JP4928229B2 - 基礎と柱の連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、基礎と柱の連結構造に関する。
基礎に柱を連結する連結構造の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この連結構造は、柱と土台・基礎の接合において、柱の先端部(下端部)に全ネジボルトを一定の長さねじ込むとともに、柱直下の基礎に土台面より離れた下方にボルト固定用の空間部を設け、該柱の全ネジボルトを土台と基礎を通して挿入し先端を基礎の前記空間部に到達させて締め付け、柱と土台・基礎を緊結するものである。
特開平7−197526号公報
ところが、上記従来の技術では、例えば、住宅のリフォーム等の際に新たに柱を設ける場合に、柱の全ネジボルトを挿入するために、土台上面からこの土台と基礎を通して基礎の下端部まで達する孔を形成するとともに、基礎の側面に孔の下端部まで達する切欠き(ボルト固定用の空間部)を形成しなければならいので、この孔や切欠きの形成作業に非常に手間がかかるという課題があった。すなわち、土台上面から基礎の下端部まで達する孔を形成するには、木製の土台と、コンクリート製の基礎とでは、穴明け用の工具を取り替える必要あるとともに、基礎の下端部まで孔を深く形成する必要あるので、非常に手間がかかる。また、切欠きには、ボルトにナットを螺合してこれを締め付けるだけの作業スペースが必要となり、コンクリートにこのような比較的大きな切欠きを形成するのは非常に手間がかかる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、基礎に柱を容易かつ確実に連結できる基礎と柱の連結構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図に示すように、基礎6と柱12の連結構造であって、
前記基礎6の上面に設置された土台7に2本の柱12,12が左右に離間して固定されており、
前記基礎6の少なくとも一方の側面と、前記柱12の側面との双方に、金具本体3が当接されており、
前記基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の端部が前記金具本体3に固定されており、
前記柱12の側面に当接された金具本体3から柱12に止着材4が打ち込まれまたはねじ込まれており、
右側の前記柱12の下端部左側に腰壁32が配置され、この腰壁32が前記土台7の上面に設置固定されるとともに、該腰壁32の右側端面が前記柱12の左側面に固定され、左側の前記柱12の右側面が前記腰壁32の左側面に固定され、
左右の前記柱12,12の上端部間に小壁33が配置され、この小壁33が前記柱12,12の上端部に固定され、
前記小壁33と水平梁31とがガセット35によって接合されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上面に土台7が設置された基礎6の少なくとも一方の側面と、前記柱12の側面との双方に、前記連結金具1の金具本体2が当接されており、前記基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の端部が前記金具本体2に固定されてので、基礎6に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
また、前記柱12の側面に当接された金具本体2から柱12に止着材4が打ち込まれまたはねじ込まれているので、柱12に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
したがって、従来のように、土台上面から基礎の下端部まで延びる深い孔や、基礎の側面に切欠きを形成することなく、連結金具1を介して基礎6に柱12を容易かつ確実に連結できる。
請求項に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項に記載の基礎と柱の連結構造において、
前記金具本体17は上下に長尺な1枚の帯板3(17)で構成されており、その下部が前記基礎6の一方の側面に当接されており、上部が前記柱12の側面に当接されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、基礎6の他方の側面に他の基礎が連結されている場合や基礎6の他方の側面の少なくとも一部が地面より下方に位置している場合など、基礎6の他方の側面が使用できない場合に、基礎の一方の側面に金具本体17が当接され、基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の端部が金具本体17に固定されることによって、基礎6に連結金具16を容易かつ確実に連結できる。
請求項に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項に記載の基礎と柱の連結構造において、
前記金具本体2は上下に長尺な2枚の帯板3,3で構成されており、一方の帯板3の下部が前記基礎6の一方の側面に当接されるとともに、上部が前記柱12の一方の側面に当接されており、他方の帯板3の下部が前記基礎6の他方の側面に当接されるとともに、上部が前記柱12の他方の側面に当接されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、金具本体17を構成する2枚の帯板3,3の下部がそれぞれ前記基礎6の一方の側面と他方の側面に当接されているので、これら帯板3,3の下部によって基礎6を挟み付けることができ、基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の両端部をそれぞれ帯板3,3の下部に固定することによって、基礎6に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基礎と柱の連結構造において、
前記左右2本の柱12,12と、前記腰壁32と、前記小壁33とによって囲まれた部分に、制振装置20が配置され、この制振装置20が前記柱12,12、腰壁32、小壁33に固定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、例えば図9〜図12に示すように、請求項〜4のいずれか一項に記載の基礎と柱の連結構造において、
前記基礎6の側面には、高強度繊維シート50,51が接着されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、基礎6の側面に高強度繊維シート50,51が接着されているので、この高強度繊維シート50,51によって基礎6を補強できる。また、基礎6の側面が高強度繊維シート50,51によって保護されているので、地震時において、金具本体2から基礎6の側面に力が作用した場合に、この側面が損傷するのを極力防止できる。
本発明によれば、上面に土台7が設置された基礎6の少なくとも一方の側面に、前記連結金具1の金具本体2を当接し、基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の端部を金具本体2に固定することによって、基礎6に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
また、前記土台の上面に立設された柱の側面に前記連結金具1の金具本体を当接し、この金具本体から柱に止着材を打ち込みまたはねじ込むことによって、柱12に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
したがって、従来のように、土台上面から基礎の下端部まで延びる深い孔や、基礎の側面に切欠きを形成することなく、連結金具1を介して基礎6に柱12を容易かつ確実に連結できる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る連結金具の一例を示す斜視図である。この図に示すように、連結金具1は、基礎に柱を連結する際に使用されるものであって、金具本体2と、止着材4と、基礎挿通部材5とを備えている。
金具本体2は、上下に長尺な2枚の帯板3,3によって構成されており、基礎6(図2参照)の両側面に当接されるようになっている。帯板3の上部には、前記止着材4を挿通するための小孔3aが多数形成されている。また、帯板3の下部には四角形板状の厚肉部3bが形成されており、この厚肉部3bには、基礎挿通部材5が挿通される孔が形成されている。
基礎挿通部材5は、基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通されて、両端部が前記金具本体2を構成する2枚の帯板3,3の下端部に固定されるものであり、丸棒状のロッド5aと、このロッド5aの一端部に形成された頭部5bと、ロッド5aの他端部に形成された雄ねじと、この雄ねじに螺合するナット5cによって構成されている。
止着材4は、スクリュー釘であり、前記帯板3に形成された小孔3aに挿通されるようになっている。
次に、上記のような構成の連結金具1を用いた基礎と柱の連結構造について説明する。
図2および図3に示すように、布基礎6には、その立上り部6aに所定間隔(柱12を立設する間隔)で複数の連結金具1が以下のようにして取り付けられている。
すなわち、基礎6の立上り部6aの両側面6c,6cには、金具本体2を構成する2枚の帯板3,3の下部が基礎6の両側面6c,6cに当接されている。また、柱3の両側面には、帯板3,3の上部が当接されている。さらに、基礎6の上面に設置された土台7の両側面には帯板3,3の中央部が当接されている。連結金具1はこのようにして基礎6、土台7、柱12を挟み付けるようにして設けられている。
また、基礎6の立上り部6aには、立上り部6aの一方の側面6cから他方の側面6cに向けて貫通する貫通孔6dが形成されており、この貫通孔6dには基礎挿通部材5のロッド5aが挿通されている。このロッド5aの両端部はそれぞれ立上り部6aの側面6c,6cから突出しており、この突出した部分は連結金具1の帯板3,3に形成された孔に挿通されている。そして、このロッド5aの先端部に形成されている雄ねじにナット5cを螺合して締め付けることによって、ロッド5aの頭部5bとナット5cとによって帯板3,3が立上り部6aの側面6c,6cに圧接されるとともに、基礎挿通部材5の両端部が金具本体2の帯板3,3に固定されている。
一方、帯板3に形成された小孔3aには、止着材4が挿通され、柱12に打ち込まれている。なお、帯板3の上部と柱3の側面とは接着剤によって接着されている。これによって、帯板3,3は柱12の両側面に強固に固定されている。
このように、連結金具1を構成する帯板3,3が、止着在材と接着剤とによって柱12の両側面に固定され、基礎挿通部材5によって基礎6に固定されているので、柱12は連結金具1によって基礎6の立上り部6aに連結されている。
また、本実施の形態では、図4に示すように、柱12は、制振装置20を支持する柱となっている。
この制振装置20は、矩形枠状の矩形フレーム21と、この矩形フレーム21に対向して設けられた一対の支持部24,24と、この一対の支持部24,24間に配置され、かつ該一対の支持部24,24によって支持された制振機構とを備えている。
矩形フレーム21は、左右一対の縦フレーム22,22と、上下一対の横フレーム23,23とを矩形枠状に組み立てて形成されたものであり、縦フレーム22の端部と横フレーム23の端部はピン結合されている。したがって、矩形フレーム21は左右方向に力が作用すると平行四辺形を形成するようにして変形可能となっている。なお、縦フレーム22、横フレーム23は鉄やアルミニウム等の金属で形成されている。
また、横フレーム23には、後述する制振部材27を備えた制振ボックス29が取り付けられている。
前記制振機構は、前記一対の支持部24,24によって支持されて、該一対の支持部24,24が変位した場合に、該一対の支持部24,24間の略中央部を中心として振れるように構成された振り子部材26と、この振り子部材26の端部と前記矩形フレーム21との間に設けられた制振部材27とを備えている。
振り子部材26は鉄やアルミニウム等の金属製のものであり、上下に長尺な板状に形成され、長手方向を上下に向けて配置されている。振り子部材26の中央部の左半分は、一方の支持部24に軸28によって回動自在に支持されており、右半分は他方の支持部24に軸28によって回動自在に支持されている。
このように、一対の支持部24,24の先端部によって振り子部材26の長手方向中央部が軸28,28によって回動自在に支持されているので、この振り子部材26は、地震等の振動によって矩形フレーム21が変形して一対の支持部24,24が変位した場合に、該一対の支持部24,24間の略中央部を中心として左右に振れるように構成されている。
なお、前記軸28,28のうち一方の軸28は左右にも若干スライドできるようになっている。
前記制振ボックス29の内側面には、例えば高減衰ゴムによって形成された粘弾性体からなる制振部材27が取り付けられており、この制振部材27には、プレート(図示略)が固着されている。そして、このプレートが前記振り子部材26の端部にボルトによって連結されている。したがって、制振部材27は、プレートを介して振り子部材26の端部に取り付けられ、また、制振ボックス29を介して横フレーム23に取り付けられている。
以上のような構成の制振装置20では、地震等の振動によって建物躯体に変形が生じると、一対の柱12,12から矩形フレーム21を介して、一対の支持部24,24が変位する。一対の支持部24,24が変位することによって、振り子部材26が一対の支持部24,24間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この振り子部材26の端部は振れが増幅され、これによって、前記一対の支持部24,24の変位が増幅される。
したがって、振り子部材26の端部と矩形フレーム21との間に設けられている制振部材27の変形を増幅できるので、建物躯体の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができるとともに、この制振部材によって振り子部材の振動を制振し、これによって、矩形フレーム21の振動を制振するようになっている。そして、この矩形フレーム21を制振することによって、柱12,12を介して建物の振動を制振するようになっている。
次に、上記制振装置20を柱12,12に取り付ける方法について図4を参照して説明する。
なお、制振装置20は、既存の建物に後付けで取り付けるものとする。
また、基礎6上に設置されている土台7には、既存の柱30,30が立設固定されており、この一対の既存柱30,30の上端部は、水平梁31に連結固定されている。したがって、一対の既存柱30,30と水平梁31と土台7とによって、正面視四角形状のスペースが設けられている。このスペースに制振装置20を以下のようにして組み込む。
まず、右側の既存柱30の内側(左側)に、この既存柱と若干の隙間を持って柱12を配置し、この柱12を土台7に固定する。この固定は、例えば、柱12の下端部にほぞを形成し、このほぞを土台7に形成されたほぞ孔に嵌合するとともに、柱12から土台7に釘を斜め打ちすることによって行う。
次に、連結金具1を構成する帯板3,3を基礎6の立上り部6aの両側面6c,6cと柱12の両側面に当接し、次いで、基礎6に基礎挿通部材5を帯板3,3を通して挿通し、この基礎挿通部材5の雄ねじにナット5cを螺合して締め付けることによって、頭部5bとナット5cとによって帯板3,3を基礎6の側面6c,6cに圧接させるとともに、基礎挿通部材5の両端部を金具本体2の帯板3,3に固定する。これによって、基礎6に連結金具1が強固に連結される。
次に、柱12の下端部左側に腰壁32を配置し、この腰壁32を土台7の上面に設置固定するとともに、該腰壁32の右側端面を柱12の左側面に固定する。なお、腰壁32の固定は接着剤等によって行う。また、腰壁32はLVL(単板積層材)によって構成されている。
次に、前記腰壁32の上面に、制振装置20の下部の横フレーム23を設置固定するとともに、右側の縦フレーム22を柱12の左側面に当接して固定する。横フレーム23を腰壁32の上面に固定する場合、横フレームから腰壁32にビスをねじ込むことによって行い、また、縦フレーム22を柱12の左側面に固定する場合、縦フレーム22から柱12にビスをねじ込むことによって行う。また、これとともに接着剤を併用してもよい。
次に、左側の既存柱30の内側(右側)に、既存柱30と若干の隙間をもって、柱12を配置して土台7に固定したうえで、この柱12を左側の連結金具1によって、基礎6に連結する。また、この柱12の右側面を、腰壁32の左側面と、制振装置20の左側の縦フレーム22に当接固定する。柱12の右側面を腰壁32の左側面に固定する場合、接着剤によって行い、柱12の左側面を縦フレーム22に固定する場合、縦フレーム22から柱12にビスをねじ込むことによって行う。また、接着剤による接着を併用してもよい。
次に、左右の柱12,12と制振装置20の上部の横フレーム23によって囲まれた部位に、小壁33を配置し、この小壁33を左右の柱12,12と横フレーム23に固定する。小壁33を柱12,12に固定する場合、接着剤によって行い、小壁33を横フレーム23に固定する場合、横フレーム23から小壁33にビスをねじ込むことによって行う。なお、小壁33は腰壁32と同様に、LVL(単板積層材)によって構成されている。
次に、左右の柱12,12と水平梁31との間に、調整材34,34を配置し、この調整材34,34の下端面を柱12,12の上端面に接合するとともに、調整材34,34の上端面を水平梁31の下面に接合する。これらの接合は、接着剤とともに、調整材34と、柱12あるいは水平梁31とに斜めに釘打ちをすることによって行う。なお、調整材34は柱12と同断面の木製のものを使用する。
最後に、小壁33と水平梁31とをガセット35によって接合する。ガセット35は合板等によって形成された長方形板状のものであり、ガセット35から釘を小壁33や水平梁31に打ち込むことによって、ガセット35を小壁33および水平梁31に固定する。このようにして、制振装置20を柱21,21に取り付けることによって、該制振装置20を既存の建物に後付けで取り付けることができる。
本実施の形態によれば、上面に土台7が設置された基礎6の両側面に、前記連結金具1の金具本体2の帯板3,3を当接し、基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の端部を帯板3,3に固定することによって、基礎6に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
また、前記土台7の上面に立設された柱12の側面に前記連結金具1の金具本体2の帯板3,3を当接し、該帯板3,3から柱12に止着材4を打ち込むことによって、柱12に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
したがって、従来のように、土台上面から基礎の下端部まで延びる深い孔や、基礎の側面に切欠きを形成することなく、連結金具1を介して基礎6に柱12を容易かつ確実に連結できる。
また、金具本体2を構成する2枚の帯板3,3の下部がそれぞれ基礎6の両側面に当接されているので、これら帯板3,3の下部によって基礎6を挟み付けることができ、基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の両端部をそれぞれ帯板3,3の下部に固定することによって、基礎6に連結金具1を容易かつ確実に連結できる。
(第2の実施の形態)
図5は本発明の第2の実施の形態を示すものである。この図に示す連結金具16が第1の実施の形態における連結金具1と異なる点は、金具本体17の構成であるので、以下では金具本体17の構成について説明し、連結金具1と共通部分には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
連結金具16は、金具本体17と、止着材4と、基礎挿通部材5とを備えている。
金具本体17は、上下に長尺な1枚の帯板3によって構成されている。この帯板3は、第1の実施の形態における帯板3と等しいものであり、上部には止着材挿通用の小孔3aが多数形成され、下部には四角形板状の厚肉部3bが形成されており、この厚肉部3bには、基礎挿通部材5が挿通される孔が形成されている。
上記のような構成の連結金具16では、上面に土台7が設置された基礎6の一方の側面6cに帯板3(金具本体17)の下部が当接され、柱12の一方の側面に帯板3の上部が当接される。
基礎6には貫通孔6dが形成されており、この貫通孔6dに基礎挿通部材5が挿通され、その一方の端部が帯板3の下部に形成された孔に挿通される。そして基礎挿通部材5の先端部に形成されている雄ねじにナット5cを螺合して締め付けることによって、頭部5bとナット5cとによって帯板3aが基礎の側面6cに圧接されるとともに、基礎挿通部材5の端部が帯板3に固定される。
一方、帯板3に形成された小孔3aには、止着材4が挿通され、柱12に打ち込まれる。なお、帯板3の上部と柱3の側面とは接着剤によって接着される。これによって、帯板3,3は柱12の両側面に強固に固定される。
このように、連結金具1を構成する帯板3,3が、止着在材と接着剤とによって柱12の両側面に固定され、基礎挿通部材5によって基礎6に固定されるので、柱12は連結金具1によって基礎6の立上り部6aに連結される。
本実施の形態では、第1実施の形態と同様に、連結金具16を介して基礎6に柱12を容易かつ確実に連結できるのは勿論のこと、基礎6の他方の側面に他の基礎が連結されている場合や基礎6の他方の側面の少なくとも一部が地面より下方に位置している場合など、基礎6の他方の側面が使用できない場合に、基礎6の一方の側面に金具本体17(帯板3)が当接され、基礎6の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材5の端部が金具本体17に固定されることによって、基礎6に連結金具16を容易かつ確実に連結できる。
なお、図6および図7に示すように、第1および第2の実施の形態において、基礎6の立上り部6aの側面6cにアラミド繊維等で形成された高強度繊維シートを接着してもよい。
図6に示すように、基礎6の立上り部6aの両側面6c,6cには、2種類の高強度繊維シート50,51が接着されている。高強度繊維シート50は、上下方向に繊維が延在するもので、その上下の幅は立上り部6aの高さとほぼ等しくなっている。高強度繊維シート51は、左右方向に繊維が延在するもので、その上下の幅は立上り部6aの高さの約1/3程度になっている。そして、立上り部6aの両側面6c,6cに、それぞれ高強度繊維シート50が接着されている。また、この高強度繊維シート50の上下部にそれぞれ高強度繊維シート51,51が接着されている。したがって、立上り部6aはその下端部と上端部とが高強度繊維シート50,51によって二重に補強され、中央部が高強度繊維シート50によって補強されている。そして、前記基礎挿通部材5が挿通される挿通孔6dは立上り部6a下部の高強度繊維シート50,51に対向して開口している。したがって、基礎挿通部材5は、下部の高強度繊維シート50,51を貫通して挿通孔6dに挿通される。
このように、基礎6の側面6cに高強度繊維シート50,51が接着されているので、この高強度繊維シート50,51によって基礎6を補強できる。特に、地震等の際に基礎6に発生する応力は、基礎6の立上り部6aの上下端部で大きくなるので、この部分を繊維方向が交差する高強度繊維シート50,51によって二重に補強することによって、基礎6を効果的に補強できる。
また、基礎6の両側面6c,6cに高強度繊維シート50,51が接着されているので、前記連結金具1を取り付けるのに適している。さらに、基礎6の側面6cが高強度繊維シート50,51によって保護されているので、地震時において、金具本体2から基礎6の側面に力が作用した場合に、この側面が損傷するのを極力防止できる。
また、図7(a)に示すように、基礎6の立上り部6aの一方の側面6cに高強度繊維シート50,51を上記と同様にして接着してもよい。この場合、基礎6の一方の側面6cに高強度繊維シート50,51が接着されているので、前記連結金具16を取り付けるのに適している。
また、図7(b),(c)に示すように、基礎6がその立上り部6aの下端部まで埋まっている場合、基礎6の立上り部6aの地面より上の部分に高強度繊維シート50,51を接着してもよい。図7(b)は、基礎6の片側が地盤Gに埋まっている場合で、前記連結金具16を取り付けるのに適している。図7(c)は、基礎6の両側が地盤Gに埋まっている場合で、前記連結金具1を取り付けるのに適している。なお、図7(b),(c)に示すものの場合、高強度繊維シート50の上下の幅を地面から立上り部6aの上端までの高さに合わせて切断し、高強度繊維シート51は必要に応じて上下の幅を調整すべく切断すればよい。
なお、高強度繊維シート50,51を立上り部6aの側面6cに接着する場合、接着剤が硬化する前に、高強度繊維シート50,51の表面に滲み出ている接着剤に砂等の細かい粒子を付着させてもよい。このようにすれば、基礎6の側面をモルタル仕上げする場合に、モルタルの食い付きがよくなり、仕上げ作業が容易となる。
さらに、図6および図7の場合、上下方向に繊維が延在する高強度繊維シート50によって立上り部6の側面6c全体を覆うようにしたが、図8および図9に示すように高強度繊維シート50を上下に長い帯状のものとし、これを基礎6の長手方向に所定間隔で配置して側面6cに接着してもよい。この場合、高強度繊維シート50の少なくとも一つは、基礎挿通部材5が挿通される挿通孔6dに対向して接着する。なお、図8は基礎6の立上り部6aの両側面6c,6cに高強度繊維シート50,51を接着した場合を示し、図9(a)は基礎6の立上り部6aの一方の側面6cに高強度繊維シート50,51を接着した場合を示す。
また、図9(b),(c)は、基礎6がその立上り部6aの下端部まで地盤Gに埋まっている場合を示す。図9(b)は、基礎6の片側が地盤に埋まっている場合で、前記連結金具16を取り付けるのに適している。図9(c)は、基礎6の両側が地盤に埋まっている場合で、前記連結金具1を取り付けるのに適している。
なお、図8および図9の場合、高強度繊維シート50,51の交差部のうち、斜め方向に対向する交差部間に、長手方向に繊維が延在する帯状の高強度繊維シートを斜めに接着してもよい。
本発明に係る連結金具の一例を示すもので、その斜視図である。 本発明に係る基礎と柱の連結構造の一例を示すもので、その縦断面図である。 同、斜視図である。 同、基礎に連結した柱に制振装置を取り付けた状態を示す側面図である。 本発明に係る基礎と柱の連結構造の他の例を示すもので、その縦断面図である。 本発明に係る基礎と柱の連結構造における基礎の他の第1例を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明に係る基礎と柱の連結構造における基礎の他の第2例〜第4例を示すもので、(a)は第2例の縦断面図、(b)は第3例の縦断面図、(c)は第4例の縦断面図である。 本発明に係る基礎と柱の連結構造における基礎の他の第5例を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は縦断面図である。 本発明に係る基礎と柱の連結構造における基礎の他の第6例〜第8例を示すもので、(a)は第6例の縦断面図、(b)は第7例の縦断面図、(c)は第8例の縦断面図である。
符号の説明
1,16 連結金具
2,17 金具本体
3 帯板
4 止着材
5 基礎挿通部材
6 基礎
7 土台
50,51 高強度繊維シート

Claims (5)

  1. 基礎と柱の連結構造であって、
    前記基礎の上面に設置された土台に2本の柱が左右に離間して固定されており、
    前記基礎の少なくとも一方の側面と、前記柱の側面との双方に、金具本体が当接されており、
    前記基礎の一方の側面から他方の側面に向けて挿通された基礎挿通部材の端部が前記金具本体に固定されており、
    前記柱の側面に当接された金具本体から柱に止着材が打ち込まれまたはねじ込まれており、
    右側の前記柱の下端部左側に腰壁が配置され、この腰壁が前記土台の上面に設置固定されるとともに、該腰壁の右側端面が前記柱の左側面に固定され、左側の前記柱の右側面が前記腰壁の左側面に固定され、
    左右の前記柱の上端部間に小壁が配置され、この小壁が前記柱の上端部に固定され、
    前記小壁と水平梁とがガセットによって接合されていることを特徴とする基礎と柱の連結構造。
  2. 請求項に記載の基礎と柱の連結構造において、
    前記金具本体は上下に長尺な1枚の帯板で構成されており、その下部が前記基礎の一方の側面に当接されており、上部が前記柱の側面に当接されていることを特徴とする基礎と柱の連結構造。
  3. 請求項に記載の基礎と柱の連結構造において、
    前記金具本体は上下に長尺な2枚の帯板で構成されており、一方の帯板の下部が前記基礎の一方の側面に当接されるとともに、上部が前記柱の一方の側面に当接されており
    、他方の帯板の下部が前記基礎の他方の側面に当接されるとともに、上部が前記柱の他方の側面に当接されていることを特徴とする基礎と柱の連結構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の基礎と柱の連結構造において、
    前記左右2本の柱と、前記腰壁と、前記小壁とによって囲まれた部分に、制振装置が配置され、この制振装置が前記柱、腰壁、小壁に固定されていることを特徴とする基礎と柱の連結構造。
  5. 請求項〜4のいずれか一項に記載の基礎と柱の連結構造において、
    前記基礎の側面には、高強度繊維シートが接着されていることを特徴とする基礎と柱の連結構造。
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