JP4972026B2 - 代替コンテンツ提示装置および代替コンテンツナビゲーションプログラム - Google Patents

代替コンテンツ提示装置および代替コンテンツナビゲーションプログラム Download PDF

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Description

本発明は、Webページ等のマルチメディアコンテンツの操作性を変更した代替コンテンツを提示する代替コンテンツ提示装置および当該代替コンテンツの操作をナビゲーションする代替コンテンツナビゲーションプログラムに関する。
従来、Webページ等で表されるマルチメディアコンテンツ(以下、単にコンテンツという)をパーソナルコンピュータ(PC)環境で視聴する場合、画面上の操作対象を自由に選択することができるマウス等のフリーポインティングデバイスを使用することが一般的である。
一方、フリーポインティングデバイスを具備していないテレビ受像機等でコンテンツ(例えば、データ放送等)を視聴する場合、複数のキーを備えたリモコン装置を使用することが一般的である。このリモコン装置の場合、ユーザ(視聴者)は、「上/下/左/右」キー等を押下することで画面上のフォーカス領域を上下左右に移動させたり、「決定/取消」キー等を押下することでフォーカス領域に対する動作を決定したり等の操作を行っている。
このようにキーを用いた操作体系でコンテンツを視聴する場合、ユーザ個人の嗜好や熟練度によっては、操作に要するキー数の多さによる煩雑感や、フォーカス移動の結果がマウス等のように直感的でないといった理由から、満足のいく操作感が得られず、より簡易かつ直感的なインタフェースが望まれていた。
このような問題に対処する手法の1つとして、コンテンツに外部からデータ(メタデータ)を付加することで、コンテンツで本来意図されている操作体系とは異なる、より簡易な操作体系でコンテンツを操作する手法が存在する(例えば、特許文献1、非特許文献1等参照)。この手法は、カーソル操作を前提としたコンテンツに対して、代わりの操作体系となるツリー構造(以下、代替ツリー構造という)を定義したメタデータを適用することで、コンテンツを代替ツリー構造に基づくナビゲーションで操作することを可能にしている。
ここで、図13を参照して、従来の代替ツリー構造を用いた手法(以下、従来手法という)について説明する。図13は、従来の代替コンテンツ提示装置の構成を模式的に示した概念図である。図13に示すように、従来手法を用いた代替コンテンツ提示装置1Cは、コンテンツ(オリジナルコンテンツ)COの提示については、一般的なブラウザ20Cによって、コンテンツCOを視聴可能なデータに変換し提示する。そして、代替コンテンツ提示装置1Cは、代替ナビゲーション手段30Cによって、メタデータMDを解析することで、コンテンツCOのデータ構造を代替ツリー構造に変換し、ツリー構造の代替コンテンツを提示する。なお、この代替コンテンツの提示手法には、コンテンツCOを構成するオブジェクト(ノード)をツリー構造で視覚化したもの、オブジェクトをツリー構造で点字ディスプレイに表現したもの、あるいは、音声案内によってコンテンツCOのツリー構造を案内するもの等、種々の提示手法がある。
そして、ユーザMから、ツリー上のオブジェクトの移動、選択を指示されることで、代替コンテンツ提示装置1Cは、代替ナビゲーション手段30Cによって、メタデータMDに記述されているノードとコンテンツCO中のオブジェクトとの対応関係を利用し、ユーザMの操作対象ノードに対応するオブジェクトが操作されたことを示すイベントをブラウザ20Cに通知する。具体的には、ツリー上のあるノードがフォーカス状態であるときに、そのノードに対応付けられているコンテンツCO中のオブジェクトにフォーカスやマウスオーバのイベントが発生したことをブラウザ20Cに通知し、ユーザがそのノードを選択(クリック)したときに、そのノードに対応するオブジェクトにクリックのイベントが発生したことをブラウザ20Cに通知する。これによって、ユーザMの代替コンテンツに対する操作状態は、ブラウザ20CにおけるコンテンツCOの操作状態と同期されることになる。このように、従来手法は、コンテンツを、ツリー構造によって共通の操作環境により操作可能とすることで、簡易かつ直感的なインタフェースを提供することができる。
特開2007−249754号公報 Miyashita, H., Sato, D., Takagi, H., and Asakawa, C. Aibrowser for multimedia : introducing multimedia content accessibility for visually impaired users. In Proceedings of the 9th international ACMSIGACCESS Conference on Computers and Accessibility (Tempe, Arizona, USA, October 15-17, 2007). Assets ’07. ACM, New York, NY, pp.91-98. 2007
前記した代替ツリー構造を用いた手法において、ユーザがコンテンツ視聴時に行うフォーカス、クリック等の操作は、オリジナルコンテンツ上のオブジェクトにイベントが発生したことをブラウザに通知することで、エミュレートすることができる。
しかし、従来の手法は、メタデータとして、ツリー構造のノードごとにオブジェクトが対応付けられているだけであるため、どのオブジェクトに対しても、ある操作がなされたときに特定のイベントしか発生させることができない。例えば、クリック操作により、イベントを発生させる場合、どのオブジェクトにおいても、クリック操作により、定型イベント(クリックされたというイベント)が発生することになる。
このため、例えば、コンテンツが、HTML等のようなスクリプトを含んで記述されたコンテンツの場合、スクリプトの記述によっては、1つのオブジェクトに対して異なるイベントが定義されることがあり、従来の手法のように、1つのオブジェクトに1つの定型イベントしか発生させることができないと、コンテンツに対する操作を行うことができないという問題がある。
また、データ放送で用いられているBML(データ放送記述言語)で記述されたコンテンツにおいても、スクリプトが多用されており、コンテンツを視聴する際のユーザ操作が一定ではない。例えば、あるオブジェクトにおいて決定キーが押下された場合であっても、オブジェクトによっては、その操作が、連続したページの内の次ページを表示するための操作を意味するものであったり、階層化されているページの下位のページを表示するための操作を意味するものであったりする。このため、1つのオブジェクトに1つの定型イベントしか発生させることができない従来の手法では、HTML等のコンテンツと同様、スクリプトを多用したBML等で記述されたコンテンツについても、その操作を行うことができないという問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、コンテンツのオブジェクトとユーザ操作が1対1に対応していない場合であっても、ツリー構造で表した代替コンテンツを提示し、操作することが可能な代替コンテンツ提示装置および代替コンテンツナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の代替コンテンツ提示装置は、オブジェクトごとの動作を記述したコンテンツと、当該コンテンツのデータ構造を記述したメタデータとに基づいて、オブジェクトをツリー構造化した代替コンテンツに変換して提示する代替コンテンツ提示装置において、ブラウジング手段と、メタデータ解析手段と、ツリー構造状態保持手段と、ノード操作テーブル保持手段と、提示手段と、ノード操作検出手段と、イベント発行手段と、を備える。
かかる構成において、代替コンテンツ提示装置は、ブラウジング手段によって、コンテンツを画面上の表示用データとして生成するとともに、コンテンツのオブジェクトに対して発行されるイベントに応じて表示用データを更新する。このブラウジング手段によって、XML(Extensible Markup Language)やBML(Broadcast Markup Language)等のコンテンツ記述言語で記述されたコンテンツが逐次解析され再生されることになる。
そして、代替コンテンツ提示装置は、メタデータ解析手段によって、コンテンツの各オブジェクトをツリー構造のノードとして、当該ノードごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを予め定義したメタデータを解析し、コンテンツの構造をツリー構造に変換する。このツリー構造に変換されたコンテンツは、操作対象ノードを示すノード情報とともにツリー構造状態保持手段に保持される。これによって、コンテンツは、すべてのコンテンツに共通のデータ構造であるツリー構造で表現されることになる。
また、代替コンテンツ提示装置は、メタデータ解析手段によって、ノードごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブルであるノード操作テーブルを生成する。このノード操作テーブルは、ノード操作テーブル保持手段に保持される。これによって、コンテンツのノードごとに、ユーザ操作(例えば、ノードの移動、選択等)に対応してイベント(例えば、フォーカス移動、特定キーの押下等)が複数対応付けられることになる。
そして、代替コンテンツ提示装置は、提示手段によって、ツリー構造状態保持手段に保持されているツリー構造で、コンテンツを代替コンテンツとして表示装置に提示する。この提示手段は、例えば、表示装置が音声を出力する装置である場合、コンテンツのツリー構造を音声案内でデータとして出力する。また、例えば、表示装置が点字ディスプレイである場合、コンテンツのツリー構造を点字によって、文字、図形等で出力する。
また、代替コンテンツ提示装置は、ノード操作検出手段によって、入力装置を介して入力されるユーザからのノード操作指示に基づいて、ツリー構造状態保持手段に保持されているツリー構造の操作対象ノードに対するユーザ操作を検出する。そして、代替コンテンツ提示装置は、イベント発行手段によって、ノード操作検出手段で検出されたノードに対するユーザ操作に基づいて、ノード操作テーブル保持手段に保持されているノード操作テーブルを参照し、当該ユーザ操作に対応したイベントをブラウジング手段に発行する。
これによって、代替コンテンツ提示装置は、ツリー構造で管理、提示されている代替コンテンツに対するユーザ操作を、ブラウジング手段が管理しているコンテンツの構造に対応したイベントに変換することで、コンテンツと代替コンテンツの提示を同期させる。
また、請求項2に記載の代替コンテンツ提示装置は、請求項1に記載の代替コンテンツ提示装置において、メタデータに、ユーザ操作ごとにイベントを発行する条件を予め付加しておき、イベント発行手段が、その条件を判定する判定手段を備える構成とした。
かかる構成において、代替コンテンツ提示装置は、判定手段によって、メタデータに記述されているユーザ操作ごとのイベントを発行する条件に合致する場合にのみ、イベントが発行可能であることを判定する。これによって、コンテンツのオブジェクトごとに、発生するイベントの条件を種々設定することが可能になる。
さらに、請求項3に記載の代替コンテンツ提示装置は、請求項2に記載の代替コンテンツ提示装置において、イベントを発行する条件として、メタデータに、オブジェクトの表示状態および/または属性を付加しておき、判定手段が、ブラウジング手段から、オブジェクトの表示状態および/または属性を取得し、条件に合致したときのみにイベントを発行する構成とした。
かかる構成において、代替コンテンツ提示装置は、コンテンツの状態(例えば、現在、コンテンツ内のあるオブジェクトが表示されている状態か非表示の状態か)、あるいは、コンテンツ内のあるオブジェクトの属性(例えば、反転、輝度等)を、イベントを発行するための判定条件とする。これによって、コンテンツの表示状態に応じて、不要なイベントの発生が防止されることになる。
また、請求項4に記載の代替コンテンツナビゲーションプログラムは、オブジェクトごとの動作を記述したコンテンツと、当該コンテンツの各オブジェクトをツリー構造のノードとして、当該ノードごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを予め定義したメタデータとに基づいて、オブジェクトをツリー構造化した代替コンテンツに変換して提示する代替コンテンツ提示装置において、代替コンテンツの操作をナビゲーションするために、コンピュータを、ツリー構造変換手段、ノード操作テーブル生成手段、ノード操作検出手段、イベント発行手段、として機能させる構成とした。
かかる構成において、代替コンテンツナビゲーションプログラムは、ツリー構造変換手段によって、メタデータを解析し、コンテンツの構造をツリー構造に変換する。このツリー構造に変換されたコンテンツは、操作対象ノードを示すノード情報とともにツリー構造状態保持手段に保持される。
また、代替コンテンツナビゲーションプログラムは、ノード操作テーブル生成手段によって、ノードごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブルであるノード操作テーブルを生成する。このノード操作テーブルは、ノード操作テーブル保持手段に保持される。
そして、代替コンテンツナビゲーションプログラムは、ノード操作検出手段によって、入力装置を介して入力されるユーザからのノード操作指示に基づいて、ツリー構造状態保持手段に保持されているツリー構造の操作対象ノードに対するユーザ操作を検出する。そして、代替コンテンツナビゲーションプログラムは、イベント発行手段によって、ノード操作検出手段で検出されたノードに対するユーザ操作に基づいて、ノード操作テーブル保持手段に保持されているノード操作テーブルを参照し、当該ユーザ操作に対応したイベントをブラウザに発行する。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
請求項1,4に記載の発明によれば、代替コンテンツ提示装置は、コンテンツのオブジェクトごとに、1以上のユーザの操作に対応するイベントを定義することができる。このため、本発明に係る代替コンテンツ提示装置は、オブジェクトごとにユーザ操作が異なる場合であっても、ツリー構造を操作する共通の操作環境で、オブジェクトごとに異なるイベントを発行することができ、スクリプトを使用したHTMLや、BML等で記述されたコンテンツであっても、共通の操作性を保持したまま、代替コンテンツのナビゲーションを行うことができる。
また、請求項2,3に記載の発明によれば、代替コンテンツ提示装置は、コンテンツのオブジェクトごとに、元のコンテンツに対するイベントを発行するか否かを判定するための条件(例えば、コンテンツの表示状態、属性)を定義することができる。このため、本発明に係る代替コンテンツ提示装置は、コンテンツの表示状態等によっては不要となるイベントを発行することがなく、最小限の動作でコンテンツおよび代替コンテンツの動作を同期させることができ、装置にかかる負荷を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[代替コンテンツ提示装置の概要]
まず、図1を参照して、本発明に係る代替コンテンツ提示装置の概要について説明する。図1は、本発明に係る代替コンテンツ提示装置の構成を模式的に示した概念図である。図1に示すように、代替コンテンツ提示装置1は、図13で説明した従来の代替コンテンツ提示装置1Cにおいて、コンテンツCOのツリー構造を定義したメタデータMDに、ノード(オブジェクト)ごとに、発行すべき1つ以上のイベントを定義しておく。
そして、代替コンテンツ提示装置1は、代替ナビゲーション手段30によって、メタデータMDを参照することで、コンテンツCOのデータ構造を、代替ツリー構造に変換する。このとき、代替ナビゲーション手段30は、ノードごとに、発行すべきイベントを対応付ける。例えば、オブジェクトCに、親のオブジェクトAに移動する際のイベント(例えば、上方向キーの発生)と、子のオブジェクトFに移動する際のイベント(例えば、下方向キーの発生)とを個別に対応付けておく。
そして、代替コンテンツ提示装置1は、ユーザからツリー上のオブジェクトの移動等を指示されることで、代替ナビゲーション手段30によって、操作対象のオブジェクトごとに異なるイベントをブラウザ20に通知する。例えば、現在の操作対象(フォーカスされている)オブジェクトがオブジェクトCである状態で、ユーザMがツリー上でオブジェクトAへの移動を指示した場合、代替ナビゲーション手段30は、上矢印キーが押下されたことを示すイベントをブラウザ20に通知する。
これによって、代替コンテンツ提示装置1は、コンテンツCOの操作が、コンテンツごと、あるいは、オブジェクトごとに異なる場合であっても、共通の操作環境を提供することができる。
以下、代替コンテンツ提示装置の構成および動作について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
[代替コンテンツ提示装置の構成]
まず、図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置の構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置の全体構成を示すブロック図である。
代替コンテンツ提示装置1は、オブジェクトごとの動作を記述したコンテンツと、当該コンテンツのデータ構造を記述したメタデータとに基づいて、オブジェクトをツリー構造化した代替コンテンツに変換して提示するものである。ここでは、代替コンテンツ提示装置1は、記憶手段10と、ブラウザ(ブラウジング手段)20と、代替ナビゲーション手段30と、提示手段40と、ユーザ操作受付手段50と、を備える。
記憶手段10は、コンテンツCOとメタデータMDとを記憶するものであって、ハードディスク、半導体メモリ等の一般的な記憶装置である。
コンテンツCOは、オブジェクトごとの動作を記述した、映像、音声、テキスト等のデータを含んだマルチメディアコンテンツである。このコンテンツCOは、例えば、XMLを拡張した、デジタルテレビ放送向けのコンテンツ記述言語であるBMLで記述されたBMLコンテンツである。なお、以下の説明においては、コンテンツCOとして、BMLコンテンツを例に説明を行う。
メタデータMDは、コンテンツCOの代わりの操作体系となるツリー構造(代替ツリー構造)を定義したものである。また、ここでは、メタデータMDは、コンテンツCOの各オブジェクトを代替ツリー構造のノードとして、当該ノードごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを定義している。
ここで、図3を参照して、メタデータの記述例について説明する。図3に示すように、メタデータには、XML属性名であるnode要素のref属性によって、ノードを定義しておく。例えば、図3に示したメタデータでは、ノードとして、オブジェクトごとに予め定めた表題である「logo」、「topicA」、「topicA1」、「topicB」、「topicB1」等を定義している。これによって、コンテンツのツリー構造が特定されることになる。
また、各ノードには、ユーザ操作とその操作によって発生させるイベントとを定義しておく。図3に示したメタデータでは、ノードごとに、ユーザ操作を特定する属性名(XML属性名)と、イベントとして発生させるリモコン装置のキーの属性値とを対応付けておく。このユーザ操作を特定する属性名は、図4に示すように意味付けしておく。また、キーの属性値は、図5に示すように意味付けしておく。これによって、図3に示したメタデータでは、例えば、「topicA」ノードがフォーカス(属性名:onFocus)されたとき、「決定」キー(click)が押下されたことを示すイベントを発生させることを定義することができる。また、例えば、「topicA1」ノードから次の兄弟ノード(ここでは、「topicA2」)に移動したとき(属性名:onGotoNextSibling)、「右方向」キー(dtv_right)が押下されたことを示すイベントを発生させることを定義することができる。
図2に戻って、代替コンテンツ提示装置1の構成について説明を続ける。
ブラウザ(ブラウジング手段)20は、コンテンツCOを、図示を省略した表示装置の画面上の表示用データとして生成するとともに、コンテンツCOのオブジェクト(ノード)に対して発行されるイベントに応じて表示用データを更新するものである。このブラウザ20は、コンテンツCOのBMLやXML等のコンテンツ記述言語を解析し、当該言語の規則に基づいて、コンテンツCOを、文字、画像、音声等の視聴可能な表示データとして生成し表示装置に出力する。
また、ブラウザ20は、例えば、リモコン装置等のキー操作で発生するイベントによって、画面の遷移、更新等を行う。しかし、ここでは、ブラウザ20は、ユーザ操作受付手段50で入力されたユーザの操作(キー操作等)を直接処理するのではなく、代替ナビゲーション手段30によって発行されるイベントによって、画面の遷移等を行うこととする。
代替ナビゲーション手段30は、提示手段40によってコンテンツCOの代わりに提示する代替コンテンツの操作体系であるツリー上の移動、選択操作等のユーザ操作を、ユーザ操作受付手段50を介して取得し、当該操作を、コンテンツCOの操作体系に変換し、ブラウザ20にイベントとして発行するものである。ここでは、代替ナビゲーション手段30は、メタデータ解析手段31と、ノード操作テーブル保持手段32と、ツリー構造状態保持手段33と、ノード操作検出手段34と、イベント発行手段35と、を備える。
メタデータ解析手段31は、メタデータMDを解析し、コンテンツCOのデータ構造をツリー構造に変換するとともに、コンテンツCOのオブジェクト(ノード)ごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブル(ノード操作テーブル)を生成するものである。ここでは、メタデータ解析手段31は、ノード操作テーブル生成手段311と、ツリー構造変換手段312と、を備える。
ノード操作テーブル生成手段311は、メタデータMDを参照し、オブジェクト(ノード)ごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブル(ノード操作テーブル)を生成するものである。例えば、ノード操作テーブル生成手段311は、図6に示すように、オブジェクト(ノード)ごとに、1つ以上のユーザ操作(フォーカス、非フォーカス、親ノードへの移動等)に対して、それぞれのユーザ操作に対応するイベント(「右」キー、「左」キー、フォーカスイベント、非フォーカスイベント等)を対応付けたテーブルを生成する。なお、ここでは、ノード操作テーブル生成手段311は、生成したノード操作テーブルを、ノード操作テーブル保持手段32に展開して保持することとする。
ツリー構造変換手段312は、メタデータMDを参照し、コンテンツCOのデータ構造をツリー構造に変換するものである。このツリー構造変換手段312は、例えば、各ノードのツリー構造を、ノードごとに、親子ノードや兄弟ノードへのポインタを記述したノード情報として管理する。
ここでは、ツリー構造変換手段312は、メタデータMDで、階層化されてノードが定義されている場合、上位階層のノードと、その下位の階層のノードとを、それぞれ親子ノードとする。そして、ツリー構造変換手段312は、各ノード情報として、上位階層のノードのノード情報へのポインタと、下位階層のノードのノード情報へのポインタとを記述し、それぞれ「親」、「子」のノードとして管理する。
また、ツリー構造変換手段312は、メタデータMDで、ノードが同一階層で定義されている場合、それぞれを兄弟ノードとする。そして、ツリー構造変換手段312は、各ノード情報として、前(メタデータMD上で先に記載等)のノードのノード情報へのポインタと、次(メタデータMD上で後に記載等)のノードのノード情報へのポインタとを記述し、それぞれ「兄」、「弟」のノードとして管理する。なお、ここでは、ツリー構造変換手段312は、各ノード情報をツリー構造状態保持手段33に保持することとする。
ノード操作テーブル保持手段32は、メタデータ解析手段31のノード操作テーブル生成手段311で生成されたノード操作テーブルを保持するものであって、RAM(Random Access Memory)等の一般的な記憶媒体である。
ツリー構造状態保持手段33は、メタデータ解析手段31のツリー構造変換手段312でコンテンツCOのデータ構造を変換したツリー構造の情報を保持するものであって、RAM等の一般的な記憶媒体である。なお、このツリー構造状態保持手段33には、現在、どこのオブジェクト(ノード)がフォーカスされているかの情報も併せて保持するものとする。このデフォルトでフォーカスされているオブジェクトは、予め設定しておき、例えば、ルートノードとする。
このように、ノード操作テーブルやツリー構造(およびフォーカス状態)をメモリに保持することで、操作対象のオブジェクトの変化に伴う、イベントの発行、ツリー状態の変更等を高速に行うことが可能になる。
ノード操作検出手段34は、図示を省略した入力装置から、ユーザ操作受付手段50を介して入力された、ユーザからのノード操作指示に基づいて、ツリー構造状態保持手段33に保持されているツリー構造の操作対象ノードに対するユーザ操作を検出するものである。このノード操作検出手段34で検出されたノードに対するユーザ操作は、イベント発行手段35に通知される。
なお、ノード操作検出手段34には、ノード操作指示として、ツリー構造上でのオブジェクト(ノード)の移動、選択(決定)の指示が入力されるものとする。例えば、ノード操作指示として、ツリー上で「上(up)」が指示された場合、ノード操作検出手段34は、操作対象のノードから、ツリーの上位階層のノード(親ノード)への移動を指示されたものと解釈する。また、例えば、ツリー上で「下(down)」が指示された場合、ノード操作検出手段34は、操作対象のノードの下位階層のノード(子ノード)への移動を指示されたものと解釈する。なお、このとき、子ノードが複数存在するときは、最も先に現れるノードを移動先のノードとする。
また、例えば、ノード操作指示として、ツリー上で「次(next)」または「前(prev)」が指示された場合、ノード操作検出手段34は、操作対象のノードを基準として、次または前の兄弟ノードへの移動を指示されたものと解釈する。
そして、ノード操作検出手段34は、移動前のノードと移動後のノードを特定する情報(例えば、ノード名)を、イベント発行手段35に通知する。
また、例えば、ノード操作検出手段34は、選択(決定)の指示が入力された場合、ツリー構造状態保持手段33に保持されている現在フォーカスされているノード(操作対象ノード)を特定する情報(例えば、ノード名)と、選択が指示された旨とをイベント発行手段35に通知する。
イベント発行手段35は、ノード操作検出手段34で検出された操作対象ノードに対するユーザ操作に基づいて、ユーザ操作に対応したイベントをブラウザ20に発行するものである。ここでは、イベント発行手段35は、ノード操作テーブル保持手段32に保持されているノード操作テーブルにおいて、ノード操作検出手段34から通知されるユーザ操作に対応するイベント(キー操作)を探索し、探索結果となるイベント(キー操作)をブラウザ20に発行する。
例えば、ノード操作テーブルが図6で示した内容である場合において、イベント発行手段35は、ノード操作検出手段34から、ノードAからフォーカスが外れ(ユーザ操作:非フォーカス)、ノードBがフォーカスされた(ユーザ操作:フォーカス)旨が通知されると、ノードAに対応するオブジェクトαに対して「左」キーが押下された旨のイベントを発行し、ノードBに対応するオブジェクトβに対して「フォーカスイベント」を発行する。なお、例えば、ノードAとノードBとが兄弟ノードであり、兄弟ノード間の移動についてノード操作テーブルにイベントが定義してあれば、その定義に従ってイベントが発行されることになる。
このように、イベント発行手段35は、ノード(オブジェクト)ごとに、ユーザ操作に応じて、1つ以上のイベントが発行されることになる。
提示手段40は、オリジナルのコンテンツCOを、ツリー構造状態保持手段33に保持されているツリー構造の代替コンテンツに変換し、図示を省略した代替コンテンツ提示用の表示装置に提示するものである。ここでは、提示手段40は、コンテンツCOの各オブジェクトから、ツリー構造で視覚化した表示データを生成し、代替コンテンツとして表示装置に出力する。
なお、提示手段40は、ツリー構造で視覚化した代替コンテンツを生成するものに限定されず、音声、点字等によって代替コンテンツを生成し提示するものであってもよい。例えば、表示装置として、音声表示装置(スピーカ)を用いる場合、提示手段40は、ツリー構造状態保持手段33に保持されているツリー構造でコンテンツCOの内容を音声案内する音声データを生成し、代替コンテンツとして出力してもよい。
また、例えば、表示装置として、点字ディスプレイを用いる場合、提示手段40は、ツリー構造状態保持手段33に保持されているツリー構造をディスプレイ上の凹凸によって表現し、コンテンツCOの内容を点字文字や図形に変換し、代替コンテンツとして出力してもよい。
これによって、視覚障害者であっても、ツリー構造の共通の操作環境で、コンテンツを認識することが可能になる。
ユーザ操作受付手段50は、図示を省略した入力装置を介して、ユーザからのユーザ操作を受け付けるものである。このユーザ操作受付手段50は、提示手段40によって提示された代替コンテンツに対するユーザの操作を入力するもので、例えば、入力装置としてのリモコン装置から送信される赤外線を受光し、リモコン装置のキー操作を受け付けるものとする。
なお、ユーザ操作受付手段50は、音声を入力し、音声認識によって、ユーザの操作を受け付けるものであってもよい。例えば、ユーザ操作受付手段50は、ユーザから、「上移動」、「決定」等の音声を入力されることで、ユーザの操作を受け付ける。
以上説明したように、代替コンテンツ提示装置1は、コンテンツCOの操作が、コンテンツごと、あるいは、オブジェクトごとに異なる場合であっても、共通の操作環境を提供することができる。
[代替コンテンツ提示装置の動作]
次に、図7および図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置の動作について説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置における代替コンテンツの提示動作を示すフローチャートである。図8は、本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置におけるユーザ操作に基づく動作を示すフローチャートである。
(コンテンツ提示動作)
最初に、図7を参照(構成については適宜図2参照)して、代替コンテンツ提示装置における代替コンテンツの提示動作について説明する。
まず、代替コンテンツ提示装置1は、メタデータ解析手段31のノード操作テーブル生成手段311によって、記憶手段10に記憶されているメタデータMDを参照し、オブジェクト(ノード)ごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブル(ノード操作テーブル:図6参照)を生成する(ステップS1)。このステップS1で生成されたノード操作テーブルは、ノード操作テーブル保持手段32に展開し、記憶される。
また、代替コンテンツ提示装置1は、メタデータ解析手段31のツリー構造変換手段312によって、記憶手段10に記憶されているメタデータMDを参照し、コンテンツCOのデータ構造をツリー構造に変換する(ステップS2)。このステップS2で変換されたツリー構造の各ノード情報は、ツリー構造状態保持手段33に展開し、記憶される。
そして、代替コンテンツ提示装置1は、提示手段40によって、オリジナルのコンテンツCOを、ツリー構造状態保持手段33に保持されているツリー構造の代替コンテンツに変換し、代替コンテンツ提示用の表示装置(図示せず)に提示する(ステップS3)。
さらに、代替コンテンツ提示装置1は、ブラウザ20によって、オリジナルのコンテンツCOから、画面表示用の表示用データを生成し、オリジナルコンテンツ提示用の表示装置(図示せず)に提示する(ステップS4)。
以上の動作によって、代替コンテンツ提示装置1は、すべてのコンテンツCOを、共通のツリー構造の形式によって管理、提示することができ、ユーザに対して、共通の操作環境を提供することができる。
(ユーザ操作に基づく動作)
次に、図8を参照(構成については適宜図2参照)して、代替コンテンツ提示装置におけるユーザ操作に基づく動作について説明する。なお、図7で説明した動作によって、予め代替コンテンツが提示されているものとする。
まず、代替コンテンツ提示装置1は、ユーザ操作受付手段50によって、入力装置(図示せず)を介して、ユーザからのツリー上のノードに対する操作(ノード操作指示)を受け付ける(ステップS11)。
そして、代替コンテンツ提示装置1は、ノード操作検出手段34によって、ステップS11で入力されたノード操作指示が、ノードを移動する指示であるか、ノードを選択(決定)した指示であるかを判定する(ステップS12)。なお、この判定は、予めユーザ操作受付手段50から通知される指示に、指示ごとに異なる固有のID等を付加しておき、そのID等によって行うこととする。
ここで、ノード操作指示が、ノードを移動する指示である場合(ステップS12で「ノード移動指示」)、代替コンテンツ提示装置1は、イベント発行手段35によって、ノード操作テーブル(図6参照)を参照し、ノード操作検出手段34から通知される移動前のノードに予め設定されているイベント(キー操作)を、移動前のノード(オブジェクト)に対するイベント(キー操作)として、ブラウザ20に発行する(ステップS13)。例えば、イベント発行手段35は、移動前のノードに対応するオブジェクトに対して、「右」キー等のキー押下が発生した旨を示すイベント、フォーカスが外れた旨のイベント等を通知する。そして、代替コンテンツ提示装置1は、ブラウザ20によって、ステップS13で通知されたイベントの処理を実行する(ステップS14)。
さらに、代替コンテンツ提示装置1は、イベント発行手段35によって、ノード操作テーブルを参照し、ノード操作検出手段34から通知される移動後のノードに予め設定されているイベント(キー操作)を、移動後のノード(オブジェクト)に対するイベント(キー操作)として、ブラウザ20に発行する(ステップS15)。例えば、イベント発行手段35は、移動後のノードに対応するオブジェクトに対して、「左」キー等のキー押下が発生した旨を示すイベント、ノードがフォーカスされた旨のイベント等を通知する。そして、代替コンテンツ提示装置1は、ブラウザ20によって、ステップS15で通知されたイベントの処理を実行する(ステップS16)。
一方、ノード操作指示が、ノードを選択(決定)する指示である場合(ステップS12で「ノード選択指示」)、代替コンテンツ提示装置1は、イベント発行手段35によって、ノード操作テーブルを参照し、現在の操作対象ノード(オブジェクト)に予め設定されているイベント(キー操作)を、操作対象ノード(オブジェクト)に対するイベント(キー操作)として、ブラウザ20に発行する(ステップS17)。例えば、イベント発行手段35は、操作対象ノードに対応するオブジェクトに対して、「決定」キー等のキー押下が発生した旨を示すイベントを通知する。そして、代替コンテンツ提示装置1は、ブラウザ20によって、ステップS17で通知されたイベントの処理を実行する(ステップS18)。
以上の動作によって、代替コンテンツ提示装置1は、ユーザのツリー構造に対応したコンテンツに対する操作を、オリジナルのコンテンツCOのブラウザ20における提示動作と同期させることができる。
また、代替コンテンツ提示装置1は、ノード操作テーブルとして、ノードごとに複数のユーザ操作とイベントを定義することができるため、コンテンツのオブジェクトとユーザ操作とを柔軟に設定することができる。これによって、代替コンテンツ提示装置1は、コンテンツに依存した操作やオブジェクトに依存した操作を、共通の操作環境で提供することができる。
〔第2実施形態〕
[代替コンテンツ提示装置の構成]
次に、図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る代替コンテンツ提示装置の構成について説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る代替コンテンツ提示装置の全体構成を示すブロック図である。
代替コンテンツ提示装置1Bは、オブジェクトごとの動作を記述したコンテンツと、当該コンテンツのデータ構造を記述したメタデータとに基づいて、オブジェクトをツリー構造化した代替コンテンツに変換して提示する機能においては、図2で説明した代替コンテンツ提示装置1と同一である。しかし、代替コンテンツ提示装置1Bは、代替ナビゲーション手段30Bが、ブラウザ20Bにおけるコンテンツを提示する際のコンテンツの状態によって、ブラウザ20Bに対してイベントを発行するか否かを判定する点が、代替コンテンツ提示装置1と異なっている。
ここでは、代替コンテンツ提示装置1Bは、記憶手段10と、ブラウザ(ブラウジング手段)20Bと、代替ナビゲーション手段30Bと、提示手段40と、ユーザ操作受付手段50と、を備える。ブラウザ20Bおよび代替ナビゲーション手段30B以外の構成については、図2で説明した代替コンテンツ提示装置1と同一の構成であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
ブラウザ(ブラウジング手段)20Bは、コンテンツCOを、図示を省略した表示装置の画面上の表示用データとして生成するとともに、コンテンツCOのオブジェクト(ノード)に対して発行されるイベントに応じて表示用データを更新するものである。また、ここでは、ブラウザ20Bは、代替ナビゲーション手段30Bからの要求に対して、現在のコンテンツの状態を通知する。このコンテンツの状態としては、例えば、コンテンツ内の現在のオブジェクトごとの表示状態(例えば、表示、非表示等)、オブジェクトの属性(例えば、BMLで記述されたコンテンツにおける要素のプロパティ値等)である。
代替ナビゲーション手段30Bは、提示手段40によってコンテンツCOの代わりに提示する代替コンテンツの操作体系であるツリー上の移動、選択操作等のユーザ操作を、ユーザ操作受付手段50を介して取得し、当該操作を、コンテンツCOの操作体系に変換し、ブラウザ20にイベントとして発行するものである。なお、代替ナビゲーション手段30Bは、ブラウザ20Bから、コンテンツの状態を取得し、当該状態に応じて、ブラウザ20Bへイベントを発行するか否かを判定するものとする。
ここでは、代替ナビゲーション手段30Bは、メタデータ解析手段31Bと、ノード操作テーブル保持手段32と、ツリー構造状態保持手段33と、ノード操作検出手段34と、イベント発行手段35Bと、を備える。メタデータ解析手段31Bおよびイベント発行手段35B以外の構成については、図2で説明した代替コンテンツ提示装置1と同一の構成であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
メタデータ解析手段31Bは、メタデータMDを解析し、コンテンツCOのデータ構造をツリー構造に変換するとともに、コンテンツCOのオブジェクト(ノード)ごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブル(ノード操作テーブル)を生成するものである。なお、メタデータ解析手段31Bは、ノード操作テーブルを生成する際に、メタデータMDに記述されている条件を、ノード操作テーブルに付加する機能を有している。ここでは、メタデータ解析手段31Bは、ノード操作テーブル生成手段311Bと、ツリー構造変換手段312と、を備える。ツリー構造変換手段312については、図2で説明した代替コンテンツ提示装置1と同一の構成であるため説明を省略する。
ノード操作テーブル生成手段311Bは、条件が付加されたメタデータMDを参照し、オブジェクト(ノード)ごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブル(条件付きノード操作テーブル)を生成するものである。
ここで、まず、図10を参照して、ノード操作テーブル生成手段311Bが扱う条件付きメタデータの内容について説明する。図10は、条件付きメタデータの記述例を示す図である。図10に示すように、メタデータには、XML属性名であるnode要素のref属性によって、ノードを定義し、ノードごとに、XML(BML)で規格化されているレイアウトを記述するためのCSS(Cascading Style Sheets)や、コンテンツ内の特定の要素を指し示す構文を記述するためのXPath(XML Path Language)の内容を条件として埋め込んでおく。なお、メタデータには、ノードごとに、オブジェクトが表示状態または非表示状態のときにイベントを発行する旨等、種々の条件を記述することができる。
例えば、図10に示したメタデータは、ノード「Btab」に、CSSの条件、ノード「Rtab」に、XPathの条件を記述している。なお、これらの記述に意味については、図11に示している。例えば、図10のノード「Btab」は、オブジェクトの高さが31ピクセルである場合に、「青」キーのキー操作(イベント)を発行することを示している。また、ノード「Rtab」は、オブジェクト内に、‘A.png’という画像データの数が“0”である場合に、「赤」キーのキー操作(イベント)を発行することを示している。なお、これ以外の記述については、図3で説明したメタデータと同様である。また、条件を指定しない場合は、無条件でイベントを発行させることとする。
この図10に示したメタデータを参照することで、ノード操作テーブル生成手段311Bは、例えば、図12に示す条件付きノード操作テーブルを生成する。
図9に戻って、代替コンテンツ提示装置1Bの構成について説明を続ける。
イベント発行手段35Bは、ノード操作検出手段34で検出された操作対象ノードに対するユーザ操作に基づいて、ユーザ操作に対応したイベントをブラウザ20Bに発行するものである。ここでは、イベント発行手段35Bは、状態判定手段351を備えて構成している。
状態判定手段351は、イベントを発行する際に、ブラウザ20Bからコンテンツの状態を取得し、イベントの発行の可否を判定するものである。この状態判定手段351は、例えば、ノード操作テーブルが図12で示した内容(条件付きノード操作テーブル)である場合において、ユーザ操作に対応したイベントを発行する際に、現在のコンテンツの状態が、「条件」に記述されている状態に合致する場合にのみ、イベントを発行することが可能であると判定する。
このように、イベント発行手段35Bは、ユーザ操作に応じて必ずイベントをブラウザ20Bに発行するのではなく、コンテンツの状態に応じてイベントの発行を行うことができる。
以上説明したように、代替コンテンツ提示装置1Bは、複雑に定義されたコンテンツであっても、ツリー構造化した共通の操作環境で、ユーザの操作に応じたイベントを発行させることができる。
[代替コンテンツ提示装置の動作]
代替コンテンツ提示装置1Bの動作は、ノード操作テーブルに条件を付加する点、その条件が付加されたノード操作テーブルを参照して、イベントの発行の可否を判定する点以外は、図7および図8で説明した代替コンテンツ提示装置1で説明した動作と同一であるため、詳細な説明は省略する。
なお、ノード操作テーブル生成手段311Bにおいて、メタデータMDを参照して条件付きのノード操作テーブルを生成する動作は、図7のステップS1の動作に含まれる。また、状態判定手段351において、コンテンツの状態をブラウザ20Bから取得し、イベントの発行の可否を判定する動作は、図8のステップS13,S15,S17の動作に含まれる。
以上、代替コンテンツ提示装置1,1Bの構成および動作について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、コンテンツCOやメタデータMDを予め記憶手段10に記憶した状態で説明したが、代替コンテンツ提示装置1,1Bは、放送受信手段や通信受信手段を備え、放送波や通信回線を介して、コンテンツCOやメタデータMDを取得することとしてもよい。また、ここでは、ブラウザ20,20Bが、オリジナルのコンテンツCOを表示装置(図示せず)に出力することとしたが、提示手段40によって代替コンテンツを提示しているため、必ずしもオリジナルのコンテンツCOを提示する必要はない。すなわち、図7で説明したステップS4の動作は、必ずしも必要ではない。
また、代替コンテンツ提示装置1,1Bは、図示を省略したCPUやメモリを搭載した一般的なコンピュータで実現することができる。このとき、代替コンテンツ提示装置1,1Bは、コンピュータを前記した各手段として機能させる代替コンテンツ提示プログラムによって動作する。なお、このプログラムは、機能ごとに独立して構成することも可能であり、例えば、コンピュータを代替ナビゲーション手段30,30Bの各手段として機能させる代替コンテンツナビゲーションプログラムのみを、独立したプログラムとしてもよい。
本発明に係る代替コンテンツ提示装置の構成を模式的に示した概念図である。 本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置の全体構成を示すブロック図である。 ノードごとにイベントを定義したメタデータの記述例を示す図である。 メタデータにおけるユーザ操作の内容をXMLで定義した図である。 メタデータにおけるイベントの内容をXMLで定義した図である。 ノード操作テーブル生成手段が生成するノード操作テーブルの内容を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置における代替コンテンツの提示動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る代替コンテンツ提示装置におけるユーザ操作に基づく動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る代替コンテンツ提示装置の全体構成を示すブロック図である。 ノードごとにイベントを定義した条件付きメタデータの記述例を示す図である。 条件付きメタデータの条件指定をBMLで定義した例を示す図である。 ノード操作テーブル生成手段が生成する条件付きノード操作テーブルの内容を示す図である。 従来の代替コンテンツ提示装置の構成を模式的に示した概念図である。
符号の説明
1 代替コンテンツ提示装置
10 記憶手段
20 ブラウザ(ブラウジング手段)
30 代替ナビゲーション手段
31 メタデータ解析手段
311 ノード操作テーブル生成手段
312 ツリー構造変換手段
32 ノード操作テーブル保持手段
33 ツリー構造状態保持手段
34 ノード操作検出手段
35 イベント発行手段
351 状態判定手段(判定手段)
40 提示手段
50 ユーザ操作受付手段

Claims (4)

  1. オブジェクトごとの動作を記述したコンテンツと、当該コンテンツのデータ構造を記述したメタデータとに基づいて、前記オブジェクトをツリー構造化した代替コンテンツに変換して提示する代替コンテンツ提示装置において、
    前記コンテンツを画面上の表示用データとして生成するとともに、前記コンテンツのオブジェクトに対して発行されるイベントに応じて前記表示用データを更新するブラウジング手段と、
    前記コンテンツの各オブジェクトをツリー構造のノードとして、当該ノードごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを予め定義した前記メタデータを解析し、前記コンテンツの構造をツリー構造に変換するとともに、前記ノードごとに、前記ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブルであるノード操作テーブルを生成するメタデータ解析手段と、
    このメタデータ解析手段で変換されたツリー構造を、操作対象ノードを示すノード情報とともに保持するツリー構造状態保持手段と、
    前記メタデータ解析手段で生成されたノード操作テーブルを保持するノード操作テーブル保持手段と、
    前記ツリー構造状態保持手段に保持されているツリー構造で、前記コンテンツを代替コンテンツとして表示装置に提示する提示手段と、
    入力装置を介して入力されるユーザからのノード操作指示に基づいて、前記ツリー構造状態保持手段に保持されているツリー構造の操作対象ノードに対するユーザ操作を検出するノード操作検出手段と、
    このノード操作検出手段で検出されたノードに対するユーザ操作に基づいて、前記ノード操作テーブル保持手段に保持されているノード操作テーブルを参照し、当該ユーザ操作に対応したイベントを前記ブラウジング手段に発行するイベント発行手段と、
    を備えることを特徴とする代替コンテンツ提示装置。
  2. 前記メタデータに、前記ユーザ操作ごとに前記イベントを発行する条件を予め付加しておき、前記イベント発行手段が、前記条件に合致したときのみに前記イベントを発行する判定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の代替コンテンツ提示装置。
  3. 前記イベントを発行する条件として、前記メタデータに、前記オブジェクトの表示状態および/または属性を付加しておき、
    前記判定手段が、前記ブラウジング手段から、前記オブジェクトの表示状態および/または属性を取得し、前記条件に合致したときのみに前記イベントを発行することを特徴とする請求項2に記載の代替コンテンツ提示装置。
  4. オブジェクトごとの動作を記述したコンテンツと、当該コンテンツの各オブジェクトをツリー構造のノードとして、当該ノードごとに、ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを予め定義したメタデータとに基づいて、前記オブジェクトをツリー構造化した代替コンテンツに変換して提示する代替コンテンツ提示装置において、前記代替コンテンツの操作をナビゲーションするために、コンピュータを、
    前記メタデータを解析し、前記コンテンツの構造をツリー構造に変換し、ツリー構造保持手段に保持するツリー構造変換手段、
    前記メタデータを解析し、前記ノードごとに、前記ユーザ操作と当該ユーザ操作により発生するイベントとを対応付けたテーブルであるノード操作テーブルを生成し、ノード操作テーブル保持手段に保持するノード操作テーブル生成手段、
    入力装置を介して入力されるユーザからのノード操作指示に基づいて、前記ツリー構造状態保持手段に保持されているツリー構造の操作対象ノードに対するユーザ操作を検出するノード操作検出手段、
    このノード操作検出手段で検出されたノードに対するユーザ操作に基づいて、前記ノード操作テーブル保持手段に保持されているノード操作テーブルを参照し、当該ユーザ操作に対応したイベントを、前記コンテンツを提示するブラウザに発行するイベント発行手段、
    として機能させることを特徴とする代替コンテンツナビゲーションプログラム。
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