JP4932362B2 - 自動車の制御装置,制御方法及び変速システム - Google Patents

自動車の制御装置,制御方法及び変速システム Download PDF

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Description

本発明は、自動車の制御装置,制御方法及び変速システムに係り、特に、モータの駆動力によりアクティブに変速する方式に用いるに好適な自動車の制御装置,制御方法及び変速システムに関する。
従来の自動変速機は、遊星歯車式あるいは平行軸式変速機構が用いられ、変速比の異なるギア段に個別に設けられたクラッチを選択的に締結して変速する方法が一般的である。それに対して、最近、2つの中間軸を持つ平行軸式変速機構にモータを組み合わせてアクティブに変速を行う装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−113932号公報
特許文献1記載のシステムでは、2つの中間軸に配置されたギア列に動力を各々伝達するために、モータの回転トルクと回転速度を制御している。そして、変速時は、モータを介してエンジンの駆動力を車輪に伝達している。一方、ニュートラル時や動力伝達を行わない状態では、変速機の出力軸とエンジンの駆動軸(変速機の入力軸)を切り離す必要がある。なお、以下の説明では、ニュートラル時や動力伝達を行わない状態の両方を含めて、「ニュートラル時」と称するものとする。
ここで、走行中のニュートラル状態では、変速機の入力軸に対して第1中間軸と第2中間軸のいずれを接続するは走行状態に応じて変化するため、どちらの中間軸を接続するのが好ましいかは、判断が難しいものである。例えば、第1中間軸に1速,3速,5速ギアが係合し、第2中間軸に2速,4速,6速ギアが係合しているとき、車速が20km/h程度の走行中にニュートラル状態となったとき、その後の停止した後再発進する場合を考えると、1速ギアを用いるため第1中間軸を入力軸に接続することが好ましいが、停止することなくそのまま再加速する場合を考えると、2速ギアを用いるため第2中間軸を入力軸に接続することが好ましいというように、走行状態に応じて変化する。そして、適切な方の中間軸に接続されていない場合には、変速等に時間を要するため、走行時のレスポンスが低下するという問題があった。
また、走行中のニュートラル状態とは、例えば、減速して停止する直前の状態がある。ここで、高速走行中から急に停車しようとした場合、停車後の再発進の加速性を考えると、1速ギアが選択されている状態とすることが好ましい。しかしながら、6速で高速走行中から急減速して、しかも、停車時には1速ギアが選択されているようにする際、6速→3速→1速というように飛び越して変速する必要があり、停車時の変速ショックが大きくなるという問題もあった。
本発明の目的は、走行時のレスポンスが向上するような走行中のニュートラル状態を制御できる自動車の制御装置,制御方法及び変速システムを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、変速用動力装置と、車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、第1の中間軸と、第2の中間軸と、前記第1の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第1の直結ギアと、前記第2の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第2の直結ギアと、前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/解放可能な第1の変速ギア列と、前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/解放可能な第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う従動ギア列と、前記従動ギア列に共通的に接続された出力軸とを有し、前記変速用動力装置を回転電機と差動装置で構成し、差動装置の3軸の内1軸を回転電機に接続し、他の2軸を前記第一の中間軸と前記第二の中間軸に接続した構成を有する変速機に用いられ、前記変速機の前記2つの直結ギア及び前記第1及び第2の変速ギア列の締結/開放を制御するアクチュエータを制御する制御手段を有する自動車の制御装置において、前記制御手段は、前記車両駆動用動力装置の駆動力を前記出力軸に伝達しないニュートラル時に、前記2つの直結ギアの締結/開放を制御するアクチュエータを制御して、前記2つの直結ギアを両方とも締結して、前記入力軸に前記第1の中間軸及び第2の中間軸を共に連結するようにしたものである。
かかる構成により、走行時のレスポンスを向上し得るものとなる。
)また、上記目的を達成するために、本発明は、変速用動力装置と、車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、第1の中間軸と、第2の中間軸と、前記第1の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第1の直結ギアと、前記第2の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第2の直結ギアと、前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/解放可能な第1の変速ギア列と、前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/解放可能な第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う従動ギア列と、前記従動ギア列に共通的に接続された出力軸とを有し、前記変速用動力装置を回転電機と差動装置で構成し、差動装置の3軸の内1軸を回転電機に接続し、他の2軸を前記第一の中間軸と前記第二の中間軸に接続した構成を有する変速機に用いられ、前記変速機の前記2つの直結ギア及び前記第1及び第2の変速ギア列の締結/開放を制御するアクチュエータを制御する自動車の制御方法において、前記車両駆動用動力装置の駆動力を前記出力軸に伝達しないニュートラル時に、前記2つの直結ギアの締結/開放を制御するアクチュエータを制御して、前記2つの直結ギアを両方とも締結して、前記入力軸に前記第1の中間軸及び第2の中間軸を共に連結するようにしたものである。
かかる方法により、走行時のレスポンスを向上し得るものとなる。
)また、上記目的を達成するために、本発明は、変速用動力装置と、車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、第1の中間軸と、第2の中間軸と、前記第1の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第1の直結ギアと、前記第2の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第2の直結ギアと、前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/解放可能な第1の変速ギア列と、前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/解放可能な第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う従動ギア列と、前記従動ギア列に共通的に接続された出力軸とを有し、前記変速用動力装置を回転電機と差動装置で構成し、差動装置の3軸の内1軸を回転電機に接続し、他の2軸を前記第一の中間軸と前記第二の中間軸に接続した構成を有する変速機と、前記変速機の前記2つの直結ギア及び前記第1及び第2の変速ギア列の締結/開放を制御するアクチュエータを制御する制御手段を有する変速システムにおいて、前記制御手段は、前記車両駆動用動力装置の駆動力を前記出力軸に伝達しないニュートラル時に、前記2つの直結ギアの締結/開放を制御するアクチュエータを制御して、前記2つの直結ギアを両方とも締結して、前記入力軸に前記第1の中間軸及び第2の中間軸を共に連結するようにしたものである。
かかる構成により、走行時のレスポンスを向上し得るものとなる。
本発明によれば、走行時のレスポンスが向上するような走行中のニュートラル状態を制御できるものとなる。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の一実施形態による自動車の制御装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による自動車の制御装置を用いた変速システムの構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動車の制御装置を用いた変速システムの構成を示すシステム構成図である。図2は、本発明の一実施形態による変速システムを搭載した自動車の構成を示すシステムブロック図である。なお、図1と図2において、同一符号は同一部分を示している。
図1に示すように、変速機2は、入力軸300と、出力軸3を備えている。入力軸300は、車両駆動用動力装置(エンジン)1の駆動軸に接続される。エンジン1の出力(駆動力)は、車両駆動用動力制御装置(ATCU)9によって電子制御スロットル弁10を制御することで可変できる。
変速機2の入力軸300は、ドッグクラッチ29D,30Dにより、第1の中間軸13と第2の中間軸17に駆動力を伝達/遮断できる。第1の中間軸13を選択するときは、直結ギア101によって入力軸300に締結され、第2の中間軸17を選択するときは、直結ギア102で入力軸300に締結される。第1の中間軸13と第2の中間軸17は、各々ドッグクラッチ21D,22D,23D,24Dを介して、各変速ギア14,15,16,18,19,20,26により出力軸3に接続されている。ここで、例えば、第1の中間軸13に接続される変速ギア14は1速ギアであり、変速ギア15は3速ギアであり、変速ギア16は5速ギアであり、変速ギア20は後退ギアである。また、第2の中間軸17に接続される変速ギア18は2速ギアであり、変速ギア19は4速ギアであり、変速ギア26は6速ギアである。
ドッグクラッチ29D,30D,21D,22D,23D,24Dは、シフトアクチュエータ21,22,23,24,29,30に接続され、それぞれのアクチュエータ21,22,23,24,29,30の推進力により締結,解放が行えるものである。アクチュエータ21,22,23,24,29,30は、変速制御装置(ATCU)8により制御され、一般的な自動化用のものであり、モータや油圧などの駆動方式が適用できる。なお、ドッグクラッチとアクチュエータは、共に公知の技術であるので詳しい説明は省略する。
さらに、変速用動力装置200の軸は、第1の中間軸13と第2の中間軸17にモータギア111及びモータギア112により接続されている。
変速用動力装置200は、回転電機5と遊星歯車機構31より構成される。回転電機5の回転軸は遊星歯車機構31のプラネタリギアに接続し、第2の中間軸17をサンギアに接続し、リングギアを第1の中間軸13に接続する。遊星歯車機構31は差動装置でも代用可能である。これにより回転電機5の動力は第1の中間軸13と第2の中間軸17に作用することになる。回転電機5の動力は、第1の中間軸側と第2の中間軸側に対して逆方向に作用する。例えば回転電機5に正のトルクを印加した場合、第1の中間軸13の回転速度を上昇させる接続となっている場合は、第2の中間軸17へのトルクは回転速度を低下させる側に働くように接続する。回転電機5の回転数やトルクは、モータ制御装置(MCU)7によって制御される。
図2に示すように、自動車の車両駆動用動力装置(エンジン)1には変速機2が接続され、その出力軸3はデファレンシャルギヤを介してタイヤ4を駆動する。変速機2の中には回転電機5が内蔵されている。回転電機5にはモータ制御装置7(MCU)が接続され、モータ制御装置7の電源としてバッテリ6が搭載されている。回転電機5は、モータ制御装置7により発電機としても機能できる。車両駆動用動力装置1には電子制御スロットル弁10が設けられており要求信号で車両駆動用動力装置1の出力を制御することができる。
変速制御装置(ATCU)8は、モータ制御装置7を介して電動機5のトルクや回転数を制御すると共に,車両駆動用動力制御装置9および電子制御スロットル弁10を介して車両駆動用動力装置1の出力を制御する。また前述したシフトアクチュエータに対して動作を指令する。
次に、図3を用いて、本実施形態による自動車の制御装置による走行中のニュートラル状態における制御内容について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による自動車の制御装置による走行中のニュートラル状態における制御状態を示すシステム構成図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
本実施形態では、図3に示すように、走行中のニュートラル状態では、2つの直結ギアにより第1及び第2の中間軸を入力軸に締結するとともに、全ての変速ギアは出力軸に対して開放するようにしている。ここで、「ニュートラル時」とは、ニュートラル時や動力伝達を行わない状態の両方を含めたものである。
すなわち、図3に示すように、図1に示した変速制御装置(ATCU)8は、シフトアクチュエータ29を動作させ、ドッグクラッチ29Dを動作させて、直結ギア101を締結することで、入力軸300と第1の中間軸13とを締結する。また、変速制御装置(ATCU)8は、シフトアクチュエータ30を動作させ、ドッグクラッチ30Dを動作させて、直結ギア102を締結することで、入力軸300と第2の中間軸17とを締結する。
一方、変速制御装置(ATCU)8は、シフトアクチュエータ21,22,23,24は非動作とすることで、ドッグクラッチ21D,22D,23D,24Dも動作しないことから、1速〜6速ギア及び後退ギアの変速ギアはいずれも出力軸3から開放した状態とする。
変速機では、ニュートラル状態や動力伝達を行わない時に動力伝達経路を遮断する場合に変速用ギア列のギアを全て開放する場合と直結ギアの両方を全て開放する2通りの状態がある。全てのギアを開放した場合は、回転電気5の駆動力を伝える2つの中間軸が共に空回りするためどちらの軸の回転速度も制御できないため、直結ギアか変速ギアの何れかのギアは締結しておく必要がある。
ここで、変速用ギア段の何れかを締結していると、勾配やブレーキにより車両の速度が変化した場合に変速段を逐次切り替えなくてはならない。また、直結ギアの片方のみ締結する場合は、動力伝達を行う状況になった時に、目標のギア段が例えば第1の中間軸から第2の中間軸に車両の速度変化で変化していると目標とは別のギアを締結するかもしくは締結できない状態になる。
そこで、本実施形態では、2つの直結ギアの両方を締結しておくことにより、車両の状態変化に対して目標とするギアに対応する直結ギアのみ締結しておき、対応しない直結ギアを開放してから変速ギア列に締結することで、スムーズで素早い動力伝達が可能となる。したがって、走行時のレスポンスが向上するものである。
次に、図4〜図6を用いて、本実施形態による自動車の制御装置による走行中のニュートラル状態における停車時の変速ショックを低減するための制御内容について説明する。
図4は、高速から急減速停車時の動力伝達経路の切替の説明図である。図5は、比較例における動力伝達経路の切替の説明図である。図6は、本発明の一実施形態による自動車の制御装置による走行中のニュートラル状態における停車時の変速ショックを低減するための制御内容の説明図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
最初に、図4を用いて、高速から急減速停車時の動力伝達経路の切替の必要性について説明する。例えば、6速で走行中に減速する場合は、図中の矢印A2で示す動力伝達状態となっている。一方、停車状態では、再発進時に必要とする駆動力を得られるように1速ギアが選択された状態とするため、矢印A1で示すように、1速ギアを用いた動力伝達状態とする必要がある。
このため、減速中にA2の状態からA1の状態へギアを切り替えなければならい。しかし、通常の変速手段で減速ギアに変更していくと、例えば6速ギアからの減速では5速→4速→3速→2速→1速と変速回数が多く、減速度によっては停車するまでに1速ギアに移行できない。図4の変速機の構成では、飛び越して変速することが可能だが、6速から高車速時にいきなり1速ギアに切り替えるようなことは、変速用動力装置の回転速度の限界を超えることがあり現実的ではない。このため、例えば6速→3速→1速と減速していかなければならない。このような飛び越し変速時においてもブレーキング力によっては、変速が間に合わずに停車してしまう場合がある。また、減速開始直後または車速が高い間に減速を止める場合も想定すると、不用意に低いギアに切り替えることは運転者に違和感を与えることになる。そこで、ある程度の車速までは中間段のギア(例えば3速)への変速を行い、減速度に対して変速が間に合わない場合はA2の伝達経路からA1の伝達経路へ直接変化させることで停車までの間に1速ギアでの伝達経路に移行することが可能である。
しかし、A2の伝達経路からA1の伝達経路に直接移行するためには、一時的に直結ギア(第1中間軸直結ギア,第2中間軸直結ギア)もしくは駆動ギア(1速ギア〜5速ギア)のいずれかを全て切り離す必要がある。
変速用動力装置200の動力は、第1中間軸と第2中間軸の双方に影響を与える。全てのギアを切り離すと動力装置の回転速度は第1中間軸と第2中間軸の回転速度とは無関係になるため、動力を印加しても第1中間軸と第2中間軸の相対回転が制御できるのみで軸の絶対回転速度は制御できない。車両駆動用動力装置1と出力軸3は絶対回転速度で回転しているため、この状態では軸の回転速度を合わせられず、ギアも締結できない。
したがって、直結ギア(第1中間軸直結ギア,第2中間軸直結ギア)を切り離した場合には、以下の図5で説明するように、駆動ギア(1速ギア〜5速ギア)の第1中間軸側と第2中間軸側を各1つを締結してから第1中間軸側もしくは第2中間軸側のギアを開放する必要がある。
ここで、図5を用いて、比較例における動力伝達経路の切替について説明する。図5(A)では、ドッグクラッチ29Dにより入力軸300と第1中間軸13が直結ギア101により締結している。また、ドッグクラッチ24Dにより6速ギア26を介して、第2中間軸17と出力軸3が接続されている。従って、図4における矢印A2の動力伝達経路が形成されている。
次に、図5(B)に示すように、ドッグクラッチ29Dを動作させ、入力軸300と第1中間軸13を開放する。
次に、図5(C)に示すように、ドッグクラッチ22Dを動作させ、1速ギア14により、第1中間軸13と出力軸3を締結する。このとき、自動車は走行中であるため、出力軸3は、車輪の回転速度に応じて回転している。1速ギアの締結時には、回転速度を変化させるトルクや締結時のショックが出力軸3を通して車輪に伝わることになる。
次に、図5(D)に示すように、ドッグクラッチ24Dを動作させ、6速ギア26を開放する。
最後に、図5(E)に示すように、ドッグクラッチ30Dを動作させ、入力軸300と第2中間軸17を直結ギア102により締結することで、図4に矢印A1で示した動力伝達経路に切り替えることができる。
以上のような動力伝達経路の切替方式では、図5(C)において説明したように停車時の変速ショックが発生する。
それに対して、本実施形態では、図6に示すように動力伝達経路の切替を行うものである。ここで、本実施形態の特徴とする点は、図3にて説明した2つの直結ギアを共に締結し、全ての変速ギアを開放する状態を経て、動力伝達経路を切り替える点に特徴がある。
図6(A)では、図5(A)と同様に、変速制御装置(ATCU)8は、ドッグクラッチ29Dを動作させ、入力軸300と第1中間軸13が直結ギア101により締結している。また、変速制御装置(ATCU)8は、ドッグクラッチ24Dを動作させ、6速ギア26を介して、第2中間軸17と出力軸3が接続されている。従って、図4における矢印A2の動力伝達経路が形成されている。
前述のように、ギアの全てを開放してしまうと変速用動力装置200の回転速度を調節しても、第1中間軸と第2中間軸の回転速度を調整できないため、第1中間軸の直結ギアは締結したまま、駆動ギア(変速ギア:1速ギア〜5速ギア)を全て開放する。すなわち、図6(B)に示すように、ドッグクラッチ24Dを動作させ、6速ギア26を開放する。これで、全ての変速ギアは開放されている。
次に、図6(C)に示すように、変速制御装置(ATCU)8は、ドッグクラッチ30Dを動作させ、直結ギア102により、入力軸300と第2中間軸17を締結する。これにより、直結ギア101,102の両方が締結し、しかも、全ての変速ギアが開放した状態、すなわち、図3を同じ状態となる。
次に、図6(D)に示すように、変速制御装置(ATCU)8は、ドッグクラッチ29Dを動作させ、第1中間軸側の直結ギア101を開放する。
最後に、図6(E)に示すように、変速制御装置(ATCU)8は、ドッグクラッチ22Dを動作させ、1速ギア14を締結する。
以上のように、両方の直結ギアを締結した後、第1中間軸側の直結ギアを開放して、第1中間軸側の駆動ギア(1速ギア)を締結する。このとき、図6(C)に示す状態であれば、例えば目標とする締結ギアが変化した場合でも容易に体操することができる。すなわち、例えば、停車のため減速していながら、再度加速するため、2速ギアを締結したい場合のように、矢印A1の動力伝達経路の状態に戻らなければならない状況になっても、第2中間軸側の直結ギアを開放すれば第2中間軸の駆動ギア(2速ギア)を締結可能となるので状態変化に対応しやすいものである。また、図6(C)の状態は、駆動ギア(1速ギア〜5速ギア)が全て開放されている状態のため、変速用動力装置200のトルクやギアの締結ショックが車輪に伝わることがないものである。
なお、図6(E)では、1速ギアを締結する動作を行っているが、このときは、第2中間軸17は直結ギア102により入力軸300に接続され、さらに、エンジン1に接続される状態となっているので、1速ギアの締結時のショックは車輪には伝わらずに、エンジン1側で吸収される。
以上説明したように、本実施形態では、動力伝達経路を切り替えることで、特に、停車時の変速ショックを低減できるとともに、停車時には、1速ギアを締結できているので、減速から再加速時の素早い反応を達成でき、運転者に好適なものとなる。また、途中で状況が変化した場合でも、素早く対応できる。
本発明の一実施形態による自動車の制御装置を用いた変速システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態による変速システムを搭載した自動車の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による自動車の制御装置による走行中のニュートラル状態における制御状態を示すシステム構成図である。 高速から急減速停車時の動力伝達経路の切替の説明図である。 比較例における動力伝達経路の切替の説明図である。 本発明の一実施形態による自動車の制御装置による走行中のニュートラル状態における停車時の変速ショックを低減するための制御内容の説明図である。
符号の説明
1…車両駆動用動力装置
2…変速機
3…出力軸
4…車輪
5…モータ
6…バッテリ
7…インバータ
8…変速制御装置
9…車両駆動用動力制御装置
10…電子制御スロットル弁
13…第1中間軸
14…1速ギア
15…3速ギア
16…5速ギア
17…第2中間軸
18…2速ギア
19…4速ギア
20…後退ギア
21…(3速−5速切替え)シフトアクチュエータ
22…(1速−R速切替え)シフトアクチュエータ
23…(2速ギア締結)シフトアクチュエータ
24…(4速−6速切替え)シフトアクチュエータ
26…6速ギア
29…第1中間軸直結ギア締結アクチュエータ
30…第2中間軸直結ギア締結アクチュエータ
31…遊星歯車機構もしくは差動装置
101…第1中間軸直結ギア
102…第2中間軸直結ギア
111…第1中間軸モータギア
112…第2中間軸モータギア
200…変速用動力装置
300…入力軸

Claims (3)

  1. 変速用動力装置と、
    車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、
    1の中間軸と、
    2の中間軸と、
    前記第1の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第1の直結ギアと、
    前記第2の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第2の直結ギアと、
    前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/解放可能な第1の変速ギア列と、
    前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/解放可能な第2の変速ギア列と、
    前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う従動ギア列と、
    記従動ギア列に共通的に接続された出力軸とを有し
    前記変速用動力装置を回転電機と差動装置で構成し、差動装置の3軸の内1軸を回転電機に接続し、他の2軸を前記第一の中間軸と前記第二の中間軸に接続した構成を有する変速機に用いられ、
    前記変速機の前記2つの直結ギア及び前記第1及び第2の変速ギア列の締結/開放を制御するアクチュエータを制御する制御手段を有する自動車の制御装置において、
    前記制御手段は、前記車両駆動用動力装置の駆動力を前記出力軸に伝達しないニュートラル時に、前記2つの直結ギアの締結/開放を制御するアクチュエータを制御して、前記2つの直結ギアを両方とも締結して、前記入力軸に前記第1の中間軸及び第2の中間軸を共に連結することを特徴とする自動車の制御装置。
  2. 変速用動力装置と、
    車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、
    1の中間軸と、
    2の中間軸と、
    前記第1の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第1の直結ギアと、
    前記第2の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第2の直結ギアと、
    前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/解放可能な第1の変速ギア列と、
    前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/解放可能な第2の変速ギア列と、
    前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う従動ギア列と、
    記従動ギア列に共通的に接続された出力軸とを有し
    前記変速用動力装置を回転電機と差動装置で構成し、差動装置の3軸の内1軸を回転電機に接続し、他の2軸を前記第一の中間軸と前記第二の中間軸に接続した構成を有する変速機に用いられ、
    前記変速機の前記2つの直結ギア及び前記第1及び第2の変速ギア列の締結/開放を制御するアクチュエータを制御する自動車の制御方法において、
    前記車両駆動用動力装置の駆動力を前記出力軸に伝達しないニュートラル時に、前記2つの直結ギアの締結/開放を制御するアクチュエータを制御して、前記2つの直結ギアを両方とも締結して、前記入力軸に前記第1の中間軸及び第2の中間軸を共に連結することを特徴とする自動車の制御方法。
  3. 変速用動力装置と、
    車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、
    1の中間軸と、
    2の中間軸と、
    前記第1の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第1の直結ギアと、
    前記第2の中間軸を、前記入力軸に締結/解放可能な第2の直結ギアと、
    前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/解放可能な第1の変速ギア列と、
    前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/解放可能な第2の変速ギア列と、
    前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う従動ギア列と、
    記従動ギア列に共通的に接続された出力軸とを有し
    前記変速用動力装置を回転電機と差動装置で構成し、差動装置の3軸の内1軸を回転電機に接続し、他の2軸を前記第一の中間軸と前記第二の中間軸に接続した構成を有する変速機と、
    前記変速機の前記2つの直結ギア及び前記第1及び第2の変速ギア列の締結/開放を制御するアクチュエータを制御する制御手段を有する変速システムにおいて、
    前記制御手段は、前記車両駆動用動力装置の駆動力を前記出力軸に伝達しないニュートラル時に、前記2つの直結ギアの締結/開放を制御するアクチュエータを制御して、前記2つの直結ギアを両方とも締結して、前記入力軸に前記第1の中間軸及び第2の中間軸を共に連結することを特徴とする変速システム。
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