JP4947480B2 - ヘッダ工法による配管システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッダ工法による配管システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の配管システムにおいて、ヘッダ工法による可撓性の樹脂配管を敷設するものがある。
これは、ヘッダより配管を分岐させて、床下や壁裏や天井裏に配管を敷設する。
そしてこの配管の末端に、水廻り機器を接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のヘッダー工法による配管システムについては、水廻り機器1つに対して分岐配管を1つ敷設ており、家屋1軒における敷設配管の長さが長くなってしまうという問題が生じてしまう。
【0004】
そのため、洗面化粧台に対して敷設した配管を洗面化粧台のキャビネット内で分岐し、この分岐した配管を洗濯機に利用することも提案されている。(特開平8−35244号)
しかしながら、この提案においては、キャビネット内で分岐していることは開示しているが、この分岐した配管を洗濯機用の水栓金具へ配管をどのように敷設することは、明確に記載されていない。
特に、このように一旦キャビネット内に壁裏から取り込んだ配管をキャビネット内で分岐して、洗面化粧台以外にこの分岐した配管を利用する場合、分岐した配管の取廻しが非常に困難となってしまう。また、別部材でこの分岐した配管を覆って外観性を維持しなければならいといった問題も生じる。
【0005】
一方、ヘッダ工法の利点としては、エルボなどを利用せずにヘッダから末端の水廻り機器まで1本の配管で敷設でき、配管の継手を低減し、漏水の発生を抑制することができることが挙げられる。
また、鞘管を利用して鞘管の内部に可撓性の樹脂管を敷設するが、この鞘管がガイドとなり、可撓性の樹脂管の更新を行なうことができる。
【0006】
従来の鋼管の配管システムにおいては、エルボ、分岐継手、および直管等を用いて配管を継ぎ配管を敷設しているため、継手の数が多くなってしまっていた。また、壁裏等に敷設しているため、漏水した場合、どこから漏水しているか直に発見することができず、壁を取り外す等の大掛かりな工事が必要となってしまう。また、配管の更新も、壁を取り外さない限りできない。
そのため、ヘッダ工法において、鋼管による配管システムとの違いである上記利点を得るため、ヘッダからの配管を途中で分岐することは、いままで考えられていなかったのである。
【0007】
そこで、本発明では、上述したいままでのヘッダ工法の利点を得つつ、さらに配管の途中分岐を行なって、使用する配管長を抑えることのできるヘッダ工法による配管システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
以上の問題点を解決すべく、本発明の請求項1は、水廻り機器への配管経路内に少なくとも1つの給水流入部と2つの給水流出部をを有する分岐継手部を設けてなり、給水流入部と接続される配管と一方の給水流出部と接続される配管とを壁裏もしくは天井裏もしくは床下に敷設し、かつ、室内側が開放されたケーシングを挿通してなり、前記配管と前記分岐継手部とは前記ケーシング内にて接続され、かつ、他方の給水流出部を室内側に向けて分岐してなることを特徴とするヘッダ工法による配管システムとしたことである。
【0009】
これにより、大掛かりな工事を不要として、また、分岐継手部と配管との接続から漏水が発生したとしても、接続部分がケーシング内にあるため、容易に点検、補修することができ、さらに、いままでのヘッダ工法の利点を得つつ、配管の途中分岐を行なって、使用する配管長を抑えることができる。
【0012】
本発明の請求項2は、前記分岐継手部は、前記配管に継手部を接続し、この継手部と分岐継手部とは嵌合接続し、かつ、水圧がかかって嵌合方向に分岐継手部から配管が抜けないように嵌合部に抜け防止金具を取付けたことを特徴とする。
【0013】
これにより、分岐継手部を容易に配管経路内に設けることができる。また、上流側、下流側の配管の更新する場合や分岐継手部の取り替えする場合においても、容易に分岐継手部から配管を更新することができる。
【0014】
本発明の請求項3は、前記配管は、可撓性の樹脂管であり、かつ、鞘管内に敷設されていることを特徴とする。
【0015】
これにより、さらに配管の更新を容易にすることができる。
【0016】
本発明の請求項4は、前記分岐継手部の分岐部に止水栓を設けたことを特徴とする。
【0017】
これにより、分岐継手部から分岐した分岐部からの給水を長期に行なわない場合は、この止水栓を閉めることで、分岐部よりも下流側に水圧がかからなくて済む。また、長期に亘り、配管内に水を停滞させることもない。
【0018】
本発明の請求項5は、前記分岐継手部の分岐部は、内部に止水弁を備え、かつ、水廻り機器の分岐接続部を分岐継手部に取付けることにより止水弁を開き、水廻り機器の分岐接続部を分岐継手部から取り外すことにより止水弁を閉じる開閉手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
これにより、簡単に分岐部に配管を接続して給水を得ることができる。また、配管を取り外すことで自動的に止水状態とすることができ、また、他の配管への給水を止めることないため、使用勝手がよい。
【0020】
本発明の請求項6は、前記分岐継手部の室内側に向けて分岐された分岐部に、逆止弁を設けていることを特徴とする。
【0021】
これにより、たとえ分岐部よりも下流側に水が停滞したとしても、この逆止弁により、他の配管内に停滞水が流れ込むことがない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である配管システムを示す。
この配管システム1は、ヘッダ工法を利用しており、床下に設置したヘッダ3から可撓性の樹脂製の配管7を分岐して、各水廻り機器用のカップリング盤4を介して、各水廻り機器(例えば便器4A)まで敷設している。
そして、このヘッダ3からの配管7を壁裏を通して立ち上げて、天井に敷設して、便器4A、カップリング盤4に組み込んだ洗濯機用水栓や屋外給水栓等に接続している。さらに、この天井に敷設した配管7経路中に分岐継手部9を設けている。
そして、この分岐継手部9にスプリンクラノズル(図示せず)を設けている。
また、2階の洗面化粧台の水栓に接続するためのカップリング盤4の一方を分岐継手部9として、この分岐継手部9から2本の配管を分岐させ、一方を室内側に配管を分岐して洗面化粧台の水栓に接続し、他方を壁裏に配管を分岐して洗濯機用水栓のカップリング盤4に接続している。
図では、天井に分岐継手部9を設けた場合を示したが、壁裏に設けてもよい。なお、壁裏に設ける場合は、天井側の天井に近い位置に設けることが好ましい。
【0023】
次に、図2には、ヘッダ3を天井に設置した場合を示している。図1と同様に、ヘッダ3から分岐された配管7経路内に分岐継手部9を設けている。
そして、その分岐継手部9にスプリンクラノズル(図示せず)を設けている。
また、分岐継手部9から図1と同様、洗面化粧台の水栓と洗濯機用水栓のカップリング盤4に分岐している。
【0024】
図3は、天井にヘッダ3を設置して、そのヘッダ3から分岐した配管7を1階と2階の水廻り機器用のカップリング盤4に敷設した場合を示している。
そして、この配管7経路内に分岐継手部9を設けて、スプリンクラノズル(図示せず)を取付けられるようにしている。
また、分岐継手部9から図1および図2と同様、洗面化粧台の水栓と洗濯機用水栓のカップリング盤4に分岐している。
【0025】
図4は、図1、図2および図3のようにヘッダ3から分岐した配管7経路内に分岐継手部9を設けた場合の配管経路図を示している。
【0026】
以上ヘッダ3から分岐された配管7経路内に分岐継手部9を設けた例に基づき説明したが、図5および図6に示すように、給水管6を少なくとも2つ分岐し、分岐した一方の配管7にヘッダ3を接続し、ヘッダ3に接続しない他方の配管7に、分岐継手部9を取付けてもよい。
これにより、この分岐継手部9を利用してスプリンクラノズル18を設けているため、給水管6の上流側で分岐することになり、スプリンクラノズル18への給水量を十分に確保することができるようになる。
【0027】
この場合においても、配管7の末端に、上述したように水廻り機器用のカップリング盤4を接続する。たとえば、図示するように、カップリング盤4から配管を便器や洗濯機用水栓、屋外用水栓に接続してもよく、また、浴室の水栓金具に接続してもよい。なお、浴室に用いる場合は、分岐継手部9に逆止弁11を設け、停滞水が逆流しないようにする。
浴室においては、シャワーなど直接身体にかけて湯水を使用する。そのため、なるべく他の水廻り機器の使用による給水量の低下を防止したい。上述したように元の給水管6から別途分岐させることで、ヘッダ3から配管7するよりも、給水量の低下を抑えることができるという効果を奏することができる。
【0028】
さらに、ヘッダ3を接続している配管7に開閉弁26(電磁弁)を設けておき、スプリンクラノズル18から放水された場合には、他の配管7経路の開閉弁26を閉の状態とするように制御することが好ましい。このような構成とすることで、スプリンクラノズル18への流量を十分に確保することができる。
【0029】
次に図7は、ヘッダ3を天井に設置した場合において、分岐継手部9をヘッダ3から便器4Aへの配管7経路内に設置した場合である。
図に示すように、屋外で本給水管5を立ち上げる。
そして、家屋の壁面(基礎部含む)に取付けた配水盤2内に本給水管5を取り込む。
この配水盤2は、ケーシング29に覆われており、ケーシング29に設けた点検蓋24を開閉することで配水盤2を点検することができるようになっている。
この配水盤2は、図8に示すように、本給水管5からの給水の給水圧、給水量、給水の質、等を管理する機能部を備えたものである。
具体的には、本給水管5に開閉弁26と異物除去フィルター25と減圧弁27とを介在させて家屋内への給水管6、配管7に接続している。この配水盤2から直接家屋内に配管させて水を供給する給水管6と、給湯機28を介在させてから家屋内に配管させて湯を供給する給湯管6とを設けている。
【0030】
この給水管6、給湯管6は、壁裏を通って、天井裏まで敷設し、天井裏に設けたヘッダ3に接続している。
ヘッダ3から分岐された複数の配管7は、可撓性を有する樹脂製の配管7とし、さらに鞘管8内に挿通して敷設するとよい。また、この鞘管8に断熱材や耐火材を被覆したり、鞘管8自体を断熱性・耐火性の部材で形成すると、配管7内の水の凍結防止される。また、給湯管6内の湯が保温され、即湯に繋がる。さらに、火災が発生したときに鞘管8さらには配管7が燃えて、スプリンクラノズル18に水が供給されないといった問題もなくなる。
なお、ここでは、天井裏にヘッダ3を設けた場合を説明したが、図1のようにヘッダ3を床下に設けてもよい。また、ヘッダ3を壁裏に設けてもよい。
【0031】
そして、ヘッダ3から分岐される配管7は、カップリング盤4を介して各水廻り機器まで敷設される。
この水廻り機器への配管7のうち、少なくとも1つの経路内にスプリンクラノズル18を脱着自在に接続する分岐継手部9を設ける。
図7においては、水廻り機器が便器4Aであり、この便器4Aに接続された配管7経路内に分岐継手部9を設けている。
また、便器4A(および局部洗浄装置)への給水は、カップリング部14に接続した配管7より行なう。
カップリング部14は、壁に埋設されたケーシング29内で、分岐継手部9から敷設した配管7に止水弁(図示せず)とカップリング部14二つを接続して、さらに、この止水弁(図示せず)の操作ハンドル13とカップリング部14を室内外に露出させた構成としている。
【0032】
次に、この分岐継手部9を配管7経路内に介在させる方法を図9乃至図14に基づき説明する。
各図に示すように、配管7に継手部10を接続する。
そして、この継手部10と分岐継手部9とは嵌合接続し、かつ、水圧がかかって嵌合方向に分岐継手部9から配管7が抜けないように嵌合部に抜け防止金具22を取付ける。
具体的な構成として、継手部10は、外周にOリング21を2つ設けておき、分岐継手部9の端部に挿入して、嵌合させている。また、図14に示すように継手部10と分岐継手部9の外周に凸部30を形成しておき、抜け防止金具22がこの凸部30を挟み込んで取付けられることにより、水圧がかかって嵌合方向に分岐継手部9から配管7が抜けないようにしている。
【0033】
次に、分岐継手部9の説明をする。
分岐継手部9は、流入口を1つ、流出口を2つ有する3つ股形状の略T字形状をしている。
そして、1つの流出口は、天井もしくは壁裏に敷設される配管7に接続されて、便器4A、キッチンなどの水廻り機器へ水を供給する。
もう1つの流出口は、天井もしくは壁から室内側に向けている。そして、この分岐継手部9の端部にスプリンクラノズル18を接続している。
なお、この分岐継手部9は、3つ股形状であれば、略Y字形状としてもよい。
【0034】
この分岐継手部9のスプリンクラノズル18を接続する分岐部20には、逆止弁11を設けている。
これは、分岐継手部9の分岐部20からスプリンクラノズル18までの経路が長くなるとその経路内に水が停滞することになり、この停滞水が逆流して水廻り機器側に流れるのを防止するためのものである。特に、天井に設ける場合は、天井裏の空間の寸法が家屋等によって異なる。そのため、家屋によっては、分岐部20とスプリンクラノズル18との間に配管7を介在させなければならない場合がある。そのため、この所定の長さを有する配管7内に停滞水が溜まり、長い間停滞した状態のままであると、水が腐るおそれがある。そのため、分岐継手部9の分岐部20(特に分岐の根元)に逆止弁11を設けて停滞水が逆流しないようにしているのである。
特に飲料用の配管7経路内に設けた分岐継手部9の分岐部20には、逆止弁11を設けるようにする。
【0035】
また、分岐継手部9には、止水弁12(止水栓も含む)を備えている。
図9乃至図11の分岐継手部9は、止水弁12を内部に形成し、スプリンクラノズル18を分岐継手部9に取付けることにより止水弁12を開き、スプリンクラノズル18を分岐継手部9から取り外すことにより止水弁12を閉じる開閉手段を備えている。
具体的には、スプリンクラノズル18の接続端部19を分岐継手部9の分岐部20に差込むことによって、分岐部20の内部に設けた止水弁12を押し込み、止水弁12を開状態とする。
図9、10においては、カップリング部14を分岐部20の先端に設け、このカップリング部14の内側に凸状態で保持されるボール15がスプリンクラノズル18の接続端部19の溝に嵌まり込むことによってスプリンクラノズル18を分岐継手部9に固定する。これによって、止水弁12の開状態が維持される。
そして、スプリンクラノズル18を抜く場合は、カップリング部14の外周部16をスライドさせてカップリング部14の内側に凸状態で保持されているボール15をフリーにする。そして、スプリンクラノズル18を抜くと、止水弁12は付勢手段17により元の閉の状態になる。なお、この付勢手段17は、ばねの弾性力を利用する。
図11は、スプリンクラノズル18と分岐継手部9との接続を螺合接続した場合を示す。
図12は、図9、10の止水弁12に代えて、止水弁12に操作ハンドル13を設け、手動で開閉するものである。
【0036】
また、分岐継手部9と配管7との接続は、ケーシング29内にて行なう。
このケーシング29は、図13に示すように、左右に鞘管8を固定する固定部23を有し、この固定部23に挿通して配管7をケーシング29内に取り込むことができる。一方の固定部23には、ヘッダ3から敷設された配管7を挿通し、他方の固定部23には、水廻り機器へ敷設される配管7を挿通する。
また、ケーシング29の前面側は開放されており、ここから分岐継手部9と配管7との接続を行なったり、接続部分の点検等を行なうことができる。また、この開放部分は、蓋24で覆うようにしている。
さらに、この蓋24には開口部を有し、この開口部から上述した分岐継手部9のカップリング部14が突出するように形成している。
なお、ここでいう配管は、給水管と給湯管とを含む。
【0037】
次に、本発明の別の実施の形態における配管システムの分岐継手部9について説明する。
図1乃至3に示すように、壁裏に敷設した洗面化粧台用の配管に分岐継手部9を設けて、一方の配管は、壁裏に再度敷設して、洗濯機用の水栓金具に接続し、他方の配管は、室内側に向けて分岐して、洗面化粧台に設けた水栓金具に接続する。
図15に示すように、この分岐継手部9は、xyz軸上にそれぞれの分岐部20を延設している。
そして、上述したように、配管端部に接続した継手部10と分岐継手部9とを嵌合させて接続している。
なお、水圧が掛かっても嵌合方向に継手部10が分岐継手部9から抜けないように、継手部9と分岐継手部10の嵌合部分のそれぞれに設けた凸部30を挟み込むように抜け防止金具22を取付けている。
【0038】
この室内側に向けて分岐された分岐部20には、止水栓12Aと内部に止水弁12を有するカップリング部14を接続している。
そして、このカップリング部14に水廻り機器へ給水するための配管7を差し込むことで接続する構成としている。
なお、カップリング部14の構成は、上述したものと同様であり、内部に水廻り機器への配管7を接続すると弁を自動的に開き、配管を外すと弁を自動的に閉じる止水弁12を設けている。
次に、施工手順について説明する。
図16に示すように、ケーシング29を柱や間柱等にビス固定し、さらに、壁裏に敷設した配管7をケーシング29内に取り込み、その配管7の端部に継手部10を接続する。なお、このケーシング29には鞘管8を固定する固定部23が設けられている。
【0039】
次に、図17に示すように、分岐継手部9をこの継手部10に接続して、さらに、抜け防止金具22をケーシング29にビス固定することで、嵌合部分に取付ける。
次に、図18に示すように、ケーシング29に蓋取付部材33を取付ける。
そして、図19に示すように、蓋取付部材33に蓋24を取り付ける。
この蓋24から分岐部20が突出し、この分岐部20に止水栓12Aを有するカップリング部14を嵌合接続する。
この嵌合部分にも抜け防止金具22を取付ける。
そして、図21が、分岐継手部9の使用状態を表している。
また、図22には、分岐継手部9の室内側に分岐した部分の断面図を示した。
【0040】
次に、図23は、この分岐継手部9より壁裏に敷設された配管7に接続される洗濯機用水栓を組み込んだカップリング盤4をしめしている。
配管7をケーシング29内に取込み、水栓35に接続されている。接続については、上述した分岐継手部9の接続と同様に嵌合させた後、抜け防止金具22を取付けている。
【0041】
なお、ここでいうカップリング盤4とは、水廻り機器へ給水するために、ヘッダ3から分岐された配管7をケーシング29内に取込み、カップリング部14を接続した給水取出し口をいう。
【0042】
【発明の効果】
以上により、大掛かりな工事を不要として、さらに、いままでのヘッダ工法の利点を得つつ、配管の途中分岐を行なって、使用する配管長を抑えることのできる。
つまり、配管の継手部からの漏水点検が容易に確認することができ、また鞘管を利用した場合には樹脂配管の更新が容易に行なえ、さらに配管の途中分岐を行なって、使用する配管長を抑えることのできるヘッダ工法による配管システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態である配管システムを示す。
【図2】本件発明の別の一実施の形態である配管システムを示す。
【図3】本件発明の別の一実施の形態である配管システムを示す。
【図4】本件発明の別の一実施の形態である配管システムを示す。
【図5】本件発明の別の一実施の形態である配管システムを示す。
【図6】本件発明の別の一実施の形態である配管システムを示す。
【図7】便器に接続された配管経路内に分岐継手部を設けた場合を示す。
【図8】図7における配水盤廻りの配管構造を示す。
【図9】本件発明を構成する分岐継手部の配管構造を示す。
【図10】本件発明を構成する別の分岐継手部の配管構造を示す。
【図11】本件発明を構成する別の分岐継手部の配管構造を示す。
【図12】本件発明を構成する別の分岐継手部の配管構造を示す。
【図13】本件発明を構成する別の分岐継手部の配管構造を示す。
【図14】本件発明を構成する分岐継手部と配管継手部との嵌合接続構造を示す。
【図15】本件発明を構成する別の実施の形態の分岐継手部を示す。
【図16】図15の配管をケーシング内に取込んだ状態図を示す。
【図17】図16の配管に分岐継手部を接続した状態図を示す。
【図18】図17に蓋取付部材を取付ける状態図を示す。
【図19】図18に蓋を取り付ける状態図を示す。
【図20】図19に止水栓とカップリング部を接続する状態図を示す。
【図21】図15の使用状態図を示す。
【図22】図15の分岐部の断面図を示す。
【図23】分岐継手部より分岐された配管を接続した洗濯機用水栓のカップリング盤を示す。
【符号の説明】
1 配管システム
2 配水盤
3 ヘッダ
4 カップリング盤
4A 便器
5 本給水管
6 給水管、給湯管
7 配管
8 鞘管
9 分岐継手部
10 継手部
11 逆止弁
12 止水弁
13 操作ハンドル
14 カップリング部
15 ボール
16 外周部
17 付勢手段(ばね)
18 スプリンクラノズル
19 接続端部
20 分岐部
21 Oリング
22 抜け防止金具
23 固定部
24 蓋
25 異物除去フィルター
26 開閉弁
27 減圧弁
28 給湯機
29 ケーシング
30 凸部
31 カバー
32 螺合部
33 蓋取付部材
34 吐水口
35 水栓
36 流量調整用ハンドル
Claims (6)
- 水廻り機器への配管経路内に少なくとも1つの給水流入部と2つの給水流出部を有する分岐継手部を設けてなり、
給水流入部と接続される配管と一方の給水流出部と接続される配管とを壁裏もしくは天井裏もしくは床下に敷設し、かつ、他方の給水流出部を室内側に向けて分岐してなり、
前記他方の給水流出部を覆う蓋を設け、
前記蓋が開口部を有し、
前記他方の給水流出部と接続する配管を前記開口部に挿入することで前記他方の給水流出部と接続することを特徴とするヘッダ工法による配管システム。 - 前記分岐継手部は、前記配管に継手部を接続し、この継手部と分岐継手部とは嵌合接続し、かつ、水圧がかかって嵌合方向に分岐継手部から配管が抜けないように嵌合部に抜け防止金具を取付けたことを特徴とする請求項1に記載のヘッダ工法による配管システム。
- 前記配管は、可撓性の樹脂管であり、かつ、鞘管内に敷設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッダ工法による配管システム。
- 前記分岐継手部の分岐部に止水栓を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のヘッダ工法による配管システム。
- 前記分岐継手部の分岐部は、内部に止水弁を備え、かつ、水廻り機器の分岐接続部を分岐継手部に取付けることにより止水弁を開き、水廻り機器の分岐接続部を分岐継手部から取り外すことにより止水弁を閉じる開閉手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のヘッダ工法による配管システム。
- 前記分岐継手部の室内側に向けて分岐された分岐部に、逆止弁を設けていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載のヘッダ工法による配管システム。
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