JP4968304B2 - 液体収容容器 - Google Patents

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Description

本発明は、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等の液体消費装置に所定の液体を供給する液体収容容器に関する。
捺染装置やマイクロデスペンサ、さらには超高品質での印刷が求められる商業用のインクジェット式記録装置等の液体噴射ヘッドは、液体収容容器から被吐出液の供給を受けるが、液体が供給されていない状態で作動させると、いわゆる空打ちとなって噴射ヘッドが損傷を受けるため、これを防止すべく容器の液体残量を監視する必要がある。
そこで、記録装置の場合では、インクを貯留する液体収容容器であるインクカートリッジ自体にインク残量を検出する残量検出手段を装備したものが各種提案されている。
ところで、記録装置に搭載されるインクカートリッジは、大気開放型のものと、密閉型のものに大別することができる。
大気開放型のインクカートリッジは、カートリッジ内に画成したインク収容部に大気開放孔を連通させたもので、インク収容部に貯留されているインクの消費に伴ってインク収容部に外気を導入することで、インクカートリッジから記録装置側へのインクの供給に大気圧を利用することができるため、容器構成を単純化でき、比較的に小容量のインクカートリッジに適している。
一方、密閉型のインクカートリッジは、インク収容部を密閉構造の可撓性袋体等で形成して、大気との接触によるインクの劣化を抑止するようにしたもので、貯留しているインクの品質を長期に渡って安定維持できるため、大容量のインクカートリッジに適するが、インク収容部である可撓性袋体を外部から加圧する加圧手段の装備が必要になる場合があり、大気開放型と比較すると、カートリッジ及び記録装置が大型になり易い。
このようなインクカートリッジに残量検出手段を装備する場合に、カートリッジの組み立て工程を簡略化して生産性を向上させることから、残量検出手段のカートリッジケース(容器本体)への取り付けを容易にしておくことが重要な課題となる。
これまで、残量検出手段の取り付けが容易にできる大気開放型のインクカートリッジとしては、インク収容部を有した容器本体に前記インク収容部に貫通する取付穴を形成し、該取付穴に残量検出手段をねじ込んで取り付けるようにしたものが開発されている。
この場合、残量検出手段は、取付穴にねじ込んで嵌合する円柱部と、この円柱部の外周から半径方向外方に突出して設けられて、円柱部をねじ込み操作すると容器本体に設けられた係止部に係合して容器本体への固定を果たす係止片と、円柱部に埋設された圧電装置とを具備した構成で、圧電装置によってインク収容部内に発振した振動に対する残留振動に基づいて、インク収容部内のインク残量を検出する(例えば、特許文献1)。
このインクカートリッジでは、容器本体への残量検出手段の取り付けは、容器本体に形成された取付穴に残量検出手段をねじ込むだけで良く、カートリッジの組み立て工程を簡略化して生産性を向上させることができる。
特開2001−328280号公報
ところが、密閉型のインクカートリッジの場合は、前述した大気開放型のインクカートリッジに採用されたねじ込み式の残量検出手段をそのまま適用することができない。
大気開放型のインクカートリッジの場合は、インクの消費に伴ってインク収容室に導入される外気のために、インク収容室内の振動特性がインク消費に相応して顕著に変化していくため、圧電装置による単純な残留振動測定で、かなり正確に、インク残量を検出することができ、圧電装置をコンパクト化することもできる。
しかし、密閉型のインクカートリッジの場合は、インクが消費されても、インク収容室内に外気が導入されないため、大気開放型のインクカートリッジで採用した単純な残留振動測定では、高精度にインク残量を検出することができない。そこで、残量検出手段としては、インク残量に応じて変化する圧力(流量)測定を実施することが提案されているが、その場合には、残存するインクが流入する流路と、その流路に流入するインク量の変動等を検出するセンサ等を装備した構成にするために残量検出手段自体が大型化してしまう。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、例えば、密閉型のインクカートリッジ等に適用した場合に、インクカートリッジの大型化を防止することができる液体収容容器と、その製造方法とを提供することである。
(1)本発明の上記課題の解決は、液体を貯留する液体収容部が収容される容器本体と、前記容器本体と接続され前記液体収容部の液体残量状態を検出する残量検出手段と、を備えた液体収容容器であって、
前記容器本体と前記残量検出手段とが連結される部位に、前記容器本体と前記残量検出手段とが相対的に回転して着脱可能となる嵌合手段を備えたことを特徴とする液体収容容器により達成される。
上記構成によれば、容器本体への残量検出手段の取り付けは、互いの連結される部位に装備された嵌合手段により、相互の連結される部位を嵌合させた後に、相互を相対回転させるという単純な操作で完了させることができる。
(2)なお、好ましくは、上記(1)に記載の液体収容容器において、前記嵌合手段は、前記容器本体に少なくとも一つ以上の凸壁又は凹溝が形成された検出手段嵌合部と、前記残量検出手段に、前記検出手段嵌合部と嵌合する少なくとも一つ以上の凸壁又は凹溝が形成された容器嵌合部と、を備えている構成とすると良い。
上記構成によれば、容器本体の検出手段嵌合部に残量検出手段の容器嵌合部を嵌合させた後、残量検出手段を容器本体の検出手段嵌合部の周囲に回転させると、残量検出手段の容器嵌合部となる凸壁又は凹溝が容器本体側の検出手段嵌合部となる凸壁又は凹溝と係合して、残量検出手段が容器本体に連結・固定される。
即ち、残量検出手段の容器本体への取り付けは、互いの嵌合部を嵌合させた後に、残量検出手段を回転させて完了する。
(3)なお、好ましくは、上記(2)に記載の液体収容容器において、前記検出手段嵌合部は、環状の凸壁であり、前記容器嵌合部は、前記検出手段嵌合部に回転可能に嵌合される環状の凸壁であると良い。
上記構成によれば、一方の凸壁の内周面を、他方の凸壁の外周面に当接させた状態で残量検出手段を回転操作することにより、残量検出手段を容器本体の検出手段嵌合部に係合させることができる。
(4)なお、好ましくは、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の液体収容容器において、前記容器本体に設けられた凹状の係止溝と、前記残量検出手段に設けられた前記係止溝と係合する係止片と、を備えた構成とすると良い。
このような構成にすると、残量検出手段の回転操作により、残量検出手段に設けられている係止片が容器本体側の係止溝に係合して、残量検出手段が容器本体に連結、固定される。
(5)なお、好ましくは、上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の液体収容容器において、前記嵌合手段は、前記液体収容部に設けられた前記液体を導出する接続口と前記残量検出手段に設けられた接続針とを接続するために前記容器本体に設けられた開口に対して、前記接続針の位置が、前記開口の中心から外れた位置となる偏芯状態位置と、前記開口の中心となる中心状態位置と、を有する構成とすると良い。
上記構成によれば、容器本体に設けられた開口に対し、接続針の位置が、残量検出手段の回転操作によって開口の中心から外れた偏芯状態位置と開口の中心となる中心状態位置とを移動することで、残量検出手段の回転軌跡を小さく抑えことができる。
(6)また、好ましくは、上記(5)に記載の液体収容容器において、前記検出手段嵌合部と前記容器嵌合部とが嵌合された状態において前記偏芯状態となり、前記検出手段嵌合部と前記容器嵌合部とが結合された状態において前記中心状態となる構成とすると良い。
このような構成にすると、残量検出手段を回転操作により容器本体に固定した後に、容器本体の袋体収容部に液体収容部をセットすることで、液体収容部の接続口を、簡単に残量検出手段の接続針に位置合わせすることができる。
(7)本発明の上記課題の解決は、液体を貯留する液体収容部が収容された容器本体と、前記容器本体と接続され前記液体収容部の液体残量状態を検出する残量検出手段と、を備えた液体収容容器の製造方法であって、
前記容器本体と前記残量検出手段とが連結される部位に、前記容器本体と前記残量検出手段とが相対的に回転して着脱可能に設けられた嵌合手段により、前記容器本体と前記残量検出手段とを嵌合する嵌合工程と、
前記嵌合工程の後に、前記容器本体と前記残量検出手段とを相対的に回転させて、前記容器本体と前記残量検出手段とを結合する結合工程と、
前記結合工程の後に、前記残量検出手段と前記液体収容部とを接続する接続工程と、を有することを特徴とする液体収容容器の製造方法により達成される。
上記構成によれば、容器本体への残量検出手段の取り付けは、互いの連結される部位に装備された嵌合手段により、相互の連結される部位を嵌合させた後に、相互を相対回転させる。その後、容器本体に取り付けられた残量検出手段に対して、液体収容部を接続して液体収容容器の製造を完了する。
(8)なお、好ましくは、上記(7)に記載の液体収容容器の製造方法において、前記嵌合工程では、前記液体収容部に設けられた前記液体を導出する接続口と前記残量検出手段に設けられた接続針とを接続するために前記容器本体に設けられた開口に対して、前記接続針の位置が、前記開口の中心から外れた位置となる偏芯状態位置となり、
前記結合工程では、前記開口に対して前記接続針の位置が中心位置となる中心状態位置となる構成とすると良い。
このような構成にすると、残量検出手段の回転軌跡を小さく抑えて、残量検出手段を容器本体に取り付けできる。そして、容器本体の開口の中心位置にセットされた残量検出手段の接続針に対し、液体収容部の接続口を接続して、液体収容部を容器本体に収容することができる。
(9)本発明の上記課題の解決は、液体を貯留する液体収容部が収容される容器本体と、前記液体収容部に設けられた液体を導出する接続口と、前記容器本体に設けられ、前記接続口から導出された液体を前記容器本体の外部に導出する液体導出部と、を備えた液体収容容器であって、
前記液体導出部が、前記接続口の開口の中心線に対してずれた位置に設けられることを特徴とする液体収容容器により達成される。
上記構成によれば、接続口と液体導出部の間に、容器本体の幅方向に延びる流路が形成される。そこで、容器本体の長手方向(奥行き方向)の拡大寸法を最小限としながら、この流路の一部に付加機能部を設けることができる。従って、残量検出手段や気泡トラップ室等の付加機能部を備えたコンパクトな液体収容容器を構成することができる。
(10)なお、好ましくは、上記(9)に記載の液体収容容器において、前記液体導出部が、前記接続口の開口の中心線に対して容器使用時の高さ方向上側に設けられると良い。
上記構成によれば、容器使用時には容器本体の液体導出部が、液体収容部の接続口よりも上側に位置するので、その水頭差分だけ液体導出部に直接かかる圧力は低減され、液体導出部からの液体の漏れを防止できる。
一実施の形態としてのインクカートリッジの分解斜視図。 インクカートリッジの組み立て状態の斜視図。 (a)は、袋体収容部にインクパックを装着した状態の斜視図、(b)は(a)のA部拡大図。 残量検出手段の裏面側からの斜視図。 検出手段嵌合部に、残量検出手段を嵌合装着した状態の斜視図。 図5のB矢視図。 図6のC−C断面図。 容器本体の組み付け工程を示す斜視図。 図8のD矢視図。 図9のE−E断面図。 図8に示した組み立て工程の完了時の状態を示す斜視図。 他の実施の形態としてインクカートリッジの要部拡大断面図。
以下、本発明に係る液体収容容器の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る液体収容容器の一実施の形態としてのインクカートリッジの分解斜視図、図2は図1に示したインクカートリッジの組み立て状態の斜視図、図3(a)は図1に示した容器本体の袋体収容部に液体収容部であるインクパックと該インクパックの周囲の隙間を埋めるスペーサとを装着した状態の斜視図、図3(b)は図3(a)のA部拡大図、図4は図1に示した残量検出手段の裏面側からの斜視図である。
図1及び図2に示したインクカートリッジ1は、商業用のインクジェット式記録装置のカートリッジ装着部に着脱可能に装着されて、記録装置に装備された記録ヘッド(液体噴射ヘッド)にインクを供給する。
このインクカートリッジ1は、加圧手段によって加圧される袋体収容部3を区画形成した容器本体5と、インクを貯留して袋体収容部3内に収容され袋体収容部3の加圧により貯留しているインクを接続口7aから排出する液体収容部としてのインクパック7と、外部の液体消費装置である記録ヘッドにインクを供給するための液体導出部9を有して容器本体5に着脱可能に装着される残量検出手段11と、を備えている。
容器本体5は、樹脂成形によって形成された筐体で、上部を開放した略箱形の袋体収容部3と、この袋体収容部3の前面側に位置して残量検出手段11を収容する検出手段収容部13とが区画形成されている。
袋体収容部3の開放面は、インクパック7の収容後にシールフィルム15によって封止される。これにより、袋体収容部3が密封室になる。
袋体収容部3と検出手段収容部13との間を区画している隔壁5aには、密封室に形成された袋体収容部3内に加圧空気を送給するための連通路である加圧口17が装備されている。インクカートリッジ1をインクジェット式記録装置のカートリッジ装着部に装着すると、加圧口17にカートリッジ装着部側の加圧空気供給手段が接続され、袋体収容部3内に供給される加圧空気によってインクパック7を加圧することが可能になる。
インクパック7は、樹脂フィルム層の上にアルミニウム層が積層形成されたアルミラミネート複層フィルムにより形成した可撓性袋体7bの一端側に、残量検出手段11の接続針11a(図4参照)が挿入接続される筒状の接続口7aを接合したものである。なお、アルミラミネート複層フィルムを使用したことで、高いガスバリア性を確保している。
なお、液体収容部の具体的な構造は、上記インクパック7に限らない。例えば、可撓性袋体を使用するパックではなく、容器にインクを充填させて、インクをフィルム等で覆った構成としても良い。
インクパック7の接続口7aは、隔壁5aに形成した接続口挿通用の開口18を気密に挿通して、図3に示すように先端が検出手段収容部13内に突出するようになっている。
インクパック7には、残量検出手段11を接続する前に、予め脱気度の高い状態に調整されたインクが充填される。
袋体収容部3にインクパック7を装着したときには、可撓性袋体7bの前後の傾斜部7c,7dの上に、樹脂製のスペーサ19が装着される。樹脂製のスペーサ19は、袋体収容部3の上面がシールフィルム15によって覆われて、袋体収容部3が密封室となる時に、該密封室内でインクパック7がガタつくことを防止すると同時に、落下の際、インクパック7内のインク移動による圧力がインクパック7の溶着部に集中することを防止する。
袋体収容部3を含んで検出手段収容部13の開放面を封止したシールフィルム15の上には、樹脂製のカバー21が装着される。樹脂製のカバー21は、容器本体5の上に被せると、不図示の係合手段が、容器本体5側の係合部に係合して、容器本体5に固定される。
隔壁5aに開口した開口18の周囲には、図3(b)に示すように、連結される部位として、残量検出手段11が相対回転可能に嵌合装着される検出手段嵌合部23が装備されている。
本実施の形態の場合、検出手段嵌合部23は、2つの湾曲した凸壁23a,23bを備え、これらの凸壁23a,23bにより残量検出手段11の回転中心を規制する環構造を形成している。
また、図3(b)に示すように、検出手段嵌合部23に近接した位置で、隔壁5aに直交する如く検出手段収容部13に立設された隔壁5bには、検出手段嵌合部23に嵌合した残量検出手段11の抜けを防止する係止溝24が装備されている。
検出手段収容部13の前面側を覆う隔壁である容器本体5の前面壁5cは、残量検出手段11の取り付け操作のために、検出手段嵌合部23と対向する位置に切り欠きによる開口26が形成されている。
図2に示すように、前面壁5cの両側部には、インクカートリッジ1をカートリッジ装着部に装着した際に、カートリッジ装着部側に装備されている位置決めピンが挿入される位置決め孔27,28が装備されている。
一方の位置決め孔27は丸孔に設定され、他方の位置決め孔28は容器本体5の幅方向(図2の矢印X方向)に細長い長孔に設定されている。このように、一方の位置決め孔28を長孔に形成しておくことで、位置決め精度を保つ一方で寸法公差等の許容が容易になる。
丸孔の位置決め孔27に近い容器本体5の側壁上で、前面寄りの位置には、インクカートリッジ1をカートリッジ装着部に装着した際にカートリッジ装着部側に装備された接続端子に接触して電気的な接続を果たす回路基板31が装備されている。
この回路基板31は、その裏面に配置されるメモリ素子や、残量検出手段11に搭載される圧電素子をインクジェット式記録装置側の制御回路に電気接続し、これらのメモリ素子や圧電素子の動作を記録装置側から制御可能にする。
本実施の形態の残量検出手段11は、図1及び図4に示すように、連結される部位として容器本体5の検出手段嵌合部23(図3参照)に相対回転可能に嵌合する容器嵌合部35と、検出手段嵌合部23に容器嵌合部35を嵌合させた状態で残量検出手段11を回転させると容器本体5への固定を果たす固定手段37と、接続口7aが接続される接続針11aを介して可撓性袋体7b内のインクを液体導出部9に誘導する不図示の内部流路と、この内部流路内へのインクの流入状態(圧力変動)からインク残量を検出する不図示のセンサとを備えている。
本実施の形態の場合、容器嵌合部35は、検出手段嵌合部23の凸壁23a,23bに対し着脱可能に形成され、且つ回転可能に嵌合する2つの湾曲した凸壁35a,35bを備え、これらの凸壁35a,35bにより残量検出手段11の回転中心を規制する環構造を形成している。
以上の構成において、隔壁5aに形成した検出手段嵌合部23と、液体残量検出ユニット11に設けた容器嵌合部35とが、容器本体5と液体残量検出ユニット11とを相対回転可能に連結する嵌合手段を構成している。
固定手段37は、容器嵌合部35の外周に突設された係止片38と、回転移動する先端側に設けられた係合部39とから構成されている。
係止片38は、図5に示すように検出手段嵌合部23に容器嵌合部35を嵌合させた状態から矢印(イ)に示すように残量検出手段11を回転させた時に、容器本体5側の係止溝24(図3参照)に係合して、図8及び図10に示すように、嵌合部のカートリッジ装着部側への抜け止めを果たす。一方、係合部39は、図5に示すように検出手段嵌合部23に容器嵌合部35を嵌合させた状態から矢印(イ)に示すように残量検出手段11を回転させた時に、容器本体5側に装備された係合部に係合して、回転を規制する。
本実施の形態の場合、図7に示すように、容器嵌合部35の回転中心O1が、接続針1aの中心O2から容器本体5の開放面側に向かって距離Lだけずれて設定されている。
更に、残量検出手段11の容器嵌合部35を容器本体5の検出手段嵌合部23に嵌合させて、図9及び図10に示すように、残量検出手段11の回転により係止片38の係止溝24への係合を完了させたとき、接続針11aが、容器本体5の袋体収容部3に収容されるインクパック7の接続口7aの略中心に位置決めされるように、回転中心O1と中心O2の偏心量が設定されている。
言い換えれば、残量検出手段11が容器本体5に嵌合された状態では、接続針11aの位置が、隔壁5aに開口した開口18の中心から外れた位置となる偏芯状態位置となり、残量検出手段11が容器本体5に結合された状態では、接続針11aの位置が、開口18の中心となる中心状態位置となるように設定されて、残量検出手段がその回転操作によって偏芯状態位置と中心状態位置とを移動するように形成され、回転軌跡を小さくするようにしている。
以上に説明したインクカートリッジ1によれば、図5〜図7に示すように容器本体5の検出手段嵌合部23に残量検出手段11の容器嵌合部35を嵌合させた後、図5に示す矢印(イ)方向に残量検出手段11を嵌合部の周囲に回転させると、容器嵌合部35の外周に突設されている係止片38が容器本体5側の係止溝24に係合すると共に、係合部39が容器本体5側の係合部に係合して、残量検出手段11が容器本体5に固定される。
即ち、インクパック7を収容する容器本体5への残量検出手段11の取り付けは、相互の連結される部位に装備された嵌合手段である互いの嵌合部35,23を嵌合させた後に、残量検出手段11を回転させるという単純な操作で完了するため、組立性が良く、組立性の向上によりインクカートリッジ1の生産性を向上させることができる。
しかも、容器嵌合部35の回転中心O1が、接続針11aの中心O2からずれて設定されているため、回転操作によって容器本体5に係合させる残量検出手段11の係止片38の回転軌跡を小さく抑えることができ、これによって、容器本体5側に装備する係止溝24の位置を、残量検出手段11の回転中心により接近させて配置したり、係止溝24の深さの低減ができたりするため、容器本体5をコンパクトにまとめて、インクカートリッジ1の大型化を防止することができる。
また、上記実施の形態のインクカートリッジ1では、残量検出手段11の容器嵌合部35を容器本体5の検出手段嵌合部23に嵌合させて、残量検出手段11の回転により係止片38の係止溝24への係合を完了させたとき、図10に示すように、接続針11aが、容器本体5の袋体収容部3に収容されるインクパック7の接続口7aの略中心に位置決めされる。
そのため、図8に示したように、残量検出手段11を回転操作により容器本体5に固定した後に、容器本体5の袋体収容部3にインクパック7をセットする製造方法を採用することで、インクパック7の接続口7aを、簡単に残量検出手段11の接続針11aに位置合わせすることができ、残量検出手段11とインクパック7との接続を容易にして、更に組立性を向上させることができる。
また、上記実施の形態のインクカートリッジ1では、容器本体5の検出手段嵌合部23及び残量検出手段11の容器嵌合部35は、いずれも、一つ以上の凸壁により、相手の環構造に相対回転自在に嵌合する構成としており、凸壁の装備が間欠的なため、検出手段嵌合部23及び容器嵌合部35を互いに嵌合する円筒構造にする場合と比較して、成形時の型抜き性を向上させることができ、検出手段嵌合部23や容器嵌合部35の製造が容易になる。
なお、検出手段嵌合部23や容器嵌合部35の具体的な構造は、上記実施の形態のものに限らない。上記の実施の形態では、検出手段嵌合部23や容器嵌合部35は、二つの凸壁により形成したが、一つ又は、3つ以上の凸壁により、回転中心を規制する環構造を形成するようにしてもよい。更に、凸壁の代わりに、少なくとも一つ以上の凹溝により相手の回転中心を規制する環構造を形成するようにしてもよい。
また、図8から明らかなように、接続口7aの位置と液体導出部9の位置とは、図中の左右方向(図中矢印Dの方向)にずれており、液体導出部9が接続口7aに対してずれた位置となるオフセット位置に設けられている。
そして、実際にインクカートリッジ1がインクジェット記録装置に取り付けられる容器使用時には、図8のカートリッジを時計回りに90°回転させた状態となる。このため、液体導出部9は、接続口7aの開口の中心線Sよりも上側に位置することになる。なお、中心線Sとは、接続口7aの開口の中心を通るとともに、接続口7aの開口面(あるいは容器本体5において接続口7aが取り付けられる面)に対して直交する方向に延在する線のことである。
これによって、容器使用時には液体導出部9が、インクパック7の接続口7aよりも上側に位置するので、その水頭差分だけ液体導出部9に直接かかる圧力は低減され、液体導出部9からのインク漏れを防止できる。すなわち、接続口7aからのインクの流路は、接続口7aから液体導出部9に向けて鉛直方向に上昇する流路になり、この上昇する流路において、インクの圧力からインクの重力が差し引かれるので、液体導出部9にかかるインクの圧力が低減される。
尚、上記実施形態のインクカートリッジ1においては、残量検出手段11の内部流路を、接続口7aと液体導出部9の間に形成される容器本体5の幅方向(図2の矢印X方向)に延びる流路として構成し、該流路の一部に設けられる付加機能部として残量検出手段11を設けた例について説明したが、本発明に係る付加機能部はこれに限定されるものではない。
例えば、図12に示した他の実施の形態としてのインクカートリッジ100は、上記実施形態のインクカートリッジ1における残量検出手段11に代えて、付加機能部としての気泡トラップ手段111を接続口7aと液体導出部9の間に設けた液体収容容器である。尚、上記実施形態のインクカートリッジ1と同様の構成部材については、同符号付して詳細な説明を省略する。
インクカートリッジ100においては、図12に示すように、内部流路121a,121b及びトラップ室131を、接続口7aと液体導出部9の間に形成される容器本体5の幅方向(図12の上下方向)に延びる流路として構成し、該流路の一部に設けられる付加機能部として気泡トラップ手段111を設けた。
これによって、インクパック7内及び内部流路121a内のインク中の気泡が、液体導出部9からインクと伴に記録ヘッドに供給されることがなくなり、記録ヘッドの印字品質を良好に維持できる。即ち、インクパック7の可撓性袋体7bを浸透した外気や、液体導出部9から逆流した脱気度の低下したインクなどにより、インクパック7内及び内部流路121a内のインクに気泡が発生した場合でも、流路内の気泡はトラップ室131において捕捉され、内部流路121から液体導出部9へ流出することがない。
従って、上記実施形態のインクカートリッジ1,100は、液体導出部9が接続口7aの開口の中心線Sに対してずれた位置に設けられることによって、接続口7aと液体導出部9の間に容器本体5の幅方向に延びる流路が形成されるので、容器本体5の長手方向の拡大寸法を最小限としながら、この流路に上述した残量検出手段11や気泡トラップ手段111など付加機能部をコンパクトに設けることができる。
また、本発明の液体収容容器の用途は、インクジェット記録装置のインクカートリッジに限らない。液体噴射ヘッドを備える各種の液体消費装置に流用可能である。
また、液体噴射ヘッドを備える液体消費装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロデスペンサ等が挙げられる。
1 インクカートリッジ(液体収容容器)、3 袋体収容部、5 容器本体、7 インクパック(液体収容部)、7a 接続口、7b 可撓性袋体、9 液体導出部、11 残量検出手段、11a 接続針、23 検出手段嵌合部(嵌合手段)、23a,23b 凸壁、24 係止溝、35 容器嵌合部(嵌合手段)、35a,35b 凸壁、38 係止片、O1 容器嵌合部の回転中心、O2 接続針の中心。

Claims (2)

  1. 液体を貯留する液体収容部が収容される容器本体と、前記液体収容部に設けられ、液体を導出する接続口と、前記容器本体に設けられ、前記接続口から導出された液体を前記容器本体の外部に導出する液体導出部と、を備えた液体収容容器であって、
    前記液体導出部が、前記接続口の開口の中心線に対してずれた位置に設けられると共に、前記接続口と前記液体導出部の間に気泡を補足する気泡トラップ手段を設けた
    ことを特徴とする液体収容容器。
  2. 前記液体導出部が、前記接続口の開口の中心線に対して容器使用時の高さ方向上側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体収容容器。
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