JP4951601B2

JP4951601B2 - 行先階登録式エレベーター

Info

Publication number: JP4951601B2
Application number: JP2008223007A
Authority: JP
Inventors: 望畠山; 知明前原; 敬一会田; 訓鳥谷部; 孝道星野; 敏文吉川
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2008-09-01
Filing date: 2008-09-01
Publication date: 2012-06-13
Anticipated expiration: 2028-09-01
Also published as: CN101665203A; JP2010058849A; HK1139915A1; CN101665203B

Description

本発明は、複数台のエレベーターの運行を統括管理する群管理システムに係り、特にホール，乗り場，ビルの入り口，廊下等で行先階呼びを登録する行先階登録式のものに好適である。

従来、ホールで行先階登録式のエレベーターにおいて、登録行先階呼びのキャンセル、あるいは行先階を変更するため、ホールで指定された行先階呼びを仮登録とし、この呼びの表示形態を変更することが知られ、特許文献１，２に記載されている。
また、行先階呼び取消し装置の動作中に扉の閉鎖を防ぐため、行先階呼び取消し装置の動作に連動してかご内に行先階呼びの再登録を要請する旨を放送することが特許文献３に記載されている。

さらに、特許文献４には、いたずら呼びを取消す際、音声合成装置を用いてかご内に行先階呼びの再登録を要請する放送を行い、放送終了後、所定の時間内に所定音量以上の音を検出した場合に、戸閉めを延期することが開示されている。

さらに、エレベーター行先階の登録自動的に検出してキャンセルするため、行先階呼びの登録数とかご内重量とにより、判断することが特許文献５に記載されている。

特開昭６３−２６２３７７号公報特開昭６３−２７７１８１号公報実公昭５５−１３３４４号公報特公昭６２−１９３４６号公報特開昭５０−５４０５５号公報

上記従来技術は、いたずら操作による行先階呼び登録と判断した場合、仮登録呼びのみをキャンセルするため、無駄な停止は防止できず、エレベーターの運転効率を低下させる。

また、いたずら操作により登録される呼び数は多いので、取消したい呼びを行先階釦で選択してキャンセルする場合、釦操作回数が多くなる。

本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、いたずら操作に対して的確に対応し、エレベーターの運転効率を向上させることにある。

上記目的を達成するため、本発明は、ホールに設置され行先階の登録操作を行うホール操作盤と、該ホール操作盤の行先階釦を操作してかごの行先階呼びを仮登録する行先階登録式エレベーターにおいて、前記かご内に設置され、かごの行先階を表示及び前記行先階呼びの再登録操作を行うかご内操作盤と、乗客数と前記行先階釦による行先階呼び数とによりいたずら操作であることを判定するいたずら呼び判定部と、を備え、いたずら操作でないと判定された場合、前記行先階釦による前記行先階呼びの仮登録を制御装置に本登録し、いたずら操作であると判定された場合、前記仮登録及び本登録された行先階呼びを全てキャンセルし、前記かご内操作盤において前記行先階呼びの再登録操作を所定時間、キャンセルされた行先階呼びに限定するものである。

本発明によれば、いたずら操作による呼び登録と判断された場合は、全登録呼びをキャンセルすることになるので、既登録（本登録）されているいたずら呼びにも対応でき、無駄停止を減らすことができる。

以下、図面を参照して、一実施例について詳細に説明する。
図１は、１階のエレベーターの乗り場の外観図であり、１はエレベーターの乗り場ドアを示す。エレベーター乗り場ドア１の近傍に、行先階の登録操作などを行うホール操作盤２を設置する。２１Ｈは割り当てられた号機の表示などの各種案内を表示するメッセージ表示器、１ＨＢ〜５ＨＢ（５階床ビルの場合）は、ホールから行先階を登録できる行先階釦（行先階呼び釦）である。

図２は、かご内操作盤３の外観図であり、かご内に、エレベーターの行先階表示や行先階呼びの再登録操作などを行うかご内操作盤３を設置する。３１Ｃは行先階の再登録などの各種案内を表示するメッセージ表示器、３２Ｃは行先階の再登録などの各種案内を音声にて行うスピーカ、１ＣＢ〜５ＣＢは通常エレベーターの行先階を表示し入力操作は不可であるが、いたずら呼び検出による行先階呼び全キャンセル時には、行先階呼び再登録用の操作釦として入力操作が可能となる。

図３は、全体構成図を示し、ホール行先階釦の入力情報は、ホール行先階登録装置（ホール行先階呼び登録装置）１ａを介して、エレベーター制御装置のホール情報収集部２ａに送られる。ホール情報収集部２ａに仮登録された行先階呼びは、いたずら呼び判定部３ａでいたずら操作による呼び登録であるかの判定を行う。

いたずら呼びではないと判定された場合、行先階呼び登録部４ａが仮登録呼びをかご内行先階登録装置７ａに本登録する。いたずら呼びであると判定された場合、リセット部（行先階呼びリセット部）５ａが仮登録呼びを破棄し、かご内行先階登録装置７ａの既登録呼びをリセットする。行先階呼びリセット部５ａの処理完了後、使用許可部６ａがかご内行先階登録装置７ａの行先階釦の入力操作を所定時間許可し、行先階呼びの再登録が可能となる。

図４は、ホール呼びから、行先階呼びを仮登録し、本登録するまでを示すフローチャートである。つまり、行先階の登録（呼び入力）から、本登録するまでを示す。
ステップ１でホール行先階釦１ＨＢ〜５ＨＢの信号が入力され、ホール行先階釦１ＨＢ〜５ＨＢの入力があるかどうかを判定する。入力がなければ、もう一度ホール行き先階釦入力の判定に戻り、入力があればステップ２に進む。

ステップ２に進み到着したエレベーターの制御装置に行先階呼びを仮登録する。

次にステップ３に進み、呼びがいたずらかどうか、乗客数と呼び数で判別し、いたずら呼びでないと判定したときは、本登録し、いたずら呼びであると判定したときは、ステップ４に進み、全ての行先階呼び（仮登録と本登録呼び）をキャンセルする。

ステップ５に進み、行先階の登録を促す音声案内と表示を行い、ステップ６のかご内操作盤の行先階釦の入力を所定時間許可する。かご内操作盤に登録された行先階がキャンセルされたときの表示としては、かご内操作盤の行先階釦をフリッカーさせることでも良い。

ステップ７で所定時間内に所定階のかご内行先階釦の入力があるとステップ８で呼びを本登録し、終了となる。また、所定階は、ステップ４でキャンセルした呼びに限定することにより、新たないたずら呼びを抑制する。

以上述べたように、例えば、１０階床のビルに設置されたホール行先階登録式エレベーターにおいて、１階から１０人が乗り込み２〜１０階までの呼びが登録され、２階で１０人の乗客全員が降車したとする。従来技術では、仮登録呼びしかキャンセルしていないので、本登録呼びである３〜１０階にエレベーターはサービスを行い、無駄停止を繰り返すことになる。しかし、本実施例では、エレベーターが２階から出発する前に、乗客数に対してあまりにも呼びの登録数が多いと判断し、全登録呼びをキャンセルするので、３〜１０階にサービスを行わず、無駄停止を防止できる。

本発明による一実施例におけるエレベーター乗り場とホール操作盤の外観図。本発明による一実施例におけるかご内操作盤の外観図。一実施例の全体構成を示すブロック図。一実施例による動作を説明するフローチャート。

符号の説明

１エレベーター乗り場ドア
１ａホール行先階登録装置
１ＨＢ〜５ＨＢ行先階釦
２ホール操作盤
２ａホール情報収集部
３かご内操作盤
３ａいたずら呼び判定部
４ａ登録部
５ａリセット部
６ａ使用許可部

Claims

ホールに設置され行先階の登録操作を行うホール操作盤と、該ホール操作盤の行先階釦を操作してかごの行先階呼びを仮登録する行先階登録式エレベーターにおいて、
前記かご内に設置され、かごの行先階を表示及び前記行先階呼びの再登録操作を行うかご内操作盤と、
乗客数と前記行先階釦による行先階呼び数とによりいたずら操作であることを判定するいたずら呼び判定部と、を備え、
いたずら操作でないと判定された場合、前記行先階釦による前記行先階呼びの仮登録を制御装置に本登録し、
いたずら操作であると判定された場合、前記仮登録及び本登録された行先階呼びを全てキャンセルし、前記かご内操作盤において前記行先階呼びの再登録操作を所定時間、キャンセルされた行先階呼びに限定することを特徴とする行先階登録式エレベーター。
請求項１に記載のものにおいて、前記行先階呼びがキャンセルされたとき、行先階呼びの再登録を要請する旨を案内する表示装置を備えたことを特徴とする行先階登録式エレベーター。
請求項１に記載のものにおいて、前記行先階呼びがキャンセルされたとき、前記かご内操作盤の行先階釦をフリッカーさせることを特徴とする行先階登録式エレベーター。