以下、本発明によるコンテンツ出力装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1によるコンテンツ出力装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態によるコンテンツ出力装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態によるコンテンツ出力装置1は、コンテンツ情報記憶部11と、ブロック属性情報記憶部12と、出力時間情報受付部13と、選択部14と、コンテンツ情報出力部15と、を備える。
コンテンツ情報記憶部11では、コンテンツ情報が1以上記憶される。ここで、コンテンツ情報とは、複数のブロックに分割されたコンテンツの情報である。コンテンツ情報は、音声情報を含む情報であってもよく、映像情報を含む情報であってもよく、音声情報と映像情報とを含む情報であってもよい。コンテンツ情報の複数のブロックへの分割は、物理的なものであってもよく、あるいは、論理的なものであってもよい。前者の場合には、1のコンテンツが各ブロックに対応する映像や音声の複数のファイルから構成されてもよい。後者の場合には、コンテンツ情報は1のファイルであり、そのファイルにおいて、各ブロックを特定することができる情報、例えば、各ブロックの先頭位置を示す情報が設定されていてもよい。本実施の形態では、前者の場合、すなわち、1のコンテンツが複数のファイルから構成される場合について説明する。各ブロックの時間的な長さは、一般に異なっている(例えば、1個目のブロックは2分で、2個目のブロックは5分など)が、同じであってもよい(例えば、全てのブロックが5分など)。コンテンツ情報におけるブロックの分割は、コンテンツ情報の意味的な区切りによってなされているものとする。例えば、コンテンツ情報の示すコンテンツが野球の試合である場合には、打者ごとのブロックに分割されていてもよく、あるいは、イニングごとのブロックに分割されていてもよい。また、例えば、コンテンツ情報の示すコンテンツがニュースである場合には、ビジネスに関するニュースが1のブロックであり、政治に関するニュースが1のブロックであってもよく、あるいは、さらに細かく、ビジネスのニュースにおける為替レートのニュースが1のブロックであり、株価のニュースが1のブロックであってもよい。コンテンツのブロックへの分割は、一般に人手によって行われる。コンテンツ情報の意味的な区切りによって分割する必要があるからである。ただし、場合によっては人手によって行わなくてもよい。例えば、ニュースなどにおいて3秒以上の無音声の時間がある場合には、そこがニュースの区切りであると見なして、3秒以上の無音声ごとに人手によらずに自動的にブロックへの分割を行ってもよい。また、コンテンツ情報記憶部11では、広告のコンテンツの情報である広告コンテンツ情報がさらに記憶されてもよい。広告コンテンツ情報は、音声情報を含む情報であってもよく、映像情報を含む情報であってもよく、音声情報と映像情報とを含む情報であってもよい。また、コンテンツ情報記憶部11では、静止画のコンテン
ツの情報である静止画コンテンツ情報が1以上さらに記憶されてもよい。この静止画コンテンツ情報は、広告の静止画コンテンツ情報であってもよく、天気の情報や為替レートの情報、株価の情報、野球やサッカー等の順位の情報などの静止画コンテンツ情報であってもよい。また、静止画コンテンツ情報は、特定の意味を有さない情報、例えば、アニメーション等のキャラクターの静止画像や、風景の静止画像等であってもよい。コンテンツ情報記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。コンテンツ情報記憶部11での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した情報のRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。コンテンツ情報記憶部11にコンテンツ情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してコンテンツ情報等がコンテンツ情報記憶部11で記憶されるようになってもよく、インターネット等の通信回線等を介して送信されたコンテンツ情報等がコンテンツ情報記憶部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、有線または無線の手段によって放送されたコンテンツ情報等がコンテンツ情報記憶部11で記憶されるようになってもよい。なお、コンテンツ情報記憶部11においてコンテンツ情報以外の情報も記憶されている場合に、それらの情報を、名前やフラグ、フォルダ、データ形式等によって区別可能なようにしてもよい。例えば、コンテンツ情報と、広告コンテンツ情報とは、コンテンツ情報記憶部11の異なるフォルダに記憶されていてもよい。また、コンテンツ情報は動画のデータ形式であり、静止画コンテンツ情報は静止画のデータ形式であることによって、両者を区別可能であってもよい。
ブロック属性情報記憶部12では、ブロック属性情報が記憶される。ここで、ブロック属性情報とは、コンテンツ情報記憶部11が記憶しているコンテンツ情報のブロックの時間を示す情報である時間情報と、そのブロックの属性を示す情報である属性情報とを対応付けて有する情報である。時間情報によって、各ブロックの時間的な長さが示される。属性情報は、ブロックの重要度を示す情報である重要度情報を含んでもよく、また、ブロックの特性を示す情報である特性情報を含んでもよく、その他の情報を含んでもよい。重要度情報は、例えば、コンテンツを視聴するユーザにとって重要であると考えられる場合に重要度が高く設定され、そうでない場合に重要度が低く設定される。したがって、その重要度情報は、客観的に重要であるかどうかに基づいて決定されてもよく、あるいは、ユーザの嗜好等に応じて決定されるものであってもよい。その重要度情報は、例えば、コンテンツの編集者等によって人手によって設定されてもよく、自動的に設定されてもよい。後者の場合には、コンテンツ情報に含まれる各ブロックの平均音量や、各ブロックの映像の変化の速さに応じて重要度情報を自動的に設定してもよい。また、音声認識等によって音声がテキスト変換された音声テキストに所定の言葉が含まれるかどうかなどの解析を行うことによって、重要度情報を自動的に設定してもよい。特性情報は、例えば、そのブロックにおけるコンテンツのジャンル(例えば、ニュース、スポーツ、ドラマなど)を示す情報でもよく、それよりも下位のジャンル(例えば、政治のニュース、ビジネスのニュースなど)を示す情報でもよく、そのブロックに関係する地域を示す情報(例えば、大阪など)でもよく、視聴者として想定しているユーザの属性(例えば、性別、年齢等)でもよい。本実施の形態では、属性情報に重要度情報が含まれる場合について説明する。属性情報に特性情報が含まれる場合については、後述する実施の形態2で説明する。ブロック属性情報記憶部12は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。ブロック属性情報記憶部12での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した情報のRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ブロック属性情報記憶部12にブロック属性情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してブロック属性情報がブロック属性情報記憶部12で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたブロック属性情報がブロック属性情報記憶部12で記憶されるようになってもよく、あるいは、有線または無線の手段によって放送(例えば、カルーセル方式などで放送されてもよい)されたブロック属性情報がブロック属性情報記憶部12で記憶されるようになってもよい。
なお、コンテンツ情報記憶部11やブロック属性情報記憶部12自体がコンテンツ出力装置1に対して着脱可能な記録媒体であり、コンテンツ情報やブロック属性情報の記憶された着脱可能な記録媒体がコンテンツ出力装置1に装着されることによってコンテンツ情報記憶部11やブロック属性情報記憶部12が実現されてもよい。
また、コンテンツ情報記憶部11と、ブロック属性情報記憶部12とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、コンテンツ情報等を記憶している領域がコンテンツ情報記憶部11となり、ブロック属性情報を記憶している領域がブロック属性情報記憶部12となる。また、前者の場合には、ブロック属性情報がコンテンツ情報のヘッダに含まれる場合や、各ブロックに対応するブロック属性情報が、各ブロックのヘッダに含まれる場合など、コンテンツ情報とブロック属性情報とが同一のファイルに含まれる場合も含まれるものとする。
出力時間情報受付部13は、出力時間情報を受け付ける。ここで、出力時間情報とは、コンテンツ情報の出力時間を示す情報である。すなわち、ユーザが希望するコンテンツ情報の出力時間が、出力時間情報で示されることになる。なお、後述するコンテンツ情報出力部15がコンテンツ情報のみでなく、広告コンテンツ情報や、静止画コンテンツ情報も出力する場合には、出力時間情報の示す出力時間は、それら全ての情報の合計の出力時間である。出力時間情報受付部13は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、出力時間情報受付部13は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力時間情報受付部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
選択部14は、コンテンツ情報記憶部11が記憶している1以上のコンテンツ情報から1以上のブロックを選択する。選択部14は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間内となるように、1以上のブロックを選択する。また、選択部14は、ブロック属性情報記憶部12が記憶しているブロック属性情報に基づいて、ブロックの選択を行う。選択部14は、コンテンツ情報記憶部11に2以上のコンテンツ情報が記憶されている場合に、1のコンテンツ情報から2以上のブロックを選択してもよく、2以上のコンテンツ情報から2以上のブロックを選択してもよい。ブロック属性情報記憶部12において重要度情報が記憶されている場合には、選択部14は、重要度情報の示す重要度の高いブロックを優先的に選択してもよい。また、コンテンツ情報記憶部11に広告コンテンツ情報が記憶されている場合には、選択部14は、広告コンテンツ情報も選択してもよい。この場合に、選択部14は、選択したコンテンツ情報の1以上のブロックと、選択した広告コンテンツ情報との合計時間が、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間内となるように選択するものとする。また、コンテンツ情報記憶部11に静止画コンテンツ情報が記憶されている場合には、選択部14は、コンテンツ情報記憶部11が記憶している1以上の静止画コンテンツ情報も選択してもよい。選択部14は、選択した1以上のブロックの合計時間が、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報より短い場合に、1以上の静止画コンテンツ情報を選択してもよい。選択部14によるブロックを選択する処理の詳細については後述する。
コンテンツ情報出力部15は、選択部14が選択したブロックをコンテンツ情報記憶部11から読み出す。そして、コンテンツ情報出力部15は、その読み出したブロックから構成されるコンテンツ情報を出力する。ここで、コンテンツ情報出力部15が出力するコンテンツ情報と、コンテンツ情報記憶部11で記憶されているコンテンツ情報とは、一般
には異なるものである(一般にコンテンツ情報を構成するブロックが異なる)が、両者ともコンテンツ情報と呼ぶことにする。選択部14が広告コンテンツ情報も選択した場合には、コンテンツ情報出力部15は、その選択された広告コンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部11から読み出し、その広告コンテンツ情報も出力する。その場合に、コンテンツ情報出力部15は、コンテンツ情報の一のブロックと、コンテンツ情報の他のブロックとの間(時間的な意味での間)となるように広告コンテンツ情報を出力してもよい。なお、広告コンテンツ情報が結果としてコンテンツ情報の2個のブロックの間となるのであれば、コンテンツ情報のどの2個のブロックの間に広告コンテンツ情報がくるようになるのかを決定するのは、コンテンツ情報出力部15であってもよく、あるいは、選択部14であってもよい。また、コンテンツ情報出力部15は、広告コンテンツ情報を繰り返して出力してもよい。この場合に、繰り返して出力される広告コンテンツ情報は、同じ広告コンテンツ情報であってもよく、あるいは、異なる広告コンテンツ情報であってもよい。また、繰り返して出力される広告コンテンツ情報は、連続して出力されてもよく、その間にコンテンツ情報挟むようにして出力されてもよい。また、選択部14が1以上の静止画コンテンツ情報も選択した場合には、コンテンツ情報出力部15は、その選択された静止画コンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部11から読み出し、その静止画コンテンツ情報も出力する。この場合に、コンテンツ情報出力部15は、出力時間が出力時間情報の示す出力時間となるように、静止画コンテンツ情報を出力してもよい。ここで、「コンテンツ情報の出力時間が出力時間情報の示す出力時間となる」とは、厳密な意味での一致でなくてもよく、フレーム単位の誤差(例えば、1/30秒程度の誤差)が存在してもよい。静止画コンテンツ情報は、出力されるコンテンツ情報の最初に出力されてもよく、最後に出力されてもよく、あるいは、ブロックとブロックとの間に出力されてもよい。また、コンテンツ情報出力部15は、静止画コンテンツ情報を繰り返して出力してもよい。この場合に、繰り返して出力される静止画コンテンツ情報は、同じ静止画コンテンツ情報であってもよく、あるいは、異なる静止画コンテンツ情報であってもよい。また、繰り返して出力される静止画コンテンツ情報は、連続して出力されてもよく、その間にコンテンツ情報等を挟むようにして出力されてもよい。ここで、この出力は、ストリーミング出力であってもよく、あるいは、そうでなくてもよい。また、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器(例えば、映像や音楽を再生可能な携帯端末等)への通信回線を介した送信でもよく、スピーカによる音声出力でもよく、記録媒体への蓄積でもよい。なお、コンテンツ情報出力部15は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、コンテンツ情報出力部15は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
次に、本実施の形態によるコンテンツ出力装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)出力時間情報受付部13は、出力時間情報を受け付けたかどうか判断する。そして、出力時間情報を受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、出力時間情報を受け付けるまでステップS101の処理を繰り返す。
(ステップS102)選択部14は、出力時間情報と、ブロック属性情報とに基づいて、コンテンツ情報記憶部11で記憶されているコンテンツ情報から、1以上のブロックを選択する。選択部14は、広告コンテンツ情報や、静止画コンテンツ情報を選択してもよい。この選択の処理の詳細については後述する。
(ステップS103)コンテンツ情報出力部15は、選択部14の選択したブロック等をコンテンツ情報記憶部11から読み出し、その読み出したブロック等から構成されるコンテンツ情報を出力する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、このフローチャートでは、出力時間情報が受け付けられたことが、選択部14による選択を開始するトリガーである場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、出力時間情報が受け付けられた後に、ユーザからの選択を行う指示を受け付けてから、選択部14による選択が行われてもよい。
次に、本実施の形態によるコンテンツ出力装置1の動作について、具体例を用いて説明する。まず、選択部14がコンテンツ情報のブロックのみを選択する場合について説明する(具体例1)。次に、選択部14がコンテンツ情報のブロックと、広告コンテンツ情報とを選択する場合について説明する(具体例2)。次に、選択部14がコンテンツ情報のブロックと、静止画コンテンツ情報とを選択する場合について説明する(具体例3)。
[具体例1]
この具体例では、前述のように、選択部14がコンテンツ情報のブロックのみを選択する場合について説明する。図3は、この具体例においてコンテンツ情報記憶部11が記憶しているコンテンツ情報を示す図である。図3で示されるように、コンテンツ情報記憶部11において、コンテンツを識別するコンテンツIDと、ブロックを識別するブロックIDと、ブロックごとに分割されたコンテンツ情報とが対応付けられている。この具体例では、各ブロックがMPEG(Moving Picture Expert Group)の1個のデータファイルである。なお、前述のように、コンテンツ情報は、適切な区切りとなるように各ブロックに分割されているものとする。
図4は、この具体例においてブロック属性情報記憶部12が記憶しているブロック属性情報を示す図である。図4で示されるように、ブロック属性情報記憶部12において、コンテンツの名称を示すコンテンツ名と、コンテンツIDと、ブロックIDと、ブロックの時間を示す時間情報と、ブロックの属性情報である重要度情報とが対応付けられている。重要度情報は、値の大きい方が重要であるものとする。なお、前述のように、各ブロックに対応する重要度情報は、重要な場面の重要度が高くなり、そうでない場面の重要度が低くなるように設定されているものとする。
図5は、この具体例における選択の処理(図2のフローチャートのステップS102の処理)を示すフローチャートである。なお、この具体例において、あらかじめユーザが出力するコンテンツ情報を選択しているものとする。例えば、図4において、野球を出力するのか、ニュースを出力するのかについて選択されているものとする。したがって、図5のフローチャートにおける処理は、選択されたコンテンツ情報について実行されるものである。
(ステップS201)選択部14は、ブロック属性情報の重要度情報に基づいて、各ブロックをソートする。なお、重要度情報の示す重要度が同じブロックについては、時間の降順にソートするものとする。
(ステップS202)選択部14は、カウンタIを「1」に設定する。
(ステップS203)選択部14は、I番目のブロックを選択すると、選択したブロックの合計時間が、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間を超えるかどうか判断する。そして、超える場合には、ステップS205に進み、そうでない場合、すなわち、選択したブロックの合計時間が出力時間以下である場合には、ステップS204に進む。
(ステップS204)選択部14は、I番目のブロックを選択する。具体的には、選択
部14は、I番目のブロックのコンテンツIDとブロックIDとを図示しない記録媒体に記録する。なお、これは一例であって、選択部14は、例えば、選択したブロックにフラグ等を設定してもよい。
(ステップS205)選択部14は、I番目のブロックが、そのコンテンツ情報における最後のブロックであるかどうか判断する。そして、最後のブロックである場合には、ステップS207に進み、そうでない場合には、ステップS206に進む。
(ステップS206)選択部14は、カウンタIを1だけインクリメントする。そして、ステップS203に戻る。
(ステップS207)選択部14は、選択した1以上のブロックを、時間順にソートする。例えば、図4で示されるように、時間順にブロックIDが設定されているとすると、ブロックIDの昇順となるようにソートすることで、選択した1以上のブロックを時間順にソートすることができる。そして、ブロックを選択する処理は終了となる。
なお、ステップS207の処理は行わなくてもよい。例えば、野球のように時間の順序が重要なコンテンツ情報については、ステップS207の処理を行うことになるが、ニュースなどのように、時間の順序があまり重要でないコンテンツ情報については、ステップS207の処理を行わなくてもよい。
次に、ユーザが出力時間を入力して、それに応じてブロックが選択され、コンテンツ情報が出力されるまでの具体的な処理について説明する。この具体例において、コンテンツ出力装置1は、図6で示される携帯情報端末であったとする。この図6で示されるコンテンツ出力装置1において、コンテンツ情報記憶部11において、図3で示されるコンテンツ情報があらかじめ記憶されており、また、ブロック属性情報記憶部12において、図4で示されるブロック属性情報があらかじめ記憶されていたとする。そして、ユーザは、コンテンツID「C001」で識別されるコンテンツ情報「野球(AvsB)」の出力を選択していたとする。すると、図6の画面で示されるように、視聴時間の入力が求められる。これに対してユーザがコンテンツ出力装置1のボタンを操作することにより、通勤時間に対応する「30分」を入力したとする。そして、その「30分」の視聴時間を確定すると、出力時間情報受付部13は、出力時間「30分」を示す出力時間情報を受け付ける(ステップS101)。そして、出力時間情報受付部13は、その出力時間情報を選択部14に渡す。
すると、選択部14は、ブロックを選択する処理を開始する(ステップS102)。まず、選択部14は、図4で示されるコンテンツID「C001」に対応する各ブロックID、時間情報、重要度情報をブロック属性情報記憶部12から読み出す。そして、選択部14は、重要度情報の降順になるようにまずソートする。次に、各重要度情報において、時間情報の降順になるようにソートする(ステップS201)。図7は、そのソートの結果を示す図である。
次に、選択部14は、1番目のブロックを選択すると、選択したブロックの合計時間が、出力時間「30分」を超えるかどうか判断する(ステップS202,S203)。1番目のブロックの時間は「5分」であるため、それを選択しても出力時間を超えないため、選択部14は、そのブロックを選択する(ステップS204)。1番目のブロックは、最後のブロックではないため、選択部14は、2番目のブロックを選択すると、選択したブロックの合計時間が、出力時間「30分」を超えるかどうか判断する(ステップS205,S206,S203)。2番目のブロックは「3分」であり、1番目と2番目のブロックの合計時間は「8分」で出力時間を超えないため、選択部14は、2番目のブロックも選択する(ステップS204)。このようにして、選択部14は、5番目のブロック(す
なわち、ブロックID「02」のブロック)まで選択したとする。
次に、選択部14は、6番目のブロックを選択すると、選択したブロックの合計時間が、出力時間「30分」を超えるかどうか判断する(ステップS203)。この場合には、6番目までのブロックの合計時間は35分であり、出力時間を超えるため、選択部14はそのブロックを選択しないで、次の7番目のブロックを選択すると、選択したブロックの合計時間が、出力時間「30分」を超えるかどうか判断する(ステップS205,S206,S203)。その後、ブロックの選択が行われないまま、カウンタIが「10」となったとする(ステップS206)。その場合にも、10番目のブロックを選択すると、選択してブロックの合計時間は「31分」となり、出力時間を超えるため、選択部14はそのブロックを選択しない(ステップS203)。また、10番目のブロックは、図7において最後のブロックであるため(ステップS205)、選択部14は、それまでに選択していた1番目から5番目までのブロックをブロックIDの昇順にソートする(ステップS207)。図8は、そのソート後のブロックIDと、コンテンツIDとを示す図である。選択部14は、図8で示される情報をコンテンツ情報出力部15に渡す。
コンテンツ情報出力部15は、図8で示される情報を受け取ると、その情報を用いて、コンテンツ情報を出力する(ステップS103)。すなわち、図8で示される情報の上側のブロックから順番に、コンテンツ情報記憶部11から読み出し、その読み出したブロックをコンテンツ出力装置1の画面に表示する。その結果、ユーザは、28分間の野球のコンテンツ情報を視聴することができる。このようにして、ユーザは、通勤時間内で、重要なシーンを含むコンテンツ情報を視聴することができる。
なお、この具体例において、例えば、重要度情報「3」のブロックのみを選択すれば、選択したブロックの合計時間が10分となり、重要度情報「3」、「2」のブロックを選択すれば、選択したブロックの合計時間が30分となり、重要度情報「3」、「2」、「1」のブロックを選択すれば、選択したブロックの合計時間が60分となるように設定されていてもよい。そのような場合には、例えば、ユーザの指定した出力時間が30分であるとすると、重要度情報「3」、「2」のブロックのみを選択すればよいことになる。
[具体例2]
この具体例では、前述のように、選択部14がコンテンツ情報のブロックと、広告コンテンツ情報とを選択する場合について説明する。この具体例において、コンテンツ情報記憶部11では、図3で示されるコンテンツ情報に加えて、図9で示される広告コンテンツ情報も記憶されているものとする。図9において、広告コンテンツ情報を識別する広告IDと、広告コンテンツ情報とが対応付けられている。広告コンテンツ情報もMPEGのデータファイルである。
また、ブロック属性情報記憶部12では、図4で示されるブロック属性情報に加えて、図10で示される広告コンテンツ情報に関する時間情報も記憶されているものとする。図10において、広告コンテンツ情報に対応するコンテンツ情報のコンテンツIDを示す対応コンテンツIDと、広告IDと、時間情報とが対応付けられている。例えば、コンテンツID「C001」で識別されるコンテンツ情報が出力される場合に、対応コンテンツID「C001」に対応する広告コンテンツ情報が選択されうることになる。
図11は、この具体例における選択の処理(図2のフローチャートのステップS102の処理)を示すフローチャートである。なお、この具体例においても、あらかじめユーザが出力するコンテンツ情報を選択しているものとする。したがって、図11のフローチャートにおける処理は、選択されたコンテンツ情報について実行されるものである。
(ステップS301)選択部14は、コンテンツ情報からブロックを選択する処理を行う。この処理は、図5のフローチャートと同様の処理であり、その説明を省略する。
(ステップS302)選択部14は、選択したブロックの合計時間が、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間と等しいかどうか判断する。そして、等しい場合には、広告コンテンツ情報を選択する余地はないため、処理は終了となる。一方、等しくない場合には、ステップS303に進む。
(ステップS303)選択部14は、カウンタJを「1」に設定する。
(ステップS304)選択部14は、ユーザが選択したコンテンツ情報に対応するJ番目の広告コンテンツ情報を選択すると、選択したブロックと、広告コンテンツ情報との合計時間が、出力時間を超えるかどうか判断する。そして、超える場合には、ステップS306に進み、超えない場合、すなわち、選択したブロックと広告コンテンツ情報との合計時間が、出力時間以下である場合には、ステップS305に進む。
(ステップS305)選択部14は、ユーザが選択したコンテンツ情報に対応するJ番目の広告コンテンツ情報を選択する。具体的には、ステップS204の場合と同様に、選択部14は、J番目の広告コンテンツ情報の広告IDを図示しない記録媒体に記録する。なお、これは一例であって、選択部14は、例えば、選択した広告コンテンツ情報にフラグ等を設定してもよい。
(ステップS306)選択部14は、ユーザが選択したコンテンツ情報に対応するJ番目の広告コンテンツ情報が、ユーザが選択したコンテンツ情報に対応する広告コンテンツ情報おける最後の広告コンテンツ情報であるかどうか判断する。そして、最後の広告コンテンツ情報である場合には、ステップS308に進み、そうでない場合には、ステップS307に進む。
(ステップS307)選択部14は、カウンタJを1だけインクリメントする。そして、ステップS304に戻る。
(ステップS308)選択部14は、1以上の広告コンテンツ情報を選択したかどうか判断する。例えば、図示しない記録媒体において1以上の広告IDが記憶されている場合には、1以上の広告コンテンツ情報を選択したと判断する。そして、1以上の広告コンテンツ情報を選択した場合には、ステップS309に進み、そうでない場合には、広告コンテンツ情報を選択する一連の処理は終了となる。
(ステップS309)選択部14は、選択した広告コンテンツ情報を、あらかじめ選択されているブロックの間に設定する。選択部14は、例えば、選択した広告コンテンツ情報を、1番目のブロックと2番目のブロックとの間から順番にブロックの間に設定してもよい。そして、広告コンテンツ情報を選択する処理は終了となる。
次に、ユーザが出力時間を入力して、それに応じてブロックが選択され、広告コンテンツ情報も選択され、コンテンツ情報と広告コンテンツ情報とが出力されるまでの具体的な処理について説明する。なお、コンテンツ情報が選択され、図8で示される情報が構成されるまでの処理は、具体例1と同様であり、その説明を省略する。
選択部14は、選択したブロックの合計時間「28分」が出力時間「30分」と等しくないと判断し(ステップS302)、ユーザが選択したコンテンツ情報に対応する広告コンテンツ情報、すなわち、図10において、対応コンテンツID「C001」に対応する広告コンテンツ情報の1番目の広告コンテンツ情報を選択すると、選択したブロックと、広告コンテンツ情報との合計時間が出力時間を超えるかどうか判断する(ステップS30
3,S304)。この場合には、その合計時間は「29分」であり、出力時間を超えないため、選択部14は、1番目の広告コンテンツ情報、すなわち、広告ID「CM001」で識別される広告コンテンツ情報を選択する(ステップS305)。
1番目の広告コンテンツ情報は最後の広告コンテンツ情報ではないため、選択部14は、2番目の広告コンテンツ情報を選択すると、出力時間を超えるかどうか判断する(ステップS306,S307,S304)。この場合にも、その合計時間は「30分」であり、出力時間を超えないため、選択部14は、2番目の広告コンテンツ情報、すなわち、広告ID「CM002」で識別される広告コンテンツ情報を選択する(ステップS305)。図12は、選択部14の図示しない記録媒体において記憶されている、選択された広告IDを示す図である。
2番目の広告コンテンツ情報は最後の広告コンテンツ情報ではないため、選択部14は、3番目の広告コンテンツ情報を選択すると、出力時間を超えるかどうか判断する(ステップS306,S307,S304)。この場合には、その合計時間は「31分」であり、出力時間を超えるため、選択部14は、3番目の広告コンテンツ情報を選択しない。また、3番目の広告コンテンツ情報はコンテンツID「C001」に対応する最後の広告コンテンツ情報であるため(ステップS306)、選択部14は、選択した広告コンテンツ情報があるかどうか判断する(ステップS308)。この場合には、2個の広告コンテンツ情報を選択しているため(図12参照)、選択部14は、選択した広告コンテンツ情報があると判断し、それらの広告IDを、図8で示されるブロックIDの間に設定する(ステップS309)。具体的には、広告ID「CM001」をブロックID「01」と、「02」の間に設定し、広告ID「CM002」をブロックID「02」と「06」の間に設定する。その後、設定された順番でコンテンツ情報のブロック及び広告コンテンツ情報が出力される処理は、具体例1と同様であり、その説明を省略する。
このようにして、広告コンテンツ情報も選択されることにより、コンテンツ情報と広告コンテンツ情報との出力時間の合計をユーザの指定した時間に近づけることができうる。また、ユーザに広告を視聴させることができるという効果も得られる。
なお、広告コンテンツ情報についても、コンテンツ情報と同様に、重要度等の属性情報が保持されており、その属性情報を用いて広告コンテンツ情報を選択するようにしてもよい。
また、広告コンテンツ情報を出力する場合に、ユーザの指定した出力時間に占める広告コンテンツ情報の割合があらかじめ決まっており(例えば、1/10を広告コンテンツ情報にするなど)、その割合の広告コンテンツ情報をまず選択し、その残りの時間で、コンテンツ情報のブロックを選択するようにしてもよい。
[具体例3]
この具体例では、前述のように、選択部14がコンテンツ情報のブロックと、静止画コンテンツ情報とを選択する場合について説明する。この具体例において、コンテンツ情報記憶部11では、図3で示されるコンテンツ情報に加えて、図13で示される静止画コンテンツ情報も記憶されているものとする。図13において、静止画コンテンツ情報を識別する静止画コンテンツIDと、静止画コンテンツ情報とが対応付けられている。静止画コンテンツ情報は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)のデータファイルである。
また、ブロック属性情報記憶部12では、図4で示されるブロック属性情報に加えて、図14で示される静止画コンテンツIDと、対応コンテンツIDとを対応付ける情報も記
憶されているものとする。図14において、静止画コンテンツIDと、その静止画コンテンツIDで識別される静止画コンテンツ情報に対応するコンテンツ情報のコンテンツIDを示す対応コンテンツIDとが対応付けられている。例えば、コンテンツID「C001」で識別されるコンテンツ情報が出力される場合に、対応コンテンツID「C001」に対応する静止画コンテンツ情報が選択されうることになる。
図15は、この具体例における選択の処理(図2のフローチャートのステップS102の処理)を示すフローチャートである。なお、この具体例においても、あらかじめユーザが出力するコンテンツ情報を選択しているものとする。したがって、図15のフローチャートにおける処理は、選択されたコンテンツ情報について実行されるものである。また、このフローチャートにおいて、ステップS401,S402以外の処理は、具体例2の図11で示されるフローチャートと同様のものであり、その説明を省略する。
(ステップS401)選択部14は、静止画コンテンツ情報を選択する。具体的には、ステップS204の場合と同様に、選択部14は、静止画コンテンツIDを図示しない記録媒体に記録する。なお、これは一例であって、選択部14は、例えば、選択した静止画コンテンツ情報にフラグ等を設定してもよい。
(ステップS402)選択部14は、選択した静止画コンテンツ情報の出力時間と、出力位置(時間的な位置)とを決定する。選択部14は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間から、それまでに選択したブロックの合計時間を引いた時間を、静止画コンテンツ情報の出力時間として決定する。また、出力位置については、例えば、あらかじめ決められているとおりに決定する。例えば、選択部14は、全てのブロックの最後に、静止画コンテンツ情報の出力位置を決定してもよく、全てのブロックの最初に、静止画コンテンツ情報の出力位置を決定してもよく、あるいは、ブロックとブロックとの間に静止画コンテンツ情報の出力位置を決定してもよい。
次に、ユーザが出力時間を入力して、それに応じてブロックが選択され、静止画コンテンツ情報も選択され、コンテンツ情報と静止画コンテンツ情報とが出力されるまでの具体的な処理について説明する。なお、コンテンツ情報が選択され、図8で示される情報が構成されるまでの処理は、具体例1と同様であり、その説明を省略する。
選択部14は、選択したブロックの合計時間「28分」が出力時間「30分」と等しくないと判断し(ステップS302)、ユーザが選択したコンテンツ情報に対応する静止画コンテンツ情報、すなわち、図14において、対応コンテンツID「C001」に対応する静止画コンテンツ情報、すなわち、静止画コンテンツID「SP001」で識別される静止画コンテンツ情報を選択する(ステップS401)。
次に、選択部14は、ユーザの指定した出力時間が「30分」であり、選択したブロックの合計時間が「28分」であるため、静止画コンテンツ情報の出力時間を「2分」と決定する。また、選択部14は、静止画コンテンツ情報の出力位置を、選択した全てのブロックの後に設定する(ステップS402)。その後、設定された順番でコンテンツ情報のブロック及び静止画コンテンツ情報が出力される処理は、具体例1と同様であり、その説明を省略する。ただし、コンテンツ情報出力部15は、コンテンツ情報の選択された全てのブロックの後に、静止画コンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部11から読み出し、選択部14が設定した静止画コンテンツ情報の出力時間「2分」だけ出力するものとする。例えば、図16で示されるように、野球の各チームの順位を示す順位表が静止画コンテンツ情報として出力される。
このようにして、静止画コンテンツ情報も選択され、出力されることにより、コンテン
ツ情報出力部15によるコンテンツ情報等の出力時間を、ユーザが指定した時間と同じにすることができる。
なお、この具体例では、ブロック属性情報記憶部12において、図14で示される静止画コンテンツIDと対応コンテンツIDとを対応付ける情報が記憶されている場合について説明したが、コンテンツ情報記憶部11において、静止画コンテンツ情報と、対応コンテンツIDとが直接対応付けられていてもよい。
また、この具体例において、出力される静止画コンテンツ情報の数及び時間があらかじめ決まっており(例えば、2個の静止画コンテンツ情報をそれぞれ10秒ずつ出力するなど)、まず静止画コンテンツ情報を選択し、その残りの時間で、コンテンツ情報のブロックを選択するようにしてもよい。
また、上記各具体例では、コンテンツ情報のブロックと、広告コンテンツ情報とを選択する場合(具体例2)、及びコンテンツ情報のブロックと、静止画コンテンツ情報とを選択する場合(具体例3)について説明したが、コンテンツ情報のブロックと、広告コンテンツ情報と、静止画コンテンツ情報とを選択して出力するようにしてもよいことは言うまでもない。
また、上記各具体例では、ブロック等の選択において、ブロックIDや、広告コンテンツID等を選択する場合について説明したが、例えば、ブロックに対応するコンテンツ情報の名称や、広告コンテンツ情報の名称等を選択してもよい。
また、上記各具体例では、選択されたブロックを時間順にソートして出力する場合について説明したが、そのようなソートを行わなくてもよい。特に、例えば、ニュースなどのようにブロックの順番に意味がない場合には、そのようなソートを行わなくてもよい。また、選択自体をブロックの時間順に行う場合、すなわち、選択された結果自体が時間順となっている場合にも、選択されたブロックを時間順にソートする処理は必要ない。
以上のように、本実施の形態によるコンテンツ出力装置1では、ユーザの指定したコンテンツの出力時間に基づいてコンテンツ情報等の選択を行うことにより、ユーザの指定した出力時間内において、コンテンツ情報や広告コンテンツ情報、静止画コンテンツ情報の出力を行うことができる。したがって、ユーザが60分の番組を30分で視聴したいと思った場合に、その番組の30分以内での視聴が可能となる。また、コンテンツ情報をブロックに分割する場合に、コンテンツ情報の意味的な区切りにおいて分割しているため、ひとまとまりの情報が2以上のブロックに分断される事態を回避することができ、ユーザが所望するコンテンツがブロックに適切に含まれるようにすることができうる。
また、ブロック属性情報に基づいてブロック等の選択を行うことにより、より適切な選択を行うことができうる。例えば、重要度情報を用いてブロック等の選択を行うことにより、より重要な情報を優先的に選択することができ、出力されたコンテンツ情報を視聴したユーザの満足度を向上させることができうる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2によるコンテンツ出力装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態によるコンテンツ出力装置は、ユーザに関する属性を示す情報であるユーザ属性情報に基づいて、コンテンツ情報のブロックの選択を行うものである。
図17は、本実施の形態によるコンテンツ出力装置2の構成を示すブロック図である。図17において、本実施の形態によるコンテンツ出力装置2は、コンテンツ情報記憶部1
1と、ブロック属性情報記憶部12と、出力時間情報受付部13と、コンテンツ情報出力部15と、ユーザ属性情報受付部21と、ユーザ属性情報蓄積部22と、選択部23と、を備える。ユーザ属性情報受付部21、ユーザ属性情報蓄積部22、選択部23以外の構成及び動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。なお、ブロック属性情報の属性情報は、特性情報を含むものとする。
ユーザ属性情報受付部21は、ユーザ属性情報を受け付ける。ここで、ユーザ属性情報とは、ユーザに関する属性を示す情報である。ユーザ属性情報は、ユーザ自身の属性を示す情報であってもよく、ユーザに関係するもの、例えば、ユーザの使用しているコンテンツ出力装置2等の属性を示す情報であってもよい。前者のユーザ属性情報としては、例えば、ユーザの嗜好を示す情報、ユーザの年齢や性別、居住地域を示す情報などがある。後者のユーザ属性情報としては、例えば、ユーザの使用しているコンテンツ出力装置2の存在する地域を示す情報、ユーザの使用しているコンテンツ出力装置2で扱うことができるデータの属性(例えば、音声データのみを扱うことができるなど)を示す情報であってもよい。ユーザ属性情報受付部21は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報を受け付けてもよい。なお、ユーザ属性情報受付部21は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、ユーザ属性情報受付部21は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ユーザ属性情報蓄積部22は、ユーザ属性情報受付部21が受け付けたユーザ属性情報を所定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、ユーザ属性情報蓄積部22が有していてもよく、あるいはユーザ属性情報蓄積部22の外部に存在してもよい。本実施の形態では、ユーザ属性情報蓄積部22がユーザ属性情報を蓄積する図示しない記録媒体を有するものとする。また、この記録媒体は、ユーザ属性情報を一時的に記憶するものであってもよく、そうでなくてもよい。
選択部23は、ユーザ属性情報蓄積部22が蓄積したユーザ属性情報に基づいて、コンテンツ情報記憶部11が記憶している1以上のコンテンツ情報から1以上のブロックを選択する。ブロックの選択をユーザ属性情報に基づいて行う以外、選択部23は、実施の形態1の選択部14と同様のものであり、その説明を省略する。
なお、コンテンツ情報記憶部11と、ブロック属性情報記憶部12と、ユーザ属性情報の記憶される記録媒体とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。
次に、本実施の形態によるコンテンツ出力装置2の動作について説明する。
ユーザ属性情報受付部21は、ユーザ属性情報を受け付けると、そのユーザ属性情報をユーザ属性情報蓄積部22に渡す。すると、ユーザ属性情報蓄積部22が、ユーザ属性情報受付部21の受け付けたユーザ属性情報を所定の記録媒体に蓄積する。このようにして、ユーザ属性情報の蓄積が行われる。
なお、出力時間情報受付部13が出力時間情報を受け付け、選択部23がコンテンツ情報のブロックを選択し、コンテンツ情報出力部15がコンテンツ情報を出力する処理については、実施の形態1の図2のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。ただし、選択部23は、前述のように、ユーザ属性情報に基づいてブロックの選択を行うもの
とする。選択部23が、ユーザ属性情報に基づいてブロックを選択する処理については後述する。
次に、本実施の形態によるコンテンツ出力装置2の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、コンテンツ出力装置2は、図5で示されるフローチャートのように動作するものとする。ただし、ブロックのソート(ステップS201)については、実施の形態1の具体例1とは異なるものとする。また、この具体例では、コンテンツ情報記憶部11は、図3で示されるコンテンツ情報を記憶しているものとする。また、ブロック属性情報記憶部12は、図18で示されるブロック属性情報を記憶しているものとする。図18のブロック属性情報では、コンテンツ名、コンテンツID、ブロックID、時間情報、属性情報が対応付けられている。ここでは、属性情報は特性情報である。特性情報では、コンテンツのジャンルを示す情報と、そのジャンルにおける嗜好を示す情報とが含まれる。ジャンルを示す情報は、例えば、ニュース、スポーツ等であり、嗜好を示す情報は、例えば、ジャンルを示す情報がニュースの場合には、政治、ビジネス、文化等であり、ジャンルを示す情報がスポーツであり、そのコンテンツが野球の試合である場合には、いずれのチームの攻撃のイニングの表または裏における攻撃のチームを示す「チームA」等である。
この具体例でも、コンテンツ出力装置2は図19で示されるように携帯情報端末であるとする。ユーザは、ユーザ属性情報を入力する処理をコンテンツ出力装置2において開始したとする。すると、図19の画面で示されるように、ニュースのジャンルにおいて、好きなサブジャンルの選択が求められる。これに対してユーザがコンテンツ出力装置2のボタンを操作することにより、「ビジネス」、「国際」、「スポーツ」を選択したとする。このようにして、順次、特性情報が入力され、ユーザ属性情報受付部21で受け付けられる。そして、その受け付けられたユーザ属性情報は、ユーザ属性情報蓄積部22によって蓄積される。
図20は、そのようにして蓄積されたユーザ属性情報を示す図である。図20で示されるように、コンテンツのジャンルと、そのジャンルにおけるユーザの嗜好とが対応付けられている。ユーザの嗜好は、例えば、ニュースのジャンルのサブジャンルや、スポーツのジャンルの好きなチーム名等である。なお、ユーザ属性情報受付部21が受け付けたユーザ属性情報と、ユーザ属性情報蓄積部22が蓄積したユーザ属性情報とのデータ形式が厳密な意味では一致していなくてもよい。なお、ユーザ属性情報のデータ構造は問わない。
次に、実施の形態1の具体例1と同様に、ユーザがコンテンツID「C101」で識別されるコンテンツ情報「XYZニュース」の出力を選択していたとする。また、ユーザが出力時間情報「30分」を入力したとする。すると、出力時間情報受付部13は、出力時間「30分」を示す出力時間情報を受け付け(ステップS101)、その出力時間情報を選択部23に渡す。
すると、選択部23は、ブロックを選択する処理を開始する(ステップS102)。まず、選択部23は、図18で示されるコンテンツID「C101」に対応する各ブロックID、時間情報、特性情報をブロック属性情報記憶部12から読み出す。そして、選択部23は、特性情報からジャンルを示す「ニュース」を読み出し、ユーザ属性情報蓄積部22が保持しているユーザ属性情報から、そのジャンル「ニュース」に対応する嗜好「ビジネス」、「国際」、「天気」を読み出す。その後、選択部23は、ブロック属性情報記憶部12から読み出した各レコードを、サブジャンルがユーザの嗜好と一致する、サブジャンル「ビジネス」、「国際」、「天気」のレコードと、その他のレコードとに分ける。そして、選択部23は、サブジャンル「ビジネス」、「国際」、「天気」のレコードにおいて、時間情報の降順となるようにソートする。また、選択部23は、その他のレコードに
おいて、時間情報の降順となるようにソートする。図21は、そのソートの結果を示す図である。
その後のブロックの選択の処理は、実施の形態1の具体例1と同様であり、詳細な説明を省略する。選択部23は、ブロックID「05」、「02」、「09」、「10」のブロックを選択し、それらをブロックIDの昇順にソートする(ステップS203〜S207)。その後、選択された各ブロックがコンテンツ情報記憶部11から読み出され、コンテンツ情報出力部15によって出力される(ステップS103)。
なお、この具体例では、属性情報に特性情報のみが含まれる場合について説明したが、図22で示されるように、属性情報に特性情報と重要度情報とが含まれていてもよい。その場合には、ステップS201のソートにおいて、選択部23は、まず、前述の説明と同様に、ユーザ属性情報に基づいてユーザの好みのブロックのグループと、その他のブロックのグループとに分け、各グループにおいて重要度情報の降順となるようにソートし、次に、重要度情報の示す重要度が同じブロックについては、時間情報の降順となるようにソートしてもよい。例えば、図22で示されるブロック属性情報のコンテンツID「C101」についてブロックのソートを行うと、図23で示されるようになる。
また、この具体例では、ユーザ属性情報がユーザの好みのコンテンツを示す情報である場合について説明したが、ユーザ属性情報がユーザ自身の属性を示す情報であってもよい。例えば、ユーザ属性情報は、図24で示されるように、ユーザの性別や年齢、居住地域、好きな野球チーム、好きな俳優等を示す情報であってもよい。この場合に、選択部23は、例えば、40才代の男性が興味を示すであろうと考えられるニュースのビジネスのブロック等を優先的に選択するようにしてもよい。この場合に、選択部23、あるいはその他の構成要素は、図25で示される、属性に関する条件と、嗜好とを対応付けた情報である属性条件情報を保持しており、例えば、ユーザ属性情報が図24で示されるものである場合には、そのユーザ属性情報に対応するユーザの嗜好がスポーツのニュース、ビジネスのニュース等であると判断し、それらのブロックを優先的に選択するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によるコンテンツ出力装置2では、ユーザ属性情報に基づいてコンテンツ情報のブロックの選択を行うことにより、ユーザの嗜好に応じたブロックの選択を行うことができ、出力されたコンテンツ情報を視聴したユーザの満足度をより高めることができうる。
なお、本実施の形態では、コンテンツ情報のブロックを選択する場合についてのみ説明したが、実施の形態1で説明したように、広告コンテンツ情報や、静止画コンテンツ情報を選択してもよいことは言うまでもない。それらの処理は、実施の形態1で説明したため、ここでの説明は省略する。
また、本実施の形態では、ユーザ属性情報と、ブロック属性情報に含まれる特性情報とを用いてブロックの選択を行う場合について説明したが、ユーザ属性情報を用いず、特性情報のみを用いてブロックの選択を行ってもよい。例えば、特性情報に大人向けのコンテンツであるのか、あるいは子供が視聴してもよいコンテンツであるのかに関する情報が含まれており、子供用のコンテンツ出力装置では、大人向けのコンテンツのブロックを選択できず、大人用のコンテンツ出力装置では、大人向けのコンテンツ及び子供が視聴してもよいコンテンツの両方のブロックを選択することができるようにしてもよい。このような場合には、コンテンツ出力装置はユーザ属性情報受付部21やユーザ属性情報蓄積部22を備えなくてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3によるコンテンツ出力装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態によるコンテンツ出力装置は、出力するコンテンツ情報の出力時間が、ユーザの指定した時間を超えた場合であっても、そのコンテンツ情報の出力を行いうるものである。
図26は、本実施の形態によるコンテンツ出力装置3の構成を示すブロック図である。図26において、本実施の形態によるコンテンツ出力装置3は、コンテンツ情報記憶部11と、ブロック属性情報記憶部12と、出力時間情報受付部13と、コンテンツ情報出力部15と、選択部31と、超過情報出力部32と、許否情報受付部33と、を備える。選択部31、超過情報出力部32、許否情報受付部33以外の構成及び動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
選択部31は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間に付加時間を加算した時間内となるように、コンテンツ情報記憶部11が記憶している1以上のコンテンツ情報から1以上のブロックを選択する。また、選択部31は、ブロック属性情報記憶部12が記憶しているブロック属性情報に基づいて、ブロックの選択を行う。ここで、付加時間とは、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間に対してあまり多くない時間である。本実施の形態において、選択部31が出力時間に付加時間を加算した時間内となるようにブロックを選択する趣旨は、次の通りである。例えば、30分の出力時間がユーザによって指定されていた場合に、30分以内でブロックを選択すると出力されるコンテンツ情報の長さが25分であるが、30分を超えてもよい場合には、出力されるコンテンツ情報の長さを31分とできる場合もありうる。そのような場合には、ユーザの指定した出力時間を超えているが、31分のコンテンツ情報を出力した方が、ユーザの満足度をより高めることができることもありうると考え、上記の通りにしたものである。したがって、付加時間はユーザの指定した出力時間に対してあまり大きくない方が好ましい。付加時間は、例えば、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間の2割以内であってもよく、1割以内であってもよい。また、付加時間は、例えば、10秒や1分など、時間間隔によって決定されていてもよい。なお、この付加時間の出力時間に対する割合や、付加時間の長さは、上記のものに限定されないことは言うまでもない。それらは、設計者やユーザの考えによって変わると考えられるためである。選択部31は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間に付加情報を加算した時間内となるようにブロックを選択する処理と、超過情報出力部32及び許否情報受付部33に関する処理以外は、実施の形態1の選択部14と同様のものである。なお、選択部31の超過情報出力部32及び許否情報受付部33に関する処理については後述する。
超過情報出力部32は、選択部31が、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間を超える時間であって、その出力時間と付加時間を加算した時間内となるようにコンテンツ情報のブロックを選択する場合に、その旨を示す情報である超過情報を出力する。すなわち、選択したブロックの合計時間、あるいは、これから選択するブロックを含むブロックの合計時間がユーザの指定した出力時間を超える場合に、その旨がユーザに知らされることになる。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、スピーカによる音声出力でもよく、記録媒体への蓄積でもよい。なお、超過情報出力部32は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、超過情報出力部32は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
許否情報受付部33は、超過情報出力部32が超過情報を出力した場合に、ユーザから
の許否に関する情報である許否情報を受け付ける。ここで、許可、不許可とは、ユーザが指定した出力時間を超えることに関する許可、不許可である。なお、許否情報は、許可であるのか、あるいは不許可であるのかを示す情報であってもよく、許可であることを示す情報であってもよく、不許可であることを示す情報であってもよい。許否情報が許可のみを示す情報である場合には、許否情報がタイムアウトとなって受け付けられないとき(例えば、超過情報が出力されてから一定時間以上、許否情報の受け付けがないとき)に、不許可であると判断されてもよい。許否情報が不許可のみを示す情報である場合も同様である。本実施の形態では、許否情報は、許可であるのか、あるいは不許可であるのかを示す情報であるとする。許否情報受付部33は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、許否情報受付部33は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、許否情報受付部33は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、許否情報受付部33が不許可の旨の許否情報を受け付けた場合に、選択部31は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間内となるようにコンテンツ情報のブロックを選択する。そして、その選択されたブロックからなるコンテンツ情報が出力されることになる。
一方、許否情報受付部33が許可の旨の許否情報を受け付けた場合には、選択部31は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間を超える時間であって、その出力時間と付加時間を加算した時間内となるようにコンテンツ情報のブロックを選択する。そして、その選択されたブロックからなるコンテンツ情報が出力されることになる。
ここで、許否情報が受け付けられた後に出力される1以上のブロックは、超過情報が出力されるまでに選択されていてもよく、あるいは、許否情報が受け付けられた後に選択されてもよい。例えば、許可の旨の許否情報が受け付けられた場合に、超過情報が出力されるまでに、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間を超える時間であって、その出力時間と付加時間を加算した時間内となるようにコンテンツ情報のブロックを選択部31が選択していたとすると、再度の選択を行わなくてもよい。
次に、本実施の形態によるコンテンツ出力装置3の動作について説明する。出力時間情報受付部13が出力時間情報を受け付け、選択部31がコンテンツ情報のブロックを選択し、コンテンツ情報出力部15がコンテンツ情報を出力する処理については、実施の形態1の図2のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。ただし、超過情報出力部32が超過情報を出力する処理や、許否情報受付部33が許否情報を受け付ける処理、選択部31が許否情報に応じてブロックの選択を行う処理等については後述する。
次に、本実施の形態によるコンテンツ出力装置3の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、実施の形態1の具体例1と同様に、コンテンツ情報記憶部11において図3で示されるコンテンツ情報が記憶されており、ブロック属性情報記憶部12において図4で示されるブロック属性情報が記憶されているものとする。また、付加時間は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間の2割であるとする。また、選択部31、超過情報出力部32、許否情報受付部33の動作について、図27のフローチャートを用いて説明する。なお、図27のフローチャートにおいて、ステップS501〜S506以外の処理は、実施の形態1の具体例1における図5のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
(ステップS501)選択部31は、それまでに超過情報が出力されているかどうか判断する。そして、超過情報が出力されている場合には、ステップS205に進み、そうでない場合には、ステップS502に進む。
(ステップS502)選択部31は、選択したブロックの合計時間が、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間と付加時間とを加算した時間以内であるかどうか判断する。そして、時間以内である場合には、ステップS503に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。
(ステップS503)超過情報出力部32は、超過情報を出力する。
(ステップS504)許否情報受付部33は、許否情報を受け付けたかどうか判断する。そして、許否情報を受け付けた場合には、ステップS505に進み、そうでない場合には、許否情報を受け付けるまでステップS504の処理を繰り返す。なお、許否情報受付部33が一定時間以上(例えば、1分以上)、許否情報を受け付けなかった場合には、エラーであると判断し、一連の処理を終了させてもよい。
(ステップS505)選択部31は、許否情報受付部33が受け付けた許否情報が許可の旨の許否情報であるかどうか判断する。そして、許可の旨の許否情報である場合には、ステップS506に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。
(ステップS506)選択部31は、I番目のブロックを選択する。具体的には、実施の形態1の具体例1で説明したように、選択部31は、I番目のブロックのコンテンツIDとブロックIDとを図示しない記録媒体に記録する。なお、これは一例であって、選択部31は、例えば、選択したブロックにフラグ等を設定してもよい。そして、ステップS207に進む。
なお、図27のフローチャートの処理は一例であり、コンテンツ出力装置3は、これ以外の処理を実行してもよい。例えば、図27のフローチャートでは、超過情報が一度出力され、不許可の旨の許否情報が受け付けられると、それ以降は超過情報が出力されないことになるが、超過情報が何度出力されてもよいようにしてもよい。また、図27のフローチャートでは、ブロックの選択を行う前に超過情報を出力する場合を示しているが、ブロックの選択を行った後に、超過情報を出力し、その超過情報の出力に対して不許可の旨の許否情報が受け付けられた場合には、再度、ブロックの選択をやり直すようにしてもよい。このように、選択部31等の動作は、図27のフローチャートに限定されるものではない。
次に、ユーザが出力時間を入力して、それに応じてブロックが選択され、コンテンツ情報が出力されるまでの具体的な処理について説明する。この具体例でも、実施の形態1の具体例1と同様に、コンテンツ出力装置3は、図6で示される携帯情報端末であったとする。そして、ユーザは、コンテンツID「C001」で識別されるコンテンツ情報「野球(AvsB)」の出力を選択していたとする。また、ユーザは、図6の画面で示される、視聴時間の入力の求めに応じて、ユーザがコンテンツ出力装置1のボタンを操作することにより、「30分」を入力したとする。その出力時間「30分」を示す出力時間情報は、出力時間情報受付部13で受け付けられる(ステップS101)。そして、出力時間情報受付部13は、その出力時間情報を選択部31に渡す。
選択部31は、図7で示されるように、コンテンツ情報のブロックをソートし、順次、ブロックの選択を行う(ステップS201〜S206)。ここで、実施の形態1の具体例1と同様に、ブロックID「07」、「10」、「01」、「06」、「02」が順次選
択されたとする。次に、ブロックID「09」のブロックを選択すると、ユーザが指定した出力時間「30分」を超えると選択部31は判断する(ステップS203)。また、それまでに超過情報が出力されていないため(ステップS501)、選択部31は、ブロックID「09」のブロックを選択すると、選択したブロックの合計時間「35分」が、出力時間「30分」と、その2割の付加時間「6分」とを加算した「36分」以内であるかどうか判断する(ステップS502)。この場合には、合計時間が、出力時間と付加時間とを加算した時間以内であるため、選択部31は、超過情報出力部32に合計時間「35分」と、超過時間を出力する旨の指示とを渡す。すると、超過情報出力部32は、合計時間「35分」を含む超過情報を出力する(ステップS503)。超過情報が出力された旨は、図示しない記録媒体において保持されるものとする。図28は、コンテンツ出力装置3の画面に表示された超過情報の一例を示す図である。
この表示において、ユーザが許可である旨を示すボタンである、「よい」ボタンを選択したとする。すると、その旨が許否情報受付部33で受け付けられ(ステップS504)、選択部31は、許可の旨の許否情報が受け付けられたと判断し(ステップS505)、そのブロックID「09」のブロックを選択する(ステップS506)。その後、選択されたブロックがブロックIDの昇順にソートされる処理(ステップS207)、及び、コンテンツ情報がコンテンツ情報出力部15によって出力される処理(ステップS103)は、実施の形態1の具体例1と同様であり、その説明を省略する。
一方、図28の表示において、ユーザが不許可である旨を示すボタンである、「よくない」ボタンを選択したとする。すると、その旨が許否情報受付部33で受け付けられ(ステップS504)、選択部31は、不許可の旨の許否情報が受け付けられたと判断し(ステップS505)、次のブロックについての判断を継続する(ステップS205,S206,S203)。例えば、図7において、ブロックID「04」のブロックについて、そのブロックを選択すると、ユーザが指定した出力時間「30分」を超えると選択部31は判断する。この場合には、既に超過情報が出力されているため、選択部31は、図示しない記録媒体を参照することによってそのことを検知し、再度の超過情報の出力等は行わない。そして、次のブロックについて、判断が継続される(ステップS205,S206,S203)。この具体例では、図7におけるブロックID「04」以降のブロックが選択されることはないが、仮に、これ以降に時間情報が2分以下のブロックがあるとすると、そのブロックが選択されることになる。また、最後のブロックまで処理が継続され、その後、選択されたブロックがブロックIDの昇順にソートされる処理(ステップS207)、及び、コンテンツ情報がコンテンツ情報出力部15によって出力される処理(ステップS103)は、実施の形態1の具体例1と同様であり、その説明を省略する。
なお、この具体例では、ブロック属性情報の属性情報が重要度情報である場合について説明したが、ブロック属性情報の属性情報は、実施の形態2で説明したように、特性情報であってもよい。その場合には、コンテンツ出力装置3がユーザ属性情報受付部21と、ユーザ属性情報蓄積部22とをさらに備えてもよい。
また、この具体例において、図27のフローチャートのステップS502とステップS503の間で、I番目のブロックと、I−1番目のブロックとの重要度が同じであるかどうかを判断する処理を行い、重要度が同じである場合には、ステップS503に進み、重要度が異なる場合には、ステップS207に進むようにしてもよい。このようにすることで、重要度が同じブロックについては、たとえユーザが指定した出力時間を超えたとしても選択可能なようにすることができ、一方、重要度が下がったブロックについては、ユーザが指定した出力時間を超える場合には選択しないようにすることができる。このように、図27のフローチャートにおいては、種々の変更等が可能である。
以上のように、本実施の形態によるコンテンツ出力装置3では、選択部31が選択したコンテンツ情報のブロックの合計時間が、ユーザの指定した出力時間を超えていた場合であっても、超過時間が付加時間以内であれば、ユーザの許可を得た上で出力することによって、その選択したブロックからなるコンテンツ情報を出力することができる。したがって、ユーザの指定よりも時間が多少オーバーしたとしても、コンテンツ情報を出力することができうることとなる。ユーザの指定した出力時間を超えてコンテンツ情報が出力される場合には、ユーザの指定した時間は少なくとも、コンテンツ情報が出力されることになり、ユーザは、少なくとも自己の指定した時間の間は、コンテンツ情報を視聴することができうる。
なお、本実施の形態では、コンテンツ出力装置3が超過情報出力部32と、許否情報受付部33とを備えた場合について説明したが、コンテンツ出力装置3は、両者を備えなくてもよい。その場合には、選択部31は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間に、付加情報を加算した時間内となるように1以上のブロックを選択する。そして、ユーザの許否を確認することなく、その選択されたブロックからなるコンテンツ情報がコンテンツ情報出力部15によって出力されることになる。
また、本実施の形態では、コンテンツ情報のブロックを選択する場合についてのみ説明したが、実施の形態1で説明したように、広告コンテンツ情報や、静止画コンテンツ情報を選択してもよいことは言うまでもない。広告コンテンツ情報を選択する場合には、例えば、出力するコンテンツ情報に含まれる広告コンテンツ情報の量があらかじめ決められているとすると、それだけの広告コンテンツ情報を選択した上で、図27と同様の処理(選択したブロック等の合計時間が、出力時間と付加時間とを加算した時間以内であるかどうかを判断するなどの処理)を行ってもよく、あるいは、広告コンテンツ情報の選択時に、図27と同様の処理を行ってもよい。また、静止画コンテンツ情報を選択する場合には、例えば、出力するコンテンツ情報に含まれる静止画コンテンツの時間があらかじめ決められているとすると、それだけの静止画コンテンツ情報の出力時間を確保した上で、図27と同様の処理を行ってもよい。
また、本実施の形態において、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間を超える時間であって、その出力時間と付加時間を加算した時間内となるように、選択部31がコンテンツ情報のブロックを選択する場合に、その出力時間を超過する時間が最小となるようにブロックの選択を行ってもよい。
また、選択部31は、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間内となるようにブロックを選択した場合におけるブロックの合計時間の最大値と、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間を超える時間であって、その出力時間と付加時間を加算した時間内となるようにブロックを選択した場合におけるブロックの合計時間の最小値とのうち、出力時間情報受付部13が受け付けた出力時間情報の示す出力時間に近い方のブロックの選択を行うようにしてもよい。このようにすることで、コンテンツ情報の出力時間をユーザの指示により近づけることができる。
なお、上記各実施の形態において、広告コンテンツ情報を選択する場合には、出力するコンテンツ情報に広告コンテンツ情報が必ず含まれるようにしてもよい。このようにすることで、ユーザに広告コンテンツ情報を必ず見せる、あるいは聞かせることができ、広告の効果を得ることができる。
また、上記各実施の形態では、コンテンツ出力装置がブロック属性情報記憶部12を備える場合について説明したが、コンテンツ出力装置はブロック属性情報記憶部12を備えなくてもよい。その場合には、選択部は、コンテンツ情報記憶部11で記憶されているコ
ンテンツ情報の各ブロックの時間等を、コンテンツ情報記憶部11を参照することによって取得し、その取得したコンテンツ情報の各ブロックの時間等を用いて、ブロックの選択を行ってもよい。
また、上記各実施の形態の具体例では、選択の対象となるブロックをソートしてから選択の処理を行う場合について説明したが、これは一例であって、それ以外の処理によって選択の処理を行ってもよい。例えば、ブロック属性情報等に基づいて、各ブロックにポイントを付与し、そのポイントの上位から選択するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態において、コンテンツ出力装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、あるいは、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、例えば、ユーザごとにユーザ属性情報や、出力時間情報が管理されていてもよい。また、コンテンツ出力装置は、音楽や映像を再生する携帯型の情報端末に、選択されたコンテンツ情報を出力(転送)するもの(例えば、パーソナル・コンピュータなど)であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態におけるコンテンツ出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、コンテンツ情報の出力時間を示す情報である出力時間情報を受け付ける出力時間情報受付ステップと、前記出力時間情報受付ステップで受け付けた出力時間情報の示す出力時間内となるように、コンテンツ情報記憶部で記憶される、複数のブロックに分割された1以上のコンテンツ情報から1以上のブロックを選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択したブロックを前記コンテンツ情報記憶部から読み出し、当該読み出したブロックから構成されるコンテンツ情報を出力するコンテンツ情報出力ステップと、を実行させるためのものである。
また、他のプログラムは、コンピュータに、コンテンツ情報の出力時間を示す情報である出力時間情報を受け付ける出力時間情報受付ステップと、前記出力時間情報受付ステップで受け付けた出力時間情報の示す出力時間に付加時間を加算した時間内となるように、コンテンツ情報記憶部で記憶される、複数のブロックに分割された1以上のコンテンツ情報から1以上のブロックを選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択したブロックを前記コンテンツ情報記憶部から読み出し、当該読み出したブロックから構成されるコンテンツ情報を出力するコンテンツ情報出力ステップと、を実行させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を出力する出力ステップや、情報を受け付ける受付ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、出力ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。