JP4930714B2 - 横型マシニングセンタのワーク払出し装置 - Google Patents

横型マシニングセンタのワーク払出し装置 Download PDF

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Description

この発明は、横型マシニングセンタで加工した後の加工位置のワークを払出し位置に払出す横型マシニングセンタのワーク払出し装置に関するものである。
特許文献1には、ケーシングに軸支した回転軸を工作機械の主軸のテーパ孔に着脱可能に構成したワーク把持工具を工具マガジンに収納しておき、そのワーク把持工具のケーシングに回転軸に設けたピニオンに噛み合う一対の平行なラック部材を摺動可能に設け、ラック部材の互いに反対側となる突出端に把持部材を夫々設け、ワーク把持工具を主軸に装着させた状態で、主軸の回転により把持部材を開閉動作させ、加工位置のワークを把持部材で把持した後、工作機械の主軸(移動コラム)を左右移動させてワークを加工位置側方の所定位置に搬送するようにしたワーク払出し装置が開示されている。
特許文献2には、特許文献1と同様に、ケーシングに軸支した回転軸を工作機械の主軸のテーパ孔に着脱可能に構成したワーク把持工具を工具マガジンに収納しておき、そのワーク把持工具の回転軸の先端部分にねじ部を設け、ケーシングに回転軸のねじ部に螺合する開閉用部材を回転軸の軸線方向に摺動可能に設け、ケーシングに揺動可能に設けた把持部材の嵌合突起部を開閉用部材の開閉用溝に嵌合させ、ワーク把持工具を主軸に装着させた状態で、主軸の回転により把持部材を開閉動作させ、加工位置のワークを把持部材によって把持した後、工作機械の主軸(移動コラム)を左右移動させてワークを加工位置側方の所定位置に搬送するようにしたワーク払出し装置が開示されている。
特許文献3には、主軸がX、Y、Z軸方向へ移動可能なマシニングセンタの工具マガジンに保持具を収納させておき、保持具に切削油等の圧力流体で把持部を開閉させるシリンダを備え、保持具を主軸に装着させた状態で、圧力流体をシリンダに給排して保持部を開閉動作させ、加工位置のワークを保持部によって把持した後、工作機械の主軸を移動させてワークを加工位置側方の搬出路に搬送するようにしたワーク払出し装置が開示されている。
特開2003−181736号公報 特開2003−231034号公報 特開2004−42152号公報
特許文献1〜3に記載のワーク払出し装置では、マシニングセンタ等の工作機械の主軸の移動領域が主軸の工具でワークを加工する領域に設定されているので、主軸に装着したワーク把持工具や保持具でワークを把持して払出す払出し位置が加工位置の側方に制限され、ワークを加工位置の前方の払出し位置に直接払出すことができない問題がある。その為、ワーク加工位置の前方へ払出したいときは、特許文献3に記載されているように、ワークの加工位置の側方にワークを前方へ搬送する搬出路を設け、ワーク把持工具や保持具によって把持したワークを加工位置側方の搬出路に払出した後でワークを搬出路によって加工位置の前方へ取出すようにしている。ところが、このように搬出路を別個に設ける装置では、装置の構成が複雑になる上に、ワークの取出しが不安定になり、ワークを次工程に移送する際のトラブルを招く問題がある。また、特許文献1〜3のワーク払出し装置では、ワークを把持部材で把持して搬送するようになっているので、ワーク把持工具や保持具の構成が複雑でコスト高になる上に、ワーク把持工具や保持具の把持部材の構成が把持すべきワークの形状や寸法に特定され、ワークの種類に応じて種々のワーク把持工具や保持具を準備する必要があってトータルコストが高くなる問題もある。
本願発明の課題は、種々形状のワークの払出しに兼用することができて、しかも簡易な構成で安価に製造できる横型マシニングセンタのワーク払出し装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本願発明は、主軸を回転可能に支承して左右、上下、前後に移動される主軸支承体と、主軸に装着する交換用の工具を収納可能な工具マガジンと、主軸と工具マガジンとの間で工具交換可能な工具交換装置を備え、主軸に装着した工具を左右、上下、前後に移動させてワークを加工するようにした横型マシニングセンタにおいて、加工済のワークを払出し位置に押出す払出し工具を備え、払出し工具を工具マガジンに主軸との間で交換可能に収納するワーク払出し装置であって、
軸線方向に長いケーシングと、ケーシングの元部側に回転可能に支承させた回転体と、回転体の軸心部に固着してケーシングの先端側へ突出させた送り軸と、ケーシングに回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設けた軸線方向に長い押出部材と、押出部材の元部側に軸線方向へ相対移動しないように設けて送り軸に螺合させたナット部材を備え、回転体に主軸に着脱可能な嵌着部、ケーシングに主軸支承体に係合可能な係合部を夫々設けて払出し工具を構成し、
ケーシングを軸線方向に長い筒形に形成し、ケーシング内に先端部が閉塞された筒形の押出部材を回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設け、押出部材の元部側にナット部材を固着して押出部材内の閉鎖空間に送り軸とナット部材を収納し、押出部材の先端部に交換可能なワーク当接部材を備え、
主軸の回転により送り軸が回転体と一体回転し、回り止め状態のケーシングと押出部材により、ナット部材と押出部材が送り軸に沿って前方へ移動し、ワーク当接部材が加工位置のワークを押して払出し位置へ払出すことを特徴とする(請求項1)。
また、本願発明は、前記嵌着部を主軸の装着孔に装着した際に、前記主軸支承体の係合孔に前記係合部を嵌合して前記ケーシングを回り止め状態とする一方、ケーシング内に摺動キーを備え、前記押出部材の外周の摺動部に摺動凹部を形成し、摺動凹部と摺動キーの嵌合により押出部材を回り止め状態としたことを特徴とする(請求項2)。
また、本願発明は、回転体を横型マシニングセンタが備えている主軸のリジットタップサイクル機能によって回転させるように構成し、1サイクルでワークの払出しを完了するようにしたことを特徴とする(請求項3)。
本願発明は、軸線方向に長いケーシングと、ケーシングの元部側に回転可能に支承させた回転体と、回転体の軸心部に固着してケーシングの先端側へ突出させた送り軸と、ケーシングに回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設けた軸線方向に長い押出部材と、押出部材の元部側に軸線方向へ相対移動しないように設けて送り軸に螺合させたナット部材を備え、回転体に主軸に着脱可能な嵌着部を、ケーシングに主軸支承体に係合可能な係合部を夫々設けて払出し工具を構成し、
ケーシングを軸線方向に長い筒形に形成し、ケーシング内に先端部が閉塞された筒形の押出部材を回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設け、押出部材の元部側にナット部材を固着して押出部材内の閉鎖空間に送り軸とナット部材を収納し、押出部材の先端部に交換可能なワーク当接部材を備え、
主軸の回転により送り軸が回転体と一体回転し、回り止め状態のケーシングと押出部材により、ナット部材と押出部材が送り軸に沿って前方へ移動し、ワーク当接部材が加工位置のワークを押して払出し位置へ払出すので、工具マガジンに収納された払出し工具を主軸に装着し、払出し工具の押出部材を主軸の回転により前進させると共に主軸を前進させることで、押出部材により加工位置のワークを加工位置前方の払出し位置に大きく押し移動させて払出すことができる。また、工具マガジンに収納された払出し工具を主軸に装着し、その払出し工具の押出部材を主軸の回転により前進させると共に主軸を前進させてワークを払出すようにしたので、ワーク払出し装置の為の専用設置スペースを不要にでき、既設のマシニングセンタにも簡易迅速に実施できる。また、払出し工具の押出部材を前進させて押出部材でワークを押し移動させて払出すので、ワークの形状等が種々異なるときでも、それらのワークを同一の払出し工具によって容易に払出すことができ、製造コストを低くできる。
また、本願発明は、ケーシングを軸線方向に長い筒形に形成し、ケーシング内に先端部が閉塞された筒形の押出部材を回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設け、押出部材の元部側にナット部材を固着し、押出部材の先端部にワーク当接部材を備えているので、押出部材内の閉鎖空間に送り軸とナット部材を収納でき、送り軸とナット部材に切粉や塵埃等が付着するのを防止して長期に亘って作動を確実にできる。
また、本願発明は、回転体を横型マシニングセンタの主軸のリジットタップサイクル機能によって回転させるように構成し、1サイクルでワークの払出しを完了するようにしたので、新たな駆動源を追加することなく、少ない費用でワークを加工位置前方へ簡易迅速に払出しできる。
次に、図に示す本願発明の実施形態について説明する。図1、図2は、クイル式の横型マシニングセンタ1の側面図を示すもので、図1は加工位置Pに位置されているワークWを加工している状態を示し、図2は加工後のワークWを加工位置Pから加工位置P前方の払出し位置Qに払出している状態を示している。クイル式の横型マシニングセンタ1は、ベッド2上に左右方向(X軸)に移動可能に設けられている移動コラム3と、この移動コラム3に上下方向(Y軸)に移動可能に設けられているサドル5と、サドルに水平姿勢で前後方向(Z軸)に移動可能に設けられている主軸支承体として例示するクイル7とを備えている。クイル7には主軸9が回転可能に支承され、主軸9の先端部には工具10を交換可能に装着する為の装着孔11(図ではテーパ孔を示している)が設けられている。移動コラム3は図示しない左右移動用モータによって正逆回転される送り軸13によって左右移動され、サドル5は昇降用モータ15によって正逆回転される送り軸16によって上下移動され、クイル7は前後移動用モータ18によって正逆回転される図示しない送り軸によって前後移動されるようになっている。主軸9はクイル7の後端部に設けられている主軸用モータ20によって正逆回転されるようになっている。
移動コラム3の上方にはベッド2から立設されている複数の支柱21等によって左右方向の支持枠23が固定的に配置され、その支持枠23に工具マガジン25が設置されている。工具マガジン25は、割出用モータ26によって回転される回転軸27に円盤状の工具保持板28が設けられ、その工具保持板28の外周部に多数の保持部29が設けられている。工具保持板28の保持部29に種々の工具10が交換可能に保持されている。工具保持板28の保持部29に保持されている工具10と主軸9の装着孔11に装着されている工具10とを交換する工具交換装置30は、サドル5が上昇することで主軸9の装着孔11に装着されている工具10を工具保持板28の最下端位置の保持部29に直接装着し、その後クイル7が後退して工具10を主軸9の装着孔11から抜き取り、また、主軸9の装着孔11を工具保持板28の最下端位置の保持部29に保持されている工具10の後方に位置させた後、クイル7を前進させて主軸9の装着孔11に工具10を装着し、その後サドル5が下降することで工具10を工具保持板28の最下端位置の保持部29から離脱させて工具交換するようになっている。なお、工具マガジン25は、チェーンを利用したものや、案内溝を利用した他の工具マガジンであっても良い。工具交換装置30は、両端部に工具保持部を備えた交換アームを用いて工具交換するものであっても良い。
また、ベッド2上には、加工領域にワーク固定用の冶具32が設置されている。冶具32は、冶具本体33に加工位置Pで昇降可能な案内部材34を備え、案内部材34の上昇状態で案内部材34上にワークWが前方から人手やロボット等で供給されたりワークWが次に示すワーク払出し装置40によって前方へ払出しされ、案内部材34の下降状態で案内部材34上のワークWを冶具本体33に図示しないクランプ装置によりクランプしたりアンクランプするようになっている。横型マシニングセンタ1の加工領域前方の払出し位置Qには、ワークWを載置可能な載置テーブル36が設けられている。この載置テーブル36の上面は、上昇状態の案内部材34の上面と同じ高さに設定され、かつ、上昇状態の案内部材34に対して開閉ドア38の移動軌跡を挟んで僅かな隙間をあけて連続するように設けられている。なお、払出し位置Qには、載置テーブル36の代わりにワークWを載置可能な搬送コンベアや昇降テーブルを配置して置いても良い。
次に、クイル式横型マシニングセンタ1において、加工済の加工位置PのワークWを払出し位置Qに払出すためのワーク払出し装置40について説明する。ワーク払出し装置40は、図3、図4に示す払出し工具42を備えている。この払出し工具42は、軸線方向に長い筒形のケーシング43と、ケーシング43内の元部側に軸受44を介して回転可能に支承されている回転体46と、回転体46のケーシング先端側の軸心部に固着されてケーシング43の先端側へ突出されている送り軸47と、ケーシング43内に摺動キー48によって回り止めされた回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設けられている軸線方向に長い筒形の押出部材50と、押出部材50の元部側にねじ51によって固着されて軸線方向へ相対移動しないように設けられているナット部材52を備えている。ナット部材52は送り軸47に螺合されている。押出部材50は、ケーシング43の先端側に形成されている開口孔43aに摺動可能に嵌合され、また、先端部が閉塞されて押出部材50内部に切粉や塵埃が侵入しないようにしてある。押出部材50の先端部には、種々のワークWに対応するワーク当接部材55が交換可能に取着されているが、ワーク当接部材55は押出部材50に一体に具備させても良い。押出部材50の外周には、元部側端部にケーシング43内面を摺動可能な鍔状の摺動部50aが形成され、その摺動部50aに摺動キー48に嵌合している摺動凹部50bが形成されている。
回転体46は、後部がケーシング43から後方へ突出し、その突出部分に、一般の工具10と同様に、工具マガジン25の保持部29に把持させる把持部46aと、主軸9の装着孔11に装着される嵌着部として例示するテーパ部46bと、主軸9内の図示しないプルロッドにより引き込まれるプルスタッド46cが夫々形成されている。ケーシング43には、元部側外周に支持腕56が突設され、その支持腕56に係合部として例示する回り止めピン57が後方へ突出するように固着されている。回り止めピン57は、クイル7の先端面に設けられている図示しない係合孔に嵌合してケーシング43が軸線回りに回転するのを回り止めするようになっている。
前記払出し工具42は、ワーク加工中においては、交換用の工具10と同様に、工具マガジン25の工具保持板28の保持部29に保持され、工具マガジン25に収納されている。
なお、図では主軸9の装着孔11に装着される嵌着部としてプルスタッド46cを備えたテーパ部46bを示しているが、主軸9の装着孔11としてはプルスタッドを備えない二面拘束の嵌合部で構成しても良い。その場合、主軸9の装着孔11は、二面拘束の工具や二面拘束の払出し工具を装着できるように二面拘束対応に構成される。
以上のようなクイル式横型マシニングセンタ1においては、移動コラム3を左右移動させ、サドル5を上下動させ、クイル7を前後移動させることで、主軸9を制御プログラムに応じて左右、上下、前後に三次元移動させることができ、主軸9に装着された工具10によって加工位置PのワークWを加工することができる。主軸9に装着されている工具10は制御プログラムに応じて工具マガジン25に収納されている他の工具10と自動交換され、ワークWに一連の加工を行う。ワークWを加工する際は、開閉ドア38が閉鎖されている。
ワークWの加工が完了し、加工済のワークWを加工位置Pから払出し位置Qに払出すときには、主軸9に装着されている工具10が工具マガジン25に収納されている払出し工具42と自動交換される。この自動交換は、主軸9を左右、上下、前後に三次元移動させて主軸9の工具10を工具マガジン25の最下端部の保持部29に把持させた後、主軸9を後退させて主軸9から工具10を離脱させ、その後、工具マガジン25の工具保持板28を回転させて払出し工具42を最下端部の交換位置に割出し移動させ、その後、主軸9を前進させて主軸9の装着孔を払出し工具42のテーパ部46bに装着すると共にクイル7の係合孔に払出し工具42の回り止めピン57を嵌合させた後、主軸9を下降させて払出し工具42を工具マガジン25の保持部29から離脱させることで行う。この工具10と払出し工具42との自動交換は工具10どうしの自動交換と同様に行うことができる。加工位置Pでは、加工済のワークWが冶具32からアンクランプされた後、案内部材34が上昇されて冶具32の上方に移動される。また、開閉ドア38は、ワークWの払出しとワークWの供給の為に開放される。
次に、主軸9を左右、上下、前後に三次元移動させて主軸9に装着されている払出し工具42の押出部材50のワーク当接部材55を加工位置PのワークWの後面(加工領域の奥側)に近接させて対向させる。この場合、主軸9の工具10でワークWを加工する場合と同様にして、主軸9の払出し工具42をワークWの位置や形状に応じて最適な位置に容易に移動させることができる。その状態で、横型マシニングセンタ1が備えている主軸9のリジットタップサイクル機能によって主軸9を回転させる。この主軸9の正回転(例えば図3の右側から見て右回転)によって送り軸47が一体に回転するが、ケーシング43と押出部材50が回り止めされて回転しないので、ナット部材52が送り軸47に沿って前方(送り軸47の先端側)へ移動される。そのナット部材52の移動により押出部材50が前方へ移動され、押出部材50のワーク当接部材55が加工位置PのワークWに当接してワークWを払出し位置Qへ押し移動させ、ワークWを払出し位置Qへ払出す。この場合、押出部材50のワーク当接部材55が最前進端に移動されたとき、ワーク当接部材55が開閉ドア38の移動軌跡の僅か手前に位置されるように設定し、何らかの原因によって開閉ドア38が閉じてもワーク当接部材55と干渉しないようにしてあるが、ワーク当接部材55が開閉ドア38の移動軌跡を越えて加工領域外まで前進するようにしても良い。主軸9は、リジットタップサイクル機能によって正回転された後直ちに逆回転されるので、送り軸47が一体に逆回転し、その結果、前進端に移動された押出部材50が直ちに後方へ移動されて元の位置に戻される。前記のように主軸9のリジットタップサイクル機能の1サイクルでワークWの払出しを迅速に完了することができる。
その後、払出し工具42は、主軸9の三次元移動により、次のワークWを加工するための工具10と自動交換され、工具マガジン25に収納される。また、加工済のワークWが払出し位置Qに払出しされることで、その払出しによってその横型マシニングセンタ1でのワークWの加工完了を直接または間接的に確認し、次のワークWが人手またはロボットなどで加工位置Pに供給されて固定され、再びワークWの加工が行われる。
なお、前記ワーク払出し動作では、加工位置PのワークWを払出す場合、払出し工具42を加工位置PのワークWの後面に近接させた後で、主軸9を回転させて押出部材50を前進させてワークWを払出すようにしたが、払出し工具42を加工位置PのワークWの後面に近接させる前に、先ず、クイル7を最後退させた状態で、主軸9を正回転させて押出部材50を最前進させ、その状態で払出し工具42のワーク当接部材55を加工位置PのワークWの後面に近接させて対向させ、その後クイル7を前進させてワークWを前方へ払出すようにしても良い。また、ワーク当接部材55の形状が異なる複数の払出し工具42を工具マガジン25に収納させておき、ワークWの払出しに最適な払出し工具42を選択して使用するようにしても良い。
また、図では、移動コラムに設けたサドルにクイルを前後移動可能に設けたクイル式の横型マシニングセンタに実施した場合を示しているが、前後、左右に移動可能な移動コラムに主軸ヘッドを上下移動可能に設けたコラム移動式の横型マシニングセンタにも同様に実施でき、その場合、クイルの前後移動の代わりに移動コラムが前後移動して主軸を前後移動させることになる。
本発明の工具払出し装置を備えたマシニングセンタの側面図である。 工具払出し装置の作動状態を示すマシニングセンタの側面図である。 工具払出し装置の払出し工具を示す断面図である。 図3の払出し工具のIV―IV線断面図である。
符号の説明
1 横型マシニングセンタ
2 ベッド
3 移動コラム
5 サドル
7 クイル(主軸支承体)
9 主軸
25 工具マガジン
40 ワーク払出し装置
42 払出し工具
43 ケーシング
46 回転体
46b テーパ部(嵌着部)
47 送り軸
48 摺動キー
50 押出部材
50b 摺動凹部
52 ナット部材
55 ワーク当接部材

Claims (3)

  1. 主軸を回転可能に支承して左右、上下、前後に移動される主軸支承体と、主軸に装着する交換用の工具を収納可能な工具マガジンと、主軸と工具マガジンとの間で工具交換可能な工具交換装置を備え、主軸に装着した工具を左右、上下、前後に移動させてワークを加工するようにした横型マシニングセンタにおいて、加工済のワークを払出し位置に押出す払出し工具を備え、払出し工具を工具マガジンに主軸との間で交換可能に収納するワーク払出し装置であって、
    軸線方向に長いケーシングと、ケーシングの元部側に回転可能に支承させた回転体と、回転体の軸心部に固着してケーシングの先端側へ突出させた送り軸と、ケーシングに回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設けた軸線方向に長い押出部材と、押出部材の元部側に軸線方向へ相対移動しないように設けて送り軸に螺合させたナット部材を備え、回転体に主軸に着脱可能な嵌着部、ケーシングに主軸支承体に係合可能な係合部を夫々設けて払出し工具を構成し、
    ケーシングを軸線方向に長い筒形に形成し、ケーシング内に先端部が閉塞された筒形の押出部材を回り止め状態で軸線方向へ移動可能に設け、押出部材の元部側にナット部材を固着して押出部材内の閉鎖空間に送り軸とナット部材を収納し、押出部材の先端部に交換可能なワーク当接部材を備え、
    主軸の回転により送り軸が回転体と一体回転し、回り止め状態のケーシングと押出部材により、ナット部材と押出部材が送り軸に沿って前方へ移動し、ワーク当接部材が加工位置のワークを押して払出し位置へ払出すことを特徴とする横型マシニングセンタのワーク払出し装置。
  2. 前記嵌着部を主軸の装着孔に装着した際に、前記主軸支承体の係合孔に前記係合部を嵌合して前記ケーシングを回り止め状態とする一方、ケーシング内に摺動キーを備え、前記押出部材の外周の摺動部に摺動凹部を形成し、摺動凹部と摺動キーの嵌合により押出部材を回り止め状態としたことを特徴とする請求項1記載の横型マシニングセンタのワーク払出し装置。
  3. 回転体を横型マシニングセンタが備えている主軸のリジットタップサイクル機能によって回転させるように構成し、1サイクルでワークの払出しを完了するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の横型マシニングセンタのワーク払出し装置。
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