JP4961084B2 - Fabi阻害剤 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明はFabIを阻害し、細菌性感染症の治療に有用な医薬上活性な化合物に関する。
【0002】
(従来技術)
飽和脂肪酸の生合成における全体の経路はすべての生物で類似しているが、脂肪酸シンターゼ(FAS)系はその構造機構で大いに異なっている。脊椎動物および酵母は、各々、すべての酵素活性が1または2本のポリペプチド鎖上でコードされるFASを有し、アシルキャリア蛋白(ACP)はその複合体の欠くことのできない部分である。反対に、細菌性FASでは、各反応は異なる一官能性酵素により触媒作用が引き起こされ、ACPは別個の蛋白である。したがって、細菌系では抗菌剤による選択的阻害の可能性が大きい。
【0003】
FabI(以前はEnvMと言われていた)は、細菌の脂肪酸生合成の各サイクルに関与する4つの反応の最終工程にて、エノイル−ACPレダクターゼ(Berglerら、(1994)、J.Biol.Chem. 269、5493−5496)として機能する。この経路においては、その第1工程は、マロニル−ACPをアセチル−CoA(FabH、シンターゼIII)と縮合させる、β−ケトアシル−ACPシンターゼにより触媒作用が引き起こされる。その後のラウンドで、マロニル−ACPは成長鎖アシル−ACP(各々、FabBおよびFabF、シンターゼIおよびII)と縮合する。この伸長サイクルの第2工程はNADPH−依存性β−ケトアシル−ACPレダクターゼ(FabG)によるケトエステル還元である。その後でβ−ヒドロキシアシル−ACPデヒドラーゼ(FabAまたはFabZのいずれか)を用いて脱水し、トランス−2−エノイル−ACPを得、それを順次、NADH−依存性エノイル−ACPレダクターゼ(FabI)によりアシル−ACPに変換する。サイクル当たり2個の炭素原子を付加する、このサイクルのさらなるラウンドで最終的にパルミトイル−ACP(16C)が得られ、そしてこのサイクルは主にパルミトイル−ACP(Heathら、(1996)、J.Biol.Chem. 271、1833−1836)によるFabIのフィードバック阻害を介して停止させられる。すなわち、FabIが主たる生合成酵素であり、細菌性脂肪酸生合成全体の重要な調整ポイントである。したがって、FabIは抗菌介入するための理想的な標的である。
【0004】
ジアザボリン抗生物質が脂肪酸、リン脂質およびリポ多糖類(LPS)生合成を阻害し、これら化合物の抗菌標的がFabIであるということが研究により明らかにされた。例えば、Grassbergerら、(1984)J. Med Chem 27 947−953に記載の誘導体2b18は、FabIの非競合性阻害剤であると報告されている(Berglerら、(1994) J.Biol.Chem. 269、5493−5496)。また、ジアザボリン耐性エス・タイプヒムリウム(S. typhimurium)から由来のFabI遺伝子を含有するプラスミドはイー・コリ(E.coli)にてジアザボリン耐性を付与した(Turnowskyら、(1989)J.Bacteriol.、171、6555−6565)。その上、ジアザボリンによるか、またはFabI温度感受性変異体にて温度を上げることのいずれかによるFabIの阻害は致命的である。これらの結果はFabIが生物の生存に不可欠であることを示している(Berglerら、(1994)J.Biol.Chem. 269、5493−5496)。
【0005】
最近の研究により、FabIが広域スペクトル抗生物質トリクロザンの標的であることも明らかにされた(McMurryら、(1998) Nature 394、531−532)。NADおよびトリクロザンと複合体形成したイー・コリFabIの結晶構造は、その天然基質を模倣することで、トリクロザンが部位方向性の非常に強力なFabIの阻害剤として作用することを示す(Levyら、(1999)Nature 398、383−384)。Wardら((1999)Biochem. 38、12514−12525)は、ジアザボリンと同様に、FabIとトリクロザンの間の共有結合複合体の形成については何の証拠もないが、トリクロザンがFabIの可逆的阻害剤であるという点でこれらの化合物と異なることを明らかにした。FabIとNADおよびトリクロザンの複合体に関する構造データは治療標的としてのFabIに関する重要な情報を提供する。
重要なことに、今回、ある特定の化合物がFabI阻害剤であり、抗菌活性を有し、したがって、哺乳動物、特にヒトの細菌感染の治療に有用である可能性のあることが見出された。
【0006】
(発明の開示)
本発明は、後記するような、FabIを阻害し、細菌性感染症の治療に有用である、式(I)の化合物を含む。
本発明はまた、式(I)の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を含む。
本発明はまた、FabIを阻害することによる、細菌性感染症を治療する方法も含む。
【0007】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は、式(I):
【化4】
Figure 0004961084
(I)
【0008】
[式中:
はC1−4アルキルであり;
はC1−4アルキルであり;
は−C1−4アルキル、−C0−4アルキル−Arまたは−C0−4アルキル−Hetであり;
は−C1−4アルキル、−(CH)1−4OH、−OC1−4アルキル、−SC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)、−C0−4アルキル−Ar、−C0−4アルキル−Het、−C0−4アルキル−C3−6シクロアルキル、−CH(OH)−CH−R*または−(CH)1−3SOArであり;
R*はC1−4アルキル、ArまたはHetであり;
XはH、C1−4アルキル、OR'、SR'、CN、N(R')、CHN(R')、NO、CF、COR'、CON(R')、COR'、NR'C(O)R'、F、Cl、Br、Iまたは−S(O)rCFであり;
R'はH、C1−6アルキルまたは−C0−6アルキル−Arであり;
rは0、1または2を意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を含む。
【0009】
本発明の化合物の医薬上許容される付加塩および複合体もまた本発明に含まれる。本発明の化合物が1またはそれ以上のキラル中心を有する場合には、特記する場合を除き、本発明は、各独特なラセミ化合物、ならびに各独特な非ラセミ化合物を含む。
化合物が不飽和の炭素−炭素二重結合を有する場合には、シス(Z)およびトランス(E)異性体も共に本発明の範囲内にある。化合物が互変異性体の形態、例えば、
【化5】
Figure 0004961084
のように、ケト−エノール互変異性体として存在する場合には、各互変異性体の形態は、平衡状態にて、またはR'で適当に置換された一の形態にて固定されて存在してもしなくても、本発明の範囲内に含まれるものとする。いずれか一の場合の置換基の意義は、他の場合のその意義または別の置換基の意義とは独立している。
【0010】
本発明の化合物のプロドラッグも本発明の範囲内に含まれる。プロドラッグとは、インビボにて式(I)の活性な親薬物を放出する、共有結合したキャリアであると考えられる。
式(I)の化合物はFabIを阻害する。この酵素の阻害は細菌性感染症の治療に有用である。本発明の化合物は抗真菌剤としても有用である。加えて、該化合物を既知の抗生物質と組み合わせることも有用である。
【0011】
式(I)に関して、本発明は、好ましくは、式(Ia):
【化6】
Figure 0004961084
(Ia)
[式中、RおよびRは式(I)の化合物の記載と同意義である]
で示される化合物を包含する。
適当には、式(I)の化合物について、Rは−C1−4アルキルまたは−C0−2アルキル−Phであり、Rは−C1−4アルキル、−CHOH、−OC1−4アルキル、−C0−2アルキル−Ph、−C0−2アルキル−C3−6シクロアルキル、−CH(OH)−CH−R*または−(CH)SOPhであり、ここでR*は式(I)の化合物の記載と同意義である。
【0012】
本発明の新規な化合物の代表的な化合物は、以下に示される:
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−(2−フェニルエチル)アセトアミド;
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−メチル−N−メチルペンタンアミド;
{4−アミノ−3−[(エトキシ−N−メチルカルボニルアミノ)メチル]フェニル}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド;
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−N−メチルアセトアミド;
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−3−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−フェニルアセトアミド;
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパンアミド;
(4−アミノ−3−{[(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルカルボニルアミノ]メチル}フェニル)−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド;
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチル−3−(フェニルスルホニル)プロパンアミド;および
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−シクロペンチル−N−メチルアセトアミド;
またはその医薬上許容される塩である。
【0013】
ペプチドおよび化学の分野にて共通して使用される略号および符号を本明細書にて利用し、本発明の化合物を記載する。一般に、アミノ酸の略号は、Eur. J. Biochem. 158、9(1984)に記載されるように、IUPAC−IUB Joint Commission on Biochemical Nomenclatureに従う。
本明細書中で利用するC1−4アルキルは、炭素数1ないし4の置換されていてもよいアルキル基を意味し、それはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルを包含する。C1−6アルキルはさらにペンチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルおよびヘキシルならびにその簡単な脂肪族異性体を包含する。C0−4アルキルおよびC0−6アルキルはさらにアルキル基が存在する必要のないことを意味する(例えば、共有結合のあることを意味する)。
【0014】
いずれのC1−4アルキルもしくはC1−6アルキルも基Rで置換されていてもよく、それは安定構造をもたらす炭素原子上にあり、慣用されている合成方法により利用できるものであってもよい。Rについての適当な基は、C1−4アルキル、OR'、SR'、−CN、N(R')、CHN(R')、−NO、−CF、−COR'−CON(R')、−COR'、−NR'C(O)R'、F、Cl、Br、Iまたは−S(O)rCFであり、ここでR’およびrは式(I)の化合物の記載と同じである。
ハロゲンまたはハロはF、Cl、BrおよびIを意味する。
本明細書にて用いるArまたはアリールは、フェニルまたはナフチル、あるいは1ないし3個の置換基、例えばアルキルの場合に上記で定義した置換基により置換されているかまたはメチレンジオキシにより置換されているフェニルまたはナフチルを意味する。
【0015】
Hetまたはヘテロサイクルは、安定しており、一般的化学合成により合成することのできる、窒素、酸素または硫黄の群より選択される1ないし3個のヘテロ原子を含有する、置換されていてもよい5または6員の単環式環、あるいは9または10員の二環式環を意味する。代表的なヘテロサイクルは、ベンゾフリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチエニル、フリル、イミダゾリル、インドリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピリジニル、チアゾリル、チエニル、キノリニル、イソキノリニルならびにテトラ−およびペルヒドロ−キノリニルおよびイソキノリニルである。アルキルの場合に上記されている置換基などの化学合成により合成でき、安定している、Het環上の3個までの置換基の利用可能な組み合わせは本発明の範囲内である。
【0016】
本明細書においては特定の基を省略形で表す。t−Buはターシャルブチル基をいい、Bocはt−ブチルオキシカルボニル基をいい、Fmocはフルオレニルメトキシカルボニル基をいい、Phはフェニル基をいい、Cbzはベンジルオキシカルボニル基をいい、Bnはベンジル基をいい、Meはメチルをいい、Etはエチルをいい、Acはアセチルをいい、AlkはC1−4アルキルをいい、Nphは1−または2−ナフチルをいい、cHexはシクロへキシルをいう。Tetは5−テトラゾリルをいう。
【0017】
本明細書においては特定の試薬を省略形で表す。DCCはジシクロヘキシルカルボジイミドをいい、DMAPはジメチルアミノピリジンをいい、EDCは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩をいい、HOBtは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールをいい、THFはテトラヒドロフランをいい、DIEAはジイソプロピルエチルアミンをいい、DEADはジエチルアゾジカルボキシレートをいい、PPhはトリフェニルホスフィンをいい、DIADはジイソプロピルアゾジカルボキシレートをいい、DMEはジメトキシエタンをいい、DMFはジメチルホルムアミドをいい、NBSはN−ブロモスクシンイミドをいい、Pd/Cは炭素上パラジウム触媒をいい、PPAはポリリン酸をいい、DPPAはジフェニルホスホリルアジドをいい、BOPはベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩をいい、HFはフッ化水素酸をいい、TEAはトリエチルアミンをいい、TFAトリフルオロ酢酸をいい、PCCはクロロギ酸ピリジニウムをいう。
【0018】
一般に、本発明の化合物は、式(II)で示される化合物を、EDCおよびHOBTの存在下、いずれの反応性官能基も保護しながら、式(III)で示される化合物と反応させ:
【化7】
Figure 0004961084
(式中、R、R、R、RおよびXは式(I)の記載と同意義である)
その後、いずれの保護基も除去し、所望により医薬上許容される塩を形成させることにより調製される。
【0019】
特に、式(I)の化合物は、スキームIに示される一般方法により調製される。
【化8】
スキームI
Figure 0004961084
【0020】
試薬および条件:(a)PhSOCl、ピリジン、t−BuOH;(b)N−ブロモスクシンアミド、過酸化ベンゾイル、CHCl;(c)HO中40%CHNH;(d)(CHCO)O、(i−Pr)NEt、CHCl;(e)H、10%Pd/C、MeOH;(f)TFA、CHCl;(g)1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドール、EDC、HOBt・HO、(i−Pr)NEt、DMF
【0021】
市販されている3−メチル−4−ニトロ安息香酸(I−1)を、そのカルボン酸官能基の位置を適当な保護基、例えばターシャリーブチル(t−Bu)基で保護してI−2を得る。反応性官能部位を遮蔽するのに保護基を用いることは当業者に周知であり、他の保護基も標準書である、Greene著、"Protective Groups in Organic Synthesis"(Wiley−Interscience出版)に列挙されている。ラジカル条件下、N−ブロモスクシンアミド(NBS)およびラジカル開始剤である過酸化ベンゾイルを用いてベンジル性位置を臭素化してI−3を得た。反応性に富む位置、例えばI−2のベンジル性位置をハロゲン化することはよく知られている。臭素の求核置換は過剰量のメチルアミン、例えば水中40%メチルアミンを用いてなされ、ベンジルアミンI−4を得る。突出している窒素のアシル化は適当なアシル化剤、例えばハロゲン化アシルまたは酸無水物を用いてなされ、N−アシル置換誘導体を得る。例えば、ベンジルの窒素を無水酢酸を用いてアシル化し、アミド誘導体I−5を得る。アリールニトロ化合物I−5を、触媒量のパラジウム金属/活性炭(Pd/C)の存在する、水素化条件の下でアミンI−6に変換する。芳香族窒素は金属を用いることを含む多くの方法により還元することができ、例えば、"Reductions in Organic Chemistry"(American Chemical Society出版)などの標準的化学参考書に見ることができる。トリフルオロ酢酸(TFA)などの適当な酸試薬を用いてt−ブチルエステルを除去し、カルボン酸官能基を曝露し、I−7を得る。t−ブチル保護基を除去するための他の標準的方法はGreene(前掲参照)によって記載されている。ついで、活性化剤および適当なアミン種を反応させることにより、該カルボン酸誘導体をアミドI−8に変換する。例えば、EDCおよびHOBtとの反応により酸I−7を活性化形態に変え、その後でその活性化形態をアミン[1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドール]と適当な溶媒、例えばDMF、CHClまたはCHCN中で反応させる。酸の中和を必要とするかどうかに応じて、トリエチルアミン(EtN)、ジイソプロピルエチルアミン((i−Pr)NEt)またはピリジンなどの塩基の添加を用いることもできる。
【0022】
カルボン酸をアミドに変換するのにさらに多くの方法が知られており、「Compendium of Organic Sybthetic Methods」、Vol. I−VI(Wiley−Interscience出版)またはBodansky著、「The Practice of Peptide Synthesis」(Springer−Verlag出版)などの標準的参考書に見ることができ、それらを出典明示により本明細書の一部とする。
本明細書で用いるアミドカップリング試薬は、ペプチド結合を形成するのに用いることができる試薬を意味する。典型的なカップリング方法は、カルボジイミド、活性化無水物およびエステル、ならびにハロゲン化アシルを用いる。EDC、DCC、DPPA、PPA、BOP試薬、HOBt、N−ヒドロキシスクシンイミドおよび塩化オキサリルなどの試薬が典型例である。
【0023】
典型的には、所望により1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル(HOBt)およびジメチルアミノピリジン(DMAP)などの触媒の存在下、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などの適当なカルボジイミドカップリング剤を用いて、アミンをその遊離アミノ基を介して適当なカルボン酸基質にカップリングさせる。適宜保護された酸基質の遊離カルボキシルの活性化エステル、無水物または酸ハロゲン化物を形成し、その後で、所望により塩基の存在下、遊離アミンと反応させる他の方法も適している。例えば、N−メチルモルホリン、DMAPまたはトリアルキルアミンなどの塩基の存在下、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン(THF)などの無水溶媒中、安息香酸をクロロギ酸イソブチルと反応させて「活性化無水物」を形成し、その後でそれを遊離アミンと反応させる。
【0024】
化合物の酸付加塩は、適当な溶媒中、標準的な方法にて、親化合物と過剰量の酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、コハク酸またはメタンスルホン酸から調製される。特定の化合物は内部塩または両性イオン物を形成し、それらも許容することができる。カチオン性塩は、親化合物を、適当なカチオンを含有する、過剰量のアルカリ性試薬、例えば、水酸化物、炭酸化物またはアルコキシドと反応させることで、あるいは適当な有機アミンと反応させることで調製される。Li、Na、K、Ca++、Mg++およびNH などのカチオンが、医薬上許容される塩中に存在するカチオンの適当な例である。
【0025】
本発明はまた、式(I)の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。したがって、式(I)の化合物は医薬の製造において用いることができる。上記に従って調製した式(I)の化合物の医薬組成物は非経口投与用の液剤または凍結乾燥散剤として処方することができる。散剤は使用前に適当な希釈剤または他の医薬上許容される担体を添加することにより復元することができる。液体処方は緩衝化等張水溶液とすることができる。適当な希釈剤の例として、等張生理食塩水、標準水5%デキストロースまたは緩衝化酢酸ナトリウムまたはアンモニウム溶液が挙げられる。かかる処方は特に非経口投与に適しているが、経口投与に用いてもよく、あるいは吸入用の計量吸引器または吸入器に含めることもできる。ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセルロース、アカシア、ポリエチレングリコール、マンニトール、塩化ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムなどの賦形剤を添加することが望ましい。
【0026】
別法として、これらの化合物をカプセル化または錠剤化してもよく、あるいは経口投与用のエマルジョンまたはシロップにて調製してもよい。医薬上許容される固体または液体担体を組成物を強化または安定化するのに、あるいは組成物の調製を容易にするのに添加してもよい。固体担体として、澱粉、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸、タルク、ペクチン、アカシア、寒天またはゼラチンが挙げられる。液体担体として、シロップ、落花生油、オリーブ油、セイラインおよび水が挙げられる。担体はまた、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの徐放性物質単独での、またはワックスと一緒にした物質を包含する。固体担体の量は変化するが、好ましくは単位用量当たり約20mgないし約1gである。医薬調製物は、錠剤形態の場合、粉砕し、混合し、造粒し、要すれば圧縮するか;あるいはハードゼラチンカプセル形態の場合、粉砕し、混合し、そして充填することを含む、製薬における慣用的技法に従って調製される。液体担体を用いる場合、調製物はシロップ、エリキシル、エマルジョンあるいは水性または非水性懸濁液の形態であろう。かかる液体処方は直接経口投与してもよく、あるいはソフトゼラチンカプセルに充填してもよい。
【0027】
経直腸投与の場合、本発明の組成物は、カカオ脂、ゼラチンまたはポリエチレングリコールなどの賦形剤と組み合わせ、坐剤に成型してもよい。
局所投与の場合、本発明の化合物を希釈剤と組み合わせ、軟膏、ゲル、ペースト、クリーム、散剤またはスプレーの形態にすることができる。軟膏、ゲル、ペーストまたはクリームである組成物は、希釈剤、例えば、動物または植物油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、珪酸、タルクおよび酸化亜鉛またはこれら物質の混合物を含有する。散剤またはスプレーである組成物は、例えば、ラクトース、タルク、珪酸、水酸化アルミニウム、珪酸カルシウムおよびポリアミド粉末またはそれら物質の混合物を含有する。加えて、局所的眼科的投与の場合、典型的な担体は水、水と水混和性溶媒、例えば、低級アルカノールの混合液、または植物油、および水溶性非毒性ポリマー、例えば、メチルセルロースなどのセルロース誘導体である。
【0028】
本明細書に記載の化合物はFabIの阻害剤であり、細菌性感染症の治療に有用である。例えば、これらの化合物は細菌性感染症、例えば、上気道感染症(例えば、中耳炎、細菌性気管炎、急性咽頭蓋炎、甲状腺炎)、下気道感染症(例えば、蓄膿症、肺膿瘍)、心臓感染症(例えば、感染性心内膜炎)、胃腸感染症(例えば、分泌性下痢、脾臓膿瘍、腹膜後膿瘍)、CNS感染症(例えば、大脳膿瘍)、眼感染症(例えば、眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、眼内炎、前中隔および眼窩蜂巣炎、涙嚢炎)、腎および尿管感染症(例えば、副***、腎内および腎周囲膿瘍、トキシックショック症候群)、皮膚感染症(例えば、膿痂疹、毛嚢炎、皮膚膿瘍、蜂巣炎、創傷感染、細菌性筋炎)、ならびに骨および関節感染症(例えば、敗血症性関節炎、骨髄炎)の治療に有用である。また、本発明の化合物は抗真菌剤としても有用である。加えて、該化合物は既知の抗生物質と組み合わせて用いることもできる。
【0029】
本発明の化合物は、薬物濃度が細菌性感染症の治療に十分であるように、患者に投与される。該化合物を含有する医薬組成物は、約10mgと約1000mgの間の一回の経口用量で、一日に1回または数回、患者の症状に合わせて投与される。好ましくは、経口用量は約50mgないし約500mgであるが、その用量は患者の年齢、体重および徴候に応じて変えることができる。急性治療の場合、非経口投与が好ましい。水中5%デキストロースまたは生理食塩水中の式(I)の化合物の静脈内注入あるいは適当な賦形剤との同様の処方が最も好ましいが、筋肉内ボーラス注射もまた有用である。化合物を投与する正確なレベルおよび方法は当業者により容易に決定される。
本発明の化合物をいくつかの生物学的アッセイの一つで試験し、所定の薬理学的効果を得るのに必要な化合物の濃度を測定することができる。
【0030】
エス・アウレウスFabIのクローニング
fabI遺伝子をポリメラーゼ連鎖反応を用いてエス・アウレウス株WCUH29の染色体DNAよりクローンした。TaqDNAポリメラーゼ(BRL)および以下のプライマー:
5'−CGCCTCGAGATGTTAAATCTTGAAAACAAAACATATGTC−3'および5'−CGCGGATCCAATCAAGTCAGGTTGAAATATCCA−3' (XhoIおよびBamHI部位に下線を付す)を用いて増幅を行った。ついで、得られたフラグメントをXhoIおよびBamHIで消化し、XhoI−およびBamHI−消化の発現ベクターpET−16b(Novagen)にライゲートし、pET His10−fabIを得た。fabIの遺伝子配列をApplied Biosystemsのモデル377装置を用いて自動サイクルの配列決定により確認した。pET−His10−fabIをNcoIおよびNdeIで消化し、His10タグをコードする97bpフラグメント、ファクターXa切断部位およびFabIの最初の8個のアミノ酸を除去することでpET−fabIのタグのないバージョンを構築し、それをFabIの最初の8個のアミノ酸と、初発因子のメチオニンおよび2位のリジンの間にあるグリシン残基をコードするリンカーと置き換えた。このプラスミドをpET−fabIと称する。以下の2種のオリゴヌクレオチド:
5'−CATGGGCTTAAATCTTGAAAACAAAACA−3'および5'−TATGTTTTGTTTTCAAGATTTAAGCC−3'
をアニーリングすることでリンカーを調製した。pET−fabIのリンカー配列をジデオキシ配列決定により確認した。化合物の評価には未変性FabIだけを使用した。未変性FabIを過剰に産生するために、プラスミドpET−fabIをBL21(DE3)(Novagen)細胞にトランスフォームし、株BL21(DE3):pET−fabIを形成した。
【0031】
エス・アウレウスFabIの精製
細胞蛋白全体の10%まで可溶性蛋白としてエス・アウレウスFabIを発現させ、トリプトンホスフェート培地の15リットルの発酵槽より400gの細胞を回収した。その細胞を溶菌させ、試料を遠心分離に付した。得られた上澄を濾過し、3個の連続したクロマトグラフィーカラム:イオン交換(Sourse15Q)、ダイ−アフィニティー(Blue sepharose)およびサイズ排除クロマトグラフィーカラム(Superose12)を用いて精製した。各カラムに付した後、FabI含有のフラクションをプールし、濃縮し、純度および生物活性をチェックした。
【0032】
イー・コリFabIのクローニング
イー・コリFabIについて正確な大きさを有するPCRフラグメントをイー・コリ染色体DNAよりPCR増幅に付し、TOPO TAクローニングベクターにサブクローニングし、コロニーPCR+制限エンドヌクレアーゼ分析により確認した。推定イー・コリFabIPCRフラグメントを発現ベクターpBluePetにサブクローンした。FabIクローンをイー・コリ株BL21(DE3)にトランスフォームした。小規模の発現実験はイー・コリFabIの正確な分子量(約28Kda)の過剰発現した蛋白バンドを示し、それはSDS PAGEゲルのクマシーブルー染色後に肉眼で明瞭に観察できる。イー・コリFabI発現構築物のDNAを配列決定し、エラーのないことが明らかにされた。N’末端アミノ酸を配列決定し、過剰発現した蛋白バンドがイー・コリFabIであることを確認した。
【0033】
イー・コリFabIの精製
細胞蛋白全体の15%まで可溶性蛋白としてイー・コリFabIを発現させ、振盪フラスコ中、修飾ブロスの3リットルの発酵槽より120gの細胞を回収した。その細胞を溶菌させ、試料を遠心分離に付した。得られた上澄を濾過し、3個の連続したクロマトグラフィーカラム:イオン交換(Sourse15Q)、ダイ−アフィニティー(Blue sepharose)およびサイズ排除クロマトグラフィー(Superose12)カラムを用いて精製した。各カラムに付した後、FabI含有のフラクションをプールし、濃縮し、純度および生物活性をチェックした。
【0034】
エス・アウレウスFabI酵素阻害アッセイ(NADH)
アッセイは96−ウェルマイクロタイタープレートのハーフエリアで行った。100mM NaADA、pH6.5(ADA=N−[2−アセトアミド]−2−イミノ二酢酸)、4%グリセロール、0.25mMクロトノイルCoA、1mM NADHおよびエス・アウレウスFabIの適当な希釈体を含有する50μLアッセイ混合物中で化合物を評価した。典型的には、阻害剤を0.01−10μMの範囲にわたって変化させた。NADHの消費を340nmにおける吸光度の変化を追跡することにより30℃で20分間にわたってモニター観察した。t=0分での正弦勾配よって示される非線形進行曲線の指数適合から初速度を評価した。IC50を初速度の標準4−変数モデルへの適合より評価し、それを典型的には二重反復試験の測定値の平均±S.D.として報告した。市販の抗菌剤であり、FabIの阻害剤である、トリクロザン(triclosan)を正の対照として全てのアッセイに用いる。本発明の化合物は約2.0マイクロモルないし約0.15マイクロモルのIC50を有する。
【0035】
エス・アウレウスFabI阻害アッセイ(NADPH)
アッセイは96−ウェルマイクロタイタープレートのハーフエリアで行った。100mM NaADA、pH6.5(ADA=N−[2−アセトアミド]−2−イミノ二酢酸)、4%グリセロール、0.25mMクロトノイルCoA、50μM NADPHおよびエス・アウレウスFabIの適当な希釈体を含有する150μLアッセイ混合物中で化合物を評価した。典型的には、阻害剤を0.01−10μMの範囲にわたって変化させた。NADPHの消費を340nmにおける吸光度の変化を追跡することにより30℃で20分間にわたってモニター観察した。t=0分での正弦勾配よって示される非線形進行曲線の指数適合から初速度を評価した。IC50を初速度の標準4−変数モデルへの適合より評価し、それを典型的には二重反復試験の測定値の平均±S.D.として報告した。市販の抗菌剤であり、FabIの阻害剤である、トリクロザンを正の対照として全てのアッセイに用いる。
【0036】
イー・コリFabI酵素阻害アッセイ
アッセイは96−ウェルマイクロタイタープレートのハーフエリアで行った。100mM NaADA、pH6.5(ADA=N−[2−アセトアミド]−2−イミノ二酢酸)、4%グリセロール、0.25mMクロトノイルCoA、50μM NADHおよびイー・コリFabIの適当な希釈体を含有する150μLアッセイ混合物中で化合物を評価した。典型的には、阻害剤を0.01−10μMの範囲にわたって変化させた。NADHの消費を340nmでの吸光度の変化を追跡することにより30℃で20分間にわたってモニター観察した。t=0分の正弦勾配よって示される非線形進行曲線の指数適合から初速度を評価した。IC50を初速度の標準4−変数モデルへの適合より評価し、それを典型的には二重反復試験の測定値の平均±S.D.として報告した。市販の抗菌剤であり、FabIの阻害剤である、トリクロザンを正の対照として全てのアッセイに用いる。本発明の化合物は約4.0マイクロモルないし約0.15マイクロモルのIC50を有する。
【0037】
クロトノイル−ACPの調製および精製
反応体は、50mM NaHEPES(pH7.5)中に、5mg/mLのイー・コリのアポ−ACP、0.8mMのクロトノイル−CoA(Fluka)、10mM MgClおよび30μMエス・ニューモニエACPシンターゼを含有した。その混合物を、23℃で2時間、磁気攪拌器上で穏やかに混合し、15mM EDTAを添加することで反応を止めた。反応混合物を0.2マイクロフィルター(Millipore)を介して濾過し、20mMトリス−Cl(pH7.5)で平衡にしたMonoQカラム(Pharmacia)に充填した。(UV検出により観察して)吸着していないすべての物質が除去されるまで該カラムを緩衝液で洗浄し、クロトノイル−ACPを0ないし400mMの直線勾配のNaClで溶出した。
【0038】
クロトノイル−ACPを用いるエス・アウレウスFabI酵素阻害アッセイ
アッセイは96−ウェルマイクロタイタープレートのハーフエリアで行った。100mM NaADA、pH6.5(ADA=N−[2−アセトアミド]−2−イミノ二酢酸)、4%グリセロール、0.25mMクロトノイル−ACP、50μM NADPHおよびエス・アウレウスFabIの適当な希釈体(略20nM)を含有する150μLアッセイ混合物中で化合物を評価した。典型的には、阻害剤を0.01−10μMの範囲にわたって変化させた。NADPHの消費を340nmでの吸光度の変化を追跡することにより30℃で20分間にわたってモニター観察した。進行曲線の線形適合から初速度を評価した。IC50を初速度の標準4−変数モデルへの適合より評価し(式1)、それを典型的には二重反復試験の測定値の平均±S.D.として報告した。クロトノイル−ACPと阻害が競合すると仮定して式2から見かけKiを計算した。
式1:v=レンジ/(1+[I]/IC50)+バックグラウンド
式2:Ki(見かけ)=IC50/(1+[S]/Ks)
【0039】
抗微生物活性アッセイ
全細胞抗微生物活性をNational Committee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS)推奨の操作、Document M7−A4、「Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically」を用いてブロス微希釈法により測定した。化合物を0.06ないし64mcg/mLの範囲にある連続した2倍の希釈にて試験した。以下の実験室株から試験生物を選択した:Staphylococcus aureus Oxford、Staphylococcus aureus WCUH29、Streptococcus pneumoniae ERY2、Streptococcus pneumoniae 1629、Streptococcus pneumoniae N1387、Enterococcus faecalis I、Enterococcus faecalis 7、Haemophilus influenzae Q1、Haemophilus influenzae NEMC1、Moraxella Catarrhalis 1502、Escherichia coli 7623 AcrAEFD+、Escherichia coli 120 AcrAB-、Escherichia coli MG1655、Escherichia coli MG1658。最小阻害濃度(MIC)を可視増殖を阻害する化合物の最低濃度として測定した。鏡読取装置を用いてMIC終点を決定する手助けとした。
当業者であればMICが256μg/mLよりも小さい化合物はリード化合物となる可能性があると考えるであろう。本発明の抗微生物アッセイに使用される化合物は、好ましくは、128μg/mLよりも小さなMIC値を有する。最も好ましくは、本発明の化合物は64μg/mLよりも小さなMIC値を有する。
【0040】
以下の実施例は何ら本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の化合物の製法および使用を説明する。他の多くの具体例も当業者であれば容易に認識できるであろう。
【0041】
(実施例)
一般例
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルを300MHzまたは360MHzで記録し、化学シフトは内標テトラメチルシラン(TMS)から下方へ100万分の1の割合(d)で報告する。NMRデータに関する略号は以下の通りである:s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項、dd=二重項の二重項、dt=三重項の二重項、app=見かけ、br=ブロード。Jはヘルツで測定したNMRのカップリング定数を表す。CDClは重クロロホルムであり、DMSO−dはヘキサ重ジメチルスルホキシドであり、CDODはテトラ重メタノールである。質量スペクトルは電子噴射(ES)イオン化技法を用いて得た。元素分析はQuantitative Technologies Inc.、Whitehouse、NJが行った。融点はThomas−Hoover融点測定装置を用いて行い、未修正のままである。温度はすべて摂氏度で報告する。Analtech Silica Gel GFおよびE.Merck Silica Gel 60 F-254薄層プレートを薄層クロマトグラフィーに使用した。フラッシュクロマトグラフィーをE.Merck Kieselgel 60(230−400メッシュ)シリカゲル上で行った。分析性HPLCをベックマンクトマログラフィーシステムを用いて行った。分取HPLCをギルソンクロマトグラフィーシステムを用いて行った。ODSはオクタデシルシリル誘導のシリカゲルクロマトグラフィー支持体をいう。YMC ODS−AQ(登録商標)はODSクロマトグラフィー支持体であり、日本国、京都にある、YMC社の登録商標である。PRP−1(登録商標)はポリマー(スチレン−ジビニルベンゼン)クロマトグラフィー支持体であり、ネバダ州、レノにあるハミルトン社の登録商標である。セライト(登録商標)は酸洗浄した珪藻土シリカからなる濾過助剤であり、コロラド州、デンバーにあるマンビル社の登録商標である。
【0042】
調製例1
1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドールの調製
a)1−メチルインドール−2−カルボン酸エチル
NaH(鉱油中60%分散液、8.0g、200.5ミリモル)をヘキサンで洗浄し、ついで乾燥DMF(530mL)に懸濁させた。インドール−2−カルボン酸エチル(25.3g、133.7ミリモル)固体を数回に分け5ないし10分間にわたって添加し、添加の間に気体放出が沈静化した。添加終了後、黄色混合物を15分間にわたって攪拌し、ついでヨウ化メチルを(42mL、668.3ミリモル)を一度にすべて添加した。反応は発熱反応であり、内部温度は40−45℃に上昇した。1時間後、反応物を10%NHCl(100mL)でクエンチし、ロータリーエバポレーター(高真空)上で濃縮した。残渣をEtO(500mL)とHO(100mL)の間に分配し、層を分離した。 EtO層をHO(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濃縮して明黄色固体として標記化合物(27.1g、定量)を得た。これをさらに精製することなく使用した。TLC(10%EtOAc/ヘキサン)Rf=0.39。
【0043】
b)N,1−ジメチルインドール−2−カルボキシアミド
1−メチルインドール−2−カルボン酸エチル(27.1g、133.3ミリモル)の40%水性CHNH(300mL)およびMeOH(30mL)中懸濁液を室温で攪拌した。固体がフラスコ壁に徐々に広がる傾向にあり、一定間隔でMeOHですすぎ落とした。フラスコを密封し、その物質をフラスコ内に維持した。反応が進むにつれて、固体は溶解するが、結局は生成物は沈殿し始めた。反応物を室温で3日間攪拌し、ついで濃縮して約200mLの溶媒を除去した。残渣をHO(300mL)で希釈し、固体を吸引濾過により集め、HOで洗浄した。高真空下、50−60℃で乾燥させ、淡黄色固体の標記化合物(23.45g、93%)を得た:MS(ES)m/e 189(M+H)
【0044】
c)1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドール
オーバーヘッド式攪拌機を備えた3リットルの3つ口丸底フラスコにN,1−ジメチルインドール−2−カルボキシアミド(23.4g、124.6ミリモル)および無水THF(170mL)を充填した。LiAlHのTHF中溶液(1.0M、250mL、250ミリモル)をシリンジを介して添加しながらその溶液を攪拌した。最初、50mLのLiAlH溶液を添加する間、気体が発生した。添加を終了したならば、得られた明黄色固体を穏やかに還流しながら加熱した。24時間後、反応物を氷冷し、HO(9.5mL)、15%NaOH(9.5mL)およびHO(28.5mL)を連続して添加することでクエンチした。混合物を15分間攪拌し、ついでセライト(登録商標)を介して濾過し、濾過パッドをTHFで十二分に洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(10%MeOH/0.5%濃NHOHを含有するCHCl)に付した。標記化合物(20.2g、93%)を明黄色油として得た:MS(ES)m/e 175(M+H)
【0045】
調製例2
1−メチル−3−(メチルアミノメチル)インドールの調製
a)1−メチルインドール−3−カルボン酸エチル
インドール−2−カルボン酸エチルの代わりに3−インドール酢酸エチル(25.3g、133.7ミリモル)を用いる以外、調製例1aの操作に従って、標記化合物を明黄色固体として調製し、さらに精製することなく使用した。
b)N,1−ジメチルインドール−3−カルボキシアミド
1−メチルインドール−2−カルボン酸エチルの代わりに1−メチルインドール−3−カルボン酸エチル(27.1g、133.3ミリモル)を用いる以外、調製例1bの操作に従って、標記化合物(23.4g、93%)を明黄色固体として調製し、さらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 189(M+H)
c)1−メチル−3−(メチルアミノメチル)インドール
N,1−ジメチルインドール−2−カルボキシアミドの代わりにN,1−ジメチルインドール−3−カルボキシアミド(23.4g、124.6ミリモル)を用いる以外、調製例1cの操作に従って、標記化合物(20.2g、93%)を明黄色油として調製した:MS(ES)m/e 175(M+H)
【0046】
調製例3
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の調製
a)3−メチル−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル
室温での3−メチル−4−ニトロ安息香酸(18.1g、100.0ミリモル)のピリジン溶液に、塩化ベンゼンスルホニルを一度に添加した。10分後、無水t−ブタノール(9.4mL、100.0ミリモル)を加え、反応溶液を1時間攪拌した。得られた懸濁液を氷水(400mL)中に注ぎ、1時間激しく攪拌した。明黄色懸濁液をシンター−ガラス漏斗を介して濾過し、HOで洗浄した。残りの黄色固体をトルエン(400mL)に溶かし、MgSO上で乾燥させ、ついでシリカゲルの短いカラムを介して濾過し、トルエンで洗浄した。該溶液を減圧下(15 mmHg)で濃縮し、高真空上で乾燥させて標記化合物(22.5g、95%)を明黄色固体として得た:MS(ES)m/e 238(M+H)
b)3−メチルアミノメチル−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル
室温で、1Lの一口丸底フラスコ中の3−メチル−4−ニトロ 安息香酸tert−ブチル(22.5g、94.9ミリモル)のCHCl(450mL)中攪拌溶液に、NBS(18.6g、104.4ミリモル)および過酸化ベンゾイル(2.3g、9.5ミリモル)を添加した。そのフラスコを還流コンデンサーで冷却し、その反応物に150ワットのタングステン−照明源で36時間光を照射した。反応溶液をHOで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた橙色残渣を酢酸エチルに溶かし、シリカゲルを介して濾過した(EtOAc/ヘキサン、1:4)。ロータリーエバポレーターで濃縮して橙色油を得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
THF(150mL)中のその粗臭化物に40%水性CHNH(50mL)を室温で一度に加えた。18時間後、反応溶液を濃縮してTHFを除去した。得られた水溶液をEtOAc(2x200mL)で抽出し、合した有機相をHOおよびブラインで連続的に洗浄した。KCO上で乾燥させ、濃縮して黄色油を得、それをシリカ上で精製し(ヘキサン/EtOAc、1:1)、標記化合物(19.2g、76%)を明黄色固体として得た:MS(ES)m/e 267(M+H)
【0047】
c)tert−ブチル−4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]ベンゾエート
室温での3−(メチルアミノメチル)−4−ニトロ 安息香酸tert−ブチル(2.4g、9.0ミリモル)のCHCl中攪拌溶液に、EtN(2.52mL、18.0ミリモル)および無水酢酸(1.8g、18.0ミリモル)を添加した。 12時間後、反応溶液を減圧下で濃縮し、EtOAc(150mL)に溶かし、HOで洗浄した。EtOAc溶液をNaSO上で乾燥させ、減圧下で黄色油にまで濃縮した。その油をさらに高真空下で乾燥させ、次工程に直接使用した。
粗生成物をEtOAc(50mL)およびCHOH(50mL)に溶かし、パール水素化フラスコに入れた。触媒量の10%Pd/Cを該反応溶液に加え、その内容物をH(50psi)下のパール振盪器に入れ、4時間振盪した。該溶液をセライトを介して濾過し、減圧下で濃縮した。シリカ上の精製(ヘキサン/EtOAc、1:1)に付し、標記化合物(2.13g、2工程にわたって85%)を灰白色固体として得た:MS(ES)m/e 279(M+H)
【0048】
d)4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩
室温での4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸t−ブチル(2.13g、7.65ミリモル)のCHCl(150mL)中溶液に、TFA(30mL)を添加した。12時間後、反応溶液を油状物にまで濃縮し、高真空下で一夜乾燥させた。得られた残渣をヘキサンおよびEtOで洗浄し、標記化合物(2.56g、7.60ミリモル)を灰白色固体として得た。この化合物をさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 223(M+H−TFA)
【0049】
調製例4
4−アミノ−3−[(N−フェネチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸の調製
a)4−ニトロ−3−(フェネチルアミノ)メチル安息香酸tert−ブチル
粗3−ブロモメチル−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル(調製例3bから)を乾燥THF(50mL)を溶かし、NaHCO固体(2.52g、30ミリモル)を加えた。混合物を勢いよく攪拌し、フェネチルアミン(3.8mL、30ミリモル)を添加した。該溶液の色相がすこし暗くなり、より深い黄色となった。数分以内に、混合物はより混濁状態となった。4時間後、反応物を濃縮し、残渣をHO(50mL)とEtO(100mL)の間に分配した。層を分離し、水層をEtO(2x100mL)で抽出した。有機層を合し、乾燥させ(MgSO)、黄色油にまで濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)に付し、標記化合物(2.86g、2工程にわたって40%)を黄色油として得た:H NMR(250MHz,CDCl)δ 8.19(d,J=1.7Hz,1H)、7.98(dd,J=8.4、1.7Hz,1H)、7.90(d,J=8.4Hz,1H)、7.10−7.40(m,5H)、4.06(s,2H)、2.75−3.00(m,4H)、1.61(s,9H);MS(ES)m/e 357(M+H)
【0050】
b)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−フェネチルアミノ]メチル−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル
ジ炭酸ジ−tert−ブチル(2.10g、9.62ミリモル)を一度にすべて3−(フェネチルアミノ)メチル−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル(2.86g、8.02ミリモル)のCHCl(30mL)中溶液に室温で添加した。反応物を室温で2.5時間攪拌し、ついで還流温度で0.5時間攪拌した。濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(15%EtOAc/ヘキサン)に付して標記化合物(3.70g、定量)を黄色油として得た:H NMR(250MHz,CDCl)δ 7.85−8.10(m,3H)、7.05−7.40(m,5H)、4.55−4.85(m,2H)、3.35−3.60(m,2H)、2.75−3.00(m,2H)、1.20−1.80(m,18H);MS(ES)m/e 479(M+Na)+、457(M+H)
【0051】
c)4−アミノ−3−[[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−フェネチルアミノ]メチル]安息香酸tert−ブチル
3−[[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−フェネチルアミノ]メチル]−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル(2.7g、5.8ミリモル)、10%Pd/C(0.6g、0.6ミリモル Pd)および EtOAc(60mL)の混合物をH(50psi)下で振盪した。3時間後、混合物を濾過して触媒を除去し、濾液を濃縮乾固させた。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)に付して標記化合物(2.3g、91%)を黄色泡沫油として得、それをゆっくりと固化させた:H NMR(250MHz,CDCl) δ 7.74(dd,J=8.4、2.0Hz,1H)、7.67(d,J=2.0Hz,1H)、7.05−7.40(m,5H)、6.57(d,J=8.4Hz,1H)、5.00(brs,2H)、4.30(s,2H)、3.32(見かけのt,2H)、2.69(見かけのt,2H)、1.59(s,9H)、1.46(s,9H);MS(ES)m/e 449.2(M+Na)+、427.2(M+H)
【0052】
d)4−アミノ−3−[N−フェネチルアミノメチル]ベンゾエート・トリフルオロ酢酸塩
室温での4−アミノ−3−[[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−フェネチルアミノ]メチル]安息香酸tert−ブチル(2.3g、5.4ミリモル)のCHCl(100mL)中溶液に、TFA(25mL)を添加した。12時間後、反応溶液を油状物にまで濃縮し、残渣を高真空下で一夜乾燥させた。得られた残渣をヘキサンおよびジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(2.7g、5.4ミリモル)を灰白色固体として得た:MS(ES)m/e 271(M+H−2TFA)
e)4−アミノ−3−[(N−フェネチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸
室温での4−アミノ−3−[N−フェネチルアミノメチル]ベンゾエート・ビス−トリフルオロ酢酸塩(1.0g、2.0ミリモル)のCHCl中攪拌溶液に、EtN(1.1mL、7.9ミリモル)および無水酢酸(0.26g、2.6ミリモル)を添加した。12時間後、反応溶液を減圧下で濃縮し、1M NaOH(15mL)に溶かし、ヘキサンで洗浄した。水溶液を1M HClで中和し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。EtOAc溶液をNaSO上で乾燥させ、濃縮して灰白色固体を得、さらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 313(M+H)
【0053】
調製例5
tert−ブチル−4−アミノ−3−[(N−メチル)アミノメチル)]ベンゾエートの調製
操作3aからのtert−ブチル−3−[N−(メチル)アミノメチル]−4−ニトロ−ベンゾエート(12.0g、45.1ミリモル)のCHOH(50mL)中溶液をパール水素化フラスコに入れた。約(0.50g)の10%Pd/Cをその反応溶液に加え、中身をH(50psi)下のパール振盪器で4時間振盪した。懸濁液をセライトを介して濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をEtOで洗浄して粘性な明黄色油を得、それをさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 237(M+H)
【0054】
調製例6
4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−4,N−ジメチルペンタノイルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の調製
a)tert−ブチル−4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−4,N−ジメチルペンタノイルアミノ)メチル]安息香酸
室温でのt−ブチル−3−[N−(メチル)アミノメチル]−4−アミノベンゾエート(2.6g、11.0ミリモル)のDMF(20mL)中攪拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.9mL、16.9ミリモル)、HOBt(2.3g、16.9ミリモル)、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸(2.04g、15.15ミリモル)および最後にEDC(3.24g、16.9ミリモル)を加えた。12時間後、反応内容物をHO(200mL)上に注ぎ、EtOAc(2x150mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ上で精製し(CHCl/CHOH、95:5)、標記化合物(3.50g、91%)を明黄色油として得た:MS(ES)m/e 351(M+H)
【0055】
b)4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−4,N−ジメチルペンタノイルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩
室温でのt−ブチル−4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−4,N−ジメチルペンタノイルアミノ)メチル]安息香酸(3.50g、10.0ミリモル)のCHCl(20mL)中攪拌溶液に、TFA(20mL)を添加した。12時間後、反応内容物を蒸発させ、ヘキサンで洗浄し、高真空下で一夜乾燥させて標記化合物(4.42g、10.8ミリモル)を橙色油として得た。この生成物をさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 295(M+H−TFA)
【0056】
調製例7
4−アミノ−3−[(エトキシ−N−メチルカルボニルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の調製
a)4−アミノ−3−[(エトキシ−N−メチルカルボニルアミノ)メチル]安息香酸tert−ブチル
0℃での3−[N−(メチル)アミノメチル]−4−アミノ安息香酸t−ブチル(2.51g、10.63ミリモル)のCHCl(20mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(1.63mL、11.7ミリモル)およびクロロギ酸エチル(1.15g、10.63ミリモル)を加えた。反応溶液を室温で一夜加温した。反応内容物を減圧下で濃縮し、HO(100mL)とEtOAc(200mL)の間に分配した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ上で精製し(CHCl/CHOH、95:5)、標記化合物(2.98g、91%)を明黄色油として得た:MS(ES)m/e 309(M+H)
b)4−アミノ−3−[(エトキシ−N−メチルカルボニルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩
室温でのt−ブチル−4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−4,N−ジメチルペンタノイルアミノ)メチル]安息香酸(2.98g、9.67ミリモル)のCHCl(20mL)中攪拌溶液に、TFA(20mL)を添加した。12時間後、反応内容物を濃縮し、ヘキサンで洗浄し、高真空下で一夜乾燥させて標記化合物(3.51g、9.60ミリモル)を橙色油として得た。この生成物をさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 253(M+H−TFA)
【0057】
調製例8
4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸の調製
a)4−ニトロ−3−[(2−ヒドロキシ−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸tert−ブチル
室温でのt−ブチル−3−[N−(メチル)アミノメチル]−4−アミノベンゾエート(7.0g、26.3ミリモル)のDMF(30mL)中攪拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(5.0mL、28.9ミリモル)、HOBt(3.90g、28.9ミリモル)、2−ヒドロキシ酢酸(2.2g、28.9ミリモル)および最後にEDC(5.54g、28.9ミリモル)を添加した。12時間後、反応内容物をHO(200mL)上に注ぎ、EtOAc(2x150mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ上で精製して(CHCl/CHOH、95:5)標記化合物(7.92g、93%)を明黄色油として得た:MS(ES)m/e 325(M+H)
【0058】
b)4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸tert−ブチル
パール水素化フラスコ中のt−ブチル−4−ニトロ−3−[(2−ヒドロキシ−N−メチルアセチルアミノ)メチル]ベンゾエート(7.92g、23.15ミリモル)のCHOH(25mL)およびEtOAc(25mL)中溶液に10%Pd/C(0.20g)を添加した。中身をH2(50psi)下のパール振盪器上で4時間振盪した。懸濁液をセライトを介して濾過し、減圧下で濃縮し、EtOで洗浄して標記化合物を明橙色泡沫体として得、それをさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 295(M+H)
【0059】
調製例9
4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパノイルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の調製
a)4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパノイルアミノ)メチル]安息香酸tert−ブチル
室温での操作5からのt−ブチル−3−[N−(メチル)アミノメチル]−4−アミノベンゾエート(0.60g、2.52ミリモル)のDMF(20mL)中攪拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.88mL、5.03ミリモル)、HOBt(0.37g、2.77ミリモル)、 DL−3−インドール乳酸(0.57g、2.77ミリモル)および最後にEDC(0.53g、2.77ミリモル)を加えた。12時間後、反応内容物をHO(100mL)上に注ぎ、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ(CHCl/CHOH、95:5)上で精製して標記化合物(0.99g、93%)を明黄色油として得た:MS(ES)m/e 425(M+H)
【0060】
b)4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパノイルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩
室温でのt−ブチル−4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパノイルアミノ)メチル]安息香酸(0.99g、2.34ミリモル)のCHCl(20mL)中攪拌溶液に、TFA(20mL)を添加した。12時間後、反応内容物を蒸発させ、EtOで洗浄し、高真空下で一夜乾燥させて標記化合物(0.86g、2.34ミリモル)を桃色固体として得た。この生成物をさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 369(M+H−TFA)
【0061】
調製例10
4−アミノ−3−[(2−シクロペンチル−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩
a)4−アミノ−3−[(2−シクロペンチル−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸tert−ブチル
室温での操作5からのt−ブチル−3−[N−(メチル)アミノメチル]−4−アミノベンゾエート(0.55g、2.32ミリモル)のDMF(20mL)中攪拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.81mL、4.64ミリモル)、HOBt(0.34g、2.55ミリモル)、シクロペンタン酢酸(0.33g、2.55ミリモル)、最後にEDC(0.49g、2.55ミリモル)を添加した。12時間後、反応内容物をHO(100mL)上に注ぎ、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ(CHCl/CHOH、95:5)上で精製して標記化合物(0.75g、94%)を明黄色油として得た:MS(ES)m/e 348(M+H)
【0062】
b)4−アミノ−3−[(2−シクロペンチル−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩
室温でのt−ブチル−4−アミノ−3−[(2−シクロペンチル−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸(0.75g、2.16ミリモル)のCHCl(20mL)中攪拌溶液に、TFA(20mL)を添加した。12時間後、反応内容物を蒸発させて、ヘキサンで洗浄し、高真空下で一夜乾燥させて標記化合物(0.63g、2.16ミリモル)を橙色油として得た。この生成物をさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 292(M+H−TFA)
【0063】
調製例11
{4−アミノ−3−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミドの調製
a)t−ブチル−4−ニトロ−3−{[(N−メチル(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ]メチル}ベンゾエート
室温での、操作3bからのt−ブチル−3−[N−(メチル)アミノメチル]−4−ニトロベンゾエート(11.97g、45.0ミリモル)のDMF(100mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(7.27mL、52.2ミリモル)および N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンアミド(13.0g、52.2ミリモル)を添加した。12時間後、反応内容物をHO(200mL)上に注ぎEtOAc(2x200mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ(ヘキサン/EtOAc、1:1)上で精製して標記化合物(17.46g、96%)を明黄色油として得た:MS(ES)m/e 401(M+H)
【0064】
b)4−ニトロ−3−{[(N−メチル(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ]メチル}安息香酸
室温でのt−ブチル−4−ニトロ−3−{[(N−メチル(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ]メチル}ベンゾエート(17.46g、43.65ミリモル)のCHCl(100mL)中攪拌溶液に、TFA(50mL)を添加した。12時間後、反応内容物を蒸発させ、ヘキサンで洗浄し、高真空下で一夜乾燥させ、標記化合物(14.62g、42.5ミリモル)を橙色油として得た。この生成物をさらに精製することなく使用した:MS(ES)m/e 345(M+H)
【0065】
c)N−[(2−ニトロ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチル(フェニルメトキシ)カルボキシアミド
室温での4−ニトロ−3−{[(N−メチル(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ]メチル}安息香酸(4.56g、13.26ミリモル)のDMF(20mL)中攪拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.31mL、13.26ミリモル)、HOBt(1.79g、13.26ミリモル)、1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドール(2.1g、12.0ミリモル)、最後にEDC(2.54g、13.26ミリモル)を添加した。12時間後、反応内容物をHO(100mL)上に注ぎ、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ(ヘキサン/EtOAc、1:1)上で精製して標記化合物(5.52g、92%)を粘性な黄色油として得た:MS(ES)m/e 501(M+H)
【0066】
d){4−アミノ−3−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド
パール水素化フラスコ中に含まれるN−[(2−ニトロ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチル(フェニルメトキシ)カルボキシアミド(6.1g、12.2ミリモル)のCHOH(50mL)中溶液に、0.75gの10%Pd/Cを添加した。その中身をH(50psi)下のパール振盪器上で6時間振盪した。懸濁液をセライトを介して濾過し、減圧下で濃縮した。シリカ[CHCl/CHOH(5%NHOHを含有する)、9:1]上で精製し、標記化合物(3.40g、83 %)を粘性な黄色油として得た:MS(ES)m/e 337(M+H)
【0067】
以下の実施例は、上記した調製例に記載されるような中間化合物から、本発明の生物学的に活性な化合物を製造する方法を示すものである。
【0068】
実施例1
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−フェニルアセトアミドの調製
a)3−[(フェニルアミノ)メチル]−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル
室温での操作3bからの粗t−ブチル−3−ブロモメチル−4−ニトロベンゾエート(2.0g、6.3ミリモル)のTHF(25mL)中溶液に、アニリン(2.0mL、21.9ミリモル)を添加した。反応内容物を濃縮し、EtOAcに溶かし、10%水性NaHCOおよびブラインで連続して洗浄した。シリカ上で精製して標記化合物(1.95g、94%)を橙色固体として得た:MS(ES)m/e 429(M+H)
【0069】
b){3−[(フェニルアミノ)メチル]フェニル−4−ニトロ}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド
室温での3−[(フェニルアミノ)メチル]−4−ニトロ安息香酸tert−ブチル(1.95g、4.55ミリモル)のCHCl(20mL)中攪拌溶液に、TFA(20mL)を添加した。12時間後、反応内容物を濃縮し、4M水性HClおよびジオキサン(10mL)で処理し、減圧下で濃縮して、黄褐色固体を得た。その固体残渣をヘキサンで洗浄し、高真空下で乾燥させた。この生成物をさらに精製することなく次工程に直接使用した。
室温での上記した化合物のDMF(30mL)中攪拌溶液に、ジエチルアミン(1.7mL、12.1ミリモル)、1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドール(1.0g、6.0ミリモル)、HOBt( 0.81g、6.0ミリモル)、最後にEDC(1.15g、6.0ミリモル)を加えた。12時間後、反応内容物をHO(100mL)上に注ぎ、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ(EtOAc)上で精製して標記化合物(2.33g、92%)を固形の黄色泡沫体として得た:MS(ES)m/e 429(M+H)
【0070】
c)N−[(2−ニトロ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−フェニルアセトアミド
45℃での{3−[(フェニルアミノ)メチル]フェニル−4−ニトロ}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド(0.75g、1.8ミリモル)のCHCl(10mL)中溶液に、無水酢酸(0.38mL、4.2ミリモル)を、つづいてピリジン(0.30mL、3.8ミリモル)を添加した。12時間後、反応溶液を減圧下で濃縮し、EtOAcに溶かし、1MHClおよびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ(EtOAc)上で精製して標記化合物(0.82g、92%)を黄色泡沫体として得た:MS(ES)m/e 493(M+Na)+
【0071】
d)N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−フェニルアセトアミド
パール水素化フラスコ中のN−[(2−ニトロ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−フェニルアセトアミド(0.82g、1.7ミリモル)のCHOH(50mL)中溶液に、10%Pd/C(0.50g)を添加した。中身をH(50psi)下のパール振盪器上で4時間振盪した。反応懸濁液をセライトを介して濾過し、減圧下で濃縮した。シリカ(CHCl/CHOH、95:5)上で精製し、標記化合物(0.51g、68%)を灰白色固体として得た:MS(ES)m/e 441(M+H)
【0072】
実施例2
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチルアセトアミドの調製
室温での、操作3からの4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩(0.73g、2.17ミリモル)のDMF(20mL)中攪拌溶液に、ジイソプロピルエチル アミン(0.83mL、4.78ミリモル)、HOBt(0.32g、2.39ミリモル)、1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドール(0.40g、2.39ミリモル)、最後にEDC(0.45g、2.39ミリモル)を添加した。12時間後、反応内容物をHO(100mL)上に注ぎ、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機相を合し、HO(100mL)およびブラインで連続して洗浄した。NaSO上で乾燥させ、シリカ(CHCl/CHOH、95:5)上で精製し、標記化合物(0.73g、89%)を明黄色固体として得た:MS(ES)m/e 379(M+H)
【0073】
実施例3
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−(2−フェニルエチル)アセトアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の代わりに4−アミノ−3−[(N−フェネチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸(0.60g、1.92ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、黄色固体として標記化合物(0.83g、92 %)を調製した:MS(ES)m/e 469(M+H)
【0074】
実施例4
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−メチル−N−メチルペンタンアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の代わりに4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−4,N−ジメチルペンタノイルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸(2.1g、5.1ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、黄色泡沫体として標記化合物(2.06g、90 %)を調製した:MS(ES)m/e 451(M+H)
【0075】
実施例5
{4−アミノ−3−[(エトキシ−N−メチルカルボニルアミノ)メチル]フェニル}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の代わりに、4−アミノ−3−[(エトキシ−N−メチルカルボニルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩(0.75g、2.05ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、黄褐色泡沫体として標記化合物(0.75g、90 %)を調製した:MS(ES)m/e 409(M+H)
【0076】
実施例6
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−N−メチルアセトアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の代わりに、4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸(1.0g、2.84ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、灰白色固体として標記化合物(0.99g、88 %)を調製した:MS(ES)m/e 395(M+H)
【0077】
実施例7
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−3−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチルアセトアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸の代わりに、4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩(0.44g、1.31ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、灰白色固体として標記化合物(0.45g、92 %)を調製した:MS(ES)m/e 379(M+H)
【0078】
実施例8
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパンアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸の代わりに、4−アミノ−3−[(2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパノイルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸(0.41g、1.12ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、灰白色固体として標記化合物(0.46g、78 %)を調製した:MS(ES)m/e 524(M+H)
【0079】
実施例9
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−シクロペンチル−N−メチルアセトアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸の代わりに、4−アミノ−3−[(2−シクロペンチル−N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸(1.05g、3.60ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、1:2)に付し、灰白色固体として標記化合物(1.45g、90 %)を調製した:MS(ES)m/e 448(M+H)
【0080】
実施例10
{4−アミノ−3−{[(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルカルボニルアミノ] メチル}フェニル)−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル] カルボキシアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ酢酸塩の代わりに4−ヒドロキシ安息香酸(0.23g、1.64ミリモル)を、1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドールの代わりに、{4−アミノ−3−[(メチルアミノメチル]フェニル}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド(0.50g、1.49ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、灰白色固体として標記化合物(0.62g、92 %)を調製したMS(ES)m/e 457(M+H)
【0081】
実施例11
N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチル−3−(フェニルスルホニル)プロパンアミドの調製
4−アミノ−3−[(N−メチルアセチルアミノ)メチル]安息香酸・トリフルオロ 酢酸塩の代わりに、3−(フェニルスルホニル)プロピオン酸(0.35g、1.64ミリモル)を、1−メチル−2−(メチルアミノメチル)インドールの代わりに、{4−アミノ−3−[(メチルアミノメチル]フェニル}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド(0.50g、1.49ミリモル)を用いること以外は、実施例2の方法に従って、ついで、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/CHOH、95:5)に付し、灰白色固体として標記化合物(0.72g、91 %)を調製した:MS(ES)m/e 533(M+H)
【0082】
実施例12
非経口剤形組成物
実施例1の化合物20mgを滅菌乾燥粉末として含有する調製物を以下のように調製する:20mgの化合物を蒸留水に溶かす。該溶液を、滅菌条件下、25mLの複数回投与用アンプル中に濾過し、凍結乾燥した。静脈内または筋肉内注射のためには、20mLの水中5%デキストロース(D5W)を加えることで粉末を復元する。投与量は注入容量で決定される。計量したこの剤形を別の容量の注射用D5Wに加えることで連続的希釈を行うこともできる。あるいは計量した用量を、IV注入または他の注射−注入系のための瓶または袋のような、薬物を分散するための別の装置に加えてもよい。
【0083】
実施例13
経口剤形組成物
経口投与用のカプセルは、実施例1の化合物50mgをラクトース75mgおよびステアリン酸マグネシウム5mgと一緒に混合して粉砕することで調製される。得られた粉末をスクリーニングし、ハードゼラチンカプセルに充填する。
【0084】
実施例14
経口剤形組成物
経口投与用錠剤は、20mgのシュークロース、150mgの硫酸カルシウム二水和物および50mgの実施例1の化合物を、10%ゼラチン溶液と混合し、顆粒にすることで調製される。その湿った顆粒をスクリーニングし、乾燥し、10mgの澱粉、5mgのタルクおよび3mgのステアリン酸と混合して打錠する。
【0085】
上記した明細書は本発明の製法および使用方法を十二分に開示する。しかし、本発明は上記した明細書に記載の特定の具体例に限定されるものではなく、そのあらゆる修飾も特許請求の範囲に含むものである。本明細書中に引用した雑誌、特許文献および他の刊行物に至る種々の参考文献を出典明示により本明細書の一部とする。

Claims (6)

  1. 式(I):
    Figure 0004961084
    [式中:
    はC1−4アルキルであり;
    はC1−4アルキルであり;
    は−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−Ar、−C1−4アルキル−Het、−Arまたは−Hetであり;
    は−C1−4アルキル、−(CH)1−4OH、−OC1−4アルキル、−SC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)、−C1−4アルキル−Ar、−C1−4アルキル−Het、−Ar、−Het、−C3−6シクロアルキル、−C1−4アルキル−C3−6シクロアルキル、−CH(OH)−CH−R*または−(CH)1−3SOArであり;
    R*はC1−4アルキル、ArまたはHetであり;
    XはH、C1−4アルキル、OR'、SR'、CN、N(R')、CHN(R')、NO、CF、COR'、CON(R')、COR'、NR'C(O)R'、F、Cl、Br、Iまたは−S(O)CFであり;
    R'はH、C1−6アルキル、−Arまたは−C1−6アルキル−Arであり;
    rは0、1または2を意味し;
    Arは、1ないし3個の置換基により置換されていてもよいフェニルまたはナフチルであり;
    Hetは、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される1ないし3個のヘテロ原子を含有する、置換されていてもよい5もしくは6員の単環式環、または窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される1ないし3個のヘテロ原子を含有する、置換されていてもよい9もしくは10員の二環式環であり;
    上記アルキルは、非置換である
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 式(Ia):
    Figure 0004961084
    で示される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  3. が−C1−4アルキル、−Phまたは−C1−2アルキル−Phである(ここで、Phはフェニル基である)、請求項1または2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  4. が−C1−4アルキル、−CHOH、−OC1−4アルキル、−Ph、−C1−2アルキル−Ph、−C3−6シクロアルキル、−C1−2アルキル−C3−6シクロアルキル、−CH(OH)−CH−R*または−(CH)SOPhである(ここで、Phはフェニル基である)、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  5. N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−(2−フェニルエチル)アセトアミド;
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−メチル−N−メチルペンタンアミド;
    {4−アミノ−3−[(エトキシ−N−メチルカルボニルアミノ)メチル]フェニル}−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド;
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−N−メチルアセトアミド;
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−3−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−フェニルアセトアミド;
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−インドール−3−イル−N−メチルプロパンアミド;
    (4−アミノ−3−{[(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルカルボニルアミノ]メチル}フェニル)−N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルボキシアミド;
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−N−メチル−3−(フェニルスルホニル)プロパンアミド;または
    N−[(2−アミノ−5−{N−メチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)メチル]−2−シクロペンチル−N−メチルアセトアミド;
    である、請求項1、3または4記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の製法であって、
    式(II)で示される化合物を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下、いずれの反応性官能基も保護しながら、式(III)で示される化合物と反応させ:
    Figure 0004961084
    (式中、R、R、R、RおよびXは式(I)の記載と同意義である)
    その後、いずれの保護基も除去し、医薬上許容される塩を形成させてもよい、ことを含む方法。
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