JP4935159B2 - マイクロポンプ - Google Patents

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Description

本発明はマイクロポンプ、特に流体の特性を利用したマイクロポンプに関するものである。
ノートパソコンなどの小型電子機器の冷却用ポンプや燃料電池の燃料輸送用ポンプなどに、マイクロポンプが用いられる。特に、アクチュエータとして圧電アクチュエータを用いると、小型でかつ低消費電力のポンプを構成できる利点がある。
特許文献1には、弾性を有するシムの少なくとも一面に薄板状の圧電体と、この圧電体の周囲を取り囲む弾性体とが固着され、圧電体はシムの周縁より内側に形成され、弾性体の厚みは圧電体の厚み以下とされたダイヤフラムを用いたポンプが開示されている。ダイヤフラムはケース本体の内部に、その弾性体部分が挟持された状態で振動自在に収容されている。ケース本体の内部には吸入用と吐出用の2つの逆止弁が設けられている。
特許文献2には、ダイヤフラムにより容積可変なポンプ室と、ポンプ室へ流体を流入させる入口流路と、ポンプ室から流体を流出させる出口流路と、入口流路とポンプ室との間に逆止弁と、逆止弁を通さずに流体を出口流路へ導く接続流路とを備えたポンプが開示されている。ダイヤフラムの背面には圧電アクチュエータが取り付けられ、圧電アクチュエータの伸縮振動によりダイヤフラムを変形させるように構成されている。
特許文献1では、吸入用と吐出用の2つの逆止弁を必要とするため、流体が2つの逆止弁を通過する際の圧力損失が大きいという問題がある。また、ダイヤフラムと対向して2つの逆止弁が配置されるので、ポンプの厚みが大きくなり、小型機器には適用しにくい。
特許文献2のポンプは、入口流路から入った流体をポンプ室に導き、ポンプ室の容積変化によって流体をノズル状の出口流路から高速で噴出させ、その流体エネルギーを利用して出口流路の周囲にある接続流路から流体を引き込む、一種の噴流ポンプである。このような噴流ポンプは、高速で流体を噴出させ、この噴流表面の摩擦で周囲の流体を引き込む原理を用いたものであり、出口流路から流体を高速でかつ継続して噴出させなければならない。そのために、ポンプ室を構成するダイヤフラムを大きくかつ高速で変位させなければならず、消費電力が大きくなり、エネルギー変換効率が悪いという問題がある。
特開2005−240871号公報 特開2005−307777号公報
そこで、本発明の目的は、逆止弁の個数を減らして圧力損失を低減するとともに、アクチュエータの駆動エネルギーを流体輸送に効率よく変換できるマイクロポンプを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、アクチュエータによってポンプ室の側壁を構成するダイヤフラムを弾性変形させ、ポンプ室の容積を変化させることにより、入口部から流体を吸入し出口部から流体を吐出するマイクロポンプにおいて、上記ポンプ室と上記出口部との間には、上流側がポンプ室と接続されたスロート部と、当該スロート部の下流側に接続され、下流側に向かって流路の断面積が漸次拡大するテーパ部とからなる第2流路が形成され、上記入口部は第1流路を介して上記スロート部に接続されており、上記ポンプ室の容積縮小時に、上記ポンプ室から第2流路に向かって流体の流れを発生させると共に、第2流路のスロート部を流れる流体の流速増大に伴う圧力低下により第1流路から流体をスロート部へ吸入して第2流路へと流出させ、上記ポンプ室の容積拡大時に、上記第2流路からポンプ室に向かって流体の流れを発生させると共に、第2流路のスロート部を流れる流体の流速増大に伴う圧力低下により、第1流路から流体をスロート部へ吸入してポンプ室へと流入させることを特徴とするマイクロポンプを提供する。
本発明のマイクロポンプはベンチュリ管の原理を利用したものである。すなわち、ポンプ室に接続された第2流路にはスロート部とそれに続くテーパ部とが設けられ、スロート部には第1流路が接続されている。アクチュエータを作動させてポンプ室の容積を減少させると、ポンプ室内の流体は第2流路を通って流出する。ポンプ室より流路の断面積が小さいスロート部を流体が通過する時、流速が増大し、圧力低下が起こる。また、流体がテーパ部を通って流出する時に、流速減少に伴う圧力回復が起こる。これにより、スロート部ではベルヌーイの定理により速度水頭(動圧)の上昇分だけ圧力水頭(静圧)が低下する。そのため、第1流路から流体がスロート部へ吸い込まれ、スロート部で2つの流れが合流して第2流路から吐出される。
本発明では、ポンプ室の容積減少時だけでなく、容積拡大時にも第1流路から流体を吸い込むことができる。すなわち、ポンプ室の容積拡大時には、容積減少時と逆に、第2流路からポンプ室に向かって流れが生じる。流体がテーパ部を介して流路の断面積が小さいスロート部を通過する時に、流速増大に伴う圧力低下が起こるので、第1流路から流体がスロート部へ吸い込まれ、スロート部で合流した流体がポンプ室に入る。
ポンプ室の容積が周期的に変化することで、第2流路を流れる流体の向きが逆転することになるが、ポンプ室の容積減少時および拡大時のいずれの時にも第1流路からスロート部に流体が流れ込み、時間平均すると第1流路から第2流路への流れが得られる。
好ましい実施形態によれば、第1流路はスロート部に対してほぼ直交方向に接続されているものがよい。
この場合には、スロート部と第1流路とがT字形に接続されることになり、液溜まりをなくすことができる。また、スロート部の流れが第1流路側へ流れ込むのを抑制できる。
好ましい実施形態によれば、スロート部の流路の断面積は第1流路の断面積以上とするのがよい。
スロート部の流路の断面積が第1流路の断面積より小さくてもよいが、スロート部の流路の断面積が小さ過ぎると、流体抵抗が増し、圧力損失が大きくなるとともに、スロート部から第1流路側へ流体が流れ込む可能性が生じる。そのため、スロート部の流路の断面積を第1流路の断面積以上とすることで、上記のような懸念を解消できる。
好ましい実施形態によれば、ポンプ室と第1流路と第2流路は同一平面上に配置されているのがよい。
この場合には、平面的な構造で製作が容易になるとともに、ポンプを低背化することができる。
好ましい実施形態によれば、第1流路に、スロート部方向への流体の流れのみを許容する逆止弁を設けてもよい。
本発明では、第1流路および第2流路に逆止弁を必ず設ける必要はない。しかし、アクチュエータの停止時に第2流路側の背圧によって流体が第1流路へ逆流する可能性がある。そのため、第1流路に逆止弁を設けることで、流体が第1流路へ逆流するのを防止できる。
好ましい実施形態によれば、アクチュエータは電圧印加により屈曲変形する圧電アクチュエータであり、圧電アクチュエータの一端部は支持部に固定されており、他端部にはダイヤフラムの中央部を打撃する打撃部が設けられ、圧電アクチュエータの屈曲変形に従い打撃部がダイヤフラムの中央部を打撃してダイヤフラムを弾性変形させるように構成してもよい。
この場合には、片持ち構造の圧電アクチュエータを用いることで、打撃部の変位量が非常に大きくなり、ダイヤフラムの中央部を大きく変位させることができる。しかも、瞬間的に大きな力積をダイヤフラムに与えるので、スロート部を流れる流体の流れが高速になり、第1流路からの流体の吸引圧も高くなる。そのため、大きな吐出流量が得られる。
好ましい実施形態によれば、アクチュエータは電圧印加により屈曲変形する圧電アクチュエータであり、圧電アクチュエータはダイヤフラムの背面に面接着されており、ダイヤフラムは圧電アクチュエータの屈曲変形と一体に変形するように構成してもよい。
この場合は、ダイヤフラムおよびアクチュエータを薄型に構成できるので、ポンプを低背化できる。
以上のように、本発明のマイクロポンプは、噴流ポンプとは異なり、速度水頭(動圧)と圧力水頭(静圧)との変換を利用して第1流路から流体を吸い込むので、第2流路を流れる流量がさほど大きくなくても、第1流路から流体をスロート部へ吸い込むことができる。しかも、ポンプ室の容積減少時と容積拡大時の両方で第1流路から流体を吸い込むことができる。そのため、ダイヤフラムを駆動するアクチュエータの駆動エネルギーを流体輸送に効率よく変換でき、エネルギー変換効率がよいマイクロポンプを実現できる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明にかかるマイクロポンプの第1実施例を示す。
本実施例のマイクロポンプPは、底板1と、第1中間層2と、弾性体シート3と、第2中間層4と、流路形成板5と、カバー6とを下方から順に積層した構造よりなり、これら部品が積層接着されている。底板1の第1中間層2が接着された部位と異なる端部には、下板7を介して圧電アクチュエータ8の一端部が固定されている。
底板1は、例えば金属板や樹脂板により平面視略L字形に形成されている。底板1の一端部には後述するポンプ室15の底面を構成する底壁部1aが一体に形成されている。底板1の他端部には一対の保護壁1bが上方へ起立形成されている。この保護壁1bは後述する圧電アクチュエータ8の両側部を保護している。さらに、底板1の他端部先端に下板7が接着、ネジ止め等によって固定されている。
第1中間層2は、例えばガラスエポキシ基板、樹脂板、金属板などよりなる平面視略L字形の平板であり、底板1の一端部上に接着固定されている。第1中間層2には、図2、図4に示すように、ポンプ室15を形成するための円形の開口部2aが形成されており、この開口部2aに幅狭な溝部(スロート部)2bが接続されている。スロート部2bの下流側はテーパ部2cを介して幅広な出口部2dと接続されている。スロート部2bとテーパ部2cとで第2流路を形成している。また、スロート部2bに直交するように第1流路2eが接続され、第1流路2eの上流側に幅広な入口部2fが形成されている。この例ではスロート部2bと第1流路2eの流路の断面積がほぼ等しく設定されている。上記出口部2dに隣接して、出口部2dと隔離された流入側窓穴2gが形成されている。なお、この例では第1中間層2を逆L字形に形成したが、これに限るものではない。
弾性体シート3は、PETフィルムやポリイミドフィルムのような弾性材料よりなる薄膜状のシートであり、第1中間層2の開口部2aや出口部2d、入口部2fなどが形成された一端側の上面に接着されている。ここでは、厚さ0.1mmのPETフィルムを用いた。弾性体シート3には、円形の開口部2aと対応する位置にダイヤフラム部3aが設けられ、ダイヤフラム部3aと開口部2aと底板1とでポンプ室15が形成されている。弾性体シート3には、出口部2dおよび窓穴2gと対応する位置に貫通穴3b,3cが形成され、さらに窓穴2gと対応する位置に弁穴3dが形成され、入口部2fと対応する位置に連通穴3eが形成されている。弾性体シート3の上面側には、弁穴3dを上側から閉じる逆止弁9が接着されている。ここでは、逆止弁9としてゴムシートを長方形に裁断したものを用いた。
第2中間層4は、第1中間層2と同種の材料により、弾性体シート3と略同一の外形形状に形成された平板であり、第1中間層2と第2中間層4との間で弾性体シート3を挟着している。第2中間層4には、開口部2aと対応する円形の開口部4aが形成され、この開口部4aに隣接して横長な連通部4bが形成されている。この連通穴4bは、弾性体シート3の弁穴3dおよび連通穴3eと対応している。さらに、連通部4bに隣接して、弾性体シート3の貫通穴3b,3cとそれぞれ対応する2つの窓穴4c,4dが独立して形成されている。
流路形成板5も、第1,第2中間層2,4と同種の材料により形成された平板であり、第2中間層4の上面であって、連通部4b、窓穴4c,4dと対応する部位の上面に接着されている。流路形成板5には、連通穴4bと同一形状の連通穴5aが形成され、さらに窓穴4c,4dと対応する位置に外部に連通した出口通路5bおよび入口通路5cが形成されている。
天板6は流路形成板5の上面に接着され、連通穴5a、出口通路5bおよび入口通路5cの上面を閉鎖している。継手10,11は積層された第2中間層4、流路形成板5、カバー6に対して側方から差し込まれており、それぞれ出口通路5bおよび入口通路5cに接続されている。
圧電アクチュエータ8の一端部は下板7を介して底板1に固定されている。ここでは、下板7は底板1に接着等によって固定され、圧電アクチュエータ8は接着剤によって下板7に固定されている。なお、圧電アクチュエータ8の下板7への固定はネジ止め等の他の方法によってもよい。この実施例の圧電アクチュエータ8は、長方形に形成された公知のバイモルフ型セラミック圧電素子である。圧電アクチュエータ8は片持ち梁状に支持されているので、交番信号または交流信号を印加すると、長手方向一端部を支点とし、長手方向他端部を最大変位点とするベンディングモードで屈曲振動させることができる。なお、圧電アクチュエータ8としてユニモルフ型圧電素子を用いてもよい。圧電アクチュエータ8の他端部すなわち自由端部の下面には打撃部8aが突設されており、この打撃部8aは第2中間層4の開口部4aを介して弾性体シート3のダイヤフラム部3aの中央部上面に対応している。この例では、圧電アクチュエータ8の非作動時において、図3に示すように打撃部8aとダイヤフラム部3aとが離れている例を示したが、接触していてもよい。
上記構造のマイクロポンプの作動について説明する。
圧電アクチュエータ8に交番電圧を印加すると、アクチュエータ8は周期的な撓み変形が生じ、上に反った状態から下に反った状態に変化する際に、打撃部8aでダイヤフラム部3a上面を打撃する。そのため、ポンプ室15の容積が減少し、ポンプ室15内に満たされた流体(液体)はスロート部2bからテーパ部2cを介して出口部2dへ押し出される。流体が流路の断面積が小さいスロート部2bを通過する時に、流速増大に伴う圧力低下が起こるので、第1流路2eからスロート部2bへ流体が吸い込まれ、スロート部2bを流れる流体と合流して出口部2dへ流れる。
第1流路2eからスロート部2bへの流体の吸込みにより、次のような流体の流れが発生する。すなわち、流体は継手11から入口通路5cに入り、窓穴4d、貫通穴3cを通り、底面側が底板1で閉じられた流入側窓穴2gに入る。窓穴2gを通った流体は、弁穴3d、連通穴4b、連通穴3eを通って入口部2fに入り、第1流路2eからスロート部2bへ吸い込まれ、テーパ部2cを介して出口部2dへ排出される。出口部2dに入った流体は、貫通穴3b、窓穴4cを通って出口通路5bへ抜け、継手10を介して外部へ排出される。
上記流体の流れは、圧電アクチュエータ8に印加される交番電圧の半周期によってダイヤフラム部3aを打撃し、ポンプ室15の容積が減少する場合であるが、圧電アクチュエータ8に印加される交番電圧の次の半周期では、圧電アクチュエータ8が上側に反るので、打撃部8aがダイヤフラム部3aから離れる。そのため、ダイヤフラム部3aは自身の弾性によって平面状に復帰する。このとき、ポンプ室15の容積が拡大するので、出口部2dからテーパ部2c、スロート部2bを通ってポンプ室15に向かって流れが生じる。流体がテーパ部2cを介して流路の断面積が小さいスロート部2bを通過する時に、流速増大に伴う圧力低下が起こるので、第1流路2eから流体がスロート部2bへ吸い込まれ、スロート部2bで合流した流体がポンプ室15に入る。圧電アクチュエータ8がダイヤフラム部3aを打撃することによるポンプ室15の容積減少に比べて、ダイヤフラム部3aが平面状に戻ることによるポンプ室15の容積拡大の方が緩やかであるため、容積拡大時のスロート部2bでの圧力低下は小さいと考えられる。しかし、ポンプ室15の圧力はダイヤフラム部3aの張力により低下しているので、第1流路2eから流体がスロート部2bへ吸い込まれ、第1流路2eから第2流路2bへの一定方向の流れが生じる。
上記のように圧電アクチュエータ8を片持ち梁状に支持した場合、ダイヤフラム部3aの上面に接触していない間にエネルギーを蓄え、打撃時に瞬間的に運動量を失うので、大きな力積をダイヤフラム部3aに瞬間的に与えることができる。そのため、ポンプ室15から第2流路2b,2c側に向かって流れる高速流れを作ることができ、得られるポンプ圧を大きくすることができる。
本実施例では、入口通路側に逆止弁9が設けられている。そのため、圧電アクチュエータ8の休止時や停止時において、出口側の圧力(背圧)によって液体がスロート部2bから第1流路2eへ逆流するのを防止できる。但し、この逆止弁9は省略することができる。また、本実施例では、圧電アクチュエータ8によりダイヤフラム部3aを打撃して瞬間的に大きな力積を加えるので、高いポンプ圧を得ることができるが、その反面、第1流路2eへの逆流を確実に防止する必要があり、逆止弁9を設けるのが効果的である。
図5は本発明の第2実施例を示す。第1実施例と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施例では、ポンプ室15とスロート部2bとの間に、スロート部2bに向かって流路の断面積が漸次小さくなる案内部2hが設けられている。ポンプ室15からスロート部2bにかけて流路の断面積が急激に縮小することによる圧力損失を少なくするためである。
また、この実施例では、スロート部2bの流路の断面積を第1流路2eに比べて大きくしてある。そのため、スロート部2bの流路の断面積を確保でき、圧力損失を少なくするとともに、第1流路2eの開口面積を相対的に小さくすることで、スロート部2bから第1流路2eに向かって液体が逆流するのを防止できる。
図6は本発明の第3実施例を示す。上下のケース20,21の間にダイヤフラム22が挟着され、ダイヤフラム22と下ケース21との間にポンプ室23が形成されている。ダイヤフラム22の背面には圧電アクチュエータ24が貼り付けられている。
この場合には、圧電アクチュエータ24の屈曲変位によりダイヤフラム22を上下に追随変位させることができるので、ポンプ室23の可変容積を大きくできる。この場合のダイヤフラム22としては、PET,ポリイミドのような有機材料でもよいし、ゴム、エラストマなど任意の弾性材料を使用できる。金属板も使用可能である。
上記実施例では、アクチュエータとして電圧印加により屈曲変形する圧電アクチュエータを用いたが、伸縮する圧電アクチュエータを用いてもよい。さらに、加振用モータなどの圧電アクチュエータ以外のアクチュエータを用いることも可能である。
本発明に係るマイクロポンプの第1実施例の斜視図である。 図1に示す圧電マイクロポンプの分解斜視図である。 図1のIII −III 線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 本発明の第2実施例のポンプ室および第1,第2流路の構造を示す平面図である。 本発明の第3実施例の概略断面図である。
符号の説明
P マイクロポンプ
1 底板
2 第1中間層
2a 開口部
2b スロート部
2c テーパ部
2d 出口部
2e 第1流路
2f 入口部
3 弾性体シート
3a ダイヤフラム部
4 第2中間層
5 流路形成板
6 カバー
7 下板
8 圧電アクチュエータ
8a 打撃部
9 逆止弁
15 ポンプ室

Claims (7)

  1. アクチュエータによってポンプ室の側壁を構成するダイヤフラムを弾性変形させ、ポンプ室の容積を変化させることにより、入口部から流体を吸入し出口部から流体を吐出するマイクロポンプにおいて、
    上記ポンプ室と上記出口部との間には、上流側がポンプ室と接続されたスロート部と、当該スロート部の下流側に接続され、下流側に向かって流路の断面積が漸次拡大するテーパ部とからなる第2流路が形成され、
    上記入口部は第1流路を介して上記スロート部に接続されており、
    上記ポンプ室の容積縮小時に、上記ポンプ室から第2流路に向かって流体の流れを発生させると共に、第2流路のスロート部を流れる流体の流速増大に伴う圧力低下により第1流路から流体をスロート部へ吸入して第2流路へと流出させ、
    上記ポンプ室の容積拡大時に、上記第2流路からポンプ室に向かって流体の流れを発生させると共に、第2流路のスロート部を流れる流体の流速増大に伴う圧力低下により、第1流路から流体をスロート部へ吸入してポンプ室へと流入させることを特徴とするマイクロポンプ。
  2. 上記第1流路は上記スロート部に対してほぼ直交方向に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロポンプ。
  3. 上記スロート部の流路の断面積は上記第1流路の断面積以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロポンプ。
  4. 上記ポンプ室と第1流路と第2流路は同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマイクロポンプ。
  5. 上記第1流路に、上記スロート部方向への流体の流れのみを許容する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマイクロポンプ。
  6. 上記アクチュエータは電圧印加により屈曲変形する圧電アクチュエータであり、上記圧電アクチュエータの一端部は支持部に固定されており、他端部には上記ダイヤフラムの中央部を打撃する打撃部が設けられ、上記圧電アクチュエータの屈曲変形に従い上記打撃部が上記ダイヤフラムの中央部を打撃してダイヤフラムを弾性変形させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のマイクロポンプ。
  7. 上記アクチュエータは電圧印加により屈曲変形する圧電アクチュエータであり、上記圧電アクチュエータは上記ダイヤフラムの背面に面接着されており、上記ダイヤフラムは圧電アクチュエータの屈曲変形と一体に変形することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のマイクロポンプ。
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