JP4960230B2 - 無線送信機および無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、受信機側の無線伝搬路状態に基づいて、サブキャリア毎に変調方式や符号化率などを適応的に変化させて高速通信を行なう無線送信機およびこれを備える無線通信システムに関する。
現在、高速移動体通信において、無線基地局(以下、「基地局」と呼称する。)と無線移動局(以下、「移動局」と呼称する。)との間の無線伝搬路状態に応じて変調方式や符号化率(MCS:Modulation and Code Scheme)を制御することで伝送効率を高め、高スループットの通信を提供する適応変調方式や、ユーザー毎の無線伝搬路状態から無線伝搬路状態の良好なサブキャリアを各ユーザーに割り当てて高速通信を行なうOFDMA方式の研究・開発が行なわれている。
このような無線伝搬路状態によりサブキャリア毎に適応変調する通信方式や、無線伝搬路状態によりユーザー毎にサブキャリアを割り当てるという通信方式において、基地局は、無線伝搬路状態により各サブキャリアに対して変調方式・符号化率を変化させ、或いは、無線伝搬路状態の良好なサブキャリアをユーザーに割り当てるために移動局で受信したサブキャリア毎の受信電力等の状況を把握する必要がある。一方、移動局は、受信SIR(信号電力対干渉電力比:Signal to Interference Power Ratio)等の無線伝搬路状況を測定して、移動局で測定した全サブキャリアの受信SIR情報をデジタル化して周期的に基地局側に送信している。
具体的には、基地局は、図21に示すように、サブキャリア毎に送信電力を一定にした信号を移動局に対して送信する。移動局の地点において、このように基地局から送信された信号は、図22に示すように、周波数フェージング等の影響よってサブキャリア毎に信号が減衰してしまう。移動局は、フレームに含まれる既知信号(パイロット信号)から全サブキャリアの受信SIRを算出し、算出した全サブキャリアの受信SIR情報をデジタル化して周期的に基地局側に送信する。基地局は、移動局か受信した受信SIR情報から、例えば、図23のように設定した閾値に基づいてサブキャリア毎に変調方式・符号化率を決定し、移動局にデータを送信している。
また、移動局で測定した全サブキャリアの受信SIR情報を基地局側に送信する際、その情報量を低減すべく、図24に示すように、サブキャリア群をN本毎にM個にブロック化し、各ブロック内のサブキャリアの受信SIRの平均値を算出して、各ブロックの平均値を基地局に通知する方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
横枕一成、三瓶政一、森永規彦、「適応変調方式を用いた1セル繰り返しOFDM/TDMAシステムにおける干渉電力の推定および通知技術に関する検討」、電子情報通信学会 信学技報 RCS2003−240 p.33−38、2003年
しかしながら、従来の受信SIR等の無線伝搬路情報量は、1サブキャリア当りに対して数bitの情報量が割り当てられているため、サブキャリアの本数に応じて受信SIRの情報量が増大するという問題がある。現状、考えられている適応変調方式の通信システムの多くが、数百本のサブキャリアを使用することとしているため、これに対応する本数分の受信SIRを送信するためには数キロbitの無線伝搬情報量を必要とすることとなる。また、適応変調方式では周期的に変調方式を変更するため、移動局は基地局の周期に合わせて周期的に基地局へ伝搬路情報を通知しなければならない。このため、上りリンクでは伝搬路情報の情報量の使用割合が多く、伝送効率が悪い状態となる。さらに、このような通信システムでは移動局から基地局への上りリンクの伝送レートは、基地局から移動局への下りリンクに比べで伝送レートが低い通信システムが想定されているため、伝送効率が更に悪くなる原因となっている。
また、非特許文献1で開示される方法では、ブロック化したサブキャリア群の内部でも無線状態の良いサブキャリアや悪いサブキャリアが存在する。このため、これらを平均化すると、図25に示すように、無線状態の良いサブキャリアに対して変調度の高い変調方式が選択されず、伝送効率が悪化する事態や、逆に無線状態の悪いサブキャリアに対して変調度の高い変調方式が選択され誤りが増加する事態を引き起こし、サブキャリアに対して最適な変調方式が選択されず、伝送効率が低下するという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みて為されたものであり、通信中の誤りの発生を抑制しつつ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる無線送信機およびこれを備えた無線通信システムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明に係る無線送信機は、通信相手先から受信した無線信号から伝搬路状況を推定する伝搬路状況推定部と、前記伝搬路状況推定部による推定結果に応じて特定のサブキャリアの伝搬路状況を示す値を間引いた伝搬路情報を作成する伝搬路情報作成部と、前記伝搬路情報作成部で作成した伝搬路情報を通信相手先に送信する送信処理部と、を備えることを特徴としている。
このように、伝搬路情報作成部で特定のサブキャリアの伝搬路状況を示す値を間引いた伝搬路情報を作成するので、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることが可能となる。
(2)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路情報作成部は、所定本数毎に選択されるサブキャリアに対する伝搬路状況を示す値と、当該選択された隣接するサブキャリアに対する伝搬路状況を示す値から直線補間された値と最も誤差が大きい伝搬路状況を示す値を有するサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値とのみから伝搬路情報を作成することを特徴としている。
このように、所定本数毎に選択されるサブキャリアに対する伝搬路状況を示す値と、当該選択された隣接するサブキャリアに対する伝搬路状況を示す値から直線補間された値と最も誤差が大きい伝搬路状況を示す値を有するサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値とのみから伝搬路情報が作成されるので、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、誤差が最も大きいサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値が通知されるので、通信相手先でこれらの情報を元に例えば、変調方式・符号化率を修正することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。
(3)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路情報作成部は、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きが予め定めた一定値以上変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値とのみから伝搬路情報を作成することを特徴としている。
このように、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きが予め定めた一定値以上変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値とのみから伝搬路情報が作成されるので、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、上記曲線の傾きが一定値以上変化した場合のサブキャリア番号とその伝搬路状況を示す値が通知されるので、実際の伝搬路状況を示す値と大幅に外れた伝搬路状況を示す値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。
(4)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路情報作成部は、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値とのみから伝搬路情報を作成することを特徴としている。
このように、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値とのみから伝搬路情報が作成されるので、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、上記曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその伝搬路状況を示す値が通知されるので、実際の伝搬路状況を示す値と大幅に外れた伝搬路状況を示す値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。
(5)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路情報作成部は、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値と、前記曲線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアに対する伝搬路状況を示す値のみから伝搬路情報を作成することを特徴としている。
このように、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値と、前記曲線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアに対する伝搬路状況を示す値のみから伝搬路情報が作成されるので、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、上記曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその伝搬路状況を示す値が通知されるので、実際の伝搬路状況を示す値と大幅に外れた伝搬路状況を示す値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。さらに、上記曲線における傾きが逆転したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアの伝搬路状況を示す値が通知されるので、これらの情報を元に通信相手先で例えば、変調方式・符号化率を修正することができる。これにより、より無線状態に適合する変調方式等を選択することができるので、通信中の誤りの発生を更に抑制することが可能となる。
(6)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路情報作成部は、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値と、前記曲線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間の伝搬路状況を示す値を有するサブキャリア番号のみから伝搬路情報を作成することを特徴としている。
このように、各サブキャリアに対する伝搬路状況を示す値を結ぶことで得られる曲線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその伝搬路状況を示す値と、前記曲線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間の伝搬路状況を示す値を有するサブキャリア番号のみから伝搬路情報が作成されるので、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、上記曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその伝搬路状況を示す値が通知されるので、実際の伝搬路状況を示す値と大幅に外れた伝搬路状況を示す値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。さらに、上記曲線における傾きが逆転したサブキャリア番号の伝搬路状況を示す値間の中間の伝搬路状況を示す値を有するサブキャリア番号が通知されるので、これらの情報を元に通信相手先で例えば、変調方式・符号化率を修正することができる。これにより、より無線状態に適合する変調方式等を選択することができるので、通信中の誤りの発生を更に抑制することが可能となる。
(7)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路情報作成部は、前記伝搬路情報のデータ量が最も小さくなる方式を選択して前記伝搬路情報を作成することを特徴としている。
このように、伝搬路情報作成部は、前記伝搬路情報のデータ量が最も小さくなる方式を選択して前記伝搬路情報を作成するので、最も伝送効率を向上することができる方式を選択して伝搬路情報を通信相手先に通知することができる。
(8)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路状況推定部は、伝搬路状況として受信SIR(Signal to Interference Power Ratio:信号電力対干渉電力比)を推定することを特徴としている。
(9)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路状況推定部は、伝搬路状況として受信SNR(Signal to Noise Power Ratio:信号電力対雑音電力比)を推定することを特徴としている。
(10)また、本発明に係る無線送信機において、前記伝搬路状況推定部は、伝搬路状況として受信SINR(Signal to Interference Plus Noise Power Ratio:信号電力対干渉雑音電力比)を推定することを特徴としている。
これらのように、伝搬路状況推定部が伝搬路状況として、受信SIR、受信SNRおよび受信SINRを推定するので、適切に伝搬路状況を推定することができる。
(11)また、本発明に係る移動局装置は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の無線送信機を備えることを特徴としている。
このように、移動局装置が上記無線送信機を備えていることから、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることが可能となると共に、各請求項に係る無線送信機で得られる効果を移動局装置においても得ることが可能となる。
(12)また、本発明に係る基地局装置は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の無線送信機を備えることを特徴としている。
このように、基地局装置が上記無線送信機を備えていることから、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることが可能となると共に、各請求項に係る無線送信機で得られる効果を基地局装置においても得ることが可能となる。
(13)また、本発明に係る無線通信システムは、請求項8から請求項10のいずれかに記載の移動局装置と、前記移動局装置から受信した伝搬路情報を利用してサブキャリア毎に変調方式および符号化率を決定する基地局装置と、を備えることを特徴としている。
このように、無線通信システムが請求項8から請求項10のいずれかに記載の移動局装置を備えることから、無線通信システムにおい、全てのサブキャリアの伝搬路状況を示す値を通知する場合と比べて伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることが可能となる。
本発明に係る無線送信機および無線通信システムによれば、通信中の誤りの発生を抑制しつつ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。
以下、本発明に係る無線通信システムの実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムを構成する基地局装置(以下、「基地局」と呼称する。)100の構成を示すブロック図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係る通信システムを構成する移動局装置(以下、「移動局」と呼称する。)200の構成を示すブロック図である。
図1に示す基地局100において、符号化部101は、外部装置で生成された送信データに対してターボ符号化等の符号化方式を用いて後述するMCS割当部から指示された符号化率でデータの符号化を行なう。データ変調部102は、符号化部101からの符号化データに対して後述するMCS割当部から指示された変調方式に従って変調処理を施す。直列/並列変換部(S/P変換部)103は、データ変調部102からの変調データを直列/並列変換して、サブキャリア数に応じて並列処理された変調データに変換する。
多重化部(Mux部)104は、サブキャリア数に並列変換された変調データを、移動局200が受信SIRを推定するためのパイロット信号、後述するMLI生成部111からの各サブキャリアの変調方式、符号化率が記された変調・符号化情報(MLI:Multilevel Information)と多重化する。なお、多重化の際に用いるパイロット信号は、パイロット生成部105から所定のタイミングで渡される。逆高速フーリエ変換部(IFFT部)106は、Mux部104からの多重化データに対して逆フーリエ変換を行ない、OFDM信号に変換する。無線送信部107は、OFDM信号を無線周波数帯にアップコンバートして、各サブキャリアの送信電力を一定にして移動局に送信する。
上りリンク受信処理部108は、移動局200からのデータを受信し、受信データと移動局で推定された受信SIR情報とを分離する。受信データは外部装置に送られ、受信SIR情報はSIR情報抽出部109に送られる。なお、基地局100における復調部の受信形態は、必ずしも適応変調受信の能力を備えたものでなくてもかまわない。
SIR情報抽出部109は、上りリンク受信処理部108から受け取った受信SIR情報から、移動局200から送出されたサブキャリア番号およびSIR値を含む間引き情報を抽出する。また、当該間引き情報から特定の受信SIR値間を直線補間することで、移動局200側で間引いたサブキャリアのSIR値を算出する。さらに、全てのサブキャリアの受信SIR値をMCS割当部110に送る。
MCS割当部110は、算出された各サブキャリアのSIR値から各サブキャリアのMCSを決定し、符号化部101およびデータ変調部102に対してそれぞれ符号化率および変調方式を指示する。また、今回の各サブキャリアにおけるMCS情報をMLI生成部111に渡す。MLI生成部111は、各サブキャリアのMCS情報を組み立て、移動局200がどのような環境でも受信できる変調方式、符号化率で変調および符号化を行ない、Mux部104に生成したMLIを渡す。
なお、MLI生成部111で行なう変調方式および符号化率は、基地局100および移動局200の間で事前に決定されており、その方式等は固定されている。また、MLIは、移動局200がどのような環境下でも受信できなければならないため、できる限り変調多値数が低く(BPSKやQPSK等)、符号化率の低いものが望ましい。
一方、図2に示す移動局200において、無線受信部201は、基地局100からの無線信号を受信し、無線周波数帯の無線信号をIF周波数帯にダウンコンバートする。高速フーリエ変換部(FFT部)202は、フーリエ変換を行ない、OFDM信号を変調データに戻す。DeMux部203は、多重化された変調データを分離し、変調データを並列/直列変換部(P/S変換部)204、MLIをMLI抽出部206、パイロット信号をSIR推定部207に送る。
並列/直列変換部(P/S変換部)204は、サブキャリア数に並列処理された変調データを並列/直列変換して、1列の変調データに戻し、データ復調部205に送る。データ復調部205は、変調データを後述するMCS制御部209の指示に従って指示された復調方式で変調データを復調し、符号化データに戻す。復号化部208は、符号化データを後述するMCS制御部209の指示に従って指示された方法で復号化し、元のデータに戻す。
MLI抽出部206は、基地局100でMLIに対して行われた変調、符号化方式を戻す復調、復号化処理を行ない、MLIデータをMCS制御部209に送る。MCS制御部209は、MLIデータから各サブキャリアのMCSの判定を行ない、データ復調部205および復号化部208を制御する。
SIR推定部207は、パイロット信号から各サブキャリアの受信SIRを推定する。このとき、推定された受信SIRは、各サブキャリア間を平滑化されたSIRとする。SIR情報作成部210は、SIR推定部207からの各サブキャリアにおける受信SIR値から、後述する間引きアルゴリズムを使用して基地局100に送るSIR情報を作成し、上りリンク送信処理部211に渡す。上りリンク送信処理部211は、このSIR情報と送信データとを多重して、無線信号にして基地局100に送信する。
なお、基地局100における受信側、並びに、移動局200における送信側の上りリンクの通信制御に関しては、特に、適応変調制御を用いるものでなくても構わない。
本実施の形態に係る通信システムにおいては、移動局100で測定した全てのサブキャリアにおける受信SIR情報を基地局100に送信する際、特定のサブキャリアの受信SIR値を間引くことで、その情報量を低減すると共に全てのサブキャリアの受信SIR値を通知しないことにより発生し得る伝送効率の低下や通信中の誤りの増加を回避するものである。以下、特定のサブキャリアにおける受信SIR値を間引く際に使用するアルゴリズム(以下、「間引きアルゴリズム」と呼称する。)について説明する。
上述の間引きアルゴリズムは、移動局200におけるSIR情報作成部210が基地局100に対して送信するSIR情報を作成する際に使用される。SIR情報作成部210は、以下に示す間引きアルゴリズムを単独で使用するか、あるいは、無線伝搬路における誤差などの状況に応じて切り換えて使用することが可能である。以下、SIR情報作成部210で使用される第1〜第5の間引きアルゴリズムについて説明する。
まず、第1の間引きアルゴリズムについて説明する。第1の間引きアルゴリズムは、m本毎のサブキャリアの受信SIR値と受信SIR値間を結んだ直線が示す値から、実際の受信SIR値との誤差が最も大きいサブキャリア番号と受信SIR値を検出するものである。この検出したサブキャリア番号のサブキャリアおよびm本毎のサブキャリアの受信SIR値のみを基地局100に通知することで、それ以外のサブキャリアの受信SIR値を結果として間引くものである。
図3は、第1の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。また、図4は、第1の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。さらに、図5は、第1の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局100に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。
第1の間引きアルゴリズムでは、図3に示すように、m本毎(図3では10本毎)のサブキャリアの受信SIR値を抽出した後、それぞれの受信SIR値間を直線補間する(直線補間された値を点線で示す)。そして、直線補間した値と実際の受信SIR値との差分を算出し、誤差が最も大きいサブキャリア番号と受信SIR値とを抽出する。
基地局100への通知に使用されるフレームフォーマットには、m本毎のサブキャリアの受信SIR値と、m本間の最大誤差となるサブキャリア番号および受信SIR値とが記述される。図3に示す例を用いれば、1番目と11番目のサブキャリア間においては、実際の受信SIR値との誤差が最も大きいサブキャリア番号およびその受信SIR値として、5番目のサブキャリア番号およびその受信SIR値が通知されることとなる。
具体的なアルゴリズムについては、図4に示すように、まず、基準数iを初期化(i=0)した後(ステップS1)、1番目のサブキャリアの受信SIR値をフレームフォーマットに追加する(ステップS2)。
次に、(m*(i+1)+1)がサブキャリア総数nを上回っていないか判断し(ステップS3)、下回っている場合には基準数iをインクリメントして(ステップS4)、ステップS2〜ステップS4の処理を繰り返す。この処理を繰り返すことで、基準数iが「1」を示す時に(m+1)番目のサブキャリアのSIR値がフレームフォーマットに追加され、基準数iが「2」を示す時に(2m+1)番目のサブキャリアのSIR値がフォーマットに追加され、同様に、n番目のサブキャリアまでm本毎のSIR値がフォーマットに追加される。
一方、ステップS3の判断において、判断結果が上回っている場合には、基準数iを初期化(i=0)した後(ステップS5)、(m*i+1)番目のサブキャリアの受信SIR値と、(m*(i+1)+1)番目のサブキャリアの受信SIR値との傾きdを算出する(ステップS6)。
そして、基準数jを初期化(j=1)すると共に、最大誤差hを初期化(h=0)した後(ステップS7)、傾きdと(m*i+1)番目のサブキャリアの受信SIR値と(m*i+j+1)番目のサブキャリアの受信SIR値とを用いて誤差gを算出する(ステップS8)。ここでは、1番目のサブキャリアの受信SIR値と2番目のサブキャリアの受信SIR値から補間した2番目のサブキャリアのSIR値を求め、補間して求めた2番目のサブキャリアのSIR値と実際の受信SIR値の誤差gを算出する。
ステップS8で算出した誤差gが最大誤差hより大きいか判断し(ステップS9)、大きい場合には最大誤差hにステップS8で算出した誤差gを代入(h=g)し、対象となるサブキャリア番号tを基準数jだけインクリメント(t=m*i+j)する(ステップS10)。ここでは、最初に算出した誤差gであるので、この誤差gが最大誤差hとして代入される。
そして、基準数j+1がmを上回っていないか判断する(ステップS11)。一方、ステップS9の判断において、小さい場合にはステップS10の処理をスキップして直接、基準数j+1がmを上回っていないか判断する(ステップS11)。ステップS11の判断結果が上回っていない場合には、基準数jをインクリメント(j=j+1)した後(ステップS12)、ステップS7〜ステップS12の処理を繰り返す。
ステップS7〜ステップS12の処理を繰り返すことで、3番目のサブキャリアの誤差gを算出した後、その誤差gと最大誤差hとを比較する。その誤差gが最大誤差hより大きい場合、当該誤差gを最大誤差hとして登録する一方、誤差gが最大誤差hより小さい場合、4番目のサブキャリアの誤差gを算出し、同様に最大誤差hと比較する。以上の処理をm番目のサブキャリアまで繰り返し、1番目のサブキャリアから(m+1)番目のサブキャリアの間の最大誤差hとなるサブキャリア番号とSIR値を検出する。
一方、ステップS11の判断において、判断結果が上回っている場合には、サブキャリア番号tとその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する(ステップS13)。そして、基準数iをインクリメント(i=i+1)した後(ステップS14)、(m*i+1)がサブキャリア総数nを上回っているか判断する(ステップS15)。
上回っていない場合には、処理をステップS7に戻し、今度は基準数iをインクリメントした状態でステップS7〜ステップS12の処理を繰り返す。これにより、今度は(m+1)番目のサブキャリアから(2m+1)番目のサブキャリアの間の最大誤差hとなるサブキャリア番号と受信SIR値を検出する。そして、以上の処理をn番目のサブキャリアまで繰り返し、各区間の最大誤差hとなるサブキャリア番号とその受信SIR値を検出して、図5に示すフレームフォーマットに記述する。
このように、第1の間引きアルゴリズムを用いた場合には、所定本数(m本)毎のサブキャリアの受信SIR値、並びに、実際の受信SIR値との誤差が最も大きいサブキャリア番号とその受信SIR値を検出し、無線伝搬路情報として基地局100に通知する。このため、全てのサブキャリアの受信SIR値を通知する場合と比べて伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、実際の受信SIR値との誤差が最も大きいサブキャリア番号およびその受信SIR値が通知されるので、基地局100でこれらの情報を元に変調方式・符号化率を修正することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。
次に、第2の間引きアルゴリズムについて説明する。第2の間引きアルゴリズムは、受信SIR値を結ぶことで得られる曲線(以下、「受信SIR曲線」と呼称する。)の傾きが一定値以上変化した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出するものである。この検出したサブキャリア番号のサブキャリアおよびその受信SIR値のみを基地局100に通知することで、それ以外のサブキャリアの受信SIR値を結果として間引くものである。
図6は、第2の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。また、図7は、第2の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。さらに、図8は、第2の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局100に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。
第2の間引きアルゴリズムでは、図6に示すように、受信SIR曲線において、各サブキャリア間の受信SIR値の傾きを算出し、算出対象のサブキャリア間の傾きが、基準となるサブキャリア間の傾きから一定値以上変化した場合のサブキャリア番号と受信SIR値を抽出する。
基地局100への通知に使用されるフレームフォーマットには、上述のようにして抽出されたサブキャリア番号およびその受信SIR値が記述される。図6に示す例を用いれば、1番目、4番目、8番目…のサブキャリア番号およびその受信SIR値が記述され、基地局100に通知されることとなる。
具体的なアルゴリズムについては、図7に示すように、まず、サブキャリア番号tを初期化(t=1)した後(ステップS21)、t番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する(ステップS22)。そして、基準数jを初期化(j=1)した後(ステップS23)、(t+j)が示すサブキャリア数がサブキャリア総数nと同一であるか判断する(ステップS24)。同一の場合には、処理をステップS33に移行し、当該サブキャリア番号(t+j)番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する。
一方、ステップS24の判断において、同一でない場合にはt番目のサブキャリアの受信SIR値と、(t+j)番目のサブキャリアの受信SIR値との傾きAを算出する(ステップS25)。そして、算出した傾きAに対応する閾値(下限閾値Pmin,上限閾値Pmax)を予め設定された図9に示す閾値テーブルから検索する(ステップS26)。そして、基準数jをインクリメント(j=j+1)した後(ステップS27)、再び(t+j)が示すサブキャリア数がサブキャリア総数nと同一であるか判断する(ステップS28)。同一の場合には、処理をステップS33に移行し、当該サブキャリア番号(t+j)番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する。
一方、ステップS28の判断において、同一でない場合にはt番目のサブキャリアの受信SIR値と、(t+j)番目のサブキャリアの受信SIR値との傾きBを算出する(ステップS29)。さらに、(t+j−1)番目のサブキャリアの受信SIR値と、(t+j)番目のサブキャリアの受信SIR値との傾きCを算出する(ステップS30)。そして、算出した傾きBおよび傾きCのどちらかが上述の閾値Pminと閾値Pmaxとの間の値以外の値であるか判断する(ステップS31)。
傾きBおよび傾きCの双方が閾値Pminと閾値Pmaxとの間の値の場合には、受信SIR値曲線に大きな変化がないと判断し、処理をステップS27に戻した後、ステップS27〜ステップS31の処理を繰り返す。一方、傾きBおよび傾きCのどちらかが閾値Pminと閾値Pmaxとの間の値以外の値の場合には、受信SIR曲線に大きな変化があったと判断し、サブキャリア番号tに(t+j−1)を代入した後(ステップS32)、処理をステップS22に戻す。そして、ステップS22〜ステップS32の処理を繰り返す。
そして、ステップS22〜ステップS32の処理を繰り返すうち、ステップS24またはステップS28の判断において、サブキャリア総数nと同一と判断したならば、当該サブキャリア番号(t+j)番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加し(ステップS33)、第2の間引きアルゴリズムを終了する。
ここで、サブキャリア番号tが「1」である場合の具体例について示す。この場合、まず、ステップS22で1番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する。そして、ステップS25において、1番目のサブキャリアの受信SIR値と、2番目のサブキャリアの受信SIR値との傾きAを算出した後、ステップS26において、傾きAに対応する閾値(下限閾値Pmin,上限閾値Pmax)を検索する。その後、ステップS29において、1番目のサブキャリアの受信SIR値と、3番目のサブキャリアの受信SIR値との傾きBを算出した後、ステップS30において、2番目のサブキャリアの受信SIR値と、3番目のサブキャリアの受信SIR値との傾きCを算出する。そして、ステップS31において、傾きB、Cのどちらかが下限閾値Pmin,上限閾値Pmax間の値以外の値かを判断することで、傾きの変化点を判断する。すなわち、傾きB、Cのどちらかが下限閾値Pmin,上限閾値Pmax間の値以外の値の場合、傾きの変化点を1つ前のサブキャリアと判断して、2番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフォーマットに追加する。このような処理をn番目のサブキャリアまで行なうことで、受信SIR曲線の傾きが一定値以上変化した場合のサブキャリア番号と受信SIR値を検出して、図8に示すフレームフォーマットに記述する。
このように、第2の間引きアルゴリズムを用いた場合には、受信SIR曲線の傾きが一定値以上変化した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出し、無線伝搬路情報として基地局100に通知する。このため、全てのサブキャリアの受信SIR値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、受信SIR曲線の傾きが一定値以上変化した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値が通知されるので、実際の受信SIR値と大幅に外れた受信SIR値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。
次に、第3の間引きアルゴリズムについて説明する。第3の間引きアルゴリズムは、受信SIR曲線における傾きが逆転(増加から減少または減少から増加)した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出するものである。この検出したサブキャリア番号およびその受信SIR値のみを基地局100に通知することで、それ以外のサブキャリア番号およびその受信SIR値を結果として間引くものである。
図10は、第3の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。また、図11は、第3の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。さらに、図12は、第3の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局100に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。
第3の間引きアルゴリズムでは、図10に示すように、受信SIR曲線において、隣接するサブキャリア間の受信SIR値を比較して受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号と受信SIR値を抽出する。
基地局100への通知に使用されるフレームフォーマットには、上述のようにして抽出されたサブキャリア番号およびその受信SIR値が記述される。図10に示す例を用いれば、1番目、5番目、10番目…のサブキャリア番号およびその受信SIR値が記述され、基地局100に通知されることとなる。
具体的なアルゴリズムについては、図11に示すように、まず、サブキャリア番号tを初期化(t=1)した後(ステップS41)、t番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する(ステップS42)。そして、基準数jを初期化(j=1)した後(ステップS43)、(t+j)が示すサブキャリア数がサブキャリア総数nと同一であるか判断する(ステップS44)。同一の場合には、処理をステップS52に移行し、当該サブキャリア番号(t+j)番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する。
一方、ステップS44の判断において、同一でない場合にはt番目のサブキャリアの受信SIR値と、(t+j)番目のサブキャリアの受信SIR値との差分αを算出する(ステップS45)。そして、基準数jをインクリメント(j=j+1)した後(ステップS46)、再び(t+j)が示すサブキャリア数がサブキャリア総数nと同一であるか判断する(ステップS47)。同一の場合には、処理をステップS52に移行し、当該サブキャリア番号(t+j)番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する。
一方、ステップS47の判断において、同一でない場合にはt番目のサブキャリアの受信SIR値と、(t+j)番目のサブキャリアの受信SIR値との差分βを算出する(ステップS48)。そして、差分αが0以上の場合であってαがβより大きいか、或いは、差分αが0未満の場合であってαがβよりも小さいか判断する(ステップS49)。いずれにも該当しない場合には、受信SIR曲線における傾きの逆転がないと判断し、差分αに差分βを代入(α=β)した後(ステップS50)、処理をステップS46に戻す。そして、ステップS46〜ステップS50の処理を繰り返す。
一方、該当する場合には、受信SIR曲線における傾きの逆転があったと判断し、サブキャリア番号tに(t+j−1)を代入した後(ステップS51)、処理をステップS42に戻す。そして、ステップS42〜ステップS51の処理を繰り返す。そして、ステップS42〜ステップS51の処理を繰り返すうち、ステップS44またはステップS47の判断において、サブキャリア総数nと同一と判断したならば、当該サブキャリア番号(t+j)番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加し(ステップS52)、第3の間引きアルゴリズムを終了する。
ここで、サブキャリア番号tが「1」である場合の具体例について示す。この場合、まず、ステップS42で1番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフレームフォーマットに追加する。そして、ステップS45において、1番目のサブキャリアの受信SIR値と、2番目のサブキャリアの受信SIR値との差分αを算出する。その後、ステップS48において、1番目のサブキャリアの受信SIR値と、3番目のサブキャリアの受信SIR値との差分βを算出する。そして、ステップS49において、差分αが0以上の場合における差分αと差分βとの大小関係、あるいは、差分αが0未満の場合における差分αと差分βとの大小関係を判断することで、受信SIR曲線における傾きが逆転する変化点(以下、「逆転変化点」と呼称する。)を判断する。すなわち、差分αが0以上の場合において差分αが差分βよりも大きい場合には2番目のサブキャリアが逆転変化点であると判断する一方、差分αが0未満の場合において差分αが差分βよりも小さい場合には2番目のサブキャリアが逆転変化点であると判断し、2番目のサブキャリア番号とその受信SIR値をフォーマットに追加する。このような処理をn番目のサブキャリアまで行なうことで、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号と受信SIR値を検出して、図12に示すフレームフォーマットに記述する。
このように、第3の間引きアルゴリズムを用いた場合には、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出し、無線伝搬路情報として基地局100に通知する。このため、全てのサブキャリアの受信SIR値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値が通知されるので、実際の受信SIR値と大幅に外れた受信SIR値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。
次に、第4の間引きアルゴリズムについて説明する。第4の間引きアルゴリズムは、受信SIR曲線における傾きが逆転(増加から減少または減少から増加)した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出すると共に、その傾きが逆転したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアの受信SIR値を検出するものである。この検出したサブキャリア番号およびその受信SIR値のみを基地局100に通知することで、それ以外のサブキャリア番号およびその受信SIR値を結果として間引くものである。
図13は、第4の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。また、図14は、第4の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。さらに、図15は、第4の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリア番号およびその受信SIR値を基地局100に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。なお、第4の間引きアルゴリズムにおいて、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出するフローについては図11に示すフローと同一の処理となるため、その説明を省略する。
第4の間引きアルゴリズムでは、図13に示すように、受信SIR曲線において、隣接するサブキャリア間の受信SIR値を比較して受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号およびその受信SIR値を抽出し、更に抽出したサブキャリア番号の中間に配置されるサブキャリアの受信SIR値を抽出する。
基地局100への通知に使用されるフレームフォーマットには、上述のようにして抽出されたサブキャリア番号およびその受信SIR値、並びに、これらのサブキャリア番号の中間に配置されるサブキャリアの受信SIR値が記述される。図13に示す例を用いれば、1番目、5番目、18番目、27番目…のサブキャリア番号およびその受信SIR値、並びに、5番目のサブキャリアと18番目のサブキャリアとの中間に配置される11番目のサブキャリア番号およびその受信SIR値、18番目のサブキャリアと27番目のサブキャリアとの中間に配置される22番目のサブキャリア番号およびその受信SIR値が記述され、基地局100に通知されることとなる。
具体的なアルゴリズムについては、図14に示すように、図11に示すフローで検出された逆転変化点の総数kを算出する(ステップS61)。そして、逆転変化点数sを初期化(s=1)した後(ステップS62)、s番目の逆転変化点と(s+1)番目の逆転変化点との間のサブキャリア数がγ本以上か判断する(ステップS63)。
サブキャリア数がγ本以上である場合には、s番目の逆転変化点と(s+1)番目の逆転変化点との間のサブキャリアの中間に配置されたサブキャリア番号を算出する(ステップS64)。そして、算出した中間のサブキャリアの受信SIR値を抽出した後(ステップS65)、その受信SIR値をフレームフォーマットに追加する(ステップS66)。
その後、逆転変化点数sをインクリメント(s=s+1)した後(ステップS67)、(s+1)が逆転変化点の総数kよりを大きいか判断する(ステップS68)。大きい場合には、第4のアルゴリズムを終了する。一方、小さい場合には、処理をステップS63に戻し、ステップS63〜ステップS68の処理を繰り返す。ステップS63〜ステップS68の処理を繰り返すうち、ステップS68の判断において、(s+1)が逆転変化点の総数kよりも大きいと判断されると、第4のアルゴリズムが終了する。
なお、ステップS63の判断において、サブキャリア数がγ本未満と判断した場合には、処理をステップS67に移行し、逆転変化点(s+1)について再び、ステップS63〜ステップS68の処理を行なう。すなわち、s番目の逆転変化点と(s+1)番目の逆転変化点との間のサブキャリア数がγ本未満の場合には中間に配置されるサブキャリアの算出を行わない。
ここで、1番目の逆転変化点のサブキャリア番号が「A」、2番目の逆転変化点のサブキャリア番号が「B」、3番目の逆転変化点のサブキャリア番号が「C」…最後の逆転変化点のサブキャリア番号が「N」である場合の具体例について示す。この場合、図15に示すように、各逆転変化点のサブキャリア番号およびその受信SIR値がフレームフォーマットに記述される。そして、ステップS64において、A番目のサブキャリアとB番目のサブキャリアとの中間に配置されるサブキャリア番号が算出される。これにより、サブキャリア番号として{(A+B)/2}が算出される。そして、ステップS65において、{(A+B)/2}番目のサブキャリアの受信SIR値が抽出され、ステップS66において、フレームフォーマットに追加される。このような処理をN番目の逆転変化点のサブキャリアまで行なうことで、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出すると共に、その傾きが逆転したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアの受信SIR値を検出して、図15に示すフレームフォーマットに記述する。
このように、第4の間引きアルゴリズムを用いた場合には、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出すると共に、その傾きが逆転したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアの受信SIR値を検出し、無線伝搬路情報として基地局100に通知する。このため、全てのサブキャリアの受信SIR値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値が通知されるので、実際の受信SIR値と大幅に外れた受信SIR値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。さらに、受信SIR曲線における傾きが逆転したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアの受信SIR値が通知されるので、これらの情報を元に基地局100で変調方式・符号化率を修正することができる。これにより、より無線状態に適合する変調方式等を選択することができるので、通信中の誤りの発生を更に抑制することが可能となる。
次に、第5の間引きアルゴリズムについて説明する。第5の間引きアルゴリズムは、受信SIR曲線における傾きが逆転(増加から減少または減少から増加)した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出すると共に、その傾きが逆転したサブキャリア番号の受信SIR値間の中間の受信SIR値を有するサブキャリア番号を検出するものである。この検出したサブキャリア番号およびその受信SIR値のみを基地局100に通知することで、それ以外のサブキャリア番号およびその受信SIR値を結果として間引くものである。
図16は、第5の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。また、図17は、第5の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。さらに、図18は、第5の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリア番号およびその受信SIR値を基地局100に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。なお、第5の間引きアルゴリズムにおいて、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出するフローについては図11に示すフローと同一の処理となるため、その説明を省略する。
第5の間引きアルゴリズムでは、図16に示すように、受信SIR曲線において、隣接するサブキャリア間の受信SIR値を比較して受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号およびその受信SIR値を抽出し、更に抽出した受信SIR値の中間値となる受信SIR値を有するサブキャリア番号を抽出する。
基地局100への通知に使用されるフレームフォーマットには、上述のようにして抽出されたサブキャリア番号およびその受信SIR値、並びに、これらの受信SIR値の中間値となる受信SIR値を有すサブキャリア番号が記述される。図16に示す例を用いれば、1番目、5番目、18番目、27番目…のサブキャリア番号およびその受信SIR値、並びに、5番目のサブキャリアの受信SIR値と18番目のサブキャリアの受信SIR値との中間値となる受信SIR値を有する14番目のサブキャリア番号、18番目のサブキャリアの受信SIR値と27番目のサブキャリアの受信SIR値との中間値となる受信SIR値を有する21番目のサブキャリア番号が記述され、基地局100に通知されることとなる。
具体的なアルゴリズムについては、図17に示すように、図11に示すフローで検出された逆転変化点の総数kを算出する(ステップS71)。そして、逆転変化点数sを初期化(s=1)した後(ステップS72)、s番目の逆転変化点と(s+1)番目の逆転変化点との間のサブキャリア数がγ本以上か判断する(ステップS73)。
サブキャリア数がγ本以上である場合には、s番目の逆転変化点に対応するサブキャリアの受信SIR値と、(s+1)番目の逆転変化点に対応するサブキャリアの受信SIR値との中間値(となる受信SIR値)を算出する(ステップS74)。そして、算出した中間値を有するサブキャリア番号を抽出した後(ステップS75)、そのサブキャリア番号をフレームフォーマットに追加する(ステップS76)。
その後、逆転変化点数sをインクリメント(s=s+1)した後(ステップS77)、(s+1)が逆転変化点の総数kよりを大きいか判断する(ステップS78)。大きい場合には、第5のアルゴリズムを終了する。一方、小さい場合には、処理をステップS73に戻し、ステップS73〜ステップS78の処理を繰り返す。ステップS73〜ステップS78の処理を繰り返すうち、ステップS78の判断において、(s+1)が逆転変化点の総数kよりも大きいと判断されると、第5のアルゴリズムが終了する。
なお、ステップS73の判断において、サブキャリア数がγ本未満と判断した場合には、処理をステップS77に移行し、逆転変化点(s+1)について再び、ステップS73〜ステップS78の処理を行なう。すなわち、s番目の逆転変化点と(s+1)番目の逆転変化点との間のサブキャリア数がγ本未満の場合には対応するサブキャリアの受信SIR値の中間値の算出を行わない。
ここで、1番目の逆転変化点のサブキャリアの受信SIR値が「A」、2番目の逆転変化点のサブキャリアの受信SIR値が「B」、3番目の逆転変化点のサブキャリアの受信SIR値が「C」…最後の逆転変化点のサブキャリアの受信SIR値が「N」である場合の具体例について示す。この場合、図18に示すように、各逆転変化点のサブキャリア番号およびその受信SIR値がフレームフォーマットに記述される。そして、ステップS74において、受信SIR値Aと受信SIR値Bとの中間値が算出される。これにより、中間値として{(A+B)/2}が算出される。そして、ステップS75において、{(A+B)/2}の中間値に最も近い受信SIR値を有するサブキャリアのサブキャリア番号が抽出され、ステップS76において、フレームフォーマットに追加される。このような処理を最後の逆転変化点のサブキャリアの受信SIR値まで行なうことで、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出すると共に、その傾きが逆転したサブキャリア番号の受信SIR値間の中間の受信SIR値を検出して、図18に示すフレームフォーマットに記述する。
このように、第5の間引きアルゴリズムを用いた場合には、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値を検出すると共に、その傾きが逆転したサブキャリア番号の受信SIR値間の中間の受信SIR値を有するサブキャリア番号を検出し、無線伝搬路情報として基地局100に通知する。このため、全てのサブキャリアの受信SIR値を通知する場合と比べて大幅に無線伝搬路情報量を削減することができ、伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることができる。また、受信SIR曲線における傾きが逆転した場合のサブキャリア番号とその受信SIR値が通知されるので、実際の受信SIR値と大幅に外れた受信SIR値が通知されるのを防止することができる。これにより、無線状態に適合しない変調方式等が選択され、通信の誤りが増加する事態を回避できるので、通信中の誤りの発生を抑制することが可能となる。さらに、受信SIR曲線における傾きが逆転したサブキャリア番号の受信SIR値間の中間の受信SIR値を有するサブキャリア番号が通知されるので、これらの情報を元に基地局100で変調方式・符号化率を修正することができる。これにより、より無線状態に適合する変調方式等を選択することができるので、通信中の誤りの発生を更に抑制することが可能となる。
以上のように説明した第1〜第5の間引きアルゴリズムは、上述のように、例えば、無線伝搬路における誤差の状況に応じて切り換えて使用することが可能である。間引きアルゴリズムを切り換えて使用する場合には、基地局100と移動局200との間でその選択した間引きアルゴリズムを共通認識することが必要となる。以下、間引きアルゴリズムを切り換えて受信SIR情報を通知する場合について説明する。
この場合、基地局100と移動局200との間で予め、各間引きアルゴリズムが登録された共通のテーブルを保持しておき、選択した間引きアルゴリズムを通知するタイミングを取り決めておくことで実現が可能である。選択した間引きアルゴリズムを通知するタイミングとしては、例えば、データ通信を開始する前などのタイミングが想定される。
図19は、基地局100および移動局200で予め保持される共通のテーブルの一例を示す図である。図19に示すテーブルにおいては、第1〜第5の間引きアルゴリズムに応じた通知番号が登録されている。このようなテーブルを基地局100と移動局200とで保持しておき、選択した間引きアルゴリズムを図20に示すようなフレームフォーマットに記述して基地局100に送信することで選択した間引きアルゴリズムの共通認識が可能となる。
図20に示すフレームフォーマットには、間引きアルゴリズムの番号(アルゴリズム番号)を記述するフレームと、図5、図8、図12、図15や図18に示す受信SIR情報を記述するフレームとが設けられている。基地局100においては、このようなフレームフォーマットに記述されたアルゴリズム番号を読み出すと共に受信SIR情報を読み出すことで、移動局200が選択した間引きアルゴリズムを認識することが可能となる。
本実施の形態に係る通信システムにおいては、無線伝搬路における誤差の状況に応じて間引きアルゴリズムを選択する。無線伝搬路における誤差の判定方法は、特に限定されるものではない。例えば、移動局200で測定した実際のm本毎の受信SIR値と、各間引きアルゴリズムで算出されたm本毎のサブキャリアの受信SIR値を比較して誤差が最も小さい間引きアルゴリズムを選択するようにしても良いし、移動局200でランダムに選択したサブキャリアの受信SIR値と、各間引きアルゴリズムで算出された該当するサブキャリアの受信SIR値を比較して誤差が最も小さい間引きアルゴリズムを選択するようにしても良い。なお、異なる間引きアルゴリズムにおいて、同一の誤差が検出された場合には基地局100に対して通知する無線伝搬情報量が少ない間引きアルゴリズムを選択することが実施の形態として好ましい。
このように、第1〜第5の間引きアルゴリズムを切り換えて使用する場合には、無線伝搬路の状態に応じて最も適切な間引きアルゴリズムを選択して無線伝搬路情報を基地局100に通知することが可能となる。特に、無線伝搬路における誤差の状況に応じて間引きアルゴリズムを選択して無線伝搬路情報を通知する場合には、無線伝搬路情報量を削減しつつ、変調方式や符号化率の選択を従来の方式と同レベルで行なうことができ、伝送効率の向上を実現することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、移動局200のSIR210で特定のサブキャリアの受信SIR値を間引いた無線伝搬路情報を作成するので、全てのサブキャリアの受信SIR値を基地局100に通知する場合と比べて伝搬路情報を通知するリンク上の伝送効率を向上させることが可能となる。
なお、以上の説明においては、受信SIRに基づいて無線伝搬路情報を生成する場合について説明しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、受信SNR(信号電力対雑音電力比:Signal to Noise Power Ratio)や、受信SINR(信号電力対干渉雑音電力比:Signal to Interference Plus Noise Power Ratio)に基づいて無線伝搬路情報を生成するようにしても良い。
また、以上の説明においては、基地局100から移動局200への下りリンクでの実施形態について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、移動極200から基地局100への上りリンクにおいても適応することが可能である。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
さらに、以上の説明においては、受信機側の無線伝搬路状態に基づいて、サブキャリア毎に変調方式や符号化率などを適応的に変化させて高速通信を行なう無線通信システムについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、無線伝搬路状態に基づいて無線伝搬路状態の良好なサブキャリアをユーザーに割り当てて高速通信を行なう無線通信システムにも適用することが可能である。
本発明に係る無線通信システムを構成する基地局の構成を示すブロック図である。 本発明に係る無線通信システムを構成する移動局の構成を示すブロック図である。 第1の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。 第1の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。 第1の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。 第2の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。 第2の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。 第2の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。 第2の間引きアルゴリズムにおいて、受信SIR曲線の傾きに対する閾値のテーブル例を示す図である。 第3の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。 第3の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。 第3の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。 第4の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。 第4の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。 第4の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。 第5の間引きアルゴリズムの概要を説明するための図である。 第5の間引きアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。 第5の間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアの受信SIR値を基地局に通知するために使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。 基地局および移動局で予め保持される共通のテーブルの一例を示す図である。 移動局で選択した間引きアルゴリズムを基地局に通知するためのフレームフォーマットの一例を示す図である。 基地局からの送信時の送信電力の例を示す図である。 周波数フェージングの影響を受けた場合の移動局の受信信号例を示す図である。 移動局の受信SIRを元に変調方式・符号化率を決定する通信方式例を示す図である。 従来方式の伝搬路情報の通知方法を説明するための図である。 従来方式の伝搬路情報の通知方法から選択される変調方式例を説明するための図である。
符号の説明
100 基地局装置(基地局)
108 上りリンク受信処理部
109 SIR情報抽出部
200 移動局装置(移動局)
207 SIR推定部
210 SIR情報作成部

Claims (12)

  1. 通信相手先から受信した無線信号から伝搬路状況を推定する伝搬路状況推定部と、
    前記伝搬路状況推定部による推定結果に基づいて、すべてのサブキャリアから間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアのサブキャリア番号およびその推定結果からなる伝搬路情報を作成する伝搬路情報作成部と、
    前記伝搬路情報作成部で作成した伝搬路情報を通信相手先に送信する送信処理部と、を備え、
    前記伝搬路情報作成部は、所定本数毎に選択されるサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果と、前記選択されるサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果に基づいて直線補間された値と最も誤差が大きい推定結果を有するサブキャリア番号およびその推定結果とから伝搬路情報を作成することを特徴とする無線送信機。
  2. 通信相手先から受信した無線信号から伝搬路状況を推定する伝搬路状況推定部と、
    前記伝搬路状況推定部による推定結果に基づいて、すべてのサブキャリアから間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアのサブキャリア番号およびその推定結果からなる伝搬路情報を作成する伝搬路情報作成部と、
    前記伝搬路情報作成部で作成した伝搬路情報を通信相手先に送信する送信処理部と、を備え、
    前記伝搬路情報作成部は、隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きが予め定めた一定値以上変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果から伝搬路情報を作成することを特徴とする無線送信機。
  3. 通信相手先から受信した無線信号から伝搬路状況を推定する伝搬路状況推定部と、
    前記伝搬路状況推定部による推定結果に基づいて、すべてのサブキャリアから間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアのサブキャリア番号およびその推定結果からなる伝搬路情報を作成する伝搬路情報作成部と、
    前記伝搬路情報作成部で作成した伝搬路情報を通信相手先に送信する送信処理部と、を備え、
    前記伝搬路情報作成部は、隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果から伝搬路情報を作成することを特徴とする無線送信機。
  4. 通信相手先から受信した無線信号から伝搬路状況を推定する伝搬路状況推定部と、
    前記伝搬路状況推定部による推定結果に基づいて、すべてのサブキャリアから間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアのサブキャリア番号およびその推定結果からなる伝搬路情報を作成する伝搬路情報作成部と、
    前記伝搬路情報作成部で作成した伝搬路情報を通信相手先に送信する送信処理部と、を備え、
    前記伝搬路情報作成部は、隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果と、前記直線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアに対する推定結果とから伝搬路情報を作成することを特徴とする無線送信機。
  5. 通信相手先から受信した無線信号から伝搬路状況を推定する伝搬路状況推定部と、
    前記伝搬路状況推定部による推定結果に基づいて、すべてのサブキャリアから間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアのサブキャリア番号およびその推定結果からなる伝搬路情報を作成する伝搬路情報作成部と、
    前記伝搬路情報作成部で作成した伝搬路情報を通信相手先に送信する送信処理部と、を備え、
    前記伝搬路情報作成部は、隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果と、前記直線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間の推定結果を有するサブキャリア番号とから伝搬路情報を作成することを特徴とする無線送信機。
  6. 通信相手先から受信した無線信号から伝搬路状況を推定する伝搬路状況推定部と、
    前記伝搬路状況推定部による推定結果に基づいて、すべてのサブキャリアから間引きアルゴリズムを用いて特定したサブキャリアのサブキャリア番号およびその推定結果からなる伝搬路情報を作成する伝搬路情報作成部と、
    前記伝搬路情報作成部で作成した伝搬路情報を通信相手先に送信する送信処理部と、を備え、
    前記伝搬路情報作成部は、
    所定本数毎に選択されるサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果と、前記選択されるサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果に基づいて直線補間された値と最も誤差が大きい推定結果を有するサブキャリア番号およびその推定結果とから伝搬路情報を作成する方式、
    隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きが予め定めた一定値以上変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果から伝搬路情報を作成する方式、
    隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果から伝搬路情報を作成する方式、
    隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果と、前記直線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間に配置されるサブキャリアに対する推定結果とから伝搬路情報を作成する方式、または、
    隣接するサブキャリアに対する前記伝搬路状況推定部からの推定結果を結ぶことで得られる直線の傾きの符号が変化した場合のサブキャリア番号およびその推定結果と、前記直線の傾きの符号が変化したサブキャリア番号間の中間の推定結果を有するサブキャリア番号とから伝搬路情報を作成する方式のうち、
    前記伝搬路情報のデータ量が最も小さくなる方式を選択して前記伝搬路情報を作成することを特徴とする無線送信機。
  7. 前記伝搬路状況推定部は、伝搬路状況として信号電力対干渉電力比を推定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線送信機。
  8. 前記伝搬路状況推定部は、伝搬路状況として信号電力対雑音電力比を推定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線送信機。
  9. 前記伝搬路状況推定部は、伝搬路状況として信号電力対干渉雑音電力比を推定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線送信機。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の無線送信機を備えることを特徴とする移動局装置。
  11. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の無線送信機を備えることを特徴とする基地局装置。
  12. 請求項7から請求項9のいずれかに記載の無線送信機を備える移動局装置と、前記移動局装置から受信した伝搬路情報を利用してサブキャリア毎に変調方式および符号化率を決定する基地局装置と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
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