JP4963974B2 - ローダ装置 - Google Patents

ローダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4963974B2
JP4963974B2 JP2007008701A JP2007008701A JP4963974B2 JP 4963974 B2 JP4963974 B2 JP 4963974B2 JP 2007008701 A JP2007008701 A JP 2007008701A JP 2007008701 A JP2007008701 A JP 2007008701A JP 4963974 B2 JP4963974 B2 JP 4963974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement
area
loader
loader hand
hand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007008701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008173713A (ja
Inventor
孝哲 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Machinery Miyano Co Ltd
Original Assignee
Citizen Machinery Miyano Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Machinery Miyano Co Ltd filed Critical Citizen Machinery Miyano Co Ltd
Priority to JP2007008701A priority Critical patent/JP4963974B2/ja
Publication of JP2008173713A publication Critical patent/JP2008173713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4963974B2 publication Critical patent/JP4963974B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Workpieces (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

本発明は、工作機械本体に対するワークのローディング・アンローディングを行なうためのローダ装置に関するものである。
NC工作機械などでは、工作機械本体に対する未加工ワークのローディング、および加工済みワークのアンローディングは、ガントリーローダなどのローダ装置によって行なわれる。このようなローダ装置では、ローダハンドによりワークを把持し、ワークストッカと主軸チャックとの間のワークの搬送を行う。このような動作は、工作機械本体上でのローダハンドの移動パターンに対応する駆動データをメモリに記憶しておき、このメモリに記憶されている駆動データに基いて、制御部がローダチャックに対する駆動装置を制御することにより行なわれる。
このようなローダ装置において、移動パターンの設定は、例えば、駆動装置に対する手動制御によりローダハンドを実際に駆動する教示動作を行い、その際のローダハンドの位置データに基いて、駆動データが決定され、メモリに記憶される。また、ワークの寸法などが変更になった場合には、プログラミングにより、駆動データを直接、入力することもある。さらに、ローダハンドに対する教示を自動的に行なうことも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−134645号公報
しかしながら、駆動データを直接入力した際や、自動教示を行なう際、プログラムミスがあると、実際にローダハンドを駆動したときにローダハンドが工作機械本体側のタレットやカバーなどと干渉し、ローダハンドが破損することがある。また、教示動作を手動で行なう際も、作業者が操作を誤ると、ローダハンドが工作機械本体と干渉し、破損することことがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ローダハンドの移動パターンを設定する際、ローダハンドと工作機械本体との干渉を確実に防止することのできるローダ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、工作機械本体上でワークを搬送すローダハンドと、該ローダハンドを駆動する駆動装置と、前記ローダハンドの移動パターンに対応する駆動データに基づいて前記駆動装置を制御し、前記ローダハンドを移動させる制御手段とを有するローダ装置において、前記ローダハンドの移動を許容する移動許容領域と、前記ローダハンドの進入が禁止される進入禁止領域とを設定し、前記移動許容領域を、当該移動許容領域と前記進入禁止領域との相対向する境界線間で直線的に連続する複数の分割移動許容領域に分割し、前記制御手段を、前記移動パターンに基づく前記ローダハンドの移動開始位置および移動終了位置が同一の前記分割移動許容領域内にあると判定したとき前記ローダハンドの前記移動許容領域からの逸脱が発生しないと判定し、前記移動開始位置および前記移動終了位置が同一の前記分割移動許容領域内にないと判定したとき前記ローダハンドの前記移動許容領域からの逸脱が発生すると判定するように構成したことを特徴とする。
本発明では、前記移動パターンを設定する際、当該移動パターンに基いて前記ローダハンドを移動させた際に当該ローダハンドの前記移動許容領域からの逸脱が発生するか否かを検証するので、前記ローダハンドが工作機械本体側と干渉することがない。
本発明において、前記ローダハンドの移動軸は、互いに直交するX軸方向およびY軸方向に設定され、前記分割移動許容領域は、前記X軸方向または前記Y軸方向に連続するように設定されている構成を採用することができる
本発明では、前記制御手段は、前記駆動装置に対する手動制御により前記ローダハンドを駆動する教示動作により前記移動パターンを決定する際、教示中の前記ローダハンドの位置と、前記移動許容領域において前記進入禁止領域との境界部分に沿うように設定された緩衝領域とを比較し、前記ローダハンドが前記進入禁止領域に接近したと判定したとき、前記駆動装置による前記ローダハンドの移動速度を低下させることが好ましい。このように構成すると、ローダハンドの移動許容領域と進入禁止領域との間に曖昧な領域が存在する場合でも、かかる曖昧な領域にローダハンドが進入したときには、駆動装置によるローダハンドの移動速度を低下させるので、教示の際、ローダハンドが工作機械本体側と干渉することを防止することができる。
本発明では、移動パターンを設定する際、当該移動パターンに基いてローダハンドを移動させた際に当該ローダハンドの移動許容領域からの逸脱が発生するか否かを検証するので、ローダハンドが進入禁止領域に侵入することがない。それ故、プログラムミスがあっても、ローダハンドが工作機械本体側と干渉することがないので、ローダハンドの破損などを確実に防止することができる。
また、本発明において、駆動装置に対する手動制御によりローダハンドの教示を行なう際、ローダハンドが進入禁止領域に接近したとき、駆動装置によるローダハンドの移動速度を低下させる。従って、教示の際、操作ミスがあっても、ローダハンドが進入禁止領域内に進入することがないので、ローダハンドの破損などを確実に防止することができる。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明を適用した工作機械の構成を示す正面図および右側面図である。図2は、図1に示す工作機械に用いたガントリーローダ装置の構成を示すブロック図である。
図1(a)、(b)に示すように、本形態の工作機械1は、工作機械本体2と、この工作機械本体2に対する未加工ワークのローディングおよび加工済みワークのアンローディングを行なうガントリーローダ装置3とを有している。
工作機械本体2は、メインスピンドル21で保持したワークに対して切削加工や穴あけ加工などを行なうNC旋盤22と、未加工のワークを貯留しておくイン側のストッカ24と、加工済みのワークを貯留しておくアウト側のストッカ23と、制御ボックス26とを備えている。
ガントリーローダ装置3は、工作機械本体2の上方位置でメインスピンドル21の軸線方向(Y軸方向)に延びたY軸方向ガイド軸31と、Y軸方向ガイド軸31上においてY軸方向に移動可能に搭載されたスライダ32と、このスライダ32上において、メインスピンドル21の軸線方向(Y軸方向)と直交するX軸方向に移動可能な昇降軸33と、この昇降軸33の下端部に保持されたローダハンド30とを備えている。ローダハンド30は、例えば、イン用ハンドとアウト用ハンドとからなる。
また、図1には、図示を省略するが、ガントリーローダ装置3は、図2に示すように、基本動作を担うCNC(Computerized Numerical Control)や、手動/自動などの運転モードの切り替え、ガントリーローダ装置3の制御などを行なうPMC(Programmable Machine Controller)などの制御部41(制御手段)および各種メモリ45を備えた制御装置40と、駆動装置50とを有している。駆動装置50は、サーボアンプ53と、ローダハンド30をX軸方向に駆動するためのX軸サーボモータ51と、ローダハンド30をY軸方向に駆動するためのY軸サーボモータ52とを備えている。制御部41は、サーボアンプ53を介して、X軸サーボモータ51およびY軸サーボモータ52の回転開始、回転停止、回転速度などを制御可能である。このような制御は、メモリ45に格納されているプログラムに基いて自動的に行なわれる。
ガントリーローダ装置3において、メモリ45の駆動データ記憶部42には、工作機械本体2上でのローダハンド30の移動パターンに対応する駆動データが記憶されており、制御部41は、この駆動データ記憶部42に記憶されている駆動データに基いてサーボアンプ53を介して、X軸サーボモータ51およびY軸サーボモータ52の回転開始、回転停止、回転速度などを制御し、ワークのローディング・アンローディングを行なわせる。
このように構成した工作機械1において、工作機械本体2上でのローダハンド30の移動パターンは、対象となるワークのサイズなどに応じてその都度、設定され、かかる設定は、制御装置40に対するプログラム入力による方法と、あるいは駆動装置50に対する手動制御によりローダハンド30を駆動する教示動作を行なわせる方法とにより行なわれる。これらいずれの方法を行なう場合も、ローダハンド30が工作機械本体2側のスピンドル21や、操作盤25、ストッカ23、24、カバー(図示せず)などとの干渉を避ける必要がある。そこで、本形態では、以下の構成が採用されている。
(移動許容領域および緩衝領域の構成)
図3(a)、(b)、(c)は各々、本形態の工作機械本体に対する領域分割の説明図、各領域とX軸方向での移動許容領域との位置関係を示す説明図、および各領域とY軸方向での移動許容領域との位置関係を示す説明図である。図4は、本形態の工作機械本体における各移動許容領域の位置関係を示す説明図である。図5(a)、(b)、(c)は、本形態の工作機械本体における緩衝領域の説明図である。
まず、本形態では、図3(a)に示すように、工作機械本体2は、メモリアドレスD2080、D2088、D2104・・・などにより各領域P1、P2、P3・・に分割されている。また、各領域P1、P2、P3・・のうち、領域P1、P2、P3、P4、P5、P7、P8、P9は、ローダハンド30が移動しても工作機械本体2側と干渉するおそれがない移動許容領域に設定されている一方、領域P6、P10は、ローダハンド30が進入すると工作機械本体2側と干渉する進入禁止領域に設定されており、かかる領域の位置データは、移動制限データとして、図2に示すメモリ45の移動制限データ記憶部43に記憶されている。このような移動許容領域や進入禁止領域は、工作機械本体2の図面やローダハンド30の寸法や形状、さらにはワークの加工前後の寸法などに基いて決定される。
ここで、移動許容領域は、ローダハンド30の各直動方向(X軸方向およびY軸方向)に沿って延びた複数の移動許容領域(分割移動許容領域)に分割されており、本形態では、図3(b)に示すように、X軸方向に延びた3つの分割移動許容領域SA1、SA2、SA3が設定されている。また、本形態では、図3(c)に示すように、工作機械本体2の略上半部に、Y軸方向に延びた1つの分割移動許容領域SA4が設定されている。X軸方向に延びた分割移動許容領域SA1、SA2、SA3と、Y軸方向に延びた分割移動許容領域SA4とは3つの重複部分を備えており、図4には、分割移動許容領域SA1、SA2と分割移動許容領域SA4との重複部分を各々、分割移動許容領域SA1&SA4、SA2&SA4と示してある。
なお、工作機械本体2において、分割移動許容領域の周りは全て進入禁止領域であり、例えば、工作機械本体2の略下半部には、分割移動許容領域SA1、SA2、SA3によって挟まれた領域が進入禁止領域OTになっている。従って、本形態では、移動制限データとして、これらの分割移動許容領域SA1、SA2、SA3に対応する位置データが移動制限データ記憶部43に設定されている。
また、本形態では、図5(a)に示すように、分割移動許容領域SA1、SA2、SA3、SA4には、進入禁止領域OTとの境界部分に沿うように緩衝領域SA10が設定されており、緩衝領域SA10についても、メモリ45の移動制限データ記憶部43に移動制限データとして記憶されている。ここで、緩衝領域SA10は、図5(a)において円Cで囲んだ領域を図5(b)に拡大して示すように、X軸方向において所定の幅寸法をもってY軸方向に延びたX軸緩衝領域SA11と、Y軸方向において所定の幅寸法をもってX軸方向に延びたY軸緩衝領域SA12とを含んでいる。
(移動パターンのプログラム入力時の動作およびその効果)
図6は、本形態のガントリーローダ装置3においてローダハンド30の移動パターンをプログラム入力した結果を検証する際の動作を示すフローチャートである。
本形態のガントリーローダ装置3においては、ローダハンド30の移動パターンをプログラム入力する際、この移動パターンに対応するローダハンド30の位置データと移動制限データとの比較を行ない、移動パターンに基いてローダハンド30を移動させた際にローダハンド30の移動許容領域からの逸脱が発生するか否かを検証する。
より詳しくは、制御部41は、移動パターンを複数の直動パターンに分割するとともに、直動パターンに対応する移動開始位置データおよび移動終了位置データと、分割移動許容領域データとの比較を行ない、複数の直動パターンの各々におけるローダハンド30の移動開始位置および移動終了位置が同一の分割移動許容領域SA1、SA2、SA3、SA4内に位置しているときローダハンド30の移動許容領域からの逸脱が発生しないと判定し、移動開始位置および移動終了位置が異なる分割移動許容領域SA1、SA2、SA3、SA4内に位置しているときローダハンド30の移動許容領域からの逸脱が発生すると判定する。
より具体的には、図6に示すように、ステップST11において動作確認がスタートすると、ステップST12において現在位置(移動開始位置データ)の取得を行なった後、ステップST13において目標位置(移動終了位置データ)の取得を行なう。次に、ステップST14において現在位置(移動開始位置データ)が分割移動許容領域SA1、SA2、SA3、SA4のいずれに対応するかを取得した後、ステップST15において目標位置(移動終了位置データ)が分割移動許容領域SA1、SA2、SA3、SA4のいずれに対応するかを取得する。ステップST14、ST15において、いずれの分割移動許容領域SA1、SA2、SA3、SA4も取得できなかった場合、エラーとして機械を停止する。
次に、ステップST16において現在位置のエリア(移動開始位置の分割移動許容領域)と、目標位置のエリア(移動終了位置の分割移動許容領域)とを比較し、現在位置のエリア(移動開始位置の分割移動許容領域)と、目標位置のエリア(移動終了位置の分割移動許容領域)とが同一であれば、ステップST17において正常であると判定し、次の直動パターンの検証を行なう。
これに対して、ステップST16において現在位置のエリア(移動開始位置の分割移動許容領域)と、目標位置のエリア(移動終了位置の分割移動許容領域)とが相違していれば、ステップST18において工作機械本体2と干渉するとの予報信号を出力し、動作を停止する。
例えば、図3(a)、(b)、(c)および図4において、ローダハンド30が以下の直動
直動パターン(A1):領域P1 → 領域P2への直動
直動パターン(A2):領域P2 → 領域P1への直動
直動パターン(A3):領域P1 → 領域P3への直動
を行なう場合、直動パターン(A1)は、領域P1(分割移動許容領域SA1&SA4)から領域P2(分割移動許容領域SA1)への移動であって、分割移動許容領域SA1内での移動であるので、移動許容領域からの逸脱が発生しないと検証することができる。次に、直動パターン(A2)は、領域P2(分割移動許容領域SA1)から領域P1(分割移動許容領域SA1&SA4)への移動であって、分割移動許容領域SA1内での移動であるので、移動許容領域からの逸脱が発生しないと検証することができる。また、直動パターン(A3)は、領域P1(分割移動許容領域SA1&SA4)から領域P3(分割移動許容領域SA2&SA4)への移動であって、分割移動許容領域SA4内での移動であるので、移動許容領域からの逸脱が発生しないと検証することができる。
これに対して、ローダハンド30が以下の直動
直動パターン(B1):領域P2 → 領域P4への直動
直動パターン(B2):領域P2 → 領域P5への直動
を行なう場合、直動パターン(B1)は、領域P2(分割移動許容領域SA1)から領域P4(分割移動許容領域SA2)への移動であり、分割移動許容領域SA1、SA2間での移動であるため、移動許容領域からの逸脱が発生すると検証することができる。また、直動パターン(B2)は、領域P2(分割移動許容領域SA1)から領域P5(分割移動許容領域SA4)への移動であり、分割移動許容領域SA1、SA4間での移動であるため、移動許容領域からの逸脱が発生すると検証することができる。
なお、以下の直動パターン(C1)は、
直動パターン(C3):領域P2 → 領域P6への直動
領域P2(分割移動許容領域SA1)から領域P6(移動許容領域外)への移動であり、移動許容領域からの逸脱が発生するのは明らかである。
このように本形態では、移動パターンをプログラム入力した際、この移動パターンに基いてローダハンド30を移動させた際にローダハンド30の移動許容領域からの逸脱が発生するか否かを事前に検証するので、プログラムミスがあっても、ローダハンド30が工作機械本体2側と干渉することを事前に防止することができる。
(移動パターンの教示時の動作およびその効果)
図7は、本形態のガントリーローダ装置3においてローダハンド30の教示を行なう場合の干渉チェックの動作を示すフローチャートである。なお、以下に示す干渉チェックは、手動による教示を行なう場合の他、自動による教示を行なう場合にも適用することができる。
本形態のガントリーローダ装置3においては、移動パターンを設定するにあたって、駆動装置50に対する手動制御によりローダハンド30を駆動する教示動作を行なう場合、制御部41は、教示中のローダハンド30の位置データと、移動制限データとを比較し、ローダハンド30が進入禁止領域に接近したとき、駆動装置50によるローダハンド30の移動速度を低下させる。
より詳しくは、制御部41は、教示動作中の前記ローダハンド30の位置データと、緩衝領域データとを比較し、ローダハンド30が、図5(a)、(b)、(c)に示す緩衝領域SA10内に進入したとき、駆動装置50によるローダハンド30の移動速度を低下させる。ここで、制御部41は、ローダハンド30が緩衝領域SA10において、移動許容領域と進入禁止領域OTとの境界領域に沿って移動する際には駆動装置50によるローダハンド30の移動速度を低下させず、ローダハンド30が緩衝領域SA10において進入禁止領域に向かって移動する際に駆動装置50によるローダハンド30の移動速度を低下させる。
より具体的には、ステップST21において教示を開始すると、ステップST22において現在位置の取得を行なった後、ステップST23においてX軸方向に移動か否かを判断する。ステップST23での判断において、X軸方向の移動と判断した場合、ステップST24においてX軸方向における現在位置がX軸緩衝領域SA11内であるか否かを判断し、X軸方向における現在位置がX軸緩衝領域SA11内であれば、ステップST25において、駆動装置50によるローダハンド30の移動速度にリミットをかけて、ステップST26においてローダハンド30の移動速度を低下させ、早送りを禁止する。そして、ステップST27においてステップST22に戻る。
ステップST24での判断において、X軸方向における現在位置がX軸緩衝領域SA11内でなければ、ステップST28においてY軸方向に移動か否かを判断する。また、ステップST23の判断においてX軸方向の移動ではないと判断したときも、ステップST28においてY軸方向に移動か否かを判断する。ステップST28での判断において、Y軸方向の移動でないと判断した場合、ステップST27を介してステップST22に戻る。
これに対して、ステップST28の判断において、Y軸方向の移動と判断した場合、ステップST29においてY軸方向における現在位置がY軸緩衝領域SA12内であるか否かを判断し、Y軸方向における現在位置がY軸緩衝領域SA12内であれば、ステップST25において、駆動装置50によるローダハンド30の移動速度にリミットをかけて、ステップST26においてローダハンド30の移動速度を低下させ、早送りを禁止する。そして、ステップST27を介してステップST22に戻る。ステップST29での判断において、Y軸方向における現在位置がY軸緩衝領域SA12内でないと判断した場合は、ステップST27を介してステップST22に戻る。
このため、図5(c)に矢印X11に示すように、X軸方向の移動であって進入禁止領域OTに向かう移動の場合、ローダハンド30がX軸緩衝領域SA11に進入すると、ローダハンド30の移動速度を低下させることができる。また、図5(c)に矢印X12に示すように、X軸方向の移動であって進入禁止領域OTとは反対側に向かう移動の場合も、ローダハンド30がX軸緩衝領域SA11から出るまでは、ローダハンド30の移動速度を低下させることができる。
従って、本形態によれば、駆動装置50に対する手動制御によりローダハンド30を駆動する教示動作を行なう際、ローダハンド30が進入禁止領域OTに接近したとき、駆動装置50によるローダハンド30の移動速度を低下させるので、教示の際、作業者が操作ミスをおかした場合でも、ローダハンド30が進入禁止領域OTに進入する前に駆動を停止できるなどのアクションをとることができる。それ故、ローダハンド30が工作機械本体2側と干渉することがない。また、ローダハンド30の移動許容領域と進入禁止領域OTとの間に曖昧な領域が存在する場合でも、かかる曖昧な領域にローダハンド30が進入したときには、駆動装置50によるローダハンド30の移動速度を低下させるので、教示の際、ローダハンド30が工作機械本体2側と干渉することを防止することができる。
また、本形態では、図5(c)に矢印Y11に示すように、ローダハンド30が緩衝領域SA10内で移動する場合でも、進入禁止領域OTとの境界領域に沿うY軸方向の移動の場合には、Y軸方向からY軸緩衝領域SA12に進入するまでは、ローダハンド30を早送りし、Y軸緩衝領域SA12内に進入した時点でローダハンド30の移動速度を低下させる。また、図5(c)に矢印Y12に示すように、ローダハンド30が緩衝領域SA10内を移動する場合でも、進入禁止領域OTとの境界領域に沿うY軸方向の移動の場合には、Y軸方向でY軸緩衝領域SA12から脱出した以降、ローダハンド30の早送りを行なう。それ故、進入禁止領域OTに進入するおそれがない場合、ローダハンド30が緩衝領域SA10内にあっても移動速度を無駄に低下させないので、教示に要する時間を短縮することができる。
(領域分割の細部の構成)
図8は、図1に示す工作機械本体における細部の領域分割の説明図である。図3および図4では、工作機械本体全体における領域分割の例を示したが、図8に示すように、メインスピンドル21のメインチャック210との間でワークの授受を行なうには、さらに、領域4から側方に領域40を設定する必要があり、この場合には、Y軸方向への分割移動許容領域SA5を設定する。この場合の干渉の検証も、図6を参照して説明した通りであるので、説明を省略する。また、分割移動許容領域SA5にも緩衝領域SA10を設定する。さらに、工作機械本体2にはタレットなども配置され、タレットとローハンド30との干渉も防止する必要があるが、この場合も領域を細分化すれば、図6を参照して説明した手法で干渉チェックを行なうことができるので、説明を省略する。
(a)、(b)は各々、本発明を適用した工作機械の構成を示す正面図および右側面図である。 図1に示す工作機械に用いたガントリーローダ装置の構成を示すブロック図である。 (a)、(b)、(c)は各々、図1に示す工作機械本体に対する領域分割の説明図、各領域とX軸方向での移動許容領域との位置関係を示す説明図、および各領域とY軸方向での移動許容領域との位置関係を示す説明図である。 図1に示す工作機械本体における各移動許容領域の位置関係を示す説明図である。 (a)、(b)、(c)は各々、図1に示す工作機械本体における緩衝領域の説明図である。 図1に示すガントリーローダ装置においてローダハンドの移動パターンをプログラム入力した結果を検証する際の動作を示すフローチャートである。 図1に示すガントリーローダ装置においてローダハンドの教示を行なう場合の干渉チェックの動作を示すフローチャートである。 図1に示す工作機械本体における細部の領域分割の説明図である。
符号の説明
1・・工作機械
2・・工作機械本体
3・・ガントリーローダ装置
30・・ローダハンド
41・・制御部
45・・メモリ
50・・駆動装置
43・・移動制限データ記憶部
OT・・進入禁止領域
SA1、SA2、SA3、SA4・・分割移動許容領域
SA10・・緩衝領域
SA11・・X軸緩衝領域
SA12・・Y軸緩衝領域

Claims (3)

  1. 工作機械本体上でワークを搬送すローダハンドと、該ローダハンドを駆動する駆動装置と、前記ローダハンドの移動パターンに対応する駆動データに基づいて前記駆動装置を制御し、前記ローダハンドを移動させる制御手段とを有するローダ装置において、
    前記ローダハンドの移動を許容する移動許容領域と、前記ローダハンドの進入が禁止される進入禁止領域とを設定し、
    前記移動許容領域を、当該移動許容領域と前記進入禁止領域との相対向する境界線間で直線的に連続する複数の分割移動許容領域に分割し、
    前記制御手段を、前記移動パターンに基づく前記ローダハンドの移動開始位置および移動終了位置が同一の前記分割移動許容領域内にあると判定したとき前記ローダハンドの前記移動許容領域からの逸脱が発生しないと判定し、前記移動開始位置および前記移動終了位置が同一の前記分割移動許容領域内にないと判定したとき前記ローダハンドの前記移動許容領域からの逸脱が発生すると判定するように構成したことを特徴とするローダ装置。
  2. 前記ローダハンドの移動軸は、互いに直交するX軸方向およびY軸方向に設定され、
    前記分割移動許容領域は、前記X軸方向または前記Y軸方向に連続するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のローダ装置。
  3. 前記制御手段は、前記駆動装置に対する手動制御により前記ローダハンドを駆動する教示動作により前記移動パターンを決定する際、教示中の前記ローダハンドの位置と、前記移動許容領域において前記進入禁止領域との境界部分に沿うように設定された緩衝領域とを比較し、前記ローダハンドが前記進入禁止領域に接近したと判定したとき、前記駆動装置による前記ローダハンドの移動速度を低下させることを特徴とする請求項1または2に記載のローダ装置。
JP2007008701A 2007-01-18 2007-01-18 ローダ装置 Active JP4963974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007008701A JP4963974B2 (ja) 2007-01-18 2007-01-18 ローダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007008701A JP4963974B2 (ja) 2007-01-18 2007-01-18 ローダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008173713A JP2008173713A (ja) 2008-07-31
JP4963974B2 true JP4963974B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=39701123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007008701A Active JP4963974B2 (ja) 2007-01-18 2007-01-18 ローダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4963974B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101818965B1 (ko) 2017-01-20 2018-01-18 김재중 인덕션 성형기 지그장치
JP6983399B2 (ja) * 2017-08-09 2021-12-17 中村留精密工業株式会社 ワーク搬送システム
JP6748153B2 (ja) * 2018-07-10 2020-08-26 ファナック株式会社 工作機械の異常検出装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5624608A (en) * 1979-08-07 1981-03-09 Fanuc Ltd Numerical value control system
JPH0812562B2 (ja) * 1987-11-06 1996-02-07 沖電気工業株式会社 直交座標型ロボットにおける動作速度制御方法
JP2591413B2 (ja) * 1992-10-26 1997-03-19 村田機械株式会社 ローダ制御装置
JPH0857372A (ja) * 1994-08-15 1996-03-05 I T M Kk 塗装装置制御システム
JP2002333909A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Yaskawa Electric Corp 数値制御装置の移動禁止領域判別方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008173713A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0104409B1 (en) A method of establishing safe zones in a numerically controlled machine
US8629641B2 (en) Machine tool to control driving of control objects
CN109725602B (zh) 数值控制装置及方法、cnc机床、计算机可读信息记录介质
US7177720B2 (en) Machine tool and method for operating a machine tool
JP2002224936A (ja) ツールプリセッタ及び工具補正量算出方法
JP4629392B2 (ja) 工作機械の保護カバー開閉装置
JP4963974B2 (ja) ローダ装置
CN1575922B (zh) 机床,以及在机床中探测刀具断裂的方法
US20080086221A1 (en) Machine-tool controller
JP4216808B2 (ja) 数値制御装置
JP2000284817A (ja) 共通経路上の2つの可動体を同時制御する数値制御装置
JP2020003958A (ja) 数値制御装置
JP3766747B2 (ja) 位置決め制御方法、その位置決め制御方法を行うための数値制御装置、および記録媒体
US10996655B2 (en) Numerical controller
JPH1080784A (ja) 熱切断機における多角形穴切断方法およびその装置
JP4491686B2 (ja) 工作機械におけるワークの加工制御方法
JP2011230199A (ja) ドリル穴明け制御方法、プログラム及びドリル穴明機
JP6457588B2 (ja) 数値制御装置
JP2007249671A (ja) 工作機械の衝突防止方法
US20230251627A1 (en) Numerical value controller
JP4066178B2 (ja) 工作機械及びその異常検査方法
JP2624174B2 (ja) 数値制御装置の自動運転方式
JP7412664B1 (ja) 数値制御装置および数値制御方法
JP6919427B2 (ja) 工作機械、工作機械の制御方法、及び、工作機械の制御プログラム
JP2010131722A (ja) Nc工作機械の原点復帰方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4963974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250