JP4945366B2 - 信号遅延回路およびこれを用いたパルス発生回路 - Google Patents

信号遅延回路およびこれを用いたパルス発生回路 Download PDF

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Description

本発明は、伝送する信号の遅延時間を調整可能な信号遅延回路およびこれを用いたドライバ回路、信号伝送モジュール、信号伝送システム、パルス発生回路に関するものである。
電算機や通信機における信号伝送の高速化に伴い、伝送路である回路基板上での信号の遅延時間の増加・変動が問題になる。また、複数系統の伝送路のデータ信号を用いて演算処理を行う場合、各系統の信号をタイミングを合わせて伝送し演算しなければならない。また、信号遅延回路はCMOSインバータで構成されることが多いが、その遅延時間は、電源電圧に依存して大きく変動する。これらのために、伝送信号の遅延時間の調整手段が必要となり、従来、次のような遅延時間調整方法が提案されている。
特許文献1には、抵抗と容量からなるフィルタで信号の充放電時間を調整する方式が開示される。ここでは、遅延回路を構成するCMOSインバータの節点に、電源電圧によって実効抵抗値が変化する能動素子(MOSFETトランジスタ)と容量を直列に接続することで、電源電圧が変動しても遅延回路の遅延時間が影響されないようにするものである。
特許文献2では、遅延時間の異なる複数個の遅延素子を備え、切替手段にて遅延素子を切替える方式が開示される。そして、電源電圧に基づいて切替手段を動作させることで、電源電圧変化に対する遅延時間の変動を補償しようとするものである。
特許文献3では、電源供給経路にMOSFETを挿入し、CMOSインバータに印加される電圧変動を抑えることで遅延時間の変動を少なくしようとするものである。
特開昭61−109312号公報 特開平10−233665号公報 特開2000−59184号公報
上記特許文献1に示されるような抵抗容量型の遅延時間調整方式では、信号の高速伝送が困難となる。以下、その理由を図面で説明する。図27は、抵抗容量型の遅延時間調整回路の原理を示す図である。遅延回路はMp1とMn1からなるCMOSインバータで構成し、その節点に対地容量C1を接続し、その容量値を変える(またはON,OFFする)ことで容量C1への充放電時間を変化させるものである。図28は、図27におけるCMOSインバータの入力電圧V1と出力電圧V2(容量C1の端子電圧)の波形を示す図である。(a)は入力電圧V1と出力電圧V2の関係を示す。出力電圧V2の傾きは容量C1により変化し、閾値との交差点で決まる遅延時間はT1からT2へ変化する。すなわち、充放電の時定数を変え、信号波形の傾きを緩やかにすることで遅延時間を調整する。(b)は、入力信号V1としてパルス信号を入力した時の出力信号V2の波形を示す。パルス幅が短い、例えば10Gbpsのような高速信号で動作させる場合、遅延時間が短い場合はV2はパルス状で伝送されるが、遅延時間が長い場合には、V2の波形は閾値レベルに到達しない場合が生じる。その結果、パルスとして伝送すべき信号が消滅し、即ち信号伝送ができなくなるという問題が発生する。
上記特許文献2に示される遅延素子を切替える方式は、固定された複数種類の遅延時間を選択して切替えるものであるから、遅延時間を連続的に変化することができず、高精度の調整が困難となる。
上記特許文献3に示される電源電圧変動対策は、電源供給経路に対してMOSFETを直列に挿入する構成であるため、そこでの電圧降下が生じる。よって、供給電源の電圧値にはある程度余裕を持たせておくことが必要である。従って、例えば1V程度の低電圧電源の元で駆動する高速通信回路等には、採用が困難となる。
本発明の目的は、上記した課題を解決し、高速信号に対し遅延時間を連続的に調整可能な回路を提供することである。また本発明の他の目的は、電源電圧が低い場合でも、遅延時間の変動を抑制できる回路を提供することである。
本発明の信号遅延回路は、第1のインバータ回路と、その出力端子に接続する第2のインバータ回路とを有してなる信号遅延回路において、第2のインバータ回路の出力端子から第2のインバータ回路の入力端子に至る帰還回路を備え、帰還回路の帰還量を制御することで第1のインバータ回路の遅延時間を調整する構成とする。
好ましくは、第1および第2のインバータ回路をCMOSトランジスタにて構成し、帰還回路をMOSトランジスタで構成し、帰還回路の帰還量は、MOSトランジスタのゲート電圧を制御することで第1のインバータ回路の遅延時間を調整する。
また、帰還回路を制御する制御回路を備え、制御回路は、電源電圧の変動に応じて帰還回路の帰還量を調整し、信号遅延回路の遅延時間の変動を抑制する。
本発明の発振回路は、上記構成の信号遅延回路を複数個直列接続し、その出力を入力側に帰還させた構成とする。そして、信号遅延回路内の帰還回路の帰還量を制御することで各信号遅延回路の遅延時間を調整し、発振回路の発振周波数を制御する。
また本発明のドライバ回路は、送信のタイミングを調整するタイミング調整回路と、タイミング調整回路からの信号の遅延時間を調整する上記構成の信号遅延回路を備え、信号遅延回路内の帰還回路の帰還量を制御することで送信する信号の遅延時間を調整する。
本発明の信号伝送モジュールは、回路基板上に実装したドライバ回路から、信号伝送路を経由して回路基板上に実装したレシーバ回路へ信号を伝送するものであって、ドライバ回路は、送信する信号の遅延時間を調整する上記構成の信号遅延回路を備える。そして、信号遅延回路内の帰還回路の帰還量を制御することで信号伝送路における信号の遅延時間を調整する。
本発明の演算システムは、複数の計算機を伝送媒体を介して接続し互いにデータ信号を送受信可能なものであって、各計算機は、演算部と、記憶部と、論理部と、データ信号を送信するドライバ回路と、データ信号を受信するレシーバ回路を備える。ドライバ回路は、送信するデータ信号の遅延時間を調整する上記構成の信号遅延回路を有し、信号遅延回路内の帰還回路の帰還量を制御することで伝送媒体における信号の遅延時間を調整する。
本発明のデータ交換システムは、複数の通信機を伝送媒体を介して接続し互いにデータ信号を送受信可能なものであって、各通信機は、外部ネットワークと接続される入出力部と、記憶部と、論理部と、データ信号を送信するドライバ回路と、データ信号を受信するレシーバ回路を備える。ドライバ回路は、送信するデータ信号の遅延時間を調整する上記構成の信号遅延回路を有し、信号遅延回路内の帰還回路の帰還量を制御することで伝送媒体における信号の遅延時間を調整する。
本発明のパルス発生回路は、マスタクロックに同期してパルスを生成するパルス発生回路であって、マスタクロックの整数倍を計数してパルスを発生させるクロック計数回路と、パルスを所定時間遅延させて出力するパルス遅延回路と、クロック計数回路の発生するパルスの周期と、パルス遅延回路の遅延時間を制御するためのデータを供給するデータ演算回路と、パルス遅延回路の遅延量を記憶しておく遅延テーブルとを備え、パルス遅延回路として上記記載の信号遅延回路を用いる。
本発明によれば、高速信号に対して信号品質を劣化させずに遅延時間を連続的に調整可能となる。また、電源電圧が低い場合でも、遅延時間の変動を抑制することが可能となる。
以下、本発明による信号遅延回路およびこれを用いたドライバ回路、信号伝送モジュール、信号伝送システム、パルス発生回路の各実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明による信号遅延回路の一実施例を示す回路構成図である。この信号遅延回路1は、第1のインバータ回路101と第2のインバータ回路102を接続し、第2のインバータ回路102においてその出力端子V3から入力端子V2に至る帰還経路上に可変抵抗器(Rcnt)105を設けて構成している。以下、この構成を「帰還抵抗方式」と呼ぶ。第1、第2のインバータ回路101,102は、p−MOSトランジスタ(Mp1,Mp2)とn−MOSトランジスタ(Mn1,Mn2)を相補的に接続したCMOSインバータ構造となっている。VDDには電源電圧を供給し、V1は入力信号端子、V3は出力信号端子である。
図2は、本実施例の帰還抵抗方式による遅延時間調整の原理を説明する図である。ここでは、第1のインバータ回路101の入力端子V1と出力端子V2の電圧波形を示し、両者の立ち上がりと立ち下がりのタイミングの時間遅延を示す。
帰還抵抗Rcntが大きい場合(あるいは帰還抵抗なしの場合)は、第1のインバータ回路101のもつスイッチング特性に基づき、V1の電圧波形が閾値を横切るタイミングとV2の電圧波形が閾値を横切るタイミングとの時間差T1が決定され、これが第1のインバータ回路101の信号遅延時間となる。
一方、帰還抵抗Rcntが小さい場合は、第2のインバータ回路の出力端子V3における電圧が端子V2へ帰還される。ここで、端子V2とV3における信号極性(電圧のHi/Low状態)は逆極性であるので、V3から電圧帰還を受けてV2での電圧振幅は減少する。この振幅の減少により、V2の電圧波形が閾値を横切るタイミングは、帰還抵抗Rcntが大きい場合(あるいは帰還抵抗なし)よりも早くなる。その結果、第1のインバータ回路101の信号遅延時間はT2となり、上記時間T1よりも短くなる。このように、帰還抵抗Rcntにより信号遅延時間を調整することができる。
図3は、本実施例の帰還抵抗方式における帰還抵抗値と信号遅延時間の関係の一例を示す図である。これは、回路シミュレータ(SPICE)によりシミュレーションを行った結果である。これより、帰還抵抗Rcntが小さくなるほど信号遅延時間Tpdは短くなることが確認できる。すなわち、帰還量を大きくすることで、信号遅延時間はより短くなる。そして、信号遅延時間Tpdは帰還経路上の抵抗値Rcntにより連続的に調整することが可能となる。
ここで、本実施例の帰還抵抗方式により信号遅延時間を調整した場合の、遅延後の信号波形について説明する。
図4は、遅延時間調整による出力波形を回路シミュレータ(SPICE)により求めた結果である。(a)は遅延時間調整前、(b)は本実施例の帰還抵抗方式による遅延時間調整後、(c)は比較用に従来の抵抗容量型方式による遅延時間調整後を示す。
(a)では、遅延時間調整前の入力V1と出力V3の間の遅延時間Tpdが44ps生じており、出力V3での波形の傾きを表す立ち上がり時間(振幅レベルが10%から90%に達するまでの時間)Trは38psである。(b)では、帰還抵抗方式による遅延時間調整後の遅延時間Tpdを33ps((a)との時間差11ps)とした場合、出力V3での波形の立ち上がり時間Trは41psとなる。(c)では、従来の抵抗容量型方式による遅延時間調整後の遅延時間Tpdを55ps((a)との時間差11ps)とした場合、出力V3での波形の立ち上がり時間Trは48psとなる。
即ち、同じ程度の遅延時間差11psを得るための波形の立ち上がり時間Trは、(b)の帰還抵抗方式ではTr=41ps、(c)の抵抗容量型方式ではTr=48psである。よって、本実施例の帰還抵抗方式によれば、遅延時間調整後の出力波形の傾きは緩やかになることはなく、パルス幅の短い高速信号の伝送に適していることが分かる。
なお、従来の抵抗容量型方式では遅延時間を長くする方向に調整するのに対して、本実施例の帰還抵抗方式では遅延時間を短くする方向に調整を行うものであり、調整方向が異なる。よって、上記の出力波形の比較は調整前後の遅延時間差で行った。高速信号の伝送回路では、一般に遅延時間を長くすることは信号品質の劣化を伴い望ましくない。本実施例の帰還抵抗方式によれば、遅延時間が常に短くなる方向で調整できるので、信号処理時間を短くしたい通信機器などの用途に対して有効な方式である。
このように、本実施例ではインバータ回路の出力側から入力側への帰還を行い、その帰還量を調整することで信号遅延時間を連続的に調整することが可能である。その際、出力波形の傾きが鈍化しないので、パルス幅の短い高速通信へ問題なく適用できる。
図5は、本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図である。本実施例の信号遅延回路1では、前記実施例1(図1)における可変抵抗器(Rcnt)として、MOSトランジスタ素子(Mp3とMn3)106を設けて構成した例である。この回路では、MOSトランジスタ素子106へのゲート電圧(VcpおよびVcn)を制御することによって、実効抵抗値すなわち帰還量を制御するものである。本実施例によれば、前記実施例1と同様の遅延時間調整動作を行うことができるが、さらにMOSトランジスタ素子106により帰還抵抗を相補的に構成してあるので、V3の電圧がHi/Low状態のいずれにおいても遅延時間を同様に調整することができる。
図6は、本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図である。本実施例では、前記実施例1または前記実施例2の信号遅延回路1を、直列に複数個(この例では2個の信号遅延回路1a,1b)接続した構成である。そして、各信号遅延回路1a,1bの帰還量を制御することによって、遅延時間を調整することができる。このように多段接続することで、遅延時間量を大きく必要とする場合にも対応できるのはもちろんであるが、さらに信号の立ち上がり特性(増幅度)を急峻化させることができる。
また図7は、本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図である。本実施例では、図6の構成において端子V3で回路を分岐し、さらに信号遅延回路1cを接続した構成である。この構成によれば、それぞれの信号遅延回路1a,1b,1cの帰還量を調整することによって、遅延時間を調整した複数系統の出力信号V6,V6aを生成して供給することができる。このように信号遅延回路の分岐を繰り返すことで、多数の出力先に対して信号を効率良く供給することができる。
図8は、本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図である。本実施例は、前記実施例2(図5)に記載した信号遅延回路1に遅延時間制御回路2を付加した構成である。遅延時間制御回路2は、信号遅延回路1の帰還量を制御するもので、ここでは電源電圧VDDが変動しても、信号遅延回路1の遅延量が変動しないように制御する機能を有する。すなわち、遅延時間制御回路2には電源電圧VDDと参照電圧VREFを入力し、参照電圧VREFの値を基準として信号遅延回路1の帰還量を制御し、信号遅延回路1の遅延量を調整する。この構成によれば、電源電圧VDDが変動しても遅延時間の変動を抑制することができ、伝送信号の品質が向上する。本実施例の場合、遅延時間制御回路2は電源電圧VDDに対して並列に挿入する構成であり、信号遅延回路1には電源電圧VDDが低下せずそのまま印加されるので、電源電圧VDDが低い場合(例えば1V程度)でも容易に採用可能である。
図9は、図8の実施例における遅延時間制御回路2をさらに具体的に示す構成図である。遅延時間制御回路2は、電源電圧VDDと参照電圧VREFとの差を求める減算器201と、その差分信号を増幅する増幅器202を有する。増幅器202の出力は、信号遅延回路1のMOSトランジスタ106のゲート端子に与える。この構成により、電源電圧VDDが参照電圧VREFからずれた場合、MOSトランジスタ106のゲート電圧を修正することで、遅延時間の変動を抑制することができる。
図10は、本発明による信号遅延回路を用いた発振回路3の一実施例を示す構成図である。本実施例の発振回路3は、前記実施例2(図5)に記載した信号遅延回路1を複数個(ここでは2個、1aと1b)直列接続し、その出力端子V5にCMOSインバータ回路101を接続し、このインバータ回路101の出力V6を信号遅延回路1aの入力V1に帰還接続した構成である。この回路は、奇数個(ここでは5個)のCMOSインバータが環状に接続されているため発振回路として動作し、その発振周波数はV1からV6までの信号遅延時間で決まる。そして、帰還用CMOSトランジスタ106a,106bに印加するゲート電圧VcpおよびVnpを制御することによって遅延時間を変え、その結果発振周波数を変えることができる。前述のように、信号遅延回路1a,1bでは遅延時間を短くする方向に調整を行うので、本実施例の発振回路3は、従来の発振回路に比べてより高周波の発振信号を出力することが可能となる。
図11は、図10に記載した発振回路3を利用して信号遅延回路の遅延時間を測定する場合の構成例を示す図である。信号遅延回路1は、前記実施例1(図6)に記載した2個の遅延回路1a,1bからなる場合とし、これに図10に示した2個の遅延回路1a',1b'からなる発振回路3を接続する。この場合、信号遅延回路1と発振回路3に含まれる遅延回路の個数は互いに等しくする。そして、信号遅延回路1と発振回路3の帰還用CMOSトランジスタ106a〜106b'のゲートには共通の電圧Vcp,Vcnを印加する構成とする。このような構成とすることで、信号遅延回路1の遅延時間量と、発振回路3の発振周波数は1対1に対応し、発振回路3の出力端子(tpdmon)における発振周波数から信号遅延回路1の遅延時間量を直接的に知ることができる。この発振出力信号を分周して周波数を低くすると周波数計測が容易になるので、より簡便に信号遅延回路1の遅延時間量を知ることができる。
図12は、図10に記載した発振回路3を利用して信号遅延回路の遅延時間を測定する場合の他の構成例を示す図である。ここでは、信号遅延回路1は2個の遅延回路1a,1bと遅延時間制御回路2を含む構成とし、これに発振回路3を接続する。遅延時間制御回路2には、電源電圧VDDと参照電圧VREFを入力し、これらを比較して信号遅延回路1と発振回路2のゲート電圧Vcp,Vcnを共通に制御する。このような構成をとることで、信号遅延回路1の遅延時間量を発振回路3の発振周波数(tpdmon)により知ることができるだけでなく、例えば、電源電圧VDDの変動に対する遅延時間変動をどの程度抑制できているかを確認することができる。そして、この変動抑制効果が不十分であるときには、遅延時間制御回路2の動作条件を再調整し、遅延時間変動をより少なく設定することも可能である。
図13は、図10に記載した発振回路を利用したPLL回路30の一実施例を示す構成図である。このPLL回路30は、図10に記載した発振回路3と、分周器301と、位相比較器302と、ループフィルタ303とを備えた構成で、位相比較器302に入力するデータに同期した周波数を出力することが可能である。この構成において、発振回路3はCMOSトランジスタで実現しているため、LC共振回路やRC共振回路を必要とせず、回路の小型化が可能である。また、本実施例で用いる発振回路3は、従来の発振回路に比べて、より高周波の発振信号を出力できるので、PLL回路30も、より高周波の信号に対応することが可能である。
図14は、図10に記載した発振回路を利用した信号遅延回路の一実施例を示す構成図である。本実施例では、前記実施例4(図8)の信号遅延回路1の遅延時間制御回路2として、図10に記載した2つの発振回路3a,3bと、それらの出力した信号の発振周波数を比較する位相比較器211と、その結果を保存しておくカウンタ212と、信号遅延回路1に制御信号(電圧)を与えるDAコンバータ213とを備える。発振回路3aには、信号遅延回路1と共通の電源VDDを供給し、信号遅延回路1の遅延時間に相当する発振周波数を出力する。ここで、電源VDDは電流容量は大きいが負荷変動による電源電圧の変動が伴うため、信号遅延回路1の遅延時間が変動し、発振回路2aの発振周波数も変化する。一方発振回路3bには、電源変動が少なく安定した電源VDD2を供給して、発振周波数が一定になるように動作させる。この2つの発振回路3aおよび3bの発振周波数を位相比較器211で比較し、発振周波数が等しくなるようにDAコンバータ213は発振回路3aと信号遅延回路1を制御する。この制御により、信号遅延回路1の電源電圧が変動しても遅延時間量を一定に保つことが可能である。その際、遅延時間量に相当する発振周波数を直接計測して比較しているので、より高精度の制御が可能となる。
図15は、本発明の信号遅延回路を用いたドライバ回路の一実施例を示す構成図である。本実施例のドライバ回路4は、タイミング調整回路401と、複数のインバータ回路101,102と、前記実施例1ないし実施例4に記載した信号遅延回路1とを備える。そして、入力する信号をタイミング調整回路401により送信のタイミングを調整して、出力端子SOUTから送信する構成である。このような構成をとることにより、ドライバ回路4内に多数のインバータ回路101,102,・・・が用いられ、それらの遅延時間の変動量が増大した場合でも、信号遅延回路1により遅延時間を調整することで、出力信号の遅延時間変動を抑制することが可能となる。
図18は、本実施例のドライバ回路4の遅延時間調整の効果を示す図である。ここでは、電源電圧変動を想定し、出力波形のアイパターンを回路シミュレータ(SPICE)により求めた結果である。(a)は遅延時間の調整を行わない場合、(b)は遅延時間の調整を行い時間変動を抑制した場合である。これより、本実施例のドライブ回路において遅延時間調整することにより、ジッタを大幅に低減できることが分かる。その結果、送信する信号の品質を向上させることができる。
図16は、本発明の信号遅延回路を用いたドライバ回路の他の実施例を示す構成図である。このドライバ回路4では、図15に記載のドライバ回路4を複数系統(ここでは2系統)備えた構成である。2個のタイミング調整回路401a,401bは、2系統の信号が同時に送信されるようにそれぞれのタイミングを調整する。2個の信号遅延回路1a,1bは、それぞれの遅延時間を独立に制御することができる。このような構成をとることにより、ドライバ回路4内で局所的に遅延時間が変化し2系統の遅延時間に差が生じた場合でも、信号遅延回路1a,1bを調整することで、出力端子SOUT1とSOUT2の遅延時間差を解消することができる。
図17は、図13に記載したPLL回路30を利用した伝送回路の一実施例を示す構成図である。この伝送回路40は、タイミング調整回路401と、複数のインバータ回路101,102,・・・と、PLL回路30とを備える。そして、PLL回路30の出力は、タイミング調整回路401のクロック入力端子402に入力した構成である。このPLL回路30は前述したように、高周波の発振信号を出力しかつ回路が小型化できるので、高速信号の伝送に好適な小型の伝送回路40が実現できる。
図19は、前記実施例6(図15)に記載したドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6の一実施例を示す斜視図である。信号伝送モジュール6は、回路基板60上に、信号を送信するドライバ回路4と、信号を受信するレシーバ回路5と、その間の信号伝送路601を実装している。信号をドライバ回路4からレシーバ回路5へ伝送する際には、さまざまな要因によって信号品質が劣化する。伝送距離を長くするためには、それぞれの要因による信号劣化量を少なくする必要がある。本実施例のドライバ回路4は、前述したように遅延時間変動を抑制することでジッタを低減でき、伝送信号の品質を向上させる。よって、このようなドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6により、従来のドライバ回路を使用した場合よりも信号伝送路601の伝送距離を長くすることが可能となる。
なお、図19では示していないが、これらのドライバ回路4やレシーバ回路5を使用して信号を伝送する信号伝送モジュールでは、必要に応じて、データからクロックを再生するCDR回路、信号レートを下げるDEMUX回路、あるいは信号レートを上げるMUX回路などと共に使用する。
図20は、前記図16に記載したドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6の他の実施例を示す斜視図である。このドライバ回路4は、複数系統(ここでは2系統)の信号を送信し、複数系統の信号伝送路601a,601bを伝送し、レシーバ回路5で受信する。
ここで、それぞれの信号伝送路601a,601bが、伝送距離、配線寸法、あるいは材料の物性値などが異なっている場合、それぞれの経路を伝送する時間に差が生じてしまう。例えば1つの信号を複数系統の差動信号として伝送させる場合には、この時間差により信号品質が劣化してしまうため、伝送距離を長くとれないという問題があった。
本実施例のドライバ回路4は、前述したように出力端子SOUT1,SOUT2からの送信信号の時間差を調整できる。この機能を使用することで、信号伝送路601a,601bで生じる信号伝送の時間差を吸収し、レシーバ回路5で受信する際の時間差をなくす、あるいは低減することが可能である。よって、このようなドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6により、従来のドライバ回路を使用した場合よりも信号伝送路601a,601bの伝送距離を長くすることが可能である。
なお、図19と図20の構成は、組合わせて用いることも可能であり、これにより伝送距離をさらに長くすることができる。また、ドライバ回路とレシーバ回路を実装する回路基板60は、同一のパッケージあるいは半導体基板としてもよい。
図21は、前記実施例6に記載したドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6の他の実施例を示す斜視図である。ここでは回路基板を3枚に分離して、ドライバ回路4を実装する基板61と、信号伝送路602を設けた基板62と、レシーバ回路5を実装する基板63とで構成した。そして、基板62に対して基板61と基板63をほぼ垂直に配置した立体構造としている。各基板の信号伝送路601,602,603は、コネクタ611,613を介して接続される。この実施例によれば、前記実施例と同様に信号伝送路の伝送距離を長くすることができるだけでなく、基板を分割して立体構造としたことにより、多数の回路を実装する場合の集積度を向上させることが可能となる。
さらに図22は、前記実施例6に記載したドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6の他の実施例を示す斜視図である。ここでは、信号伝送路としてケーブル604を用いており、ドライバ回路4を実装する基板61と、レシーバ回路5を実装する基板63とを、ケーブル604を用いて接続する。この実施例によれば、前記実施例と同様に信号伝送路の伝送距離を長くすることができるだけでなく、伝送路にケーブル604を用いることで、基板61と基板63の配置を自由に設定することができる。
さらに図23は、前記実施例6に記載したドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6の他の実施例を示す斜視図である。ここでは、信号伝送路としてケーブル状の光伝送媒体605を用いており、ドライバ回路4を実装する基板61と、レシーバ回路5を実装する基板63とを、光伝送媒体605を用いて接続する。そして接続部には、光電変換素子として光送信素子621と光受信素子623を設ける。この実施例によれば、前記実施例と同様に信号伝送路の伝送距離を長くすることができるだけでなく、伝送路に光伝送媒体を用いることで、より高速の信号を伝送することができる。
なお、光伝送媒体はケーブル状で空間に配置するのではなく、基板上に埋め込んだ構造としてもよい。すなわち、前記図19、20、21の各実施例で、信号伝送路として光伝送媒体を用いた構成であってもよい。
さらに図24は、前記実施例6に記載したドライバ回路4を用いた信号伝送モジュール6の他の実施例を示す斜視図である。ここでは、信号伝送のため電波を利用する。そのため、ドライバ回路4を実装する基板61には送信用アンテナ631を、レシーバ回路5を実装する基板63には受信用アンテナ633を設ける。この実施例によれば、前記実施例と同様に信号伝送路の伝送距離を長くすることができるだけでなく、無線通信による信号伝送であるので、より高速の信号を伝送することができ、基板の配置も自由に設定できる。
図25は、前記実施例7に記載した信号伝送モジュール6を用いた演算システム7の一実施例を示す構成図である。演算システム7は、複数の計算機70a,70b,・・・を備え、各計算機70は伝送媒体75を介して接続され、互いにデータ信号を送受信可能な構成になっている。各計算機70の内部には、演算部71、記憶部72、データ処理部73を有し、データ処理部73には、論理部74と、データ信号の送信を行うドライバ回路4と、受信を行うレシーバ回路5を含む。このドライバ回路4、レシーバ回路5、伝送媒体75には、前記実施例7に記載した信号伝送モジュール6を用いている。
本実施例のドライバ回路4により、前述したように、伝送媒体75を伝送する信号の遅延時間変動を抑制することで伝送信号の品質を向上できる。その結果、各計算機70の間の伝送距離を長くとれるため、より大規模で演算能力の高い演算システム7を構築することができる。
図26は、前記実施例7に記載した信号伝送モジュール6を用いたデータ交換システム8の一実施例を示す構成図である。データ交換システム8は、複数の通信機80a,80b,・・・を備え、各通信機80はそれぞれ外部ネットワーク90a,90bに接続されると共に、伝送媒体85を介して互いにデータ信号を送受信可能な構成となっている。各通信機80の内部には、外部ネットワーク90a,90bと接続される入出力部81、記憶部82、データ処理部83を有し、データ処理部83には、論理部84と、データ信号の送信を行うドライバ回路4と、受信を行うレシーバ回路5を含む。このドライバ回路4、レシーバ回路5、伝送媒体85には、前記実施例7に記載した信号伝送モジュール6を用いている。
この構成によれば、伝送媒体85を伝送する信号の品質を向上できる。その結果、各通信機80の間の伝送距離を長くとれるため、より大規模でネットワーク接続数の増加に対応可能なデータ交換システム8を構築することができる。
図29は、本発明による信号遅延回路を用いたパルス発生回路の一実施例を示す構成図である。本実施例のパルス発生回路9は、クロック計数回路91とパルス遅延回路92およびデータ演算回路93を備え、パルス遅延回路92として前記実施例2(図5)に記載した信号遅延回路1を用いる。
クロック計数回路91は、マスタクロックMCの整数倍を計数してパルスを発生させ、パルス遅延回路92は、発生したパルスを所定時間遅延させて出力する。データ演算回路93は、クロック計数回路91の発生するパルスの周期と、パルス遅延回路95の遅延時間を制御するためのデータを供給する。すなわちデータ演算回路93は、クロック計数回路91とパルス遅延回路92に対し、それぞれ遅延量データCTとDを供給する。クロック計数回路91は、遅延量データCTに基づいてマスタクロックMCの整数倍の遅延を実現する。またパルス遅延回路92は、遅延量データDに基づいてマスタクロックMC以下の遅延を実現する。ここで、パルス遅延回路92の遅延量調整幅は、マスタクロックの1周期の遅延量以上とする。遅延量データDは遅延テーブル94に記憶している遅延量により決定することで、出力パルスの遅延時間を精度良く調節することが可能である。
本実施例におけるパルス遅延回路92は、前述のように帰還抵抗方式に基づく信号遅延回路1を用いているので、パルス幅が短い信号でも遅延量を調整可能である。よって本実施例のパルス発生回路は、従来のパルス発生回路に比べて、パルス幅のより短い信号を出力することが可能になる。
図30は、図29のパルス発生回路9においてさらに遅延粗調整回路95を追加した例である。データ演算回路93は、遅延テーブル96に記憶している遅延量により遅延量データEを遅延粗調整回路95に供給する。ここに、遅延粗調整回路95の遅延量調整幅はマスタクロックMCの1周期の遅延量以上とし、パルス遅延回路92の遅延量調整幅は遅延粗調整回路95の遅延量調整幅以上とする。
図30のパルス発生回路では遅延粗調整回路95を追加したので、パルス遅延回路92のカバーする遅延量調整幅を減らすことができる。すなわち、パルス発生回路の回路規模を抑え消費電力を抑えることができる。また、パルス遅延回路92(信号遅延回路1)のインバータ段数を減らせるので、同じ遅延制御方法を用いた場合において、遅延量の分解能をより向上させることが可能である。
このように本実施例のパルス発生回路は、従来よりパルス幅の短い信号を出力することが可能である。よって、ICテスタ等の高周波パルスが必要な計測器に使用することで、計測周波数をより高くすることが可能である。
以上、本発明による信号遅延回路と、それを用いた発振回路、ドライバ回路、信号伝送モジュール、演算システム、データ交換システム、パルス発生回路などの各実施例を詳細に説明したが、これらは一例にすぎず、各実施例を適宜組合わせ、また本発明の趣旨の範囲内で変更することが可能である。すなわち本発明は、上記した実施例だけでなく、主に装置内部でシリアル伝送技術を用いるサーバ、ルータ、ストレージ、画像処理装置等の回路・システムに対して有効に適用できることは言うまでもない。さらに、本発明の技術は、一般の通信機器内の信号伝送、あるいはタイミング精度が必要な各種計測器等にも適用できる。
本発明による信号遅延回路の一実施例を示す回路構成図。 帰還抵抗方式による遅延時間調整の原理を説明する図。 帰還抵抗値と信号遅延時間の関係の一例を示す図。 遅延時間調整による出力波形を回路シミュレータにより求めた結果。 本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図。 本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図。 本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図。 本発明による信号遅延回路の他の実施例を示す回路構成図。 図8における遅延時間制御回路を具体的に示す構成図。 本発明による発振回路の一実施例を示す構成図。 図10の発振回路を利用して遅延時間を測定する場合の構成例。 図10の発振回路を利用して遅延時間を測定する場合の他の構成例。 図10の発振回路を利用したPLL回路の一実施例を示す構成図。 図10の発振回路を利用した信号遅延回路の一実施例を示す構成図。 本発明によるドライバ回路の一実施例を示す構成図。 本発明によるドライバ回路の他の実施例を示す構成図。 図13のPLL回路を利用した伝送回路の一実施例を示す構成図。 本実施例のドライバ回路の遅延時間調整の効果を示す図。 本発明による信号伝送モジュールの一実施例を示す斜視図。 本発明による信号伝送モジュールの他の実施例を示す斜視図。 本発明による信号伝送モジュールの他の実施例を示す斜視図。 本発明による信号伝送モジュールの他の実施例を示す斜視図。 本発明による信号伝送モジュールの他の実施例を示す斜視図。 本発明による信号伝送モジュールの他の実施例を示す斜視図。 本発明による演算システムの一実施例を示す構成図。 本発明によるデータ交換システムの一実施例を示す構成図。 従来の、抵抗容量型の遅延時間調整回路の原理を示す図。 図27における入力電圧と出力電圧の波形を示す図。 本発明によるパルス発生回路の一実施例を示す構成図。 本発明によるパルス発生回路の他の実施例を示す構成図。
符号の説明
1,1a,1b,1c…信号遅延回路
2…遅延時間制御回路
3,3a,3b…発振回路
4,4a,4b…ドライバ回路
5,5a,5b…レシーバ回路
6…信号伝送モジュール
7…演算システム
8…データ交換システム
9…パルス発生回路
30…PLL回路
40…伝送回路
60,61,62,63…回路基板
70a,70b…電算機
80a,80b…通信機
75,85…伝送媒体
91…クロック計数回路
92…パルス遅延回路
93…データ演算回路
94,96…遅延テーブル
95…遅延粗調整回路
101,102…インバータ回路
105…帰還抵抗
106,106a,106b…MOSトランジスタ
401,401a,401b…タイミング調整回路
601,602,603…信号伝送路。

Claims (11)

  1. 第1のインバータ回路と、該第1のインバータの出力端子に接続する第2のインバータ回路とを有してなる信号遅延回路において、
    上記第2のインバータ回路の出力端子から該第2のインバータ回路の入力端子に至る帰還回路を備え、
    該帰還回路の帰還量を制御することで上記第1のインバータ回路の遅延時間を調整することを特徴とする信号遅延回路。
  2. 請求項1記載の信号遅延回路において、
    前記第1および第2のインバータ回路をCMOSトランジスタにて構成し、
    前記帰還回路をMOSトランジスタにて構成し、
    該帰還回路の帰還量は、該MOSトランジスタのゲート電圧を制御することで前記第1のインバータ回路の遅延時間を調整することを特徴とする信号遅延回路。
  3. 請求項1または2記載の信号遅延回路において、
    前記帰還回路を制御する制御回路を備え、
    該制御回路は、電源電圧の変動に応じて上記帰還回路の帰還量を調整し、当該信号遅延回路の遅延時間の変動を抑制することを特徴とする信号遅延回路。
  4. 信号遅延回路を複数個直列接続し、その出力を入力側に帰還させた構成の発振回路において、
    上記各信号遅延回路は、それぞれ、第1のインバータ回路と、該第1のインバータの出力端子に接続する第2のインバータ回路と、上記第2のインバータ回路の出力端子から該第2のインバータ回路の入力端子に至る帰還回路を備え、
    該帰還回路の帰還量を制御することで上記各信号遅延回路の遅延時間を調整し、当該発振回路の発振周波数を制御することを特徴とする発振回路。
  5. 請求項3記載の信号遅延回路において、
    前記制御回路は、前記電源電圧に基づき発振周波数が変化する発振回路を有し、該発振周波数に応じて前記帰還回路の帰還量を調整するものであって、
    該発振回路は、前記電源電圧により遅延時間の変化する第2の信号遅延回路からなり、該第2の信号遅延回路の出力を入力側に帰還させた構成とすることを特徴とする信号遅延回路。
  6. 出力するタイミングを調整して信号を送信するドライバ回路において、
    送信のタイミングを調整するタイミング調整回路と、
    該タイミング調整回路からの信号の遅延時間を調整する信号遅延回路を備え、
    該信号遅延回路は、第1のインバータ回路と、該第1のインバータの出力端子に接続する第2のインバータ回路と、上記第2のインバータ回路の出力端子から該第2のインバータ回路の入力端子に至る帰還回路を有し、該帰還回路の帰還量を制御することで上記送信する信号の遅延時間を調整することを特徴とするドライバ回路。
  7. 請求項6記載のドライバ回路を複数系統備えたドライバ回路において、
    各ドライバ回路における信号遅延回路の遅延時間を調整し、送信する複数系統の信号間の時間差を解消することを特徴とするドライバ回路。
  8. 回路基板上に実装したドライバ回路から、信号伝送路を経由して回路基板上に実装したレシーバ回路へ信号を伝送する信号伝送モジュールにおいて、
    上記ドライバ回路は、送信する信号の遅延時間を調整する信号遅延回路を備え、
    該信号遅延回路は、第1のインバータ回路と、該第1のインバータの出力端子に接続する第2のインバータ回路と、上記第2のインバータ回路の出力端子から該第2のインバータ回路の入力端子に至る帰還回路を有し、
    該帰還回路の帰還量を制御することで上記信号伝送路における信号の遅延時間を調整することを特徴とする信号伝送モジュール。
  9. 複数の計算機を伝送媒体を介して接続し互いにデータ信号を送受信可能な演算システムにおいて、
    各計算機は、演算部と、記憶部と、論理部と、データ信号を送信するドライバ回路と、データ信号を受信するレシーバ回路を備え、
    上記ドライバ回路は、送信するデータ信号の遅延時間を調整する信号遅延回路を有し、
    該信号遅延回路は、第1のインバータ回路と、該第1のインバータの出力端子に接続する第2のインバータ回路と、上記第2のインバータ回路の出力端子から該第2のインバータ回路の入力端子に至る帰還回路を有し、
    該帰還回路の帰還量を制御することで上記伝送媒体における信号の遅延時間を調整することを特徴とする演算システム。
  10. 複数の通信機を伝送媒体を介して接続し互いにデータ信号を送受信可能なデータ交換システムにおいて、
    各通信機は、外部ネットワークと接続される入出力部と、記憶部と、論理部と、データ信号を送信するドライバ回路と、データ信号を受信するレシーバ回路を備え、
    上記ドライバ回路は、送信するデータ信号の遅延時間を調整する信号遅延回路を有し、
    該信号遅延回路は、第1のインバータ回路と、該第1のインバータの出力端子に接続する第2のインバータ回路と、上記第2のインバータ回路の出力端子から該第2のインバータ回路の入力端子に至る帰還回路を有し、
    該帰還回路の帰還量を制御することで上記伝送媒体における信号の遅延時間を調整することを特徴とするデータ交換システム。
  11. マスタクロックに同期してパルスを生成するパルス発生回路において、
    該マスタクロックの整数倍を計数してパルスを発生させるクロック計数回路と、
    上記パルスを所定時間遅延させて出力するパルス遅延回路と、
    上記クロック計数回路の発生するパルスの周期と、上記パルス遅延回路の遅延時間を制御するためのデータを供給するデータ演算回路と、
    上記パルス遅延回路の遅延量を記憶しておく遅延テーブルとを備え、
    上記パルス遅延回路として請求項1ないし3のいずれか1項に記載の信号遅延回路を用いたことを特徴とするパルス発生回路。
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