JP4932524B2 - 旅行時間予測装置、旅行時間予測方法、交通情報提供システム及びプログラム - Google Patents

旅行時間予測装置、旅行時間予測方法、交通情報提供システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、旅行時間予測装置、旅行時間予測方法、交通情報提供システム及びプログラムに関し、特に、ITS(Intelligenet Transport System)において特定区間の交通情報等として提供される旅行時間(所要時間)の予測装置及びその応用システムに関する。
ITSの分野では、経路誘導などを目的として車両の移動にかかる旅行時間や渋滞の発生等の交通状況を推定/予測する技術が各種知られている。特に、車載機を用いて車両自体を道路交通状況を取得するためのセンサーとして活用するプローブカーシステムの利用が始まっている。以下、上記技術に関連する文献を列挙する。
情報処理学会研究報告「高度交通システム」No.014−009に掲載の熊谷らによる論文、”特徴空間射影を用いた交通情報予測手法”では、一日の旅行時間変動パターンを主成分分析によりいくつかのカテゴリーに分類し、予測対象日が属すべきカテゴリーを、その日種をあらわすラベル(曜日や天候など)に基づいて対応させる方法が提案されている。この方法は、半日から一日といった長期的なレンジの予測に適した手法である。また、この方法により予測可能な区間は、固定点観測が行える幹線道路等に限られると考えられる。
特開2000−235692号公報記載の「旅行時間予測装置」では、旅行時間予測対象区間について時間帯毎の旅行時間累積分布における現在の区間旅行時間の順位を求め、該順位から予測順位を求め、旅行時間累積分布から該予測順位に相当する旅行時間を抽出する方法が開示されている。この方法による予測値は、現時点の順位に大きく依存するため、直近から一時間程度先までの予測に適した技術であると考えられる。固定点観測が行える道路区間ならば適用は可能だが、上記技術の特性上、高速道路に適した方法であるといえる。
特開2003−303390号公報記載の「旅行時間予測方法、装置およびプログラム」では、蓄積した過去の旅行時間実績データから、現在の旅行時間推移パターンと類似する旅行時間推移パターンを検索し、当該旅行時間推移パターンにて、旅行時間を予測する方法を採用している。この方法により予測可能な区間も、固定点観測が行える幹線道路等に限られると考えられる。
また、本願出願人による特開2006−11572号公報記載の「交通情報予測関数学習装置、交通情報予測装置、交通情報変動法則獲得装置及びその方法」では、プローブカーシステムから取得される時系列データと、過去の旅行時間実績に基づいて作成した旅行時間推移パターンとの差異を自己回帰モデル(Auto Regressionモデル)によって解析して、旅行時間を予測する方法を提案している。この方法は、固定点観測ではなく、プローブカーシステムによるデータ取得を前提にしているため、原理的にはあらゆる道路区間に適用可能であるが、直近の旅行時間の予測に適した方法である。
特開2004−118700号公報記載の「走行所要時間予測装置」では、予測当日の交通データを利用した短期間の走行所要時間予測と、類似パターン検索による中長期間の走行所要時間予測とを組み合わせ、旅行時間を予測する装置が開示されている。同公報では、車両感知器、AVI(Automatic Vehicle Identification:車両自動認識)システム、料金所等の固定センサから取得したデータを用いることを前提としており、これらセンサが設置されていない区間の予測を行うことは考えられていない。
特開2005−208034号公報記載の「推定リンク旅行時間データのマッチング補正方法」では、数時間から1日間に関する区間の旅行時間データ(過去の統計データ)を、現況データに基づき変形して数十分から数時間先まで精度よく予測する手法が述べられている。この方法により予測可能な区間も、上記した各技術と同様、過去の統計データと現況データが得られる区間のみであり、全道路区間の予測については触れられていない。
特開2000−235692号公報 特開2003−303390号公報 特開2006−11572号公報 特開2004−118700号公報 特開2005−208034号公報 情報処理学会 研究報告「高度交通システム」No.014−009 「特徴空間射影を用いた交通情報予測手法」 51−57頁 熊谷正俊ほか IEEE Transactions on Information Theory,vol.44,No.4,p.1424−1439 "A decision−theoretic extension of stochastic complexity and its application to learning,",K.Yamanishi,1998年 第8回情報論的学習理論予稿集 「長期予測のための階層的状態空間モデル」,中田貴之,竹内純一,2005年)
しかしながら、上記した各技術は、直近から一時間程度先までの予測、あるいは、半日から一日といった長期予測に適しているが、その中間程度の中期予測において良好な精度を発揮できないという問題点がある。
また例えば、特許文献5には、統計処理した統計リンク旅行時間を現況の交通状況と整合するように補正する方法が紹介されているが、その補正処理は、統計リンク旅行時間に現況との差異に応じた比率を乗ずるというものであり、例えば、渋滞時間が大きく早まった場合に、以降の旅行時間が極端に短くなってしまう等、必ずしも実態に沿うものとはなっていない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、直近のデータから将来の予測するタイプの旅行時間予測装置、旅行時間予測方法、交通情報提供システム及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、全リンク集合の中から予測対象として指定されたリンクと、予測対象の日時と、前記指定されたリンクに関して逐次入力される旅行時間時系列データと、を入力として、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を出力する旅行時間予測装置であって、少なくとも日種別に各リンクの過去の時系列データを統計処理した旅行時間推移パターンを保持するデータベースから、前記指定されたリンク及び日種別に対応する旅行時間推移パターンを受け取り、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差に最近のデータほど重視するように働く重み付け係数を乗ずる重み付き誤差項と、所定のペナルティ係数が設定されたペナルティ項とを含む数式を用いて、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差が最も小さくなる旅行時間推移パターンの変換パラメータを算出し、該算出した変換パラメータによって前記旅行時間推移パターンを変換して得られる予測関数を用いて予測すること、を特徴とする旅行時間予測装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、全リンク集合の中から予測対象として指定されたリンクと、予測対象の日時と、前記指定されたリンクに関して逐次入力される旅行時間時系列データと、を入力として、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を出力するコンピュータを用いた旅行時間の予測方法であって、前記コンピュータが、少なくとも日種別に各リンクの過去の時系列データを統計処理した旅行時間推移パターンを保持するデータベースから、前記指定されたリンク及び日種別に対応する旅行時間推移パターンを受け取るステップと、前記コンピュータが、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差に最近のデータほど重視するように働く重み付け係数を乗ずる重み付き誤差項と、所定のペナルティ係数が設定されたペナルティ項とを含む数式を用いて、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差が最も小さくなる旅行時間推移パターンの変換パラメータを算出するステップと、前記コンピュータが、前記算出した変換パラメータによって前記旅行時間推移パターンを変換して予測関数を得るステップと、前記コンピュータが、前記予測関数を用いて、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を予測し出力するステップと、を含むこと、を特徴とする旅行時間の予測方法が提供される。
本発明の第3の視点によれば、全リンク集合の中から予測対象として指定されたリンクと、予測対象の日時と、前記指定されたリンクに関して逐次入力される旅行時間時系列データと、を入力として、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を出力するコンピュータに実行させるプログラムであって、少なくとも日種別に各リンクの過去の時系列データを統計処理した旅行時間推移パターンを保持するデータベースから、前記指定されたリンク及び日種別に対応する旅行時間推移パターンを受け取る処理と、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差に最近のデータほど重視するように働く重み付け係数を乗ずる重み付き誤差項と、所定のペナルティ係数が設定されたペナルティ項とを含む数式を用いて、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差が最も小さくなる旅行時間推移パターンの変換パラメータを算出する処理と、前記算出した変換パラメータによって前記旅行時間推移パターンを変換して予測関数を得る処理と、前記予測関数を用いて、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を予測し出力する処理と、を前記コンピュータに実行させるプログラムが提供される。
本発明の第4の視点によれば、上記した旅行時間予測装置と接続され、更に、所定の端末に対して、前記旅行時間予測装置より出力された予測旅行時間を含んだ交通情報を提供する手段を備えたこと、を特徴とする交通情報提供システムが提供される。
本発明によれば、任意の区間の移動に要する旅行時間を精度良く予測することが可能となる。
[第1の実施形態]
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る旅行時間予測システムの全体構成を表した図である。図1を参照すると、旅行時間リアルタイムデータ101と、旅行時間推移パターン蓄積データベース(以下、「旅行時間推移パターン蓄積DB」)104と、にアクセスし、予測値を出力する旅行時間予測装置100の構成が示されている。
旅行時間リアルタイムデータ101は、プローブカーシステムのデータやVICS(Vehicle Information&Communication System)(登録商標)等の情報源から道路区間単位(リンク)毎に形成した時系列データである。その詳細は後に詳述する。
旅行時間推移パターン蓄積DB104には、前記旅行時間リアルタイムデータ101等を用いて、各道路区間単位(リンク)につき、所定期間分の過去の各種指標値に関し、外れ値の除去、相関の分析等、必要な統計処理を行った旅行時間推移パターンが蓄積される。前記統計処理は、各時系列データの曜日やいわゆる五十日(ごとうび)、季節、天気等の日種別毎に、予め定められた時間単位毎に行われる。従って、旅行時間推移パターンは、24時間分用意され、さまざまな状況に応じて適当なものを使用できるようになっている。前記時間単位は、予測精度とシステム全体の負荷に応じて決定され、例えば5分間毎、15分間毎等が考えられる。この旅行時間推移パターンの詳細も後に詳述する。
旅行時間予測装置100は、後に詳述する予測関数を用いた予測処理を行うパターン変換手段102及び予測値計算手段103とを備えて構成される。旅行時間予測装置100は、ユーザからの要求に応じて、旅行時間リアルタイムデータ101や旅行時間推移パターン蓄積DB104に蓄積された旅行時間推移パターンを総合し、予測対象となる道路区間単位(リンク)に対する短期予測(5分や15分後)、中期予測(短期以降数時間程度まで)、将来予測時間を求めて出力する。ここに、予測対象となる道路区間単位(リンク)は、基本的にユーザ側から指定して定められるもので、数十程度から数万程度までを対象とすることもできるものとする。
旅行時間予測装置100は、高い予測精度を保ちながら予測に要する処理時間をできるだけ短くするため、中期予測処理に特徴を有している。以下、旅行時間予測装置100の中期予測処理について説明する。
[旅行時間リアルタイムデータ(時系列データ)]
はじめに、中期予測処理にて用いる旅行時間リアルタイムデータ101について説明する。以下、リンクとは、例えば、交差点と交差点の間などで定義された、典型的には数十メートルから数百メートル程度の長さに及ぶ道路区間のことを指すものとする。これに対し、交差点等のリンクの端をノードと呼ぶ。
予測対象リンクがd個あると仮定し、時刻tにおける各リンクのリアルタイムデータを並べたベクトルをx=(xt:1,xt:2,・・・xt:d)∈D=X×X×・・・×Xで表す。ここに、Dをドメインと呼ぶ。
各xt:iは、リンクiの時刻tにおける旅行時間、車両台数、渋滞発生を示す指標、或いは、当該時点の天候等、交通状況に関わる各種属性の指標値を表すものとする。各xt:iは、連続値であったり、離散値であったりする。
ここでtは、便宜上整数値とする。ベクトル列{x}によって、予め定められた時間間隔の時系列データを構成するものとする。例えば、予め定められた時間間隔が5分であれば、xはxの5分後のデータを表すこととなる。以下、x (m≦n)によって列x・・・xを表し、特に、x=x とする。
[旅行時間推移パターン]
次に、旅行時間推移パターン蓄積DB104に格納されている旅行時間推移パターンについて説明する。時刻tにおける旅行時間推移パターンを、上記xに倣い、wとする。ここでは、wは、時間帯毎に上記xに対応する量の過去における平均値を記録したものとする。
は曜日や天候、祝日か否か等の日種に応じて異なるものなので、それぞれの日種別に構成する。従って、wはtが24時間分進むともとの値に戻る周期性を持つものとする。
を構成する問題は(時間帯、日種)を旅行時間に対応させる回帰式を学習する問題であり、これを構成する具体的方法には様々なものが考えられる。一例として、日種や時間帯をどの程度詳細に分類すべきかの課題を、情報量規準による最適化問題として解決する方法を挙げることができる。
[中期予測]
続いて、上記旅行時間リアルタイムデータ(時系列データ)及び旅行時間推移パターンを用いて中期予測方法について詳細に説明する。
中期予測においては、旅行時間について、「渋滞開始時点が早まると、旅行時間の推移パターンがその分早まる。」、「ある時間にいつもより旅行時間が余分に掛かるとしばらくの間同様の傾向が残る。」といった性質があることが経験的に知られている。
このような変動は、中期予測のスコープである30分から1、2時間といった期間によく当てはまる。本実施形態に係る旅行時間予測装置100は、上記知見を定式化した予測手法を用いている。
以下簡単のため、道路区間単位(リンク)及び日種を一つ固定し、旅行時間リアルタイムデータ101と旅行時間推移パターンは、一属性「旅行時間」のみからなる一次元時系列データと仮定すると、旅行時間推移パターン蓄積DB104に格納された過去データより求まる時刻tにおける旅行時間をf(t)と表すことができる。また、現時刻をtとする。このとき、a,bを変換パラメータとする予測関数
h(t|a,b)=af(t−b)
で旅行時間を予測することができる。上記予測関数は、図2に示すように、リアルタイムデータとの誤差が少なくなるようf(t)を定数倍(a倍)と平行移動(−b)して得られる関数である。
但し、a,bには、旅行時間リアルタイムデータ101との誤差を最小化する下式で求められるaハット(t)及びbハット(t)を用いるものとする(下式左辺の^を付した文字をハットと称する。以下、同様)。
Figure 0004932524
また、a,bを変換パラメータとする予測関数として、
h(t|a,b)=f(t−b)+a
を用いて旅行時間を予測することができる。上記予測関数は、図3に示すように、リアルタイムデータとの誤差が少なくなるようf(t)を垂直移動(+a)と平行移動(−b)して得られる関数である。
このときのa,bも、旅行時間リアルタイムデータ101との誤差を最小化する下式で求められるaハット(t)及びbハット(t)を用いるものとする。
Figure 0004932524
上記数1、数2において、exp(−α(t−u))は、誤差(x−h(u|a,b))に乗ずる重み係数であり、最近のデータほど重視するように働く。すなわち、現時刻tより1/αステップだけ過去に遡ると、重みは1/e倍になるため、1ステップが5分である場合を考えると、5/α分の数倍程度過去のデータまでを使って変換することになる。
また、数1、数2の右辺第2項及び第3項のペナルティ項の係数w及びwは、関数変換が過去のデータにどの程度影響されやすいかをコントロールするパラメータである。
こうした変数α,w,wは、いずれも学習の性質をコントロールするパラメータであり、ハイパーパラメータと呼ばれる。αの具体的な値としては、例えば1ステップが5分の場合では、5/α*3=120などと直感的に決めることができる。また、w,wは旅行時間の分散と同程度に決めればよい。
上記数1又は数2のような予測関数を用いて、現時刻をtからs時刻後の旅行時間は、次式により求めることができる。
Figure 0004932524
また、上記したハイパーパラメータについては、情報量規準「予測的確率的コンプレキシティ」の考え方で最適化した値を用いることも可能である。測的確率的コンプレキシティの具体形は、次式で与えられる。但し、ここでは、24時間から78時間中に含まれる時系列データのレコード数をmとしている。なお、「予測的確率的コンプレキシティ」についての詳細は、例えば、非特許文献2や非特許文献3に記載されている。
Figure 0004932524
図4は、予測値計算手段103の計算結果を用いて確率的コンプレキシティを計算する確率的コンプレキシティ計算手段105を備えた旅行時間予測装置の構成を表した図である。該構成によれば、予測的確率的コンプレキシティを用いた変換パラメータの導出が可能となる。
図5は、本実施形態に係る旅行時間予測装置100において実行される処理の流れを表したフローチャートである。図5を参照すると、まず、旅行時間予測装置100は、時刻を現在時刻tにセットする(ステップS101)。
続いて、旅行時間予測装置100は、旅行時間リアルタイムデータ101及び指定されたリンク及び時間に対応する旅行時間推移パターンwを旅行時間推移パターン蓄積DB104から読み出し(ステップS102)、パターン変換手段102により、前記旅行時間推移パターン変換を指定する上記した変換パラメータを計算し、予測値計算手段103に出力する(ステップS103)。
続いて、旅行時間予測装置100は、予測値計算手段103により、前記した変換パラメータを用いて変換して得られた予測関数を用いて、予測値xハットt+n,xハットt+n+1,xハットt+n+2,・・・を出力する(ステップS104)。
以上のように、本実施形態によれば、指定された予測対象リンクについて、過去のデータと現在の実測値とを誤差が少なくなるよう変換した予測関数を用いて、旅行時間を正確に見積もることが可能となる。
[第2の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態に変更を加えた本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
時間軸に対して階段状の関数で表現された旅行時間パターンは、微分不可能であり、誤差が最小となる(a,b)の組み合わせを見つけるためには(a,b)の全組み合わせで計算を実行し最小となる組み合わせを選択する必要があり、計算量が膨大となる。
そこで、本実施形態では、上記した第1の実施形態の変換パラメータ計算処理(図5のステップS103参照)に変更を加え、限られたデータで微分を使わずに最適な解を得る方法を採ることにより、予測精度を保ちつつ計算時間の削減を図っている。
図6は、本実施形態に係る旅行時間予測装置100において実行される処理の流れを表したフローチャートである。上記した第1の実施形態に係る旅行時間予測装置100の処理との相違点は、変換パラメータ計算処理(ステップS103)にて、一定期間分の最新逐次入力データを用いている点(図6の「逐次入力、忘却」)と、確率勾配法により最適解が得られるようにした点(図6の「確率勾配法」)である。
以下、図7を参照して、変換パラメータ計算処理の詳細を説明する。図7を参照すると、まず、旅行時間予測装置100は、旅行時間リアルタイムデータ101から過去一定期間(例えば、現在時刻tの10〜15分前までの期間)に存在するq個のデータを読み込み(ステップS106)、読み込んだデータから次式で表現される関数Fを計算する(ステップS107)。
Figure 0004932524
関数Fはデータの逐次入力を可能にするため、上記[数1]の誤差項及びペナルティ項である下記[数6]を近似的に変換したものである。この変換の特徴は、旅行時間推移パターンを定数倍(a倍)するのではなく、exp(a)倍している点である。
Figure 0004932524
より具体的には、旅行時間予測装置100は、下記のように初期変換パラメータ(a、b)に仮の変動幅d、eを適用(加算・減算)/非適用とした以下の5パターンで関数Fを計算する。
(a, b
(a+d,b
(a, b+e
(a−d,b
(a, b−e
旅行時間予測装置100は、上記5パターンの関数Fの計算結果から誤差の大きさに比例する確率に基づいて、次の9パターンの組み合わせの中から定数倍パラメータa及び水平移動パラメータbの組み合わせをランダムに選択し、選択した組み合わせを(a、b)とする。
(a, b
(a+d,b
(a, b+e
(a−d,b
(a, b−e
(a+d,b+e
(a+d,b−e
(a−d,b+e
(a−d,b−e
旅行時間予測装置100は、上記のように変動幅d、e(n=1〜m)を適用した複数パターンの関数Fの計算と計算結果に基づく仮定数倍パラメータa及び仮水平移動パラメータbの選択(n=1〜m)とをm回(mは、旅行時間予測装置100の処理能力等に応じて予め設定される。)繰り返し(ステップS108)、最適な(a,b)を絞り込む(ステップS109)。
このとき、変動幅d、e(n=1〜m)は、d≧d≧・・・≧d、e≧e≧・・・≧eとし、要求される旅行時間の予測精度に合わせ、計算回次mが増えるに従って次第に細かいステップとなるように設定される。
再度、予測処理をする場合は、図6のフローに従いt:=t+1として更新して(ステップS105)、変換パラメータ計算(ステップS103)の処理が行われる。
次の時刻t+1における旅行時間リアルタイムデータの読み込み処理(ステップS106)においては、時刻tからt+1の時間帯で更新されたデータのみを読み込み、そのデータを含む最新のq個のデータで関数Fの計算が行われる(ステップS107)。これにより、読み込むデータを削減し処理速度が向上される。
また、このように古いデータを使用せず(忘却して)最新のq個を逐次入力することで予測精度も保たれる。以上により、微分を使わずにまた、読み込みデータ数を減らすことで高速処理が実現される。
以上のとおり、本実施形態では、より少ない計算量で、広範囲の道路に対して旅行時間の予測が可能となり、スペースの制約で複数の高性能の処理装置を実装することが難しい車載機等への実装も容易となる。
[第3の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態の構成に変更を加えた本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る旅行時間予測装置は、上記第1の実施形態の構成に加えて、長期予測手段、短期予測手段といった複数の予測手段を備え、これらのうちから好適な予測手段を選択し、適切なサイクル(5分から1時間程度)にてリアルタイム予測する高速予測機能を備える。以下、上記第1の実施形態に対する追加・変更点を中心に詳細に説明する。
[複数の予測手段]
図8は、本実施形態に係る旅行時間予測装置100の構成を表した図である。図8を参照すると、旅行時間予測装置100は、上記した第1の実施形態のパターン変換手段102及び予測値計算手段103から構成される中期予測手段111に加えて、長期予測手段110と、短期予測手段112とを備えている。
・長期予測
長期予測手段110は、旅行時間リアルタイムデータ101を用いずに、旅行時間推移パターン蓄積DB104の蓄積データのみを用いた長期予測処理を行う手段である。これは、交通情報においては現在の状態が将来に及ぼす影響は高々数時間程度であり、それ以後の予測についてはリアルタイムデータを用いる意味が無いことによる。
・短期予測
短期予測手段112は、自己回帰モデル(ARモデル=Auto Regressionモデル)に基づく短期予測処理を行う手段である。ここでは、短期予測は、過去一時間分程度の旅行時間リアルタイムデータ101を用いて、最大一時間程度先の予測を行うものとする。短期予測には様々な手法を用いることが可能であるが、本出願人による特許文献3に記載された方法を好ましく用いることができる。
後記する予測手段の選択に関連するため、自己回帰モデル(ARモデル)を用いる特許文献3の方法の概要を以下に説明する。
ここで、旅行時間リアルタイムデータと旅行時間推移パターンとの差分y=x−wとする。ARモデルは、旅行時間リアルタイムデータが発生する確率分布を規定する統計的モデルであり、
Figure 0004932524
のように記述できる。
ここにεはノイズ項であり、一般には平均0の多次元正規分布であるとする。また、aはAR係数と呼ばれる。このモデルを一つ指定するにはすべてのAR係数とεの確率分布を規定する分散を指定すればよい。これらのパラメータをまとめてθと書く。θが指定されていれば、
Figure 0004932524
によって過去データから直近の旅行時間を予測することができる。また、過去データに基づいてθを推定することが学習問題となり、あらかじめ多くのリンクについて学習をおこなっておく必要がある。
[予測処理の選択]
本実施形態に係る旅行時間予測装置100は、前記3種類の予測手段及び取得されるリアルタイムデータを利用して、リンク毎での適正な予測手法を求め、有効な予測処理を行なう機能を有している。
まず、各予測の対象となる期間をあらかじめ定めておく。例えば、現時点tとするとき、1≦t≦t+6については短期予測の対象とし、t+7≦t≦t+25についてを中期予測の対象とし、それ以後は、旅行時間推移パターン蓄積DB104の値をそのまま出力する(長期予測)と定めておく。
時間間隔が5分であるとすると、上記規則は、現時刻から30分後までは短期予測を行い、それ以降は120分後までは中期予測を行い、更に、それ以降は長期予測を行うことを意味している。
本実施形態に係る旅行時間予測装置100は、その上で、上記短期予測及び中期予測対象時間について、短期予測及び中期予測を行うのか、旅行時間推移パターン蓄積DB104の値をそのまま使うのかの判定する。
短期予測についてARモデルを用いる場合、予測を行うためには、ARモデルの次数分だけ過去に遡ったリアルタイムデータが必要になる。例えばm次のARモデルを用いる場合、t−m≦t≦tに相当する期間における旅行時間リアルタイムデータが必要である。
本実施形態に係る旅行時間予測装置100は、この期間における旅行時間リアルタイムデータ101と旅行時間推移パターン蓄積DB104の値の差異が大きいときには、短期予測アルゴリズムを動作させ、そうでなければ旅行時間推移パターン蓄積DB104の値をそのまま用いて予測を行う。
例えば、以下の量があらかじめ定めた閾値Δより大きい場合には短期予測を行い、そうでない場合は行わないとすることができる。
Figure 0004932524
ここで、Δの具体的値は、必要な旅行時間の精度で定めれば良い。例えば1分の精度が必要ならば1分と置くことで、必要な場合にのみ、上記短期予測による旅行時間を出力させることができる。
中期予測についても同様に、t−1/α≦t≦tに相当する期間における旅行時間リアルタイムデータが必要となる。この場合も、上記数7のmを1/αに置き換えて得られる量が、あらかじめ定めた値Δより大きいか否かで、中期予測の実行要否を判定することができる。Δも、上記Δと同様、必要な精度で定めればよいが、一般に中期予測の方が短期予測より高精度が期待できないため、Δの数倍程度を設定することが適当である(例えば、5分)。
上記のように、ΔとΔを適宜設定することにより、予測処理にかかる計算コストをコントロールすることが可能となる。
[予測処理のグループ化]
例えば、同一の道路上の連続した二つのリンクに関する旅行時間リアルタイムデータは、多くの場合非常に似通った統計的性質を持つことが期待できる。また、並行する二つの道路上のリンクについても同様である。特に、旅行時間リアルタイムデータと旅行時間推移パターンの差分を考えると、道路固有の性質が吸収され、より相関がはっきりすることが期待できる。そこで、本実施形態に係る旅行時間予測装置100は、予めリンクの集合に対し、旅行時間推移パターン蓄積DB104の値に基づきクラスタリングを行い、似通った傾向を示すリンクをグループ化しておくものとする。
そこで、さらに各グループについて、一つ代表リンクを定める。中期予測についてはこの代表リンクのみについて、中期予測に用いる変換パラメータ(aハット(t),bハット(t))を求めれば、該グループに属するリンクについて予測を行うことが可能となる。これは、現時点でのリアルタイムデータが得られないリンクに対しても予測が可能になる(これは、実質的に全国全部の道路を予測対象とすることを可能とする)という点と、計算時間を削減できるという点の2点で、特に中期予測において有利である。
このクラスタリングは、予測対象となる全リンクに対して行う必要があるが、地理的に遠く離れたリンク同士ではもともと相関が無いと考えられるため、ブロック化した地域内でのみ処理すればよい。例えば、旅行時間推移パターンをこれら地理的関係を考慮した階層構造(地域¥2次メッシュ¥リンクグループ¥リンク¥)にて保持することで、前記クラスタリングを容易化することができる。また、上記のように、旅行時間推移パターンを階層構造にて管理することは、負荷分散や拡張性の面でも有利である。
また、上記したクラスタリング処理は、基本的に前処理として一度行えばよく、リアルタイムに行う必要はない。具体的なクラスタリング手法としては、Ward法、k−means法等の古典的な手法(例えば、神嶌敏弘による”データマイニング分野のクラスタリング手法(1)−クラスタリングを使ってみよう!−’人工知能学会誌、vol.18、no.1、pp.59−65(2003)を参照)や、T.Kohonenによる書籍”Self−OrganizingMaps,” Springer−Verlag,Berlin,2001)に提案されているSOM(Self Organized Map=自己組織化マップ)等を用いることができる。
[予測処理のスケジューリング]
続いて、本実施形態に係る旅行時間予測装置100の動作(予測処理のスケジューリング)について説明する。
図9、図10は、本実施形態に係る旅行時間予測装置100の動作(予測処理のスケジューリング)を表したフローチャートである。図9を参照すると、旅行時間予測装置100は、予測対象リンクの集合と、予測対象時間に応じ、旅行時間推移パターン蓄積DB104から必要な旅行時間推移パターンをロードする(ステップS201)。
そして、旅行時間予測装置100は、図9に表す予測情報の更新処理を定期的に実行する(ステップS202)。
図10を参照すると、まず、旅行時間予測装置100は、現在時刻までの旅行時間リアルタイムデータ、ステップS201にてロードした旅行時間推移パターン、予測対象時刻に基づき、短期予測、中期予測のそれぞれが必要かどうか判定する(ステップS211)。
旅行時間予測装置100は、予測対象リンクが属するグループから代表リンクを選択する(ステップS212)。
旅行時間予測装置100は、ステップS211で中期予測が必要と判定されていれば中期予測処理を実行する(ステップS213)。同様に、ステップS211で短期予測が必要と判定されていれば旅行時間予測装置100は、短期予測処理を実行する(ステップS214)。
最後に、旅行時間予測装置100は、それぞれの予測結果を総合し、予測対象リンクと予測対象時間に対応した旅行時間予測結果を出力する(ステップS215)。
以上のように、本実施形態では、上記[予測処理の選択]で述べたように、短期予測、中期予測、長期予測それぞれの長所を組み合わせたものとなっており、少ない計算量で、一定の精度が保証された予測結果を得ることが可能となっている。また、上記[予測処理のグループ化]で述べたように、コスト等の事情から実質的にリアルタイムデータを得ることが不可能なリンク(道路区間)を含んだ経路に係る予測もすることが可能となっている。
また、上記のようにして算出された精度の高い予測データは、旅客や物品を運送する個人ドライバー、運送業事業者、タクシー事業者、バス事業者等の各種運送業者において、経路選択や利用者への二次的な情報サービスを行う上での有用な情報となる。
上記した旅行時間予測装置100により出力された旅行時間予測結果を提供する手段を備えた交通情報提供システムを用いて交通情報提供サービスを行うことが可能となる。これら情報コンテンツは、その有用性に鑑みて、一定の配信期間を定めた固定制や情報配信回数や配信サイズ等に応じた従量制といった任意の料金体系で有料配信とすることが可能である。また、あるいは、所定の広告と組み合せて配信することにより、システム運営費を当該広告主に負担させることとすれば、無料で配信することも可能である。
また更には、旅行時間予測結果のみならず、適宜注釈を付けて、上記変換パラメータも合せて配信することとしてもよい。
以上、本発明の好適な各実施形態について説明したが、これら実施形態は本願出願人が知りえた好適な実施形態を記載したものであり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形を加えることが可能であることはいうまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る旅行時間予測システムの全体構成を表した図である。 本発明の第1の実施形態に係る旅行時間予測システムにおける関数変換イメージ(定数倍と平行移動)を表した図である。 本発明の第1の実施形態に係る旅行時間予測システムにおける関数変換イメージ(垂直移動と平行移動)を表した図である。 本発明の第1の実施形態に確率的コンプレキシティ計算手段を加えた変形構成をを表した図である。 本発明の第1の実施形態に係る旅行時間予測装置において実行される処理の流れを表したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る旅行時間予測装置において実行される処理の流れを表したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る旅行時間予測装置における変換パラメータ計算処理の詳細を表したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る旅行時間予測システムの全体構成を表した図である。 本発明の第3の実施形態に係る旅行時間予測装置において実行される処理の流れを表したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る旅行時間予測装置において実行される処理の流れを表したフローチャートである。
符号の説明
100 旅行時間予測装置
101 旅行時間リアルタイムデータ
102 パターン変換手段
103 予測値計算手段
104 旅行時間推移パターン蓄積DB
105 確率的コンプレキシティ計算手段
110 長期予測手段
111 中期予測手段
112 短期予測手段

Claims (14)

  1. 全リンク集合の中から予測対象として指定されたリンクと、予測対象の日時と、前記指定されたリンクに関して逐次入力される旅行時間時系列データと、を入力として、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を出力する旅行時間予測装置であって、
    少なくとも日種別に各リンクの過去の時系列データを統計処理した旅行時間推移パターンを保持するデータベースから、前記指定されたリンク及び日種別に対応する旅行時間推移パターンを受け取り、
    前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差に最近のデータほど重視するように働く重み付け係数を乗ずる重み付き誤差項と、所定のペナルティ係数が設定されたペナルティ項とを含む数式を用いて、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差が最も小さくなる旅行時間推移パターンの変換パラメータを算出し、
    該算出した変換パラメータによって前記旅行時間推移パターンを変換して得られる予測関数を用いて予測すること、
    を特徴とする旅行時間予測装置。
  2. 前記重み付き誤差の重み係数とペナルティ項の大きさを予測的確率的コンプレキシティを小さくすることで最適化すること、
    を特徴とする請求項に記載の旅行時間予測装置。
  3. 前記変換パラメータとして、少なくとも前記旅行時間推移パターンの定数倍パラメータ及び水平移動パラメータを算出すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の旅行時間予測装置。
  4. 前記変換パラメータとして、少なくとも前記旅行時間推移パターンの垂直移動パラメータ及び水平移動パラメータを算出すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の旅行時間予測装置。
  5. 前記逐次入力される過去一定時間において観測された所定個数の旅行時間時系列データと、計算回次毎に小さくなるよう定められた仮変動幅を適用/非適用とした複数パターンの仮変換パラメータを用いて計算した予測値と、の誤差の出現確率に基づいて、前記仮変換パラメータの更新と前記誤差の計算を所定回数繰り返すことにより、前記旅行時間推移パターンの変換パラメータを決定すること、
    を特徴とする請求項1乃至いずれか一に記載の旅行時間予測装置。
  6. 更に、自己回帰モデルを利用し、所定時間先までの旅行時間の短期予測を行う短期予測手段を備え、
    前記短期予測手段の予測範囲を超える部分について、前記予測関数を用いた旅行時間の中期予測を行うこと、
    を特徴とする請求項1乃至いずれか一に記載の旅行時間予測装置。
  7. 前記短期予測と中期予測それぞれにおいて、前記逐次入力される旅行時間時系列データと、前記データベースに格納されている旅行時間推移パターンとが有意に異なるときのみ予測を実行すること、
    を特徴とする請求項に記載の旅行時間予測装置。
  8. 全リンク集合の中から予測対象として指定されたリンクと、予測対象の日時と、前記指定されたリンクに関して逐次入力される旅行時間時系列データと、を入力として、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を出力する旅行時間予測装置であって、
    少なくとも日種別に各リンクの過去の時系列データを統計処理した旅行時間推移パターンを保持するデータベースから、前記指定されたリンク及び日種別に対応する旅行時間推移パターンを受け取り、
    全予測対象リンクについて予め定めるグループにグループ分けし、前記各グループ毎の代表リンクについて、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差が小さくなる旅行時間推移パターンの変換パラメータを算出しておき、
    前記代表リンクと同一のグループに属するリンクに対して前記変換パラメータの値を用いて、前記旅行時間推移パターンを変換して得られる予測関数を用いて予測すること、
    を特徴とする旅行時間予測装置。
  9. 請求項1乃至いずれか一に記載の旅行時間予測装置と接続され、
    更に、所定の端末に対して、前記旅行時間予測装置より出力された予測旅行時間を含んだ交通情報を提供する手段を備えたこと、
    を特徴とする交通情報提供システム。
  10. 前記交通情報の配信期間を定めた固定制の課金手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項に記載の交通情報提供システム。
  11. 前記交通情報の配信回数に応じた従量制の課金手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項に記載の交通情報提供システム。
  12. 前記交通情報とともに、前記予測関数の変換に用いた前記変換パラメータの値を提供すること、
    を特徴とする請求項乃至11いずれか一に記載の交通情報提供システム。
  13. 全リンク集合の中から予測対象として指定されたリンクと、予測対象の日時と、前記指定されたリンクに関して逐次入力される旅行時間時系列データと、を入力として、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を出力するコンピュータを用いた旅行時間の予測方法であって、
    前記コンピュータが、少なくとも日種別に各リンクの過去の時系列データを統計処理した旅行時間推移パターンを保持するデータベースから、前記指定されたリンク及び日種別に対応する旅行時間推移パターンを受け取るステップと、
    前記コンピュータが、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差に最近のデータほど重視するように働く重み付け係数を乗ずる重み付き誤差項と、所定のペナルティ係数が設定されたペナルティ項とを含む数式を用いて、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差が最も小さくなる旅行時間推移パターンの変換パラメータを算出するステップと、
    前記コンピュータが、前記算出した変換パラメータによって前記旅行時間推移パターンを変換して予測関数を得るステップと、
    前記コンピュータが、前記予測関数を用いて、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を予測し出力するステップと、を含むこと、
    を特徴とする旅行時間の予測方法。
  14. 全リンク集合の中から予測対象として指定されたリンクと、予測対象の日時と、前記指定されたリンクに関して逐次入力される旅行時間時系列データと、を入力として、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を出力するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    少なくとも日種別に各リンクの過去の時系列データを統計処理した旅行時間推移パターンを保持するデータベースから、前記指定されたリンク及び日種別に対応する旅行時間推移パターンを受け取る処理と、
    前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差に最近のデータほど重視するように働く重み付け係数を乗ずる重み付き誤差項と、所定のペナルティ係数が設定されたペナルティ項とを含む数式を用いて、前記旅行時間推移パターンと前記逐次入力される旅行時間との誤差が最も小さくなる旅行時間推移パターンの変換パラメータを算出する処理と、
    前記算出した変換パラメータによって前記旅行時間推移パターンを変換して予測関数を得る処理と、
    前記予測関数を用いて、前記指定されたリンクと日時における予測旅行時間を予測し出力する処理と、を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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