JP4946580B2 - 放電加工方法および燃料噴射ノズルの製造方法 - Google Patents

放電加工方法および燃料噴射ノズルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、放電加工方法および燃料噴射ノズルの製造方法に関するものであり、複数の微細孔を連続して加工するための放電加工方法に関するものである。
車両用エンジンなどに用いられる燃料噴射ノズルの複数の噴射孔は微細であり、その寸法および方向が高精度であることが要求される。ワークに微細孔を高い精度で加工する方法として放電加工がある(例えば、下記の特許文献1を参照)。図2は、本発明の放電加工方法を実施可能な放電加工装置20の全体の概略構成を示す模式図であるが、本図を利用して従来の放電加工方法の概要を説明する。
まずは、放電加工装置20の概略構成を説明する。本放電加工装置20は、ワーク2として車両エンジン用の燃料噴射ノズルのノズルボディ2に複数の噴射孔を連続して開ける加工を実施している。放電加工装置20には、加工のための細長い電極22と、その電極22を保持して軸周りに回転させながら加工に合せて送り出す電極ヘッド21とが具備されている。このため、電極ヘッド21内には、図示しないが、電極22を下方に送り出すためのサーボモータを用いた電極送り部と、その電極送り部ごと軸周りに回転させる回転部とが内蔵されている。
そして、電極送り部による電極22の送り量は、図示しない制御装置によって制御される。電極ヘッド21自体はアプローチ軸28に支持されており、アプローチ軸28は駆動部29によって上下に駆動されるようになっている。また、アプローチ軸28からは電極22の先端側をガイドする電極ガイド23が延出されている。他に、放電加工装置20には、ワーク2を把持して所定の姿勢に姿勢決めする台座24と、台座24ごとワーク2を所定の位置に位置決めするX−Yテーブル25とが具備されている。
この台座24とX−Yテーブル25とにより加工対象であるワーク2が所定の位置、姿勢に保持されて、電極22とワーク2の加工部とが上下方向の同一直線上に配置されるようになっている。放電加工装置20には更に、電極22とワーク2との間に電圧を印加する放電電源26と、加工部に加工液Kaを噴射するための加工液ノズル27とを具備されている。放電電源26のプラス端子は電極22に接続され、マイナス端子はワーク2に接続される。
次に、このような構成の放電加工装置20にて、従来の放電加工方法における微細孔の加工ステップを説明する。図7は、従来の放電加工方法における放電加工装置20での概略の作動を示すフローチャートであり、図8は、放電加工による微細孔加工の概略を示す模式図である。本装置の作動をスタートさせると、ステップS1では、台座24とX−Yテーブル25とによりワーク2(燃料噴射ノズルのノズルボディ)が所定の位置、姿勢に位置決めされる。これは例えば、複数の噴射孔の1孔目を開設する位置、姿勢である。
次のステップS2では、アプローチ軸28を駆動部29によって駆動させて、電極ガイド23とワーク2との間が所定のギャップGa(例えば、0.3mm)となる高さまで電極ヘッド21を下降させる。但し、この時点で電極22の先端は、電極ガイド23の底面23aより大きくは突出してはいない。次のステップS3では、電極ヘッド21での電極22の把持を緩め、エアーで電極22を押し下げることでその先端をワークの外面2aに当接させ、接触したか否かの確認は電極22とワーク2との間の電気的な導通で接触検知している。
次のステップS4では、その当接位置から所定量だけ電極を掴んで戻すことで電極の先端位置を電極ガイド23の底面23aと同一高さの所定位置としている。次のステップS5では、放電電源26によってワーク2と電極22との間に電圧を印加するとともに、回転部で電極22を回転させながら電極送り部により所定位置から微細孔8を開設するのに必要なだけの長さの電極送りを開始する。
次のステップS6では、電極22がワーク2に接近すると両者の間に放電が生じ、この放電によってワーク2に微細孔(噴射孔)8が加工される。なお、放電加工によって発生する削り屑としてのスラッジSuは、図8中の矢印のように排出される。そして、微細孔8を開設するのに必要なだけの電極送りが終わったら、次のステップS7では、電圧の印加を停止して、定位置に戻すための電極戻しが行われる。
次のステップS8では、電極ヘッド21を待機位置まで上昇させ、次のステップS9では、連続する孔加工があるか否かの判断が行われる。連続する孔加工がある場合はステップS1に戻り、ワーク2を台座24とX−Yテーブル25とにより2孔目を開設する位置、姿勢に位置決めして、以下上述した作動が繰り返される。そして、ステップS9の判断で、連続する孔加工がなくなった場合はステップS10へと進み、ステップS10では、ワーク2の位置、姿勢を原位置に戻して一連の放電加工を終了するものである。
特開2006−272484号公報
放電加工を行うことにより、電極先端の放電加工側は消耗する。このため、従来の放電加工方法では、上述したステップS3の電極突き当てと、ステップS4の定寸戻しとにより、毎孔の加工前に電極の先端位置を所定位置にする作動を行ない、その所定位置から電極が消耗する量(長さ)を見込んだ電極送りをするようにしている。
しかしながらこの方法では、電極先端の所定位置出しに時間が掛かり、その所定位置出しを複数加工する微細孔の各孔毎に行うことより加工時間が長くなるという問題点がある。また、硬い電極や太い電極を使用する場合には良いが、例えばタングステンなどの柔らかい材料で、且つ細い電極を使用する場合には、電極ヘッドと電極ガイドとの間で電極が撓んでしまい、電極ヘッドで電極を送っても、電極先端の放電加工側での送り量が不足して、孔形状が不充分になったり、撓んで曲がった電極が回転しながら孔加工するため、孔径が拡大して微細孔の内径精度が不充分になったりするという問題点がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、所定位置出しに時間を掛けないで加工時間を短くすることのできる放電加工方法を提供することにある。また、他の目的としては、細く柔らかい電極でも撓ませることなく、微細孔の形状、精度を確保することのできる放電加工方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、ワーク(2)と電極(22)との間に電圧を印加して放電を発生させ、放電にてワーク(2)に微細孔(8)を複数連続して穿設する放電加工において、
電極(22)を下方に送り出すためのサーボモータを用いた電極送り部を有する電極ヘッド(21)と、電極ヘッド(21)を支持するアプローチ軸(28)と、アプローチ軸(28)を上下に駆動する駆動部(29)とを備える放電加工装置(20)で加工するものであって、
所定の位置、姿勢に保持されたワーク(2)に電極(22)を送って接近させ、電極(22)とワーク(2)との間で放電を開始したときの電極(22)の送り位置(Pd)を記憶する放電開始位置取込工程と、電極(22)を放電開始位置から所定の加工送り量(Lk)だけ送ってワーク(2)に孔加工をする加工工程と、孔加工後に電極(22)を所定の戻し量(Lm)だけ送りを戻す戻し工程とを備え、
2孔目以降の孔加工においては、前回の孔加工時の放電開始位置での送り位置(Pd)と、今回の孔加工時の放電開始位置での送り位置(Pd)との差を電極(22)の実際の消耗量(So)として算出する消耗量算出工程を備えるとともに、2孔目以降の孔加工では、消耗量算出工程で算出した消耗量(So)を用いて加工送り量(Lk)と戻し量(Lm)とを算出していることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、ワーク(2)と電極(22)との間で放電が開始する位置は各孔毎で略一定のため、この放電開始位置を基準位置として、そこから所定の加工送り量(Lk)だけ送ってワーク(2)に孔加工をするようにしたものである。これによれば、加工のための電極送りの途中で所定の基準位置の検知ができて、そのままの電極送りで加工に入れるため、所定の位置検出に時間を掛けることなく、加工時間を短くすることができる。また、この所定の基準位置の検知は、電極(22)を機械的に突き当てることなく電気的に行うものであるため、細く柔らかい電極(22)を用いても撓ませることがなく、微細孔の形状、精度を容易に確保することができる。
加工データなどより算出した見込み消耗量(Sm)だけを用いて加工送り量(Lk)と戻し量(Lm)とを算出して複数の孔加工を連続して行った場合、実消耗量(So)と見込み消耗量(Sm)との差が誤差量(Se)として累積してゆき、電極先端位置が徐々に下がって電極ヘッド(21)がワーク(2)上に下降しただけで電極(22)がワーク(2)に当たったり、逆に電極先端位置が徐々に上がって電極送り時間が長くなることより加工時間が徐々に長くなったりするという不具合が発生しうる。
しかし、この請求項1に記載の発明によれば、2孔目以降の孔加工では、消耗量算出工程で算出した実消耗量(So)を用いて加工送り量(Lk)と戻し量(Lm)とを算出することより、誤差量(Se)の発生は一つ目の孔加工時だけとなり、上記のような誤差量(Se)が累積することによる不具合の発生を防ぐことができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の放電加工方法において、ワーク(2)と電極(22)との間の極間電圧を検知するとともに、極間電圧の変化によって放電の開始を検出していることを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、ワーク(2)と電極(22)との間の印加している極間電圧の電圧値が、放電が生じた瞬間にゼロに向かって低下するため、この電圧値の変曲点を検出することによって容易に放電開始位置を検知することができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の放電加工方法において、1孔目の孔加工では、加工データより算出した見込み消耗量(Sm)を用いて加工送り量(Lk)と戻し量(Lm)とを算出していることを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、本当の初回の孔加工だけは、加工テストから得た加工データなどより見込み消耗量(Sm)を算出し、この見込み消耗量(Sm)を用いて加工送り量(Lk)と戻し量(Lm)とを算出して孔加工を行うこととなる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の放電加工方法において、電極(22)を放電加工装置に装着したときには、電極(22)の先端をワーク(2)に当接させ、その位置から所定量だけ電極(22)の送りを戻すことで電極(22)の先端位置を所定位置としていることを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、電極(22)を放電加工装置にセットしたときの電極(22)の先端位置出しだけは、従来と同様の電極(22)の先端をワーク(2)に当接させ、その位置から所定量だけ電極(22)の送りを戻すことで電極(22)の先端位置を所定位置とすることができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の放電加工方法において、電極(22)は、細線状であることを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、本放電加工方法は、上述した特徴より、細く柔らかい細線状の電極(22)を用いる放電加工に用いて好適である。
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の放電加工方法において、電極(22)の直径は、30μm以上、300μm以下であることを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、本放電加工方法は、30μm以上、300μm以下の範囲の細い電極(22)を用いる放電加工に用いて好適である。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の放電加工方法において、電極(22)は、超硬合金より硬度の低い軟質材料からなることを特徴としている。この請求項7に記載の発明によれば、本放電加工方法は、軟質材料の柔らかい電極(22)を用いる放電加工に用いて好適である。
また、請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の放電加工方法において、軟質材料は、タングステンもしくは銅であることを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、本放電加工方法は、タングステンもしくは銅の柔らかい電極(22)を用いる放電加工に用いて好適である。
また、請求項9に記載の発明は、燃料噴射用ノズルの製造方法であって、請求項1ないし8のうちいずれか一項に記載の放電加工方法を用いて、燃料噴射ノズルのノズルボディ(2)の噴射孔(8)を穿設することを特徴としている。この請求項9に記載の発明によれば、燃料噴射ノズル(1)のノズルボディ(2)に穿設される噴射孔(8)の加工時間を短くすることのできる。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について添付した図1〜6を用いて詳細に説明する。まず図1は、本発明の放電加工方法を適用する直接噴射式ディーゼルエンジン用ホール型燃料噴射ノズル(以下、燃料噴射ノズルと略す)1の先端形状を示す部分断面図である。
本実施例の燃料噴射ノズル1は、直接噴射式ディーゼルエンジン(以下、内燃機関と称す)の図示しない各シリンダヘッドに取り付けられて、図示しない燃料噴射ポンプによって高圧に加圧された燃料をより良い着火、燃焼が得られるように、シリンダヘッドと図示しないピストンとの間に形成される図示しない燃焼室内に噴霧する内燃機関用燃料噴射弁である。
燃料噴射ノズル1は、図示しないノズルホルダーの先端側にリテーニングナットなどの締結部材を用いて締め付け固定されたノズルボディ(本発明で言うワーク)2、およびこのノズルボディ2内に往復移動可能に収容されて、スプリング荷重によって閉弁するノズルニードル3などから構成されている。
ノズルボディ2は、例えばSCM415などのクロムモリブデン鋼やSCRなどのクロムや炭素鋼製で円管形状に形成されている。このノズルボディ2の内部には、ノズルボディ2の中心軸方向に穿設された内孔4、この内孔4の先端に連続して設けられて内部に円錐台形状の中空部を形成する弁座部5、およびこの弁座部5に連通するサックホール6などが設けられている。なお、内孔4、弁座部5およびサックホール6は、実質的に同軸上となっている。
また、ノズルボディ2の、内部にサックホール6が形成されている半球形状の円頂部7には、サックホール6側と内燃機関の燃焼室側とを連通するように複数個(本例では6〜10個)の噴射孔(本発明で言う微細孔)8が同一円周上に穿設されている。これらの噴射孔8は、内燃機関の燃焼室内に燃料を噴霧する噴射通路であり、例えば、孔径:φ120μm、孔深さ:1.1mmである。
ノズルニードル3は、例えばSCM415などのクロムモリブデン鋼やSCRなどのクロムや炭素鋼製で丸棒形状に形成されている。ノズルニードル3は、ノズルホルダー内に収容された付勢手段としての図示しないコイルスプリングによって複数個の噴射孔8を閉じる方向に常に付勢されている。このノズルニードル3は、円柱形状の軸方向部9と、この軸方向部9よりも先端側に設けられた略円錐形状のシート部10とを備え、ノズルボディ2の内孔4と軸方向部9との間に所定のクリアランス(ノズル室)11を保って往復移動自在に収容されている。
なお、図示を省略しているが、ノズルニードル3の後端部は、ノズルボディ2の摺動部内に摺動自在に支持されている。ここで、周知のように、クリアランス11は、図示しない燃料供給路にて燃料噴射ポンプから供給される高圧燃料を通過させるための燃料通路として働く。また、ノズルニードル3は、シート部10がノズルボディ2の弁座部5から離脱(リフト)させた際には、シート部10の外周面(以下、シート面と呼ぶ)と弁座部5の内周面との間に燃料通路(例えば、クリアランス0.25〜0.30mm)を形成する。
ノズルニードル3のシート部10は、内燃機関の燃焼室への燃料噴射が終了すると、ノズルボディ2の弁座部5に着座(シート)する略円錐面形状の部分である。また、ノズルニードル3のシート部10は、軸方向部9側のテーパエッジ部12から尖端部13までの間に、3段のシート面を有している。すなわち、シート部10には、略円錐台形状の第1シート面(シート逃し部)14、円環状の第1稜線17、略円錐台形状の第2シート面(シート部)15、円環状の第2稜線18、略円錐形状の先端シート逃し部16が設けられている。
そして、ノズルニードル3のシート部10は、第1稜線17よりも各噴射孔8とは逆側の第1シート面14の傾斜角度(テーパ角度)をθ1とし、第1稜線17よりも各噴射孔8側で、且つ第2稜線18よりも各噴射孔8とは逆側の第2シート面15の傾斜角度(テーパ角度)をθ2とし、第2稜線18よりも先端シート逃し部16の傾斜角度(テーパ角度)をθ3としたとき、θ1<θ2、およびθ2<θ3の関係を満足するように設けられている。
なお、第1シート面14のテーパ角度は、第2シート面15のテーパ角度よりも小さいので、閉弁時でも、第1シート面14はノズルボディ2の弁座部5に着座(シート)することはない。また、先端シート逃し部16のテーパ角度は、第2シート面15のテーパ角度よりも大きいので、閉弁時でも、先端シート逃し部16はノズルボディ2の弁座部5に着座(シート)することはない。
次に、図2は、本発明の放電加工方法を実施可能な放電加工装置20の全体の概略構成を示す模式図である。本放電加工装置20は、ワーク2として車両エンジン用の燃料噴射ノズル1のノズルボディ2に、複数の噴射孔8を連続して開ける加工を実施している。放電加工装置20には、加工のための電極22が具備されている。この電極22は、細長い細線状、例えば、直径:0.1mm、長さ:350mmであり、タングステンや銅などの超硬合金よりも硬度の低い軟質材料から成るものである。
また、この電極22を保持して軸周りに回転させながら加工に合せて送り出す電極ヘッド21が具備されている。このため、電極ヘッド21内には、図示しないが、電極22を下方に送り出すためのサーボモータを用いた電極送り部と、その電極送り部ごと軸周りに回転させる回転部とが内蔵されている。そして、電極送り部による電極22の送り量は、図示しない制御装置によって制御される。
電極ヘッド21自体はアプローチ軸28に支持されており、アプローチ軸28は駆動部29によって上下に駆動されるようになっている。また、アプローチ軸28からは、先端がセラミックに微細孔を開けたもので、電極22の先端側をガイドするための電極ガイド23が延出されている。他に、放電加工装置20には、ワーク2を把持して所定の姿勢に姿勢決めする台座24と、台座24ごとワーク2を所定の位置に位置決めするX−Yテーブル25とが具備されている。
この台座24とX−Yテーブル25とにより加工対象であるワーク2が所定の位置、姿勢に保持されて、電極22とワーク2の加工部とが上下方向の同一直線上に配置されるようになっている。放電加工装置20には更に、電極22とワーク2との間に電圧を印加する放電電源26と、加工部に加工液Kaを噴射するための加工液ノズル27とを具備されている。放電電源26のプラス端子は電極22に接続され、マイナス端子はワーク2に接続される。
次に、このような構成の放電加工装置20にて、本実施形態での放電加工方法における微細孔の加工ステップを説明する。図3は、本発明の放電加工方法における図2の放電加工装置での概略の作動を示すフローチャートであり、図4の(a)〜(d)の順で本発明の放電加工方法における電極の動きを示す模式図である。なお、背景技術で説明した図7の従来の放電加工方法における放電加工装置での概略の作動を示すフローチャートと同様のステップは、同じステップNo.を付している。
本装置の作動をスタートさせると、ステップS1では、台座24とX−Yテーブル25とによりワーク2(燃料噴射ノズル1のノズルボディ2)が所定の位置、姿勢に位置決めされる。これは例えば、複数の噴射孔の1孔目を開設する位置、姿勢である。次のステップS2では、アプローチ軸28を駆動部29によって駆動させて、電極ガイド23とワーク2との間が所定のギャップGa(例えば、0.3mm)となる高さまで電極ヘッド21を下降させる(図4(a)参照)。
このとき、電極22の先端は、電極ガイド23の底面23aと同一面となるのを原位置として位置出しされている。次のステップS11では、放電電源26によってワーク2と電極22との間に電圧を印加(例えば、8V)するとともに、回転部で電極22を回転させながら電極送り部により所定位置から微細孔8を開設するのに必要なだけの長さの電極送りを開始する。このときの送り速度は、例えば、20μm/Sである。
以下、図4(a)に示すように、加工を終了するまでの電極22の送り量を全送り量Lt、電極ガイド23とワーク2との間のギャップGa(例えば、0.3mm)、ワーク2の加工厚さTl(例えば、1.1mm)、抜け際安定量An(例えば、0.2mm)、電極22の消耗量Soとすると、
全送り量Lt=ギャップGa+加工厚さTl+抜け際安定量An+消耗量Soとなる。
なお、抜け際安定量Anとは、微細孔8の内径を下端まで安定させるために、電極22がワーク2を突き抜けても突き出さねばならない必要量である。また、消耗量Soは、本実施形態では2孔目以降の孔加工時に、前の孔加工で実際にどれだけ消耗したのかを計測して置き換えてゆくが、初回(一つ目)の孔加工時は加工テストのデータから導き出した見込み消耗量Smを使っている。例えば、この見込み消耗量Smを0.4mmとすると、
初回の全送り量Lt=0.3+1.1+0.2+0.4=2.0mmとなる。
図5は、本発明の放電加工方法における極間電圧の変化と電極送り量の推移とを表すグラフである。次のステップS12では、この電極送りの途中で、電極22とワーク2との間で放電を開始したときの電極22の送り位置Pdを、電極送り部のサーボモータの現在値から取り込んで放電開始位置Pdとして記憶する(本発明で言う放電開始位置取込工程、図4(b)参照)。
なお、放電開始の検出は、ワーク2と電極22との間の印加している極間電圧を検知しており、この極間電圧の電圧値が、放電が生じた瞬間にゼロに向かって低下するため、この電圧値の変曲点(図5中のA点)を検出することによって行っている。このときの電極22とワーク2の表面2aとの間の放電ギャップGdは、約10μmで略一定となる。
そして、この放電開始位置Pdを所定の基準位置として、ここから孔加工に必要な電極22の送り量として加工送り量Lkだけ電極22を送っている。この加工送り量Lkは、
加工送り量Lk=(放電ギャップGd)+加工厚さTl+抜け際安定量An+消耗量Soとなる。但し、放電ギャップGdは約10μmなので、実際には抜け際安定量Anの0.2mmに含めて考えても支障はない。ここで消耗量Soは初回のため見込み消耗量Smの0.4mmとすると、加工送り量Lk=1.1+0.2+0.4=1.7mmとなる。
次のステップS13では、電極22の実消耗量を算出して、上記各数式の消耗量Soに代入してゆくステップであるが、初回は作動しない。よって、後述の2孔目以降の作動で説明する。次のステップS14では、放電開始位置Pdの検知とともに算出した上記加工送り量Lkだけ電極22を送って微細孔8の孔加工を行う(本発明で言う加工工程、図4(c)参照)。
図6は、放電加工の概略を示す模式図である。電極22がワーク2に接近すると両者の間に放電が生じ、この放電によってワーク2の表面が削られてスラッジ(削り屑)Suが発生する。しかし、電極22は下方へ送っているため、次の時点では電極22とワーク2とが接触して短絡し、極間電圧は8Vから0Vとなる。電極送り部では1Vを閾値として、極間電圧がこの閾値1Vを下回ったら電極22を上昇させ、閾値1Vを上回っている間は電極22を下降させるという制御を行っている。
このため、短絡した電極22とワーク2との間は次の時点で開放され、極間電圧はまた8Vに戻る。そしてまた極間電圧が閾値を上回ったことで電極22が下降され、以下、このように放電、短絡、開放が繰り返されて徐々に微細孔(噴射孔)8が加工されてゆく。このときの極間電圧が8Vと0Vとを繰り返す周期は略10KHzとなる。図4(c)は、孔加工を終了した時点で、初回に設定した見込み消耗量Smと実際の消耗量Soとの間に誤差量Seがあったことを示している。
加工送り量Lkだけ電極22を送ったら、次のステップS7では、電圧の印加を停止して、電極22を所定位置に戻すための電極戻しを行う(本発明で言う戻し工程、図4(d)参照)。このときの戻し速度は、例えば、20mm/Sである。またこのときの電極22の戻し量Lmは、図4(a)に示すように、
戻し量Lm=ギャップGa+加工厚さTl+抜け際安定量An、つまりは
=全送り量Lt−消耗量Soとなり、初回の今回は、
=2.0−0.4=1.6mmとなる。
図4(d)は電極22を戻した状態を示すが、上記したように、見込み消耗量Smと実際の消耗量Soとの間に誤差量Seがあった場合、電極先端は当初の狙い目であった電極ガイド23の底面23aとは誤差量Se分だけずれることとなる。このずれが大きいと、2孔目以降の加工時間が永くなったり短くなったりするので、見込み消耗量Smは極力正確に見込む必要がある。
次のステップS8では、電極ヘッド21を待機位置まで上昇させ、次のステップS9では、連続する孔加工があるか否かの判断が行われる。連続する孔加工がある場合はステップS1に戻り、ワーク2を台座24とX−Yテーブル25とにより2孔目を開設する位置、姿勢に位置決めして、以下上述した作動が繰り返される。
次に、2孔目以降の作動で、上述した1孔目の作動と異なる部分を説明する。ステップ12では1孔目と同様に、2孔目の放電開始位置Pdでの電極送り部のサーボモータの現在値を取り込み、次のステップS13では、記憶している1孔目の放電開始位置Pdでの電極送り部のサーボモータの現在値と比較することで、その送り量の差が1孔目の加工で実際に電極22が消耗した実消耗量を算出する(本発明で言う消耗量算出工程)。
そして、1孔目では消耗量Soに見込み消耗量Smで代入して計算していた加工送り量Lkと戻し量Lmとを、算出した実際の消耗量Soに置き換えて計算して以降の孔加工を繰り返すものである。なお、本実施例では常に前回加工の実消耗量を次回加工の消耗量Soに置き換えて連続する孔加工を繰り返すようになっている。そして、ステップS9の判断で、連続する孔加工がなくなった場合はステップS10へと進み、ステップS10では、ワーク2の位置、姿勢を原位置に戻して一連の放電加工を終了するものである。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、所定の位置、姿勢に保持されたワーク2に電極22を送って接近させ、電極22とワーク2との間で放電を開始したときの電極22の送り位置Pdを記憶する放電開始位置取込工程と、電極22を放電開始位置から所定の加工送り量Lkだけ送ってワーク2に孔加工をする加工工程と、孔加工後に電極22を所定の戻し量Lmだけ送りを戻す戻し工程とを備えている。
これによれば、ワーク2と電極22との間で放電が開始する位置は各孔毎で略一定のため、この放電開始位置を基準位置として、そこから所定の加工送り量Lkだけ送ってワーク2に孔加工をするようにしたものである。これによれば、加工のための電極送りの途中で所定の基準位置の検知ができて、そのままの電極送りで加工に入れるため、所定の位置検出に時間を掛けることなく、加工時間を短くすることができる。また、この所定の基準位置の検知は、電極22を機械的に突き当てることなく電気的に行うものであるため、細く柔らかい電極22を用いても撓ませることがなく、微細孔の形状、精度を容易に確保することができる。
また、ワーク2と電極22との間の極間電圧を検知するとともに、極間電圧の変化によって放電の開始を検出している。これによれば、ワーク2と電極22との間の印加している極間電圧の電圧値が、放電が生じた瞬間にゼロに向かって低下するため、この電圧値の変曲点を検出することによって容易に放電開始位置を検知することができる。
また、2孔目以降の孔加工においては、前回の孔加工時の放電開始位置での送り位置Pdと、今回の孔加工時の放電開始位置での送り位置Pdとの差を電極22の実際の消耗量Soとして算出する消耗量算出工程を備えるとともに、2孔目以降の孔加工では、消耗量算出工程で算出した消耗量Soを用いて加工送り量Lkと戻し量Lmとを算出している。
加工データなどより算出した見込み消耗量Smだけを用いて加工送り量Lkと戻し量Lmとを算出して複数の孔加工を連続して行った場合、実際の消耗量Soと見込み消耗量Smとの差が誤差量Seとして累積してゆき、電極先端位置が徐々に下がって電極ヘッド21がワーク2上に下降しただけで電極22がワーク2に当たったり、逆に電極先端位置が徐々に上がって電極送り時間が長くなることより加工時間が徐々に長くなったりするという不具合が発生しうる。
しかし、これによれば、2孔目以降の孔加工では、消耗量算出工程で算出した消耗量Soを用いて加工送り量Lkと戻し量Lmとを算出することより、誤差量Seの発生は一つ目の孔加工時だけとなり、上記のような誤差量Seが累積することによる不具合の発生を防ぐことができる。
また、1孔目の孔加工では、加工データより算出した見込み消耗量Smを用いて加工送り量Lkと戻し量Lmとを算出している。これによれば、本当の初回の孔加工だけは、加工テストから得た加工データなどより見込み消耗量Smを算出し、この見込み消耗量Smを用いて加工送り量Lkと戻し量Lmとを算出して孔加工を行うこととなる。
また、電極22を放電加工装置に装着したときには、電極22の先端をワーク2に当接させ、その位置から所定量だけ電極22の送りを戻すことで電極22の先端位置を所定位置としている。これによれば、電極22を放電加工装置にセットしたときの電極22の先端位置出しだけは、従来と同様の電極22の先端をワーク2に当接させ、その位置から所定量だけ電極22の送りを戻すことで電極22の先端位置を所定位置とすることができる。
また、電極22は、細線状である。これによれば、本放電加工方法は、上述した特徴より、細く柔らかい細線状の電極22を用いる放電加工に用いて好適である。また、電極22の直径は、30μm以上、300μm以下である。これによれば、本放電加工方法は、30μm以上、300μm以下の範囲の細い電極22を用いる放電加工に用いて好適である。
また、電極22は、超硬合金より硬度の低い軟質材料からなる。これによれば、本放電加工方法は、軟質材料の柔らかい電極22を用いる放電加工に用いて好適である。また、軟質材料は、タングステンもしくは銅である。これによれば、本放電加工方法は、タングステンもしくは銅の柔らかい電極22を用いる放電加工に用いて好適である。
また、ワーク2は、燃料噴射ノズル1のノズルボディ2であり、微細孔8はノズルボディ2に穿設された噴射孔8である。これによれば、本放電加工方法は燃料噴射ノズル1のノズルボディ2に穿設される噴射孔8の微細孔加工に用いて好適であり、噴射孔8の加工時間を短くすることのできる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態は本発明の例であり、本発明は上述した実施形態によって制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。例えば、上述の実施形態では、本発明の微細孔を加工する放電加工方法はエンジンの燃料噴射ノズル1の噴射孔8の加工に使用されたが、これとは別の装置の加工に使用されても良い。
また、上述の実施形態において、電極22のワーク2に対する位置決めは、ワークを保持する台座24をX−Yテーブル25により位置決めすることにより行われたが、電極ヘッド21側にX−Y方向の位置決め機構を具備する構成であっても良い。
本発明の放電加工方法を適用する直接噴射式ディーゼルエンジン用ホール型燃料噴射ノズル1の先端形状を示す部分断面図である。 本発明の放電加工方法を実施可能な放電加工装置20の全体の概略構成を示す模式図である。 本発明の放電加工方法における図2の放電加工装置での概略の作動を示すフローチャートである。 (a)〜(d)の順で本発明の放電加工方法における電極の動きを示す模式図である。 本発明の放電加工方法における極間電圧の変化と電極送り量の推移とを表すグラフである。 放電加工の概略を示す模式図である。 従来の放電加工方法における放電加工装置での概略の作動を示すフローチャートである。 放電加工による微細孔加工の概略を示す模式図である。
符号の説明
1…燃料噴射ノズル
2…ワーク、ノズルボディ
8…微細孔、噴射孔
22…電極
Lk…加工送り量
Lm…戻し量
Pd…送り位置、放電開始位置
Sm…見込み消耗量
So…実消耗量

Claims (9)

  1. ワーク(2)と電極(22)との間に電圧を印加して放電を発生させ、前記放電にて前記ワーク(2)に微細孔(8)を複数連続して穿設する放電加工において、
    前記電極(22)を下方に送り出すためのサーボモータを用いた電極送り部を有する電極ヘッド(21)と、該電極ヘッド(21)を支持するアプローチ軸(28)と、該アプローチ軸(28)を上下に駆動する駆動部(29)とを備える放電加工装置(20)で加工するものであって、
    所定の位置、姿勢に保持された前記ワーク(2)に前記電極(22)を送って接近させ、前記電極(22)と前記ワーク(2)との間で放電を開始したときの前記電極(22)の送り位置(Pd)を記憶する放電開始位置取込工程と、
    前記電極(22)を前記放電開始位置から所定の加工送り量(Lk)だけ送って前記ワーク(2)に孔加工をする加工工程と、
    前記孔加工後に前記電極(22)を所定の戻し量(Lm)だけ送りを戻す戻し工程とを備え、
    2孔目以降の孔加工においては、前回の孔加工時の前記放電開始位置での前記送り位置(Pd)と、今回の孔加工時の前記放電開始位置での前記送り位置(Pd)との差を前記電極(22)の実際の消耗量(So)として算出する消耗量算出工程を備えるとともに、
    2孔目以降の孔加工では、前記消耗量算出工程で算出した前記消耗量(So)を用いて前記加工送り量(Lk)と前記戻し量(Lm)とを算出していることを特徴とする放電加工方法。
  2. 前記ワーク(2)と前記電極(22)との間の極間電圧を検知するとともに、前記極間電圧の変化によって放電の開始を検出していることを特徴とする請求項1に記載の放電加工方法。
  3. 1孔目の孔加工では、加工データより算出した見込み消耗量(Sm)を用いて前記加工送り量(Lk)と前記戻し量(Lm)とを算出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電加工方法。
  4. 前記電極(22)を放電加工装置に装着したときには、前記電極(22)の先端を前記ワーク(2)に当接させ、その位置から所定量だけ前記電極(22)の送りを戻すことで前記電極(22)の先端位置を所定位置としていることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の放電加工方法。
  5. 前記電極(22)は、細線状であることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の放電加工方法。
  6. 前記電極(22)の直径は、30μm以上、300μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の放電加工方法。
  7. 前記電極(22)は、超硬合金より硬度の低い軟質材料からなることを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の放電加工方法。
  8. 前記軟質材料は、タングステンもしくは銅であることを特徴とする請求項7に記載の放電加工方法。
  9. 請求項1ないし8のうちいずれか一項に記載の放電加工方法を用いて燃料噴射ノズルのノズルボディ(2)の噴射孔(8)を穿設することを特徴とする燃料噴射ノズルの製造方法。
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