JP4942971B2 - 発光装置の駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は発光素子を有する表示装置(発光装置)において、正確な階調表示を行うための構成、及びその駆動方法に関する。
従来の発光装置には、図9に示すように、信号線814から入力されるビデオ信号によりオン又はオフが制御されるスイッチング素子810、発光素子813を駆動するためのトランジスタ811、トランジスタ811のゲート・ソース間電圧を保持するため、電源線815とトランジスタ811のゲート電極との間に設けられた容量素子812を有する画素構成が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−343933号公報
特許文献1に記載の発光素子の等価回路を図9に示す。図9に示すように、発光素子はダイオード816と容量(CEL)との並列回路で表すことができる。
ここで、発光素子813に供給される電流の電流値が変動したときの動作を説明する。まず、発光素子813に定常的に電流値I0の電流が流れていたとする。次に、発光素子813に流れる電流の電流値がI0からI1に増加したとき、その直後ダイオード816に流れる電流の電流値はI1とならない。これは、電流値の増加分が、ダイオード816に流れる電流の電流値の増加分と、容量(CEL)に流れ込む電流の電流値との合計になるからである。そのため容量(CEL)への充電が全て完了したときに、ダイオード816に流れる電流の電流値がI1に等しくなる。
また、発光素子813に定常的に電流値I0の電流が流れており、電流値がI0からI2に減少したときを考えると、このとき、ダイオード816に流れる電流の電流値と容量(CEL)から放電される電流の電流値との合計がI2となり、容量(CEL)からの放電が終了したときにダイオード816に流れる電流の電流値がI2に等しくなる。このような場合、ダイオード816に流れる定常的な電流の電流値が変化するまでの時間は、発光素子813のアノード電極と、カソード電極と間の電位の変動が終了するまでの時間と等しく、そして容量(CEL)の大きさが大きいほど時間を要し、また、電流値の変動が大きいほど時間を要する。
また図9に示す画素回路では、発光素子813の両電極間の容量(CEL)に加えて、駆動用トランジスタ811のゲート電極とドレイン電極との間のオーバーラップ容量(Cgd)、さらにレイアウトによってゲート電極とアノード電極の重なり等に起因する寄生容量(Cp)が存在する。
このとき、スイッチング素子810がオンとなり、トランジスタ811のゲートに入力される階調信号に応じた電流が発光素子813に供給され、アノード電位が変動する。しかし、発光素子813の容量(CEL)が大きく、発光素子813に供給される電流の電流値の変動が大きいときには、容量(CEL)への充放電が終了しアノード電極の電位の変動が終了するまでに長い時間を要してしまう。そのため、スイッチング素子810がオンとなっている間にアノード電極の電位の変動が終了しない場合がある。
そして、図9においてスイッチング素子810がオフとなった後で、発光素子813のアノード電極の電位が変動(変動値△VA)したとすると、寄生容量(Cp)、オーバーラ
ップ容量(Cgd)、及び保持容量(CS)812による容量結合により、トランジスタ811のゲート電極の電位は変動する。この、変動値△VB
△VB=(Cp+Cgd)/(Cp+Cgd+Cs)×△VA と表される。
上記のように、階調信号が各画素へ入力された後に、トランジスタ811のゲート電極の電位が変動してしまった場合には、発光素子813に供給する電流の電流値が変動してしまい、正しい階調表示を得ることができないという問題がある。特に、黒表示を行うときに、発光素子に電流が流れてしまうことがあり、きれいな黒表示を行うことが難しくなってしまう。
そこで本発明は、正確な階調表示をおこなうことができる発光装置、及びその駆動方法を提供することを課題とする。
上記課題を鑑み、本発明は、表示のための信号を所定のタイミング期間内で、複数回書き込む、又は書き込み動作期間を長くすることを特徴とする。その結果、発光素子の陽極の電位が安定した後にゲート電圧が決定するため、正確な階調表示を行うことができる。
具体的な本発明の形態は、1フレーム期間を複数のサブフレーム期間SF1、SF2、・・・SFn(nは自然数)に分割し、サブフレーム期間SFnは、それぞれ書き込み動作期間Taを有し、少なくとも1つのサブフレーム期間において、消去信号を入力する期間Teを複数回設けたタイミングチャートを有することを特徴とする発光装置であり、当該タイミングチャートを適用した発光装置の駆動方法である。
本発明の別形態は、1フレーム期間を複数のサブフレーム期間SF1、SF2、・・・SFn(nは自然数)に分割し、サブフレーム期間SFnは、それぞれ書き込み動作期間Taを有し、少なくとも1つのサブフレーム期間において、書き込み動作期間Taを複数回設けたタイミングチャートを有することを特徴とする発光装置であり、当該タイミングチャートを適用した発光装置の駆動方法である。
本発明の別形態は、1フレーム期間に、デジタル信号からなる映像信号及び消去信号を入力して階調表示を行う発光装置の駆動方法であって、消去信号を入力する期間は、映像信号を入力する期間より長く設けたタイミングチャートを有することを特徴とする発光装置で有り、当該タイミングチャートを適用した発光装置の駆動方法である。
具体的な駆動方法の一形態は、1フレーム期間をn個(nは自然数)に分割されたサブフレーム期間において、n個のサブフレーム期間のうち期間では、画素部に映像信号を入力した後、複数回の消去信号を入力する方法である。
別形態の駆動方法は、1フレーム期間をn個(nは自然数)に分割されたサブフレーム期間において、n個のサブフレーム期間のうち期間では、画素部に映像信号を入力した後、映像信号を入力する期間より長い期間をかけて消去信号を入力する方法である。
本発明のタイミングチャートは、発光装置の記憶素子に書き込まれている。
このような発光装置の画素構成は、信号線にソース電極又はドレイン電極が接続され、走査線にゲート電極が接続されたスイッチング用トランジスタと、スイッチング用トランジスタに、ゲート電極が接続された駆動用トランジスタと、駆動用トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続された発光素子とを有する。
また画素構成は、加えて、駆動用トランジスタのゲートとソース間の電圧(以下、ゲート・ソース間電圧と記す)に相当する電荷を放電するための消去用トランジスタを有してもよい。
また画素構成は、さらに加えて、駆動用トランジスタに直列に接続され、ゲート電位が固定されたトランジスタを有してもよい。
本発明の駆動方法により、正確な階調表示を行うことができる発光装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態と実施例を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態と実施例を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、所定の信号を複数回書き込む場合の駆動方法について説明する。
図1(A)には、デジタル階調表示(デジタル階調方式)において、消去信号を2回入力する場合の動作を示す。まず、所定のタイミングで、表示のために書き込むデジタル信号(映像信号)が入力され、所定時間経過後、1回目の消去信号が入力される。このとき、容量(CEL)や寄生容量(Cp)が存在すると、1回目の消去信号だけでは、駆動用トランジスタのゲート電極の電位(ゲート電位)が、相対的にゼロとならないため、オフ動作ができなくなる。このままでは、正確な階調表示を行うことが難しく、階調ずれが生じてしまう。そこで、本発明では、所定時間経過後、再び消去信号を入力、つまり2回目の消去信号を入力する。すると、再度ゲート電位を相対的にゼロとすることができ、オフ動作を行うことができる。その結果、階調ずれが低減され、正確な階調表示を行うことができる。
なお図1(A)では、消去信号を2回入力する場合を示したが、3回以上入力しても構わない。また消去信号ではなく、同じ映像信号を2回、又はそれ以上入力してもよい。
図1(B)には、アナログ階調表示(アナログ階調方式)において、表示のために書き込むアナログ信号(階調信号)を2回書き込む場合における、駆動用トランジスタのゲート電位、発光素子へ流れる電流を示す。また点線は、従来通り階調信号を1回書き込む場合の状態を示す。
まず、1回目の階調信号(SW)を入力する。すると、駆動用トランジスタのゲート電位は、所定値となる。このとき、容量(CEL)が存在すると、ゲート電位が徐々に低下してしまう。その結果と、寄生容量(Cp)の影響により、発光素子に流れる電流が所定値に維持されず、徐々に上昇してしまう。このままでは、点線で示すように、発光素子に流れる電流が高いままとなり、階調ずれが生じてしまう。そこで、本発明では、所定時間経過後、再び階調信号を入力、つまり2回目の階調信号を入力する。すると、駆動用トランジスタのゲート電位は、所定値に戻り、発光素子に流れる電流も所定値となる。
なお2回目の階調信号を入力するときには、発光素子の陽極の電位は、ある程度安定しているため、その後のゲート電位の変動は少なく、発光素子へ流れる電流の上昇も少ない。
図1(B)では、階調信号を2回入力する場合を説明したが、これに限定されず、階調信号を2回以上入力してもよい。
以上のように、消去信号や階調信号等の所定の信号を複数回入力する駆動方法により、正確な階調表示を行う発光装置を提供することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、デジタル階調表示において、映像信号を入力する期間及び、複数回の消去信号を入力する期間を有する場合のタイミングチャートを説明する。
1フレーム期間をn個のサブフレーム期間SF1、SF2、・・・SFn(nは自然数)に分割することができるが、図2(A)には、1フレーム期間を3つのサブフレーム期間(SF1、SF2、SF3)に分割し、6階調を表示する場合のタイミングチャートであって、サブフレーム期間SF3で消去信号を2回入力する例を示す。なお図2(B)は、i行目の走査線に着目したときのタイミングチャートを示す。
各サブフレーム期間(SF1、SF2、SF3)はそれぞれ、映像信号が入力される、書き込み動作期間(Ta1、Ta2、Ta3)(書き込み信号入力期間ともいう)を有し、さらに書き込まれた映像信号に基づく発光が行われる発光期間(Ts1、Ts2、Ts3)を有する。各発光期間の長さは、Ts1:Ts2:Ts3=22:21:20を満たすように設定される。
もっとも短いサブフレーム期間SF3には、2回の消去信号を入力する期間Te3(1)、Te3(2)が設けられている。2回の消去信号を入力する期間Te3(1)、Te3(2)を設けることにより、容量(CEL)の存在があっても、駆動用トランジスタのゲート電位を正確に決めることができる。その結果、きれいな階調表示を行うことができる。
このようなタイミングチャートは、発光装置に設けられた記憶素子であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等に記録されている。
なおサブフレーム期間SF3で消去信号を入力すると、次のフレームのサブフレーム期間SF1の書き込み信号をすぐに入力することができ、デューティー比を高めることができる。
駆動用トランジスタのゲート・ソース間電圧に相当する電荷を放電するための消去用トランジスタを有する画素回路を用いることで、本実施の形態の駆動方法を実現できる。例えば、以下に示す図5(B)の画素回路を用いることができる。
なお本実施の形態では、サブフレーム期間SF3に、2回の消去信号を入力する期間を設ける場合を説明したが、これに限定されない。例えば、3回以上の消去信号を入力する期間を設けてもよいし、サブフレーム期間SF3以外に設けてもよい。また同じ書き込み信号を複数回入力するために書き込み動作期間を複数設けてもよい。すなわち本発明は、容量(CEL)の存在によって正確な階調表示を行うことが難しいとき、それを解消するために所定の信号を複数回入力するために、入力期間を複数設けることを特徴とする。
(実施の形態3)
本実施の形態では、デジタル階調表示において、書き込み動作期間(書き込み信号入力期間ともいう)を複数回設ける場合のタイミングチャートを説明する。
1フレーム期間を複数のサブフレーム期間SF1、SF2、・・・SFn(nは自然数)に分割することができるが、図3(A)には、1フレーム期間を3つのサブフレーム期間(SF1、SF2、SF3)に分割し、6階調を表示する場合のタイミングチャートであって、加えて逆方向電圧を印加する期間を有する例を示す。なお図3(B)は、i行目の走査線に着目したときのタイミングチャートを示す。
各サブフレーム期間(SF1、SF2、SF3)はそれぞれ、書き込み動作期間(Ta1(W)、Ta2(W)、Ta3(W))を有し、さらに書き込まれた信号に基づく発光が行われる発光期間(Ts1、Ts2、Ts3)を有する。各発光期間の長さは、Ts1:Ts2:Ts3=22:21:20を満たすように設定される。加えて最も短いサブフレーム期間SF3は、消去信号入力期間(Ta3(E))が設けられる。消去信号入力期間では、書き込まれた信号が消去される。
例えば、もっとも長いサブフレーム期間SF1に書き込み動作期間Ta1を2回設ける(それぞれTa1(1)、Ta1(2)と表記する)。Ta1(1)、Ta1(2)はそれぞれ、映像信号を入力する期間Ta1(W)(1)、Ta1(W)(2)、が設けられている。1回目の書き込み動作期間Ta1(1)では、映像信号を書き込み(Ta1(W)(1)に相当)、2回目の書き込み動作期間Ta1(2)でも映像信号を書き込む(Ta1(W)(2)に相当)ことができる。このようにして、映像信号を複数回にわたって書き込むことができる。その結果、容量(CEL)の存在があっても、駆動用トランジスタのゲート電位を正確に制御することができる。
このようなタイミングチャートは、発光装置に設けられた記憶素子であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等に記録されている。
駆動用トランジスタのゲート・ソース間電圧に相当する電荷を放電するための消去用トランジスタがなくとも、本実施の形態の駆動方法を実現することができる。消去用トランジスタが不要なので、画素部の開口率を向上できる。例えば、以下に示す図5(A)の画素回路を画素部に用いることができる。但し書き込み動作期間Ta(W)と、消去信号を入力する期間Ta(E)とを設けるための駆動回路が必要となる。
逆方向電圧を印加する期間(FRB)は、逆方向電圧を発光素子へ印加する(RB)。また、逆方向電圧印加期間の前には、消去信号入力期間(Ta(E))が設けられている。消去信号入力期間は、消去信号入力期間直前のサブフレーム期間、本実施の形態ではSF3で書き込まれたデータを、順に消去する動作が行われる。なぜなら、逆方向電圧は発光素子へ一斉に印加するため、データが残っていると、逆方向電圧を印加するときに発光する素子がある恐れがあるからである。このような逆方向電圧を発光素子へ印加することにより、発光素子の不良状態を改善し、信頼性を向上させることができる。特に発光素子は、異物の付着や、陽極又は陰極にある微細な突起によるピンホール、電界発光層の不均一性を起因として、陽極と陰極がショートする初期不良が生じることがある。このような初期不良が発生すると、信号に応じた発光及び非発光が行われず、電流のほとんどがショートした部分に流れてしまう。その結果、画像の表示が良好に行われないという問題が発生する。また、この不良は任意の画素に生じる恐れがある。
そこで本実施の形態のように、発光素子に逆方向電圧を印加すると、ショートした部分に局所的な電流が流れ、該ショートした部分が発熱し、酸化又は炭化させることができる。その結果、ショートした部分を絶縁化させることができ、その部分以外の領域に電流が流れ、発光素子として、正常に動作させることが可能となる。このように逆方向電圧を印加することにより、初期不良が生じても、その不良を解消することができる。なお、このような短絡部の絶縁化は、出荷前に行うとよい。
また、初期不良だけでなく、時間の経過に伴い、新たに陽極と陰極のショートが発生することがある。このような不良は、進行性不良とも呼ばれる。そこで本実施の形態のように、定期的に発光素子に逆方向電圧を印加することにより、進行性不良が生じても、その不良を解消することができ、正常に動作させることが可能となる。
また加えて、逆方向電圧を印加することによって、画像の焼き付きを防止することができる。画像の焼き付きとは、発光素子の劣化状態により生じるが、逆方向電圧を印加することにより、劣化状態を低減することができる。その結果、画像の焼き付きが防止できる。
この発光素子の劣化は、初期に大きく進むが、時間と共に劣化の進行度合いが小さくなってくる。すなわち、一旦劣化した発光素子は、さらなる経時劣化が生じにくくなってしまう。その結果、初期段階の劣化と、経時劣化が生じているものとが混在し、発光素子の劣化状態にバラツキが生じる。そのため、出荷前、又は画像を表示しないとき等に、すべての発光素子を発光させ、初期劣化が生じていない発光素子に劣化を生じさせることによって、劣化状態を平均化することができる。このような、全発光素子を発光させる構成を、発光装置にさらに設けてもよい。
なお逆方向電圧を印加する期間は、図3に限定されない。例えば、1フレーム期間の最初に設けてもよい。また、逆方向電圧を印加する期間は、必ずしも1フレーム期間毎に設ける必要はない。
以上のような逆方向電圧を印加する期間は、図2のタイミングチャートを用いる場合にも、設けることができる。
なお本実施の形態では、サブフレーム期間SF1に、2回の書き込み動作期間を設ける場合を説明したが、これに限定されない。例えば、2回以上の書き込み動作期間を設けてもよい。またその他のサブフレーム期間に、複数の書き込み動作期間を設けてもよい。すなわち本発明は、容量(CEL)の存在によって正確な階調表示が行うことが難しいとき、それを解消するために、所定の信号を入力する期間を複数設けることを特徴とする。
図13(A)(B)には、消去信号を入力する期間Ta(E)を複数、例えば2つ設ける場合のタイミングチャートを説明する。図13(A)には、1フレーム期間を3つのサブフレーム期間(SF1、SF2、SF3)に分割し、6階調を表示する場合のタイミングチャートであって、加えて逆方向電圧を印加する期間を有する例を示す。なお図13(B)は、i行目の走査線に着目したときのタイミングチャートを示す。
各サブフレーム期間(SF1、SF2、SF3)はそれぞれ、書き込み動作期間(Ta1(W)、Ta2(W)、Ta3(W))を有し、さらに書き込まれた信号に基づく発光が行われる発光期間(Ts1、Ts2、Ts3)を有する。各発光期間の長さは、Ts1:Ts2:Ts3=22:21:20を満たすように設定される。
もっとも短いサブフレーム期間SF3の書き込み動作期間Ta3(W)では映像信号が入力され、2回の消去信号を入力する期間Ta3(E)(2)、Ta3(E)(3)では消去信号が入力される。その結果、容量(CEL)の存在があっても、駆動用トランジスタのゲート電位を正確に制御することができる。
このようなタイミングチャートは、発光装置に設けられた記憶素子であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等に記録されている。
また図13(A)(B)では、図3(A)(B)と同様に逆方向電圧を発光素子に印加する期間を設けているため、上述したように素子の劣化状態を低減することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、所定の信号を入力する時間を長くする場合の駆動方法について説明する。
図4(A)には、デジタル階調表示において、映像信号を入力する期間より、消去信号を入力する期間を長くする場合の動作を示す。消去信号を入力する期間を長くすることにより、映像信号入力後のゲート電位の変動を抑制し、また消去後の発光素子の微発光を低減することができる。その結果、正確な黒表示を行うことができる。勿論、映像信号を入力する期間を、消去信号を入力する期間より長くし、正確な映像を提供することもできうる。
図4(B)には、アナログ階調表示において、階調信号を入力する期間を長くする場合を示す。特に、低階調表示では発光素子へ流れる電流が小さいため、容量(CEL)の存在が顕著となる。そのため、高階調表示より、低階調表示において、階調信号を入力する期間を長くするとよい。
なお階調信号を入力する期間は、フレーム周波数、画素数、同時に信号を書き込む列の数(以下、書き込み並列数と表記する)によって決定する。フレーム周波数と画素数は、表示性能に関係する部分であり、数値が大きいほど、階調信号を入力する期間は短くなる。
書き込み並列数は、ハードウェア構成に関係する部分であり、並列数が少ないほど、階調信号を入力する期間は短くなる。また線順次書き込み方式では、書き込み並列数は横画素数と等しい。
以上のように、高画質化による画素数の増加に伴い、階調信号を入力する期間は短くなる。
一方、発光素子の高効率化によって、該素子に流れる電流は小さくなるため、階調信号を入力する期間を長くすることが望まれる。
そこで、特に低階調表示において、階調信号を入力する期間を長くする。これは、フレーム周波数を低くすることにより達成できる。その結果、階調ずれが低下し、正確な階調表示を行うことができる。
以上のように、所定の信号を入力する時間を長くする駆動方法により、正確な階調表示を行う発光装置を提供することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、デジタル階調表示において、所定の信号を入力する時間を長くする場合のタイミングチャートについて説明する。
所定の信号を入力する時間を長くする場合も、図2に示したように、1つのフレーム期間を複数のサブフレーム期間に分割されたタイミングチャートや、図3に示したように、逆方向印加電圧を印加する場合のタイミングチャート等を用いることができる。
例えば、図11に示したタイミングチャートのように、サブフレーム期間SF3の消去信号を入力する期間Te3(1)を1回とし、その期間を長くすればよい。また例えば、図12に示したタイミングチャートのように、サブフレーム期間SF3での、書き込み動作期間Ta3と、消去信号を入力する期間Ta3(E)を長くすればよい。
このようなタイミングチャートは、発光装置に設けられた記憶素子であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等に記録されている。
なお本実施の形態のタイミングチャートのその他の構成は、図2、図3と同様とすることができるため、説明を省略する。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の発光装置が有する画素の等価回路図について、図5を用いて説明する。
図5(A)は、画素の等価回路図の一例を示したものであり、信号線6114、電源線6115、走査線6116、発光素子6113、スイッチング用トランジスタ6110、該発光素子を制御する駆動用トランジスタ6111、容量素子6112を有する。信号線6114には信号線駆動回路によってビデオ信号が入力され、該ビデオ信号により、スイッチング用トランジスタ6110のオン又はオフが制御される。スイッチング用トランジスタ6110は、走査線6116に入力される選択信号に従って、駆動用トランジスタ6111のゲートへの、該ビデオ信号の電位の供給を制御することができる。駆動用トランジスタ6111は、該ビデオ信号の電位に従って、発光素子6113への電流の供給を制御することができる。容量素子6112は、駆動用トランジスタ6111のゲート・ソース間の電圧を保持することができる。なお、図5(A)では、容量素子6112を図示したが、トランジスタ6111のゲート容量や他の寄生容量で賄うことが可能な場合には、設けなくてもよい。
図5(B)は、図5(A)に示した画素に、消去用トランジスタ6118と走査線6119を新たに設けた画素の等価回路図である。消去用トランジスタ6118により、駆動用トランジスタ6111のゲートとソースを同電位とし、強制的に発光素子6113に電流が流れない状態を作ることができるため、全ての画素にビデオ信号が入力される期間よりも、サブフレーム期間の長さを短くすることができる。その結果、デューティー比を高めることができる。
図5(C)は、図5(B)に示した画素に、新たにトランジスタ6125と、配線6126を設けた画素の等価回路図である。トランジスタ6125は、そのゲートの電位が、配線6126によって固定されている。そして、駆動用トランジスタ6111とトランジスタ6125は、電源線6115と発光素子6113との間に直列に接続されている。よって図5(C)では、トランジスタ6125により発光素子6113に供給される電流の値が制御され、駆動用トランジスタ6111により発光素子6113への該電流の供給の有無が制御できる。
なお、本発明の発光装置が有する画素回路は、本実施の形態で示した構成に限定されない。また本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、駆動用トランジスタがp型薄膜トランジスタ(TFT)の場合における、画素の断面構造について、図6を用いて説明する。なお本発明では、発光素子が有する陽極と陰極の2つの電極のうち、トランジスタによって電位を制御することができる一方の電極を第1の電極、他方の電極を第2の電極とする。そして図6では、第1の電極が陽極、第2の電極が陰極の場合について説明するが、第1の電極が陰極、第2の電極が陽極であってもよい。
図6(A)に、TFT6001がp型で、発光素子6003から発せられる光を第1の電極6004側から取り出す場合の、画素の断面図を示す。図6(A)では、発光素子6003の第1の電極6004と、TFT6001が電気的に接続されている。
TFT6001は層間絶縁膜6007で覆われており、層間絶縁膜6007上には開口部を有する隔壁6008が形成されている。隔壁6008の開口部において第1の電極6004が一部露出しており、該開口部において第1の電極6004、電界発光層6005、第2の電極6006が順に積層されている。
層間絶縁膜6007は、有機樹脂膜、無機絶縁膜又はシロキサン系材料を出発材料として形成された、Si−O−Si結合を含む、絶縁膜(以下、シロキサン系絶縁膜と呼ぶ)を用いて形成することができる。なお、シロキサンとは、Si−O−Si結合を含む樹脂に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。また層間絶縁膜6007に、低誘電率材料(low−k材料)と呼ばれる材料を用いていてもよい。
隔壁6008は、有機樹脂膜、無機絶縁膜又はシロキサン系絶縁膜を用いて形成することができる。有機樹脂膜ならば、例えばアクリル、ポリイミド、ポリアミドなど、無機絶縁膜ならば酸化珪素、窒化酸化珪素などを用いることができる。特に感光性の有機樹脂膜を隔壁6008に用い、第1の電極6004上に開口部を形成し、その開口部の側壁が連続した曲率を持って形成される傾斜面となるように形成することで、第1の電極6004と第2の電極6006とが接続してしまうのを防ぐことができる。
第1の電極6004は、光を透過する材料又は光を透過する程度の膜厚で形成し、なおかつ陽極として用いるのに適する材料で形成する。例えば、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などの透光性酸化物導電材料を第1の電極6004に用いることが可能である。また酸化珪素を含む酸化インジウムスズ(以下、ITSOと記す)や、酸化珪素を含んだ酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したものを第1の電極6004に用いてもよい。また上記透光性酸化物導電材料の他に、例えばTiN、ZrN、Ti、W、Ni、Pt、Cr、Ag、Al等の1つ又は複数からなる単層膜の他、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜との積層、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜と窒化チタン膜との三層構造等を第1の電極6004に用いることもできる。ただし透光性酸化物導電材料以外の材料を用いる場合、光が透過する程度の膜厚(好ましくは、5nm〜30nm程度)で第1の電極6004を形成する。
また第2の電極6006は、光を反射もしくは遮蔽する材料又は光を反射もしくは遮蔽する程度の膜厚で形成し、なおかつ仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などで形成することができる。具体的には、LiやCs等のアルカリ金属、及びMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、及びこれらの化合物(CaF2などのフッ化カルシウム、Ca32などの窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属を用いることができる。また電子注入層を設ける場合、Alなどの導電層を用いることも可能である。
電界発光層6005は、単数又は複数の層で構成されている。複数の層で構成されている場合、これらの層は、キャリア輸送特性の観点から正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などに分類することができる。電界発光層6005が発光層の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれかを有している場合、第1の電極6004から正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層の順に積層する。なお各層の境目は必ずしも明確である必要はなく、互いの層を構成している材料が一部混合し、界面が不明瞭になっている場合もある。各層には、有機系の材料、無機系の材料を用いることが可能である。有機系の材料として、高分子系、中分子系、低分子系のいずれの材料も用いることが可能である。なお中分子系の材料とは、構造単位の繰返しの数(重合度)が2から20程度の低重合体に相当する。正孔注入層と正孔輸送層との区別は必ずしも厳密なものではなく、これらは正孔輸送性(正孔移動度)が特に重要な特性である意味において同じである。便宜上正孔注入層は陽極に接する側の層であり、正孔注入層に接する層を正孔輸送層と呼んで区別する。電子輸送層、電子注入層についても同様であり、陰極に接する層を電子注入層と呼び、電子注入層に接する層を電子輸送層と呼んでいる。発光層は電子輸送層を兼ねる場合もあり、発光性電子輸送層とも呼ばれる。
図6(A)に示した画素の場合、発光素子6003から発せられる光を、白抜きの矢印で示すように、第1の電極6004側から取り出すことができる。
次に図6(B)に、TFT6011がp型で、発光素子6013から発せられる光を第2の電極6016側から取り出す場合の、画素の断面図を示す。図6(B)では、発光素子6013の第1の電極6014と、TFT6011が電気的に接続されている。また第1の電極6014上に電界発光層6015、第2の電極6016が順に積層されている。
第1の電極6014は、光を反射もしくは遮蔽する材料又は膜厚で形成し、なおかつ陽極として用いるのに適する材料で形成する。例えば、TiN、ZrN、Ti、W、Ni、Pt、Cr、Ag、Al等の1つ又は複数からなる単層膜の他、窒化チタンとアルミニウムを主成分とする膜との積層、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜と窒化チタン膜との三層構造等を第1の電極6014に用いることができる。
また第2の電極6016は、光を透過する材料又は光を透過する程度の膜厚で形成し、なおかつ仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などで形成することができる。具体的には、LiやCs等のアルカリ金属、及びMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、及びこれらの化合物(CaF2などのフッ化カルシウム、Ca32などの窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属を用いることができる。また電子注入層を設ける場合、Alなどの導電層を用いることも可能である。そして第2の電極6016を、光が透過する程度の膜厚(好ましくは、5nm〜30nm程度)で形成する。なお、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などの透光性酸化物導電材料を用いることも可能である。また酸化珪素を含む酸化インジウムスズ(ITSO)や、酸化珪素を含んだ酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したものを用いてもよい。透光性酸化物導電材料を用いる場合、電界発光層6015に電子注入層を設けるのが望ましい。
電界発光層6015は、図6(A)の電界発光層6005と同様に形成することができる。
図6(B)に示した画素の場合、発光素子6013から発せられる光を、白抜きの矢印で示すように第2の電極6016側から取り出すことができる。
次に図6(C)に、TFT6021がp型で、発光素子6023から発せられる光を第1の電極6024側及び第2の電極6026側から取り出す場合の、画素の断面図を示す。図6(C)では、発光素子6023の第1の電極6024と、TFT6021が電気的に接続されている。また第1の電極6024上に電界発光層6025、第2の電極6026が順に積層されている。
第1の電極6024は、図6(A)の第1の電極6004と同様に形成することができる。また第2の電極6026は、図6(B)の第2の電極6016と同様に形成することができる。電界発光層6025は、図6(A)の電界発光層6005と同様に形成することができる。
図6(C)に示した画素の場合、発光素子6023から発せられる光を、白抜きの矢印で示すように第1の電極6024側及び第2の電極6026側から取り出すことができる。
本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、発光素子への電流の供給を制御するトランジスタがn型TFTの場合における、画素の断面構造について、図7を用いて説明する。なお図7では、第1の電極が陰極、第2の電極が陽極の場合について説明するが、第1の電極が陽極、第2の電極が陰極であってもよい。
図7(A)に、TFT6031がn型で、発光素子6033から発せられる光を第1の電極6034側から取り出す場合の、画素の断面図を示す。図7(A)では、発光素子6033の第1の電極6034と、TFT6031が電気的に接続されている。また第1の電極6034上に電界発光層6035、第2の電極6036が順に積層されている。
第1の電極6034は、光を透過する材料又は光を透過する程度の膜厚で形成し、なおかつ仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などで形成することができる。具体的には、LiやCs等のアルカリ金属、及びMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、及びこれらの化合物(CaF2などのフッ化カルシウム、Ca32などの窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属を用いることができる。また電子注入層を設ける場合、Alなどの導電層を用いることも可能である。そして第1の電極6034を、光が透過する程度の膜厚(好ましくは、5nm〜30nm程度)で形成する。さらに、光が透過する程度の膜厚を有する上記導電層の上又は下に接するように、透光性酸化物導電材料を用いて透光性を有する導電層を形成し、第1の電極6034のシート抵抗を抑えるようにしてもよい。なお、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などの透光性酸化物導電材料を用いた導電層だけを第一の電極6034に用いることも可能である。また酸化珪素を含む酸化インジウムスズ(ITSO)や、酸化珪素を含んだ酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したものを用いてもよい。透光性酸化物導電材料を用いる場合、電界発光層6035に電子注入層を設けるのが望ましい。
また第2の電極6036は、光を反射もしくは遮蔽する材料又は光を反射もしくは遮蔽する程度の膜厚で形成し、なおかつ陽極として用いるのに適する材料で形成する。例えば、TiN、ZrN、Ti、W、Ni、Pt、Cr、Ag、Al等の1つ又は複数からなる単層膜の他、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜との積層、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜と窒化チタン膜との三層構造等を第2の電極6036に用いることができる。
電界発光層6035は、図6(A)の電界発光層6005と同様に形成することができる。ただし、電界発光層6035が発光層の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれかを有している場合、第1の電極6034から、電子注入層、電子輸送層、発光層、正孔輸送層、正孔注入層の順に積層する。
図7(A)に示した画素の場合、発光素子6033から発せられる光を、白抜きの矢印で示すように第1の電極6034側から取り出すことができる。
次に図7(B)に、TFT6041がn型で、発光素子6043から発せられる光を第2の電極6046側から取り出す場合の、画素の断面図を示す。図7(B)では、発光素子6043の第1の電極6044と、TFT6041が電気的に接続されている。また第1の電極6044上に電界発光層6045、第2の電極6046が順に積層されている。
第1の電極6044は、光を反射もしくは遮蔽する材料又は光を反射もしくは遮蔽する程度の膜厚で形成し、なおかつ仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などで形成することができる。具体的には、LiやCs等のアルカリ金属、及びMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、及びこれらの化合物(CaF2などのフッ化カルシウム、Ca32などの窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属を用いることができる。また電子注入層を設ける場合、Alなどの導電層を用いることも可能である。
また第2の電極6046は、光を透過する材料又は膜厚で形成し、なおかつ陽極として用いるのに適する材料で形成する。例えば、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などの透光性酸化物導電材料を第2の電極6046に用いることが可能である。また酸化珪素を含む酸化インジウムスズ(ITSO)や、酸化珪素を含んだ酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したものを第2の電極6046に用いてもよい。また上記透光性酸化物導電材料の他に、例えばTiN、ZrN、Ti、W、Ni、Pt、Cr、Ag、Al等の1つ又は複数からなる単層膜の他、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜との積層、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜と窒化チタン膜との三層構造等を第2の電極6046に用いることもできる。ただし透光性酸化物導電材料以外の材料を用いる場合、光が透過する程度の膜厚(好ましくは、5nm〜30nm程度)で第2の電極6046を形成する。
電界発光層6045は、図7(A)の電界発光層6035と同様に形成することができる。
図7(B)に示した画素の場合、発光素子6043から発せられる光を、白抜きの矢印で示すように第2の電極6046側から取り出すことができる。
次に図7(C)に、TFT6051がn型で、発光素子6053から発せられる光を第1の電極6054側及び第2の電極6056側から取り出す場合の、画素の断面図を示す。図7(C)では、発光素子6053の第1の電極6054と、TFT6051が電気的に接続されている。また第1の電極6054上に電界発光層6055、第2の電極6056が順に積層されている。
第1の電極6054は、図7(A)の第1の電極6034と同様に形成することができる。また第2の電極6056は、図7(B)の第2の電極6046と同様に形成することができる。電界発光層6055は、図7(A)の電界発光層6035と同様に形成することができる。
図7(C)に示した画素の場合、発光素子6053から発せられる光を、白抜きの矢印で示すように第1の電極6054側及び第2の電極6056側から取り出すことができる。
本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態9)
本発明の発光装置を用いた電子機器として、テレビジョン装置(テレビ、テレビジョン受信機)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等のカメラ、携帯電話装置(携帯電話機)、PDA等の携帯情報端末、携帯型ゲーム機、モニター、コンピュータ、カーオーディオ等の音響再生装置、家庭用ゲーム機等の記録媒体を備えた画像再生装置等が挙げられる。その具体例について、図8を参照して説明する。
図8(A)に示す本発明の発光装置を用いた携帯情報端末は、本体9201、表示部9202等を含む。本発明により、正確な階調表示を行うことができる。
図8(B)に示す本発明の発光装置を用いたデジタルビデオカメラは、表示部9701、9702等を含む。本発明により、正確な階調表示を行うことができる。
図8(C)に示す本発明の発光装置を用いた携帯端末は、本体9101、表示部9102等を含む。本発明により、正確な階調表示を行うことができる。
図8(D)に示す本発明の発光装置を用いた携帯型のテレビジョン装置は、本体9301、表示部9302等を含む。本発明により、正確な階調表示を行うことができる。
図8(E)に示す本発明の発光装置を用いた携帯型のコンピュータは、本体9401、表示部9402等を含む。本発明により、正確な階調表示を行うことができる。
図8(F)に示す本発明の発光装置を用いたテレビジョン装置は、本体9501、表示部9502等を含む。本発明により、正確な階調表示を行うことができる。
以上のように、本発明の発光装置は、あらゆる電子機器に適用することができる。
(実施例)
本実施例では、発光素子の陽極の電圧(アノード電圧)を約8Vとし、1bit全白で発光行数を変化させたときの、発光素子の陰極の電流(カソード電流)を測定した。そして320行分の画素に書き込みを行う期間(書き込み動作期間)を1μs、500ns、250nsとし、それぞれの時間で消去信号を1回のみ入力した場合(点線)と、2回(2回目は20行遅れで入力)入力した場合(実線)とで、カソード電流を比較した。
図10には、発光行数(320行分)をX軸、カソード電流をY軸として結果を示す。発光行数とカソード電流は、比例関係になることが理想的であるが、消去信号を1回のみ入力する場合、点線で示すように、書き込み動作期間が短くなるにつれて、発光行数が少ないときのカソード電流が多くなる。これは、低階調表示が正確に行われていないことを表している。一方、消去信号を2回入力する場合、実線で示すように、理想的な比例関係に近くなることがわかる。
以上から、消去信号の入力が少ない、つまり消去信号を入力する期間が短い場合、容量(CEL)の存在により、駆動用トランジスタのゲート・ソース間の電圧を保持している容量を変動させてしまい、特に書き込み動作期間が短いとその影響が顕著になると考えられる。また発光行数が少ないところでも、その影響が顕著になると考えられる。そのため、書き込み動作期間が短くなるにつれ、消去信号を2回以上入力する駆動方法が望まれる。
本発明の駆動方法を示した図である 本発明のタイミングチャートを示した図である 本発明のタイミングチャートを示した図である 本発明の駆動方法を示した図である 本発明の画素回路を示した図である 本発明の画素構成を示した断面図である 本発明の画素構成を示した断面図である 本発明の電子機器を示した図である 発光装置の画素構成を示した図である 本発明の実験結果を示したグラフである 本発明のタイミングチャートを示した図である 本発明のタイミングチャートを示した図である 本発明のタイミングチャートを示した図である

Claims (2)

  1. 信号線にソース又はドレインの一方が電気的に接続され、走査線にゲートが電気的に接続された第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に、ゲートが電気的に接続された第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのゲートに、ソース又はドレインの一方が電気的に接続され、かつ前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方に、ソース又はドレインの他方が電気的に接続された第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方に電気的に接続された発光素子とを有する発光装置の駆動方法であって、
    1フレーム期間をn個(nは自然数)に分割されたサブフレーム期間SF1、SF2、・・・、SFnを有し、
    前記サブフレーム期間SF1は映像信号が入力される書き込み期間Ta1と、発光期間Ts1とを順に有し、
    前記サブフレーム期間SF2は映像信号が入力される書き込み期間Ta2と、発光期間Ts2とを順に有し、
    前記サブフレーム期間SFnは映像信号が入力される書き込み期間Tanと、発光期間Tsnとを順に有し、
    前記発光期間Ts1、Ts2、・・・、Tsnは順に短くなり、
    前記サブフレーム期間SFnは、前記発光期間Tsnの後に消去信号を入力する消去期間Teを有し、
    前記消去期間Teは第1の消去期間Te(1)と、第2の消去期間Te(2)とを有し、
    前記第1の消去期間Te(1)及び前記第2の消去期間Te(2)において、前記第3のトランジスタがオンとなることを特徴とする発光装置の駆動方法。
  2. 信号線にソース又はドレインの一方が電気的に接続され、走査線にゲートが電気的に接続された第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に、ゲートが電気的に接続された第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのゲートに、ソース又はドレインの一方が電気的に接続され、かつ前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方に、ソース又はドレインの他方が電気的に接続された第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方に電気的に接続された発光素子とを有する発光装置の駆動方法であって、
    1フレーム期間をn個(nは自然数)に分割されたサブフレーム期間SF1、SF2、・・・、SFnを有し、
    前記サブフレーム期間SF1はデジタル映像信号が入力される書き込み期間Ta1と、発光期間Ts1とを順に有し、
    前記サブフレーム期間SF2はデジタル映像信号が入力される書き込み期間Ta2と、発光期間Ts2とを順に有し、
    前記サブフレーム期間SFnはデジタル映像信号が入力される書き込み期間Tanと、発光期間Tsnとを順に有し、
    前記発光期間Ts1、Ts2、・・・、Tsnは順に短くなり、
    前記サブフレーム期間SFnは、前記発光期間Tsnの後に消去信号を入力する消去期間Teを有し、
    前記消去期間Teは第1の消去期間Te(1)と、第2の消去期間Te(2)とを有し、
    前記第1の消去期間Te(1)及び前記第2の消去期間Te(2)において、前記第3のトランジスタがオンとなることを特徴とする発光装置の駆動方法。
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