JP4961194B2 - 可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置および可変容量型斜板ポンプ・モータ - Google Patents

可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置および可変容量型斜板ポンプ・モータ Download PDF

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Description

本発明は、斜板と、この斜板の傾転をガイドするガイド部との間に組込まれたベアリングが、斜板の傾転に追従するように支持された可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置および可変容量型斜板ポンプ・モータに関する。
従来の可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置について、図7を用いて説明する。図7は、従来技術におけるリンク部材、および、このリンク部材とガイド部、斜板およびベアリングとの係合構造を示す図である。
図7において、16は、断面が円弧状の凸曲面22を有した斜板である。また、23は、断面が円弧状で凸曲面22に対向する凹曲面24を有したガイド部である。25は、凸曲面22と凹曲面24の間に設けられたベアリングである。ベアリング25は、凹曲面24に固定された外輪26と、この外輪26と凸曲面22との間に円弧状に並べられた複数の転動体27と、これら複数の転動体27を保持する保持器28とを備えている。斜板16、ガイド部23およびベアリング25は、可変容量型斜板ポンプ・モータの構成要素である。
従来のベアリング保持装置は、凹曲面24に沿った斜板16の傾転にベアリング25の保持器28を追従させるリンク部材100を備えている。
斜板16には突出部110が設けられている。リンク部材100には、溝101が設けられていて、この溝101に突出部110が挿入されている。
ガイド部23には、頭部111aを有したピンからなっている回動軸111が設けられている。リンク部材100には軸孔112が設けられていて、この軸孔112に回動軸111が挿入されている。
ベアリング25の保持器28には、突出部113が設けられている。リンク部材100の溝101の底辺中央には、溝102が設けられていて、この溝102に突出部113が挿入されている。
図7に示した従来のベアリング保持装置は、特許文献1に示されている。
特開2001−349288公報
ところで、可変容量型斜板ポンプ・モータでは、その外郭を形成するハウジングとガイド部とが一体の部材となっているものがある。この種のハウジングは、可変容量型斜板ポンプ・モータの構成部品を格納する空間の大部分を形成しているとともに、それらの構成部品をハウジング本体内に組込むための開口部が設けられているハウジング本体と、開口部を塞いだ状態でハウジング本体に固定されている蓋体とを備えている。ガイド部は、ハウジング本体および蓋体のうちの、ハウジング本体と一体になっている。
このようなハウジングを備えた可変容量型斜板ポンプ・モータでは、ハウジング本体内への斜板およびベアリングの組込みは、ガイド部と一体のハウジング本体が金属の塊であり重いため、(1)ガイド部の凹曲面が上向きになるようにハウジング本体を作業台等に置き、(2)開口部からハウジング本体内にベアリングの外輪を入れて、ガイド部の凹曲面に固定し、(3)ベアリングの外輪に、転動体を保持したベアリングの保持器を載置し、(4)凸曲面が下向きになった状態にした斜板を、開口部からハウジング本体内に入れてベアリングの保持器に載置する、という手順で行われる。
このハウジング本体内への斜板およびベアリングの組込みとともに、リンク部材の取付けを行う場合、前述の従来のベアリング装置では、ガイド部23に回動軸111およびリンク部材100を取り付けた後、ガイド部23にベアリング25を組付けることになる。このとき、リンク部材100の溝102がベアリング25の保持器28の突出部113の方向を向いた姿勢にリンク部材100の姿勢が保持されるよう、リンク部材100を支える必要がある。このようにリンク部材100を支えることは、ガイド部23およびベアリング25の周囲の空間がハウジング本体の内壁に覆われていて、その内壁に手や指の動きが制限されるため、行いにくかった。
本発明は、前述の従来技術の実状を考慮してなされたもので、その目的は、組立性を向上させることができる可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置を提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明は次のように構成されている。
〔1〕 本発明の可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置は、断面が円弧状の凸曲面を有した斜板と、断面が円弧状で前記凸曲面に対向する凹曲面を有したガイド部と、前記凸曲面と前記凹曲面の間に設けられたベアリングとを備え、前記ベアリングが、前記凹曲面に固定された外輪と、この外輪と前記凸曲面の間に円弧状に並べられた複数の転動体と、これらの複数の転動体を保持した保持器とを有する可変容量型斜板ポンプ・モータにあって、前記凹曲面に沿った前記斜板の傾転に前記ベアリングの前記保持器を追従させるリンク部材を備えたベアリング保持装置において、前記斜板から突出した棒状の第1突出部と、前記リンク部材に設けられ前記第1突出部が挿入された第1溝と、前記ガイド部から突出した棒状の第2突出部と、前記リンク部材に設けられ前記第2突出部が挿入された第2溝と、前記保持器および前記リンク部材のうちの一方から突出した回動軸と、前記保持器および前記リンク部材のうちの他方に設けられ前記回動軸が挿入された断面が円形の軸挿入部とを備え、前記第1突出部、前記第2突出部および前記回動軸が、前記可変容量型斜板ポンプ・モータの回転シャフトの軸方向に平行な方向に並、前記第1突出部、前記第2突出部および前記回動軸がそれぞれ前記軸方向に直交する方向に延び、前記リンク部材に設けられた前記回動軸または前記軸挿入部の位置が、前記リンク部材の重心を前記第1溝よりも前記第2溝側に偏らせる位置であっ前記第1突出部は、前記第1溝を形成する前記リンク部材の縁に接触した状態で、前記第1溝の底辺から離れる方向への移動を許容され、前記第2突出部は、前記第2溝を形成する前記リンク部材の縁に接触した状態で、前記第2溝の底辺から離れる方向の移動を許容される、ことを特徴とする
このように構成された本発明では、リンク部材に設けられた回動軸または軸挿入部の位置が、リンク部材の重心を第1溝よりも第2溝側に偏らせる位置である。これにより、リンク部材が回動軸と軸挿入部でベアリングの保持器に対して回動可能に支持された状態において、リンク部材の姿勢は、第1溝が上を向き第2溝が下を向いた姿勢で安定する。
「〔発明が解決しようとする課題〕」の欄で述べた手順でベアリングをガイド部に組付ける場合、ガイド部に固定したベアリングの外輪にベアリングの保持器を載置する前に、リンク部材が回動軸と軸挿入部でベアリングの保持器に対して回動可能に支持された状態にする。これにより、ベアリングの保持器をベアリングの外輪に載置するとき、リンク部材の姿勢は自然に、第1溝が上を向き第2溝が下を向いた姿勢で、安定するので、第2溝が第2突出部の方向を向いた姿勢に保持されるようにリンク部材を支える、ということを行わなくて済む。この結果、可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置の組立性を向上させることができる。
〔2〕 本発明は、「〔1〕」に記載の発明において、前記第1突出部が、前記斜板に設けられた第1穴に一端側が挿入された第1棒状体のうちの、前記第1穴から突出した他端側の部分であり、前記第2突出部が、前記ガイド部に設けられた第2穴に一端が挿入された第2棒状体のうちの、前記第2穴から突出した他端側の部分であり、前記第1,第2棒状体のうちの一方の棒状体の他端側の部分が、前記第1,第2溝のうちの対応する方の溝を突き抜け、この溝から突き抜けた前記一方の棒状体の他端側の部分の周側面に、前記一方の棒状体の他端から抜ける方向への前記リンク部材の移動を規制する対リンク部材規制部が設けられ、前記リンク部材には、前記第1,第2棒状体のうちの他方の棒状体の突出方向におけるその他方の棒状体の延長線上にあって、その他方の棒状体が前記第1,第2穴のうちの対応する方の穴から抜ける方向への移動を規制する対棒状体規制部が設けられ、ことを特徴とする。
〔3〕 本発明は、「〔2〕」に記載の発明において、前記回動軸が、前記保持器に設けられた第3穴に一端側が挿入された第3棒状体のうちの、前記第3穴から突出した他端側の部分であり、前記リンク部材には、前記第3棒状体の突出方向における前記第3棒状体の延長線上にあって、前記第3穴から抜ける方向への前記第3棒状体の移動を規制する対軸規制部が設けられ、ことを特徴とする。
〔4〕本発明は、「〔2〕」に記載の発明において、前記回動軸が、前記保持器および前記リンク部材のうちの一方と一体に成形されたものである、ことを特徴とする。
〔5〕 本発明の可変容量型斜板ポンプ・モータは、「〔1〕」に記載のベアリング保持
装置を備えた可変容量型斜板ポンプ・モータであって、前記斜板、前記ベアリング、前記ベアリング保持装置、前記ガイド部を覆うハウジングを備、このハウジングと前記ガイド部が一体の部材である、ことを特徴とする。
本発明は、前述のように可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置の組立性を向上させることできる。この結果、可変容量型斜板ポンプ・モータの組立作業に要する労力の軽減や、組立作業に要する時間の短縮に貢献できる。
本発明の可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置および可変容量型斜板ポンプ・モータの実施形態について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態について図1〜5を用いて説明する。
図1は本発明の可変容量型斜板ポンプ・モータの第1実施形態の断面図である。図2は、図1の下側に示したリンク部材、および、このリンク部材とガイド部、斜板およびベアリングとの係合構造を示す下面図である。図3は図1の下側に示したリンク部材および係合構造の拡大断面図である。図4はガイド部、斜板およびベアリングの分解斜視図である。図5はリンク部材がベアリングを斜板の傾転に追従させている様子の一例を示す図である。
第1実施形態は図1に示す可変容量型斜板ポンプ1である。この可変容量型斜板ポンプ1は、その外郭を形成するハウジング2と、このハウジング2から一端が突出した状態で、ハウジング2に円環状のベアリング9,10を介して支持された回転シャフト8とを備えている。
ハウジング2は、ハウジング本体3と蓋体5とを備えている。ハウジング本体3は、可変容量型斜板ポンプ1の構成部品を格納する空間の大部分を形成しているとともに、それらの構成部品をハウジング本体3内に組込むための開口部4が設けられている。
ハウジング本体3内には、回転シャフト8にスプライン結合したシリンダブロック11と、シリンダブロック11の複数のシリンダボア12のそれぞれに摺動可能に挿入されるピストン14と、シリンダブロック11から突出した各ピストン14の端部に球継手により結合されたシュー15と、各シュー15に当接した平滑面17を有した斜板16とが格納されている。
蓋体5には吸込み管路6と吐出し管路7が設けられている。蓋体5とシリンダブロック11の間にはバルブプレート18が介在している。このバルブプレート18には、シリンダボア12の入出口13と、蓋体5の吸込み管路6および吐出し管路7とを連通させるための吸込みポート19および吐出しポート20が設けられている。蓋体5は、シリンダブロック11との間でバルブプレート18を挟んだ状態で、また、開口部4を塞いだ状態でハウジング本体3に固定されている。
可変容量型斜板ポンプ1は、斜板16の傾転角を可変にする傾転角可変機構21と、この傾転角可変機構21を駆動する駆動機構30とを備えている。
傾転角可変機構21は、斜板16に設けられた断面が円弧状の凸曲面22と、断面が円弧状で凸曲面22に対向する凹曲面24を有した、ハウジング本体3と一体に設けられたガイド部23と、斜板16の凸曲面22とガイド部23の凹曲面24の間に設けられたベアリング25と、このベアリング25を保持するベアリング保持装置40とから構成されている。ベアリング25は、凹曲面24に固定された外輪26と、この外輪26と凸曲面22の間に円弧状に並べられた複数の転動体27と、これらの転動体27を保持した保持器28とを備えている。
駆動機構30は、サーボシリンダ31と、サーボピストン33から斜板16に力を伝達する伝達機構34とを備えている。
サーボシリンダ31は、ハウジング本体3に設けられた空洞であって回転シャフト8の軸方向に直交する方向に延びたシリンダボア32と、シリンダボア32に摺動可能に挿入されたサーボピストン33とから構成されている。
伝達機構34は、斜板16から延びたアーム36と、サーボピストン33に設けられた穴35と、棒状部37が挿入された穴38aを有し、穴35の内壁面と棒状部37との間に介在するスライダ38とを備えている。スライダ38と穴35は、サーボピストン33の軸方向に直交する方向への棒状部37の変位を許容しつつ、サーボピストン33の軸方向の力を棒状部37に伝達できるように設けられている。
ベアリング保持装置40は、図1に示すように、斜板16の傾転中心線に平行な方向(図1の上下方向)における斜板16、ガイド部23およびベアリング25の両側に設けられていて、ガイド部23の凹曲面24に沿った斜板16の傾転にベアリング25の保持器28を追従させるためのリンク部材41を備えている。
図2,3に示すように、斜板16には、棒状の第1突出部46が設けられている。リンク部材41には第1溝42が設けられていて、この第1溝42に第1突出部46が挿入されている。第1突出部46は、斜板16に設けられた第1穴47に一端側が挿入された第1棒状体48のうちの、第1穴47から突出した他端側の部分である。
ガイド部23には、棒状の第2突出部49が設けられている。リンク部材41には第2溝43が設けられていて、この第2溝43に第2突出部49が挿入されている。第2突出部49は、ガイド部23に設けられた第2穴50に一端が挿入された第2棒状体51のうちの、第2穴50から突出した他端側の部分である。
ベアリング25の外輪26はピン29によってガイド部23に対するスライドを阻止されている。第2棒状体51にはピン29が貫通したピン孔52が設けられている。つまり、ピン29は外輪26のガイド部23に対するスライドを阻止ししつつ、第2棒状体51を抜け止めしている。
ベアリング25の保持器28およびリンク部材41のうちの一方、例えば保持器28からは、回動軸45が突出している。リンク部材41には、断面が円形の軸挿入部44が設けられていて、この軸挿入部44に回動軸45が挿入されている。回動軸45は、例えばベアリング25の保持器28に一体に設けられている。軸挿入部44は、例えばリンク部材41を貫通した丸孔である。
第1突出部46、第2突出部49および回動軸45は、可変容量型斜板ポンプ1の回転シャフト8の軸方向に平行な方向に並んでいる。また、第1突出部46、第2突出部49および回動軸45はそれぞれ軸方向に直交する方向に延びている。
リンク部材41に設けられた軸挿入部44の位置は、リンク部材41の重心を第1溝42よりも第2溝43側に偏らせる位置である。
第1,第2棒状体48,51のうちの一方の棒状体、例えば第2棒状体51の他端側の部分は、第2溝43を突き抜けている。第2溝43から突き抜けた他端側の部分の周側面には、第2棒状体51の他端から抜ける方向へのリンク部材41の移動を規制する対リンク部材規制部53が設けられている。この対リンク部材規制部53は、第2棒状体51の周側面から径方向に突出した突出部、例えば第2棒状体51の円周方向に連続したツバ状の突出部からなっている。
「〔発明が解決しようとする課題〕」の欄でも述べたが、ハウジング本体3内への斜板およびベアリング25の組込みは、ガイド部23と一体のハウジング本体3が金属の塊であり重いため、図4に示すように、(1)ガイド部23の凹曲面24が上向きになるようにハウジング本体3を作業台等(図示していない)に置き、(2)開口部4(図4には示していない)からハウジング本体3内にベアリング25の外輪26を入れて、ガイド部23の凹曲面24に固定し、(3)ベアリング25の外輪26に、転動体27を保持したベアリング25の保持器28を載置し、(4)凸曲面22が下向きになった状態にした斜板16を、開口部4からハウジング本体3内に入れて、ベアリング25の保持器28上に載置する、という手順で行われる。
この手順でハウジング本体3内に斜板16およびベアリング25を組込む場合、ガイド部23に固定したベアリング25の外輪26上にベアリング25の保持器28を載置する前に、リンク部材41が回動軸45と軸挿入部44でベアリング25の保持器28に対して回動可能に支持された状態にする。この状態のベアリング25の保持器28をベアリング25の外輪26に載置するとき、リンク部材41の姿勢は自然に第1溝42が上を向き第2溝43が下を向いた姿勢で安定するので、第2溝43が第2突出部49の方向を向いた姿勢に保持されるようにリンク部材41を支える、ということを行わなくて済む。
第1実施形態は次のように動作する。
圧油によりサーボピストン33が押圧されると、サーボピストン33を押圧する力がアーム36を介して斜板16に伝達される。これにより、斜板16はベアリング25の転動体27を転動させながら傾転する。
斜板16を傾転させる力は、斜板16から第1突出部46を介してリンク部材41に伝達される。第1突出部46は、第1溝42を形成するリンク部材41の縁に接触した状態で、第1溝42の底辺から離れる方向への移動を許容された状態である。第2突出部49は、第2溝43を形成するリンク部材41の縁に接触した状態で、第2溝43の底辺から離れる方向の移動を許容された状態である。これらにより、リンク部材41は、軸挿入部44と回動軸45により係合している保持器28を外輪26に対して斜板16の傾転方向にスライドさせながら、回動軸45を中心に回動する。この結果、保持器28が斜板16の傾転に追従する。
第1実施形態によれば次の効果を得られる。
第1実施形態では、組立の際、リンク部材41が回動可能に支持された状態のベアリング25の保持器28を、ベアリング25の外輪26に載置するときに、第2溝43が第2突出部49の方向を向いた姿勢に保持されるようにリンク部材41を支える、ということを行わなくて済む。これにより、ベアリング保持装置40の組立性を向上させることできる。この結果、可変容量型斜板ポンプ・モータの組立作業に要する労力の軽減や、組立作業に要する時間の短縮に貢献できる。
なお、第1実施形態では、第2棒状体51がピン29により抜け止めされているので、第2突出部49に対リンク部材規制部53が設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。第1突出部46が、第1棒状体48のように斜板16とは別の部材ではなく斜板16と一体の部材である場合や、第1棒状体48が抜け止めされる場合には、第2突出部49に替えて第1突出部46に対リンク部材規制部が設けられていてもよい。
また、第1実施形態では、対リンク部材規制部53がツバ状の突出部からなっているが、本発明はこれに限定されるものではない。対リンク部材規制部53は、第2棒状体51の円周方向に断続に突出する複数の突出部からなっていてもよい。
また、第1実施形態は、可変容量型斜板ポンプであったが、本発明は可変容量型斜板ポンプに限定されるものではなく、可変容量型斜板モータであってもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態について図6を用いて説明する。図6は、第2実施形態におけるリンク部材、および、このリンク部材とガイド部、斜板およびベアリングとの係合構造を示す図あって、(a)はその拡大断面図であり、(b)はその下面図である。
図6(a)に示すように、リンク部材41には、第1,第2棒状体48,51のうちの他方の棒状体、すなわち第1棒状体48の延長線上に位置していて、第1棒状体48が第1穴47から抜ける方向への移動を規制する対棒状体規制部60が設けられている。この対棒状体規制部60は、図6(b)に示すように、例えば第1溝42の内壁面全体に沿って連続したツバ状の突出部からなっている。
図6(a)に示すように、ベアリング25の保持器28には第3穴61が設けられている。この第3穴61に第3棒状体62の一端側が挿入されている。第3棒状体62のうちの第3穴61から突出した他端側の部分が、回動軸45となっている。
リンク部材41には、第3棒状体62の突出方向における第3棒状体62の延長線上にあって、第3穴61から抜ける方向への第3棒状体62の移動を規制する対軸規制部63が設けられている。この対軸規制部63も、例えば第2溝43の内壁面全体に沿って連続したツバ状の突出部からなっている。
図6に示した部分以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態と同様なので、その説明を省略する。
第2実施形態によれば次の効果が得られる。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、組立の際、リンク部材41が回動可能に支持された状態のベアリング25の保持器28を、ベアリング25の外輪26に載置するときに、第2溝43が第2突出部49の方向を向いた姿勢に保持されるようにリンク部材41を支える、ということを行わなくて済む。これにより、ベアリング保持装置40の組立性を向上させることできる。この結果、可変容量型斜板ポンプ・モータの組立作業に要する労力の軽減や、組立作業に要する時間の短縮に貢献できる。
特に第2実施形態では、リンク部材41が対棒状体規制部60および対軸規制部63のそれぞれによって、第1棒状体48および第3棒状体62が抜けるのを防止することができる。これにより、生産性向上のために、第1突出部46および回転体45のそれぞれを、斜板16および保持器28のそれぞれとは別体の第1,第3棒状体48,62のそれぞれにより構成しても、これら第1,第3棒状体48,62の抜けによる故障のリスクをなくすことができる。
なお、第2実施形態は、対棒状体規制部60および対軸規制部63がツバ状の突出部からなっている例であるが、本発明はこれに限定されるものではない。リンク部材41を貫通しないように第1溝42および軸挿入部44を設けることによって、第1棒状体48および第3棒状体62の抜け止めしてもよい。
本発明の可変容量型斜板ポンプ・モータの第1実施形態の断面図である。 図1の下側に示したリンク部材、および、このリンク部材とガイド部、斜板およびベアリングとの係合構造を示す下面図である。 図1の下側に示したリンク部材および係合構造の拡大断面図である。 ガイド部、斜板およびベアリングの分解斜視図である。 リンク部材がベアリングを斜板の傾転に追従させている様子の一例を示す図である。 第2実施形態におけるリンク部材、および、このリンク部材とガイド部、斜板およびベアリングとの係合構造を示す図あって、(a)はその拡大断面図であり、(b)はその下面図である。 従来技術におけるリンク部材、および、このリンク部材とガイド部、斜板およびベアリングとの係合構造を示す図である。
符号の説明
1 可変容量型斜板ポンプ
2 ハウジング
3 ハウジング本体
4 開口部
5 蓋体
8 回転シャフト
16 斜板
21 傾転角可変機構
22 凸曲面
23 ガイド部
24 凹曲面
25 ベアリング
26 外輪
27 転動体
28 保持器
29 ピン
30 駆動機構
40 ベアリング保持装置
41 リンク部材
42 第1溝
43 第2溝
44 軸挿入部
45 回動軸
46 第1突出部
47 第1穴
48 第1棒状体
49 第2突出部
50 第2穴
51 第2棒状体
52 ピン孔
53 対リンク部材規制部
60 対棒状体規制部
61 第3穴
62 第3棒状体
63 対軸規制部

Claims (5)

  1. 断面が円弧状の凸曲面を有した斜板と、断面が円弧状で前記凸曲面に対向する凹曲面を有したガイド部と、前記凸曲面と前記凹曲面の間に設けられたベアリングとを備え、前記ベアリングが、前記凹曲面に固定された外輪と、この外輪と前記凸曲面の間に円弧状に並べられた複数の転動体と、これらの複数の転動体を保持した保持器とを有する可変容量型斜板ポンプ・モータにあって、
    前記凹曲面に沿った前記斜板の傾転に前記ベアリングの前記保持器を追従させるリンク部材を備えたベアリング保持装置において、
    前記斜板から突出した棒状の第1突出部と、前記リンク部材に設けられ前記第1突出部が挿入された第1溝と、前記ガイド部から突出した棒状の第2突出部と、前記リンク部材に設けられ前記第2突出部が挿入された第2溝と、前記保持器および前記リンク部材のうちの一方から突出した回動軸と、前記保持器および前記リンク部材のうちの他方に設けられ前記回動軸が挿入された断面が円形の軸挿入部とを備え、
    前記第1突出部、前記第2突出部および前記回動軸が、前記可変容量型斜板ポンプ・モータの回転シャフトの軸方向に平行な方向に並
    前記第1突出部、前記第2突出部および前記回動軸がそれぞれ前記軸方向に直交する方向に延び、前記リンク部材に設けられた前記回動軸または前記軸挿入部の位置が、前記リンク部材の重心を前記第1溝よりも前記第2溝側に偏らせる位置であっ
    前記第1突出部は、前記第1溝を形成する前記リンク部材の縁に接触した状態で、前記第1溝の底辺から離れる方向への移動を許容され、前記第2突出部は、前記第2溝を形成する前記リンク部材の縁に接触した状態で、前記第2溝の底辺から離れる方向の移動を許容される
    ことを特徴とする可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置。
  2. 請求項1記載の発明において、
    前記第1突出部が、前記斜板に設けられた第1穴に一端側が挿入された第1棒状体のうちの、前記第1穴から突出した他端側の部分であり、
    前記第2突出部が、前記ガイド部に設けられた第2穴に一端が挿入された第2棒状体のうちの、前記第2穴から突出した他端側の部分であり、
    前記第1,第2棒状体のうちの一方の棒状体の他端側の部分が、前記第1,第2溝のうちの対応する方の溝を突き抜け、この溝から突き抜けた前記一方の棒状体の他端側の部分の周側面に、前記一方の棒状体の他端から抜ける方向への前記リンク部材の移動を規制する対リンク部材規制部が設けられ、
    前記リンク部材には、前記第1,第2棒状体のうちの他方の棒状体の突出方向におけるその他方の棒状体の延長線上にあって、その他方の棒状体が前記第1,第2穴のうちの対応する方の穴から抜ける方向への移動を規制する対棒状体規制部が設けられ
    ことを特徴とする可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置。
  3. 請求項2記載の発明において、
    前記回動軸が、前記保持器に設けられた第3穴に一端側が挿入された第3棒状体のうちの、前記第3穴から突出した他端側の部分であり、
    前記リンク部材には、前記第3棒状体の突出方向における前記第3棒状体の延長線上にあって、前記第3穴から抜ける方向への前記第3棒状体の移動を規制する対軸規制部が設けられ、ことを特徴とする可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置。
  4. 請求項2記載の発明において、
    前記回動軸が、前記保持器および前記リンク部材のうちの一方と一体に成形されたものである、ことを特徴とする可変容量型斜板ポンプ・モータのベアリング保持装置。
  5. 請求項1に記載のベアリング保持装置を備えた可変容量型斜板ポンプ・モータであって、前記斜板、前記ベアリング、前記ベアリング保持装置、前記ガイド部を覆うハウジングを備、このハウジングと前記ガイド部が一体の部材である、ことを特徴とする可変容量型斜板ポンプ・モータ。
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