JP4945653B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車などの前部に設けられる前照灯に関するものであり、詳細には、車両デザイン向上の目的などにより、二眼式の形状とされている前照灯の構成に係るものである。
従来、このような二眼式の車両前照灯は、例えば図8及び図9に示すように、構成されている。即ち、図8及び図9において、車両前照灯1は、自動二輸車用の二眼式車両前照灯であって、車両中心に対して左右対称に配置された二つのランプユニット2、3から構成されている。各ランプユニット2、3は、それぞれ光源としてのバルブ2a、3aと、リフレクタ2b、3bと、前面ガラス2c、3cと、から構成されている。
上記バルブ2a,3aは、一般に自動二輪車の前照灯または補助前照灯に使用されるバルブであって、公知の構成のハロゲン電球等から構成されている。
上記リフレクタ2b、3bは、それぞれバルブ2a、3a付近を焦点(後側の焦点)とし、且つ長軸が光照射方向に向かってほぼ水平に延びる放物面系反射面から構成されており、その内面が反射面として形成されている。ここで、放物面系反射面は、回転放物面だけでなく、放物面を基本とした自由曲面を含むものである。
上記前面ガラス2c、3cは、透光性材料から形成されており、それぞれ対応するバルブ2a、3a及びリフレクタ2b、3bを保護する。また、外観見栄えを向上させるための意匠窓として構成されている。
このような構成の車両前照灯1によれば、各ランプユニット2、3のバルブ2a、3aに対して給電が行なわれることによって、各バルブ2a、3aが発光する。各バルブ2a、3aから出射した光は、それぞれ直接に、または上記リフレクタ2b、3bで反射して、ほぼ平行光となって前面ガラス2c、3cを介して、光照射方向に向かって照射される。
ここで、各ランプユニット2、3は、所謂走行ビーム及びすれ違いビームを切り替え可能にするには、バルブ2a、3aとして所謂ダブルフィラメントタイプのバルブを使用する。または、左右の各ランプユニット2、3がそれぞれ単独で法規等による配光規格を満足するように構成されている。これにより、車両前照灯1は、片側のランプユニット2、3が故障等により不点灯となった場合に対応し得るようになっている。
これに対して、特許文献1には、リフレクタを可動式にして、リフレクタの移動により、走行ビームとすれ違いビームとを切り替えるようにした車両前照灯が開示されている。また、特許文献2には、ヘッドランプのエクステンションとポジションランプのリフレクタを一体成形するようにしたランプユニットが開示されている。
特開2000−011718号公報 特開2003−081154号公報
しかしながら、上述した車両前照灯1においては、二眼式にするために、二つのランプユニット2、3備えており、バルブ2a、3aも二個使用している。このため、消費電力が大きくなり、特に小型のバッテリを搭載している自動二輸車では、電力負担が大きくなってしまう。また、二個のバルブ2a、3aを使用していることから、バルブが消耗晶であることと相まって、コストが高くなってしまう。
さらに、各バルブ2a、3aとして、走行ビーム用のフィラメントとすれ違いビーム用のフィラメントを有するダブルフィラメントバルブを用いた場合には、これらの各フィラメントから出射する光が、同じリフレクタ2b、3bで反射して光照射方向前方に向かって照射されるようになっている。このため、リフレクタ2b、3bは、走行ビーム及びすれ違いビームの双方の配光特性を満足するように設計が行なわれる。
例えば、走行ビーム時に配光特性を満足するようにリフレクタ2b、3bを設計した場合、同じリフレクタ2b、3bを用いてすれ違いビーム用フィラメントから出射する光は、通常グレア光が増大することになる。そのため、同じリフレクタにて走行ビーム時の配光特性とすれ違いビーム時の配光特性の双方の配光特性を満足しようとするために高度な設計が必要になり、法定の配光規格を満足するようなリフレクタとすることは容易ではない。
一方、特許文献1による車両前照灯においては、可動式リフレクタを採用して、リフレクタの移動によって走行ビームとすれ違いビームの配光パターンの切換えを行なうようになっている。これにより、走行ビーム時及びすれ違いビーム時の配光特性を満足して、グレア光を低減するようになっている。しかしながら、この場合にはリフレクタを移動させるための駆動手段が必要になり、構造が複雑で、コストが高くなってしまう。
また、特許文献2によるランプユニットにおいては、ヘッドランプのエクステンションとポジションランプのリフレクタを一体成形することにより、部品点数が削減されているものの、二眼式の各発光面に対して、それぞれバルブが設けられている。このため、同様に消費電力が大きく、且つコストが高くなってしまう。
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、一つの光源により二つの発光面から発光させ、可動部分なしに走行ビーム及びすれ違いビームを切り替えるようにした二眼式車両前照灯を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明によれば、バルブ光源と、前記バルブ光源の左下側および右下側に位置し、前記バルブ光源からの光を車両用灯具の照射方向に向けて反射するように設定した前記バルブ光源の左側第一反射面および右側第一反射面と、前記バルブ光軸より上方側に位置し、前記バルブ光源からの光を前記車両用灯具の照射方向に対して、左側方に向けて反射する楕円系反射面とした左側第二反射面および右側方に向けて反射する右側第二反射面と、前記左側第二反射面で反射した光を前記車両用灯具の照射方向に向けて反射するように、前記左側第二反射面の第二焦点近傍を焦点として設定した左側第三反射面と、前記右側第二反射面で反射した光を前記車両用灯具の照射方向に向けて照射するように、前記右側第二反射面の第二焦点近傍を焦点として設定した右側第三反射面と、前記第一反射面からの光と前記第三反射面からの光を透過させ、前記バルブ光源を通る水平断面において左側透過部と右側透過部を有する前面レンズとを備え、前記左側第一反射面および右側第一反射面は、それぞれの反射面が焦点を前記バルブ光源もしくはその近傍とした放物面系反射面とされ、前記左側第二反射面および右側第二反射面は、それぞれの反射面が第一焦点を前記バルブ光源もしくはその近傍に設定され、長軸を前記光軸に対して横方向外側とし楕円系とした反射面とされ、前記左側第三反射面および右側第三反射面は、それぞれの反射面が焦点を前記第二反射面の第二焦点もしくはその近傍とした放物面系反射面とされ、前記バルブ光源前方には、前記前面レンズを視覚的に分離する遮蔽部材が設けてある、ことを特徴とする二眼式車両用灯具により、達成される。
本発明による車両前照灯は、上記二つの発光源が、すれ違いビーム用の上側の第二の発光源と、走行ビーム用の下側の第一の発光源であり、上記第一の反射面は、その焦点が上記第一発光源と一致もしくはその近傍に配置され、第一の発光源から出射する光を光照射方向に向かって水平に反射する。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、さらに、第二の発光源から出射しそれぞれ各第二の反射面で反射して、対応する第三の反射面に向かう光の一部をそれぞれ遮断してカットオフを形成する一対のシャッタを備えている。
上記構成によれば、外部から給電されることにより、光源が発光して、光源から出射した光が、第一の反射面〜第三の反射面で反射して、光照射方向に向かって照射される。
ここで、走行ビーム時には、光源の第一の発光源が発光して、下側にて左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第一の反射面で反射して、ほぼ平行光となって光照射方向に向かって照射される。また、光源から上側にて左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第二の反射面で反射して、その第二の焦点位置に向かって集束した後、対応する第三の反射面に入射し、これらの第三の反射面で反射して、ほぼ平行光となって光照射方向に向かって照射される。
一方、すれ違いビーム時には、光源の第二の発光源が発光して、下側にて左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第一の反射面で反射して、適宜な下向きの平行光となって光照射方向に向かつて照射される。また、光源から上側にて左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第二の反射面で反射して、その第二の焦点位置に向かって収束した後、対応する第三の反射面に入射し、これらの第三の反射面で反射して、ほぼ平行光となって光照射方向前方に向かって照射される。
従って、一つの光源を使用して、二眼式の車両前照灯が構成され得ることになる。このため、部品点数が少なくて済み、部品コストが低減され得ることになる。また、走行ビームとすれ違いビームとの切り替えが、所謂ダブルフィラメントタイプのバルブを使用することにより、容易に行なわれ得る。これにより、ビーム切り替えのためのリフレクタの移動が不要であり、リフレクタ移動のための複雑な駆動機構を設ける必要がなく、製造コストが抑制され得ることになる。さらに、光源から横方向外側に出射する光が第二の反射面及び第三の反射面で反射して光照射方向に向かって照射される、これにより、光源からの光利用効率が向上し、より明るい配光パターンが得られることになる。
上記光源は、第一の発光源および第二の発光源の各々が光照射方向と交差する方向に長軸を有するように配置される。すなわち、各々の発光源が光照射方向に対して所望横向きに配置されている。よって光源像を左右方向に長いまま光照射方向に並べることができ、水平線中央付近に光を集中させ、走行ビームおよびすれ違いビームに最適な配光特性を得ることができ得る。
また、上記光源は、走行ビーム用の第一の発光源が下側、すれ違いビーム用の第二の発光部が上側で、すれ違いビーム時には、第二の発光源の光源像は、光照射方向前方に僅かに斜め下方に向かって照射されることになり、配光パターン全体がやや下側に形成されることになり、グレア光の発生が抑止される。
さらに、第二の発光源から出射しそれぞれ各第二の反射面で反射して対応する第三の反射面に向かう光の一部をそれぞれ遮断してカットオフを形成する一対のシャッタを備えている場合には、すれ違いビーム時に、第二の発光源からの光が、それぞれシャッタにより部分的に遮断される。これにより、カットオフが形成され、すれ違いビームに最適なカットオフラインを備えた配光パターンが形成されることになる。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により一つの光源により二つの発光面から発光させる。また、可動部分なしに走行ビーム及びすれ違いビームを切り替えるようにした、二眼式車両前照灯が提供され得ることになる。
本発明による二眼式車両前照灯の一実施形態の構成を示す概略平面図である。 図1の車両前照灯を示す概略側面図である。 図1の車両前照灯を示す概略底面図である。 図1の車両前照灯における光源から第一の反射面への光の入射状態を示す要部拡大断面図である。 図4の第一の反射面の各部による光源像を示すグラフである。 図1の車両前照灯による(A)走行ビーム時及び(B)すれ違いビーム時の配光パターンを示すグラフである。 本発明に係る車両用前照灯の一部を透視した状態で示す斜視図である。 従来の二眼式車両前照灯の一例の構成を示す部分破断平面図である。 図7の車両前照灯を示す正面図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1から図7を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明に基づいて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明による車両前照灯の一実施形態の構成を示している。図1において、車両前照灯10は、自動二輸車用の所謂二眼式の車両前照灯であって、光源としてのバルブ11と、第一の反射面12、13と、第二の反射面14、15と、第三の反射面16、17と、シャッタ18、19と、レンズ20、21とから構成されている。22は、これらを収納するハウジングであり、レンズ20、21以外の箇所を覆うように遮光性部材により形成される。
ここで、車両前照灯10は、中心軸、即ちバルブ11の光軸Oに関して左右対称に構成されており、各反射面12〜17、シャッタ18及び19そして、前面ガラス20、21は左右対称に形成され且つ配置されている。反射面12、14、16及びシャッタ18そしてレンズ20により、右眼が構成され、また反射面13、15、17及びシャッタ19そしてレンズ21により、左眼が構成されるようになっている。
上記バルブ11は、一般に自動車の前照灯に使用されるダブルフィラメントタイプのバルブ、例えば欧州規格対応のC6ダブルフィラメントバルブ(HS5)であって、公知の構成のハロゲン電球から構成されており、その光軸Oが光照射方向前に向かってほぼ水平に配置され、ソケットにより固定保持され、外部から給電されるようになっている。
上記バルブ11は、図4に詳細に示すように、光軸Oに対して垂直に上下に並んだ二つの発光源(フィラメント)11a、11bを有しており、それぞれ選択的に駆動され、発光するようになっている。ここで、下側に位置する第一の発光源11aが走行ビーム用のフィラメント、上側に位置する第二の発光源11bがすれ違いビーム用のフィラメント11bとなる。すれ違いビーム用のフィラメント11bは光軸O上に位置し、走行ビーム用のフィラメント11aは光軸Oより下に位置するようになっている。また、各々のフィラメントは、その長軸が光軸に対してほぼ直交する方向となるように配置される。
上記第一の反射面12、13は、光軸Oに関して左右対称に形成されており、以下、右眼の第一の反射面12について説明する。上記第一の反射面12は、上記バルブ11から右手下側に出射する光を光照射方向に向かって反射するように光照射方向に向かって凹状に形成され、その焦点位置がバルブ11の第一の発光源11a付近に位置する。また、その中心軸がバルブ11から光照射方向前方に延びる光軸Oとほぼ一致するように、放物面系の反射面として構成されている。ここで、放物面系反射面は、回転放物面だけでなく、放物面を基本とした自由曲面を含むものである。
上記第一の反射面12は、図1及び図2に示すように、光軸Oから下方にて、横方向に関して所定幅で配置されている。また、上記第一の反射面12は、その焦点位置付近に位置する上記バルブ11の第一の発光源11aからの光を反射して、走行ビームに最適な配光パターン、即ち中心付近で光度の高い配光パターンを形成するようになっている。上記バルブ11の光軸O上に位置する第二の発光源11b付近からの光は、第一の反射面12で反射して光照射方向に向かって水平線より下側に照射される。また、その際光源像の投影によりカットオフが形成されるようになっている。
上記第二の反射面14、15は、同様に光軸Oに関して左右対称に形成されており、以下、右眼の第二の反射面14について説明する。上記第二の反射面14は、上記バルブ11から右手上側に出射する光を横方向外側、即ち右方向に向かって反射するように、第一の焦点が上記バルブ11の第二の発光源付近に位置する。また、その長軸がバルブ11の第二の発光源11bから右方に伸びるように、楕円系の反射面として構成されている。ここで、楕円系反射面は、回転楕円面、楕円柱だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
上記第二の反射面14は、図1に示すように、光軸Oから上方にて、その第二の焦点位置が、第一の反射面12の外縁付近に位置するように配置されている。
上記第三の反射面16、17は、光軸Oに関して左右対称に形成されており、以下、右眼の第三の反射面16について説明する。上記第三の反射面16は、上記第二の反射面14から右方に反射する光を光照射方向に向かって反射するように光照射方向に向かって凹状に形成され、その焦点位置が上記第二の反射面14の第二の焦点位置付近に位置する。また、その中心軸がバルブ11から光照射方向に延びる光軸Oとほぼ平行になるように、放物面系の反射面として構成されている。
上記第三の反射面16は、図1及び図2に示すように、第一の反射面12、第二の反射面14の横方向外側にて、光軸Oに関してその上側及び下側に配置されている。また、上記第三の反射面16は、上記バルブ11の第二の発光源11bから第二の反射面14を介して入射する光を反射して、すれ違いビームに最適な配光パターン、即ち水平線より下側で左右にやや拡散した配光パターンを形成するようになっている。
上記シャッタ18、19は、光軸Oに関して左右対称に形成されており、以下、右眼のシャッタ18について説明する。上記シャッタ18は、図3に示すように、第三の反射面16の焦点位置付近に固定配置されており、第二の反射面14で反射して第三の反射面16に向かって進む光の一部を遮断して、カットオフを形成するようになっている。ここで、上記シャッタ18は、一辺がカットオフラインを形成するようになっていればよく、図示の場合には、遮光性材料から成る長方形の板状部材から構成されている。
上記前面レンズ20、21は、光軸Oに関して左右対称に形成されており、以下、右眼のレンズ20について説明する。上記レンズ20は、透光性材料から形成されており、それぞれ対応する反射面12、14、16及びシャッタ18を保護する。また、外観見栄を向上させるための意匠窓として構成されている。そして、図7に示すようにハウジング22の左右に対称に取付けられて、従来例でも説明した二眼式前照灯の形状とされている。
本発明実施形態による車両前照灯10は、以上のように構成されており、バルブ11が外部から給電される。これにより、バルブ11の第一の発光源11aまたは第二の発光源11bから光Lが出射する。バルブ11から出射した光Lは、その下方に出射した光L1が、上記第一の反射面12、13で反射して、光照射方向に向かって照射される。また、その上方に出射した光L2が、上記第二の反射面14、15で反射し、さらに第三の反射面16、17で反射して、光照射方向に向かって照射される。このときに、反射面12及び反射面16で反射した光はレンズ20から外部に放射され、反射面12及び反射面17で反射した光はレンズ21から外部に放射される。
ここで、走行ビーム時には、上記バルブ11の第一の発光源11aが発光する。上記第一の発光源11aから下方に出射した光は、上記第一の反射面12、13で反射して、ほぼ平行光となって、レンズ20、21を通って、光照射方向に向かって照射される。この場合、上記バルブ11の第一の発光源11aからの光は、第二の発光源11bの影になることなく、上記第一の反射面12、13に入射することになる。
ここで、上記第一の反射面12、13の各部、即ち図4にて符号A、B、Cで示す位置で反射した光によって、それぞれ図5(A)〜(C)にて細線で示すように、上記第一の発光源11aの光源像が投影されることになる。即ち、上記第一の反射面12、13の光軸Oに近い領域Aで反射した光によって、図5(A)に示すように、水平線付近にて横方向に並んだ光源像L1aが形成される。
また、上記第一の反射面12、13の光軸Oからやや離れた領域Bで反射した光によって、図5(B)に示すように、同様に水平線付近にて横方向に並んだ光源像L1bが形成される。さらに、上記第一の反射面12、13の光軸Oから遠く離れた第一の発光部11aの真下付近の領域Cで反射した光によって、図5(C)に示すように、同様に水平線付近にて横方向に並んだ光源像L1cが形成される。これにより、上記第一の発光源11aから下方に出射した光によって、走行ビームに最適な配光パターンが形成されることになる。
また、上記第一の発光源11aから上方に出射した光は、上記第二の反射面14、15そして第三の反射面16、17で反射して、ほぼ平行光となって、レンズ20、21を通って、光照射方向に向かって照射される。この場合、第一の発光源11aからの光は、第二の反射面14、15から第三の反射面16、17に向かう途中でシャッタ18、19により一部が遮断されるが、走行ビームの水平線より下側を構成するには十分な光が、光照射方向前方に向かって照射されることになる。このようにして、上記第一の発光源11aから出射した光L1によって、図6(A)に示すように、中心付近の光度が高い走行ビームに最適な配光パターンDHが形成されることになる。
一方、すれ違いビーム時には、上記バルブ11の第二の発光源11bが発光する。上記第二の発光源11bから下方に出射した光は、上記第一の反射面12、13で反射して、ほぼ平行光となって、前面レンズ20、21を通って、光照射方向に向かって照射される。
ここで、上記第一の反射面12、13の各部、即ち図4にて符号A、B、Cで示す位置で反射した光によって、それぞれ図5(A)〜(C)にて太線で示すように、上記第二の発光源11bの光源像が投影されることになる。即ち、上記第一の反射面12、13の光軸Oに近い領域Aで反射した光によって、図5(A)に示すように、水平線より下方にて横方向に並んだ光源像L2aが形成される。
また、上記第一の反射面12、13の光軸Oからやや離れた領域Bで反射した光によって、図5(B)に示すように、より水平線に近づいて横方向に並んだ光源像L2bが形成される。さらに、上記第一の反射面12、13の光軸Oから遠く離れた第二の発光都11bの真下付近の領域Cで反射した光によって、図5(C)に示すように、ほぼ水平線付近にて横方向に並んだ光源像L2cが形成される。
これにより、上記第二の発光源11bから下方に出射した光によって、すれ違いビームに最適な配光パターンが形成されることになる。尚、上記バルブ11の第二の発光源11bからの光は、その一部が、第一の発光源11aにより遮断されて、上記第一の反射面12、13には入射しない。
また、上記第二の発光源11bから上方に出射した光は、上記第二の反射面14、15で反射し、続いて第三の反射面16、17で反射して、ほぼ平行光となって、前面レンズ20、21を通って、光照射方向に向かって照射される。この場合、第二の発光源11bからの光は、第二の反射面14、15から第三の反射面16、17に向かう途中でシャッタ18、19により一部が遮断される。これにより、カットオフが形成され、眩惑光を与えないすれ違いビームに適した配光パターンが形成されることになる。このようにして、上記第二の発光源11bから出射した光L2によって、図6(B)に示すように、すれ違いビームに最適な配光パターンDLが形成されることになる。
従って、本発明実施形態による車両前照灯10によれば、ただ一つのバルブ11を使用して、左右に並んだ二つの発光面を有する所謂二眼式の車両前照灯を構成することができる。このため、光源としてのバルブが一つで済み、コストが低減され得ることになる。さらに、走行ビームとすれ違いビームの切替えが、バルブ11の第一の発光源11aまたは第二の発光源11bの発光を切換えることにより行なわれる。このため、反射面やシャッタを移動させる必要がなく、簡単な構成により、コストが低減され得ることになる。
また、第一の反射面12、13が走行ビームに適した配光パターンとなるように形成されているが、光源としてのバルブ11のすれ違いビーム用の第二の発光源11bが光軸O上に配置されている。これにより、すれ違いビーム用の配光パターンが水平線より下側に形成されることになり、グレア光が発生したとしても、水平線より上側に、はみだすことがなく、グレア光の影響が低減され得ることになる。従って、本発明実施形態による車両前照灯10によれば、欧州規格等に対する配光特性に対応することが可能になる。
上述した説明においては、光源の光軸Oとすれ違いビーム用のフィラメントの位置が一致し、走行ビーム用のフィラメントが光源の光軸Oから外れた光源の側にて説明したが、光源の光軸Oが走行ビーム用のフィラメントの位置と一致する光源でも良い。その場合においても上側にすれ違いビーム用のフィラメントが位置し、下側に走行ビーム用のフィラメントが位置するように光源を配置すれば良い。
なお、上記の発明では、第一の反射面12、13、および、レンズ20、21は、左右それぞれが独立して形成された例で説明しているが、例えばレンズ20、21においては左右が一体化された構成として形成されていても良く、この場合には、例えばレンズ20、21においてはハウジング22で覆うことで1対のレンズとして分離して見えるなどの手段を講ずれば良い。
また、第一の反射面12、13の場合には、一面として形成した場合、前記ハウジング22のレンズ20と、レンズ21とを視覚的に分離する支柱部分22aの背面で反射光が遮蔽され、光量を損出することが考えられるので、少なくとも、前記支柱部分22aに覆われる部分は、前記光源からの光を左方向および右方向に開く方向に反射して、前記レンズ20、21から外部に放出するようにしても良い。
上述した実施形態においては、車両前照灯は、自動二輪車用のヘッドランプとして構成されているが、これに限らず、四輪の自動車用のヘッドランプとして構成してもよい。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、一つの光源により二つの発光面から発光させる。また、可動部分なしに走行ビーム及びすれ違いビームを切り替えるようにした、極めて優れた二眼式車両前照灯が提供され得る。
10…車両前照灯
11…バルブ(光源)
11a…第一の発光源(走行ビーム用)
11b…第二の発光源(すれ違いビーム用)
12、13…第一の反射面(放物面系)
14、15…第二の反射面(楕円系)
16、17…第三の反射面(放物面系)
18、19…シャッタ
20、21…レンズ
22…ハウジング
22a…支柱部

Claims (4)

  1. バルブ光源と、
    前記バルブ光源の左下側および右下側に位置し、前記バルブ光源からの光を車両用灯具の照射方向に向けて反射するように設定した前記バルブ光源の左側第一反射面および右側第一反射面と、
    前記バルブ光軸より上方側に位置し、前記バルブ光源からの光を前記車両用灯具の照射方向に対して、左側方に向けて反射する楕円系反射面とした左側第二反射面および右側方に向けて反射する右側第二反射面と、
    前記左側第二反射面で反射した光を前記車両用灯具の照射方向に向けて反射するように、前記左側第二反射面の第二焦点近傍を焦点として設定した左側第三反射面と、
    前記右側第二反射面で反射した光を前記車両用灯具の照射方向に向けて照射するように、前記右側第二反射面の第二焦点近傍を焦点として設定した右側第三反射面と、
    前記第一反射面からの光と前記第三反射面からの光を透過させ、前記バルブ光源を通る水平断面において左側透過部と右側透過部を有する前面レンズとを備え、
    前記左側第一反射面および右側第一反射面は、それぞれの反射面が焦点を前記バルブ光源もしくはその近傍とした放物面系反射面とされ、
    前記左側第二反射面および右側第二反射面は、それぞれの反射面が第一焦点を前記バルブ光源もしくはその近傍に設定され、長軸を前記光軸に対して横方向外側とし楕円系とした反射面とされ、
    前記左側第三反射面および右側第三反射面は、それぞれの反射面が焦点を前記第二反射面の第二焦点もしくはその近傍とした放物面系反射面とされ、
    前記バルブ光源前方には、前記前面レンズを視覚的に分離する遮蔽部材が設けてある、ことを特徴とする二眼式車両用灯具。
  2. 前記バルブ光源が、すれ違いビーム用の上側の第二の発光源と、走行ビーム用の下側の第一の発光源を備えており、
    前記第一の反射面は、その焦点が前記第一の発光源と一致もしくはその近傍に配置され、前記第一の発光源が点灯されたときには出射する光を、前記車両用灯具から水平方向に反射し、前記第二の発光源が点灯されたときには適宜の下向き方向として反射することを特徴とする請求項1記載の二眼式車両用前照灯。
  3. 前記第二の発光源から出射し、それぞれの前記第二の反射面で反射し、それぞれが対応する第三反射面に向かう光路には、光の一部を遮蔽してすれ違い配光にカットオフ形成する一対のシャッタが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の二眼式車両用前照灯。
  4. 前記前面レンズは左右が対称の一体に形成され、前記遮蔽部が前面レンズ表面を覆っていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の二眼式車両用前照灯。
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