JP4967253B2 - 光学装置及び投射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、指向性光に対する偏光分離能を有する光学装置及び投射装置に関する。
光源装置から供給される指向性光を、例えば液晶や所謂デジタルマイクロミラーデバイス(Digital MicromirrorDevice;DMD)による光変調装置によって光変調させ、映像出力などを行うように構成された投射装置が知られている。
この投射装置においては、所望の波長帯域を有するレーザやLED(Light Emitting Diode)などを光源装置として用いることや、ランプなどの光源装置からの光を所望の波長帯域ごとに分離し、レンズなどを使うことで、多数の指向性光を得ることができる。そして、この各指向性光が光変調されることにより、例えばスクリーン上に映像を表示させる投射すなわち出力がなされる。
ところで、このような光変調において、上述した光変調装置のみで所望の変調光を得ることは困難とされている。
例えば、上述した光変調装置が液晶により構成される場合には、液晶内の一部で形成される、液晶の配向特性を規定するためのプレチルト角によって、本来光変調の必要がない指向性光に対しても光変調がなされてしまう。また例えば、上述した指向性光が光路幅を有する所謂スキュー光である場合には、光変調装置の入射面に対して垂直な光軸を有する指向性光を導入しても、例えば集光に伴って、入射面に対して垂直でない成分を一部含むために、この一部が非変調成分となってしまう。すなわちこれらの場合には、光変調装置からの指向性変調光は、所望の変調光とは異なる偏光成分を含んでしまう。
これに対し、投射装置において、所定の変調がなされた偏光のみを選択的に反射ないし透過させる偏光分離部と、指向性変調光に含まれる上述の偏光成分を補償するための補償部とによる光学装置が設けられた構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。
この構成によれば、例えば図8に示すように、光源装置104からの指向性光を、偏光分離部102及び補償部103による光学装置101を経て光変調装置105に導入し、変調された指向性光を再び補償部103を経て偏光分離部102で反射させることによって、所望の投射すなわち出力が図られている。
また、図示しないが、光変調装置に関して光源装置とは反対側に偏光分離部を設け、この偏光分離部に併設される補償部を、指向性光の光軸に対して傾けた構成による投射装置も提案されている(例えば特許文献2参照)。
この構成によれば、投射装置の偏光分離部を例えば所謂MacNeilleプリズムによって構成した場合に必要とされるスキュー光の補償が可能とされる。
特開2002-372749号公報 特開2003-337375号公報
しかしながら、上述の特許文献2に記載の発明によって、例えば上述のMacNeilleプリズムに比してより高いコントラストを得ることが可能なワイヤーグリッド偏光子を用いた構成や、光変調装置に対して光源装置と光学装置が同じ側に配置される所謂反射型の構成において生じる、特有の問題を解決することは難しい。
例えば、上述の特許文献1に記載の発明による場合には、図9に示すように、補償部103の界面における反射によって生じる指向性光の反射成分が、偏光分離部102に入射することにより出力映像のコントラストが低下するなど、光学特性における問題が生じる。
すなわち、光源装置104から偏光分離部102を通過して補償部103に入射する段階(図中A点)で生じる反射成分は偏光が回転していないために偏光分離部102を通過するが、補償部103内に入射した後に出射する段階(図中B点)で生じる反射成分や、光変調装置105で変調されて指向性変調光となった後に補償部103に再入射する段階(図中C点)で反射されて生じる成分、更には光変調装置105で変調された後に補償部103に再入射した後に出射する段階(図中D点)で反射されて生じる成分は、補償部103内を往復することや光変調装置105で繰り返し変調されることによって偏光が回転し、本来の意図に反して偏光分離部102で反射され、出力されてしまう。
また、補償部103の界面に反射防止(Anti Reflective;AR)膜を設けることによって反射率の低下を図ることも可能ではあるものの、反射そのものを完全に回避することや、投射装置として充分なコントラスト(例えば白と黒の輝度比を暗所で測定した場合における暗所コントラスト10000:1)を可能とすることは難しく、反射防止膜の特性向上には多層化などの工夫も必要であることから、反射防止膜によって光学特性の低下を抑制することは煩雑であり、コストも増大してしまう。
本発明は、上述の諸問題を鑑み、指向性光に対する偏光分離能及び光学特性の向上が図られた投射装置と、この投射装置を構成する光学装置を提供するものである。
本発明に係る光学装置は、指向性光の光路を規定する偏光分離部と、指向性光の光路を規定し、指向性光が光変調装置により変調されて指向性変調光として入射すると、指向性変調光の複屈折による偏光回転及び位相変化を補償する補償部と、を備える。偏光分離部及び前記補償部は、指向性光の光軸に対してそれぞれ傾斜を有して配置されている。そして、補償部は、互いに異なる材料による多層構造とされ、少なくとも1つの層が、光軸に対して略垂直な面内異方性軸を有することを特徴とする。
本発明に係る投射装置は、 指向性光を出射する光源装置と、光源装置から出射された指向性光が通過する光学装置と、光学装置を通過した指向性光を変調する光変調装置と、を備える。光学装置は、指向性光の光路を規定する偏光分離部と、記指向性光の光路を規定し、指向性光が光変調装置により変調されて指向性変調光として入射すると、指向性変調光の複屈折による偏光回転及び位相変化を補償する補償部とを有し、偏光分離部及び補償部が、指向性光の光軸に対してそれぞれ傾斜を有して配置されている。そして、補償部は、互いに異なる材料による多層構造とされ、少なくとも1つの層が、光軸に対して略垂直な面内異方性軸を有することを特徴とする。
本発明に係る光学装置によれば、少なくとも、偏光分離部と、補償部とを有し、指向性光の光軸に対して偏光分離部及び補償部が傾斜を有して配置されることから、補償部界面で生じる反射光が、指向性変調光に混ざり込むことを回避できる。
本発明に係る投射装置によれば、少なくとも、光源装置と、光学装置と、光変調装置とを有し、光学装置が、少なくとも、偏光分離部と、補償部とを有し、偏光分離部及び補償部によって光路を規定される指向性光の光軸に対して、偏光分離部及び補償部が、それぞれ傾斜を有して配置される構成を有することから、補償部界面で生じる反射光が、指向性変調光に混ざり込むことを回避でき、出力すなわち投射におけるコントラストの向上が図られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
<光学装置の第1の実施形態>
本発明に係る光学装置の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る光学装置1の一例の構成を示す概略構成図である。
本実施形態に係る光学装置1は、図1に示すように、少なくとも、偏光分離部2と、補償部3とを有する。
また、本実施形態においては、光学装置1の主たる構成部である偏光分離部2及び補償部3とは別に、これら偏光分離部2及び補償部3によって光路を規定される指向性光の光源装置4と、光源装置4からの指向性光の光軸に対して略垂直な入射面を有する、例えば液晶による光変調装置5とが設けられる。
偏光分離部2は、所謂ワイヤーグリッド偏光子により構成され、光源装置4からの指向性光の光軸に対して所定の角度例えば45°の傾斜を有して配置される。
この偏光分離部2は、MacNeilleプリズムなど他の部材によって構成することもできるが、MacNeilleプリズムはs偏光とp偏光の分離に特化した構成とされているためにスキュー光入射に対する補償が別途必要となるのに対し、ワイヤーグリッド偏光子は、偏光子を構成するワイヤーの、平行方向と垂直方向のそれぞれに対する偏光を分離する構成とされているために補償の必要がないことに加え、特に高いコントラストを得ることが可能であることから、ワイヤーグリッド偏光子によって偏光分離部2を構成することが好ましい。また、偏光分離部2の偏光選択性は、光源装置4からの指向性光を透過し、透過した後に生じる、光変調装置5による変調及び補償部3による補償がなされた指向性変調光Lを反射するように、選定ならびに設計することが好ましい。
補償部3は、例えばガラス等の板状の光学材料により構成され、光源装置4からの指向性光の光軸に対して、所定の傾斜を有して配置される。
この補償部3は、後述するように、光変調装置5を構成する液晶からの指向性変調光Lの、複屈折による偏光回転や位相変化を補償するものであり、例えば、光変調装置5を構成する液晶内の一部に形成される、液晶の配向特性を規定するプレチルト角や、光変調装置5に入射する指向性光の、光変調装置の入射面に対して垂直でない成分などに基づいて生じる偏光成分に対応して設けられる。なお、指向性光の光軸に対する補償部3の傾斜角度は必ずしも偏光分離部2の傾斜角度と同じにする必要はなく、構成する材料の屈折率などとともに、主として光変調装置5を構成する液晶に対応させた上で、後述するように光軸に対して角度選定することが好ましい。
光源装置4は、例えば超高圧水銀ランプによる放電ランプや、レーザなどによることができる。所定の波長帯域を有するレーザなどを用いることや、放電ランプの光を所定の波長帯域ごとに分離することなどによって、所望の指向性光を形成することができる。
光変調装置5を構成する液晶は、本実施形態においては、電圧をかけていない状態で、液晶分子が入射面に対して略垂直すなわち指向性光の光軸に対して略平行に配列する、所謂ノーマリーブラックの垂直配向型(VA;Vertically Aligned)の液晶によることができる。
本実施形態において、光源装置4から出射された指向性光は、光学装置1を構成する偏光分離部2及び補償部3をこの順に通過して所定の偏光とされ、光軸を光変調装置5の入射面に略垂直として入射する。光変調装置5において、入射した指向性光が所定量変調され、所望の指向性変調光として補償部3に向けて出射される(L)。補償部3において補償をなされた指向性変調光(L)のうち、所定の変調偏光のみが選択的に偏光分離部2で反射され、例えばスクリーン(図示せず)が配置される所定の方向へ向かい、投射ないし出力される(L)。
ここで、光源装置4からの指向性光と光変調装置5からの指向性変調光とは、補償部3と外気との界面においてそれぞれ反射光Lを生じるものの、補償部3の界面が指向性光及び指向性変調光の光軸に対して傾斜を有して設けられていることから、反射光Lは指向性変調光Lに混入することなく、所望の変調光のみが投射すなわち出力される。
光軸に対する補償部3の傾斜角度は、偏光分離部2及び光変調装置5との距離や、指向性光及び指向性変調光の光路幅、スキュー光としての幅や角度、ならびに偏光分離部2の傾斜角度に応じて選定することができるが、通常、光路幅は偏光分離部2との距離に比して小さいことから、補償部3の傾斜角度は極端に大きくなくとも良い。なお、偏光分離部2とは異なる傾斜角度に選定することにより、反射光Lが補償部3に戻って再び指向性変調光Lに混ざることを、より確実に回避することができる。
図2及び図3は、それぞれ、補償部3の構成の一例を示す。
本実施形態における補償部3は、偏光回転や位相変化を補償する所謂ワイヤーグリッド偏光子による板状構成を有するが、例えば下地部材上に複屈折材料層が形成された、すなわち互いに異なる材料による多層構造の少なくとも一部が、光変調装置5の入射面に対して略垂直とされる指向性光及び指向性変調光の光軸(図示せず)に対して、垂直な面内異方性を有していることが好ましい。すなわち、補償部3を指向性光の光軸に対して傾斜させて配置する場合には、補償部3の複屈折材料の異方性の主軸を、光軸に対応して選定することが好ましい。
例えば、図2に示すように、補償部3を、板状の下地部材3a上に、光軸に対して垂直な面内で直交する方向の屈折率nx及びnyが互いに異なる、所謂面内複屈折を有する複屈折材料層3b上に蒸着して形成する場合に、下地部材3aに対して、上述した光軸に対する傾斜角度分だけ斜めに蒸着させて形成することによって、本実施形態におけるように、光軸に対して補償部3を傾斜させて配置した場合でも、光変調装置5において上述のプレチルト角に由来して生じた余剰偏光成分を補償することができる。
また、下地部材3a上に斜め蒸着によって形成される複屈折材料層3bについて、指向性光の光軸に平行な方向の屈折率nzと、上述したnx及びnyとを互いに異ならせる所謂垂直複屈折を有する複屈折材料で構成することによって、光変調装置5において上述のスキュー光に由来して生じた余剰偏光成分を補償することができる。すなわち、光変調装置5内の複屈折率及び光路長は、光変調装置5の入射面に垂直に入射する成分を対象として設計されているため、スキュー光の一部は所望の変調をなされない偏光成分として指向性変調光Lに混ざり込んでしまうが、補償部3において指向性変調光Lの光軸に対して垂直複屈折を形成することにより、この偏光成分を補償することができる。
なお、本発明に係る光学装置及び投射装置を構成する補償部3の構成はこれに限られず、例えば図3に示すように、三角形や台形などの断面形状を有する下地部材3c及び3dによって、面内異方性のある延伸ポリマーなどの媒質よりなる複屈折材料層3eを、挟み込んだ構成とすることもできるなど、種々の形状及び構成をとることができる。
<光学装置の第2の実施形態>
本発明に係る光学装置の第2の実施形態を説明する。この第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。説明を省略する部分は、第1実施形態と同様であることとする。また、説明上、第1実施形態と重複する構成要素には、同一の符号を付して重複説明を省略する。
図4A及び図4Bは、それぞれ、本実施形態に係る光学装置1の一例の構成を示す概略上面図及び概略側面図である。
上述の第1の実施形態に係る光学装置による場合、すなわち補償部3を指向性変調光Lの光軸に対して傾斜させて配置する場合には、偏光の補償が図られるものの、非点収差が生じるおそれがあり、場合によっては指向性変調光Lを更に補正する必要が生じてくる。
しかしながら、本実施形態におけるように、偏光分離部2と補償部3とによって指向性光の光路を規定する場合に、偏光分離部2を構成する反射分離構造、例えばワイヤーグリッド偏光子の偏光分離面を、補償部3とは反対側すなわち例えば光源装置4側に設け、更に偏光分離部2と補償部3とを、互いにねじれの位置になるように、例えば偏光分離部2がy軸及びz軸に対し傾斜を有し、補償部3がx軸及びz軸に対し傾斜を有するように、それぞれ指向性光の光軸に対して傾斜させて配置することによって、この非点収差の補正を行うことができる。
また、より確実に非点収差を取り除くためには、図5に示すように、例えば偏光分離部2と補償部3とを、互いにねじれの位置になるように、それぞれ光軸に対して傾斜させて配置する場合に、補償部3内における指向性変調光の光路長を、偏光分離部2内における指向性変調光の光路長の略2倍とすることが好ましい。
これは、指向性変調光の、補償部3内の通過が一度だけであるのに対して、偏光分離部2内の通過は反射の前後二度、つまり往復であるためである。具体的には、例えば偏光分離部2と補償部3とを、互いにねじれの位置になるように、それぞれ指向性変調光の光軸に対して45°の傾斜で配置する場合に、補償部3の厚さを偏光分離部2の厚さの略2倍とすることによって、偏光分離部2と補償部3とを互いにねじれの位置に配置するのみの場合に比べ、より確実に非点収差を取り除くことができる。
<光学装置の第3の実施形態>
本発明に係る光学装置の第3の実施形態を説明する。この第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。説明を省略する部分は、第1実施形態と同様であることとする。また、説明上、第1実施形態と重複する構成要素には、同一の符号を付して重複説明を省略する。
図5A及び図5Bは、それぞれ、本実施形態に係る光学装置1の一例の構成を示す概略上面図及び概略側面図である。
上述の第1の実施形態に係る光学装置による場合、すなわち補償部3を指向性変調光Lの光軸に対して傾斜させて配置する場合には、偏光の補償が図られるものの、指向性変調光に対する反射自体を完全に抑制することは難しいため、指向性変調光の光学特性例えば輝度の低下が発生するおそれがある。
しかしながら、本実施形態におけるように、補償部3に入射する指向性変調光に基づいて補償部3の界面で発生する屈折光の光軸と反射光の光軸とが90°となるように補償部3の傾斜角度θを選定し、角度θがp偏光に対するブリュースター角もしくはその近傍の角度になるように、つまりブリュースター角を基に選定することにより、指向性変調光のp偏光の反射率を選択的に低減させることができ、投射におけるコントラストのみならず、例えば輝度を向上させることができる。具体的には、例えば、補償部3を屈折率1.52のガラスで構成した場合、ブリュースター角は56°となる。
<投射装置の実施形態>
本発明に係る投射装置の実施形態を説明する。
図7は、本実施形態に係る投射装置の構成を示す概略構成図である。
本実施形態において、投射装置60は、光源装置61と、光変調装置62と、投影光学部63と、光学装置64とを有する。
光源装置61としては、放電ランプ12を光源として用い、放電ランプ12の出射側には、第1フライアイレンズ16、第2フライアイレンズ17、偏光ビームスプリッター18、コンデンサーレンズ19を介して、赤色帯域の光を分離して反射する第1のダイクロイックミラー42と、青色光、緑色光を反射する第2のダイクロイックミラー43とが合成されて配置される。
第1のダイクロイックミラー42の反射側には、光路を例えば90°変換された光軸上にミラー41が設けられ、ミラー41の光出射側には、赤色光用フィールドレンズ27R、偏光分離部33Rが配置され、偏光分離部33Rにより光路を例えば90°変換された光軸上に赤色光に対応する反射型の液晶パネル28Rが配置される。
また、第2のダイクロイックミラー43の反射側に、光軸を例えば90°変換された位置にミラー21が配置され、このミラー21により例えば90°光路を変換された位置に例えば緑色光を反射する第3のダイクロイックミラー44が配置される。この第3のダイクロイックミラー44の反射側にはフィールドレンズ27Gを介して偏光分離部33Gが配置され、偏光分離部33Gにより光路を例えば90°変換された位置に緑色光に対応する液晶パネル28Gが配置される。
また、第3のダイクロイックミラー44の透過側にフィールドレンズ27Bを介して偏光分離部33Bが配置され、偏光分離部33Bにより光路を例えば90°変換された位置に、青色光に対応する反射型の液晶パネル28Bが配置される。
これら液晶表示パネル28R、28G及び28Bによって、画像情報に対応して光を変調する光変調装置62が、それぞれ構成される。
また、図示しないが、偏光分離部33R、33G、33Bに対応して、それぞれ上述した補償部が設けられることにより、各光変調装置62に対応する光学装置64が、それぞれ形成される。この光学装置64としては、例えば前述した実施形態における構成に例示されたような、本発明に係る光学装置1を用いることができる。
各液晶パネル28R、28G及び28Bが反射された光の光軸上の、偏光分離部33R、33G及び33Bを介した位置にクロスプリズム29が配置され、その出射側に投影レンズ30等が配置されて投影光学部63が構成される。
このような構成において、超高圧水銀ランプ等の放電ランプ12から出射された光束は、リフレクター13によりほぼ平行光となり、第1及び第2フライアイレンズ16及び17により光束の空間分布を均一化され、偏光ビームスプリッター18により偏光方向をそろえられ、コンデンサーレンズ19Bにより集光されて第1のミラー42に入射する。この第1のダイクロイックミラー42において、特定の波長帯域の光が透過され、残りの光が反射されて、ミラー41に入射される。
ここで、ミラー41は、第1のダイクロイックミラー42から反射されてこのミラー41に入射した光のうち、特定の波長帯域の光を反射して、残りの光を透過するように調整する。
例えば、ミラー41の分離波長を575nmとし、これより長波長側の光を出射させ、短波長側の光を光路から分離する構成とする。つまりこの場合、第1のダイクロイックミラー42と対向する側の面においては、575nm程度以上の波長の光を反射する特性とする。
また、第1のダイクロイックミラー42においては、例えば分離波長を570nm程度とし、570nm程度以上の赤色光を反射する構成とする。
そして、上述したように光量を調整された赤色光は、赤色光を変調するフィールドレンズ27R、偏光分離部33Rを介して液晶パネル28Rによって、目的とする画像情報に対応して変調される。
一方、放電ランプ12から出射される光のうち緑色光、青色光は、第2のダイクロイックミラー43により反射され、ミラー21により反射されて第3のダイクロイックミラー44により各色光が分離されて、それぞれ緑色光、青色光を変調するフィールドレンズ27G及び27B、偏光分離部33G及び33Bを介して、液晶パネル28G、28Bにより、目的とする画像情報に対応して変調される。変調された各色光がクロスプリズム29において合成され、投影レンズ30等より成る投影光学部63で例えばスクリーン(図示せず)に投影される。
以上、本発明に係る光学装置及び投射装置の実施の形態を説明したが、この実施の形態の説明で挙げた使用材料及びその量、屈折率及び寸法などの数値的条件は好適例に過ぎず、説明に用いた各図における寸法形状及び配置関係も概略的なものである。すなわち、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
例えば、指向性光の光源装置としてLED(Light Emitting Diode)などを用いることができるなど、本発明は、種々の変形及び変更をなされうる。
本発明に係る光学装置の一例の構成を示す概略構成図である。 A,B それぞれ、本発明に係る光学装置の一例における、補償部の一例を示す模式図である。 A,B それぞれ、本発明に係る光学装置の一例における、補償部の他の例を示す模式図である。 A,B それぞれ、本発明に係る光学装置の他の例を示す概略上面図及び概略側面図である。 偏光分離部と補償部の、指向性変調光の光軸に対する配置の一例を示す奢侈図である。 A,B それぞれ、本発明に係る光学装置の他の例を示す概略上面図及び概略側面図である。 本発明に係る投射装置の一例の構成を示す概略構成図である。 従来の光学装置の説明に供する模式図である。 従来の光学装置の説明に供する模式図である。
符号の説明
1・・・光学装置、2・・・偏光分離部、3・・・補償部、4・・・光源装置、5・・・光変調装置、12・・・放電ランプ、13・・・リフレクター、16・・・第1フライアイレンズ、17・・・第2フライアイレンズ、18・・・偏光ビームスプリッター、19・・・コンデンサーレンズ、21・・・ミラー、27R,27G,27B・・・フィールドレンズ、28R,28G,28B・・・液晶パネル、29・・・クロスプリズム、30・・・投影レンズ、33R,33G,33B・・・偏光分離部、41・・・ミラー、42・・・第1のダイクロイックミラー、43・・・第2のダイクロイックミラー、44・・・第3のダイクロイックミラー、60・・・投射装置、61・・・光源装置、62・・・光変調装置、63・・・投影光学部、64・・・光学装置、101・・・従来の光学装置、102・・・偏光分離部、103・・・補償部、104・・・光源装置、105・・・光変調装置

Claims (14)

  1. 指向性光の光路を規定する偏光分離部と、
    前記指向性光の光路を規定し、前記指向性光が光変調装置により変調されて指向性変調光として入射すると、前記指向性変調光の複屈折による偏光回転及び位相変化を補償する補償部と、を備え、
    前記偏光分離部及び前記補償部が、前記指向性光の光軸に対してそれぞれ傾斜を有して配置され
    前記補償部は、互いに異なる材料による多層構造とされ、少なくとも1つの層が、前記指向性光の光軸に対して略垂直な面内異方性軸を有することを特徴とする光学装置。
  2. 前記偏光分離部及び前記補償部の、前記光軸に対する傾斜の角度が、互いに異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記偏光分離部と前記補償部とが、互いにねじれの位置にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  4. 前記指向性光が、前記偏光分離部の、前記補償部とは反対側の面で反射される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  5. 前記指向性光の、前記偏光分離部内における光路長が、前記補償部内における光路長の略2倍である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  6. 前記光軸に対する前記補償部の傾斜角が、ブリュースター角を基に選定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  7. 前記偏光分離部が、ワイヤーグリッド偏光子である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  8. 前記補償部が、複屈折材料よりなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  9. 前記補償部の少なくとも一部が、前記光軸に対して略垂直な面内異方性軸を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  10. 前記指向性光が、前記偏光分離部通過後に、前記補償部に導入される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  11. 前記指向性光が、前記補償部経由後にのみ、前記偏光分離部で反射される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  12. 少なくとも、光源装置と、光学装置と、光変調装置とを有し、
    前記光学装置は、
    指向性光の光路を規定する偏光分離部と、
    前記指向性光の光路を規定し、前記指向性光が光変調装置により変調されて指向性変調光として入射すると、前記指向性変調光の複屈折による偏光回転及び位相変化を補償する補償部と、を備え、
    前記偏光分離部及び前記補償部が、前記指向性光の光軸に対してそれぞれ傾斜を有して配置され
    前記補償部は、互いに異なる材料による多層構造とされ、少なくとも1つの層が、前記指向性光の光軸に対して略垂直な面内異方性軸を有することを特徴とする投射装置。
  13. 前記光変調装置が、液晶装置である
    ことを特徴とする請求項12に記載の投射装置。
  14. 前記光変調装置が、反射型の液晶装置である
    ことを特徴とする請求項12に記載の投射装置。
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