト接着剤を有する端面を略円形状のフランジ部と該フランジ部の略中央部に突設して設けられる円筒状の係止軸部とから構成される止め具の該フランジ部上に載置する工程と、
該パッキン部材における端面を押圧し、該パッキン部材を径方向に延伸した状態で該フランジ縁部の下面を被覆することなく、該フランジ縁部の側面までを被覆して該端面を溶融固着し一体とする熱プレス工程と
を備えることを特徴とするパッキン付止め具の製造方法。 - フランジ部に環状のリブを具備したことを特徴とする請求項1記載のパッキン付止め具の製造方法。
- パッキン部材である不織布は生地と同系色若しくは生地の色に合わせた色を有することを特徴とする請求項1又は2記載のパッキン付止め具の製造方法。
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