JP4943347B2 - コンタクトレンズの着色方法 - Google Patents

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Description

開示の内容
〔発明の背景〕
(1)発明の分野
本発明は着色されたコンタクトレンズ、および着色されたコンタクトレンズの製造方法に関する。
(2)一般的背景
パッド印刷工程は、着色された装飾用の矯正および非矯正コンタクトレンズを大量生産するためによく利用される。パッド印刷は一般的に、コンタクトレンズに転写可能なパターンを集合的に形成する1つ以上の窪みを有する印刷版もしくはクラッチ版(cliche)の利用で構成される。パッド印刷工程の間、流動性の着色料はクラッチ版の窪みへ導入される。流動性の着色料がクラッチ版の窪みへ導入された後、クラッチ版から過剰なインクを取り除くため、ドクターブレードもしくはインクカップはすぐに、窪みを取り囲むクラッチ版の表面の全域で拭われる。その後印刷パッドは、着色剤の少なくとも一部を窪みから印刷パッドに転写するため、クラッチ版に対して押し付けられる。最後に印刷パッドは、着色剤を印刷パッドからコンタクトレンズへ転写するため、コンタクトレンズに対して押し付けられる。
パッド印刷技術を用いる不利な点は、拭い工程の結果としてクラッチ版が磨耗し、通常約100,000回繰り返した後に交換しなければならず、その後はもはや使用に適さないことである。新たなクラッチ版の形成に関するコストに加えて、交換する工程は製造の中断、磨耗したクラッチ版もしくはクラッチ版のセットの取り外し、およびその後の新たなクラッチ版の取り付けと位置合わせを必要とする。新たなクラッチ版の位置合わせは、多大な時間を必要とし単調であることが多い。個々の着色剤の多層膜を備えた細かい画像パターンを印刷するとき、特定の着色剤の層のための新たな各クラッチ版は、コンタクトレンズだけでなく他のクラッチ版の各々にも適切に位置合わせする必要がある。結果として、クラッチ版の位置決め精度を確認するため、レンズ製造ラインの中断と再開という数多くの繰り返しを必要とすることが多い。コンタクトレンズを着色するイメージが高解像度および多数のカラー層のためにより複雑になると、クラッチ版の位置合わせの難しさ、およびこれに掛かる時間が増大する。
〔発明の概要〕
本発明のパッド印刷方法は、コンタクトレンズの着色における従来のパッド印刷方法を改善したものである。概して本発明は、印刷パッド技術を用いてクラッチ版(cliche)の耐用寿命を増加させ、達成可能なイメージの解像度を向上させる。
本発明の第1の態様において、方法はクラッチ版を形成する工程を備える。クラッチ版は、放電加工処理(electrical discharge machining process)を利用してその中に形成された少なくとも1つの窪みを有する材料断片を備える。この方法はまた、クラッチ版の窪みへ流動性の着色剤を導入する工程も備える。さらにこの方法は、着色剤の少なくとも一部を窪みからコンタクトレンズへ転写する工程を備える。
本発明の第2の態様において、方法はクラッチ版を形成する工程を備える。クラッチ版は、ロックウェル硬度が64(Cスケールで測定)より大きい材料断片を備える。クラッチ版はまたこの材料断片に形成された窪みも備える。この方法もクラッチ版の窪みへ流動性の着色剤を導入する工程も備える。しかもこの方法は、着色剤の少なくとも一部を窪みからコンタクトレンズへ転写する工程を備える。
本発明の他の態様において、方法はクラッチ版を準備する工程を備える。クラッチ版は平坦な表面部分および窪みを有する材料断片を備える。平坦な表面部分は平面を画定し、窪みは平面に対して垂直で、かつその平面を越える最大の深さで平面を介してこの材料に延びる。この方法はさらに、クラッチ版の窪みに流動性の着色剤を導入する工程を備える。その上この方法は、窪みを取り囲む平坦な表面部分から過剰な着色剤を拭う工程を備え、拭う工程は、窪みの最大の深さを減少させるような方法でこの材料断片を磨耗する。さらにこの方法は、着色剤の少なくとも一部を窪みからコンタクトレンズへ転写する工程を備える。クラッチ版の窪みに流動性の着色剤を導入する工程と、窪みを取り囲む平坦な表面部分から過剰な着色剤を拭う工程と、着色剤の少なくとも一部を窪みからコンタクトレンズへ転写する工程とにおいて、窪みの最大の深さを5μmを超えて減少させることなく、これらの工程を1,000,000回より多く繰り返すことができるように行われる。
本発明のさらに別の態様において、方法はクラッチ版を準備する工程を備える。クラッチ版は、その中に形成された少なくとも1つの窪みを有する焼結炭化物(cemented carbide)材料断片を備える。この方法はさらに、クラッチ版の窪みへ流動性の着色剤を導入する工程と、着色剤の少なくとも一部を窪みからコンタクトレンズへ転写する工程とを備える。
本発明の主要な利点および特徴が上記に説明されたが、より完全で十分な本発明の理解は以下の好ましい実施例の図面および詳細な説明によって得られる。
明細書に記載された参照符号は、図面全体に亘って示された対応する項目を表す。
〔発明の好ましい実施例の詳細な説明〕
図1はパッド印刷の工程でコンタクトレンズを着色する際に使用する虹彩の疑似画像の例を示す。この虹彩疑似画像20は、図2(a)〜図2(d)に示された複数の個々の着色剤の層を備える。パッド印刷の工程を利用して、個々の着色剤の層は各々が個別にコンタクトレンズへ施される。
パッド印刷工程を利用してコンタクトレンズに着色剤の層を印刷する工程は、概略的に図3(a)〜図3(e)に示される。図3(a)に示すように、平坦な表面32を有するクラッチ版30は流動性の着色剤34に浸される。クラッチ版30は、平坦な表面32を介してクラッチ版を形成する材料内へ延びる少なくとも1つの窪み36を有する。この窪み30もしくは窪みのセットは、平坦な表面32の上方から直接見て、窪みもしくは窪みのセットが、コンタクトレンズに施そうとする特定の着色剤の層と同一のパターンを構成するように構成される(すなわち、図2(a)〜図2(d)に示すようなパターン)。ドクターブレード38もしくは場合によってインクカップの一部分は、窪み36を取り囲む平坦な表面の部分から、窪み内の流動性の着色剤を残したまま、過剰な流動性の着色剤34を拭うため、クラッチ版30の平坦な表面32に係合して、その表面32を横切って通過する。これらの工程の後、図3(b)に示すように、従来のパッド印刷用のパッド40はこの時窪み36と垂直に位置合わせされ、窪みの中の流動性の着色剤34の少なくとも一部をパッドに転写するため、クラッチ版30に対して下方に押し付けられる。パッド40はその後、レンズホルダー44に保持されたコンタクトレンズの基材42と位置合わせ(registration)をして(図3(c))、次にこの基材上の着色剤を蒸着させるため、レンズ基材に対して押し付ける(図3(d))。このパッド40がコンタクトレンズ基材42から引き上げられると、着色剤の層46の少なくとも一部が特定の着色剤の層に合った所望のパターンで基材上に残り、乾燥させることができる。図示していないが、窪みの異なるパターンもしくは配列を有する他のクラッチ版(もしくは同一のクラッチ版の別の部分)から流動的な着色剤を転写することによって、追加の着色剤の層がこの後連続的にレンズ基材42上に印刷される。好ましくは、異なる流動的な着色剤は各々異なったパターンのために使用される。コンタクトレンズ基材42に一旦転写されると、個々の着色剤の層は完全な虹彩疑似画像を形成するように結合する(図1に示されるように)。
コンタクトレンズに印刷しようとする全体の画像を構成する着色剤の層の数は変更可能であり、ある場合には1つだけでもよい。しかしながら本発明は、印刷しようとする画像が複数の着色剤の層を備える虹彩疑似画像のときに特に有益である。
一般的に、コンタクトレンズに印刷しようとする画像はコンピュータを用いて制作および編集される。例えば、Adobe Illustrator(登録商標)のようなベクトルグラフィックデザインプログラムを備え、インテル社のPentium−4(登録商標)プロセッサのようなプロセッサを有するコンピュータは、このような画像を編集するには非常に相応しい。印刷しようとする画像が虹彩疑似画像の場合、最初のデジタル画像パターンは、デジタルカメラを通じてコンピュータにより虹彩疑似画像の写真をスキャンニングもしくはレンダリングすることで、または虹彩パターンのデジタル画像を得る他のあらゆる手段によって得ることができる。代わりに、虹彩疑似画像はコンピュータソフトウエアを用いたスクラッチから制作可能である。パッド印刷の工程を利用すると、各々が別個の着色剤の層を表わすいくつかの部分画像が生成できる。その後、窪みは後述するように画像もしくは部分画像を合わせた結果としてクラッチ版に形成される。
パッド印刷のコンタクトレンズ用のクラッチ版を形成するために利用する従来技術とは異なり、本発明は異なる材料、およびクラッチ版に窪みを形成する異なる方法を利用する。好ましくは、各クラッチ版は焼結炭化物材料断片(piece of cemented carbide material)で形成される。ここで用いられるものとして、焼結炭化物は、タングステンカーバイド、モリブデンカーバイド、炭化タンタル、レニウムカーバイド、コロンビウムカーバイド、アルミニウムカーバイド(Alumon Carbide)、バリウムカーバイド、ボロンカーバイド、カルシウムカーバイド、セリウムカーバイド、ハフニウムカーバイド、セメンタイト、イットリウムカーバイド(Itrion Carbide)、ランタンカーバイド(Lantion Carbide)、リチウムカーバイド(Lition Carbide)、マンガンカーバイド(Mangese Carbide)、モリブデンカーバイド(Molibion Carbide)、ニオブカーバイド、ネオジムカーバイド、ニッケルカーバイド(Nigel Carbide)、ナイトロゲンカーバイド(Nitron Carbide)、プラセオジウムカーバイド(Praseon Carbide)、サマリウムカーバイド、ナトリウムカーバイド、セレニウムカーバイド、シリコンカーバイド、炭化タンタル、トリウムカーバイド(Torion Carbide)、炭化チタン、炭化ウラン、バナジウムカーバイド、ジルコンカーバイド(Zircon Carbide)、および、硬質で耐摩耗性の耐火性材料の分類に属するその他の任意の焼結炭化物、を含むことを意味する。この硬質で耐摩耗性の耐火性材料では、硬質のカーバイド粒子が、Cerbide(商標)およびHardide(商標)のような結合および非結合のカーバイドによって、ならびに1つ以上のセラミック相と金属または合金とのあらゆる異種の組み合わせによって、互いに結合されているか、または固められている。この場合において、セラミック相は、容量で約15〜85%を構成し、調製温度において金属相とセラミック相との間で比較的小さい溶解度が存在する。
図4は模範的なクラッチ版30の一部の斜視図である。クラッチ版30を形成するために用いられる焼結炭化物材料の断片は、中心線平均(CLA)が0.152μm(6μインチ)の表面仕上げの平坦な表面32を備えることが好ましい。これらの使用に適合する焼結炭化物材料の断片は、ペンシルバニア州オレランドに位置するフィラデルフィアカーバイドカンパニーのような多くの焼結炭化物材料供給業者から購入可能である。クラッチ版30を形成するために使用する材料断片は、従来技術のパッド印刷用のプレートもしくはクラッチ版と同様の全体寸法を有する板状材料が好ましい。
望ましくは、クラッチ版30を用いて再生しようとする画像もしくは画像着色剤の層に対応した複数の窪み36が、平坦な表面32を介して材料断片に形成される。クラッチ版の窪みを形成する従来技術とは異なり、本発明は窪み36を形成するため、好ましくは放電加工(EDM)の工程を利用する。これは、好ましくは、所望の画像をIGES(初期グラフィックス変換仕様)のフォーマットなどのデジタルフォーマットで保存し、コンピュータ支援機器のソフトウエア(CAMのソフトウエア)(イリノイ州ネーパービルのスマルテックインターナショナル(SmalTec International)を通じて入手可能)にエクスポートすることで行う。次に、好ましくは、このCAMソフトウエアは、パナソニックモデルMG−ED72W(同様にスマルテックインターナショナルを通じて入手可能)のようなワイヤ放電研削(WEDG)EDM装置を動かすために使用するCNCコントローラおよび電気パルスコントローラを駆動し、これによって材料断片に窪みを形成する。代わりに、型彫り放電加工機(Die-Sinking EDM)(シンカー(Sinker)、RAMタイプ(Ram-Type)、コンベンショナル(Conventional)、プランジ(Plunge)もしくはバーティカル放電加工(Vertical EDM)としても知られる)は、材料断片に窪みを形成するために用いることができる。形彫り放電加工機を使用する場合、画像の浮き出しの反転パターンが既知のレーザ発振過程を利用して放電加工機の電極に形成されることが望ましい。例えば、着色剤の層からの窪みの陽画像もしくは反転レリーフは、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)レーザ(エレクトロックス(Electrox)(商標登録)スクライバII(エレクトロックスUSA、インディアナポリス、インディアナ州)のような)を介して、銅タングステン合金(例えばサターンインダストリーズ(Saturn Industries)(ハドソン、ニューヨーク州)を通じて入手可能)を含む電極にエッチング処理を行うことができる。理解すべきは、クラッチ版が単一の色層を形成する単一の窪みのセットを備えることができ、もしくはクラッチ版は、各セットが別個の画像パターンを形成する、複数の窪みのセットであってもよいことである。
着色コンタクトのパッド印刷用クラッチ版の窪みを形成する前述の方法の利用は、窪みを形成する従来技術の方法よりいくつかの利点がある。特に、ワイヤ放電研削の放電加工処理(WEDG EDM process)の利用によって、着色コンタクトのパッド印刷用クラッチ版を形成する従来技術では成し得なかった非常に小さく緻密な窪みの形成を可能とする。この点を説明するため、クラッチ版30の平坦な表面32に形成された一対の窪みを表す詳細斜視図を図4に示す。示された第1の窪み50は、クラッチ版30の平坦な表面32の平面を介して材料断片に延びている。第1の窪み50は、平坦な表面32の平面に対して垂直で、かつその平面を越える、一定の深さ52で、クラッチ版30の材料内に延びる。第2の窪み54は、平坦な表面32の平面に対して垂直で、かつその平面を越える第1の深さ58で、クラッチ版30の材料内に延びる第1の部分56を備え、さらに、平坦な表面の平面に対して垂直で、かつその平面を越える第2の深さ62で、クラッチ版の材料内に延びる第2の部分60を備える。
窪みの解像度を詳細に説明する目的において、凸表面領域は、平坦な表面32の平面上に垂直方向に窪みを突出させることによって、第1および第2の窪み50および54それぞれに設定可能であることを理解すべきである。窪みを形成するために放電加工処理を利用することは、窪みの非常に緻密な設置を可能にする。例えば、第1の窪み50の凸表面領域の少なくとも一部は、第2の窪み54の部分が50μm、25μm、10μm、5μm、さらに2.5μmの範囲内となるようにすることができる。この間隔は図4の番号62で表わされている。加えて、窪みの凸表面領域はかなり小さくすることができる。例えば、個々の窪みの凸表面領域は6000μm2未満、もしくは必要に応じて、4000μm2未満、2000μm2、1000μm2、また800μm2であってもよい。さらには、窪みを形成するために放電加工処理を利用すると、如何なる窪みの深さも、窪みの一部分から別の部分へ6μmより深くなる毎に変更可能である。窪みの深さの変化は漸進的であることが望ましいが、深さは突然に変化させることも可能である。例えば、図4に示す第2の窪み54の第1の部分56の第1の深さ58は7μmでもよく、一方、第2の部分60の第2の深さ62は20μmを超えてもよい。
高解像度の窪みをクラッチ版に形成可能にすることで、コンタクトレンズに転写しようとする画像の着色剤の層を集合的に形成するため、非常に複雑な窪みのパターンを形成することができる。また、窪みの深さを変更可能とし、個々の窪みの深さを識別可能とすることで、パッド印刷工程を用いてコンタクトレンズに異なる厚さの着色剤を同時に転写が可能である。着色剤が十分に不透明でない場合、画像の異なる部分全体に亘って着色剤に起因する色の陰影を制御することを可能にする。このように、ここで述べた方法を用いると、パッド印刷の工程は、画像の解像度、およびこれらの達成可能な品質を、注入工程を介して達成することができる。
焼結炭化物材料からクラッチ版を形成することによって、クラッチ版の硬度は、工業規格のロックウェル硬度62〜64(Cスケール)で、一般的な技術におけるスチールより大きい。加えて、クラッチ版の耐摩耗性は一般的な技術における材料の耐摩耗性よりもほぼ100倍大きい。上述したように、パッド印刷工程において拭う工程では、窪みの深さが漸次に減少するようにクラッチ版は常に磨耗する。クラッチ版の耐摩耗性を上げることで、このような磨耗を1,000,000回のパッド印刷周期ごとに6μmより小さい値に減少させることができる。さらに、一部の例では、この磨耗を10,000,000回の周期ごとに6μmより小さい値に減少させることができる。これにより、本発明の方法で形成されたクラッチ版は、通常の着色コンタクトレンズ技術におけるクラッチ版よりも何倍も長い有益な耐用寿命を持つことを可能にする。クラッチ版の耐用寿命を増加させることによって、100倍を超える効率をもってクラッチ版の交換周期を減少させることができる。これにより、クラッチ版を交換するごとの位置合わせ工程に起因する好ましくない動作不能時間が減少することによって、生産性および効率が大きく増加する。
本発明を特定の実施例を参照し先行技術を考慮して説明したが、上述の説明もしくは添付の図面に含まれる全ての事柄は実例として解釈され、かつ限定されることなく解釈されることを意図され、本発明の多くの変更およびバリエーションは、特許請求の範囲で限定される発明の範囲から逸脱することなく構成することができると理解されるべきである。このように他の可能なバリエーションおよび変更を理解すべきである。
さらに、特許請求の範囲もしくは上述した本発明の好ましい実施例の説明において本発明の要素を導入する場合、「備える」、「具備する」、「有する」などの用語は限定されないことを意図しており、例示の要素以外の要素の追加が可能なことを意味することを理解すべきである。同様に、「部分」の用語はその限定される項目もしくは要素のいくつかもしくは全てを意味するものとして解釈されるべきである。
〔実施の態様〕
(1)方法において、
クラッチ版を形成する工程であって、
前記クラッチ版は、内部に形成された少なくとも1つの窪みを有する材料断片を具備し、
前記クラッチ版の前記形成工程は、前記少なくとも1つの窪みを生成する放電加工処理を用いる工程を備えた、
工程と、
前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する工程と、
前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズに転写する工程と、
を備える、方法。
(2)実施態様1に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程で用いられる前記放電加工処理は、ワイヤ放電研削加工処理である、方法。
(3)実施態様1に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が、平面を画定する平坦な表面部分を有するように、および、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片内へ延びるように、行われ、
前記方法は、
前記窪みを取り囲む前記平坦な表面から過剰な流動性の着色剤を拭う工程であって、前記拭う工程は、前記窪みの前記最大の深さを減少させるように前記材料断片を磨耗させる、工程と、
前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色料を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズに転写する前記工程の各々を、前記窪みの最大の深さを5μmを超えて減少させることなく、1,000,000回より多く繰り返す工程と、
をさらに備える、方法。
(4)実施態様1に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が焼結炭化物材料で形成されるように行われる、方法。
(5)実施態様1に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が平面を画定する平坦な表面部分を有するように、および、前記材料断片が、前記平面を介して前記材料断片内へ延びる複数の離間した窪みを具備し、前記複数の離間した窪みが、前記放電加工処理を用いて前記材料断片に形成されるように、行われ、
前記窪みの各々は、前記平面に垂直に前記窪みを突出させることによって画定される凸表面領域を有し、
前記窪みの少なくとも25%の前記凸表面領域の各々は、1000μm2未満であり、
前記流動性の着色剤を導入する前記工程は、前記複数の窪みの各々に前記流動性の着色剤を導入する工程を具備し、
前記着色剤の少なくとも一部を転写する前記工程は、前記着色剤の少なくとも一部を各前記窪みから前記コンタクトレンズへ同時に転写する工程を具備する、方法。
(6)実施態様1に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が、平面を画定する平坦な表面部分を有するように、および、前記材料断片が、前記平面を介して前記材料断片内へ延びる複数の離間した窪みを具備し、前記複数の離間した窪みが、前記放電加工処理を用いて前記材料断片に形成されるように、行われ、
前記窪みの各々は、前記平面に垂直に前記窪みを突出させることによって画定される凸表面領域を有し、
各前記窪みの少なくとも20%の前記凸表面領域の少なくとも一部の各々は、前記複数の窪みの他の1つの別の部分が25μm以内となるように(within twenty-five micrometers of another portion)されており、
前記流動性の着色剤を導入する前記工程は、前記複数の窪みの各々に前記流動性の着色剤を導入する工程を具備し、
前記着色剤の少なくとも一部を転写する前記工程は、前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みの各々から前記コンタクトレンズへ同時に転写する工程を具備する、方法。
(7)実施態様6に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みの少なくとも25%の前記凸表面領域の各々が、1000μm2未満であるように、行われる、方法。
(8)実施態様1に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が、平面を画定する平坦な表面部分を有するように、ならびに、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第1の最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第1の部分を具備するように、および、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第2の最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第2の部分を具備するように、行われ、
前記第1の最大深さは、前記第2の最大深さよりも6μmを超えて深い、方法。
(9)方法において、
クラッチ版を形成する工程であって、
前記クラッチ版は、Cスケールのロックウェル硬度が64より大きい材料断片を具備し、
前記クラッチ版はまた、前記材料断片に形成された窪みを具備する、
工程と、
前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する工程と、
前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する工程と、
を備える、方法。
(10)実施態様9に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が焼結炭化物材料で形成されるように行われる、方法。
(11)実施態様9に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みを形成するために放電加工処理を用いる工程を備える、方法。
(12)実施態様11に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程で用いられる前記放電加工処理は、ワイヤ放電研削加工処理である、方法。
(13)方法において、
クラッチ版を準備する工程であって、
前記クラッチ版は、平坦な表面部分および窪みを有する材料断片を具備し、
前記平坦な表面部分は、平面を画定し、
前記窪みは、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる、
工程と、
流動性の着色剤を前記クラッチ版の前記窪みに導入する工程と、
前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う工程であって、前記拭う工程は、前記窪みの前記最大深さを減少させるように前記材料断片を磨耗させる、工程と、
前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズに転写する工程と、
を備え、
前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する前記工程は、前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する前記工程が、前記窪みの前記最大深さを5μmを超えて減少させることなく、1,000,000回より多く繰り返されることができるように行われる、方法。
(14)実施態様13に記載の方法において、
前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する前記工程は、前記窪みの前記最大深さを5μmより減少させることなく、1,000,000回より多く繰り返される、方法。
(15)実施態様13に記載の方法において、
前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する前記工程は、前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する前記工程が、前記窪みの前記最大深さを5μmを超えて減少させることなく、5,000,000回より多く繰り返されることができるように行われる、方法。
(16)実施態様13に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みを形成するためにワイヤ放電研削加工処理を用いる工程を備える、方法。
(17)実施態様13に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第1の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第1の部分、および前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第2の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第2の部分、を具備するように行われ、
前記第1の最大深さは、前記第2の最大深さよりも6μmを超えて深い、方法。
(18)実施態様13に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が前記平面を介して前記材料断片に延びる複数の離間した窪みを具備するように行われ、
前記窪みの各々は、前記平面に垂直に前記窪みを突出させることによって画定される凸表面領域を有し、
各前記窪みの少なくとも20%の前記凸表面領域の少なくとも一部の各々は、前記複数の窪みの他の1つの別の部分が25μm以内となるようにされており、
前記流動性の着色剤を導入する前記工程は、前記複数の窪みの各々に前記流動性の着色剤を導入する工程を具備し、
前記着色剤の少なくとも一部を転写する前記工程は、前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みの各々から前記コンタクトレンズへ同時に転写する工程を具備する、方法。
(19)実施態様18に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みの少なくとも25%の前記凸表面領域の各々が、1000μm2未満であるように、行われる、方法。
(20)実施態様18に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みの少なくとも1つが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第1の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第1の部分、および前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第2の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第2の部分、を具備するように行われ、
前記第1の最大深さは、前記第2の最大深さよりも6μmを超えて深い、方法。
(21)実施態様13に記載の方法において、
前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が焼結炭化物材料で形成されるように行われる、方法。
(22)方法において、
クラッチ版を形成する工程であって、前記クラッチ版は、内部に形成された少なくとも1つの窪みを有する焼結炭化物材料断片を具備する、工程と、
前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する工程と、
前記窪みからコンタクトレンズに前記着色剤の少なくとも一部を転写する工程と、
を備える、方法。
互いに重なり合う、複数の異なった着色剤の層を備えた虹彩の疑似画像の例である。 図1に示された虹彩の疑似画像を組合せで形成する個別の着色剤の層である。 クラッチ版からコンタクトレンズに着色剤を転写するための標準的なパッド印刷の工程を示す。 クラッチ版に形成されたより大きな窪みのパターンにおける2つの別個の窪みの例を示したクラッチ版の詳細斜視図である。

Claims (12)

  1. 方法において、
    クラッチ版を形成する工程であって、
    前記クラッチ版は、内部に形成された少なくとも1つの窪みを有する材料断片を具備し、
    前記クラッチ版の前記形成工程は、前記少なくとも1つの窪みを生成する放電加工処理を用いる工程を備えた、
    工程と、
    前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する工程と、
    前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズに転写する工程と、
    を備え
    前記クラッチ版を形成する前記工程で用いられる前記放電加工処理は、ワイヤ放電研削加工処理であり、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が焼結炭化物材料で形成されるように行われる、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が、平面を画定する平坦な表面部分を有するように、および、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片内へ延びるように、行われ、
    前記方法は、
    前記窪みを取り囲む前記平坦な表面から過剰な流動性の着色剤を拭う工程であって、前記拭う工程は、前記窪みの前記最大の深さを減少させるように前記材料断片を磨耗させる、工程と、
    前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色料を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズに転写する前記工程の各々を繰り返す工程と、
    をさらに備える、方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が平面を画定する平坦な表面部分を有するように、および、前記材料断片が、前記平面を介して前記材料断片内へ延びる複数の離間した窪みを具備し、前記複数の離間した窪みが、前記放電加工処理を用いて前記材料断片に形成されるように、行われ、
    前記窪みの各々は、前記平面に垂直に前記窪みを突出させることによって画定される凸表面領域を有し、
    前記窪みの少なくとも25%の前記凸表面領域の各々は、1000μm2未満であり、
    前記流動性の着色剤を導入する前記工程は、前記複数の窪みの各々に前記流動性の着色剤を導入する工程を具備し、
    前記着色剤の少なくとも一部を転写する前記工程は、前記着色剤の少なくとも一部を各前記窪みから前記コンタクトレンズへ同時に転写する工程を具備する、方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が、平面を画定する平坦な表面部分を有するように、および、前記材料断片が、前記平面を介して前記材料断片内へ延びる複数の離間した窪みを具備し、前記複数の離間した窪みが、前記放電加工処理を用いて前記材料断片に形成されるように、行われ、
    前記窪みの各々は、前記平面に垂直に前記窪みを突出させることによって画定される凸表面領域を有し、
    各前記窪みの少なくとも20%の前記凸表面領域の少なくとも一部の各々は、前記複数の窪みの他の1つの別の部分が25μm以内となるようにされており、
    前記流動性の着色剤を導入する前記工程は、前記複数の窪みの各々に前記流動性の着色剤を導入する工程を具備し、
    前記着色剤の少なくとも一部を転写する前記工程は、前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みの各々から前記コンタクトレンズへ同時に転写する工程を具備する、方法。
  5. 請求項に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みの少なくとも25%の前記凸表面領域の各々が、1000μm2未満であるように、行われる、方法。
  6. 請求項1に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が、平面を画定する平坦な表面部分を有するように、ならびに、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第1の最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第1の部分を具備するように、および、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第2の最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第2の部分を具備するように、行われ、
    前記第1の最大深さは、前記第2の最大深さよりも6μmを超えて深い、方法。
  7. 方法において、
    クラッチ版を形成する工程であって、
    前記クラッチ版は、Cスケールのロックウェル硬度が64より大きい材料断片を具備し、
    前記クラッチ版はまた、前記材料断片に形成された窪みを具備する、
    工程と、
    前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する工程と、
    前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する工程と、
    を備え
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が焼結炭化物材料で形成されるように行われ、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みを形成するために放電加工処理を用いる工程を備え、
    前記クラッチ版を形成する前記工程で用いられる前記放電加工処理は、ワイヤ放電研削加工処理である、方法。
  8. 方法において、
    クラッチ版を準備する工程であって、
    前記クラッチ版は、平坦な表面部分および窪みを有する材料断片を具備し、
    前記平坦な表面部分は、平面を画定し、
    前記窪みは、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える最大の深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる、
    工程と、
    流動性の着色剤を前記クラッチ版の前記窪みに導入する工程と、
    前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う工程であって、前記拭う工程は、前記窪みの前記最大深さを減少させるように前記材料断片を磨耗させる、工程と、
    前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズに転写する工程と、
    を備え、
    前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する前記工程は、前記クラッチ版の前記窪みに流動性の着色剤を導入する前記工程、前記窪みを取り囲む前記平坦な表面部分から過剰な流動性の着色剤を拭う前記工程、および前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みからコンタクトレンズへ転写する前記工程が繰り返し行われ、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みを形成するためにワイヤ放電研削加工処理を用いる工程を備え、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が焼結炭化物材料で形成されるように行われる、方法。
  9. 請求項に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第1の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第1の部分、および前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第2の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第2の部分、を具備するように行われ、
    前記第1の最大深さは、前記第2の最大深さよりも6μmを超えて深い、方法。
  10. 請求項に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記材料断片が前記平面を介して前記材料断片に延びる複数の離間した窪みを具備するように行われ、
    前記窪みの各々は、前記平面に垂直に前記窪みを突出させることによって画定される凸表面領域を有し、
    各前記窪みの少なくとも20%の前記凸表面領域の少なくとも一部の各々は、前記複数の窪みの他の1つの別の部分が25μm以内となるようにされており、
    前記流動性の着色剤を導入する前記工程は、前記複数の窪みの各々に前記流動性の着色剤を導入する工程を具備し、
    前記着色剤の少なくとも一部を転写する前記工程は、前記着色剤の少なくとも一部を前記窪みの各々から前記コンタクトレンズへ同時に転写する工程を具備する、方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みの少なくとも25%の前記凸表面領域の各々が、1000μm2未満であるように、行われる、方法。
  12. 請求項10に記載の方法において、
    前記クラッチ版を形成する前記工程は、前記窪みの少なくとも1つが、前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第1の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第1の部分、および前記平面に対して垂直で、かつ前記平面を越える第2の最大深さで、前記平面を介して前記材料断片に延びる第2の部分、を具備するように行われ、
    前記第1の最大深さは、前記第2の最大深さよりも6μmを超えて深い、方法。
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