JP4950503B2 - 防火用充填材支持金具 - Google Patents

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Description

本発明は、躯体に貫通形成されている挿通孔の内周面とこれに挿通された挿通体との間の環状空間に充填された防火用充填材を受止め支持する防火用充填材支持金具に関する。
従来、この種の防火用充填材支持金具として、挿通孔とこれに挿通される挿通体との隙間に対応する半環状の受止め部を備え、これの外周縁の2箇所に挿通孔の開口縁に係止又は止着可能な掛け止め部が外方に向けて形成された一対の分割支持金具から構成されているものが存在している。
この従来の防火用充填材支持金具では、挿通体が挿通された挿通孔対して一対の分割支持金具を、挿通体を挟んで対向するように挿通孔に装着して、挿通孔とこれに挿通体と受止め部とで囲まれた空間に防火用充填材を充填することが行なわれている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平7−180238号公報(第3頁、図2)
しかしながら、従来の防火用充填材支持金具にあっては、一対の分割支持金具を挿通孔に装着する必要があり、装着に手間がかかる問題がある。
また、分割支持金具の受止め部は、挿通孔の内径に対応する外径の半環状体に形成されているとともに、受止め部の外縁に形成された掛け止め部が挿通孔内面に対面する構造であるので、製作現場での挿通孔が設定された孔径よりも多少大きい等のバラツキがある場合、掛け止め部とこれに対面する挿通孔内面とに挿通孔を連通する隙間を生じるので、この隙間にも防火用充填材を本来の充填作業とは別に充填する必要があり、施工手間がかかる問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、施工性の向上と現場対応性の向上を図ることができる防火用充填材支持金具を提供する点にある。
本発明の第1番目の防火用充填材支持金具の特徴構成は、躯体に貫通形成された挿通孔の内面とこれに挿通される挿通体との間の環状空間内に充填される防火区画用充填材を受止め支持する環状の受止め部と、該受止め部の複数箇所から延出された挿通孔の開口縁に係止固定可能な掛け止め部から構成され、前記受止め部の周方向一箇所を切断するとともに、前記受止め部の周方向の一箇所又は複数箇所には塑性変形可能な脆弱部が形成され、前記脆弱部が、内方側に向って開口する切込みによって形成され、前記切込みが、受止め部のうち前記切断箇所に径方向で相対向する中央部位を含む複数箇所に形成されているとともに、前記中央部位の切込みの切込み深さが他の部位の切込みより深く形成されている点にある。
このような構成によれば、脆弱部を塑性変形することによって受止め部を拡縮操作することができるので、挿通孔に挿通された挿通体に対して、その挿通体の外径に対応して受止め部を拡径操作して開けて、挿通体を受止め部内に案内収容し、この状態で脆弱部を介して受止め部を縮径操作して閉じて挿通体に外嵌状態にするとともに、防火用充填材支持金具を挿通孔側に移動させて掛け止め部を挿通孔の開口縁に係止して受止め部を挿通孔内に位置させることができる。そして、この状態で掛け止め部を挿通孔の開口縁に止着して防火用充填材支持金具を装着して、挿通孔内面と挿通体との間の隙間に、防火用充填材を受止め部の支持状態で充填することができる。
従って、挿通体が挿通される挿通孔に防火用充填材支持金具を取扱い性良く装着することができるので、従来の防火用充填材支持金具のように、一対の分割支持金具を挿通孔に装着するものに比べて、施工性の向上を図ることができる。
また、挿通孔の孔径や挿通体の外径にバラツキがある場合であっても、それに対応して受止め部を塑性変形操作が可能であるので、施工現場の挿通孔の孔径や挿通体の外径に対応して、受止め部の切断部の間隔を変えて挿通体に防火用充填材支持金具を現場対応性よく装着することができる。
また、このような構成によれば、切込みといった構造で受止め部に脆弱部を簡単に形成することができるとともに、受止め部を拡径操作する場合には、切込みが開く状態となり、この状態から受止め部を縮径操作する場合には、開き状態の切込みが閉じ状態となるので、受止め部の拡径操作及び縮径操作を容易に実施することができる。これにより、挿通体の外径にバラツキがあっても受止め部の拡大操作によって、挿通体の外径に対応して外嵌することができるとともに、挿通孔の内径にバラツキがあっても受止め部の拡縮操作によって、挿通孔の内径に対応して内嵌することができる。
従って、脆弱性に加えて取扱い性が良く施工性の向上を図ることができる。
さらに、このような構成によれば、切込み深さが深い切込み部分はその他の切込み部分に比べてより塑性変形しやすい脆弱部になるので、受止め部を拡径操作した場合、複数の切込みがありながら、その内のより脆弱な切込みつまり切込み深さが深い切込みを優先的に開くことができる。
そして、より受止め部を開き状態にする場合には、その他の切込みを個別に開き操作することによって、開き状態を調整することができる。個別に開き操作するには、対象とする切込みを中心にその両側の受止め部分を把持して開き操作して行なう。
従って、挿通体の外径のバラツキに対応して、挿通体への外嵌を行なうことができるとともに、挿通孔の内径のバラツキに対応して、挿通孔への内嵌を行なうことができるので、挿通孔に対する施工性や装着品質の向上を図ることができる。
また、受止め部と掛け止め部とが、板金の打抜き加工によって形成されていてもよい。
このような構成によれば、防火用充填材支持金具を平板状に展開状態とした受止め部と掛け止め部を板金の打抜き加工した場合、受止め部に対して掛け止め部を折り曲げ形成して防火用充填材支持金具を形成することができ、
防火用充填材支持金具を構成する受止め部と掛け止め部とを別々に打抜き加工した場合、受止め部に対して折り曲げ形成された掛け止め部を止着手段(溶接、リベット、ネジ等)によって防火用充填材支持金具を形成することができ、この場合、サイズの異なる受止め部と掛け止め部を組合せて多様なサイズの防火用充填材支持金具を形成することができる。
従って、受止め部と掛け止め部と構成部分が少ない構成であるので、従来のこの種の防火用充填材支持金具に比べて、構造が簡素であり製作が容易であるので、製作コストの低減化を図ることができる。
本発明の第番目の防火用充填材支持金具の特徴構成は、前記受止め部が、切断箇所を最大限開けた状態で板金の打抜き加工によって形成されているとともに、切断箇所に径方向で相対向する中央部位の切込みが最大限に拡開形成されている点にある。
このような構成によれば、予めに受止め部が最大限開き状態に形成されているから、そのままの開き状態で挿通体を受止め部内に案内収容することができ、この収容状態から切込みが閉じられる方向の閉じ操作を実施して挿通体に対して受止め部を簡単に外嵌することができる。
従って、開き状態の受止め部を閉じ操作することによって、挿通孔に挿通された挿通体に外嵌することができるので、従来の防火用充填材支持金具のように、一対の分割支持金具を挿通孔に装着するものに比べて、部品点数少なく操作性よく装着することができ施工性の向上を図ることができる。
以下、本発明の充填材支持具の一実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図7に示す防火用充填材支持金具Aは、躯体に貫通形成されている断面円形状の床孔である挿通孔B1の内周面とこれに挿通された挿通体Cとの間の環状空間Sに、防火用充填材Dを受止め支持するのに用いられる。
この第1実施形態においては、躯体Bの床孔である挿通孔B1に対して、例えば、複数の空調配管C1aを結束させた配管類群C1から構成された挿通体Cが挿通される、挿通孔B1内面と、この挿通孔B1に挿通される挿通体Cの露出する外面との隙間Sに充填される防火用充填材Dを支持する防火用充填材支持金具Aについて説明する。
前記防火用充填材Dは、図2、図6に示すように、例えば、巻装された長尺な厚さが約2mm程度の熱膨張性耐火材シートが用いられる。この防火用充填材Dは、例えば、耐火性材料、防音性材料の一例である断熱性を備えたロックウールの短繊維を主体に、火災時に膨張するように熱膨張性材料の一例である未焼成バーミキュライト粉末を含有させてフエルト状に湿式抄造によって構成され、軽量で弾性変形可能な可撓性が備えられている。
前記挿通体Cの構成部材である空調配管C1aは、空調機の室内機と室外機とを配管する、送り配管、戻り配管、ドレン配管、制御ケーブルからなる配管であり、送りと戻りの両配管は、中心の金属管の周りに合成樹脂からなる断熱層を肉厚に被覆した管構造になっている。
前記防火用充填材支持金具Aは、躯体Bに貫通形成された挿通孔B1の内面とこれに挿通される挿通体Cとの間の環状空間S内に充填される防火用充填材Dを受止め支持する受止め部1と、該受止め部1の複数箇所から延出された挿通孔B1の開口縁に係止固定可能な掛け止め部2から構成されている。
前記防火用充填材支持金具Aは、例えば、肉厚さ約2mm程度の厚さの鋼板製の板金Kから受止め部1と掛け止め部2を打抜き加工などで一体的に打抜き、この打抜き成型品を受止め部1対して受止め部2をプレス加工により折り曲げ成型して製作される。
前記打抜き成型品は、図9に示すように、一枚の板金Kに対して歩留よく展開状態の防火用充填材支持金具Aの複数が打抜き設定され、この展開状態の防火用充填材支持金具Aを折り曲げ加工によって完成した防火用充填材支持金具Aが製作される。ここで、図中には、完成した防火用充填材支持金具Aに対応する部分には同符号を附してある。
前記受止め部1は、図1〜図3に示すように、周方向一箇所が切断され両端が離間した最大開き状態となった略ω形状に形成され、切断部3に対向する受止め部1の内周側部分の周方向に沿う複数箇所(7箇所)には、塑性変形によって拡縮操作するための脆弱部5が形成されている。
前記掛け止め部2は、受止め部1の両端部1A,1Aと中間部に合わせて4箇所に設けられている。この防火用充填材支持金具Aの掛け止め部2は、受止め部1の外周縁から略直角に折り曲げられて形成された連結板部2Aと、これの先端から外方に略直角に折り曲げて形成された係止部2Bとから形成された断面倒立L字状で、挿通孔B1の開口縁に係止可能になっている。
前記掛け止め部2の係止部2Bには、コンクリートネジbなどを用いて躯体Bに固定可能なネジ受孔2Cが形成されている。
前記脆弱部5は、図1〜図3に示すように、内方側に向って開口する切込み5A,5Bによって形成され、具体的には、受止め部1のうち、前記切断箇所に径方向で相対向する中央部位の切込み5Aの切込み深さが他の部位の切込み5Bより深く形成されている。
また、この実施形態の防火用充填材支持金具Aの受止め部1は、予めに最大限開けた状態で打抜き加工によって形成されているとともに、切断箇所に径方向で相対向する中央部位の切込み5Aが最大限に拡開形成されている。
前記受止め部1の切断部3の間隔L1は、受止め部1を閉じた状態の内周縁の略内径R1の大きさに設定されている。
このような構成であれば、図1、図2、図4に示すように、挿通孔B1の開口から出た挿通体Cに対して、挿通体Cを受止め部内に案内収容し、この状態で受止め部を縮径操作して閉じて、挿通体に外嵌するとともに、挿通孔B1側に防火用充填材支持金具Aを移動させて掛け止め部2を挿通B1孔の開口縁に係止して受止め部1を挿通孔1内に位置させることができる。
挿通孔B1に受止め部1を収納する際、受止め部1の最大の外径R2が挿通孔B1の孔径G1よりも小径の度合いが大きい場合、受止め部1を拡径操作して孔径G2に対応させ、反対に受止め部1の外径R2が挿通孔B1の孔径G1よりも大径の度合いが大きい場合、受止め部を縮径操作して孔径G1に対応させる。対応させた状態では、掛け止め部2の連結板部2Aと挿通孔C内面とが略対面して、後述する防火用充填材Dの充填状態では挿通孔B1は閉塞状態となる。
そして、この状態で掛け止め部2を挿通孔B1の開口縁にコンクリートネジbで止着して、防火用充填材支持金具Aを挿通孔B1に装着し、挿通孔内面B1aと挿通体Cとの間の隙間Sに、防火用充填材Dを受止め部1の支持状態で充填することができる。
そして、挿通孔B1とこれに挿通される挿通体Cと挿通孔B1に装着された防火用充填材支持金具Aの受止め部1との間の隙間Sに防火用充填材Dを充填する。
また、この開き状態の受止め部1でも案内収容することができない場合には、受止め部1の両端部を径方向と直交する軸方向に互いの方向が逆になるひねり操作を行なって、立体的な開き状態にして挿通体Cを受止め部内に案内収容することができ、この収容状態から受止め部1のひねりを元に戻すのに続いて切込み5Aが閉じられる方向の閉じ操作を実施して、挿通体Cに対して受止め部1を簡単に外嵌することができる。
前記防火用充填材Dの充填は、図2、図6、図7に示すように、挿通体Cにシート状の防火用充填材Dを挿通孔B1の内面B1aに至るまで巻装して行なわれている。さらに詳しくは、挿通孔B1と挿通体Cとの間で防火用充填材Dが圧縮状態になるように巻装され、この巻装によって柔軟性のあるシート状の防火用充填材Dが、挿通体Cの凹凸形状に食い込む状態になり、挿通孔B1と挿通体Dとの間の隙間Sが無くなるような閉塞状態になる。
そして、万が一の火災に遭遇した場合、挿通孔B1は閉塞されているので、火災煙が、火災側と反対側に向うのを防止することができ、火災熱によって火災側の挿通体Cである空調配管C1aの可燃性部分(溶融部分)が焼失するような状態に火災熱が至った場合、その火災による焼失分を補うように防火用充填材Dが膨張して、火災側と反対側に火災が延焼するのを遅延化することができる。
また、図示しないが、上記構成の防火用充填材支持金具Bは、受止め部1と掛け止め部2とが上下で重なるように複数を重ねあわせることができるので、在庫時や多数を使用する施工現場において、運搬の集約や在庫の小容積化を図ることができ、取扱い性の向上を図ることができる。
この実施形態の防火用充填材支持金具Aでは、深さが深い切込み5Aはその他の切込み5Bに比べてより塑性変形しやすい脆弱部5になるので、受止め部1を拡径操作した場合、複数の切込み5A,5Bがありながら、その内のより脆弱な切込みつまり切込み深さが深い切込み5Aを優先的に開くことができる。
そして、さらに受止め部1を開き状態にする場合には、その他の切込み5Bを個別に開き操作することによって、開き状態を調整することができる。個別に開き操作するには、対象とする切込みを中心にその両側の受止め部分を把持して開き操作して行なう。
具体的には、例えば、図8に示すように、挿通体Cに外嵌する状態に装着した状態で、挿通体Cに外嵌した防火用充填材支持金具Aの外径に対して、挿通孔B1の孔径が多少大きい場合、始めに深さが深い切込み5Aによって大まかに拡径した後、その他の切込み5Bを個別に開き操作することによって、開き状態を孔径に対応して調整して、挿通孔B1
に対応した状態に防火用充填材支持金具Aを装着することができる。
[第2実施形態]
上記実施形態では、受止め部1が予めに開き状態にある防火用充填材支持金Aについて説明したが、本発明はこれに限らず、図10〜図12に示すように、躯体に貫通形成された挿通孔B1の内面B1aとこれに挿通される挿通体Cとの間の環状空間S内に充填される防火区画用充填材をD受止め支持する受止め部1と、該受止め部1の複数箇所から延出された挿通孔B1の開口縁に係止固定可能な掛け止め部2から構成され、前記受止め部1の周方向一箇所を切断するとともに、この切断部3に対応する前記受止め部1の周方向の一箇所又は複数箇所には塑性変形によって拡縮操作するための脆弱部5が形成されている防火用充填材支持金具Aであってもよい。
この場合、図11に示すように、挿通孔B1の開口から出た挿通体Cに対して、その挿通体Cの外径に対応して受止め部1を拡径操作して開けて、挿通体Cを受止め部1内に案内収容し、この状態で脆弱部5を介して受止め部1を縮径操作して閉じて挿通体Cに外嵌状態にするとともに、防火用充填材支持金具Aを挿通孔B1側に移動させて掛け止め部2を挿通孔B1の開口縁に係止して受止め部1を挿通孔B1内に位置させることができる。そして、図12に示すように、この状態で掛け止め部2を挿通孔B1の開口縁に止着して防火用充填材支持金具Aを装着して、挿通孔B1内面と挿通体Cとの間の隙間に、防火用充填材Dを受止め部1の支持状態で充填することができる。
この実施形態の場合、第1実施形態よりも小さい内径の挿通孔B1に対応する大きさで、図13に示すように、板金Kから受止め部と掛け止め部とが一体に打抜き形成された防火用充填材支持金具Aを図示してある。
[別実施形態]
1)上記実施形態では、躯体Bの床孔である挿通孔B1に対して装着可能な防火用充填材支持金具Aを用いた例を説明したが、本発明はこれに限らず、躯体Bの壁孔である挿通孔B1に対して装着可能な防火用充填材支持金具に適用してもよい。
また、孔経路長さが在るような挿通孔の場合、このような挿通孔の一方の開口側と他方の開口側との夫々に充填材支持具を装着するものであってもよい。この場合、装着された填材支持具より奥側に防火用充填材を充填する無駄を回避することができる。
2)上記実施形態では、熱膨張性耐火材シートからなる防火用充填材Dを用いる例を説明したが、本発明はこれに限らず、ブロック状の防火用充填材を充填に用いても、パテ状の公知の防火用充填材等を用いてもよい。
3)上記実施形態の防火用充填材支持金具Aは、受止め部1に対して4箇所の掛け止め部2を一体に設けた例を説明したが、本発明はこれに限らず、施工現場の挿通孔B1の孔径G2に対応して、大小の大きさを備える受止め部1が商品形態として構築され、孔径G2の小さいものに対しては、受止め部1に対して掛け止め部2の本数(例えば図10図示の2本)が少なく、反対に孔径G2の大きなものに対しては、受止め部1に対して掛け止め部2の本数が多くして防火用充填材の支持品質を維持できる構成になっている。
4)上記実施形態では、防火用充填材支持金具の受止め部に形成された切込みが3箇所のものについて説明したが、本発明はこれに限らず、2箇所や3箇所であっても、4箇所にあっても、それ以上あってよい。
また、前記切込み5A,5Bは、切断部3と径方向で相対向する中央部位を含む7箇所に形成されている例を説明したが、これに限らず、その数よりも少なく数であっても多い数であってもよい。また、受止め部1を形成する方側の湾曲部分のみに形成されるものであってもよい。
5)上記実施形態の防火用充填材支持金具Aの受止め部1と掛け止め部2とが打抜き加工された一体形成のものについて説明したが、本発明はこれに限らず、受止め部1と掛け止め部2とは別体で板金から打抜き形成されてスポット溶接等で一体化したものであってもよい。
この場合、例えば、掛け止め部の基端部に受止め部の板面と重なり合わせて、その重なる部材同士をスポット溶接等で一体化して防火用充填材支持金具Aが形成される。
6)上記実施形態の脆弱部5は、受止め部1の内方側に向って開口する切込み5A,5Bによって形成されているものについて説明したが、本発明はこれに限らず、図14、図15に示すように、受止め部1に形成された穿孔5Cであってもよい。
この場合、受止め部1の径方向で穿孔5C,5Dの大きさが大きい程、受止め部1が脆弱化することになるので、受止め部のうち前記切断箇所に径方向で相対向する中央部位を含む複数箇所に形成されている中央部位の穿孔5Cが他の部位の穿孔5Dより大きく形成することで、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。図面には、矩形状の穿孔5C,5Dを記載しているが、円形状、半円形状、楕円形状、その他形状であってもよい。
図14は、予めに受止め部1が開き状態に形成された防火用充填材支持金具Aに穿孔5C,5Dからなる脆弱部5を形成した一例を示し、図15は、予めに受止め部1が閉じ状態に形成された防火用充填材支持金具Aに穿孔5C,5Dからなる脆弱部5を形成した一例を示している。尚、上記実施形態と同様な構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
防火用充填材支持金具と挿通孔と挿通体とを示す分解斜視図 挿通孔に装着された防火用充填材支持金具を示す斜視図 防火用充填材支持金具の開き状態と閉じ状態を示す平面図 防火用充填材支持金具を閉じて挿通体を外嵌する手順を示す説明図 挿通孔に挿通体を外嵌する状態で装着された状態を示す簡略平面図 防火用充填材支持金具と挿通孔と挿通体とで囲まれた隙間に防火用充填材を充填した状態を示す正断面図 防火用充填材支持金具と挿通孔と挿通体とで囲まれた隙間に防火用充填材を充填した状態を示す平断面図 設定された孔径よりも大きな挿通孔の装着される経緯を示す説明図 防火用充填材支持金具の型取り配置の一例を示す説明図 予めに閉じ状態に形成された防火用充填材支持金具を示す平面図 挿通体に防火用充填材支持金具を外嵌する前の状態を示す簡略平面図 挿通孔に防火用充填材支持金具を装着した状態を示す簡略平面図 防火用充填材支持金具の型取り配置の一例を示す説明図 本発明を適用した別実施形態である予めに開き状態に形成された防火用充填材支持金具を示す平面図 本発明を適用した別実施形態である予めに閉じ状態に形成された防火用充填材支持金具を示す平面図
符号の説明
A 防火用充填材支持金具
B 躯体
B1 挿通孔
C 挿通体
S 隙間
D 防火用充填材
1 受止め部
2 掛け止め部
3 切断部
5 脆弱部
5A,5B 切込み
5C,5D 穿孔

Claims (2)

  1. 躯体に貫通形成された挿通孔の内面とこれに挿通される挿通体との間の環状空間内に充填される防火区画用充填材を受止め支持する環状の受止め部と、該受止め部の複数箇所から延出された挿通孔の開口縁に係止固定可能な掛け止め部から構成されている防火用充填材支持金具であって、
    前記受止め部の周方向一箇所を切断するとともに、前記受止め部の周方向の一箇所又は複数箇所には塑性変形可能な脆弱部が形成され、
    前記脆弱部が、内方側に向って開口する切込みによって形成され、
    前記切込みが、受止め部のうち前記切断箇所に径方向で相対向する中央部位を含む複数箇所に形成されているとともに、前記中央部位の切込みの切込み深さが他の部位の切込みより深く形成されている防火用充填材支持金具。
  2. 前記受止め部が、切断箇所を最大限開けた状態で板金の打抜き加工によって形成されているとともに、切断箇所に径方向で相対向する中央部位の切込みが最大限に拡開形成されている請求項1記載の防火用充填材支持金具。
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