JP4928382B2 - 特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、記録媒体 - Google Patents

特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4928382B2
JP4928382B2 JP2007208936A JP2007208936A JP4928382B2 JP 4928382 B2 JP4928382 B2 JP 4928382B2 JP 2007208936 A JP2007208936 A JP 2007208936A JP 2007208936 A JP2007208936 A JP 2007208936A JP 4928382 B2 JP4928382 B2 JP 4928382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency domain
specific direction
angle
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007208936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009044588A (ja
Inventor
裕輔 日岡
和則 小林
賢一 古家
章俊 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2007208936A priority Critical patent/JP4928382B2/ja
Publication of JP2009044588A publication Critical patent/JP2009044588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4928382B2 publication Critical patent/JP4928382B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は音声通話や機器の操作などハンズフリー方式で音声を取得する収音装置に関するものであり、特に収音装置から見て特定の方向に存在する音源からの音だけを強調して収音したい場合に適用して好適な特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、および特定方向収音プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来技術では、図1に示すようにx−y平面上のM個の異なる位置(p,q)〜(p,q)に配置されたマイクロホンmic.1〜mic.Mを用いて、任意の角度θの方向にある音源から発生される音を信号とし、それ以外の方向で発せられる音を雑音として、信号のみを強調して高いSNR(信号雑音比)で収音する。図2は従来の強調収音法の構成を示すブロック図である。位置(x,y)に配置されたマイクロホンmで受音した信号x(n)(m=1…M)に対し、式(1)のように遅延Dを付加することにより信号y(n)を得る。
(n)=x(n−D) (1)
このとき遅延量Dは、あらかじめ与えられた所望音源の方向θから、それぞれ式(2)により導出することができる。
=(d/c)sinθ (2)
ここでcは音速であり、dは図1においてθ方向から到来した音波から見たときの、マイクmと基準点の間の距離で、式(3)により表される。
=psinθ+qcosθ (3)
次にいま得られたy(n)を式(4)のように加算することで、所望位置から発せられる音を強調した信号z(n)が求められる。
Figure 0004928382
以上が従来の強調収音法(非特許文献1)である。この従来技術で形成される指向特性には図3に示すように、主ビームBMに近接して比較的大きい利得を持つサイドローブSBとよばれる領域が生じるため、雑音を十分に抑圧することができない。またこのサイドローブSBの利得を極力小さく抑えるためには、マイクロホン数を増やし、またマイクロホンアレーを大型にする必要がある(非特許文献1)。
大賀寿郎、山崎芳男、金田豊共著、音響システムとディジタル処理、電子情報通信学会 P.181〜P.186 7.1.2.
従来技術を用いて収音装置の指向特性をある特定の方向に向け、その方向で発せられる音を強調し、それ以外の方向で発せられる音を抑圧して収音する場合に、従来技術により形成される指向特性はサイドローブを持つ。したがって、本来抑圧したい方向から発せられる音が十分に抑圧されずに収音されてしまう問題があった。このため強調したい音源の方向以外に非常に大きな音を発する雑音源が存在する場合に、従来技術の収音装置は所望音源に対する十分な強調効果が得られなかった。また従来技術において、サイドローブを低減するには、マイクロホン数を増やし、またマイクロホンアレーを大型にしなければならず、実用する際には設置、運搬が困難であった。さらに従来技術による収音装置の指向特性は周波数によって変化するため、所望音や雑音のもつ周波数構造によっては、十分な強調効果が得られない問題があった。
本発明は以上の課題を解決されるためになされたもので、マイクロホンアレーの規模を拡大することなく、従来技術よりも高いSNRで所望音源からの音を強調して収音する装置を実現することにある。
本発明の特定方向収音装置は、複数のビームフォーマー部、複数の周波数領域変換部、特定方向選択部、信号量推定部、利得係数算出部、乗算部を備える。ビームフォーマー部は、複数のマイクロホンを搭載して構成されるマイクロホンアレーの出力信号を利用してそれぞれが異なる方向の角度領域から到来する音を強調して収音する。周波数領域変換部は、複数のビームフォーマー部が収音した角度領域信号のそれぞれを複数の帯域成分に分割した周波数領域信号に変換する。特定方向選択部は、各周波数領域変換部が出力する周波数領域信号の中の所望方向の角度領域に属する特定方向周波数領域信号を選択する。信号量推定部は、領域集約手段と逆行列演算手段と乗算手段とを有する。領域集約手段は、特定方向周波数領域信号の信号量と他の方向の角度領域信号の信号量からなる集約パワーベクトルを求める。逆行列演算手段は、ビームフォーマー部の指向特性から求めた集約ゲイン行列の逆行列を求める。乗算手段は、集約パワーベクトルに逆行列を乗算して周波数領域信号の総和量の推定値を求める。利得係数算出部は、特定方向周波数領域信号の信号量と周波数領域信号の総和量との比により周波数帯域毎の利得係数を算出する。乗算部は、利得係数算出部が算出した利得係数を特定方向周波数領域信号の各対応する周波数帯域の信号量に乗算する。
本発明の特定方向収音装置によれば、所望方向の音源が発する音を強調して収音する際の強調効果を改善するために、マイクロホンアレーによって受音した信号を用いて複数のビームフォーマー部処理の結果から各音源が発する音信号のパワーを推定し、収音領域内の信号を強調する非線形フィルタ係数を用いて所望音信号を強調する。したがって、マイクロホンの数の増大やマイクロホンアレーの大型化が必要ない。また、実用において設置や運搬が容易な小規模なシステムのまま強調効果を改善できる。
また、本発明の特定方向収音装置の処理では、逆行列演算手段での処理が最も計算時間を必要とする。本発明の特定方向収音装置の信号量推定部は、2次元の集約パワーベクトルを用いるため、ビームフォーマー部の指向特性から求めた集約ゲイン行列も2行2列である。したがって、処理全体の計算量を大きく削減できる。
原理
図4に本発明の特定方向収音装置のマイクロホンアレーの配置の例を示す。本発明では、図4に示すように、収音する領域を複数の方向領域に分割し、マイクロホンアレーの指向性をそれぞれの方向領域に向けるように制御して受音した信号を用いる。このときマイクロホンアレーによって処理された信号は、その処理前と比較して音源の存在する方向に応じてパワー(「信号量」とも言う。)が変化する。本発明では、このパワーの変化量を利用して、それぞれの方向領域から到来する信号のパワーを推定する。そして、推定されたパワーから、事前に与えられた方向領域から到来する信号を強調する非線形フィルタを構成し(利得係数を求め)、そのフィルタを通した信号を最終的な出力信号として得る。また、計算量を削減するために、上述の信号のパワー推定において、方向領域の集約を行う。
以下に、具体的な実施形態を説明する。なお、同じ機能、同じ処理を行う構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
[第1実施形態]
はじめに本発明の全体の概要を説明する。図5は本発明の特定方向収音装置の全体構成例を示している。図6は本発明の特定方向収音装置の処理フローの例を示している。M(≧2)個のマイクロホンから構成されるマイクロホンアレー11によって受音された信号x(n)(m=1,2,…,M)は、ビームフォーマー部12−1からビームフォーマー部12−QまでのQ個のビームフォーマー部12−1〜12−Qに入力される。ここでnは離散時間信号のサンプル番号を表す。
ビームフォーマー部12−1〜12−Qでは、例えば図7に示すような指向性のビームBMを、図4であらかじめ与えられたQ個の方向領域Θ〜Θのいずれかに向け、該当する方向領域で発せられる音を強調して収音する処理を行い、結果を出力する(S12−1〜S12−Q)。各ビームフォーマー部12−1〜12−Qの出力信号y(n)、y(n)、…、y(n)はそれぞれ周波数領域変換部13−1〜13−Qに入力される。周波数領域変換部13−1〜13−Qは、入力された信号を短い時間長(例えばサンプリング周波数16000Hzの場合には256サンプル程度)のフレームに分解し、それぞれのフレームにおいて離散フーリエ変換を行って、得られたΩ個の周波数成分を出力信号Y(ω,l)、Y(ω,l)、…Y(ω,l)として出力する(S13−1〜S13−Q)。周波数領域変換された信号は、信号量推定部14と特定方向選択部15にそれぞれ入力される。
信号量推定部14は、入力されたビームフォーマー部12−1〜12−Qの出力信号パワーから各方向領域Θ〜Θにおける音源から発せられる音信号の総和のパワー成分を求め、これを1つのベクトルにまとめた信号パワーベクトルXest(ω,l)を出力する(S14)。
特定方向選択部15は、強調したい方向領域に指向性のビームを向けたビームフォーマー部の出力を選択しY(ω,l)として出力する(S15)。
利得係数算出部16は、入力された信号パワーベクトルXest(ω,l)から利得係数R(ω,l)を算出し、出力する(S16)。利得係数R(ω,l)は乗算部17に入力される。乗算部17は入力された利得係数R(ω,l)と特定方向選択部15の出力Y(ω,l)を同じ周波数の成分ごとに掛け算した結果を出力する(S17)。乗算部17の出力信号YSR(ω,l)は逆周波数領域変換部18に入力され、逆離散フーリエ変換を行って時間信号に復元された信号y(n)が出力される(S18)。この信号y(n)が本発明の装置によって所望音が強調されて収音された信号である。
ビームフォーマー部12−1〜12−Q、信号量推定部14、特定方向選択部15、利得係数算出部16の詳細は別の図を用いて以下に順に説明する。
(ビームフォーマー部)
図8はビームフォーマー部12−1〜12−Qの中の一つの構成を示している。同様の処理がすべてのビームフォーマー部において行われる。入力された信号x(n)(m=1,2,…,M)はフィルタ処理部FC1〜FCMに入力される。フィルタ処理部FC1〜FCMではあらかじめ与えられた(決定方法は後述する)フィルタ係数Wqm(n)を、式(5)に示す畳み込み演算に代入して得られる信号x’qm(n)を出力する。
Figure 0004928382
各フィルタ処理部FC1〜FCMの出力信号は加算部ADDに入力される。加算部ADDでは入力信号を式(6)のように加算し、ビームフォーマー部の出力信号y(n)(q=1…Q)を得る。
Figure 0004928382
ここでフィルタ係数Wqm(n)は、それぞれのビームフォーマー部12−1〜12−Qの指向特性D(ω,θ)が、図4に示すあらかじめ与えられた第Q方向領域Θで発せられる音を強調して受音し、それ以外の方向で発せられる音を抑圧するように設計される。
(信号量推定部)
図9は信号量推定部14の構成を示している。信号量推定部14に入力される周波数成分Y(ω,l)、Y(ω,l)、…、Y(ω,l)はそれぞれパワー演算部PW−1〜PW−Qに入力され、信号のパワー値|Y(ω,l)|、|Y(ω,l)|、…、|Y(ω,l)|が出力され、領域集約部14Aに入力される(図6のSPA)。領域集約部14Aは、あらかじめ決められた収音したい領域の集合Sから発せられる信号のパワー値の平均と、抑圧したい領域の集合Nから発せられる信号のパワー平均を求め、その結果からなる集約パワーベクトルY(ω,l)を出力する(図6のS14A)。
Figure 0004928382
ただし、Nは集合Sに含まれる領域の数、Nは集合Nに含まれる領域の数を示している。また、すべての方向領域(1〜Q)を集合Sまたは集合Nに所属するようにあらかじめ定めておく。例えば、Q=4のとき、集合Sと集合NをS={1,2}、N={3,4}のように決めればよい。
ビームフォーマー部出力パワーベクトルY(ω,l)は乗算部14Bに入力される。乗算部14Bのもう一方の入力であるパワー推定行列T−1(ω)は、逆行列演算部14Cの出力信号である。逆行列演算部14Cには式(8)により定義される集約ゲイン行列T(ω)が入力され、その逆行列T−1(ω)を出力する(図6のS14C)。
Figure 0004928382
集約ゲイン行列Tの各要素は、図10に示すように各ビームフォーマー部の各方向領域に対する指向特性の平均値から求められるパラメータであり、例えば、式(9)に示すよう指向特性の方向に関する平均値を用いる。
Figure 0004928382
αpqはビームフォーマー部12−pの第q方向領域に対する指向特性の平均値である。なお、指向特性は、例えば非特許文献1に記載されている技術を用いてフィルタ係数W(n)より求めることができる。
乗算部14Bは式(10)に示すように、入力されたビームフォーマー部出力パワーベクトルY(ω,l)とパワー推定行列T−1(ω)の乗算を周波数成分ごとに行い、推定信号パワーベクトルXest(ω,l)を出力する(図6のS14B)。
est(ω,l)=T−1(ω)Y(ω,l) (10)
なお、本発明の原理の中で説明した方向領域の集約を行って信号のパワー(信号量)を推定するのが、信号量推定部14である。
(特定方向選択部)
図11は特定方向選択部15の構成を示している。特定方向選択部15では各周波数領域変換部13−1〜13−Qから入力された周波数成分Y(ω,l)〜Y(ω,l)のうち、強調したい第q方向領域(ただし、qは1,…,Qの中から選択した1つ)に対応するものを選択してY(ω,l)として出力する。
(ω,l)=Y(ω,l) (11)
(利得係数算出部)
図12は利得係数算出部16の構成を示している。信号量推定部14より入力された推定信号パワーベクトルXest(ω,l)はベクトル要素抽出部16Aに入力される。推定信号パワーベクトルXest(ω,l)は、式(12)に示すように、入力された推定信号パワーベクトルの収音領域信号推定パワー|S(ω,l)|を第1成分、入力された推定信号パワーベクトルの抑圧領域信号推定パワー|N(ω,l)|を第2成分とする。
est(ω,l)=[|S(ω,l)| |N(ω,l)| (12)
ベクトル要素抽出部16Aは、収音領域信号推定パワー|S(ω,l)|と抑圧領域信号推定パワー|N(ω,l)|を出力し、それらをSN比推定部16Bに入力する。SN比推定部16Bでは式(13)を用いて所望方向領域の信号を強調する利得係数R(ω,l)を計算し出力する。
Figure 0004928382
ここで、αは利得係数R(ω,l)によって所望方向領域の信号の強調を調整するパラメータであって、例えばα=1/2とすればよい。
このように、本実施形態の特定方向収音装置によれば、所望方向の音源が発する音を強調して収音する際の強調効果を改善するために、マイクロホンアレー11によって受音した信号を用いて複数のビームフォーマー部12−1〜12−Qの結果から各音源が発する音信号のパワーを推定し、収音領域内の信号を強調する利得係数(非線形フィルタ係数)を用いて所望音信号を強調する。したがって、マイクロホンの数の増大やマイクロホンアレーの大型化が必要ない。また、実用において設置や運搬が容易な小規模なシステムのまま強調効果を改善できる。
また、本実施形態の特定方向収音装置の信号量推定部14は、2次元の集約パワーベクトルを用いるため、ビームフォーマー部12−1〜12−Qの指向特性から求めた集約ゲイン行列も2行2列である。したがって、処理全体の計算量を大きく削減できる。
[第2実施形態]
第2実施形態の特定方向収音装置は、第1実施形態の特定方向収音装置の信号量推定部14、利得係数算出部16、乗算部17での処理手順を変更したものである。図13は、第2実施形態の特定方向収音装置の構成例を示す図である。第1実施形態との相違点は、周波数領域変換部13−1〜13−Qの後段に帯域分割部19−1〜19−Qを備え、信号量推定部14、利得係数算出部16、乗算部17の各処理が、Ω個の周波数帯域ごとに行われる点、および、各周波数帯域での乗算部17の後段に帯域合成部21を備え、各帯域の乗算部17からの出力を合成する点である。図14に帯域分割部の構成を、図15に帯域合成部の構成を示す。
本実施形態の同一帯域成分収集部20−x(ただし、xは1,…,Ω)の信号量推定部14の集約ゲイン行列T(ω)は、式(14)のように定めればよい。
Figure 0004928382
ただし、Nは、集約されたx番目の帯域に含まれる周波数ビンの数である。その他の部分は第1実施形態と同じである。
このような構成であるから、第2実施形態の特定方向収音装置も第1実施形態の特定方向収音装置と同じ効果を得ることができる。さらに、第2実施形態の特定方向収音装置は、Ω個の周波数帯域ごとに演算を行えるので、演算量を削減する効果もある。
[実験例]
図16に本発明の特定方向収音装置出の実験結果を示す。図16は、所望音源(女声)の位置を0度に固定し、雑音源(男声)の位置を図4に示す15度おきの方向に変化させる実験での雑音抑圧量をデシベル値で示したものである。図16では、極座標系の内側に行くほど雑音抑圧量が大きい。また、本実験では、収音したい領域を0度〜90度、270度〜360度に設定したため、それ以外の方向(90度〜270度)が抑圧したい領域となる。なお、本実験では一辺24cmの正方形の各頂点に配置された4つの単一指向性マイクからなるマイクロホンアレーを用いた。
従来技術では、所望音源から離れるにしたがって雑音抑圧量が緩やかに増加しているが、本発明による方法では、雑音抑圧量は収音したい領域では一様に低く、抑圧したい領域との境界を越えると急激に増加している。また、従来技術の雑音抑圧量は最も大きい方向でも7dB程度であるのに対し、本発明による方法では抑圧したい領域のほとんどの方向に対して10dB以上の雑音抑圧量を実現している。このことから本発明による方法は収音したい領域の音を一様に取得するとともに、従来技術と比較して高い雑音抑圧性能を抑圧したい領域全体にわたって持つことが確認できる。
図17に、コンピュータの機能構成例を示す。なお、本発明の収音装置は、コンピュータ2000の記録部2020に、本発明の各構成部としてコンピュータ2000を動作させるプログラムを読み込ませ、処理部2010、入力部2030、出力部2040などを動作させることで実現できる。また、コンピュータに読み込ませる方法としては、プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、記録媒体からコンピュータに読み込ませる方法、サーバ等に記録されたプログラムを、電気通信回線等を通じてコンピュータに読み込ませる方法などがある。
従来技術によるマイクロホンアレーの収音方法を説明するための図。 従来の特定方向収音装置を説明するためのブロック図。 従来の特定方向収音装置の指向特性を説明するための図。 本発明の特定方向収音装置のマイクロホンアレーの配置の例を示す図。 第1実施形態の特定方向収音装置の全体構成例を示す図。 第1実施形態の特定方向収音装置の処理フローの例を示す図。 本発明に用いるビームフォーマー部の指向特性を説明するための図。 ビームフォーマー部の構成を示す図。 信号量推定部の構成を示す図。 本発明に用いるビームフォーマー部の指向特性の一例を説明するための図。 特定方向選択部の構成を示す図。 利得係数算出部の構成を示す図。 第2実施形態の特定方向収音装置の構成例を示す図。 帯域分割部の構成を示す図。 帯域合成部の構成を示す図。 本発明の特定方向収音装置出の実験結果を示す図。 コンピュータの機能構成例を示す図。
符号の説明
11 マイクロホンアレー 12−1〜12−Q ビームフォーマー部
13−1〜13−Q 周波数領域変換部 14 信号量推定部
14A 領域集約部 14B 乗算部
14C 逆行列演算部 15 特定方向選択部
16 利得係数算出部 17 乗算部
18 逆周波数領域変換部 19−1〜19−Q 帯域分割部
20−1〜20−Ω 同一帯域成分収集部 21 帯域合成部

Claims (4)

  1. 複数のマイクロホンを搭載して構成されるマイクロホンアレーの出力信号を利用してそれぞれが異なる方向の角度領域から到来する音を強調して収音する複数のビームフォーマー部と、
    前記複数のビームフォーマー部が収音した角度領域信号のそれぞれを複数の帯域成分に分割した周波数領域信号に変換する複数の周波数領域変換部と、
    前記複数の周波数領域変換部が出力する周波数領域信号の中の所望方向の複数の角度領域に属する周波数領域信号から特定方向周波数領域信号を選択する特定方向選択部と、
    前記所望方向の複数の角度領域の周波数領域信号の平均である信号量と前記所望方向の角度領域以外の複数の角度領域の周波数領域信号の平均である信号量とを要素とする集約パワーベクトルを求める領域集約手段と、前記ビームフォーマー部の指向特性から求めた前記所望方向の複数の角度領域の指向特性の平均値から求められるパラメータと前記所望方向の角度領域以外の複数の角度領域の指向特性の平均値から求められるパラメータを要素とする集約ゲイン行列の逆行列を求める逆行列演算手段と、前記集約パワーベクトルに前記逆行列を乗算して、前記所望方向の複数の角度領域の信号のパワーの推定値である収音領域信号推定パワーと前記所望方向の角度領域以外の複数の角度領域の信号のパワーの推定値である抑圧領域信号推定パワーとを要素とする推定信号パワーベクトルを求める乗算手段とを有する信号量推定部と、
    前記収音領域信号推定パワーと前記抑圧領域信号推定パワーより周波数帯域毎の利得係数を算出する利得係数算出部と、
    前記利得係数算出部が算出した利得係数を前記特定方向周波数領域信号の各対応する周波数帯域の信号量に乗算する乗算部と、
    を備える特定方向収音装置。
  2. 複数のマイクロホンを搭載して構成されるマイクロホンアレーの出力信号を利用してそれぞれが異なる方向の角度領域から到来する音を強調して収音する複数のビームフォーマー処理ステップと、
    前記複数のビームフォーマー処理ステップで収音した角度領域信号のそれぞれを複数の帯域成分に分割した周波数領域信号に変換する複数の周波数領域変換ステップと、
    前記複数の周波数領域変換ステップが出力する周波数領域信号の中の所望方向の複数の角度領域に属する周波数領域信号から特定方向周波数領域信号を選択する特定方向選択ステップと、
    前記所望方向の複数の角度領域の周波数領域信号の平均である信号量と前記所望方向の角度領域以外の複数の角度領域の周波数領域信号の平均である信号量とを要素とする集約パワーベクトルを求める領域集約サブステップと、前記ビームフォーマー処理ステップの指向特性から求めた前記所望方向の複数の角度領域の指向特性のパラメータと前記所望方向の角度領域以外の複数の角度領域の指向特性のパラメータを要素とする集約ゲイン行列の逆行列を求める逆行列演算サブステップと、前記集約パワーベクトルに前記逆行列を乗算して、前記所望方向の複数の角度領域の信号のパワーの推定値である収音領域信号推定パワーと前記所望方向の角度領域以外の複数の角度領域の信号のパワーの推定値である抑圧領域信号推定パワーとを要素とする推定信号パワーベクトルを求める乗算サブステップとを有する信号量推定ステップと、
    前記収音領域信号推定パワーと前記抑圧領域信号推定パワーより周波数帯域毎の利得係数を算出する利得係数算出ステップと、
    前記利得係数算出ステップが算出した利得係数を前記特定方向周波数領域信号の各対応する周波数帯域の信号量に乗算する乗算ステップと、
    を有する特定方向収音方法。
  3. 請求項1記載の特定方向収音装置として、コンピュータを動作させる特定方向収音プログラム。
  4. 請求項3記載の特定方向収音プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2007208936A 2007-08-10 2007-08-10 特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、記録媒体 Active JP4928382B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208936A JP4928382B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208936A JP4928382B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009044588A JP2009044588A (ja) 2009-02-26
JP4928382B2 true JP4928382B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=40444814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007208936A Active JP4928382B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4928382B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10373628B2 (en) 2016-08-31 2019-08-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Signal processing system, signal processing method, and computer program product

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5175262B2 (ja) * 2009-12-02 2013-04-03 日本電信電話株式会社 音声取得装置
US9031256B2 (en) * 2010-10-25 2015-05-12 Qualcomm Incorporated Systems, methods, apparatus, and computer-readable media for orientation-sensitive recording control
US9552840B2 (en) 2010-10-25 2017-01-24 Qualcomm Incorporated Three-dimensional sound capturing and reproducing with multi-microphones
JP5543023B2 (ja) * 2011-05-24 2014-07-09 三菱電機株式会社 目的音強調装置およびカーナビゲーションシステム
JP6594222B2 (ja) * 2015-12-09 2019-10-23 日本電信電話株式会社 音源情報推定装置、音源情報推定方法、およびプログラム
DE102016225204B4 (de) 2016-12-15 2021-10-21 Sivantos Pte. Ltd. Verfahren zum Betrieb eines Hörgerätes

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4116600B2 (ja) * 2004-08-24 2008-07-09 日本電信電話株式会社 収音方法、収音装置、収音プログラム、およびこれを記録した記録媒体
JP4423300B2 (ja) * 2004-10-28 2010-03-03 富士通株式会社 雑音抑圧装置
US8189806B2 (en) * 2005-11-01 2012-05-29 Panasonic Corporation Sound collection apparatus
JP4724054B2 (ja) * 2006-06-15 2011-07-13 日本電信電話株式会社 特定方向収音装置、特定方向収音プログラム、記録媒体
JP4886616B2 (ja) * 2007-06-25 2012-02-29 日本電信電話株式会社 収音装置、収音方法、その方法を用いた収音プログラム、および記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10373628B2 (en) 2016-08-31 2019-08-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Signal processing system, signal processing method, and computer program product

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009044588A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4724054B2 (ja) 特定方向収音装置、特定方向収音プログラム、記録媒体
JP6389259B2 (ja) マイクロホンアレイを使用した残響音の抽出
JP4928382B2 (ja) 特定方向収音装置、特定方向収音方法、特定方向収音プログラム、記録媒体
JP2017503388A5 (ja)
JP5785674B2 (ja) デュアルマイクに基づく音声残響低減方法及びその装置
JP2011124872A (ja) 音源分離装置、方法及びプログラム
JP5175262B2 (ja) 音声取得装置
JP4473829B2 (ja) 収音装置、プログラム及びこれを記録した記録媒体
JP5635024B2 (ja) 音響信号強調装置、遠近判定装置、それらの方法、及びプログラム
US20130253923A1 (en) Multichannel enhancement system for preserving spatial cues
JP6517124B2 (ja) 雑音抑圧装置、雑音抑圧方法、およびプログラム
JP4886616B2 (ja) 収音装置、収音方法、その方法を用いた収音プログラム、および記録媒体
JP6567216B2 (ja) 信号処理装置
US20230319469A1 (en) Suppressing Spatial Noise in Multi-Microphone Devices
JP5105336B2 (ja) 音源分離装置、プログラム及び方法
JP5762478B2 (ja) ノイズ抑圧装置、ノイズ抑圧方法、及びそのプログラム
JP2012049715A (ja) 音源分離装置、音源分離方法、及び、プログラム
JP2018056902A (ja) 収音装置、プログラム及び方法
JP2017181761A (ja) 信号処理装置及びプログラム、並びに、ゲイン処理装置及びプログラム
JP5713933B2 (ja) 音源距離測定装置、音響直間比推定装置、雑音除去装置、それらの方法、及びプログラム
JP5060589B2 (ja) 収音再生装置、方法及びプログラム、ハンズフリー装置
JP5512741B2 (ja) 音声取得装置
JP2020120261A (ja) 収音装置、収音プログラム及び収音方法
Nguyen et al. A Study Of Dual Microphone Array For Speech Enhancement In Noisy Environment
CN115665606A (zh) 基于四麦克风的收音方法和收音装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090729

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4928382

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350