JP4935424B2 - 免疫分析チップ - Google Patents
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Description
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、短時間で操作を完了することができ、効率よい分析が可能な免疫分析チップの提供を目的とする。
〔1〕 抗原および/または抗体が結合した担体を収容する反応室を有し、反応室にて被検物質を検出する免疫分析チップであって、遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能である免疫分析チップ。
〔2〕 前記担体は、短径が10〜200μmである、〔1〕に記載の免疫分析チップ。
〔3〕 前記反応室に通じ、反応室と反対側に第1の開口部を有する試薬・検体リザーバを更に備える、〔1〕または〔2〕に記載の免疫分析チップ。
〔4〕 前記反応室は、前記試薬・検体リザーバと反対側に第2の開口部を備え、該第2の開口部に前記担体の堰き止め手段を有する、〔3〕に記載の免疫分析チップ。
〔5〕 前記試薬・検体リザーバの容積に比べ、反応室の容積が小さい〔3〕または〔4〕に記載の免疫分析チップ。
〔6〕 前記試薬・検体リザーバの前記反応室に対する容積比が100以上である、〔3〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔7〕 前記試薬・検体リザーバの前記反応室に対する容積比が100〜5×108である、〔3〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔8〕 前記試薬・検体リザーバの送液方向の投影断面積と、前記反応室の送液方向の投影断面積の比が、50以上である〔3〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔9〕 前記試薬・検体リザーバの送液方向に対して平行の最大断面積と、前記反応室の送液方向に対して平行の最大断面積の比が、2〜400である〔3〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔10〕 前記反応室の容積が1nL〜100μLである〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔11〕 前記反応室の第2の開口部に通じ、前記試薬・検体リザーバと反対側に廃液槽を更に備える、〔4〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔12〕 前記反応室と前記廃液槽が分離可能である〔11〕に記載の免疫分析チップ。
〔13〕 前記反応室の少なくとも一部が透明である、〔1〕〜〔12〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔14〕 遠沈管内部に嵌合し、遠沈管に嵌合させた状態で遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能である、〔1〕〜〔13〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔15〕 前記チップの外壁に突出部が更に設けられている、〔14〕に記載の免疫分析チップ。
〔16〕 被検物質がサイトカインおよび/またはケモカインである〔1〕〜〔15〕のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
〔17〕 抗原および/または抗体が結合した担体、および前記担体を収容し得る反応室を有し遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能なチップ本体、を少なくとも含むことを特徴とする免疫分析キット。
〔18〕 抗原および/または抗体を結合し得る担体、および前記担体を収容し得る反応室を有し遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能なチップ本体、を少なくとも含むことを特徴とする免疫分析キット。
また、本発明の免疫分析キットは、ユーザーの抗体および/または抗原を選択して用いることができるので、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能である。
1)標識した抗体により目的とする物質を直接認識し検出する直接法、
2)目的とする物質を抗体により認識し、目的物質と結合した抗体を、標識した抗体により認識し検出する間接法、
3)競合法、
4)目的とする物質を固相化した抗体(1次抗体)により捕捉し、さらに別の標識した抗体(2次抗体)により検出する二抗体サンドイッチ法、
5)目的とする物質を固相化した抗体により捕捉し、さらに別の抗体により目的とする物質を認識し、目的とする物質を、認識した抗体を標識した抗体により検出する三抗体サンドイッチ法、
等が挙げられる。
また、ABC法などの、アビジン、ストレプトアビジン等を用いて、被検物質を検出する手法を利用しても良い。
反応室の形状およびサイズは、抗原および/または抗体が結合した担体を収容することができればよい。形状は管状であることが好ましく、管の横断面は円、多角形等特に限定されない。反応室のサイズは小さいほど、抗原および/または抗体が結合した担体の量を少なくしてコストダウンを図り、かつリザーバとの容積比を大きくすることを容易にし、市販の遠心機に装着可能なサイズでおおきな濃縮効果が得られる。反応室の容積は、通常は1nL〜100μL、好ましくは10nL〜10μLである。
担体のサイズは、反応室のサイズによるが、担体の形状にかかわらず、短径が1〜1000μm、好ましくは10〜200μmの範囲であることが好ましい。
反応室に複数の担体が収納される場合、各担体の形状、サイズ、素材は均一であってもよいし、多様であってもよい。また、反応室に格納する担体のすべてに抗原および/または抗体が結合されている必要はなく、何も結合しない担体が一部含まれていてもよい。
尚、試薬・検体リザーバの容積は、一般には30μL〜500mLであり、好ましくは30μL〜1000μL(1mL)である。
本発明において廃液槽は、廃液を蓄積できる空間であればよい。例えば、図1〜図4に示すような遠沈管内部に挿入嵌合が可能なタイプの免疫分析チップの場合、図8のように遠沈管に装着した際に遠沈管GとチップHとの間に形成される空間が廃液槽16となりうる。一方、図1〜4中には図示しないが、第2の開口部11Aに何らかの袋或いは容器を装着して廃液槽とすることも可能である。
また、図5および図6に示すような、アングルローターやスイングローターにそのまま装着できるタイプの免疫分析チップの場合には、チップ内に廃液槽16を設けることができる。
すなわち、遠沈管に着脱自在に嵌合するタイプのチップの場合、チップ本体のサイズは、上述したように遠沈管内部に挿入嵌合可能とすることを考慮して定めることができる。一般的に用いられる遠沈管のサイズは、短径8〜40mm、高さ5〜120mmであるので、これを考慮すると例えば、チップ本体の短径は通常6〜40mm、高さは通常5〜120mmの範囲で定めることが出来る。より小型であることから、遠沈管として好ましい、エッペンドルフチューブのように容積が0.5ml〜2.5mlの遠沈管は、そのサイズが、8〜10mmであるので、これを考慮すると、チップ本体のサイズは、短径は通常6〜10mm、高さは通常5〜30mm、より好ましくは5〜15mmの範囲で定めることができる。一方、遠心分離機のアングルローターやスイングローターの遠沈管装着部位にそのまま装着できるタイプのチップの場合には、装着先の遠心分離機のローターのサイズに合わせたサイズであればよい。
工程(a):前記免疫分析チップの前記試薬・検体リザーバに検体・試薬を導入した後、前記免疫分析チップを、前記免疫分析チップ外の回転軸を公転させる工程、および
工程(b):前記免疫分析チップの反応室における被検物質量を測定する工程
工程(a)については、まず、検体・試薬リザーバに検体と二次抗体を注入(図9の(1))した後、検体を遠心力により反応室に移送し(図9の(2))ビーズ担体上の1次抗体と抗原抗体反応させる(図9の(3))。すなわち、検体注入後の免疫分析チップを遠沈管に挿入し、この遠沈管を遠心機にセットして、回転させる。この処理により、遠心力により検体が検体・試薬リザーバから反応室に移送されると同時に反応が行われる。尚、検体と二次抗体の注入は上記のように同時でなくともよく、検体を注入して遠心を行った後に二次抗体を注入して遠心するものであってもよい。
すなわち、本発明の免疫分析キットの第1の形態としては、抗原および/または抗体が結合した担体、および前記担体を収容する反応室を有し遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能なチップ本体、を少なくとも含むものが挙げられる。すなわち、抗原および/または抗体が予め結合している担体を含むキットである。
11A、11A´ 開口部
12 検体・試薬リザーバ
12A 開口部
13 抗原および/または抗体が結合した担体
14A 耳
14B 足
14C 空間
15 免疫分析チップの側面の角
16 廃液槽
A〜D,E,F,H 免疫分析チップ
G 遠沈管
Claims (13)
- 抗原および/または抗体が結合した担体を収容する反応室を有し、反応室にて被検物質を検出する免疫分析チップであって、
前記反応室に通じ、反応室と反対側に第1の開口部を有する試薬・検体リザーバを更に備え、
前記担体の短径は10〜200μmであり、前記担体の形状は、マイクロビーズ、マイクロロッド及びマイクロプレートから選ばれる形状であり、
前記試薬・検体リザーバの反応室に対する容積比が100以上であり、
遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能である免疫分析チップ。 - 前記反応室は、前記試薬・検体リザーバと反対側に第2の開口部を備え、該第2の開口部に前記担体の堰き止め手段を有する、請求項1に記載の免疫分析チップ。
- 前記試薬・検体リザーバの送液方向の投影断面積と、前記反応室の送液方向の投影断面積の比が、50以上である請求項1又は2に記載の免疫分析チップ。
- 前記試薬・検体リザーバの送液方向に対して平行の最大断面積と、前記反応室の送液方向に対して平行の最大断面積の比が、2〜400である請求項1〜3のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
- 前記反応室の第2の開口部に通じ、前記試薬・検体リザーバと反対側に廃液槽を更に備える、請求項2〜4のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
- 前記反応室と前記廃液槽が分離可能である請求項5に記載の免疫分析チップ。
- 前記反応室の少なくとも一部が透明である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
- 遠沈管内部に嵌合し、遠沈管に嵌合させた状態で遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
- 前記チップの外壁に突出部が更に設けられている、請求項8に記載の免疫分析チップ。
- 前記反応室の容積は1nL〜100μLである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
- 前記試薬・検体リザーバの容積は30μL〜500mLである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の免疫分析チップ。
- 抗原および/または抗体が結合し、短径が10〜200μmであり、マイクロビーズ、マイクロロッド及びマイクロプレートから選ばれる形状である担体、および
前記担体を収容し得る反応室と、前記反応室に通じ、反応室と反対側に第1の開口部を有する試薬・検体リザーバとを有し、前記試薬・検体リザーバの反応室に対する容積比が100以上であり、遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能なチップ本体、
を少なくとも含むことを特徴とする免疫分析キット。 - 抗原および/または抗体を結合し得る、短径が10〜200μmであり、マイクロビーズ、マイクロロッド及びマイクロプレートから選ばれる形状である担体、および
前記担体を収容し得る反応室と、前記反応室に通じ、反応室と反対側に第1の開口部を有する試薬・検体リザーバとを有し、前記試薬・検体リザーバの反応室に対する容積比が100以上であり、遠心分離器のアングルローターおよび/またはスイングローターに装着可能なチップ本体、
を少なくとも含むことを特徴とする免疫分析キット。
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