JP4961217B2 - ベビーカーのロック機構 - Google Patents

ベビーカーのロック機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4961217B2
JP4961217B2 JP2007007128A JP2007007128A JP4961217B2 JP 4961217 B2 JP4961217 B2 JP 4961217B2 JP 2007007128 A JP2007007128 A JP 2007007128A JP 2007007128 A JP2007007128 A JP 2007007128A JP 4961217 B2 JP4961217 B2 JP 4961217B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
link
lock member
receiving
fulcrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007007128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008174016A (ja
Inventor
雅志 谷崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Combi Corp
Original Assignee
Combi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Combi Corp filed Critical Combi Corp
Priority to JP2007007128A priority Critical patent/JP4961217B2/ja
Priority to TW097101326A priority patent/TW200911594A/zh
Priority to KR1020080004353A priority patent/KR20080067580A/ko
Priority to CN2008100040588A priority patent/CN101224755B/zh
Publication of JP2008174016A publication Critical patent/JP2008174016A/ja
Priority to HK08109627.4A priority patent/HK1115848A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP4961217B2 publication Critical patent/JP4961217B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)

Description

本発明は、折り畳み可能な車体を有するベビーカーのロック機構に関する。
車体のリンク機構を操作することにより、車体を使用状態と折り畳み状態との間で変形可能としたベビーカーが提供されている。この種のベビーカーでは、車体を使用状態に拘束するためのロック機構を設けることが一般に行われている。そのロック機構としては、例えば車体の手押しフレームの下端部外周にロック部材を配置し、そのロック部材を後脚上のブラケットに設けられたロック受け部材の切り欠き状の受け部と噛み合わせることによりブラケットと手押しフレームとの間の相対回転を阻止する機構が知られている(例えば特許文献1参照)。
実開平6−37050号公報
上述した従来のロック機構では、ロック部材及びロック部材とロック受け部材の受け部(ロック部材との噛み合い部分)車体の外部に露出している。このため、シートの縫製品、異物等がロック部材とロック受け部材との間に噛み込まれるといった外的要因により、ロック機構の動作が損なわれるおそれがある。
そこで、本発明は、外的要因の影響を抑えて円滑な動作を確保できるベビーカーのロック機構を提供することを目的とする。
本発明は、車体(2)のリンク機構を操作することにより前記車体を使用状態と折り畳み状態との間で変形可能としたベビーカー(1)に適用され、前記車体を前記使用状態に拘束するベビーカーのロック機構であって、所定の支点(31)の周りに回転可能に設けられて前記リンク機構の一部を構成する一対のリンク部品(6、13)のうち、いずれか一方のリンク部品(13)とともに前記支点の周りに一体に回転可能であり、かつ、他方のリンク部品(6)に向かって突出したロック位置と、該ロック位置よりも前記他方のリンク部品から離れる方向に後退した解除位置との間で移動可能な状態で前記一方のリンク部品に支持されたロック部材(41)と、前記他方のリンク部品と一体で前記支点の周りに回転可能であり、前記使用状態のときに前記ロック部材と対向する位置には、前記ロック部材の前記ロック位置への移動によって該ロック部材と前記支点周りに相対変位不能に噛み合い、前記ロック部材の前記解除位置への移動によって前記ロック部材との噛み合いが解除される受け部(28b)を有するロック受け部材(24)と、前記ロック部材、及び前記ロック受け部材の前記受け部のそれぞれを前記車体の外部から覆うカバー手段(13、30)と、前記ロック部材の位置を前記ロック位置と前記解除位置との間で切り替える切り替え手段(50)と、を備え、前記一方のリンク部品の前記支点側の端部には中空部(13)が設けられ、前記ロック部材が前記中空部内に摺動自在に収容されることにより該中空部が前記ロック部材を覆うカバー手段として機能し、前記ロック位置のとき前記ロック部材の一部が前記中空部から突出して前記ロック受け部材の前記受け部と噛み合い、前記他方のリンク部品の前記支点側の端部には前記支点と同軸に配置されるガイド軸部(28)を有するリンク連結部材(24)が前記ロック受け部材として設けられ、前記ガイド軸部の外周でかつ前記使用状態のときに前記ロック部材と対向する位置に前記受け部(28b)が設けられ、前記一方のリンク部品の前記中空部の外周には前記リンク連結部材と前記支点の周りに回転可能に連結されるロックカバー(26)が取り付けられ、前記ロックカバーには、前記ガイド軸部に対して外側から嵌め合わされることにより、前記受け部を覆うカバー手段として機能するハウジング部(30)が設けられていることにより、上述した課題を解決する。
本発明のロック機構においては、車体を折り畳み状態から使用状態へと変化させると、一対のリンク部品の支点を中心とした相対的な回転運動により、一方のリンク部品に支持されたロック部材が他方のリンク部品側に設けられたロック受け部材の受け部と対向する位置に繰り出される。この状態でロック部材の位置を解除位置からロック位置へと切り替え手段にて切り替えることにより、ロック部材がロック受け部材の受け部と噛み合い、それによりロック部材とロック受け部材との支点を中心とした回転運動が阻止される。ロック部材は一方のリンク部品と一体に回転可能であり、ロック受け部材は他方のリンク部品と一体に回転可能であるため、ロック部材とロック受け部材とを支点の周りに相対回転不能に拘束することにより、一対のリンク部品同士も支点周りに相対回転不能となる。これより、車体のリンク機構が動作不可能となり、車体が使用状態に拘束される。車体を折り畳む際には、ロック部材の位置を解除位置へと切り替えればよい。そして、本発明のロック機構においては、ロック部材及びロック受け部材の受け部のそれぞれをカバー手段により車体の外部から覆っているので、ロック部材の周囲あるいは受け部内に異物が噛み込むといった外的要因の影響でロック機構の動作が損なわれるおそれを排除し、又は低減することができる。これにより、ロック機構の円滑な動作を確保することができる。
また、ロック部材が前記中空部内に摺動自在に収容されることにより該中空部がロック部材を覆うカバー手段として機能し、ロック位置のときロック部材の一部が中空部から突出してロック受け部材の受け部と噛み合うので、ロック部材を一方のリンク部品の中空部内に収容して、ロック部材の摺動部分を、異物の噛み込み等の外的要因から保護することができる。一方のリンク部品と他方のリンク部品とがロックカバー及びリンク連結部材を介して支点の周りに回転可能に連結される。車体を変形させるとき、一方のリンク部品の中空部はロック部材をその内部に収容した状態でガイド軸部の周囲を相対的に回転し、使用状態においてその中空部に収容されたロック部材はガイド軸部上の受け部と対向する位置に繰り出される。ロックカバーは一方のリンク部品の中空部の外周に取り付けられているため、ロック部材と一体に支点の周りを回転する。そして、ロックカバーのハウジング部は受け部を外部から覆いつつガイド軸部の周囲で回転する。これにより、ロック部材及びロック受け部材の受け部を車体の外部から覆うカバー手段が実現される。一対のリンク部品を連結するためのリンク連結部材及びロックカバーを利用してロック受け部材及びその受け部を覆うカバー手段を構成しているため、ロック機構の要部を支点の周囲にコンパクトに集約することができる。
本発明のロック機構の一形態においては、前記中空部がパイプ材を用いて構成され、前記ロック部材と前記中空部の内周との間には摺動ガイド(41e、46)が設けられてもよい。この場合において、摺動ガイド(46)は、前記ロック部材を収容する概略筒状に形成されてもよい。このように摺動ガイドを設けることにより、一方のリンク部品に使用されるパイプ材の内周面の状態に関わりなく、ロック部材を円滑に摺動させることができる。
本発明のロック機構の一形態において、前記ロック受け部材には、前記使用状態のときに前記ロック部材と対向する位置に加えて、前記折り畳み状態のときに前記ロック部材と対向する位置にも前記受け部(28c)が設けられてもよい。この形態によれば、車体を使用状態に設定した場合のみならず、折り畳んだときにもロック部材を受け部と噛み合わせて車体を折り畳み状態に拘束することが可能となる。
本発明において、一対のリンク部品は、車体のリンク機構に含まれる複数のリンク部品の中から、所定の支点の周りに回転可能に設けられる一対のリンク部品を適宜に選んでよい。好適な一形態においては、前記一方のリンク部品がシートのバック部を支持するバックフレーム(13)であり、前記他方のリンク部品が前記シートのクッション部を支持するシートフレーム(6)とされる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明のベビーカーのロック機構では、ロック部材及びロック受け部材の受け部をカバー手段により車体の外部から覆っているので、ロック部材の周囲あるいは受け部内に異物が噛み込むといった外的要因の影響でロック機構の動作が損なわれるおそれを排除し、又は低減することができる。これにより、ロック機構の円滑な動作を確保することができる。
図1は本発明の一形態に係るロック機構を備えたベビーカーの側面図である。ベビーカー1は車体2を備えている。車体2は、前脚3、後脚4、アームレスト5、シートフレーム6及び手押しフレーム7を主体として構成されたリンク機構を有している。そのリンク機構を構成するリンク部品をそれぞれの連結点の周りに回転させることにより、車体2は使用状態(図1に示す状態)と、折り畳み状態との間で変形可能である。なお、図1は車体2の左右方向(幅方向)片側の構成を示しており、反対側も同様の構成である。左右の前脚3は適宜の連結部材(不図示)によって連結されている。後脚4についても同様である。前脚3及び後脚4のそれぞれの下端には前輪8及び後輪9が取り付けられている。
前脚3及び後脚4は、それらの上端においてアームレスト5と支点ピン10、11を介して回転可能に連結されている。シートフレーム6は、ベビーカー1のシートクッション(不図示)を支持するものであり、車体2の左右に1本ずつ配置される。シートフレーム6は断面矩形のプレート状であるが、中空のパイプ状といった他の形状でもよい。シートフレーム6の前端部は支点ピン12を介して前脚3に回転可能に連結されている。手押しフレーム7は、車体2の左右に配置される一対のバックフレーム13と、そのバックフレーム13の上端部間に延びるハンドル部14とを有している(図10を参照)。バックフレーム13は、ベビーカーのシートバック(図10に符号SBを付してその一部を示している。)を支持する。バックフレーム13はアームレスト5の後端部と支点ピン15を介して回転可能に連結されている。バックフレーム13はその全長に亘って中空のパイプ材を利用して構成されている。つまり、バックフレーム13はその全長に亘って中空部を有する構造である。
シートフレーム6の後端部とバックフレーム13の下端部との間には、これらのフレーム6、13を後脚4と連結するための連結機構20が設けられている。図2は連結機構20を車体2の内側から拡大した状態を示し、図3は図2の矢印III方向から連結機構20を見た状態を示す。図4は連結機構20を車体2の前方外側から見た斜視図、図5は連結機構20を車体2の後方内側から見た斜視図である。これらの図から明らかなように、連結機構20は、後脚4に支点ピン21を介して回転可能に連結されたブラケット22と、シートフレーム6の後端に連結ピン23で固定されたリンク連結部材24と、バックフレーム13の下端に連結ピン25で固定されたロックカバー26とを備えている。図7に拡大して示したように、リンク連結部材24は、シートフレーム6に嵌め合わされるベース部27と、そのベース部27の一端に連なるガイド軸部28とを備えている。ガイド軸部28は概ね円盤状の形状を有し、その外周の一部には半径方向外側に向かって突出するストッパ部28aが設けられている。
一方、ロックカバー26は、バックフレーム13に嵌め合わされるベース部29と、そのベース部29の一端に連なるハウジング部30とを備えている。ハウジング部30はリンク連結部材24のガイド軸部28に対して車体2の左右方向外側から嵌め合わされる。ハウジング部30の一部には、ストッパ部28aと噛み合うストッパ部30aが設けられている。図4及び図5から明らかなように、ガイド軸部28とハウジング部30とを同軸的に嵌め合わせ、ハウジング部30を車体2の左右方向内側からブラケット22に突き当て、そして、ブラケット22からハウジング部30を貫いてガイド軸部28まで支点ピン31が穿たれることにより、ブラケット22、リンク連結部材24及びロックカバー26は支点ピン31を中心として互いに回転可能に連結される。その連結状態において、バックフレーム13は車体2の左右方向に関して前脚3及び後脚4とほぼ同じ位置に配置され、シートフレーム6は前脚3及び後脚4よりも車体2の左右方向内側に配置される。図7に示すように、リンク連結部材24とロックカバー26との回転範囲はストッパ部28a、30aによって制限される。図7では、ストッパ部28a、30aが互いに接して図中矢印A方向への連結部材24とロックカバー26のそれぞれの回転が阻止されている。このとき、シートフレーム6及びバックフレーム13は使用状態の位置にある。つまり、ストッパ部28a、30aはシートフレーム6とバックフレーム13とが、車体2の使用状態における位置よりもさらに開かないようにそれらの回転範囲を規制する。ベビーカー1を折り畳む際、シートフレーム6及びバックフレーム13は支点ピン31を中心として矢印B方向にそれぞれ回転する。
以上のベビーカー1においては、前脚3、後脚4、アームレスト5、シートフレーム6、手押しフレーム7及びブラケット22をそれぞれの連結点、すなわち支点ピン10、11、12、15、21、31の周りに回転させることにより、車体2が使用状態と折り畳み状態との間で変化する。上述したように、図1は使用状態を示している。前脚3を固定して考えた場合、使用状態から折り畳み状態への変化に伴って、後脚4、アームレスト5及びシートフレーム6が図1に矢印a、b、cで示した方向にそれぞれ回転し、後脚4は前脚3と略平行な位置まで移動する。後脚4、アームレスト5及びシートフレーム6の回転に伴って、ブラケット22は後脚4に対して支点ピン21の周りに矢印d方向に回転し、バックフレーム13も後脚4の背後で前脚3と略平行な位置まで移動する。
図8は、ロックカバー26を省略してシートフレーム6とバックフレーム13との連結部分の構成を示している。図8から明らかなように、支点ピン31の周囲にはロック機構40が設けられている。ロック機構40は、シートフレーム6とバックフレーム13との支点ピン31を中心とした回転運動を阻止することにより、車体2を使用状態又は折り畳み状態に拘束するために設けられている。ロック機構40は、上述したリンク連結部材24及びロックカバー26をその構成要素として含むとともに、バックフレーム13の下端部に配置されたロック部材41を備えている。ロック部材41はバックフレーム13の内部に摺動自在に挿入されている。ロック部材41にはバックフレーム13の長手方向に延びる長孔41aが形成され、その長孔41aには、ロックカバー26をバックフレーム13に固定するための連結ピン25が通されている。これにより、ロック部材41は連結ピン25に案内されつつバックフレーム13の長手方向に一定範囲で摺動可能である。図8はロック部材41をその移動範囲の下端のロック位置に移動させた状態を示し、図12はロック部材41をその移動範囲の上端の解除位置に移動させた状態を示している。
図8に示すように、ロック部材41の先端(下端)には爪部41bが設けられている。爪部41bはリンク連結部材24のガイド軸部28の外周と対向する。ガイド軸部28の外周には、その爪部41bが選択的に嵌り込む第1受け部28b及び第2受け部28cが開口している。これらの受け部28b、28cは支点ピン31の周りに距離を空けて設けられている。受け部28b、28cはガイド軸部28の外周のみならず軸端面側にも開口する溝又は切り欠き状でもよいし、ガイド軸部28の外周面のみに開口する底付きの穴又は凹部状でもよい。第1受け部28bは車体2が使用状態にあるときに爪部41bと対向する位置に設けられ、第2受け部28cは車体2が折り畳み状態にあるときに爪部41bと対向する位置に設けられている。これにより、リンク連結部材24はロック機構40のロック受け部材として機能する。
図9に示すように、ロック部材41は概略方形状の断面を有し、その対向する2つの側面上には突条部41cがそれぞれ設けられている。長孔41aの内周面及び突条部41cの先端面には、ロック部材41が摺動する際の連結ピン25又はバックフレーム13との間の摩擦抵抗を低減するための摺動ガイド41d、41eがそれぞれ設けられている。これらの摺動ガイド41d、41eが連結ピン25又はバックフレーム13の内周面と接することにより、ロック部材41がバックフレーム13の長手方向に円滑に摺動する。
図6及び図7に示すように、ロック部材41はバックフレーム13によって車体2の外部から覆われ、また、ガイド軸部28の外周のロック部材41と噛み合う部分(受け部28b、28c)及びそれらの噛み合い部分に挟まれた領域は、ロックカバー26のハウジング部30によって車体2の外部から覆われている。このようにロック部材41及びガイド軸部28の外周を覆うことにより、ロック部材41の摺動部分、あるいはロック部材41と受け部28b、28cとの嵌合部分に外部からの異物が挟み込まれる等の理由によりロック機構40の動作が損なわれるおそれが排除され、又は低減される。従って、ロック機構40の円滑な動作を確保することができる。ロック部材41の摺動部分に潤滑油を塗布した場合には、その潤滑油が外部に露出しないため、潤滑効果の維持に有利である。潤滑油による塵埃等の付着、ロック機構の周囲への潤滑油の飛散等を防止する点でも有利である。
図8に示すように、ロック部材41とバックフレーム13との間には、ロック部材41をその爪部41bがバックフレーム13から突出する方向に付勢するばね手段としてのコイルばね42が設けられる。さらに、ロック部材41には、そのコイルばね42の力に抗してロック部材41を上方に引き上げるためのワイヤ43が取り付けられている。図10及び図11に示すように、手押しフレーム7のハンドル部14には、そのワイヤ43を介してロック部材41を操作するための操作機構50が設けられている。操作機構50は、ハンドル部14の中央に配置されたハウジング51の内部にプーリ52を軸52aの周りに回転可能に設け、そのプーリ52上の駆動ピン52bをハウジング51の下方に突出する操作スライダ53に嵌め合わせるとともに、プーリ52の外周にワイヤ43の端部を固定した構成を備えている。上述したコイルばね42及びワイヤ43も操作機構50の構成要素に含まれる。操作スライダ53を上方に押し込み操作すると、プーリ52が軸52aの周りに回転し、その回転に伴ってプーリ52の外周にワイヤ43が巻き取られて左右のバックフレーム13に内蔵されたロック部材41が引き上げられる。なお、ハウジング51の外周にはロックスライダ54が取り付けられている。ロックスライダ54を図11の矢印X方向に操作すると、ロックスライダ54のロックアーム54aが操作スライダ53に乗り上げて操作スライダ53の押し込み操作が不能となる。
次に、ロック機構40の動作を説明する。上述したように、図8は車体2が使用状態にあるときに、ロック機構40によってリンク連結部材24とロックカバー26との回転が阻止されている状態を示している。この状態では、ロック部材41の爪部41bとガイド軸部28の第1受け部28bとが支点ピン31の周りに相対変位不能に噛み合っているため、シートフレーム6とバックフレーム13とは支点ピン31の周りに相対的に回転することはできない。このため、シートフレーム6とバックフレーム13とをリンク要素の一部として取り込んでいる車体2のリンク機構が動作できず、車体2を折り畳むことができない。図8の状態から、操作機構50の操作スライダ53を押し込み操作すると、ワイヤ43が引き上げられてロック部材41が上方に移動し、図12に示すように爪部41bが第1受け部28bから脱出する。これにより、車体2の折り畳みが可能となる。
ロック機構40による拘束を解除して車体2を使用状態から折り畳み状態へと変化させる場合、図13に示すようにシートフレーム6とバックフレーム13とが支点ピン31を中心として互いに接近する方向に回転し、これに伴ってロック部材41の爪部41bがガイド軸部28の外周上を第1受け部28bから第2受け部28cに向かって相対的に移動する。そして、車体2が折り畳み状態に至ると、図14に示すようにロック部材41の爪部41bが第2受け部28cに嵌り込む。これにより、リンク連結部材24とロックカバー26との回転が阻止され、その結果、シートフレーム6とバックフレーム13とが相対回転不能となって車体2が折り畳み状態に保持される。折り畳み状態から使用状態に戻すためには、操作機構50の操作スライダ53を押し込み操作してロック部材41の爪部41bを第2受け部28cから後退させればよい。
以上の形態では、ロックカバー26をバックフレーム13に固定するための連結ピン25をロック部材41の長孔41aと嵌め合わせることにより、その連結ピン25をロック部材41のガイドとして利用している。しかしながら、図15に示したように、連結ピン25をロック部材41に通すことなく、突条部41cとバックフレーム13の内周面との間でロック部材41をガイドする構造でもよい。図16及び図17に示すように、バックフレーム13の内部に概略筒状のガイドレール46を装着し、そのガイドレール46の内周をロック部材41が摺動する構造としてもよい。
上記のロック機構40においては、ロック部材41をバックフレーム13の内部に設けたので、バックフレーム13にロック部材41をガイドするための長孔を設ける必要がない。これにより、バックフレーム13の剛性を向上させることができる。
上記の形態では、手押しフレーム7のバックフレーム13が一方のリンク部品、シートフレーム6が他方のリンク部品にそれぞれ相当する。バックフレーム13はロック部材41を車体2の外部から覆うカバー手段として機能し、ロックカバー26のハウジング部30はロック受け部材としてのリンク連結部材24の受け部28b、28cを車体2の外部から覆うカバー手段として機能する。さらに、操作機構50がロック部材の位置に関する切替手段に相当する。
本発明は上述した形態に限らず、種々の形態にて実施することができる。例えば、上記の形態ではロック機構により車体を使用状態及び折り畳み状態のそれぞれにて拘束可能としたが、本発明のロック機構は、少なくとも車体が使用状態にあるときに一対のリンク部品間の相対回転を阻止して車体を拘束できるものであればよい。その一例として、ガイド軸部28の第2受け部28cを省略してもよい。この場合、折り畳み状態では、結束バンド等を使用して車体を束ねる等の手法により車体2を折り畳み状態に保持してもよい。ロック機構はシートフレームと手押しフレームのバックフレームとを連結する支点の周りに限らず適宜の位置に設けることができる。すなわち、車体のリンク機構を構成する複数のリンク部品から、所定の支点の周りに回転可能に設けられた一対のリンク部品を抽出し、それらのリンク部品の支点の周りにロック機構を設けてよい。ロック部材は直線的に往復運動するものに限らず、ロック位置と解除位置との間を回転するものでもよい。例えば、バックフレームの下端に有底円筒状のハウジングを配置し、その内部にロック部材を回転可能に収容し、ロック部材の一部に突起部を設けてその回転位置に応じて突起部をロック受け部材の受け部に出没させる構成でもよい。バックフレームに代えてロックカバー内に中空部を設け、その内部にロック部材を摺動自在に装着してもよい。
本発明の一形態に係るロック機構を備えたベビーカーの側面図。 シートフレームとバックフレームとを後脚に連結するための連結機構を車体の内側から拡大した状態を示す図。 図2の矢印III方向から連結機構を見た状態を示す図。 連結機構を車体の前方外側から見た斜視図。 連結機構を車体の後方内側から見た斜視図。 シートフレームとバックフレームとの連結部分を車体の左右方向外側から見た状態を拡大して示す図。 シートフレームとバックフレームとの連結部分を車体の左右方向内側から見た状態を拡大して示す図。 ロックカバーを省略してシートフレームとバックフレームとの連結部分の構成を示した図。 図6のIX−IX線に沿った断面図。 手押しフレームの上端部の構成を示す斜視図。 ハンドル部に設けられる操作機構の内部構成を示す図。 図8の状態からロック部材を解除位置に移動させた様子を示す図。 図12の状態から車体を折り畳む途中の様子を示す図。 車体を折り畳んだときのロック機構の様子を示す図。 図9の変形例を示す図。 図9のさらなる変形例を示す図。 図16に対応したバックフレームの下端部の内部構成を示す図。
符号の説明
1 ベビーカー
2 車体
3 前脚
4 後脚
5 アームレスト
6 シートフレーム(他方のリンク部品)
7 手押しフレーム
13 バックフレーム(一方のリンク部品、カバー手段)
20 連結機構
22 ブラケット
24 リンク連結部材(ロック受け部材)
26 ロックカバー
28 ガイド軸部
28b、28c 受け部
30 ハウジング部
40 ロック機構
41 ロック部材
41b 爪部
41d、41e 摺動ガイド
42 コイルばね
43 ワイヤ
46 ガイドレール(摺動ガイド)
50 操作機構(切替手段)

Claims (5)

  1. 車体のリンク機構を操作することにより前記車体を使用状態と折り畳み状態との間で変形可能としたベビーカーに適用され、前記車体を前記使用状態に拘束するベビーカーのロック機構において、
    所定の支点の周りに回転可能に設けられて前記リンク機構の一部を構成する一対のリンク部品のうち、いずれか一方のリンク部品とともに前記支点の周りに一体に回転可能であり、かつ、他方のリンク部品に向かって突出したロック位置と、該ロック位置よりも前記他方のリンク部品から離れる方向に後退した解除位置との間で移動可能な状態で前記一方のリンク部品に支持されたロック部材と、
    前記他方のリンク部品と一体で前記支点の周りに回転可能であり、前記使用状態のときに前記ロック部材と対向する位置には、前記ロック部材の前記ロック位置への移動によって該ロック部材と前記支点周りに相対変位不能に噛み合い、前記ロック部材の前記解除位置への移動によって前記ロック部材との噛み合いが解除される受け部を有するロック受け部材と、
    前記ロック部材、及び前記ロック受け部材の前記受け部のそれぞれを前記車体の外部から覆うカバー手段と、
    前記ロック部材の位置を前記ロック位置と前記解除位置との間で切り替える切り替え手段と、を備え
    前記一方のリンク部品の前記支点側の端部には中空部が設けられ、前記ロック部材が前記中空部内に摺動自在に収容されることにより該中空部が前記ロック部材を覆うカバー手段として機能し、前記ロック位置のとき前記ロック部材の一部が前記中空部から突出して前記ロック受け部材の前記受け部と噛み合い、
    前記他方のリンク部品の前記支点側の端部には前記支点と同軸に配置されるガイド軸部を有するリンク連結部材が前記ロック受け部材として設けられ、前記ガイド軸部の外周でかつ前記使用状態のときに前記ロック部材と対向する位置に前記受け部が設けられ、前記一方のリンク部品の前記中空部の外周には前記リンク連結部材と前記支点の周りに回転可能に連結されるロックカバーが取り付けられ、前記ロックカバーには、前記ガイド軸部に対して外側から嵌め合わされることにより、前記受け部を覆うカバー手段として機能するハウジング部が設けられている、
    ことを特徴とするベビーカーのロック機構。
  2. 前記中空部がパイプ材を用いて構成され、前記ロック部材と前記中空部の内周との間には摺動ガイドが設けられていることを特徴とする請求項に記載のロック機構。
  3. 前記摺動ガイドが前記ロック部材を収容する概略筒状に形成されていることを特徴とする請求項に記載のロック機構。
  4. 前記ロック受け部材には、前記使用状態のときに前記ロック部材と対向する位置に加えて、前記折り畳み状態のときに前記ロック部材と対向する位置にも前記受け部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のロック機構。
  5. 前記一方のリンク部品がシートのバック部を支持するバックフレームであり、前記他方のリンク部品が前記シートのクッション部を支持するシートフレームであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のロック機構。
JP2007007128A 2007-01-16 2007-01-16 ベビーカーのロック機構 Active JP4961217B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007128A JP4961217B2 (ja) 2007-01-16 2007-01-16 ベビーカーのロック機構
TW097101326A TW200911594A (en) 2007-01-16 2008-01-14 Baby carriage
KR1020080004353A KR20080067580A (ko) 2007-01-16 2008-01-15 베이비 카
CN2008100040588A CN101224755B (zh) 2007-01-16 2008-01-16 婴儿车
HK08109627.4A HK1115848A1 (en) 2007-01-16 2008-08-29 Stroller

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007128A JP4961217B2 (ja) 2007-01-16 2007-01-16 ベビーカーのロック機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008174016A JP2008174016A (ja) 2008-07-31
JP4961217B2 true JP4961217B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=39701371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007007128A Active JP4961217B2 (ja) 2007-01-16 2007-01-16 ベビーカーのロック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4961217B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102101491B (zh) * 2009-12-18 2013-10-16 明门香港股份有限公司 可折叠式婴儿承载装置
WO2013065576A1 (ja) * 2011-11-01 2013-05-10 コンビ株式会社 折畳みが可能なベビーカー
CN103921822B (zh) * 2013-01-11 2015-12-30 安徽省舒城三乐童车有限责任公司 一种婴幼儿推车的单手收车装置
CN104986213A (zh) * 2015-07-01 2015-10-21 苏州逗乐儿童用品有限公司 儿童车扶手旋转机构

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63247161A (ja) * 1987-03-31 1988-10-13 アツプリカ葛西株式会社 手押車
JPH0530550Y2 (ja) * 1987-09-09 1993-08-04
JP2725866B2 (ja) * 1989-12-14 1998-03-11 象印ベビー株式会社 ベビーカー及びこれを組み立て及び折り畳む方法
JP3377139B2 (ja) * 1994-12-16 2003-02-17 アップリカ▲葛▼西株式会社 乳母車の全開ロック機構および押棒ロック機構
JP2005329844A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Aprica Kassai Inc 物品収納かごおよびそれを備えた折畳式乳母車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008174016A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4937473B2 (ja) ベビーカーの折り畳み操作装置
US10000226B2 (en) Infant stroller apparatus
JP5963394B2 (ja) 折畳式乳母車
JP4961217B2 (ja) ベビーカーのロック機構
EP2052907A2 (en) Assist grip
EP1847439B1 (en) Foldable stroller
JP2007245838A (ja) 両開きリッド装置及びセンターコンソールボックス
US9752356B2 (en) Lock release apparatus and lock apparatus having the same
JP2009255723A (ja) 誤操作防止装置及び車両用格納シート
CN112238798A (zh) 侧撞保护机构及儿童安全座椅
JP6026118B2 (ja) ベビーカー
US8931845B2 (en) Vehicle seat
JP4609292B2 (ja) 車両用収納ボックス
JP5015526B2 (ja) オットマン装置及びシート
JP2009132263A (ja) センターコンソール
JP5405214B2 (ja) 遮光装置
JP4334398B2 (ja) 車両用内装装置
JP2005104173A (ja) アームレスト装置
JP2008162382A (ja) スライドドア装置
JP2005188242A (ja) ロック装置
JP6335421B2 (ja) フラップカバーを備えたミシン
JP2008105543A (ja) 自動車のスライドドア構造
JP3746110B2 (ja) ベビーシート用ガードアームのロック機構
JP2008273399A (ja) 荷室ボード連動構造
AU2020369165B2 (en) Stroller frame and stroller

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4961217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250