JP4963650B2 - ベースコネクタ及びコネクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に取り付けられるベースコネクタ及びこれを含むコネクタ装置に関し、より詳細には、接続用のガイド部を有するベースコネクタ及びこれを含むコネクタ装置に関する。
従来のコネクタ等の例が特許文献1乃至4に開示されている。特許文献1の雄コネクタは、絶縁ハウジングに収容された2本のピンコンタクトが、ハウジングの中心線と平行してハウジングの開口部に突出する接触ピン部と、ハウジンクから延出してプリント配線板にはんだ付けされるリード部とを有し、開口部に他の雌コネクタが挿入して嵌合される雄コネクタであって、ハウジング内に、両接触ピン部の中間に配設され、かつ、両接触ピン部の先端より長く突出する隔壁が設けられており、一方、両リード部は、互いに横外側方へ屈曲して延出させ、そのはんだ付け部分のピッチが両接触ピン部のピッチより大きく形成されていることを特徴とする。一方、特許文献1において、雄コネクタの開口部に挿入して嵌合される雌コネクタは、接触ピン部に嵌合するソケットコンタクトを収容する絶縁ハウジングが、隔壁に係合する欠除部を有する二股状に形成されていると共に、開口部の内側面に設けられた係止部に係合する係止手段を有している。このような雄コネクタ及び雌コネクタにより、小型化を図りながら、コンタクト間の沿面距離及び空間距離を大きくして、高電圧に対応できる。
また、特許文献2のコネクタは、第1の電気コネクタ要素を支持する第1の構成要素と、第1の電気コネクタ要素に嵌挿される第2の電気コネクタ要素を支持する第2の構成要素と、第1の構成要素に取り付けられ、第1の電気コネクタ要素を電気的に短絡させる短絡要素と、第2の構成要素に対して掛け止めされる掛け止め要素であって、第2の構成要素が第1の構成要素に嵌挿されると、短絡要素を非短絡位置まで退避させるとともに第1の構成要素に対して係合するよう移動可能となる掛け止め要素と、を備えており、掛け止め要素が係合されることにより、第1の構成要素と第2の構成要素の分離が阻止される。
また、特許文献3のコネクタ接続構造は、コンタクト同士で電気的に接続される一対のコネクタのそれぞれに接続側の面を除いてコンタクトを覆うように一方のコネクタにコネクタカバーが設けられるとともに他方のコネクタにコネクタハウジングが設けられ、接続する際に該コネクタカバーの端部が当該コネクタハウジングの端部に外挿されるコネクタの接続構造であり、接続する際に当該コネクタカバーの端部と該コネクタハウジングの端部との間に形成される隙間をほとんど閉塞するように、当該コネクタカバーの接続側の開口端に閉塞部材が延設されている。これにより、誤った角度や位置でコネクタを接続しても、コネクタカバーの閉塞部材がコネクタハウジングの端部に当接し、その角度や位置ではコネクタカバーの端部をコネクタハウジングの端部に外挿することができないため、コンタクトが変形することなく、また、隣接するコンタクト間で短絡状態を生じることがない。
また、特許文献4の電気的接続箱と電子ユニットの組付構造は、相互に嵌合するコネクタ部を有する電気接続箱と電子ユニットとの何れか一方に案内凸部を設け、他方に、該案内凸部に対する係合凹部を設けて、該電気接続箱と該電子ユニットの組付と同時に該コネクタ部の接続を行わせる電気接続箱と電子ユニットの組付構造であって、前記案内凸部の先端方に幅狭部、該案内凸部の基端方に幅広部をそれぞれ形成し、前記係合凹部に、該幅狭部を通過させて該幅広部と嵌合する幅広部と、該幅狭部と嵌合する幅狭部とを形成してなる。電子ユニットを電気接続箱に組み付けるに際し、先ず、案内凸部の先端方の幅狭部が係合凹部の幅広部を通過する。この時点で、両コネクタ部が嵌合を開始し、次いで、案内凸部の幅狭部が係合凹部の幅狭部に嵌合する。すなわち、コネクタ部の位置合わせが、案内凸部の幅狭部と係合凹部の幅広部との係合隙間の間で可動に行われるから、各コネクタ部の位置寸法が寸法公差内で大きくずれている場合であっても、寸法誤差が吸収され、スムーズなコネクタ嵌合が可能となる。
特開平10−172649号公報 特開2002−3243638号公報 特開2000−294342号公報 実開平05‐002527号公報
ところで、液晶パネルのインバータ基板については、近年の液晶パネルの大型化に伴い、その印加電圧が高くなってきている。通常、液晶パネルのインバータ基板等に使用される電源接続用のコネクタは、2極型(又は実質的に2極型)であり、一方の電極が、電源用電線(ホットライン)に接続され、他方が、接地電位とするためのグラウンド用電線(コールドライン)に接続される。このような電源接続用のコネクタにおいては、2極間に大きな電位差が生じることがあり、電極間の短絡を防止するため、例えば“100vの(最大)電位差ごとに間隔1mm”というように、最大となる電位差の大きさに応じて、電極間の距離を長くする必要がある。そして、電極間の最大の電位差が大きくなるほど電極間距離は長くなるため、電極間のスペースが有効に利用されることが望ましい。
また、ベースコネクタに対してソケットコネクタが斜めの状態で取り付けられると、ベースコネクタの端子とソケットコネクタの端子との電気的接続が完了していない状態(半嵌合状態)となってしまう。そして、例えば、液晶パネルのインバータ基板等に使用される電源接続用のコネクタにおいては、上記のように印加電圧が高く、半嵌合状態を放置することは火災等の発生原因ともなり得るため、コネクタ間の電気的接続を確実なものとする必要がある。
特許文献1のコネクタは、案内突片及び案内溝により、雌コネクタを正しい嵌合位置に誘導する構成となっているが、この構成でも、雌コネクタが斜めの状態のまま嵌合してしまう可能性は排除されていない。
また、特許文献2のコネクタにおいても、第2の構成要素が斜めの状態のまま第1の構成要素に嵌挿されてしまう可能性がある。また、特許文献2のコネクタは2極型であり、掛け止め要素は、二つの電気端子(及びピン)を覆うように配置されている。そのため、特許文献2の技術においては、電極間のスペースが利用されているわけではない。
また、特許文献3のコネクタ接続構造では、閉塞部材である突起が設けられている。しかし、この突起が、コネクタカバーの端部とコネクタハウジングの端部との間に形成される隙間をほとんど閉塞するように設けられているとしても、プラグ側コネクタの装着容易性を確保するために、二つのコネクタの接続部には、ある程度の隙間が必要になる。そのため、隙間の大きさを小さく設定してしまうとコネクタの接続が困難になり、作業性が著しく低下してしまう一方、隙間をある程度確保した場合には、必ず斜め装着の可能性が生じる。そして、特許文献3の技術においては、このことを考慮した対策はなされていない。そのため、特許文献3のコネクタにおいても、第2の構成要素が斜めの状態のまま第1の構成要素に嵌挿されてしまう可能性がある。また、特許文献3のコネクタにおいて、閉塞部材である突起は、コネクタカバーの開口端の四隅に設けられており、この技術においては、電極間のスペースが利用されているわけではない。
また、特許文献4の技術は、コネクタの位置寸法が寸法公差内で大きくずれている場合に有効なものであり、斜め装着を防止できるものではない。
そこで、本発明の目的は、斜め装着を防止することにより確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるベースコネクタ及びコネクタ装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
上記の目的を達成するために、本発明に係るベースコネクタは、複数の第1端子を支持するソケットコネクタに対して接続され、基板に取り付けられるベースコネクタであって、前記複数の第1端子に対して電気的に接続される複数の第2端子と、ベースハウジング本体部と、を有し、前記ベースハウジング本体部には突出部が形成されており、当該突出部は、前記ソケットコネクタのソケットハウジングにおいて孔状又は凹状に形成された受入部に対して嵌入するものであり、前記突出部は、前記突出部が前記受入部に対して嵌入する方向である嵌入方向に沿って突出しており、前記突出部の前記受入部に対する嵌入が完了すると、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子とは電気的に接続された状態となり、前記複数の第2端子は、少なくとも一つの前記第2端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの前記第2端子を含む第2の端子グループと、を有して構成され、前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループのそれぞれは、通電時において、前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものであり、前記第1の端子グループ、及び、前記第2の端子グループは、前記ベースハウジング本体部の幅方向に沿って並べられており、前記突出部の、前記幅方向に関して両端部に形成された二つの側面は、前記嵌入方向に対して平行であり、前記ソケットコネクタの接続動作において、前記ソケットコネクタが前記突出部に沿ってスライドすることに伴い、前記ベースハウジング本体部に対する前記ソケットコネクタの進入角度が矯正され、前記突出部は、前記第1の端子グループと前記第2の端子グループとの間の領域に配置されている。
さらに、前記ベースハウジング本体部は、前記ソケットハウジングに形成された鉤状のロック部が引っ掛けられる部分である慣性ロック部を1つだけ有し、前記慣性ロック部は、前記ベースハウジング本体部の側壁面から突出形成されており、且つ、前記幅方向に沿って延びている。また、前記慣性ロック部が形成された前記ベースハウジング本体部の前記側壁面は、前記幅方向と直交し且つ前記ベースコネクタに接続された前記ソケットコネクタからの前記電線の引き出し方向とは反対方向を向いた側壁面であり、前記慣性ロック部は、前記幅方向に関して、前記突出部と少なくとも一部が重なり合うように、当該側壁面の中心位置に対して対称に形成されている。
このとき、前記慣性ロック部が形成された前記ベースハウジング本体部の前記側壁面に直交する方向から見たときに、前記慣性ロック部は、前記突出部と重なり合う範囲内にだけ形成されていることが好ましい。
この構成では、ベースハウジング本体部において、嵌入方向に沿って突出した突出部が形成されており、この突出部の幅方向両端の側面は嵌入方向に対して平行となっている。そして、突出部は、ベースハウジング本体部に対するソケットコネクタの進入角度が、複数の第1端子及び複数の第2端子の電気的接続を完了するための適正な角度として許容される角度の範囲(許容進入角度範囲)に含まれるように、ソケットコネクタを誘導する。すなわち、突出部の二つの側面は、ソケットコネクタを誘導するガイド面として機能する。そして、ソケットコネクタの接続動作において、ソケットコネクタが突出部に沿ってスライドすることに伴い、ソケットコネクタの挿入角度が矯正される。そのため、ソケットコネクタの斜め装着を防止でき、コネクタにおける確実な電気的接続が可能となる。
また、この構成によると、突出部は、複数の第2端子における、第1の端子グループと第2の端子グループとの間の領域に配置される。すなわち、第1の端子グループ及び第2の端子グループを有する実質的に2極型のコネクタにおいて、突出部が電極間に位置することになる。そのため、例えば、高電圧の印加が必要な基板に用いられる、電源接続用のコネクタにおいて、広げられた電極間のスペースを有効利用できる。
また、2極間の最大電位差が大きい場合には、電極間は絶縁されている必要があり、それに関連して、2極間における電流の伝達距離は長い方が良い。そこで、ソケットハウジングに形成された受入部に突出部を嵌入する構成とすることで、ベースハウジング本体部及びソケットハウジングにおいて、少なくとも電極部分の沿面距離が確保されるために、突出部及び受入部が無い均一な状態に比べて、2極間における電流の伝達距離を長くすることができる。その結果、電極間(第1の端子グループと第2の端子グループとの間)において電流が流れ難くなり、2極間の最大電位差が大きい場合であっても、電極間がより確実に絶縁される。以上のように、この構成によると、斜め装着を防止することにより確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるベースコネクタが得られる。
また、ベースハウジング本体部の側壁面から突出形成され、且つ、幅方向に沿って延びる慣性ロック部に、ソケットハウジングのロック部が仮接触することで、ソケットコネクタの進入角度がさらに確実に矯正される。
なお、“前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有する”とは、例えば、第1の端子グループ及び第2の端子グループのそれぞれに対して交流電圧が印加された場合に、一方が、他方よりも高電位になるタイミング(瞬間)があればよい、という意味であり、この場合の第1の端子グループ及び第2の端子グループの電位の高低の関係は、時間の経過と共に入れ替わるものであってもよい。また、例えば、第1の端子グループ及び第2の端子グループのそれぞれに対して直流電圧が印加されるような場合には、一方が他方よりも高電位である状態が維持されることも考えられるが、このような状態も含まれる意味であるとする。
また、前記突出部における前記幅方向に関しての中心位置と前記側面との距離が、当該側面に最も近接している前記第2端子と当該側面との距離よりも大きくてもよい。これによると、突出部の中心から側面までの長さに対して、突出部と第2端子との間の距離が短くなることにより、第2端子が突出部から近い位置に配置されるため、ベースコネクタ全体として、幅方向に関しての大型化を抑止できる。また、突出部が幅方向に関して比較的長くなるために、電極間がさらに確実に絶縁される。
また、前記突出部は、一つの塊状として且つ柱状に形成されていてもよい。これによると、突出部の形状が簡素なものとなるために、簡易な構成により斜め装着を防止できる。
また、前記突出部は直方体状に形成されており、前記突出部の、前記幅方向に平行な二つの側面は、前記嵌入方向に対して平行であってもよい。これによると、突出部において、幅方向両端部の二つの側面に加えて、さらに二つのガイド面が形成されるので、ソケットコネクタの進入角度が、より確実に矯正される。
また、前記慣性ロック部の、前記嵌入方向に関して前記ソケットコネクタ側には、前記ソケットコネクタの接続動作において前記ロック部が接触する第1接触面が形成されており、前記側壁面の位置する平面と前記第1接触面との間の角度が、35度以上90度未満であってもよい。
これによると、側壁面の位置する平面と第1接触面との間の角度が、35度以上90度未満であることにより、ソケットコネクタをさらに挿入したときに、慣性ロック部に接触したロック部が撓みやすくなるので、ロック部が慣性ロック部に引っ掛ることなく慣性ロック部を超えられる。
また、前記慣性ロック部には、前記ソケットコネクタの接続動作において、前記ロック部が前記第1接触面との接触後に接触する、前記嵌入方向に平行な第2接触面がさらに形成されていてもよい。これによると、慣性ロック部を容易に形成でき、且つ、慣性ロック部としての適度な強度を確保できる。
また、前記慣性ロック部の前記第1接触面は、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子との接続が完了する接続完了状態における、前記ソケットコネクタの前記ロック部の位置よりも、前記嵌入方向に関して前記ソケットコネクタ側の位置に形成されていてもよい。これによると、まず、突出部に沿ってソケットコネクタがスライドすることでソケットコネクタの進入角度が矯正される。さらに、ロック部の位置に関して、第1端子及び第2端子の接続完了状態における位置よりも嵌入方向に関してソケットコネクタ側の位置において、ロック部が慣性ロック部に仮接触することで、接続完了位置の手前側においてソケットコネクタの進入角度がさらに矯正される。そのため、ソケットコネクタの進入角度が確実に矯正された状態で、第1端子及び第2端子の電気的接続が完了する。
上記の目的を達成するために、本発明に係るコネクタ装置は、孔状又は凹状の受入部が形成されたソケットハウジングを備え、且つ、複数の第1端子を支持するソケットコネクタと、上記のベースコネクタと、を有する。これによると、斜め装着を防止することにより確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるコネクタ装置が得られる。
また、前記ソケットハウジングにおいて、前記嵌入方向に関する両端面を底面とした場合における全ての側面の、前記嵌入方向に関する両端部分に係る輪郭線が、直線状、又は、中心部分が段状に突出して形成された多段状であってもよい。これによると、ソケットハウジングが撓み難くなり、ソケットコネクタとベースコネクタとを確実に接続できる。
前記複数の第1端子のそれぞれは、電線に対して電気的に接続できるものであり、前記嵌入方向と、前記ソケットコネクタからの前記電線の引き出し方向と、は直交していてもよい。これによると、電線の引き出し方向と嵌入方向とが直交しているために、電線が引っ張られた場合であっても、ソケットコネクタが抜けにくい構造とすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下においては、説明の便宜のために本発明の好適な実施形態例のみを示すが、これにより本発明を限定するものではない。
(全体構成について)
まず、本発明の第1実施形態に係るコネクタ装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るベースコネクタ、及び、これを含むコネクタ装置の全体構成を示す斜視概略図である。図2は、図1のソケットコネクタの斜視概略図である。図3は、図1のソケットコネクタの裏面斜視概略図である。図4は、図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。図5は、図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。図6は、図1のベースコネクタの斜視概略図である。図7は、図1のベースコネクタの裏面斜視概略図である。図8は、図1のベースコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。図9は、図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。図10は、図1のコネクタ装置の接続動作における一過程を示す斜視概略図である。図11は、図1のコネクタ装置の接続動作における一過程を示す斜視概略図である。図12は、図1のコネクタ装置の接続動作における一過程を示す斜視概略図である。図13は、図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。図14は、図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。図15は、図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための側面視における概略説明図である。図16は、図1のコネクタ装置における、慣性ロック部とロック部とのロック動作を説明するための拡大概略説明図である。図17は、図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための概略図である。図18は、図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための拡大概略説明図である。図19は、図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための拡大概略説明図である。図20は、図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための拡大概略説明図である。
なお、正面図とは、電線の引き出し方向に沿って見た図(図1のD矢視図)であり、平面図とは、嵌入方向に沿ってソケットコネクタ側からベースコネクタ側を見たときの図(図1のE矢視図)である。背面図は正面図の反対側を示し、底面図は平面図の反対側を示す。側面図は図1のF矢視図に相当する。また、図2乃至5は、ソケットコネクタに電線が接続された状態を示している。
本実施形態にかかるコネクタ装置1は、液晶パネルのインバータ基板(基板)60と電源(図示せず)とを接続するためのものであり、図1に示すように、ベースコネクタ20と、ソケットコネクタ10とを有して構成されている。なお、本実施形態において、ソケットコネクタ10、ベースコネクタ20材料は、各種の導線、端子を除いて、プラスチック(絶縁材料)である。
ベースコネクタ20は、インバータ基板(基板)60に取り付けられ、基板60上の各電子部品(図示せず)に対して電気的に接続されている。また、ソケットコネクタ10には、電源に接続するための四つの電線50が接続されている。そして、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に取り付けられることにより、ベースコネクタ20がソケットコネクタ10に対して接続される。
また、ソケットコネクタ10は四つの第1端子30を支持し、且つ、ベースコネクタ20は四つの第2端子40を支持している。そして、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に取り付けられると、これらの複数の端子が電気的に接続され、インバータ基板60に対して電力が供給されるようになっている。また、コネクタ装置1は、その接続動作において、ベースコネクタ20に形成された突出部22(詳細は後述する)に沿ってソケットコネクタ10がスライドすることで、ソケットコネクタ10の進入角度が矯正され、ソケットコネクタ10の斜め装着による半嵌合を防止できるようになっている。
以下の説明では、コネクタ装置1の接続動作において、ソケットコネクタ10をベースコネクタ20に対して取り付ける方向を接続方向とする(図1の矢印方向参照)。また、突出部22は、ソケットコネクタ10に形成された受入部14に嵌入するようになっており、この嵌入方向(図1の矢印方向参照)と、上記の接続方向とは平行である(図1参照)。そして、嵌入方向と、ソケットコネクタ10からの電線50の引き出し方向(図1の矢印方向参照)とは直交している。すなわち、コネクタ装置1はL字接続型コネクタとなっている。以下、コネクタ装置1の各部の詳細について説明する。
(ソケットハウジング)
ソケットコネクタ10は、ソケットハウジング11を有し、四つの第1端子30を支持するように構成されている。また、ソケットハウジング11の本体部11bは、全体として直方体状に形成されている(図2,3,5参照)。なお、本実施形態においては、ソケットコネクタ10が、四つの第1端子30を支持するように構成されているが、ソケットコネクタは、複数の第1端子を支持するように構成されていればよく、二つ又は三つの第1端子を支持してもよく、五つ以上の第1端子を支持していてもよい。
ソケットコネクタ10のソケットハウジング11には受入部14が形成されており、この受入部14は、ソケットハウジング11を貫通するように、孔状に形成されている(図2乃至5参照)。そして、コネクタ装置1の接続時には、受入部14に対してベースコネクタ20の突出部22が嵌入する(詳細は後述する)。また、受入部14は、断面における輪郭線が四角形となるように形成されており、その内側には、幅方向(図の矢印方向参照)に関して両端部に形成された二つの内面14bと、幅方向に平行な二つの内面14cとが形成されている(図2等参照)。そして、二つの内面14b、及び、二つの内面14cは、嵌入方向に対して平行である。なお、本実施形態においては、受入部14が孔状に形成されているが、受入部は突出部が嵌入できるものであればよいため、凹状に形成されていてもよい。
また、ソケットハウジング11にはロック部12が形成されている。ロック部12は、板状部12p、先端部12f、操作部12gを有して構成され、支持部12sを介してソケットハウジング11の本体部11bに連結している(図2,図3,図5(d)参照)。板状部12pは、嵌入方向に対して平行な方向に延びる板状部材である。先端部12fは、板状部12pの先端部において、本体部11b側に向かって突出する部分を含むように形成されている。また、操作部12gは、板状部12pにおける先端部12fとは反対側の先端部において、本体部11bとは反対側に向かって突出するように形成されている。このように、ロック部12は、先端部12fを有して鉤状に形成されている。
コネクタ装置1の接続完了状態では、ロック部12の先端部12fが、ベースコネクタ20のベースハウジング本体部21に形成された慣性ロック部23(後述する)に引っ掛けられることで、ベースコネクタ20とソケットコネクタ10との分離が抑制される。また、コネクタ装置1の接続状態を解除してソケットコネクタ10をベースコネクタ20から取り外す場合には、操作部12gを本体部11b側に押すことになる。これにより、ロック部12に対して、支持部12sを支点とした回転方向の力が加えられ、ロック部12の先端部12fが慣性ロック部23から外れて、ソケットコネクタ10を取り外すことが可能な状態になる。なお、ロック部12と本体部11bとは、本実施形態においては一体として形成されたものであるが、別々に形成されたものの結合によりこれらが構成されていてもよい。
また、ソケットハウジング11において、嵌入方向に関する両方の端面(端面11s、端面11t)を底面とした場合における全ての側面の、嵌入方向に関する両端部分に係る輪郭線が、直線状となっている。すなわち、二つの端面11s,11tを底面とした場合には、図4(b)、図5(d)、図5(e)に表した面が側面となる。なお、図5(d)の反対側の側面図については、左右方向が逆になること以外は図5(d)と同様であるので説明を省略する。そして、これら全側面の輪郭線のうち、嵌入方向に関する両端部分が直線状となっている。すなわち、これらの図において、四角形状に表わされたソケットハウジング11の本体部11bの上面の輪郭線(例として、図5(e)のG参照)、及び、下面の輪郭線(例として、図5(e)のH参照)が、小さな起伏はあるものの、全体として直線状となっている。なお、これらの輪郭線についてはこれら以外であってもよく、例えば、中心部分が段状に突出して形成された多段状であってもよい。そして、“多段状”の輪郭線には、中央部分が段状に窪んで形成されているものは含まれない。
また、ソケットハウジング11には、四つの第1端子30を受け入れるための凹部及び溝部が形成されており、四つの第1端子30は、この凹部及び溝部に嵌り込むことで、ソケットハウジング11に対して取り付けられている。また、ソケットコネクタ10は、四つの第1端子30を互いに絶縁するように構成されている。
(第1端子について)
四つの第1端子30は、第1の端子グループ30fと、第2の端子グループ30sと、を有して構成されている(図4,5参照)。本実施形態においては、第1の端子グループ30f、及び、第2の端子グループ30sには、それぞれ二つの第1端子30が含まれている。
四つの第1端子30のそれぞれは、電線に対して電気的に接続できるものであり、本実施形態においては、四つの第1端子30に対して四つの電線50が接続されている。より具体的には、第1の端子グループ30fの二つの第1端子30には二つの電線50fが、第2の端子グループ30sの二つの第1端子30には二つの電線50sが、それぞれ接続されている(図1,4,5参照)。そして、二つの電線50fは、電源用電線(ホットライン)となっており、二つの電線50sは、接地電位とするためのグラウンド用電線(コールドライン)となっている。これらの四つの電線50は、ソケットコネクタ10に設けられた二つの押さえ部材13によって支持されている(図1,2等参照)。なお、本実施形態では、電線50fを電源用、電線50sをグラウンド用としているが、これは逆であってもよい。
そして、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sのそれぞれは、通電時において、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものである。そして、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sには、そのようなタイミングが生じるように電圧(交流電圧)が印加される。
そして、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sのそれぞれには、一方が他方よりも高電位になるという高低関係を互いに入れ替えつつ、交流電圧が印加される。具体的には、二つの電線50sは接地電位に維持され、二つの電線50fの電位が、高電位側(正側)及び低電位側(負側)の間で周期的に変化するため、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sの一方が他方よりも高電位となるタイミングが生じる(なお、両者の電位が同電位になる瞬間もある)。
四つの第1端子30は、四つの第2端子40に対して電気的に接続されるものであり、それぞれ、金属板から各種加工を経て形成され、第2端子40を挟んで受け入れることができるような形状及び寸法を有している。具体的には、四つの第1端子30のそれぞれは、電線50に接続される電線接続部と、第2端子40の一部を挟むように形成された先端部とを有して構成されており、この先端部は、金属板に曲げ加工等を施すことによって、二枚の板状部が対向する形状を有している。そして、第1端子30は、この先端部において弾性変形をしつつ、第2端子40の板状の接触部40d(後述)を挟むことで、第2端子40と電気的に接続されるように構成されている。より詳細には、第1端子30の先端部の、対向する二枚の板状部間の幅が当初は狭くなっており、この幅よりも厚い接触部40dの挿入に伴って、この幅が拡がるようになっている。
四つの電線50はそれぞれ絶縁外装されており、この外装部の端部においては、第1端子30との電気的接続のために内部の導体が露出している。そして、電線50は、第1端子30に対してはんだ付け等の方法により取り付けられる。
なお、本実施形態では、第1端子30が四つであるので、接続される電線50も四本であるが、第1端子の数はこのようなものには限られない。そして、複数の第1端子が設けられている場合には、その数に応じて複数の電線が接続されることになる。
また、本実施形態では、四つの第1端子30が設けられており、第1の端子グループ30f、及び、第2の端子グループ30sは、それぞれ二つの第1端子30を有して構成されている。しかし、このような形態には限られず、ソケットハウジングは(二つ若しくは三つ、又は五つ以上の)複数の第1端子を支持するように構成されていてもよく、その場合には、複数の第1端子は、少なくとも一つの第1端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの第1端子を含む第2の端子グループと、を有して構成されることになる。
(ベースハウジング)
ベースコネクタ20は、基板60に取り付けられるものであり、ベースハウジング本体部21と、突出部22と、四つの第2端子40と、を有して構成されている(図6乃至9参照)。そして、四つの第2端子40は、基板60上の電子部品(図示せず)に対して電気的に接続される。さらに、四つの第2端子40は、四つの第1端子30に対して電気的に接続される。
ベースハウジング本体部21には、四つの第2端子40を受け入れるための凹部及び溝部が形成されており、四つの第2端子40は、この凹部及び溝部に嵌り込むことで、ベースハウジング本体部21に対して取り付けられている。
また、後述するように、四つの第2端子40は、第1の端子グループ40fと、第2の端子グループ40sとを有して構成され、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sは、ベースハウジング本体部21の幅方向に沿って並べられている(図6,7,8参照)。すなわち、ベースハウジング本体部21において、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sが並べられている方向を幅方向とする(図1,6,7,8等参照)。
(突出部)
ベースコネクタ20のベースハウジング本体部21には、突出部22が形成されている。突出部22は、受入部14の内面形状にほぼ沿った形状を有しており、ソケットハウジング11に形成された受入部14に対して嵌入するものである。そして、突出部22の受入部14に対する嵌入が完了すると、四つの第1端子30と四つの第2端子40とが電気的に接続された状態となる(この状態を接続完了状態とする)。
突出部22が受入部14に対して嵌入する方向を嵌入方向とすると(嵌入方向については図1等の矢印方向参照)、突出部22は、この嵌入方向に沿って突出している(図6,7,9参照)。また、突出部22の、幅方向に関して両端部に形成された二つの側面22bは、嵌入方向に対して平行である(図6,図8(b),図9参照)。
突出部22は、一つの塊状として且つ柱状に形成されている。また、突出部22は直方体状に形成されている。そのため、突出部22には、幅方向に関して両端部の二つの側面22bの他、この側面22bと直交する面として、幅方向に平行な二つの側面22cが形成されている(図6,図8,図9参照)。そして、突出部22の、幅方向に平行な二つの側面22cは、嵌入方向に対して平行である。
また、突出部22は、第2端子40における、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域に配置されている(図6,図8(a),図8(b),図9(e)参照)。ここで、突出部22は、第1の端子グループ40fに属する第2端子40wの接触部40dと、第2の端子グループ40sに属する第2端子40yの接触部40dと、を結ぶ直線上に位置しているわけではない(図6,図8(a)参照)。しかし、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域には位置している。ここで、“第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域”とは、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間に挟まれた、電線の引き出し方向に関して広がりを持った領域のことである。より具体的には、突出部22は、複数の第1端子30、及び、複数の第2端子40のうち、少なくともいずれかによって挟まれる位置に配置されていればよい。本実施形態に係るコネクタ装置1においては、突出部22がこのように配置されることによって、第1の端子グループ30fの二つの第1端子30と、及び、第2の端子グループ30sの二つの第1端子30と、を結ぶ直線上に、受入部14及び突出部22が位置している。なお、突出部の配置は、本実施形態のようなものには限られず、突出部は上記のような領域内に配置されていればよい。
そして、突出部22は、ソケットコネクタ10の接続動作において、ソケットコネクタ10が突出部22に沿ってスライドすることに伴い、ベースハウジング本体部21に対するソケットコネクタ10の進入角度が矯正されるように構成されている。具体的には、接続開始時において、ソケットコネクタ10が、ベースコネクタ20に対して傾いた状態であっても、突出部22によって、ソケットコネクタ10の進入角度が適正な角度として許容される角度の範囲(これを許容進入角度範囲とする)に含まれるように、ソケットコネクタ10が誘導される。すなわち、突出部22の二つの側面22bは、ソケットコネクタ10を誘導するガイド面として機能する。そのため、突出部22により、ソケットコネクタ10の斜め装着を防止できる。ここで、このようにソケットコネクタ10の進入角度が矯正されるのは、突出部22の突出長さ、及び、受入部14の嵌入方向長さが適切に設定されていることにより、突出部22がガイドレールとして機能するからである。この突出部22等の長さの詳細に関しては後述する。
また、突出部22における幅方向に関しての中心位置と、側面22bと、の距離(図9(e)の距離Wa参照)が、当該側面22bに最も近接している第2端子40と、当該側面22bと、の距離(図9(e)の距離Wb参照)よりも大きい。すなわち、Wa>Wbの関係が成立している。なお、ここでは一方の側面22bの側(第2の端子グループ40sの側)についてのWa及びWbの関係について説明しているが、他方の側面22bの側(第1の端子グループ40fの側)についてもこの関係は同様である。なお、本実施形態においては、Wa>Wbの関係が両方の側面22bの側について成立しているが、一方の側においてのみ成立していてもよい。また、WaとWbとは等しくてもよいし、Wbの方がWaよりも小さくてもよい。
また、突出部は、直方体状に形成されていなくてもよく、例えば、二つの側面22b以外の側面が、曲面であってもよい。また、突出部は、一つの塊状として形成されていなくてもよく、例えば、離隔して配置された二つの柱状部から構成されていてもよい。しかし、この場合においても、この二つの柱状部において、幅方向に関して両端部に形成された二つの側面(一方の柱状部の側面、及び、他方の柱状部の側面)が、嵌入方向に対して平行となっている必要がある。一方、二つの柱状部において、両端部に形成された内側の二つの側面については、嵌入方向に対して平行でなくてもよい。
(慣性ロック部)
ベースハウジング本体部21は、慣性ロック部23をさらに有して構成されている。上記のように、慣性ロック部23には、鉤状のロック部12が引っ掛けられる。慣性ロック部23は、ベースハウジング本体部21の側壁面24から突出形成されており、且つ、幅方向に沿って延びている(図6乃至8参照)。
慣性ロック部23の、嵌入方向に関してソケットコネクタ10側には、ソケットコネクタ10の接続動作においてロック部12が接触する第1接触面23bが形成されている(図6,図8(a),図8(b),図16参照)。そして、側壁面24の位置する平面24sと第1接触面23bとの間の角度C(図16参照)が、本実施形態では約60度となっている。なお、この角度Cは、35度以上90度未満であることが望ましく、60度でなくてもよい。
また、慣性ロック部23には、嵌入方向に平行な第2接触面23cがさらに形成されている(図16参照)。第2接触面23cは、ソケットコネクタ10の接続動作において、ロック部12が第1接触面23bとの接触後に接触する面である。また、慣性ロック部23の第1接触面23bは、四つの第1端子30と四つの第2端子40との接続が完了する接続完了状態における、ソケットコネクタ10のロック部12の位置よりも、嵌入方向に関してソケットコネクタ10側の位置に形成されている(図15(c)、図16参照)。図16で説明すると、接続完了状態におけるロック部12の位置は、図16において破線で示した最も下のロック部12の位置に相当する。そして、その最も下のロック部12の位置よりも、慣性ロック部23は図における上方、すなわち、嵌入方向に関してソケットコネクタ10側の位置に形成されている。
また、慣性ロック部23の下面には第3接触面23dが形成されている。コネクタ装置1の接続完了状態においては、ロック部12の先端部12fの、嵌入方向に関してソケットコネクタ側への変位が、第3接触面23dによって制限されることにより、コネクタ装置1の分離が抑制される。なお、第2接触面はなくてもよい。また、第1接触面の位置は、本実施形態における位置には限られない。
(第2端子について)
四つの第2端子40の詳細について説明する。四つの第2端子40は、それぞれ、第2端子40w、第2端子40x、第2端子40y、第2端子40zである(図6,7、図8(a)参照)。また、四つの第2端子40は、それぞれ、板状の接触部40dを有して構成されている。そして、コネクタ装置1の接続時には、四つの第1端子30が、四つの接触部40dに接触することで、四つの第1端子30と、四つの第2端子40とが電気的に接続されることになる。
上記のように、ベースコネクタ20によって支持される四つの第2端子40は、四つの第1端子30に対して電気的に接続されるため、第1端子30と同様に、四つの第2端子40も、第1の端子グループ40fと、第2の端子グループ40sとを有して構成されることになる(図6乃至12参照)。具体的には、第1の端子グループ40fは二つの第2端子40(第2端子40w、第2端子40x)を含んで構成され、第2の端子グループ40sは、二つの第2端子40(第2端子40y、第2端子40z)を含んで構成される。そして、第1の端子グループ30fの二つの第1端子30は、第1の端子グループ40fの二つの第2端子40に対して接続され、第2の端子グループ30sの二つの第1端子30は、第2の端子グループ40sの二つの第2端子40に対して接続される。
そして、第1端子30と同様に、第2端子40における第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sのそれぞれは、通電時において、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものである。そして、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sには、そのようなタイミングが生じるように電圧が印加される。
そして、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sのそれぞれには、一方が他方よりも高電位になるという高低関係を互いに入れ替えつつ、交流電圧が印加される。具体的には、二つの電線50sは接地電位に維持され、二つの電線50fの電位が、高電位側(正側)及び低電位側(負側)の間で周期的に変化するため、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sの一方が他方よりも高電位となるタイミングが生じる(なお、両者の電位が同電位になる瞬間もある)。
このように、2極間(第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間)には時間の経過に応じて電位差が生じる。また、電極間の短絡を防止するため、最大となる電位差の大きさに応じて電極間の距離(図8(a)のD2参照)を長くする必要がある。一例として、本実施形態においては、100vの最大電位差ごとに間隔が1mmとなるように電極間の距離D2を設定する。電極間の最大電位差が大きくなるほど、電極間距離D2を長く設定することになる。例えば、2極間の最大電位差が1500vであれば、D2は15mmとなる。
また、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sは、それぞれ、先端部40b,40cを有して構成されている。四つの第2端子40がベースコネクタ20に対して取り付けられた状態では、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sのそれぞれにおいて、先端部40b,40cがベースコネクタ20の底面から突出した状態となる(図6乃至9参照)。そして、二つの先端部40b及び二つの先端部40cが、基板60に形成された接続端子部分に挿入されることにより、四つの第2端子40と基板60上の電子部品とが電気的に接続されることになる。
なお、本実施形態においては、ベースコネクタ20は、四つの第2端子40を支持するように構成されているが、ベースハウジングは、複数の第2端子を支持するように構成されていればよく、二つ又は三つの第2端子を支持してもよく、五つ以上の第2端子を支持していてもよい。
また、ベースコネクタにおいては、複数の第2端子が、少なくとも一つの第2端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの第2端子を含む第2の端子グループと、を有して構成されていればよく、本実施形態のような構成には限られない。例えば、第1の端子グループの第2端子の数は一つであっても又は三つ以上であってもよいし、第2の端子グループの第2端子の数についても、一つであってもよいし、又は三つ以上であってもよい。
また、本実施形態では、四つの第2端子40が設けられており、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sは、それぞれ二つの第2端子40を有し、且つ、それぞれの第2端子40が、接触部40dを有して構成されている。しかし、このような形態には限られず、ベースコネクタは、複数の第1端子に対して電気的に接続される複数の第2端子を有していればよい。
また、本実施形態とは異なり、ベースコネクタ、及び、ソケットコネクタが、二つ若しくは三つ、又は五つ以上の第1端子、及び、第2端子を支持するように構成される場合には、第1端子における第1の端子グループ、及び、第2の端子グループは、それぞれ、第2の端子における第1の端子グループ、及び、第2の端子グループに対応するように分けられる。
(接続動作)
次に、コネクタ装置1の接続動作について図を参照しつつ説明する。ここでは、コネクタ装置1の接続開始時において、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に対して傾いた状態となっている場合の接続動作について説明する。なお、図13、14において、角度S1,S2,S3は、嵌入方向に対するソケットコネクタ10の進入方向の傾き角の大きさを示している。
まず、例えばソケットコネクタ10の側面を手で持ち、ベースコネクタ20の上方位置まで、ソケットコネクタ10を移動させる(図15(a)参照)。
次に、突出部22が受入部14に挿入されるように、ソケットコネクタ10をベースコネクタ20に対して接触させる(図10,13参照)。この接続開始状態では、ベースハウジング本体部21に対するソケットコネクタ10の進入角度は、突出部22の突出方向である嵌入方向に対して、大きく傾いているものとする(図13(a)の角度S1参照)。
そして、さらにソケットコネクタ10を嵌入方向についてベースコネクタ側へ押し込むと、ソケットコネクタ10が、突出部22に沿ってスライドしながらベースコネクタ側へ移動する(図11,図12、図13(b)(c),図15(b)参照)。そして、ベースハウジング本体部21に対するソケットコネクタ10の進入角度は、このスライド動作に伴って、接続方向奥側へ進入するほど矯正されていく(図13(a)(b)(c)の角度S1,S2,S3参照)。すなわち、ソケットコネクタ10の進入角度は、突出部22に沿ったスライド動作に伴って、嵌入方向に近付いていき、第1端子30及び第2端子40の接触が開始する時点では、ソケットコネクタ10の進入角度は嵌入方向にほぼ等しくなる(図12、図14(c)参照)。そのため、ソケットコネクタ10が傾いた状態で接続が開始されても、第1端子30及び第2端子40が接続される時点では、端子間の接続が正常に行なわれる程度にまで、ソケットコネクタ10の傾きは矯正されている。
また、この段階においては、慣性ロック部23の第1接触面23bとロック部12の先端部40cとが接触する(図15(b)、図16実線部参照)。そして、この仮接触によっても、ソケットコネクタ10の進入角度がさらに確実に矯正される。
そして、さらにソケットコネクタ10を押し込むと、ロック部12が、慣性ロック部23の突出方向に向かって撓む(図16の破線部参照)。そのため、ロック部12が、慣性ロック部23を乗り越えることになる。
さらにソケットコネクタ10を押し込むと、突出部22の受入部14に対する嵌入が完了する。そして、ロック部12の先端部40cが、慣性ロック部23に引っ掛り、ソケットコネクタ10の嵌入方向に関する変位が制限される(図16破線部参照)。これにより、ソケットコネクタ10のベースコネクタ20からの分離が抑制されて、コネクタ装置1の接続が完了する(図1,図14(d),図15(c)参照)。そして、四つの第1端子30と四つの第2端子40とが電気的に接続された接続完了状態となる。
以上のようにして、ソケットコネクタ10を押し込むという一回の動作によって、半嵌合状態になることなく、ソケットコネクタ10とベースコネクタ20との接続が完了する。なお、図1,図14(d)に示すように、接続完了状態では、突出部22の上面位置が、ソケットコネクタ10の上面位置にほぼ等しくなるため、ソケットコネクタ10の進入深さの確認ができる。
また、例えば、太い電線を使えない事情がある場合には、本実施形態のように、二本以上の電源用電線(又は、グラウンド用電線)をコネクタに使用することがある。このような場合に、例えば本実施形態では、第1端子30、第2端子40の数としてはそれぞれ四つであり、外見上は4極のようであるが、二つの電極は電源用であり、他の二つの電極はグラウンド用であるので、実質的には2極であるといえる。
(突出部等の長さについて)
次に、図17乃至20を参照して、受入部14の嵌入方向長さ、突出部22の長さの設定についての考え方を示す。ここでの計算では以下のような変数を用いる(図17乃至20参照)。
W1:受入部14の幅
W2:突出部22の幅
A:傾き無しの基本姿勢における、突出部22の上面に対するソケットハウジング11の変位コーナー部Tの進入深さ
B:Aに対応して定まる、ソケットハウジング11の傾斜状態における変位コーナー部の進入深さ
θ1:傾き角度(嵌入角度に対する進入角度の傾き角度)
θ2:傾き無しの基本姿勢における、基準コーナー部Sと変位コーナー部Tとを結ぶ半直線、及び、幅方向に平行な半直線のなす角度
Lt:ベースハウジング本体部21の基準面21sからの第2端子40の突出高さ
H:突出部22の長さ
以下、図17の破線で囲った部分について説明する。まず、ソケットコネクタ10において、受入部14を形成する二つの内面14bにおける、嵌入方向に関して最もベースコネクタ20側のコーナー部として変位コーナー部Tを設定し、且つ、突出部22における、嵌入方向に関して最もソケットコネクタ10側のコーナー部として基準コーナー部Sを設定する。
ここで、ソケットコネクタ10とベースコネクタ20との位置・傾き関係を次のように設定する。
(1)ソケットコネクタ10とベースコネクタ20とが、基準コーナー部Sにおいて接触し、且つ、ソケットコネクタ10が傾いていない状態を基本姿勢とする(図18乃至20の破線部参照)。この状態における突出部22上面位置と、ソケットハウジング11下面位置との差がAとなる。受入部14の長さとして、少なくとも長さAが確保されている。
(2)ソケットコネクタ10は、基準コーナー部Sを中心として、ベースコネクタ20に対して回転移動する。
(3)基準コーナー部Sを中心として回転移動の結果、変位コーナー部Tが突出部22に接触した状態における、基本姿勢に対するソケットコネクタ10の傾き角度がθ1となる。これを傾斜状態とする。
(4)Bは、傾斜状態における変位コーナー部Tと突出部22上面との距離である。
(5)突出部22の挿入性を確保する観点から、W1はW2よりも大きく設定されており、突出部22と受入部14との間には、大きさがW1−W2である隙間が生じている。
図18は、ソケットコネクタ10の変位コーナー部Tとは反対側のコーナー部と、基準コーナー部Sとが接触している場合を示している。この場合には、A=0、且つ、θ2は0度となり、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に対して装着可能となる角度の範囲内において、θ1は最大となる。すなわち、進入角度がこの状態におけるθ1よりも大きければ、そもそも受入部14に対して突出部22が挿入されないので、斜め装着の問題も生じない。また、図19,20は、基準コーナー部Sが、ソケットコネクタ10の受入部14の内面14bに接触している状態を、Aの深さを二段階に変化させて示したものである。図18乃至20を見て分かるように、Aが深くなるほど、θ1は小さくなる。すなわち、突出部22全体の長さHからLtを除いた突出部22の先端部の長さがBよりも大きく、且つ、端子の接続を考えた場合に適正な角度として許容できる進入角度の範囲(許容進入角度範囲)が小さいことが望ましい。このような状態では、ソケットコネクタ10が傾いていたとしても、ソケットコネクタ10が突出部22に沿ってスライドしながら進入して、複数の第1端子及び複数の第2端子が接触を開始する位置に至った状態においては、これらの端子が正常に接続されうる状態になるからである。そして、さらにソケットコネクタ10を押し込んだときに、ソケットコネクタ10の傾き角度が許容範囲に必ず収まるので、端子間の電気的な接続が正常に完了しつつ、コネクタ装置1の接続が完了することになる。
以下、θ1、Bを求めるための計算式を示す。
cos(θ2)=W1/√(W1+A) (1)
となり、ここから、
θ2=cos−1{W1/√(W1+A)} (2)
となる。また、
cos(θ1+θ2)=W2/√(W1+A) (3)
となり、ここから、
θ1+θ2=cos−1(W2/√(W1+A) (4)
となり、これと(2)から、
θ1=cos−1{W2/√(W1+A)}―θ2
=cos−1{W2/√(W1+A)}―cos−1{W1/√(W1+A)} (5)
のようになる。また、Bについては、
B=√(W1+A−W2
となる。
例えば、まず、θ1に関して許容できる角度範囲を設定する。ここで、θ1は、第1端子30と第2端子40が接触を開始する時点において、正常な接続を可能とするために許容できる最大の角度となる。θ1を計算すると、その結果として、それを満足するA,W1,W2の関係が導き出される(または、W1,W2の関数としてのAが導き出される)。そして、そのA,W1,W2を使うと、Bも導き出される。
受入部14の嵌入方向長さ、突出部22の長さHの設定に関しては、例えば、受入部14の長さとしてAを確保した場合に、突出部22の長さHとして、最低でもLt+Bを確保するようにする。これに関連して、例えば、変位コーナー部Tの、基準面21sからの距離(図20のZ参照)を一定とする。そして、Zを一定に保ったまま、Hを長くしていくとする(すなわち、Aが長くなっていく)。その場合に、HがLt+Bを超える場合には、この長さHが長くなるほどθ1は小さくなっていく。
以上のようにして、W1,W2の関係を用いてA,B,θ1を求め、これらをθ1が許容範囲に収まるように小さく設定することにより、半嵌合の発生自体を未然に防止することができる。θ1の角度としては、例えば1度以下であることが望ましい。また、通常は、挿入性確保のため、突出部22と受入部14との間の隙間をある程度は確保する必要がある。この発明によると、隙間の大きさが大きくても、それに応じてA,Hを設定することにより、θ1を小さく設定することが可能となる。
(効果)
次に、本実施形態にかかるベースコネクタ20及びコネクタ装置1の効果について説明する。本実施形態に係るベースコネクタ20は、四つの第1端子30を支持するソケットコネクタ10に対して接続され、基板60に取り付けられるベースコネクタであって、四つの第1端子30に対して電気的に接続される四つの第2端子40と、ベースハウジング本体部21と、を有し、ベースハウジング本体部21には突出部22が形成されており、当該突出部22は、ソケットコネクタ10のソケットハウジング11において孔状に形成された受入部14に対して嵌入するものであり、突出部22は、突出部22が受入部14に対して嵌入する方向である嵌入方向に沿って突出しており、突出部22の受入部14に対する嵌入が完了すると、四つの第1端子30と四つの第2端子40とは電気的に接続された状態となり、四つの第2端子40は、二つの第2端子40を含む第1の端子グループ40fと、二つの第2端子40を含む第2の端子グループ40sと、を有して構成され、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sのそれぞれは、通電時において、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものであり、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sは、ベースハウジング本体部21の幅方向に沿って並べられており、突出部22の、幅方向に関して両端部に形成された二つの側面22bは、嵌入方向に対して平行であり、ソケットコネクタ10の接続動作において、ソケットコネクタ10が突出部22に沿ってスライドすることに伴い、ベースハウジング本体部21に対するソケットコネクタ10の進入角度が矯正され、突出部22は、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域に配置されている。
この構成では、ベースハウジング本体部21において、嵌入方向に沿って突出した突出部22が形成されており、この突出部22の幅方向両端の側面22bは嵌入方向に対して平行となっている。そして、突出部22は、ベースハウジング本体部21に対するソケットコネクタ10の進入角度が、四つの第1端子30及び四つの第2端子40の電気的接続を完了するための適正な角度として許容される角度の範囲(許容進入角度範囲)に含まれるように、ソケットコネクタ10を誘導する。すなわち、突出部22の二つの側面22bは、ソケットコネクタ10を誘導するガイド面として機能する。そして、ソケットコネクタ10の接続動作において、ソケットコネクタ10が突出部22に沿ってスライドすることに伴い、ソケットコネクタ10の挿入角度が矯正される。そのため、ソケットコネクタ10の斜め装着を防止でき、コネクタにおける確実な電気的接続が可能となる。
また、この構成によると、突出部22は、四つの第2端子40における、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域に配置される。すなわち、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sを有する実質的に2極型のコネクタにおいて、突出部22が電極間に位置することになる。そのため、例えば、高電圧の印加が必要な基板に用いられる、電源接続用のコネクタにおいて、広げられた電極間のスペースを有効利用できる。
また、2極間の最大電位差が大きい場合には、電極間は絶縁されている必要があり、それに関連して、2極間における電流の伝達距離は長い方が良い。そこで、ソケットハウジング11に形成された受入部14に突出部22を嵌入する構成とすることで、ベースハウジング本体部21及びソケットハウジング11において、少なくとも電極部分の沿面距離が確保されるために、突出部22及び受入部14が無い均一な状態に比べて、2極間における電流の伝達距離を長くすることができる。その結果、電極間(第1の端子グループと第2の端子グループとの間)において電流が流れ難くなり、2極間の最大電位差が大きい場合であっても、電極間がより確実に絶縁される。以上のように、この構成によると、斜め装着を防止することにより確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるベースコネクタが得られる。
なお、“第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有する”とは、例えば、本実施形態のように、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sのそれぞれに対して交流電圧が印加された場合に、一方が、他方よりも高電位になるタイミング(瞬間)があればよい、という意味であり、この場合の第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sの電位の高低の関係は、本実施形態において示したように、時間の経過と共に入れ替わるものであってもよい。また、これ以外にも、例えば、第1の端子グループ及び第2の端子グループのそれぞれに対して直流電圧が印加されるような場合には、一方が他方よりも高電位である状態が維持される(高低関係が入れ替わることなく維持される)ことも考えられるが、このような状態も含まれる意味であるとする。
また、ベースコネクタ20においては、突出部22における幅方向に関しての中心位置と側面22bとの距離が、当該側面22bに最も近接している第2端子40と当該側面22bとの距離よりも大きい。このため、突出部22の中心から側面22bまでの長さに対して、突出部22と第2端子40との間の距離が短くなることにより、第2端子40が突出部22から近い位置に配置されるため、ベースコネクタ20全体として、幅方向に関しての大型化を抑止できる。また、突出部22が幅方向に関して比較的長くなるために、電極間がさらに確実に絶縁される。
また、ベースコネクタ20において、突出部22は、一つの塊状として且つ柱状に形成されている。このため、突出部22の形状が簡素なものとなるために、簡易な構成により斜め装着を防止できる。
また、ベースコネクタ20において、突出部22は直方体状に形成されており、突出部22の、幅方向に平行な二つの側面22cは、嵌入方向に対して平行である。これによると、突出部22において、幅方向両端部の二つの側面22bに加えて、さらに二つのガイド面が形成されるので、ソケットコネクタ10の進入角度が、より確実に矯正される。
また、ベースコネクタ20において、ベースハウジング本体部21は、ソケットハウジング11に形成された鉤状のロック部12が引っ掛けられる部分である慣性ロック部23をさらに有して構成され、慣性ロック部23は、ベースハウジング本体部21の側壁面24から突出形成されており、且つ、幅方向に沿って延びており、慣性ロック部23の、嵌入方向に関してソケットコネクタ10側には、ソケットコネクタ10の接続動作においてロック部12が接触する第1接触面23bが形成されており、側壁面24の位置する平面24sと第1接触面23bとの間の角度が、約60度である。
これによると、ベースハウジング本体部21の側壁面24から突出形成され、且つ、幅方向に沿って延びる慣性ロック部23に、ソケットハウジング11のロック部12が仮接触することで、ソケットコネクタ10の進入角度がさらに確実に矯正される。また、側壁面24の位置する平面24sと第1接触面23bとの間の角度が、35度以上90度未満の範囲に含まれる約60度であることにより、ソケットコネクタ10をさらに挿入したときに、慣性ロック部23に接触したロック部12が撓みやすくなるので、ロック部12が慣性ロック部23に引っ掛ることなく慣性ロック部23を超えられる。
また、ベースコネクタ20において、慣性ロック部23には、ソケットコネクタ10の接続動作において、ロック部12が第1接触面23bとの接触後に接触する、嵌入方向に平行な第2接触面23cがさらに形成されている。このため、慣性ロック部23を容易に形成でき、且つ、慣性ロック部23としての適度な強度を確保できる。
また、ベースコネクタ20において、慣性ロック部23の第1接触面23bは、四つの第1端子30と四つの第2端子40との接続が完了する接続完了状態における、ソケットコネクタ10のロック部12の位置よりも、嵌入方向に関してソケットコネクタ10側の位置に形成されている。このため、まず、突出部22に沿ってソケットコネクタ10がスライドすることでソケットコネクタ10の進入角度が矯正される。さらに、ロック部12の位置に関して、第1端子及び第2端子の接続完了状態における位置よりも嵌入方向に関してソケットコネクタ10側の位置において、ロック部12が慣性ロック部23に仮接触することで、接続完了位置の手前側においてソケットコネクタ10の進入角度がさらに矯正される。そのため、ソケットコネクタ10の進入角度が確実に矯正された状態で、第1端子30及び第2端子40の電気的接続が完了する。
また、本実施形態に係るコネクタ装置1は、孔状の受入部14が形成されたソケットハウジング11を備え、且つ、四つの第1端子30を支持するソケットコネクタ10と、上記のベースコネクタ20と、を有する。これによると、斜め装着を防止することにより確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるコネクタ装置が得られる。
また、コネクタ装置1のソケットハウジング11において、嵌入方向に関する両端面11s,11tを底面とした場合における全ての側面の、嵌入方向に関する両端部分に係る輪郭線が、直線状である。このため、ソケットハウジング11が撓み難くなり、ソケットコネクタ10とベースコネクタ20とを確実に接続できる。
また、コネクタ装置1において、四つの第1端子30のそれぞれは、電線50に対して電気的に接続できるものであり、嵌入方向と、ソケットコネクタ10からの電線50の引き出し方向と、は直交している。このため、電線50の引き出し方向と嵌入方向とが直交しているために、電線50が引っ張られた場合であっても、ソケットコネクタ10が抜けにくい構造とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、上記の実施形態は、L字接続型のコネクタとして説明しているが、L字接続型のものには限られず、本発明の技術がサイドタイプのコネクタに適用されても良い。
また、上記の実施形態では、第1の端子グループ及び第2の端子グループにそれぞれ接続される電線のうち、一方は電源用電線(ホットライン)となり、他方は、接地電位とするためのグラウンド用電線(コールドライン)となるように、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して交流電圧が印加されるものとなっているが、このようなものには限られない。例えば、一方の電線には交流が通電し、他方の電線には、この一方の電線の電圧を完全に正負反転させた交流が通電するように、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して電圧が印加されるものであってもよい。また、一方の電線には交流が通電し、他方の電圧には、この一方の交流電圧よりも電圧の絶対値が小さい交流が通電するように、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して電圧が印加されるものであってもよい。また、第1の端子グループ及び第2の端子グループには、直流電圧が印加されてもよい。また、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して、互いに最大・最小電圧が同じであり、且つ、互いに位相が異なる電圧が印加されてもよい。
また、上記の実施形態では、基板に対して外部の電源からの電力を供給するためのコネクタについて説明しているが、本発明にかかるコネクタは、基板からの電力を、外部に対して送り出す用途に用いられてもよい。
本発明の第1実施形態に係るベースコネクタ、及び、これを含むコネクタ装置の全体構成を示す斜視概略図である。 図1のソケットコネクタの斜視概略図である。 図1のソケットコネクタの裏面斜視概略図である。 図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。 図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。 図1のベースコネクタの斜視概略図である。 図1のベースコネクタの裏面斜視概略図である。 図1のベースコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。 図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。 図1のコネクタ装置の接続動作における一過程を示す斜視概略図である。 図1のコネクタ装置の接続動作における一過程を示す斜視概略図である。 図1のコネクタ装置の接続動作における一過程を示す斜視概略図である。 図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。 図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。 図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための側面視における概略説明図である。 図1のコネクタ装置における、慣性ロック部とロック部とのロック動作を説明するための拡大概略説明図である。 図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための概略図である。 図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための拡大概略説明図である。 図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための拡大概略説明図である。 図1のコネクタ装置におけるベースコネクタの突出部の高さについて説明するための拡大概略説明図である。
符号の説明
1 コネクタ装置
10 ソケットコネクタ
11 ソケットハウジング
11s 端面
11t 端面
12 ロック部
12f 先端部
12g 操作部
12p 板状部
12s 支持部
13 押さえ部材
14 受入部
20 ベースコネクタ
21 ベースハウジング本体部
21s 基準面
22 突出部
22b 側面
22c 側面
23 慣性ロック部
23b 第1接触面
23c 第2接触面
24 側壁面
24s 側壁面の位置する平面
30 第1端子
40 第2端子
40b 先端部
40c 先端部
40d 接触部
40f 第1の端子グループ
40s 第2の端子グループ
50 電線
60 基板

Claims (11)

  1. 電線がそれぞれ接続される複数の第1端子を支持するソケットコネクタに対して接続され、基板に取り付けられるベースコネクタであって、
    前記複数の第1端子に対して電気的に接続される複数の第2端子と、
    ベースハウジング本体部と、を有し、
    前記ベースハウジング本体部には突出部が形成されており、当該突出部は、前記ソケットコネクタのソケットハウジングにおいて孔状又は凹状に形成された受入部に対して嵌入するものであり、
    前記突出部は、前記突出部が前記受入部に対して嵌入する方向である嵌入方向に沿って突出しており、
    前記突出部の前記受入部に対する嵌入が完了すると、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子とは電気的に接続された状態となり、
    前記複数の第2端子は、少なくとも一つの前記第2端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの前記第2端子を含む第2の端子グループと、を有して構成され、
    前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループのそれぞれは、通電時において、前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものであり、
    前記第1の端子グループ、及び、前記第2の端子グループは、前記ベースハウジング本体部の幅方向に沿って並べられており、
    前記突出部の、前記幅方向に関して両端部に形成された二つの側面は、前記嵌入方向に対して平行であり、
    前記ソケットコネクタの接続動作において、前記ソケットコネクタが前記突出部に沿ってスライドすることに伴い、前記ベースハウジング本体部に対する前記ソケットコネクタの進入角度が矯正され、
    前記突出部は、前記第1の端子グループと前記第2の端子グループとの間の領域に配置され
    前記ベースハウジング本体部は、前記ソケットハウジングに形成された鉤状のロック部が引っ掛けられる部分である慣性ロック部を1つだけ有し、
    前記慣性ロック部は、前記ベースハウジング本体部の側壁面から突出形成されており、且つ、前記幅方向に沿って延びており、
    前記慣性ロック部が形成された前記ベースハウジング本体部の前記側壁面は、前記幅方向と直交し且つ前記ベースコネクタに接続された前記ソケットコネクタからの前記電線の引き出し方向とは反対方向を向いた側壁面であり、
    前記慣性ロック部は、前記幅方向に関して、前記突出部と少なくとも一部が重なり合うように、当該側壁面の中心位置に対して対称に形成されていることを特徴とするベースコネクタ。
  2. 前記慣性ロック部が形成された前記ベースハウジング本体部の前記側壁面に直交する方向から見たときに、前記慣性ロック部は、前記突出部と重なり合う範囲内にだけ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のベースコネクタ。
  3. 前記突出部における前記幅方向に関しての中心位置と前記側面との距離が、当該側面に最も近接している前記第2端子と当該側面との距離よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のベースコネクタ。
  4. 前記突出部は、一つの塊状として且つ柱状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のベースコネクタ。
  5. 前記突出部は直方体状に形成されており、
    前記突出部の、前記幅方向に平行な二つの側面は、前記嵌入方向に対して平行であることを特徴とする請求項に記載のベースコネクタ。
  6. 前記慣性ロック部の、前記嵌入方向に関して前記ソケットコネクタ側には、前記ソケットコネクタの接続動作において前記ロック部が接触する第1接触面が形成されており、
    前記側壁面の位置する平面と前記第1接触面との間の角度が、35度以上90度未満であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のベースコネクタ。
  7. 前記慣性ロック部には、前記ソケットコネクタの接続動作において、前記ロック部が前記第1接触面との接触後に接触する、前記嵌入方向に平行な第2接触面がさらに形成されていることを特徴とする請求項に記載のベースコネクタ。
  8. 前記慣性ロック部の前記第1接触面は、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子との接続が完了する接続完了状態における、前記ソケットコネクタの前記ロック部の位置よりも、前記嵌入方向に関して前記ソケットコネクタ側の位置に形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のベースコネクタ。
  9. 孔状又は凹状の受入部が形成されたソケットハウジングを備え、且つ、複数の第1端子を支持するソケットコネクタと、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載のベースコネクタと、を有するコネクタ装置。
  10. 前記ソケットハウジングにおいて、前記嵌入方向に関する両端面を底面とした場合における全ての側面の、前記嵌入方向に関する両端部分に係る輪郭線が、直線状、又は、中心部分が段状に突出して形成された多段状であることを特徴とする請求項に記載のコネクタ装置。
  11. 前記複数の第1端子のそれぞれは、電線に対して電気的に接続できるものであり、
    前記嵌入方向と、前記ソケットコネクタからの前記電線の引き出し方向と、は直交していることを特徴とする請求項9又は10に記載のコネクタ装置。
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